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赤と青のバンデ(作者 志稲愛海
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#ダークセイヴァー  #プレイング受付前  #第2章受付:1/25(月)朝8:31~ 


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#ダークセイヴァー
#プレイング受付前
#第2章受付:1/25(月)朝8:31~


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 ――噂で聞いたんだ。
 大切な人とふたり、あの森の奥の教会で祈りを捧げば救われると。
 だから一緒に手を繋いで、森に入って教会を探し出して。
 俺が青い薔薇を、あの子が赤い薔薇を貰って、言われた通り胸に付けてから。
 どうかこの世界に救いがありますように、ふたりが共に歩めますように……って。
 そう一緒に、祈りを捧げていたはずなのに。
 なのに……なのに、何で。

「青を選んだ貴方は『選択者』です。貴方には、選ぶ権利が与えられます」

 なのに……何で今、眼下に海が広がる断崖絶壁の時計塔の頂上にいるのか。
 いつの間にかきつく縛られて、あの子とふたりで。
「選択の猶予は1分です。赤と青――どちらがここで死に、どちらが生き延びますか? それとも、ふたりとも死にますか?」
 俺もあの子も、背中を軽くトンと押されれば……崖下の海へと真っ逆さまだ。
 ――すなわち、死ぬ。
「……だ、いやだ、死にたくない……」
 あの子は大切だ。昔からの幼馴染み。
 けれど、でも、やっぱり――。
「お、俺の命を助けてくれ。頼む、お願いだ……!!」
「それが『選択者』のこたえ、でよろしいでしょうか?」
「ああ……お、俺は死にたくない!」
「赤は、最後に何かひとこと、ありますか?」
「そ、そんな……ひどいわ……!」
 あの子の、悪魔を見るような目線。
 いや、君のことだって助けたい。助けてあげたいんだけど……。
 なんて、あの子の視線から目を逸らそうとした、瞬間。
 ――え、何で? 何で……!?

「!!」
「……あっ、うわぁぁあああ!!」

 トン、と背中が押されて、一瞬空中で浮くような感覚を覚えて。
 ……やっぱり、この世界に救いなんてなかった。
 最期に映ったのは、大きく驚いたように見開いた、あの子の瞳の青。
 そして俺は――真っ逆さまにただ、おちていった。

●赤か青か
「殺されるか、生かされるか……皆には今回、オブリビオンの理不尽な試練に、敢えて挑んで貰うことになる」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は集まった猟兵達に礼を言った後、視えた予知の内容を語り始める。
「ダークセイヴァーのオブリビオンの多くは支配者として君臨しているが、中には、己の正体を隠して潜伏しつつ、好き勝手に振る舞う者もいる。そして今回はそんな潜伏したオブリビオンの正体を突き止める機会が巡ってきた」
 その機会とは、ある奇妙な教会の存在と謎の試練が行なわれると予知されたことだ。

「その噂もきっと、裏に潜むオブリビオンが手を回したのだろうが。ある森の奥に、絆深きふたりで訪れないと辿り着かないという不思議な教会があり、その教会で祈り捧げれば救われると。けれどそれは、何の意図があるかは分からないが……オブリビオンの罠だ」
 そこでまずは森へと入り、噂の教会を探して貰うことになる。
「この森は、以前までは普通の森であったようだが……オブリビオンの影響を受けて、現在は迷宮のようになっている。だが、唯一迷宮化せず森を進める方法がある。それは、ふたり一組で手を繋いで進むこと、だ」
 ふたり一組で手を繋いでいれば、何の事はない、普通の常夜の森。
 手を放してしまえば、ふたりは離され迷子になり、教会にも辿り着かないという。
 けれど手を離さなければ、森の奥に教会が現れるというので。
 その教会の中で、ふたり祈りを捧げて欲しい。
 絆深き、とは言われているが、実際の関係性は特には問わないようだ。
 恋人でも想い人同士でも、家族でも友達でも、単なる仕事仲間や顔見知り程度でも構わない。要は手を繋ぎ森を征き、絆深きふたりだと、そう相手に思わせればいい。
「そして見つけた教会に入る条件だが。二人組であり、そして――どちらが赤い薔薇で、どちらが青い薔薇か。入る前に必ずひとつずつ選び、その胸に付けなければならないと」

 しかもこの教会はまだ、オブリビオンの潜む拠点ではない。
 オブリビオンの拠点をあぶりだす為には、理不尽に与えられる試練を受けなければならないという。
「この薔薇の花粉は、強力な痺れ粉と睡眠粉だ。祈りを捧げている最中に動けなくなり、意識を失う。そして次に目を覚ませば――そこは、断崖絶壁にたつ時計塔の頂上だろう」
 念入りに縛られ、薬の効力で身動きもできない状態。
 そして一歩でも足を踏み外せば、崖の下を海へと真っ逆さま。
 そんな状況下、こう選択させられるのだという。
「青の薔薇を選んだ者が、奴らの言う『選択者』。そして奴らは『選択者』に問う――どちらがここで死に、どちらが生き延びるか、と」
 だが、青の『選択者』がこたえを口にし、赤の者に最後にひとこと訊ねた後。
 実際に突き落とされるのは……『選択者』が選んだ、逆の色の者なのだという。
「青の『選択者』が、己の命を選び命乞いをすれば青の者を。自分はどうなってもいいから相手を助けて欲しいと言えば、相手の赤の者が突き落とされる」
 きっと、その一連の過程においての、各々の反応を見るのが目的であるのだろう。
 それは、単なるオブリビオンの悪趣味な遊びか、ワインを楽しむついでの余興なのか、それとも他の――。
 なので双方がそれらしい大きなリアクションを取れば、怪しまれず事が運ぶだろう。
「そして残ったひとりは、オブリビオンが潜む館まで連れていかれる。普段はみせない尻尾を、相手がようやくみせる瞬間だ」
 選択しなければふたりとも突き落とされ、黒幕が潜伏する館まで辿り着けないので。
 極力怪しまれないよう試練を受け、それらしく演じて欲しい。

 そして残った者が連れていかれた館では、ひとりずつ部屋に入れられ、そこでようやく今回の黒幕が姿をみせる。
 意図は謎であるが、ひとつずつ残された者がいる部屋を黒幕が訪れるのだという。
「なので、その絶好の機会を逃さず、黒幕を退治して欲しいというわけだ」
 断崖絶壁から落ちれば痛いし怪我はするだろうが、猟兵であれば死にはしない。
 黒幕のいる館の警備も、猟兵にとっては厚くはないというので、難なく合流は果たせるだろう。
 だが敵は、幾重にも己の身を隠すために策を講じる慎重な存在。
 此方の作戦を少しでも気取られてしまえば、すぐに逃げられてしまうだろう。
 一番大事なのは、敵に気付かれぬよう信じさせること、だ。

 清史郎は、本当に悪趣味な趣向だが、とそっと赤に青が微か混ざる瞳を細めてから。
「敵の思惑通りに試練を受け、相手が望む反応をするのは癪ではあるが……みせた敵の尻尾を掴むために、よろしく頼む」
 改めて猟兵達に頭を下げ、言ってから。赤と青の選択を突き付けられる常夜の世界へと皆を送り届けるべく、掌に満開桜のグリモアを咲かせる。





第2章 冒険 『ひとつの試練』

POWタフな精神でこなす
SPD躊躇わず素早くこなす
WIZ頭を使い慎重にこなす
👑11

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。