羅針盤戦争〜ドキッ☆水着だらけの海上戦!?
●勃発、パリピ海戦!?
「コンキスタドール達の襲撃を受けていた蒼海羅針域だけど、なんかもう、敵が攻略諦めちゃった感じ? まあ、わたし達がちょっと本気出せば、寄せ集めの軍団なんて敵じゃないってことね」
これまでの戦いで、あまりに多くの敵船舶や敵集団が海の藻屑と変えられたことで、パトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)は少しばかり余裕の表情を浮かべて言った。
もっとも、攻略を諦めたからといって、敵が大人しくしているはずもない。彼らは蒼海羅針域ではなく、今度は猟兵達を直接殲滅せんと行動を開始したのだとか。
「まったく……往生際が悪い連中よね。まあ、向こうから来てくれるなら、こっちは迎え撃てばいいだけだし。むしろ、お互いに本気でぶつかり合える分、あっちの方がピンチなんじゃないかしら?」
敵の目的が変わっても、こちらがやることは変わりない。鉄甲船で相手の船団を迎え撃ち、反対に殲滅してやるまでだ。
「と、いうわけで……あなた達にも協力してもらうわよ。今回の敵は、水鉄砲で武装した、水着のギャル達だから」
えっと……それは、果たして強敵なのでしょうか? わざわざ猟兵が相手にせずとも、その辺の海賊団だけで殲滅できそうな気もするのだが……相手は腐ってもコンキスタドールなので、油断は禁物だとパトリシアは警告した。
「こんなのでも、一応はユーベルコード使いだからね。水鉄砲から凄い勢いで水を発射して、なんでも真っ二つにしちゃうのよ」
その威力は鉄甲船の装甲をも穿ち、あらゆる防具をも切断する程に強烈だ。当然、受け太刀などしようものなら、剣の方が折られてしまう。物理的な手段では、彼女達の攻撃を防ぐのは不可能に等しい。
「他にも、皆で協力してパワーアップしたり、水鉄砲を合体させて威力をアップさせたりするみたいね。こっちは、食らっても切断はされないと思うけど……勢いが凄すぎて、大岩も木っ端微塵にしちゃうくらいだから、何にも考えないで防ごうとするのは無理かもね」
お約束の如く、今回の戦場もまた船の上。海上戦闘を工夫しなければ苦戦は必至であり、下手に攻撃を受け止めようものなら、水圧で船外に押し出されて海へ叩き落とされるのが関の山。当然、グリードオーシャンの海上では飛行や転移が使えないので、こうなってしまうと船に戻ることさえ難しいかもしれない。
「水鉄砲って言っても、発射される水のスピードが音速越えてるからね。水着姿に見惚れてると、酷い目に遭っても知らないわよ」
ある意味、アブない遊びが大好きな、世界一危険なギャル達と言えるだろう。とりあえず、見た目に騙されることなくバッチリ討伐して欲しい。
戦いに情けは無用なので、遠慮なく殲滅してしまおう。そう言って、パトリシアは猟兵達に、『渚のパイレーツ』達の迎撃を依頼したのだった。
雷紋寺音弥
こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。
このシナリオは戦争シナリオです。
1章だけで完結する、特殊なシナリオとなります。
プレイング採用の際は、先着順かつ大成功優先で描写し、依頼の成功に必要な🔵が溜まった時点で終了となります。
スピード重視で完結を目指しますので、全員を描写しきれないことがありますが、ご了承ください。
●プレイングボーナス
『海上戦、船上戦を工夫する』ことで、それが有効と判定された場合、プレイングボーナスが得られます。
グリードオーシャンの海上では、ユーベルコードの効果も含め、飛行や転移ができません。
これらの行動を強引に行おうとした場合は、プレイングが不採用になる可能性が極めて高くなります。
●敵:渚のパイレーツ
水鉄砲で武装した水着ギャル軍団です。
どう見てもただのパリピですが、彼女達の使用する水鉄砲は、鉄甲船の装甲をも穿つ高水圧の水を、音速を越えた速度で発射可能という恐るべき代物。
真正面から防御や回避を行う場合は、この点を考慮しておかないと、最悪の場合は武器や防具を壊されて海に叩き落とされてしまうかもしれません。
第1章 集団戦
『渚のパイレーツ』
|
POW : ウォータージェット・シュート
【ウォーターガンから放たれた超高圧高速水】が命中した対象を切断する。
SPD : フォーメーション・ウルフパック
【狙った獲物を発見した連絡を聞きつけた仲間】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[狙った獲物を発見した連絡を聞きつけた仲間]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ : ワンフォーオール、オールフォーワン
自身と仲間達の【ウォーターガン】が合体する。[ウォーターガン]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
ガラティア・ローレライ
水着で水鉄砲とか海賊舐めてんの?
このガラティア様が海賊の戦い方ってのを見せてやろうじゃないの!
まずはピュグマリオーン号に乗船して『操縦』、距離を取りつつ『威嚇射撃』をしてこちらを発見させるわよ
こっちに気づいた敵がUCを発動するため船上に集まって来た所を【歌姫の砲撃術】で諸々を3倍にした《デミカルヴァリンメガリス》の『砲撃』で『爆撃』して蹴散らしていくわよ!
流石に近寄ると危なそうだし乗り込まれない限りは『船上戦』はしないわよ
まあ、あんなチャラついたのに負ける気はしないけど水鉄砲喰らうとヤバそうだし
●真の海賊流
水着で海賊船を乗り回し、おまけに武器は水鉄砲。あまりにふざけたギャル達に、ガラティア・ローレライ(呪歌のローレライ・f26298)はのっけからブチ切れた。
「水着で水鉄砲とか海賊舐めてんの? このガラティア様が海賊の戦い方ってのを見せてやろうじゃないの!」
同じ海賊として、戦う海洋冒険家を馬鹿にするような所業は許せない。なにより、海賊行為はお遊びではないのだ。あんなキャピキャピしただけの尻軽女に、『海賊でござい~』なんてされては堪らない。
「行くわよ! ガラティア様の砲撃術! しかとその目に刻み付けなさい!」
そう言うが早いか、ガラティアは手にしたボトルシップ中身を海上へと解放。すると、小さな模型船はたちまち巨大化し、鉄甲船に勝るとも劣らない立派な海賊船が誕生した。
「さて……どうやら、向こうもこっちに気付いたようね」
巨大化したガレオン船であるピュグマリオーン号の上から、ガラティアは相手の出方を窺った。敵も海賊船には乗っているが、その主兵装は大砲ではない。鉄甲船の装甲も穿つ、凄まじい水圧を誇る水鉄砲だ。
さすがに、あれの直撃を食らったら、ピュグマリオーン号とて数秒と持たず海の藻屑にされてしまうだろう。ならば、どうすれば良いか。答えは簡単。相手の射程外から先手で攻撃を食らわせれば良い。
「デミ・カルヴァリン砲、用意! 1番、2番、撃てー!!」
ピュグマリオーン号に搭載されたメガリス大砲が、ガラティアの号令と共に火を噴いた。その射程は、彼女のユーベルコードの力によって、平素の3倍になっている。
「きゃぁっ! ちょっと、なんかもう砲撃されてるんですけどー!?」
「えぇっ、マジで!? ってか、どうやってあんな遠くから撃てるわけ!?」
射程外から一方的に砲撃され、水着ギャル達は大慌てだ。応戦しようにも、相手は水鉄砲の射程はおろか、船に積んでいる大砲の射程よりも遥か先だ。
「と、とにかく、近づいて攻撃しないとヤバくない!?」
「そうそう! このままじゃ、船が鎮められ……あぁっ!!」
反撃に転じようとするギャル達だったが、時既に遅し。デミ・カルヴァリン砲から放たれた砲弾は、事もあろうかギャル達を乗せた船のマストに直撃し、船体を大きく揺らしたのだ。
「いやぁぁぁっ! 揺れる! 落ちる! マジで死ぬぅぅぅっ!!」
「ちょっと、これって本気でヤバくない!? 帆が折れて、船のコントロールが効かないんだけど!?」
もはや、こうなってしまっては、彼女達の船は良い的である。ガラティアの操るピュグマリオーン号の主砲は、射程だけでなく威力も3倍! 狙い撃ちにされてしまっては、水着ギャル達に反撃の術はない。
「まあ、こんなものかしら? とりあえず、二、三隻は鎮められたかしらね?」
遠方から望遠鏡で様子を確認しつつ、ガラティアは満足そうに頷いた。一方的に船を沈められたことで、残る水着ギャル達を乗せた船が、慌てて退散して行くのが見えた。
どうだ! これが、本当の海賊流というものだ!
まずは一番槍として上々の戦果を修め、ガラティアは意気揚々と凱旋するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
片桐・公明
【POW】
海上での行動はバイク『赤兎』+海戦対応拡張パック『江東の虎』使用して移動する
バイクの上に立ち、足とUCでハンドルを操作することで両手を自由にしたうえで海上行動を行う
敵船からの攻撃は普通に回避する
攻撃は誘導弾と拳銃からの射撃を行い敵より船を、特に喫水線あたりを狙い船そのものを沈めることを目的とする
また沈まないにしても舵を狙い操作不能にしたうえでUCで船の向き先を変更して同士討ちを狙う
「水に濡れた布って結構重くなるからね。」
こちらも水着を着て対応する(青のビキニ+普段のパーカーを肩から羽織っている)
「でも水着って防御が不安なのよね。敵は何考えているのかしら。」
(絡み、アドリブ歓迎です)
エィミー・ロストリンク
【POW】
ギャルさんがいっぱいだね!
でも渚の海は子供の遊び場だよー! だから譲れないからねー!
スペースシップ「ブラックゴースト」に搭乗して参戦
水鉄砲の軌道はUC「DL:昨日の強敵は今日の親友」発動に伴う正確無比な未来予知による回避で、銃撃位置を予め離脱
カウンターの砲撃を食らわせることで、船に損傷を与えて足場をぐらつかせて、命中率を下げていく
ロストオーシャンオーブの消費型メガリスの頭痛緩和メガリスを使うことで未来予知の時間を伸ばして、出来るだけ攻撃を持続
最後はナノシリアに乗って、海中からケルベロスのアンカーで穴を開けて沈没を狙う
わたしセイレーンだから泳ぎも得意なんだー! 食らえー!
エリザベータ・アトズ
…やはり現場は独特な緊張感がありますね
ここにいる事がばれたら、支部の皆に相当文句を言われるでしょうけれど、開発部がこんなものを造るのがいけないのです(ぽむ
さ、いきましょう
新車【ハミング・B】の機能【アルケド・A】を駆使して水上を走り、味方の足場や運搬、囮になる事を主体に支援活動を行います
【マーサ】と連携して敵の動きを観測して【指定UC】を用いながら、海上を走行し【サーフィン】&ドリフトで攻撃回避
【足場習熟】の成果ですね
ちょっと【悪目立ち】しますが、あの水圧銃は鉄鋼船でも危険ですし、引き寄せないと
味方が近づいたら情報を伝えて【指定UC】効果を付与していきます
いけませんね…運転、クセになりそうです
●水着の人魚は泳げない!?
海上を滑るようにして走るバイクと、それに追従する形で走るスーパーカー。その後ろからは、これまた巨大な幽霊船を模したスペースシップが、波飛沫を上げて航行している。
「……やはり現場は独特な緊張感がありますね。ここにいる事がばれたら、支部の皆に相当文句を言われるでしょうけれど……」
「ギャルさんがいっぱいだね! でも渚の海は子供の遊び場だよー! だから譲れないからねー!」
なにやら怪しげな道具を片手に車を走らせるエリザベータ・アトズ(愚者の叡智 -MAID・L市支部長-・f31863)の後ろでは、船上でエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)が、ご機嫌な様子で潮風を浴びていた。
だが、そうやって楽しんでいられるのも、今の内。相手の射程に入ったところで、水着ギャル達が一斉に水鉄砲で攻撃を仕掛けてきたのである。
「来るよ! 散開し……おっと、危なっ!!」
咄嗟に攻撃を避けつつ、他の二人に指示を出す片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)だったが、それでも今の回避はギリギリだった。なにしろ、敵の水鉄砲から発射される水は、音速を軽く超えているのだ。
少しばかり機動力の高い車両に乗っているからといって、そう簡単に避けられるものではない。礫や矢であれば普通に避けることも可能かもしれないが、音速で射出される水を避けるとなれば、人間の常識を超えた動体視力と反射神経が必要になる。
「わっ! わっ! ちょ、ちょっと待って!?」
右へ、左へと船の舵を取りながらも、エィミーは避けるだけで精一杯。他の二人に比べ、彼女の操るスペースシップはサイズが大きい。その分、小回りも利かないわけで、水着ギャル達からすれば良い的である。いくら未来を先読みしたところで、それに船体の機動性が追い付かなければ回避できない。
「ウェーイ! 水浴びタイムだよ~!」
「ほらほら~! 早く逃げないと、真っ二つになっちゃうよ~♪」
調子に乗ったギャル達は、次々と水鉄砲で攻撃を仕掛けて来る。絶え間ないウォータージェットの嵐により、猟兵達は反撃に転じる隙さえ見つけられず、ただ翻弄されるだけだ。
「くっ……! 想像以上に激しい攻撃ですね。しかし……」
華麗なハンドルさばきで攻撃を避け続けるエリザベータであるが、彼女の愛車は既にあちこち傷ついてボロボロである。致命傷をもらっていないだけで、それ以外の箇所は思わぬ被弾によって、見るも無残に破壊されてしまっている。
だが、それでもチャンスは逃さないと、エリザベータは相手の技の情報を読み取るべく、果敢に攻撃を仕掛けて行き。
「……観測終了。情報を、送ります」
ついに、全ての情報を入手したところで、彼女はそれらを公明とエィミーに伝えたところで身を引いた。
「あれ? 帰っちゃうの? な~んかノリ悪いし~♪」
エリザベータが逃げ帰ったとばかり思った水着ギャル達は、更に調子に乗って激しい攻撃を仕掛けて来た。が、しかし、今までと違い、何かがおかしい。先程までは回避するのも精一杯だった猟兵達が、まるで今までの苦戦が嘘のように、水を避けまくっているではないか!
「えぇっ!? ちょっと、なにあれ!? どうなってるわけ?」
「アタシに聞かないでよ? アイツら、今まで舐めプしてたってこと?」
困惑するギャル達だったが、その仕掛けのカラクリは、他でもないエリザベータが握っていた。彼女は今までの戦闘からギャル達の行動パターンや水鉄砲の射程に起動、その他諸々の情報を全て把握し、公明とエィミーに送信していたのである。
(「……これでもう、あの水鉄砲は怖くありませんね。パターンの判明している敵など、恐れるに足らずです」)
後は傍観するだけだとばかりに、エリザベータは後方から公明やエィミー達の活躍を眺めている。現に、残る二人はギャル達への反撃に転じ、
「1人ずつ相手にするのも面倒ね。一気に沈めるわ」
「わたしセイレーンだから泳ぎも得意なんだー! 食らえー!」
念力によって誘導される無数の弾が、射出された巨大なアンカーが、それぞれ水着ギャル達の乗っている船に直撃して船体を揺らした。その着弾地点は、よりにもよって喫水線。バランスを崩して横倒しになった水着ギャル達の船内に、瞬く間に大量の水が押し寄せて沈めて行き。
「きゃぁぁぁっ! ちょっと、マジでヤバいって!」
「無理無理! アタシ達、渚じゃ最強だけど、遠泳はできないんだって!!」
なんと、この水着ギャル達、足のつかない場所では泳げなかったのである。浜辺で水着になっているのは、あくまでイケメンとパーリーするためだけであり、元から遠くまで泳ぐつもりなど、さらさらなかった。
「お、溺れるぅ! だ、だれ……か……」
「あぅ……あ、足が吊った! ……ぶくぶく……」
哀れ、船を沈められたギャル達は、殆ど何もできないまま、海の底へ消えてしまった。水着の人魚とは名ばかりで、彼女達は本当に泳げなかったようだ。
「水着って防御が不安なのよね。でも……そもそも、敵は何考えていたのかしら」
あまりに突っ込みどころが多過ぎるギャル達の行動に、公明は呆れ顔だった。気合を入れて水着を着て来た自分が何ともアホらしい。敵の水着に戦術的な意味があるのかと思っていたが、そんなものはまったくなかった。
「まあまあ、いいじゃない。とりあえず、敵はやっつけられたんだしさ♪」
海竜に跨ったエィミーが笑いながら言った。まあ、敵も大して考えがあったわけではなさそうだし、ここは深く考えない方が良さそうだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ザイーシャ・ヤコヴレフ
●SPD
お姉さん達楽しそうね
じゃあ、私もたっぷり遊んじゃおっと♪
そう言えば、水着のお姉さんってサメ映画につきものなのよ
それなら、サメのバーバガヤになって『サメ映画撮影ごっこ』ね
そうねー…サメのシーサーペント、シャークサーペントに乗って、魔法の三日月斧を持ちながらお姉さん達の船まで【騎乗突撃】しよっと
こんなサメさんがやってくれば、お姉さん達も驚くでしょうね
うふふ…
でも、サメさんは一匹だけじゃないのよ
水の中にもう一匹のシャークサーペントが居るの
私達に釘付けしている隙に…反対側から顔を出して、パクリと【捕食】させるの
楽しいでしょ
ね?ね?
船の上の上がったら、シャークサーペントの【重量攻撃】で【蹂躙】よ
栗花落・澪
今回は海上戦じゃなく【水中戦】仕掛けます
【指定UC】で人魚に変身し、水中軌道と呼吸の確保
【聞き耳】で船上の女性達の足音から位置を割り出し
仲間が増えるのは面倒だけど
意思を統一させなければいいんでしょ
【高速詠唱】で風魔法の【属性攻撃】
渦潮を発生させ船自体を巻き込むことで
激しい揺れにより意識をそちらに逸させる
更に反対側の海上に顔を出して【催眠術】を乗せた【歌唱】の範囲攻撃
催眠が乗ってる事に気付いた時にはもう遅いよ
判断力、集中力、気力
何もかもを奪ってあげる
隙だらけに出来ればこっちのもの
ドルフィンジャンプで戦場に乗り込み
敵が構える前に【高速詠唱】で雷魔法の【範囲攻撃】
まとめて痺れさせるよ
マリア・ルート
ふむ、なるほどね。
水着の女の子を殲滅しろと。
…別にスタイルいいなとか羨ましくないわよ、ええ全然…(ブツブツ)
ま、それはともかく。
【指定UC】でまずフェイントをかけるわ。これで相手のコードを誘発させてそこを別の武器ーーハンマーとか大剣とか大きめの武器がいいかしらねーーで防御。
武器たちは無敵だから少なくとも傷はつかないけど万が一コード効果で切断されてもいくらでもかえはきく。
さて、その間に私は半分ほどの武器を連れてパイレーツたちの船に乗船、まずハンマーを船に叩きつけて大きく船を揺らすわ。
これでバランス崩してくれれば重畳!態勢を戻される前に武器を飛ばして蹂躙するわ!(2回攻撃)
イスラ・ピノス
とんでもない水鉄砲欲しい…けどユーベルコードじゃ意味ないかー
威力が威力だからちょっと心配だけど水に違いないなら大丈夫なはず
僕も迎撃頑張るよー!
迷わず素早くカモンそーちゃん!
早速水上で巨大化して貰って水鉄砲を受ける余裕を作りつつ、そーちゃんの中に入るよ。
あとは一応あまり僕を狙われないように動きながらガンガン攻めていこう!
狙って撃たせる余裕は与えないようにするのが良いと思う!
水は吸えれば解決、切断されてもそーちゃんならすぐ戻せる。
水鉄砲だけじゃなく、護衛とか商売の手伝いとかお願い出来たら良さそうなんだけどねー
こっちもオブリビオンじゃしょうがないか
ごめんねー!
●揺れる大水中戦!?
猟兵達の果敢な攻撃により、水着ギャル達は大ピンチ! 元より、単なるパリピでしかなかった彼女達は、もはやパニック状態である。
「ちょっと! 早くなんとかしないとマジヤバだし!!」
「ぜ、全員で力を合わせれば、なんとかなるっしょ! 集中攻撃すりゃラクショーだし!!」
連携の乱れる中、なんとか意思を統一しようとするも、激しく揺れる船上ではそれも難しい。なにしろ、猟兵達の攻撃が着弾する度に、足場である船の甲板が左右に揺れる! そして、その動きに合わせて、彼女達の胸もまた揺れる!
「ふむ、なるほどね。水着の女の子を殲滅しろと。……別にスタイルいいなとか羨ましくないわよ、ええ全然……」
そんな水着ギャル達の様子を遠巻きに眺めつつ、マリア・ルート(千年の王国から堕ちのびた姫・f15057)は何やら一人で呟いていた。
ええ、別に巨乳が疎ましいとか、そういったことじゃありませんよ。これは戦争。相手がどんな存在であろうと、非情に徹して倒さなければならないという……そういうことにしておこう。
「あんたは見たことある? 目の前を埋め尽くす、武器の大群を!」
敢えて目立つよう船の舳先に立ち、マリアは大量の武器を召喚した。
大剣、ハンマー、斧に槍。どれも重騎士の使うような大型の武器ばかりである。問題なのは、ここがグリードオーシャンの海であるが故に、空を飛ばせて相手の船を攻撃できないことなのだが。
「うげっ! ちょっと、あんな武器がたくさんあるなんて聞いてないし!」
「ヤバ過ぎっしょ! 皆、アイツに集中攻撃するよ!!」
鉄甲船の上にズラリと並んだ武器を見ただけで、水着ギャル達はマリアに狙いを定めて攻撃を開始した。
もっとも、それはマリアの思惑通り。別に、今は攻撃が届かなくとも構わないし、武器のいくつかがウォータージェットで破壊されても構わない。
彼女の狙いは、とにかく目立って敵の気を引くこと。その間に、仲間の猟兵達が敵の船に取り付いて攻撃するか、あるいは船を沈めてくれれば好都合。
「仲間が増えるのは面倒だけど、意思を統一させなければいいんでしょ。だったら、話は早いね」
まずは、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が先んじて鉄甲船から海に飛び込み。
「お姉さん達楽しそうね。じゃあ、私もたっぷり遊んじゃおっと♪」
「よーし、僕も迎撃頑張るよー!」
ザイーシャ・ヤコヴレフ(Кролик-убийца・f21663)とイスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)もまた、ギャル達の船を沈めるために、海の中へと飛び込んだ。
●B級映画のお約束?
水着ギャル達が大量の武器に意識を奪われている最中、最初に動いたのはザイーシャだった。
「そう言えば、水着のお姉さんってサメ映画につきものなのよ。じゃあ……こんなサメさんはどう?」
水中でザイーシャが軽く指を鳴らせば、途端に現れる鮫、鮫、鮫。海を覆い尽くさんばかりの背びれの数に、さすがのギャル達からも楽観的な様子が消えた。
「げぇっ!? い、いつの間にこんなサメが!?」
「お、落ち付けし! 海に落ちなきゃ大丈……うわぁぁぁっ!!」
そして、様子を見ようと船から身を乗り出した瞬間、船が大きく揺れてギャルの一人が水中へ落下。途端に群がる大量の鮫によって、瞬く間に水中の赤い染みと化す。
「水の精霊よ、力を貸して! それ、もう一撃だよ!」
ここぞとばかりに、魚の半身を持つ身体となった澪が、風と水の魔法を操ってギャル達の船を盛大に揺らしていた。こうなっては、もう彼女達は船のマストにしがみつくことしかできない。下手に動いて身を乗り出せば、瞬く間に海へ落下して鮫の餌だ。
「いやぁぁぁぁっ! もう無理! マジで無理!!」
「まだ彼氏もいないのに、こんなところで鮫の餌になんてなりたくなぁぁぁい!!」
虎の子の水鉄砲さえ放り捨て、水着ギャル達は泣き叫んだ。揺れる船の下には大量の鮫。一応、船の上にいれば命は保証されているようだが……果たして、本当にそうだろうか?
(「うふふ……でも、サメさんは一匹だけじゃないのよ。水の中にもう一匹のシャークサーペントが居るの」)
やはりというか、ザイーシャはしっかりと伏兵を用意していたようだ。脅えるギャル達の視線が正面の鮫に釘付けとなっている間に、巧みに後方へと回り込むと、一際巨大な鮫と共に船の上へと乗り上げた。
「「「ぎゃぁぁぁぁっ! でたぁぁぁぁっ
!!」」」
突然の奇襲に、水着ギャル達は大パニック! まあ、無理もない。いきなり後ろから巨大な鮫が現れて、しかも船の上に乗り上げて来たのだから。
「は、早く! 水鉄砲寄越せだし!!」
「いや、無理っしょ! これもう、逃げるしかな……っ!!」
一番近くにいたギャルが、シャークサーペントに頭を噛み砕かれた。
そう、古来よりパリピとは、B級映画において真っ先に犠牲となる存在。それはサメ映画においても変わらず、むしろ獰猛なサメにパリピが食い散らかさせるのは、もはや一種の様式美!
「た、助けてぇ!!」
「早く、早く! マストの上に登……あ、あれ? なんだか……眠く……」
巨大鮫の脅威から逃れるべく、我先にマストへと向かう水着ギャル達。だが、今度は彼女達の何人かが唐突に寝落ち始め、次々と鮫の餌食になって行く。
「残念、もう遅いよ。君達の神経は、もう満足に動かないから」
水飛沫を上げて飛び上がった澪が、船の甲板に乗り移りながら叫ぶ。彼女達が鮫に気を取られている間に、澪は催眠効果のある歌で、判断力を奪っていたのだ。
「そして、これは僕からのプレゼントだ。全員纏めて、痺れるといいよ」
「「「ぎゃぁぁぁぁっ!」」」
続けて放たれる全方位雷撃魔法。密集していたギャル達に逃げ場はなく、澪に近い者から黒焦げになって行き。
「追い付いたわよ! この距離からだったら、武器も投げ放題ね!」
鉄甲船を接岸させたマリアもまた、次々と物騒な武器をギャル達目掛けて投げ込み始めたから堪らない。
「あぁ、もう! こんなの、マジでやってられねーし!」
「こんなところで死にたくないもん! アタシ、お家帰るから!!」
比較的ダメージの少ないギャル達は、ついに仲間を見捨てて逃げ出す始末。ふと、海面を見れば、何故か鮫がまったくいない水域が。
救命用の小舟を降ろし、あそこを通って逃げれば良いのではないか。誰も口にしなかったが、考えることは同じだったのだろう。
小舟に殺到する生き残りのギャル達。しかし、彼女達を逃がす程、ここに集まった者達は甘くない。小舟を降ろし、水域を抜け、ようやく助かったと思ったところで……何の前触れもなく巨大な水柱が立ったかと思うと、それは水の巨人となって、水着ギャル達を見降ろしていた。
「え? えぇっ? ちょっ……なにこの状況!?」
「マ、マジで理解不能なんですけど!?」
困惑するギャル達の前に現れた水の巨人。それこそは、イスラが作り出したソーダ水の巨人兵。
「ふっふっふ……逃がさないよ! カモンそーちゃん!」
自らは巨人の体内に入り、イスラはギャル達の乗っている小船目掛けて拳を構えた。
彼女が腕を振り上げれば、巨人もまた腕を振り上げる。水の巨人は、イスラの動きを忠実にトレースする巨大な鎧。水鉄砲で応戦するギャル達だったが、そもそも水は巨人の素材でしかないため、どれだけ水圧を上げたところで、吸収されてしまい意味がない。
「そーちゃんに水で攻撃しても意味ないよ。それじゃ……バイバイ!!」
巨大な水の拳による一撃が、水着ギャル達の乗った小船を木っ端微塵に破壊する。船の残骸と共に、悲鳴を上げて吹っ飛んで行くギャル達。哀れ、海面に叩き付けられた彼女達は、その格好に反して泳げない。
「あばばばっ! お、溺れ……」
「そ、そんなぁ……。折角、逃げられたと思った……の……に……」
脱出に成功した時こそ、気を引き締めなければ命が危ない。最後の最後まで、油断した者から食われてしまうのも、B級映画のお約束。
かくして、水着のパリピギャル達は、自らの存在自体が生み出したフラグを盛大に回収しながら散って行った。
多少、可哀想な気もするが……まあ、仕方あるまい。
なぜなら、彼女達はパリピなのだから。人食い鮫やモンスターが跋扈する未知の大海原において、パリピは食い散らかされてなんぼなのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵