デビルの国のデスゲーム~貴方達には殺あっちょ転移はズル
●デビルキングワールド デビルの国のデスゲーム会場
目覚めたのは見たこともない天井だった。(※悪魔たちに手伝って貰って一夜で建築した)
身体を起こし、見回せば同じように起き出す者たち。(※皆、健康的なので早寝早起きが基本)
「ここは何処だ……?」
その場にいた悪魔の一人がそう呟いた。
その時、部屋に置かれていた巨大なモニターに電源が入る。
『ふぁあ……んんっ、おはよう諸君』
そこに映し出されたのは怪しい仮面の少女。
どうやら彼女がこの場にいる悪魔達を集めたらしい。
そしてこの状況……これはまさか……!?
『貴方達には今から殺し合いを、『デスゲーム』をしていただき……』
「いやっほーい!」
「すげぇ!すげぇぜ!デスゲーム!?」
「こんなワル、最高過ぎる!!!」
『え、あの』
「こうしちゃいられねぇ、ちょっと俺、皆を呼んでくるぜ!」
「おう!」
「「テレポート
!!!」」
『はぁっ
!!???』
めちゃくちゃ危険でワルなこのゲームに悪魔達は一気にテンションMAX!
その流れで集められた悪魔達は全員、自前の転移能力で即・脱出を果たしました。
『はっ!?ちょっ!?転移はズルくない
!?!?!?』
しかし、デスゲームの主催者(オブリビオン)の心配は無用でした。
「「「ただいまー!」」」
「「「「おじゃましまーす
!!!」」」」
何故なら、悪魔達はこんなめちゃくちゃ危険でワルい事、皆で楽しみたいと思っちゃったからです!
『はぁっ
!!???』
●グリモアベース
「という訳で、皆さんにはデスゲームに参加して頂きます」
羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)が真顔で黒幕みたいな事を言ってきた。
「オブリビオンがデスゲーム会場を作りました。まともに悪魔と戦っても勝てないのでなるべく対面せず、ソーシャルディスタンスを取りながら殺せる方法を考えたみたいです」
デスゲーム。
参加者たちを閉鎖空間に閉じ込め、危険なゲームで次々と惨殺していく、まあよくあるやつらしい。
「ただこのワルに悪魔の方も熱狂してしまい……即脱出したと思ったら物凄い数のお友達を連れて戻ってきたらしいです」
想定の10倍以上の人数が集まり、もはや集団競技になっているようだ。
だがもうオブリビオンも後には引けないと意地になって凄まじい勢いで迫ってくる悪魔達を死の罠で次々と仕留めようと頑張るらしい。
ただ悪魔は基本的に強くて頑丈なため、オブリビオンが用意したデスゲーム程度ではまず死ぬ事はない。
「ほっといても大丈夫そうな感じもしますが、一応、念のため、もしかしたら、悪魔の誰かがが命を落としてしまう可能性もなくはないので、一緒にこのデスゲームに参加してください」
因みに猟兵もこのデスゲームで命を落とす事はない。(危なくなったらグリモアテレポートで回収します)
デスゲームのペナルティが緩い内に悪魔達を蹴落としつつ自分はクリアしていき、最上階に潜んでいるオブリビオンまで辿り着き、成敗してくるのが目的となる。
「最後の罠、『出口はこっち看板』を突破できる悪魔はおらず……猟兵以外ではオブリビオンには辿り着けません。皆さん、頑張ってデスゲームを生き残って下さい!」
そしてくしなは背景をデビルキングワールドへと変えるのだった。
ナイン高橋
ナイン高橋です。
皆さんには今から、想定の10倍位いて、罠にはまっても特に死なない悪魔達ばっかりの、即脱出したと思ったら戻ってきちゃった彼ら相手に……『デスゲーム』をして頂きます!!!
・第一章は、関所を超えろ!です。
オブリビオンが雇った一般の悪魔が守る関所を超えましょう。
・第二章は、集団戦なので「魔界サッカー」の予定です。
ここで戦う相手は一般の悪魔ですが、デビルキングワールドの悪魔は普通に強いので普通に斬られたりふっとばされたり燃やされたりする範囲なら死ぬことは無いので、どんどんやっちゃってください。悪魔は頑丈です。
・第三章は、ボス戦。デスゲームの司会者、オブリビオンとの戦いです!
オブリビオンの部屋の直前にある最後の罠、『出口はこっち看板』は凶悪で、どの悪魔も突破できずに普通に出口に行ってしまうためオブリビオンとの戦いは猟兵のみとなります。
それでは、素敵なプレイングをお待ちしております。
第1章 冒険
『関所ロード』
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POW : 関所を力尽くでぶち破って進む
SPD : 関所をジャンプしてこえていく
WIZ : 見つからないように隠れてこっそりと進む
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●デスゲーム会場 司会者の部屋
『待って待ってっ!?デスゲームの司会者をやれば、画面越しになんか殺し合いをしてるのを見てるだけでいいソーシャルディスタンスに配慮した最高の悪魔攻略の筈だったのになんなのっ!?なんなのっ!?転移能力はちょっとズルくない!?初手いきなりテレポートで脱出成功ってデスゲームを何だと思ってるのっ!?(※超面白いゲームだと思ってる)これじゃ誘拐……は無理だから一夜でアパートを改築してデスゲーム会場にした意味ないじゃない!いやまあアタシじゃなくてその辺歩いてた悪魔の人達に手伝って貰ったっていうか殆ど全部やって貰ったって言うかしかも無償ボランティアだったんだけど……違うわ!そうじゃないの!そもそもなんで脱出したのに、10倍の人数引き連れて戻ってくるのよっ
!!!???そんな人数は想定してないの!!!あーもう、仕方ないわね!全力よ!全力でデスゲームしてあげるわ!!!まず最初は関所よ関所っ!!!これもボランティアで関守をやってくれることになった悪魔が守る関所でサスマタをぶんぶんして道から落とすのよ!落ちた先は崖だから!これで一網打尽にするの……あああっ
!!!???想定の10倍の人数だから一気に突破されちゃってるぅぅぅ
!!!!!!!」
●第一章 関所
ここのステージのポイントは「デスゲーム参加者の一般悪魔達を蹴落としてからクリアーする」です。
このステージではオブリビオンに雇われた(※困ってた様子だったのでボランティア)悪魔の関守が全力で迫るデスゲームの参加者達をサスマタでぶんぶんして道から弾き出そうとしてます。
しかし想定の10倍以上の人数がテレポートして戻ってきたこのデスゲームでは妨害が間に合わず、かなりの数の悪魔が関所を通り抜けてしまうようです。
デスゲームのペナルティの死にざまは段々凶悪になっていくのが定番ですので第一ステージである今この場所は最も軽いものです。
具体的には崖から落ちるのですが、頑丈な悪魔達は誰一人として命は落とさず重傷になったりもしません。
関所を超えるのはかなり楽な気がするので、ここは一般悪魔達を出来るだけ蹴落としてからクリアーしましょう。
悪魔達は(いいこなので)正々堂々と相手の妨害などを行う思考に一切至る事のなくデスゲームに参加しています。
デビルキングワールドの悪魔達は頑丈なので普通に斬ったり燃やしたりする程度では命に別状はありません。むしろワルが正義なので喜びます。
因みに見た目はフランケンタイプが多い気がします。
よろしく頼むぞ、イェーガー!
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
かつてオブリビオンに滅ぼされた都市で自分一人だけ生き残ってしまった過去を悔いており、人々を守り、被害を防止することを重視して行動します。
●行動方針
⛺冒険では、事態の解決に向けて自分の出来る範囲で全力を尽くして行動します。
負傷する危険性のある行動でもリスクを顧みずに行い、囮になることも辞さない構えです。
「絶望の福音」での先を見据えての行動や、「無敵城塞」での防御を固めての力押し、黒剣を変形させての工作等を得意とします。
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
●デスゲーム 関所ステージ
本来このデスゲームにおける関所のステージとは、恐らくは関守の攻撃を誰かが受けている間に、他の誰かが後ろから通り抜けていってしまうという"誰が先頭に立つ……つまり犠牲になるのか?"と言うテーマについて知略策謀を巡らし、お互いに擦り付け合って騙しあうというありきたりでありながらも単純であるが故に盛り上がる。そんなデスゲームを想定したのだと思われます。
しかし、悪魔の国のデスゲームは、そんな主催者の思惑とは全く違う有様となっていました。
『ちょっと!?どんだけ来るのよ!ほら、早く!落とせ落とせ落としなさい!!!』
「ワルゥゥゥ!!!」
デスゲーム会場に集めたはずの悪魔達は、自前のテレポート能力で即脱出してきたと思ったらまさかの「こんなめちゃくちゃ危険でワルい事、皆で楽しみたい」と思って仲間を10倍引き連れて戻ってきてしまいました。
主催者のオブリビオンも後には引けません。
全力で悪魔達を死の罠(※悪魔達は頑丈なので死にません)に叩き落そうと頑張りますが、そもそも少人数が先頭を押し付けあうような参加者同士の潰しあいを誘発させようとしていたステージです。
想定の10倍以上の人数が何も考えずに正面から突撃してくるなんて思ってもいませんでした。(悪魔達はお互いを疑ったり策謀を巡らしたりなんかしない。だっていいこだから)
そのため雇った関守に必死にサスマタをぶんぶんさせて、悪魔達を一人でも多く道から叩き落とそうとしますが成果は芳しくありませんでした。
「これは関所を超えるのではなく、悪魔達を出来るだけ落としてから進むのだったな」
そんな喧騒の中、ギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)がデスゲームに参加していました。
悪魔達は頑丈なのでちょっとやそっとのデスゲームのペナルティでは死んだりしませんが、デスゲームの死亡装置は段々と派手で大掛かりになっていくのが定番です。
もしかしたら、万が一、可能性として、この先のデスゲームでは悪魔達でも耐えられない×ゲームが待っている事もなくはないと思われます。
そのため第一関門であるこの場で出来るだけ悪魔達を蹴落としつつ、次のステージに進んで欲しいのです。
「ここで崖に落とす事が結果的に悪魔達を守る事に繋がるのであれば、やる事はひとつだ」
ギャレットは状況を見極めると、黒剣を抜き放ちます。
まだ悪魔達が嬉しそうに関所に突撃している場所までは距離があるように見えましたが、ギャレットにとってはその程度は何も問題ではありませんでした。
「我が黒剣の姿は一つではない」
黒刃鞭(ブラック・ブレイド・ウィップ)。
ギャレットが黒剣を振るうとその刀身が急速に伸びていき、鞭剣形態となって関所に向かう複数の悪魔達の側面をぶっ叩きます。
「ワルゥゥゥ!?」
基本的にいいこしかいないデビルキングワールドの悪魔達は、参加者同士で妨害が発生する等という発想自体を持っていませんでした。
そのためギャレットの突然の鞭剣は全くの想定外。完璧な奇襲となって一気に悪魔達は崖の下に落ちていきました。
「みねうちだ」
悪魔達は頑丈なのでちょっと斬られた程度では問題ないですがそれでもこのあと崖から落ちるので、念のためギャレットは傷をつけないようにしながら鞭剣を更に振るい悪魔達を蹴落としていきました。
そして頃合いを見て未だに処理能力がパンクしている関守の脇を通って関所ステージをクリアーするのでした。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
他の世界でしたら、大変なことになって居たでしょうねぇ。
まずは『秘薬』を摂取し【往結】を発動、『関所』を容易に突破出来る様『物質透過能力』を付与しますねぇ。
これで『仕込み』が終了したら、直ぐに抜けられる状態になりますぅ。
そして、近くの方から順に囁きかけ「崖の下に奥に進む隠し通路が有るらしい」という「偽情報」を流しましょう。
純粋な悪魔さん達ですから、それなりの確率で信じて自ら崖を降りてくれると思いますし、『転落』では打ち所の問題等から怪我をされる可能性も極めて低いとはいえゼロでは有りませんが、降りて頂ければ更に安全ですぅ。
一通り「偽情報」を流し終えましたら、突破しますねぇ。
アリス・フォーサイス
面白そう!ぼくも参加しよう!
でも、これだとただの障害物競争だね。もう少し、デスゲームっぽくしないと。
イノセントスマイルでみんなにお願いするよ。「互いに落としあって(にっこり)」。普通だったら抵抗されるけど、デスゲームに興奮してる今なら聞くでしょ。あ、関守まで落とし始めたね。
それじゃあ、行こうか。目立たないよう、意識の資格を見切って、するするっと進んじゃうよ。ぼくを落とそうとする悪魔がいたら、恐怖を与える幻覚を見せて落としちゃうよ。
●
「はぁ。他の世界でしたら、大変なことになって居たでしょうねぇ」
テレポートして悪魔達に混ざった夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はぽてぽてと走りながらそんな感想を持ちました。
参加者同士が殺し合いをするように仕向けられたゲームを行い、ゴールを目指す。
本来であればまさにド定番のデスゲームになる予定だったものです。
しかしここはデビルキングワールド。
ワルに関しては他世界のような常識は通用する場合としない場合があります。
「いやっほーい!」
「すげぇ!すげぇぜ!デスゲーム!?」
「こんなワル、最高過ぎる!!!」
今回はちょっとよその世界の常識とは違う形になったようです。
なんとデビルキングワールドの悪魔達はこのデスゲームに喜び喚起。
自前のテレポート能力で脱出したと思ったらすぐに仲間を引き連れて戻ってきたのです。
いいこなので、こんな素敵なゲーム、皆にも教えてあげないと!と思ってしまったようです。
その結果、集まったのは想定の10倍以上の人数の悪魔達でした。
『オラァ!落ちろオラァ!フィジカル強すぎんだよぉ!ボランティアの関守さんのサスマタ以外で落ちねぇ!!!』
デスゲームの司会者のオブリビオンも引くに引けなくなったので必死です。
遠隔操作で装置を動かして悪魔達を崖から落とそうとしますが、体幹がめっぽう強い悪魔達は全くものともせずに関所に突撃して行ってしまいます。
想定の10倍以上の人数が雪崩れ込んでくるものですから関所のデスゲーム用の罠は完全にパンクしてしまっていました。
「なんと言いますかぁ」
「面白そう!ぼくも参加しよう!」
るこるがあまりの惨状に苦笑を浮かべていると、アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)がぴょこんと出てきました。
お話、情報、色んな出来事が好物なアリスはこのドタバタなデビルの国のデスゲームにも興味津々のようでした。
「あのすし詰め状態の所に行かれるのですかぁ」
「うん!でも、これだとただの障害物競争だね。もう少し、デスゲームっぽくしないと」
情報妖精アリスはあふれかえる悪魔達の様子を見てワクワクしていましたが、よりもっとデスゲームっぽさを引き出してあげようとユーベルコードを起動しました。
「イノセントスマイルでみんなにお願いするよ」
無垢な笑顔をにっこりと浮かべて目の前にいる悪魔達にそっと語り掛けます。
ハローワールド。
アリスの笑顔は悪魔達の心に響き、そのお願いを聞き入れるようになってしまうという恐るべきユーベルコードです。
悪魔達は普通に強いのでこういった精神系の攻撃も普段であれば簡単にレジストされてしまう可能性が高かったのですが、デスゲームに興奮している事もあり彼らはすぐさまアリスの術中に嵌まる事になりました。
「ねぇ。互いに落としあって♪」
そしてアリスは悪魔達同士の同士討ちを誘発させにいきました!
しかし。
「???」
「???」
悪魔達は基本的にいいこでした。そのため争うという行為が自然と出てくるわけではないようです。
落としあってとお願いして、それを聞き入れて貰うまでは問題ない様子でしたが、彼らの思考の中に落としあうという部分が上手く行動に直結しなかったようでした。
「???」
「???」
結果的にやることはわかってもどうすればいいのかわからず、なんとなく見合うだけの悪魔達が出来上がってしまったのでした。
「あ、あれ?」
判断力や思考力が残っていると精神操作は上手くいきませんが、普段慣れない行動を具体的な指示なしでさせるには難しいものだったようです。
「でしたら~、こういうのはどうでしょうか~」
アリスの行動を見守っていたるこるがここで助け舟を出してきました。
るこるもまたユーベルコードを起動すると、様々な特殊能力を付与出来る『祭器』の霊薬を創造します。
「今回の霊薬はぁ、『物質透過能力』を付与できますぅ」
「へー、面白そう!」
るこるとアリスはごくりと霊薬を飲み込みます。
これでいつでも関所を、そして悪魔達の身体をすり抜けられるようになりました。
「あとはぁ、アリスさんのスマイルが効いている悪魔さんたちにぃ」
そしてるこるはぽてぽてと判断力が低下している悪魔達の耳元に顔を近づけると、そっと囁きかけます。
「……崖の下にぃ奥に進む隠し通路が有るらしいですよぉ~」
真っ赤な偽情報でした。
しかしいいこしかいない悪魔達はその偽情報をすっかり信じ込み、なんだって!?と自ら崖を飛び降りていってしまいます。
「『転落』では打ち所の問題等から怪我をされる可能性も極めて低いとはいえゼロでは有りませんが、降りて頂ければ更に安全ですぅ」
「うわぁ、ぼくの笑顔が効いてるのもあるけど、どんどん飛び降りていくね」
順々に周りの悪魔達にアリスが信じやすい状態を作ってからるこるが偽情報を流す事で、純粋な悪魔達はどんどんデスゲームから脱落していきました。
更に言えば悪魔達はこのデスゲームすらも仲間を引き連れて戻ってきたようないいこ達です。
偽情報を悪魔達自身も信じ込むと周りの悪魔達にどんどん伝染させていきます。
「あとはぁ、勝手に偽情報が広まると信じて私達はいきましょうかぁ」
「わー、悪意を知らないとこんなになるんだねー」
どんどん飛び降りていく悪魔達をしり目にるこるとアリスは二人して目立たないよう、意識の死角を見切って、するするっと関所を超えていくのでした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ラファン・クロウフォード
アドリブ・連携OK
しっかし、すっげぇ悪魔の数だな
全員、水着の女子悪魔だったらと思うとゾッとするぜ
なるほど、妨害して崖下に落とせばいいのか
んじゃ、ウルスポワンに氷結属性を纏わせて氷結範囲攻撃で地面をスケートリンクのごとく凍結しながら進む
体勢を崩した仲間に救いの手を貸せば共に落ちる、デスロードの完成だ
路面凍結に耐えた悪魔を、召喚した大王イカたちのイカ墨目潰し攻撃と華麗なスピンでなぎ払って崖下へ落として排除
崖から落下する悪魔たちを高みから見下ろし「ははは、ゴミのようだ」とほくそ笑むサービスもしておこう
おまえら転移で戻ってくんなよ。反則だからなー
悪路走行で加速してトリプルアクセルで門番を突破するぞ
●
「しっかし、すっげぇ悪魔の数だな」
ここはデスゲーム会場。
一般悪魔達がオブリビオンによって誘拐……は無理だったので寝ている間に改築工事した殺し合いをさせるための場所でした。
ただし、悪魔達はこのデスゲームに喜びまくるとテンションMAXで即座に自前のテレポート能力で脱出成功。
そして悪魔達はこんなめちゃくちゃ危険でワルい事、皆で楽しみたいと思っちゃったため想定の10倍以上の人数を引き連れて戻ってきてしまったのでした。
おかげで本来はもっと知的で戦略的で騙しあいとかをするはずのデスゲームの関所はパンク状態になってしまっていたのです。
「全員、水着の女子悪魔だったらと思うとゾッとするぜ」
ラファン・クロウフォード(武闘神官・f18585)は夢か幻でも見ているような事を言っていました。
事前の説明通り、悪魔達の見た目はフランケンタイプが多い気がします。
見た目通りに頑丈そうなので崖から落ちた程度ではきっと怪我もしないでしょう。
デスゲームは後半に行くほど危険が増すので今のうちに蹴落としていきたいところです。
「なるほど、妨害して崖下に落とせばいいのか」
このあとにあるペナルティで本当に悪魔達が命を落とすかどうかは若干疑問に思うところもありますが、万が一と言う事もあります。
既に通過してしまった悪魔達は仕方ありませんが、まだいる悪魔達にはここは第一ステージでリタイアしてもらいましょう。
「んじゃ、ウルスポワンに氷結属性を纏わせて氷結範囲攻撃っっと」
究極の手触りと破壊力を追及して作ったふわふわ毛並みのナックルを嵌めたラファンは両手を地面につけると、そこからパキパキと音を立てながら地面が凍結していきました。
「地面をスケートリンクのごとくすれば、踏ん張れないから落ちるだろ」
ラファンの狙い通り、幾ら体幹の強い悪魔達でも足元の摩擦がなくなってしまっては関所の罠に押し出されてしまいます。
関守の悪魔の方もつるっと滑って転がっていますが関所自体もサスマタがぶんぶんしているので司会者のオブリビオンが頑張っているようです。
「体勢を崩した仲間に救いの手を貸せば共に落ちる、デスロードの完成だ」
それでも一部の悪魔は路面凍結に耐え関所を超えようと進みます。
もちろんラファンはその程度は想定済みです。
「いけ、大王イカ!イカ墨目潰し攻撃と華麗なスピンでなぎ払って崖下へ落として排除するんだ!」
ラファンは無常にもユーベルコードによってなんか色々とっつけたイカを召喚すると氷の路面の上を滑らせて突撃。
生き残った悪魔達を次々と崖の上から落下させていきます。
「ははは、ゴミのようだ」
高みから見下ろしほくそ笑むサービスに落とされた悪魔達も恐れおののき喜んでいました。
「おまえら転移で戻ってくんなよ。反則だからなー」
(いいこなので)そんな発想は一切なかったであろう悪魔達ですが、ラファンはそう捨て台詞を残すと自身もイカを足場にして凍った路面を滑っていきます。
そして足場が凍って踏ん張りがきかなくなった関守をトリプルアクセルで躱すとこのデスゲームの第一ステージをクリアーするのでした。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『デビキン裏結社幹部『ソル・アス・ムーン』』
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POW : 俺様の銃を喰らえ!『エネルギーが不足しています』
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【太陽】属性の【ニュートリノプロミネンス太陽フレア】を、レベル×5mの直線上に放つ。
SPD : オイラの地震で叩き起こして寝不足にしてやるアス!
【地面】に対し【地震を起こすほどのパワー】を籠めた【ムーン製ボール型兵器】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【睡眠時間】のみを攻撃する。
WIZ : ムーンの新兵器をお披露目してやるムーン!
いま戦っている対象に有効な【新兵器】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
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●デスゲーム会場 司会者の部屋
『ふぅーふぅーふぅー……よ、よし!かなり数を減らせたわね!これでこそデスゲームよ!いい!デスゲームっていうのは厳選された参加人数においてきちんと互いを蹴落とし合いながらそれでも脱出に向けて進むという一大イベントなのよ!互いのアドバンテージを把握して知力戦略策謀を駆使し出し抜くの!決して数の暴力でどうにかしていいものではないわ!だから次もちゃんと殺し合いをしてもらうんだからね!ほら、いくわよえーと次は……』
●第二章 魔界サッカー
必殺シュートを決め合い、ゴールを決めろ!!!
魔界サッカー!!!
説明します!
魔界サッカーとは!?
1vs1または複数人vs複数人で行われるバトル球技のことです。
試合開始と共に自分と対戦相手との間に出現する魔界ボールに向かって互いに必殺技を出しあいます。
相手を弾き飛ばす・またはゴールまで押し込むような必殺シュートを決めれば勝ちという武闘派でかつ戦略的なとても高度なバトル競技なのです。
因みに魔界ボールは謎のデビル技術によって悪魔達の攻撃に耐え得るように設計されているため物凄い強度を持っているため壊れたりすることはまずありえないようです。
ラインアウトという概念はありません。壁側一面全てがゴールです。何処にボール……ではなく相手を叩き込んでも勝利ですが、全ての攻撃はボールに吸引されます。
ハンドも特にルールにはありませんが、何故か魔界ボールは手わざを使うよりも足技を使う方が威力が上がるようです。
そしてゴール下はデスゲームらしく床部分は奈落になっておりその下にはなんか溶かしてくるような感じのする液体が溜まっています。(※なお悪魔達は頑丈なので服しか溶けず、自前のテレポート能力で脱出する)
デスゲームに参加している一般の悪魔達はこちらを脱落させようと全力でサッカーしてくる返り討ちにしつつ、死の罠(※死にません)からは救い出してあげましょう。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
これまた、凄い競技ですねぇ。
とは言え、何とかやってみましょう。
悪魔さんの攻撃手段は『時間』で強化されるようですから、ここは状況が整う前の速攻が良さそうですぅ。
『FBS』を四肢に嵌め僅かに浮遊、【耀衣舞】を発動しますねぇ。
残る『F●S』各種は『光の結界』へのエネルギー供給に使用、サッカーらしく『飛び蹴り』の姿勢を保ち、ボールに向けて『光速の突撃(蹴撃?)』を行いましょう。
悪魔さんの強さの関係上、威力が不足しそうであれば『体型の反動』を許容し『胸のサイズの増量』と引き換えに、更に威力を強化しますねぇ。
そのまま突っ込んでも『浮遊』しておりますから、落ちることは有りませんので。
●
「これまた、凄い競技ですねぇ」
魔界サッカーのルールを教えてもらった夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は感嘆の声を上げました。
この競技はボールはあるけどゴールに叩き込むのはお前だ!という球技でありながらも肉体をぶつけ合うという一種の格闘技となっているのです。
ただし触れるのはボール!あくまでも魔界ボール越しでしか触れられません。
「とは言え、何とかやってみましょう」
例え肉体派な球技だとしても怖気づく訳にもいきません。
るこるは猟兵としてこの魔界サッカーに挑戦するのでした。
「俺様が相手だぜ!」
飛び出してきたのは真っ赤な悪魔。
彼は一般の悪魔ですが、このデスゲームがまじ!?めちゃ危険でワルじゃん!最高じゃん!?と飛び入り参加してきた内の一人でした。
前回の崖の上の関所の罠もフィジカルで突破しただけの体幹の強い悪魔です。
「魔界サッカーは今、巷で流行りの最高にワルな競技!ワッルワルにしてやるぜ!」
真っ赤な悪魔くんはごく一般的なデビルキングワールドの住人らしくいいこなので正々堂々と魔界サッカーを行ってくれるようです。
『準備は出来たようね。それじゃあゲームスタートよ!』
ピピー!とデスゲームの司会者の合図の笛の音が鳴ると試合開始です。
「行くぜ!俺様の銃を喰らえ!」
真っ赤な悪魔くんはルールに乗っ取り腰の太陽銃を構えると、るこるとの間にある魔界ボールに向けて引き金を引きます。
『エネルギーが不足しています』
「おえあっ!?」
しかしこの真っ赤な悪魔くんの武器。どうやらチャージ時間が必要なようでした。
「しまったー!さっきの関所を突破するのに一回使っちまったんだったー!」
どうやらるこるのチャンスのようでした。
「悪魔さんの攻撃手段は『時間』で強化されるようですから、ここは状況が整う前の速攻が良さそうですぅ」
相手の攻撃がまだないと見るや否や、るこるは四肢に『FBS』というシリーズの武装を嵌め、その場を浮遊。
ユーベルコードを起動します。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう。耀衣舞(カガヤクコロモノマイ)」
るこるは乳白色の光の結界を纏うとそのパワーを一点に集中させていきます。
「浮遊にしようする分以外の武装のエネルギーも全て供給してパワーアップですぅ」
そしてるこるはサッカーらしく
(???)『飛び蹴り』の姿勢を保つと、そのまま光速の突撃をぶちかましにいきました。
魔界ボールの能力によってその軌道が華麗にボールに吸い込まれます。
「え~い」
凄まじい速度とパワーを両立した蹴撃が魔界ボールを弾き飛ばしるこる側から真っ赤な悪魔くん側へと飛んでいきます。
「うわぁ!やらせるかぁ!」
しかし真っ赤な悪魔くんもデビルキングワールドの悪魔の一人。
オブリビオンなんて目じゃない位強い存在でもあるため詠唱時間が短い状態ではありましたがチャージした太陽銃を反撃として撃ってきます。
「ニュートリノプロミネンス太陽フレアぁ!」
灼熱のエネルギーが魔界ボールへと吸引され、るこるを押し返そうとしてきます。
「やはり悪魔さんの強さの関係上、威力が不足しますかぁ」
初手こそるこるのスピードが圧倒していたが、明らかに出力の面では真っ赤な悪魔くん側に分があります。
魔界ボールを挟んでのサッカーは段々とるこるが押されてきてしまいます。
「こうなれば奥の手ですぅ」
しかしるこるもここまでは想定内でした。
ユーベルコード:耀衣舞のもう一つの能力。体型面の『反動』許容を行う事で威力の増強を計ります。
「『胸のサイズの増量』ですねぇ」
次の瞬間、るこるの元々かなり大きかった胸が突如としてドカンを膨張!
『パワー』と『スピード』。そしてそこに『大質量』が加わった事でるこるのキックは最大強化されました。
「な、なんだとー!グワーッ!?」
その一撃は真っ赤な悪魔くんのビームを貫き、対戦相手を吹っ飛ばす程。
一撃で真っ赤な悪魔くんを相手側の壁……ゴールまで叩き込むのでした。
『ゴールぅぅぅ!!!』
「やりましたかぁ」
大きくなり過ぎた胸の重さにバランスを崩しながらるこるはこのゲームに勝利するのでした。
成功
🔵🔵🔴
アリス・フォーサイス
さっきのステージで落としあえなかった悪魔がこのステージでまともに戦えるのかな?まあ、先に進むためにも手加減はしないけどね。
単純に蹴るのじゃ、吹き飛ばすほどの威力はむずかしいな。それなら。
「召喚!ブライダルベール!」
体高5mのキャバリアを召喚するよ。この世界はなんでもありだからいいよね?天井を突き破ってたとしても、魔力関知式だから操作に影響ないよ。(頭なんて飾りです)
全力魔法でブーストして全力キックだよ!
●
「さっきのステージで落としあえなかった悪魔がこのステージでまともに戦えるのかな?」
アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)は魔界サッカーのルールを聞くと首を傾げました。
「アス!オイラをなめないで欲しいアス!」
そんなアリスの前に現れたのは青っぽい布をブギーモンスターの一般悪魔でした。
彼はいいこちゃんなので妨害などは一切せずに関所を身体能力のみで乗り越えてきたつわものででした。(※なおデビルキングワールドの悪魔は大体つわもの揃いである)
「まあ、先に進むためにも手加減はしないけどね」
「正々堂々、勝負アス!」
どんな一般悪魔が相手であろうと猟兵であるアリスは、この魔界サッカーに勝利しなくてはいけません。
アリスとブギーモンスターはお互いに魔界ボールを挟んで向かい合います。
『準備は出来たようね。それじゃあゲームスタートよ!』
ピピー!とデスゲームの司会者の合図の笛の音が鳴ると試合開始です。
「オイラの地震で叩き起こして寝不足にしてやるアス!」
ブギーモンスターはルールに乗っ取り地面に対して地震を起こす程のパワーを込めたムーン製ボール型兵器を叩きつけると、その振動を魔界ボールに伝えました。
そのユーベルコードは魔界ボールを一切傷つけることはなくアリスの睡眠時間を削るような異音を発します。
「うわっ!?うるさっ!?これは寝られないね」
思わず両手で耳を塞ぐアリスでしたが、物理的な威力はなかったため特に魔界ボールに吹き飛ばされたりはしませんでした。
「単純に蹴るのじゃ、吹き飛ばすほどの威力はむずかしいな」
今度はアリスの番です。
魔界サッカーは、お互いのプレイヤーの間に出現する魔界ボールに攻撃を叩き込み合う事で相手プレイヤーを壁際のゴールに吹っ飛ばす危険でワルなデビルの球技です。
華奢な11歳の少女の姿をしているアリスでは、第一ステージをクリアーする程の体幹を持つブギーモンスターをただのキックシュートでゴールまで吹き飛ばすのは難しいでしょう。
「それなら!」
しかしアリスはただの情報妖精さんではありませんでした。
「召喚!ブライダルベール!」
とある異世界の主力兵器。体高5mのキャバリアを召喚できる情報妖精さんだったのです。
「あ、あ、あ、アス~~~!?なにだこれアス~~~っ!?」
突如として召喚されたキャバリアにブギーモンスターも驚きの声を上げます。
大鎌と花びら型のビットを携えた白を基調としたスマートなフォルムのキャバリアが悠然と佇み……天井をぶち破って現れました。
「うえ、上の方、見えないアスよ!?」
「大丈夫大丈夫。魔力関知式だから操作に影響ないよ。(頭なんて飾りです)」
いいこなブギーモンスターは思わず天井に突き刺さったような形で出てきたキャバリアを心配して声をかけてくれますが、アリスは余裕の笑みで受け答えします。
そしてアリスは天井にギリギリ埋まっていない胸部のコクピットに乗り込むとキャバリアに魔力を通します。
「いっけーっ!全力魔法でブーストして全力キックだよ!」
天井に刺さっているため一歩も動くことのできないアリスのキャバリアでしたが、そもそも今回の対戦相手は魔界ボールを1mmも動かしていなかったのでそのまま理想的なフォームで魔界ボールをキック。
『ゴールぅぅぅ!!!』
圧倒的な質量の差による物理攻撃でブギーモンスターをゴールするのでした。
成功
🔵🔵🔴
叢雲・雨幻(サポート)
堂々と正面から、と言うよりは掠め手で相手を惑わせて
攪乱しながら一網打尽にしていくような戦い方を好むよ。
使う武器は【黒雲】【黒霧【対】】の二刀流での高速戦闘が主。
使うUC次第では連結してダブルセイバーにしたり、
そもそも剣を主武器として使わず【武器受け】用として使いつつ、影を操る攻撃で戦ったりするよ。
主に戦い方の例を挙げるならば
【目立たない】様に物影を介して【忍び足】で動き回り敵の視線から外れたり、
【闇に紛れて】居場所を攪乱したり
攻撃すると見せかけた【フェイント】を使って騙したり、
【武器(で)受け】てから【カウンター】で仕留める等だね。
洗脳等で助けられる相手を攻撃する際は、ある程度手心を加えるかな
ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。
口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。
食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆
※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。
藤堂・こずゑ(サポート)
あまり見た目妖狐っぽくないけど、妖狐なの
右目を何とか見せない、見ない様に生きてるわ
妖狐な部分は出したくないから…
依頼に拘りは無いわ
誰とでも連携し、どんなのでも遂行してみせるわよ
日常パートはアンニュイな感じでクールに過ごすわ
一応喜怒哀楽はあるつもり
戦闘パートは古流剣術で挑むけど…
流派は忘れちゃった
マイナーだから廃れちゃったみたい
振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね
可愛いでしょ
大気の流れを読んで攻撃したり避けたり、後の先を得意とするわ
UCはどれでも使用し、攻撃するUCばかりだけど…
他の猟兵との連携などで避けて敵を引き付ける必要がある時は『流水の動き』を使ってね
後はマスター様にお任せするわ
宜しくね
久瀬・了介(サポート)
「オブリビオンは殺す。必ず殺す」
オブリビオンへの復讐の為に甦った不死の怪物。そこにオブリビオンがいるならただ殺すのみ。
生前は職業軍人。デッドマンとして強化された身体能力と、軍隊で身に付けた戦闘術を基本に戦う。
軍人としての矜恃は失われていない為、敵の撃破より民間人の安全と平和を最優先として行動する。復讐鬼ではあるが狂戦士ではない。非戦闘時や交渉時は実直で礼儀正しく他人に接する。
基本戦術は「ハンドキャノン」での射撃。敵の数が多い場合はフルオート射撃での範囲攻撃。
敵の能力に応じて【死点撃ち】【犬神】【連鎖する呪い】で射撃を強化する。
その他、状況に最適なUCを選択して使用。
●
ここはデビルの国のデスゲーム会場。
連行された悪魔たち(一度脱出済み・面白いので仲間を連れて戻ってきた)に混じって、猟兵たちもこの死のゲーム(悪魔たちは頑丈なので死にません)に参戦しに来たのでした。
何故なら死のゲーム(死にません)ですが、それでも万が一、もしかしたら、一応、念のため、宝くじが当たるよりも低い確率で打ちどころが悪かったりしたら何かの弾みで一般の悪魔さんが本当に命を落としてしまう可能性がなくもないかもしれないと言えなくもないようなゲームだからです。
そんな訳で猟兵の皆さんにはこのデスゲームに勝利し、あんまり敗北のペナルティが危険じゃない今のうちに悪魔たちを蹴落としておいてもらいたいという依頼でした。
それではルールの説明です。
競技の内容は、『魔界サッカー』!!!
謳い文句は、必殺シュートを決め合い、ゴールを決めろ!!!魔界サッカー!!!です。
それは今デビルキングワールドで流行っているワルで危険でスリリングなボールを使った競技です。
互いのプレイヤー(複数の場合あり)が魔界ボールを挟んで対峙し、お互いに魔界ボールを攻撃しあいます。
攻撃を受けた魔界ボールは相手プレイヤー側へ吹っ飛び、その衝撃で相手プレイヤーをゴールに叩き込めば勝利です。
ゴールは壁一面。ゴールの床は奈落になっており、落ちた先には何でも溶かす液体がたっぷり入っています。(悪魔は頑丈なので衣服くらいしか溶けない)
あらゆる攻撃が魔界ボールに吸引され、魔界ボール越しにしか相手に干渉できないためラフプレーが不可能なクリーンな試合になるのですが魔界ボール越しの激しいぶつかり合いがエキサイトするので、正々堂々としか戦わないけどワルで危険なスポーツが大好きなデビルキングワールドの悪魔たちにも人気のスポーツです。
それではメンバーを紹介します。
「オブリビオンは殺す。必ず殺す」
一人目はオブリビオンへの復讐の為に甦った不死の怪物。デッドマン、久瀬・了介(デッドマンの悪霊・f29396)でした。
ただし今回の対戦相手はデビルキングワールドの一般悪魔くんなので殺意はなく礼儀正しくサッカーしてくれそうでした。
「オブリビオンではない。しかし、これもオブリビオン(デスゲームの司会者)を殺すため。悪く思うな」
「アス!」
了介は対戦相手の一般悪魔くんと試合前の固い握手を交わして並びました。
「オジサン、サッカーはちょっと得意だよ」
二人目は長身の叢雲・雨幻(色褪せた根無し草・f29537)は長い脚でくい、くいっとシュートポーズをしながら入場してきました。
「怒涛のスライディングで華麗にボールをカットしちゃうよ」
しかし今回の魔界サッカーはドリブルでボールをキープするような状況はなく互いにボールを蹴りあうだけなのでスライディングの出番はありませんでした。
「うそーん」
「アス!」
「あ、どうも」
雨幻は礼儀正しく差し出された悪魔くんの手を握り返しました。
「野生の勘が言ってるにゃ!魔界サッカー!面白そうにゃ!」
三人目は猫耳をつけた人狼、ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)です。
面白そうなイベント(※デスゲーム)をかぎつけ参戦しにやってきたようです。
「得意のスピードで、ジャンプや早業で相手を翻弄してやるにゃ!」
ただし今回の競技は真っ向からボールを蹴りあう魔界サッカーです。
「にゃ!?でも球蹴りも好きにゃ」
「アス!」
「にゃす!」
そんなこんなでワクワクしながらミーヤは一般悪魔くんと握手を交わしました。
「魔界サッカー……どんな依頼でも遂行してみせるわよ」
最後の四人目は剣士の藤堂・こずゑ(一閃・f23510)。
片眼を前髪で隠しながらもまっすぐに対戦相手の悪魔くんと視線を合わせました。
どの攻撃用ユーベルコードを選んでも蹴り技はなさそうでしたが、魔界サッカーでは武器の使用も手を使っても特にルール違反にはならないため刀でも問題はなさそうでした。
「振るう刀は宵桜(ヨイザクラ)ね。可愛いでしょ」
チラリと刀を見せて笑顔を向けるこずゑに一般悪魔くんも自慢のムーン製ボール型兵器を見せて自慢してきます。
「アス!」
「よろしくね」
そしてこずゑも他の三人と一緒に並ぶのでした。
『さあ両チームとも準備は出来たようね』
ここでデスゲームの司会者(オブリビオン)のアナウンスが会場に響きました。
複数名によるチーム戦のため猟兵チームと、一般悪魔チームで魔界ボールを挟んで別れます。
因みに猟兵側は四人組チームでしたが、一般悪魔くんは独りでした。
「アスっ!?」
「いやーほらこれルール無用のワルいゲームだからー」
「本来のデスゲームならどちらの陣営に取り入るのかみたいなやり取りがあったのかしら」
「戦は数だ。もしそうだったなら試合開始前こそ本番だったのかもな」
「にゃにゃ!?そうだったのかにゃ!?」
悪びれない雨幻に、クールなこずゑ。
ストイックな了介と、一々反応が激しいミーヤが喋っている間に試合開始の時間になりました。
『それじゃあゲームスタートよ!』
ピピー!とデスゲームの司会者の合図の笛の音が鳴りました。
「オイラの地震で叩き起こして寝不足にしてやるアス!」
独りでさみしい一般悪魔くんでしたが、めげる事もなくルールに乗っ取り地面に対して地震を起こす程のパワーを込めたムーン製ボール型兵器を叩きつけると、その振動を魔界ボールに伝えました。
そのユーベルコードは魔界ボールを一切傷つけることはなく猟兵たちの睡眠時間を削るような異音を発します。
「にゃにゃーっ!?これは五月蠅いにゃー!?」
ミーヤが猫耳をぺたんとたたんで叫びますが、この攻撃。魔界ボール自体には全くダメージを与えていないため、1mmたりもも動かせてはいませんでした。
「おっと、それじゃあオジサンが一番手貰っちゃおうかな」
全然ボールが蹴られる様子がないのをいいことに雨幻がスキップするような足取りで前に出てきました。
性格同様飄々としたその動きは睡眠妨害になるような異音も受け流していました。
「よぉし……オジサン張り切っちゃおうかな!」
そして魔界ボールを前にした雨幻は居合の構え姿勢を取ると、抜刀!
異常な高速移動と共に放つ無数の斬撃の雷雲撫で(ライウンナデ)で魔界ボールを斬りつけました!
「アスーッ!?」
一般悪魔くん側からは全く押されていなかった魔界ボールは一直線に一般悪魔くんにぶち当たり、吹っ飛ばしました。
「よぉし、これでゴー」
「アスゥッ!!!」
しかし一般悪魔くんもこのデスゲームの第一関門を突破してくるだけのフィジカル。素晴らしい体幹を持っている悪魔くんでした。
強靭な肉体で魔界ボールを受け止めなんとかゴール手前で踏みとどまりました。
「あらー。ま、これだけでゴールとはならないかあ」
飄々とした態度で雨幻は頭をかきますが、雨幻の斬撃を受けた魔界ボールはいつの間にか異音を発しなくなっていました。
絶好のチャンスでした。
「あ、オジサンの技ってその場にちょっと留まってなくちゃダメなヤツだから」
「任せろ」
雨幻が仕事を終えたところで代わりに了介が大型拳銃を構えました。
この魔界サッカーでは全ての攻撃が魔界ボールに吸引されるため銃器の類はそれ程狙いをつけなくてもいいのは都合のよいところでした。
「殺す……訳にはいかないか」
戦場攻殺術(センジョウコウサイジュツ)。
了介は魔界ボールの特性を利用するように狙いはかなりでたらめにしながらも威力と発射回数を重視。
通常の三倍のパワーが魔界ボールに撃ち込まれ、一般悪魔くんに飛んでいきました。
「アススッ!?」
怒涛の連続射撃に体幹の優れた一般悪魔くんも押され始めました。
「たっぷり10秒経った……喰らいなっ……」
「にゃーん!チャージ完了にゃ!今にゃーん! いっけえにゃー!!」
そこに共に10秒間の集中が必要なユーベルコードである乱れ葛(ミダレツヅラ)とガジェット・クラスターを携えたこずゑと刀による超高速連続攻撃とガジェットから発射された弾丸とビームが乱れ飛び、それらが全て魔界ボールへと吸引されました。
「アスゥーッ!?」
了介の銃撃の衝撃を受け止めている段階でこらえていた一般悪魔くんもこの怒涛の連撃には太刀打ちできず、そのまま魔界ボールに抑え込まれて壁際のゴールまで一直線に吹っ飛ばされてしまうのでした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
ラファン・クロウフォード
アドリブ歓迎
サッカー、いいよな!燃える!
ボールは友達、怖くない!
武器を取り出した悪魔に、使い方を教えようか?、と親切に声をかける
ちょっと貸してよく見せて、とそのまま武器を取り上げ返さない
絶対神域の重力属性の押し潰しで悪魔の動きを封じてみる
俺の彼女のかわいいところ30選+αを自慢
邪魔する奴は破壊光線で黙らす
詠唱?いや、ただの自慢
護るべきものを得た男の強さと覚悟を見せる時がきた
意地でもゴールインしてみせる
限界突破の脚力で蹴ったボールの威力で、ゴール前に立ち塞がるものは全て吹き飛ばす
彼女のかわいいところ?
可愛いと言うとむくれる
苦手な料理を頑張ってくれる
寝起きがわるい
とにかく笑顔がきれい(至福の笑顔)
●
「サッカー、いいよな!燃える!」
魔界サッカー会場にラファン・クロウフォード(武闘神官・f18585)がやってきました。
「ボールは友達、怖くない!」
デビルキングワールドのちょっと危険でワルな球技、魔界サッカーに心躍らせるラファンは妙なハイテンションで対戦相手と並びますした。
「ムーン!」
今回の相手は一般の堕天使さんです。
ラファンと堕天使さんは魔界ボールを挟んで並ぶとお互いに握手。いい試合をしようと言い合います。(デスゲームですが、堕天使はいいこなので挨拶ができます)
『準備は出来たようね。それじゃあゲームスタートよ!』
ピピー!とデスゲームの司会者の合図の笛の音が鳴ると試合開始です。
「ムーンの新兵器をお披露目してやるムーン!」
光り輝く翼をはためかせると一般の堕天使さんは当たり前のようにユーベルコードを起動してきて新型兵器を召喚しました。
「新兵器!?」
光り輝く新兵器の登場にラファンはノリよく驚いてみせました。
「ムーン!この新兵器の力を使えば魔界サッカーも勝利は間違いなしムーン!……どうつかうムーン?」
堕天使さんの使ったユーベルコードは現在の状況に有効な新兵器を召喚する能力。
しかし使い方が分からないと意味がないものでした。
「使い方を教えようか?」
「本当かムーン!」
ラファンは出てきた新兵器をひっくり返したり振ったりして悩んでいる堕天使さんに親切(意味深)に声をかけました。
「ちょっと貸してよく見せて」
「わかったムーン」
疑うことを知らないデビルキングワールドの堕天使さんは笑顔でラファンに新兵器を渡してしまいました。
「このまま武器は取り上げ返さない!」
ババーンと宣言するラファンでした。
ワル!圧倒的なまでのワル!デビルキングワールドでは考えられないような悪逆非道な行いに堕天使さんは恐れおののき喜びました。
「その魂。救われんことを……絶対神域(ゴッド・デプレッション)」
更にラファンは武器を失った堕天使さん相手に重力属性の押し潰しで動きを封じようと試みました。
堕天使さんは持ち前のフィジカルの強さでものともせずに光の翼で浮遊を続けました。
「このまま俺の彼女のかわいいところ30選+αを自慢してやる」
重力操作などという妨害行為を平然と行ってきたラファンのそのあまりのワルに堕天使さんは感激してしまったために動けません。
ラファンの詠唱とか全く関係ない自慢話を無理矢理聞かされます。
「彼女のかわいいところ?それはな……」
「可愛いと言うとむくれる」
「苦手な料理を頑張ってくれる」
「寝起きがわるい」
「そして、とにかく笑顔がきれい(至福の笑顔)」
ぐはぁぁぁーーーっ!!!
悪逆!
これ以上にない程のワル!
圧倒的なまでの残虐性!
彼女自慢などというもはや万死に値するような行いにデビルキングワールドの堕天使さんもこれには……おや?
「素敵な彼女さんムーン」
いいこな堕天使さんは普通にラファンが自慢する彼女さんが素敵な人で、そんな彼女を持てたラファンに普通に祝福を送っていました。(※重力に全く負けていない状態)
「護るべきものを得た男の強さと覚悟を見せる時がきた」
ひとしきり自慢話を堕天使さんに聞いて貰ったラファンはそろそろ魔界サッカーに決着をつけようと動き始めました。
「意地でもゴールインしてみせる!限界突破ッ!必殺シュートっっっ!!!」
「ムーンっ!!!」
ゴール前に立ち塞がる堕天使さん(非武装)を吹き飛ばし、ラファンはゴールを決めるのでした。
『ゴールぅぅぅ!!!』
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『キルケニーのアリス』
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POW : 最も古き魔女の家
【戦場全体を魔女の家の内部に変化させて】から【家に仕掛けられた無数の迎撃用魔術】を放ち、【魔女の呪いや召喚された眷属】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : ウィッチクラフト・オーバーロード
戦場全体に、【触れた者の欲望を無秩序に具現化する魔力】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ : 古のルーン
攻撃が命中した対象に【ルーン文字】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【原初のルーン魔術】による追加攻撃を与え続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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●
こうして悪魔の国のデスゲームは最終局面に入りました。
デスゲームの数々を(悪魔の身体能力で誰一人として犠牲者を出す事なく)クリアーしていった一般の悪魔さんたち。
そして一緒に参加して危なそうな罠が出る前に出来るだけ蹴落としてきた猟兵たち。
彼らは遂に『最後の罠』に辿り着きました。
この罠を潜り抜ければ、デスゲームの司会者、つまり全ての元凶であるオブリビオンとの戦いが待っています!
しかし最後にして最大、最難関の罠。『出口はこっち看板』の前に、デビルキングワールドの一般の悪魔さんたちは誰一人として乗り越えることはできませんでした。
どの悪魔もこの凶悪な罠を突破することができずに普通に出口に行ってしまうためオブリビオンとの戦いは猟兵のみとなります。
さあ最後のバトルです!
デスゲームの司会者を遠慮なく打ち倒しましょう!
『うそっ!?せっかく夜なべして作ったデスゲーム、もうクリアーしちゃったの!?しかも悪魔も誰も殺せてないじゃない!?え、ええーいもうこうなれば私が直接、手を下してあげるわ!このデスゲーム会場は私の領域!ここなら猟兵の一人くらい返り討ちにできるでしょ!多分。うん大丈夫。今なら悪魔たちいないし。……いざとなったら奥の部屋に逃げ込めばいいし。いいわね!さあ行くわよ!猟兵たち!』
アリス・フォーサイス
デスゲーム終盤の定番と言えば、主催者が逆襲を受ける展開だよね。ここまであまり上手くいかなかったみたいだけど、これだけでも実現してあげよう。
「キミも『アリス』なんだね。ぼくたちもだよ。」
アリスワールドでちびアリスを大量に呼んで、部屋を埋めつくすよ。
「ようこそ」
「ようこそ」
「ようこそ」
「アリスのせかいに」
奥の部屋に逃げるようなら、それが狙い。その入り口に爆弾を仕込んでおいたからね。
●
「デスゲーム終盤の定番と言えば、主催者が逆襲を受ける展開だよね」
最終にして最凶の罠。『出口はこっち看板』を潜り抜けたアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)の前にはこのデスゲームの司会者……つまりオブリビオンがいました。
『私こそ、キルケニーのアリス!このデスゲームの開催者よ!つまりこの場、このデスゲーム会場は私の領域!魔女の家として機能させる事で私の戦闘能力は飛躍的にアップするのよ!さぁこれでも悪魔はちょっと頑丈過ぎて倒せなかったけど猟兵の1人位ならなんとかなるかもしれないと思うの!だからかかってきなさいな!』
彼女はルーン文字を刻み魔術を行使する古き魔女でしたが、悪魔たちが頑丈過ぎて自分のテリトリー内でも倒せなかったためにデスゲームを企画したようでした。
しかしそれも猟兵たちの活躍によってご破算となってしまったのでした。
「ここまであまり上手くいかなかったみたいだけど、これだけでも実現してあげよう」
『ふん!そうはいかないわ!私にもね、3つくらいは必殺技を持ってるんだから!いくわよぉぉぉ!!!ウィッチクラフト・オーバーロードぉぉぉ
!!!!』
キルケニーのアリスがルーン魔法を暴走させ魔力を開放すると、その力が部屋全体に広がり迷宮を作り出しました。
『この迷宮はデスゲーム会場を媒介に構築しているわ!つまり"死の罠"がまだ待っているのよ!まあただ魔力を暴走させないと構築できなかったから、私自身もこの迷路の出口が何処かわかってないのだけどね!』
キルケニーのアリスは迷宮を完成させるとデスゲームの時と同じくマイク越しで話かけてきました。
どうやら地の利は完全にオブリビオン側にあるようです。
「なるほどねー」
そんなオブリビオンの策略に、しかし猟兵であるアリス・フォーサイスはフンフンと頷いていて余裕の表情でした。
「キミも『アリス』なんだね。ぼくたちもだよ」
『は?何を言ってるの?』
「いでよ!ぼくの分身!アリスの世界(アリスワールド)」
迷宮に閉じ込められたアリス(猟兵)はユーベルコードを起動しました。
自身をデフォルメして小さくしたような【ちびアリス】をどんどん召喚していくと、部屋の中を駆けだしていきました。
「ようこそ」
「ようこそ」
「ようこそ」
「アリスのせかいに」
次々と召喚されていくちびアリスは迷宮とはいえ、元へ一部屋に過ぎないオブリビオンのユーベルコードの中を埋め尽くしていきました。
『ひゃぁ~!?ちょっと、何よこれ!?迷宮をあふれる程の人数で攻略って物量作戦にも程があるべひゃ!?』
「あ、出口なら先に見つけておいたから爆弾仕込んでおいたからね。逃げようとしたらドカーンだよ」
次々出てくるちびアリスに恐れをなした様子だったオブリビオンはアリス(猟兵)の予想通りに奥の部屋に逃げ出したらしくそのあとすぐに爆発音が聞こえてきたのでした。
成功
🔵🔵🔴
叢雲・凪(サポート)
人間のミュータントヒーロー×ゴッドハンド、
ヒーロー名【ジンライ・フォックス】
まずはその世界の住人・猟兵仲間に挨拶をしよう…。
礼儀は大事。年上の人や先輩にはちゃんとしないとね。
『どうも ジンライ・フォックスです』(お辞儀しつつ)
基本的な戦い方は【リミッター解除】を使ってからの【ダッシュ】+【残像】+【夜天九尾】を使った電光石火の接近で敵との距離を詰め畳み掛けよう。相手が強力な単体ボスなら一気に攻撃を仕掛ける。
※黒雷で生成されたマフラーを解いて夜天九尾発動。尻尾1本につき10秒 合計90秒間の間超高速で動ける。90秒で決着をつける。並みの動体視力では対応できないはずだ。
『天誅・・・』
●
デビルキングワールドで発生したデスゲームは最終局面に至っていました。
最後の罠『出口はこっち看板』はあまりにも凶悪かつ驚異的な効果があったため、猟兵以外の一般悪魔くん達は全員外に脱出しデスゲームの司会者(つまりオブリビオン)の部屋まではこれませんでした。
ここから先は猟兵のみが進み、デスゲームの司会者と直接戦い、打ちのめす場面となります。
『デスゲームでは悪魔の一人も殺せなかったけど、それでもこの会場は私の領域!この部屋に仕掛けた罠も無数の迎撃用魔術と一緒に活用すればきっと攻めてきた猟兵の一人くらいは返り討ちに出来るわ!入り口は一つしかないのだから猟兵が来たら一気に魔女の呪いと撃ち込みまくってやるのよ。悪魔にはなんか全く効かなかったけど猟兵だったら効果あるはずよ。大丈夫、頑張るのよ私!いけるわ!そう、やれる!やれるはずよ!ガンバレ!私!』
オブリビオン側もそれは分かっている様子でデスゲーム会場を魔女の家として機能させる事で逆襲を狙っているようでした。
彼女は『キルケニーのアリス』。ルーン魔法を扱う魔女で、特に自分の領域内に相手を引きずり込む事で最大限の力を発揮する古の魔術師なのでした。
……ただし既にこの部屋に猟兵に侵入されていた事に気づいてはいませんでした。
「どうも ジンライ・フォックスです」
『キャーッ!!!』
圧倒的なニンジャステルスムーヴでオンミツしていた叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)がオブリビオンの真後ろに現れると礼儀作法に乗っ取ったアイサツを交わしました。
『いつの間に来てたのよ貴方!?』
入口に迎撃用魔術を集中していたキルケニーのアリスは背後に現れた凪に対しての迎撃が遅れてしまいました。
しかし凪はキルケニーのアリスがこちらを向くまで奥ゆかしく手を合わせて待ってから綺麗なお辞儀を返しました。
「お命頂戴するため 参上しました。カラテを食らえ!」
一撃必殺!
叢雲流ジンライカラテの拳がキルケニーのアリスの身体を覆っていた迎撃用防護魔術の尽くを一気に破壊!
『キャーッ!?』
キルケニーのアリスは簡単にその身を吹き飛ばされてしまったのでした。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
何やら可哀想な感じになっているような気もしますが。
お相手、致しますねぇ?
魔女さんも『戦場全体』に干渉する様ですし、此方も同様の手で参りましょう。
【酷郭】を発動、『戦場全体』に『律』を流し込みますねぇ。
これで『迎撃用魔術』の範囲や経路となる『空間』を操作して遮断すれば『呪い』は防げるでしょうし、『眷属』はその周囲の空間を『爆破』して仕留めてしまえば良いでしょう。
その間に、魔女さん本人を『FRS』『FSS』による[砲撃]と『FBS』による斬撃で攻撃しますねぇ。
逃げを図るなら『FMS』のバリアを逃走経路を塞ぐ様に展開して防ぎますぅ。
場合によっては『建物ごと爆発オチ』にしても?
●
「何やら可哀想な感じになっているような気もしますが。お相手、致しますねぇ?」
デスゲームの司会者たるオブリビオン、キルケニーのアリスの待ち受ける部屋に辿り着いた夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が見たのは迎撃用魔術陣が一気に破壊されて吹っ飛んでる最中のオブリビオンでした。
キルケニーのアリスは古の魔術の使い手。己の領域……つまり魔女の家の内部でこそその力を存分に発揮するオブリビオンです。
デスゲームの司会者をしている彼女はこの建物、戦場全てを既に掌握しており数多の迎撃用魔術を準備していた……はずなのですが、オンミツされてしまったために罠を発動する間もなくるこるの侵入も許してしまったようでした。
「魔女さんも『戦場全体』に干渉する様ですし、此方も同様の手で参りましょう」
豊乳女神の加護・酷郭(チチガミサマノカゴ・ノガレエヌクルワ)。
るこるは既にキルケニーのアリスによって魔女の家と定義されたこのデスゲーム会場の司会者の部屋を『裁域』として上書き・共有しにいったのでした。
『あああーーーっ!!??ちょっと貴方、何やってくれちゃってるのよ!?迎撃用魔術で……ってもう既に部屋に入っちゃってるじゃない!入口で発動するために準備しておいたのになんでいつの間に罠の内側に入っちゃってるのよ!ええーい魔女の呪いよ魔女の呪い!』
流石に自分の領域を侵され始めた事にはキルケニーのアリスも感じ取れたらしく、るこるに対して妨害の攻撃を仕掛けてきました。
「空間に『律』を流し込みますねぇ」
しかしその呪いを発動させるための魔術のパイプラインを予想したるこるは己の領域に制御した空間を遮断。
呪いを発する迎撃用魔術まで続く魔力を切断してしまうのでした。
『あああーーーっ
!!??』
「魔女さん本人には砲撃ですぅ」
敵の攻撃を手動のユーベルコードで随時遮断すると、るこるは自分の周囲を空中浮遊する砲台から一斉射撃。
直接戦闘力は実はそこまで高い方ではないキルケニーのアリスにどんどんぶっぱなしていきました。
『キャーッ!?』
「退路は『FMS』のバリアで塞いでおきますねぇ」
『ちょっとどういうことよぉーっ
!!??』
逃げ回るしかないキルケニーのアリスでしたが、この部屋の出口は1か所しかなかったのでるこるはそこへ浮遊する円盤を向かわせるとバリアを展開して出入り口を塞いでしましました。
ルーン魔法を活用するキルケニーのアリスは最大火力もそれなりに高いのですが、事前の準備が必要なのでこういった突如現れる想定外の壁を壊すのは苦手な部類だったのです。
「場合によっては『建物ごと爆発オチ』にしても?」
『ちょ、そういうの、フラグっていうのよ!やめてくれ……ああーーーっ
!!!???』
逃げ場所がなくなったキルケニーのアリスはそのあと周囲の空間を一斉に爆破されたのでした。
成功
🔵🔵🔴
ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。
服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」
《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。
《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!
《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。
◆ボス
ぼす。ビビに倒せるかな。心配。
一緒に行ける人がいたら、ビビ連携とるよ。囮もやる。
難しい事苦手なの。作戦、教えてくださいな。
空中を飛び急降下落下。怪力載せた鹿の足で着地、地面を割る、など。
●
「……うん?ビビだよ?」
気付いたら、目の前にはヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)のきょとんとした顔がありました。
『ひっ!?貴方も猟兵ねっ!?』
「うん。ビビは猟兵。看板の所為で出遅れちゃったの」
爆破されたキルケニーのアリスは一瞬だけ気を失っていたらしく、目覚めた時には既にヴィヴィがすぐそばでしゃがんで覗き込んでいました。
キルケニーのアリスはオブリビオン。
このデビルキングワールドで悪魔を殺してやろうとデスゲームを主催したのですが、悪魔たちは頑丈過ぎて全く全然誰も殺せなかったので頑張って猟兵を迎撃して一人くらい頑張れば倒せるんじゃないかと奮起して今まで頑張ってきたのですが、割と連敗続きでした。
そんな状態で接近戦が得意じゃない彼女が既に猟兵に密着状態になっていたら驚きます。驚いて後ずさりしました。
しかし動けませんでした。
ぎゅっ。
『え?』
見ればヴィヴィの手にむんずとスカートの端を掴まれてしまっていました。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ」
ちょっと恥ずかしそうに言うヴィヴィでした。
キマイラであるヴィヴィの手は鳥の羽。器用な作業は苦手と言う事で結構がっつり服を掴んでいました。服だけじゃなくて、足も掴んでいました。あと力持ちでした。逃げられません。
「えっと、あなた、ぼす。ビビ、倒せるかな」
『私は確かにボスだけど、でもね、倒す必要性はないと思うのよちょっとあーれーっ!?アブッ!?』
デスゲームとかよくわかってないけど精霊さんに話を聞いたヴィヴィはキルケニーのアリスは倒さないといけないというのは理解したのでびったんびったんする事にしました。
むんずと掴んだ足を持ち上げると、びったんびったん。
魔女の家と化しているこのデスゲームの部屋ですが、そんなの全く関係なく魔女自身をぶつけてびったんびったん。
ヴィヴィは大活躍だったそうでした。
成功
🔵🔵🔴
グロリア・グルッグ(サポート)
目標を確認。破壊します。
私という騎兵が現れた以上、もう逃げられませんよ。
観念するか抵抗するか、どちらにせよ覚悟を決めなさい。
量産型キャバリア改を操縦して戦闘。
レギオンを召喚してボスを攻撃させます。
電脳魔術によるハッキングで機体性能を底上げしているので、熟練の兵士のように上手くやってくれるでしょう。
レギオンで猛攻しつつ私は後方からミサイルを発射してボスを爆撃します。
ミサイルにも電脳魔術でハッキングをし、超高精度な誘導弾として自由自在に操ってみせましょう。
レギオン諸共爆破するのも普通にやりますよ。
空からはミサイル、地にはレギオン。
逃げ場のない戦場を作り出し敵を蹂躙してやりましょう。
●
『た、大変な目にあったわ……』
キルケニーのアリスは命からがら、奥の部屋へと逃げ出していました。
彼女はデビルキングワールドのオブリビオン。
悪魔たちを殺してしまおうとデスゲームを仕掛けたのですが、悪魔たちは想定以上に頑丈過ぎて犠牲者0。
仕方ないので猟兵を迎え撃つ事で戦果を挙げようと頑張っているのですが、どうにもうまくいきません。
「目標を確認。破壊します」
『またキターっ!?』
そしてそんなキルケニーのアリスの前に次なる猟兵、グロリア・グルッグ(電脳ハッカー・f00603)がやってきました。
「私という騎兵が現れた以上、もう逃げられませんよ。観念するか抵抗するか、どちらにせよ覚悟を決めなさい」
凹凸の激しいスタイルを堂々と見せながらなんかハイテクっぽいゴーグルをかけたグロリアの登場に動揺するキルケニーのアリス。
『ひっ、い、いいえ!ちゃんと入り口から来たのが運の尽き!私こそ、キルケニーのアリス!このデスゲームの開催者よ!つまりこの場、このデスゲーム会場は私の領域!魔女の家として機能させる事で私の戦闘能力は飛躍的にアップするのよ!そして何よりも迎撃用魔術を各部屋には設置しておいたのよくらいなさーい!』
遂にやっと迎撃用魔術が日の目を見る対戦相手が来た事でキルケニーのアリスは気分を盛り返して魔術を起動。
グロリアとキルケニーのアリスの間に射線を隠すように眷属の壁を作り押しつぶそうとしてきました。
「甘いですね!『ニトロパルス』!」
しかしグロリアは全く慌てる事もなく量産型キャバリア改を召喚するとそのまま搭乗。
電脳魔術を接続させると装備されているプラズマグレネードに激しいスパークが発生していきます。
「盾も鎧も雷の前では無力なんですよ!」
そして迫る壁に対して弧を描くようにグレネードを投げ込みます。
『へ?何これ』
「今です!騎兵投法 騎士殺し(ナイトキラー)!」
そしてグロリアのユーベルコードによってプラズマグレネードの表面外装が電撃を深く浸透させる無数の魔術針に変形すると、プラズマ爆発を起こしながら炸裂!
壁を挟んで向こう側の部屋中に針と電撃が爆発しましました。
『あじゃばーっ!?』
成功
🔵🔵🔴
スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、21歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
風薙・澪(サポート)
戦闘は剣、ポンプアクション散弾銃、魔法を主に使って戦う。
近距離は剣、中距離は銃、遠距離は魔法が主な攻撃手段だが、
状況に応じて距離に拘らず扱う時もある。
敵が少ないときは、逆に剣、銃で隙を作り魔法で止めを刺す。
剣も銃も基本は両手で扱う為、右手に剣、左手銃のような二刀流的なことはほぼしない。
剣は両手持ちではあるものの軽快に扱い、フットワークを軽くして戦う。
銃はほぼ9粒装弾の散弾を使っているが、対象を打ち抜けないときなどはスラッグ(一粒弾)も使う。
いずれにせよ射程はあまり長くない。
弾倉はチューブマガジンで後入先出。(最後に込めた弾薬が最初に撃ち出される)
弾薬入手はUDCではなく別世界から入手している
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
姫神・咲夜(サポート)
桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。
あとはおまかせです。よろしくおねがいします!
●
ここはデビルキングワールド。
そして一夜にして建築されたデスゲームの会場。
デスゲームに強制的に参加させる事で悪魔たちを殺し合いをさせようとしたオブリビオンの罠なのでした。
『デスゲームの会場を作るまではよかった……そう、私一人じゃ作れないからそこらの悪魔に手伝って貰ったの。そして誘拐……は無理だからそもそも寝静まったアパートを改築したのよ一夜で』
デスゲームの司会者であるオブリビオン。
キルケニーのアリスは司会者の部屋の奥でガリガリとルーン文字を刻んでいました。
『頑張って、頑張って作ったのに、なんで、なんであの悪魔たち……誰も死なないのよぉ!』
キルケニーのアリスはデスゲームを行いましたが残念ながらデビルキングワールドの悪魔たちは頑丈だったために死の罠に嵌まってもピンピンして乗り越えていきました。
むしろ開幕早々に自前のテレポート能力で脱出したりしていたのでした。
『こうなれば、悪魔たちは殺せなくてもここに来た猟兵を返り討ちにしてやるんだからっ!』
悪魔に殺し合いをさせるという目的は達成できなかったものの、キルケニーのアリスの特性は魔女の家。
自分の領域内での戦闘において最も力を発揮するのです。
そのためデスゲーム会場という『自分の領域』で迎え撃てるこの状況を利用して戦おうとしていたのでした。
「なるほど。そういうことだったのですね」
そんなキルケニーのアリスの後ろからスフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)が話かけました。
『うひゃあっ!?ちょ、猟兵っ!?ど、どうやって入ってきたのよ!?』
突然の侵入者にキルケニーのアリスは驚きます。
何故ならこの部屋の入口には猟兵対策の罠が仕掛けられていたからです。
猟兵が入ってこれる入口は1つだけ。罠が発動しないはずがありません。
「え、ああ。霊体になって入りました」
てへと可愛い顔をして返事をするスフィア。
使ったのはユーベルコード:霊体変化(レイタイヘンゲ)。自らの肉体を霊体に変異させ、そのまま罠を素通りして通ってきてしまったらしい。
『れ、霊体ぃっ!?そんなのに反応するようには確かに作ってないけどぉ!!!』
悪魔や猟兵相手を想定して作った罠のため霊体での侵入など考えていなかったようです。
「ではこのまま倒させて頂きますね。皆さん、頑張りましょう!」
『皆さんって誰よーっ!?』
「あ……それ、私、です」
コーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)がちょこんとスフィアの後ろに控えていました。
フリフリの衣装のスカートをつまんで丁寧なお辞儀をしてくれます。
『ちょっ、なんで貴方も普通に入ってきちゃってるのよ!?』
「え?……スフィアさんがなんとかしてくれましたけど」
「ルーン魔法も資料はあったから」
どうやら霊体になったスフィアが罠を素通りして通ってきた後、ルーン文字を削って無効化していたそうです。
そのため続々と猟兵がこの部屋に入ってきてしまっている状況になっているというのにキルケニーのアリスはやっと気づきました。
「私もいるわよ」
「お邪魔しております」
オシャレな服に複数の武器をベルトに巻いた姿の風薙・澪(ウィザードウォーリア・f17869)。
和服姿でお淑やかな雰囲気を出す姫神・咲夜(静桜・f24808)の二人も実は罠を素通りして部屋に入ってきていた。
『ちょっとーっ!?せっかく魔女の家の罠を仕掛けてるんだからちゃんと入ってきなさいよねっ!?』
「なんかめんどくさそうだったし」
「空いておりましたので、そのまま……」
キルケニーのアリスは地団駄を踏んで文句を言いますが、流石に猟兵側もオブリビオンの仕掛けた罠をわざわざ踏んで来てあげるような優しさはありません。
『い、いいわ!こうなれば直接攻撃よ!いでよ、眷属たち!』
キルケニーのアリスも文句を言っているだけという訳ではありません。
あらかじめ用意していた入口の罠を突破されてしまったのであれば、改めて別で用意していた眷属を召喚し、襲わせてきました。
「ここは私にお任せください」
咲夜が白桜の魔杖を黒き色に染め上げながら前に出ると、キルケニーのアリスの攻撃を迎撃しました。
「黒き桜よ、周囲を滅ぼしなさい……黒桜の裁き(クロウノサバキ)」
移動力を下げた代わりに攻撃回数が5倍に増えた咲夜の攻撃に眷属たちは近づく事も出来ずに撃退されました。
『え、うそっ!?』
予め攻撃手段を用意しておくことでこそ力を発揮するタイプの古の魔術を扱うキルケニーのアリスは、追加の攻撃の準備が出来ていませんでした。
「ヘビーアームド・ウェポナイズ」
コーデリアは移動力を犠牲に【重武装モード】に変形すると、火力と射程が強化されたフォトンサイクロンをキルケニーのアリスに向けました。
「……一気に、いきます!」
『ぎゃふん!?』
コーデリアの攻撃にダメージを受けて転がるキルケニーのアリス。
「てい!」
「これでも食らいなさい」
更にそこにスフィアの霊魔葬送弾と澪の散弾銃の高速連射射撃が至近距離から放たれると、キルケニーのアリスは壁の向こうまで吹き飛んでいくのでした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
雇われバトルサイボーグメイド、バルタンデース!
普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】
各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!
アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!
どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!
●
ここはデビルの国のデスゲーム会場。
なんと悪魔に殺し合いをさせるつもりで建築したデスゲーム会場なのだが、悪魔は予想以上に頑丈だったために誰も死なずにゴール。
あとは猟兵たちがデスゲームの司会者(つまりオブリビオン)を倒すだけの状態となったのでした。
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
そこに元気よくバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が参上してきました。
「雇われバトルサイボーグメイド、バルタンデース!」
ぴしっとポーズを決めたバルタンは司会者の部屋の出入り口付近で一端立ち止まりました。
「んー?これは、何かニオイますネ!」
どうやらメイドの直観が、この部屋の出入り口に設置してあるオブリビオンの罠を察知したようでした。
「しかーし、安心デース!こんな時のために、こんなモノを用意して来たのデース!」
そういうとバルタンはポーズを変更して、変形!
「骸式兵装展開、剣の番!模倣様式・八艘飛び(イミテーションスタイル・フランシスカ)!」
【七大海嘯『邪剣』ピサロ将軍を模した姿】に変形すると、バルタンは射撃攻撃の使用不可のデメリットを受け入れる代わりに絶対的な白兵戦の強さと、そして圧倒的な【機動力】を得たのでした。
「八艘飛びデース!」
そのまま躍り出るバルタン。
案の定、発動する罠……が、しかしその時点でもうその場にバルタンはいなくなっていました。
「この機動力の前に落ち罠なんて意味はありまセーン!」
罠が感知してから発動するまでの間に跳び抜けることでバルタンは罠を回避。
奥にいるオブリビオンへと白兵戦を仕掛けてボッコボコにするのでした。
成功
🔵🔵🔴
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
●
『くっ、どいつもこいつも罠を素通りして侵入してくるなんて……どういうことなのよ猟兵ってのは!?』
ここはデスゲームの司会者の部屋。
つまりボスのオブリビオンであるキルケニーのアリスの部屋であった。
猟兵に負けそうになるたびに奥の部屋、奥の部屋、奥の部屋へとどんどん逃げて行っているキルケニーのアリスは、実は古の魔女。
己のテリトリー内でこそ真価を発揮し、中でも事前にセットしたルーン魔法などが協力なのだ。
そのため敗走する度に事前にルーンを刻んだ新しい部屋に逃げているのである。
「オブリビオンか。まだ悪魔の一人も殺せていないというが……処刑人としてやらせてもらおう」
そこに現れたのは仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)でした。
鎧姿で鉄塊剣を肩に担ぎ、歩いてくる彼女は罠を解除してくるような素振りは見えませんでした。
『やった!来た!遂に仕掛けておいた魔女の家としての機能が発動されるわ!いけ!トラップ発動!』
遂に巡り巡ってきた最大の好機にキルケニーのアリスは大興奮して、入り口に仕掛けた罠を起動しました。
『やるのよ!眷属たち!』
アンナの目の前に大量の眷属たちが飛び掛かってきました。
「地獄の炎は焼くだけでなく、お前の身体を切り刻む……!」
迫る眷属に対してアンナは肩に担いた鉄塊剣に地獄の炎を纏わせると、燃え盛る車輪のように振り回し始めました。
「火車八つ裂きの刑(カシャヤツザキノケイ)ッ!!!」
アンナの放った炎と斬撃が眷属たちを焼き尽くし、そして奥に控えるキルケニーのアリスにまで到達しました。
『きゃーっ!?ちょっと、罠一撃で粉砕するとか!その上こっちにもダメージを与えてくるとか、卑怯じゃない!?あ、というかこの状況だと私に勝ち目ないじゃない!?逃げなきゃ!』
倒すには至らなかったものの、アンナは部屋の一つを潰し、とキルケニーのアリスへのダメージを着実に蓄積していくのでした。
成功
🔵🔵🔴
ナイツ・ディン(サポート)
「ディロ、行くぞ!」
『竜たる我が力を見るがいい!』
ナイツは「」、一人称俺、冷静でありつつ好奇心旺盛
ディロ(竜槍/紅竜)は『』、一人称我、不遜な暴れん坊
ローア(竜槍/蒼竜)も『』、一人称私、丁寧な保護者
小柄な妖精種を生かして飛びながら(空中戦)ヒットアンドアウェイ、回避(見切り、第六感、盾受け、武器受け)してから弱点(鎧無視攻撃)を竜槍で突いたり薙ぎ払ったりカウンターが基本。場合によっては弓の援護射撃も有り。
UCは適宜使っていくぞ。
「暴れ倒してやるぞ、ディロ!」
援護よりも押せ押せ、アタッカー気質。変身系UCを使った場合は激痛耐性、火炎耐性、、氷結耐性でゴリ押すことも多い。
緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。
基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。
武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。
クロムキャバリアでも生身で戦います。
不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。
弥久・銀花(サポート)
これはもう一番私の得意とする所です
基本的には愛刀の白嵐玉椿で接近戦を挑みます
相手が遠距離を得手としているのなら、石を投げたりして距離を詰めてユーベルコードの鋭刃線閃で斬り掛かります
特に強大な敵の場合はオルタナティブ・エネミーを使って戦います
これはどんな相手にでも勝てる様にと作ったユーベルコードですので大体の相手には優位に立てるでしょう
エッチな感じで拘束され責められてる場合は、一人で切り抜けられないと分かるまで頑張ってみて、駄目なら名誉はあんまりない撤退と使って、相手を私と同じ様に拘束(この時、拘束具などで顔や全身が隠れてたら味方にも判別し難くなります)して、味方の前に逃げますね
春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。
基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。
シリアス以外ならいたずら好きの面も。
雲母坂・絢瀬(サポート)
ややおっとりめ、マイペース系関西弁女子ね。
臨機応変な柔軟さがモットーなんよ。
スキルやUCは使い時にはしっかり使うていく方針。
【見切り】【残像】【敵を盾にする】【フェイント】で相手を撹乱しつつ、間合いを詰めてからの【なぎ払い】が基本戦術やろか。
後は相手を【体勢を崩す】【武器受け】からのUCとかやね。
ヒットアンドアウェイ大事やね。
たまには【挑発】してもええかも。
UCは基本的には多数相手に【剱神楽】、とどめには【天狼】、牽制や巨大な敵相手には【白灼の殲刃】、無力化狙う時は【三弁天】【鬼薊】ってとこやね。まあ柔軟に、やわ。
基本お任せのアドリブ大歓迎でよろしゅうお願いします。
●
デビルキングワールドで開催されたデスゲームも遂に佳境に迫ってきていました。
そう、デスゲームの最後と言えば司会者(つまりオブリビオンです)との決戦です!
遂に追い詰めた猟兵たちはデスゲームの司会者の放送室へと飛び込むのでした。
『かかったぁ!』
しかし扉を開けた瞬間こそ、オブリビオンの罠。
魔女の呪いと眷属たちによる一斉射撃が浴びせられました。
『やった!初よ、初っ!遂にこの部屋の罠がちゃんと発動したわ!これぞ古の魔女、キルケニーのアリスの真骨頂なのよ!さあ猟兵ども、このまま一気に倒させてもらう……あら?』
罠に嵌める事ができたオブリビオンは興奮した様子で跳ね周りますが、どこか手ごたえに違和感を覚えました。
「これはもう一番私の得意とする所です」
オブリビオンの攻撃を受けたはずの部屋の出入り口から、得意げな声が響きました。
『な、まさかそんなっ!?』
「……、この程度。どんな攻撃にも負けません。 さあ、掛かって来なさい」
そこに立っていたのは敵の攻撃を一身に受けた弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)でした。
数多の攻撃に晒された結果、服はズタボロになりながらもその身体には傷一つありませんでした。
『なっ!?確実に手ごたえはあったはず……どういうことよっ!?』
渾身の罠が効かなかったキルケニーのアリスは、目の前の出来事が信じられず再度魔女の呪いと眷属による一斉射撃を行いました。
「この程度!(痛くても気合で痩せ我慢!)」
攻撃自体は銀花に確実に通ってはいましたが、銀花はユーベルコード:不死身の人狼(フジミノジンロウ)の効果によって全身を【超再生状態】に変えていました。
どれだけのダメージを受けてもすぐさま回復しているのでした。
『なっ、この私が仕掛けておいた罠を一人で抑え込むですって!?』
「勿論、援護はありますよ」
白衣を着た春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)が銀花の後ろから声をかけると、その手のひらから生まれながらの光を発し、銀花の再生を手助けしていました。
「ああ、癒しの力が来る……」
再生だけではなく遥の暖かな光による高速治療が銀花を支えていたのでした。
「さあ、今です」
キルケニーのアリスと眷属の一斉射撃を耐えきれば、そのあとは隙が出来ました。
ユーベルコードの効果によって疲労した遥が後続の猟兵に声をかけました。
「よーし、それじゃあ私が一番ーっ!」
遥と銀花の横を素早く通り抜け緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)が飛び出て来きました。
動きやすいようなビキニにホットパンツ。そして非常に重くて頑丈そうな、大斧を持っていました。
「力の限りぶっ壊せー!必殺の左!緋迅滅墜衝!!」
透乃は左手だけで持った重戦斧【緋月】を大きく振りかぶると、その一撃をキルケニーのアリス……には到底届かない部屋の床に叩きつけました。
ドカーン。
『ひっ!?ふ、ふふ!どこに攻撃してるのよ!』
地形を破壊するほどのあまりの怪力に思わず悲鳴を上げたキルケニーのアリスでしたが、全く自身にダメージが来ていない事から強気さを取り戻しました。
「いや~。ここってお姉さんの領域で、お姉さんにとって有利なんでしょ?」
斧の一撃による破壊跡の上で遥乃はニンジンをかりかりしながら説明してくれました。
「だったら、まずは地の利を先に潰しておこうかなーって」
『なっ』
よくよく見れば、この部屋に仕掛けたルーンの魔法が今の一撃で一気に壊されてしまっていました。
これでは魔女の呪いも眷属の召喚も出来ようがありませんでした。
「そんなわけで、いっくよー!」
ニンジンをごっくんした遥乃は斧を持ってキルケニーのアリスへと突撃しました。
もはや迎撃の手段はオブリビオンには残されていませんでした。
『きゃーっ!?』
服に刻まれた防護の魔法によってダメージを軽減するもキルケニーのアリスは空中にかちあげられてしまいました。
「俺も続くぞ!」
そして空中で待っていたのはフェアリーの竜騎士、ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)。そしてその手に持つのは、竜槍:紅竜のディロでした。
「ディロ、仕事だ!」
己よりも長い獲物を巧みに操り構えると、ナイツは空中で身動きの取れないキルケニーのアリスへと突撃。
スピードの乗った一撃を叩き込みました。
『ぎゃふっ』
「まだだ!ドラゴバースト!」
更にドラゴンランスがその姿を竜へと変えると、追撃のドラゴンブレスがキルケニーのアリスを焼きました。
『あっつぅ!』
かちあげられた勢いを今度は逆に地面へと叩きつけられたキルケニーのアリスでしたが、そちらにも猟兵が待ち構えていました。
「最後はうちやな」
袴姿の雲母坂・絢瀬(花散る刃・f23235)がすらりと腰の刀を抜くと、腰を落とし剣先を落ちてくるキルケニーのアリスに向けて構えを取りました。
「防護の魔術な……それやったら、貫くだけや」
たん、と軽やかに聞こえる踏み込みから、絢瀬は神速の突きを繰り出しました。
「無塵流秘伝の参。穿て――天狼(テンロウ)」
体勢を崩した状態で落ちてきたキルケニーのアリスに防護の魔術を貫く三連撃が襲い掛かったのでした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
近接では『シャッター棒』を杖術っぽく使います
公共良俗遵守
ギャレット・ディマージオ(サポート)
●設定等
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
オブリビオンに滅ぼされた都市で自分だけが生き残った過去を悔い、人々を守ることを重視して行動します。
●戦闘において
「及ばずながら、手助けさせて貰おう」
「貴様の相手は、この私だ!」
「なんと強力なユーベルコードだ……! (解説) 直撃すれば一たまりも無いぞ!」
・牽制攻撃
・敵の攻撃から他の猟兵や一般人を守る
・敵の攻撃を回避してカウンター
・ついでに敵の強さを解説する
など、防御的・補助的な行動を得意とします。
メイン武器は「黒剣」です。
他は全てお任せします。
別の猟兵との交流や連携等も自由に行ってください。
どうぞよろしくお願いします。
リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能
接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による【2回攻撃】がメイン。
遠距離戦では宇宙バイク内臓のビーム砲で【薙ぎ払い】
その他状況によって【属性攻撃】や【破魔】等使用。
猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。
●
デスゲーム会場、司会者の部屋。
ここのボス、キルケニーのアリスはこのデスゲーム会場を己の領域。つまり魔女の家と定義する事によって己の力を最大限に発揮させる戦法を得意としていました。
特に予め刻んでおくルーンの魔法による罠の迎撃力には自信があり、部屋の出入り口に設置しておくことで追ってくる猟兵を撃退できると考えていたのです。
『防護の魔術を貫いてくるダメージ、多すぎ……!』
他の猟兵の猛攻に晒されたキルケニーのアリスは命からがら奥の部屋へと逃げていました。
流石に自らの領域であるが故に逃走自体はなんとかなったようでした。
『少し回復しなきゃ……罠を使って時間を稼ぐのよ』
そしてキルケニーのアリスは迎撃用魔術を起動しておき、猟兵の追撃を遅らせようと手を打ちました。
しかし次の瞬間。
「特攻(ぶっこみ)!! いきまーす!!」
「馬力アップっすよー!!!」
花車が、壁も扉もそしてルーンの迎撃用魔術も破壊しながら突撃してきました。
『きゃーっ!?』
そのままドリフト停車してくる車に巻き込まれないように転げ回るキルケニーのアリス。
そしてドゴンと壁に衝突してやっと止まる車。
「あらあら、盛り上がってるわねぇ、お忙しい所、お邪魔しまーす!」
運転席から降りてきたのはスピードを出しまくって興奮した様子のニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)でした。
そう、突撃してきた車は、花屋さんだったのでした。
「いやーいい具合だったっすね~」
そして車の正面の真ん中あたりに張り付いていたのは狐面のヒーローマスクのリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)でした。
Limiter Removal(トランス)&牽牛星覚醒(アルタイル・オーバーロード)などという車のリミッターを解除して武装と馬力を上昇させるなどというパワー&スピード&質量的な意味でやばめの組み合わせのユーベルコードで二人は乗り込んできたのでした。
『ちょっとーっ!?私の用意した罠はどうしてくれるのよーっ!?』
せっかく用意していた罠を全て壊されて突撃されたキルケニーのアリスが叫びました。
「それには及ばない」
ですがそんなキルケニーのアリスに車の後ろの花屋のところから現れたギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)が応えました。
デスゲームの第一ステージでも活躍したギャレットでしたが、司会者の部屋にも突撃を仕掛けに来てくれたのでした。
「貴様の相手は、この私だ!」
鞭剣形態に変形させた、長く伸びた黒剣を振るい、ギャレットはキルケニーのアリスに攻撃を仕掛けました。
『な、け、眷属よ!』
迫るギャレットになけなしの眷属召喚を行うキルケニーのアリスでしたが、その程度でギャレットが止まるはずもありませんでした。
「我が黒剣の姿は一つではない」
眷属は一刀の元に斬られ、そのままキルケニーのアリスも追撃に晒されるのでした。
成功
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ラファン・クロウフォード
アドリブ歓迎
俺の一番の欲望は、恋人とキャッキャして過ごす事だ
迷路内に具現化した恋人たちの協力を得て、ボスの元に最速で向かう
ボスが、小さな女の子でビックリ
新しい欲望が湧いてきたな
デスゲームをやりたいというボスの願い、叶えてあげたい
迷路に欲望を注入しよう
高層ビルに渡した鉄筋の一本橋。ボスと俺が立つラストステージだ
眼下にはニューヨークの夜景。ビル風なども化術でリアルに演出
あんたが考えたデスゲームは悪くはなかった
足りなかったのは、戦う覚悟
ここからはゲームじゃないから。リセットは出来ないぜ
真の姿を晒して、月夜烏で強化したアカツキとタソガレで攻撃限界まで斬りつける
本物の死の恐怖。満足してくれたかな
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散々猟兵たちに追い掛け回されては大打撃を受けて逃げ回ってきたキルケニーのアリスですが、遂にその服に予め備えさせていた防護の魔術の効果も限界に達してしまった様子でした。
『やばい、やばいわね……。もうそろそろネタ切れよ……魔女は事前の仕込みが大事なのよ。何なのよあの数の攻めは。ちょっと想定の2倍3倍じゃないじゃない。そもそも悪魔も10倍来てたわ!忘れてたわ!』
キルケニーのアリスがそんな風にぶつぶつ言いながら逃げる算段をしていると、部屋の入口から気配がしてきました。
『この気配は……猟兵っ!?』
これまで散々ボコボコのボコにされてきたキルケニーのアリスは危険に対して敏感になっていました。
『もう罠がない……ここは、時間稼ぎよ!ウィッチクラフト・オーバーロードぉぉぉ
!!!!』
キルケニーのアリスがルーン魔法を暴走させ魔力を開放すると、その力が部屋全体に広がり迷宮を作り出しました。
『この壁は"触れた者の欲望を無秩序に具現化する魔力"が宿っているのよ!さあ欲望に塗れて沈みなさい、猟兵っ!』
キルケニーのアリスは迷宮を完成させるとデスゲームの時と同じくマイク越しに音声を届かせました。
「欲望か」
そしてその放送を聞いていたのはラファン・クロウフォード(武闘神官・f18585)でした。
ラファンは相手のユーベルコードの効果を知ると、何の躊躇もなく現れた迷路の壁に触れました。
「俺の一番の欲望は、恋人とキャッキャして過ごす事だ」
そして出てきた恋人の姿をした偽物にラファンはキャッキャッウフフアハハハな夢のひと時を過ごしてしまいました。
具体的な内容は割合させて頂きますが、無尽蔵に出てくるのでラファンはハーレムだったそうです。
「くっ、最速で向かうつもりだったが時間がかかってしまったな……!」
そんな感じでラファンは時間はかかったものの遂にキルケニーのアリスの元まで辿り着きました。
『ふふふ、確かに防護の魔術は時間がかかるから再度かけ直す訳にはいかなかったけど、十分に休息もそして罠を仕掛ける時間も得られたわ!今なら反撃するわよ!猟兵!』
キルケニーのアリスは古き魔女。
ルーンの魔法を予め戦場に刻んでおくことでその真価を発揮するのでした。
「デスゲームの司会者だからてっきりマスクを被ったオッサンだと思っていたら……小さな女の子でビックリ」
今までデスゲームの司会者は声だけしか聞こえてきませんでした。
そのためラファンはキルケニーのアリスの姿を見るのは初めて。
粋がってるキルケニーのアリスの姿を見て思わず"新しい欲望"を思い描いてしまいました。
「デスゲームをやりたいというボスの願い、叶えてあげたい」
『へ?いやデスゲームは悪魔同士を共倒れさせるためにやったことでえぇぇーっ!?』
キルケニーのアリスが何か言っていたような気がしましたが、そんな些細な事は無視してラファンは迷路の壁に新たな欲望を注入。さらに自身の化術も駆使して周囲の情景をぐんぐんと変化させていきました。
「高層ビルに渡した鉄筋の一本橋。ボスと俺が立つラストステージだ」
眼下にはニューヨークの夜景。欲望の具現化と化術コラボが吹きすさぶ風まで演出していました。
『ちょ、ちょっとー!?何よこれーっ!?っていうか私の刻んでおいたルーンの文字が見えなくなったんですけどーっ
!!!???』
この迷路は魔力を暴走させる事で大きく強く構築した迷路。そのため術者であるキルケニーのアリス自身も制御不能な状態で欲望を排出していました。
キルケニーのアリスはあまりの高さに震えながら鉄筋の一本に抱き着いていました。
「あんたが考えたデスゲームは悪くはなかった」
対するラファンは全く臆する事もなく、黒サバイバルナイフを両手にそれぞれ握るとゆっくりとキルケニーのアリスに向かって近寄っていきました。
「足りなかったのは、戦う覚悟。ここからはゲームじゃないから。リセットは出来ないぜ」
次の瞬間、銀髪だったラファンの髪が漆黒に変わり、紫瞳が輝きました。
「闇夜の比翼。全ての怒りを刻め。月夜烏(ブラッディ・レイヴン
)!!!」
両手のサバイバルナイフ。アカツキとタソガレによる超連続攻撃が足のすくんだキルケニーのアリスを切り刻みました。
『なっ、きゃーーーっ
!!!?』
もはや守護の魔法も切れてしまったキルケニーのアリスはその攻撃を防ぐ事も敵いませんでした。
「本物の死の恐怖。満足してくれたかな」
倒れゆくキルケニーのアリスにラファンは最後の言葉を投げかけたのでした。
悪魔の国のデスゲーム。司会者、討伐!
大成功
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