(作者 七転十五起
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 カクリヨファンタズムの某所では、未だにお正月ムードが抜けきれず、この世界の住民である妖怪達は朝から酒を飲んで新年を祝っていた。
「ガハハハ! 謹賀新年だバカヤロー!」
「飲め飲め! あけましておめでとうだコノヤロー!」
「それ何回目の挨拶だアホンダラー!」
 酔っ払いすぎて語彙力も低下してしまっているようだ。
 そんな彼等のもとに押し寄せる怪しい妖気。それを浴びた妖怪達の様子が急変!
「新年祝ってる場合じゃねぇ! 牛だ!」
「だよな、丑年だ! 酒飲んでる暇はねぇな!」
「時は来た! ウシと和解せよ!」
 急に目の色を変えて牛を褒めちぎる妖怪達。
 明らかに言動がおかしい!
 そのまま妖気に誘われ、彼等は正月っぽい雅楽が鳴る方へ突進してしまう。
 問題の雅楽の中心には、牛の角を生やしたオブリビオンの姿があった。
「丑年は牛が主役の年。つまり、牛のオブリビオンを崇める年ということです。私の予言能力に加えて占星術による未来予知によれば、牛を称賛するたびに貴方達は幸せになるでしょう。さあ、牛と解り合いましょう」
 オブリビオンの開催する『牛祭り』から放たれた妖気が、周囲の地形を大迷宮へ作り変え、妖怪達は“牛LOVEガチ勢”へと洗脳されてしまっうのだった!

「このままではカクリヨファンタズムにカタストロフが発生しちゃうっ! 急いでこの『牛祭り』を中止させて、主催者のオブリビオンをやっつけてくれないかなっ?」
 グリモア猟兵の蛇塚・レモン(蛇神憑きの金色巫女・f05152)は、集まってくれた猟兵達へ、今回の任務の詳細を伝え始めた。
「骸魂に飲み込まれた妖怪がオブリビオンに変異して、牛を崇める変なお祭りを始めちゃったよっ! そのお祭りから放たれた妖気を浴びた妖怪さん達が、頭の中が牛の事以外を考えられなくなっちゃったっ! みんなは妖怪さん達を助けて、お祭りの主催者のオブリビオンを撃破してきてねっ!」
 意味が分からないよ。
 ともかく、迷惑な祭りを開催しているオブリビオンを倒せばいいんだろうか?
「そういう事だよっ! でも注意点が3つあるよっ! 1つは、お祭り会場までの道程が大迷宮化していることっ! 2つ目は、お祭り会場は妖気の濃度が濃いのでみんなも牛の事以外が考えられなく鳴るかもって点、そして3つ目はオブリビオンの骸玉だけをうまく破壊すれば、飲み込まれた妖怪さんは無事に救出できる点だよっ!」
 カクリヨファンタズムに出現するオブリビオンは、すべて骸玉と呼ばれる存在が、生前に縁の合った妖怪を飲み込むことでオブリビオンへと変貌を遂げる。なので、飲み込まれた妖怪は救助可能だのだ。
「救助の際は、妖怪さん達に牛以外の事を考えてもらえば、洗脳が弱まるはずだよっ! とりあえず、ショック療法で驚かしてみたりしたらどうかなっ?」
 それ以外にも方法があるはずなので、色々模索してもらいたい。
「とにかく、丑年だからって牛を崇める変なお祭りをぶっ壊してきてねっ!」
 レモンの激励の言葉とともに、彼女のグリモアが輝きを増して、界を渡ってゆく。


七転十五起
 実はカクリヨファンタズムのシナリオは2回目です。
 丑年にちなんだシナリオをお届けします。
 なぎてんはねおきです。

 第一章でオブリビオンが生み出した大迷宮を突破しながら、道中で牛への愛が止まらなくなるように洗脳された妖怪達を正気に戻してあげて下さい。ショック療法、別のものへ興味を逸らす、はたまた理詰めで牛を嫌いにさせるなど、方法は様々です。

 第二章は、お祭り会場で牛を愛し過ぎた妖怪達が骸玉に飲まれまくって、あちらこちらでオブリビオン化してしまっています。
 また、妖気もより一層強烈となり、大きく行動を阻害されます。ここはあえて猟兵達も『牛を度が過ぎるほど称賛する』行動と共に戦った方が、猟兵達はプレイングボーナスを得て、有利に戦うことができます。

 第三章は祭りの主催者であるオブリビオンと戦います。
 ここでも戦闘中に『牛をべた褒めする』事でプレイングボーナスが発生します。
 主催者は牛の妖怪が骸玉に飲まれた存在ですので、褒めまくる事でオブリビオンの隙を生み出させ、更に撃破時に飲まれた妖怪を救出しやすくなるでしょう。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております!
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第1章 冒険 『無秩序な大迷宮を攻略せよ』

POW気合で走り回って通路を総当りで確認する
SPD通路以外の脱出経路でショートカットを試みる
WIZ無秩序の中に秩序を見出し、最短経路を模索する
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 優美な雅楽が聞こえてくる方へ駆ける猟兵達。だが、オブリビオンが生み出した大迷宮が行く手を阻む。
 上下左右すら無秩序な空間は、方向感覚を狂わせ、出口が検討も付かない!
 道中には、牛への愛を押さえきれない妖怪達が乱痴気騒ぎしている。彼らを正気に戻しつつ、祭り会場がある出口を目指そう!
ナイ・デス
キマフューで、ひたすらにコンコンコンして疲れたので、気晴らし
と思ったら、ここでも牛さん、ですか
まぁ……今の私は、頭の中が牛さんだけには、ならないですね
だって、ちょっと前までそうでしたから……

【集団戦術】キャバリアにしている「ダイウルゴスの彫像」約千体を分離
変形再合体でロープのようにして、通ったかそうでないかわかるように
長さが足りなければ更に召喚したりしつつ
【第六感】に従って出口を目指します

妖怪さん達には、聖者の聖なる光で【浄化目潰し】ショック療法や
『守護の光』から武装の「高級ステーキ」をだして【大食い】させて
お腹いっぱいになっても、まだ1トンも食べてない
まだありますよー?
と、嫌にさせたりします


 重力すらねじ曲がり、上下左右入り組んだ無秩序な大迷宮が、猟兵達の行く手を阻む。
 まずはナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が、この大迷宮に挑んだ。
「キマフューで、ひたすらにコンコンコンして疲れたので、気晴らしに、と思ったら、ここでも牛さん、ですか」
 はぁ……とナイはガッツリ大きな溜息を吐いた。
 何故なら、ついさっきまでナイはキマイラフューチャーで大量の牛肉をゲットするべく、ユーベルコードを総動員してコンコンコンコンしまくっていたのだ。
 ……いや、本当にどうしてそうなった?
「牛肉、たくさん……うぅ……」
 ナイは虚ろな目になって呻き声をあげてしまう。
 もし、1コンコンコン10kgと仮定して。
 100コンコンコンで1トン!
 9100億コンコンコンで91億トン!
 自身が操る9万1000体のダイウルゴス彫像で手分けすることで、1体あたり1000万コンコンコンで到達!
 つまり、1秒1コンコンコンで1時間3600コンコンコンなら、約2778時間で達成!
 いや待て! 四足と尻尾も使って1体で1秒5コンコンコンすれば更に効率が上がる!
 これで1時間18000コンコンコンが可能!
 その状態のまま約556時間不眠不休でコンコンコンすれば、自身が定めた目標に到達!
 ……キマイラフューチャーで局地地震が起きたら、きっとナイのコンコンコンコンが原因なのだろう。
 って、本当にどうしてそうなった?
「まぁ……今の私は、頭の中が牛さんだけには、ならないですね。だって、ちょっと前まで、そうでしたから……」
 確かに、しばらくは牛のことは考えたくなくなるのも納得だ。
 ともかく、まずはこの無秩序に入り組んだ大迷宮を突破するべく、ナイはサイキックキャバリアとして複数を変形合体させて体高5mにまで巨大化させた『ダイウルゴスの彫像』を召喚させると、その体の一部の約1000体を分離させた。
 更にその彫刻達の形を変形させてロープ状にすると、まずは自分が立っている場所の近くの柱へ括り付けた。
「……よし、です」
 これで紐を伸ばしていき、迷った時はこれを手繰って戻れば迷う心配はない。
 更に、ロープの有無で、自身が此処を通過したかどうかも判別可能だ。
 あとは自分の第六感を信じて突き進んでゆくだけ。
 ナイはロープを時々、彫刻を再召喚して継ぎ足しながら歩き進めていく。

 道中で、たびたび妖気に当てられて牛を狂愛する妖怪達に遭遇するナイ。
「はぁ……はぁ……牛……なんて可愛いんだ……!」
「聖者パワー、です」
 ナイは光った。
「グワーッ目潰し!」
 目を押さえて悶絶する妖怪!
「って、おれはしょうきにもどった!」
 しかし、放たれた聖なる光は妖気を打ち払い、かの者を正気に戻した。
 またある妖怪には、小さなナイの手を覆う程度の光から、大量のステーキを無尽蔵に振る舞ってみせた。
「これは、守りの光」
「ステーキが……もう食えない、おぅふ……」
 もう限界だと腹を擦る妖怪だが、感触した皿と入れ違いで、また焼きたてのステーキがナイによって差し出されてしまう。
「高級ステーキ肉、ですよー? お腹いっぱいになっても、まだ1トンも食べてない、です?」
「待ってくれ、普通は1トンも牛肉を食べることはしない……!」
「まだありますよー?」
「もう嫌だァァァーッ!」
 妖怪は自ら洗脳を打ち破り、むしろトラウマとして牛への愛を捨て去った。
 デビルキングワールドだったら、悪魔達が崇拝するレベルのワル行為に等しい!
「……先を急ぐ、です」
 すれ違う妖怪達を尽く牛嫌いに変えながら突き進むナイ。
 と、ナイの目の前が唐突に大迷宮の景色から、篝火が乱立する場所へ転送されてしまう。
 どうやら、牛祭り会場の入口のようだ。
 ナイは大迷宮を突破した猟兵第一号となった。
 後続の猟兵を待つべく、しばしナイは篝火の熱で暖を取るのであった。
大成功 🔵🔵🔵

神樹・鐵火
牛か...
牛が好きなら貴公らは焼肉も好きだな?
如何にも「人んち」の様な焼き肉屋は無いか?
ここなら有りそうだが...個人経営の汚くて古臭いが美味い焼肉屋が
部位毎に切り分けられ食い放題で安値で提供され
食いしん坊共に雑に焼かれ雑に食い散らかされても牛は牛だ
何も変わらんだろう?
どうした?牛肉になってしまった牛はダメか?
黒毛和牛だぞ?
貴公らの為に犠牲になった牛様だぞ?
食べたくないと言うのは敬意が足らんぞ!
食べ物を粗末にするんじゃあない!
それでも牛好きか!
酒もあるぞ!(清酒『鐵神樹』をブンブン)
牛肉を崇めろ!!(焼肉ハラスメントをしながら追い回す)


 焼肉ハラスメントという概念があるとすれば、今この瞬間、猟兵達が生み出しているのかもしれない。
 それを象徴するのは、神の神樹・鐵火(脳筋駄女神・f29049)の振る舞いであろう。
「牛か……。牛が好きなら、貴公らは焼肉も好きだな?」
 迷宮内で出会い頭に神樹は、牛萌えを公言する妖怪達へ言い放った。
 妖怪達は『お前は何を言ってるんだ』と言いたげな顔で、無言のまま神樹を見詰めている。
 神樹はお構いなしに事を進め始めた。
「ところで、この辺りに如何にも『人んち』の様な焼き肉屋は無いか? ここなら有りそうだが……個人経営の汚くて古臭いが美味い焼肉屋が」
「ああ、それなら……」
 妖怪のひとりが知っていると豪語。
「まぁ、食べちゃいたいほど牛を愛する妖怪的に抑えておくのはマストっしょ?」
「そうか、なら全員付いてこい。焼き肉の時間だ」
「「はい! ……んんん?」」
 神樹の有無を言わなぬ物言いに押された妖怪達は、迷宮内でぽつんと佇む小汚い焼肉店の暖簾をくぐらされた。
「さあ、ここは私の奢りだ。遠慮せずに注文しろ」
 神樹の宣言に反して、連れてこられた妖怪達は目が泳ぐ。
「いや、マジっすか……マジかぁ……」
「ちょっとおかしくね? いくら好きだからって、物の例えじゃん?」
「アイドルが好きだからってアイドルを食べたいっていう理論にはならんでしょ常考」
「お姉さん、僕らの牛たんへの想いっていうのは、食欲じゃなくて……」
「あ゛? 文句あるのか?」
 神樹の纏う空気が急変する。
 妖怪達の身体がビクッと竦んでしまう。
「部位毎に切り分けられ、食い放題で安値で提供され、食いしん坊共に雑に焼かれ雑に食い散らかされても、貴公らの愛する牛は牛だ。何も変わらんだろう?」
「いや違ぇーよ! 白か黒か、くれぇー違ぇーよ!」
 神樹の主張は何ら間違っていない。
 だが妖怪達の想いとは掛け離れすぎていた。
 故に生まれる会話の齟齬、理解の乖離。
 これが焼肉ハラスメント誕生の瞬間であった。
「どうした? 牛肉になってしまった牛はダメか? 黒毛和牛だぞ? 貴公らの為に犠牲になった牛様だぞ? 食べたくないと言うのは敬意が足らんぞ! おい店主、タン塩、ハラミ、ミノ、上ロースにカルビ、それとテンダーロインも寄越せ。あと生中も」
「いやいやいや! だから! 食欲の問題ではなくてですね? 僕らの愛は、牛たんへの概念で……」
「知ったことか!」
 ダンッと手渡されたビールの中ジョッキをテーブルに叩きつける神樹!
「食べ物を粗末にするんじゃあない! それでも牛好きか! 酒もあるぞ! ビールが駄目なら、この清酒『鐵神樹』もあるぞ! 実はノンアルコール飲料だがな!」
「何この人、無茶苦茶すぎる……」
「もう嫌だこの猟兵……」
「僕、もう牛は推したくないわ……」
「俺も……」
 げんなりする妖怪達の様子に、神樹は思わず一喝!
「どうした! その程度か、牛への想いは! ちゃんと牛を牛肉を崇めろ!!」
 注文した皿がバーンッとテーブルに並ぶ!
「焼け。焼くんだ。焼けと言っているんだ!」
「「ヒィッ……!」」
 妖怪達は涙の味がする牛肉の味を噛みしめる羽目になった。
 だが、神樹は失念していた。
 何故なら、この迷宮を脱出する方法が完全に頭から抜け落ちていたのだ……!
成功 🔵🔵🔴

カシム・ディーン
 何だこの空間!?
「凄いなー…此処だとパワハラ会議ごっこが出来そう♪」(UC起動中。銀髪少女に変身。服装は女無●様

ってお前何ツー格好してんだ!?頭を垂れて這いつくばらないからなっ

「そんな事私に言われてもー♪」

まぁいい…牛至高なら素敵おっぱいなボスがいるはずだっ

「楽しみだねー♥」(両刀神機

【視力・情報収集】で周囲の通路
隠し通路や脱出経路の捕捉

妖怪
おい…牛より鶏だろうっ!
ヘルシーで高蛋白!
更に美容にもよく筋肉づくりにも最適!

何より羽毛もふっかふかだっ!

食べて良し!もふって良し!

しかも卵も提供してくれる!

「その卵も完全栄養食♪まさに隙が無いよねー♪」

オムライスにオムレツ…更に卵かけご飯も良いですね


 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、重力すら無視して無秩序に入り乱れた迷宮に足を踏みれ、その混沌ぶりに目を丸くして驚いた。
「何だこの空間!? 頭上で妖怪が逆さまに歩いてますよっ?」
 あんなところ、一体どうやって行けばいいんだろうか?
 カシムはしばし頭の中の理解が追い付かなかった。
 更に、理解が追い付かない存在が真横に立っていた。
「ホント凄いなぁ……! 此処だとパワハラ会議ごっこが出来そう♪」
「うわ、びっくりした! って、どちら様?」
 カシムの目の前に現れたのは、目つきのキツい和装美女だった。
 しかし髪色は見慣れた銀髪で、その視線はやけに熱を帯びていた。
「ご主人サマ、アイラブユー♪」
「うわぁ……」
 カシムの身の毛がよだつ。
「メルシーだった! 姿も気配も以前と違う! 凄まじい精度の擬態!」
「だって賢者の石だからね♪」
 界導神機『メルクリウス』こと万能の象徴たる賢者の石の権能で少女の姿へ変形したメルシーがそこにいた。
「って、お前、何つー格好してんだ!? 著作権とかマジで気にしろよ本当に消されるぞ! あと僕は頭を垂れて這いつくばらないからなっ!」
「えへへー☆ そんな事、私に言われてもー♪」
「いや気にして? お願いだですから……」
 相変わらず自由奔放なメルシーに、カシムは脱力してしまった。
「まぁいい……。牛至高なこの異変になら、最後にはきっと素敵おっぱいなボスがいるはずだっ!」
 予知で見た、たわわな妖怪の姿に心を躍らせるカシム。
 その横で同じく心を躍らせるメルシー。
「楽しみだねー♥ 牛さん、ご主人サマとサンドイッチ状態にしてみる?」
「魅力的な提案ですが、お前とっていうのだけは却下だ、この両刀神機!」
 スパーンとメルシーの空っぽの頭を叩いたカシム。
 とってもいい音が迷宮内に響いた。
 ともかく彼はこの迷宮を脱出するべく、己の盗賊の勘をフル稼働させた。
「あっちにおっぱいの気配を感じる! 行くぞ、メルシー!」
「さすがご主人サマ♥ 全集中、乳の呼吸だね♪ よっ! 乳柱!」
「やめろ、急に自分が情けなくなってきた! 二度と言うなポンコツ!」
 カシムじゃなくても、そんな柱に任命されたら居た堪れなくなるだろう。
「……と、そういえば、道中の妖怪達を正気に戻さないといけませんね……」
 カシムは牛という単語を連呼して乱痴気騒ぎを起こす妖怪達を見掛けると、開口一番に叫んだ。
「おい……牛より鶏だろうっ!」
「「はっ?」」
 妖怪達は一斉にカシムへ振り返った。
 まるで『クリスマスにはシャケを食え』と突き付けられたかのような違和感だ。
 カシムはその場で、如何に鶏が優れているかを力説し始めた。
「鶏肉はヘルシーで高蛋白! 調理方法も豊富! 更に美容にもよく、筋肉づくりにも最適! 何より羽毛もふっかふかだっ! 思い出せ! 布団の中に入っているのは何だ? 羽毛だろうが!」
 正確にはアヒルの羽毛だけど、細かいことは気にしない。
 要は熱量で論破すればいいのだ!
「食べて良し! もふって良し! しかも卵も提供してくれる!」
「その卵も完全栄養食♪ まさに隙が無いよねー♪」
 メルシーも援護射撃を行い、説得力を増してゆく。
「オムライスにオムレツ……更に卵かけご飯も良いですね……! さあ、牛よりも鶏を崇めなさい!」
「ちょ……鶏ヤバくね?」
「え、鶏って神じゃん……」
「鶏、推せる……!」
 妖怪達は熱量に押し切られ、コロリと鶏LOVE勢に鞍替えしたのだった。
 ここでメルシーが頬を染めながら尋ねた。
「ねぇ、ご主人サマ? 例えに鶏を出したのって、もしかしなくても、メルシーを意識してくれてたんだよね♥ ご主人サマ、私の事を遂に愛してくれたってことだよね♥ ご主人サマ、大好き♥♥♥」
「……しまったぁ! 無意識にこいつが僕の中に刷り込まれているだとぉぉぉーッ!?」
 頭を抱えるカシムは大迷宮の中で、今年一番の『クソがァッ!』を言い放ったのだった。
成功 🔵🔵🔴

箒星・仄々
牛祭りって楽しそうな語感ですけれども
カタストロフは見過ごせません

行動
この迷宮も
そして牛ラヴの皆さんも
妖気によって歪められたあり得ざる姿
それなら…

世界を従わせるという
シンフォニアの力の一端をお見せしましょう

Kリートを起動
弦を爪弾き歌いながら迷宮を進みます

破魔込めた旋律=聖なる波紋が広がると共に
妖気で作り替えられている迷宮の歪みを
その一部をほどき
束の間元の姿へと戻し
会場までの正しき道を悠々と落ち着いて進みます

そして同じく音色と歌声は
妖怪さん達へ影響している妖気を浄化し光へ還し
正気を取り戻します

気が付かれましたか?
どうかお逃げくださいね

オブリビオンさんを
海へお還しするとの誓いの旋律と共に
いざ


 重力すら無視して入り組んだ無限迷宮へ、黒猫の箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)が足を踏み入れた。
「牛祭りって楽しそうな語感ですけれども、カタストロフは見過ごせません」
 箒星の言葉通り、このまま事態を放置すれば、この世界にカタストロフが発生してしまう。
 それを食い止めるには、この無限迷宮を突破して、祭り会場へ向かわねばならないのだ。
「この迷宮も、そして牛ラヴ妖怪の皆さんも、妖気によって歪められたあり得ざる姿……」
 なんとお労しいことでしょうか、と箒星は悲痛な気持ちを漏らす。
「ならば……」
 そう言って、懐から取り出した懐中時計。その天辺のボタンをぐっと指で押し込んだ。すると、蒸気機関と歯車が駆動を開始。白い蒸気を巻き上げながら、懐中時計がみるみるうちに竪琴へと変形・展開してみせた。
「私の『カッツェンリート(ねこのうた)』と、世界を従わせるという『シンフォニア』の力の一端をお見せしましょう」
 ぽろろろんっ♪と竪琴の弦を爪弾く箒星。
 そのまま愉快に演奏しながら、直感的に迷宮を突き進んでゆく。

 ♪ぐるぐる迷路 牛さんモーモー
 ♪真っすぐ行ったら行き止まり?
 ♪いやいや 柱に片足を置けば
 ♪地面はくるっと一回転!
 ♪天地は逆転 ひっくり返るよ床と天井
 ♪出口は何処だ? 出口は入口?
 ♪ぐるぐる迷路 牛さんモーモー

 シンフォニアの黒猫の歌声と演奏は、箒星に壁を垂直に登らせ、天井をペタペタ歩かせ、重力を無視した立体的な移動を実現させる。
 これが世界を従わせるシンフォニアの音楽!
 破魔込めた旋律は聖なる波紋となって広がると共に、妖気で作り替えられている迷宮の歪みのその一部をほどき、真っ直ぐな回廊へと作り変えていくのだ。
 まさに無秩序の中に秩序を見出す箒星は、次第に祭囃子の音が近付いてくるのを感じていた。
 更に、この聖なる音色は妖怪達の洗脳を解除してゆき、彼等を正気へと導いた。
「……あれ? オイラ達、ここで何してんだ?」
「は? 牛? どういう事だ?」
「お気付きになりましたか?」
 箒星は弦を掻き鳴らしながら、妖怪達へニッコリと微笑みかけた。
「あなた達は、よくない妖気に当てられて正気を失っていたんです。牛だけに」
「そうだったのか……」
「あんたが助けてくれたのか。ありがとう!」
 妖怪達はペコペコ頭を下げて、箒星に感謝の言葉を口々に述べた。
「さあ、ここは危険です。私の演奏が続いている間は、この迷宮は元の地形を保ってます。早く避難して下さいね」
 箒星に促された妖怪達は、一目散に迷宮を脱出していった。
「これでもう大丈夫です。それでは、牛の妖怪さんに憑依したオブリビオンさんを、骸の海へお還しするべく、参りましょう~」
 ぽろろろんぽろんと軽快に演奏しながら、箒星は悠々と眼の前の出口を目指して歩き始めていった。
大成功 🔵🔵🔵

エミリロット・エカルネージュ
牛に対して盲目……スイーツ餃子なら、興味をそちらに逸らせるかな?

●POW
UCでチョコ餃子怪人に変身し

迷宮を『属性攻撃(マーカー)』で矢印を壁に書きつつマッピングしつつ『情報収集』と『第六感』たより大迷宮の突破を試みるね

道中の洗脳された妖怪の子達は
ボクの見た目のインパクトで『パフォーマンス』しながら事前に『料理』し冷凍BOXに入れて持ってきた

チョコ餃子を始めとするスイーツ餃子や【サクラミラージュ風・特製桜モツアン餃子】をご馳走して興味を逸らし洗脳解除を

あっ、チョコ餃子にはトッピングのバニラアイスが欠かせないよね

勿論あるよ

正気に戻った子に対しても『情報収集』はしとくかな

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


「うーん、牛に対して盲目……?」
 小首を傾げるエミリロット・エカルネージュ(この竜派少女、餃心拳継承者にしてギョウザライダー・f21989)は、餃子を拳法に応用・駆使するゴッドハンドでありフードファイターだ。
 故に、彼女が思いついた作戦も、当然、餃子であった。
「スイーツ餃子なら、興味をそちらに逸らせるかな?」
 説明せねばなるまい!
 スイーツ餃子とは、肉や野菜の餡の代わりに、バナナやチョコ、はたまたサツマイモなどを包んで、揚げたり焼いたり蒸したりした、近年登場したニューウェイブな餃子である!
 今では有名レシピサイトにも掲載されているほどの一大ジャンルにまでなっているのだ! 決して邪道な食べ物ではないと断言しておこう!
 勿論、餃心拳継承のエミリロットは、この餃子の可能性を研究し、自身の拳法に既に織り込み済みである!
 早速、力を迷宮内で披露することにした。
「此処に残りし餃子の担い手一人、意志を継ぎし餃子の護人となりて……身体は餃子に堕ちようと、この力は正しくあらんっ!」
 ペカーッとエミリロットの身体が輝いたかと思えば、緋色の羽毛で覆われたドラゴニアン少女は、スイーツ餃子怪人に大変身!
 頭部はスーツ餃子に代わり、チョコが掛かった顔と帽子のように頭に乗っけたバニアアイスがチャープポイントだ!
「それじゃあ、まず目印を付けておこう」
 エミリロットは口からぴゅーっとチョコレートソースを噴射!
 柱にマーキングをすると、100歩歩くたびに同様のことを繰り返していった。
「なるほど、こっちは元の場所に戻っちゃうのか。だったらあっちかな?」
 分かれ道でも、チョコで目印をしておいた事が功を奏し、迷いながらも探索していない方向へ順調に突き進んでゆく。
 途中、牛のことで頭が一杯になっている妖怪達の集団を目撃するエミリロット。
 彼等を正気に戻してあげるべく、彼女は臆せず声を掛ける。
「そこのキミたち? スイーツ餃子を試してみる気はないかな?」
「ンだぁ、テメッコラ……アイエエーッ!?」
「ギョウザ!? ギョウザナンデ!?」
「頭が餃子とか、テストに出ないよぉ……!」
 エミリロットの見た目のインパクトに、妖怪達は困惑したり怯えたりと、様々な反応を見せてくれる。
 頭が餃子の人に声を掛けられたら、初見は大抵こんなリアクションであろう。
 エミリロットはこれも想定済みである。
「驚かせちゃってごめんね。怪しい餃子怪人じゃないから安心してほしい。でも、スイーツ餃子は凄く美味しいんだ。1つでいいから試食してほしいな」
 ずずいと妖怪達に差し出したのは、こんな事もあろうかと冷蔵保存していたチョコ餃子を始めとするスイーツ餃子の数々だ。
「うわぁ、これ、本当に餃子なのか? すごいカラフルだな?」
「生地にフルーツを練り込んだものもあるから、見た目でも楽しめるよ。ボクのオススメはこれ! 【サクラミラージュ風・特製桜モツアン餃子】だよ」
 桜餡と桜花塩漬けとモッツァレラが中身のスイーツ餃子は、桜餅風に皮がほんのり桜色に染まっており、桜の花の香りも漂ってくる上品な一品だ。
「でも牛の素晴らしさに比べたら、餃子なんてなぁ?」
「だよなぁ? やっぱ牛が至高だぜぇ!」
 せせら笑う妖怪達。
 そんな妖怪の口の中に、エミリロットは卓越した拳法の機敏さを応用して、スイーツ餃子を乱れ撃ち!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
 ギョウザ・カラテ・シャウト!
 妖怪達への強制試食だ!
「むぐッ!」
「おンごッ?」
「何してんだ、おま……美味いがな!」
 テーレッテレー!
 そんなファンファーレが鳴り響いたかのごとく、妖怪達は新たな味覚の扉をドリームオープン!
「このモッチモチの生地とよォ~! 中のあま~いチョコとシナモンの風味が、絶妙にマッチしてやがるぜぇ~?」
「俺の食べた桜モツアン餃子は、桜の葉の香りが爽やかで、アンコの甘みを桜の葉とモッツァレラチーズの塩味が引き立ててくれるッ! 勿論、皮も食感が絶品だッ!」
「まさにッ! 計算された食材の掛け合わせ! 例えるならば、坂道アイドルを世に送り出した、太ったメガネ男のような用意周到で緻密な味のプロデュース戦略ッ!」
 妖怪達は劇画調作風の顔付きのまま、エミリロットのスイーツ餃子を口々に絶賛!
 だが、これでエミリロットは終わりにするつもりはなかった。
「あっ、チョコ餃子にはトッピングのバニラアイスが欠かせないよね?」
「「なん……だと……?」」
 ゴクリ、と妖怪達が喉を鳴らす。
 あるのか? あの白い魅惑の塊が?
 そう言わんと欲する彼等の眼差しに、エミリロットはゆっくりと首肯してみせた。
「勿論、あるよ」
「「ヒューッ!!!」」
 こうして、すっかりスイーツ餃子の虜になった妖怪達を正気に戻したエミリロット。
 その後、妖怪達から祭り会場の入口の生き方を聞き出し、急ぎ会場へ急行するのであった!
大成功 🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『『地獄の獄卒』ごめずちゃん』

POW ●ごめずちゃんは嘘がキライだぞ
全身を【地獄の炎】で覆い、自身が敵から受けた【嘘の言葉】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD ●悪い子にはお仕置きだぞ
【ごめずちゃんとの鬼ごっこ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【武器「鬼の金棒」によるお尻ぺんぺん】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ ●悪い子みーつけた
自身が【対象から罪の意識】を感じると、レベル×1体の【ごめずちゃんのお友達】が召喚される。ごめずちゃんのお友達は対象から罪の意識を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 祭り会場へ到着した猟兵達は、自身の身体に強い違和感を覚える。
 会場に漂う濃厚で強烈な妖気に当てられ、頭の中が『牛』一色に染まってゆく!
 猟兵は他の妖怪達と違って、抗えば何とか動けるだろう。
 しかし、それは行動に大きな負の補正を背負うことを意味する。
 具体的に入れば、行動の成功率が半減するほどの強烈な阻害効果だ。

 そんな濃厚な妖気に当てられ続けた会場の妖怪達にも、異変が発生する。
「牛、最高ぉ!」
「もう牛以外考えられない!」
「いっそ牛になってしまいたい!」
 常軌を逸した言動を繰り返す妖怪達の姿が、徐々に変身してゆく!
 まずい、骸魂に取り込まれている!
 妖怪達は気が付くと、変わり果てた自身の姿に歓喜の声を上げた。
「牛だー! 牛になれたぞー!」
「でも半分、馬が入ってるぞ!」
「気にしないんだぞ! ウチらは生まれ変わったぞ!」
「そうだぞ! これからは『地獄の獄卒』ごめずちゃんとして、ハッピーな牛ライスを満喫するんだぞ!」
「ヤッター!」
 祭り会場は、有象無象の『地獄の獄卒』ごめずちゃんが大量発生!
 これはいよいよカタストロフが差し迫ってきている!
 世界の崩壊を食い止めるべく、ここは猟兵達も牛を褒め称えて行動阻害を逃れつつ、『地獄の獄卒』ごめずちゃん化した妖怪達から骸魂を破壊して元の姿に戻してあげよう!
-------------
誤:牛ライス
正:牛ライフ
-------------

※誤字の訂正とお詫びを申し伝えるとともに、担当は四暗刻以外で和了れない麻雀研修に赴きました事をご報告致します。
ナイ・デス
アポカリプスヘルへの支援に、食料集めは1年前からしてはいたのです
高級ステーキ肉に限っては、いませんでしたが。いえ、今もしてはいないのですが
色々あって、食べさせてあげようと用意したのです
……ここで振る舞った分、またコンコンコンしないと、にゃあ

……これが、妖気の影響、ですか
後で行う、コンコンコンのことが頭から、離れない……!

ハッピーな牛ライスお待ち!

ほかほかごはんと高級ステーキ肉のセットを提供
牛さん大好き。無駄にはできない
食べて食べて食べ続けさせながら『生命力吸収光』も気付かれないよう控えめに放って
【生命力吸収】し続けて【範囲攻撃、浄化】
骸魂だけを消滅させます


 ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は祭り会場で次々と変異する妖怪達をぼうっと眺めていた。
 真っ先に会場へ到着していたナイは、妖気をたっぷり浴びていたのだ。
 そのせいか、考えることは牛肉のことばかり……。
「アポカリプスヘルへの支援に、食料集めは1年前からしてはいたのです。高級ステーキ肉に限っては、いませんでしたが。いえ、今もしてはいないのですが」
 文明崩壊したあの世界での食糧支援は、オブリビオンストーム発生というリスクを伴うも、それでも餓死する人を格段に減らすことが出来る。
 ナイは人道支援を今までも密かに続けてきたのだ。
 だからこそ。
「色々あって、牛肉を、食べさせてあげようと用意したのです。……ここで振る舞った分、またコンコンコンしないと、にゃあ」
 それがキマイラフューチャー大地震の真相であった。
 やってることは立派だが、キマイラ達は割と迷惑な状況であろう。
 ナイは『地獄の獄卒』ごめずちゃん達をなんとかしようと考えるが、浮かんでくるのは牛肉コンコンコンのことばかり。
「……これが、妖気の影響、ですか。後で行う、コンコンコンのことが頭から、離れない……!」
 ナイが悩んでいると、ごめずちゃん達が次第に周囲を取り囲み始めた。
「悪い子ど~こだ?」
「悪い子あの人かな?」
「どうしようって言ってる!」
「きっと罪の意識だぞ!」
 ごめずちゃん達はお友達を呼んで、ナイを金棒で殴ろうと身構える。
 しかし、ナイは目をカッと見開くと、高級ステーキ肉をいい感じに温め直し、都合よく用意されていた白米に乗せた!
「オン・ザ・ライス、です! ハッピーな牛ライスお待ち!」
 それは、高級ステーキをどんぶり飯の上に乗っけた、シンプルかつ豪勢な一杯だった。牛の命をいただく珠玉の料理、ここに爆誕!
「そう、みんな牛さん大好き。だから無駄にはできない」
 お友達の分までステーキ丼を振る舞うナイ。
 ごめずちゃん達はその悪魔的な香りに誘われ、ステーキ丼に箸を付ける。
「「ウンマ~ァいッ!」」
 ごめずちゃん達の顔が、一瞬で笑顔に満ち溢れた。
「肉汁ジューシーなのにしつこくないぞ!」
「お肉柔らかぁ~なんだぞ!」
「わさび醤油で食べると、もっと美味いぞ!」
「ウチは定番のステーキソース派だぞ!」
 みんな、戦闘を忘れて無我夢中で牛肉をもぐもぐ!
 牛好きならば、牛肉だって美味しくいただいちゃうのだ。
 愛ゆえに!
(今のうちに、です、にゃあ)
 満たされてゆくごめずちゃん達の背後から、ナイはユーベルコード『生命力吸収光(ウマレナガラノヒカリ)』をぺかーッて照射すれば、躯魂だけが浄化され、妖怪達は元の姿に戻るのだった。
「んメェな、これバカヤロー!」
「いくらでも喰えるぞコノヤロー!」
「犯罪的な旨さだなコンチクショー!」
 だが、牛肉の美味しさには囚われたままのようであった。
成功 🔵🔵🔴

カシム・ディーン
むむ…牛って良い気がしてきました(何故か牛さん模様のパーカーを着る

「うん!メルシーも生まれた時に牛が好きすぎて五十匹ばかり盗んだ気がする(てへ)ロクシー君超怒ってたなぁ」
お前何してんの!?

UC継続(移動距離半減・攻撃回数強化・牛柄ビキニ♪

まぁいい…僕はお前達のボスのおっぱいを堪能するんです!
邪魔はさせません!
「メルシーのを堪能していいんだぞ♥」
だからお前の胸を堪能なんぞ絶対に断る!

…ってなんでごめずちゃん強化されてるんだぁ!?(嘘ついたから

そしてメルシー?お前なんでお目目きらっきらになってんの!?

気持ちよかったよ畜生っ!(正直

【盗み攻撃・二回攻撃・念動力・属性攻撃】
金棒盗んだり大暴れっ!!


 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)もまた、祭り会場の妖気に当てられ、急に考えが真逆に切り替わる。
「むむ……やはり牛って良い気がしてきました。少なくとも、鶏よりかは!」
 先程、鶏アバターのヘンテコキャバリアの存在が、カシムの無意識に刷り込まれている事実が発覚し、彼は心に傷を負ってしまった。
「不覚でした……。僕がこのポンコツの事を無意識で受け入れていただなんて!」
「相変わらずご主人サマってば辛辣ぅ~!」
 そうツッコミを入れるヘンテコキャバリア(賢者の石製)ことメルシーの姿が、また変化していた。
「見て見て♥ 牛柄ビキニだよ♥」
 メルシーの透き通るような白い肌に、牛柄の限られた生地面積で局部を隠した水着姿のその破壊力よ。腰回りはくびれ、ヒップの曲線美は芸術品と見紛うほどで、お胸の弾力はもはや精神破壊兵器そのものだ。
 カシムは不覚にも初撃が走った。股間に。
「なんつー格好してんだ、お前は!」
「あれあれー? ご主人サマってばー? なんでへっぴり腰になってるのかなぁ~?」
 ニチャァ~とねっとりとした笑みを浮かべるメルシーに、カシムは思わず目を逸らしてカニ歩き。
「いえ、何でもありません。ちょっとお腹が痛くてですね、力むとおならが出そうで、ハイ」
「ふ~ん? あ、牛柄パーカーあるけど、着る?」
「着る!」
 メルシーからの牛柄アイテム投入をカシムは手放しで喜んだ。
 ガードしていた腹に添えていたカシムの両手が上に掲げられる。
 その瞬間、メルシーの視線がカシムの下腹部へ向けられてしまう。
「……メルシーね? ご主人サマはもっと素直になっていいと思うんだよね……?」
「……僕は、認めないからな!」
 戦う前から敗北感を味わうカシムであった。
 だが、そんなカシムにごめずちゃん達が反応する。
「あのお兄さん、嘘つきだぞ!」
「自分がエッチじゃないと嘘言っちゃてるぞ!」
「色々人として駄目な大人だぞ!」
「ああはなりたくないぞ!」
「ごめずちゃん達は嘘がキライだぞ!」
 全身を地獄の炎で覆い尽くしたごめずちゃんズが、ブンブンと金棒を素振りしているのだ。
「なぁ、これマズくないですか? メルシー、お前、牛についての正直なエピソードってないですか?」
 カシムに話を振られた牛ビキニのメルシーは考え込んだ。
「今思い出したんだけど、メルシーも生まれた時に牛が好きすぎて、五十匹ばかり盗んだ気がする!」
「何してんのお前!? 持ち主が怒っただろ?」
「そりゃー怒ったよー! ロクシアスのロクシー君、超怒ってたなぁ~!」
「ロクシアスって太陽神アポロンじゃねーですか。本当、お前何してんの? むしろ嘘であってくれ!」
 カシムが祈るようにごめずちゃんズの判定を待つ。
「その銀髪ボインお姉ちゃんの話は本当だぞ!」
「でも人としてアウトだぞ!」
「2人揃ってクズだぞ!」
「ああはなりたくないぞ!」
「でも嘘じゃないからごめずちゃん達は何もしないぞ!」
「いや待てや、本当の話かぁ~い!」
 カシムは頭を抱えてしまった。
「……もういいです。僕はお前達のボスのおっぱいを堪能するんです! 邪魔はさせません! どいてください!」
「もう~、ご主人サマったら♪ メルシーのを堪能していいんだぞ♥」
 ずいっと自分の豊満な胸元をカシムに差し出すメルシー。
 これにカシムは両手で押し止めるように拒絶!
「だからお前の胸を堪能なんぞ絶対に断る!」
 それは強い拒絶の言葉だった。
 途端、ごめずちゃん達の纏う地獄の炎が勢いを増して燃え上がった!
「「嘘つきだぞ! お兄さんはいま嘘をついたぞ!」」
「ちょっと待てぇぇぇぇーッ! なんでごめずちゃん達が強化されてるんだぁ!?」
「「嘘つき! 嘘つき!」」
「指差すんじゃねーよ、バッキャローが!」
「「嘘つき! 嘘つき!」」
「あづづづづづづ! 僕の尻をウェルダンに焼くんじゃねーですってば!」
 地獄の業火に尻を焼かれて逃げ回るカシムの姿に、何故かメルシーは感涙にむせび泣いていた。
「ご主人サマ……! この間のデビルキングワールドでの強盗の際、メルシーを下敷きにして胸の谷間に顔を埋めたでしょ? あの時、もしかして……!」
 誤解のないように説明しよう!
 あの時、吹っ飛ばされたカシムをメルシーが体全体で受け止めた際にラッキースケベで発生した事故である!
 その際にカシムは有り難みはないと断言していたのだが……?
「「嘘つき! 嘘つき!」」
「ああ! もう! これ以上焼くな! わかったよ! 正直言いますよ!」
 カシムは焼けた尻を押さえながら、メルシーへ大声で告げた。
「……フカフカしてて気持ちよかったよ畜生めーっ!」
「「正直だ! 正直者だぞ!」」
 パチパチパチパチ!
 拍手でカシムの告白を讃えるごめずちゃん達。
「ご主人サマ♥ 愛してる♥」
 一方、少女漫画並みに目を輝かせるメルシー!
 何だこれは、地獄か?
 いや地獄の獄卒とかいるし、最初から地獄だったわ、此処。
「ああっもうーっ! 金棒は危ないから没収! そしてソードブレイカーでゴーン! 正気に戻ってください!」
 カシムはごめずちゃん達の金棒を根こそぎ盗み出し、空いた手に握っていたソードブレイカーでごめずちゃん達の脳天を引っ叩きまわる。
 すると、簡単に骸魂が破壊され、妖怪達の姿がもとに戻った。
「ふう……戦闘は楽勝でしたが、僕の心は深手を負いました……!」
「大丈夫、ご主人サマ? おっぱい触る?」
 メルシーの言葉に、正気に戻った妖怪達がささやく。
「うわ、あいつ、連れの女にあんな事させてるよ?」
「カシムとか言ってたっけ? あれじゃカスムだよね?」
「ひくわー、ゲスムさんひくわー」
「おい、そこの妖怪達~?」
 ドドドドドドと背後に効果音を背負いながらブチギレ寸前のカシムは、怒りに任せて妖怪達を祭り会場から追い払っていったのだった。
成功 🔵🔵🔴

箒星・仄々
骸魂さん達を海へお還し
妖怪さん方を元へ戻しましょう

牛料理を称える歌を
歌い奏でながら戦闘

♪すき焼き しゃぶしゃぶ ハンバーグ
♪焼肉 ステーキ ビーフシチュー
♪皆大好きー 牛さんモーモー

…涎が出てきちゃいます


祈りを込めて演奏
弦を爪弾き魔力を練り上げ
水の魔力&破魔を宿した蒼の旋律で攻撃です

旋律がごめずちゃんの炎を消火しながら
骸魂さんの無念や心残りをそっと包み込み
受け止めて浄化していきます


嘘は言いません
皆さんを助けたいです
妖怪さん方を元へ戻して差し上げたいですし
骸魂さん方が海で静かに休まれることを心から願っています

終幕
開放された妖怪さんへ避難を促したら
骸魂さんへ送る鎮魂の調べ


エミリロット・エカルネージュ
今度は牛を崇拝しつつ……となるんだったら、コレかな?

シャオロン、ちょっと手を貸して貰うね。

●SPD
牛は集団意識が強くチームワークが強い動物で場所(宗教)によっては神と崇めたてられる程神性が強い

なら『早業』でUCを『属性攻撃(牛)』と『化術』を併用して牛化した錬成シャオロン(小竜モード・棒餃功筒装備)を沢山出して『集団戦術』で指揮して、ボクと一緒に『砲撃』の『乱れ撃ち』の『弾幕』でそれを示す様に牛推し猛攻

勿論、棒餃功筒の餃子弾も牛化に伴い牛挽き肉の餃子の気

餃子は豚って考えが多いけど
牛だって作り方しだいだし
栄養価高いもん

相手の攻撃を『第六感』で『見切り』回避も忘れずに

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


神樹・鐵火
牛好き共に無理矢...焼肉食いたいと煩いから奢りで食わせてたら遅くなった
ん?『鐵神樹』の酒瓶が割れてるだって?何もしてないぞ?
酔って調子に乗ってたヤツを正気に戻していただけだぞ(すっとぼけ)

全く、どこもかしこも牛ばかり
そんなに牛が好きか
寝言も寝て言え、丸焼きにするぞ
聞き分けが悪いヤツは力づくで牛煩悩を吹き飛ばしてやる
羅気と殺気で魔拳の範囲を増し、衝撃波を放って吹き飛ばす
酒は一本だけじゃないからな
追加の『鐵神樹』でゲンコツ一発くれてやる
骸魂を強制的に叩き出す、ショック療法だ
酒で悪い霊魂も清められて一石二鳥だろ?


睦沢・文音(サポート)
『聴こえますか?私の歌が!』
年齢 14歳 女
外見 147.1cm 黒い瞳 黒髪 色白の肌
特徴 いつも笑顔 柔和な表情 胸が大きい お尻が大きい ネットが好き
口調 清楚(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません

他の猟兵のサポートに回り、事件の解決にあたります
日常パートならば飲食や歌をうたうことをメインに行動します

他の参加者様との連携リプレイ歓迎です
最大の目的は、事件を解決に導くことです
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします


 祭り会場でフリーダムに暴れる『地獄の獄卒』ごめずちゃんズを止めるべく、4人の猟兵達が挑む。
「って、私、手が足りないからって駆け付けただけなんですけど!」
 サポート猟兵の睦沢・文音(フォーチュンシュネルギア・f16631)が、目の前のカオスに若干ビビっていた。だって、全員がごめずちゃんズで、口々に牛を讃えまくっているのだから、困惑しないほうがおかしい。
「えっと、何なのでしょうか、この状況? というか、どうして牛のことが頭から離れないのですか!?」
 祭り会場に漂う妖気を吸引した者は、総じて牛LOVEガチ勢へと豹変するのだ。
「お前も牛を愛するんだぞ!」
「牛を愛さない奴は悪い子だぞ!」
「悪い子だーれだ? お前か? お前なのか?」
「ちょっと待って下さいってば! 後ろで増殖するのはどなたです!? あと私はそこまで牛推しじゃないですから!」
 睦沢はごめずちゃんズのお友達が次々と集結してくる様子に戦慄してしまう。
「もう、勘弁してくださいよ~!」
 睦沢、踵を返して逃走!
「あ、逃げたぞ!」
「悪い子みぃ~っけ!」
「みんなで悪い子を追いかけるぞ!」
 睦沢の背中を、大勢で一斉に追い掛け始めるチームごめずちゃんズ!
 牛追い祭りならぬ、牛追われ祭りの開幕だ!
「いいぃやあぁぁーっ! というか、そこでほのぼのとバーベキューしてないで助けてくださいよー!」
 逃げる睦沢の視線の先には、3人の猟兵がBBQセットの上で粛々と肉を焼いているではないか!
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は、竪琴をポロンポロンと爪弾きながら、鉄板の上の分厚いステーキ肉の焼き加減を見守っていた。
「牛を讃えるということは、すなわち牛肉を讃えることです。最高の焼き加減を目指して、私がこのステーキ肉を責任を持って“育てて”みせましょ~」
「そういう事だ。ったく、さっきも妙な牛好き妖怪共に無理矢……じゃなかった、焼肉食いたいと煩いから奢りで食わせてたら、すっかり調理器具の準備が遅くなった」
 神樹・鐵火(脳筋駄女神・f29049)は、何故かそこら辺に転がっていた巨大な鉄板を組み立て、自身の戦女神の覇気から飛び散る火の粉で薪に着火させていた。
「火加減なら任せろ。肉を焼くには火が重要だからな」
 そう言いながら、神樹も焼肉2回戦を楽しみ始めた。
「さっきの店の主が“好意”でタレと食材を無償提供してくれたぞ。ちょっとありがたい説教をしたら、喜んで差し出してくれた」
「すごいね。どうしてかな?」
 緋色の体毛に覆われた犬っぽいドラゴニアンのエミリロット・エカルネージュ(この竜派少女、餃心拳継承者にしてギョウザライダー・f21989)は、牛肉のミンチを刻んたキャベツとにんにくと混ぜ合わせながら訪ねた。
 すると、神樹は、飲み口以外は破損した酒瓶をエミリロットへ見せた。
「神である私のありがたい説教(物理)だ。なあに、酔って調子に乗ってたヤツを正気に戻していただけだぞ」
「それって、酒瓶で妖怪達を殴ったんじゃ……?」
 エミリロットは想像する。
 店の中で突然、猟兵が妖怪達を床に正座させ、その頭を酒瓶でぶん殴る光景を。
 いくら妖気に当てられておかしくなっていた彼等の正気を取り戻すためとはいえ、店主からしたら妙な噂が立ちかねない大事件だ。
(タレやお肉の無償提供って、体良く鐵火ちゃんにお帰りいただきたかった口実じゃ……?)
 エミリロットは、先程の迷宮の何処かに存在する焼肉店に短い黙祷を送った。
「さて、気を取り直して。今度は牛を崇拝しつつ……となるんだったら、コレかな?」
 エミリロットと言えば餃子。
 彼女は牛肉餡の餃子を作るべく、最終段階に差し掛かっていた。
「シャオロン、ちょっと手を貸して貰うね」
「ちゃーお♪」
 ドラゴンランスのシャオロンの姿が、小竜から槍……ではなく麺棒へ変わった。
 そのままシャオロンはエミリロットに転がされ、餃子の皮になる小麦粉の生地をコロコロと伸ばしていった。
「その調子だよ、シャオロン。牛肉は油が出やすいから、少し皮は厚めにして肉汁を閉じ込めるよ」
 よく練り上げた生地を器用に小さく切り分け、更に麺棒で真円形に伸ばす。感覚としては小籠包……溢れる肉汁をしっかり閉じ込められるように、もっちりと厚めの皮であんを包んで、鉄板の上に整列させて焼き始めた。
 3人の猟兵の肉の焼ける香りは、逃走劇を繰り広げる睦沢とごめずちゃんズの嗅覚を猛烈に刺激する。
「これは、香りだけで白米が3倍食べられそうです! 芋煮もあると、なおいいですね!」
 睦沢は吸い寄せられるように鉄板へ向かっていった。
 残念ながら芋煮はないが、牛骨スープまで用意されていると聞いて思わず顔がほころぶ。彼女を追いかけるごめずちゃんズも同様に鉄板へ集合!
「う、牛のウチらが牛肉を食べるのは共食いだぞ?」
「でも牛は大好きだから、食べちゃいたいんだぞ!」
「大丈夫だぞ! ウチら、半分は馬だぞ!」
「なんか世界が滅べばいいと考えていたけど、焼いた牛肉が目の前にあるなら世界は滅ぼさなくていいぞ!」

【世界のカタストロフ < 焼いた牛肉】

 猟兵達のBBQが世界を救った瞬間である!
 背徳感と牛肉の旨味を味わいながら、ごめずちゃんズはお友達と一緒に焼肉パーティーに突入~!
「おい、まだそれは焼けてないだろ! ちゃんと焼いてから喰え、このバカタレが! 喰うならそこのミノにしろ!」
 神樹は今や焼肉奉行になっていた。
 鉄板に整然と並べられたカルビ、ハラミ、タンにロース、そしてホルモンは、神樹という宇宙の摂理によって支配されているのだ。
 それを破って鉄板に手を出そうとしたごめずちゃんは……。
「だからまだ生焼けだと言ってるだろうがー!」
 バリーンッと酒瓶が割れる音が祭り会場に轟く!
 羅気と殺気で魔拳の合せ技によって、その一撃は必殺の威力を誇り、酒瓶で頭を殴られたごめずちゃんが場外ホームランの打球が如く吹き飛ばされていった!
「アバババーッ!」
 砕けたガラスの破片と一緒に、憑依していた骸魂が爆発四散!
 正気に戻った妖怪は、落下点で気絶して、ひっくり返ったまま痙攣してる!
「全く、どこもかしこも牛ばかり。そんなに牛が好きか? 寝言も寝て言え、丸焼きにするぞ」
 砕けた酒瓶をゴミ袋へしまうと、そのまま何事もなかったかのように肉を焼き始める神樹。
 ごめずちゃんズは、湧き上がる牛肉への食欲と、身の安全を必死に心の中の天秤に掛けて悩んでいる!
「え、なんで酒瓶での脳天直撃が骸魂破壊に繋がってるんですか? 意味が分かりませんよ!」
 一連の光景を見て戸惑う睦沢に、神樹はいい塩梅に焼けたロース肉を差し出しながら答えた。
「ああ、これか? これは『鐵神樹』っていう霊水が入ってるんだ。実はノンアルコールだが、一応、悪いものを清め祓う効果はあるんだ。ま、聞き分けが悪いヤツは力づくで牛煩悩を吹き飛ばしてやる。骸魂を強制的に叩き出す、ショック療法だ。それに『鐵神樹』の酒瓶はまだまだ在庫健在だ。酒で悪い霊魂も清められて一石二鳥だろ?」
 いつの間にか、神樹の足元には『鐵神樹』の酒瓶が入ったラックが4ダースも積まれていた。
「すいません! ちょっと何言ってるか分かりませんので、私は焼いてくださったお肉をいただきますね! いただきます!!」
 思考を投げ捨てた睦沢は無言でロース肉を食べることにした。
「美味しい!」
 テーレッテレー!!
 凄く良い焼き加減だった。
 と、ここでエミリロットの特製餃子が完成だ。
「牛は集団意識が強く、チームワークが強い動物。場所や宗教によっては神と崇めたてられる程、神性が強い事で知られているね」
 鉄板の上でひっくり返された牛肉餃子は、黄金色の羽つきでプリップリだ。
「さあ、遠慮しなくていいよ。ボクの自慢の餃子を食べて」
「い、いただきますだぞ……!」
 ごめずちゃんズは神樹のようにエミリロットが殴りかからないか警戒しつつ、焼き立て餃子に箸を伸ばした。
 酢醤油にほんの少しだけ餃子を浸したあと、一斉にごめずちゃんズが口の中へ餃子を押し込む。
「んんんんッッ♥」
「牛の肉汁じゅわ~だぞ!」
「美味い! 美味い! 美味い!」
「酢醤油のお陰で後味さっぱり、何個でも食べられるぞ!」
 熱々な肉汁も何のその、ごめずちゃんズはエミリロットと餃子に大満足!
 そこへ箒星が焼いたステーキ肉も登場!
「さあ、皆さんで食べましょう~!」
「「FOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」」
 牛肉を食べて、食べて食べまくる猟兵達にごめずちゃんズ!
 牛推しが高じて牛肉パーティーに至り、彼等の食事に三密など存在しない!
「さあさあ、美味しい牛肉を讃える歌を披露しましょう!」
「歌なら私も負けません! 聴こえますか? 私の歌が!」
 箒星の歌う『牛肉大好きソング』に合わせ、コーラスを添える睦沢。

 ♪すき焼き しゃぶしゃぶ ハンバーグ
 (赤身にタン塩 ロースにハラミ)
 ♪焼肉 ステーキ ビーフシチュー
 (リブロース 肩ロース 牛スネ肉)
 ♪皆大好きー 牛さんモーモー
 (Wow Wow Cow! Wow Wow Cow!)

 箒星は至って真面目だが、睦沢はヤケクソ気味であった。
 サポートに来てみれば、焼肉食って歌う羽目になるとか、ブッダも想定なんてしてなかっただろう。
 そして、睦沢のコーラスが牛肉への想いを増幅させ、猟兵達の脳裏には数々の牛肉料理が思い浮かぶ。
「餃子は豚って考えが多いけど、牛だって作り方次第だし、美味しいよね。それに栄養価高いもん」
 エミリロットの持論に、箒星がジュルリと口元を抑えた。
「涎が出ちゃいます……。この脳裏に浮かぶ幻想は、もしかして……?」
 箒星は睦沢の歌声を傾聴してみた。
 すると、昔食べた美味しいステーキの味が蘇ってくるではないか!
「そうでしたか。この歌声はユーベルコードですね~!」
 睦沢のユーベルコード『殲術再生歌(リヴァイブソング)』は、その歌声を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する効果を持つ。そして今回の場合、何処かの超能力学園が数ヶ月に一度発動していた特殊弾のような効果とまではいかないが、過ぎ去った牛肉の想いを想起させて、猟兵達に強くなれる理由を教えてくれたのだ!
「そうだよ! 牛肉を食べることで強くなれリ理由を知ったこのボクが! キミ達の骸魂を骸の海へ連れてゆくから!」
 エミリロットが調理場から離れて戦闘態勢へ移行!
 これにごめずちゃんズも応戦!
「食事中に騒ぐなんて悪い子だぞ!」
「お仕置きだぞ!」
「追い掛けて捕まえて、トゲトゲ金棒でお尻ペンペンだぞ!」
 エミリロットへ団子状態のまま突撃してくるごめずちゃんズ。
 だが、エミリロットはユーベルコード『錬成シャオロン(棒餃功筒装備)』を発動させると、シャオロンがたちまち何本も複製されてゆく!
「餃気複成開始(コピー・オン)っ! シャオロンっ! それに皆、準備は良い?」
「「ちゃーお!」」
 複製された小竜の姿のシャオロン達は84体。本物も入れて85体の餃子小竜達が、手元に筒状の何かを抱えている。
 エミリロットは85体の小竜に号令を下した。
「総員! 『棒餃功筒』構えっ!」
 それは、特大の棒餃子であった。正確に言えば、彼女の餃子拳法によってビームキャノン砲と化した特大の棒餃子だ。
 籠められた気功は“牛肉餃子のオーラ弾”!
「栄養価満点、つまり破壊力満点! 更に群れる牛をイメージして、集団戦術からの一斉放射でブルズアイ! 撃ち抜け! 粉砕だよ! 餃子ビーム気弾一斉発射ーっ!」
 食欲をそそる芳しい香りと共に放たれた高熱の火砲を浴びせられたごめずちゃんズは、そのまま骸魂が粉砕されて消失してゆく。
 元の姿に戻った妖怪達は、砲撃の勢いで祭り会場の外へと吹き飛ばされていった。
「では、残りは私が正気に戻しましょうか」
 箒星の演奏が、ほんわかな牛肉大好きモードから勇猛な闘牛士のような激しい曲調へ移り変わる。
「骸魂さん達を骸の海へお還しし、妖怪さん方を元へ戻しましょう」
 ジャカジャンッと弦を震わせると、『トリニティ・エンハンス』の効果で炎・水・風の魔力で箒星がパワーアップ!
 箒星は祭り会場に旋風を巻き起こしてごめずちゃんズのお友達を空の彼方へふっ飛ばして一層してみせる。
「お友達を吹き飛ばすなんて酷いぞ!」
「悪い黒猫はお仕置きだぞ!」
 金棒で殴りかかろうとするごめずちゃんズだが、箒星の旋律が再び急変する。
「悪しき存在を押し流します。蒼の旋律!」
 音色が超高圧ウォーターカッターに変化し、金棒を一瞬で真っ二つに切断!
 驚くごめずちゃんズが口々に言った。
「こんなのナニカの間違いだぞ!」
「手品か何かに決まってるぞ!」
「つまり黒猫は嘘つきだぞ!」
 ごめずちゃんズの抗議の声に、箒星は首を大きく横に振ってみせた。
「嘘は言いません。私は皆さんを助けたいです。妖怪さん方を元へ戻して差し上げたいですし、骸魂さん方が骸の海で静かに休まれることを心から願っています」
「白々しいぞ!」
「やっぱりお仕置きしちゃうぞ!」
「もう一度、お友達を呼び戻して、囲んで棒で叩くぞ!」
 やいのやいのと騒ぐごめずちゃんズに、箒星は終幕の旋律を奏で始めた。
「信じてもらえないのならば、その身で理解していただきましょう。これが、あなた方を救済する赤の旋律です!」
 魔力を帯びた音色が、燃え盛る牛を象って猛進を開始!
 そのまま、ごめずちゃんズへ突進してゆく!
「まずいのだ! 早くお友達を此処へ呼び戻すのだ!」
「ちょっと待つのだ! なんか留守番電話サービスに繋がるのだ!」
「グループチャットも未読スルーなのだー!」
「「つまり見捨てられたのだー!!!」」
 猛火の闘牛がごめずちゃんズを容赦なく轢いて回れば、骸魂が砕けて大爆発!
 妖怪達は黒焦げになったが、無事に元の姿へ戻っていった。
「さあ、早くこの祭り会場から逃げてくださいね」
「ひえーっ! もう牛なんて懲り懲りだーッ!」
「帰って酒飲んで屁こいて寝るべー!」
「やっぱ正月はシャケだよな!」
 妖怪達は炎の牛に追い立てられながら、祭り会場から逃げ出していった。
「骸魂の妖怪さん達も、どうか安らかに……」
 こうして、箒星の鎮魂歌だけが祭り会場に響いていた。
 それを、祭り会場の中心で眺めるオブリビオンが櫓の上にいた……。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴


第3章 ボス戦 『星読みの牛姫』

POW ●輝星は瞬き、拳撃が翻り、過去を再現す
【流星に匹敵する速度と衝撃力を秘めた拳撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD ●星海は拓き、天上へ誘い、現在を侵略す
【追尾能力を備えた流星群】を降らせる事で、戦場全体が【宇宙空間】と同じ環境に変化する。[宇宙空間]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ ●星々は巡り、予言を結び、未来に固定す
【体内を巡る星々の動きを読み取る】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ルゥナ・ユシュトリーチナです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ええと、本当にどうしてこうなったのでしょうか……?」
 オブリビオン『星読みの牛姫』は呆然としていた。
「私には、件の予知能力と星詠みの占星術によって、かなりの精度を誇る未来予知が可能です。それなのに……」
 猟兵達の奇想天外な進撃に、牛姫は思わず額に手を当ててて叫んだ。

「いや、おかしいでしょう!? 誰が牛肉食べて正気に戻るとか思いますかっ? 思わないでしょうっ? あと約一名、遠くからでも分かる私の胸への熱視線! 分かってますからね! 見世物じゃないんですからね、これ! 好きで大きくなったワケではありませんので!? 触ったらブチのめしますからね!」

 いまや、牛姫が予見していた未来とは、全く違う現実が彼女の目の前に広がっている。それは猟兵達にとっては幸運なことである。

「……ともかく、聞こえますか? そこのトンチキ猟兵の皆さん? 私の祭り会場で焼肉パーティーとか、いい度胸ですね?」

 櫓の上からふわりと浮遊し、夜空で輝き出す牛姫!

「この世界を牛が崇拝される世界に作り変えるのです。その邪魔をするなら、容赦はしませんよ?」

 スカートの裾から、綺羅星のような妖気が上空から撒き散らされる。
 彼女から発散される妖気こそが、今回の異変の元凶であることは間違いない!
 だが、それは発散している彼女自身も『牛推しの影響を受けている』はず!
 猟兵達は心の中で思い浮かべる。

(もしかして、牛であるオブリビオンを褒めると隙が出来んじゃね?)

 君達は試してもいいし、試さなくてもいい。
 面倒ならば殴り飛ばせばいいだけの話だ。
 この牛祭りを一刻も早く終わらせ、カクリヨファンタズムに平穏をもたらせ!
桑原・こがね(サポート)
あたしを見ろォ!
登場は雷鳴と共に、派手に演出していきたいわね!
名乗りを上げて注目されたいわね!
囮役とかも嫌いじゃないわ。

こそこそしたり駆け引きするのは苦手だし、何事も正面突破の力技で解決したい!

戦うときは大体斬りかかるか、武器を投げつけるか、雷出すかのどれかね。徒手空拳も心得が無くもないわ!

さーて、雷鳴を轟かせるわよ!


百地・モユル(サポート)
熱血で好奇心旺盛
本が好きな小学生

正義感が強く困っている人は見過ごせない

UCは業火の一撃、灼熱の束縛に加えて
自分たちが押し切られそうになったらオーバーヒートバッシュ
🔴の数が多い場合はバーニングリベンジャーだ

攻撃には怪力、属性攻撃、2回攻撃、グラップルなどの技能をのせる

逆に敵の攻撃をからみんなをかばう、耐えるために
武器受け、挑発、おびき寄せ、時間稼ぎ、激痛耐性なども使用
敵に一撃入れられそうなら咄嗟の一撃や捨て身の一撃、カウンター
こいつがボスか…
みんな大丈夫?助けにきたよ!

そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!

技能の勇気、覚悟、気合いは常に発動状態

アドリブ絡み歓迎

影朧などの場合は説得もしたい


 カオスな状況の中、サポート猟兵達が星読みの牛姫に挑んでゆく。
「牛なんかより、あたしを見ろォ!」
 裂帛の気合の声を上げる桑原・こがね(銀雷・f03679)が、銀の轟雷と共に見参!
「あなたかしら、妖怪達を洗脳して牛大好きにしてカタストロフを狙うオブリビオンは?」
 桑原の突き付けた指の先で、星空に浮かぶ牛姫は満足げに微笑む。
「ええ、その通りです。……そしてこの状況こそ、私の望んでいたクライマックスの展開! 今までがおかしすぎたのよ……!」
 サポート猟兵はちゃんと戦闘をしようとしてくれているので、牛姫は密かに悪役気分を味わえて喜んでいた。
「この世界は、牛である私を中心に作り変えられるのです。それを邪魔するのなら、あなたも牛LOVE勢にして差し上げましょう!」
 ノリノリで悪者口上を述べる牛姫であった。
 そこへ、まさにグッドタイミングに正義の味方っぽい猟兵が駆け付けていた。
「そんなの許せない、ボクの炎で焼き払ってやる!」
 熱血サイボーグ8歳児こと百地・モユル(ももも・f03218)の登場だ!
「いくら牛さんの良さをみんなに広めたいからって、無理矢理に他人へ押し付けるなんて酷いやつだな!」
「嗚呼、なんとでも言いなさい。私は悪い牛さんなのですから、ふふふっ!」
 牛姫は思った。
(そうよ! こういうのが欲しかったのよ! 猟兵との熱いバトル展開! 光と闇の激突! まさに正統派! 正統派のちゃんとした展開!)
 傍目に何か不穏な動きをしている猟兵達がいるので、このあとにアイツラらの相手をしなくちゃならんのかとなーバスになりつつも、今は目の前の猟兵とのバトルに集中する牛姫である。
 桑原は短刀を鞘から引き抜くと、全身に銀色の雷を纏い始めた。
「さーて、雷鳴を轟かせるわよ!」
 彗星の如き輝きを放ちながら、桑原は祭櫓を駆け上がって、空中に浮かぶ牛姫へ跳ぶ!
 だが、牛姫はユーベルコードで周囲の空間を宇宙に変え、桑原へ流星群を殺到させた!
「人の身では慣れぬ宇宙空間、更にあなたを追尾する流星群。私の攻撃を回避など出来ないはずです」
「だったら、全部打ち払うわ!」
 桑原は押し寄せる流星群の合間をサムライブレイドやバスターソードを投げつけて軌道を逸らすと、流星群の一部を蹴って推進力へと変える。
 銀色の雷を纏った彼女の速度はぐんぐん上がり、遂に本物の雷の如き速度を体現してみせた。
「瞬くこと雷光の如し! 見切れるか!」
 たちまち牛姫の懐へ潜り込んだ桑原は、短刀を逆手に持って振り被った。
「これぞ我が剣技! 雷光閃!!」
 銀色の霹靂が一閃すると、牛姫の腹が真一文字に掻っ捌かれた!
「ぐぅッ!」
 浅くはない腹の傷を手で抑えながら、牛姫は慌てて後退。
 そこへ突撃してくる百地!
 両手のエレメントガントレットに炎の魔力が満ち溢れれば、ルーンソードの剣身が勢いよく燃え上がる!
「流星群なんて怖くない! ボクの胸に燃える勇気! 気合! 覚悟! 今こそボクに力を!」
 炎の剣が更に激しさを増してゆき、百地の身長の倍以上にまで長大化してゆく!
 流星群を切り裂きながら、全身から噴き出す炎が推進力になって、牛姫へと突進!
「やられた分、倍返し……いや、十倍くらいにしてやるぜ!」
 百地は巨大な炎の剣を上段に構えると、牛姫に肉薄して一気に剣先を振り下ろした!
「いっけぇー! バーニング・リベンジャァァァーッ!」
「グワァァァーッ!!!」
 牛姫は袈裟斬りに伏せられ、爆炎とともに吹き飛んで、地面に叩き付けられてゆくのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

地籠・凌牙
【アドリブ連携大歓迎】
えーと?今きたばかりなんだがちょっと待って、今まで何してたの?
牛肉食べて正気に戻るとかどういうこと?それ逆に地雷踏んでねえ???
正気な猟兵いなかったの???(※いたらこんなことになっていない)

えーと、でも牛には感謝してるんだぜ?お前らの命があったから俺たちは生きてここにいるんだからよ。
あとほら……俺の角、牛の角っぽいだろ?きっと先祖に牛の血が入ってたんだよ(?)

どう褒めればいいんだよわかんねえよ!!牛肉と牛乳がうまいし乳製品がうまいぐらいしか出てこねえよ!!!
もう考えるのやめだ、【指定UC】使って【ダッシュ】で【グラップル】の【重量攻撃】しよう!!!その方が早い!!!!


エミリロット・エカルネージュ
星読みの牛姫、牛の星座や織姫と彦星と水牛と言う接点もあるし

それとさっき言った牛の神性も含めると
星読みとの組み合わせはとっても神秘的かも

後……そのスタイルの良さは羨ましいかな

●POW
と、羨ましい気持ちも含めて誉めつつ
『早業』で攻撃力重視で真の姿に変身

低空『空中戦&ダッシュ&推力移動』で駆け回りつつ『第六感』で牛姫の攻撃を『見切り』つつ『残像』回避

【島唐辛子餃子ウィングファング※背中のフィ●ファンネルっぽいの】を『念動力』で遠隔操作しつつ『グラップル』

棒餃功筒と共に『覇気』込めた『砲撃』と共に『乱れ撃ち』波状攻撃

隙見て『残像』で詰め寄り『属性攻撃(牛)』の【餃発勁拳】を

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


箒星・仄々
骸魂さんを海へお還しし
牛妖怪さんをお助けするためにも
牛姫さんを倒しましょう

牛推し
♪牛さんはとっても素敵ー
♪強くて角は鋭くてー
♪頭もよくて草もしゃ可愛いー
♪牛乳や牛肉 皆大好きアイドルー

牛さんを褒めちぎる歌を歌いながら
弦を爪弾き練り上げた魔力を
炎水風の矢と為し攻撃

その閃光や爆発は
空を緋蒼翠で彩る花火のようですよ
牛祭りに彩を添えましょう
♪牛さんもとっても綺麗~

そして三魔力の輝きやエネルギーは
牛姫さんの体内の星々に干渉し
その運行を歪め
星詠みの力を発揮できなくします

今、お助けしますね

終幕
鎮魂の調べ
静かな眠りを

牛妖怪さん>
お怪我はありませんか?

それでは丑年を祝って
宴会の再開でしょうか?
演奏を仕りますよ♪


カシム・ディーン
よし!弱った処を堪能しますか!

「ゲスいねご主人サマ♥そこも素敵♪メルシーが追い詰めようか?」
できんの?
「任せて♥でもご主人サマの魔力と精力とかかなり貰うけどいい?」
(一考)まぁ楽できるならいいでしょう。痛いのは嫌ですよ?
「痛くなくて効率的ならいい?」
?それなら
「(きゅぴーん!)OK♥」(ずきゅうん!

んーーっ!!?(全魔力と大半の精力生命力代償発生中、あえてMSに任

…はぅっ(腕の中崩れ落

メルシー
「えへへ…ご主人サマの魔力…凄く美味しい♥よくもご主人サマを倒したな♪覚悟してね♪(超絶強化テンション極限)」
【二回攻撃・生命力吸収・捕食(!?)】
神速で駆ける者発動
「頂きます♥」
牛姫様の運命は如何に!?


 ガチ戦闘が一段落した後、牛姫を待っていたのはカオスの大渋滞であった。
「よし今だ! 弱ったところを堪能しますか!」
「ゲスいねご主人サマ♥ そこも素敵♪」
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)ことゲスムさん with 賢者の石で出来たチート級キャバリアで美少女のメルシーさんコンビが、両手をワキワキさせて健全を脅かしていた。
「フィーヒヒヒ! おっきい牛のお乳フィーヒヒヒ! さ~て、どう弄んでやろうか! 揉むか? 摘むか? それとも隙間に挟まってやろうか?」
「ご主人サマ! バッファローゲーム! バッファローゲームしようよ♪ メルシーが角に見立てた両手の人差し指で、牛姫さんをツンツンして反応を楽しむの♥」
「オーケー。ナイスアイデアだ、メルシー。お前は天才か? ならば僕も人間を辞めて雄牛になるぞーッ! よし早速、突撃だ!」
「ラジャったよ♪ モーモー!」
 このコンビ、こういうときだけ息がぴったり合いやがる。
 墜落のショックで未だ力が入らない牛姫へ、突撃してきたアホアホコンビが猛牛ごっこで胸元に限らず体中をツンツンと隈なくかつ容赦なく突きまくってゆく!
「「オラオラオラオラオラ!」」
「え、ちょ、何? コレどういう攻撃? いや怖いんだけどっ!」
 ぷすぷすと指で突かれるたびに、痛みがないのに何故か牛姫は魔力を盗まれてゆくので恐怖しか感じない。
 しかし、牛姫はぷすぷす指で突かれているうちに、ある心境の変化が発生していた。
「もしかして……ツボ押しのつもり?」
 アホアホコンビの攻撃(?)を、牛姫はマッサージだと勘違い!
「そういうことなら、ちょっと背中を重点的に……♪」
「「ハイ、ヨロコンデー♥」」
 牛姫本人からOKが出たので、カシムとメルシーは狂喜乱舞のぷすぷす指圧を続行する。
 2人は牛姫の体中を突くことで、骸魂に取り憑かれた件の肉体的苦痛を和らげ、その身を浄化させていたのだ!
 偶然だが!
 その証拠に、牛姫は次第にリラックスした表情に変わってゆくではないか!
「あ~そこ、そこそこ! いい~上手わ~! いま一番欲しいところに届くわ~」
「お客さーん、コッてるね~♪ 僧帽筋がガッチガチだよ♥」
「合法的に美人の背中を触れるとか、僕はなんて役得なんだ!」
 2人のマッサージ攻撃で、牛姫の身体から黒いモヤがしゅわしゅわ~と立ち昇っていた。
 まさか、骸魂と本体との分離が始まっているのか?
「なるほど、牛姫は自分中心の世界が欲しかったんだっけ。つまり、褒めたり喜ばせると、骸玉が剥がれやすくなるのかな?」
 キメ顔で考察を披露するのはエミリロット・エカルネージュ(この竜派少女、餃心拳継承者にしてギョウザライダー・f21989)。
「自己顕示欲がライジングした結果、この世界が滅ぶってシャレにならないね。でも、星読みの牛姫、牛の星座や織姫と彦星と水牛と言う接点もあるし。それとさっき言った牛の神性も含めると、星読みとの組み合わせはとっても神秘的かも」
 真面目な考察を続けるエミリロットであったが、彼女の視線が次第に、マッサージされて、ぶるるんっと激しく振動する牛姫の体の部位に注目してしまった。
「でも……そのスタイルの良さは羨ましいかな」
 ギリッとエミリロットは奥歯を悔しそうに噛み締めた。
 モフモフな犬系ドラゴニアン少女はお年頃なのだ。
 そんなエミリロットへ、牛姫が顔を蕩けさせながらアドバイス。
「大丈夫よ、お嬢さん? まだ猶予はあるわ。ある日を境に一気に成長することもありますから。私がそうでしたし」
「え、本当?」
 ちなみに諸説あるが、豊胸効果のある食べ物に『赤身の牛肉』が挙げられる。
 やはり牛は偉大であった。
 オブリビオンの言葉に、エミリロットに一筋の光が差し込んだ瞬間である。
「牛さんはやっぱり私達の生活に欠かせない存在なのですね~」
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)は何度もコクコクと頷き、納得を深めていた。
「骸魂さんを骸の海へお還しし、牛妖怪さんをお助けするためにも、牛姫さんを倒しましょう」
 箒星の言葉に、牛姫もようやくバトル展開が来るかと身構えようとした次の瞬間であった。
「ですが、その前に、日頃の牛さんへの感謝の気持ちを歌にしてみました。聞いてください~」
「んんんんん~?」
 蒸気式竪琴『カッツェンリート』を抱えた箒星に、牛姫は肩透かしを喰らった。
 唖然とする牛姫を前に、箒星は揚々と『牛への讃歌』を歌い始めたのだ。

 ♪牛さんはとっても素敵ー
 ♪強くて角は鋭くてー
 ♪頭も良くて鳴き声なごむ~
 ♪草もしゃもしゃ食べてて可愛いな~
 ♪牛乳や牛肉 皆大好きアイドル~

 べた褒めの讃歌に、牛姫は思わず顔を赤らめて照れまくっていた。
「いやだ、いやだわ、も~! そんなに褒めても勝たせてあげないゾ♪」
 だが自尊心が満たされた牛姫の身体から、より一層黒くて濃いモヤがシュワシュワ発散されている。
 こうして、世界はカタストロフ一直線なのに、猟兵達と牛姫はにこやかな時間を過ごしていた。
 めでたし、めでたし。

「――いや、違くね、コレェェェェェーッ?」
 和やかアトモスフィアを断ち切る嘆きのツッコミの声!
 その声の持ち主は地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)!

 待 望 の ツ ッ コ ミ 担 当 だ !

「えーと? 今来たばかりなんだがちょっと待って、今まで何してたの? 牛肉食べて正気に戻るとかどういうこと? それ逆に地雷踏んでね??? つかバッファローゲームってなんでさ????? 牛姫もそれツボ押しじゃねーからな?? あれと胸の大小は差別に繋がるから良くないよな???? んでもって極めつけはその歌だ、ベた褒めじゃねえかよお前まさか酪農関係者?????」
 この間、わずか5妙である。
 ゼーハーゼーハーと肩で息を切らした凌牙は、今まで横行していたボケの数々をまとめてツッコミという秩序のメスの介入を断行!
 もし猟兵の技能に【ツッコミ】が存在したのなら! 間違いなく凌牙のツッコミは! 確実に『Lv.100』を超えているだろう!
「ひとつ聞いていいか? 正気な猟兵って誰もいなかったの???」
 凌牙の質問に、祭り会場が“ざわ……”と不穏な空気に変わる。
 その場にいた猟兵達は、互いの顔を見て「いやいやまさかそんな事は……ねぇ?」みたいな顔をしていた。
「はい確定!!!! マトモな猟兵はいませんでした!!!! 本当にありがとうございました!!!!!!!!! マトモな奴いたら誰かしら今の現状にツッコミ入れてるからな!!!! ボケがボケを殺し合うって地獄かよ此処はってカクリヨファンタズムって最初から地獄要素満載だったぜカワバンガ!!!!!!!!! もういい!!! ここからは、俺がツッコミ入れるから!!!!!!」
 怒れる凌牙の悲痛な声が祭り会場に轟いた。
「だからおい、牛姫。お前の骸魂、壊させてもらうぜ?」
 どうにかシリアスに持ってこうと、凌牙は精一杯に格好つけた。
「そうですか……。みんなが牛好きになれば世界は平和になるというのに……残念です」
 牛姫もノリノリでシリアスに乗っかってきた。
 割と周囲の猟兵をどうしたらいいか、彼女も対処に困っていたのだろう。
「ということで、戦闘開始だ! ボケは終了! とっとと臨戦態勢を取りやがれ!」
 半ギレの凌牙の一喝によって、牛姫も猟兵も戦闘準備を進めていった。

 エミリロットは、エカルドライバーを腰にセット!
 生体反応に応じて、唸る謎の電子音声!
『Dumpling System!』
 餃子エネルギーをエカルドライバーに充填!
『揚餃子! 水餃子! Best-Match!』
 エネルギーを綿棒型レバーで押し伸ばす!
『1! 2! 3! True Form Revolution!』
 ギュワンギュワンとアラート音が鳴り響く中、エミリロットは覚悟を胸に宿しながら叫んだ。
「真の姿の力、餃心拳で得た心で制するよ……変身!」
 レバーを引き、ギミック機動!
『覚醒ッ! 轟音ッ! 超弩級ッ!』
 霹靂が如く響き渡る銅鑼の音!
 異空間から召喚された黄金の巨大な餃子型アーマーが、エミリロットと装着合体!
「はああぁぁーッ! ハァッ!」
 カッコいいいポーズと共に、餃心拳継承者が黄金の戦士へ変身を遂げた!
『ギョウザライダー・エカルドォッ! グゥゥーレイトォッ!』
「これがボクの真の姿だ! 星読みの牛姫、覚悟!」
 アーマーのスラスター推力で飛び上がったエミリロットは、背中に搭載している島唐辛子餃子ウィングファングを分離させる。
 すると、念動力と推進力によって自律飛行を開始して、牛姫を刺突せんと射出されてゆく!
「その突進ぶり、まるで猛牛……!」
 牛姫は彗星の如き速度で繰り出される必殺拳を有しているが、その赤き突進に牛を連想してしまう。
 その御蔭で攻撃がワンテンポ遅れ、その身に島唐辛子餃子ウィングファングが数本突き刺さってしまう!
「ぐッ! でも負けません! 輝星は瞬き、拳撃が翻り、過去を再現す! 私の必殺拳は万物を破壊します!」
 追撃で放たれた刺突を、拘束の拳の連打で全て打ち砕いてゆく牛姫。
「今度は此方から行きますよ? やあああっ!」
 真正面から突っ込んでくる牛姫を迎撃するべく、エミリロットは棒餃子で作ったビームキャノン砲もどきの砲口を向ける。
「その必殺技は射程が超至近距離のようだね? だったらボクへ接近させないよ!」
 練り上げた餃子の気功を弾丸に変え、断続的に波状攻撃として乱れ撃ちしてゆくエミリロット。
 牛姫はその弾幕に遮られて、なかなかエミリロットへ近付けない!
 更に、箒星の演奏によるユーベルコードも合わさって、徐々に牛姫の形勢は不利に傾いてゆく。
「こちらは470本の三魔力の矢ですよ~」
 箒星が弦を爪弾くたびに、炎・水・風のそれぞれ470本の一部が断続的に発射される。その閃光や爆発は空を緋蒼翠で彩る花火のようで、祭り会場が一気に華やかに煌めく。

「♪牛さん祭りの絢爛花火~
 ♪キラキラモーモー お星さまみたい
 ♪牛姫さんもキラキラで~
 ♪とってもとってもキレイです~」

 その間にも牛を褒めちぎる賛美歌を絶えず歌い続ける箒星。
 牛姫は恥ずかしさで動きが鈍り、弾幕と魔法矢の雨をその身に浴びてしまう。
「ちょっと待って! それ、すっごく嬉しいけど恥ずかしい! ほんと恥ずかしいの! 一旦、戦闘に集中しましょ? ね?」
 本気で牛姫は照れまくっていた。
 これに凌牙はなるほど、とようやく合点がいった。
「牛を讃えたり褒めると、牛姫が隙を見せるのか。お前らがボケまくってたのはそういう事か……って他にやり方あっただろうが!!!!!」
 ノリツッコミまで習得している凌牙に抜かりはなかった。
 とりあえず、戦闘の口火を切った凌牙自身も、牛姫を讃えて隙を作らせようと試みる。
「おーい、牛姫! えーと、実は俺も牛には感謝してるんだぜ?」
「え、何よ? そんな改まって……!」
 牛姫は弾幕と魔法矢の雨を一身に浴び続けながら、いい笑顔で答えた。
 凄く隙だらけだ!
「お前らの命があったから俺たちは生きてここにいるんだからよ。あとほら……俺の角、なんか牛の角っぽいだろ?」
 凌牙は自身の黒いツノを触ってアピールしてみた。
 すると、牛姫はハッと息を呑んだまま、彼のツノに目を奪われてしまう。
「きっと、俺の先祖に牛の血が入ってたんだよ」
「本当だわ! やだ、よく見たらイケツノ……♥(トゥンク……)」
「いやツノだけかよッ! 判断基準そこかよ!! 割と今のは傷付いたぜ??」
 ボコボコに攻撃を浴びつつツノに熱視線を送り続ける牛姫に、顔を評価されなかった凌牙はショックを受けた。
 ちなみに凌牙はドラゴニアンなので、間違っても牛と血が混じった経緯はない……はずだ。
 そんな牛姫の背後に、エミリロットが迫る!
「何処を見ているのかな?」
 右手に集中する餃子の気功を最大まで凝縮した一撃を、牛姫の脇腹へ押し当てるエミリロット!
「餃心拳奥義……餃発勁拳!」
 鍛え抜かれた餃子の気功を、ワンインチパンチで繰り出して一点放出する、エミリロットの極技!
 牛姫は“くの字”に身体を折り曲げ、勢いよく吹き飛んでいった!
 そこへ殺到する、残り各250本の三色魔法の矢の嵐!
「今、骸魂から解放して、お助けしますね」
 箒星は決定打を与えるべく、飽和火力で一気に牛姫を叩く算段のようだ。
 だが、牛姫は星詠みの力を発動させ、ユーベルコードを行使!
「星々は巡り、予言を結び、未来に固定す……!」
 牛姫の体内に巡る星々の動きを読み取る時間に応じて、次の行動の成功率を上昇させる効果を持つユーベルコード。
 これを駆使して、牛姫は包囲網から脱出しようという魂胆だ。
「……読めました。包囲網の穴は、そこですね?」
 一斉に飛び交う魔法の矢の弾幕を、迷わず垂直方向へ飛び上がって回避してゆく牛姫!
「どうですか? 今までは敢えて避けなかっただけです! 本気を出せばこの程、度……?」
 勝利を確信した牛姫の背中に、炎の矢が突き刺さる!
「ど、どうしてですか!?」
 完全に星読みは出来ていたはずなのに!
 そう確信していた牛姫は、体内の異変にようやく気が付いた。
「星の巡りが……変化してる……!」
「お気付きになられましたか?」
 ポロン♪と竪琴の弦を爪弾く箒星。
「私はシンフォギア。世界を音楽で制し、世界を調律する者です。私の音色で、あなたの歪んだ星の巡りを正させていただきました」
 つまり、牛姫が読んでいた星の巡りは、包囲網脱出には役立たない!
「そんなチート、大概だわ!」
「しかし、シンフォニアとはそういう存在ですので。カクリヨファンタズムの外の世界のことなので、牛姫さんは知らなくて当然ですけども」
「きゃああああっ!」
 箒星は容赦なく牛姫に追撃を見舞ってゆけば、力尽きた牛姫は再び地面へ墜落!
「さあ、トドメはお任せしましたよ!」
「うぅ……ごめん。ボクの真の姿も限界みたいだ……」
 あとを託す箒星。
 アーマーの負荷に耐えきれずに戦闘を中断せざるを得ないエミリロット。
 牛姫の骸魂はもはや崩壊寸前。
 ならば、残されたカシムとメルシー、そして凌牙の手に、事件の幕引きがかかっている。
「ねえねえ、ご主人サマ? あの牛さん、メルシーが追い詰めようか?」
 唐突な申し出に、カシムは訝しんだ。
「藪から棒に何を言い出すんだ? つか出来んの?」
 カシムの疑問にメルシーは笑顔で答えた。
「任せて♥ でもご主人サマの魔力と精力とかかなり貰うけど……いいかなぁ?」
「えぇ……?」
 怪しく輝くメルシーの双眸に、カシムは盗賊の勘から危険を感じ取った。
 だが、メルシーの自信溢れる言動は、まだカシムが知らない彼女の能力の数々が関係しているのではないかと勘繰る。
 そして、それを見てみたいという好奇心が、カシムの猜疑心を上回る。
「まぁ楽できるならいいでしょう。痛いのは嫌ですよ?」
 カシムの承諾に、メルシーは更に瞳を輝かせ始めた。
「痛くなくて効率的ならいい?」
「効率的? どういう事か分かりませんが、相手が回復する前に素早く行えるなら尚良しでしょうね」
「ふふふふふ♥ 言質と~った♥」
 メルシーの目付きが、獲物を見定めた鷹のような鋭さに変わる!
「それじゃ、ご主人サマ……ひとつに、なろっか?」
 銀髪の美少女が頬を染めて、そんなセリフを言われた日には、カシムも心に痛恨の一撃を喰らってしまうもの。
「メ、メルシー? まさか、効率的ってそういう事か?」
「逃げちゃだーめ♥ 優しくして、ア・ゲ・ル♥」
 メルシーの姿が、突然、巨大な白銀スライムの姿に変身!
 そのままカシムの全身を飲み込んでしまった!
「あぼぼぼぼぼぼ!?」
 何が起きたのか理解が追いつかないカシムは、メルシーの中で溺れるように暴れ回る。だが、周囲からカシムの姿は全く見えないため、何が起きているのか分からない!
「あは♥ ご主人サマってば、カワイイ♥」
 スライムモードのメルシーの全身が前後左右に波打ち始める。
 すると、カシムの衣類がスポーンとスライムの身体から飛び出してきたのだ。
「んんんんんんんんんーっ♥」
 カシムの嬌声がスライムの身体の中から響く!
「あ♥ ご主人サマの魔力……凄く美味しい♥」
 メルシーにとっては、魔精を絞るついでで(一方的に)愛する人と合体出来る口実が出来て有頂天なのだが、何も知らない周囲からしたら、カシムが巨大なスライムに捕食されているようにしか思えなかった。
 そして、カシム自身は想像を絶するスライム地獄を、今まさに味わっている真っ最中であった!
 数分後、巨大なスライムがブルブルッと激しく痙攣すると、ペッと体内から半裸のカシムが排出された。
「……メルシー、ボク……ハ、オマエヲ、アイシテマス……アイシテマスカラ……タスケテ……」
 死んだ魚の眼をしたカシムは、廃人同然!
 うつ伏せのまま微動だにしない。
 ナムアミダブツ!
 全身から魔力と精力を搾り取られてしまったのだから、当然である。
 でも、生きてるだけでラッキーだ!
 メルシーはやけにツヤツヤになって美少女の姿に戻ると、屍同然のカシムの姿に、思わず目を逸らした。
「ちょっと効率良すぎちゃったかな? てへ♥」
 後光が差すくらいまで限界ギリギリに魔力を搾取したメルシー。
 今や愛のパワーで奇跡だって起こせそうだ。
 だが、この光景に凌牙が遂にブチギレた。
「何を見せられてたんだ俺は!? つか牛ってどう褒めればいいんだよわかんねえよ!! 牛肉と牛乳が美味いし、乳製品が美味いぐらいしか出てこねえよ!!」
 結局、凌牙も食欲以外の褒め言葉が見当たらなかった!
「もう考えるのやめだ! ユーベルコードでぶん殴る! その方が速い!!」
 ここで『【喰穢】黒淀の竜鎧(ファウルネシヴォア・ドラゴンインスティンクト)』を発動!
「死にたくねえなら道を開けろ。こっからはマジで止められねえぞ……!!」
 凌牙の姿が黒く淀んだ竜のようなナニカ――穢れの化身に変貌を遂げる。
 理性を手放し、素早い動きの存在に勝手に反応して攻撃を加えてしまうが、その代償に見合う超攻撃力と超耐久力を獲得することが出来る荒業だ。
 それを知らないメルシーは、愛のパワーで脅威のマッハ27の高速移動を獲得!
「こんなご主人サマが廃人同然にならなくちゃならなかったのは、全て牛女のせい……。許せない! 衣服ひん剥いてお仕置きしちゃうぞ!」
 唐突なヤンデレを発揮したメルシーが、ヨロヨロと立ち上がった牛姫の背後へ瞬時に移動!
 それを追い掛けて飛び込む凌牙!
「ご主人サマの仇!」
 マッハ27で振るわれる、神速のビンタ!
 寸分違わず牛姫の左頬に炸裂!
 ジャストミィィィートッ!
「アバーッ!?」
 凄まじい衝撃に錐揉み回転しながら吹っ飛んでゆく牛姫!
 その速度は当然マッハ27!
 ロケット級の打球だ!
 そしてメルシーは残心で停止中。
 つまり、凌牙はメルシーの代わりに牛姫を追跡する!
 真っ黒いドラゴンが牛姫を猛追!
「牛なんて知るかボケエェェェーッ!」
 ツッコミ疲れからか、理性のないはずの凌牙の魂の叫びが漏れ出す!
「そもそも牛には白飯だろうが!!! 牛を褒める=白飯を褒める! つまり、お米を食べろ!!!」
 凌牙の移動速度が亜光速に到達し、飛んでくる牛姫の先へ回り込んだ!
 そして左腕を大きく振りかぶり、手首のスナップを効かせ、飛び込んでくる牛姫の顔面めがけて左手を振り抜いた!

「コレが! 俺の――!」
 凌牙の左手が、牛姫の右手にクリーンヒット!

「墾 田 永 年 私 財 法 だ ァ ァ ァ ー ッ !」


 >>>CRITICAL HIT!!<<<
 
 
 凌牙の放った全体重の乗った全力のビンタが、牛姫の右頬を強打!
 その威力はマッハ27の慣性エネルギーも乗って、えげつない威力を誇った。
 どれほどの威力かと言えば、ダイスで例えると、1発でクリティカル値を叩き出すえげつなさだ。TRPGのGMが泣くやつだ。
 もはや彼の左手は『必殺! ドラゴンハンド(平手打ちマン)』の異名をカクリヨファンタズムで欲しいがままにするであろう。
 同時に、普段ならユーベルコード使用後に残るはずの穢れが、先程の一撃で全て牛姫に叩き付けられ、凌牙の身体からスポーンと抜け出てしまっていた。
 凌牙は摩擦熱で白い煙を発する自身の左掌など気にせず、骸魂が砕け散った牛姫を呆然と眺めるしかなかった。
「……いや、マジ何なん?????」
 それはこの場にいる全員が言いたいセリフであった。

 戦闘終了後。
 ただの牛妖怪『件(くだん)』に戻ったギャルっぽいお姉さんが、猟兵と妖怪に謝罪していた。
「件って~、未来予知ができるんですけど~その代わりに死んじゃうんですよね~? せっかく未来が見えるのに死んじゃったら無意味じゃねってゆーか~? それってマジぴえんでさげぽよっすよね~? そう思ってた時に、星読み出来る骸魂に誘われて~あれ結構イケメンだったし~死んでも骸の海から這い上がれば復活できるって言うし~ちょっと調子乗ってました~マジさっせんした~。あと助けてくれてアザッした~」
 ……軽ッ!
「ま、まぁまぁ。件さんにお怪我がなくて何よりでした~」
 箒星も戸惑いながらも、ギャル件の元気そうな様子に胸を撫で下ろしていた。
「それでは丑年を祝って、宴会の再開でしょうか? お肉もまだまだありますし、私は演奏を仕りますよ♪」
 骸魂への鎮魂歌を奏で始める箒星。
「牛肉餃子も追加して作るけど、食べる?」
 エミリロットの提案に、ギャル件は笑顔を咲かせた。
「マジで~? 食べたーい! あ、私、タン塩、焼いていいっすか~?」
「いや、共食い!!!!」
 そして、凌牙のツッコミは最後まで冴え渡っていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年01月20日
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