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ハグルマダンジョン

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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 きりきり、きりり。歯車が回る。
 無数の歯車が噛み合い、回って、回って、百二回目の鐘を鳴らす。
 百八回の鐘が鳴ったとき、ダンジョン最奥に眠る爆弾が目を覚ます。
 残された時間は、あと僅かだ。
 アルダワ魔法学園の中で、それに気づいている者はいない。
 しかし。
 しかし……!

「私たちがいる! そうだな!?」
 だんと足を踏みならし、ナンシー・アラタメは声をあげた。
 風景はみるみるアルダワ魔法学園のそれへと変わっていき、歯車だらけのダンジョンが見えてくる。
 回る歯車、組み合わさるパーツ。シュンシュンと鳴り響く蒸気の音と、時折吹き出す煙の中に、あのダンジョンは潜んでいる。
「幸い爆発の未来は予知できた。その間に待ち構えているガードメカたちもな」
 ナンシーは引っ張ってきたホワイトボードにネズミとフグとあとなんかよくわかんないモノを書き付けた。
「見て分かるな。ガードメカはこの三つだ!」
 三つ目がわからないと誰もが思ったが、ナンシーは不敵に笑ったまま勢いで説明を続けた。
「まず第一関門! このマウスメカは防御ゲートを開くためのキーになっている。
 それもただのキーじゃないぞ。『メカネズミ100匹』を破壊し接続しなければ完成しない特別なキーだ。
 そして第二関門! フグのように見えるが凶悪なガードメカだ。
 ダンジョンに侵入した者を排除するべく襲いかかってくるだろう。これらを突破した先に、爆弾の停止スイッチがある。
 その停止スイッチというのが、コイツだ。
 そう……もう、わかるな!」
 ぜんぜんわかんないしなにそれと皆が思ったが、ナンシーは勢いでまとめた。多分ナンシーも分かってないのだと思う。
「爆弾を止める方法はシンプル! シンプルだ!
 ぶん殴り! ぶっ壊し! 叩き潰せば、爆弾が止まる!」
 ずばんとボードを殴り倒すナンシー。
「そういうわけだ! 後は頼んだぞイェーガー!
 愛してるぜ! 準備はいいな!?」


空白革命
 スチパン! 爆弾! ベストマッチ!
 ――アーユーレディ!?
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第1章 冒険 『ネズミ捕り』

POW   :    力尽くでネズミを破壊し、スクラップにする。

SPD   :    素早い動きでネズミを追いかけ、回収する。

WIZ   :    頭を働かせてネズミの動きを予想し、捕獲する。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ダンジョンの一室へとテレポートされたあなた。
 見ると、背中にゼンマイのついたハツカネズミ型のハグルマクラフトが小さな蒸気を上げながら広い室内を爆走していた。
 室内といってもあちこちに太くて頑丈なパイプがわたされた死ぬほどごちゃごちゃした部屋だ。
 パイプも何につながっているかわっかんねーのでむやみに破壊するわけにはいかぬ。
 なんだよナンシー言われたよりデリケートじゃんと思ったが、よく考えればやるべきことはただ一つ。
 鼠を捕まえ、ねじを抜くだけなのだ。
 要はこのごちゃごちゃゾーンでどうやって捕まえるかだけが、問題なのである。
草野・千秋
POWでネズミを破壊しスクラップにする!
サイボーグと言えば怪力
僕は望んでサイボーグに
なった訳ではないのですが
それでもこの力がこの身にあるのなら
生かさないわけには行かないでしょう
それっ!(がきーん)
念の為ユーベルコードで攻撃力を上げておく
ネズミはスクラップ!スクラップです!
ふぅ……上手く行きましたかね?



 テレポートの直後、片膝と拳を地に着けて着地する白銀のフォルム。
「任務了解……あの鼠を捕まえればいいのですね」
 ゆっくりと顔を上げた草野・千秋の目には、青いオーラの輝きがあった。
 自らの手を開き、見つめ、そして握りしめる。その動き一つ一つに僅かなギアの音が混じった。
「望んでサイボーグになったわけではありません。けれど、それでも……この手に力があるのなら、それが役に立つのなら」
 視界の端を駆け抜けるネズミハグルマクラフト。
 常人には目でとらえるのも難しいそれを、彼はしっかりと目視できていた。
「――」
 千秋の全身へ行き渡った魔力が、ボディに走る青いラインと各所のブルーランプによって現われる。
「『gladius damanatorius』――強化完了!」
 強化したのは瞬発力。
 そして動体視力。
 そして。
「イタズラネズミは、スクラップです」
 駆け抜けるネズミを素早く捕まえ握りしめる、超人的な握力である。
「ふう。うまくいきました」
 残ったゼンマイを手に持って、千秋は仲間へと振り返る。

成功 🔵​🔵​🔴​

白波・柾
……なかなか厄介なギミックだな
まあでも、やるべきことが見えているなら問題ない
ネズミ捕りならぬネズミ狩りだな
さっさと回収し、もしくは破壊していこう
猟兵の仲間たちとも協力を惜しまずに
できるだけ連携していこう


【SPD】
手近なネズミから走って捕獲
もしくは刃が届くなら切り払っていこう
手の届く範囲より内側なら素手の方が早いかもしれない



「ほう、そういうやり方があるのか……」
 仲間の動きをしばし観察していた白波・柾は、いまいちど部屋の様子を観察してみた。
 走りまわるネズミ。邪魔になるパイプ。
 だが決して追いかけられないほどの速度ではない。
「まずは、正攻法でやってみるか」
 柾のいうところの正攻法とは。走るネズミを同じく走って追いかけるというものだ。
 ぎゅんと音を立てて駆け抜けるネズミを発見。
 一歩目からトップスピードにのった柾はネズミを追走。足がひっかかるほどの位置にあるパイプを飛び越え、頭がぶつかりそうな位置のパイプをスライディングですり抜ける。
 ネズミはボディが小さいのをいいことに隙間隙間を駆け抜けていくが、一方の柾はそれをジグザグに、そして時には強引にパイプの間をすり抜けて走る。
 手の届く範囲……よりもう少し先まで近づいた。
 だが、それこそが柾の間合いだ。
「とらえた」
 常人が手を伸ばしてものを掴むよりずっと早い速度で、柾の腰からキンという音が鳴った。
 次の瞬間にはネズミは左右にぱかんと切断され、ゼンマイだけが転がり落ちる。
「さて、二本目は無事に手に入れたが……」
 他の仲間はどうやってこれを手に入れるのだろう。観察してみるのもおもしろそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネラ・イッルジオーネ
ネズミを捕獲すれば良いのですね。
女性はきゃーきゃなど叫ぶのが普通ですが、私は特に大丈夫なので面白くは無いかもしれませんね。

片手に袋を持ちながら、もう片方の杖を掲げて天から審判を落とします。
当たらなくても第六感を頼りに追い込むように落としていき、角に無数のネズミを追い込んでから、最後の審判を全力魔法で落として動けなくさせます。

そして袋に入れていきますが、これが袋の鼠と言うものでしょうか?

アドリブ、ギャグ補正などはお任せ



 近くを通ったネズミを瞬発力でとらえる者。身軽に追いかけ破壊する者。
 ひとくちにイェーガーといっても得意分野があり、それを活かす力と技術と、そしてセンスがある。
 ネラ・イッルジオーネにも、そんなセンスがあった。
「ネズミ……という割にそれほどでもありませんね」
 ハツカネズミが家に現われれば悲鳴をあげて然るべき、というセオリーがあるが、このネズミクラフトはゼンマイ仕掛けのクラフト。
 重要なのは、どう追いついてどう破壊するか、である。
「さて、それでは早速」
 ネラは金色の杖に手をかけた。
 先端の赤い宝石が魔法の輝きを持ち始め、彼女の周囲へとわき出しては旋回し始める。
 片手で月の装飾をついっとなでて、ネラは詠唱をはじめた。
「『時を刻む古の歯車。狭間より再来しは神の万雷。放たれし閃光は汝に戒めの時を与えん――』」
 掲げる杖。
 はじける光。
 いざふれ。
「『プニツィオーネ・ディ・ディオ』」
 天井のいくつかの箇所に光のスパークが走り、それらを繋ぐように巨大な時空門が発生。稲妻が次々と降り注ぐ。
 パイプだらけの場所でこんな魔法を発射すればただではすまない……と思ってしまうのはネラを知らぬ者であろう。
 稲妻はパイプをすりぬけ『うつべき相手』のみに直撃していく。
 そうつまり。
「これが本当の、袋の鼠……」
 まるこげになったネズミクラフトを袋につめて、ゼンマイだけを引き抜いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

村井・樹
100匹のネズミさんですか、これは骨が折れそうですね……かくなるうえは、こちらも数で勝負しましょう

オルタナティブ・ダブルを発動
『紳士』の私だけでなく、『不良』の人格、そしてメメ君の三人でネズミ達に対抗します
「なんで俺がこんな事……」だなんて、愚痴を言っている場合ではありませんよ、『不良』?

三人がかりで、『フェイント』『騙し討ち』も活用しつつ、ネズミを多くの猟兵が居る方へ追い込み、共に捕獲しましょう
また、可能ならば『目立たない』ように『茨の戒め』も活用し、触れたネズミもを罠に嵌めます
「そこを動かないでくださいね、おちびちゃん達」

※他猟兵との絡み、プレ外の言動大歓迎



 次々とネズミをとらえるイェーガーたち。
 しかし捕まえるべきは……。
「100匹、ですか。これはなかなか骨が折れそうですねえ」
 苦笑いをうかべる村井・樹。
 彼がモノクルの縁をトンと叩くと、ぶれた視界の中にもう一人の樹が現われた。
「俺にもやらせるつもりか? なんでねずみ取りなんかを……」
「まあまあ、愚痴をいっても始まりませんよ、『不良』? メメ君も手伝ってくれるそうですし」
 ねえ? と斜め上を見ると、ハグルマクラフトめいた機関人形がかたかたと揺れながらこちらを向いた。
「さ、行きますよ」
 獣の狩り、とくにウサギ狩りのスタンダードは追い込みと狙撃。
 メメ君と『不良』が声(?)を上げてネズミを追いかけ、パイプの間を駆け抜けていく。
 そして狙撃手はできるだけ気配を消し……。
「(そこです、おちびちゃん)」
 樹は懐から抜いた光線銃を発射。バイオレッドカラーの光線はネズミクラフトを一瞬で消し炭にすると、どういうわけかゼンマイだけを残して消し去った。
「上出来ですよ、二人とも。さ、次に行きましょう」

成功 🔵​🔵​🔴​

エメラ・アーヴェスピア
できてるわ
…まぁ置いておいて、勢いで受けてしまったとはいえ、仕事として受けた以上行動はするけど…
情報が色々と足りない気がするのは大丈夫かしら…

とりあえず鼠を撃破、と
うーん…『我が砲火は未来の為に』、各所に小型の機関砲(攻撃回数重視)を設置
その後『我が工房に帳は落ちず』、召喚した工兵に追い込み役と破壊後の運搬を任せるわ
私は…情報収集して鼠の行動パターンを見分けつつ、
それを利用した行動予測を工兵にリアルタイムで設定変更しましょうか

どうやら、時間が無いのは確かなようだし、手早く攻略しましょう

※アドリブ・絡み歓迎



「――できてるわ」
 顔の高さに手を翳し、あらぬ何かに応えるエメラ・アーヴェスピア。
 視線だけを動かすと大量のネズミクラフトがあちこちを走り回っているのが分かる。
 パイプにネズミ。どうやらゼンマイが部屋を突破するための鍵になるらしい。これを100個集めればよいという話だ。
「まったく、彼女の言葉不足はいつものことね」
 けれど、やるべきことは分かっている。見たこの時点で理解している。
「『我が砲火は未来の為に(オープンファイア)』」
 パチンと指を鳴らした途端、エメラの周囲に金色のフライタレットクラフトが出現。その数なんと八十八機。
 数を打てば当たる……わけではない。エメラの狙いはもっと先。
「第一射、第二射、続けてポイントアルファからベータにかけて第三射」
 まるで熟練のオーケストラ指揮者のごとくクラフトを操作していくエメラ。
 威嚇射撃、追い込みの射撃、そして本命の射撃。
 タレットの射撃がじわじわと、そして確実にネズミ『たち』を追い込んでいく。
 固めるべきは部屋の角。
 うっかり追い詰められたネズミたちに、無数のタレットが銃口をむけた。
「完了(コンプリート)」
 エメラは瞑目した。
 結果は見るまでもない。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャルロット・クリスティア
WIZ

『罠使い』シャル!お呼びに応じ参上しました!!
……え、別に呼んでない?

まぁ、それは置いとくとして、ネズミ捕りですか。そしてパイプはむやみに破壊するな、と。なるほど。
入り組んでいる場所であれば、罠の用意し甲斐がありますね。
トラッピングツール、フル活用です。
床を削ってネズミが落ちる穴(固そうなら火薬も使用。破壊工作技能でピンポイントで床だけ削ります)を作り、布などを使って『目立たない』ように。
パイプを縫うようにロープを張り(『ロープワーク』)、引っかかればそれでいいですし、そうでなくても穴に誘導するように配置。
布の端には重りもつけて、踏み抜けば布にくるまれて脱出できないという寸法です!


ヴィクトリア・アイニッヒ
【WIZ】で判定。

ゼンマイ仕掛けのネズミ。なんでしょう、よく見るとちょっと可愛らしいような。
……あ、いけないいけない。しっかり捕まえて、ネジを抜かないといけませんね。

これだけ構造物が入り組んだ部屋では、力任せに追い掛けるのは下策ではないかと。
隙間を埋めつつ、網や何かを用意して……追い込み漁、でしたか。
そんな感じで出来れば良いのですが。
……あ、どなたか手を貸して頂けると助かります。こういう事は手数が多い方が有利でしょうから。

・連携歓迎、アドリブ歓迎
・常識人で綺麗なお姉さんムーブ。基本的には丁寧口調です。


涼風・穹
【心情】
……ダンジョン最奥の爆弾が爆発するとはまた物騒な…
……まさか、バレンタイン間近のこの時期だしリア充爆破的なやつか…?

【行動】
ネズミ達は随分と元気よく動いてはいるけどハツカネズミ型のハグルマクラフトであって動物ではないんだよな…
……いったいどんな原理と動力ならあれだけ動かせるのやら…?

まず『贋作者』でネズミ達を追い込む為の箱を作成
その後はネズミ達がいれば進路を狭めるように壁を作成していき、箱の中へ追い込んでから一網打尽にする

……しかしこのダンジョンの主はまたなんだってこんな面倒な鍵を設定したんだ…?
まあこれだけのネズミ達がいるなら少なくとも鍵を無くす心配だけはする必要はなさそうだけどな…


ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ絡み大歓迎です!

100匹もいるのか。撃てば当たる状況だな。
とはいえ鼠というからには素早いのだろうか。
チコル!二人で追い詰めるぞ!

【範囲攻撃】【属性攻撃】で炎を取り巻き槍をぶん回しながら
チコルと手分けして鼠を室内の一角へと誘導し、燃やしていく。
獣は炎を怖がるが、メカ鼠はどうだろうな?

鼠が逃げたら【ドラゴニック・エンド】でドラゴンに追いかけさせる。
しっかり食らいつけよ?外したらお前は猫以下になってしまうぞ!
倒したらゼンマイをゲットしよう!


チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと協力
アドリブ、他猟兵との絡みも歓迎!

こんな複雑な場所に小さなネズミが沢山いるの?
大変そうだけど、やり甲斐はあるね。
了解だよ、ユーリ!

服は邪魔になりそうだし、キャミソールと短パン姿になっておこう(ぽいぽい)
【野生の感】【聞き耳】【シーブズ・ギャンビット】をフル活用!
ユーリと手分けして、ネズミを室内の一角へ追い込むよ。
牧羊犬が羊を追い込むように、素早く、確実に!

一匹たりとも逃がさないよ!
何だろう、小さいものを追いかけるのはワクワクする。
キマイラの本能かな?
捕まえられたら素早くゼンマイを引っこ抜く!
これでオッケーだね!


マリス・ステラ
【WIZ】計算と誘導で効率的に捕獲する

積極的に他の猟兵を援護します

「数が多いというなら、まとめてしまうのが一番です」

弓で「援護射撃」しつつネズミを誘導、「地形を利用」して「おびき寄せ」ます
首尾良く固まったら一網打尽です

ダメージを負う味方には【生まれながらの光】
ただし、軽傷であればスルーして温存します

「それくらいはかすり傷です。大丈夫、頑張りましょう」

叱咤して味方を「鼓舞」
いざとなれば躊躇わずに複数同時に回復して支えます

「主よ、憐れみたまえ」

「祈り」を捧げて、「破魔」の力宿る声で導きます

「時間がありません。効率良く片付けていきましょう」

向かってくるなら「オーラ防御」と「カウンター」で対応です



 走り回るネズミハグルマクラフト。
 これだけ大量にいれば捕まえるのも容易……だったのははじめの辺りまでのこと。数が減れば減るほどネズミは動きの制限をなくし、捕まえづらくなるのだ。
「というわけで、ここからは協力していきましょう。罠使いシャル、推参!」
 ビッと敬礼ポーズをとるシャルロット・クリスティア。
「状況は理解しました。パイプをむやみに破壊せず、ネズミを捕まえるには……そう、罠設置が鉄板です!」
 ねずみ取りといえば罠。罠と言えばねずみ取り。
 そう言ってシャルロットはいきなり地面にピッケルをがっつんがっつん打ち始めた。
 知らない人が見たらどうかしちゃったように見えるだろう。
 だがヴィクトリア・アイニッヒは知っていた。
「なるほど……鼠落としですね」
 説明しよう。鼠落としとは鼠が落ちた後壁を駆け上ろうとしても蓋部分に返しがついているため上れずひたすら底にたまっていくというトラップである。
「確かに、構造物が入り組んだ場所で力任せに追いかけるよりは、通りかかるネズミを罠にかけていく方が得策です。けれど……もう一手欲しいですね?」
 ね? と首を傾げるようにして振り返る。話を振られたことに気づいた涼風・穹がハッとして顔を上げた。
「ああ、すまん。少し夢中になっていた」
 穹の手には壊れたネズミクラフトが乗っていた。背中にささったゼンマイを抜くと鍵のピースになっている……ということらしいが。
「……毛皮や目まで再現されているんだな。どういう原理で動いてるんだ? 動力は?」
「確かに気になりますね。それによく見ると可愛らしい……」
 ネズミイコール主婦が悲鳴をあげるもの、というのはネズミが各ご家庭に発生していた文化圏の話。まああれに囓られると痛いし最悪病気になるのでわからなくもないが、ハグルマクラフトのネズミは爆走するだけである意味無害である。ネコの喜びそうなオモチャにすら見えた。
「動力……魔力ではないのか? 炎の精霊を宿しているとか」
 真剣に仕組みについて考え始めるユーリ・ヴォルフ。
 もちろん雑談で時間をパスしようってハナシじゃあない。仕組みを理解して効率的にとらえようという建設的な考えである。
「機動力は四本の足を使ってるようだが、短時間なら壁を走ることも可能なようだな。これをやられると少し追いかけづらい。チコル、どう思う?」
「え? 粒子電池じゃないの? 百年走り続けるミニカーとか、私見たことあるよ?」
「動力の話ではない」
「んー……」
 チコル・フワッフルはネズミクラフトに顔を近づけ、ウサギの耳をぴこぴこやった。
「売ったら高そう」
「そういう話でもない」
「大丈夫だよユーリ! 素早く走るならこっちも素早くなればいいんだよ。服とか脱いだら壁くらい走れると思うんだよねっ」
 分厚い上着をぽいぽいと脱ぎ捨ててキャミソールと短パンという軽装になっていくチコル。
 ユーリと穹は視線を天井に向けて顔をしかめた。
「そういう話……では、あるか」
「……こいつ、いつもこうなのか?」
「私に聞かれても困る」
「あらあら……けど、いい考えかもしれませんね」
 脱ぎ捨てた服を拾い集めて綺麗に畳んでいくヴィクトリア。
「追い込み漁の原理です。罠を沢山しかけた場所に追い込んで、一網打尽にするというのはどうでしょう」
「なるほど、話は聞かせて貰いました」
 キラキラとした燐光を纏って現われた金髪の美女。
「つまり――『数が多いというならまとめてしまうのが一番』ということですね」
 カッと光を放ちながら、あえて振り返りつつ言うマリス。声のこともあってなんかすごい迫力があった。
「平たく言うとそうなりますね」
「ですが私にできるのは聖なる光を放つことと皆さんを鼓舞することのみ……。聞くところによるとクラフトのネズミたちで怪我をすることはない様子。私の力でお役に立ちますでしょうか」
「まて」
 穹が小さく手を上げた。
「もしかしたらかなり役立つかもしれないぞ。このクラフト、見たところ感覚器官が備わってない。なのに追いかけてくるものを察知して走り回っている。光学センサー……いや、熱センサーのようなものがあるのかもしれない。それに誰も居なくても走り続けるにはある程度規則性がいる。たしか……」
「『走光性』ですね!」
 できましたー! というテロップ(?)を出して工具を振り上げるシャルロット。
「皆さん、手伝ってください。六人の力を合わせればネズミクラフトを沢山とらえることができるはずです!」

「さあ逃げてみろ!」
 ユーリは炎の剣を右へ左へと派手に振ってみせると、ネズミの集団を追いかけ始めた。
 速度はかなりのものだが、追いつかなければいけないわけではない。
「チコル、そっちへ行ったぞ!」
 剣に激しい炎を纏わせ、直線上に振り放つ。一時的に生まれた炎の壁から逃れるようにネズミクラフトは一斉に右側へカーブ。
 そこへ更に追い込むように、チコルがスローイングダガーを連続で発射した。
 ネズミクラフトのうち数匹にヒット。破壊。同じ運命をたどるまいと更にカーブをきつくするネズミたちが、あるものを感知した。
「あの……」
 高い台の上に立たされたマリスである。
 マリスは頑張って封印しておかないとだめなくらいにあふれ出る星の力を輝きにして放っていて、ただ立っているだけでちょっと明るく感じるほどであった。
 そんな彼女の特徴を、そして周囲の地形を利用して、ヴィクトリアと共同で誘い込みをはかったのだ。
 より集合しやすくなるように周囲の壁に暗幕ぽいものをはるのも忘れない。
「走光性。つまりは刺激の発生源へと走ってしまう動物の性質のひとつ。常に走り回る性質を再現するためにあえて組み込んでいたんですね」
 追い込みと誘い込み。その双方からのアプローチによって沢山のネズミクラフトが集合。
 鼠に群がられていい気分をする人はそういないとは思うが……。
「今は、我慢してくれ!」
 穹とシャルロットがそれぞれテグスを握って暗幕の中に隠れていた。
「今です!」
 シャルロットの作成したネズミ専用のトラップドアが発動した。
 床だと思っていた場所がぱかんと折れ、複数のネズミが大きな穴へと落ちていく。
「レミングス現象といって、先頭のネズミと同じルートをたどろうとする本能に従っている場合ネズミたちは一斉に同じミスを犯すことがあります」
「つまりは」
 穹がテグスを引くと、折れたトラップドアが上がりネズミたちを封じ込めた。
「この通り、というわけか……」
 シャルロットの作成したトラップを穹が投影顕現したことでトラップの規模は二倍。効果も二倍だ。
「あとは煮るなり焼くなり、だな」
 こうして彼らは30匹近いネズミクラフトを捕獲、破壊することに成功したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イルナハ・エイワズ
歯車だらけのダンジョンを爆破されるのは勿体ないと思いますので
きっちりと爆破は阻止しましょうか

それにしても何故ネズミの形のメカにしたのでしょうね?
取りあえずは破壊しないと先に進めないみたいなので、破壊しましょうか

まずは視力によってネズミの動きを観察し、行動パターンを把握します
その後は見切りによって、移動ルートを判断し
アッサルの槍によって槍を降らせ、ネズミたちを破壊します

ネズミが早くて当て難い場合には地形を利用したり
攻撃で地形を変化させたりして動きを制限し当て易くしましょう
最終的にはユルの第六感や野生の勘だよりです


雛月・朔
ヤドリガミの肉体で参加
主武器:念動力
UC:箪笥の角に小指をぶつけろ
他PCネタ絡みOK、ネタアドリブOK

【心情】
百匹の機械ネズミですか、無差別に攻撃できるならようやく私のUCが日の目を見そうです。すべて破壊してあげます、私の箪笥(コピー)で!
…あれ、ナンシーさんネズミの大きさって普通サイズですよね?
【行動】
ネズミはかったぱしからUCで破壊します。UCの仕様上、友軍にも被害が出そうですが、今は時間がありません。仕方がないですが、ここは一刻もはやくネズミを倒し扉を開けなければ!!
『なるべく当たらないように心がけますが…、当たったらごめんなさい皆さん!』
戦闘後は【七つ道具】を使いネズミの接続を行う。


テルプ・ステップアップ
数が多い敵にはやっぱり数だね!エレクトロレギオンで手当たり次第のロータ作戦だー!指示はシンプルにサーチアンドデストロイ!さあ殺れー!汚物は消毒だー!
うわ!こっち来たー!?きゃーこないでー!メカでもネズミは嫌-!

※ギャグ・アドリブ歓迎


テラ・ウィンディア
叩き潰す!とってもわかりやすいな!
ならそうするだけだ!

戦闘知識を駆使しつつ周囲を確認
鼠たちの陣形を把握
その上で片手を向けてグラビティブラスト

後は属性攻撃で炎を剣と槍に付与すれば鼠に襲い掛かるぞ

そのまま槍で纏めて串刺しにして接近してきた鼠は剣で切り捨てて大暴れ
分かりやすくていいな!ようは全部叩き潰せばいいんだろ?
なら全霊を以て叩き潰すのみだ!

幾つか串刺しにしたまま槍を振り回し焼き尽くし燃やし尽くし

密集陣形を見つけたらグラビティブラストで薙ぎ払い苛烈な戦いぶりに反して戦闘知識と第六感を併用して密集した陣形を見つけてはグラビティブラストを叩きこんで徹底的に数を減らすというより殲滅を優先していく


蒼汁之人・ごにゃーぽさん
ごにゃーぽ☆
SPD&物量でネズミの捕獲☆
オリュンポス機動遊撃艦隊『パナケイア』のクルーからネズミ取り大隊を編成して召喚♪
待ち伏せ中隊各チーム先行して罠を仕掛けよ。
追い込み中隊各チーム散開して追い込め。

なぁにぃ素早くて捕らえきれないだと?
まったく仕方ない連中だ、シリアスブレイカーの不条理な概念改変で捕まえやすくしてやろうじゃないか。
やれやれ楽出来ると思ったが結局はボク自身も駆け回らないとか、ハルキゲニアライドで召喚した愛騎ハルキゲニアに乗って各チームを巡ろうか。
ボクのサイズならKTCの変態機動も駆使すればパイプ間の狭い隙間を抜けてショートカットも出来るだろう。



 ゼンマイのくっついたハグルマネズミクラフトの性質がわかってきた所で、今度はネズミたちの反撃が始まった。
 いや、反撃と言うよりは……。
「こちらの行動を読み始めてきましたね?」
 イルナハ・エイワズは槍化したドラゴン『ユル』によってネズミの一匹を破壊。先端に突き刺した状態で持ち上げてみた。
 イルナハは並外れた動体視力によってネズミを次々と破壊。ゼンマイを回収していったのだが……。
「ネズミたちがこちらの動きを学習し始めている、ということですか?」
 雛月・朔がもちあげたネズミを覗き込む。
「こんな小さなメカにそんなことができるとは……いや、案外ないともいいきれない、とも……」
 腕組みをして首を大きく傾げる朔。
「どう思います?」
 すっと槍ごとネズミを近づけられ、テルプ・ステップアップがぴゃあといって飛び退いた。
 飛び退くというかバク転をかけた。
 ダイナミックな驚き方である。
「やめてー! ネズミいやー!」
「ねずみと言っても、ゼンマイでうごくオモチャですよ?」
「それでもいやー!」
 器用にパイプ類の上によじ登って首をぶんぶん振るテルプ。
「何がそんなに恐いんです」
「なにがって……」
 パイプにしがみつきながらじっとこちらを見るテルプ。なんだか希少動物を見ているような気分になってくるイルナハたち。
「うじゃうじゃーってしててわじゃわじゃーってしてるでしょ」
「具体性は皆無だが言っていることは分かる」
 テラ・ウィンディアが横からすっと首を突っ込んできた。
 両手を腰の後ろで組んで身体をぐいんと傾けるかんじの、突っ込み方である。
 垂れ下がるポニーテール。
「このネズミクラフトも本来のハツカネズミにならって群れで動くらしいからな。本能的に恐いんだろ」
「そうそう! それそれ!」
 パイプへ逆さにぶら下がるテルプ。
 どういう仕組みなのか頭の王冠はぴったりくっついていた。
「まあこういうのは一気にたたきつぶすのがセオリーだ。ほれみろ」
 テラが炎を纏った槍の先端でネズミクラフトを突き刺し、持ち上げてみせる。
「いやー! 近づけるのやめてー!」
 なんとなくリアクションが楽しくてやってる側面、あるかもしれない。
「じゃあ、今回も一箇所に集める必要があるよね?」
 反対側から首を突っ込んでくる蒼汁之人・ごにゃーぽさん。
 何でか知らないが後ろに激しくのけぞる姿勢での首突っ込みであった。
「ごにゃーぽ☆」
「そうは言っても、そうやって集めるんです?」
 朔たちのもっともな意見に、ごにゃーぽさんはパチンと指を鳴らして見せた。
「カモン、オリュンポス機動遊撃艦隊『パナケイア』!」
 するとどうだろうか。何も無いところから突然無数のクルーが出現た。
 全員『ネズミ殺すべし』と書かれたはちまきをしめ電流虫取り網を装備している。
「戦いは数だよ」
「あっそれアリ!」
 テルプは『自分が追いかけなければいいんだ!』と顔をぱっと明るくしてエレクトロレギオンを大量に召喚した。
 ぱっとみ銀色のデッサン人形だが、『ネズミ死すべし』と書かれたはちまきをしめ手は小型バーナーになっていた。どうやら軽く影響されたらしい。
「ねずみ取り部隊……出撃!」
 わっと散らばった兵隊たちはそれぞれ網やバーナーを振り回しネズミたちを威嚇。足下をすり抜けられないよう慎重に追いかけると、徐々に部屋の隅へと追いやっていった。
「よし、いいぞ。一気に潰す!」
 テラは棒高跳びの要領で跳躍すると、ネズミたちの頭上をとった。
「大地の力…存在の維持を司る力…星の力…我が手に集いて我が敵を滅せよ――『グラビティ・ブラスト』!!」
「続け、『イヴァル』!」
 同じくしてイルナハは『アッサルの槍』を発動。イルハナという『書』に記された無数の槍が複製され、テラの周囲に出現。
 テラが手のひらから放った重力砲に引き寄せられるように加速した槍たちがネズミへ――。
「と見せかけて私も――『箪笥』!」
 朔がなんだか忍術っぽいドロンな指型をとった途端、テラの周囲に無数の箪笥が出現。次々と落下していった。
 空から槍が降ってくるというのは古代中国でのべたありえないことの例えであるが、空から箪笥が降ってきたという経験のある方はおられようか?
 痛いとか重いとかそういうんじゃなく。
「「ミ゛ーーーーーーー!!!!」」
 恐いのである。
 これまで一切鳴き声とかあげなかったネズミクラフトたちが悲鳴をあげる程度には、恐いのである。

「ふう。なるべく当たらないようにはしましたが……皆さん?」
 朔が振り返ると、そこらじゅう壊れたタンスと槍だらけであった。
 テルプのエレクトロギオンとごにゃーぽさんのネズミ取り部隊はことごとく壊滅。しかしそのかわりにネズミ20~30匹を一度に破壊することに成功したのだった。
「え、ええと……ごめんなさい!」
 朔はぱちんと手を合わせ、イルナハたちに頭を下げた。
 ひとり上をとっていたおかげか(わりとたまたま)広範囲攻撃に巻き込まれなかったテラはというと。
「ま、結果オーライだろ」
 と、笑って許した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

スーリア・マクスティス
よーし、ネズミさんを捕まえるですよ。
先ずはサーチ。そして追跡。そんでもって捕縛又は破壊すればよいのですね。
頑張りますよ。
【SPD】よりのアクション。結果壊しても問題なしですよね?
まずは探します。チーズでも準備するべきかなぁ?無意味なら自分で食べるけどね。
ネズミ探しつつ周辺の地形を確認して追い込みやすそうな場所は把握しておきたいですね。横穴は無いよね?
出てきたら【追跡】で追いかけて捕縛です。
なかなかの機動性をほこりそうなら【ライオンライド】でゴーなのです。
他の方がいればそちらに追い込む感じに出来たらベターですよね。
ネズミさんが複数いればえいや!と【串刺し】でもねらってみようかな?

アドリブ絡み歓迎


鏡島・嵐
判定:【WIZ】
ネコはネズミを捕らえるのが上手い。
ライオンはネコの仲間。
つまり、クゥはネズミを上手く捕まえられる!?
………(数秒固まる)
……ダメだ。やっぱりこの三段論法、無理ありすぎだろ(頭を抱える)

……でも、思いついたんだからやってみてぇのも事実。
というわけでクゥにネズミを追い立ててもらって、おれは反対側で片っ端からネズミをひっ捕まえていく。
……ネコ扱いしてゴメンな、クゥ。文句・苦情・反論はあとで聞いてやっから。



「よーし、私もじゃんじゃん捕まえるのですよ!」
 スーリア・マクスティスは狼の耳をぱたぱたとやると、姿勢をやや前屈みにして勢いをつけた。
「せー……のっ!」
 スーリアは一瞬で風となり、目の前を通りすぎようとしていたネズミクラフトをキャッチ。背中のゼンマイをねじり抜くと、ネズミだけぽいっと放り投げた。
「勢いよく行けば案外簡単につかまりますよ」
「なる……ほど……?」
 常人には簡単にできない動きをするスーリアに、一旦は納得しておく鏡島・嵐。
「つっても、俺にあんな狼みたいなハントはできないしな。同じことをするより得意分野……だな」
 嵐はポケットからゴム式スリングショットと数個の小石を取り出すと、走りまわるネズミクラフトめがけて構えた。
 Y字の軸にゴムひもをつけた簡単なスリングショット(パチンコ)は汎用性が高いかわりに連射や射程が弱い。
 ゆえに。
「一発で当てる……」
 目を細める嵐。走り回るネズミの動きが頭の中で計算され、一瞬先にあるネズミの位置がぼんやりと見えた。
「そこだ!」
 発射した小石がネズミに直撃。
 はねて壊れるネズミから、ゼンマイが転げ落ちた。
「ふう、こんなもんかな」
 ゼンマイを拾い上げる嵐。
 そんな彼らに。
 こんな声が聞こえた。
「クックック、ネズミごときを狩った程度で調子にのるなよ?」

「誰だっ!?」
 戦闘姿勢で咄嗟に振り向く嵐とスーリア。
「クックック……私だ!」
 対して、すごく存在感をアピールしてくる真っ赤なネズミクラフトがあった。
「「………………」」
「なんだ、驚いて声もでないか」
「いや、その、想像の何倍も脅威度が低いものが出たな、って」
 スーリアがそう思うのも無理はない。
 が、赤いネズミは目のあたりをちかちか点滅させながら叫んだ。
「この私をそこらのネズミと一緒にするなよ! 赤い流星と呼ばれたこの私の移動速度はなんと……通常の2倍!」
「そこは3倍になっとけよ」
「問答無用! 捕まえてごらんなさァ~い!」
 最後だけちょっと浜辺のアバンチュール感を出した赤ネズミ。
 が、そんな赤ネズミがビャッと走ったその時には。
 同じ速度でビャッと左右を挟まれていた。
 でっかいライオンに跨がったスーリアと、焔を纏ったライオン『クゥ』に跨がった嵐にである。
「まってそれズル――」
「問答無用!」
 二人(?)のダブルライオンぱんちが炸裂し、赤ネズミは瞬殺されたのだった。なんだったんだこいつ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

青原・理仁
へぇ、爆弾ねぇ
そりゃあ止めねぇといけねぇよな
んで、ネズミを捕まえて来い、ってか?
壊してもいいんならいいぜ、やるか

撃砕雷業拳、ネズミどもの動きを見切って正確に当ててやる
なんだよ、地面だの壁だのに撃ったら駄目なのか?
なら蹴り上げて空中に浮かべてから当てればいいだろ

動きの止まったやつを片っ端から回収だ



「クックック、赤ネズミがやられたようだな」
「しかし奴はネズミーフォーの中でも最弱」
「四天王のつらよごしよ」
「おい誰だ。百万回は聞いたような台詞で煽ってくるやつは」
 ネズミクラフトを地道に殴る蹴るのアクションで破壊していた青原・理仁が頬の汗をぬぐいながら振り返る。
 すると。
「爆炎のネズミ、ネズミレッド!」
「太陽のネズミ、ネズミレッド!」
「赤貧のネズミ、ネズミレッド!」
「「我らネズミーフォー!」」
 真っ赤なネズミクラフト三体が目をちかちか点滅させながら叫んだ。
 すごく微妙な顔でじっと見つめる理仁。
「ちょっといいか」
「なんだ」
「おまえ……レッドなのか?」
「そうだな」
「おまえもレッド?」
「然様」
「で、お前もレッドなわけか」
「当然だな」
 理仁はうなり、そして眉間をかるくもんだ。
「……色を分けろ!」
「えーでも我らもっと中身を見て欲しいっていうか」
「うるっせえええ!」
 理仁のシャイニングサマーソルトが炸裂した。
 説明しよう。オリハラシャイニングサマーソルトとは跳躍と共に逆上がり的に鋭い蹴りを繰り出すことでなんやかんや器用に切断するという理仁が今あみだした必殺技である。
「ぐあああああああああ!」
「レッドオオオオオオオ!」
「どのレッドだ!」
 理仁のオリハラライジングボムが炸裂した。
 説明しよう。オリハラライジングボムとは相手を掴んで宙返りしたのち地面に叩き付けてなんやかんやで爆発させるという理仁が今思いついた必殺技である。
「おのれレッドのかたき!」
「お前もレッドだろ!」
 オリハラスパークリングラッシュが炸裂した。
 説明しよう。オリハラスパークリングラッシュとは連続パンチを繰り出すことでなんやかんやあって相手が吹き飛ぶ理仁が割と前から使っている必殺技である!
「くそ……おもいのほか尺をつかっちまった。次はどいつだ!?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

エスチーカ・アムグラド
ネズミも、フグみたいなのも、停止スイッチも、倒して!倒して!倒す!
よく分からないですけど、どうすればいいかだけはチーカにもちゃーんと分かりました!

まずはネズミですね!
視線さえ通ってしまえば【一閃】で攻撃していけるかなって!
グラディオラを振るって、遠くからでも斬っていきます!
ネズミ程ではないですけどチーカも小さいから、下手に飛び回らず床を行けばより見つけやすかったりするでしょうか!

……あっ、でもでもネズミがチーカに向かって来ちゃったらどうしましょう……!
チーカ、沢山の敵をおびき寄せるのはちょーっと自信ありますけど、今回は一辺に攻撃するのが難しそう……
他の猟兵さんに助けて貰えたら嬉しいなって!



「わたしです!」
 桜色の輝きと共に現われた!
 その名は!
「チーカです!」
 エスチーカ・アムグラドだった。
「貴様、私の登場シーンを奪っておいてタダですむと思っているのか?」
 ゆらりと現われた桜色のネズミクラフト。
 エスチーカはずばっと身体ごと振り返り、妖精剣を構えた。
「その声は!?」
 桜色のネズミクラフトは、目をちかちか点滅させながら高らかに叫んだ。
「私の名は……ネズミーレッド!」
「なまえ……!」
 たしかにレッド寄りだけれども。
「私を四天王と同じと思わないことです。私は三神将と恐れられ――」
 ひゅひゅんと音がしたかと思うと、エスチーカが遠く離れた別のネズミを切断していた。別のっていうか桜色のネズミだった。
「三神将ォー!(の残り二人) あなた一体どうやって!? その小さな身体では私に追いつくことすらできないはず!」
「ふふふ、どうしてでしょうね?」
 エスチーカはふふりと可愛くドヤると、剣をゆらゆらさせながらネズミーレッド(桜色)に近づいていった。
「く、かくなるうえは……全力逃そ」
 すぱん。
 と、エスチーカの剣が斜めに振り込まれた。
 同時にネズミの視界(?)が斜めにずれ、そして崩れていく。
「『一閃(ブリーリァ・デ・グラディオラ)』……チーカの剣は、どこへだってとどくんですよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルキウス・ミューオニウム
【POW】
ネズミネズミネズミ。いっそ薙ぎ払ってしまえれば楽なのですけど、そういう訳にもいかないのが難儀ですね……
とはいえ、一匹一匹ちまちまやっていては時間が無くなってしまいますか。


パイプを破壊しないように、目視したネズミを『我が見るは終の光景』で空間ごと切り裂いて破壊します。
詠唱を【高速詠唱】で短縮し、ネズミを目視すると同時に切断。
ネズミの姿が見えなくなったら、『中天座すは烈たる日輪』で見えていないパイプの裏などの物陰を撃ち抜いて炙りだし、現れたところを破壊します。

目についたネズミを片っ端から破壊しますが、その後のゼンマイの回収には気が回っていません。

※アドリブ、絡み歓迎です


パーム・アンテルシオ
な、なんだかすごい勢いの説明だったけど…
うん、話はすごくわかりやすかったよ。要するに、普通に壊しちゃえばいいんだね?

●SPD?
まずはネズミを倒…あれっ、これは別に倒さなくてもいいんだ?
えーっと、それじゃあ…
ユーベルコード…山茶火。
ふふふ、私自身が素早く動く必要は無いよね。
素早く動ける腕を、呼び出せるんだから。
まぁ、もしかしたら…ちょっぴり焦げたり溶けたりしちゃうかもしれないけど。
炎の腕だから。そこは、仕方ないよね?

捕まえた後は、もちろんカギの材料を取り出さないといけないんだけど…
…これって、壊さないとダメかな?別に悪い存在ってわけじゃないんだし…
分解して、あとで組み立て直したりとか…ダメかな?



「すごく今更な疑問なのですが……」
 ルキウス・ミューオニウムがサングラスのブリッジを中指で押した。
「この大量のゼンマイが次の部屋へ続く鍵になると聞きましたが、一体どういう理屈なのでしょう。並べれば合体するというわけでもなさそうなのですが」
「試しに今何個あるか数えてみる?」
 パーム・アンテルシオが仲間たちの集めたゼンマイを回収していたらしく、丁寧に床に並べていった。
「きゅうじゅなーなきゅじゅはーちきゅじゅ……きゅ! 99個もある! あと一個で百個だね!」
 テンション高めにピンクのしっぽがほわほわするパーム。
 一方でルキウスはクールだった。
「すべてそろった時に都合良く鍵になるとも限りません。鍵への組み立て方を把握しておく必要があるのでは?」
「んー? 扉に穴が百個あって、そこにゼンマイをぜんぶさくさくさしていくカンジじゃあないの?」
「いやいや、まさかそんなわけ……」
 振り返るルキウス。
 穴の百個ある扉があった。
 『ここにゼンマイを入れて回してね』って書いてあった。
 二度見するルキウス。
「じゃあ入れていくねっ?」
「あ、ちょ……!」
 パームがさくさくゼンマイを差し込んではくいっと回し、ついに99個の穴を塞いだ……その時!

「フハハハハハハ! ここまで我がネズミたちを捕まえたことは素直にほめてやろう! だが……この私を捕まえることができるかな!?」
 ぱかっと扉の下の、なんか小さい扉が開き、真っ赤なハグルマネズミクラフトが出現した。
「この……ネズミーレッドを!」
「赤以外の塗料が無かったんですか?」
 ルキウスが再びサングラスのブリッジを中指で押すと、ネズミーレッドは部屋の中を爆走し始めた。
「いいのだ! 名前や色より中身を見て欲しいっていうか――あっ」
 突如、ネズミーレッドの動きが止まった。
 パームが地面をたんたんと踏んだだけで炎が燃え上がり、炎はすぐに腕の形へと変化した。
 地面をはうようにはしった炎が、逃げるネズミーレッドを捕まえたのだ。
「ちょっとコゲちゃうかもしれないけど……ごめんね?」
「せ、せめてやさしく」
「悪いですが――」
 サングラスを外すルキウス。
 その瞬間、ネズミーレッドはすぱんと真っ二つに切断されてしまった。
「一瞬です」

 そうして転げ落ちたゼンマイを、100個目の穴へと差し込んでいく。
 音を立てて開く扉。
 その先には……

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『メカふくちゃん』

POW   :    超振動ギアヒレカッター
【高速振動する鋼鉄のヒレ】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ふくちゃんサーチライトビーム
【目】から【ビーム】を放ち、【突然の驚き】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    どくバリミサイル
レベル×5本の【毒】属性の【鋼鉄のトゲ】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 長く続く暗い道。
 そしてうっすらと見える分かれ道。
 あちこちにはパイプ穴が突き出し、時折蒸気のようなものを吹き出している。
「これが……第二関門?」
 フグのようなメカが排除しに襲いかかってくるという話だったが……。
「ぷっぷくー!」
 太いパイプのひとつから、可愛らしいフグ型のハグルマクラフトが顔を出した。
「よくここまで来られたね! えらい!
 けどこの先は勇敢なる者しか進めないことになってるんだ!
 薄暗くて細くて入り組んでて分かれ道が沢山あってすっごーく迷う……そんな道を、ぼくらの妨害を乗り越えて進めた者だけがたどり着けるのだ!
 けんとーを、いのるっ!」
 フグメカは再びぷっぷくーとか叫ぶと、パイプの先へと潜っていってしまった。
 あなたは、この薄暗く、時折メカの襲いかかってくる通路を進まねばならないらしい。

==============================
 第二章の目標は『ゴール地点までたどり着くこと』。
 誰か一人でもゴールへたどり着けばルートが共有されるので、全員が次のエリアへたどり着くことができます。

 しかしゴールへ向かうには複雑に入り組んだ迷路のような道を片っ端から探索し、その途中途中で現われるフグ型ハグルマクラフト『メカふくちゃん』と戦い、倒さねばなりません。
 ちなみに今回の『メカふくちゃん』は全長50センチくらいの金属製でなんでかしらないけど宙に浮いています。
 実質的には『メカふくちゃん』を倒すたびに探索が進み(🔵)、ゴールを発見する(👑)ことで成功値に達します。
 その後は別のルートで迷っている仲間をゴールへ案内するために残存する『メカふくちゃん』を倒しながらダンジョン内の安全を確保していくことになるでしょう。

==============================
鏡島・嵐
うえ、なんか無機質な目が不気味だなー……。
勇敢な奴しか進めねぇって……それじゃおれ先に進めねぇじゃん(←怖がりな人)
とは言え、ここまで来て大人しく引き下がるのもなんだし、怖ぇけど頑張るぞ。

戦うのに比べりゃ暗くて狭ぇのは別に怖くもなんともねえから、地道にルートをメモって正しそうな道を見つけることに努める。
メカふくちゃんの各種攻撃は《逆転結界・魔鏡幻像》で相殺して、機構的に弱そうな部分を〈視力〉〈第六感〉で見抜いてスリングショットで撃ち抜いたり、〈目潰し〉でビームを封じたりすることを試みるぞ。



「うお、なんだここ……薄暗いしあちこち変な音がしやがる……」
 はじめの部屋とは一転してどこかおどろおどろしい雰囲気の通路を、鏡島・嵐は手探りするように進んでいた。
 歩くのに苦労するほどの暗さではないが、遠くを見通すにはややつらい。
 曲がり角や階段、謎のエレベーターなどがあちこちについていて探索は苦労を極めた。
「けどここまで来て引き下がるわけにもいかねえしな。爆弾もあるわけだし」
 雰囲気で忘れがちだが、爆弾のカウントダウンは既に始まっている。
 急いでゴールへたどり着かねばならない。
 そんな焦りを感じ取ったのか。
「ぷっぷくー!」
 奇妙な電子音と共に『メカふくちゃん』がパイプから飛び出してきた。
「うおっ!?」
 咄嗟に飛び退く嵐。そんな彼の頬を、毒属性の針がかすめていった。
「ったく、これだから……!」
 パイプに一度潜り、別のパイプから飛び出すメカふくちゃん。
 嵐は素早く反転し――。
「『逆転結界・魔鏡幻像(アナザー・イン・ザ・ミラー)』」
 大きな鏡を召喚。映り込んだ左右逆転したメカふくちゃんが毒針を発射。たがいに放った針が相殺されていく。
「今だっ」
 嵐は鏡の裏から飛び出し、スリングショットで小石を発射した。
 はじかれて壁にぶつかる『メカふくちゃん』。
 嵐は深追いせず、きびすを返して通路の先へと走った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネラ・イッルジオーネ
扉は開きましたね。

次は膨らんでいるフグ?の討伐ですね。世界知識で知った和の国ではフグ刺しと言う料理がありますので、刺せば良いのでしょうか。

でも機械で出来ているので、食べる事は難しそうですね。


エメラ・アーヴェスピア
…何か憑いていた気がするけど…気にしない方が良いかしら…
き、気を取り直して進みましょう
ダンジョン自体は妙なノリだけど、間に合わなかった時の結果は厳しいものがあるわ

なるほど、妨害付きの迷路という訳…
…同僚さん達の事もあるし…決まりね。『出撃の時だ我が精兵達よ』
この迷路で行動する同僚さん達のチームに各一体
あまりは4体を1チームとして配置
私は入り口で各魔導蒸気の機械兵士から送られてくる情報を元に地図を作ってしまいましょう
そして次のエリアが分かったら兵士が各チームを案内するわ
…あ、私に向かって襲い掛かってくるのなら猟犬と盾とガトリングが勝手に相手するわ

それじゃ、効率的に行きましょう

※アドリブ・絡み歓迎


ヴィクトリア・アイニッヒ
なんだか、最後の方のネズミは色々おかしかったような。
…地下迷宮アルダワは、本当に不思議な場所ですね。

…とりあえず、まずは全周を警戒しましょうか。
吹き出る蒸気が流れを見て、その先の方が迷路の奥へ繋がっている筈です。
確実とは言えませんが、判断材料の一つ程度にして…注意して、歩いてみましょう。

…あ、自身の周囲に『神威の光剣』を展開しておきましょう。
虚空から喚び出した状態で待機させておけば、奇襲にも即座に対応出来るはず。数が来ても、何とかなるはずです。
…でも、あのクラフトに四肢があったかしら…?

・連携、アドリブ歓迎です
・基本的に常識人ムーブ。真面目で綺麗なお姉さんは好きですか?


白波・柾
奥深い迷宮か……
アルダワらしいな、と言っておこうか
地道な探索を行うしかないなら
とにかく迅速が一番だな
『ダッシュ』で駆け回りつつ、こっちだと思った方の道を選んでいこう
行き止まりだったり、ダメだとわかった道については
なんらかの形で分岐点に印をつけていけたらいいんだが

敵が飛び出してきたら
手近な敵に狙いを定めて
大太刀の間合いに入れば正剣一閃で攻撃していこう
猟兵の仲間たちとも連携して、数を減らしていけたらいい


ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ絡み大歓迎!

迷宮か…チコル、最早どこからきてどこへ向かうのか
分らなくなってしまったぞ
薄暗いなら炎を灯そう。明りは任せてくれ

フグか。何故浮いている?海中に生息する生物の筈だが
まさか奴は、進化したというのか…
この壮大なる世界にて生存競争に勝ち残るために
…容貌は可愛らしいが、多分強いぞ。油断するなよ

厄介な攻撃のオンパレードだ。ならば私は囮となり盾となろう
自身の周囲に炎を纏い、暴れまわってフグの気を引き【無敵城塞】でガード
棘だろうがヒレだろうが、今の私には効きはしない!
まぁ私も動けなくなるわけだが…だがこんな時の為のチコルだ
きっと隙を突いてくれるだろう
頼りにしているぞ!


チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡み大歓迎!

うわぁーーっ、あっちもこっちもパイプだらけ!
ちょっとアスレチックみたいじゃない?蒸気は困るけど!あちちっ。
ユーリ、もう迷子になっちゃったの?じゃあ私に任せて!

【野生の感】と【聞き耳】でゴールを探してみる。
なんかこう、機械っぽい音?がする方を目指すよ!
うーん。多分こっち!分かんないけど!

これがメカふくちゃん!可愛いな~♪
えっ、これ強いの?じゃあ気をつける……!
戦闘時も【野生の感】【聞き耳】を駆使して攻撃を回避しつつ、ユーリの攻撃に合わせて【ガチキマイラ】でがおーっと噛み付くよ!

はっ、噛んで大丈夫かな!?毒ある!!?(おろおろ)


イルナハ・エイワズ
こういうのはマッピングしながら進むのが普通なのでしょうね?

ルート選びはドラゴンのユルに任せましょう
ユルの第六感と野生の勘に任せて進めばスムーズに付くかもしれません
通ったルートについては本体に記録しながら進みましょう
そうすれば同じ道は通らずに済むでしょうからね

暗視と視力を活用し、フグメカの索敵を行います
サイズは50センチということですので
そのサイズが入れる脇道や開閉出来そうな場所は十分に注意しましょう

発見出来たらアッサルの槍で攻撃します
通路なので攻撃範囲に全て納めれるでしょう

取りあえずは、この風景を楽しみながら進むとしましょうか


雛月・朔
ヤドリガミの肉体で参加
主武器:くない、念動力
UC:「棚から牡丹餅」
アドリブ&他PCとの絡み歓迎
【心情】
ふむ、次は妨害を避けつつの迷宮探索ですね。場所が狭いようですし薙刀は振るえませんね。敵はくないと念動力で倒すとしましょう。

【行動】
踏みつけ&ダッシュが有効?
襲い掛かるメカふくちゃんは片っ端から念動力で潰すとしましょう、くないは投げずに手にもってナイフ代わりです。
言葉が通じるメカふくちゃんがいたら、
「スクラップになりたくなければゴールを教えてくださいな」
とダメ元で聞いてみる。答えなくても地道にゴールを探しますが

怪我人がいたらUC「棚から牡丹餅」で回復
「甘くておいしい、疲労回復にはもってこいです」


マリス・ステラ
【WIZ】他の猟兵と連携して行動します

「主よ、どこへ行かれるのですか?」

試練を課す主に「祈り」を捧げます
本当どこに向かっているのでしょうか?
いいえ、「愛してる」その言葉を信じます

星枢の力で地形の情報を得て探索に活用します
他の猟兵を弓で「援護射撃」
多少の怪我はスルー、叱咤して「鼓舞」しましょう

「そのくらいなら大丈夫。我慢してください」

いざとなれば出し惜しみせず同時回復もします
「オーラ防御」や「カウンター」で対応しつつ、必要なら敵を引きつけて「おびき寄せ」ます

「走光性と言いましたか」

このようなフグにも通じるかはわかりませんが、囮くらいにはなるでしょう
「破魔」の力で対抗して「毒耐性」で防ぎます


エスチーカ・アムグラド
進んで倒して、倒して進んで!
諦めなければきーっとゴールに辿り着けますね!
チーカにもわかりやすいです!
一度進んだ道を忘れないようにだけ気を付けて、びゅんびゅん飛びますよー!

進んでいく道は風の向くまま気の向くまま!
こういうのは考えたって仕方ありません!
チーカは風を感じて、翅が飛びたいという方へ進んでいくだけです!

あややっ、フグのハグルマクラフトはトゲを沢山飛ばしてくるんですかー……
チーカも風の斬撃で対抗ですっ!
一振りすれば現れる無数の刃、トゲもフグも斬り飛ばしてさしあげましょうっ!


パーム・アンテルシオ
迷路の中で、どこから出てくるかわからない敵…
かなり、厄介な状況だね。こっちは地理を把握してないから、尚更。
…ちょっと、気が抜けそうになる敵、っていう事を除けば。
うん、わかってる。油断は禁物。

探索は…ふふふ、こういう時の奥の手を知ってるから、大丈夫だよ。
壁に右手を付けて、ずっと歩いていけば…そのうち出口に着くんだよね?
…うん、まぁ。虱潰し、とも言うけど。地図用の紙とかペンなんて、持ってきてないしね。

戦闘は…こっちからは、中々仕掛けられなさそうだし、どうしようかな。
…あ、そうだ。ユーベルコード…一人静火。
相手が出てきた所を、追跡させてみるよ。
ふふ。実は初めて使う技なんだけど…どんな結果になるかな?


スーリア・マクスティス
フグさんを警戒し倒し迷宮を進めば良いのよね?
フグさんは潜んでいて奇襲をかけてくると言う感じなんですね。油断できないですね。
一気に突っ込みたいところですが警戒しつつ行きましょう。
蒸気の噴出口など注意が必要そうな感じですねー。
フグさんの大きさを確認しておいてそれが通れそうなパイプを確認しベコベコノックして在宅しているか確認してから行きましょう。
フグが出現したら間合いを詰めて攻撃です。
パイプから出てくるところを狙います。
パイプごと【串刺し】をつかい【ドラゴニック・エンド】をドッカンしたいところかな。
全部のパイプを警戒仕切れないのと思いますから他の方と連携したいですね。

アドリブ歓迎。他との絡みも歓迎。


ルキウス・ミューオニウム
「ママがみたら喜びそうな造形ですね……しかし、虱潰しとは面倒な。まぁ、其れしか手が無いなら仕方ありませんね」

しかし、薄暗くて陰気な場所ですね、この迷宮は。こうしたら明るくなるのでは? と、【高速詠唱】【全力魔法】で発動した『中天座すは烈たる日輪』によって照射される太陽【属性攻撃】の光線八十本を、【誘導弾】で角度を変えてメカふくちゃんを細切れにします。

迷宮の探索の必勝法は、右手法だと聞いた事があります。倒した後は、右手を壁から離さないようにして、地道に正解の道を探すとしましょう。

※アドリブ、絡み歓迎です


蒼汁之人・ごにゃーぽさん
オリュンポス機動遊撃艦隊『パナケイア』から探査用ドローンをありったけ召喚して探索に向かわせるよ。
まぁ、数は足りんだろうが他の猟兵達も其々の手段で探索してるだろうから問題は無いだろう。
さらに、ごにゃーぽ神☆ごずなり様に御光臨いただいて、自衛できるドローン中継機兼念話による猟兵達との情報共有を担当してもらおうか。

フグとの戦いではカンブリア大爆発で召喚した、念動力で空中を遊泳するカンブリア生物をぶつけよう。


草野・千秋
【POW】
かたっぱしから探索します
僕脳筋だから戦って壊すしか出来ませんし

いっぱいいるんですね、メカふくちゃん
ならばこちらも多くの攻撃を当てるまで!
一斉射撃!いきます!
オリジナルユーベルコードで攻撃
かわいいからって容赦はしませんよ!

アドリブ絡み歓迎


ピリカ・コルテット
ぴこーんっ!ちこくちこく~!
ここにも量産化の進んだメカふくちゃんが現れたと聞いて!
ふくちゃんハンター、ピリカ参上ですっ☆

ここのダンジョンの子は、今喋ってました!?すごーいっ!!
とってもか~わいいですね~♪だからって容赦はしませんけどねっ☆
ふくそっくりな悪いメカは、出てきた分だけ叩いちゃましょうっ!

余裕のある時は『桜剣解放』を発動!
高速移動で迷路を駆け抜け、私はメカふくちゃんを倒して回りますよっ!
遭遇したら、雷の【属性攻撃】を付与した愛刀で斬り付けます!
衝撃波も出せるよっ♪

被弾等は【武器受け】流しでカバー!
近くに味方がいたら、どんどん協力して行きましょうっ!
アドリブ・絡み大歓迎!


テラ・ウィンディア
成程!こういうダンジョンは苦手だ!
本来なら壁を突破していきたいけど…そういう反則は色々とリスクがある気がするぞ!
なのでおれは邪魔するメカふくちゃんの粉砕だ!

ダンジョンのマッピングと同時に敵の排除…罠とかも一応警戒するか

戦闘知識でふくちゃんの居る場所とかの予測と第六感も併用して不意打ちの警戒

属性攻撃で剣と槍に炎を付与

距離がある時はグラビティチェインで迎撃
今回は場所が狭いから流石に広域殲滅攻撃は厳しそうなんでな

後はふくちゃんが巡回に適したルートと不意打ちしやすい所を見つけては調べて発見次第粉砕するぞ!
何だろう…こう…鬼ごっこなのに何か鬼を追いかけてるみたいだな
それはそれでありだな!(駄目です


青原・理仁
つまりアレだろ、左手理論ってやつだろ
右手でもいいけどよ
とにかく全ての通路を調べれば解決だろうぜ

っつーわけで片っ端から調べてくぞ

…なんだ、もう正しいルートが見つかったのか?
なら話は早ぇ、そこを通っていくか

フグ共は撃砕雷業拳交えつつ殴る蹴りとばす投げ飛ばす
丸いから扱いやすいなこいつら(球技的な意味で)
見切り、フェイントで当て
怪力、グラップル、鎧無視攻撃、鎧砕き、2回攻撃、雷の属性攻撃を駆使

敵の攻撃は見切り、フェイントで回避

毒針だぁ?フグに毒針なんざあんのかよ
ハリセンボンと間違えてねェだろうな?


村井・樹
此処から先は本格的な戦闘、即ち『不良』の領分だな
相手は舐めたナリしてやがるが、この手のやつ程油断ならない

幸い、『毒耐性』はあるが、有利にこの迷宮を突き進むには、もうひと押し、欲しい所だな
……さっき『紳士』のやつに手を貸した手前だ、借りはきっちり返してもらおう
『共存共栄』を発動

立ち塞がるメカを、メメとも共闘して倒していくぞ
俺が『フェイント』を仕掛けてメカの注意を引き、メメに『目立たない』『だまし討ち』で攻撃を指示だ
敵が複数現れた時は『ロープワーク』で相手を捕まえ、『敵を盾にする』『盾受け』で同士討ちさせてやれ

最奥へのルートは『紳士』と相談しつつ探そう

※プレ外の言動、他猟兵との連携大歓迎



「ぷっぷくー!」
「ぷっぷくー!」
 古い蒸気蓄音機のようなかすれた声が、しかし陽気に響いている。
 まるで自分が喋っているかのようにパイプから飛び出し、真鍮製のひれをぱたぱたと降るハグルマクラフト『メカふくちゃん』。
 背後のパイプから現われ毒針を口から吹き出すメカふくちゃんに、ネラ・イッルジオーネは魔方陣型の魔力障壁を展開することで対応した。
「ぷっぷくー!」
 パイプへと舞い戻り、また別のパイプから現われ毒針を飛ばしてくるメカふくちゃん。
「案外すばしっこいんですね。であれば……」
 ネラは相手に素早く杖を突きつけた。
「『神々の魂。古の時より蘇り。我の杖に光となり集う。天を舞う無数の剣。神光を纏い堕落せし魂を貫く――』」
 月の装飾がオレンジ色の僅かな照明に照らされ、鈍く光った。
 慌てて引っ込もうとするメカふくちゃん。だが、もう遅い。
「『ラ・ルーチェ・ディラ・フィーネ(ラ・ルーチェ・ディラ・フィーネ)』」
 メカふくちゃんの全方位を覆うように出現した無数の剣が、メカふくちゃんを滅多刺しにしていった。
「これが本当のふぐ刺し……いえ、ハリセンボンでしょうか?」
 ネラは小首を傾げ、そして通路の先へと進んでいく。

 通路は複雑に入り組み、別れ、ねじれている。
 トラップらしいトラップはないが、覚えて置いたルートをメカふくちゃんとの戦闘による混乱で忘れてしまったり、地図を書いても似たような景色の連続で現在位置が分からなくなってしまったりという苦労があちこちで発生していた。
「力押しで進めない分、迷うと長そうね」
 エメラは自分の顎をとんとんと人差し指で叩いて、考えること三秒。おもむろに右足を上げ、大地を強く踏みならした。
「出番よ、私の精兵達」
 地面に開いたギアティクスサモンゲートから計25体の魔導蒸気兵がせり上がるように出現。ぶしゅんとするどく蒸気を噴き出すと、目に意志の光を宿した。
「役目は分かってるわね? 6チーム制で分散。会敵し次第自主戦闘。なにかアクションがあるたびに連絡を送ること。いいわね。それじゃあ――行動開始!」
 ぱちんと手を打つエメラ。
 魔導蒸気兵たちは一糸乱れぬ敬礼を返した後、探索モードに切り替えて迷宮へと突入していった。
「この使い方。やっぱり性に合うわね」

 迷宮の複雑さたるや恐ろしく。迷路のセオリーであるところの壁に手をつけて進めばいずれゴールにたどり着く法則も通用しなかった。
 というのも。
「エレベーター、のようですね」
「マジかよ。この手のやつはやたらややこしくなるんだよな……」
 スイッチを押してみるヴィクトリア・アイニッヒ。
 その後ろで青原・理仁はがしがしとあたまをかいた。
「こういったダンジョンに経験が?」
「いや、経験っつーか……ゲームでよくあるだろ」
「ゲーム…………ディーディーギャモンなら一度か二度やったことが」
「なんだそれ。レトロゲーか?」
「れと、ろ?」
「RPGとかやったことねえのか?」
「あーる、ぴー、じい……?」
 理仁の想像しているゲーム。立体造形CGによるコンピューターゲーム。
 ヴィクトリアの想像しているゲーム。白と黒のチェッカーボードの上でコイン状の駒を進めたり戻したり積んだりするボードゲーム。
「……縦の要素が加わると複雑さがかけ算で増えるということですか?」
「そうそれそれ」
 二人の間で話が奇跡的に噛み合った。
「俺そういうのは苦手なんだよ。ネトゲっつーのか? ああいうのでも探索は他の奴に任せたりよ」
「ネット……? 頭を動かす係と身体を動かす係に分担する要領ですか?」
「そうそれそれ。なんだ分かってるじゃねえか」
 立てた人差し指をぶんぶんと振る理仁。
「俺そのへん脳筋タイプだからさ、敵の殲滅ばっかりやってんだよ。今回も俺はそれて行くつもりなんだが」
「のう……きん……ああ、菌糸生物は確かに思考より施行の積み重ねを重視しますよね。では、私も出現する敵を撃破して他の探索者の手間を減らす方向でやりますね」
「うん? うん。そうそう。見かけによらず結構そっち系なんだな」
「そっち、系?」
 お互い全然違うことを想像したまま、しかし意見はバッチリ合った。
「「ぷっぷくー!」」
 前後のパイプから複数同時に出現するメカふくちゃん。
 それぞれうろのような目からビームライトを発射し目くらまし。
 その光に紛れて毒針を乱射するという連係プレイだ。
 対して。
「主の威光よ、悪意を祓い給え! ――『神威の光剣』よ!」
 ヴィクトリアは制止モードで周囲に展開させていた無数の剣を発射。
 毒針を乱射しようとしていたメカふくちゃんたちのヒレや可動部位に剣が突き刺さり発射を阻止。
「どっかに当たれば関係ねえ!」
 一方で理仁は雷を纏った拳を適当な場所に叩き付け、パイプやそこから飛び出していたメカふくちゃんをまとめて破壊した。
 がらがらと崩れていくメカふくちゃんたち。
「っし、いい感じだ。この調子で行こうぜ。『ガンガン行こうぜ』ってやつだ!」
「はい、そうですね」
 想像しているものは全然違うが、またも意見は合っていた。

 キインという甲高い音が反響した。
 オレンジ色に淡く照らされた通路の中、刀を振り切る白波・柾の姿、
 真っ二つにされて落下したメカふくちゃんが乾いた音を立てて転がっていく。
「邪魔だ」
 柾は短く呟くと、振り替えもせずに薄暗い通路を走っていく。
(地道な探索をするしかないなら、そのスピードを上げればいい。単純だが、確実だ)
 柾という実直な男ならではのアプローチである。
 曲がった通路を常に記憶し続けるのは難しいが、常に右手右手を選び続けていればマッピング効率は得られる。ゴールすることよりも把握することに秀でた作戦であった。
 だがそんな作戦にも穴らしき穴は存在する。
「行き止まりか」
 ぴたりと壁際で立ち止まる柾。念のため壁を叩いたり調べたりしてみるが、実際に行き止まりであるらしい。ならばこの道はなしだときびすを返したその途端。
「「ぷっぷくー!」」
 複数のメカふくちゃんが同時に出現。レーザーライトを一斉照射し柾の目をつぶしにかか――ろうとした時には既に、柾は彼らの後ろにいた。
 剣は振り抜かれ、鮮やかな織物のストールだけがなびくように後を引いていた。
「邪魔だと、言っている」
 穴があったとて、押し通れば問題にはならぬ。

「チコル、そっちはどうだ」
「わーっ! パイプだらけ! こっちもパイプだらけ!」
「いや、そういうことを聞いているんじゃない」
 チコル・フワッフルとユーリ・ヴォルフは協力して迷宮にトライしていたが、早速途中の道に迷ってしまった。
 分かれ道で手分けをして少しばかり先の様子を見ることで探索効率を引き上げてはみたが……。
「周囲の様子はどうなっている」
「パイプ!」
「今のは言い方が悪かった」
 ユーリはこほんと咳払いをして、改めてチコルのいる方へと声を上げた。
「何か感じたら言うんだ。些細なことでもいい」
「あちち! このパイプから出てくるやつ熱い! 湯気!?」
「蒸気だな。いや……今度も言い方が悪かった。何か見えたり聞こえたりするか」
「うーん……」
 チコルは耳(獣耳のほう)に手を翳し、先端をぴこぴこと動かした。
「なんかじーこじーこって音がする」
「出口か?」
「わかんなーい!」
「…………うむ」
 腕組みをするユーリ。
(複雑に入り組んだ通路だ。音は反響してどこから来たものかも分かりづらいが、どちらか一方からしか聞こえないのなら何か意味があるはずだろう)
「他に何か無いか。見えるものとか……」
「わー! かわいい!」
「……ん?」
「まるいよ! さわっていい!?」
「……ん、ん?」
「ぴゃっ!? 光った! 光った!」
 チコルの方がどうなっているのか、というと。
 パイプからにょきっと生えたメカふくちゃんが目からビームライトを発射しチコルの目をつぶし、口から毒針を突き出して今まさに発射するところだった。
 狙いはチコルの首。毒の塗られた鋼鉄製の針はまっすぐに飛び――ギン、と激しい音によって弾き落とされた。
 ユーリの燃える剣が毒針を弾いたのだ。
「ユーリ!」
「こいつ、多分それなりには強いぞ。油断するな」
「わかんないけどわかった!」
 チコルは目をごしごしとやった。
「目がちかちかするけどどうしたらいい?」
「私の炎を見ていろ。暗所を見続けるせいで極端に明るいものに目がくらむんだ」
「わかったー!」
 と言いながら、チコルは派手に跳躍。上下反転して天井に足をつけると、メカふくちゃんめがけて飛びかかった。
「がおーっ!」
 頭を大きなライオンに変化させ、メカふくちゃんを強制的に噛み砕く。
 突然のアタックに目を丸くするユーリ。
「で、いつ見ればいいの?」

 眼鏡のブリッジを押して、キャットアイの魔術をかけるイルナハ・エイワズ。
 眼鏡のレンズに映ったものの明度を強制的に書き換え、薄暗い通路を明るく見せる光学魔術である。
「本当にこっちで合ってるんです?」
 イルナハの後ろをついてくる雛月・朔を、イルナハはちらりと振り返った。
「ええ、多分」
「たぶん!?」
「多分絶対」
「どっちですか!?」
「ユルの第六感と野生の勘がそういっています」
 ぴ、と人差し指を上に向けると植物属性のドラゴン『ユル』が樹木の枝のようにはえた角をぷるぷると振っていた。
「眼鏡を暗視眼鏡に変えたのは?」
「あのフグが出現してもすぐに対応するためです。思考の切り離しというのは、存外有効なのですよ」
「なるほどー……」
 分かったような分かってないような、どっちでもないような返事をする朔。
 そんな彼らの前方にある三本のパイプ。
 その全てから同時にメカふくちゃんが出現した。
「『イヴァル』!」
 二本指を頭の位置へ立て、短く詠唱(クイックスペル)。然る後水平発射(スピードショット)。
 二本指を突きつけた先へ、イルナハに記録された無数の槍が飛び、メカふくちゃんたちはその鋼鉄のヒレで切りつける間すら無く、ミサイル群のように次々と突き刺さる槍に貫かれていった。
「おー」
 ぱちぱちと小さく拍手する朔。そんな彼の背後から、こっそりと現われたメカふくちゃん。口から発射した毒針が彼の後ろ襟を縫うように突き刺さ――た直後。メカふくちゃんが引っ込むよりも早く針を抜いて投擲。念動力の補正によってカーブを描いた針はメカふくちゃんに突き刺さり、ぱふんという小さな爆発をパイプ内で起こした。
「大丈夫ですか? 今、針が刺さったようですが」
「大丈夫大丈夫!」
 朔が手を翳すとどこからともなく牡丹餅が落ちてきた。
「甘くて美味しい私の牡丹餅は、毒だって癒やしちゃいますから!」
 牡丹餅一個で毒が治る。そう、イェーガーならね。

「走光性……と、言いましたか」
 自らを光源とし、あふれんばかりの星の光を放ちながら突き進むマリス・ステラ。
「ぷっぷくー!」
 進路上のパイプから次々と飛び出すメカふくちゃんたちへ、美しい模様が描かれた和弓を構えた。流星のごとき架空の矢が手元へ生まれ、それをつるへとつがえる。
 構えて、つがえて、射るまで。総計しておよそコンマ五秒。
 そして次の矢をつがえるまでコンマ三秒。
 次々と現われるメカふくちゃんたちが矢に打ち弾かれてはばたばたと暴れ、パイプへと逃げ戻っていく。
「まるでイカ漁ですね」
 イカが光に集まるという習性を利用して船をこうこうと光らせながら網をおろすという伝統漁業。古くは提灯や松明で行なわれていたというが。
「爆釣、と言えばいいのでしょうか」
「かもですね! このチャンス、乗っからせて貰います!」
 次々に放たれる矢の中に混じって飛ぶ一筋の光。
 桜色の光。
 エスチーカ・アムグラドの剣が放つ光。
 パイプを使って逃げ延びようとするメカふくちゃんたちを見つけると、豪快に空中を蛇行しては次々に剣で切りつけていく。
「「ぷっぷくー!」」
 逃げてばかりでは意味が無い。そう判断したのだろうか。
 メカふくちゃんたちは一斉に通路に飛び出すと、一斉に毒針をセット。推進魔力を込めると、一斉に発射した。
 想像できようか。数十本の鋼鉄針が複雑な軌道と糸引くような煙線を作って飛来するさまが。
 そして更に想像できようか。
 空中に現われた百本の『風の剣』が、飛来する針を次々に破壊、撃墜していくさまを。
「風の精霊さん、チーカに力を――!」
 振り込んだ剣を返し、再度の斬撃を繰り出すエスチーカ。そんな彼女の羽根を、討ち漏らした針がかすめた。
 衝撃。
 ぐらつく身体。
「わっ――」
「まだです」
 マリスの放つ『生まれながらの光』が、エスチーカの傷を瞬間的に治癒した。
「まだやれるはず。討ち滅ぼすのです」
「……はい! トゲもフグも斬り飛ばしてさしあげましょうっ!」
 斬撃がはしり、メカふくちゃんたちが一斉に破壊された。

「なるほど、かなり、厄介な状況だね」
 腕組みをするパーム・アンテルシオ。燃え上がる炎のように、香り立つ煙のように、ふわふわと揺れる九又の尾。
「『メカふくちゃん』っていうのはどうも気が抜けるけど……」
 背後。
 突如飛び出すメカふくちゃん。
 既にセットされた毒針が発射される――が。
 尾からわき上がる魂のオーラが毒針を空中でキャッチ。へし折って放り捨てる。
「わかってる。油断は禁物っていうんだよね」
 探索だけをとるならスピードと冷静さが命。しかしあちこちで出現するメカふくちゃんの襲撃に対応していてはその両方が損なわれる。
「けど、ふふふ……こういうときの奥の手があるんだよ」
 『右手たどりの法則』……はもう試してエレベーターの存在によって断念したので、ここはもう一つの、というより『真の奥の手』。
「頼んだよ……『一人静火(ヒトリシズカ)』」
 ほわりと空中に燃え上がるメタンガス球の如く、黒い炎でできた狐が己の姿を闇に紛れさせ、パイプの中へと飛び込んでいった。
「メカふくちゃんは探索中の私たちを邪魔しに必ず現われる。と、いうことは……?」

「ぷっぷくー!」
 鋼鉄のヒレを高速振動させるメカふくちゃん。
 周囲の壁に触れただけで火花を散らし、金属製の壁が深く切り裂かれていく。
「ぷっぷくー!」
 尾ひれから蒸気を噴射し、ものすごい速度で突っ込んでくるメカふくちゃん。
 対して。
「せっ!」
 スーリア・マクスティスは鋭い上蹴りでメカふくちゃんの腹をキック。
 縦回転してスーリアの頭上を抜けていくメカふくちゃん。
 それを、小型のドラゴンが8の字飛行をかけながら攻撃していく。
 ドラゴンとメカふくちゃんによる空中の格闘戦。
 ヒレと魔力を込めた翼でお互いを打ち合い、反発の火花を散らしていく。
 はじき飛ばされたのはドラゴンの方だった……が。
「一緒に行くよ!」
 くるくる回転しながら飛んできたドラゴンが返事と共に槍へ変身。
 スーリアはそれをキャッチすると、メカふくちゃんめがけ投擲した。
 反撃のヒレ――を、槍から召喚されたドラゴンの雷が丸ごと破壊していく。
 メカふくちゃんは槍によって貫かれ、どっさりと地面に落ちた。
「こんな具合でいいのかな?」
 そう言って振り返ると、メモを片手になにやら記録していたルキウス・ミューオニウムがこっくりと頷いた。
「お見事です。『メカふくちゃん』の出現パターンがだいぶ分かってきましたよ」
 メモに記したのは彼がここまでのメカふくちゃん出現パターンをまとめたものだった。
「探索中、妨害するように現われ攻撃を仕掛けてくる。
 驚かせるようなレーザービームや、動きが鈍るような毒を用いる。
 一度倒してから同じ場所を探索していても現われる。
 これらのことから察するに……『メカふくちゃん』はどこかに拠点を持ち、何らかの方法でこちらの動きを察知し、何らかの判断基準をもって個体を送り込んでいるとみるべきでしょう」
「そこまで分かっていると……とうなるの?」
「出てくる場所が予測できるのです」
 ルキウスは振り返り、手を翳す。
「『空間切断(ひかりがなくても)次元接続(もってくる)照射開始(やきつくせ)』」
「「ぷっぷ――」」
 飛び出したばかりのメカふくちゃん複数体へ、大量の魔力塊が直撃。
 太陽のごとき光を爆発させ、パイプごと破壊された。
「そしてこのダンジョンがどう作られたにせよ、メンテナンス区画は存在するはず。その場所を仲間が特定し、潜入方法を見つけたなら……」

「こう――なるのです☆」
 太いパイプからよじよじと這い出た茶色い獣耳。ピリカ・コルテットの耳。
 エッグカップ状の魔力チャージ装置にお腹を接続していたメカふくちゃんの列。その中で充電(?)を終えたメカふくちゃんたちが白かった目をくるりと黒くし、飛び上が……りつつ獣耳へと注目した。
「あっ、ぬけない!? だれか抜いてください! 抜――むっきゅ!?」
 パイプから飛び出し顔から落ちるピリカ。
 赤くなった鼻をさすってから、すっくと立ち上がった。
 翳すは刀。
 指をかけるはリモコンスイッチ。
「ふくちゃんハンター、ピリカ参上ですっ☆ ここの子たちは喋るし眠るしかわい~ですね~。誰かが改造したんでしょうか? なーんて」
『emergency!』
 突如、部屋の天井についていた回転灯が真っ赤に光り、ブザーと重々しい歯車の音が鳴り始めた。
 周囲のメカふくちゃんたちの目が真っ赤に光り、ピリカへと集中する。
「すっごい魔改造されてる!?」
 豪速で突っ込んでくる無数のメカふくちゃんを、ピリカは右へ左へ回避。さらにはジャンプ踏みつけで回避。さらにさらに刀の鞘で突くようにして回避。
「けど、基本はよく知っているのです。メカふくちゃんは、なんと――」
 指をかけたスイッチを、顔の前に翳した。
「壊すと、動かなくなるのです!」
 スイッチオン。
 刀がひとりでに鞘から飛び出し、飛来するメカふくちゃんをひとりでに切断。
 くるくると回転した刀は桜の花弁を煙幕のごとく散らし桜樹のごとき竜の幻影を纏って飛んだ。
 大きくカーブを描き、メカふくちゃんたちを次々にキック。
 跳躍したピリカはもどってきた刀をキャッチすると。
「いくよ、プリム!」
 桜竜刀に籠もった竜の籠を身に纏い、高速連斬を繰り出した。
 距離を無視して放たれた無数の斬撃がメカふくちゃんを、そしてその充電装置を破壊していく。
 破壊は広がり、連鎖し、そして大爆発を起こした。

「「ぷっぷくー!?」」
 例えるなら失敗ポップコーン。
 無数のパイプから黒焦げのメカふくちゃんが大量に吹き出しては壁にぶつかって転がっていく。
「おやあ? ごにゃーぽ神が既にご光臨なさったのかな?」
 モノクルに指をそえ、黒焦げの失敗ポップコーンちゃんを見下ろす蒼汁之人・ごにゃーぽさん。
 そんな彼女に、オリュンポス機動遊撃艦隊『パナケイア』の探査ドローンが帰還。
 浮遊状態のままカタカタ揺れると独自の言語(?)でごにゃーぽさんに報告を果たした。
「ほうほう、なるほど? 皆、ゴールが見つかったかもしれないよ?」
「ほう?」
「本当か、そりゃあ?」
「その割に歯切れの悪い言い方をしますね」
 ついさっきまでメカふくちゃんと格闘をこなし、あのまあるいボディをべっこりへこませていた草野・千秋。
 同じく炎を纏わせた剣でスイカ割り状態にしていたテラ・ウィンディア。
 これまた同じく戦闘担当人格『不良』を表面化してメカふくちゃんたちをZAPしていた村井・樹。
 彼らがそれぞれ振り返った。
「かもしれない、とは?」
「見れば分かると思うよ? 他の仲間への連絡はドローンたちに任せるから、先に行って『こじ開けて』おこうか」

 かくしてたどり着いたゴール地点……には。
「「ぷっぷくー!!」」
 大量のメカふくちゃんがぎっしり扉前に積み上げられていた。
 どうやら拠点としていた区画が破壊されたことで最終手段に出たらしい。
 大量のまるっこいボディがぎゅわっと動き、全ての目が真っ赤に光る。
「来ます! ごにゃーぽさんは下がって!」
「そーさせてもらうよー」
 軽やかに後ろ歩きするごにゃーぽさん。彼女を庇うように立ち塞がった千秋は……。
「密集しているなら好都合。まとめて吹き飛んで貰います!」
「「ぷっぷくー!!」」
 メカふくちゃんたちが自らを弾丸のように発射し、高速振動ヒレカッターを発動。
 対する千秋はアーマーの全武装を開放。
「一斉射撃! いきます!」
 青白い光線や実弾が大量に発射され、飛来するメカふくちゃんたちが一瞬で破壊されていく。
 が、それを盾にした別のメカふくちゃんたちが毒針とレーザービームを一斉に発射。
「おい『紳士』、借りは返して貰うぞ!」
『まあ、いいでしょう』
 顔の前に手を翳す樹。
 まるで仮面を外すようなジェスチャーをとると、樹の姿が二つにブレた。否、二人に増えたのだ。
「『紳士』。策を考えろ、俺が実行する」
「分かりました『不良』。ではそこら中に転がっている黒焦げの敵を盾にして突撃。派手に見せかけながらメメ君を滑り込ませましょう」
「それで?」
「後のことを教えましょうか?」
「いらねえな」
 目の前のことだけあればいい。と、『不良』樹が突撃。飛来する毒針を身体と黒焦げふくちゃんで受けていく。
 その間にメカふくちゃんの山へ滑り込んだ操り人形メメが突如暴れ始めた。
 散らされるメカふくちゃんたち。
「今です」
「美味しいところを貰っていくが、いいのか!?」
 と言いながら、テラは既に手を翳していた。
「『グラビティ・チェイン』!」
 走った不可視の鎖がメカふくちゃんたちを連結するように捕まえていく。
 それを一気に引っ張ると。
「迷路遊びは、これで終わりだ!」
 鎖に激しい炎を纏わせ、連結した全てのメカふくちゃんを爆発させた。
 それこそ、成功したポップコーンさながらに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『トレジャリーガード』

POW   :    ロケットパンチ
【剛腕】を向けた対象に、【飛翔する剛拳】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    コアブラスター
【胸部からの放つ熱線】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    マジックバーレッジ
【自動追尾する多量の魔力の弾丸】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【絶え間ない弾幕】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 開いた扉の先。
 それはカッパーカラーに染められた広大な部屋だった。
 まばゆいほどのライトに照らされて聳え立つのは、半透明な円柱状ケース。
 その中に詰まっている物体には既視感があった。
「あれは……メカふくちゃん?」
 目を赤く点滅させるメカふくちゃんが、ぐったりとした様子でケースの中に大量に詰まっていた。それこそポップコーンケースのようにだ。
 だがよく見て欲しい。
 あれはメカふくちゃんであってメカふくちゃんではない。
 点滅する目には時計の針。
 円柱ケースは恐ろしく頑丈な素材でできており、解除するには根元にある解除装置にキーを差し込むほか無い。
 そのキーは……。

「………………」
 炎を上げる魔力の球体。その中に浮かぶキー。
 球体は自ら召喚魔術を行使すると、ハグルマクラフトによる腕と足を呼び寄せ、自らに装着した。
 宝を求めて侵入したものを撃退する蒸気機械兵器。
 その名も、トレジャリーガード。
 奴を倒さねば、爆発は止められない!
ユーリ・ヴォルフ
チコル・フワッフルと行動
アドリブ絡み大歓迎!

瞳の紅い点滅が禍々しいな…
何?新たな敵か。チコル、下がれ!

あれは炎の魔人か?宇宙銀河にも炎の精霊が存在するのか?
噴火のごとき炎と、何物をも通さぬような硬いボディか
手強そうだが、熱量では私も負けるわけにはいかない
一人では勝ち目はないかもしれないがー

目立つべく、思い切り派手に暴れる
部屋の広さを利用し、熱線を受けないよう縦横無尽に走り回り
拳が飛んで来たら【ドラゴニック・エンド】をぶつけ相殺を狙う
弾幕が部屋を満たしたら、一時的に敵の視界も奪えるかもしれない
その時が好機だ。チコル、頼んだぞ!


チコル・フワッフル
ユーリ・ヴォルフと行動
★アドリブ、他猟兵との絡み歓迎!

メカふくちゃんが爆弾装置なの!?
突然現れたメカも怖いけど、倒さないと爆弾を止められないんだよね。
よーっし、やるぞー!

私の武器は素早さ!
ぽいぽいと服を脱いで身軽になり(全裸じゃないよ!)【シーブズ・ギャンビット】での攻撃を狙うよ。
また、【野生の感】【聞き耳】で敵の攻撃の気配を察知、からの回避を試みる!
攻撃してくるのが分かったら周囲の猟兵にも伝えるよ。
何かくるよ、気をつけて!

ユーリが隙を作ってくれたら、迷わず敵に突っ込む!
狙うはコアのど真ん中。熱いと思うけどそれどころじゃない!
今は、熱いのを我慢する時だもの!
いっけぇぇえええ!!!



 燃えさかる球体から放たれる熱光線が、床から壁にかけてを斜めに切り裂いていく。
 左右へ同時に飛び退いたユーリ・ヴォルフとチコル・フワッフル。
 ユーリは剣の重量と重心移動でバランスをとりつつ、炎のハグルマクラフト『トレジャリーガード』……と、その先にあるフグいっぱいの筒を見上げた。
「爆弾を止めるための鍵が、あの中にあるということか……チコル、下がれ!」
「下がってていいの?」
 一方で飛んだ拍子にごろんと転がったチコルは、両手と両足を床につけてブレーキをかけていた。
「構わない。まずは私が相手になる……!」
 ユーリは剣を水平に、そして刀身を撫でるようにして炎を引き起こした。
 がぎんという重々しい音と共に踏み出したトレジャリーガードの足。
 足裏に備えたローラーによる突撃を、しかしユーリは跳躍によって回避した。
 宙返りをかけ、相手の背後に着地。
「『ファフニール』!」
 炎の中から燃え上がるように生まれた手槍を、ユーリは振り向きざまに投擲。
 対するトレジャリーガードも前後反転ターンと共にロケットパンチを発射してきた。
 二人の間で激突。爆発。
「――今だ、チコル!」
 爆発の中から現われたドラゴン『ファフニール』を足場にして、チコルが大きく跳躍した。
 既に上着を脱ぎ捨てたタンクトップ姿で、チコルはトレジャリーガードの上をとる。
 吹き付けられるファフニールの炎を熱光線の乱射で相殺。
 その間にチコルはスローイングダガーを連続で頭上から投擲した。
 どぷどぷと音を立てて球体に差し込まれるダガー。
 しかし刀身はすぐに焼け溶け、崩れた形で放出される。
 着地したチコルは、しかし諦めない。
 膝のホルダーから新たなスローイングダガーを抜いて連続投擲。
 足のローラーによって急速に振り返るトレジャリーガードがダガーをたたき落とすも、チコルはそのまま突撃した。
 なぜならば。
 熱光線によるエネルギー放射は連射がきかないこと。
 ロケットパンチで発射した腕はすぐには再生しないこと。
 そして振り払うために腕を使った今、今すぐ使える腕はないこと。
 その三つを直感で見極めたから、だ。
「いっ――」
 腰から抜く刺突ダガー。
「けえええええええええええ!」
 突き込んだチコルの腕が、トレジャリーガードの腕の付け根に食い込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

パーム・アンテルシオ
ふふ、最後の番人っていうやつかな。中々に強そうだね。
うん…強そうだね…猟兵がたくさん居てくれて、よかったよ…

当たったら痛いじゃ済まなさそうな攻撃も、もちろん注意しないといけないけど…
それよりも、今、一番問題なのは…あの硬そうな装甲だよね。
…抜き切れるかな?
なんて、考えてる間に、試せる事は試すべきだよね。

ユーベルコード…金竜火。
一回じゃ足りない。二回…三回…四回…五回。
狐火、115匹。全部、合体させる。
これが、今の私に出来る全力!五重金竜火!



あっ、そういえば、倒して満足してちゃダメなんだった。
え、ええっと、これどういう構造なの?キーを差し込めば終わりでいいの?中身の処理とかしなくていいのかな!?



 腕に食い込んだダガーは関節の動作を阻害し、無理に動かそうとしたトレジャリーガードは腕関節の故障を引き起こした。
 だがそこはトレジャリーガード。ダンジョンの番人。足に格納されていた魔術砲を展開。天に向かって乱射した。
 むろん、無駄打ちではない。
 自動追尾する弾が次々とイェーガーたちに襲いかかる。
「ふふ。さすがは最後の番人。強いね」
 パーム・アンテルシオは尻尾を大きく振ると、小さな狐の形をした炎を大量を無数に生み出した。
 桃色に燃える炎の狐は自らを追尾する魔術弾へと食らいつき、迎撃していく。
 空中で爆発し、散っていく火花と煙。
 それを風圧で払いのけ、パームは少しばかり思考した。
「迎撃は、これでよし。けれどそれだけじゃあ、勝てないよね」
 眉のあたりに指を当て、ゆっくりと前髪をどける。
 その動作の間に、どうやら考えは纏まったようだ。
「後のことは任せるよ。今だせる全力で、試してみる。――『金竜火(キンリュウカ)』!」
 パームは呼び出した全ての炎を合体、増幅、肥大化させ、巨大な狐の炎へと変化させた。
 更に発射される魔術弾を、しかし防御しない。
 まっすぐに突撃した炎が、トレジャリーガードへ燃えるように食らいつく。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ピリカ・コルテット
ああっ!あんなに沢山のフグ爆弾がー!!げにおそろしやっ!
ダンジョンでメカふくちゃん達と心中だなんて、嫌ですよう~!!
とにかく倒すしかありませんねっ!ここの主をっ!!

敵さんはすっごく硬そうです!刀よりもあっちでいきましょうっ☆
私が普段持ち歩いてる便利グッズいろいろ!!(大体打撃武器)
そしてそして私得意の最大必殺技、『わたしですよ』っ♪
元気に七色の眩しい光を放てば、きっと何か効果はある筈です!多分っ!
後は物理で殴るっ!!

とりあえず役に立てる様に明るく頑張ろうと思いまーすっ♪
チャンスなら味方と連携とかもっ!
アドリブ・絡み何でも大歓迎~!



 ぴょこん、とパイプから甘栗色の獣耳が飛び出した。
「む、むー……むっ……おまたせしましたー!」
 ぽこんと顔を出すピリカ・コルテット。
 コツを掴んだのかそのままにゅるんとパイプから流れ出ると、横ピース&スマイル。
「ふくちゃんハンターピリカ! ふたたびさんじょ――すごいことになってるー!」
 巨大な筒に詰まって赤い目をぺかぺかさせるメカふくちゃん爆弾に、ピリカの耳がばたばたした。
 ばたばたしつつも状況をちゃっかり理解するのはイェーガーのお約束。
 トレジャリーガードの鍵を奪って装置に差し込めば爆発を止められるんだなと察したピリカは懐に手を突っ込んだ。
「ああいう硬くてごちゃごちゃしたやつには……やつには……えっと……はいこれです!」
 ぺぺーんという効果音と共に取り出したあの、なに、カニとか食べるときになぜかついてくるあの先端が二本指みたくなってる細長いフォークの親戚みたいなのあるじゃん? あれ。あれを取り出した。
 取り出した直後に降り注ぐ魔術弾の雨。
「ぴゃああああああああああ――とみせかけて、わたしです☆」
 直撃に見せかけたYの字自己アピールポーズにみせかけた直撃。
 結局直撃だが、ピリカの放った謎の光とついでにぺいって投げたカニをほじるあれがトレジャリーガードへ直撃した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エメラ・アーヴェスピア
ここまで来たのなら、きっちりと最後まで仕事をしましょうか
それじゃ、支援砲撃と行きましょう

『我が砲火は未来の為に』!呼び出すのは大型の狙撃砲(命中力重視)1門!
攻撃のモーションが見えたら打ち込んで行動阻害を目指すわ
どんどん撃って同僚さん達への援護射撃をするわ

攻撃が飛んできたら猟犬につかまって猟犬が回避
まぁ私が攻撃されても砲撃は止まらないのだけど

猟兵達の攻撃で解除装置に被害が行ったのなら
私はメカニックで直せる可能性がある、と申告しておくわ

※アドリブ・絡み歓迎


テラ・ウィンディア
ほうほう

宇宙船で人々が暮らす世界でもこんな感じの奴が居るが明らかに違うのにどこか共通しているのが興味深いな

属性攻撃
炎を槍と剣と脚に宿す
空中戦で浮かび上がり対峙
敵の動きを見据え
戦闘知識
見切り
第六感
を駆使して敵の弾幕攻撃を見切りその間隙を見つけ出して最小の動きで回避を試みる
何…こういう当たったら危険な戦いとて時に避け切る事が出来ない訳じゃない

剣で切り裂いて槍で串刺しにして動きを封じれば上空から距離を取って見下ろし
我が渾身の一撃でその鎧!防壁を粉砕してやろう
とくと味わいそして逝けぇ!!

メテオブラストにて猛攻
尚踏みつけも付与して更に破壊力を倍増させて確実に破壊しつくそうとsるだろう

これが竜騎士の意地だ



 炎の狐によってエネルギーを破壊され、光とあのカニをあれするやつによって内部の鍵がやや球体外側へ寄ったこの一瞬。
 この一瞬を、エメラ・アーヴェスピアは逃さなかった。
 顔の前に片手を翳し、人差し指と中指の間を開いて相手を見定める。
 画家のパース確認動作に、それは似ていた。
 崩れ落ちそうなトレジャリーガードの腕が、無理矢理エメラの方を向く。
「こっちを狙ってくれるなら、むしろ好都合ね」
 エメラの周囲に歯車式召喚ゲートが複数展開。
 駆け寄ってきた魔導蒸気猟犬に飛び乗るのと、トレジャリーガードがロケットパンチを発射するのと、ゲートから無数の浮遊型魔導蒸気砲が出現するのはほぼ同時だった。
 トレジャリーガードを中心に円を描くように走り始める魔導蒸気猟犬。がしがしと蒸気の激しい音が鳴り、黄金の爪が地面をかく。
 腕を召喚、再生し、二発目のロケットパンチを発射してくるトレジャリーガード。
 が、それは想定していたこと。
「一斉放射。――今よ」
 呼びかけたのは浮遊型魔導蒸気砲へではない。
 じっと機会をうかがっていた、テラ・ウィンディアへである。
 一斉に発射される徹甲弾がトレジャリーガードの腕を、足を、破壊していく。
 すぐさま次なる手足を召喚再生するが、それとて一瞬ではない。
「要するに、それがお前の最も大きな隙だ」
 テラは燃えさかる剣を投擲。
 更に槍を地面について棒高跳びのように跳躍すると、相手の斜め上をとった。
 直上ではなく、斜め上。
 ここが絶好の位置。
「『星よ…世界よ…流星の力を我が身に宿せ…! 今こそ我が身、一筋の流星とならん!』」
 そしてテラ自身が、超重力を纏って突っ込んでいった。
「『メテオ・ブラスト』!」
 狙いはトレジャリーガードの破壊。
 ではない。
 先程投げた剣が内部の鍵にぶつかり、外殻ギリギリまで寄ったその瞬間をめがけて、テラの纏った超重力と衝撃で鍵を放出させるためだ。
 テラは自らを犠牲に、爆破装置の停止キーを獲得。
 猟犬から身を乗り出してキーをかすめとったエメラは、それを素早く装置の鍵穴へと差し込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​


 どうんという不思議な音と共に、筒の中が不思議な液体が満たされる。
 それまでいかにも爆発寸前の様相を呈していたメカふく爆弾群が目におちつきを取り戻し、液体と共に地下へとごろごろ流されていった。
「爆発は、止まったのか」
「これで地上も安心だね!」
「いや、そうとばかりも言えないんじゃないかな?」
 振り返るイェーガーたち。
 トレジャリーガードの手足が一瞬で再生され、先程とは比べものにならないほどの勢いで中央のエネルギー球体が燃え始めた。
 爆発が止まったことで、そして守るべきキーが無くなったことで、トレジャリーガードは全力をもって、侵入者の破壊と地上へと侵攻を開始したのだ。
「ダンジョンの攻略は終わっても、オブリビオンが残っているんじゃ帰れないものね」
「どれ、もうひと仕事……」
「やっちゃいましょう♪」
 これが最後。
 戦え、イェーガー!
イルナハ・エイワズ
記録しておいたナンシーさんが描いていたなんかよくわからないモノと
目の前のキーやトレジャリーガードを比べて答え合わせを行いましょう
……なるほど

疑問が解決しても、解決しなくても
目の前の敵を倒して、爆破を阻止しないといけませんね
いきましょうか、ユル

ヒット&アウェイを心がけて動き回るようにしましょう
関節部やロケットパンチを放ったあとの腕の部分など
一番装甲が弱そうな場所を判断し
鎧無視攻撃でドラゴニック・エンドを装甲の中に叩き込みましょう

ロケットパンチというものはメンテナンス性が悪いと思うのですが
何故組み込まれているのでしょうね?



「なるほど……ようやく似てきた感じがしますねえ」
 イルナハ・エイワズはトレジャリーガードとナンシーのスケッチ(?)を記憶の中で結びつけ、こっくりと深く頷いた。
「まあ、たしかに、これを正確にスケッチされてもなんだかよくわからなかったですが……」
 それにしても絵がアレだな、と思ったが、そこを言うのは野暮だと思ったイルナハである。
「おっと」
 何かに浸っている場合ではない。
 トレジャリーガードは中央の球体から小さな炎の粒をいくつか放出すると、それをイルナハめがけて乱射してきた。
「迎撃を、ユル」
 イルナハがドラゴンランスを投げると、ドラゴン化したユルが飛来する魔術弾を葉の刃を次々に発射することで迎撃していく。
 はじける葉と魔術弾。
 その間を駆け抜けるイルハナ。
 鞘に彫刻がなされた短刀を抜き、打ち込むも、トレジャリーガードのもつ鋼鉄の腕が打ちはじく。
 硬い装甲。そして強力な魔術エネルギー弾。普通に攻撃していてはらちがあかないだろう。
 だが、その一交でイルナハは悟った。
 眼鏡のブリッジを中指で押し、飛び退くように距離を取る。
 追いかけるようにロケットパンチを放つトレジャリーガード。
「ユル、いきますよ……『ドラゴニック・エンド』!」
 即座に槍をなったユルがロケットパンチに突き刺さり、大きなドラゴンへと変化。
 陽光の光線を発射して、トレジャリーガードへと直撃させた。
 ロケットパンチ発射の瞬間に出来る腕の付け根。そこが、装甲の弱点だと見抜いたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蒼汁之人・ごにゃーぽさん
ここまで来れば、たとえ時間切れで爆発しようともボクがなんとかしよう。
シリアスブレイカー。
これのギャグ補正とコミカルフィールドと概念改変があればどんな規模の大爆発だろうが、アフロになる程度の被害に抑えることができるだろう。
とはいえだ、止めた方がいいにきまっている、ここは全力でいかせてもらおう。
ハルキゲニアライドで召喚した愛騎ハルキゲニアとテンペストで合体。
KTCの変態機動で相手の攻撃すら足場として接近し無限風神風幻影を叩き込むよ。
熱戦?属性攻撃と念動力を使えば余裕で足場に出来るとも。
弾幕?はっはーKANNKERIの時のがもっとエグかったわ、アレに比べればアトラクション同然だよこんなもん。


アリス・セカンドカラー
ぬあー!
なんやかんやで瀕死に追い込まれたアリス。
あわやトドメがというその時!
『アリスがヤられたようだな』
『だがヤツは我等四天王最弱』
どこかで聞いたようなセリフと共に現れたオリュンポス腐海四天王が間一髪救いだす。
そして、無数の魔法陣から配下の師団を……師団?
あのー地の文様つかぬことをお聞きしますが、この部屋に三個師団が入るスペースありますかね?
ストップストップその召喚ちょっとまったー!
え、今止めると召喚途中の子がそこで切断されちゃうから無理?

うん、まぁ、なんとかなるんじゃないかな?なるといいなー。
ごにゃーぽさんがギャグ補正でなんとかしてくれると信じて!



「うおー! とどめだー!」
 アリス・セカンドカラーが『さいしゅーへーき』と書かれたハリセンを持って突撃した。
「初登場にして最大活躍! これからは私の時代ね! いただきスマ――もごっふ!?」
 空いた腕から発射されたロケットパンチがアリスのぽんぽんに直撃。
 ロケットハラパンを受けたアリスはクの字になって飛んでいった。
「おお、ありす。登場と同時に死んでしまうとはなさけない」
 蒼汁之人・ごにゃーぽさんがよくわからない王冠をかぶって知らない玉座に座った。
「次のれべるにあがるにはいちおくごせんまんの経験値がひつようじゃ」
「たまるかぁ!」
 とかいいながらアリスインカンオケ。
『アリスがやられたようだな』
『だがヤツは我らの中でも最弱』
『オリュンポス腐海四天王の面汚しよ』
『だが毎年バレンタインにはチョコをくれた』
『今年もくれるはずだった』
『『ゆ゛る゛さ゛ん゛!』』
 どこからか現われた謎の四天王(の残り三人)が同時に立ち上がりスマホを取り出した。
『あーもしもし? 今すぐ浸空師団よこして。ぜんぶ』
『オレオレ、溶海師団全隊出撃。マッハ』
『蝕陸師団にライン回せ。来なかったら減俸だ』
 いっぽうそのころ浸空師団航空基地ではまがまがしいジェット機が次々と空に飛び立ち、溶海師団の触手まみれの駆逐艦たちが、蝕陸師団の屍兵隊たちが一斉にメットを被って小銃を手に走り出す。
「まってまって。この部屋にそんなに入らないぜったい!」
 棺桶が開いてアリスが声を上げた。
『えーでも』
「むりむり、そんなおおきいのむりよ!」
『さきっちょだけ、さきっちょだけだから』
「ごにゃーぽさんなんとかして!?」
「そんなこといわれてもボク召喚ゲートだし」
 なんかファンシーなライオンみたいな着ぐるみをきたごにゃーぽさんが口をあーんって開けた。
 開けた口がなんか不自然に広がり、直径10メートルくらいの円形ゲートになる。
 そこから、駆逐艦の砲身がにょきっとはえた。
「ほんとにさきっちょだけ来た!」
「ふぁいやー」
 ……という、一連の流れを集約した一撃が、トレジャリーガードに直撃した。なんだこれスパロボ時空か?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリス・ステラ
【WIZ】後衛として援護と回復に努めます
他の猟兵と連携して戦いましょう

「いよいよ大詰めです。力を惜しむ必要はありません、全力でスクラップにしましょう」

味方を『鼓舞』しながら弓で『援護射撃』
重傷の人以外は他の癒し手に任せて、緊急性の高い人に【生まれながらの光】
多少の怪我は放置しますが、いざとなれば同時回復も実行

「倒れるにはまだ早い。勝利の栄光を掴むその時まで!」

それは星の輝き、全身から光を迸らせて『破魔』の力を放ちます
味方がピンチなら『おびき寄せ』て囮になることも辞さない

『オーラ防御』は星の輝き
『第六感』でロケットパンチを察知、星の輝きで受け止めて押し返す

「こんな拳ひとつ、押し返します!」


鏡島・嵐
判定:【WIZ】

見るからに強そうだよな、最後のボス。
うぅ、爆発は止めねぇとだけど、やっぱ戦うのも怖ぇなあ……。

《笛吹き男の凱歌》で他の味方を支援。ついでにおれ自身も〈属性攻撃〉を使って〈援護射撃〉。火には水を、機械には電撃を。どっかの攻略本(何の?)にはそう書いてあったし。
ただのスリングショットだと思ったか? 実はコレ、水とか雷とかも弾として撃てる! 原理はおれもよくわからねえけど!

Q「敵の攻撃はどう避けますか?」
A「攻撃を与えつつ、気合で避けます」



「いよいよ大詰めです。力を惜しむ必要はありません、全力でスクラップにしましょう」
 星の輝きを解き放ち、無数の小さな流星へと変えて発射していくマリス・ステラ。
 トレジャリーガードは脚部ローラーの機動力をもって右へ左へ回避。中央球体から燃え上がる凄まじい炎が同じく光の粒となりマリスへ襲いかかる。
 まるで豪雨の如く打ち付ける大量の炎弾。
 星の輝きを壁にして迎撃するも、マリスの表情に僅かな陰りが見えた。
 空中に集まった大量の炎弾が巨大なこぶしの形をとり、マリスへと叩き込まれる。
 砕け散る輝きの壁。
 しかし。
「まだだ!」
 思い切って駆け込んだ鏡島・嵐がマリスを抱え、飛ぶようにして炎の拳を回避させた。
 転がり、手を突いて起き上がる嵐とマリス。
「鍵を守る役目を失ったことでより攻撃的になっているようです。けれど……」
「ああ。だからって、逃げてちゃダメだよな……!」
 歯を食いしばり、嵐は自らの胸ぐらを掴んだ。
「BGM!」
 『笛吹き男の凱歌(ラッテンフェンガー・パラード)』――どこからともなく現われた道化師が始めた情熱的なサックス演奏にあわせて、嵐は空中に浮かぶ星の輝きを掴み取った。
 マリスの放つ輝きである。
「ちょっと借りるぜ……!」
 嵐の手の中で金平糖のような形をとった輝きを、今一度握りしめる。スリングショットへとセット。
 輝きが、勇気によって結晶となり、決意によって放たれる。
「…………」
 勇気とは恐れを知らぬことをさすか? 嵐はきっとノーと言うだろう。
 恐いものはいつまでだって恐い。つらい過去は無くならないし、痛い記憶は消えてくれない。分からないもの、害あるもの、平和に隣り合わせた狂気。恐ろしいものは数え切れない。
 だが。
 それでも、前に進もうとしたその一瞬を。
 おそらく、勇気と呼ぶはずだ。
「当たれ……!」
 それを脅威とみたのだろう。
 トレジャリーガードは展開したエネルギーの弾を一点に集中させ、嵐のショットを迎撃しようとした。
「その程度で、消える輝きではありません」
 マリスは『生まれながらの光』を一点集中で発動させた。
 対象は、放った弾丸ひとつのみ。
 今はそれこそが最善手。
 撃滅されかけた弾はそのたびに輝きを、力を、速度と威力を取り戻し、トレジャリーガードへと直撃した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

スーリア・マクスティス
あれれ、ネズミさん、メカフクさんときましたけど。
ちょっと可愛くない感じのが来てしまいましたね。
てっきり巨大パンダメカとかそんなかなと…まあ、いいか。

何であれ叩きつぶすだけですね。いきますよ!

巨大(?)ロボ相手ですしこちらも大きく行きましょう。
【ライオンライド】をもちいてアタックです。
遠距離攻撃が得意そうな敵さんですし上手く回避しつつ素早く接近してしまいたいところですね。
そして隙を見てドラゴンランスでチャージという感じです!
ライオンさんに敵を組み伏せてもらい仲間につなげるですよ。
勿論仲間との連携も重要ですね。

爆発するのは貴方(トレジャリーガード)だけで十分ですね。

アドリブ、他の方との絡み歓迎です



 二度の直撃を受けたトレジャリーガードは見るからに動きを鈍らせていた。
 中央の球体からエネルギー供給を行ない四肢の回復に専念している。そんな印象だ。
「うーん……今更なこと言いますけど、ネズミさんやメカふくさんときたわりに三度目のメカが可愛くないですね」
 本当に今更なことではあるが、思ったからには言ってみるスーリア・マクスティス。
「それはさておきっ」
 こいつを放置すれば学園が、世界が危ない倒す理由がハッキリしているなら、スーリアは迷わない。トレジャリーガードめがけ突撃するように走り出す。
 対するトレジャリーガードは接近させまいと胸部のエネルギー体から熱光線を拡散発射。
「おっと!」
 手持ちのドラゴンランスでなんとか直撃分を弾いてはみたが、このまま近づくには苦労しそうだ。
 が、近づくだけなら別の手がある。
「ライオンさん、一緒に行きましょう!」
 走りながら跳躍。
 と同時に、パチンとはじけた光の中から大きなライオンが出現。
 スーリアを跨がらせると、猛烈な勢いででトレジャリーガードへ接近した。
 再びの拡散熱光線もライオンの放つ光のオーラが吹き払い、強制的な突進とスーリアの槍突撃があわさり、トレジャリーガードは派手に吹き飛ばされた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

村井・樹
あれが件の爆弾か
時間が来たら、アレが一斉にポップして、全部が丸焦げって事だな
……冗談でも笑えないな

『第三の人格』を発動
奴の人格……というより、プログラムを模倣することで、相手の行動を予測、演算し、味方に伝える
俺自身が『目立たない』で、敵の狙いを仲間に知らせる事で、他猟兵が優位に戦えるような状況を作ってみせよう

……万が一、自棄になって天井を崩してきたり、爆弾そのものを狙ってこられても面倒だからな

俺自身も絡繰人形のメメを操作しながら『フェイント』をしかけ、本物のUDCのメメには『だまし討ち』『暗殺』を指示
奴が狙いを外した直後にでも、一斉に攻撃を叩き込んでやろう

※プレ外の言動、他猟兵との連携等大歓迎



 白い手袋の裾を引いていまいちど握り直す村井・樹。
「フグのポップコーンは免れたわけ、か。笑えないジョークにならずに済んだな」
 とは言っても、トレジャリーガードを放置することはできない。
 樹は光線銃を取り出しトレジャリーガードへ連射。
 吹き飛ばされバランスを崩したばかりではあるが、中央のエネルギー体から熱光線を展開して樹の光線を防御していく。
「あの光線が厄介だな。おい『紳士』、どう思う」
『どう、とは』
「今のままでやれるのかってハナシだよ」
『そんなこと』
 樹は呆れと笑みが混ざった左右非対称な表情を浮かべた。
『分かっているのではありませんか?』
『まあ、そうだな』
 理解と計算、演算と合理化。樹の中で溶け合った二つの人格が、擬似的第三人格となって表現化した。
 操作用の手袋をはめ、からくり人形『メメ』を操作。
 自身も光線銃を連射しながら、人形を目くらましとして突撃させる。
 その両方を打ち払おうと、トレジャリーガードがコアブラスターをチャージ。めいっぱいに溜めて放出しようとしたところで……。
『今だ』『今です』
 これまで見せてこなかった樹第三、第四の武器が発動した。
 不可視のワイヤーがメメから発射され、トレジャリーガードへ巻き付いていく。
 更に投擲したカードがトレジャリーガードにぶつかり、不可思議な異常状態を発動させる。
「お膳立ては出来た。あとは任せた」

大成功 🔵​🔵​🔵​

雛月・朔
ヤドリガミの肉体で参加
主武器:薙刀、くない、念動力、【WIZ判定】
UC:巫覡載霊の舞
アドリブ&他PCとの絡み歓迎
【心情】
あれ、いまさらですがこの依頼割とシリアスだった…?まぁいいか、とにかく災魔を倒して爆発を阻止せねば地上の学生さんたちに被害が及びかねない、早急に倒して爆破装置を無力化しなければ。

【行動】
あまり時間は残されていないようなので全力でいきます。UC巫覡載霊の舞を使用し、前衛で戦い続けます。能力値的にフラット寄りなのでUCも使えばかなり耐えられるはず。
「皆さん、時間がありません。短期決戦で終わらせましょう。」
正直、これだけの人数なら単純な力押しでも勝てそうですが…。どうなることやら。


ヴィクトリア・アイニッヒ
強敵の風格漂う相手ですね。
…油断は禁物。持てる力の限りを尽くしましょう。

相手の攻撃をその身で止める、盾役として立ち振る舞う。
攻撃力の高い方は、多くいるでしょう。そういった方々が最大の力を発揮できる様にすれば…結果として、勝負を早く決める事が出来るはずです。

身に染み付いた愛用の斧槍を構え、迫る攻撃を的確に受け、弾く。
それでも受け切れない、捌き切れない様な攻撃は、『無敵城塞』で防御。
…体力と護りの術は、神官騎士団での鍛錬の賜物。安々と突破できるとは、思わないことです。

・使用技能:見切り7、かばう5、武器受け4、覚悟3、オーラ防御3 等
・連携、アドリブ歓迎です



 膝を折り、あちこちでスパークを起こすトレジャリーガード。
 自棄になったのかそれとも防衛本能か、エネルギー体から大量のエネルギービットを出現させ全方位へ乱射しはじめた。
「そんな攻撃で――」
 ヴィクトリア・アイニッヒは堂々と立ち向かい、そして銀の髪をはらって見せた。
 吹きすさぶ嵐のごとく打ち付ける大量の熱光線。
 しかし、その全てが彼女を中心とした半径2メートル球形エリアから拒絶され、はじき出されていく。
 特殊な目を持つ者には、彼女の周囲に舞い散る言葉の粒子が見えるだろう。
 いや、今となっては、誰の目にも見えるはずだ。
 彼女の中に眠る無数の『言葉の記憶』があふれだし、渦巻いていくさまが。
 猛攻撃をしているのはトレジャリーガードの方だ。しかし、ヴィクトリアが一歩踏み出すことでトレジャリーガードはびくりと身を引いた。
「努力と鍛錬によって作られた防護の術。そうそう突破出来ると思わないことです」
 もう一歩。
 ヴィクトリアが踏み出したことで、トレジャリーガードは目に見えて焦りを表わした。
 突きだした両腕からロケットパンチを発射。
 強引にでもヴィクトリアを遠ざけようというのだ。
 対するヴィクトリアもより強く踏み出すことで対抗。
 弾かれたエネルギーが周囲の床タイルをはがし、高い天井を焼いていく。
 彼女がなぜここまで引かないか。見る者には分かるはずだ。
「さあ、そろそろ終わらせましょう」
 雛月・朔が腕を翳し、大薙刀を手に取った。
 赤い刃が炎を照り返し、朔の瞳が同じ色に燃えた。
「一気に行きます!」
 ヴィクトリアの後ろから飛び出した朔。
 彼は自らの身体を心霊体に変化させ、飛来する弾幕のなかをすり抜けていく。
 詰め寄る、薙刀の間合い。
 否!
 箪笥の間合い。
「衝撃――!」
 薙刀に纏わせた箪笥の波動が、そのままトレジャリーガードへと叩き込まれる。
 重く硬く壊れない。古来より嫁入り道具とされてきた桐箪笥のもつ文化的信頼と伝統が、そのまま物理的衝撃となって襲いかかったのだ。
 誰とて、タンスを丸ごと叩き付けられたら吹き飛ぶ。
 その常識はトレジャリーガードとて、例外ではない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エスチーカ・アムグラド
ここまでたどり着けば……と思っていましたが、このトレジャーリーガードを倒さないと爆弾が止められないんですね!
だからってチーカは退きませんよ! この蒸気機械兵器を倒してばーっちり鍵を手に入れてみせます!

きっととっても大きい敵、チーカからしたらうーんと大きい敵ですから、普通に斬りかかっても大変そうです……!
なのでチーカは刃嵐で、面で攻撃するように戦いましょう!
燃えている炎を嵐で吹き飛ばして、飛んでくる攻撃は嵐に乗った刃で切り落とします!


青原・理仁
ケースを壊して爆弾を止めることは出来ねぇが
このデカブツを壊さなきゃならねぇ、か
なに、壊す対象が分かり切ってるだけ楽だ
あいつも相当に頑丈だろうが、壊れねぇわけでもないしな

怪力、グラプル、雷の属性攻撃、鎧砕き、鎧無視攻撃を駆使して撃砕雷業拳で殴り倒す
そんな鎧で身を守ってる気になってんのか?
関係ねぇ、鎧ごと壊してやるよ

やつの攻撃は見切りで回避

だが弾幕の方は…捨て身の一撃、激痛耐性からカウンターだ
この方は早ぇだろ



 手足が崩壊し、中央の球体だけが弾むように転がっていく。
 このままでは死んでしまう。蒸気機械兵器であるトレジャリーガードもそう自覚できたのだろう。
 組み込まれた魔術回路の緊急対応手段として、トレジャリーガードは自身よりエネルギー体を切り離し、単独でのエリア脱出を敢行した。
 触れれば焼けるような巨大な拳となって接近するトレジャリーガード。
 しかし青原・理仁は構うこと無く、正面から殴りかかった。
「ここまでは色々ごちゃごちゃしてたが、ようやくスッキリしたな」
 拳に雷を纏わせ、気合いを込める。
「『撃砕雷業拳』!」
 真正面から打ち込んだ理仁のパンチが、巨大なエネルギー体と激突する。
 常人なら消し飛んでもおかしくない衝撃を、しかし理仁は気合いではねのけた。
「ごちゃごちゃしたことはもう考えねえ。全部まとめてぶっ壊してやるよ……!」
 燃え上がる理仁の身体。
 歯を食いしばり、目を見開き、拳に全てを込め、トレジャリーガードのエネルギー体をついに拳が突き破った。
 それまで攻撃に用いていたエネルギー体を破壊されたことで、トレジャリーガードはその形状を保つことができなくなった。
 はじけるように爆発し、飛び散り、無数のエネルギーとなって暴れ始める。
 もはや兵器でもなんでもない。ただ破壊を目的とする魔力の塊が飛び散った、いわば自爆のようなものだ。
 その中を駆け抜ける桜色の閃光。
 否、エスチーカ・アムグラド。
「最後の最後です。もうチーカは、退きませんよ!」
 速度を上げたエスチーカ。
 四方八方から襲いかかる破壊のエネルギー。
 鮮やかな妖精の羽根をはばたかせ、エスチーカはエネルギー体を次々に回避していく。
 目を細める。
 ついに発見した。
 飛び散るエネルギー体の中で、逃げ延びようとするコアの存在を。
 距離にして約20メートル。もはや届くまいとあざ笑うようにすら見えた。
 が、しかし。
「とっておき、です!」
 剣が、突如グラジオラスの花弁へと変化した。
 と同時に、自らを包む半径20メートル範囲に次々と花弁が生まれ……。
「風に舞え、花の刃! ――『刃嵐(トルメンタ・デ・グラディオラ)』!」
 全てのエネルギー体を、そしてコアを、まとめて破壊し尽くした。




 静寂。
 あれほど響いていた戦いの音が、もうしない。
 回る歯車も、燃える炎も、爆発も、もうない。
 ここにあるのは攻略されきったダンジョンと、人知れずふくれあがっていた脅威の残骸。
 このことにアルダワの学生たちが気づくのはずっと先かもしれない。
 きっとその時、知るだろう。
 イェーガーたちの存在と、彼らの戦いの記録と、そしてあれだけふざけていたネズミとフグがよく考えたら凄まじい脅威だった事実を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月07日


挿絵イラスト