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煙る夕洫

#ブルーアルカディア #温泉



「はぁっ、はぁっ……!」
 足元の湯をバシャバシャと蹴立てて、一人の少女が駆けていた。
 二の腕を押さえ、息を弾ませ、時折後ろを振り返る。
 明らかに何者かに追われている様子だ。
『ふわふわ』
『くすくす』
 迫るのは、クラゲ獣人型のようなオブリビオンの群れ。
 風に吹かれるようなその動きは緩慢だが、少女との距離は確実に縮まっていく。
 既に少女の体に撃ち込まれたクラゲの麻痺毒が、その効力を発揮し始めていたのだ。
 朦朧とする意識を奮い立たせ、再度少女が振り返った――その時。
「――!!」
 急降下してくる巨大な影。
 着水と共に水柱。続いて、バシャア、と水音。
 少女は背中から倒れ込んでいた。胸に突き立つ槍の柄は真っ直ぐ天を差している。
 鮮血が渓流を伝い、下流の温泉を朱に染める。
 急速に光を失っていく少女の瞳に向けて、無慈悲な嘴が振り下ろされた。


「あ、あの。とある小さな浮島で、エンジェルの少女が殺害されてしまう事件を、予知しました」
 グリモアベースの片隅で、猟兵達にクララ・リンドヴァル(白魔女・f17817)が語ったのは、空の世界、ブルーアルカディアで起きる事件についての予知だ。
「と言っても、魔獣や空賊とは無縁の、平和な空域です」
 そうした場所は辺境と呼ばれ、浮かぶ島々にも比較的平和な生態系が維持されている。
 これから事件が起きる小さな浮遊大陸も、その一つ。
「元々は、グリフォンやペガサスの隠し牧場として確保された浮島ですが、島に天使核を埋め込んだ途端、温泉が湧き出したそうです」
 国王は同じ日に空から落ちて来たエンジェルの少女を臨時の湯守に任命し、島の整備を任せる事にした。
 それからというもの、眼下に空を臨む「空の湯」は、訪れた勇士達の心と体を癒す、隠れスポットとして人気を呼んでいたという。

「オブリビオンの目的は、少女の暗殺です」
 まずはクラウドジェリーの群れが渓流に突入。
 石拾いをしていた少女を数で追い込み、疲弊させ……その後、首魁自らが仕留めるにかかる算段だ。
 侵攻開始は、十数分後。
「迎撃の用意を整える時間は充分あります」
 両脇を森に囲まれた渓流には大小の岩が転がり、山脈から流れて来た温泉の川が流れている。
「エンジェルの少女……アラヤさんには、森に身を隠して貰えれば、簡単には見つからないでしょう」
 アラヤに代わり、辺りに点在する大きな岩や湯気を利用し、待ち伏せするのがベストだろう。

 温泉に逗留する他の勇士たちと共闘出来れば良かったが、生憎、島にいるのは少女一人だ。
 水着の上にフェザーケープを纏っただけの、丸腰らしい。
「後で温泉に浸かるつもりだったのでしょうか……」
 上空の涼しい空気と共に味わえる温泉。
 オブリビオンを倒し切ったら、皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか、と、少しだけ恥ずかしそうに漏らす。

「クラウドジェリーは一体一体だと弱いですが、数で攻められると厄介な相手です。敵の首魁もただの流賊とは思えません」
 正規兵、それもおそらくは部隊長クラス。
 その背後には蘇った屍人帝国の陰謀を感じざるを得ない。
 標的のアラヤも希少種族ではあるが、それが刺客を送られる直接の理由とも思われない。
 だが目の前の企みを挫いていけば、謎を解き、屍人帝国へと反撃を行う事も可能だろう。
「まずは、平和な島と女の子を守る為にも、どうか、宜しくお願いします……ね」


白妙
 白妙と申します。
 今回の舞台はブルーアルカディア。
 平和な浮島を戦火に包もうとするオブリビオン達を退けるのが目的です。

●第1章【戦闘】
 押し寄せる『クラウドジェリー』の群れとの戦いです。まだ少女を見つけていません。
 戦場は小さな自然渓流。
 辺りには湯気が立ち込め、身を隠せる大きな岩があちこちにあります。
 プレイングに記載が無い限り、護衛対象の少女は森に隠れます。

●第2章【集団戦】
 オブリビオンの首魁との戦いです。

●第3章【日常】
 露天風呂でゆっくり体を休める事が出来ます。水着、バスタオルOK。
 特に記載が無い限り、浴場は男女で分けられますが、混浴温泉もありますので、男女で参加の方もどうぞ。
 クララがいます。話し相手が欲しい、という場合にのみお声掛け頂ければ。

●浮遊大陸
 正式名称ヴェイパーヴェッセル。通称湯舟。
 眼下に雲海を一望できる「空の湯」を持つ、緑豊かな浮遊大陸です。

●プレイング受付
 全章、断章投下後となります。
 何かあれば依頼タグやマスターページに随時記載致します。
 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『クラウドジェリー』

POW   :    無痛麻痺毒
【麻痺毒】を籠めた【触手】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【運動中枢】のみを攻撃する。
SPD   :    毒触手
海の生物「【クラゲ】」が持つ【刺胞毒】の能力を、戦闘用に強化して使用する。
WIZ   :    透き通る体
自身と自身の装備、【触手で締め上げた】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
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 転送と同時に水音が耳を擽り、湯気が肌を撫でる。
 温かく澄んだ湯の流れる渓流。その川岸に猟兵達は立っていた。
 対岸では一人のエンジェルの少女が、尖った石を拾っていた。
 彼女が護衛対象のアラヤだろう。

 バシャッ。バシャッ。
 少女の元に近寄るために、数名の猟兵が川に足を踏み入れる。
 足首が浸かる程の浅さ。湯加減も丁度良い。
 振り返った少女は軽く驚いた表情を見せつつも、猟兵達の話に耳を傾け――やがて、いそいそと避難準備を始める。
 川岸には大小の石が転がっている。中には身を隠せるものもありそうだ。
 各々の手段で準備を整え、猟兵達は敵襲を待つ。

 やがて。
『ふわふわ』
 湯気の向こうから、気の抜けた幼い声が響いた。
 続いて姿を現したのは、透明な体を持ったオブリビオン。
 クラゲ獣人型オブリビオン『クラウドジェリー』だ。
 本来は駆け出しの勇士でも狩れる相手だが、その真の脅威は、屍人帝国の尖兵となった際に群れを形成する事にある。
『どこどこ』
『ふわふわ』
 猟兵達が息を潜める間にも、その声は数を増すばかり。
 浮遊する体は不安定な足場の影響を受けていないようにも見える。
 だが、こちらに気付いている様子はない。
 敵群を目前にして、猟兵達が起こす行動は――。
鳴上・冬季
「こんにちは、お嬢さん。もうすぐ此方にオブリビオンが来るらしいので、小屋に隠れて貰えますか?」

「出でよ、金剛力士金行軍!」
「小屋作りなど、築陣するよりずっと簡単です」
「敵の目視を防ぎ今後湯を利用しやすくなる、一石二鳥ですよ」
黄巾力士80体を周辺の木を斬り倒しの小屋作りにあて残りを散開させ索敵
小屋に天使を匿ったら隊組み換え10体に小屋を守らせ残り全てを敵にあたらせる
黄巾力士の砲頭から射撃し敵を鎧無視攻撃・無差別攻撃で蹂躙する
その間自分は小屋の屋根に陣取り竜脈使い黄巾力士の継戦能力上げ
「宝貝に毒など効きませんし、オーラ防御もある。それを私が竜脈使い強化しているのですから負ける理由がないでしょう?」



 時は少し戻る。
「こんにちは、お嬢さん」
 背後から掛けられた声に、川岸で石を拾っていたエンジェルの少女が振り返る。
 果たして視線の先には、鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)が柔和な表情を浮かべて立っていた。
「もうすぐ此方にオブリビオンが来るらしいので、小屋に隠れて貰えますか?」
 丁寧な申し出に、少女は反射的に、はい、と答えるも……不思議そうに周囲を見渡した。
 確かに、材料となる木々は豊か。だが小屋など何処に?
「小屋作りなど、築陣するよりずっと簡単です」
 少女の考えを読み取ったかのように冬季はそう言うと。
「――出でよ、金剛力士金行軍!」
 力強く宣言。その声が川岸全体に木霊すれば――静寂の後、ガシャガシャと足音が響き始める。
 周囲の湯気に見え隠れするのは、人のようなもの。
 だが目を凝らせば、そのフォルムは明らかに、機械のそれと知れた。
 果たしてそれは、冬季の呼び出した宝貝・黄巾力士の一群だった。
 多くは森へと歩いて行き、樹木の伐採を始める。
 身に備えた金行の力も手伝っているのだろう。黄巾力士達は伐採した樹を木材へと加工し終え――瞬く間に小屋を一つ組み上げてしまった。
「すごい……! 入ってみても良い?」
「勿論」
 扉を開けた途端、少女は思わず歓声を上げた。
 明るい色の木肌からは真新しい木の香りが立ち昇っている。
「敵の目視を防ぎ、今後湯を利用しやすくなる。一石二鳥ですよ」
 外を窺うための窓。壁面には腰掛け台や脱衣籠を置く台が設置されている。それらは全て、冬季の細やかな心配りの賜物だった。
 その時、バシャバシャと川を蹴立て、数機の黄巾力士が冬季の元へと駆け寄って来る。索敵要員である彼等が、敵の襲来を察知したのだ。
「来ましたか。そろそろですね」
 素早く編成を組み替える冬季。
 十体の黄巾力士を小屋の護衛に残し、冬季は屋根へと登る。
 その前面に展開する黄巾力士の数、実に――九十四体。
 湯煙に包まれた戦場。その一端で砲声が轟く。
 戦闘開始だ。
『ふわふわ』
 殺到するクラウドジェリー達の群れ。迎え撃つのは連続する砲声。
 宝貝・黄巾力士――その本質は戦車だ。頭部の砲が火を噴く度に、凄まじい弾幕がクラウドジェリーの突撃を封じ込める。
 無差別に叩き込まれる一斉砲火が、オブリビオンを全く寄せ付けない。
 そのような中、しゅん、と伸ばされた触手が一体の黄巾力士を絡め取り、運動中枢を麻痺させる毒を流し込もうとする。だが。
『?』
 首を傾げるような動作をするクラウドジェリーの横面を、飛来した砲撃がすかさず殴りつけ、体ごと後方へと弾き飛ばす。
 宝貝の体に毒は無意味。たとえ効いたとしても、纏うオーラを貫く事は難しかっただろう。
 何故ならば、強化されているからだ。高所から戦場を俯瞰しつつ、浮遊大陸に走る竜脈の地気をも利用する冬季に。
 彼を叩けない時点で、勝負は決まっていたのだ。
「負ける理由が無いでしょう?」
 圧倒的な火力と装甲で、冬季とその一隊は、眼前の敵を蹂躙し続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鞍馬・景正
無力な少女を追い詰めて殺める――斯様な非道、見過ごすわけには参りません。

その凶刃、叩き折りましょう。


岩場に身を隠しつつ、弓に矢を番えて待ち構えましょう。
敵を捕捉すれば、気付かれぬように狙いを定めて【霰】にて射抜いていきます。

視認できるだけ仕留めた後は、湯霧に紛れて移動しつつ狙撃を繰り返して数を減らして参ります。

もしアラヤ殿の避難した方角へと移動しようとする者がいれば優先的に狙い、場所を特定され包囲されぬよう注意しながら【早業】の連射で掃討を。

他猟兵への支援射撃も必要であれば惜しみなく。

しかしクラゲ――人間型は食材には出来ぬのでしたか。
クラゲと胡瓜の和え物を肴に温泉で一杯、は無理そうですな。


ランケア・アマカ
猟兵になる前に殺されそうになったことがあるので、毒を使ってくる魔獣は嫌いです
逃さず排除します

岩の陰に身を隠し、こちらの位置を悟られる前に敵を【疾風塵】で撃ちます
撃ったら別の岩へ移動、バレないように別方向へ手頃な石を投げてみましょうか
また身を隠して狙える敵を撃つ、を繰り返します
見つかってしまったらMF-L1で空中戦に移行、触手に捕まらないよう飛び回りながら一匹ずつ撃ち抜きます
湯気に隠れて敵が見えにくくなるかもしれませんが、私の射撃なら吹き飛ばして視界を確保できそうです

アラヤさんの隠れている方に向かおうとする敵を見逃さないように警戒しつつ戦います
殺しに来る理由が何であれ、絶対にやらせません



 水面を滑る湯の霧が伝えてくれるのは、地上よりも少しだけ早い風の流れ。
 それは、戦場に迫るクラウドジェリー達の侵攻速度そのものでもあった。
 周囲の気配に気を配り、岩陰に身を隠す猟兵が二人。
 長弓 虎落笛が完全に隠れる程の大岩には、鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)が身を潜めていた。
(「無力な少女を追い詰めて殺める――斯様な非道、見過ごすわけには参りません」)
 如何なる理由があれど、これからオブリビオンの首領が行おうとしているのは、人倫に悖る行為だ。
 実直な景正にとって、それは到底過出来るものでは無い。
(「その凶刃、叩き折りましょう」)
 瞳を伏せ、景正は弓弦の張りを試す。
 そこから少し離れた別の大岩にはランケア・アマカ(風精銃兵・f34057)が隠れている。
「……」
 ただし、その眉は……若干下がり気味だ。
 ランケアは過去、魔獣の毒により死の縁を彷徨った経験がある。故に、今でも毒を持つ魔獣に対する苦手意識を持っているのだった。
 纏わり付く一抹の不安。戦いを前に冷静さを欠きかねないそれを振り払おうとするかのように泳がせた緑の双眸が……景正の持つ紫紺のそれとぶつかった。
 軽く目配せする景正にランケアは目をぱちくりさせるも、すぐに頷きを返す。
 確かに過去の記憶は簡単に拭い去れるものでは無い。それでも今のランケアは、烏賊と空賊を仕留めた、一人前の勇士の一人なのだ。
(「……逃さず排除します」)
 深呼吸一つ。ランケアは景正と同じく、湯気の向こうに押し寄せて来る無数の気配と向かい合った。
 最初に動いたのはランケア。
 両手で構えたM3シルフィードの引き金を引く。そこに込められているのは、風属性の魔力を帯びた特殊な弾丸だ。
『ふわ!?』
 湯気の向こうに向けて三連射。
 威力と効果を増幅された風弾は湯気を切り裂いて飛び、殺到するオブリビオンを深く傷つける。
 風による吹き飛ばしの力は進路上に渦を巻き起こし、瞬間的に大きく吹き払われた湯気の隙間に敵の姿を垣間見せる。
 続いて降り注ぐのは――矢の雨。
 景正が五人張りの剛弓を易々と引き、真冬の凄風が如き弦打ちの音を次々響かせれば、再び閉じていく渦の向こうでクラウドジェリー達が断末魔を連続させる。
 数秒の後、透明な体が湯気を抜けて姿を現した。
 同時に、カラン、と物音が響く。
『ふわふわ』
『いたいた』
 音の方へ向き直ったクラウドジェリー達。その頭部を明後日の方向から飛来した矢が射抜き、その体を水泡の塊と化す。
 後退の度にランケアは辺りの石を投げ、自分達の位置を誤認させていた。すかさず景正が支援射撃を行い、敵の触手と視界が届かない距離と、潜伏に必要な時間を稼ぎ出す。
 息を合わせた射撃戦が、数で大きく勝る筈のクラウドジェリーを翻弄する。
 丁度その時、戦場の後方では異変が起きていた。
『?』
 何時の間にか脇を抜けたクラウドジェリーの一隊が、森の近くで群れるような動きをしていたのだった。
 目測と同時に動く。
(「――全て、吹き飛ばします」)
 先程よりも安定したランケアの射撃は湯気を大きく吹き払い、そのままクラウドジェリー達のうち三体を射抜く。
 慌てる様子を見せる敵群に景正が追撃を仕掛ける。落ち着いたリズムを保った矢の連射は、残る敵をたちまち全滅させた。
(「人間型は食材には出来ぬのでしたか」)
 倒れたクラウドジェリー達が煙となって虚空へ掻き消えていく。
(「クラゲと胡瓜の和え物を肴に温泉で一杯、は無理そうですな」)
 その様子を前に、景正は少しだけ残念そうにかぶりを振ると、敵の方へと向き直る。
 視界の中央では、大きく数を減らした敵影を前に、眦を決したランケアがリボルバーを構え終えていた。
(「――殺しに来る理由が何であれ、絶対にやらせません」)
 銃声。ざぁ、と動く霧の壁。
 合わせて景正も矢を番え、ゆっくりと引き絞る。
 射手と銃士。二つの影が敵を殲滅する。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
空から落ちて来た少女
それを狙う屍人帝国…

お髭にピンときました!
これは大冒険の幕開けですよ~
アラヤさんを守り抜きましょう

竪琴をぽろろんと奏でてUCを発動
川の水や石、大地そのものを魔力へ変換

三魔力を渦を描くように操作し
クラゲさん方を包囲
アラヤさんの許へは行かせませんよ

徐々に渦を小さく狭めて
炎の高熱で干からびさせたり
水流でクラゲさんから水を奪い(たぶん浸透圧的な力
吹き荒れる風でクラゲさん同士をごっつんこさせ触手を団子状態に

幾ら姿を消しても
この中にいるのですから…

効果範囲内を緋蒼翠の魔力の光で満たし
クラゲさん方を海へとお還しします

終幕
鎮魂の調べ
どうぞ海で静かな眠りを

アラヤさん
もう暫く隠れていて下さいね



「空から落ちて来た少女。それを狙う屍人帝国……」
 暫し瞑目していた箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は、やがて思いついたように、ぴん、と髭を跳ねさせた。
「お髭にピンときました! これは大冒険の幕開けですよ~」
 おそらく仄々の直感は当たっているだろう。ここはブルーアルカディア。何処までも続くこの空には、危険と冒険が犇めいているのだから。
「アラヤさんを守り抜きましょう」
 そう言って学園服の懐を漁り、取り出したのは、一見何の変哲もない懐中時計。
 だが仄々がボタンを押せば、時計は軽く蒸気を吹き出し――竪琴の形を取った。
 シンフォニックデバイス、カッツェンリート。
 ぽろん。
 仄々が巧みに弦を爪弾けば、透明な音が川岸に広がる。
 その音色に合わせ、変化が生まれ始めた。
「~♪」
 川の水は蒼の魔力と化し、輝くヴェールと化す。
 そこへ混じる緋色の光は、湯と石の帯びる熱が、炎の魔力へと変じたものだ。
 さらに逆巻きしながら後を追うのは、大気の流れを受け続けた地表に篭る、風纏う翠色の魔力。
 トリニティ・シンフォニー。無機物を魔力へと変換する、仄々のユーベルコードであった。
 高鳴る竪琴の調べと共に、魔力が戦場の中心で渦を巻き始める。
 緋色、蒼色、翠色。
 眩い光に満たされていく戦場からクラウドジェリー達が身を引こうとするも。
 ぽろろん。
「アラヤさんの許へは行かせませんよ」
『!』
 仄々が一際高い音を奏でれば、魔力の流れは急成長。巨大な渦と化して敵の一隊を包囲したかと思えば……徐々にその範囲を狭め始めた。
 慌てて渦から逃れようとするクラウドジェリー。だが蒼の奔流に触れた仲間の一体が吞み込まれ姿を消したのを見て、動きを釘付けにされる。
 迫る三色の魔力が触れた敵に及ぼす影響は様々だ。
 高熱や浸透圧で水分を奪われる者もいれば、風で互いの頭をぶつけて触手が絡まり、そのまま団子状になる者達もいる。
「幾ら姿を消しても、この中にいるのですから……」
 包囲された時点で、勝負は決まっていたのだ。
 やがて仄々が最後の一音を奏で終えると同時。ぶわり、と魔力の煌きが湯気ごと吹き払われる。
 果たして、そこに敵影は残っていなかった。
 再び湯霧に閉ざされていく川岸で、仄々は先程のクラウドジェリー達に向けた鎮魂の調べを奏でる。
「どうぞ海で静かな眠りを」
 奏で終えた時――崖上から接近する気配に、仄々は髭を弾ませた。
「……もう暫く隠れていて下さいね」
 少女の無事を祈りつつ、仄々は顔を上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アウレリア・ウィスタリア
天使?エンジェルの人とははじめて会います
彼女を守るのが今回のお仕事ですね

敵が川原に集まったところで物陰から飛び立ちましょう
【夜空を貫く希望の軌跡】
全速力で飛ぶのはボク自身にも負担になりますからスピードは少し抑えて
敵の周囲をぐるりと回って魔力弾の弾幕を撃ち込みましょう

ふわふわ漂うだけではボクを捉えることはできませんよね

周囲を飛びつつ血糸もぐるりと伸ばして
弾幕から抜け出るのを邪魔しましょう
ついでに次のための仕込みも出来るでしょうし

彼女は小屋に避難してるようですので、
そこには近付けないように
牽制の魔銃も放ちつつ立ち回りましょう

アドリブ歓迎



 水の流れる音と、背中を預けた岩の温もり。
 それらに半ば意識を委ね、ぼんやりとした表情を浮かべていたアウレリア・ウィスタリア(憂愛ラピス・ラズリ・f00068)は。
「――天使?」
 そう呟き、ゆっくりと瞼を上げた。
 湯霧に霞む視界の少し先には、真新しい木材で組み上げられた小屋があった。
 その中には護衛対象の少女が隠れている。エンジェルである彼女と、オラトリオであるアウレリアとの共通点は多い。
「彼女を守るのが今回のお仕事ですね」
 そのアウレリアの視界を横切るのは、クラウドジェリーの一群だ。
 半ば風に乗って河原を漂う彼等は、いつエンジェルの少女を見つけてもおかしくない状態だ。
「……」
 アウレリアは身を隠していた岩陰から立ち上がり、白黒一対の双翼を軽く動かす。
 僅かに空気が揺らぐと同時、アウレリアの細い体がふわりと浮き上がり――静かに湯霧の向こうへと姿を消した。
 そのまま敵の周りを旋回しながら、低空を飛翔し始める。
「――夜空を駆け抜け、闇を貫く光の軌跡」
 並行して詠唱を紡ぐアウレリアの両翼に光が収束していく。
 同時に、精霊の宿る魔銃 ヴィスカム-sigel-を抜き、河原のクラウドジェリー達に向け――放つ。
『ふわふわ』
『いたいた』
 牽制の銃撃に引き付けられ、クラウドジェリー達が小屋を離れ、アウレリアの方へと近付いていく。
 たちまち殺到する触手。だがアウレリアはクラウドジェリーの側面を余裕を持って抜けた。
 アウレリアもかなりスピードを抑えているのだが、ふわふわと漂うような敵の動きに比べれば、遥かに速い。
「――降り注げ、魔を断つ流星――」
 呆けたような表情を見せる敵を背に、アウレリアは詠唱を完了させ――。
『!』
 ――湯霧の向こうに姿を消した次の瞬間、明後日の方角から、大量の光弾が飛来した。
 浮足立つクラウドジェリー達。
 驟雨の如く降り注ぐ弾幕。そこに込められた魔性を貫く力。
 容赦の無い攻撃に打ち据えられ、たちまち数体のオブリビオンが白い煙と化して消滅する。
『ふわふわ』
 弾幕から逃れるような動きを見せる一体のクラウドジェリーが、ぴくり、と動きを止めたかと思えば、次にはその体を透明な泡と化して消滅させる。
 一拍の後にふつりと切れ、水に紅く溶けたのは、細く鋭い魔法の血糸。
 敵の動きを予測したアウレリアが辺りに張り巡らしていたものだ。
「……」
 これは次へ向けての布石でもある。多くを残す為、止んだ光弾の合間を埋めるように、アウレリアは再び魔銃を抜き撃つ。
 間断無く飛来する光の弾は、クラウドジェリー達の数を確実に減らしていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レテイシャ・マグナカルタ
アドリブ連携歓迎

湯気で見えづらいってんならおびき寄せるまでだぜ
隠れている小屋から離れた位置で手近な岩を拾って叩きあわせて音を立てる

集まってきた敵にダメもとで岩を投げつける(相手が位置を特定しやすくする)
オレの影を見つけて何本も触手を叩きつける(事前に詠唱無しでUC発動済み。視界が悪くぼんやり光しか見えていない)
微動だにしないオレを見て麻痺にかかったと思い込んで攻撃をやめるその瞬間にUCを解除、魔力を注ぎ込んで切れ味を増した甲殻虫のナイフで触手を斬り落とすぜ
手刀でも出来るが万が一にも触れない方が良さそうだしな!



 乳白色の湯霧とぼんやりとした光が視界を埋め尽くしていた。
 その向こうからは、幼い少女のような呟き声が響いて来る。
 どうやらレテイシャ・マグナカルタ(孤児院の長女・f25195)の周囲では、クラウドジェリー達が動き回っているらしい。
(「……畜生」)
 だが仕掛けては来ない。相手もまたレテイシャの詳しい位置を捕捉出来ていないようだ。
 今レテイシャが居るのは、森近くの川岸。
 ちょうど反対側には、護衛対象の少女が立て籠もる木製の小屋がある筈だ。
 木の壁は少女の居場所を隠している。だがその強度は心許無いかも知れない。
 数で勝るクラウドジェリーから少女を守る為に、レテイシャが出来る事。
「……」
 簡単な答えがレテイシャの頭の中から転がり落ちた。
 単純な思考の帰結。守る必要は無いのだ。
 全ての敵をおびき寄せれば、それで良い。
 レテイシャはしゃがみ込み、ざばぁ、と何かを拾い上げる。
 それは、川底の石……いや、岩だった。
 右手と左手一つずつ。頭ほどの大きさ。ずっしりとした重みを備えているが、レテイシャの腕力の前には小石同然だ。
 割らない程度の力を込めて――胸の前で数度打ち合わせる。
『!!』
 吃驚する程に鋭く甲高い音が川岸を反響し、その場にいた全てのクラウドジェリー達の耳朶を打つ。
『ふわふわ』
『どこどこ』
 森を背にしたレテイシャの前方から、無数の気配が迫る。
「オレは……ここだっ!!」
 敵の先頭に向け、レテイシャは手元の岩を思い切り投擲。
 それは、自らの居場所を晒す為の行為でもあった。
 重い岩を腹部に直撃させ、たまらず二体がダウン。その後ろから続々と影が湧き始める。
『いたいた』
『そこそこ』
 ひゅんひゅんと風を切る音。
 レテイシャに向けて無数の触手が飛来し、その体を絡め取ったのだ。
 クラウドジェリー達がたちまち猛攻を加え始める。
 呼吸が止まる程の締め上げ。骨をも砕きかねない殴打。そして、体を貫く麻痺毒の衝撃。
 それら全てを、レテイシャは棒立ちのまま受け続けた。
 やがてクラウドジェリー達は麻痺毒の効果を確信したのか、レテイシャにトドメを刺す為に攻撃の手を止める。
 だが仮にレテイシャが麻痺毒に侵されていたとすれば、到底立っていられる状態では無いだろう。その点に思い至らなかった事が、勝敗を分けた。
 守勢に徹していたレテイシャが、動く。
 鉄壁の魔力障壁を解除するのと同時、左サイホルスターの革鞘に手を掛け。
「……ふッ!」
 次には、逆手持ちのコンパクトな銀閃が、クラウドジェリー達の触手を纏めて斬り落とした。
『ふわ!?』
 ばらばらと地面に落ちる触手。
 驚くクラウドジェリー達に駆け寄り一閃。一体を物言わぬ水泡と化す。
 その手にあるのは甲殻虫のナイフ。刀身に込められた魔力が光の粒となって飛び散る。
 手刀の脅威、毒。それを意に介さず振るえるレテイシャの懐刀だ。
 そのままレテイシャは反撃を開始。一浮き足立つクラウドジェリー達を前に、軽捷な立ち回りで敵を翻弄し続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『グリフォンナイト』

POW   :    グリフォンスパイク
自身の【グリフォン】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[グリフォン]から何度でも発動できる。
SPD   :    鷲獅子の主
【グリフォン】を操縦中、自身と[グリフォン]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視する。
WIZ   :    ソニックグレイヴ
【グレイヴ】から【衝撃波】を放ち、【全身に走る痺れ】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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 猟兵達は、少女を無事に守り切る事が出来た。
 クラウドジェリー達は駆逐され、辺りは静けさを取り戻す。
 だが、それも束の間だった。

 ――島全体に木霊するのは、怪鳥のような吠え声。
 続いて、頭上から黒い塊が、猛スピードで降下して来る。
 着地と同時に発生した風が霧を吹き飛ばし、その姿を顕わにした。

『お前達か。邪魔立てするのは』
 声の主は、黒い鎧の騎士だった。
 鋭く重い刃の付いた長柄武器――グレイブ――を携え、大型の魔獣、グリフォンに跨っている。
 褐色の翼が力強く動く度に、辺りの湯気が吹き払われていく。
 ひとまず視界不良から脱する事は出来そうだ。だがそれは敵も同じに違いない。
『私は命令に従い殺すだけだ。お前達とて、あのガキに何の縁がある』
 ギロリ、と、四つの瞳が、猟兵達を睥睨する。
 その輝きを失ったライム色から、グリフォンと乗り手、共に生前の高潔さを失っている事を、猟兵達は理解する。

『それでも立ちはだかるなら、容赦はしないぞ』
 騎上でグレイブを構える騎士。それに応じて、猟兵達も動く――。
ランケア・アマカ
敵の指揮官、出てきましたか
諦めて退いてはくれないでしょうし、排除しましょう

MF-L1に乗り空中戦を挑みます
グリフォンの飛行能力も高そうですが、機動で負けるわけにはいきません
敢えて後ろを取らせて逃げるように飛び回り、油断を誘いましょうか
大振りの攻撃を繰り出してきたところで急旋回し、敵の背後を取ります
【疾風塵】を撃ち込み、敵が体勢を立て直せないようなら更に追撃です
何発でも撃ち込んで確実に仕留めますよ

どうしてアラヤさんを狙って来たのか知りたいですが、喋ってくれるでしょうか
屍人帝国、何を企んでいるんでしょうね


アウレリア・ウィスタリア
生前は高潔な騎士だった?
ブルーアルカディアの空を駆ける人々の希望となる騎士
出来るなら、その姿を見てみたかった

とはいえ、ボクの方は準備が整っています
味方を巻き込まないように注意して
騎士を「刻印」まで誘い込みましょう

邪魔をするなら容赦をしない?
己の正義を失い、傀儡となった騎士崩れが吠えますね?

挑発をしつつ苦戦を装い
グレイブを鞭剣で捌いてチャンスを待ちましょう
多少の傷を受けようとボクには慣れたものですから

「刻印」まで誘導できたらあとはボクの最大火力を撃ち込むだけです
【破壊と浄化の聖光】

オブリビオンに堕ちたとはいえ、
ボクの破魔と浄化の力で生前の意識を少しでも掬い上げることができれば……!

アドリブ歓迎



 来るべき瞬間に備え黒鎧の騎士が拍車を掛ければ、グリフォンもまた主の命に応えその巨翼を大きく打ち振る。
 だが。
「敵の指揮官、出てきましたか」
 来るとわかっていれば恐ろしいものでは無い。ランケア・アマカの反応は、早かった。
 魔女の箒――を模した鈍色のセイルフローター――MF-L1の座席に飛び乗れば、周囲からは湯気が急速に吹き払われていく。
「諦めて退いてはくれないでしょうし、排除しましょう」
 一瞬ふわりと浮き上がるランケアの身体が――突進。
 一人乗りの小型艇と、グリフォンの騎士の空中戦が始まった。
 連続する発砲音と放たれた風弾を弾く火花が、戦場の至る所で交差する。
 追い縋るグリフォンナイトは技術で一歩上を行くが、ランケアも機動性に優れるMF-L1を自在に駆る事で対応していた。
 そんな二人の戦況を地上から見守るアウレリア・ウィスタリアは、ランケアの狙いが自身と近いものである事を既に知っている。
 黒猫の仮面に半ば隠された瞳が映すのは、グリフォンナイト。
(「生前は高潔な騎士だった?」)
 その威容は確かに、昔日の王国騎士を偲ばせるに足るものだ。
 蒼空を翔ける人々の希望。彼もまたその一人として嘱望された人生があったのかも知れない。
(「出来るなら、その姿を見てみたかった」)
 だが彼が屍人帝国の手先と化した今、それが叶わない事をアウレリアは理解した上で――敢えて、挑発の言葉を向ける。
「――邪魔をするなら容赦をしない? 己の正義を失い、傀儡となった騎士崩れが吠えますね?」
 果たして黒騎士は反応。ランケアの銃撃をその身に受けつつも、狙いをアウレリアへと変更する。
 接近と同時に振るわれる騎士の長柄。合わせアウレリアが金の翼を象った柄を手繰れば、たちまち鋭い牙の如き刀身が――十もの紫刃へと分割した。
 鞭剣。細く強靭な鋼糸に沿って美しい弧を描く刃の群れは、火花を上げつつ敵の白刃を大きく捌く。
 だが次の瞬間、突風のような衝撃が駆け抜けた。
「……」
『小賢しい』
 逸らされたグレイヴの穂先。その延長線上と僅かに重なったアウレリアの脚には、細い紅線が一筋。
 後退しつつ、剣を構え直すアウレリア。
 そこへ再び空中戦に持ち込むべくランケアが突進。だがグリフォンナイトの斬撃は防御を砕く勢いを見せ、回避を強いるものへと質を変えていた。
 ランケアが背後を取られる瞬間は徐々に増していく。その危機を、アウレリアの飛ばす剣刃による援護が幾度も救う。
 後退していく二人の様子は、ともすれば劣勢とも見えた。
 そしてある地点に到達した時――遂にグリフォンナイトがランケアの背中を射程圏内に収める。
 グレイヴが真横に引き絞られた瞬間。
「ランケアさん、今です」
「はい!」
 開始されるアウレリアの詠唱を、駆動音で掻き消し急旋回。
 大薙ぎの銀閃は盛大に空振り。そのまま油断し切ったグリフォンナイトの背後をランケアが取る。
 同時に向けたM3シルフィードの引き金を……引いた。
『!!』
 至近距離から放たれるのは風の弾丸。
 一撃で三発。大きく体勢が揺らいだ所へ二撃目。計六発。
 たちまち墜落を始める黒騎士を地上で待ち受けていたのは、詠唱を終えようとしていたアウレリアだ。
「――歌い響け破壊の雷鳴、輝き描け浄化の雷光、魔性を打ち貫け聖なる光」
 刹那、轟音と共に地上に撃ち下ろされたのは――破魔の聖光。
 魔法の血糸を使いこの場に仕掛けられていた「刻印」を糧に放たれた、アウレリアの全力の一撃であった。
『ぐおっ!?』
 降り注ぐ白光に押し潰されそうになりながらも、苦渋に歪むグリフォンナイトの表情。その瞳に、僅かに光が戻る。
(「オブリビオンに堕ちたとはいえ、ボクの力で生前の意識を少しでも掬い上げることができれば……!」)
 果たして、瞳の輝きは一瞬にして怒りに塗り潰される。だが苦渋の表情は変わらない。その様子は、今までの悪行を悔いているようでも、何かを思い出そうとしているようでもある。
 見届けたアウレリアの近くにランケアが乗り付け、セイルフローターに乗るように促す。
 アウレリアが気付けば自身の身体には細い切り傷が幾つも刻まれている。慣れているとはいえ、戦うには少々辛い。
「もう少しだったのですが……」
「ええ……どうしてアラヤさんを狙って来たのかも気になります。屍人帝国、何を企んでいるんでしょうね」
 やっとの事でグレイヴを手に取った黒騎士を残し、ランケアとアウレリアは戦場を離脱するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鳴上・冬季
「縁に命令、ですか。こちらも子供の使いではないのですよ」
嗤う

「足止めしなさい、黄巾力士!」
グリフォンと騎士双方に制圧射撃命じる
UCの狐火をグレイヴとそれを持つ腕に当てて延焼させグレイヴを振り回せない状況作る
功夫と仙術で縮地のように一気に接敵
功夫でグレイヴ蹴り飛ばし敵がUCを使えないようにする
その後は仙術と功夫組合せ発勁
防具の無い首狙い敵頭部を弾き飛ばして倒すのを狙う
敵を倒しきるまで最前線で殴り合いを続ける

衣服整え
「たまには仙術ばかりでなく功夫も使わないと、師に再修行を命じられかねませんでしたから。貴方はちょうど良い敵でした。次は貴方の師を骸の海に送って差し上げましょう…楽しみですね」
嗤う



「足止めしなさい、黄巾力士!」
 号令と共に鳴上・冬季の前面に展開した黄巾力士の砲塔が一斉に火を噴く。
 制圧射撃。冬季に向けて一直線に突っ込んで来るグリフォンナイトの周囲で、砲撃の土煙が上がり始めた。
 それでも突撃の勢いを止めない黒騎士に対し、冬季は次の手を繰りだす。
「――稲妻が地を焼き草木を燃え上がらせる様を雷火と言う。我が雷火をその身で味わえ」
 ――バチリ。
 冬季が詠唱を終えた瞬間、稲妻が爆ぜる音と共に、大量の白い狐火が現れた。
 それらはふよふよと冬季の周囲を漂っていたが。
「行きなさい」
 号令と共に、その全てがグリフォンナイトへと殺到。
『……!』
 たちまち白炎に包まれる騎士を、耳を聾する轟音と、狐火達が持つ雷属性の力から来る痺れが襲う。
 急ぎグレイヴを頭上で回して振り払おうとするも、手元から先を意識して延焼させようとする狐火達の動きは、砲撃を前に足を止めたグリフォンナイトの動きをさらに制限するものだった。
「縁に命令、ですか」
 こちらも子供の使いではないのですよ。冬季は嗤う。
 曲がりなりにも大義を背負って動いたのならば、こちらにも相応の理由がある事ぐらい、察して欲しいものだ。
 浮き足立つグリフォンナイトを前に、冬季は数歩歩いたかと思うと。
 約数十メートルもの距離を残して、おもむろに。
 とん、と濡れた岩に軽い音を残して、掻き消えた。
『――』
 刹那、冬季は騎士の目の前に現れていた。
 手の届く距離。
 一瞬で詰められた間合い。可能としたのは、高度に練り上げられた『功夫』と『仙術』。
 全ての反応を振り切られた黒騎士の手元に向け、鋭い蹴り上げを放つ。
 吹き飛ぶグレイヴ。攻撃手段を失った黒騎士の顎に冬季が追撃の掌底を撃ち込む。
 その場で足を溜め、仰け反る敵を前にぐるりと回転。
 次の瞬間放たれたのは、華麗な後ろ回し蹴り――旋風脚だ。首を狩り取るような軌道を描き、グリフォンから騎士を大きく弾き飛ばす。
「――ぐは!?」
 ドシャリ、と温泉の川に背中から着水するオブリビオン。身を起こそうとするも、頭部を襲った衝撃が立つ事を許さない。
「たまには仙術ばかりでなく功夫も使わないと、師に再修行を命じられかねませんでしたから。貴方はちょうど良い敵でした」
 衣服を整え、悠々とした態度で言う冬季。
 師を敬い己が目的へと邁進する。冬季を縛る同門の掟はシンプルだが、それに忠実である事はなかなか難しい。しかし今回はそれを立派に果たせたと言えるだろう。
「次は貴方の師を骸の海に送って差し上げましょう……楽しみですね」
 冗談めかすように、再度冬季は嗤うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
未来を創り上げるのは命
命を守らずして猟兵とは言えません
アラヤさんを守り抜きます

指笛を吹いて
揺らめく影から目旗魚を召喚

騎乗と同時にぺろしてUC発動

剣をすらりと抜き放ち(これもペロ済
さあ騎士同士の戦いと参りましょう

剣から魔力波を放ち牽制しながら
空気抵抗減の超速での空中戦

すれ違いざま
相手の攻撃を剣や鱗でつるっと受け流しながら
騎士さんか鷲獅子さんをペロ

武器を取り落としたり
落獅子?したり
羽の空気抵抗の不均衡を生み出し錐揉み状態にしたりします

きっと生前の騎士様なら
今のご自身を止めたいと思われるはず
海へとお還しいたしましょう

ランさんの吻での刺突

終幕
鎮魂の調べ
どうぞ静かな眠りを

アラヤさんがご無事で何よりです♪



 漂う湯気は川面を伝い、緑豊かな森へと流れていく。
 夕方が近いのか虫達が鳴き始めた森の何処かには、身を隠す少女が居る筈だ。
「未来を創り上げるのは命。命を守らずして猟兵とは言えません」
 そう言って箒星・仄々が指笛を吹けば――影が揺れた。
 そこから何かがすいと泳ぎ出た。アーモンドのような目をした大型の目旗魚、ランさんだ。
 猫の毛づくろいを発動すると同時に、仄々は身を躍らせて背中に飛び乗る。
「さあ騎士同士の戦いと参りましょう」
『小さなナイトという訳か。面白い』
 離れた位置でせせら笑う相手に対し、すらりと剣を抜いた仄々は、静かにランさんを前進させると。
 次には両者互いに疾駆し――激突した。
 始まったのは、超速の空中戦。
 川のせせらぎを、凄まじい剣劇の音が塗り潰す。
 レイピアから放たれる牽制の魔力波と、防御を無に帰すグレイヴの一閃が、何度も何度も交差していく。
 剣劇の終わりに仄々は突進。空気との摩擦抵抗を無くした最大速度を纏い、グリフォンナイトとすれ違った。
『貴様……何をした』
 完全にランさんを捉えた筈のグレイヴの一撃。それが鱗の上を虚しく滑って行った感触を前に、グリフォンナイトは言葉を失う。
 仄々のように、得物から騎獣まで摩擦抵抗を減らした相手は初めてだっただろう。
「きっと生前の騎士様なら、今のご自身を止めたいと思われるはず。海へとお還しいたしましょう」
 ランさんと息を合わせ、仄々は再度突進を敢行。
 グリフォンナイトがその手に力を込めれば――グレイヴがするりと滑り落ちた。
 すれ違いざま仄々が舐めていたのだ。応戦は不可能。急ぎ回避に移ろうとするも、超速で迫る黒影は既に目の前に居た。
『ぐは!?』
 次の瞬間、強靭なカジキの吻が黒鎧を貫通。辛うじて急所を外すも、黒騎士の口からは血が伝う。
 仄々は油断なく飛び退くと、背にある森を守るように細剣を構え直した。
(「アラヤさん、待っていてくださいね」)
 戦いの終わりは、着実に迫っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鞍馬・景正
唯々諾々と指示に従い、是非も知らず命を散らす、と?
斯様な真似に疑問を持たぬ方がどうかしていよう。

これが生者であれば士道のひとつも叩き込む所ですが――オブリビオンには情け無用。


太刀を抜き、敵と正対いたす。

しかし騎乗の戦士とまともに打ち合うのは愚。
突撃してくれば【斬撃波】で鷲を牽制しつつ得物の反対側へと逃れ、やり過ごしましょう。

その隙に【曇耀剣】で自身に雷の結界を張り巡らせつつ、電撃を刀から飛ばし攻撃を。
周囲に猟兵がいればそちらも結界で包み込み援護しましょう。

此方の技を模倣するようですが、これは私自身の力ではなく武神の雷。

果たしてその身が加護を得るに相応しいか、裁定も共に受けられよ。



 柄に手を掛け、鯉口を切る。
「唯々諾々と指示に従い、是非も知らず命を散らす、と?」
 騎士としてあるまじき言動を前にして、それでも尚、鞍馬・景正の面持ちは静かだ。
「斯様な真似に疑問を持たぬ方がどうかしていよう」
 それでも眉間には微かな皺が刻まれている。
 これが生者であれば士道のひとつも叩き込む所だが――相手はオブリビオン。微塵の情けも無用。
 静かに抜刀すれば、野太刀 鞍切正宗の長大な刀身が玉鋼の眩い輝きを放つ。
 同時にグリフォンナイトが突進を始める。馬上の有利を盾に間合いを詰めるつもりだ。
 目前まで迫ったタイミングで、景正は横払いと共にサイドステップ。
 振り下ろされたグリフォンの嘴は陣羽織を掠めるも、放たれた斬撃の余波に叫喚を上げる。その巨大な左半身を盾にする形で景正は、追撃のグレイヴを防ぐ位置関係を作り上げる。
 瞬間の優位。逃さず景正が両手で柄を握り直せば、その刀身は清冽な輝きと共に稲妻を帯びた。
 勢いを殺しかね、突進を続けるグリフォンナイトの後ろ姿に向けて、景正は渾身の振り下ろしを放つ。
 虚空に刻まれた白い剣閃からは数条の電撃が迸り、グリフォンの巨大な翼を打ち据えた。
『――』
 舞い散る羽の中を、グリフォンナイトがぐるりと向き直る。
 かぱり、と開けられた巨大な嘴に収束していくのは、白い雷球。
 それは景正の技の模倣。模倣とは言え放たれた瞬間、戦いはグリフォンナイトの優位に傾くだろう。
 横顔を照らされた乗り手の口の端には、覚えた、と言いたげな狂喜すら浮かんでいた。
 対する景正は、稲妻の結界に守られてはいるものの、攻撃を防ぐ様子を見せない。
 限界まで膨張した白球。
 だが放たれる直前――ぽ、と弾けた。
 同時に、轟音と共に巨大な落雷がグリフォンナイトを襲い、その身を深く焼き焦がす。
『――』
「此方の技を模倣するようですが、これは私自身の力ではなく武神の雷」
 曇耀剣。些かでも邪心のある者が悪用すれば、たちどころに天罰が下る。
 斯くして武神の裁定は下された。この無名の騎士に、鞍影心流は相応しく無い。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レテイシャ・マグナカルタ
女子供の尻を追いかけ回す糞野郎が上等だ!

翼はためかせ、蒼い魔力の粒子を軌跡に残して突撃
捕食体勢に入ったグリフォンの、その口の中に恐れることなく拳を打つ
力をコピーしようとするグリフォンの体内にオレの気が電気ショックの様に駆け回って動きを硬直させ、一瞬だけどコピーをキャンセルさせる
その隙をついて拳を引き抜いてから体を回転させて裏拳をくちばしに叩きこむぜ
騎士がグリフォンを助けるためにグレイブで攻撃してくるだろうから、回転の勢い使って武器を蹴り上げてからの、顔面に左足を叩きこむぜ

全て上手く決まっても決まらなくても、後はグリフォンに跨って騎士に拳のラッシュを叩きこむ!糞野郎にお似合いの顔にしてやるぜ!



 馬上遠くから此方の様子を窺う黒騎士。
 彼が行おうとしていた所業は、とりわけ子供達と深く関わって来たレテイシャ・マグナカルタにとって、非道極まりないものと映ったことだろう。
「女子供の尻を追いかけ回す糞野郎が……上等だ」
 声に怒りを滲ませそう吐き捨てるレテイシャ。だがその気持ちを嘲笑うかのように、悠々と騎士はグリフォンを駆っている。
 馬首をレテイシャに向き直らせ、身を低めた突撃体勢を取った。
 狙いはグリフォンスパイク。捕食によるダメージもさることながら、その恐ろしさは相手のユーベルコードを奪い取る事。
 対するレテイシャは気功を応用して体内の魔力を練りつつも、自身の背中の竜翼を広げる。
 普段は身軽なレテイシャだが、広げてみれば意外な程に大きいその両翼を、蒼い魔力の粒子が取り巻き始めた。
 やがて、翼が完全に光に包み込まれたタイミングで。
 グリフォンナイトが踏み込むのに合わせ、真っ直ぐに飛び出した。
 翼をはためかせる度にレテイシャの体はぐんと加速し、帯びる魔力の輝きが後方に蒼い軌跡を形成する。
 黒い影もまた鉤爪の付いた四足で地を掴み、その速度を増していく。
 両者の距離はぐんぐん縮まり――そして。
「これでも喰らえっ!!」
 大きく開けられたグリフォンの嘴に、竜牙を思わせる鋭さで、渾身の右正拳突きが叩き込まれた。
 純化された魔力がグリフォンの体を駆け巡り、電流が如くフリーズさせる。
 拳を引き抜く勢いのまま、ぐるりと時計回り。
 旋回する竜翼。形成される蒼い粒光の渦。それを切り裂く一陣の風。
 次の瞬間には、レテイシャの右裏拳が嘴を薙いでいた。
『!!』
 大きく体勢を崩すグリフォン。だが極めて不安定な状態で尚、騎乗する騎士はグレイヴを構え終えていた。
 静かに撃ち出されようとする穂先が――とん、と音を立てる。
 グレイヴを大きく蹴り飛ばしたのは、さらに一回転すると同時に放たれた右蹴り。
 防御の術を無くした騎士を前に、残る左脚だけで思い切り跳躍。その膝から下を撥ね上げ――騎士の顎へと叩き込む。
 派手に落馬する騎士。レテイシャもまた背中から川面へと落下する。
 だが急いで起き上がり、回復し切れていないグリフォンを横目に騎士へと駆け寄ると――スライディング気味にマウントの態勢を取った。
「糞野郎にお似合いの顔にしてやるぜ!」
 たちまち顔面に降り注ぐラッシュを前に、騎士は成す術無く打たれ続けた。
「これで……終わりだっ!!」
 騎士とは名ばかりの情けない悲鳴は一瞬。
 超速で撃ち下ろされた最後の一撃は、オブリビオンの体を騎獣ごと黒い風と化し、戦いの幕を降ろすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『空の湯でひと息』

POW   :    ゆっくりお湯に浸かり、身体を温める

SPD   :    打たせ湯で身体をほぐす

WIZ   :    雄大な景色を眺めて楽しむ

👑5
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 屍人帝国の尖兵達は駆逐され、浮島には平和が戻った。
 だが気付けば日は傾き、空は茜色に染まっていた。

「みんな、ありがとう。おまけに山小屋まで建ててくれて」

 森から駆け出てそう述べたのは、エンジェルの少女、アラヤだった。
 自分を助けてくれた猟兵達に対し、感謝を伝えたくて仕方がなかったようだ。

「お礼に温泉に案内するね。楽しんで行ってくれると良いな」

 なだらかな斜面に沿ってほんの少々川を下ると、一気に景色が開ける。
 浮島の縁と森に挟まれた場所で、暖かな湯気を上げる天然の温泉が広がっていた。
 そこから見える風景は、眼下に雲海を一望できる、まさに絶景。
 湯加減も丁度良く、体の芯まで温まれそうだ。
 一応男女で分かれているようだが、元々多くの温泉が点在しており、その中には混浴も設けられているとのこと。
 
「必要なものがあったら何でも言ってね。私も後で入ろうかな」

 かくして平和の戻った浮島で、休息が始まる。
 体を休めるもよし、景色を眺めて楽しむも、少女や他の者と交流を深めるもよし。
 安らかなひとときを楽しむと良いだろう。
ランケア・アマカ
温泉、初めてなんです
入り方とか分からないので、まずはアラヤさんや他の猟兵に教わってからですね
こういうものはマナーが大切だと聞いたことがあります、良い機会ですし学んでおきましょう

この辺りの整備や管理って、全てアラヤさんのお仕事なんでしょうか
湧き出し続けているこの温泉も不思議なものですよね
アラヤさんがここでどんなことをしているのか興味ありますし、温泉に入りながら色々伺ってみたいです

混浴、というのも知りませんでしたが、こういった施設では普通にあるものなんでしょうか
未知の文化がまだまだたくさんある、この世界は広いですね



 狭く暗い下り道を、バスタオルに身を包んだランケア・アマカが降りていく。
 天然の岩や巨大な樹木に囲まれた道が尽きた、瞬間。
 目の前に小さな温泉が姿を現した。
 その先は、一面の夕焼け空。
 天空温泉。ブルーアルカディアの世界の美しい夕焼け空は、ランケアにとって馴染みの光景だが、温泉に入りながら眺めるのは、流石に初めてだ。
「ええと、入り方とか、そういうのはあるのでしょうか」
 こういうものはマナーが大切だと聞いたので。と質問するランケアに、アラヤは、そうだねー、と思案して。
「かけ湯をしてから入るのと、あとは飛び込まないこと、くらいかな?」
「なるほど……」
 最初は色々決めてたんだけどねー、などと呟きつつ、アラヤは岩風呂の近くで屈み込み、木の桶を拾う。
 湯を掬い取り、はい、とランケアに渡せば、透明な湯の水面にはお互いの顔が映り込んでいた。
 ざぁ、と頭から湯を被り、続いて足先から肩まで、ゆっくりと体を湯船に浸けていく。
 体を沈め切ったところで、二人一緒に息を吐き出せば、じんとした温もりが一日の疲れを洗い流す。
 落ち着いた辺りで、ランケアは気になっている事を尋ねてみる事にした。
「この辺りの整備や管理って、全てアラヤさんのお仕事なんでしょうか」
「そうだよー。いつも居る訳じゃないけどね」
「そうなんですか……」
「うん。王国の村に住んでるんだ」
「一人で?」
「うん。私、空から落ちて来たんだって」
 ランケアは掌で湯を撫で、話題を切り替える。
「具体的に管理とは? アラヤさんが此処でどんなことしているのか、気になります」
「実は管理らしいことはそんなにしてないんだー。動力の天使核が優秀だからね」
「湧き出し続けているこの温泉も不思議なものですよね」
「うん、最初はグリフォン牧場の予定らしかったんだけどねー」
 浮遊大陸の沈没を食い止める程の天使核エネルギー。その力の現れ方は様々だが、確かに温泉は珍しいかも知れない。
「まぁ、たまに天使核の様子を見に行く必要があるんだけど。後は掃除とー……居合わせた勇士のみんなのお手伝い。お姉ちゃんも勇士だよね」
「ええ」
「じゃあ後で何か作るとかマッサージとかしてあげるよ。得意なんだー」
「ありがとうございます」
 話し込むうちに何時しか日は傾き、空は一面の星空へと姿を変えていた。
「混浴……こういった施設では普通にあるものなんでしょうか」
「勇士のみんなもあんまり使わないんだけどねー。もしかしたらウチだけかも」
「そうなんですね……」
 未知の文化が、ブルーアルカディアには数多存在するに違いない。
「この世界は広いですね」
 ランケアの静かな呟きは、雄大な眺めへと溶けていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アウレリア・ウィスタリア
温泉……
空の温泉
とても素敵だと思うよ

ボクは誰かと一緒に入ることはないけど
エンジェルの、アラヤには挨拶しておこうかな

無事で良かった
素敵な場所、たくさんの人が素敵な時間を過ごせると良いね
アナタもゆっくり休んで、次は戦いじゃなくて一緒にのんびり出来ますように

のんびりと温泉に浸かれば
自然と口が歌を奏でるでしょう

雄大な空と暖かな癒しが
この空の世界で平和を紡ぎますように

そして青空を見て
ボクの育った暗闇の世界にも
こんな青空が広がる日が来ますように

暖かな温泉に気付けばウトウトしてしまっているかもしれません

次はともだちも連れてこよう
そんな気持ちになってしまう

アドリブ歓迎



 朝焼けの空が、澄んだ空色に移り変わろうとしていた。
 冒険に明け暮れる勇士たちが訪れる時間帯ではない。
 それは穏やかな時を過ごせるという事でもあった。
 天空温泉へと至る道を、ロベリアの髪を後ろで纏めた、アウレリア・ウィスタリアが辿る。
 ふんわりレースをあしらった白い水着を纏う姿はさながら天使のよう。
 迎えたのは鳥達の囀りと、水着姿の少女、アラヤ。
「お疲れ様……無事で良かった」
「うん、お姉ちゃんもありがとう」
 挨拶と共に言葉を交わす。
 道を下り切ったところで突如として視界が開け――小さな温泉が姿を現した。
 そのさらに向こう側に広がるのは、森を背にした雄大な光景。
 手を伸ばせば届きそうな場所に、ブルーアルカディアの美しい青空がある。
「素敵な場所」
 アウレリアは溜息と共に、思わずそう呟く。
 この浮島は、過酷な日々を過ごす勇士たちの、さながらオアシスなのだろう。
「たくさんの人が素敵な時間を過ごせると良いね」
「うん……私もそう思う」
 顔を見合わせ、アウレリアとアラヤは微笑みを交わす。
「アナタもゆっくり休んで、次は戦いじゃなくて、一緒にのんびり出来ますように」
「ありがとう。お姉ちゃんも、楽しんで行ってね」
 掛け湯の後、二人は湯船へと体を沈めた。
 包み込んで来る湯の感触が心地良い。思わず体から力が抜けてしまう。
 アウレリアの口からは自然と唄が紡ぎ出される。
 何の歌? とアラヤが訊ねようとするも、アウレリアの横顔に暫し見入る。
 清らかな唄だった。生きとし生ける者へと捧ぐ、幸福を願う歌。
 ――そして、それを歌うアウレリアの表情もまた、穏やかな幸福に満たされていた。
(「雄大な空と暖かな癒しが、この空の世界で平和を紡ぎますように――」)
 視界を覆う白い微睡みに身を委ね、目を閉じる。
 ――だが、陶酔の中にあってなお、アウレリアの脳裏にとある記憶が去来する。
 自身の育った暗黒の世界での、昏い、昏い思い出だった。
 ゆっくりと目を開きつつ、アウレリアは願う。
(「あの世界にも。こんな青空が広がる日が来ますように」)
 果たして目の前に広がっていたのは――日の光に照らされ、先程よりも蒼さを増した空。
 それはまるで、ブルーアルカディアの空が、アウレリアの願いに応えたかのようでもあった。
 ちゃぷ、と肩で跳ねる水音。アウレリアが見遣れば、優しくアラヤが体を支えていた。
(「――次はともだちも連れてこよう」)
 この空の下なら、楽しい時間が過ごせるに違いない。
 再び意識した湯の温もりに身を委ねるように、アウレリアは瞼を燻らすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
アラヤさんをお守りできて良かったです
のんびりまったりタイムを満喫しましょう

折角ですから混浴で
アラヤさんやクララさんもぜひご一緒に~
使い魔の蜘蛛さんも是非

雲海を望む景色は壮大で
とっても贅沢です
空の海に浮かんでいるかのよう
雲が茜色に染まっていくのも
本当に美しいです

一息ついたら
アラヤさんとお話を

狙われていたようですがお心当たりは?
此方に落ちて来る前は何処に?
屍人帝国とご関係は?

覚えてなかったり
言いたくないこともあるでしょう
追及はしません
過去は何であれ
今は湯守のアラヤさんですから

湯上りにはリートを奏でたいです
素敵な景色で
新曲のインスピレーションがどんどん湧いてきちゃうかも?
星の海もさぞ綺麗でしょうね



 ヴェイパーヴェッセル。
 勇士たちが賑やかな歓声を上げる事もあるこの混浴温泉も、今日は静かなようだ。
 貸し切り状態の露天風呂に肩まで浸かり、のんびりまったりタイムを満喫する箒星・仄々。
 目の前に広がるのは、どこまでも続く空。
 茜色は時と共に藍色へと移り変わり、雄大な景色を形作っていた。
 それと共に陰影を深めていくいくのは、これまた無限に続く雲海。
(「まるで空の海に浮かんでいるかのようです」)
 浮遊感と湯の温もりに浸されながら、仄々は暫し、安らかな時間を過ごす。
 その時、足音に声にぴくりと髭を跳ねさせる。振り返るとそこには。
「来たよー」
「あの……どうも」
「いらっしゃいませ、アラヤさん、クララさん」
 水着姿のアラヤと、肩に使い魔の蜘蛛を乗せたクララがいた。
「どう? いい景色でしょ?」
「ええ、それはもう」
 仄々のフレンドリーな様子に、アラヤもすっかり打ち解けたようだ。互いに会話を弾ませる。
 クララが慣れない掛湯をしている間、仄々はふと周囲を見渡す。
 周囲の植物は注意深く刈り込まれていた。辺りには照明が設置されており、水面に仄かな光を映し出している。
 観察する仄々の隣に、いつしかアラヤとクララも身を沈め、三人は暫し、安らかな時間を過ごす。
 やがて一息ついた時、仄々はアラヤに尋ねたかった事を切り出した。
「狙われていたようですが、お心当たりは?」
「……」
 核心を突いた質問。それが同時に憚られる問いである可能性も、仄々は理解している。
 故に、今。
 考え込む様子のアラヤを、仄々の緑色の瞳が慎重に見据える。
「――深くは追及はしません。今は湯守のアラヤさんですから」
「そういうわけじゃないんだけど。うん。私、記憶が無いから」
 慎重に切り出した仄々だが、アラヤにとって、事実を答える事は、やぶさかではないらしい。
「狙われていたようですがお心当たりは?」
「全然! 今まで私が会ったのは王国の人とか、勇士の人ばかりだったから」
「此方に落ちて来る前は何処に?」
「さぁ? 目を覚ます前の事は覚えてないかなぁ。あ、でも珍しい服を着てたって。エンジェルスーツって言うらしいよ」
「屍人帝国とご関係は?」
「ちょっとわかんないなぁ。あの騎士の事も知らないし……あ、でも、クラウドジェリーがあんなに群れるのを見たの、初めてかも」
「――屍人帝国の尖兵となった途端、クラウドジェリーは群れで人を襲うそうです。彼らも帝国の手先でしょうね」
「もしかしたら、ここも安全じゃないのかな? だとしたら、今回の事は王様に連絡したほうが良いよね」
 クララの指摘に考え込むアラヤ。
 その隣で仄々は一人思考を巡らす。
(「アラヤさんも与り知らない所で、事態が動いているのかも知れませんね」)
 気付けば日は沈み、藍色の空を星が覆っていた。
 三人揃って湯から上がれば、上空を流れる空気が心地良く肌を撫でる。
 そんな中、仄々がカッツェンリートが奏でれば、新たに生み出された音が神秘的な光景へと溶け消えていく。
 それと共に、仄々の頭の中に、新たな曲のインスピレーションが次々湧いて来る。
 そのメロディに従い、耳を澄ますアラヤとクララを前に、仄々は弦を爪弾くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鞍馬・景正
結局なぜアラヤ殿が狙われたのか。
謎は残りましたが、刺客を退けられたのなら何より。

御言葉に甘え、暫し骨休みさせて頂きましょう。
……と言っても今回は私ではなく。


普段は人の入らぬような湯を使わせて頂きたい。
ブラシと桶もあればお借りして、我が愛馬である夙夜を労ってやりましょう。

毛を梳かし、按摩で全身を解したら、掛け湯してから浸からせてやりましょう。

……思えば相当に無茶をさせているが、音を上げず従ってくれるのだから大した名馬だ、お主は。

これからも頼む、と思いを込めてしっかり世話してやりましょう。

アラヤ殿が興味をお持ちのようなら、遠慮なく触れて頂きましょう。
大丈夫です、こやつは女子供には優しいゆえ。



 空を覆う色が、鮮やかな茜色から、暮夜の藍色へと移り変わろうとしている。
 冒険を終えた勇士たちが訪れる時間帯ではあるが、この夜、天空温泉を訪れる者は居ないようだった。
 それは静かな時を過ごせるということでもあった。
「改めて助けてくれてありがとう! 天空温泉、楽しんで行ってね」
 礼を言うアラヤと並んで小道を辿るのは、鞍馬・景正。
「では御言葉に甘え、暫し骨休めさせて頂きましょう……と言っても今回は私ではなく」
「?」

「ここかな? グリフォンとかペガサスのお風呂だよ」
 景正たちが辿り着いたのは、木立に半ば隠れるようにしてあった、小さな露天風呂。
「人が入るにはちょっと深いんだ。泉質は良いんだけどね」
 浮島の温泉の中には、様々な理由で人の手が入っていないものも多くある。
 そのうちの一つを、訪れた勇士たちは、空を翔ける騎獣たちの疲れを癒す為の場所として、使うようになったのだと。
 そして景正の目的もまた、自身の愛馬 夙夜を温泉に入れる事だった。
 はい、とアラヤが景正に手渡したのは、ペガサス用のブラシを入れた、木の桶。
 ゆっくりと毛を梳き、按摩で体を解き解してやれば、応えるように夙夜は体を揺すった。
「よいしょー」
 アラヤと一緒に掛湯をした後、景正は手綱を引いて、ゆっくりと温泉へと沈めていく。
 体が完全に浸かり切ったあたりで、夙夜は気持ち良さそうに瞼を瞬かせた。
 その様子を、景正は目を細めて見守る。
(「思えば相当に無茶をさせているが」)
 ひとたび命じれば昼夜駆け続ける名馬。体に蓄積した疲労は相当のものだろう。
 それでも付き従ってくれる忠実さに、景正は心の中で感謝を送る。
「大した名馬だ、お主は」
 これからも頼む。そんな思いを込め、濡れた毛を撫でてやれば、夙夜もまた、首を振って心地良さそうな様子を見せた。
 仲睦まじい景正と夙夜の様子を……アラヤが隣で眺めている。
 どうやら夙夜の見事な毛並みが気になるようだ。
 それを察し、景正は触ってみるよう促す。
「大丈夫です、こやつは女子供には優しいゆえ」
「……わ、すべすべしてる……!」
「ふふふ……」
 風が吹く度に木立の隙間からは茜色の光が漏れ、湯の中で寛ぐ夙夜と、はしゃぐアラヤを優しく照らし出す。
 その光景を眺めながら、景正は、これから訪れる平和な夜を予感するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レテイシャ・マグナカルタ
アドリブ歓迎

水着で温泉を楽しみながらクララを見つけたら声をかけるぜ

いやーサイッコーの景色だな!

そうそうクララには話したい事があったんだ。もう忘れちまってるかもしれねぇが、前にサボテンのジャムとピクルスをお前から貰った事があるんだよ
(別のMSさんのシナリオ)
あれ、ガキ共に大うけでな、作り方も覚えたからその後も何度か作ってやってるんだ。改めてありがとな
ガキ達もお礼が言いたいんだとさ、オレの世界(こきょう)はまだ落ち着いてねぇけど、いつか必ず何とかすっから、そん時は良かったらウチに遊びに来てくれよ

たまたま通りがかったアラヤがジャムとかに興味を引かれたようなのでクララに許可もらって教えたりするぜ



 かぽーん。
 温かく澄んだ湯に、開放感に溢れた自然の構成物。そして、雄大な景色。
 貸し切り状態の露天風呂を、青いセパレートの水着を着た、レテイシャ・マグナカルタが満喫していた。
「いやーサイッコーの景色だな!」
 体を動かせばそれに伴い湯が揺れ、痺れるような温もりと共に疲れを癒していく。
 そして目の前では、何処までも続く茜色の空が、藍色の星空へと移り変わろうしている。至れり尽せりの温泉を前に、レテイシャもご機嫌だ。
「はい。とても綺麗です」
 その隣ではクララもまた湯に浸かっていた。レテイシャに呼び止められ、同席したのだった。
 二人で並び、暫し景色に見入った後。
「そうそう」
 レテイシャは話を切り出す。
「もう忘れちまってるかも知れねぇが、前にサボテンのジャムとピクルスをくれたよな」
 アポカリプスヘルでの、歩くサボテンたちの件だ。
「はい、覚えてますよ」
「お、覚えてたか」
「はい」
 レテイシャがたくさんの物資を持って行った事を、クララは覚えている。
 一緒にサボテンを狩り、料理をしたことも。
 作ったピクルスとジャムをレテイシャに渡した所まで覚えているが、その先は知らない。
「あれ、ガキ共に大ウケでさ、あの後も何度か作ってやってるんだ」
 過酷な環境で育つ植物、サボテン。それを使った保存食を作る機会が、幾度かあったのだと。
「改めてありがとな」
「そんな……」
 湯で桜色に頬を染めた笑顔で、レテイシャはクララに礼を言う。
 ガキ共も礼が言いたいんだとさ、と言葉を添えれば、クララは恥ずかしそうに俯いた。
「……つっても、まだオレの世界(こきょう)は落ち着いてねぇんだけどさ」
 アポカリプスヘルには大規模な戦いの兆しが近付いている。
 レテイシャは、全て守り切るつもりだ。
「必ず何とかすっから、そん時は良かったらウチに遊びに来てくれよ」
 力強いレテイシャの言葉を聞いて、クララも、はい、是非。と頷くのだった。
 その時、レテイシャの後ろから、声が掛けられた。
「二人とも、楽しんでる?」
「おっ」
 振り返ればそこには、見回りと灯りの交換に来た、湯守のアラヤだ。
「その、お二人の話を聞いちゃったんだけど~……レテイシャさんの言ってたジャム、作り方を教えて欲しいな~、なんて」
 遠慮がちに目を逸らしつつも、口元は笑顔。パンに挟んでお弁当を作ってみたいな、と溢す。どうやら興味を引かれたらしい。
 目配せするレテイシャと、応えるように頷くクララ。
「クララも良いってよ」
「本当!?」
「ああ、手取り足取り教えてやっからな!」
 天空の湯に上がった歓声は、何時しか満天の星空となった空へ融けていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「せっかくのお誘いを断るのも無粋です」
男湯でさっぱり汗を流してから、水着(白褌)に替え混浴へ

「出でよ、黄巾力士水行軍」
湯に浸かっている間に金剛力士を3体1組として36組、森に派遣
湯上がりの食事用に果物や薪、食べられそうな小動物を探させる
小動物については水流刃(ウォーターカッター)で血抜きして部位に捌いておくよう命じる

「アラヤさん、でしたか?これは良いところに」
「事情はわかりませんが、あれは命じられて貴女を傷つけに来ました。また同じことが起こるかもしれません。その時は何度でも、私達を頼ると良いでしょう。そうですよね、クララさん?それでは湯上がりに食事でも」
仙術で火や氷準備しBBQ
他の猟兵も誘う



 純白の褌を締め、混浴温泉への道を辿る鳴上・冬季。
 道の両脇を覆う樹々が不意に途切れ――冬季の目の前には、広々とした夕焼け空と雲海が広がった。
「失礼します」
「あ……お疲れ様です、冬季さん」
「お疲れ様! あ、もう入ったんだ」
 その手前の露天風呂には、既に湯に浸かっていたアラヤとクララ。
 二人が振り返ると同時に、冬季の様子がスッキリとしている事に気付く。
 これも冬季の気遣いなのだろう。既に男湯に浸かり、汗を流していたのだった。
「ええ、せっかくのお誘いを断るのも無粋ですし、さりとてあのままではと……アラヤさん、でしたか」
 クララと挟み込むように、冬季もまたアラヤの側に身を沈める。伝わって来る湯の感触が心地良い。
「事情はわかりませんが、あれは命じられて貴女を傷つけに来ました」
 屍人帝国に、である。
 かつて滅んだ偉大なる国々。それに従う魔獣の群れ。
 その規模も内訳も不明だが、首謀者からすれば、嗾ける手駒には事欠かない事だろう――故に。
「また同じことが起こるかもしれません。いや、きっと起こるでしょう。その時は何度でも、私達を頼ると良いでしょう……そうですよね、クララさん」
 その冬季の言葉に、クララが、はい、と小さく頷けば、アラヤも嬉しそうな様子を見せた。
「ありがとう。正直これからどうなるかわからないけど、また頼ることがあるのかも。お礼になるかわからないけど、その時はまた温泉に案内するね」
 その時、かさりと音がした。
 木立から顔を出したのは、三体一組の宝貝 金剛力士たち。
 その手には、新鮮な果物や薪、既に血抜きと捌きを終えた、小動物の肉があった。
「湯上りの食事に探させておきました。それではお二人とも、バーベキューと行きましょう」
 冬季が得意の仙術を使い炎と氷を用意していけば、それを眺めるアラヤは感嘆の声を上げる。横では金剛力士が果物をカットし、みずみずしいデザートを作り上げていった。
 次第に他の猟兵達も集まっていき、程なくして、雄大な光景を前にした宴が始まる。
 ――斯くして、猟兵達の手で平和を取り戻した浮遊大陸は、和やかな一日の終わりを迎えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年08月28日


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#温泉


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

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挿絵イラスト