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冷やし人魂はじめました〜猟兵達の夏休み2021〜

#カクリヨファンタズム #お祭り2021 #夏休み #人魂料理

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●グリモアベース
「やあ、お疲れ様。みんな、水着コンテストは楽しめたかい?」
 シャロン・アイテール(電脳忍者配信者・f28974)が猟兵たちに声をかける。
 先日、カクリヨファンタズムで行われた水着コンテストは無事大盛況のうちに幕を閉じた。
 コンテストの会場のビーチは新し親分が作ったのだという。
「ビーチをまるごと作るなんてすごいよね。さすが妖怪親分!」
 シャロンは見物に行った会場の様子を思い出して感心していたが、大事なことを思い出したのでぽんと手を叩く。

「ところで、大祓百鬼夜行で行った屋台を覚えてる? あそこの妖怪たちがビーチに屋台や海の家を出しているんだよ。せっかくだから遊びに行ったらどうかな?」
 カクリヨに夜になるとあらわれる様々な屋台。
 先日の『大祓百鬼夜行』の時には、屋台の主人たちが骸魂と合体して凄まじい量の料理を出してきたものだ。
 もちろん、今回はそのような事はなく普通の屋台グルメを楽しめるだろう。

「前にぼくが予知した『人魂料理』のお店の主人も出店しているよ。なんでも今度は『冷やし人魂』を始めたらしいんだ。うーん、気になるね……」
 人魂料理とは、カクリヨファンタズムで食べられている謎の珍味だ。
 カクリヨのあちこちにふわふわ浮いている人魂っぽい何かを虫取り網で集めて料理する。
 知る人ぞ知る存在で、一部にはファンがいるという。
 味は料理の方法によってはんぺんのようにふわふわしていたり、もちもちしていたり変わるらしい。

 冷やし人魂とは捕まえたての人魂を、氷水を張ったタライに泳がせてそのまま出すという料理である。
 箸でつまんでタレにつけてツルッと流しそうめんのように食べるようだ。
 要するに人魂を生きたまま食べているような気がするが、大丈夫だろうか?
「人によってはちょっと苦手に感じるかもしれないね。もちろん、冷やし人魂以外の人魂料理も出してくれるらしいのでそっちを食べてもいいと思うよ!」
 また人魂料理以外の屋台もたくさん出ているので、そういった料理を楽しむのもいいだろう。

「それから妖怪親分たちが花火を持ってきてくれるんだって。花火に乗って空中散歩もできるらしいよ。妖怪の花火ってすごいね〜」
 花火に乗って楽しむのもよし、ビーチで花火を眺めながらグルメを楽しんでもよし。
 何かと忙しい猟兵たちだが、たまには羽を伸ばして夏を楽しむのもいいだろう。


青猫格子
 こんにちは、青猫格子です。
 人魂料理が帰ってきました。
 シナリオ「大祓百鬼夜行⑩〜人魂グルメを食べ尽くそう」にて登場した食べ物です。ですが、料理によって人魂の食感や味は変幻自在なので前作の知識は特に必要ありません。
 新作料理、冷やし人魂に挑戦してみませんか?
 もちろん、人魂料理以外の屋台グルメを楽しんだり、花火で楽しんだりするのも大歓迎です。
 同行の方がいる場合はお相手の名前またはグループ名の記載をお願いします。
 グリモア猟兵のシャロン(f28974)はプレイングで要望があった場合のみ登場します。

 OP公開時より、プレイングの受付を開始します。断章の追加はありません。
 それでは、参加お待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み2021』

POW   :    妖怪花火で空へGO!

SPD   :    妖怪花火の上で空中散歩

WIZ   :    静かに花火を楽しもう

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セツナ・トゥイーディア
世の中にはよく分からない料理があるんだねえ
冷やし人魂、何とも惹かれる言葉!!
美味しいかどうかはまた別として!!!

怖いもの見たさで冷やし人魂に挑戦
屋台が出てるって事は、食べられないものでは無い筈
この夏だけの体験と思えばイケるイケるー

食べ方はお店の方にお任せするよー
当たりも外れも時の運、ってねー
一応、美味しくなかった時用に屋台で焼きそばとかたこ焼きを買っておこうかなー
ほら、後味引くと嫌だしー?
飲み物も一応ね、保険としてね!

買い物を終えたら、のんびり浜辺に座って花火見ながら冷やし人魂に挑戦だー
さて吉と出るか、凶と出るか
どっちかなー

あ、すごい、花火きらきらー


オメガ・カストゥール
今回は人間体でお送りいたします。

「人魂とか食えるものではないと思うのだが…カクリヨファンタズムは摩訶不思議なものだ」

本来はドラゴンなのだが、妖怪を脅かさないために、今回は仮の姿こと人間形態で行くが、見た感じ、気になることがある模様。「肉は食うが、魂は食うなんて、我の知っている世界では出来ん。この世界の物理法則はどうなっている?」
まぁ、注文して食べますよ、はい。

しかし、こういう事とはな。
いやぁ、魂を食べるなんて、なかなかの味わいよ。

アドリブ歓迎



 夕暮れ時の浜辺。
 ここは、新し親分バズリトレンディによって造られたビーチ。
 その一角には海の家や屋台が立ち並び、たいへん賑わっている。

 セツナ・トゥイーディア(燐光スターダスト・f02091)はそれらの屋台料理を見てどれを買おうか目移りしている。
 今回は冷やし人魂をメインに食べに来たのだが、念の為保険として他の料理や飲み物も確保しておくことにした。
「どれも美味しそうー! こうやって悩むのも楽しいよね!」
 屋台の料理には家や普通の店で食べるのとは違った不思議な魅力がある。
 ここは定番の焼きそばやたこ焼きを買うことにしよう。
 さすがにこれなら食べられないほど酷いということはないはずだ。

 オメガ・カストゥール(火焔竜にして、竜神王・f34605)は人間形態でビーチへやってきていた。
「人魂とか食えるものではないと思うのだが……カクリヨファンタズムは摩訶不思議なものだ」
 彼の知る限り、魂を食べることができる世界があるとは考えられない。
 この世界の物理法則はどうなっているのだろう。
 とても気になるのでこうして人魂料理の店まで足を運んだわけである。

 人魂料理の店はどうやら結構繁盛しているらしい。
 屋台の前にテーブルが出ていたが殆ど埋まっている。ちょうど、セツナの向かい側が空いていたのでオメガはそこに座ることにした。
「『冷やし人魂』を一ついただこう」
「私もそれでー」
 店長が注文を聞きに来たので二人は同時に注文することになった。
「あいよ!」
 落書きのような顔が描かれた布を被った店長が屋台の奥に入り、すぐに二つの盆を持ってきた。

 盆には水を張ったタライとつゆを入れた器がおいてあり、水の中には白いもやもやした人魂が何匹か泳いでいる。
「これが、生きている人魂!?」
 オメガは動いている人魂をまじまじと見つめる。よく考えると生きている人魂とは一体……?
「ははは。これは『人魂』と言われてますが、実はここら辺によく浮いている生物なんですわ」
 店長が説明する。どうやら何かの霊魂というわけではないらしい。
「なるほど、そういうことか……」
 オメガは納得するが、生き物だとしても食べて大丈夫なものだろうか。
「屋台が出てるって事は、食べられないものでは無い筈!」
 セツナは思い切って人魂を箸でつまんで取り出す。
 つゆがあるから、おそらくこれにつけて食べるのが良いだろう。
 彼女は人魂をつゆにつけて、おそるおそる口にする。
 オメガも同じように人魂をひとくち食べてみることにした。

「……なんというか、水っぽいはんぺんのような、実体のない食べ物だな」
 独特の食感で珍しさは確かにあるが、味としてはほとんどつゆの味しかしないので、そうめんやうどんより味気なく感じる。
「食べられないわけじゃないけど、屋台以外で積極的に食べようとは思わないかもねー」
 セツナが素直な感想を述べる。
 だが、夏ならではの体験と思えばそこまで悪いものではない。

 浜辺が暗くなり、海では色とりどりの妖怪花火が打ち上がる。
「あ、すごい、花火きらきらー」
 セツナは先ほど買っておいたタピオカミルクティーを楽しみながら花火を眺めている。
「魂を食べるなんて、なかなかできない体験だ」
 貴重な体験には違いない。オメガは残りの人魂を食べながら、セツナや妖怪たちと浜辺の夜を楽しむことにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

六代目・松座衛門(サポート)
ヤドリガミの人形遣い×UDCメカニック。人形を用いて異形(オブリビオン)を狩る人形操術「鬼猟流」の使い手です。
 ヤドリガミの特徴である本体は、腰に付けている十字形の人形操作板です。
 普段は「自分、~君、~さん、だ、だろう、なのか?)」と砕けた口調です。

いつもは、大道芸として人形劇を現地の人たちに披露しています。
機械的な仕掛け(からくり等)に興味があり、各世界の技術を鬼猟流に取り入れようと努力してます。



「見事な花火だな。これが妖怪花火か」
 六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)は、浜辺の海の家で休みながらのんびり花火を眺めていた。
 彼は普段、大道芸として人形劇をしているためか、妖怪たちがどんな娯楽を楽しんでいるのかに興味があるようだ。
「……あの花火、上に乗って歩くことができるというが、どんな感じだろうな」
 周りの妖怪たちを観察すると、船に乗って沖へ出かけて空中散歩を楽しんでいるらしい。
 松座衛門も物は試しと海辺にやってきた船に乗り、花火の上へ向かうことにする。

 沖に光る滝のようなものが見えてくる。近づくとそれは花火であることが分かった。
 一般的にナイアガラと呼ばれる花火だ。
 気がつくと船が浮かび上がって滝の脇にたどり着いていた。
 なんとも奇妙だが、ある意味カクリヨらしいのかもしれない。
(皆平気で歩いているが、熱くないのか?)
 緊張しながら一歩を踏み出したが、とくに熱は感じられない。
 火花が足に当たるとぱちぱち弾ける綿菓子のような感触が足に感じられる。
 もしかしたら健康に良かったりするのだろうか?

 松座衛門はしばしの間海の上の散歩を楽しむことにした。
 浜辺には海の家や屋台の明かりが見え、そちらも花火に劣らず幻想的に見える。
(こういう、不思議だけどきれいな光景を人形劇でもできないものかな?)
 風景を楽しみながらも思わず人形劇に生かせないか考えてしまう松座衛門。
 いや、せっかくの夏休みなのだ。もっと日常を忘れて楽しむべきだろう。
「じゃあ、あとは噂の人魂料理に挑戦してみようか」
 帰りの船に乗りながら松座衛門は気持ちを切り替え、料理を楽しみにすることにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

早臣・煉夜(サポート)
楽しいことは大好きなのですよ
あまいものも大歓迎です。お菓子は大好きなのですよー
辛いものも珍しいものも、なんだって手を出すです
あんまり外に出たことがなかったので、なんだって手に取ってみたいのですよ
好奇心で手を伸ばして、何でもじーっと近くで眺めてみたいのです
歌や踊りも、見るのは大好きで、賑やかそうなところには寄っていくです
自分がするのは…どうでしょう……?簡単でしたら、やれるかも。やってみるです
悲しい、静かな雰囲気の時は
勿論はしゃがずに静かに過ごしているですよ
辛いことも悲しいことも、時がたてば平気になると聞いたです。本当だったらいいですね…

なお、公序良俗に反する行動はしません
アドリブ歓迎です



 早臣・煉夜(夜に飛ぶ鳥・f26032)は屋台が並ぶ通りを見て楽しそうだ。
「夏の海ってこんなに賑やかなのですね」
 あまり外に出たことがない彼には、屋台も訪れる妖怪たちも珍しい光景だ。
「人魂料理とは聞いたことも見たこともありません。どんなものでしょうかね」
 煉夜はお菓子が大好きであり、そもそも食べることが好きだ。
 辛いものでも珍しいものでも、食べられそうなら挑戦してみたい。
 人魂料理の屋台にたどり着いた煉夜はさっそく料理を注文することにした。

「いらっしゃい! 何にしますかね」
「そうですねー……店長のおすすめは何でしょう? それをお願いします」
 メニューを見ても想像がつかないので、煉夜は店長にお任せにすることにした。
 店長は了解すると屋台の奥に消え、しばらくすると料理を運んできた。
「おまたせ! 人魂パンケーキだよ」
「わあ、おいしそう!」
 一見、普通のふわふわのパンケーキに見える。煉夜はナイフとフォークで切った一片を口に運んだ。
「……!? なんだか、食べたことがない食感かも?」
 人魂の練り込まれた生地は独特の弾力がある。それが不思議な美味しさを生んでいた。
「人魂が入ったパンケーキって想像がつきませんでしたが、これは美味しいですねー」
 海辺でパンケーキを食べることになるとは思わなかったが、これもいい経験だ。

 外に出ればこういった知らない料理に出会える。なんて素敵なことだろう。
 煉夜は残りのパンケーキをゆっくり味わいながら、夜の浜辺の景色を楽しむ。
 海辺に花火が上がり、幻想的な夜が続いていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

マヤ・ウェストウッド(サポート)
「アタシの助けが必要かい?」
◆口調
・一人称はアタシ、二人称はアンタ。いかなる場合でも軽口と冗談を欠かさない
◆癖・習性
・獣人特有の嗅覚で他人のウソを能く見抜けるが、顔に直接感情が現れるので自分の隠し事は不得意
・紅茶中毒
◆行動傾向
・マイペースでとぼけた言動や態度をとる一方で、困っている人を見かけるとついつい放っておけず、たとえ秩序や慣習に背こうとも自分の良心にもとづいた行動をとろうとする
・知的好奇心も旺盛で、新しいものには飛びついてしまうのはキマイラゆえのサガ
・犬耳に反してネコ派
・ここだけの話、(強面によらず)子どもや小動物が好きで、目の前にすると行き場を失った母性を抑えるのに苦労している



「これが妖怪花火かい。いい眺めだね」
 マヤ・ウェストウッド(フューリアス・ヒーラー・f03710)は、船で沖に出て打上花火を間近で眺めていた。
 上空に一面の花火が広がる光景は迫力がある。
「花火と一緒に打ち上がることもできますよ? やってみませんか」
 花火を打ち上げていた妖怪がマヤに声をかける。

「できるって言われでも……大丈夫なのかい?」
 大砲みたいに発射されて平気なのだろうか。マヤはためらっていたが、妖怪たちはちょっとしたレクリエーション感覚で空へ打ち上げられていく。
 現実感のない光景。だが妖怪たちは楽しそうだ。
 それを見るうちに、マヤは次第に好奇心が出てきたらしい。
「よし、やってみよう!」
「じゃあこちらへどうぞ……3、2、1、発射!」
 花火の台に乗り込むと、妖怪の合図でマヤは空中に飛び出していた。
(……すごい光景!)
 まさに今、空に広がる花火を上から眺めている。
 飛行機などを使わないで空中に浮かんで花火を眺めているのは、不思議な気分だった。

「……ってこれ、着地はどうなるの?」
 マヤは空中に静止していたわけではない。ただ発射されて一時的に上空にいただけだ。
 気がつくと彼女は落下を始めていることに気付く。
「うわあああーっ!!」
 しかし海には落ちることなく、広がった花火がネットのようにマヤを受け止めた。
「へえ、なかなか面白いね!」
 ジャンプすると、トランポリンのように飛び跳ねることができた。
 花火の上を歩けるなんて滅多にない経験だ。
 彼女はしばらくの間、花火の上を飛び移りながら空中散歩を楽しんだ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年08月30日


挿絵イラスト