2
呼ばれたまえ、我らの神よ

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




●探しモノ
「わるいヒト、わるいヒト」
 少女の声が夜の図書館で反響する。

 あぁ、悪い人だ。

 薄汚れたコートの裾を翻し、初老の男は図書館内を歩く。
「ないネ、ないネ」
 ニタリと笑った瞳の無い仮面は、少女の声で繰り返し同じ言葉を発する。
「うん、ないな」
 目的のモノが無いと分かると、初老の男は図書館から出ていった。
 胸ポケットから少し湿った煙草を1本取り出すと、それを口でくわえて先っぽに火を点した。
「ここもハズレ。さてはて、後は教団員に任せるしかない、か」
 冷たく、澄んだ夜空に向かって煙を吐き出すと、初老の男は踵を返した。
「そうだネ、そうだネ」
 奇妙な邪神の使いは、翼を羽ばたかせると夜の街へ消えて行った。
「喰らうつもりかーーだが、丁度良い」
 この身を浸食する邪神を完全に目覚めさせるために、イケニエは必用だからなーー

●グモリアベース
「皆様、お集まりいただきありがとうございます。UDCアースにて、邪神を完全復活させる予知をしました」
 ロイド・テスタメント(全てを無に帰す暗殺者・f01586)が集まった猟兵達に告げた。
「どうやら、不完全な邪神はとある本を探しており、図書館に教団員を潜り込ませて探しています。完全復活の儀式に必用な本らしく、その本の題名やら見た目は分かりません。予知で分かった図書館にある、という事だけです」
 と、ロイドは静かに説明をする。
「先ずは、魔導書がある昼間の図書館を教団員から守り、不完全な邪神を倒して下さい。よろしくお願いいたします」
 ロイドが恭しく礼をすると、猟兵を静かに見送った。


龍真 神
 こんにちは、龍真 神(タツマ シン)です。
 1章、冒険『魔導書を守りぬけ』
 2章、集団戦『嘲笑う翼怪』
 3章、ボス戦『邪神エージェント』
 以上の内容となっております。
 皆さんのプレイングを気長にお待ちしております。
67




第1章 冒険 『魔導書を守りぬけ』

POW   :    図書館に張り込んで警備する

SPD   :    怪しげな行動をするものを探し出す

WIZ   :    邪教徒の情報を収集する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

山理・多貫
【POW/アドリブ歓迎/他の方との絡み大歓迎】

久しぶり、ね。
(一般人だった5年前まで生活していた世界を懐かしみキョロキョロして)
……変わってない、ようだけど時々耳からうどんみたいなのぶら下げてる人は何なのかしら、ね。


お仕事……しなきゃ
どの本かはわからないれど…本を守り抜けば……いいのね

<行動>

図書館の入り口に立ち入退室する人々をジロジロと怪しいところがないか監視
具体的には挙動のおかしな人、又は一般人とは異なる血の匂いを感じたら職質をします

質問の際には吸血をしユーベルコート:二人だけの約束を使用
与える約束は「私の質問に嘘はつかない事」

もし一般人だった場合には愛用の改造記憶消去銃を使うから安心、ね


ウイシア・ジンジャーエール
まずは潜入。
オラトリオの羽と花を隠し、[変装]で[目立たない]服装と行動を。

出来れば教本の傍で見張りたい。
しかし教本の位置までは判らない、と。
[世界知識][情報収集]で本の種類から教本を探してみよう。
郷土・歴史・小説…ああ、幅が広いわ。[失せ物探し] [第六感]が役立てばいいのだけど。

髪色から外国人を装います。日本の歴史書を読みながら勉強をしているフリ。

不審者を探す。
利用者:キョロキョロしたり、長時間タイトルだけ探したりしている者。
職員:本の補充や確認を必要以上にしている者

不審者と思われる人間を発見したら [忍び足]で[追跡]。
ユーベルコード【透明】で隠れたりしながら、不審者を探そう。


波狼・拓哉
さて探偵として探すのは得意だしね。全力を尽くすか…!
つっても情報無いと分からんしなー一応情報収集するけど邪教徒の情報が簡単に分かるとは思わんし、図書館内で怪しい行動してる者を探すか。探偵だし俺も同じように探し物してる感じにしてりゃ不自然もないだろうしね。
気にするのは一冊一冊本を確認してるとか、周りから隠れるように移動しているとか辺りかな。
…一般の人が入れない書庫の方にもあるかもしれないけど、そこにはレプリクラフトで仕掛け罠を作って置いて行こうかな。入口複数は無いとは思うけどあるなら各入口に。図書館の人や味方猟兵にはちゃんと通達しとかないとね…
(アドリブ絡み歓迎です)



(久しぶり、ね)
 五年ぶりにUDCアースの風景を見た山理・多貫(吸血猟兵・f02329)は、懐かしむように周囲を見渡した。
(……変わってない、ようだけど時々耳からうどんみたいなのぶら下げてる人は何なのかしら、ね)
 行き交う人々に視線を向けると、変わってない事に少し安心感を感じながらもワンピースの裾を翻し、オブリビオンが狙っている本がある図書館へと足を向けた。

(全て、隠れてるよね?)
 ウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)が図書館のガラスに映る自身を見て、オラトリオである彼女の特徴的な翼や月下美人に似た花が全て収納されているか確認をしていた。
 変装をして、目立たないように準備万端にすると図書館に足を踏み入れた。
(お仕事……しなきゃ。どの本かはわからないれど……本を守り抜けば……いいのね)
 その後から多貫は図書館に入ると直ぐに本を手にして、出入り口から近い席に座ると本を読むフリをしながら監視をする。
 ウイシアは、まず先に魔導書らしき本を探すことにした。
(郷土・歴史・小説……ああ、幅が広いわ)
 ずらりと大きな本棚に詰まれた本達を見回すと、UDCアースの情報を思い出しながらジャンルを搾る事にした。
「魔導書といえば、ハードカバータイプの本と同じ大きさよね。だとしたら、木を隠すには森の中ーー」
 小説コーナーでも、昔に出版された古い本が並べられている箇所を見回すと、ぱっと見ただけで中学生位の少女が真剣に本を一冊ずつ見ていた。
「あの、日本の歴史……書は、ドコですか?」
 たどたどしい日本語でウイシアは少女に声を掛けると、ビクッと小さく肩を震わせながらコチラを向いた。
「え、あ……あっち……」
 少女もしどろもどろしながら答えると、ウイシアは笑顔でレイを言う教えられた本棚へと向かったフリをし、『透明(インビジブル)』を発動させて透明になると少女の側で監視をし始めた。
「違う……魔導書は何処?」
 ウイシアの第六感は正しかったーーこの少女は教団員の一人という事を。

(……血生臭い)
 多貫はくん、と鼻を動かすと前を通ったサラリーマン風の男から血生臭いニオイを感じると、本を脇に抱えて人が少ない場所まで着いていくと囁いた。
「私の質問に嘘はつかない事」
 『二人だけの約束(ブラッドブルー)』を発動し、サラリーマン風の男の首元に牙を立てて吸血した。
「これは、ルール。破った瞬間に貴方は死にます」
 血の様に赤い瞳で男をじっと見詰めると、多貫は質問をし始めた。
 その場面に居合わせた波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は、サラリーマン風の男の後ろに厳重にロックが掛かった部屋に視線を向けた。
「それに、こっちの部屋に逃げ込もうとしても無駄です」
 『レプリカクラフト』を発動させて、ドアに罠を仕掛けると拓哉はサラリーマン風の男に向かって低い声で言った。
「魔導書は何処?」
「知らん。題名だけしか教えられてない」
 多貫が質問すると、サラリーマン風の男は答える。
 嘘はついてないようだ、ユーベルコードは反応せずに男は無事だからだ。
「それでは、題名だけでも教えて下さい」
 拓哉が問うと、男はぐっと唇を噛み締めた後に消え入りそうな声で言ったーー『猿夢』と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

チガヤ・シフレット
邪神復活を企むとか、はた迷惑なやつらだよなぁ?
もうちょっと、面白い事でも企めばいいのにな。
まぁ、阻止するのが楽しい私も私だがな。
さて、図書館に行こうじゃないか。
メガネかけて、なんか理知的な雰囲気纏って。図書館に似合う雰囲気だろう?

【SPD】
図書館で本を探してる振りしてうろつきながら、変な動きをしてるやつ、変な格好のやつとか観察して、教団員を探すとしようか。
ついでに、本を見ながらだから魔導書の方も多少は、な。
興味がないわけじゃあない。

妙な奴を見つけたら、被害が出ない、周囲に問題がないならさっさとぶちのめそう。
ちっと一人じゃ危なそうなら、他の猟兵に連絡して共同でやるとしようか。


黒木・摩那
★教団員の目星をつける
【WIZ】
まずは図書館のどこかに教団員が潜入しているということなので、
教団員が誰かを探します。

疑わしいのは
 最近入った(慣れてない風)
 書架を歩いたり、検索したりと何か探している
ような人です。

最初は館内で勉強してる風を装って、図書館員を観察(情報収集)して、
条件に合うような人がいるかを観察します。

もしいれば、声をかけてみます。
「もしかして新しい方ですか? 何かお探しですか?」
「私、ここはいつも使ってますから、館内の本には詳しいんです。
よければ一緒に探しましょうか?」
(言いくるめ/コミュ力)も使います。

どんな本を探しているか、聞き出してみます。



「邪神復活を企むとか、はた迷惑なやつらだよなぁ?」
 口元を吊り上げるとチガヤ・シフレット(バッドメタル・f04538)は、またかと思いながら眼鏡を掛ける。
 『知的な雰囲気』とは眼鏡を掛けることで“そう見える”だけだ、チガヤ自身には似合っているので図書館に来てる人々は思わず視線を向ける程に。
(えぇ……逆に目立ってるのよね)
 と、チガヤを見て黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は内心困惑していた。
 そんな事を考えるよりも、摩那は図書館に入ると司書を探して本の場所を聞くついでに、世間話も交えて情報を聞き出す為に声を掛けた。
「すみません、海外の書籍はどこあるの?」
 年齢的にも、見た目的にも摩那は受験生の様に映ったのだろう、司書は少し楽しげに答えた。
「海外の書籍ですね、どういうのをお探しでしょうか?」
 パソコンを立ち上げて、司書はキーボードに指先を置くと摩那を見上げた。
「ちょっと、変わった内容……ここの一番古い本か最近の」
「そうですね。最近の本に日記みたいな本がありますので、それがよろしいかと」
 司書はメモ用紙に本の番号を書くと摩那に渡した。
「あの、最近見かけない使用者とか、何か怪しい人が来ませんでしたか?」
 摩那が司書に問うと、女性は考え込むと『平日なのに、本に興味なさそうな男が来てましたよ』と答えた。
「ありがとう」
 カウンターから離れると、摩那はメモに書かれた棚まで行くとーー真剣な表情のチガヤがいた。
「しっ、今、他の猟兵が教団員と接触した」
 チガヤが何か喋ろうとした摩那の口を手で塞いだ。
「……っち、失敗とはな……強行手段をさせてもらう」
 サラリーマン風の男が焦燥している様子で言った。
 するとーー図書館の外が騒がしくなった、そして一人の少女が駆け出すと空に両手を掲げると、何か呟いているのをチガヤは見た。
 瞬間ーー

 空から翼を持ち、丸い仮面に目は深淵の様に暗く、つり上がった口は不気味に笑みを浮かべていた。

 少女を喰らう。

 図書館で悲鳴が上がると、少女は無数の“ソレ”に貪られる。

「っち! 向こうから来たぞ!」
 サラリーマン風の男が自害するのを見たチガヤは、図書館の外に視線を向けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『嘲笑う翼怪』

POW   :    組みつく怪腕
【羽毛に覆われた手足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪神の加護
【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    断末魔模倣
【不気味に笑う口】から【最後に喰らった子供の悲鳴】を放ち、【恐怖と狂気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●食べましょう、殺しましょう
「おいしいネ」
 少女の声で、少女の血で濡れた『嘲笑う翼怪』は言った。
「おいしそうネ」
 嘲笑う翼怪達は図書館にいる子供達に視線を向けると、だらりと涎と血が混ざった液体を地面に溢した。
「食べてイイ? 食べてイイ?」
 幼い子供の様に、嘲笑う翼怪達は初老の男に問う。
「構わん、見たもの全てはお前達のモノだ。少しは残しておけ、イケニエの材料だ」
 初老の男が答えると、嘲笑う翼怪達は嬉しそうに声を上げながら駆け出した。
「やった、やった! たべほーだいだネ!」
 迫り来る嘲笑う翼怪達の前に猟兵達が立ちはだかった。
山理・多貫
【アドリブ歓迎/他の方との絡み大歓迎】

おいしそう……ほんとね。
でも、だめ。私も我慢しているの……貴方も我慢しましょ?
それに……食べた子供の断末魔を真似するなんて…悪趣味、よ。

【戦闘】

最初はヤタガラスの妖銃で攻撃しで撃ち落そうとします。
混戦模様になったら3種類のダガーナイフによる接近戦に切り替え。


あまりおいしそうではないので吸血は狙わず。
但し『嘲笑う翼怪』に齧られたりしたら齧りかえします。
食べられるのは……好きじゃない、です。


波狼・拓哉
やらせるとでも???…やらせるとでも???(重要なことだから二回言った)
取り敢えず図書館内にいる人を犠牲にするわけには行かない…!少しでも意識を人から外す為、敵群に向けて箱型生命体状態のミミックを投げつける。敵が目線を向けた瞬間に化け恐怖を与え、隙を作りそのまま咆えろ!…本の被害とかも気にした方がいいんだろうけど人命第一じゃ、気にせず化け咆え狂怖を与えてやりな!
俺自身は…避難のサポートかな。地形の利用や破壊工作を使って安全に外に逃げれるように先導しよう。
それが終われば戦場に乱入して衝撃波込めた弾で邪魔しに回るかな。攻撃は死ぬ気で避ける感じで…
(アドリブ絡み歓迎です)



 猟兵達が図書館から出ると、原型が既に無くなった少女とそれを食べている嘲笑う翼怪を見据えた。
「おいしそう……ほんとね。でも、だめ。私も我慢しているの……貴方も我慢しましょ? それに……食べた子供の断末魔を真似するなんて……悪趣味、よ」
 ボリボリと咀嚼する嘲笑う翼怪を見て、多貫が少し羨ましそうに思いつつも発せられた声に眉をひそめる。
「やらせるとでも??? ……やらせるとでも???」
 瞳を見開き、同じ言葉を繰り返し叫ぶと拓哉は、図書館の前で仁王立ちした。
「さあ、化け咆えなミミック……! 真の狂気を知らしめてやろうぜ!」
 ユーベルコード『偽正・龍滅咆哮(ドラゴン・ロア)』を発動させ、召喚された龍に変化した箱型生命体を掴んで嘲笑う翼怪達に向けて投げた。
 龍に変化した箱型生命体が咆哮すると、周囲にいた嘲笑う翼怪達が次々と爆発する。
「そのまま咆えろ! ……本の被害とかも気にした方がいいんだろうけど人命第一じゃ、気にせず化け咆え狂怖を与えてやりな!」
 拓哉が叫ぶと、龍に変化した箱型生命体は更に互いを狂気で繋いだが、元から狂気を孕んでいる嘲笑う翼怪達には意味がなかった。
 だが、そんな事よりも図書館内に居る一般人を逃がすために、地形や工作等の可能な限りの手を尽くして避難のサポートに専念する。

 美味しくなさそう、と多貫は嘲笑う翼怪達を見て思う事はソレだけ。
 ヤタガラスの妖銃で空を飛んでいる嘲笑う翼怪の翼を撃ち、ぼとりと地面に落ちた個体に向かって駆け出した。
 太ももの巻いている革製のベルトから、ダガーを手にするとポイズンダガー・チョキで気味の悪い声を出す声帯機能を停止させた。
「でも、こんなにいたら……静かにさせるより、殺した方が早い、ね」
 顔に付着した血を拭うと、嘲笑う翼怪達の喉から発せられる幼い子供の声で繰り返し、繰り返し、同じ言葉を発する。
 多貫の耳の奥で反響しそうで、『気持ち悪い』と思いながら手にしているダガーで斬り着けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

尾崎・ナオ
1章不参加。図書館面白くって普通に本読んでた~てへ!

ウイシア(f09322)と共闘。
前衛(攪乱)を私、後衛(火力)がウイシアね。
さあって、ナオちゃんの初依頼、頑張りますよ~ぅ!

【千里眼射ち】で攻撃。
10秒の時間はウイシアが稼いでくれるって事なので、
ナオちゃんはしっかり確認して、ドーンと矢を放っちゃおう!

低レベルに初期装備、技能も無しって怖いな~。
ウイシアに指示をもらいながら動きます。
あ、もし前衛さんどこかにいたら、壁になってくれないかにゃー?
都合よくは居ないか。


ウイシア・ジンジャーエール
昼間から?人がいるのに…!?
敵が暴れるのなら、あとでUDC組織が対応するわね。
オラトリオを隠す必要が無いと判断。[空中戦]で戦うわ。

同じ旅団の尾崎・ナオ(人間のシーフ・f14041)とタッグを組んで参加します。
1章は探索を忘れて本を読んでいたらしい。馬鹿。
ナオは依頼初参加なので、彼女の上空を飛び指示とサポート。

敵の数が多い。
[早業][全力魔法]【白木蓮の舞】による範囲攻撃。

上空からの[地形の利用]で図書館でも広範囲を攻撃します。
ナオに視線が行かないよう[おびき寄せ]を。

[第六感]で回避、[激痛耐性][呪詛耐性]で耐える。
[視力][聞き耳]で敵の動きを確認、10秒稼いだらナオにバトンタッチ。



「昼間から? 人がいるのに……!? 敵が暴れるのなら、あとでUDC組織が対応するわね」
 驚きの声を上げるとウイシアは、翼を生やすと羽ばたかせて宙へと浮かぶ。
「図書館面白くって普通に本読んでた~てへ!」
 相棒の声を聞いて尾崎・ナオ(人間のシーフ・f14041)は、読んでいた本をテーブルに放り投げると図書館から飛び出した。
「さあって、ナオちゃんの初依頼、頑張りますよ~ぅ!」
 ユーベルコード『千里眼射ち』を発動し、静かに10秒間の集中をする。
「散って」
 ユーベルコード『白木蓮の舞(フワラー)』を発動させ、所持している武器は無数の白木蓮の花びらと変わり、図書館を中心にして21m半径内を吹雪の様に白い花びらが舞う。
 嘲笑う翼怪達に向かって白木蓮の花びらが刃物の様に傷付け、地面に点々と黒いシミを作る。
「もっと、舞って」
 と、言うとウイシアは、花びらを操り嘲笑う翼怪達がコチラに向かうようにおびき寄せる。
「ダメだよ、ダメだよ」
 ユーベルコード『断末魔模倣』を発動させ、不気味に笑う口から最後に喰らった子供の悲鳴を放つがーー第六感で察したウイシアは回避する。
 しかしーーユーベルコード『邪神の加護』を発動させた嘲笑う翼が、【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し強化されるとウイシアの肩にかぶり付いた。
「……くっ!」
 空はウイシアだけではなく、嘲笑う翼達も同様に飛べる事を思い出す。
 肩は抉られ、傷口から出る血はだらんと力が入らなくなった腕を赤く染めながら、ゆっくりと伝うと指先から地面に落ちた。
「ウイシアっ!」
 集中し終えたナオが心配そうに言うが、ウイシアは首を横に振ると嘲笑う翼達を指した。
「私の指示に従って矢を放って」
「……分かった」
 ウイシアはしっかりと嘲笑う翼を見つめ、動く音を聞きながらナオにタイミングを伝えた。
 ナオが矢を放つと、嘲笑う翼の胸を貫き地面に叩き付けられる様に落ちた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒木・摩那
教団が方針を変えて強行突破を図るつもりのようです。
ですが、やらせるわけにはいきません。
ここで食い止めます。

まずは図書館内にいる人たちに外に出ないように呼びかけます。
病気のカラスの集団が暴れてる、ということにします【言いくるめ】。

避難が終わったら、嘲笑う翼怪の退治です。
UC【風舞雷花】で魔法剣を電気の花びらに変換して、
範囲内の翼怪を一掃します【属性攻撃、破魔】。

防御はレザージャケットの【呪詛耐性】を活用します。

「食べるとお腹壊しますよ」


チガヤ・シフレット
出てきやがったなぁ?
食い意地のはった奴らだ。
ガキどもを食おうなんざ、許されるわけないだろう。
さっさと撃ち落して、親玉を始末しなきゃあなぁ?

ガジェットショータイム!
色々とガジェット起動して、やってみるか!
飛び回られたりされないように、【クイックドロウ】と【二回攻撃】とかで、まずは手数を増やして牽制、制圧を。
ある程度ダメージを与えられたらら隙を見て一気に近づいて【零距離射撃】で派手に吹っ飛ばそう。

ガジェットは相手の動きを妨害する鳥もち発射装置や、豆鉄砲などなど。

さぁ、最期までそうやって笑ってろ。そのまま向こうへ送ってやろう



「教団が方針を変えて強行突破を図るつもりのようです。ですが、やらせるわけにはいきません。ここで食い止めます」
 摩那は立ち上がると、図書館内にいる一般人に『病気のカラスの集団が暴れてる、危険だから館内から出ない様に』と伝えると、図書館から出ていった。

「出てきやがったなぁ? 食い意地のはった奴らだ。ガキどもを食おうなんざ、許されるわけないだろう。さっさと撃ち落して、親玉を始末しなきゃあなぁ?」
 チガヤは嘲笑う翼達を見据えると、口元を吊り上げた。
「ガジェットショータイム! 色々とガジェット起動して、やってみるか!」
 ユーベルコード『ガジェットショータイム』を発動させ、バリスタに似た変な形のガジェットが召喚された。
 巨大な矢をつがえると、弦を引き絞り離すと嘲笑う翼を一撃で貫くと地面に落ちた。
 チガヤは素早く次が射てるようにすると、巨大な矢を放って次々と嘲笑う翼を倒していった。
「励起。昇圧、帯電を確認。敵味方識別良し……散開!」
 ユーベルコード『風舞雷花(フルール・デ・フルール)』を発動させ、武器を高電圧を帯びた七色の花びらに変えると嘲笑う翼達を覆う。
 子供の声で悲鳴が上がるのを聞いて、摩那は思わず両手で耳を塞ぐ。
「やだぁ……たすけぇ! おとうさぁん、おかぁさん」
 本当に子供を殺めてしまった様な感覚にさせる。
 摩那の胸に罪悪感が涌き出るが、徐々に悲鳴が減ってきたので顔を上げると多貫 が毒で声帯機能を停止させていたからだ。
「何をぼんやりしてるんだ! 声は子供でもオブリビオンだぜ!」
 と、チガヤが声を上げながら次にガジェットが変化した鳥もち発射装置を発射させると、嘲笑う翼達はネバネバした鳥もちで動けなくなった。
「さぁ、最期までそうやって笑ってろ。そのまま向こうへ送ってやろう」
 一気に距離を縮めると、バッドメタルを最後の1体になった嘲笑う翼に当てると零距離射撃で倒すと、消えていく姿をただ最後まで見つめていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『邪神エージェント』

POW   :    ハイペリア重殺術・獅子噛
【無拍子の踏み込みによる崩し技 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【重力加重付加の柔術の当身や投げ、関節技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    銃声はただ一つ
レベル分の1秒で【6発の超高濃度UDC因子の刻印弾 】を発射できる。
WIZ   :    冥鏡死水(ダーククリアマインド)
【死に絶えた水面に冥月の影を映すように 】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は才堂・紅葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●不完全なる者
「残念だ。呼べぬ事は致し方がないーーと、思うだろうか?」
 猟兵達の前に現れた『邪神エージェント』は、平然とした表情で嘲笑う翼怪達の屍の上を歩きながら言った。
「悔しがっている私を想像していたであろう? 残念ながら、本は近くにあれば良い。あれは呼び覚ます為の鍵だ」
 邪神エージェントが歩く度に、足元の血は吸収されーー何か枷が外れた様な音が響いた。
「さぁ、完全に奪ったこの体で初めての……殺戮だ」
 緋色のオーラが人だった体を覆い、禍々しい存在は猟兵達に向かって牙を剥いた。
波狼・拓哉
ああ、生贄はなんでもよかったのか…それはそれで中々あれなものだけどな。
さてと…うん。やべぇ凄く強そう。ミミック!いつもの状態で迎え撃つぞ!どれだけ回避力があったとしても密度高く攻撃してればいつかは限界来るだろ!手を休めるなよ、ミミック!
さて俺も攻撃密度高める為に衝撃波込めた弾で打ちつつ、目立たないように図書館という地形を利用して破壊工作というか上手く相手に本棚を倒れるようにしてみようか…!ダメージは見込めないだろうが本棚に対する一手は相手にとって大きな隙となるはずだ…!
(アドリブ絡み歓迎)



「ああ、生贄はなんでもよかったのか……それはそれで中々あれなものだけどな」
 拓哉は地面に転がる嘲笑う翼達を見回し、戸惑いの声で言いつつも邪神エージェントへ視線を向けた。
「さてと……うん。やべぇ凄く強そう。ミミック! いつもの状態で迎え撃つぞ! どれだけ回避力があったとしても……」
 ユーベルコード『偽正・偽箱基態(ミミクリー・スタンダート)』を発動させると、箱型生命体の霊が召喚されるハズなのに拓哉の手は空を掴んだ。
「あれ?」
「おや、残念だ。見掛け倒しだったようだな」
 『冥鏡死水(ダーククリアマインド)』を発動させ、邪神エージェントはリボルバーのハンマーを引いた。
「さて、今度こそいつも通りお願いしますよ……っと!」
 拓哉は引き金が引かれる前に、祈るようにユーベルコード『偽正・偽箱基態(ミミクリー・スタンダート)』を発動させると、箱型生命体の霊が召喚されると邪神エージェントに向かって攻撃をする、が。
「甘い、実に甘いよ」
 死に絶えた水面に冥月の影を映すように、箱型生命体の霊の攻撃を予測していたのであっさりと回避した。
「ならば、図書館に逃げ込んで本棚をーーっ!」
 拓哉が後ろを向くと、図書館には一般人達が隅っこで座り込んでいるのが視界に入った。
「さぁ、神に祈りは捧げたか? 猟兵に祈る神がいるとはーー知らんが」
 邪神エージェントが皮肉を込めて言うと、拓哉に向かってリボルバーの引き金を引いた。

 子供の声が消え、静かになった図書館の前で、銃声が響いたーー

苦戦 🔵​🔴​🔴​

山理・多貫
ちょっと……やばい?かな。

相手も銃だしこちらも対抗し銃撃戦を仕掛けます。
愛銃のヤタガラスを武器に戦闘開始――。
身軽さを生かして奇襲&ヒット&アウェイ

無表情のまま淡々と
理性的にシステマチックに

銃はおとり。
本命はユーベルコード「魅惑の下ごしらえ」
隙を見て3つのダガーナイフを投げ放ちます。

……あなたおいしそうよね。



「ちょっと……やばい? かな」
 目の前で拓哉が地面に転がると、多貫はあまり表情を変えずに邪神エージェントに視線を向けた。
 むせかえるような血のニオイ、目の前には新鮮な血が地面に吸われるを見て『勿体ない』と思いつつ、ガンホルダーからヤタガラスの妖銃を抜いた。
「なかなか良い獲物をお持ちだ」
「どうも」
 邪神エージェントが言うと、多貫は抑揚のない声で答えながら引き金を引いた。
 互いの銃から弾丸が射出されるとーー多貫は回避するも弾丸は頬を掠めた。
「良い腕と洞察力だ。良いイケニエになるだろうにな」
 そう話す邪神エージェントの肩は、ヤタガラスの妖銃で撃ち抜かれて鮮血がコートを赤黒く染める。
「……そろそろお腹がすいたので……。ね?」
 ユーベルコード『魅惑の下ごしらえ(タベルジュンビ)』を発動させ、
それぞれ毒の効果が違う3本のポイズンダガーを邪神エージェントに向けて投げた。
「満たしてやろう」
 ユーベルコード『銃声はただ一つ』を発動させると、6発の超高濃度UDC因子の刻印弾を放つがーー3本のポイズンダガーが邪神エージェントの体に刺さる。
「……あなたおいしそうよね」
 と、言う多貫も無事では済まなかったが、刻印弾が当たった箇所だけお気に入りのお洋服に赤黒いシミが出来る。
「見た目は人だが、私の中身は邪神だ。それとも、冒涜的な味がお好みで?」
 皮肉を込めて喉で笑うと、多貫は素早く距離を縮めると血を指で掬う。
 躊躇わずに、血の付いた指を口に入れた。
「本当、冒涜的な味……」
 味わった事のない味がする血に多貫は小さく口元を吊り上げると、邪神エージェントを見据えながら言った。
 
 もっと、血をちょうだいーーと。

成功 🔵​🔵​🔴​

尾崎・ナオ
共闘:ウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)
対抗:銃声はただ一つ(SPD)

やっば!レベル分の1秒で【6発の超高濃度UDC因子の刻印弾】を発射できるの!?
すっごい!それ、ナオちゃんと被るね!!
いいじゃ~ん、競い合おうよ。ナオちゃん、負ける気サラッサラないけどね!
拳銃早打ち(クイックドロウ)も同じ効果なんだよ~。
よーいどん、でね!

でもね~、実はこれ、牽制♪
ユーベルコードじゃない、技能【クイックドロウ48】で2丁拳銃で攻撃。
敵さん6発撃つんなら、判ってるよ、絶対勝てないってさ。
ナオちゃんね、嘘も吐くし平気で騙すよ。そういう子って可愛くなぁい?

隙をついて【盗み攻撃11】、本奪えないかなー。


ウイシア・ジンジャーエール
●ナオ(f14041)と共闘

ターゲットはあくまで本、という事ですか。
守る必要も無さそうだし[全力魔法][呪詛耐性]で挑みます。
オラトリオの羽を活かして[空中戦]、ナオの近くで状況を確認します。

ナオの策に乗る。
ナオが打ち合いになったタイミングで、[高速詠唱][早業]で【白木蓮の舞】。
ダメージ目的ではなく、敵の視界と遮り行動を遅らせる事が目的です。

騙し打ちに加担するのはあまり良い気分ではないけど、作戦というなら仕方ない。
[視力]で敵を観察、不審な行動を取りそうな場合は[第六感]で警戒。

「朋弥さん、手伝って」
【朋弥】で魔術本を奪取します。
ああでも、これは、捨てた方がいいの…組織の判断に委ねましょう。



 バサッと翼を羽ばたかせ、ウイシアは空から邪神エージェントと対峙しているナオを様子を見ていた。
「ターゲットはあくまで本、という事ですか」
 邪神エージェントの言葉を聞いて、ウイシアはそれならば遠慮は要らないと判断する。
「やっば! 似たようなユーベルコードで弾丸を発射できるの!? すっごい! それ、ナオちゃんと被るね!!」
 ナオは邪神エージェントのユーベルコードを見て、黒曜石の様な瞳を輝かせながら言った。
「そうか、それがどうしたんだ?」
 邪神エージェントは肩を竦めると小さく息を吐いた。
「いいじゃ~ん、競い合おうよ。ナオちゃん、負ける気サラッサラないけどね! 拳銃早打ちも同じ効果なんだよ~。よーいどん、でね!」
 ナオは提案をするが、邪神エージェント眉間にシワを寄せると首を横に振った。
 しかし、彼女はそんな事はお構い無しにユーベルコード『拳銃早打ち(クイックドロウ)』を発動させると、黒い拳銃の銃口を邪神エージェントに向けた。
「仕方がない」
 邪神エージェントは手にしているリボルバーを手の中でくるりと、回すと曲芸師の様にパフォーマンスをして見せた。
「残念でした!」
 黒い拳銃を両手にすると、ナオは素早く邪神エージェントを撃ち抜く。
「散って」
 ウイシアがユーベルコード『白木蓮の舞(フワラー)』を高速詠唱で発動させ、武器が無数の白木蓮の花びらに変わると早業で操り邪神エージェントを切り裂いた。
「これは、これは……私の負けだよ」
 ユーベルコード『冥鏡死水(ダーククリアマインド)』を発動し、死に絶えた水面に冥月の影を映すように回避しようとしたが。
「これ、見える~ぅ?」
 ナオはユーベルコード『拳銃早打ち(クイックドロウ)』を発動させ、黒い拳銃から素早く弾丸を射出させる。
 白木蓮の花びらが吹雪の様に舞い、視界が悪い中でナオは駆け出すと邪神エージェントの懐にあった手帳を奪った。
「本では無かったですが、これは組織に渡した方がよさそうね」
 ナオの傍に降り立つと、ウイシアは中身を軽く見て良くない内容だと分かると言った。
「残念だが、もう既に完全に私の体に邪神は呼ばれているのだよ」
 既に不用となった手帳を見て、邪神エージェントは喉の奥から笑い声を発した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

チガヤ・シフレット
はっはぁ、なるほどなぁ。これは一本取られた、か?
しかし、奴をここで打ち倒せば、問題はなし、だな。
やってやろうじゃないか、邪神だか何だか知らないが、撃って始末できない相手はいないだろう?

全身の内臓兵器を起動して、戦闘開始。
まずは、銃火器による牽制、斉射だな。【クイックドロウ】から【二回攻撃】などを使って手数を増やし、相手を攻撃していこう。
他の猟兵たちと連携できるように【援護射撃】も加えて。

敵の攻撃は上手いこと機械化してある腕などで受けるように動きを読みつつ。
最後には一気に高速移動で飛び込んで、腕から起動したブレードを使って切り込んでやろう。
私が遠くから撃つだけだと思うなよ?


黒木・摩那
やっと今回の騒動を企てた張本人が出てきたわね。
殺戮する気満々みたいだけど、そううまくいかせるわけ無いでしょう。
図書館前を血で汚した落とし前はきっちりと払わせてあげます

UC【偃月招雷】をルーンソードに宿して帯電【属性攻撃/破魔】。
それで邪神エージェントに切りつけます。

防御は相手は銃弾ですから、【念動力】で弾道をそらします。
あとはレザージャケットの【呪詛耐性】頼み。

決着がついた後は問題の禁書をUDCに渡します。



「やっと今回の騒動を企てた張本人が出てきたわね」
 摩那が邪神エージェントを茶色い瞳に映すと、光の角度によって万華鏡のように刀身のルーン文字が映り変わる細剣『魔法剣『緋月絢爛』』を手にした。
「はっはぁ、なるほどなぁ。これは一本取られた、か? しかし、奴をここで打ち倒せば、問題はなし、だな。やってやろうじゃないか、邪神だか何だか知らないが、撃って始末できない相手はいないだろう?」
 チガヤはアメシストの様な瞳で見詰めると、邪神エージェントに向かって弾丸の様に駆け出した。
「オーバーヒートするまでかっ飛ばして! ぶっ壊れるまで止まれないよなぁ」
 ユーベルコード『縦横無尽の悪機(バッドランペイジ)』を発動し、内蔵された兵器を纏うと銃火器が一斉に放たれた。
「殺戮する気満々みたいだけど、そううまくいかせるわけ無いでしょう。図書館前を血で汚した落とし前はきっちりと払わせてあげます」
 邪神エージェントがチガヤの攻撃に気を取られている間に、摩那はユーベルコード『偃月招雷(エペ・ド・エクラ)』を発動させた。
「ウロボロス起動……励起。昇圧、集束を確認……帯電完了」
 魔法剣『緋月絢爛』にサイキックエナジーを搭載し、刀身に雷が纏いバチバチと音を立てながら邪神エージェントに向かって剣先を突き出した。
「小賢しい……っ!」
 『冥鏡死水(ダーククリアマインド)』を発動してチガヤの攻撃を回避しながら、摩那の魔法剣『緋月絢爛』で肩を貫かれると邪神エージェントは顔を歪めながら低く呟いた。
 『銃声はただ一つ』で6発の超高濃度UDC因子の刻印弾を撃とうと、ハンマーを下ろした瞬間ーーチガヤの腕から起動したレザーブレードが、邪神エージェントを腹部から真っ二つに斬った。
「私が遠くから撃つだけだと思うなよ?」
 チガヤは口元を吊り上げながら通り過ぎると、邪神エージェントの上半身が地面に落ちると塵の様になって消え始めた。
「私が……死んでも……邪神は……まだ……」
 そう言い残して邪神エージェントは完全に消えた。
「残ったのは手帳ね。まぁ、薄めの本と変わらない大きさだけど……これはUDC組織行きね」
 邪神エージェントの手帳はUDC組織に渡すと、猟兵達は図書館に篭っている一般人に安全になったのを知らせに向かった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月12日
宿敵 『邪神エージェント』 を撃破!


挿絵イラスト