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反吐が出るほど第六稿

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●破棄出された文字列
 異端世界の片隅だろうか。人の気配もなく廃化した城下町、崩れ去ろうと『視えた』壁面は何処か言語のように思えた。何者も立ち入れない『筆舌に尽くし難い』感覚が、びっしりと背筋を擽っている――つまり筆先のインクに支配されていたいのだ――真実が其処に記されて在るならば上々と饒舌(かたる)べきで、資格を得たものはいとおしくも牙を有する。空想(メルヒェン)。空想(モンスター)。空想(コズミック・ホラー)――贋作の眼下を慈しむが如く名案(アイディア)がくらくらと揺蕩っていく……。
 クレヨンの方がお似合いだと告げてやれ。
 何で在ってもお嬢様は主人公に成れないのだ。

 読書の合間に食んだ、その人は美しいでしょう。

●グリモアベース
「成程――少々だが『厄介』と付けるのに相応しい案件だ。貴様等には異端世界にて『吸血鬼』を探してもらいたい。身を潜めた個体だが油断は赦されず、牙は想う以上に鋭いのだ――何。必要で在れば如何様な手段でも構わない」
 ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)は笑いながら絵本を閉ざした。題名は確かめる事も出来なかった。おそらく『この依頼』には関係のないものだろう。
「まずは廃墟と化した城下町を探索し給え。遠方には真っ白い城が視えるだろうが、其処を弄るのは後でも問題ない。重要なのは『順序』で在り、頁を捲るとは『そういう』道だ。全てを調べ尽くして『吸血鬼』を暴くが好い。発くと告げた方が適解か……滅ぼして終えば此方の終焉(ハッピーエンド)よ。開かれた本は読破するのが前提だろうよ。クカカッ――宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 本の虫。

 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『廃墟の街』

POW   :    手当たり次第にそこら中を見て回る

SPD   :    かつての住人たちの痕跡を辿る

WIZ   :    重要そうな場所やものに目星をつける

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 数多の木材が黙する腐り、鎖に囚われたが如く『無人』で在った。無尽蔵にバラ撒かれた白紙(ページ)が踊り、おぞましいほどに貴様等を撫ででいく。探すべきは建築物の成れの果てか、蛆のわいている地の底か。目星に憑かれた気分で足を運ぶが好い――何よりも反吐が出るように、覚悟か諦めを背負いながら。
紫牢・奇依
「先の見えない苦手そうな状況だよ。でも重要そうな情報ってのは隠れているよね」と言っててあちこち見て回るよ。

吸血鬼なら、多数の犠牲者の首筋に牙をたてて血を吸うってイメージかな?
そこから、イメージするオドロオドロシイしい異端空間かも。気分が沈むといけないからね。手にしたぐらんぐわん絵筆を心の頼りとして。

選ぶポイントは、危機意識を感じるかという直感(吸血鬼がいるなら、そこから何かが迸ってくるだろうから)と、持っている事典の資料を頼りにね。この本の情報には間違いがないと思って信じてるから。



 ドロドロと蓄えられた知識が『果たして』全ての存在のレコードとは思えない。何者かの視点・脳髄には無価値に分けられても『解れ』ば何れ宝物の一部と化す――ぶんぶんと蠅のように文字を追って、紫牢・奇依(ぺたぺた姫・f02442)は巡っていた。先が視えないのか後を失ったのか、漂白された壁々が襞を想わせてうねりを倣って在る。重要そうな情報とは曖昧・不安定の底々に隠されているものだ。呟きつつも一歩を踏み出し、無い太陽の中央を弄って演技(みせ)る。そう。想像(イメージ)を浮遊させるならば「犠牲者の首筋に牙をたてて血を吸う」化け物だ。流れるようにタンパクへと這入り込んだ『オドロオドロ』シイ異空間――気分が沈みそうな在り方に『ぐわんぐわん』揺さ振りを掛けろ……心の頼りは何色と謂う。ようこそ蒼天、宙を塗り潰す。
 直感的に行動するのも悪くはない。怖れ・恐れ・畏れに竦んでいる暇はなく、薄れボンヤリ佇む『あちき』は居ないのだ。危機意識を研ぎ澄ませ『なんでもなんでも』紐ほどいて往け――この本の情報に間違いはない。信じるものは丈夫なのだ――しかし『吸血鬼』が啜るのは液だけではない。貌をあげれば『厭』な予感。

 ――ぺらりと隙間を埋めた、覗かれているオゾ気。

 自分が。世界が。悉くが『読まれている』気の所為。成程。過去(オブリビオン)は高みから我々を観察しているのか。傾向としては『オマエ』と似ており、主人公に対して微笑んでいる――顔が染まるのに時間は要らないだろう。

 ――何処か児戯じみている、頭の中の初稿。
 ぐ ら り ぐ ら り……字がブレる。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫
怪しいところがあるならさっさと調べちゃったらいいじゃんと思うのは俺だけでしょうか?
(遠景に見える真っ白い城を見つめながら呟くと「順序が大事って言ってたでしょ?」と頭の中の教導虫が返事する)
むぅ...これも何かの儀式だったりするんでしょうか?
まぁ焦る蟷螂は飯を逃すとも言いますし
じっくり調べるとしましょうか
(UC【蝗害】を発動し黒影の影の中から大量の羽虫が湧きだす)
強襲兵さん!ここら一体を『情報収集』してください!
後は結果を待つとしましょう
俺の『第六感』に引っかかるような有益な情報が見つかるといいんですが



 シナリオの崩壊。物語を飛ばし読みする『罪』は如何ほどの負担を科すと謂うのか。課題を手っ取り早く終わらせる為に『解答』を盗み見るのは異化した『罰』へと繋がるだろう。怪しいところはさっさと『調べる』に限るが、鍵や文句が無ければムダに為るとも解せよう。説き伏せるように廃墟を眺めながら黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)に返していく――遠景に到達する術は『順序を守る』事に有る。そう言ってたでしょう――脳内でくすくす教導虫(せんせー)が楽々を抑え込んでいる。押されるような感覚が『捺された』紙面じみて歪んでいた……むぅ……これも辿り着く方法・儀式と『い』えるのだろうか。しかし焦りに苛まれた蟷螂は「飯を逃す」と言う。じっくり暴いて往くのが賢明に違いなく、果報は寝るよりも立ち待つが好い。
 強襲兵さん――影の内から『放出』された蝗が廃墟(まち)全体へと駆け始める。適当な『情報』が在ればカサカサと囁いてくれる筈だ。だらりと垂れているインクを拭うような、そんな発汗は不快に思えてくる……誰かに書かれ・描かれる気分だ。オマエの第六感が『瞳』の動きに囚われている?

 ――質問への回答は忘れていない。
 吐きつけたクダラナサは抱いて終え。
 改稿さわやかに噛み砕きだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

シホ・イオア
廃墟と化した城下町ね……
人がいないのも変。
なんでこんなところに「吸血鬼」がいるのかな?
教会とか墓地とかいかにもな所を探してみよう。

「輝石解放、アクアマリン。 たいやきさん、力を貸して。」
シホが囮になるから隠れて追跡してきてね。
この状況が作られたものなら
シホ達を監視している奴がいると思うの。
たいやきさんにはそいつを見つけてほしいんだ。

さて、シホの方は破魔とか浄化とか結界術とか使って
妖しいところは綺麗にしていこう。



 大人になりたくない子供達が、キラキラとした塵に塗れている『様子』に想えた。多々と積み重なった鉄屑・木屑の優越感が天を覆う真っ黒に言葉を投げている。落ちて来た唾に濡れたとして彼等は物を言えないだろう。そもそも廃墟に口は無いのだ――人がいないのは変。磨かれた石を想起させる、紫色の球体が左右を知った。シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)は世界に・城下町に問い掛ける。なんでこんなところに『吸血鬼』がいるのか。探すべき『けがれ』『くされ』は識っていた。教会や墓地。神か食屍鬼の『在る』空間――漂うのは死臭か詩集か。探してみよう。
 輝石解放アクアマリン――剣を媒介に『召喚術』だ。掲げるように顕現したのは海の聖霊。ぴちぴちと新鮮に空を泳ぎ始めたのは『たいやきさん』だ。名前の由来は『食べ物』らしいが、怪物から覗けば『こんがり』程度に違いない。内臓(あんこ)を詰まらせてぷかぷか頷き『監視しているだろうもの』を……見つけたら好い。
 監視者と記せば楽々しいが、実際は『何処』に居ると謂う。埋葬されたのか十字を壊したのか。よくよく『視える』台は何処に立つ――囮調査は弱々しさが大切だ。もしくは真逆属性。排除すべきだと思わせる。

 ――魔を祓いながら元に戻せ。妖しいところは大掃除だ。
 綺麗な綺麗な賛歌。それも読み手が居るからだ。
 身体が妙に羅列されている……乱れたオマエの章(あゆみ)。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナギ・ヌドゥー
確かに無人に見えますが何者かが潜んでいるなら必ず痕跡は残る筈です
特に吸血鬼であるなら血の気配……臭いは消せないでしょう
血肉を求める飢えた呪獣『ソウルトーチャー』を放ち血の臭いを辿らせます
猟犬が如く獲物を追い立て狩り出して貰いましょう

既に吸血鬼は猟兵達を把握しているのだろうか?
どこからか覗きぼく等の行動を読んでいるなら【第六感】で視線を感じ取れると思うのですが……
暗黒オーラ『冥き殺戮衝動の波動』の【リミッター解除】
【限界突破】して広範囲に【殺気】をバラ撒く
どこかに潜んでいるなら早く出て来い吸血鬼【おびき寄せ】
早くこの渇きを潤わせてくれ……



 銀色の塊を吐き出したとして、その中央には血溜まりが混ざり『虚』んでいる。気配を消す為に泥や糞を塗りたくっても『抗い難い』衝動は拭えない。取りこぼした獲物の味わいは虚無(した)に残り、輪郭が脳裡で反復と跳んでいく――臭いは消せないでしょう。呪いは解けないでしょう。ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)の傍らには錬成獣(ソウルトーチャー)、骨と肉の組み合わせが『ぎちぎち』と嗤っていた。ぶぉん……文字を切り売り成すかの如く『ただれ』駆ける。辿る事に執着した数字(666)は聖なる『面』に刻まれて――嗚呼。追い立てる行為、この魔王じみた誘導(歌詞)――ねえ。猟兵さん。猟兵さん。そんなにも急いて如何したの……?
 把握している。疑問は確信に変貌し、愉悦じみた言の葉が蓋を響かせる。何処だ。高みからの見物とは『遠方』神々しい城壁――六感鋭く仰いで『識』れば上々――しかし『この』異端はひどく平々啼いている……闇黒、昂って魔を覗かせる。
 暗い・昏い・冥い。くらりと探られたように『殺戮衝動』が解けていく。越域にも届くだろう『殺気』がざわつき、尽き果てた死体(地の文)を涌かせて魅せる。潜んでいるなら出て来い――咽喉が祝福(みず)を望んでいた。

 早く……早く――締め切りは守れよ、散々吐いた筈だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト
(※好きにお任せします)
向こうのキレイなお城の方が吸血鬼はいそうだけれど、どうして誰もいなさそうな寂しい場所を探さないといけないのだろう?
順序が大事だって言うのなら、探してあげるけれど

【POW】
それじゃあ、わたしは手当り次第に見て回ろうかな
かくれんぼ、宝探し…どちらでも。楽しめるならそれで良いもの
【過剰成長・生物超過】で大きくなりながら、瓦礫をひっくり返したりして探していくよ

居ないあなた。見えないあなた。一体どこに隠れているの
それとも
わたしが気づいてないだけで、最初からそこにいたりするのかな

今はまだだと言うのなら
良いよ。見つかるまで探してあげる



 お伽噺の蛇足を『模擬』取って終えば罵声が飛び交うに違いない。純粋に問々と成長したならば人間『惨歌』し散々と照り浸ける暗所を知るだろう。向こう側、とても綺麗なお城の塗りたくり、真っ白な壁面が『め』に映り「どうして」漏らしたら何も起こらない――読者も作者も怒りを称える『のう』ではないが、硝子じみた伏線はきっと『取り逃す』とツマラナイ筈だ。アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)は傾げた頭(おつむ)を寂しげに向け、しかし『為さねば成らぬ』と改めた。順序が大切だと言うのならば『怪物も人間も』同じ事だ。探してあげるけど――ツッカエたのは文字の所為だ。こんなにも『詰め込まれたら』改行を欲する他にない。
 それじゃあ……手当たり次第を『引っ張って』何を求めているのか確かめるべきだ。濁流の如き『退廃』が旧々しさを覆ってくる。ああ。かくれんぼだ。宝探しだ。そんなにワクワク出来るなら、過剰な肥料も『当たり前』に啜り尽くせる――腐敗する事を忘れた『根っこ』が瓦礫をひっくり返し、知り得た裏側と衝突(ごっつん)触れる。居ないあなたのおでこはどこかな。見えないあなたの頭はどこかな。

 ――最初からそこにいたりするのかな?

 まぁだ、だよ。斜め読みだなんて面白くない。咀嚼出来ない大口なんて要らないのだ。良いよ。見つかるまで――ぐらりと見上げた、添削線(まっかっか)。楽し気な紙吹雪が脱字を訴えている……陽が差し込んでいる。

成功 🔵​🔵​🔴​

星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
 人間のスーパーヒーロー×剣豪、15歳の女です。
 普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 取り乱す事は『悪い事ではない』が、戦火の内で驚いている暇は無い。常々冷静さを脳髄に宿し『一歩引いた』目で物事を暴く術は難しくない――無い失いと騒がしく『物語』を掻き抱くならば『書き』出しの面白さを反芻させてくれ――隠れていても隠れていなくても『重ねられた』時は裏切りを知らない。だけれども『恥ずかしさ』に中るのは誰だって嫌だろう。星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)は『かくれんぼ』の為に『鬼ごっこ』の為に埒外を揮う。明確に『これ』は戦闘行為では【ナイ】のだ――虚空に誓いを輝かせたとして『無色透明』は見つからない。黄色い印を暴かれる為に、ワザワザ門を開け放つのは愚かなものだ――者々しくも吸血鬼側が招いているのか。
 剣に籠められた『おもい』が暗澹を照らして往く。潜入しているのは此方なのか? 捕縛される感覚がしわくちゃと私(じぶん)を撫でている『酔う』で仕方がない……透明化は成せた筈だが、もしや『行動』も辿られて『存』る……見上げた宙は等しく『平面』だ。進捗は如何だいヴァンパイア?

 ――反吐が出るほどに『ルビ』通りだ。

 取り乱しはしない。常に思考は発光(クリア)なのだ。ならば『向かう』べき場所は真っ白(城)だろう。ふわりと浮かび上がるような、星座(シナプス)。黄金色の叡智が生物(なまもの)に突き刺さって――続々と餓えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『天使城ヴァルハラ(主人はヴァンパイア)』

POW   :    力ずくで攻略する

SPD   :    器用さを駆使して攻略する

WIZ   :    知識、魔法を使って攻略する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 成程。埒外(キミタチ)は正直に頁を捲ったのだ。
 吸血鬼は『城下町』に存在しない。
 ようやく『解った』事にして、彼方の真っ白は美しいだろう。
 ――喜等々々と神々しい『白』の聳え。
 たとえば神様の棲家と説けば『頷いて』しまうような在り様。
 サマザマな罠・化け物を掻い潜り到達せねば成らない。

 ――しかし埒外(キミタチ)には簡単すぎるから。
 天使(ヴァンパイア)は微笑んでいる。

 蔓延っているのは『抗う事も難しいもの』にしよう。
 誰も見た事のない怪物。
 誰も知らない筈の絶望。
 誰もが幸せだと錯覚する、素敵な素敵な幻覚でしょう!!!
 ――さあ。迎えに来てよ猟兵さん。
 だって君達は何人居ると謂うんだい?

※※※
マスターより
第二章では『皆さんにとっての絶望』『皆さんにとっての幸福』が幻覚となって出てきます。何方も思いつかない場合は『強大な怪物』と遭遇するでしょう。
自身の技・心を駆使して突破してください。

大丈夫です。
何よりも『主人公』はアナタ達ですから。
紫牢・奇依
【POW】
道が塞がれてるなら、力任せに切り開くしかないよ。最後の手段は実力行使だよね。イメージトレーニングもぬかりなくね。

【幸福】
見渡せる大地と未来が判断できる世界だよ。簡単な物事で複雑な事象の解決ができるならなおさらいいよ。しかし、物事はそこで終わりにしては駄目だから、準備万端で懸命に先に進むように努力するよ。いつの日にか先に進める時の事を熟慮の末に考えて。

【絶望】
あちきにとっての絶望は、やんわりとした解決と道を塞がれた状態。さらに一日中思考が止まらない状態なのかも。前の依頼から冒険を進めてきて少し理解力が進んだのかな?



 ざわりと背に這った『不安感』は気の所為だったのか。真白な城に足を『いれた』瞬間、世界がぶわぶわと茫々(ひろが)った。緑か肌か※色か、脳天に突き刺さるかの如き『ひらかれた』思考。光輝に中てられ好機を得続けるような、解放感・優越感。簡潔に纏めれば世界は『なんでも』で、複雑怪奇に絡まった彼方側は此方側に等しい。支離滅裂かと思えた蛋白質が、蛆じみて『成長』を阻害されていた――しかし。見える。視える。観えるのだ。物事が終わりの先に幕開けている。空白(スペース)とは可能性。賢明な君ならば『懸命』に明日を望むのだろう。いつの日にか……一歩・二歩・三歩・先に――ずりゅん、と、両足が『沈んで』墜落(おち)r――止まらない。
 たとえば文字列これを地獄だと告げたなら眼球が回るに違いない滑り込んだ意識がやんわりと包まれ阻まれ連結を為さず奈落への無間行進が称えられているああ落ち着いてタンパクを整えるのだ騙されているのではない擽られていたのか進んでいるのは理解力? それとも弔い忘れた乳白色の転がりりんりんと鳴り響いた警鐘が誰にも届かず生殺しだしかしこの落下は気分の悪いものではなく遭遇するだろう吸血鬼よりはマシな失楽園――ナダレ虚んだ意識下に仮面を被せられた子供達子供達子供達――現れるんだよ。どうか如何かドウカしそうな後頭部に無敵(ごちん)。

 ――力任せに切り拓く。
 最後の手段は実力行使だと埒外が啼いている。

 想像(イメージ)通りに事を進めるのは難しいが、成程、猟兵(オマエ)はシッカリと扉の先に戻って来れた。何を宝(コレクション)と見做したのか、本人以外は解けないだろう。物体かろやかに足取りを『直し』何方かと言えば正されていた。
 ――あちきは熟慮できたはずだよ。

成功 🔵​🔵​🔴​

播州・クロリア
体が動かない...石像になったかのようです
手足どころか寝返りをうつことすら不可能
なるほど、これが私の絶望
二度と踊れない
これほど的確に私の心を蝕むものはありませんね
ですが詰めが甘い
この世の全てがリズムができています
私の吐息、脈拍、そして妄想さえも、です
(目を閉じ、すっと手を真横にピンと伸ばすイメージを思い描くと妄想の中で自分が{絢爛の旋律}で『ダンス』を始める)
こんな機会はそうそうありませんからね
満足するまで踊り明かすとしましょう



 神様(リトル・リトル)に子供(ガタノトア)が居ると言うのなら、如何か最悪(現状)を殺してくれないか。蠕動する事が出来る『蟲』達が羨ましくて仕方がない。開閉する戸口の群れが嫉ましくて仕方がない。ダラキュな事だと自分でも『理解』出来るが、しかしむず痒さを癒す術は失われた。嗚呼。身体が動かない――その程度ならば。否。その程度でも絶望的だったが。それ以上に『ここ』は何処で、寝転がりの証明も成せやしない。手足の感覚を『覚えようと』必死に為しても、生の実感は浮上してこないのか。なるほど。二度と踊れない。これほど的確に『私の心』を蝕む・腐らせるものはないだろう。牢屋に閉ざされた人々よりも不自由だ――ですが。詰めが甘い。この世もあの世も光も闇も、全ては『リズム』でできています。吐息(はく)。脈拍(どくん)。妄想――遍く。
 目蓋だけは落ち込んでいた。ふさがれた世界の内側で『孵化』するが如く念は籠められる。真横に伸ばした。伸ばした想いだが『蒼天』の想像が描かれて往く。のぼる舞台上・観客(からだ)が無くても『私』は『私』だ。

 全く素晴らしい(リア)な機会だろうか。
 ――満足するまで踊り明かすとしましょう。
 押し通せ。血反吐が出たとして止まれない、永劫。

成功 🔵​🔵​🔴​

シホ・イオア
シホの絶望とは「声」が聞こえないこと
死に絶えた世界で「声」が聞こえないこと。

シホの幸福は「声」が聞こえないこと
聖痕が伝える痛みが、祈りが聞こえないこと。
世界に痛みが無くなればきっと聞こえ無くなる。

伝わっているよ、貴方の「声」が。
「輝石解放、エリクシア! 愛よ、勇気よ、希望よ、今こそシホと一つに!」
偽りの静寂も、偽りの声も全部吹き飛ばして突き進む!



 五体投地と記すべきだ。踏み込んだ底には『何』が沈み融けている。小さな小さな青色の輝きが、まん丸くクルクルとカキ混ぜられて往く。ぐんるりと戯れた翼膜(じぶん)が舞い、眩々の不定形に圧し潰されてしまう――聞こえない。聞こえる筈がない。どんなに暗くてもシナプスは閃いている……? そんな希望的な仕掛けは造られない。死だ。死に絶えた先の『無』が感覚を殺してくる。世界・全世界・何もかも堪え難く『失せて』消えた――その小宇宙(コスモ)が届く事は最早無い。
 ナイ臓物が浮遊感に『気分悪く』瞬間、高速で世界が『昇り』始めた。聞こえない。なんにもなぁんにも聞こえない。世界の悲鳴までも無くなって終えば、ああ、痕裂(あとさき)考える必要など知れず、しれた青色の球が自転している――紫色に乾杯! 痛みが、祈りが愈々届かないのだ。あふれない虹の輪が『刻む』事を除いていた――総てが幸せに抱擁されて、たとえば『胎の中の仔』――二度と生まれない。

 ――目をあけた。壁には膿が塗られている。

 伝わっているよ。あなたの声。掴んでいるよ。あなたの声……声・聲・コエ。輝石解放――エリクシア。全身が小宇宙(コスモ)と同化して『意志』を掲げる小躯。今こそシホと一つに! 偽りの静寂と偽りの音が、置き去りにされてポツン。

 背中を押している見知らぬ誰(こころ)。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト
【POW】
目に見えたものは、キレイな世界と沢山のおともだち
温かい陽の光を浴びながら、みんなと楽しく暮らしているの
それがわたしの幸せで、わたしの夢

夢。そう。夢なの
わたしはそれが夢だと知っている
怪物には抗いがたい幸福だとわかっている
自分の手で壊してしまう事を恐れている

どこまでも、どこまでも
わたしが『怪物』だと言うことを思い知らされる
きっとこれがわたしの絶望なんだろう

それでも、振るう腕の力は変わらない
それでも夢見続けなければ、わたしじゃない、ただの怪物になるのだろうから
それでもと言って、進むしか無いのだから

…けれど、うん
辛いのには変わりないかなぁ…



 高い、最も高い場所から『覗き込んでいる』のは貴様なのか吸血鬼なのか。緑色の目玉が分裂したと謂うのならば、罵声を上げ始めたのは森林(異物)だろう。狼狽える脳髄が種に宿り、生える事を辞めない『おもい』は幻静(原生)を副産物(おどらせて)往く――キレイ。キレイな世界と沢山のおともだち。輪郭は曖昧で貌は盲弄(朦朧)だが温かい陽の光を身に受けている。楽しく愉しく暮らしているのは誰だと傾げる? ああ。そうなんだ。わたしの幸せ……わたしの夢。成程。オマエは最初から『それ』が虚空だと理解していて、尚々求めると笑うのか――抗いがたい幸福が果実と成り変わっている。むんずり、掴んで終えば。瞬間、壊してしまうと知っている。
 畏れを注いだ怪物は『濯ぐ』事も出来ずに恐れていた。どこまでも、どこまでも。沼地に沈むような『足音』が貴様を【怪物(バイオモンスター)】だと絡めて泣く。亡くした『ひと』の欠片は苔植物にも見出せなかった。きっとこれが絶望なんだろう。『高き森の怪物』は何頁(なんたい)聳えると説けるのか。
 振るう――ただの巨木(ウデ)が城壁を撫で壊した。それでも夢を見なければ『わたし』は成り立たない。それでも幻想に囚われねば『わたし』じゃない。嘘偽りが削られ、剥がされ、暴かれれば、咆哮する化け物だけが残って仕舞う。

 ――朝目覚めたら、遠くの人類が歓んでいた。

 つらい。じくじくと傷口を抉られて、こぼれない液はないのだ。
 変わりないなぁ……うん。
 それはそれは恐ろしい貴様のはなし。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリステル・ブルー
色々おまかせ

僕の絶望は…
祈りが届かなかった時
友や、仲間、家族が倒れた時
誰かの命がこぼれ落ちる瞬間

幸福
好きな人たちが幸せにしている瞬間
人が人らしく自由に過ごせる世界の実現

どれも夢で悪夢みたいなものだね

これが幻覚なら打ち砕くだけだ
祈りは届くし皆を守れる、抱いた腕からは誰もこぼさない
大丈夫僕は人の可能性を信じてる、決してそんな未来なんて訪れないから



 人間が人間らしさを取り戻した時、それを幸せと記すには『当たり前』が過ぎた。皆が。好きな人が。楽しく嬉しく『どんな底知れぬ』を忘れた瞬間、福々の光が広がるようで美しい。自由。本当の自由が『翼』を宿した現、城内では宴(パーティ)が沸いていた。砂糖菓子が乱雑さを包み殺し、汁気たっぷりの温い肉々。ああ。七面鳥の無合唱が空間をほどいていく。アリステル・ブルー(果てなき青を望む・f27826)はその中で『よろこび』を噛み締めていた。知っている。知っていた。しかし『逃す』には惜しい嘘偽り(ゆめ)だろう――壁面がのたうって床が崩れ堕ちた。
 落ちる。墜ちる――未だ虚空へと実を投げた方がマシだった。祈りは神(そんざい)に届かず折れた脳味噌は映している。彼等・彼女等の伏した屍。ああ。屍が残るならば良かったのだ。啜られていく。こぼれおちていく。逝く姿は安らかではなく、ただ血肉(しるけ)を失っている。誰かの命が糧と成るとして、過去が胃袋を満たすとは赦し難い――どれも夢で悪夢みたいなものだね。

 ――牙を剥いたのは何者だ。

 幻覚(ものがたり)ならば打ち砕くだけだ。左に刻まれた痕がズキズキと悲鳴をあげている。尾を揺らす前に『虚』睨めつけ、可能性を『吐けて』往く。大丈夫。僕は……祈りは届くし皆を守れる、抱いた腕からは誰もこぼさない。

 誓い――決してそんな未来なんて訪れないから。
 知恵の実を齧っている数列。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナギ・ヌドゥー
ぼくの心身はとうの昔に絶望に侵されています
この歪んだ生から解放された時こそ幸福が訪れるのです
……ですが、まだその甘美なる祝福を受ける事は叶いません
過去に重ねた汚行がソレを拒否している
己が殺してきた咎人共がしがみ付き幸福への道を歩ませない
幸福に到達するには更なる苦しみが必要なのか
そう、ぼくが幸せになるにはまだ絶望が足りないんだ……

全ての力を使い果たし一片の血肉も残らぬ地獄の如き闘争を!
そんな物語を望み吸血の元へ征きましょう



 強大な怪物と遭遇すると『謂う』事は相応の覚悟を抱かねば成せない。しかし『ソレ』を描写する事は不可能で滅裂な『頁』に陥る事を謝罪せねば解せない。外道極まった現実が『絶望』の底だと告ぐのならば、解放される事こそが幸福の絶頂だろう。この歪みに歪んだ『生命』が侵蝕された頭を捕らえて異る。ですが……まだ。まだ足りない。届かない。到れる筈がない。その甘美なる祝福を受ける事は叶いません――山積みの汚行(けがれ)が銀色を濁らせ、拒否(わらい)を続けているのだ。殺した。殺して殺して殺し続けた、咎人どもの『四肢』『死々』が類々と絡み憑いている……厭々、幸福への道を歩ませるなど在り得ない。泥の塊を思わせる『バケモノ』が謳っていた。
 更なる苦しみ。更なる痛み。更なる悲しみ。煉獄(マーダー)の中央で貴様が蹲っている。そう、ぼくが幸せになるにはまだ絶望が足りないんだ――幻を覚える? 真逆(まさか)、吸血鬼は枕元に立つと描くのか?

 ――総ての力。全ての力。搾り滓までも。

 使い果たし血肉も残らぬ地獄の如き闘争を! これは物語なのか。これは主人公なのか。これは埒外と称される、快楽墓地の頭(ヌシ)なのだ。征きましょう――反吐が出るほど『六人目』だ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『世界の真実を知るもの『カターニア』』

POW   :    その展開、知ってるもん!
【読書で得た見識の広さで、】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD   :    想像の翼を広げちゃえ!
戦闘力が増加する【空想上の獣】、飛翔力が増加する【空想上の獣】、驚かせ力が増加する【空想上の獣】のいずれかに変身する。
WIZ   :    そのアイディア、いただきっ!
【自信が持つ本】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、自信が持つ本から何度でも発動できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はティフラム・ラルフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 順序は大切だ。飛ばし読みなど莫迦々々しい。
 思惟する暇もなく知っている。その展開は大好物だ。
 人間(おやつ)の残骸を投げ捨てて、素敵な貴様等(ものがたり)を歓迎する。その真実(アイディア)がたまらなく愛おしく、携えた本が捲れていた。想像力の翼を広げて『獣』はおどる。やあ。君の数字は三桁だろう?
 吸血鬼は全部を紐解いた。吸血鬼は貴様を紐解いた。

 ――お姫様を迎えに来たのだろう。

 髪の色は綺麗な筈だ。ああ。
 吐きそうなほどに『美貌』らしい。
ナギ・ヌドゥー
オレ達の物語はどうだった?ハッピーエンドに成りそうかい?
全てを紐解くほど観てたんならアンタの物語も晒しなよ
UC「禍ツ骨牙」は敵の魂の記憶……咎を読み取れる
その厚い貌の皮に潜んだ醜い欲望を暴きたい
ソウルトーチャーの骨牙で奴の皮を剥ぎ取ってやる
一枚ずつ頁を捲る様にな
吸血鬼の咎はさぞかし読み応えがある事だろう
想像の翼とやらを広げるならその翼を狙い斬り落とすまで【切り込み・部位破壊】
もっと想像力で驚かせてくれ
オレの呪獣はアンタの心を喰らい取り込むのだ【生命力吸収・捕食】



 物語(オレ達)と訊ねられた吸血鬼は首を傾げた。ハッピーエンド。バッドエンド。トゥルーを見る事も出来ない君達に『何』が待つと言うのか。しかし『その展開』は理解している。如何に紐解いても如何に反芻しても、斜め読みも熟読も、関係なく過去(オブリビオン)の停滞は決まっているのだ――それでも吸血鬼(どくしゃ)は微笑する。総て・全て・すべて……観てたんならアンタの物語(つみ)も晒しなよ。想像力と称される怪物に果たして『記憶』を殺せるものか――その重さは地球(ホシ)よりも異質だろう。厚い貌の面を引っ剥がすように、その肉と骨の玩具(どうぐ)は涎を垂らす。禍々しさに神々しさが混ざり遭う時、驚愕的な魔性が満ち溢れる筈だ。しかし瘴気は、正気は哀れなほどに吸い込まれ『グツグツ』と巨釜じみて嘲笑う。一枚、一枚、頁を捲るように箱入り地獄(ヒメ)を抉り弄り……嗚呼。さぞかし読み応えのある咎だろう。やめて。いやだ。やめてよ。私を……大空へと伸ばした翼、もがれている。もっと想像力(イメージ)を膨らませてくれ。
 じゅるる。じゅるるる。がぶり……どの部位も醜いまでに柔らかい。アンタの心は呪獣の餌だ。喰らい取り込まれた『たのしい』第六稿(イェーガー)。

 反吐も出ないほど、齧り衝かれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

播州・クロリア
ここが物語のクライマックスですか?
貴女が主人公なら私が惨めに敗れ去りますが
果たしてどうなるのでしょうね
(救いを求めるように天を仰ぎ手を伸ばした後{晩秋の旋律}で『ダンス』を始める)
絶望を乗り越えた今の私はとても主人公ですが
貴女も絶望を乗り越えれば貴女が主人公かもしれません
埃を被った書物のようにゆっくりと滅びていく、そんな絶望
がんばってくださいね



 此処が終幕だと喇叭を吹くならば、罵声よりも喝采が好ましい。喰い穴塗れの吸血鬼がジュワリと再生して『君』を見る。貴女が主人公なら私は惨めに敗れ去りますが――疑問は確信に近いものだった。符号を突き付ける事なく『世界』はおそろしいほどに『君達』の有利だ。果たしてどうなるでしょうね……そんな笑(かお)を浮かべるような、悪夢に一滴の【予定】が刷り込まれる。ぼんやりと眺めている底(其処)は『求めている』貌(カタチ)で踊り始めていた――仰ぐ。仰ぐ。祈りか動きか解せない儘に【吸血鬼(フリークス)】はぺらりと仕草(めくる)。絶望を乗り越えた『君』こそが……今の私はとても……「「主人公」」。壁を登る為の四肢は持っていないのだ。あの牙と爪は犠牲者だけを擽る、ただの夜の鬼で在る。
 埃に苛まれた表裏が咳き込んでいる。ダニに蝕まれた脳内が堰き止められている。ゆっくりと確実に『滅び』と呼ばれる寒気が訪れた。眼球の奥で進んでいる、応じている、喪失感(のろい)の箱庭――がんばってくださいね。
 ついていけない。もう遅い。

 ――お姫様気分の怪物意識、蟲の冬に膝をつく。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト
ようやく会えた。吸血鬼
そんなにわたしたちと会いたかった?それほどまでに、わたしを見たかった?
いいよ。ならお望み通り存分に見せてあげる

暗い、昏いこの世界の恐ろしい『怪物』を

【深緑、底知れぬ恐怖を育め】
怪物の力は、本程度では防げない
怪物の前では、獣程度では抵抗できない
怪物の存在は、本の知識程度に収まらない

好きなだけ試すと良い。好きなだけ想像すると良い
怪物はただ、全て無駄だと踏み潰すだけだから
怪物に見つかった時点で、お姫様の結末は決まったのだから

だから
一切許さず、容赦なく
殺してあげる



 吸血鬼は何を求めた。美味たる人類の血潮か。悦ばしき物語の『傍観』場か。突き立てた小さな牙が『木』を『林』を『森』を傷付ける事など出来ず、ただ羽虫の如くに『一部』と定められた――ようやく会えた。そんなに会いたかったのか。そんなに怪物(わたし)と瞳を合わせたかったのか。しかし最早『あわせる』貌など見当たらず、お伽噺と称される禁忌へと踏み込んだ。いいよ。優しげでぬくもりの在る、されど『おそろしい』金色が深緑を極めて覗き『混』んだ――暗い。昏い。何故だ。こんなにも君は美しいと謂うのに。この世界(いたん)に茫々と現れた、空腹の『育み』そのもの。その展開は知っている――紐解いたとして、如何『避ける』と微笑むのだ。
 ただの紙吹雪が目を隠せるのか。ただの獣が地を砕けると吼えるのか。ただの化け物が怪物を殺せると虚勢(こえ)を漏らすのか。本の知識程度で『それ』は描けない――好きなだけ。好きなだけ。好きなように『めくり』尽くした。最後の頁を手繰り寄せ、空を切る指先――ぐしゃり。無駄だと解っても遅過ぎる。迎え入れたのは吸血鬼(あなた)なのだ。水流を往けないとでも思ったのか?
 お姫様の結末は決まっている。王子様を嘲笑した、愚か者の末路は決まっている。影。陰。翳……蒼白のあなたはもう視えない。

 ――容赦なく。
 暇も無く――殺してあげた。

 シミ一点を視認して『なに』が綺麗だと説くのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリステル・ブルー
知ってる?この物語、絶対にお前が勝利を迎えることはないって。
猟兵が来たんだ、悪役が負けるのは当然だ。
さぁユールあと少しだけ力を貸して。
ユールの攻撃を囮に僕も黒の細剣を手に一気に突っ込むよ
オーラで障壁を作るのも忘れずに
全力でUCを叩き込む
ああ構わないさ、避けれるならどうぞ避けてくれ
2回攻撃を利用して細剣で追撃をしかけるよ
反撃は動きを良く見て回避、オーラと武器受けで防いで、ダメなものは耐性で耐えるよ
安心して絶対に負けないから
ああもしかしてお前の本には勝利しか書いてなかったりする?
だとしたらその本間違ってたんだよ
残念だったね



 反吐。ヘドだ。この再生速度の速さ『自分』にへどが出る。げぼぉと噴き出した『液体』が何色なのかも判断出来ない。その本間違ってたんだよ。残念だったね――理解しているとも。知っているとも。もう十分に紙と紙の間に挟まった小蠅だ。絶対にお前が勝利を迎えることはない。なあ。鴉。君が大きな鴉ならば教えてくれ……最早『敵』に希望などない――さぁ、あと少しだけ力を貸して。観えない。視えない? いいや、未来は確かに『化け物』の中だ。その通りに事は運んでいる。
 突撃――牙や爪を『防壁(オーラ)』で阻まれても地獄と謂うには早過ぎる。埋葬じゃなくて火葬だと『八つ当たり』ではないか。この埒外(イェーガー)め――解放(アンリーシュ)。ああ。構わないさ。避けても塞いでも先々は『裂々』だ。異端を啜る為に揮われた剣、その細い身は二度も『な』いだ。ぶすぶすと腐っている感情が『闇』を晒している。憤慨、憎悪、醜々と発生している焼却炉(アバドン)――観客席は。読者層は。此方側に憑いている――安心して絶対に負けないから。
 あの問答が。絶対的な『道』が吸血鬼に圧し掛かっていた。漆黒が総てを抱擁するが如く延焼し、永久を思わせる『終着』までを狭めて魅せる。

 第六稿? 違うだろう。今は第三章の筈だ。
 ――信じる者は救われる?
 じゃあ今直ぐに「おしまい」と書いてください。
 この獣の数字ども。

成功 🔵​🔵​🔴​

伊坂・和良(サポート)
伊坂和良の主人格には戦闘能力が無いので主人格での戦闘は行わないのでござる。
アイテム【多種多様の面】を付ける事で別人格を呼び起こし戦闘できるのでござる。
使用ユーベルコードは着けている面に対応しているので秘密の設定に(○○面装着時)と書いているのでお手数ですが見て頂けたら嬉しいでござる。
口調は主人格(わし、お前さん、ござる、ござろう、〜でござろう?)
天狗面(わし、お主、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)
ひょっとこ面(おいら、お前さん、だ、だべ、だべさ、だべ?)です。



 撒き散らされた紙片どもが『世界』を覆い尽くしたとして、その脳天に衝撃(ぶつ)かった真実は抜ける術を知らない。何度も見た展開だが『それを避ける』方法は難しい。繰り返した敗北と称される腐触が『吸血鬼』の脳味噌にマンネリを埋め込んだ――伊坂・和良(面の力を借りるオッサン猟兵・f22018)は茫然とする『彼女』を前に面をつけ、憑かれたが如くに語り始めた――お裾分けじゃお主。可愛い花には棘在ると謂うが、お主は地を這う草根の価値もわからんじゃろう――理解出来る筈もない。理解する『気』が全くとないのだ。総てが手中に収まると嗤うならば、その病み欠けた『頁』を塗り潰してやれ――多種多様故に『貌』は面白い。
 ヒョウ……ヒュウ……ないた風が『天狗』を巡り、埒外(エネルギー)の貌(さま)を魅せ付ける。展開は『不自然』『超自然』の極みと成り、猟兵はなぎなたを構え空を往く――読書で広げた知識としても『それは異端に限った』物語だ――侍・邪神の混合に『目』を向けるなど在り得ない。

 ――君は何者だと問い掛ければ。天狗曰く。
 ――第二の人生じゃ、わしの自由に為すべきじゃろう。

 向こう側は真っ白だ。
 もがれても癖は直らない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニール・ブランシャード(サポート)
困ってる人がいるの?

ぼくは斧で戦うのが得意だけど、体の中で毒を作ったり、瘴気を食べちゃうこともできるよ。

…ほんとは戦うのはそんなに得意じゃないんだ。怖くて手が震えることだってある。
でも、そんな時は武器を強く握って「勇気」を出すんだ。
誰かが傷つくのはもうたくさんだから。

じゃあ、ぼくにできることがあれば教えてね!

(ブラックタールの少年です。
穏和で人懐っこく、優しい心を持っています。
主な活動は冒険、集団戦、ボス戦、日常です。
救える命は可能な限り助けようと尽力します。
弁が立つ方ではありませんが、誰かを励ましたり慰めたりすることには積極的です。

あとはお任せします。
NG:性的表現のあるシナリオ)



 ぬくもり。そのシンプルな冷たさが『小さな世界』で『うすい掌編』だと見做されても、ニール・ブランシャード(ブラックタールの黒騎士・f27668)は隙間からぐんにゃりと『覗き込んで』いる。戦うのは好きではない。争い事は嫌いなのだ。斧を掴んでも震えているのは『体質』のせいでも有らず、ただ脳内(タール)がおそれを抱いている末だ――しかし勇気を出して『殺しに向かう』以外選べず、ずるりと涌いた食欲は『抑える』兜を落としていた――毒物・ウイルス・有害物質。人間を貪り食っていた過去(フリークス)が綺麗な筈がないのだ。ああ。おいしそうなにおい。たまらなく擽ってくる、頁に染み込んだ遅延的眩暈(シェアード・ワールド)……ぼくがもらうよ。
 避ける事は簡単だろう。塞ぐ事は簡単だろう。容易く身を退けたならば『展開』通りに私の勝ちだ――ぞわりと背中を舐ったのは『慈悲』深い刺突。何故だ。どうして『直』に這入り込む、混む優しさの暴力性――こんな『おわり』を逃せと言うのか。六回目の改稿で意識が朦朧としている……元気な君の贈物。

 ――心の臓、インクが切れた。

 反吐が出るほどに削除したのだ。反吐が出るほどに修正したのだ。ああ。きっと誤字とは『神視点』の最期……棲み付いた『ぼく』の青色が、なんで見えている……白色の肌は死の称えだ。誰かが傷つくのは「もうたくさん」なのに。

 ――君が読むのを死(止)めたなら、周囲には何も残らないんだね。
 空想(アイディア)が息をとめた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年10月27日


挿絵イラスト