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お宝争奪戦! 逆襲の海賊メリー・バーミリオン! 

#グリードオーシャン #猟書家の侵攻 #猟書家 #メリー・バーミリオン #冒険商人 #宝島 #リプレイ執筆中


 グリードオーシャンに偽の骸の月が浮かぶ時、風雲急を告げるイクサが始まる!
 イクサの名は『お宝争奪戦』ッ!
 島ひとつ丸ごとが財宝庫のようなお宝が隠された島で、コンキスタドールの海賊よりも早くお宝を発見して独り占めすれば勝利だ!
 そのお宝――メガリスの中には、敵のグリモアベース侵略の手掛かりになりうるアイテムが含まれているというのだ!

「ですので、今すぐこの財宝が眠る無人島でメガリス捜索を行ってほしいですの」
 グリモア猟兵の蛇塚・ライム(その罪名は『憤怒』/IGNITE POP DiVA・f30196)は、集まってくれた猟兵達へ任務内容を簡潔に伝えた。
「同行者として、女性冒険商人のジェニーさんが先んじて無人島に到着してますわ。皆様はグリードオーシャンの異常気象の影響で鉄甲船の甲板に転送せざるを得ませんので、島に到着次第、ジェニーさんと合流してくださいませ」
 問題の島田が、一見して何もない緑豊かな山が広がる無人島だが、この島の何処かにお宝が眠る宝物庫の扉が隠されているらしい。冒険商人ジェニーが宝の地図を持っているが、島の形とバツ印しか描かれていないため、実際に現地へ赴かねば真偽は定かではない。
「ですが、予知では間違いなく此の無人島に大量のお宝が眠っていることが判明してますわ。コンキスタドール海賊もあの手この手を駆使して宝物庫を目指していますので、皆様も知力・体力を総動員して捜索をお願い致しますわね?」
 ライムは早速グリモアを起動させると、猟兵を鉄甲船の甲板へ転送し始める。
「敵は先日のグリードオーシャンの戦争で賞金稼ぎをしていた女海賊メリー・バーミリオンですわ。偽猟書家となってパワーアップしてますので、戦闘の際にはくれぐれも油断なさらないでくださいまし。では、ご武運を!」
 グリモアベース侵略を阻止するべく、猟兵達はグリードオーシャンの偽猟書家討伐へと出撃する!


七転 十五起
 なぎてんはねおきです。
 まさかの本拠地へのダイレクトアタック。
 絶対に阻止しなくてはなりません。

 此のシナリオは、積極的にサポートプレイングを採用する予定です。
 スピード重視ですので、🔵が👑に達した時点で残ったプレイングは却下する恐れがありますので、その点を予めご了承下さいませ。

●プレイングボーナス(全章共通)……冒険商人と協力する。
 女冒険商人ジェニーは、宝の地図を持参してます(白地図にバツ印だけの地図)。
 お宝捜索に必要な道具を一式持参してますので、なにか必要ならプレイング内で問いかけると良いかもしれません。無論、これは必須ではありませんので、自由な発想で創作していただいて構いません。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『宝探しをしよう』

POW   :    数打てば当たる!たくさん探す

SPD   :    唸れ文明の機器!道具を使い探す

WIZ   :    たぶんあっち!勘で探す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
十字路・冬月(サポート)
 「どんなダンスが好き?あたしは何でもどんとこいさ!」
 隙あらば踊ろうとします。一人でも勝手に踊っていますが、できれば他の人とも踊りたい。

 心の声は保護者的存在(多分男性)の、いわゆるイマジナリーフレンドです。
 難しいことを考えることは苦手ですが、心の中で会話することで解決策を見出すことがあります。

 ダンスの他は子供と美味しいものが好き。

 戦闘を苦手とし、できるだけ避けようとします。
 回避できないなら誰かを守るためにも、心のオカンに励まされつつ楽しいダンスのために腹をくくります。

 あとはおまかせ!アドリブ歓迎!


水鏡・怜悧(サポート)
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
NG:エロ・恋愛
「興味深いですね」「お助けします」「ふむ、これは……」
行動優先順は1.NPC含む他者の救助、2.他猟兵の補助、3.頭脳労働、4.肉体労働となります。
悪人を自称しますがお人好しの苦労人です。何かと理由をつけて人を助けます。
基本的に考えた上で最適解を出してから行動します。メカニック・医術・ハッキングを中心とした技術的な活動が得意です。物事の構造に興味を持ち、分解・解析を積極的に行いますが魔法は門外漢です。他人の心情を理解することは苦手で、感情・芸術面での行動は苦手意識を持っています。
アイテム使用は自由ですが野生の勘・アートは使えません。


アーデルトラウト・ローゼンハイム(サポート)
ノブリスオブリージュを体現したような性格で優雅さや華麗さに拘る割になんでも腕力による力押しで解決しようとするギャップのあるキャラです。
戦闘ではセイクリッドダークネスを使うこともありますが基本的には素手による格闘戦や腕力を活かした力押しを行います。日常では貴族的な振る舞いをしようと心がけますが基本は従者に頼らないと生活力は皆無です。


杼糸・絡新婦(サポート)
関西弁口調。
とある忍者が使っていた武器・鋼糸【絡新婦】のヤドリガミ。
白い女物の着物を着用しているが、
名前沿った姿なだけで、オネエとかではなく中身はれっきとした男。

子供や親子中心に一般人には愛想よく接するが、
敵とみなしたら容赦なく叩く。
日常でも戦場でも自分のペースを崩さず、
フェイントや挑発、相手の動きを拘束するように阻害したり、
あえて誘い出してこちらに攻撃を仕向け、
自他へのすきを作り出したりする、戦闘スタイル。
また使えるものはなんでも使う。
元の持ち主の影響で、忍者らしい動きも見せる。

所持する黒い狩衣を着た狐獣人の姿をしたからくり人形は、
かつての主人が作ったものを模したもの、名前はサイギョウ。



 鉄甲船には、お宝捜索のために駆け付けたサポート猟兵達も乗船している。
「お宝探しかぁ。見付けたら、喜びのダンスを踊っていいよねっ?」
 そう周囲に尋ねる十字路・冬月(ダンス大好き!・f24135)は既に甲板で軽快なステップを踏んでいる。
 波で左右に揺られてもなんのその、日毎からダンスで培った体幹が、足場の悪い場所でのパフォーマンスを可能にしているのだ。
「あの島の何処かに、グリモアベース侵略の鍵になりえるメガリスが眠っているのですね。それは興味深い……」
 水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の中にいる3つの人格のうち、知的好奇心旺盛で物腰柔らかなロキが表層意識に現れている。ロキは無人島をじっと眺め、予知で言及されたメガリスが果たしてどのようなものなのかを想像していた。
 一方、アーデルトラウト・ローゼンハイム(デビル貴族・f32183)は甲板で腰掛けてぼんやりしていた。
「き、貴族たる者、常に優雅で可憐で豪快でなくては……」
 船酔いだった。
 顔色を悪くしてゼーハーと苦しそうに肩を上下させて息をしている。
 華奢な体に見合わず凄まじい怪力の持ち主であるアーデルトラウトなのだが、日常生活は不慣れゆえに普段は周りの従者に世話してもらっている。
 グリードオーシャンは戦争参加以来の来訪だが、あのときは転送直後に戦闘に臨んだため、移動中の船旅は今回が初めてであった。
「いけませんわ……ローゼンハイム家のデビル貴族たるもの、船酔いごときでへばるわけには参りません……」
 と、そこへロキが様子を見に来た。
「失礼、具合が芳しくなさそうですね。私は医術の心得があります。少し診させてくれませんか?」
「え、ええ……ではお願い致しますわね?」
 アーデルトラウトは背筋を伸ばすと、ロキの診察を受け始めた。
「……ふむ、船酔いの他に脱水症状の兆候もみられますね。今日は日差しが強いですから、むしろそちらのほうが主原因かもしれません。よかったら、私の飲み物を差し上げましょう。まだ未開封ですので、上陸前にぐっと一本飲み干して下さい。そうすればだいぶ楽になるはずです」
「ありがとうございます……お医者様が同行してくださってたなんて、わたしくしは幸運ですわね」
 ミネラルウォーターが入ったペットボトルを開封し、中身をごくごくと一気に3分の1ほど飲み干したアーデルトラウト。土気色だった顔色に血色が戻ってきた。
「それじゃ、あたしは気を紛らわせるために楽しいダンスを踊るねっ!」
 十字路は身体を大きく動かして表現豊かなダンスをアーデルトラウトへ披露する。
 そのコミカルなダンスに、アーデルトラウトは思わず声を上げて笑ってしまう。
「なんや、案外大丈夫そうやなぁ。あ、飴ちゃん食べる? 甘いモン食べとき、気ぃ紛れるで?」
 杼糸・絡新婦(繰るモノ・f01494)は白い着物の袖口に忍ばせていた金平糖の入った瓶を差し出した。
 ジャラジャラとデビル貴族の少女の手の平に、色とりどりの星形の飴が転がった。
「何から何まで……皆様、ありがとうございます。上陸したら、わたしくもお宝探しを張り切って行いますわよ」
 むんっと力こぶを見せるアーデルトラウトの顔に活力が戻っていた。

 無人島に上陸後、真っ先にアーデルトラウトが裸足で砂浜を駆けてゆく。
「きっとお宝は島の中心部にあるはずですわ。こういう場合、大抵は森の最奥部に隠すというのが定石ですもの」
 そう断言すると、アーデルトラウトは近くに生えていた高さ7~8m程のヤシの木を“根本から”引っこ抜くと、ユーベルコードと持ち前の怪力で振り回し始めたではないか!
「わたくしが道を切り開きますわよ! 皆様、付いてきてくださいまし!」
 アーデルトラウトがヤシの木をバットのように振り回すたびに、目の前の森林がなぎ倒されて平地になってゆく。
 確かに、これで道に迷わず島の中心部へ向かうことが出来るだろう。
「うわぁ……アーデルトラウトさん、豪快ですね……」
 ロキは目を丸くして驚きながら、自身に宿したUDC-黒く玉虫色に光る液体金属の力を借りて、周囲の異変を感知しようと試みる。
「強力なメガリスが隠されているなら、その周囲に何らかの異変が起きてるはずですよ」
「確かにそれはあり得るねっ? それじゃ、あたしは森の上空から異変を探してみるよっ!」
 十字路はスカイステッパーを発動させると、空中を踊りながら島の上空を俯瞰して調べ始めた。
「ほな自分は遠くを注視しておくわ。――燕が飛ぶ如く」
 杼糸はユーベルコードで9.6km先まで見通し、何かないか捜索する。
 幸い、遮蔽物はアーデルトラウトが粉砕してくれるので視界は良好だ。
「んー……なんもあらへんなぁ? って、十字路さん、どないしたん?」
 空中から飛び降りてきた十字路が血相を変えて杼糸の元へやってきた。
「大変だよっ! 真っ赤な女海賊が、この島の中心部の石碑に手を当てた途端、どっかへ瞬間移動しちゃったっ!」
「石碑やて? おや、あれやな?」
 杼糸が凝視した先に、ぽつんと古ぼけた立方体の石碑が建っていた。
「瞬間移動ですか……。あの石碑が、宝物庫への入り口なのは間違いなさそうですね。触手も反応してますし、この島の地下にも膨大なエネルギーを感知してますよ」
 ロキの言葉に、猟兵達は頷いた。
「間違いないですわ! では皆様、時は一刻を争いますので、わたくしが皆様をあの石碑へ投げ付けて差し上げますわ! 先程の看病のお礼ですわよ。ノブリスオブリージですわ!」
 アーデルトラウトは、他の猟兵達を軽々と担ぎ上げると、全力で振りかぶって石碑へ投げ付けた!
「「うわあああぁぁぁ!?」」
 投げ飛ばされた猟兵達は、石碑に激突する寸前で不思議な光に包まれて転送されていった。
「さて、わたくしも急がなくては。参りましょう!」
 最後、アーデルトラウトも優雅に石碑にタックルすると、その姿が光に包まれて消えていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

カシム・ディーン
ひゃっはー!お宝探しですね!(盗賊の本能が刺激される!
「何があるかなー☆」
事前
島について可能な限り情報は集め

上陸
UC即発動
敵も突入しているなら三体ずつ合体
3マンセルで11組に分かれ
余剰二体は僕とメルシーが乗って探索開始!
【情報収集・視力・戦闘知識】
この島の構造を把握しながら相手の立場に立って隠蔽に適した位置は何処かを把握
同時に竜達は多面的に展開
シーフフォンで常に動きを確認
ジェニーの捜索も同時展開
また同時に動いてるだろう敵海賊の把握と迎撃も

合流後
情報共有
判った事を確認
【念動力・空中戦】で上空まで上がり地図と島の構造の類似性を確認
その上で×印の位置の確認
とは言えそう単純か…?
色々疑いながら位置推理



「ひゃっはー! 盗賊と言えばお宝探しですね!」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は無人島に上陸後、気合を高めていた。
「天才魔術盗賊の僕の本領発揮が出来る任務がようやく出てきましたね。お宝は僕が真っ先に見付けます!」
「何があるのかなー? 楽しみだね、ご主人サマ!」
 相棒の銀髪美少女が、潮風になびく髪を天の川のようにキラキラ煌めかせながらカシムに微笑みかけた。
「お宝メガリスは僕らの物です! 早速召喚! 万物の根源よ……帝竜眼よ……文明を構成せしめし竜の力を示せ!」
 周囲に105体の戦闘用小型ダイウルゴスが召喚されると、次々と合体して35体まで減ってゆく。
「3体1組で合体させ、更にスリーマンセル11組で島の捜索に当たらせますよ」
「ほんとだ! 竜の瞳に『3』って書かれてる! でも班分けで2体余っちゃったよ、ご主人サマ?」
「これは僕とメルシーが騎乗して移動する足代わりです。さあ、ダイウルゴス文明の底力を見せ付けてやれ!」
 カシムの号令が下されると、ダイウルゴス達は3体1組で一斉に島中へ散ってゆく。
「竜達の動きはこのシーフフォンでリアルタイムに確認が可能です。まずは各班、海岸線に向かって、島の全景をデータ化しましょうか」
「そういえば、赤い女海賊のコンキスタドールもいるんだよね? どっかに船を停泊させてるかもっ?」
「メルシー、お前、今日冴えてるな? 船を発見した班は、敵の追跡へ目的を変更して遂行せよ!」
「ご主人サマ、かっこいい!」
 島中を竜に乗って疾走するメルシーの目が輝く。
 カシムもこの時ばかりは正統派主人公のような凛々しいオーラに包まれていた。
 と、ここで島の中央で轟音と土煙が立ち昇る。
 他の猟兵達が、強引に道を開拓しているようだ。
「木々を無理矢理に薙ぎ倒してるんですか、とんでもないですね!」
「ねえねえ、あそこにいるのはもしかして女冒険商人さんじゃない?」
 森の中を地図を頼りに歩く女性をメルシーは発見した。
 間違いない、予知で見た顔だ。
 カシム達はドラゴンから降りると、彼女へ声を掛けた。
 女冒険商人のジェニーも、カシム達に気が付くと手を振って応えた。
「あなた達が猟兵? はじめまして、私はジェニー。よろしく」
「カシム・ディーンです。お会いできて光栄です、麗しき女冒険商人さん……」
 ジェーンの目の前で跪くと、彼女の甲にそっと口づけを交わすカシム。
 そんなカシムの側頭部にドロップキックをかました。
「どーも! メルシーだよ☆ ご主人サマともどもよろしくね?」
 ガンくれる銀髪美少女に、ジェシーは思わず苦笑いを浮かべていた。
「いててて……おいメルシー! ふざけんな! 急に何しやがる?」
 頭を押さえるカシムが天を仰ぐ。
 すると、大空をユーベルコードで飛び跳ねる猟兵の姿を目撃した。
 それにカシムは閃きを得る。
「ジェーン、早速ですが、貴方が持っているいう宝の地図を見せてくれませんか?」
「えっ? そんなことまで知ってるの? 別にいいけど……」
 差し出された地図は、島の輪郭にバツ印がひとつだけ書かれた白地図同然のものだった。
 カシムはすぐさまシーフフォンに集めた地形情報と照らし合わせる。
「おいダイウルゴス、このまま僕を上空へ運べ!」
「ご主人サマ、メルシーも行く~!」
 カシムとメルシーは島の上空へ飛び上がり、眼下の無人島と地図を眺める。
「あそこに石碑がありますね。そしてこの地図のバツ印もあそこを差してます」
「ジェーンちゃんがいる場所から7時の方角だね? って、ご主人サマ、あれ!」
 メルシーの指差す方向……石碑に、コンキスタドールの女海賊が近寄る。
 石碑に手をかざした女海賊は、光りに包まれるとフッと姿が消えてしまった。
「くそが! 先を越されたぞ! メルシー! 急いでジェーンを呼んでこい!」
「分かったよ!」
 カシムは苛立ちながら、石碑へ急降下すると、飛び込むように石碑へダイブ!
 そのまま光に包まれて何処かへ転送されていった。
「ジェーンちゃん、あそこだよ!」
「カシムさんが今、消えましたよね!?」
「何処かに転送されてるみたい! 後を追うよ!」
「わかりました!」
 2人も後を追うように石碑に手をかざしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『メリー・バーミリオン』

POW   :    野郎共、仕事の時間だ!
レベル×1体の【海賊船団員】を召喚する。[海賊船団員]は【したっぱ】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    お宝発見アイ〜伝説の海賊を添えて〜
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【大海賊の霊】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ   :    大逆転! 元の木阿弥大津波
自身の【サーベル】から、戦場の仲間が受けた【屈辱の数】に比例した威力と攻撃範囲の【津波】を放つ。
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 転送された先は、無人島内の地下洞であった。
 だが不自然に魔法のカンテラが等間隔に並べられており、明らかに人の手が入ったことが見て分かる。
 猟兵達は明かりが続く奥へ急行すると、巨大な黄金の扉の前で女海賊のコンキスタドール『メリー・バーミリオン』に追いついた。
「うげっ? 猟兵!? アタシの邪魔しに来たってわけ?」
 鬱陶しそうに眉間のシワを額に刻むメリー。
「羅針盤戦争では辛酸なめさせられたけど、猟書家のチカラを手に入れたアタシに敵うとでも思うの?」
 サーベルを抜き払い、メリーは扉の前に立ち塞がる。
「お宝はアタシが先に見付けたんだから! ここを通りたくば、アタシを倒してからにしなさい!」
 とても分かりやすい死亡フラグをメリーが立てたのを生暖かく眺める猟兵達。
 では彼女の言葉通り、倒してから奥のお宝を手に入れるとしよう。
シフィル・エルドラド(サポート)
 ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子です。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


リヴェンティア・モーヴェマーレ(サポート)
サポプレ

▼アドリブや他の方との絡みモリモリの盛り大ジョブです

▼性格
いつも笑顔でほわほわのぽやんで楽観的な元気っ子

▼口調
なのでス、でショウ、なのですカ?
等、文章の語尾や途中に1、2文字カタカナが入る
挿入箇所はお任せ
『~な気持ち』が口癖
敵に対しても「さん」付けする

▼武器、アイテム
戦闘時以外は動物の形をとっている子達が多く
会話や意思の疎通もします
動物達の方がしっかりしてる説があるやも…
(踏ん反り返る動物達)

▼得意
情報収集
ハッキング
支援

▼好き
家事全般
動物

▼戦闘
後衛に居る事が多く
後方から援護射撃やオーラ防御での防衛サポを好む

▼NG
過度なエロ
(尚、羞恥心がぶっ飛んでるので恥ずかしがると言うことは無いでス)


アハト・アリスズナンバー(サポート)
「私の手が必要ならば、お貸しします」

無表情、無感情に見える、死んでも次の自分が即座に故郷から転送される量産型フラスコチャイルドです。

一人称は「私」、口調は誰に対しても「です、ます、でしょうか」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。

基本的には手が必要なら貸す、といったスタイルでユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず突撃します。
ただ、アリスが関連してる場合は積極的に突撃し、アリスの敵を排除するように動きます。

その他の部分はマスターさんにお任せします


水鏡・怜悧(サポート)
詠唱:改変・省略可
人格:アノン
NG:エロ・恋愛
「楽しめそうだ」「美味そうだな」「ヒャハハハハ」
行動優先順は1.NPC含む他者の救助、2.攻撃。ホントは敵を喰う方を優先してェんだけど、ロキが煩せェからな。
UDCを纏って獣人風の格好で戦うぜ。速度と勘を生かして攻撃を避けつつ、接近して爪で切り裂くか噛みついて喰うのが得意だ。UC使った遠距離攻撃もするが、銃はちょっと苦手だ。牽制に使ったりはするけどな。
技術的なヤツとか、善悪論とかは苦手だし、興味もねェ。楽しく殺して喰えれば満足だ。喜怒哀楽は激しい方だが人として生きた経験は短けェからな。価値観とか常識は知らねェよ。まァヤバイときはロキが止めるだろ。



 水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の人格が切り替わる。
 好奇心旺盛で知的なロキから、粗野で血の気の多いアノンが人格の表層に現れると、瞳の色が緑から紫へと変化した。
「ヒャハハハハ! 海賊、オレの目の前に立つなんざツイてねぇな?」
 敵意を露骨に発し、女海賊メリーの注意を惹き付けようと試すアノン。
「少しは楽しませろよ? でなきゃ、てめぇの柔らかそうな腹を割いて、臓物を喰い散らかしてやるぜ?」
「まぁ、野蛮だこと!」
 メリーは嫌悪感を顔に滲ませた。
 アノンの隣で驚いているのはシフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)だ。
 カニバリズムを聞いて、シフィルはアノンへ膨れっ面のまま咎めた。
「敵だからってお腹を食べちゃダメよ! やっつけなきゃだけど、お腹壊したらどうするのっ?」
「いや、怒るとこ、そこっ?」
 メリー、思わずずっこけた。
 アノンは奥歯をギリギリと歯ぎしりしながら、ギロリとシフィルを睨みつけた。
「ったく、ロキみてぇなこと言いやがって……。分かったよ、喰わねぇよ。その代わり、ギタギタに引き裂いてやるぜ!」
 アノンの姿が徐々に変化してゆく。
 ユーベルコード『活性細胞・強化』が発現し、体内に宿した液体金属のUDCと同化することで身体能力を一時的に増強し、全ての能力を6倍に跳ね上げた!
「オラァッ!」
 獣人化したアノンの鋭い爪の一撃!
 メリーは咄嗟にサーベルで受け止めるが、凄まじい衝撃に身体が後ろへ弾き飛ばされて岩壁に叩き付けられてしまう。
 そこへ追撃を試みる青髪の女性猟兵が突っ込んできた!
「これはチャンスな気持ちデスネ!」
 リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)が仲間のハムスターとチンチラをユーベルコードで召喚して突撃命令を発した。
「おいでませ、ハムちゃんとチンチラちゃん……! ゆけゆけGOGO~な気持ち!」
 リヴェンティアは様々な武器をハムスターやフレットやチンチラに変えて冒険している。
 そんな頼れる仲間達を女海賊へけしかければ、シュバババッと洞窟内を駆け巡ってダメージを与えてゆくハム&チンチラ軍団!
「フレー! フレー! ハムちゃんとチンチラちゃん! ハリネズミちゃんも来てくれたのデスか? ありがとうございマス! 負けないで~な気持ちデス!」
 ユーベルコード『Buona Avanti Vai(ススメ・ススメ・ヒタスラマエヘ)』は、リヴェンティア本人が戦うことが出来ない。しかし、仲間達の奮戦を見れば、その必要がないのは明白な事実であった。
「ネズミに負けてられるかよ!」
 アノンも小動物に混じって鋭い爪を活かした体術でメリーを追い込んでゆく。
 その様子を、少し離れた場所から窺うのはアハト・アリスズナンバー(8番目のアリス・f28285)だ。
「なるほど、閉所戦闘で数の暴力はリスクもありますが、敵の行動範囲を狭める点では有効手ですね」
 青白き輝きを放つ斬竜剣ヴォーパルソードの剣身を掲げ、アハトはアポカリプスに存在するアリスズナンバーの拠点である『工場』へ通信を開始した。
『こちらNo.8。動作不良無し。マザー、応答願います』
『マザー・アリス、No.8のアサインを確認。どうしました、アハト?』
 アリスズナンバーの雛形であり本体であるマザーの思念会話に、アハトは返答した。
『この救援任務、マザー自ら出撃するのが妥当かと。閉所戦闘で空間を縦横無尽に駆け巡れるマザーの戦闘能力は有効と判断します』
『あら、久々にお出かけできるのね? 任務が終わったら、ちょっとだけ島で海水浴しても?』
『……いいでしょう、私は水着を用意してませんが、よろしいですか?』
『ありがとう、アハト。それじゃ、身体を貸してくれるかしら?』
 マザーの申請をアハトが受諾する。
「マザーよりコードを受信。肉体の操作権限を一時的にオリジナル・アリスに移行。同調開始」
 ユーベルコード『シンクロニティ・オリジナルアリス』!
 アハトの身体が01データに包まれ、その左目が緑色に点滅する。
「同調完了。アリス・グラムベル、出るわ!」
 アリスは飛翔する靴の推進力を得ることで、時速510kmという高速空間移動を実現してみせる。
「後ろがお留守よ?」
「ハヤイッ!?」
「何処見てんだ!?」
 アノンの攻撃をメリーはサーベルでどうにか受け止めるも、背中をアリスによって切りつけられてしまう。
 そして殺到する小動物の蹂躙に、メリーは苦しめ続けられる。
 さらに――。
「♪皆に元気を分け与えにやって来たよ!
 ♪みんな、負けないで!」
 シフィルの歌声がメリーの心を震わせ、攻撃の手を止めてしまうのだ。
「さあ、ショウ・マスト・ゴー・オン♪ 私の歌を聞きなさ~い!」
「美しい歌声……! まるでセイレーンのような魅惑のハイトーンボイス!」
「「隙あり!」」
 ぼーっと立ち尽くす女海賊へ他の猟兵達の攻撃が一点集中!
「ぐわああァァ!?」
 再び岩壁に叩き疲れるメリー。
「くぅぅ! こんな屈辱をいっぱい受けたのなら、アタシのユーベルコードの威力も上がっているはず!」
 メリーはサーベルの切っ先を猟兵達の方へ向けると、周囲に海水を満たし始めた。
「大逆転! 元の木阿弥大津波! 全部押し流されちゃえ!」
 洞窟内で大量の海水を放てば、逃げ場のないここでは溺死しかねない!
「まずいわ! あなた達、私の足に捕まって!」
「ありがとうございます!」
「はいデス! ハムスターちゃんとチンチラちゃんとハリネズミちゃんも早くですヨ!」
 アリスの足にシフィルとリヴェンティアをしがみつかせるとフルパワーで飛翔し、ヴォーパルソードを天井の岩壁へ突き刺して流されないようにと試みる。
「おい俺は!?」
 アノンも岩壁にしがみついて流れに必死に堪えているが、そろそろユーベルコードの使用限界時間が迫る。限界を超えると、熟睡してしまうのだ。
「泳いで術者を一発殴れませんか? それでこの津波が止まるはずです」
「言ってくれるな? でも今なら泳ぎも普段の6倍の上達ぶりだぜ! ヤッてやらぁ!」
 アノンが激流をかき分け、魚雷めいた泳ぎで津波を突き破る!
「津波止めろコラァッ!」
 アノンの飛び蹴りがマリーの右頬に突き刺さると、意識が朦朧となったのか、サーベルが地面に落ちた。
 途端、津波が立ちどころに消滅し、猟兵達は溺れずに済んだ。
「ああ、もう限界だぜ……」
 アノンは活動限界を迎え、その場で昏倒して熟睡してしまうのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃、灼熱の束縛に加えて
自分たちが押し切られそうになったらオーバーヒートバッシュ
🔴の数が多い場合はバーニングリベンジャーだ

攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

影朧などの場合は説得もしたい


バン・クロスハート(サポート)
【ボス戦、サポートします!】
「世界を乱すオブリビオンは許しません!」
「貴方は、削除します!」

僕の得物はダブルセイバーですから
前衛に回ってユーベルコードで支援しますね!

【前衛】
ダブルセイバーと具現化するレンガで敵の攻撃を凌ぎます!
動き回って攪乱も狙います

技能:残像、激痛耐性、武器受け、ダッシュ、逃げ足

【支援】
<クローズサイクロン>
武器を回転させて生み出す竜巻で相手の動きを封じます!

<インフィニティクロッサー>
手数が不足している時ならこちらで!
ダブルセイバーを複製し、敵にぶつけます!

<ドラッグオンチート>
強大な相手には身体能力を上げて対応します!


技能:念動力、部位破壊、二回攻撃、ドーピング


カシム・ディーン
ひゃっはぁ!えっちな女の子だぁ!
「ヒャッハー☆ミニスカだよ!けしからん☆」(荒ぶる二人

「ご主人サマ!あれやろう!」
誰がやるか!
お前が飛べ!
「ん-、それもいいか☆」(にやり
対UC
事前
【属性攻撃・迷彩】
メルシーに光水属性付与し存在を隠し
代わりにメルシーの立体映像を展開
本人の動きと合わせ

【情報収集・視力・戦闘知識】
メリーの動きと癖を把握し
行動の意図を看破
【武器受け】
で防御

今迄使った事の無いユベコなら見破れる訳ないですよね!(挑発

(引っかかれば

凄いですね
使った事の無いものまで看破しますか(にやり

UC発動
「今日のメルシーは槍だぞ☆」
【念動力・切断・二回攻撃・空中戦】で超連続必中攻撃!

いや…ナニコレ(驚愕



「いたたた……ちょっと油断しちゃったわね!」
 傷だらけの女海賊のコンキスタドールが立ち上がる。
 もうサーベルは折れてしまったので使えない。
「しかぁし! このメリー・バーミリオン様はサーベルに頼らずともグリードオーシャン最強よ! さあ、野郎共、仕事の時間だ!」
 洞窟内に召喚されるメリーの海賊船団員、その数およそ100人!
 これに桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)が意気揚々と前へ出てきた。
「よーし、私の出番だね! 大量の“的”には、やっぱこれが一番!」
 軽機関銃『ブルーミング・ファイア』をすちゃっと掲げると、押し寄せてくる海賊団員へ桜の花びらが舞い踊るような可憐な弾幕を撒き散らし始めた!
「さぁ、これでお終いにしてあげるよ! 名付けて“必殺の弾丸豪雨(ガトリング・スコール)”! いっけー!」
 BATATATATATATATATA!
「「アバーッ!?」」
 海賊団員達は軽機関銃の弾幕の前に全く歯が立たず、桜井へ接近する前に撃ち抜かれてバタバタと倒れ伏していった。
「そこの海賊さんも、鉛玉をお裾分けしてあげるね!」
「全力でお断りだわ! うぐッ! だから痛っいわね!?」
 踊るように弾幕のダメージをを最小限に抑えるメリーだが、それでも肩口や腹部を撃たれて苦しそうに呻く。
 戦況は猟兵有利へ傾いている。
 百地・モユル(ももも・f03218)は年少者であり“燃焼者”のサイボーグだ。
「こいつがボスか……この島のお宝を奪わせないぞ! グリモアベースへの侵略も食い止めてみせる!」
 普段着の状態から、モユルは正義の心を燃やして変身する!
 彼の心臓部の“鼓動”が一際大きく高鳴った時、全身が赤と金の炎に包まれる!
「変身! ボクの正義の炎で焼き尽くしてやる!」
 いきなり必殺技を撃ち込むべく、モユルは己のリミッターを早々に解除!
「リミッター解除……! 限界を超えたパワー、くらってみろー!!」
 燃え盛る炎が右拳に一極集中!
 炎を握り込んだモユルは、閃光の如き速度で女海賊の懐へ肉薄!
「ひっさぁーつ! ストロンゲストモードッ! オーバードライブゥゥゥーッ!」
 惑星衝突並のインパクトを誇る爆裂右ストレートパンチが、メリーの鳩尾にクリーンヒットした!
「はがッ……!」
 後ろへよろめくメリー。
 吐き出された肺の空気を取り戻すべく、咳き込みながら肩で息をする。
(なによ、あのパンチ! 弱点なんて見当たらないじゃない!)
 説明しよう!
 女海賊メリー・バーミリオンのお宝発見アイは、お宝だけではなく敵のユーベルコードの弱点も発見できてしまうぞ!
 それを敵の前で披露した上で実証すると、大海賊の霊が出現して敵のユーベルコードを180秒間封じてくれるのだ!
 だが、その目を持ってしても、モユルのパンチは一寸の隙も弱点も見当たらなかった!
「畳み掛けましょう!」
 バン・クロスハート(一×十Χのガーディアン・f23853)が電子の海からVW-ダブルクロッサーを具現化させると、メリーへ勢いよく飛び掛かった!
「こっちは徒手空拳だっていうのに!」
 メリーはバンの腕を掴み掛かり、振り下ろされる両剣を顔の目の前で留めてみせた。
「両手を塞げば攻撃できないわ!」
「だったら、剣を増やせばいいだけですよね!?」
 バンはバーチャルキャラクターだ。武器はキマイラフューチャーにあるゲームサーバーからデータを飛ばして具現化させる。
 ……つまり、データをコピーすれば、武器はいくらでもこの場に複製できてしまえる!
「猟兵の皆さん! インフィニティクロッサーを使います! 退いてください!」
 83本も複製されたVW-ダブルクロッサーが空中を漂い、メリーの周囲をぐるりと取り囲んだ。
「スー君も操作を手伝ってください!」
 シーツおばけのようなゲームキャラクターにバンは複製した剣の操作権の一部を譲渡、攻撃を委ねた。
 実はこのシーツおばけのようなスー君こと罰天従者『サイレン・スー』こそが常にサーバーと接続し、武具や能力が具現化する環境を整えるゲームキャラクターなのだ。
「このユーベルコードの弱点は……」
 メリーが己の鑑定眼で弱点を得意げに語ろうとするが、バンはその暇を与えまいとスー君と一緒に猛攻を開始!
「たとえ弱点があったとしても、言わせないし実行に移させません!」
「きゃあっ!?」
 四方八方から斬り付けられたメリーは、もはや満身創痍の瀕死だ。
 そしてここで登場するのは、お騒がせの彼奴等である。
「ひゃっはぁ! 服装がえっちな女の子だぁ!」
「ヒャッハー☆ ミニスカだよ! ビスチェだよ! あの胸元、なんでポロリしないのか不思議で堪らない♪ とってもけしからん☆」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と相棒のメルシーは、ボロボロのメルシーの格好に興奮を隠せない。
 そんな荒ぶる2人は、メリーにとどめを刺すべく、必殺のユーベルコードをどれにするか話し合う。
「ご主人サマ! サッカーやろう!ご主人サマがボールになるやつ!」
 先日、思い付きで披露したカシムサッカーがあまりにも強力であったため、この場でもう一度やろうと言い出すメルシー。
 だがカシムは断固拒否した。
「誰がやるか! やりたいんだったらお前が飛べ!」
「いやーん☆ 女のコを蹴っ飛ばすなんて、ご主人サマったら鬼畜☆」
「お前、雌雄同体だし股の間に立派なアームストロング砲をぶら下げておいて何言ってやがる?」
「やだー☆ みんなが見てるってばー☆ でも、メルシーが飛んでいくアイデア、悪くないね? ん-、それもいいか☆」
「随分と仲がいいみたいね?」
 せせら笑うメリーに、カシムが即答した。
「そう見えたのなら眼科に行け。てか、そのユーベルコード、不便だなオイ? わざわざ弱点を指摘しなけりゃ発動できないのかよ。てことは、今迄使った事の無いユベコなら見破れる訳ないですよね!」
「はぁー? 言ってくれるじゃない!」
 メリーはカシムの挑発に乗って激怒!
「だったら撃ってきなさいよ! アタシの目でまるっとお見通しなんだから!」
 この反応にカシムはニタリと笑みを浮かべた。
「凄いですね、使った事の無いものまで看破するのですか……。オーケー、メルシー、行っとけ!」
「はーい! いってきま~す☆」
 メルシーは前屈みになってお尻を突き出して待機。
 そこへカシムが渾身のミドルキックを放つ!
 勢いよく蹴り飛ばされたメルシーは、メリーへ突進をかます!
「もらったよー☆」
「甘いわ! こんなの回避すれば無意味よ! これで証明完了! さあ、おいでませ、伝説の海賊様!」
 メリーは論まで来たと確信し、伝説の海賊の登場を待ちわびる。
 しかし、待てども待てども、伝説の海賊は召喚されない。
 しかも、回避した場所から謎の攻撃を喰らい、メリーは明後日の方向へ吹っ飛ばされてしまった。
「な、なによ、今の!? って、ハッ……!?」
 メリーは気が付いた。
 蹴り飛ばされたメルシーは、魔法で精巧に作られたホログラム!
 本体は光学迷彩フィールドを纏い、マリーの背後からビーム鎌剣ハルペーで斬り掛かったのだ。
「ご主人サマ、今度こそトドメだよ!」
「よし……覚悟しやがれ、メルシー!」
「今度こそ行ってきまーす☆」
 風の魔法が籠もったカシムのキックをお尻に受けたメルシーが砲弾の如く吹っ飛ばされていく。
 空中を駆け抜けている最中に、メルシーは賢者の石で出来た己の身体を変形させ、別の物体を象っていった。
「今日のメルシーは……戦神の槍だぞ☆」
「狙った獲物は必ず貫く……これが、僕達の“因果必中機構『揺れ動くもの』(スピア・ザ・グングニル)”です!」
 伝説の戦神の神槍へ変身したメルシーが空を裂いて飛び込んでゆけば、メリーの心臓へ穂先が自然と吸い込まれてゆく!
「じゃあね、露出度多めの海賊さん☆」
「きゃあああァァァーッ!」
 神槍はいとも容易く女海賊の心臓を刺し穿ち、一撃で死に至らしめていった。
「よし! これでお宝は僕達のものですよ! って、ちょっとォォォォッ!?」
 カシムが勝利の余韻に浸っている間、他の猟兵達は宝物庫の扉をこじ開けて中のお宝を、一足早く堪能していたのだ。
「おいメルシー、早くキャバリアサイズに戻れ! お宝をお前の身体の中に収納させるんです!」
「ラジャーだよ、ご主人サマ!」
 槍から白銀スライムへ戻り、そこから体積を膨張させてキャバリアへと変形したメルシーは、カシムの投げつけるお宝を体内に吸い込んで次々と保管してゆく。
 こうして、グリモアベースへの侵略の鍵となるメガリスも無事に回収され、ひとまずは偽猟書家の悪事を阻止した猟兵達であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年04月27日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は十六夜・巴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト