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大祓百鬼夜行⑩〜仁義なき、おでんパーティー!

#カクリヨファンタズム #大祓百鬼夜行

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 カクリヨファンタズムに、今日も現れるおでん屋台。
 ある時は桜を愛でながら、またある時は月を眺めつつ、祭りなどの賑やかな中でも。
 大根にこんにゃく、玉子にはんぺん、好みのおでんを食べながら。
 軽く一杯やりつつ、今宵もまったり美味で愉快な夜――の、はずであったのに。
『さぁ、たんと食べるがいい!』
『え!? こんなに無理だし……!?』
 謎めいた屋台の主人の「もてなし衝動」が大暴走!?
 無理だと首を振る客を、無理矢理屋台に引き摺り込んで。
『儂のおでんが食べられないのか! いや食べて貰おう!』
 強引に食べさせようとする謎の店主。
 凄まじい量の「屋台グルメ」――おでんを……!
 そう……誰か、この大量のおでんを食べてくれる人達がいないと。
 さぁ大変! このままでは、カクリヨが無限の食べ物で埋まってしまうのだという!

 ちなみにこの屋台のおでん、味は絶品。
 具も、定番のものからちょっと変わり種まで豊富で。
 無類の酒好きであるという謎の店主の趣向で、成人以上であれば美味な酒もたんとふるまってくれるし。未成年でも各種ソフトドリンクの品揃えも万全。
 どうせおでんを食べるのであれば、わいわいと楽しく食べたいというもの。
 ひとりで好きなものを自由に食べるのも良し。
 おでんをつまみに、宴会に興じるも良し。
 仲良く分け合いっこして色々な具を食べるのも、また良いだろう。
 また、中には、客を楽しませるもてなしとして。
 所謂ロシアンおでんや、闇鍋ならぬ闇おでんなどもあるらしい……?
 とにかく、カクリヨが無限の食べ物で埋まっちゃって滅亡する前に。
 みんなでおでんを美味しく食べまくる――そう、仁義なきおでんパーティーが今。
 カクリヨの世界で、どんちゃん始まるのである……!

●とにかく、美味しいおでん食べようぜ!
「おでんか、俺は定番の玉子が好きだ。おでんを酒の肴に一杯やるのもまた良いな」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は集まってくれた礼を皆に告げた後。
 視た予知の内容を語り始める。
「カクリヨファンタズムでは、夜になると謎の屋台が現れ、妖怪達が軽く一杯やりつつ、屋台グルメを食べに来ているというが。強大な妖怪でもある、謎めいた屋台の主人達は、骸魂と合体した後も屋台の営業を続けているのだという」
 だが、彼らはオブリビオン化によって大暴走させてしまったというのだ。
 それは――「もてなし衝動」。
 客を妖力で無理矢理屋台に引き摺り込み、凄まじい量の「屋台グルメ」を食べさせようとするのだという。
「このままではカクリヨが無限の食べ物で埋まって滅亡してしまう。なので、皆にはこの屋台へと赴いて貰い、おでんを食べて貰う。今回はその様な案件だ」
 何それ、文字通り美味しい。
 いや、これはれっきとした戦争。仁義なきおでんパーティーである!
「おもてなし衝動というくらいなので、屋台に用意されたおでんは、定番のものから変わり種まで、様々な種類があるのだという。中には、客を楽しませるもてなしとして、所謂ロシアンおでんや、闇鍋ならぬ闇おでんなどもあるらしいが。普通のおでんは、おもてなしというに相応しい絶品な味なのだという。店主は酒が好きなようなので、成人していれば酒も一緒に楽しめるし、未成年でも飲めるソフトドリンクや軽いデザートなども用意されているようだ」
 そう、なにせ大暴走しているのだという『もてなし衝動』。
 そのもてなし精神は、カクリヨの世界を滅亡させるほどのものだ。
 なので今回皆は、そのおもてなしを十分に受けつつ。
 屋台のおでんを心行く侭、食べまくって欲しいと。そういう内容である。

「店主は骸魂に呑み込まれているが、おでんを食べまくれば、戦わずとも骸魂にダメージを与えられるのだという。折角なので、美味しく楽しく、確りとおでんを食べてくれ」
 清史郎はそう皆へと改めて、頭を下げた後。
 満開桜のグリモアを咲かせ、幽世の世界のおでん屋台へと、皆を導く。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いいたします!

 こちらは、1フラグメントで完結する「大祓百鬼夜行」のシナリオです。
 プレイング受付は5/8(土)朝8:31から開始致します。

●プレイングボーナス
 屋台グルメを食べまくる(戦わずともダメージを与えられます)。

●シナリオ概要等
 屋台でおでんたべまくろうぜ! という内容です。
 おでんを食べまくれば骸魂にダメージを与えられるというので。
 全力で美味しく楽しんでいただければと!

 おでんの種類は、定番のものから変わり種まで豊富です。
 成人以上であれば、各種お酒もいただけます。
 おでんの種類や酒、他、食べられるものの詳細は、断章にて提示致します。
 とにかく、おでんパーティーを楽しんで食べまくれば骸魂も倒せるので。
 思う存分、おでんを味わってください!
 普通のおでんは、とても絶品のようですし。
 もてなし衝動が大暴走しているためか、ロシアンおでんや闇おでんもあるようです。
 お一人様でまったりマイペースにでも、大勢でわいわいでも。
 仲良しさんと分け合いっこでも、カオスでも……どうぞお好みでご自由に!

 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒は厳禁です。
 締切等はMS個別ページやタグ、Twitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 期間内に送信頂いた内容に問題のないプレイングは全採用したい気持ちですが。
 戦争の展開次第ではその限りではないことご了承下さい。

 どうぞお気軽にご参加ください!
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第1章 ボス戦 『酒呑み竜神『酔いどれオロチ』』

POW   :    桜に酒はよく似合う
【周囲に咲いている桜の花びら】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    月も酒にはよく似合う
非戦闘行為に没頭している間、自身の【頭上に輝く満月】が【怪しい光を照らして包み込み】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ   :    やはり祭りに酒はよく似合う
【頭上の提灯の怪しくも楽しそうな灯り】を披露した指定の全対象に【倒れるまで踊り狂いたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は高柳・源三郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ほくほく、コトコト、あつあつのおでん。
 具の種類も豊富で、出汁にも拘り、じっくり煮込んで味も染み染み。
 元から酒好きな店主の選んだ飲み物類はどれもおでんにぴったりの絶品で。
 未成年も勿論楽しめる、ノンアルコールのおすすめ飲物やちょっとした甘味まで。
 存分に美味しいおでんを食べまくれる。
『儂のおでんを、腹がいっぱいになっても延々食うがいい!』
 何せ、大暴走した店主の『もてなし衝動』はまだまだ、止まらないから。

 おでんの具は、大根こんにゃく玉子はんぺん牛すじ等々、定番の具は大抵あるし。
 店主が長年研究したという、UDCアース各地特有の具もあるという。
 ちょっと変わった、トマトや餃子やロールキャベツ、手羽中やタコなどの具も。
 好みのものや食べたい物は、大抵用意されているだろう。
 好きな具を目一杯、美味しく食べまくれる。
 それに、普通の美味しいおでんは勿論だが……折角だから楽しんで貰いたいと。
 『もてなし衝動』の暴走で店主が用意したのは、ロシアンおでんや闇鍋おでん。
 ロシアンおでんの一例は、餅巾着ロシアン。
 普通の餅の中にいくつか、激辛餅入りが仕込まれているのだという。
 その他、お好みのロシアンをお願いすれば仕込んでくれるだろう。

 また、店主は無類の酒好き。
 成人以上に限るが、おでんにぴったりな日本酒や焼酎、ワインなど各種取り揃えられているし。
 未成年にも、ノンアルコールの飲物各種が用意されているという。
 特に店主おすすめなのは、レモンやオレンジやグレープフルーツやイチゴ、モモなどのフレッシュスカッシュ。
 おでんと共に、皆で乾杯し楽しむのもまた良いだろう。
 かき氷やプリン、最中や黄粉餅や羊羹などの和スイーツ、みかんなどのデザートもあるという。

 とりあえず、沢山食べるだけで骸魂にダメージを与えられるというので。
 ひとりでマイペースにでも、ペアで分けっこでも、大勢でわいわい賑やかに……等々。
 もてなされるまま、それ以上に、美味しく楽しくおでんを食べまくること。
 これが、幽世の世界を救うことになるのである。

 ということで――かんぱーい!
 いざ、仁義なき美味なおでんパーティーの始まりです!
クラウン・メリー
嵐吾(f05366)と

俺もいっしょにお酒飲んでみたい!

むむ、種類がいっぱいあるから
どれが良いか迷っちゃうね!

それじゃあ、おすすめ下さい!
わ、餅巾着二つと大根だ!
玉子もロールキャベツも食べたい!
うんうん、ロシアンも気になるっ!頼んじゃお!

かんぱーい!
えへへ、なんだか俺達大人だ!

んん、胸の辺りがカッカってする!
ふふー、なんだかぽやぽやしてきた!
嵐吾もぽやぽや?

おでんも頂きまーす!あーんっ
嵐吾!見て見て!餅巾着の中身が違う!
こっちはお餅とつくねでこっちはチーズとお餅!
嵐吾のお餅も美味しそう!

お酒の呑み方を知らないのでジュースのようにくぴくぴ

ふわふわー
ふふ、だいじょうぶ!
嵐吾といっしょにちゃんと帰る!


終夜・嵐吾
クラウン君(f03642)と

クラウン君、かんぱいしよ、何のむかの?
わしは冷酒を
おお、お酒いってみるかの?美味いのを頼む!

おでん、ええよね~
何よそってもらう?たまごは外せん~!
ちくわにタコ…こんにゃく…ロールキャベツも惹かれる…
…ロシアンもちょっと気になるの…頼む?頼んでみよ!

ではかんぱーい!
ふふ、大人じゃよ~(ぐびぐび)
ぽやぽや?
そじゃな、ぽやぽや…幸せ気分じゃ~!

ふにゃりわらっておいしいものをおいしいという幸せ
おお、おいしそ!
わしの餅巾着は…五目野菜じゃ
こっちは…(もぐ)
キムチと餅…!

おや、ジュースのよに…店主、お水お水!
ふわふわー、だいじょぶかの?
潰れてしもたら連れてかえろ
それも醍醐味よ



 ――イラッシャイ!
 ほかほか、ほこほこ、今日も店主は屋台を引いて提供する。
 あつあつほくほく、絶品のおでんを。
 けれど気付けば、屋台に並ぶおでんは溢れんばかりで。
 それをどんどん、客へと振舞いまくる店主。
 だって、今の彼は止まらないから。大暴走した『もてなし衝動』が。
 だが、このままでは幽世の世界が食べ物だらけになってしまうから。
『おっ、そこにおにーさんたちも、寄ってかないかい?』
 声を掛けられるまま、すちゃりと席について。
 幽世を救うべく、おでんを食べまくる……その前に。
「クラウン君、かんぱいしよ、何のむかの?」
 わしは冷酒を、と店主に注文した終夜・嵐吾(灰青・f05366)の声を聞いて。
 クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)もわくわくと続ける。
「俺もいっしょにお酒飲んでみたい!」
「おお、お酒いってみるかの?」
 そうなれば、嵐吾は再び店主へと声を掛ける。
 ――美味いのを頼む! と。
『そっちのにいちゃんは、飲み慣れてないのかい? ならば、すっきりフルーティーなものしようかね』
 そして二人分の冷酒が提供された後、おでんは何にするかい? と訊かれれば。
「おでん、ええよね~。何よそってもらう? たまごは外せん~!」
「むむ、種類がいっぱいあるから、どれが良いか迷っちゃうね!」
 クラウンは嵐吾にそう返しながらも、きょろりと、沢山ありすぎるおでんに視線巡らせるけれど。
 そんな時にお願いするのは、やっぱりこれです!
「それじゃあ、おすすめ下さい!」
『はいよ! 今日のお勧めは……そうだな、こんなのでどうだい?』
 さっと皿によそわれたおでんを見て、ぱあっと笑みを宿すクラウン。
「わ、餅巾着二つと大根だ!」
 店主の本日のおすすめは、見るからに良い感じに味がしみしみな、きゅっと縛られた餅巾着がふたつと、ほくほく定番な大根。
 そして、たまごは外せないから決定だけれど。
「ちくわにタコ……こんにゃく……ロールキャベツも惹かれる……」
 嵐吾も真剣に悩みつつ、美味しそうなおでんと睨めっこ。
「玉子もロールキャベツも食べたい!」
 クラウンも嵐吾と一緒に、玉子とロールキャベツも追加です!
 ……いや、定番のおでんは勿論なのだけれど。
 そわりと尻尾を揺らしながら、ちらりと嵐吾が向ける視線の先にあるのは。
「……ロシアンもちょっと気になるの……頼む?」
 そう――もてなし衝動が暴走した店主が用意した、ロシアンおでん!
 そんな嵐吾の言葉に、クラウンもわくわくそわり。
「うんうん、ロシアンも気になるっ!」
 そしてふたりで顔を見合せ、こくりと頷く……頼んじゃお! って。
 それから一通り気になるものをよそってもらえば、まずはやはり。
「ではかんぱーい!」
「かんぱーい!」
 店主の選んだ、飲みやすくておでんにも良く合う冷酒で、かんぱーい!
「えへへ、なんだか俺達大人だ!」
「ふふ、大人じゃよ~」
 最初のひとくちをちょびっと飲んでみるクラウンに頷きながらも、嵐吾はいつも通りぐびぐびといって、へらり。
 そしてクラウンも今度は同じ様に、ぐびっと飲んでみれば。
「んん、胸の辺りがカッカってする!」
 ……ふふー、なんだかぽやぽやしてきた! って。
 やっぱり同じ様に、へらり。
 それからこてりと首を傾け、訊いてみれば。
「嵐吾もぽやぽや?」
「ぽやぽや?」
 ぱちりと瞳を瞬かせた後、嵐吾はうぇーいと杯をあげて返す。
「そじゃな、ぽやぽや……幸せ気分じゃ~!」
 そんなぽやぽや楽しい乾杯の後は。
「おでんも頂きまーす!」
 あーんっとクラウンがまず頬張ってみたのは、ふたつの餅巾着。
 そして、店主が餅巾着をふたつよそった理由がようやくわかったのだった。
「嵐吾! 見て見て! 餅巾着の中身が違う! こっちはお餅とつくねでこっちはチーズとお餅!」
「おお、おいしそ!」
 それを見た嵐吾も、自分の皿の餅巾着をはむりと口へと運んでみれば。
「わしの餅巾着は……五目野菜じゃ。こっちは……キムチと餅……!」
「嵐吾のお餅も美味しそう!」
 もぐ、と味わいながら、互いに零れる言葉は、そう――。
「おいしいね!」
「おいしいの~」
 笑顔と共に紡がれる、おいしい!
 そして嵐吾は、ふにゃりとわらう。おいしいものをおいしいという幸せに。
 それが気の知れた友人と一緒にならば、美味しいだけでなく楽しくて。
 そういえばと、ロシアン餅巾着を、せーので口にしてみれば。
「……辛ッッ!?」
「わ、甘い!」
 嵐吾のは激辛餅入り、クラウンのものは餡子餅入りでした!
 それからクラウンはおでんをほこほこ頂きながらも、ジュースのようにお酒もくぴくぴ。
 そんなお酒の呑み方を知らない彼の飲みっぷりに、嵐吾は瞬いた後。
「……あれれ? なんだか、ふわふわー」
「おや、ジュースのよに……店主、お水お水!」
 ふわふわー、だいじょぶかの? と慌てて水を差し出して。
「潰れてしもたら連れてかえろ」
 ……それも醍醐味よ、とふにゃり。
 いつもは酔い潰れて、実は友に連れて帰って貰っている方なんてことは……今は、ナイショ。
 そんな嵐吾の声に、クラウンはふわふわぽやぽや、笑んで返す。
「ふふ、だいじょうぶ!」
 ――嵐吾といっしょにちゃんと帰る! って。
 まだまだ、おでんもいっぱい一緒に食べたいし。
 なんてったって今はちょっぴり、いつもよりも大人なのだから!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

張・西嘉
征殿(f32673)と
屋台の品を食べるだけでいいのか?変わった戦場もあるのだな。
おでんと言うのははじめてのものでな店主のおすすめはなんだろうか?
(出汁の染みた大根を食べれば目を輝かせ)
なるほどこれは美味い。確かに酒にも合うな。
なぁ、征殿…
(あつあつおでんに四苦八苦する瞬に冷たい水を渡してならば酒をと言う瞬に酒精のない飲み物があると言うそれを勧め)
さすがに戦場で寝てしまうのはよくないだろう?
(今は平和だが何が起こるか分からんと)
そういえば熱い物は苦手だったな。店主何か別のものを…デザート?なるほど甘味かそれはよい。
ん、俺もか頂こう。

うむ、納得してもらえたならお互い好むものを食べるとしよう。


征・瞬
西嘉(f32676)と
おでんを食べると攻撃になる…とは、どういう事なんだ?
……まぁ、それが有効だと言うならやるが

おでんか…流石に熱いうちに食べるのは無理だな(猫舌)
【仙術】で冷ましたらダメだろうか
ダメなら冷めるまで酒を飲んで待つしか……
って、西嘉…何故止める。
……確かに寝てしまうと任務が達成出来ないな
仕方ない、桃のフレッシュスカッシュというので我慢しよう

なに、デザートもあるのか?
……つまりわざわざ熱いおでんを食べなくてもいいんだな
ならそっちを食べるに決まっている
西嘉に取ってもらいながら、デザートをモグモグと食べる
君も食べるか?(西嘉に黄粉餅を楊枝でとって差し出しながら)



 そう……これは、カクリヨファンタズムとUDCアース、ふたつの世界に渡る戦争。
 戦争、なのだけれど。
「屋台の品を食べるだけでいいのか? 変わった戦場もあるのだな」
「おでんを食べると攻撃になる……とは、どういう事なんだ?」
 同時にそうツッコまずにはいられない、張・西嘉(人間の宿星武侠・f32676)と征・瞬(氷麗の断罪者・f32673)。
 けれど此処へと赴く前、確かに聞いたのだ。
 屋台グルメを食べまくれば、戦わずともダメージを与えられる、と。
 どういう事かは、やはりもう一度考えてみても分からないけれど。
『美味しいおでんがあるよ、寄ってかないかい?』
 聞いた通り、もてなし衝動を暴走させ、溢れんばかりのおでんを用意しまくっているオロチの姿が。
 なのでとりあえず、西嘉と共に促されるまま、瞬はすとんと席に座ってみる。
 ……まぁ、それが有効だと言うならやるが、と。
 そんな瞬の隣で、どこか鷹を思わせる様な瞳を巡らせながら。
「おでんと言うのははじめてのものでな。店主のおすすめはなんだろうか?」
 西嘉がそう、店主へと声を掛けてみれば。
『はじめてなのか、じゃあ定番の具なんてどうだい?』
 そう店主がふたりの皿へとまずよそうのは、出汁がしみしみな、ほこほこの大根。
 それをひとくち、はむりと食べてみれば。
「……!」
 刹那輝く、西嘉の瞳。
「なるほどこれは美味い。確かに酒にも合うな」
 料理好きで趣味にするくらいの彼も、納得の美味しさ!
 さくりと箸で食べやすい大きさに割ってもうひとくち、絶品な大根を頬張りながら。
「なぁ、征殿……」
 そう隣に同意を求めるように、視線を向けてみるけれど。
「おでんか……流石に熱いうちに食べるのは無理だな」
 湯気がほこほこと立っている大根と睨めっこいている、瞬の姿が。
 何せ彼はそう、猫舌なのである。
「仙術で冷ましたらダメだろうか……ダメなら冷めるまで酒を飲んで待つしか……」
 そんな、あつあつおでんに四苦八苦する瞬に。
 西嘉がすかさず渡したのは、酒ではなくて冷たい水。
「征殿、酒精のない飲み物もあると言うから、それを貰おう」
「って、西嘉……何故止める」
 あつあつのおでんが楽しめないならば、酒でもと。
 そう思っていた瞬は、ちらりと西嘉ともの言いたげな視線を向けるけれど。
 飲み物の書かれたお品書きを広げつつ、西嘉は言って聞かせるように紡ぐ。
「さすがに戦場で寝てしまうのはよくないだろう?」
 ……今は平和だが何が起こるか分からん、と。
 どういう戦いなのかはいまだ少々謎ではあるが。
 これはれっきとした戦争……つまり、ここは戦場なのだから!
「……確かに寝てしまうと任務が達成出来ないな」
 ただでさえ、酔ってなくても早速あつあつおでんに苦戦しているという戦況。
 なので瞬は、提示されたノンアルコールのメニューを見て。
「仕方ない、桃のフレッシュスカッシュというので我慢しよう」
 しゅわりピンク色の桃のジュースが弾ける、フレッシュスカッシュを選択する。
 美人な彼とキュートなピンク色のフレッシュジュースは、なかなか絵になるけれど。
「そういえば熱い物は苦手だったな。店主何か別のものを……」
『じゃあ、甘いデザートなんてどうだい?』
「……デザート? なるほど甘味かそれはよい」
「なに、デザートもあるのか?」
 西嘉と店主の会話に、瞬は赤と紫の瞳を瞬かせて。
「……つまりわざわざ熱いおでんを食べなくてもいいんだな」
 ――ならそっちを食べるに決まっている、と俄然やる気に。
 デザートならばきっと熱くないから、存分に戦えます!
 ということで、西嘉に取ってもらいながら、デザートをモグモグと食べる瞬。
 そしてちらりと店主を見てみれば、確かに何だか、謎にダメージを受けている感じがするから。
「君も食べるか?」
 西嘉にも、黄粉餅をお裾分け。
 そして、楊枝でとって差し出されたそれを、お言葉に甘えて。
「ん、俺もか頂こう」
 ぱくりと頂いた後、西嘉はデザートに舌鼓を打つ瞬を見遣った後。
 再び、澄んだ出汁に浸かった美味しそうなおでんたちへと視線を巡らせる。
 そして、これもどうだと、冷たいアイスもなかも勧めながらも。
 西嘉は今度は、美味しそうな色に染まっているたまごを店主によそって貰う。
 変わった戦場とはいえ、互いの得意分野で戦うのが、きっと良策に違いないから。
 ――うむ、納得してもらえたならお互い好むものを食べるとしよう、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
葎ちゃん(f01016)と。

いい屋台があるって誘われて来てみたら、
本当にいい感じだねぇ。
具材も一杯くつくつ煮えていて、
出汁も染みっしみだ!
こりゃあ味も期待できそうだね、いただきまーす!
大将!こっち二人に日本酒、一合ずつ燗付けとくれよ!
やっぱおでんには熱燗じゃないと!
それじゃ改めまして……葎ちゃん、カンパーイ!
それにしてもこの屋台、えらく気前が良いね。
玉子頼んだらいい染み具合の所をポンと3つ寄越してくれるし、
大根やコンニャクもホクホクのプリプリだぁ。
ほら、この焼き豆腐なんかもいい感じだし、
どうだい葎ちゃん食べてみとくれよ!
たまにはこういうのもいいんじゃない?
もてなしを受けるのも大事なんだし、さ!


硲・葎
多喜(f03004)と!
わ、ほんとだ!いい屋台だね!
すっごく良い香りしてる!
「多喜、お酒呑む?せっかくの
おでんだし!」
わ、すじもトロトロ!
つみれもいい具合だし!
いっただきまーす!
多喜から焼き豆腐をもらっちゃった!ありがと!
わあ、おいしー!
熱燗もほんっと最高だね!
戦争だけど、こんな美味しい思いしちゃっていいのかな!
「くー!いくらでも呑めるし食べれちゃうね!」
はあ、幸せ幸せ!
大食いでいけるだけ食べよう!
頑張っちゃお!



 降り立った幽世の世界で、妖怪達にも評判のおでん屋台。
 透明な出汁に浸かった具はどれもこだわりの一品ばかりで、味も良い感じにしみしみで。
 店主の趣向で、おでんに添えられる酒も良いものが揃っているという。
「いい屋台があるって誘われて来てみたら、本当にいい感じだねぇ」
「わ、ほんとだ! いい屋台だね! すっごく良い香りしてる!」
 そんな噂の屋台に足を運んだのは、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)と硲・葎(流星の旋律・f01013)。
『そこのお嬢さん方、おでん食べていかないかい?』
 オロチな店主はそう、気さくにふたりを手招きして。
 席へと促した後、もてなし衝動のままに、ただでさえ溢れんばかりの沢山の具を、さらにせっせと仕込み始める。
 多喜はそんな色々な具材が入ったおでん鍋へと視線を向けて。
「具材も一杯くつくつ煮えていて、出汁も染みっしみだ!」
 ……こりゃあ味も期待できそうだね、いただきまーす! と心躍らせて。
 葎も、沢山の具を前に、どれにしようかと瞳を巡らせるけれど。
 でも――その前に。
「多喜、お酒呑む? せっかくのおでんだし!」
 やはりまずは、お酒で乾杯したいところ!
 多喜も勿論、葎の提案には大賛成。
「大将! こっち二人に日本酒、一合ずつ燗付けとくれよ! やっぱおでんには熱燗じゃないと!」
『あいよ! おでんにぴったりな酒があるから、特別にそれを味わってみてくれな!』
 出されたのは、おでんの風味を邪魔しない味わいの、とっておきの銘酒。
 だって、今の店主は客をもてなしまくりたいから……秘蔵の酒だって出しちゃいます。
 ということで!
「それじゃ改めまして……葎ちゃん、カンパーイ!」
「かんぱーい!」
 ふたりでお猪口を掲げてから、乾杯の酒をぐいっと。
 爽やかな飲み口と、甘くも辛くもない味の塩梅が、確かにおでんともとても合いそう。
 そんな酒の美味しさに、ほこほこ笑みながらも。
「それにしてもこの屋台、えらく気前が良いね」
 多喜は店主がよそってくれたおでんを見遣り、嬉々と続ける。
「玉子頼んだらいい染み具合の所をポンと3つ寄越してくれるし、大根やコンニャクもホクホクのプリプリだぁ」
 つるんとした玉子は見るからに、味がいい感じに染みたいろをしていて。しかも、景気よく3つも皿にのせてくれた上に。大根やコンニャクも、一番美味しそうなものを選んでくれている。
 これがまさに、もてなし衝動……!
「わ、すじもトロトロ! つみれもいい具合だし!」
 葎の皿にも勿論、食べ頃に煮込まれたすじやつみれが。
 それを、いっただきまーす! と口に運べば……ほろりと蕩ける口触りと同時に、しっかり染みた味わいが広がって。
 葎もほこほこ、幸せそうな笑顔に。
 そしてふたりがキャッキャ喜んでくれればくれるだけ、オロチ店主を呑み込んでいる骸魂にも、びしっと入るダメージ。
 けれど、まだまだ楽しくて美味しいひとときは終わらない。
「ほら、この焼き豆腐なんかもいい感じだし、どうだい葎ちゃん食べてみとくれよ!」
「多喜から焼き豆腐をもらっちゃった! ありがと!」
 多喜からお裾分けされた焼き豆腐をぱくり、ひとくち食べてみれば。
「わあ、おいしー! 熱燗もほんっと最高だね!」
 あつあつしみしみな豆腐の美味しさを堪能しつつも。
 豆腐とも絶対合うに決まっている熱燗をぐびっと、口にする葎。
 そして、お酌するよ! って。
 いつの間にか空いている多喜のお猪口にも酒を注ぎつつも、ふと紡ぐ。
「戦争だけど、こんな美味しい思いしちゃっていいのかな!」
「たまにはこういうのもいいんじゃない?」
 多喜もそうお酌し返しながら、改めてふたりで、かんぱーい!
「くー! いくらでも呑めるし食べれちゃうね! はあ、幸せ幸せ!」
 じわり染みる熱燗の味わいを楽しんで。
 ……大食いでいけるだけ食べよう! 頑張っちゃお!
 勿論おでんも、いっぱい頂いちゃいます!
 そう笑顔咲かせて気合を入れる葎に、多喜も笑み返して。
 ――もてなしを受けるのも大事なんだし、さ! って。
 沢山よそって貰った玉子をひとつ、ぱくりと頬張れば……ぱっと瞬間綻ぶのは、ほくほく幸せな満開の微笑み。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーンハルト・ハイデルバッハ
なるほど、これが話に聞きますジャパニーズオデン。
根菜も練り物もふんだんに使われ、実に健康によろしそうな……ああ、なるほど。これは確かに酒のつまみには良うございますね。
不肖リーンハルト、おでんパーティーに参戦いたします。

とはいえ私はケットシー、食べられる量には限界がある。ということで『精霊』を召喚して皆様と分担いたしましょう。
「グレムリンの皆様、お食事の時間でございます。目一杯お召し上がりになってくださいませね」
グレムリンが食べている横で、私も……ああ、大根、ちくわ、がんもどきに玉子。そしてこれに日本酒を合わせる、と。
「ほう……得も言われぬ味わいでございます。美味なるかな」

アドリブ・連携歓迎



 澄んだ出汁の中には、ことことほこほこ、沢山の拘りの具材たち。
 ただ長く煮込めばいいというものでもなく、けれどその塩梅も見るからに絶妙。
 そんなおでん鍋を、興味深そうにまずは、じぃっと見つめてみて。
「なるほど、これが話に聞きますジャパニーズオデン」
 リーンハルト・ハイデルバッハ(黒翼のガイストリヒェ・f29919)は、ふと周囲にも視線を巡らせて。
「根菜も練り物もふんだんに使われ、実に健康によろしそうな……」
 ……ああ、なるほど、と、ひとつこくりと頷く。
 味がしみしみのおでんと共に、美味しそうに酒を酌み交わす客たちの姿を見ながら。
「これは確かに酒のつまみには良うございますね」
『酒も、おでんの味を邪魔しない味わいのものを選んでるんだ。あ、主張が強い方がよければ、それも用意できるぜ』
 リーンハルトの呟きを即座に拾った店主は、早速もてなし衝動を爆発させて。
 この酒は大根にぴったりだ、とか、牛すじならこっちもおすすめ、だとか嬉々と語り出す。
 それからふと、ハッと顔を上げて。
『まァ、とりあえず座りな、紳士サン』
 空いている席へと彼を漸く案内する。
 リーンハルトはそんな店主に促された席に、すとんとついてから。
 お耳をぴこり、尻尾をそわりとさせながら。
 ぐっと、戦いにいざ臨む。
 ――不肖リーンハルト、おでんパーティーに参戦いたします、と。
 屋台という名の美味しい戦場に、そっと心躍らせながら。
 とはいえ、きちんと弁えてもいるのだ。
(「私はケットシー、食べられる量には限界がある」)
 けれど、屋台グルメを食べまくることこそ、骸魂に戦わずともダメージを与えられる方法。
 だからリーンハルトは、ビット展開、と頼もしい助っ人たちを喚んでみる。
 ――ということで『精霊』を召喚して皆様と分担いたしましょう、と。
「グレムリンの皆様、お食事の時間でございます。目一杯お召し上がりになってくださいませね」
 そしてわらわらはむはむと、おでんをきゃっきゃ食べるグレムリン達の横で。
「私も……ああ、大根、ちくわ、がんもどきに玉子」
 食べられる量と食べたいものの狭間で耳をぴこっと、やはり悩んでしまう。
 だって、どれも絶対に合うに決まっているから。
「そしてこれに日本酒を合わせる、と」
 店主がこだわって選んだという、美味しい酒たちに。
 それから、とりあえず気になる具材の小さ目のものをいくつかよそって貰って。
 まずは店主が注いでくれた酒をひとくち、くいっと。
 ほろり箸を入れれば解ける、味のしみた大根も一緒に頂いてみれば。
「ほう……得も言われぬ味わいでございます。美味なるかな」
『こっちの酒も、また違った味わいで、飲み比べたら面白いかもしれないな』
「では、次はそちらを頂いてもよろしいでしょうか」
 美味しいおでんに酒、そして景気の良い気さくな店主との楽しい会話。
 そんなもてなしを、素直に存分に受けながらも。
 噂通り美味なジャパニーズオデンを、リーンハルトはほくほくと楽しむ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「私の知っているもてなしとだいぶ違う気がするのだけど…」

ともかくしっかりおでんを頂きましょう。
はふはふしながら片端から各種一個ずつ食べていくわよ…ロシアンはよけるけど。
とどかないそうな遠くのおでんはユーベルコード【クォンタム・ハンド】でお取り寄せするわ。
え、ユーベルコードの使い方が間違っているって?
目的のために使えるのなら問題ないわね。

あとは。
「できれば冬の方が良かったかしらね」
とか言いつつ、どさくさに紛れてチャレンジよ!
「あ、ご主人、熱燗もお願い」

…ええ、却下されるってわかっていたわよ(いじいじ



 確かに、ことことと煮込まれているおでん鍋をみれば。
 手間もかけられているようであるし、具材にも拘っているのもわかる。
 おでんだけでなく、おでんに合う飲物や他の食べ物も揃っていて。
 店主も、骸魂に呑まれているとはいえ、客商売に長けた気さくな性格のようであるけれど。
『さ、お嬢ちゃん! たんと食ってくれ!』
「私の知っているもてなしとだいぶ違う気がするのだけど……」
 おまかせにしたら、こんもり山盛り。
 さらに、溢れんばかりの種類が十分ことこと煮込まれているのに。
 せっせと手を止めることなく延々と仕込み作業をする店主。
 その合間も、客を楽しませるためのサービスは怠らない。
 小粋な会話に、豊富なおでんや酒の知識、それに……ロシアンおでんや闇おでん!?
 でも、あまり深く考えなくていいのかもしれないと。
(「ともかくしっかりおでんを頂きましょう」)
 こんもり盛られた具材を、片端から各種一個ずつ口に運んでは、はふはふ。
 屋台グルメを食べまくることが、戦わずとも骸魂にダメージを与えることになるから。
 ……まぁ、ロシアンおでんや闇おでんは、避けますけれど。
 そして食べ進めていきながらも、気になる具材を見つければ。
 見えない量子結合の手――クォンタム・ハンドを伸ばして、とどかないそうな遠くのおでんもお取り寄せ。
「え、ユーベルコードの使い方が間違っているって?」
 けれどヴィオレッタは、はむりと味の染みた大根を頬張りながら続ける。
 ――目的のために使えるのなら問題ないわね、って。
「できれば冬の方が良かったかしらね」
『いや、確かに冬のおでんはあったまるけどな。おでんはどの季節でも美味しいよ!』
 そう話しかけて来た店主に、ヴィオレッタはちらりと目を向けてから。
「あ、ご主人、熱燗もお願い」
 どさくさに紛れて、チャレンジ!
 ……してみるけれど。
『お嬢ちゃん、お酒は成人してからな!』
 いえ、ヤドリガミなので、実年齢は成人なんてとっくに超えているのですけれど!
 何せ今のヴィオレッタは、どこからどう見ても未成年の少女故に。
 返って来た予想通りの言葉に、いじいじ。
 ……ええ、却下されるってわかっていたわよ、って。
 こうなったら、代わりに店主から差し出されたフレッシュジュースを、自棄飲みの全制覇です……?

大成功 🔵​🔵​🔵​

エンジ・カラカ
【エレル】勝敗お任せ

エレルダー!オデンダー!
うんうん。コレはロシアンオデンがしたい。

うんうん。勝負!

好きなオアゲを選ぶンだ。
オアゲの中には餅、大根、卵、がんもにこんにゃくトカトカ
オデンの具材が入っているいる

アタリはーーー舌が痺れるオアゲーーー!
辛いヨー。ミンナオーケー?

早いもの勝ち!好きなオアゲを取る!
アァ……戦いはもう始まっているンだ…。

コレはこっちの丸いオアゲにするする。
アッ!コレのオアゲ!譲らない。
賢い君もこの丸いヤツがイイって言ってる言ってる。うんうん。

ミンナ怪しいオアゲ持ってる。
全部怪しく見える。コレがロシアンオデンのパワー。

せーので食べる。オーケー?
フライングはバーツ!

せーの!


ロカジ・ミナイ
【エレル】勝敗おまかせ!

おでんっつったら巾着でしょ
ロシアン巾着っつったらおあげ食べ放題でしょ
元気出ちゃうでしょ
辛いのがある?知らねー!早くおあげ食わせろってんだ!

そこのフカフカでデカくていちばん汁吸ってそうなその別嬪の巾着!
中身は知らねぇが!美味いに決まってんだ!
それ僕のだから!誰にも渡さねぇ!
華麗なる箸捌きでお目当ての巾着をゲット
辛かったらまぁまぁ死ぬかもしれないが
おあげに殺されるならこれ本望
辛くてしぬ奴は盛大に笑って見送ってやらぁ

……お?……あぁ……マテなの?
ロシアンルールか……厄介な敵さんが増えたもんだ……
まだ?まだ?まだ?まだ?ねぇまだ?
いい?まだ?ねぇもういい?いい?

せーの!


宵雛花・十雉
【エレル】勝敗おまかせ

ロシアン…おでん!
なんとなく嫌な予感がするんだけどさ、オレだけ?
何事もなく無事に帰れますように…

ああ、やっぱり激辛とかそういう感じなんだ
当たりたくないなぁ…
けど見た目だけだとみんな同じに見えるし、どれも美味しそうだ
そうだ、こういう時は【第六感】に頼ろう
ピンときたおあげを選ぶよ

自分のおあげを選んだ後は、みんなの様子を窺う
エンジは選んだのを譲らないって言うし
ロカジはあんなに早く食べたがってる
煉月もジャスパーも余裕だし
みんな自信あるのかな…
うぅ、疑心暗鬼になってきた

せーので食べるのか、分かった
怖いけどオレも男だ
カッコいいとこ見せるために、やるしかない

せーの!


ジャスパー・ドゥルジー
【エレル】
ロシアンおでんって何だよ?
はっはーんなるほど
早い者勝ち。やっぱここは戦場ど真ん中ってわけだな…!

んじゃー俺はこの子にきーめた!
ナイフの時みたくあざやーかな箸さばきで選び取ったのはずっしり膨らんだ重たそうなおあげ
きっと限界まで中身が詰まってて更に熱くてうまーいおつゆまで吸いまくってる奴だぜ
「アタリ」を引かずとも口の中の火傷は免れねえかもな
罪な奴だぜ

……ん?「せーの」で食うの?
いいけどおでんは一分一秒を争う食い物だぜ
あつーいうちに食いたいだろ、ほら早くー!

せーの!


飛砂・煉月
【エレル】勝敗お任せ

おっでん、おっでん~♪
オレは厚揚げがすき
あっは、ロシアンおでんイイじゃん楽しそ!

揚げの中に色々入ってんだ
アタリには当たりたくない気もしつつ
匂いキツイのは死ぬけど痺れなら少し面白そうな気も
勿論嗅覚でズルするとかもしないよ
つまんないかんね

ぴんと来たヤツしゅって取るぞー
勘には一寸した自信アリだよ
遠慮?
なにそれ美味しいの?
余ってたらハクにもあげっから先ず見守っててな!

皆は目当ての取れたかなってきょろり
うん、okかな~
もう誰に当たっても面白いから
女神様の気まぐれにぜーんぶ委ねていざ尋常に勝負っ!
オレはオレの勘を信じるぞ~
あと頑張れる男はカッコいいってばっちゃが言ってた

よし、せーの!



 澄んだ出汁にぷかりと浮かぶ、味がしみしみの具材たち。
 だが、幽世の夜に現れるこのおでん屋台は、ただのおでん屋台ではなくなってしまっていた。
 何故なら、店主のおもてなし衝動が大暴走してしまったからである……!
 なので、鍋からは具が溢れんばかり。
 いや一見、もてなしを受けることに悪いことなどない気がするが。
 だがこのままでは、暴走したもてなし衝動によって、用意された膨大な量のおでんだらけの世界になってしまうというのだ!
 ということで。
「エレルダー! オデンダー!」
 件のおでん屋台へとやって来たのは、エレル製薬御一行様。
 そんなはしゃぐようなエンジ・カラカ(六月・f06959)の声に、飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)もうんうんと頷きながら。
「おっでん、おっでん~♪ オレは厚揚げがすき」
 ひょこりと、好物の厚揚げを探すべく、ほくほく湯気が立つおでん鍋へと嬉々と視線を巡らせて。
「おでんっつったら巾着でしょ」
 ロカジ・ミナイ(薬処路橈・f04128)も視線をおでん鍋へと向けるけれど。
 何だか謎に大量にある餅巾着。
 いや、これは店主のもてなし衝動の賜物。並ぶ巾着たちは、ただの巾着ではないのだ。
 そう――!
「うんうん。コレはロシアンオデンがしたい」
「ロシアン巾着っつったらおあげ食べ放題でしょ。元気出ちゃうでしょ」
 巾着は巾着でも、ロシアン巾着です!
 そんなエンジやロカジの声に、ピンクと紫混ざる瞳をぱちくり。
「ロシアンおでんって何だよ?」
 ジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)はそう首を傾けるけれど。
「好きなオアゲを選ぶンだ。オアゲの中には餅、大根、卵、がんもにこんにゃくトカトカ、オデンの具材が入っているいる」
『巾着の中は、食べてからのお楽しみ……つまり、当たりを引くか引かないかの、熱々の勝負ってことさ!』
「うんうん。勝負!」
 そんな、店主やこくこく頷くエンジの言葉にに、ジャスパーもその主旨を理解。
「ロシアン……おでん! なんとなく嫌な予感がするんだけどさ、オレだけ?」
 宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)はそうそっと、並ぶ巾着へと視線を向けつつも願う。
 何事もなく無事に帰れますように……って。
 けれど、そんな一抹の不安を抱く十雉とは逆に。
「あっは、ロシアンおでんイイじゃん楽しそ!」
 煉月はロシアンおでんにノリノリ!
 そして気になる、アタリのものはというと。
「アタリはーーー舌が痺れるオアゲーーー! 辛いヨー。ミンナオーケー?」
 定番の激辛です!
 そんなエンジの声に、皆の反応はそれぞれ。
「揚げの中に色々入ってんだ」
「辛いのがある?知らねー! 早くおあげ食わせろってんだ!」
 そう改めて巾着を見つめる煉月を後目に、とにかくおあげに心逸るロカジ。
「ああ、やっぱり激辛とかそういう感じなんだ」
 十雉も、当たりたくないなぁ……と、並ぶ巾着を眺めてみるけれど。
「早いもの勝ち! 好きなオアゲを取る!」
「はっはーんなるほど。早い者勝ち。やっぱここは戦場ど真ん中ってわけだな……!」
 そう、これは戦争であり、此処はジャスパーの言うように戦場なのです……!
 そして。
「アァ……戦いはもう始まっているンだ……」
 ――それ僕のだから! 誰にも渡さねぇ!
 ――アッ! コレのオアゲ! 譲らない。
 そんな戦いの火ぶたは、すでに切って落とされているのだ。
「そこのフカフカでデカくていちばん汁吸ってそうなその別嬪の巾着! 中身は知らねぇが! 美味いに決まってんだ!」
「コレはこっちの丸いオアゲにするする。賢い君もこの丸いヤツがイイって言ってる言ってる。うんうん」 
 華麗なる箸捌きで、お目当ての別嬪な巾着をしゅばっと、早速ゲットするロカジ。
 そしてエンジが選んだのは、まんまるお揚げ。
 煉月は、アタリにはやはり当たりたくない気もしつつ。
(「匂いキツイのは死ぬけど痺れなら少し面白そうな気も」)
 当たってもなんだか、死ぬかもだけど楽しそう、だなんて思いながら。
「勿論嗅覚でズルするとかもしないよ、つまんないかんね」
 ちゃんとそこはフェアにいきます!
 激辛が潜んでいるという、そんな巾着たちを見つめていた十雉であるが。
「けど見た目だけだとみんな同じに見えるし、どれも美味しそうだ」
 そうだ、と名案が閃く。
 ……こういう時は、第六感に頼ろう、って。
 そして、ピンときたおあげを、そうっと皿へと取ってみる。
 ジャスパーも悪魔尻尾をゆうらりさせながら。
「んじゃー俺はこの子にきーめた!」
 ナイフの時みたくシュシュっと。
 あざやーかな箸さばきでさっと選び取ったのは、ずっしり膨らんだ重たそうなおあげ!
 そして、どやぁと自分が選んだおあげを見つめ、勝ったといわんばかりの顔で口にする。
「きっと限界まで中身が詰まってて、更に熱くてうまーいおつゆまで吸いまくってる奴だぜ」
 とか言いながらも、何気に自分で思わなくもない。
(「「アタリ」を引かずとも口の中の火傷は免れねえかもな」)
 ふっと苦笑してみせて――罪な奴だぜ、って。
 それから煉月も、ぴんと来たヤツをしゅっ。
「勘には一寸した自信アリだよ」
 ……遠慮? なにそれ美味しいの? って。
 おでんにそわそわしているハクへと言葉を向ける。
「余ってたらハクにもあげっから先ず見守っててな!」
 おあげを皆が選び終われば――そう、真剣勝負!
 十雉は自分のおあげを選んだ後、ちらりとみんなの様子を窺ってみて。
(「エンジは選んだのを譲らないって言うし、ロカジはあんなに早く食べたがってる。煉月もジャスパーも余裕だし」)
 ――みんな自信あるのかな……と、ついそわり。
「うぅ、疑心暗鬼になってきた」
 そう呟かれた十雉の声に、エンジも皆の様子を見回して。
「ミンナ怪しいオアゲ持ってる。全部怪しく見える」
 それから、納得した様にこくり――コレがロシアンオデンのパワー、と。
 そして誰よりも一番、早く巾着を食べたくて仕方がないロカジも、そっと思う。
(「辛かったらまぁまぁ死ぬかもしれないが、おあげに殺されるならこれ本望」)
 この中で誰かは、激辛の餌食になるのだ。
 それは自分かもしれないし、他の誰かであるかもしれないけれど。
 悪戯っぽく笑んで、紡ぐ。
「辛くてしぬ奴は盛大に笑って見送ってやらぁ」
 ということで、早速いただきます! なのですが。
「せーので食べる。オーケー?」
 ――フライングはバーツ!
 そう腕で大きなバツを作りつつ、エンジは告げて。
「うん、okかな~」
 皆は目当ての取れたかなって、きょろりとする煉月はいつだって覚悟完了。
「……お? ……あぁ……マテなの?」
「……ん? 「せーの」で食うの?」
「せーので食べるのか、分かった」
 焦らされるロカジを後目に、ジャスパーも十雉も了解!
「ロシアンルールか……厄介な敵さんが増えたもんだ……」
 そしてとにかく、早くおあげを食べたい気持ちが抑えきれないロカジ。
「まだ? まだ? まだ? まだ? ねぇまだ? いい? まだ? ねぇもういい? いい?」
「怖いけどオレも男だ。カッコいいとこ見せるために、やるしかない」
 十雉もそういよいよ覚悟を決めて。
 ジャスパーも巾着を前に、そわり。
「いいけどおでんは一分一秒を争う食い物だぜ。あつーいうちに食いたいだろ、ほら早くー!」
「女神様の気まぐれにぜーんぶ委ねていざ尋常に勝負っ! オレはオレの勘を信じるぞ~」
 ……あと頑張れる男はカッコいいってばっちゃが言ってた、って。
 煉月はカッコいい頑張れる男たちをくるり見回してから。
 視線を交わし合い、こくりと全員が一斉に頷けば。

「「「「「せーの!」」」」」

 皆一緒に――ぱくり!
 刹那、一瞬の沈黙の後。
「!!?? 辛ッ、かっっっら!!?」
 びょんっと悪魔尻尾を上げて悶えだしたのは、ジャスパー。
 激辛おあげの、大当たりです!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朱赫七・カムイ
【六道】

之がおでん!
この白い三角のやわこいものは何だろう?
茶色の袋に穴の空いた棒
之は蒟蒻と玉子、大根か
昆布が結ばれていて可愛いな

興味深くおでんを観察する
どれも奇妙で…美味しそうだ
私はおでんを食べるのが初めてでね


エンリ、ハロルド、サユキは食べたことがある?

見よう見まねで玉子とはんぺんをとり食べ…熱い!
…サユキ……!これは熱いから溶けてしまわないよう気をつけて

けれど美味しいな
箸が止まらない

エンリはどれが好き?
ハロルドの食べているのも美味しそうだね
成程、牛すじ…
次はそれにしよう

私は一番餅巾着が気に入ったよ

幾つかお土産にしよう
皆ともこの喜びを分かち合えたら
もっと美味しくなる
いっそ
全部を一つずつはどうか


ハロルド・リード
【六道】

この世界には美味いもんが沢山あるみてェだ。
己れは食ったことない。どれも初めて見るな。
お湯の中に食べ物があるって変だよな。
己れの食う食事はゼリーとかばっか。
うっ……焔璃、耳痛ぇ。

その白くて変なやつもらう。
へぇ。これが噂のはんぺんかよ。
卵もお湯に浸けて大丈夫なのか?
カムイが美味そうに食っているから大丈夫なのか。
皆美味そうに食うな。
皆が食ってるやつも食う。
紗雪は大丈夫か?気ぃ付けろよ。

己れのは牛すじ。味が染み込んでて美味いぞ。
三人共食うか?口ん中で肉が溶ける。
土産か。他のヤツラはどんなもんが好きだろうな。
皆のオススメを入れて帰ろう。
己れははんぺんと牛すじ。まだまだ持ち帰れそうだなァ。


波紫・焔璃
【六道】

わーい、おでんー!
ぇえ!?みんなおでん知らない!?
あわわわ…あんなに美味しい食べ物知らないなんて、もったいない!
…それ以前にハロルドはもっとちゃんとご飯食べるべきだと思う!

卵は一回茹でたの入れてるから大丈夫!
カムイ、白いのははんぺんだよ
それあたし好き!
穴あいた棒…あ、竹輪のことか!

にひひ、あたしはねー
大根とー
こんにゃくとー
ちくわぶ!
はふはふしながらもぐもぐ

ありゃ?みんな大丈夫?火傷してない?
紗雪、お水飲んでお水!

味が染みてるの美味しいでしょ?
牛すじ!食べたい!!
うんうん、餅巾着も美味しいよね!

ひひ、みんなと一緒に食べるご飯はより美味しく感じるね!
お土産、いいね!
どれにしよっかなあー?


氷守・紗雪
【六道】

おでん?
いいえ、ユキは食べた事ないです
カムイさまとハロルドさまもご存知じゃない
むぅ焔璃さまは知ってますか?

わあ!たくさんの具が煮込まれているのですね
~~~っ!!(熱くて喋れない)
と、とても熱い!

あうう
大丈夫です、溶けてはない、ですが
舌がひりひりするのです
少しだけ冷たい息をふぅふぅ吹きかけて
もう一度もぐもぐ
あ、今度はちゃんと食べられます!

このはんぺんというものはふわふわして美味しいのです
ハロルドさまが食べられているものはお肉です?
カムイさまはお餅が入った御揚げも美味しそう
ユキも食べたいですー
焔璃さまはお好きな具がありましたか?

皆さまとお食事とても楽しいですっ
お土産もぜひ持ち帰りましょうね



 ――イラッシャイ! 美味しいおでんあるよ!
 そう声を掛けて来た店主の声に導かれるように。
「わーい、おでんー!」
 ほくほくのおでんに心躍らせ声を上げるのは、波紫・焔璃(彩を羨む迷霧・f28226)。
 そして朱赫七・カムイ(約倖ノ赫・f30062)は、共に屋台へと赴いた皆へと訊ねてみる。
「エンリ、ハロルド、サユキは食べたことがある?」
「おでん? いいえ、ユキは食べた事ないです」
「この世界には美味いもんが沢山あるみてェだ。己れは食ったことない。どれも初めて見るな」
 カムイの問いに、氷守・紗雪(ゆきんこ・f28154)はふるりと首を横に振って。
 ハロルド・リード(scrap・f30129)も、これが初めてのおでんなのだという。
 そして、問いかけたカムイも。
「どれも奇妙で……美味しそうだ。私はおでんを食べるのが初めてでね」
 そう、はじめてのおでん!
 紗雪はそんな皆の返答の効きながら、こてりと首を傾けてみれば。
「カムイさまとハロルドさまもご存知じゃない。むぅ焔璃さまは知ってますか?」
「ぇえ!? みんなおでん知らない!?」
 逆に知っているのが自分だけだという事実に、焔璃はビックリ。
「あわわわ……あんなに美味しい食べ物知らないなんて、もったいない!」
 そんな焔璃の声に、再び皆でおでん鍋を見つめてみれば。
「お湯の中に食べ物があるって変だよな。己れの食う食事はゼリーとかばっか」
「……それ以前にハロルドはもっとちゃんとご飯食べるべきだと思う!」
「うっ……焔璃、耳痛ぇ」
 ちゃんとごはん食べること、大事なのです。
 そしてもてなし衝動が大暴走している屋台の店主が用意した具材の種類は、これでもかというくらい多くて。
 バランス良く選べば、きっと身体にもばっちり健康的。
 カムイは、ことことと煮込まれているおでんをじぃっと見つめて。
「之がおでん! この白い三角のやわこいものは何だろう?」
 そう首を傾けつつも、気になったものを見つけては皿によそってみる。
「茶色の袋に穴の空いた棒、之は蒟蒻と玉子、大根か。昆布が結ばれていて可愛いな」
 初めてのものには、とても好奇心をくすぐられるし、識りたいって思うから。
 興味深くじっくりと、カムイはおでんを観察する。
 そんな彼の言葉に、焔璃は笑んで返す。
「カムイ、白いのははんぺんだよ」
 ……それあたし好き! って。
 それから、彼が言っていた外の具材の特徴を思い返して。
「穴あいた棒……あ、竹輪のことか!」
 見よう見まねで玉子とはんぺんをとり、食べてみたカムイは……熱い! って。
 思わず声を上げて、瞳をぱちくり。
「その白くて変なやつもらう。へぇ。これが噂のはんぺんかよ。卵もお湯に浸けて大丈夫なのか?」
 そう気になったはんぺんを取りながらも、味が染みて色の変わった玉子のことを、ハロルドは心配気にちらりと見るけれど。
「卵は一回茹でたの入れてるから大丈夫!」
「カムイが美味そうに食っているから大丈夫なのか」
 焔璃の言葉とカムイの様子に、ぷかり浮いている玉子にも、こくりと納得。
「皆美味そうに食うな。皆が食ってるやつも食う」
「焔璃さまはお好きな具がありましたか?」
「にひひ、あたしはねー大根とーこんにゃくとーちくわぶ!」
 紗雪の問いに、にこにこ笑んで答えを返しつつも、早速おでんをぱくり。
 はふはふしながらもぐもぐ。
「わあ! たくさんの具が煮込まれているのですね」
 そんな美味しそうに食べる焔璃のおすすめを聞いた後、紗雪も早速同じものをいくつかとってみて。
 はじめてのおでんをいざ、ぱくりっ。
 ……と、口にしてみたものの。
「~~~っ!!」
 ――と、とても熱い! と。
 余りの熱さに、喋れませんっ。
 そんな思わずジタバタして熱さに悶える紗雪に。
「……サユキ……! これは熱いから溶けてしまわないよう気をつけて」
「紗雪は大丈夫か? 気ぃ付けろ」
「ありゃ? みんな大丈夫? 火傷してない? 紗雪、お水飲んでお水!」
 皆で声を掛けたり、水を持って来たりして。
 差し出された冷たい水を口にすれば、少しようやく落ち着いたから。
「あうう、大丈夫です、溶けてはない、ですが。舌がひりひりするのです」
 ちょっぴりまだ、舌は熱さでひりひりするけれど。
 今度は、少しだけ冷たい息をふぅふぅ吹きかけて、慎重に。
 はむり、もぐもぐとちょっとずつ口に運んでゆけば。
「あ、今度はちゃんと食べられます!」
 今度こそ、火傷しないで美味しくいただけました!
「美味しいな。箸が止まらない」
「このはんぺんというものはふわふわして美味しいのです」
 カムイと一緒に、ふわふわのはんぺんを食べて、ほわほわ。
 それからふと、ハロルドの食べている肉の串のような具材に首をこてり。
「ハロルドさまが食べられているものはお肉です?」
「己れのは牛すじ。味が染み込んでて美味いぞ」
「味が染みてるの美味しいでしょ? 牛すじ! 食べたい!!」
 そう、味がしみしみでほろほろの牛すじ。
 そんなおでん経験者の焔璃も食べたいというそれを、紗雪とカムイも見つめて。
「ユキも食べたいですー」
「ハロルドの食べているのも美味しそうだね。成程、牛すじ……次はそれにしよう」
「三人共食うか? 口ん中で肉が溶ける」
 みんな1本ずつ、牛すじを!
 そして一通り、皿によそったものを食べてみて。
「私は一番餅巾着が気に入ったよ。エンリはどれが好き?」
「うんうん、餅巾着も美味しいよね!」
「カムイさまはお餅が入った御揚げも美味しそう」
 カムイの一番のお気に入りは、じゅわりおあげにもちもちお餅が入った餅巾着。
 けれど、まだまだ具材は沢山あるし。
 それに、おでんはとっても美味しいから。
「幾つかお土産にしよう。皆ともこの喜びを分かち合えたら、もっと美味しくなる」
 カムイは留守番している皆への土産を見繕うべく、再びおでん鍋へと目を向けて。
「お土産、いいね! どれにしよっかなあー?」
「お土産もぜひ持ち帰りましょうね」
「土産か。他のヤツラはどんなもんが好きだろうな」
 今度は皆で楽しく、お土産選びを!
「皆のオススメを入れて帰ろう。己れははんぺんと牛すじ。まだまだ持ち帰れそうだなァ」
「いっそ、全部を一つずつはどうか」
 そう首を傾けるハロルドに、カムイはそう提案しつつも笑んで。
「ひひ、みんなと一緒に食べるご飯はより美味しく感じるね!」
「皆さまとお食事とても楽しいですっ」
 焔璃と紗雪は顔を見合わせて、笑い合う。
 おでん自体が美味しいのも勿論だけど――こうやってみんなで食べると、もっともっと美味しいから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ロキ・バロックヒート
【猫ひげ】

俺様はんぺん食べたーい
なんかあの白いフワフワなアレ好き
卵としらたきと厚揚げとこんにゃくと
お酒飲むならつくねと牛筋も
メレちゃんにもどうぞ~して
ミソソース付けて食べる
メレちゃんとカンパーイして強めのお酒をキュッとね
おいしい~ずっと食べて飲んでしちゃう

雀くんが平常運転で逆に安心してるよ
そうだね実質ピザだね(プロテインだねの調子)
実質ピザおでん俺様も食ーべよっと
トマトとおでんって不思議な感じ
でも結構合うんだねえ
ピザ?ピザかな?ピザかも

ねぇねぇロシアンおでんしない?
雀くんと挑戦(勝敗お任せ)
どっちがハズレ引くかな
メレちゃんのカメラ向きながら食べる
決定的瞬間逃さないでね
絶対面白いから後で見せてよ


メレディア・クラックロック
【猫ひげ】
雀くんとロッちゃんと!

まあまあ、まずは定番行っとこ?
大根とがんもとジャガイモと~、あっロッちゃんつくね串と卵こっちにもちょーだい!
ミソソース、変わった味だけど美味しいよね。
雀くんはまだお酒は飲めないよね?おすすめらしいレモンスカッシュはどう?

そしてピザおでん意外とおいしい…
さすがチーズとトマトというべきか、おでんの懐の広さに感謝すればいいのか…
いやもう雀くんが慧眼だったってことでいいかな!ピザおいしー!ありがと!

お?ロシアンやるんだ?
おっけーおっけー!
ん~~~なんとなくロっちゃんがヤバい方引いてそうかな?
二人の面白い顔、バッチリ撮っとくからね。
サイッコーのリアクション、期待してるよ!


花綱・雀
【猫ひげ】
ロキ君とメレ嬢

さすがにおでんでピザは無理だと俺は思ってたんだよ?
でもねぇ、トマトとチーズ巾着を一緒に食べれば実質ピザじゃないかって気付いてしまい(狂信者の戯言)
やる価値はある、俺はチャレンジ精神に満ち溢れた男!
あっ普通に美味いしチーズとトマトが合わないわけなかった!これは実質ピザ!(強火~)

普通におでんも食べるよ、美味しいねぇ。ロキ君とメレ嬢のお勧めも食べたい!ジャガほくほくじゃん、つくねも美味しい
乾杯はレスカで!

ロシアンおでん?またチャレンジャーな物が。ロキ君とロシアンおでん勝負!
チキチキ!どっちがやべーの食べたかメレ嬢が当てるゲーム!
(勝敗、リアクションお任せ、カメラ目線ピース)



 ことこと、ほくほく、眼前にあるのは絶品おでん。
 けれど……店主のもてなし衝動で、その具材の種類は数え切れないほど。
 そんなおでんをぐるりと見回して。
「まあまあ、まずは定番行っとこ?」
「俺様はんぺん食べたーい。なんかあの白いフワフワなアレ好き。お酒飲むならつくねと牛筋も」
「大根とがんもとジャガイモと~、あっロッちゃんつくね串と卵こっちにもちょーだい!」
 メレディア・クラックロック(インタビュア・f31094)とロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)は、まずは定番の具材を選んで。
 メレちゃんにもどうぞ~と、つくね串と卵をロキは取ってあげながら。
「ミソソース付けて食べる」
「ミソソース、変わった味だけど美味しいよね」
 ミソソースも抜かりなく準備万端。
 そして、やはりおでんに良く合うのは、お酒!
 ほかほかおでんに、強めのお酒をキュッとやるしあわせ。
 そして、花綱・雀(花彩雀鶯・f26205)はまだ未成年だから。
「雀くんはまだお酒は飲めないよね? おすすめらしいレモンスカッシュはどう?」
 メレディアが勧めるのは、しゅわり弾ける爽やかなレモンスカッシュ。
 それから皆揃って、お酒やレモンスカッシュで――乾杯!
「おいしい~ずっと食べて飲んでしちゃう」
 ロキははんぺんをはむはむ口にしつつも、お酒もキュッといって、へらり笑んで。
 それから、じぃっと、それはもう真剣な面持ちでおでん鍋を見つめる雀に気付けば。
「さすがにおでんでピザは無理だと俺は思ってたんだよ?」
 でも――雀は、気付いてしまったのだ。
 ことことと煮込まれているおでんの豊富な具を見ていたら。
 さすがの強火ピザ担でも、おでんでピザは無理だろうと……思っていたのに。
「でもねぇ、トマトとチーズ巾着を一緒に食べれば実質ピザじゃないかって気付いてしまい」
 きりりとこう、呟きを落とす――やる価値はある、と。
「俺はチャレンジ精神に満ち溢れた男!」
「雀くんが平常運転で逆に安心してるよ」
 そんな安定のピザ狂信者の戯言……いや、ピザ愛に溢れた彼に。
 ……そうだね実質ピザだね、って、あの調子で返しておくロキ。
 そして本当に実行に移しちゃうのが、強火ピザ担。
 店主のオロチも何せ、もてなし衝動が大暴走しちゃってるから。
 喜んで、実質ピザチャレンジに協力しちゃって。
 合わせわざで完成したそれを、雀は早速、ぱくりと口にしてみれば。
「あっ普通に美味いしチーズとトマトが合わないわけなかった! これは実質ピザ!」
 なんということでしょう――実質ピザ!!
 そんな強火すぎるピザ担もお墨付きのソレを。
「実質ピザおでん俺様も食ーべよっと」
 ロキとメレディアも、好奇心には勝てず口にしてみれば。
「ピザおでん意外とおいしい……」
「トマトとおでんって不思議な感じ。でも結構合うんだねえ」
 ――実質ピザ!?
「……ピザ? ピザかな? ピザかも」
「さすがチーズとトマトというべきか、おでんの懐の広さに感謝すればいいのか……」
 そしてメレディアは、こんな結論に至る。
「いやもう雀くんが慧眼だったってことでいいかな!」
 ――ピザおいしー! ありがと! って。
 もうどこからどう見てもピザ! 多分ピザ!
 いや、実質ピザおでんもですけれど。
「ロキ君とメレ嬢のお勧めも食べたい! ジャガほくほくじゃん、つくねも美味しい」
 ちゃんと雀も、普通の具材も食べるんです、ええ。
 けれど、ピザとかおでんとかを、ほこほこいつまでも大人しく食べているわけはなく。
「ねぇねぇロシアンおでんしない?」
 今度は、ロシアンおでんに挑戦……!?
「お? ロシアンやるんだ? おっけーおっけー!」
「ロシアンおでん? またチャレンジャーな物が」
 おでんなピザを作った人が何を言う。
 そしてロシアンに挑戦するのは、ロキと雀。
 どっちがハズレを食べたかを、メレディアが当てることに。
 そう――チキチキ!どっちがやべーの食べたかメレ嬢が当てるゲーム!
 ということで!
「決定的瞬間逃さないでね。絶対面白いから後で見せてよ」
「二人の面白い顔、バッチリ撮っとくからね。サイッコーのリアクション、期待してるよ!」
 早速、ロキと雀、それぞれひとつずつ口にして。
 メレディアのカメラへと目線を向けて、ピース!!
 そんなふたりの反応は、普段と変わらない気がしたけれど。
「ん~~~なんとなくロっちゃんがヤバい方引いてそうかな?」
 メレディアがそう、じぃっとロキの方を見た瞬間。
「……アッ、辛ッッ!!? タバスコたっぷりのピザより辛……ッ!!」
 思わず真っ赤になって咽せ始めたのは、雀の方でした!
 そしてお口直しに実質ピザおでんを食べる雀を後目に、メレディアとロキが画像を確認してみれば。
 思わずふたり揃って、噴出して笑ってしまう。
 決定的変顔瞬間が、バッチリ撮れていて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

スティーナ・フキハル
【九重】
戦わず食べてたらどうにかなるとか最高じゃない?
菊ちゃんアニーちゃんのトリオで攻略してやっぞー!
チビっ子連れだしお酒はナシでね。

おお、菊ちゃんめっちゃ取るなぁ……。
アタシも負けてらんないぞ!
アタシは最初は玉子かなー後ははんぺんに大根とか定番をちょいと。
お、ウインナー入ってるじゃん。
コレばっか取るなって昔姉ちゃんによく怒られたっけなぁ。

いやー二人ともよく食べ……へ?
メガおでん盛りってそんなのあるの?
うわマジか、出てくるのか……。
あれだけ食べてまだ入るってのか菊ちゃん……!
しゃーないなぁ、アニーちゃんも腹括ってるし、
ここで逃げたらお姉ちゃんが廃るってもんでしょ!


八重垣・菊花
【九重】
アニーさんとスティーナさんと美味しくいただきに来たんやで!

んん~~どれも美味しそうに煮えてるんやで…(お口の中がじゅわー)
最初はどれ食べよ?うちはねぇ(うんと悩んで)がんもどき!
このしみしみのが美味しいんよ!
大根玉子にちくわ牛すじ、ごぼう天も!
ご当地によってはおでんも色々あるんやんな、味噌おでんとか!ある?ほな大根と厚揚げくださぁい!
ん、味噌おでんも美味しいんやで、なんやご飯が食べたなるお味…!

はっ折角女の子三人で来たんやよって、メガおでん盛りとか頼んで仲良くつつくべきやったんちゃうやろか…?(メガ盛りパフェみたいな事を言いだした)
メガおでん盛りチャレンジ、女ならやってやれやで!


アニー・ピュニシオン
【九重】
おでんを振舞って下さるなんて景気の良い話ね
一緒に来た菊花さんとスティーナさんとおでんを頂きに来たわ

屋台の暖簾を軽く持ち上げ、「大将やってる?」と、ご挨拶
未成年なので、飲み物は紅茶…ではなくレモン水で

最初に食べる物としては、卵は王道の中の王道で
がんもどきは中々に渋いチョイスだと個人的に思うわ(しみじみ)
となると、私は餅巾着辺りから攻める事にしましょう
こう、出汁を吸った油揚げと噛んだ時の餅の触感が良いのよね

…メガおでん盛り?
デザートは別腹と言うけど、おでんにそれは適応されるのかしら
…なんにしても、このままでは食べきれず、
世界が崩壊する可能性が浮上してきたわね。
(覚悟を決め、フォークを持つ)



 これは、戦争である。ええ、れっきとした。
 ということは、訪れは此処は、そう――戦場。
「おでんを振舞って下さるなんて景気の良い話ね」
 アニー・ピュニシオン(小さな継ぎ接ぎの国・f20021)の言う様に、すごい景気の良い戦場です!
 何せ、このおでん屋台の店主のもてなし衝動が大暴走してしまっているというのだ。
 そして、それを止めるための方法は……屋台のおでんを食べまくること!
「戦わず食べてたらどうにかなるとか最高じゃない?」
 どういう原理なのかは、深く考えてはきっと負け。
 でも確かに、スティーナ・フキハル(羅刹の正義の味方・f30415)の言う通り、美味しくおでんをいただけば、元凶の骸魂にダメージを与えられてどうにかなるという話だから。
「菊ちゃんアニーちゃんのトリオで攻略してやっぞー!」
 スティーナはそう気合いを入れて、いざ戦場という名のおでん屋台へ!
 そしてアニーは、ちゃんと心得ています。
「大将やってる?」
 屋台の暖簾を軽く持ち上げ、ご挨拶!
『イラッシャイ! やってるよ、入りな!』
「美味しくいただきに来たんやで!」
 そう景気良く返ってきたオロチ店主の声に、八重垣・菊花(翡翠菊・f24068)もわくそわ元気に挨拶すれば。
 それは嬉しいねェ! と3人を席へと促し、飲み物は何にするかい? と訊ねてくる店主。
 おでんにお酒、それはなかなか乙なのだけれど。
「チビっ子連れだしお酒はナシでね」
「未成年なので、飲み物は紅茶……ではなくレモン水で」
 今回は、みんなでレモン水で、かんぱーい!
「んん~~どれも美味しそうに煮えてるんやで……」
 お口の中がじゅわー状態の菊花は、おでん鍋へとキラキラ瞳を向けて。
「最初はどれ食べよ?」
 そうこてりと首を傾けてみれば。
「最初に食べる物としては、卵は王道の中の王道で」
「アタシも最初は玉子かなー。後ははんぺんに大根とか定番をちょいと」
 アニーとスティーナは、最初は定番の玉子派!
 ほこほこな大根も欠かせない。
 そう玉子を早速よそってもらうふたりを後目に。
 うんと悩んだ菊花が選んだのは。
「うちはねぇ……がんもどき! このしみしみのが美味しいんよ!」
「がんもどきは中々に渋いチョイスだと個人的に思うわ」
 そこから攻める、という渋いチョイスに、アニーはそうしみじみと言った後。
 真剣に、思案する。
「となると、私は餅巾着辺りから攻める事にしましょう。こう、出汁を吸った油揚げと噛んだ時の餅の触感が良いのよね」
 けれど、最初のがんもどきが決まれば、あとはすごいフリーダムな菊花。
「大根玉子にちくわ牛すじ、ごぼう天も! ご当地によってはおでんも色々あるんやんな、味噌おでんとか! ある? ほな大根と厚揚げくださぁい!」
「おお、菊ちゃんめっちゃ取るなぁ……。アタシも負けてらんないぞ!」
 すごい勢いでもりもり頼む姿に、スティーナもそう気合いを入れてから。
 ふと、ぷかりと澄んだ出汁に浸かっているソレに気が付く。
「お、ウインナー入ってるじゃん。コレばっか取るなって昔姉ちゃんによく怒られたっけなぁ」
 そう懐かしそうに瞳細め、スティーナがウインナーへと箸を伸ばせば。
「ん、味噌おでんも美味しいんやで、なんやご飯が食べたなるお味……!」
 機関銃のように喋りまくっていた菊花は、はっと気が付くのだった。
「折角女の子三人で来たんやよって、メガおでん盛りとか頼んで仲良くつつくべきやったんちゃうやろか……?」
 なんか、メガ盛りパフェみたいなノリでそう言っちゃう菊花。
 そんなまさかのメガおでん盛りというパワーワードに、スティーナとアニーは瞳を瞬かせて。
「いやー二人ともよく食べ……へ? メガおでん盛りってそんなのあるの?」
「……メガおでん盛り? デザートは別腹と言うけど、おでんにそれは適応されるのかしら」
 いや、そもそも、メガおでん盛りなんて、あるわけが――。
『はいよ! メガおでん盛りな!』
 ――あるんだ!?
 いや、もてなし衝動が暴走した店主なら、出して当然だ。
 そんな、予想斜め上な展開に。
「……なんにしても、このままでは食べきれず、世界が崩壊する可能性が浮上してきたわね」
 アニーはそう紡いだ後、シャキーンと。
 覚悟を決め、勇ましくフォークという名の得物を握りしめる。
 だってこれは戦争、此処は戦場なのだから!
「メガおでん盛りチャレンジ、女ならやってやれやで!」
「あれだけ食べてまだ入るってのか菊ちゃん……!」
 まぁ菊花はやりますよね、ええ。
 そんなふたりの食欲に驚きながらも。
「しゃーないなぁ、アニーちゃんも腹括ってるし」
 ――ここで逃げたらお姉ちゃんが廃るってもんでしょ! って。
 スティーナもいざ、ふたりとともに、メガおでん盛りに挑みます……!?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アオイ・フジミヤ
シン(f04752)と

おでん知ってるよ、お出汁で煮たJapanese local food!
でも食べたことないんだ
シンは何が好き?シンの好きなのを一緒に食べたい

大根、たまご、蒟蒻…え、毒?
でも食べてみたくなる気持ちはわかるよ
食いしん坊だったのかな

いただきますー(両手合わせて)…あっつぅぅ!!!(猫舌)
めひゃきゅひゃあふいです…(はふはふ口をふさいで)
フーフーしすぎて疲れたぁ
これはきっと冷酒と一緒に食べるのがよさそう

(冷酒を一口)冷たいお酒おいしい
(おでん一口)あっつい!(温度差)(お酒一口…のループ)
楽しい!シンにもお酒を注いでにこにこ

好きな人と美味しいご飯、楽しくないわけないもんね


シン・バントライン
アオイ(f04633)と

おでん久し振りやな。アオイは食べたこと無い?
俺のお勧めはやっぱ大根かな。煮込んだ大根って出汁の味が染みてめっちゃ美味い!
後は…好きやったら玉子とかどうやろう?
それから謎の食材蒟蒻!
蒟蒻って芋を煮込んで毒を消石灰で取って作るやん?
フグでも何でもそうやけど毒のある食材を食える様にしようっていう人の執念ってとんでもないよなー。恐れ入るわ。
ってアオイ大丈夫!?もうちょっと冷ましてから食った方が…いやまぁ熱いうちのが美味いけど。
餅巾着とか中身が激熱やから気ぃつけてな?
寒い時に食べるおでんには熱燗やけど今の季節は冷酒もええな。

お酌をしながら熱いおでんを食べる可愛い彼女を見つめてる。



 澄んだ出汁に浸かった、味がしみしみな沢山の具材。
 ふわり立つ湯気からも食欲をそそる香りがして。
 ふたり並んで屋台の席に座ってから、シン・バントライン(逆光の愛・f04752)は隣の彼女へと訊いてみる。
「おでん久し振りやな。アオイは食べたこと無い?」
「おでん知ってるよ、お出汁で煮たJapanese local food!」
 そうアオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)は、すぐに答えるけれど。
「でも食べたことないんだ」
 知っているだけで、食べるのは今日がはじめて。
 だから今度は、アオイが彼へと訊ねる。
「シンは何が好き? シンの好きなのを一緒に食べたい」
「俺のお勧めはやっぱ大根かな。煮込んだ大根って出汁の味が染みてめっちゃ美味い! 後は……好きやったら玉子とかどうやろう?」
 シンがまず口にしたのは、やはり定番の大根や玉子。
 初めてさんから食べ慣れた人まで、みんな外せない、おでんには欠かせない人気者。
 それからシンは、青い瞳を細めてこう続ける。
「それから謎の食材蒟蒻! 蒟蒻って芋を煮込んで毒を消石灰で取って作るやん? フグでも何でもそうやけど毒のある食材を食える様にしようっていう人の執念ってとんでもないよなー」
 ……恐れ入るわ、と。
 そう語る彼の話を、うんうんと頷いて聞いていたアオイだけど。
「大根、たまご、蒟蒻……え、毒?」
 彼に教えて貰ったおすすめを反復すれば……毒と聞いて、一瞬きょとりとするけれど。
「でも食べてみたくなる気持ちはわかるよ。食いしん坊だったのかな」
 そう、ふふっと笑みが零れる。
 彼と話すことは、いつだってとても楽しいから。
 そして、彼おすすめのおでんを皿によそって貰って。
「いただきますー」
 両手合わせて言った後、アオイは味がしみしみな大根をひとくち、ぱくりっ。
「……あっつぅぅ!!!」
「ってアオイ大丈夫!?」
 猫舌なのに、豪快にいってしまいました……!
「もうちょっと冷ましてから食った方が……いやまぁ熱いうちのが美味いけど」
「めひゃきゅひゃあふいです……」
 はふはふと口をふさいで涙目になっている彼女に、シンは改めて教えてあげる。
「餅巾着とか中身が激熱やから気ぃつけてな?」
 そんな彼にこくりと頷いてから。
 今度はめっちゃ警戒して、フーフーフー。
 けれど、今度は。
「フーフーしすぎて疲れたぁ」
 一生懸命フーフーしすぎて、ちょっぴり顎が痛くなってしまいました。
 だから、うーんと少し考えて。
「これはきっと冷酒と一緒に食べるのがよさそう」
「寒い時に食べるおでんには熱燗やけど今の季節は冷酒もええな」
 キンと冷えた、飲みやすい冷酒を頼むことに。
 そして、冷酒を一口くいっと飲めば。
「冷たいお酒おいしい」
 さらにおでんを一口頬張れば。
「あっつい!」
 その温度差に、また冷酒を――。
「冷たいお酒おいしい」
 さらにおでん――。
「あっつい!」
 そんなループを繰り返すアオイ。
 けれど、何だかそれも可笑しくて。
 シンにもお酒を注いでにこにこ――楽しい! って。
 そんな彼女にお酌をしながら、シンは熱いおでんをはふはふ食べる可愛い彼女をじっと見つめて。
 向けられた彼の優しい視線に、アオイはふふっと笑んで返す。
 ――好きな人と美味しいご飯、楽しくないわけないもんね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
屋台のおでん、言葉だけでも魅力的ですね
いえ、私は倫太郎のお酌をします
私の分まで倫太郎は楽しんでくださいね

色んな種類を一つずつ頂きましょう
おでんの醍醐味は種類の多さと味の染みた具ですね

辛いのは……少し興味があるのですが
私も変わり種にも気になりまして
美味しかったら家でも作れるでしょうからね

ふふ、分かりました
一つずつ選んで半分こしましょう

私は味噌とすりおろした生姜
基本は何も付けずに出汁の味を楽しみます
じゃがいも自体もおでんであまり食べることがなかったのですが
更にバターもとは……あ、頂きます
バターの風味と塩辛さが合いますね

では私からも、魚のつみれに先程の味噌と生姜を混ぜて乗せて
……はい、どうぞ


篝・倫太郎
【華禱】
屋台でおでんと言ったら冷酒!
折角だし、飲む?
ん……じゃ、今日は俺だけな?

おでんは玉子に大根、蒟蒻と餅巾着……
後、ガンモドキとすじ串、それとじゃがいも!
一先ず、その辺かな
普通のでヨロシク

夜彦は……変わり種に興味津々、なんかな?
わくわくしてる感じが可愛いなぁ
はは、変わり種は頼みたいのを一つだけ、で良くない?
半分こしてさ
気に入ったらおかわりすればいいだろ?

カラシと味噌、後は柚子胡椒もいいな
薬味が変わると味も変わる
それぞれの薬味を楽しむ為に追加でおでんを頼も

ちなみに、じゃがいもは
バター少しつけても美味いんだぜ?

ほら、お裾分け(あーん)
バター、つけすぎないのがポイント

ん!
生姜が効いてて美味いや



 幽世の夜、妖怪達がひっきりなしに訪れているというのも頷ける。
 そんな屋台が提供しているのは、ほかほかのおでん。
 けれど、店主のもてなし衝動が暴走してしまって、やたら大量におでんを作ってしまっているのだという。
 だからその衝動を止めるべく、おでん屋台に足を運んだ月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)であるが。
「屋台のおでん、言葉だけでも魅力的ですね」
 戦争の案件だとは思えない現状に、そう翡翠の瞳を細める。
 だが、これはれっきとした戦争。
 敵の骸魂にダメージを与えるには、屋台グルメを食べまくることであるというので。
「屋台でおでんと言ったら冷酒! 折角だし、飲む?」
 幽世を救うためにも、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は思い切り夜彦と楽しむ所存。
 そんな倫太郎の申し出に、夜彦は笑み返してから。
「いえ、私は倫太郎のお酌をします。私の分まで倫太郎は楽しんでくださいね」
「ん……じゃ、今日は俺だけな?」
 今日は、彼のお酌係に。
 そして視線を向けるのは、溢れんばかりに仕込まれた沢山の具材たち。
「おでんは玉子に大根、蒟蒻と餅巾着……後、ガンモドキとすじ串、それとじゃがいも!」
 一先ず、その辺かな、って早速倫太郎は選んだ具材をよそって貰って。
「色んな種類を一つずつ頂きましょう。おでんの醍醐味は種類の多さと味の染みた具ですね」
 夜彦は目に付いたり気になったりしたものを、ひとつずつ皿に取りつつも。
「辛いのは……少し興味があるのですが。私も変わり種にも気になりまして。美味しかったら家でも作れるでしょうからね」
 倫太郎はそう言う彼の声色に気付いて、ちらりと視線を向ける。
(「夜彦は……変わり種に興味津々、なんかな?」)
 何だか、わくわくしている感じだから。
 それが可愛いなぁ、なんて見つめながらも。
「はは、変わり種は頼みたいのを一つだけ、で良くない?」
 倫太郎は向けた琥珀をふっと細める。
 ……半分こしてさ、って。
「気に入ったらおかわりすればいいだろ?」
「ふふ、分かりました。一つずつ選んで半分こしましょう」
 夜彦も彼に笑み返して、興味ある変わり種は半分こに。
 そして、ひとことにおでんとは言っても、同じ具材でも色々な食べ方があって。
「カラシと味噌、後は柚子胡椒もいいな」
「私は味噌とすりおろした生姜を。基本は何も付けずに出汁の味を楽しみたいです」
 薬味が変わると、味もガラリと変わるから。
 それぞれの選んだものを楽しむ為に、追加のおでんも。
 それから倫太郎は、ほくほくのじゃがいもを箸で割りながら紡ぐ。
「ちなみに、じゃがいもはバター少しつけても美味いんだぜ?」
「じゃがいも自体もおでんであまり食べることがなかったのですが、更にバターもとは……」
「ほら、お裾分け」
 ……バター、つけすぎないのがポイント、って。
 夜彦へと、あーん。
「……あ、頂きます」
 そして差し出されたそれを、はむりと口にしてみれば。
「バターの風味と塩辛さが合いますね」
 確かに、つけ過ぎないバターが良いアクセントとなっている秀逸な味に。
 そして、夜彦も。
「では私からも……はい、どうぞ」
 魚のつみれに、味噌と生姜を混ぜて乗せて。
 倫太郎へと、あーんと差し出せば。
「ん! 生姜が効いてて美味いや」
 ぱくりとそれを口にした倫太郎は、思わずふにゃりと頬を緩める。
 お酌してくれる酒にもぴったりな、美味で嬉しいお返しに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
【薔薇園】
アドリブ可
腹の中は空になっている故パンパンになるまで薔薇園の者らと共に平らげようぞ!
まずは冷や茶で乾杯!皆と杯をからんっと合わせよう
わらわが好きな具は大根、卵、蒟蒻、しらたき!
加えて揚げ豆腐やうぃんなーなる肉の詰め物も好きじゃの!
腹持ちの続く限り大食いしていこうか!出汁の染みたうぃんなーは味わい深くての、澪殿は肉もどうかえ?
水餃子・・・うむ!皮の中の具がホクホクするぞ!
しらたきもちゅるちゅると軽やかに口の中に駆け巡るからの♪
ろーるきゃべつなる巻いた葉の肉詰めめうまし・・・
む?何やらじゃがいももおでんの具に混じってるぞ?
・・・おお、良い・・・好きな具に一品増えたぞ!皆もどうじゃ?


夜鳥・藍
【薔薇園】呼称は名前にさん付けです。

おでんすごく楽しみです。
しかも皆さんとご一緒。一人暮らしだと食事は適当になりがちだし、何より元々あまり食べないのでこういった煮物類は作らないんです。

甘い物を飲むとお腹がすぐいっぱいになってしまうので、飲み物はお茶で。
最初は大根蒟蒻白滝。
でも今日は皆さんと一緒だしもう少し食べられるかな?玉子と……普通の餅巾着もいただきます。
半分こ、ですか?なるほどいい考えですね。そっか半分こか。
すっと箸が通る大根、お出汁が染み込んで美味しい……!やっぱりおでんは大根だと思います。蒟蒻白滝は歯ごたえが好きで趣味ですけど、巾着の油揚げもお出汁が絡んで美味しい。


栗花落・澪
【薔薇園】
おでんの作り方は知ってるけど、同居人は肉食系ばっかりだし
皆で食べるのはなんか新鮮かも

僕はアイスティーがいいな
ローズさん達はどうする?僕まとめて頼んじゃうよ
注文ははきはき元気に
すみませーん!

やっぱり大根は定番だよね
ロールキャベツも気になるし…あ、僕も餅巾着食べようかな
夜鳥さん小食?
えへへ、僕もなんだ
じゃあもしよかったら分けっこする?
お互い違うもの取って半分こ、そしたら色んなもの食べれるよ

わぁ、水餃子もいいね!食べるー!
お肉も食べる!

牛乳以外は好き嫌い無いから
勧められるものは食欲の許す限りで嬉しそうに食べる
ふふ、美味しい…♪

デザート…かき氷、後で食べてもいいかな
余力も残しておかないと


ローズ・ベルシュタイン
【薔薇園】メンバーで参加(計5名)
アドリブ歓迎

■心情
おでんですか、前にリオンと一緒に食べに行ったのは良い思い出でしたわね。
丁度お腹が空いていた頃ですので丁度良いですわね。
沢山食べて楽しみましょう。

■行動
私は、まずは大根と玉子を頂きますわね。
「わぁ、沢山煮込まれて、美味しい出汁を沢山吸い取ってとても美味しそうですわ」
次は、ロールキャベツとかも美味しそうですわね。
「このトロトロになるまで煮込まれたキャベツに、
中に入っている具材の肉が、とっても絶妙で素晴らしいですわね」

同行者が食べている様子を眺めつつ
「皆さんが食べている物もとても美味しそうですわね、私も食べたくなりますわ」


リオン・ゲーベンアイン
【薔薇園】
おでんかぁ、前にローズちゃんと一緒にUDCアースでおでんを食べに行ったときのことを思い出すなぁ。
あの時もいろんなおでんが食べれて楽しかったなぁ。
飲み物はオレンジのスカッシュでお願いね。
おでんは……うん、美味しい。大根やコンニャクは勿論、ロールキャベツやソーセージもあって面白いね。
特に美味しいのは……水餃子だね。おでんの汁を吸って噛む度におでんの旨味が口に広がるよ。ね、皆も一緒に水餃子を食べてみない?
澪君、だっけ。君も水餃子食べてみない?とても美味しいよ。後、餅巾着かぁ。餅ってA&Wでは食べたことなかったから結構興味あるんだよねぇ。
喉に詰まらせないよう、しっかりと噛んで食べるね。



 屋台の暖簾を潜れば――イラッシャイ! 団体さんだね、此方の席でいいかい?
 景気良く響いた、酔いどれオロチ店長に促されるまま、テーブル席へと皆で座れば。
 ほこほことあがる湯気が纏うのは、食欲をそそる出汁の香り。
 此処は一見、普通のおでん屋台に見えるのだけれど。
 巨大なおでん鍋には、大量過ぎる具材。なのにせっせとさらに仕込みに励む店主。
 そう……この店主、骸魂に飲み込まれ、もてなし衝動が大暴走しているのだ。
 それを止める方法、それは!
(「腹の中は空になっている故、パンパンになるまで薔薇園の者らと共に平らげようぞ!」)
 沢山用意されているおでんを、おなかいっぱい食べること!
 ちゃんとおなかをすかせてきた鍋島・小百合子(朱舞の女丈夫・f04799)も、おなかぺこぺこ気合十分の臨戦態勢。
 美味しいおでんを食べられることも、とても楽しみなのだけれど。
(「おでんすごく楽しみです。しかも皆さんとご一緒」)
 一人暮らしをしている夜鳥・藍(kyanos・f32891)にとって、ひとりだとどうしても適当になりがちな食事。
 ひとりだと食事はあくまで、空腹を満たすためだけのものになってしまうし。
(「何より元々あまり食べないのでこういった煮物類は作らないんです」)
 おでんなど、量が沢山になってしまう煮物系のメニューはあまりひとりだと作らない。
 だからこうやって大勢で美味しいものを頂く機会は新鮮だし、それは嬉しくて楽しみなもの。
「おでんの作り方は知ってるけど、同居人は肉食系ばっかりだし。皆で食べるのはなんか新鮮かも」
 もてなし衝動故に種類がありすぎるお品書きを眺めながらそう口にするのは、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
 肉系の具材もあるが、玉子に野菜に練り物、海鮮など色々なものが楽しめる、それがおでん。
 そんなほくほく美味しそうなおでんを目にすれば、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)とリオン・ゲーベンアイン(純白と透明の二つの無垢を司る弓使い・f23867)が思い出すのは、同じあの時のこと。
(「おでんですか、前にリオンと一緒に食べに行ったのは良い思い出でしたわね」)
(「おでんかぁ、前にローズちゃんと一緒にUDCアースでおでんを食べに行ったときのことを思い出すなぁ」)
 ……あの時もいろんなおでんが食べれて楽しかったなぁ、って。
 普通のものは勿論、トマトカマンベール鍋とかイカ墨海鮮おでんとか、そういう変わり種なものも美味しく頂いたことを思い返すリオン。
 そしてローズも、大量に煮込まれているおでんを見つめる夕焼けいろをした瞳を細める。
(「丁度お腹が空いていた頃ですので丁度良いですわね。沢山食べて楽しみましょう」)
 けれど、皆で集まっておでんパーティーをするのならば、まずはやはり!
「まずは乾杯じゃな! わらわは冷や茶で」
「甘い物を飲むとお腹がすぐいっぱいになってしまうので、飲み物はお茶で」
「僕はアイスティーがいいな。ローズさん達はどうする? 僕まとめて頼んじゃうよ」
「飲み物はオレンジのスカッシュでお願いね」
「私は、オレンジジュースを……折角ですし、リオンと同じオレンジのスカッシュを頂きますわ」
 皆の飲物が決まれば、すみませーん! と。はきはき元気に、澪がまとめて注文を済ませて。
 全員分揃えば、からんっと杯を合わせて――かんぱーい!
 喉を潤した後は、おでんをいざ頂きます!
「わぁ、沢山煮込まれて、美味しい出汁を沢山吸い取ってとても美味しそうですわ」
 透明な出汁を見れば、手が掛けられていることがわかるし。味も、見るからに染み染み。
 ローズがまず頂くのは、そんな味がしみ込んだ、定番の大根と玉子。
 藍が最初に選んだのも、やはり定番の、大根と蒟蒻と白滝。
(「でも今日は皆さんと一緒だしもう少し食べられるかな?」)
 藍はそう、そっと首を傾けてから。
「玉子と……普通の餅巾着もいただきます」
 玉子と餅巾着も、追加で頂いちゃいます。
 そんな皆の選んだ具材に、澪もうんうんと頷いて。
「やっぱり大根は定番だよね。ロールキャベツも気になるし……あ、僕も餅巾着食べようかな」
「わらわが好きな具は大根、卵、蒟蒻、しらたき! 加えて揚げ豆腐やうぃんなーなる肉の詰め物も好きじゃの!」
「大根やコンニャクは勿論、ロールキャベツやソーセージもあって面白いね」
 定番のものもしっかり抑えつつ、揚げ豆腐やウインナーにも手を伸ばす小百合子。
 リオンも早速フーフーした後、はむりとほこほこの大根を口にすれば。
「……うん、美味しい」
 よく味が染みた大根の味に、ほっこり。
 具材の種類も数え切れないくらい豊富で、どれも美味しそうだけれど。
 けれど、食べられる量には限界もあるから。
「夜鳥さん小食? えへへ、僕もなんだ。じゃあもしよかったら分けっこする?」
 澪は、自分と同じ小食だという藍に、分けっこの提案を。
「お互い違うもの取って半分こ、そしたら色んなもの食べれるよ」
「半分こ、ですか? なるほどいい考えですね」
 沢山食べられないのなら、半分こし合えば、それだけ色々な種類のものが楽しめるから。
 じゃあ、半分こ! と、澪はさくっと大根を半分に割って、藍とシェア。
「……そっか半分こか」
 そんな澪の作戦に、藍は半分こした大根を見つめて呟きを落とす。
 半分こも、ひとりではできないこと。皆と一緒だからこそ楽しめるのだから。
 そんな小食のふたりがシェアし合っている中。
 ちゅるちゅると軽やかに口の中に駆け巡るしらたきを嬉々と味わいつつも。
 ……腹持ちの続く限り大食いしていこうか!
 そう食べる気満々な小百合子は。
「特に美味しいのは……水餃子だね。ね、皆も一緒に水餃子を食べてみない?」
 ……おでんの汁を吸って噛む度におでんの旨味が口に広がるよ、って。
 リオンが勧める、つるんと美味しそうな水餃子も、はむり。
「水餃子……うむ!皮の中の具がホクホクするぞ!」
「澪君、だっけ。君も水餃子食べてみない? とても美味しいよ」
「出汁の染みたうぃんなーは味わい深くての、澪殿は肉もどうかえ?」
「わぁ、水餃子もいいね! 食べるー! お肉も食べる!」
 澪は、リオンと小百合子おすすめの、水餃子とウィンナーもひとつずつ皿によそいながら。
「ふふ、美味しい……♪」
 嬉し気に笑み零しながら、ぱくり。
 牛乳以外の好き嫌いは無いから、勧められるものは食欲の許す限り食べたいところ。
 そして、ローズが次に箸を伸ばしたのは、ロールキャベツ。 
 食べやすい大きさにするべく箸を入れてみれば、ほろりと容易く割れて。
「このトロトロになるまで煮込まれたキャベツに、中に入っている具材の肉が、とっても絶妙で素晴らしいですわね」
 口に入れてみれば、とろり蕩けるキャベツとジューシーな肉の味は絶品。
 小百合子も勿論、ロールキャベツもぐもぐと口にしてみれば。
「ろーるきゃべつなる、この巻いた葉の肉詰めもうまし……」
 その美味しさに、思わずほっぺたも落ちそう。
「すっと箸が通る大根、お出汁が染み込んで美味しい……!」
 藍は澪と半分こした大根を、さらに半分に割って口に運んでから。
 頷いて、こくり……やっぱりおでんは大根だと思います、って。
 いや、美味しいのは大根だけではありません。
「蒟蒻や白滝は歯ごたえが好きで好みですけど、巾着の油揚げもお出汁が絡んで美味しい」
「餅巾着かぁ。餅ってA&Wでは食べたことなかったから結構興味あるんだよねぇ」
 藍の言葉を聞いて、リオンも気になっていた餅巾着を取ってみて。
 ちょっぴり慎重に、はむっ。
 喉に詰まらせないよう、しっかりと噛んで食べます。
 そんな色々なおでんをそれぞれ楽しんで食べていきながら。
 ふと、ことこと鳴るおでん鍋へと小百合子が目を向けてみれば。
「む? 何やらじゃがいももおでんの具に混じってるぞ?」
『出汁が染みたじゃがいもも美味しいよ! ひとつどうだい?』
 もてなし衝動のまま、小百合子の皿にじゃがいもをよそう店主。
 それを口に運んでみれば、ほくほくのほこほこ。
「……おお、良い……好きな具に一品増えたぞ! 皆もどうじゃ?」
「皆さんが食べている物もとても美味しそうですわね、私も食べたくなりますわ」
 皆が食べている様子を眺めつつ、皆のおすすめを皿によそってみるローズ。
 そして、あったかくて美味しいおでんをほくほく頂きながらも。
「デザート……かき氷、後で食べてもいいかな」
 澪が心惹かれるのは、冷たくて甘いデザート。
 よく、デザートは別腹だとはいうけれど……実際はそうもいかないから。
 ――余力も残しておかないと、って。
 おなかと慎重に相談しながらも、皆と仲良くおでんの分けっこを。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

百鳥・円
【あめいろ】

おでんを食べたことある人ー?
いろーんな種類があるんですよう
気になるものはありますか?

ちょっと変わった具材の方はどうでしょ
ぷかりと浮かんだトマトを取ってみます

不思議なお鍋には大福をぽぽい
あまじょっぱい代物になりそーです

まずは乾杯しーましょ!
わたしのお供はミックスジュースですの
かんぱーい!

そして、いっただきまーす!
じゅわっと溢れる甘さ!
う〜〜ん!出汁が染みて美味しい!
トマトおでんもいいですねえ

……うっわ、すんごい香り
なんかとんでもない色してません?
闇鍋ってこういうものでしたっけ?
大福もちもち……うん、うん
もう一回トマト食べましょーかね

冬にもまた食べましょ
闇鍋じゃなくて、普通のおでんを


岩元・雫
【あめいろ】
食べたら勝てる戦場なんて
聞いた時には正気を疑ったけれど
折角なら、沢山頂くとしましょうか
懐かしいな
食べた事無い皆は、たんと御上がりね

お勧めのスカッシュと、普通のおでんを御願い
はんぺん、玉子に大根、ちくわ、ちくわぶに、牛串も
…お皿白くなっちゃった
まあいいか
闇鍋の方には…無難にチョコでも入れとこ
はい、乾杯
頂きます

うん、御出汁効いてて美味しい
程々食べたら、店主へ味噌だれも御願いしようかな
味変って良い文化だよね

待って、闇鍋の色ヤバ…
…え?此の肉食べろって?摘んだから?
ちょ、待、嫌、
――まずっ!?誰だ甘いの入れた馬鹿!
…おれも入れたわ!!

まあ、うん
あんた達となら、良いよ
闇鍋系でさえ…なければ…


ティア・メル
【あめいろ】

んに?おでん?
食べた事ない気がするんだよ
わわっ色んな種類があるの?
えへへへへー楽しみっ

ぼくはこれにしよっかな
甘くて美味しいショートケーキ
おでんにしてもきっと美味しいんだよ

あとこれ、こんにゃくもっ
まずはオレンジジュースでかんぱーい!
ふーふー冷ましながら
いただきまーす!

こんにゃくから一口
んにに!美味しいんだよ
味がしみてて、弾力があって
こんにゃくってこんなに美味しいんだね

次はショートケーキ
デザート気分で頂いちゃおう
……あう
どろどろしてて…甘さが変に残って…
お、おいし…?
もう一回こんにゃくを食べる
うん、美味しい
口の中がさっぱりしたよ

そうだねー
またみんなで寒い日におでんを食べよう
楽しみっ


歌獣・藍
【あめいろ】
おでん…聞いたことはあるけれど
食べたことは無いわ

私は餅巾着と
タコ串というものに
してみようかしら

変わった具材のある鍋の方をじ…と見つめて少し不安を覚えつつ
溶けかけの羊羹をひとつ

私は温かい緑茶にするわ。
ふふ、かんぱい。
そして、いただきます。

早速ふぅ、ふぅと息をふきかけ
餅巾着にかぶりつけば
みょーんと伸びて
中々噛みきれずに四苦八苦
ぷちんと切れれば
もっもっと食べ進めて目を輝かせ
とっても美味しいわ!と喜ぶ

タコ串も美味しく食べれば
最後に羊羹

大丈夫かしら。
…まぁ。意外と美味しい…
少し塩辛い『おしるこ』のよう!

ふふ、そうね
さむぅい冬の日にも
是非皆でこうして
暖かいおでんを食べましょう…!



 これは、カクリヨファンタズムとUDCアース、ふたつの世界の危機を救うための戦争。
 そして猟兵達は、戦争真っ只中の戦場へと、いざ足を踏み入れる。
『イラッシャイ! 4名様だね?』
 ほかほかことこと、良い香りがする美味しそうなおでん屋台に!
 ええ……れっきとした戦争、ですよ?
(「食べたら勝てる戦場なんて、聞いた時には正気を疑ったけれど」)
 ちょっと一体どういうことなのか、耳を疑いはしたけれど。
 けれど、岩元・雫(亡の月・f31282)は、やたら沢山用意されたおでんを見遣り、思い直す。
「折角なら、沢山頂くとしましょうか」
 きっと深く考えないほうがいいかもしれないし、何より目の前のおでんは美味しそう。
「おでんを食べたことある人ー?」
 そう訊いた百鳥・円(華回帰・f10932)の声に、こてりと首を傾けるのはティア・メル(きゃんでぃぞるぶ・f26360)。
「んに? おでん? 食べた事ない気がするんだよ」
「おでん……聞いたことはあるけれど、食べたことは無いわ」
 ティアに続いて言った歌獣・藍(歪んだ奇跡の白兎・f28958)も、おでんはこれがはじめて。
 そんなふたりに、円は教えてあげる。
「おでん、いろーんな種類があるんですよう」
 ただでさえ、具材の種類が豊富なおでんであるが。
 店主のもてなし衝動が大暴走したこの屋台のおでんは、膨大な量のおでんがあるという。
「わわっ色んな種類があるの? えへへへへー楽しみっ」
「食べた事無い皆は、たんと御上がりね」
 期待に瞳を輝かせるティアの声に、雫も頷いてから。
 懐かしいな、とおでん鍋へと目を遣りつつも早速いくつかよそってもらう。
「はんぺん、玉子に大根、ちくわ、ちくわぶに、牛串も」
 そしてふと、渡された皿を見て、ぽつり。
「……お皿白くなっちゃった」
 気付けば白ばかりになってしまったけれど……でも、どれも味が染み染みで美味しそうだから。
 まあいいか、と気にしないことにする雫。
 円も、ことこと煮込まれている鍋を覗いてみて。
「ちょっと変わった具材の方はどうでしょ」
 皿に取ってみるのは、ぷかりと浮かんだトマト。
 そんなまるごとトマトをゲットしてから、おでんが初めてなふたりに円は訊ねてみる。
「気になるものはありますか?」
 その言葉に、ティアがすかさず取ったのは。
「これ、こんにゃくっ」
「私は、餅巾着とタコ串というものにしてみようかしら」
 藍も、味が染みた餅巾着とタコ串を。
 それから、じ……と餅巾着やタコ串が入っているものとはまた別の鍋をおもむろに見つめる藍。
 そう……何だか変わった具材のある鍋の方を、不安を覚えるような表情で。
 それは店主のもてなし衝動で用意された――闇おでん!?
 円はそんな不思議な鍋に、ぽぽいと入れてみる。
「あまじょっぱい代物になりそーです」
 甘くてもちもちな、大福を。
 雫もその鍋に、ぽちゃりと。
(「……無難にチョコでも入れとこ」)
 無難にチョコを。無難に。
 そんなふたりに倣って、ぽちゃんとティアが入れたのは。
「ぼくはこれにしよっかな」
 甘くて美味しい、ショートケーキ。
「おでんにしてもきっと美味しいんだよ」
 ケーキはスイーツの王様、しかも王道のショートケーキ。
 きっと間違いないはず……はず。
 まぁ、そんな早速アレな闇おでんはともかく。
「まずは乾杯しーましょ!」
 ミックスジュースを掲げる円に、皆も頷いて。
「かんぱーい!」
「はい、乾杯」
「ふふ、かんぱい」
 お勧めのスカッシュにオレンジジュース、温かい緑茶。
 それぞれ選んだ飲み物を掲げて、乾杯です!
 そしてちゃんと手を合わせていざ、おでんをいただきます!
 ほこほこあがる湯気を見れば、いかにも熱そうだから。
 ふーふー冷ましながらも、ティアはこんにゃくを一口、ぱくりっ。
「んにに! 美味しいんだよ。味がしみてて、弾力があって」
 はふはふもぐもぐ、染み染みな出汁の味とぷるぷるした食感を味わいながら、ふにゃり。
 ……こんにゃくってこんなに美味しいんだね、って。
 藍も早速、ふぅ、ふぅと息をふきかけて。
 はむりとかぶりついてみたのは、餅巾着。
 そして。
「……!」
 刹那、みょーんと伸びるお餅。
 そんなお餅を中々噛みきれずにわたわた、最初こそ四苦八苦するけれど。
 何とかぷちんと切れれば、要領も何となく掴めたから、もっもっと食べ進めて。
「とっても美味しいわ!」
 藍はそう目を輝かせ喜びつつも、みょーん。
 そして円が頂くのは、少し変わったトマト。
 丸ままのトマトを食べやすい大きさに切って、ぱくっと口にしてみれば。
「じゅわっと溢れる甘さ! う〜〜ん! 出汁が染みて美味しい!」
 ……トマトおでんもいいですねえ、とほくほく。
「うん、御出汁効いてて美味しい」
 雫は味がよく染みた白い具材たちをはむはむと食べて。
 程々食べたら、店主にお願いしてみる。
「味変って良い文化だよね」
 違った味わいを楽しむべく、味噌だれを。
 そして……うん。
「……うっわ、すんごい香り。なんかとんでもない色してません?」
「待って、闇鍋の色ヤバ……」
「闇鍋ってこういうものでしたっけ?」
 円と雫が見つめるのは、何だかすごい色と香りを醸し出す闇おでん。
 そしてそうっと取ってみたのが、運の尽き。
「……え? 此の肉食べろって? 摘んだから?」
 雫はうっかり、何だかすごい色に染まっている肉を摘まんでしまう。
 ……ちょ、待、嫌、と若干抵抗してみたものの。
 しかし、闇おでんのルール的に、摘まんだものは食べて貰います!
 ということで、雫は色々な意味でヤバそうな肉を意を決し、ぱくり。
「――まずっ!? 誰だ甘いの入れた馬鹿!」
 大福にショートケーキに、それに無難なチョコ。
「……おれも入れたわ!!」
 うん、確かに入れてた!
 そんな、何だかすごい肉を口にした勇者の隣で。
 円も、自分で入れてみた大福おでんを、もちもち。
 美味しい餅巾着も中に餅が入っているものだから、きっと大福だって……。
「……うん、うん。もう一回トマト食べましょーかね」
 トマトを食べます!
「……あう」
 そう思わず声を漏らしたのは、ティア。
 デザート気分で頂いちゃおう、とショートケーキをうきうき掬い上げて、食べてみたものの。
「どろどろしてて……甘さが変に残って……」
 ――お、おいし……?
 おいしい……かも、しれない。
 それからおもむろに、もう一回こんにゃくをぱくり。
「うん、美味しい」
 口の中のどろどろな甘さも、さっぱりしました!
 そして、藍がすくったのは……溶けかけの羊羹。
 ……大丈夫かしら、なんて不安を抱きながらも、そうっと口にしてみれば。
「……まぁ。意外と美味しい……少し塩辛い『おしるこ』のよう!」
 意外にも、美味でした……!?
 そして普通のおでんや、ちょっとアレなデザートおでんを頂きながらも。
「冬にもまた食べましょ」
「そうだねーまたみんなで寒い日におでんを食べよう。楽しみっ」
「ふふ、そうね。さむぅい冬の日にも、是非皆でこうして、暖かいおでんを食べましょう……!」
「まあ、うん。あんた達となら、良いよ」
 また皆で、次は寒い冬にでも、一緒におでんを頂く約束を。
「闇鍋系でさえ……なければ……」
「闇鍋じゃなくて、普通のおでんを」
 ええ――普通のおでんを……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

荻原・志桜
【空音】
にひひ。もちろんお腹ぺこぺこ!
食べるぞー、おーっ!

モモのスカッシュ手に取って
はい、みんなかんぱーい!
なにから食べる?
定番から変わり種まで色々あるねぇ

ルーファスくんのオススメは大根?
ふふっわたしも好きー
さっそく、いただきます……熱っ
あ、でも味が染み込んでて美味しいね

えー、白滝もはんぺんも食感楽しめて美味しいよ
でも卵と餅巾着もオススメ!理玖くんもどう?
イサナくんのツミレも美味しそう――って、たこ?!
へぇ。おでんにタコって初めてみたよ
そういえばトマトがあったから思わず持って来ちゃった
食べた事ないけど(もぐもぐ)あ、意外といける

もちろんデザートいただきます!
白玉餡蜜ないかなぁプリンも食べたいっ


陽向・理玖
【空音】

やったーおでん!
おー勿論だぜ!
拳を突き上げて

気にしないでもいいのに
でもイサナ兄さんもそんなに強くないのかぁ
じゃあまたいずれだな
俺はグレープフルーツのスカッシュで乾杯

大根玉子に牛すじウインナー
食い盛りだから勿論沢山食うぜ
やっぱまずは大根だよなー
味染みてんのめっちゃ美味い
屋台のおでん最高

タコって美味いの?
俺も食おうかなぁ…
ウインナー頬張りつつ
意外と美味いぜ
つか肉は何でも美味い
ルーファス兄さんの皿にお裾分けし
今度は牛すじ
あー白滝とかはんぺんも味染みて美味そう
白滝とか腹にたまんなくね?
あ餅巾着はありだ
玉子も美味いよな
あ、ロールキャベツ追加してこよ
ってトマト!?

デザート食う食う!
黄粉餅がいいな


ルーファス・グレンヴィル
【空音】

さあ、食いまくろうか!
お前ら、ちゃんと腹すかせてきたか?

アルコールは次回の楽しみにして
今日はレモンのフレッシュスカッシュ
全員ドリンク決まったか?
じゃあ、乾杯と楽しげにグラスを鳴らす

味染み大根は本当に美味い
オレのおすすめは、それ
食うなら火傷しねえようにな
ほら、お前らの好きなヤツも教えてくれ
折角なら全部食べてみようぜ

え、イサナ、タコとかあるのか
それくれよ、食べてえ
理玖チョイスのウインナーは?
皿に盛られて礼と共に食う
志桜は? 白滝とはんぺんか
良いな、どれも美味い
トマトとか変わり種過ぎねえか
美味いならオレも一口
お、意外にいける

ラストは勿論デザートだろ?
オレは最中にするかな
最後まで喰い尽くそうぜ


逆戟・イサナ
【空音】
おもてなし妖怪…お前さんたちの勇姿は忘れない
其れは其れとして食べ放題って良い響きだよな
おでんは好きだ、沢山食べよう

何でもあるってのが一番困るような気もするが
じゃあ、オレはグレープスカッシュを頼もうかな
乾杯と合わせてグラスを鳴らし

先ず手始めには定番のダイコンをひと口
味が染みててアツアツおでんって感じがするよなァ
集まったメンツの好みを聞いてくのも
賑やかで楽しい時間になりそうで

オレが好きなのは魚のツミレだとか
あんまり見かけないことも多いがタコも結構旨いぞ
歯ごたえと出汁がきいてる感じが、この……
牛すじ白滝はんぺんも良いよな
聞いてるもの食べてるうち腹八分目に
デザートもいける口とは…元気なことだな



 屋台の暖簾をくぐれば、イラッシャイ! と景気のよい店主の声。
 そして、ことことと煮込まれているのは、味が染み染みのおでん。
 しかも……物凄い、めっちゃめちゃ大量の。
(「おもてなし妖怪……お前さんたちの勇姿は忘れない」)
 もてなし衝動のまま、おでんを仕込みまくっている店主を見遣りつつ、そっとそう思った後。
 其れは其れとして、と。逆戟・イサナ(渡し守・f28964)は大量のおでんへと視線を移す。
「食べ放題って良い響きだよな。おでんは好きだ、沢山食べよう」
 おでん食べ放題。そう……沢山おでんを食べること、これが今回課された任務であるのだ。
 ということで!
「さあ、食いまくろうか!」
 ルーファス・グレンヴィル(常夜・f06629)はそう気合十分、言った後。
「お前ら、ちゃんと腹すかせてきたか?」
 共におでん屋台という名の戦場に降り立った皆を見回して訊ねれば。
「やったーおでん! おー勿論だぜ!」
「にひひ。もちろんお腹ぺこぺこ!」
 ――食べるぞー、おーっ!
 荻原・志桜(春燈の魔女・f01141)と一緒に、陽向・理玖(夏疾風・f22773)も拳を突き上げて、おー!
 おでんを沢山いただく……その前に。
「全員ドリンク決まったか? アルコールは次回の楽しみに」
「何でもあるってのが一番困るような気もするが……じゃあ、オレはグレープスカッシュを頼もうかな」
 今日は未成年もいるからと、アルコールではなくレモンのフレッシュスカッシュに決めたルーファス。
 イサナが選んだのは、グレープスカッシュ。
「気にしないでもいいのに」
 そんなふたりに、まだ未成年の理玖は言うけれど。
 ……でもイサナ兄さんもそんなに強くないのかぁ、なんて思いながら。
「じゃあまたいずれだな」
 グレープフルーツのスカッシュを手にして。
 志桜も、頼んだモモのスカッシュを掲げれば。
「じゃあ、乾杯」
「はい、みんなかんぱーい!」
 カチリとみんなでグラスを合わせて――乾杯!
 そして、ほくほく湯気をあげるおでん鍋へと視線をむければ。
「なにから食べる? 定番から変わり種まで色々あるねぇ」
 そう、沢山ありすぎる具材を見つめ、首を傾けた志桜の言葉に。
 真っ先に答えたのは、ルーファス。
「味染み大根は本当に美味い。オレのおすすめは、それ」
「ルーファスくんのオススメは大根? ふふっわたしも好きー」
「やっぱまずは大根だよなー」
「味が染みててアツアツおでんって感じがするよなァ」
 おでんといえば、全員一致で大根!
 やはり、王道でこれははずせません。
 ほくほくの大根は、味も染み染み。
 箸を入れれば、すうっとさっくり切れて。
「さっそく、いただきます……熱っ」
 はむりといざ口にしてみた志桜だけど、ちょっとまだ熱かった……!
「食うなら火傷しねえようにな」
「あ、でも味が染み込んでて美味しいね」
「味染みてんのめっちゃ美味い」
 ルーファスも火傷に気をつけつつはむりと大根を口にして。
 熱かったけれど、でもほこほこ美味しい味に、志桜も笑んで。
 理玖も、屋台のおでん最高、と大根を頬張りながらも。玉子に牛すじにウインナー、次々とお皿によそっていく。食い盛りですから!
 そして、推しの大根をはふはふ食べながらも。
「ほら、お前らの好きなヤツも教えてくれ。折角なら全部食べてみようぜ」
 皆へとそう訊ねるルーファス。
 イサナも先ず手始めに定番の大根を食べながら、思う。
 ……集まったメンツの好みを聞いてくのも、賑やかで楽しい時間になりそうだと。
「理玖チョイスのウインナーは?」
「意外と美味いぜ、つか肉は何でも美味い」
 理玖はそう言って、ウインナーをルーファスの皿にお裾分け。
 礼を言った後、ルーファスも1本、はむっと食べてみれば。
 パリッと音が鳴り、プリッと弾ける様な出汁の味と肉汁がじゅわり。確かに美味!
 そして、食べ盛りの理玖が手を伸ばすのは。
「今度は牛すじ食べよ。あー白滝とかはんぺんも味染みて美味そう」
「牛すじ、白滝、はんぺんも良いよな」
 イサナもこくりと彼のチョイスに同意して。
「志桜は?」
「えー、白滝もはんぺんも食感楽しめて美味しいよ。でも卵と餅巾着もオススメ! 理玖くんもどう?」
「白滝とか腹にたまんなくね? あ、餅巾着はありだ。玉子も美味いよな」
「白滝とはんぺんか。良いな、どれも美味い」
 志桜のおすすめも勿論、皆でわいわいと皿にとってみて。
 イサナがそれに追加によそったのは、おでんには少々意外な具材。
「オレが好きなのは魚のツミレだとか、あんまり見かけないことも多いがタコも結構旨いぞ」
「イサナくんのツミレも美味しそう――って、たこ!?」
「え、イサナ、タコとかあるのか。それくれよ、食べてえ」
 ぱちくりと瞳を瞬かせる志桜と、早速タコを食べてみようとするルーファス。
「歯ごたえと出汁がきいてる感じが、この……」
「タコって美味いの? 俺も食おうかなぁ……」
 イサナの言葉に、理玖もじぃっとタコを見つめて。
「へぇ。おでんにタコって初めてみたよ」
 志桜も、珍しいタコのおでんに目を向けるけれど。
 珍しい具材と言えば。
「そういえばトマトがあったから思わず持って来ちゃった」
 志桜の皿にどんと乗っているのは、丸ままのトマト。
「あ、ロールキャベツ追加してこよ。ってトマト!?」
「トマトとか変わり種過ぎねえか」
 理玖とルーファスは、トマトおでんに瞳をぱちりと思わず瞬かせるけれど。
「食べた事ないけど……あ、意外といける」
 試しにもぐもぐと志桜が食べてみれば、出汁が染みていてなかなかの美味。
「美味いならオレも一口」
 ルーファスも、トマトおでんをはむりと口にしてみれば。
「お、意外にいける」
 やっぱりトマト、なかなかいける味です!
 そして皆のおすすめを全部食べれば、おなかいっぱい……なのだけれど。
「ラストは勿論デザートだろ?」
「もちろんデザートいただきます!」
「デザート食う食う!」
 ええ、デザートは別腹です……!?
「白玉餡蜜ないかなぁプリンも食べたいっ」
「俺は黄粉餅がいいな」
「オレは最中にするかな」
 そう、それぞれきゃっきゃとデザートを選んでいる3人の様子を見て。
「デザートもいける口とは……元気なことだな」
 皆に聞いたおでんの具材を食べてるうちに腹八分目になったイサナは、そう食べ盛りな若者達を見守って。
 運ばれてきた最中をうきうき口にしながらも、ルーファスはぐるりと皆を見遣ってニッと笑む。
 ――最後まで喰い尽くそうぜ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朝沼・狭霧
【風月華】
【心情】暖かくなってきたけど
おでんはいつ食べてもおいしいですね
仲の良い仲間とならもっとおいしいv
食うがいいと言われたら食べてあげようじゃないの
(腕まくり

フワリちゃん(私のペットの白い猫)はおでんの白滝がお気に入り
冷ましてからあげると喜んで食べてくれます

ベイメリアが目をキラキラさせてます
心なしかフジモトさんも嬉しそう
ベイメリアとフジモトさん
今同じ顔をしてるかも(笑

ミサイルはこっちの牛すじも食べてくれるかな?
はい、どうぞ(ミサイルなでなで)

ミリアちゃんは、はんぺんが好きなんですね
そういえば、はんぺんってちょっとミトンちゃんに似てるかも?

私が好きなのは餅巾着です
あちゅ☆
でもとってもおいしい


ミリア・プレスティール
【風月華】
おでんパーティーですか!?
お酒は飲んだことないので分からないですが、おでんは大好きです!ペットのミサイル(ポメラニアン)も一緒に参加します。

フワリちゃんやフジモトさんもおでんを食べるのですね?食べている姿が可愛いです!
カラシをつけて食べるのも好きですが今日はミサイル達がいるので遠慮しますね。
ミサイルは牛すじがいいよね?アツアツだから冷めるまで待ってね?(身を乗り出すミサイルをなだめながら)

大根、玉子、はんぺん、がんもどき…好きな物はいっぱいありますが、一番ははんぺんですかね?


ベイメリア・ミハイロフ
おでん…!(目をきらきらさせながら)
沢山頂けば良いのでございますね
バディペットのフジモトと共に参ります

まあ、狭霧さまのフワリちゃんはしらたきを召し上がるので?
ミリアさまのミサイルさまは牛すじを?
お二方とも、召し上がってるお姿もおかわいらしゅうございます…!
フジモトは、おでんは食べさせた事はございませんけれど
ちくわは食べる筈…
ふーふー冷まして与えてみます
あらあら、ちょっとずつちぎって食べ始めましたよ

では、わたくしたちも、頂きましょうか
お熱いのでお気をつけくださいませね
烏龍茶片手に、大根、卵、蒟蒻、餅巾着…と
皆さまはどれが一番お好きでいらっしゃいますか?
わたくしは、大根でございますよ(はふはふ)


沖浦・小夜子
【風月華】
おでんですか!?
おでんはほとんど全く食べた事がないので、
どんなものか楽しみです。

熱い、分かっているけれど、熱いわ!
はふはふしながら食べます。ゆで卵が気に入りました。

えーと…これはなかなか美味しいわ。
この、出汁が何かの料理のアイデアとかならないかしら。
ラーメンとか食べてみたら、美味しいのかも?

ベイメリア様が本当に嬉しそうです。

ミサイルちゃんもフワリちゃんもフジモトちゃんも
食べましょうね。何がいいかしら?

そ、それにしても、おでんはお腹がふくれますね…



 おでんといえば、冬にコタツで頂くイメージがあるけれど。
「暖かくなってきたけど、おでんはいつ食べてもおいしいですね」
 朝沼・狭霧(サギリ先生・f03862)はそう皆と共に、足を運んだおでん屋台の席についてから。
 皆をぐるりと見回して、こう続ける。
「仲の良い仲間とならもっとおいしい」
 それに、これは何気に戦争で、此処は戦場なのだ。
 もてなし衝動を暴走させた店主を呑み込んだ骸魂を倒すためには、ダメージを与えないといけない。
 そしてダメージを与える方法……それは、おでんをたくさんいっぱい食べること!
「食うがいいと言われたら食べてあげようじゃないの」
 そう、腕まくりして気合十分な狭霧の言葉に。
「おでんですか!? おでんはほとんど全く食べた事がないので、どんなものか楽しみです」
「おでんパーティーですか!? お酒は飲んだことないので分からないですが、おでんは大好きです!」
 おでんを食べたことがない沖浦・小夜子(深淵泥濘プリズナー・f01751)と、おでんは大好きだというミリア・プレスティール(被虐少女と手袋守護霊・f16609)は同時にそう言って。
 ポメラニアンのミサイルも、わくわく尻尾をふりふり。
「おでん……!」
 そして、瞳をキラキラと輝かせているのは、ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)。フジモトも一緒です。
 ベイメリアも、ぐっと気合を入れて。
「沢山頂けば良いのでございますね」
「ベイメリア様が本当に嬉しそうです」
 小夜子の声に、狭霧もうんうんと同意するように頷きながらも。
 思わず、笑ってしまう。
「心なしかフジモトさんも嬉しそう。ベイメリアとフジモトさん、今同じ顔をしてるかも」
 わくわくうきうきと心躍っているその表情が、とてもそっくりで。
 それから、小夜子は具が溢れんばかりのおでん鍋へと視線を向けて。
「ミサイルちゃんもフワリちゃんもフジモトちゃんも、食べましょうね。何がいいかしら?」
 そう、こてりと首を傾けてみれば。
「フワリちゃんはおでんの白滝がお気に入り。冷ましてからあげると喜んで食べてくれます」
「まあ、狭霧さまのフワリちゃんはしらたきを召し上がるので?」
 狭霧の言葉に、白猫のフワリちゃんを見つめ言ったベイメリアは、今度はフジモトへと視線を移して。
「フジモトは、おでんは食べさせた事はございませんけれど、ちくわは食べる筈……」
 そう、あつあつのちくわを、ふーふー。
 いい感じに冷ましてから、そうっと差し出してみれば。
「あらあら、ちょっとずつちぎって食べ始めましたよ」
「フワリちゃんやフジモトさんもおでんを食べるのですね? 食べている姿が可愛いです!」
 ミリアはそんな様子を微笑まし気に見つめながらも。
「カラシをつけて食べるのも好きですが今日はミサイル達がいるので遠慮しますね」
 動物達がカラシを間違って食べちゃったら大変だから、今日はお預けだけど。
「ミサイルは牛すじがいいよね? アツアツだから冷めるまで待ってね?」
 フーフーしてあげながらも、火傷しないようにと。
 そわそわと身を乗り出すミサイルをなだめれば。
「ミサイルはこっちの牛すじも食べてくれるかな?」
 ……はい、どうぞ、と。
 少し冷めた牛すじをあげつつも、ミサイルをなでなでする狭霧。
「ミリアさまのミサイルさまは牛すじを? お二方とも、召し上がってるお姿もおかわいらしゅうございます……!」
 ベイメリアは、はむはむと白滝や牛すじをうきうき食べるフワリちゃんやミサイルの姿に、きゅん。
 そして、ふと自分達がまだ食べていなかったことに気が付いて。
「では、わたくしたちも、頂きましょうか」
 ベイメリアの言葉に、まずは玉子をと。
 ぱくりと口にしたのは、おでんを食べたことがない小夜子。
「熱い、分かっているけれど、熱いわ!」
「お熱いのでお気をつけくださいませね」
 湯気がめっちゃ立ってるから分かっていたけれど、おでんはあつあつです!
 ベイメリアは烏龍茶片手に、大根、卵、蒟蒻、餅巾着……と皿によそって。
「皆さまはどれが一番お好きでいらっしゃいますか? わたくしは、大根でございますよ」
 出汁がしみしみのおでんを口に運んで、はふはふ。
 小夜子もはふはふしながら、色々と食べてみたけれど。
「ゆで卵が気に入りました」
 気に入ったのは、定番で人気の玉子。
 ミリアもそう訊かれて、ふと考えてみれば。
「大根、玉子、はんぺん、がんもどき……好きな物はいっぱいありますが、一番ははんぺんですかね?」
「ミリアちゃんは、はんぺんが好きなんですね。そういえば、はんぺんってちょっとミトンちゃんに似てるかも?」
 狭霧の言う様に、ふわふわなはんぺんは、ミトンちゃんに似ているかも?
 そして狭霧も、ぱくりっ。
「私が好きなのは餅巾着です」
 餅巾着を口にすれば、あちゅ☆ と思わず叫んじゃうけど。
「でもとってもおいしい」
「えーと……これはなかなか美味しいわ。この、出汁が何かの料理のアイデアとかならないかしら」
 小夜子はそう、澄んだ出汁をじぃっと見つめながらも。
 ……ラーメンとか食べてみたら、美味しいのかも?
 なんて、思ったりするけれど。
 色々とはふはふしながら、一生懸命食べていれば。
「そ、それにしても、おでんはお腹がふくれますね……」
 そう、おでんは食べ応えも十分なのです!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リグ・アシュリーズ
【碧灰】
屋台のおでんって格別よね!
ふふ、るりぴよははじめて?
一度食べたらきっとやみつきになるわ!

何にするかと聞かれ。
そうね……まずはアツアツのがんも!
しみしみ大根、玉子、すじにこんにゃくと一通り定番を頼むわ!
すぐは熱いから、早めにいくつか頼んでお皿によそい。
あ、白いのははんぺんね!
ぺんぺんって響き、可愛い。私も頼んじゃうわ!
辛子味噌つけるとおいしいのよーと、小皿を差し出して。

アツアツがんもを頬張りながら、
餅巾着と戦うるりぴよを笑顔で見守って。
いろんなのを少しずつ頂けるのも幸せだし、
こうやって並んで食べるのも。
また戦いが終わったら、リピートしちゃいましょっか!


泉宮・瑠碧
【碧灰】

おでん、初めてです…屋台も
やみつきと聞いて具を眺め、きらきら

私、具も何があるのか、知らなくて…
リグリグは、注文決めてますか?
頼んだ物を眺めて…
玉子は、私も分かります
白い三角のは…ぺんぺん?
ペンギンみたいと和んで、それも
…辛子味噌?

あつあつを一口して
!…美味しい
玉子に味が染みて…
ぺん…いえ、はんぺんも
辛子味噌のぴりっと感には吃驚しますが
味の変化、楽しいです

不思議な袋が気になって、餅巾着も一つ
…食べ方は…
リグリグががんもを食すのを見て
同じ様に巾着ごと齧り
伸びるお餅と戦いながら食べれば…お味、しみしみ

おでんは美味しくて…面白いです
ご一緒な事で、もっと美味しいですが
リピートにも、はい、と笑って



 美味しい食べ物は、色々沢山あるけれど。
「屋台のおでんって格別よね!」
『お、わかってるね、お姉さん!』
 そう笑顔で言ったリグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)に、おでん屋台の店主・酔いどれオロチもご満悦。
 そんな店主は、もてなし衝動が大暴走しているのだというが。
 おでん鍋から溢れんばかりの具材を見れば、それも納得。
 けれど、もてなして貰えるのならば、喜んでもてなしてもらおうと。
 リグは案内されたカウンター席に座って。
「おでん、初めてです……屋台も」
 隣にちょこんと座った泉宮・瑠碧(月白・f04280)に笑みを向ける。
「ふふ、るりぴよははじめて? 一度食べたらきっとやみつきになるわ!」
「……やみつき」
 その言葉を聞いて、そうっと瑠碧は目の前にあるおでん鍋へと目を向けて。
 澄んだ出汁の中に沢山浸かった色々な具材を眺め、瞳をキラキラ。
 でも、こてりと首を傾ける。
「私、具も何があるのか、知らなくて……リグリグは、注文決めてますか?」
「そうね……まずはアツアツのがんも!」
 リグは迷わずにそう答えてから、ぐるりとことこと煮込まれているおでんを一通り見回してから。
「しみしみ大根、玉子、すじにこんにゃくと一通り定番を頼むわ!」
『はいよ! 味がよく染みたのを取ってあげるからな』
 そうせっせともてなす店主に、ありがとう! と笑顔を返してから。
 すぐに食べると熱いから、早めにいくつか頼んで皿によそっておく。
 そんなリグが頼んだものを眺めた後。
 もう一度、瑠碧はぷかりと鍋に浮いている具材たちへと視線を巡らせて。
「玉子は、私も分かります。白い三角のは……」
「あ、白いのははんぺんね!」
 そう教えてくれたリグの言葉に、きょとり。
「白い三角のは……ぺんぺん?」
 そして、ペンギンみたいとほっこり和んでから。
 それも、と、ぺんぺんもよそって貰う事に。
「ぺんぺんって響き、可愛い。私も頼んじゃうわ!」
 リグも、ぺんぺんを追加して。
「辛子味噌つけるとおいしいのよー」
「……辛子味噌?」
 差し出された辛子味噌とやらが入った小皿を、じぃと見つめてみる瑠碧。
 それから、よそってもらった玉子とはんぺんを、ちまっと口にしてみれば。
「! ……美味しい。玉子に味が染みて……ぺん……いえ、はんぺんも」
 よく染みた出汁の味に、ぱあっと笑みを宿して。
 見様見真似で辛子味噌をつけてみれば。
「……!」
 予想外なぴりっと感に一瞬、吃驚してしまうけれど。
 ちょっとずつはむはむ食べながら微笑む。
「味の変化、楽しいです」
「和カラシや柚子コショウ、酢味噌をつけても美味しいのよ」
 いわゆる味変も、おでんの醍醐味。
 それから瑠碧がふと気になったのは……不思議な袋。
「……食べ方は……」
 その袋も取って貰って、リグをちらりと見れば。
 アツアツがんもを嬉々と頬張っている彼女に倣って、同じ様に巾着ごと、はむっ。
 瞬間、みょーんと伸びるお餅。
 けれど一生懸命伸びるお餅と戦いながらも、はむはむと食べれば。
「……お味、しみしみ」
 優しくてあたたかいおでんの美味しさに、ほこほこ。
 そんな餅巾着と戦う瑠碧を、リグはにこにこ笑顔で見守ってから。
「おでんは美味しくて……面白いです。ご一緒な事で、もっと美味しいですが」
「いろんなのを少しずつ頂けるのも幸せだし、こうやって並んで食べるのも、ね!」
 ほわほわ幸せそうに笑む彼女に、こんな提案を。
「また戦いが終わったら、リピートしちゃいましょっか!」
 そして瑠碧はリグへと返す――ほわりと笑って、はい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

冴島・類
黒羽(f10471)と

戦場駆けるための補給もあるが
美味しいものを君と楽しめる機に

おでん、いいよねおだし染み染みで
大根わかる!
そっか猫舌…つい口元へ目をやって
火傷気をつけるんだよ

おでんとご飯一緒に食べない人もいるらしいけど
黒羽はどっちだい、おかずに米食べれる派?
ちなみ、僕は全然大丈夫派

酒と楽しむのも好きだけど
これを君と楽しむのは、またいつか
辛口の日本酒をお願いし
果実のすかっしゅ、おすすめみたいだよと

これだけあると悩むねぇ
牛すじ、はんぺん、大根頼み
君は何にしたかな
お、卵もいいね…
次は食べたことないのも挑戦してみようか?

うん、しみるねえ
美味しそうに食べる顔や勝負腰に、頼もしいやと笑う
満腹はまだまだ先


華折・黒羽
類さん/f13398

久しぶりの類さんとのお出かけ
加え、美味しいおでんが食べられる
なんて良い日だろうか

俺、ひたひたに汁を吸った大根が好きです
でも、余り熱い内は食べられなくて…
絶対に熱い内が美味しいのに、と
己の猫舌に歯噛みして

え、ご飯がお供なのは変なんですか…?
当たり前の事だと思っていました…
信じられない、という顔浮かべながら
おすすめというすかっしゅを頼み

いざや早速と出来立ての大根、玉子、蒟蒻を
確りと息吹き冷ましてから一口、二口
ほう、と溢れる息は幸いに染まり

俺の腹は、そう簡単に膨れませんよ
上機嫌な猫は何故だか店主に勝負腰
美味しいですねえ、類さん
そう言いながらも皿はひたすらに山と盛られてゆく



 これは戦争……戦争、なのだけれど。
 華折・黒羽(掬折・f10471)の尻尾は、ご機嫌にゆうらり。
 だって、久しぶりの彼とのお出かけというだけでも心躍るのに。
(「加え、美味しいおでんが食べられる」)
 ――なんて良い日だろうか、と。
 そんな、わくわくそわりとした様子の黒羽と、並んでカウンター席に座って。
 冴島・類(公孫樹・f13398)も緑の瞳を柔く細める。
 腹が減っては戦ができぬ、とはよく言うように。
 戦場を駆けるための補給もあるのだけれど……でも何よりも、美味しいものを君と楽しめる機に、と。
 類も、眼前の具材で溢れんばかりのおでん鍋へと視線を向けて。
「おでん、いいよねおだし染み染みで」
「俺、ひたひたに汁を吸った大根が好きです」
「大根わかる!」
 黒羽の言葉に、大きく同意するように、こくり。
 けれど刹那、ぺたりとなる黒羽の耳。
「でも、余り熱い内は食べられなくて……」
 ……絶対に熱い内が美味しいのに、と。
 歯噛みする彼はそう、やはり猫舌。
「そっか猫舌……」
 そんなちょっぴりしゅんと悔し気な口元へと、つい目をやりながらも。
 火傷気をつけるんだよ、と声を。
 それから、類はこう黒羽へと訊ねてみる。
「おでんとご飯一緒に食べない人もいるらしいけど。黒羽はどっちだい、おかずに米食べれる派?」
 ……ちなみ、僕は全然大丈夫派、って。
 それを聞いて、黒羽は思わず瞳をぱちくり。
「え、ご飯がお供なのは変なんですか……? 当たり前の事だと思っていました……」
 おでんはてっきり、おかずかと思っていたのに、と言わんばかりに。
 信じられない、という驚愕の表情を宿しながら。
 そんな軽くカルチャーショックを受ける黒羽であるが。
「酒と楽しむのも好きだけど。これを君と楽しむのは、またいつか」
 ……果実のすかっしゅ、おすすめみたいだよ、と。
 まだ未成年な彼には、店主おすすめだというスカッシュを勧めてみる類。
 頼んだ辛口の日本酒を一緒に楽しめる日を、心待ちにしながら。
 そして日本酒とスカッシュを掲げ、乾杯をしてから。
「これだけあると悩むねぇ」
 類はまず、牛すじ、はんぺん、大根をよそって貰って。
 ……君は何にしたかな、って隣を見遣れば。
 いざや早速と、出来立ての大根、玉子、蒟蒻を、はふはふはふ。
 火傷しないようにふーふー確りと息吹き冷ましてから、いざ一口、二口。
 気をつけつつも、はむはむ頬張ってみれば。
 ほう、と幸せそうに溢れる息。
「お、卵もいいね……」
 類は玉子もひとつ、追加でお願いしてから。
 くいっと日本酒を口にしつつ、零れる声。
 ……うん、しみるねえ、って。
「次は食べたことないのも挑戦してみようか?」
『まだまだたんと食べな、おにいさんたち! まだいけるだろ?』
「俺の腹は、そう簡単に膨れませんよ」
 そうゆうらり上機嫌に尻尾を揺らして言った猫は、何故だか店主に勝負腰?
 類は、そんな美味しそうにはふはふ食べる顔や、めらりと勝負腰な様子を見て。
 頼もしいやと、くすり。
 そんな彼の隣で、嬉し気に耳をぴこりとさせながら。
「美味しいですねえ、類さん」
 ひたすらに着々と、山と盛られてゆく皿。
 そして類は玉子をいただきながら、ほこほこと微笑み深める――満腹はまだまだ先、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

境・花世
綾(f01786)と

今日は沢山働いたから、
ご褒美にいっぱい飲んでもいいかな
ふふ、ありがと、乾杯!

一皿目は牛筋に大根
こっくり濃厚なお肉と蕩ける舌触り
出汁の風味がもうたまらない

熱々に流し込む冷酒の心地いいこと
じんわりと堪能してふと横を見れば
えっ 綾何皿食べたの

健啖なきみに負けじと頼む次の皿は
奇しくもおんなじちくわぶだったらしい
え? 残り一個しかないって?

そんな、きみと争いたくなんかないのに……!

皿と綾を深刻そうな顔で交互に見つめれば
差し出される神の恩寵
艶めかしい白さのちくわぶが輝いてる

ね、綾、半分こしよう

きっかり等分してもちもちと頬張れば、
しみしみのお出汁に思わず綻ぶ
おいしいねえ、しあわせだねえ


都槻・綾
f11024/花世

今日もお疲れ様です
微笑んで
冷酒を一献、乾杯

喉を潤した後は
益々空腹を覚えるもの

大根
ちくわぶ
白瀧

欠かせない此れ等を常に押さえ
都度
卵や餅巾着なども加えながら
変化を楽しみましょ

やぁ
実に見事

口へ運んだ途端に
ふわりほろりと崩れる大根

もっちりした歯応えが楽しいちくわぶ

美しく編まれた白瀧は芸術
結び目を噛んで解くことの艶やかさよ

何処までも澄んだ金の出汁は
濁らぬよう丁寧に丁寧に煮込まれた証
口中でほどけ
香りで満たし
深い滋味を与えてくれる

美味ですねぇ

しみじみ呟きつつ
お代わりの皿を差し出すのも
もう幾度目だろう

最後のちくわぶは
勿論、

あなたに譲りますとも

美味しそうに頬張る其の笑顔が
いっとうの御馳走ですから



 仕事終わりに立ち寄る屋台で過ごす時間。
 それはちょっぴり疲れた身体に染み渡る、ささやかだけど幸せなひととき。
「今日は沢山働いたから、ご褒美にいっぱい飲んでもいいかな」
 眼前には鍋から溢れんばかりの美味しそうなおでん。
 さらにそれに酒がつけば、幸せ度も増し増しだから。
 そうちらりと見る境・花世(はなひとや・f11024)に、今日もお疲れ様です、と微笑んで。
 都槻・綾(絲遊・f01786)は彼女の所望する、冷酒を一献。
 ふふ、ありがと、と笑みながら。花世も注がれた酒を手に、彼と――乾杯!
 くいっと口にすれば、美味な酒はじわりと胃袋に染みて。
 益々覚える空腹に抗わず、綾は確りと押さえる。
 大根、ちくわぶ、白瀧――まずは定番で欠かせない具材たちを抜かりなく。
 そして変化を楽しむように追加するのは、味がよく染みた玉子や餅巾着。
 花世の一皿目は、牛筋に大根。
 こっくり濃厚な肉を口へと運べば、ほろり。蕩けるような舌触り。
「出汁の風味がもうたまらない」
「やぁ、実に見事」
 ふたり同時に、はふ、と漏れるのは、幸せの吐息。
 そして綾が次に箸を入れたのは、大根。
 刹那、ふわりほろりと崩れて。頬張れば、味も染み染み。
 続いて、もっちりした歯応えが楽しいちくわぶに、美しく編まれ結ばれた白瀧はまさに芸術。
 結び目を噛んで解けば、はらりと口の中で広がる艶やかさ。
 そしておでんと言っても、ただコトコトと長い時間煮ればいいといものではないのを綾は知っている。
(「何処までも澄んだ金の出汁は、濁らぬよう丁寧に丁寧に煮込まれた証」)
 これだけ溢れんばかりの具材を似ても尚、キラキラと澄んだ出汁は、手を掛けないと成せないもの。
 具材ひとつひとつに丁寧に下拵えがしてあり、かなりの拘りが見え隠れしていて。
 そん逸品を頂けば、口中でほどけ、香りで満たし、深い滋味を与えてくれる。
 そしてそんな熱々なおでんを肴に、流し込む冷酒の心地良さをじんわりと楽しんでいた花世であったが。
「美味ですねぇ」
 そう、しみじみほのぼのと聞こえてきた声がした隣を、ふと見遣れば。
 思わずぱちくりと瞳を瞬かせてしまう。
「えっ 綾何皿食べたの」
 もう幾度目だろうか、お代わりの皿を何気に差し出している彼の姿を見て。
 そんな健啖な綾に負けじと頼む、花世の次の皿は。
「次は、ちくわぶにしようかな」
「店主、ちくわぶをいただけますか?」
 奇しくも同じ、ちくわぶ。
 ……しかも。
『あっ、ちくわぶ、あとひとつだね』
「え? 残り一個しかないって?」
 その事実に、ふりると首を横に振る花世。
 ――そんな、きみと争いたくなんかないのに……!
 これから仕込むんだ、すまないねェと申し訳なさそうな店主の声を聞きながらも。
 皿と綾を深刻そうな顔で交互に見つめれば。
 ……最後のちくわぶは、勿論。
「あなたに譲りますとも」
 そう差し出されるは、神の恩寵!
 キラキラと輝きを放つ、艶めかしい白さのちくわぶ……!
 そんなぱあっと笑み咲かせる花世に、綾はくすりと笑む。
 ……美味しそうに頬張る其の笑顔が、いっとうの御馳走ですから、って。
 でも、花世は知っているから。
 最も平和的で、誰もが幸せになる方法を。
「ね、綾、半分こしよう」
 そう――きっかり等分して、仲良く半分こします!
 それを一緒に嬉々と、もちもち頬張れば。
 しみしみのお出汁に、思わず満開にほこほこ綻ぶ笑顔。
 ――おいしいねえ、しあわせだねえ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

竜胆・樹月
マイペースにたくさん食べる

世界を救うためにここまで来たのだけど…
おでんの屋台はここでいいのかな?

店主の竜神に挨拶
「うん、もちろん!
お腹いっぱいいただきま~す」
ああ…、匂いだけでも美味しそうだなぁ

ボクは未成年だけど、竜神同士、語り合いたいなぁ
飲み物は水でいい…
でも、お勧めなら…そうだね、イチゴスカッシュ

おでんは、苦手なものはないので、片っ端からいただく
特に好きなのは、がんも、ちくわぶ、もち巾着…
もち巾着のロシアンおでん!?面白そう…?
見た目じゃわからないね…これかな?
ちなみに激辛は苦手なんだよね
あたったら水を2杯くらい飲まないと…

最後は変わった具に挑戦
とても満足…!
ただ…ボクの胃袋が小さすぎて!



 これは、幽世の世界で起こっている戦争。
 そしていざ戦場へと足を運ぶのは、竜胆・樹月(竜神の剣豪・f33290)。
「世界を救うためにここまで来たのだけど……」
 ……おでんの屋台はここでいいのかな? って。
 そう――今回の戦場は、おでん屋台!
『イラッシャイ! たくさん食べていきな!』
 そんな店主に声を掛けられ、樹月も元気にご挨拶。
「うん、もちろん! お腹いっぱいいただきま~す」
 もてなし衝動を大暴走させてしまっているという店主がせっせと仕込むおでん鍋には、溢れんばかりの具材が。
 コトコトと煮込まれているそれは、どれも味が染み染み。
(「ああ……、匂いだけでも美味しそうだなぁ」)
 樹月はわくわくそわりと、沢山あるおでんへと視線を巡らせるけれど。
 でも、おでんを頂くその前に。
『飲み物は何にするかい? おにいさんは酒はまだ飲めないから……各種果実スカッシュなんてどうだい?』
 飲み物は水でいい……と思っていた樹月だけど。
 お勧めなら、と選んだのは。
「……そうだね、イチゴスカッシュ」
 しゅわりと甘酸っぱい、イチゴスカッシュ。
 未成年だからまだ酒は飲めないけれど。
(「竜神同士、語り合いたいなぁ」)
 そう思っていれば、じゃあ乾杯だな! と。
 自分用に注いだ酒をカチリとイチゴスカッシュのグラスに合わせる店主。
『おでんは何にするんだ? 苦手なものとかあるかい?』
「おでんは、苦手なものはないかな。でも特に好きなのは、がんも、ちくわぶ、もち巾着……」
『餅巾着ならば、ロシアンおでんなんてどうだ?』
 そんなもてなし衝動が爆発している店主の提案に、樹月は瞳をぱちくり。
「もち巾着のロシアンおでん!? 面白そう……?」
 そして、じぃっと餅巾着が並ぶ鍋を見つめて。
「見た目じゃわからないね……これかな?」
 ひとつ選んで、ぱくりと口にしてみれば。
「ん、美味しい……あっ、か、辛ッ!!?」
 当たりの激辛を引いてしまいました!
 ちなみに激辛は苦手だという樹月、差し出された水を一気に2杯飲み干しました。
 そして舌のひりひりも落ち着けば、今度は変わった具に挑戦!
「トマトにじゃがいも……餃子?」
 そう少しずつ口にしてみれば、どれも意外といけます!
 鍋にぷかりと浮かぶおでんは美味しそうで、まだまだ、気になる具材はいっぱいあるけれど。
(「ただ……ボクの胃袋が小さすぎて!」)
 だから無理せずマイペースに、でもたくさん色々と食べていきながらも。
 ――とても満足……!
 そう、ほくほく笑顔を宿す樹月。
 定番も変わり種も、おでんは勿論美味しいし。
 それに店主とも沢山、いっぱい楽しく話せたから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

宵鍔・千鶴
【nyx】

箸を持って準備万端
黄金の出汁に輝くおでん
ぎゅうぎゅう美味しそうに游いでる
俺は炭酸ドリンクで乾杯!

推しのプレゼン?
俺はね、王道だけどやっぱり
つゆが染み込んだ大根かな
淡白な白い大根だからこそ
出汁の旨味と一体化してる
あと餅巾着もすき。食べたらびょーんと伸びて

ニーナの牛すじほろほろで美味しそう
こらーげんは美容に良いんだっけ…さすがの女子力
シャトはおでん初めて?
俺らが選んだおすすめ、とりあえず食べる?
あ、ロールキャベツはウマそ…え、たこやき?
汁の中にぷかぷかするのを眺めてぱくり
じゅわっと広がる食感、タコと出汁と合ってる!

菫には当然の様に俺のおすすめを器に入れて
たっぷり染み込んだたまごも頬張り


君影・菫
【nyx】

こがねの出汁にでゆらゆら游ぶおでんに
思わずうちまでほっこりしてまう
具材もきらきらやわあ

推しって自分のオススメよな?
ええね、楽しそやわ
梅酒を片手に一先ず乾杯しよか

うちの推しはたまご
つるつるの表面に仄かに汁染みたとこも
中のほろほろとけていく黄身も好きなんよ

ニーナの牛すじ
ほろほろとけそうで美味しそ
更にこらーげんで女子力添えるの流石やねえ
シャトは初めてやのに選びが秀逸
たまごをオススメ思たら煌めくロールキャベツと
居座るたこ焼きに眸をまあるくするけど
物は試しと口へタコは逃さんよーに

ちぃがくれる染み大根にみょーんって伸びる餅巾着
定番と食感が堪らんねえ…
さり気にたまごも食べてくれるからふにゃり咲う


ニーナ・アーベントロート
【nyx】
ほっこり優しいお出汁の香りと
立ち上る湯気の中から現れたおでん達
すごいね、具材が輝いて見える…
乾杯は桃スカッシュで!

ね、皆の推し具材プレゼン大会しない?
皆のお勧め食べてみたいな
おでん愛も語っちゃえ

あたしの推しは牛すじ
甘めのお出汁を含んでほろり崩れる食感は最高
閉じ込めた旨味とコラーゲンが噛む程に広がるんだ

千鶴くんの大根は綺麗な琥珀色に染まって
口の中で溶けるように柔らかい
餅巾着も外せないよね
菫さんの玉子、黄身がほっくほく
ぷるぷる白身の食感も楽しいね
シャトさんのは、ロールキャベツ?
和と洋の美味しいコラボだ!
たこ焼きとおでんの邂逅にも興味津々
ぱくり頬張る明石焼き風のお味に
思わず笑顔が溢れちゃう


シャト・フランチェスカ
【nyx】

これが!
じゃぱにーず・おでん!
色々入ってるんだね
お出汁のいい香り

僕も梅酒くださーい
おでんパーティーに乾杯

第一印象はこれが気になるな
ふむ、はんぺん
ふわふわで染み染みだ
みんなの推しも是非頂くよ
ふむ、ふむ…

大根は透き通りそうなほどの輝き
牛すじは無骨な見た目に反して繊細な舌触り
この謎の巾着の中には…?
とろけるお餅、独創的だ
卵も黄身までよく染みてる

…完全に理解した
染み込むものは美味いということだね?

これがいいな
ロールキャベツと
たこ焼き!

これも『もてなし衝動』ってやつなのか
店主曰く「明石焼き風だな」だって
ふふ、じゃあ僕はたこ焼きを推すから
みんなも食べてみて?
たこが脱走しないように気をつけてね



 ちょっと何だか、大量ではあるのだけれど。
「これが! じゃぱにーず・おでん! 色々入ってるんだね」
 ……お出汁のいい香り、と。
 ほかほか食欲そそられる匂いに誘われるように、おでん屋台へと足を運んだのはシャト・フランチェスカ(侘桜のハイパーグラフィア・f24181)。
 そんなシャトにとって、眼前のじゃぱにーず・おでんは初めてのもの。
 そしてシャトと一緒におでん鍋を眺めながら、しゃきんと箸を持って準備万端な宵鍔・千鶴(nyx・f00683)。
 鍋を満たす出汁は澄んだ黄金いろ。それに浸かるおでんもまた耀いていて。
「ぎゅうぎゅう美味しそうに游いでる」
 ちょっと店主がもてなし衝動を大爆発させているから、おしくらまんじゅうをするみたいに所狭しと、游ぐようにぷかり浮いている。
 そんな美味しそうに游ぶおでんに、君影・菫(ゆびさき・f14101)も思わずほっこり。
「具材もきらきらやわあ」
「すごいね、具材が輝いて見える……」
 ふんわり優しいお出汁の香りと、ほかほか立ち上る湯気の中から現れたおでん達をじぃと見つめつつ。
 ニーナ・アーベントロート(赫の女王・f03448)の瞳もキラキラ。
 けれど、おでんを頂く前に。
「一先ず乾杯しよか。うちは梅酒で」
「僕も梅酒くださーい」
「俺は炭酸ドリンク」
「あたしは桃スカッシュで!」
 それぞれ、飲み物を選んで手にすれば。
 おでんパーティーに――乾杯!
 そして初めてのおでんだというシャトは、沢山の具材を見回してから。
「第一印象はこれが気になるな」
 シャトの心を惹いたのは、真っ白なふわふわ。
「それは、はんぺんやね。シャトは初めてやのに選びが秀逸」
「ふむ、はんぺん。ふわふわで染み染みだ」
 はむりと食べてみれば、ちょっと熱かったけれど、じゅわりと口の中に広がる出汁の風味。
 そして皆でわいわいと皿におでんを取っていきながら。
「ね、皆の推し具材プレゼン大会しない? 皆のお勧め食べてみたいな」
 ニーナがふと提案するのは、推し具材プレゼン大会!
「推しって自分のオススメよな? ええね、楽しそやわ」
「おでん愛も語っちゃえ」
 そう笑み咲かせて賛成した菫の隣で、早速推しを語るのは千鶴。
「推しのプレゼン? 俺はね、王道だけどやっぱり、つゆが染み込んだ大根かな。淡白な白い大根だからこそ、出汁の旨味と一体化してる」
 皿に取られたそれを見れば、真白なはずの大根が出汁の黄金色を仄かに纏っていて。
 ニーナはそんな千鶴の推しを取って、はむり。ひとくち食べてみれば。
「千鶴くんの大根は綺麗な琥珀色に染まって、口の中で溶けるように柔らかいね」
 ほろりと口の中で崩れ、中までしっかり味も染みた絶品。
「あと餅巾着もすき。食べたらびょーんと伸びて」
「分かる! 餅巾着も外せないよね」
 出汁を吸ったおあげに包まれた餅巾着も欠かせない。
 そしてすいっと菫が澄んだ出汁の中から掬い上げたのは。
「うちの推しはたまご。つるつるの表面に仄かに汁染みたとこも、中のほろほろとけていく黄身も好きなんよ」
「菫さんの玉子、黄身がほっくほく。ぷるぷる白身の食感も楽しいね」
 これまた王道の玉子。
 いくつだってつい食べたくなる、艶やかでほくほくな人気者。
 そんな玉子を堪能した後、ニーナが語るのは。
「あたしの推しは牛すじ。甘めのお出汁を含んでほろり崩れる食感は最高。閉じ込めた旨味とコラーゲンが噛む程に広がるんだ」
 蕩けるようによく煮込まれている牛すじ。
「ニーナの牛すじほろほろで美味しそう。こらーげんは美容に良いんだっけ……さすがの女子力」
「ほろほろとけそうで美味しそ。更にこらーげんで女子力添えるの流石やねえ」
 美味しいプレゼンは勿論、千鶴と菫も感心するニーナの女子力。
「ふむ、ふむ……みんなの推しも是非頂くよ」
 シャトはそう、大根に餅巾着、玉子とそして牛すじも取ってみて。
「シャトはおでん初めて? 俺らが選んだおすすめ、とりあえず食べる?」
「大根は透き通りそうなほどの輝き。牛すじは無骨な見た目に反して繊細な舌触り。卵も黄身までよく染みてる。この謎の巾着の中には……?」
 千鶴の言葉に頷きながらも、ひとつひとつ味わってみて。
 こてりと首を傾けつつも口にした餅巾着も食べてみれば、みょーん。中身はお餅。
 そんな餅巾着をはむはむと食べ終わってから。
「……完全に理解した」
 そう大きくひとつ、シャトはこくり。
「染み込むものは美味いということだね?」
 おでんの真髄を見極めたり……!
 ということで、シャトが選んだおでんはというと。
「これがいいな。ロールキャベツとたこ焼き!」
「シャトさんのは、ロールキャベツ? 和と洋の美味しいコラボだ!」
「あ、ロールキャベツはウマそ……え、たこやき?」
 ニーナの声に続いたシャトの言葉に、おでん鍋の中を二度見する千鶴。
『お、いいところに目をつけたねェ! 明石焼き風だな』
「ふふ、じゃあ僕はたこ焼きを推すから。みんなも食べてみて?」
 もてなし衝動の暴走故にか、ぷかりと確かに出汁に浮かんでいるのは、たこ焼き!?
 千鶴は汁の中にぷかぷかするそれじっとを眺めてから――ぱくり。
「タコと出汁と合ってる!」
 おでんがはじめてだというシャトに、推しのたまごをオススメしようと思った菫も、煌めくロールキャベツと居座るたこ焼きにぱちくり。
 思わずたこ焼きみたいに、眸をまあるくするけど。
「たこが脱走しないように気をつけてね」
「ふふ、タコは逃さんよーにせななぁ」
 シャトの声に笑んで、タコを逃さぬように食べてみれば。
 たこ焼きとおでんの邂逅にも興味津々だったニーナも、続いてはむり。
「確かに、明石焼き風かも!」
 頬張ったたこ焼きならぬ明石焼きみたいなその味に、ほっこり思わず溢れちゃう笑顔。
 それから千鶴は、さっと当然の様におすすめを器に入れて、菫へ。
 そして彼女おすすめのたっぷり染み込んだたまごも、ぱくっ。
「定番と食感が堪らんねえ……」
 染み染み大根に、みょーんって伸びる餅巾着。
 それから菫はふにゃりと咲う。
 だって、自分の推したまごも美味しそうに食べてくれるから。
 そして見事なプレゼンの賜物。それぞれの推しおでんが全部、みんなの推しに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルーシー・ブルーベル
【彩夜】

おでんは最近知ったお料理なのだけど、だいすきよ!
すっかりお気に入りになってしまったの
屋台?というこのお店もステキ!

お品書きをぎゅうっと見つめて
うーん、ルーシーは何にしよう
ウズラ卵でしょ、はんぺん、ちょっと変わったトマト、ちくわぶも!
口に含むとお出汁がじゅわっと
どれも味がしみしみでおいしいわ

ロシアンおでん……!
ルーシー、カレーも甘口だけれど大丈夫かな
ちょっと辛さ控えめで挑戦できるなら食べてみたいわ
お水をたくさんと、プリンをいくつも用意して……

ひぇ。小鉄さんは大当たり??
だ、大丈夫?お水たくさん飲んで!
プリンいる?

ルーシーも勇気をだして……ロシアン餅巾着、頂きましょうっ
(結果はおまかせ!)


メリル・チェコット
【彩夜】

おっでんっ、おっでんっ!
ふんふんとご機嫌に鼻歌を携えて
わあ、みんなおでん好き?
メリルも大好き、楽しみだね!

わたしはどれにしよっかなあ
ふふ、餅巾着もちくわぶもいいな
並ぶみんなと同じものをいくつか注文
それとおでんで一番好きな、お出汁がしみしみの大根!

ひとしきり絶品のおでんを堪能したなら
メニューに並ぶロシアンおでんがどうしても気になる
みんなで挑戦、してみたい……!
店員さん、初めてなのでできれば辛さ控えめでお願いします(ひそひそ)

わ、小鉄くん大丈夫!?
小鉄くんがそんな風に……ロシアンおでん、おそるべし……
辛いのあんまり得意じゃなくても大丈夫かな……
よーし、メリルも食べてみる!
(結果はおまかせ)


蘭・七結
【彩夜】

ふふ、おでんね
おでんをいただくのは、久方ぶりだわ
立ち昇る香りに食欲がそそられるよう

定番のもの、はじめて見るもの
彼方にも此方にも、手を伸ばしてしまいそう
皆さんは何れを選ぶのでしょう?
わたしは、味染み大根とロールキャベツ
ふんわりはんぺんも、ひとつ

じゅわりと染み渡る出汁のお味に舌鼓
ほう、と吐息が溢れてしまうわ
真冬にも、またいただきたいものね

まあ、ろしあんおでん
辛いものが入っているのね?
――わ、コテツさんは大丈夫かしら
メリルさんもルーシーさんも、ご無理なく
辛味が強いものは、得意とはいえないけれど
わたしも、ひとつ。いただきましょうか

もちもちの餅巾着を、ひとつ選んで
さあ、いただきます

(結果お任せ)


志島・小鉄
【彩夜】
妖怪の姿で参加しマス!

おでんデス!わしは熱々ノおでんが大好きデスね~。
一番好きな具材は餅巾着デス!
食べたらもちもちのお餅が伸びるのデス!
ほほぅ。デザートやロシアンおでんも有るノデスネ。
皆サン、ロシアンおでんをしますカ?
辛ゐ食べ物は大好きデスゾ!皆サンは辛ゐ物は平気でせうか?
お水もたっぷり用意しておくと良ゐデスネ!
わしの準備はバッチリデス!コップ三杯分の水も用意して居りマス!
わしはコチラの餅巾着ヲ食べマス。餅巾着は外せマセン!

皆サンの様子を眺め乍らわしも餅巾着ヲ食べマス!
ほほぅ。熱々で美味しゐデスネ~
やや!ややや!辛い!!
辛い餅巾着デシタ!大当たりデス!



 店主のもてなし衝動が大爆発してしまったという屋台。
 ほくほくと美味しそうな香りがするこの屋台で食べられるのは、そう。
「おっでんっ、おっでんっ!」
 ふんふんとご機嫌に鼻歌を携え、うきうき軽い足取りのメリル・チェコット(ひだまりメリー・f14836)が言う様に、おでん!
「ふふ、おでんね」
 聴こえる弾む声に、そう瞳細め笑み零すのは、蘭・七結(まなくれなゐ・f00421)。
「おでんをいただくのは、久方ぶりだわ」
 ……立ち昇る香りに食欲がそそられるよう、と。
 そして皆で席につけば、眼前には溢れんばかりのおでんたち。
「わあ、みんなおでん好き?」
 メリルの声に真っ先に答えたのは、もふもふ妖怪姿の志島・小鉄(文具屋シジマ・f29016)。
「おでんデス!わしは熱々ノおでんが大好きデスね~」
「おでんは最近知ったお料理なのだけど、だいすきよ! すっかりお気に入りになってしまったの」
 ルーシー・ブルーベル(ミオソティス・f11656)もそう答えながら、ぐるりと視線を巡らせて。
「屋台? というこのお店もステキ!」
 ちょっぴり狭いお店だけれど、何だか屋台は美味しい秘密基地みたいでわくわくしてしまう。
 そんな皆から返って来た声を聞いて、メリルもこくりと頷く。
「メリルも大好き、楽しみだね!」
 そしてみんな大好きなおでんをいざ、いただきます!
 七結は数え切れないほどある具材をくるり、巡らす眸にひとつひとつ映して。
 ぷかりと澄んだ黄金いろの出汁に浮かぶのは、定番のもの、はじめて見るもの――。
 ……彼方にも此方にも、手を伸ばしてしまいそう、って。
 そして店主によそって貰ったのは。
「皆さんは何れを選ぶのでしょう? わたしは、味染み大根とロールキャベツ」
 さらに、真白でふわふわなはんぺんも、ひとつ。
「うーん、ルーシーは何にしよう」
 ルーシーもお品書きと眼前のおでんをぎゅうっと見つめて。
「ウズラ卵でしょ、はんぺん、ちょっと変わったトマト、ちくわぶも!」
「わたしはどれにしよっかなあ。ふふ、餅巾着もちくわぶもいいな」
 メリルは皆の皿によそわれてゆくものと同じものをいくつか注文した後。 
 やはり、これは外せません!
「それとおでんで一番好きな、お出汁がしみしみの大根!」
「一番好きな具材は餅巾着デス!」
 小鉄も、出汁をいっぱい吸ったおあげの巾着をひょいと箸で摘まんで。
 はむりと食べてみれば、みょーん。
 中に入ったもちもちの餅が伸びちゃいます。
 そして七結も、さくりと箸が通るほろほろの大根を口にすれば。
 じゅわりと染み渡って広がるのは、風味高い出汁のお味。
 思わず、ほう、と吐息が溢れてしまう。
 ルーシーもはふはふ、定番から変わり種まで、ちょっとずつまずは食べてみれば。
「どれも味がしみしみでおいしいわ」
 ほこほこ湯気が立つ澄んだ出汁に浮かんだ、熱々のおでんたち。
「真冬にも、またいただきたいものね」
 七結の言う様に、寒い季節にも是非食べたくなるもの。
 そして小鉄は、見つけてしまう。
「ほほぅ。デザートやロシアンおでんも有るノデスネ。皆サン、ロシアンおでんをしますカ?」
『もふもふなおにいさん、いいねェ。当たりもひとつじゃないよ!』
 もてなし衝動を変な方向に暴走させてしまった店主は続ける。
 当たりは超激辛餅入りだよ! って。
 けれどその言葉に怯むことなく、むしろわくわく。
「辛ゐ食べ物は大好きデスゾ! 皆サンは辛ゐ物は平気でせうか?」
 そうやる気満々な小鉄の声に、ぱあっと笑み咲かせるメリル。
「みんなで挑戦、してみたい……!」
 だって、何気にひとしきり堪能しながらも、どうしても実は気になっていたから。
 メニューに並ぶロシアンおでんが……!
「ロシアンおでん……!」
 ルーシーもそう大きく見開いた瞳をぱちくりさせて。
「ルーシー、カレーも甘口だけれど大丈夫かな。ちょっと辛さ控えめで挑戦できるなら食べてみたいわ」
「お水もたっぷり用意しておくと良ゐデスネ!」
 小鉄の助言通りのお水をたくさんと、プリンをいくつも用意して……って。
 挑戦に先立って、もしもの時の備えをしておきます!
 そしてメリルも、店主へとひそひそ。
「店主さん、初めてなのでできれば辛さ控えめでお願いします」
 そう頼まれれば、もてなし衝動が暴走している店主も、わかった、とこくり頷いて。
「まあ、ろしあんおでん。辛いものが入っているのね?」
 七結も円らな双眸で、並ぶ餅巾着たちを、じぃ。
 それから、ロシアンの先陣を切るのは、勿論小鉄。
「わしの準備はバッチリデス! コップ三杯分の水も用意して居りマス!」
 そして、しゅばっと箸を伸ばして。
「わしはコチラの餅巾着ヲ食べマス。餅巾着は外せマセン!」
 慎重に餅巾着を見つめる皆の様子を眺めながら、選んだそれを――ぱくん。
「ほほぅ。熱々で美味しゐデスネ~」
 はふはふと熱を逃がす様に息を吐きながら、言った小鉄であったが。
 刹那、もふもふの耳と尻尾がぴこんっ。
「――やや! ややや! 辛い!!」
 何と食べたのは、辛い餅巾着! 大当たりです!
 そんな彼の様子に、七結は思わずきょとり。
「――わ、コテツさんは大丈夫かしら」
 そして、辛い物が苦手だと言っていた彼女達へと目をやって。
「メリルさんもルーシーさんも、ご無理なく」
 ……辛味が強いものは、得意とはいえないけれど、と紡ぎながらも。
「わたしも、ひとつ。いただきましょうか」
 七結も並ぶロシアン餅巾着の中から、もちもちのものを、ひとつ。
「ひぇ。小鉄さんは大当たり?? だ、大丈夫? お水たくさん飲んで!」
 さらに――プリンいる? と。
 水と一緒に、彼へとプリンも一緒に差し出すルーシー。
「わ、小鉄くん大丈夫!?」
 メリルは、ごくごくとすごい勢いで水を飲み干す小鉄の様子を見てふるり震える。
「小鉄くんがそんな風に……ロシアンおでん、おそるべし……」
 ……辛いのあんまり得意じゃなくても大丈夫かな……、って。
 一応、お願いしていたから、辛さはやや控えめにしてくれたみたいだけれど。
 でもこれは、真剣勝負だから……!
「よーし、メリルも食べてみる!」
「ルーシーも勇気をだして……ロシアン餅巾着、頂きましょうっ」
「さあ、いただきます」
 みんなで食べれば怖くない??
 せーので3人、ぱくっと選んだ餅巾着を口にすれば。
 一瞬の沈黙の後――。
「――あら、これは辛くないのね。ふふ、とてもおいしいわ」
 そう、セーフを引いた七結が笑み咲かせた、その時だった。
「……!!!? あっ、辛っ!!」
「!!! か、からッ……辛い!!」
 少し押さえてもらっても……辛い物は辛いんです!
 そして――プリンプリン! と。
 仲良く当たりを食べたルーシーとメリルは、慌ててプリンに助けを求めます……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アッシュ・ディーン
【箱】

オデン三銃士!?オレも入ってんのかよ!
なんかカイだけ違うくね?

どんな不思議具材も、つっても
オレ全然食ったことねぇからな!オデン
毒入りとか腐ってるじゃなけりゃなんでも食うぜ
ここ来る前からずっと腹減ってるし
食いっぷりはディアナと似たようなモンか?

オデンって何がうまいんだ?
あ、これ肉だろ!うまそう(牛すじとソーセージ)
好き嫌いねぇけど肉の方が好きだぞ
コレ(ちくわ)ヘンなの?でもうまい
カイはトマト嫌いなンか?食ってやろーか
泣くほど嫌いか!?

闇おでん…どころか闇ロシアン!?
味がヤバそうなのは吹きそうになったり
激辛に当たったら涙出てくるだろコレ
誰だロシアンするって言ったヤツ…!
言いながら全部食ってる


瀬古・戒
【箱】4人

うぉい!ジョー(ジョヴァンニ)よよよ余計な事言わんでいい!手元狂うわ!
自称おでん好き一般ピーポーだがきっと職質される系ジョヴァンニ!とか?

なに好き?俺ねー、大根と卵どっちが一番か悩ましくてさ
変わり種もあんのな、ロールキャベツに焼売、厚焼き玉子………トマト、き、貴様何故いる
アッシュ好き嫌いねぇとか…すごくね?ディアナも?勇者かよ…
俺も酒好き!飲も飲もお酌しまっせ

はは!いーなロシアンしちゃお!
闇鍋も合わせて闇ロシアンでも良いんだぜ?
辛すぎるモン苦手だが、食い物粗末にしたらいけねぇもん箸つけたんは意地で食う
が、トマトだけは、ヤツは許してくれ…俺泣くぞ?号泣だぞ?

誰だよ闇ロシアンとか言ったの


ディアナ・ロドクルーン
【箱】
おでんにトマト?ありありでしょ?美味しいわよ
…って何を面白解説をしているのジョーさん
自分だけが一般ピーポーとは言わせない

でも面白い言い回しが出来ないから省略!誰か宜しく!

苦手な食材は特になし、黒焦げた食材以外はなんでもござれよ
強いて言えば辛みが強いのがちょっと嫌ね
まあそれは当たりが出た時だけだし

常軌を逸したようなものでも
おでん(闇鍋)ってこういうのもあるのね!
と感動(?)しつつ美味しくいただきます

駄目よアッシュ君、好き嫌いはいけない事…
戒さんちゃんとトマトも食べましょうね~~(にんまり)
…泣いちゃった
言い出しっぺは誰だったっけ?…ジョーさんじゃなかっt…もごもごもご(何かがお口にin


ジョヴァンニ・カフカ
【箱】
今日の家訓:粗末にしない

おでん三銃士を連れてきたよ
どんな不思議具材もまずは食べてみる怖いもの知らず!斬り込み隊長のアッシュ!
闇おでん?ロシアンおでん?バッチ来い!な怖いもの知らず!面白主義のディアナ!
最近益々彼氏とラブラブの戒!

因みに、俺は美味しいおでんとお酒を楽しみたい一般ピーポーです
この4名で闇×ロシアンに挑戦します(判定お任せ)
さあ!闇のゲームの始まりだぜ!

好みの具は牛スジと蛸と大根ですね
苦手食材は無く、辛味もイケるので割りと何でも食べます
しかし、おでんの概念から逸脱した様な物には
流石に突っ込み、悶絶するしか…
責任持って食べます、食べますとも…!
誰ですか、闇とかロシアンとか言ったの



 ――今日の家訓:粗末にしない。
 最初の一行で、もうアレな予感しかしないけれど。
 そんな家訓を掲げ、イラッシャイ! と景気よく声を掛けて来た店主へと。
 ジョヴァンニ・カフカ(暁闇・f28965)は颯爽と紹介する。
「おでん三銃士を連れてきたよ」
 そう……共に屋台へとやって来た、おでん三銃士たちを!
 ――どんな不思議具材もまずは食べてみる怖いもの知らず! 斬り込み隊長のアッシュ!
 ――闇おでん? ロシアンおでん? バッチ来い! な怖いもの知らず! 面白主義のディアナ!
 ――最近益々彼氏とラブラブの戒!
「因みに、俺は美味しいおでんとお酒を楽しみたい一般ピーポーです」
「おでんにトマト? ありありでしょ? 美味しいわよ」
 そうしれっと後に起こる何の予感を彷彿とさせることを口にした後。
 ディアナ・ロドクルーン(天満月の訃言師・f01023)はジョヴァンニへと視線を向けて。
「……って何を面白解説をしているのジョーさん。自分だけが一般ピーポーとは言わせない」
 ――でも面白い言い回しが出来ないから省略! 誰か宜しく!
 一般ピーポーに代わる小粋な言い回しを、誰かに丸投げしました。
「オデン三銃士!?オレも入ってんのかよ!」
 そんなジョヴァンニの紹介に、おでん三銃士のひとり・アッシュ・ディーン(灰刃・f09290)も瞳をぱちくり瞬かせながらツッコんだ後。
「なんかカイだけ違うくね?」
 隣にいる瀬古・戒(瓦灯・f19003)へとちらり、目を向ければ。
「うぉい! ジョー! よよよ余計な事言わんでいい! 手元狂うわ!」
 何だかわたわたしています、最近益々彼氏とラブラブの戒さん。
 それから意外と律儀に、ディアナの丸投げを拾う戒。
「自称おでん好き一般ピーポーだがきっと職質される系ジョヴァンニ! とか?」
 ということで、三銃士が四銃士になったところで!
「この4名で闇×ロシアンに挑戦します」
 ――さあ! 闇のゲームの始まりだぜ!
 そうきりりと言い放つジョヴァンニは、確かに職質されそう。
 でもとにかく、まだ美味しそうなおでん鍋を見つめて。
「なに好き? 俺ねー、大根と卵どっちが一番か悩ましくてさ」
「好みの具は牛スジと蛸と大根ですね。苦手食材は無く、辛味もイケるので割りと何でも食べます」
 戒の問いに、闇のおでん前提感漂う答えを返すジョヴァンニ。
 そんな牛スジと蛸と大根をひょいと取る様子を横目に、溢れんばかりの沢山の具材を見回していた戒だけれど。
「変わり種もあんのな、ロールキャベツに焼売、厚焼き玉子……」
 そして……見つけてしまったのだ。
 ――トマト、き、貴様何故いる。
 ぷかりと浮いている、赤いアイツを。
 そんな絶望に似た呟きを零す戒を後目に。
「苦手な食材は特になし、黒焦げた食材以外はなんでもござれよ。強いて言えば辛みが強いのがちょっと嫌ね」
 ……まあそれは当たりが出た時だけだし、と。
 トマトありあり派なディアナもそう答えれば。
「どんな不思議具材も、つっても、オレ全然食ったことねぇからな! オデン。毒入りとか腐ってるじゃなけりゃなんでも食うぜ。ここ来る前からずっと腹減ってるし、食いっぷりはディアナと似たようなモンか?」
 アッシュも、物珍しそうにおでん鍋を眺めながらも口にする。
 ……うん、普通のおでんは、黒焦げた食材も毒も入っていません。
「アッシュ好き嫌いねぇとか……すごくね? ディアナも? 勇者かよ……」
 天敵を見ないようにしながらも、ぽつりと呟いた戒だけれど。
「因みに、俺は美味しいおでんとお酒を楽しみたい一般ピーポーです」
「俺も酒好き! 飲も飲もお酌しまっせ、きっと職質される系ジョヴァンニ!」
 大事なことなので二回言ったジョヴァンニと、嬉々とお酒を酌み交わせば。
 わくわくしつつ、適当にいくつか具材を取って。
「オデンって何がうまいんだ? あ、これ肉だろ! うまそう。好き嫌いねぇけど肉の方が好きだぞ」
 牛すじとソーセージを、ぱくりと食べてみるアッシュ。
 それから、こてりと首を傾けて。
「コレ、ヘンなの? でもうまい」
 空いている穴を覗いてみた後、そのヘンなの――ちくわをもぐもぐ。
 ……そして。
「はは! いーなロシアンしちゃお! 闇鍋も合わせて闇ロシアンでも良いんだぜ?」
 ちょっとお酒が入ったからか、そう言っちゃった戒。
「闇おでん……どころか闇ロシアン!?」
 けれど――今日の家訓:粗末にしない。
「辛すぎるモン苦手だが、食い物粗末にしたらいけねぇもん箸つけたんは意地で食う」
 ……とはいえ。
「が、トマトだけは、ヤツは許してくれ……俺泣くぞ? 号泣だぞ?」
 アイツだけは、泣いちゃいます……!
「カイはトマト嫌いなンか? 食ってやろーか。泣くほど嫌いか!?」
 そう言いながらも、アッシュは何だか袋みたいになっているものをひょいっと摘まんで。
 ぱくりと、口にした瞬間。
「……!!!?? かっっっら!!」
 闇ロシアンと聞いて、もてなし衝動が暴走した店主がすかさず素早く闇仕様にセッティング。
 早速、激辛ワサビ餅巾着を引いて、悶絶するアッシュ。
 そんな彼にふるりと首を横に振って、いい笑顔を向けるディアナ。
「駄目よアッシュ君、好き嫌いはいけない事……」
「誰だロシアンするって言ったヤツ……!」
 そう何気に戒よりも先に泣きながらも、ちゃんと全部食べます!
 そしてディアナも、ひょいっと鍋から具材を掬ってみれば。
「……おでんってこういうのもあるのね!」
 シュークリームという画期的な具材に感動(?)しつつも、美味しくいただきます!?
 そんなディアナの隣で、ふるりと震えるジョヴァンニ。
「責任持って食べます、食べますとも……!」
 ええ、今日の家訓:粗末にしない。
 そんな彼が掬ってしまったのは、ちくわぶかと思って取ったバナナ。
「誰ですか、闇とかロシアンとか言ったの」
 これが絶妙に超まずい。
 そしてやはり……オチは。
 何だかめっちゃぷるぷるしてる戒の皿にあるのは、アイツ。
「戒さんちゃんとトマトも食べましょうね~~」
 そうにんまりするディアナが、その顔を覗き込めば。
 ――今日の家訓:粗末にしない。
「……誰だよ闇ロシアンとか言ったの」
「……泣いちゃった」
 ええ、誰でもない貴女です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

津々楽・善人
【琥藍荘】
屋台飯ってのは何でこうも美味そうに見えるかねぇ
ほい、いただきます

仰山食ったら筋肉むきむきになるし
俺らよりも大きくなれるぞ
食え食えたーんと食え

示された竹輪チラ見して
木の枝だよ〜(適当)
まあ大した違いはなかろ

しかしこいつら隙有らばいちゃいちゃすんな
主従横目に厚揚げうまうま
絵面最悪の提案はやめろ
アタイの事は放っておいて

いやだから俺は要ら――(わあ 圧すっごい
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜
!(決意のあーん
ふぉっ ほっ ほっ!(熱)(熱)
(水一気に煽り)
……美味ぁい!!!(涙目

悶えてる藍に熱いお茶をそっと
なぁにさっきのお礼じゃよ

おでんはやめられねぇ止まらねぇ
んな幸せそうに食ってやりゃ店主も本望だろうよ


不知火・藍
【琥藍荘】
ほう、これがおでん
良く煮込まれているな
玉子に大根に…この穴の開いた食べ物は?
木の枝?なんと、すごいな
…本当か?

琥珀様、熱いので気を付けて
私が冷ましましょう(ふーふー、あーん)
味わう姿にほっこり和み
善人殿は冷まさなくて平気だろう
食べさせてやろうか

琥珀様もくださるのですか?
(嬉)(でも熱そう)
嗚呼、善人殿が腹が空いているそうです
是非お先に
…主の厚意を断るなど許さぬぞ(小声で圧)
合掌して水を差し出す

あ、私も…ですよね
有り難き幸せ…!
ぱく
っ!~~っ!(はふはふ。悶)
美味しいです、と顔で応え
差し出されたお茶を飲…お茶!?(悶2)

おのれ覚えていろ…
(慎重にはんぺんぱくり)
…うむ
幸せの味、ですね


不知火・琥珀
【琥藍荘】
おでん、おでんか…!
なんだか強そうなひびきだ
食ったら強くなれるのか?

どれがいいか…
どれも気になるが…
こはくはこの、白い面白いやつが、いいな
しらたきって言うのか、そうか
らんに食べさせてもらって、もぐもぐ
うむ、うまい!

こんなうまいもの、らん達も食べないともったいないぞ
これなんかどうだ!
たまごをひとつ取って、らんに向ける
む、ぜんが食べるか?うむ、よし!
どうだ、うまいだろ、とにっこり

それじゃあ、らんにはこれだな
今度は大根を取って、らんの口元へ

こはくは次は何にしよう?

ほくほくうまうまなおでんの合間に
オレンジジュースを一口飲んで、ぷはぁ!
おでんはいいな、楽しいな
二人と食べられて、こはくは幸せだ!



 ほこほこ、食欲をそそる湯気をあげて。
 暖簾を潜れば、店主のイラッシャイ! の声と共に迎え入れてくれるのは、溢れんばかりのおでんたち。
 ちょっともてなし衝動が暴走しすぎて、凄い量ではあるけれど。
「屋台飯ってのは何でこうも美味そうに見えるかねぇ」
『たくさん食っていきな!』
 そんな店主に、ほい、いただきます、と返すのは、津々楽・善人(綴れ生く・f12578)。
 そして案内された席にちょこんと座ってから。
「おでん、おでんか……! なんだか強そうなひびきだ。食ったら強くなれるのか?」
 ぷかりと鍋に浮かぶ沢山のおでんを前に、瞳輝かせながらそわりとする不知火・琥珀(不知火家当主・f06806)。
 善人はそれにこくりと頷いて。
「仰山食ったら筋肉むきむきになるし、俺らよりも大きくなれるぞ」
 ……食え食えたーんと食え、と笑み返す。
 そしてそんなわくわくしている主をほこほこ見つめながらも。
「ほう、これがおでん。良く煮込まれているな」
 不知火・藍(藍澄鏡・f06808)も、鍋の中のおでんをじっと見つめて。
「玉子に大根に……この穴の開いた食べ物は?」
「木の枝だよ〜」
「木の枝? なんと、すごいな」
 指された穴の開いたソレ……竹輪をチラ見して適当に言った善人の声に、一度は瞳瞬かせるも。
「……本当か?」
「まあ大した違いはなかろ」
 きっと大した違いはありません、ええ。
 まぁそれはともかく……いざ、おでんを食べます!
「どれがいいか……どれも気になるが……こはくはこの、白い面白いやつが、いいな」
『それはしらたきだねェ』
「しらたきって言うのか、そうか」
 店主に教えて貰ったしらたきを、ぱくり……と琥珀が食べようとしたけれど。
 いかにもほかほかな湯気が立っているおでんは、絶対熱そうだから。
「琥珀様、熱いので気を付けて。私が冷ましましょう」
 ――ふーふー、あーん。
 藍に冷まして貰って、差し出されたそれをもぐもぐ口にしてみれば。
「うむ、うまい!」
 味がしみしみの白滝の美味しさに、ぱあっと輝く笑顔。
 そんな主の味わう姿に、ほっこり和みつつも。
「しかしこいつら隙有らばいちゃいちゃすんな」
「善人殿は冷まさなくて平気だろう。食べさせてやろうか」
 厚揚げうまうまと食べている善人にも、あーんしてあげます?? 冷まさないで。
「絵面最悪の提案はやめろ」
 ……アタイの事は放っておいて、と。
 そういちゃこらする主従を横目にはむはむ食べている善人だけれど。
「こんなうまいもの、らん達も食べないともったいないぞ。これなんかどうだ!」
 琥珀が指して藍に向けるのは――たまご!
「琥珀様もくださるのですか?」
 主の申し出に、めっちゃ嬉しそうにする従者だけれど。
 ……でも熱そう。
 ということで、藍は颯爽と琥珀へとこんな提案を。
「嗚呼、善人殿が腹が空いているそうです。是非お先に」
「む、ぜんが食べるか? うむ、よし!」
「いやだから俺は要ら――」
「……主の厚意を断るなど許さぬぞ」
 ――わあ 圧すっごい。
 ということで。
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
 決死のあーん!
 そしたらまぁ、こうなりますよね。
「! ふぉっ ほっ ほっ!」
 ……熱、熱、熱ッ!!!!
 刹那、めっちゃ一気に水を煽る善人。
「どうだ、うまいだろ」
 そして、にっこりと笑む琥珀にこう答える。
「……美味ぁい!!!」
 超絶涙目で。
 そんな善人に、合掌して水を差し出していた藍だけれど。
「それじゃあ、らんにはこれだな」
「あ、私も……ですよね」
 琥珀が藍の口元に差し出すのは――ほっかほかの大根!
 けれど、主からのあーんとか嬉しいしかないから。
「有り難き幸せ……!」
 ――ぱく。
「っ!! ~~っ!!!」
「らん、うまいだろ」
 はふはふと悶えながらも、こくこく全力で頷く藍。
 そして、美味しいです、と顔で応えた後。
 善人がそっと差し出してくれた熱いお茶をごくごく――。
 ……熱いお茶!?
「~~ッ!!!!」
「なぁにさっきのお礼じゃよ」
 またもや悶える藍に、善人はいい笑顔!
「おのれ覚えていろ……」
 そうぼそりと呟きを落としながらも、めっちゃ慎重にはんぺんをぱくりと食べる藍の隣で。
「こはくは次は何にしよう?」
 ほくほくうまうまなおでんの合間に、オレンジジュースをこくりと一口飲んで、ぷはぁ!
 琥珀は満面の笑顔をふたりに向けて紡ぐ。
「おでんはいいな、楽しいな」
 ――二人と食べられて、こはくは幸せだ! って。
「おでんはやめられねぇ止まらねぇ。んな幸せそうに食ってやりゃ店主も本望だろうよ」
 善人がそう、琥珀に笑んで頷き返せば。
 主の尊すぎる笑顔に、藍は痺れている舌のことも忘れて、そっと瞳を細める。
 ……うむ。幸せの味、ですね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

兎乃・零時
【ダマスカス】
アドリブ歓迎!

今日はバルタンと千雨たちとでおでんパーティーだ!
(リフレッシュとかも兼ねて依頼にやってきたのだ)

賑わってんなぁおでん屋台!
やっぱおいしいからかな
色々種類も有って楽しそうだ!

いっぱいあるけどどれにしよ…流石に闇とかロシアンはやめとくぜ
普通のおでん沢山食べる!(物理的に目を輝かせ
食欲そそる匂いだもんな、これ!

俺様もソフトドリンクで!
かんぱーい!

店主のおススメってだけあって全部美味しい…!
この大根とかも味染みてて美味しいし、巾着も…!
千雨も食べてみろよ!
…あ、そういや千雨ってどんな食い物好きなんだ?

(…ん?
(なんか今少し…気のせいか?

…そっか、どれも大好きならよかったよ!


バルタン・ノーヴェ
【ダマスカス】アドリブ歓迎!
零時殿、千雨殿とおでんパーティデース!
(今回は趣旨として、リフレッシュ込みデース)
オー、満員御礼でありますなー。こちらに席を失礼しマース!

ほほう。色々なおでんがありマスネー。
ロシアンに興味をそそられマスガ、ここは定番のおでんをいただきマショー!
ワタシはソフトドリンクで。カンパーイ!

店主のオススメを美味しくいただきマース!
ンー、こんにゃくも出汁が染み込んでて、肉も野菜も美味しいデース!
千雨殿、こちらもおいしいデスヨー!

(……一瞬千雨殿が固まったようデスガ、ちょっとは気が晴れた感じデスカナ?お誘いしてよかったデース!)
HAHAHA、おでんは大勢で食べると温まりマスネー!


飛・千雨
【ダマスカス】アドリブ歓迎です。
バルタンさん、零時さんに連れられて参りました。

おでんを食べるために、こんなに大勢の方が……?
少し、興味が沸いてきました。

これは、鍋? 香りも、不思議と優しい……。
あ、私はお冷をいただければ。ありがとうございます。
はい。乾杯を。

まずは、玉子を一つ……まぁ。とても、美味しいです。
(お二人からそれぞれ勧められて)
あ、ありがとうございます。
え? 私の、好きな食べ物、は……。

(何が好きだったんだろう)
(ずっと苦しかった、家畜のようだった。あの日、バルタンさんに助けられるまで)
(だから、……ああ)

どれも、大好きです。
(こうして、人と囲えていただける食事が、とても、愛おしい)



 これは戦争……ではあるけれど。
 腹が減っては戦が出来ない、ともいうし。
 依頼もちゃんとこなすから、リフレッシュも兼ねて。
「今日は3人で、おでんパーティーだ!」
「エエ、おでんパーティデース!」
 いざやって来たのは、おでん屋台!
「賑わってんなぁおでん屋台! やっぱおいしいからかな」
 暖簾をくぐり、きょろりと活気に満ちた空気を楽しむように言った兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)に、この屋台の店主・酔いどれオロチは嬉し気に声を掛ける。
『イラッシャイ! 嬉しい事いってくれるねェ、おにいさん! えっと、3人かい? じゃあ席は……』
「オー、満員御礼でありますなー。こちらに席を失礼しマース!」
 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は、何とか空いていた席を見つけて座って。
『おうっ、たんと食べて、ゆっくりしていってな!』
「色々種類も有って楽しそうだ!」
「おでんを食べるために、こんなに大勢の方が……?」
 うきうきとした零時やバルタンに連れられ、一緒にやって来た飛・千雨(偽神宝貝の使い手・f32933)は思わず、そうきょとり。
 それから、そうっと屋台でおでんを食べている人たちを見つつも、思う。
 ……少し、興味が沸いてきました、って。
 そして、ちょっともてなし衝動が暴走しているから、めっちゃ大量ではあるのだけれど。
「これは、鍋? 香りも、不思議と優しい……」
 千雨は眼前の、澄んだ出汁にぷかりと浮いているおでんたちをじぃっと見つめて。
「ほほう。色々なおでんがありマスネー」
「いっぱいあるけどどれにしよ……」
 バルタンと零時も、思わず目移りを。
 そして、もてなし衝動が暴走した店主が勧めるのは。
『ちょっと冒険したけりゃ、ロシアンおでんや闇おでんなんかもあるぜ!』
 ロシアンや闇おでん……!?
「……流石に闇とかロシアンはやめとくぜ」
「ロシアンに興味をそそられマスガ、ここは定番のおでんをいただきマショー!」
 だけど、今日はリフレッシュも目的だから。
「普通のおでん沢山食べる!」
 ……食欲そそる匂いだもんな、これ! と。
 水色藍玉の瞳を、物理的にキランと輝かせる零時。
 けれど、おでんのその前に。
「まずハ、カンパイしマショー! ワタシはソフトドリンクで」
「俺様もソフトドリンクで!」
「あ、私はお冷をいただければ。ありがとうございます」
 そして飲み物が行き渡れば――カンパーイ!!
 グラスを合わせて乾杯した後は、待ちに待ったおでんです!
 もてなし衝動が暴走した店主の用意したおでんは、種類も膨大だから。
 お願いするおでんの具材は、店主のおすすめで!
『まずは押さえておきたい定番からでどうだい?』
 皿に盛られたのは、定番だけど外せない具材!
「店主のおススメってだけあって全部美味しい……!」
「ンー、こんにゃくも出汁が染み込んでて、肉も野菜も美味しいデース!」
「この大根とかも味染みてて美味しいし、巾着も……!」
 ぷりぷりのこんにゃくに、大根、餅巾着に玉子。
 どれも味がしみしみの絶品。
「……まぁ。とても、美味しいです」
 まずは、玉子を一つ……と、そっと口にした千雨は、その美味しさに瞳を瞬かせて。
「千雨殿、こちらもおいしいデスヨー!」
「千雨も食べてみろよ!」
「あ、ありがとうございます」
 ふたりにそれぞれ勧められたものも、順にはむり。
 そんな彼女に、ふと零時は訊ねてみる。
「……あ、そういや千雨ってどんな食い物好きなんだ?」
「え? 私の、好きな食べ物、は……」
 それからふと、千雨は考え込んでしまう。
 ――何が好きだったんだろう、って。
(「ずっと苦しかった、家畜のようだった。あの日、バルタンさんに助けられるまで」)
 ……だから、……ああ。
 千雨は自然と俯いてしまっていた顔を上げて、口にする。
「どれも、大好きです」
 ――こうして、人と囲えていただける食事が、とても、愛おしい、って。
 そう、思ったから。
(「……ん? なんか今少し……気のせいか?」)
 すぐに、いつものように笑んで返す。
「……そっか、どれも大好きならよかったよ!」
(「……一瞬千雨殿が固まったようデスガ」)
 バルタンも彼女の一瞬の様子には気付いていたけれど。
 ……でも。
「HAHAHA、おでんは大勢で食べると温まりマスネー!」
 ぱくりとおでんを食べながら、零時に続いてこくりと頷く。
(「ちょっとは気が晴れた感じデスカナ?」)
 美味しそうに嬉しそうに、自分達がすすめたおでんをはむりと食べるその姿を見て。
 ――お誘いしてよかったデース! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
はふ、はふ、おでんおいしいですね。
あ、アヒルさん、取り皿の分は全部食べてから新しい具を取ってくださいよ。
取り置きなんて、ずるいですよ。

あ、あの玉子おいしそうですね。
ふえ?アヒルさん、何を言っているんですか?
私はちゃんと取り皿の分は・・・。
あれ?おかしいですね、全部食べたと思ったのですが、大根が残っていましたね。
すみません、大根を食べ終わったら、改めてあの玉子を・・・。
ふえ?またですか、おかしいですね今度はこんにゃくが取り皿に入っています。
あのもしかして、アヒルさん、あの玉子を狙ってますか?
アヒルさんの取り皿は空なんですから、玉子を取ればいいんじゃないですか?
ふえ?玉子を温めている???



 屋台の中を満ちる湯気からは、食欲をそそる香りがして。
 鍋に満ちて溢れるのは、どれだけ、と思わず言ってしまいそうなほどの大量のおでん。
 けれどもてなし衝動が暴走した店主は、さらにせっせと具材を仕込んでいる。
 そんな暴走を止めるために、おでん屋台へとやって来たフリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)。
 そして早速、骸魂にダメージを与えるべく、店主にもてなして貰う事に。
「はふ、はふ、おでんおいしいですね」
 こんもりサービスだと大量によそわれたおでんをはむはむ、はふはふと食べつつも。
 フリルはアヒルさんの行動を察知し、すかさず声を掛ける。
「あ、アヒルさん、取り皿の分は全部食べてから新しい具を取ってくださいよ」
 ……取り置きなんて、ずるいですよ、って。
 まだおでんが残っているのに、おかわりしようとするアヒルさんに。
 それからフリルはふと、数え切れないくらいの具材がぷかり浮いているおでん鍋を見つめて。
「あ、あの玉子おいしそうですね」
 目に入った玉子を、店主へとお願い……しようと、したのだけれど。
 ツンツン、と刹那つつくアヒルさん。
 そんなアヒルさんの主張に、フリルはこてりと首を傾ける。
「ふえ? アヒルさん、何を言っているんですか? 私はちゃんと取り皿の分は……」
 けれど、視線を皿に戻してみれば。
「あれ? おかしいですね、全部食べたと思ったのですが、大根が残っていましたね」
 食べたと思った大根が、残っている??
 それをフリルは、はむりと食べてから。
「すみません、大根を食べ終わったら、改めてあの玉子を……ふえ?」
 今度こそ、玉子を頼もうかと思ったのに。
「またですか、おかしいですね。今度はこんにゃくが取り皿に入っています」
 皿に、こんにゃくが……?
 それからフリルは、ふとその真相に思い当って。
 アヒルさんに、こう訊いてみる。
「あのもしかして、アヒルさん、あの玉子を狙ってますか?」
 けれど、それにしても。
「アヒルさんの取り皿は空なんですから、玉子を取ればいいんじゃないですか?」
 取り置きしていたアヒルさんのお皿は、今は何も入っていないのに……なんて、思っていたら。
 フリルは思わず、アヒルさんの取った行動に、きょとり。
 ――ふえ? 玉子を温めている??? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴久名・紡
屋台と言ったらおでんかラーメンだと聞いた事がある
しかし、冬以外も楽しめるとは……

いざ、おでんを堪能しよう

大根、こんにゃく、厚揚げ……あと、竹輪
違う、ちくわぶではなく、竹輪
魚のすり身で出来たあれだ
それから玉子はふたつ
そう、ふたつ

あ、そうそう……つゆ多めで頼む

後、餅巾着の餅の代わりにうどんを入れた
うどん巾着?巾着うどん?
それを頼めるだろうか?

出てきたおでんを堪能する
あぁ、薬味はカラシ、カラシだけでいい

あつあつを一口はふり
味のしみ込んだ具材にほぅっと息を吐いて
黙々と、たっぷり堪能したら
最後は玉子の黄身を
つゆの中で崩してカラシと一緒に溶いて飲み干す

行儀の良し悪しは知らないが美味いんだ
この食べ方

ご馳走様



 屋台――その存在のことは、知っている。
(「屋台と言ったらおでんかラーメンだと聞いた事がある」)
 鈴久名・紡(境界・f27962)が今、足を踏み入れた屋台も、おでんを提供してくれるという屋台。
 何だかかなり、鍋から溢れんばかりの大量では、あるのだけれど。
 そんなおでん屋台で、案内された席につきつつも。
(「しかし、冬以外も楽しめるとは……」)
 おでんといえば、冬の季節のものという印象があったが。
 とにかく、もてなし衝動が暴走している店主を止める必要があるから。
 紡はこくりとひとつ、大きく頷く。
 ――いざ、おでんを堪能しよう、と。
『おにいさん、何をよそうかい?』
 そう気さくに声を掛けてきた店主の声に、こてりと首を傾けつつも。
「大根、こんにゃく、厚揚げ……あと、竹輪。違う、ちくわぶではなく、竹輪。魚のすり身で出来たあれだ。それから玉子はふたつ」
『そうそう、ちくわは魚肉からだけどな、ちくわぶは小麦粉から作られるだよ! たまごは、ふたつ?』
 店主の言葉に、こくこくと紡は首を縦に振る……そう、ふたつ、って。
 それからもうひとつ、大事な注文を忘れてはいけない。
「あ、そうそう……つゆ多めで頼む」
 やはり、おでんはつゆだくです!
 そしてひたひたのつゆだくにして貰った後も、紡はさらに追加する。
「後、餅巾着の餅の代わりにうどんを入れた、うどん巾着? 巾着うどん? それを頼めるだろうか?」
『おお、勿論、任せとけ!』
 もてなし衝動を暴走させている店主は、うきうきとご所望のうどん巾着も用意して。
『薬味は何にするかい?』
「あぁ、薬味はカラシ、カラシだけでいい」
 シンプルにカラシで、いただきます!
 出てきたほこほこの絶品おでんを堪能する。
 やはりおでんはあつあつが一番美味しいから。
 あつあつのものを、一口はふり。
 瞬間、具材からじゅわりとしみ込んだ味が口に広がって。
 思わず、ほぅっと息を吐いてしまう。
 それかたはふはふ、黙々と、色々な種類のおでんを頂いて。
 たっぷり堪能したら……最後はこれ!
 玉子の黄身をつゆの中でさくさくと崩して。
 それを、カラシと一緒に溶いて飲み干します!
「行儀の良し悪しは知らないが美味いんだ、この食べ方」
 拘った具材がぷかりと浸かっていた澄んだ黄金いろの出汁も、絶品の美味だから。
 余す事無く、堪能し尽します!
 そんな確りもてなしを堪能してくれた紡に、店主の骸魂もダメージを受けるほどで。
 最後に紡は、店主が嬉しい追撃の一言を――ご馳走様、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)と

そんな道場破りみたいな…
おもてなしに地獄と付くのも、何とも不可思議ですが。
お代?
一応お仕事ですし、おもてなしですし…
屋台のご主人達の奢りじゃないですかね?

これ、チョビ君。他の方にご迷惑を掛けてはいけませんよ?
いえ、威圧は全くしていないのですが…
案の定、今日も距離を取られている…。
(※動物に警戒される性質

では僕は…
大根と白滝、はんぺんと大根と…
あ、蒟蒻も美味しそうですね。それ、僕も。
後、竹輪と大根と牛すじと大根、大根の順でお願いをば。つゆだくで!
飲み物はニュイも烏龍茶で良いです?
え、そんなに大根頼んでました??

満足頂けたなら、僕も嬉しいです。
あ、土産もお願いしましょうか?


霧島・ニュイ
クロトさん(f00472)と

たのもーっ!!
やって来たよおもてなし地獄!!
勿論クロトさんの奢りだよね?

飼い妖怪の茶まろわんこのチョビは、あつあつのおでんを見て目をきらっきら
今すぐ飛び込もうとしているけど待って、熱いから火傷するから!

いただきまーす!
こんにゃく味が染みて美味しい!
大根も卵も良いなぁぁ
練り物も味わって…
クロトさんは大根が好きなの?
うん、多い
飲み物は烏龍茶で!

チョビにも食べさせないと機嫌が悪くなっちゃうね
冷ましたおでんのお皿を差し出す
ガツガツと食べてお代わりを強請る
また冷ますから待ってね!

おでんも美味しいし、猟兵になってからグルメ味わってるなあ
誘ってくれてありがと♪
兄さんの分お土産ね!



 ほかほか、美味しそうな香りが漂うおでん屋台の暖簾を。
 ――たのもーっ!!
「やって来たよおもてなし地獄!!」
 そうきゃっきゃと潜ったのは、霧島・ニュイ(霧雲・f12029)。
 この屋台の店主は、もてなし衝動が大暴走してしまっているというから。
 その元凶である骸魂を倒すべく、もてなされにきました!
「そんな道場破りみたいな……」
 ……おもてなしに地獄と付くのも、何とも不可思議ですが、なんて。
 ニュイと共に屋台へと足を踏み入れたのは、クロト・ラトキエ(TTX・f00472)。
 そんなクロトに、にぱっと笑顔でニュイは言い放つ。
「勿論クロトさんの奢りだよね?」
 人に奢って貰うごはんは、格別に美味しいですから!
「お代? 一応お仕事ですし、おもてなしですし……屋台のご主人達の奢りじゃないですかね?」
 クロトはそう言いつつ、ちらりと店主である酔いどれオロチに目を向ければ。
『おう、たらふく食べていきな!』
 お代は大丈夫みたい!
 けれどおでんにわくそわしているのは、ニュイだけでなく。
 あつあつのおでんを見つめるその目は、きらっきら!
「待って、熱いから火傷するから!」
 今すぐにでも飛び込もうとしている飼い妖怪の茶まろわんこのチョビを、慌てて止めるニュイ。
 止めなかったら、おでん鍋に突っ込んで、おでんになるくらいの勢いでした……!
 そんな逸るチョビを諭すクロト。
「これ、チョビ君。他の方にご迷惑を掛けてはいけませんよ?」
 刹那、しょぼーんと。
 耳と尻尾を、わかりやすくぺたりとさせて。
 ちょっとずつじりじり、クロトから距離を取るチョビ。
「いえ、威圧は全くしていないのですが……」
 ……いや、これはまぁいつものこと。
 動物に警戒される性質なので、仕方ない。
 それから案内された席につけば……早速、いただきまーす!
「こんにゃく味が染みて美味しい! 大根も卵も良いなぁぁ」
 練り物も味わって……なんて、ニュイが目移りしていれば。
「では僕は……大根と白滝、はんぺんと大根と……あ、蒟蒻も美味しそうですね。それ、僕も。それに、大根」
 店主へと、よそってもらう具材を次々と告げるクロト。
「後、竹輪と大根と牛すじと大根、大根の順でお願いをば。つゆだくで!」
 そして、飲み物はニュイも烏龍茶で良いです? と訊ねて来たそんな彼に。
「クロトさんは大根が好きなの? 飲み物は烏龍茶で!」
 やはりツッコまずにはいられなかったニュイだけれど。
「え、そんなに大根頼んでました??」
「うん、多い」
 まさかの、本人無自覚……!?
 そんな大根とか大根とか大根とかその他の具材をクロトが口にしている間に。
「チョビにも食べさせないと機嫌が悪くなっちゃうね」
 冷ましたおでんのお皿を差し出……した瞬間、ガツガツと食べてお代わり!!
 チョビの良すぎる食べっぷりに、ニュイは店主に追加でよそって貰って。
「また冷ますから待ってね!」
『そんな食べてくれるなんて嬉しいねェ……うっ!』
 何気に骸魂に、ダメージが入っているみたい??
 ニュイはそれから、大根を堪能しているクロトに、幸せ咲かせた笑み向けて紡ぐ。
「おでんも美味しいし、猟兵になってからグルメ味わってるなあ」
 ――誘ってくれてありがと♪ って。
「満足頂けたなら、僕も嬉しいです」
 クロトは美味しそうにはむりとおでんを頬張るニュイに、そう返してから。
「あ、土産もお願いしましょうか?」
「兄さんの分お土産ね!」
 お土産のおでんもお願いします!
 そして刹那――皆をもてなし、十分満足した表情を店主が浮かべた、その時。
『今日のお客さんは、たくさん食べてくれるだけでなく、土産にまでしてくれておでんを味わってくれるのかい……ぐふっ!』
 酔いどれオロチを呑み込んでいた骸魂は倒され、消滅したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月15日
宿敵 『酒呑み竜神『酔いどれオロチ』』 を撃破!


挿絵イラスト