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猟兵たちの夏休み〜お祭り、花火、夜の海!

#グリードオーシャン #お祭り2020 #夏休み

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●ここはサムエンから落ちてきた島
 もちろん、既にコンキスタドールの脅威から解放されたグリードオーシャンのとある島である。

「盆踊り、って知ってる?」
 緋薙・冬香(針入り水晶・f05538)が猟兵たちに尋ねる。サムライエンパイアならおそらくどの地方でも夏にやるイベントである。
「元は民俗的な要素もあるんだけど、まあ子供たちにとってはお祭りよね」
 屋台とか花火とかあるし。皆で踊るし。
「で、この島では、その盆踊りがどうも変な形で伝わっちゃったのね」
 そう言って冬香は微苦笑する。
「結論から言いましょう。水着で参加するキャンプファイヤーがあるお祭りよ!」
 もう何が何やら。

●新月の夜にて
 その不思議なお祭りは、夏の新月の夜と決まっている(1〜2日のズレはある)
 その日に合わせて浜辺でキャンプファイヤーを用意し、その周りで踊ったり、パフォーマンスしたり、演奏したりとはしゃぎながら夜を過ごす。
 屋台も出てたりしてその場で飲み食いすることも出来る。メニューは焼きそばとかイカ焼きとかかき氷とか。ここらの品揃えはUDCアースのお祭り並みらしい。
 お祭りの最後には花火もある。
「真ん中のキャンプファイヤーから火を分けてね。小さな小さな篝火をたくさん作るの」
 そしてその火で花火をするのだ。個人で楽しむ用の花火もあれば、打ち上げ花火とか仲間で楽しむ花火もある。なお、有志による盛大な打ち上げ花火があるので、それを見るだけでも楽しいかも?
「そんなわけで夜を騒ぎ倒す系のお祭りよ」
 その他にも。
 本来なら夜の海は危険と言われるのだが、この日に限っては夜の海を泳いでも誰も何も言わない。水着だし、存分に遊んでも大丈夫。大きなキャンプファイヤーを目印に帰ってきてほしい。

 そして。騒ぐだけではもったいないこともあるだろう。例えば、静かな夜の海を見たいとか。月がないので星が綺麗に見えるはず。そこに咲く花火をのんびり鑑賞するという手もある。

「行動範囲は浜辺から海側だけでよろしくね」
 具体的には、境界線に防風林がある。この防風林とだだっ広い浜辺とそこから続く海が今回の舞台だ。
 明るいところは賑やかになりやすい。のんびりとかまったりとか静かに過ごすなら薄暗がりから真っ暗な場所で。各自光源を持ち込めば、暗闇に苦労することはない。

「ま、そんな感じで、ぜひ遊びにきてね!」
 そう言って水着姿の冬香は笑うのであった。


るちる
 こんにちはとかこんばんは、るちるです。
 すまない、背景めっちゃ昼だけど、このシナリオは日が沈んでからのシナリオになります!

 簡単に言うと、この島で変に伝わってきた盆踊りを楽しむシナリオです。
 大きく4つの行動パターンがあります。
 ①キャンプファイヤーの周りで、踊る、パフォーマンスする、歌う、演奏する、バトルする(知人限定)
 ②食べる、飲む。
 ③夜の海で泳ぐ、遊ぶ。
 ④人目を気にせず、のんびりとかまったりとかいちゃいちゃとか。

 ①と②は参加者側、運営側どちらでも可。
 花火はフリー選択肢とします(①〜④どこでやっても可)

 リプレイは指定された同行者やグループ単位で書きます。よっぽど同じことしてるとか無い限りは、その場連携無しになる予定。
 やりたいこと詰め込んでもらって大丈夫なんですが、『特にこれがしたい!』というものは強調しておいてください。

 お祭りの説明。
 浴衣や涼しい格好が推奨される関係で水着でいても怒られません。むしろ、泳いできてからキャンプファイヤーの周りで遊び倒し、お腹が減ったところで屋台とか全然OK。

 位置関係は、【防風林】→【浜辺】→【海】です。
 浜辺は砂浜。ところどころに大きな岩が残ってますが基本平地でだだっ広いです。
 防風林と浜辺の間というか二つが続いているところに屋台が並んでいます。種類は今の日本にあるものはあると思ってよし。
 海は手前が浅く、徐々に深くなっていきます。

 キャンプファイヤーは浜辺の中の海寄りに3つほど特大のが設置されてます、ウィッカーマンみたいなのが。
 浜辺には光源の意味で篝火が少し置いてありますが、明かりが届かず暗くなっている場所もあります。
 後、書いてないところは勝手に設定してください。悪の秘密基地とか土地そのものを改造しない限りはたぶん大丈夫です。

 あ、相方やグループ参加の方は一緒に参加のタグを忘れずに。

 執筆開始は今運営してる2つが終わってからになるので、たぶん木曜日辺りから。
 プレ受付を29日(水)8:31以降にします。

 それでは皆さんの参加をお待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りを楽しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鹿村・トーゴ
ケイラ(f18523)に誘われ1・3参加
相棒の鸚鵡ユキエは大人しく肩や頭に乗ってる

オレの知ってる祭りや盆踊りとだいぶ違うねェ…って当たり前か
違う世界だもんな
水着無い、というと男物を一枚貸してくれた(行かないわけにもいくまい

あ、そーね
前そんな話したな
でもオレ折角だから夜の海見に行きたいんだよ
夜光虫っての?
海がなんかぼーっと青く光るんだって
すごくね?

(仮に夜光虫が見られなくても満天の星に見惚れ生じる星影にも満足)

キャンプファイアは燃える人型に
…え。呪術?と内心ビビるが現地の人に聞かれるとヤバいので黙ってる
オレ歌や踊りはホント苦手で…
花火見つつケイラがはしゃぐのをのんびり見守っておこうかな

アドリブ可


ケイラ・ローク
トーゴ・f14519と侍エンパイア風のお祭り①と③参加

お祭りだって!エンパイア風の歌や踊りって興味があるわ!
なので行きましょう♪
水着?大丈夫、海パン貸してあげる
あたしは黒のワンピース水着に白パーカーを羽織るね

夜の海…そんな暗い場所よりメインのとこ行こうよ
凄いの?
キマフューだと海でも川でも光るし…(派手な物に慣れ過ぎてる)

(トーゴが非常に嬉しそうに星を見るので付き合って)確かにこの星は凄いわね

ウィッカーマン風が燃えてても気にしない♪
現地の踊りや歌をすぐ覚え輪に混じって一緒に楽しむわ!
トーゴも?と手招きする
でもたぶん来ないのよね~
鸚鵡のユキエちゃん、一緒に歌わない?あら~だめ?
ご主人とこがいいか~




 『水着で参加するキャンプファイヤーがあるお祭り』。グリモア猟兵の言った謎の単語の圧に負けず、この島まで訪れた鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)とケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)。島の解放時に猟兵が訪れていることもあり、島の人々が歓迎してくれる。

 今はまだ日が沈む前の夕方。浜辺も準備の段階で、しかし既にお祭りの雰囲気を存分に醸し出している。
(オレの知ってる祭りや盆踊りとだいぶ違うねェ……)
 ケイラと並んで歩きながら、トーゴは辺りを見渡しながらそんな風に感じて。
「お祭りだって!」
 とケイラに誘われてやってきたものの、やはりトーゴが知っている、サムライエンパイアのものは随分と違うようだ。
(って当たり前か。違う世界だもんな)
 と結論付けたトーゴは肩に乗っている鸚鵡のユキエを撫でながら。

 さて、お誘いを受けたものの完全に普段着で来てしまったトーゴ。
「水着無い」
「大丈夫、海パン貸してあげる」
 黒のワンピース水着に白パーカーを羽織ったケイラが即答である。なんでケイラ持ってるの? という疑問はさておいて。当面の問題は解決したのである。


 日が沈み、夜の帳が降りて。浜辺を炎の灯りが照らしだす。

 最大の問題は広くないとはいえ、このお祭りの何処へいくかである。
「エンパイア風の歌や踊りって興味があるわ! なので行きましょう♪」
 とトーゴに提案するケイラ。対してトーゴは。
「あ、そーね。前そんな話したな」
 興味なさげ~。というよりは彼の生来の性質がそのままするっと出ているだけかもしれない。遊び友達の仲なので気を許しているとも言えるか。
「でもオレ折角だから夜の海見に行きたいんだよ」
 なのでトーゴも言いたいことを言う。
「夜の海……そんな暗い場所よりメインのとこ行こうよ」
 ケイラもケイラで押し切るつもりらしい。2本のねこしっぽがゆらーり立ってきた。
「夜光虫っての? 海がなんかぼーっと青く光るんだって」
 トーゴさん話聞いてます? そんな感じでも続いている二人の会話。
「すごくね?」
「凄いの?」
 トーゴの期待感に対して、何故か冷静なケイラ。
「ほら、キマフューだと海でも川でも光るし……」
「……そっか」
 キマフュー育ちは派手な物に慣れ過ぎている。これが価値観(UDCアースを基準とするなら過去と未来)の差ってもんである。

 まあそんなやりとりをしつつも、まずはトーゴの言っていた夜の海へ。
 炎の灯りがうっすらとしかなく、辺りを支配するのはほの暗い闇と満天の星空。

 ……そして。
 闇の中で打ち寄せる波の中に、ぽつりぽつりと見える光。それは波に揺れながら、徐々に、徐々にその数を増していく。
「おお……」
 トーゴが思わず感嘆の吐息を零す。彼の目の前で、ついには海を渡る光の絨毯が出来上がったからである。その光景はとても、とても幻想的で。
 そんな光景を見惚れるトーゴをケイラは横に座り込んでじーっと眺め。
「確かに凄いわね」
 この星空も。
 とっても嬉しそうなトーゴの表情に、ケイラも楽しそうに呟くのであった。


 夜の海に満足したトーゴが、今度はケイラの要望に付き合う番である。

 そんなわけでキャンプファイヤーのある場所まで戻ってきて。
「おお……!?」
 トーゴ、さっきの感嘆とは全然別の『おお』である。何故かって言うと、巨大な人型のキャンプファイヤーが燃え盛っていたからである。
(……え。呪術?)
 とか内心ビビってるトーゴさん。現地の人に聞かれるとヤバいので黙ってるのでした。
 対して、ケイラはそんなこと全然気にしてない♪ むしろ派手な感じでOK。

 さっそくキャンプファイヤーの輪に入ろうとするケイラ。
「ほら、トーゴも」
 と手招きするするものの。
「オレ歌や踊りはホント苦手で……」
 トーゴは渋り気味である。
「知ってた」
 たぶん来ないのよね~、と既に想定済のケイラは手招きの矛先を、トーゴから鸚鵡のユキエに変更!
「ならユキエちゃん、一緒に歌わない?」
 ケイラのお誘いにユキエが甲高い声でひと鳴き。
「あら~だめ?」
 ユキエもご主人とこがいいそうです。

 行ってくる、とケイラが砂浜を駆けて、キャンプファイヤーの輪に入っていく。持ち前の野生の勘とか経験とかで、ケイラはすぐに現地の踊りや歌を覚えて。
 一緒になって楽しんでいるのが、トーゴの目から見ても分かる。

 そんな中、打ち上げ花火が空を彩り始める。

 派手に咲く花火に、その場にいた人々の手と足が止まる。掛け声なんかもそこらから出てきたりして。
 はしゃぎながら花火を見上げるケイラの姿にトーゴは。
(のんびり見守っておこうかな)
 そんなことを思いながら、ポジションを頭の上に変更したユキエと一緒に花火とケイラを見つめるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
国臣さん(f07153)とご一緒にお出かけです!

約束の時間より早めに着いて、少し海で泳ぎましょう
お腹を空かせておけば、よりおいしく食べられますしね!

国臣さんが来られたら手を振ってお迎え
今来たところです、と言っておきましょう、そういう作法だと伺いましたっ

スポーツドリンクを受け取って、飲みながら一緒にお祭りの会場へ
ありがとうございます、水の中にいたのに喉が渇くって不思議な感じですね

大きなソーセージや綿菓子、焼きとうもろこしを買い食いしながら見物して練り歩く
どれもこれもおいしいですねっ、こちらのソーセージもいかがですか?


蔵座・国臣
オリヴィア(f04296)と同行

遅れた、わけでも無いハズだが、先に泳いでるのに気付いたので飲み物を持って合流しよう。
存外体力も水分も取られるのでスポーツドリンクがいいだろう。夏祭りならラムネが良かったんだろうが。
…うん、今来た人は先に泳いだりしてないので、作法というよりは、ノリの類いだな、それ。

夏祭と言えば買い食いが作法である。割高が当たり前なので文句を付けないのがマナーだな。
踊りや行事は食べながら見る阿保に回るのが私のスタイルなので、後で盆踊りも見に行こうか。

いや、それの味も気になるが、この通り、焼きそばとたこ焼き、りんご飴で手が塞がってしまっててだな…



●待ち合わせ、とは?
 蔵座・国臣(装甲医療騎兵・f07153)は不思議な現象に見舞われていた。一緒にお祭りへ行くはずのオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)と約束した時間はまだ15分も先だ。
(遅れた、わけでも無いハズだが……)
 頬をぽりぽりと掻きつつ、遠くに見える『すでに泳いでいる』姿は間違いなくオリヴィアであった。
(気付いてしまったからには飲み物でも買ってくるか)
 水泳って存外体力も水分も持ってかれるし。
(スポーツドリンクがいいだろう。夏祭りならラムネが良かったんだろうが)
 そんなことを思いながら踵を返したのである。

 オリヴィアは張り切っていた。国臣が一緒ということもあるが。
(お腹を空かせておけば、よりおいしく食べられますしね!)
 そっちだった。そのために約束の時間より早めに着いて、少し海で泳いでいたのだ。少し?
 ともあれ、ひと泳ぎした後に国臣がこちらへ向かってくるのが見えた。何故か手に飲み物を持っているけども。
 海面から顔を出して手を振って。急いで浜辺に戻ってお迎えするオリヴィア。
「待たせたな」
 そう言う国臣に対して。
「今来たところですっ」
 オリヴィアが笑顔でそう答える。
「……」
 これはどう答えたらいいのだろうか。そんな感じで不思議な表情をしている国臣に。
「そういう作法だと伺いましたっ」
 と元気に答えるオリヴィア。
「……うん、今来た人は先に泳いだりしてないので、作法というよりは、ノリの類いだな、それ」
 頭を抱える国臣さんはとても冷静でして。こう、わんこがご主人様に『ほめてほめてー』ってじゃれてるシーンに見えたのは気のせいだろうか?

 ともあれ合流した国臣とオリヴィア。
「ありがとうございます、水の中にいたのに喉が渇くって不思議な感じですね」
 国臣からスポーツドリンクを受け取って、オリヴィアは喉を潤しながら。二人は一緒にお祭りの会場へ向かう。

 その道すがら、国臣は自身のお祭り観を話し出す。
「夏祭と言えば買い食いが作法である」
「そうなんですか」
「割高が当たり前なので文句を付けないのがマナーだな」
「ふむふむ」
 あの、やっぱり、わんこに躾け教えている飼い主に見えるのですが? まあいいのか。オリヴィアも楽しそうだし。

 というわけで。まずは屋台の付近へ訪れる国臣とオリヴィア。
「踊りや行事は食べながら見る阿保に回るのが私のスタイルなので、後で盆踊りも見に行こうか」
「わかりました!」
 つまり、全力買い食いスタートである。

 大きなソーセージや綿菓子、焼きとうもろこし。焼きそばにたこ焼き、りんご飴と。屋台に並ぶごちそうたちを目で楽しみながら、気になったものはすかさず買う買い食いスタイルで練り歩くオリヴィアと国臣。
「どれもこれもおいしいですねっ、こちらのソーセージもいかがですか?」
「いや、それの味も気になるが、この通り、焼きそばとたこ焼き、りんご飴で手が塞がってしまっててだな……」
「なるほど。では」
「えっ? あぐっ?!」
 手が塞がっているなら、食べさせればいいじゃない。流れるような仕草でオリヴィアがソーセージを国臣の口元に差し出し……いや、ちょっと勢い余って突っ込んだ。

 あぐ、もぐもぐ。

 差し出されるままにソーセージを食する国臣。
「うん、美味しいな」
「はい!」
 国臣の好評を得て、オリヴィアが楽しそうに頷くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

満月・双葉
【虹氷】
シャオちゃん、花火だってさ
手持ち花火はほら…僕が爆発させそうだからゴメンネ…
打ち上げ花火見よう
ぁ、屋台で何か買っていこうよ
りんご飴とか…焼きそばとか
僕そんなに食べられなくて
だから一個買って分けられるのは分け分けしよう
人気の少なくてよく見える所ないかな…
あっそうだ、打ち上げ花火って色んな名前あるんだよね
菊、牡丹…芯入り菊、八重芯変化菊…朝顔とか、色々
あんま詳しく無いんだけど
師匠が人混み嫌いだからあんまり見られなかったんだよね

絵が欲しかったらまた言ってね
リクエストされたらいつもの用に写真が如くの絵を書いてプレゼントするよ


シャオ・フィルナート
【虹氷】

※青薔薇模様の入った紺の海パンに黒いラッシュガードの合わせ

花火……
俺、花火…初めて、だと思う…
火が、花になるの…?
ん…よく、わかんないけど…打ち上げ花火でいい…

俺も、あまり食べれる方じゃない
分けるなら、なんだろう……焼きそば…?
買ったら一応俺が持つ
双葉さん、なんか…危なっかしいし…

名前、そんなにあるの?
菊、牡丹…全部花の名前…形かなにか?
どれだろう……あれ、牡丹かな……
人気の少ない浜辺に座って見上げた打ち上げ花火を指差し

ん…あり、がとう……
でも、俺ばっかり貰うの、悪いから…
双葉さん…音楽、好き?

懐から★篠笛を取り出し
プロ程はいかないけど、少しなら…出来るから
【楽器演奏】を響かせるよ



●人嫌いと人を敬遠する者たちの一幕
 話を聞いて島を訪れた二人。
「シャオちゃん、花火だってさ」
 黒のチューブトップ水着に着替えた満月・双葉(時に紡がれた星の欠片・f01681)がシャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)を振り返る。
「花火……」
 そう呟きながら何か思い出そうとしているシャオ。こちらは青薔薇模様の入った紺の海パンに黒いラッシュガードという水着スタイル。
「俺、花火……初めて、だと思う……」
 どうやら記憶をさかのぼっていたらしい。そういうシャオは首を傾げながら双葉に問いかける。
「火が、花になるの…?」
「ああ、いや、そうじゃなくて」
 説明しようとした双葉が近くにあった手持ち花火を手に取ろうとして……やめた。
「手持ち花火はほら……僕が爆発させそうだからゴメンネ……」
 何故だか双葉が持つと電子機器や火器が爆発するらしい。そっと手を引っ込める二葉。
「打ち上げ花火見よう」
「ん……よく、わかんないけど……打ち上げ花火でいい……」
 その辺はあまり気にせずに。双葉とシャオは打ち上げ花火を見ることにしたのである。

「ぁ、屋台で何か買っていこうよ」
 りんご飴とか…焼きそばとか。そう言って双葉が屋台を指差す。
「僕そんなに食べられなくて。だから一個買って分けられるのは分け分けしよう」
 と提案する双葉に。
「俺も、あまり食べれる方じゃない」
 こくん、とシャオも頷きを返す。
「分けるなら、なんだろう……焼きそば……?」
「そうしようか」
 今度はシャオの提案に乗って、早速焼きそばを購入する双葉。双葉が小走りに戻ってきたところで、シャオが手を差し出した。
「俺が……持つよ……」
「なんで?」
「双葉さん、なんか……危なっかしいし……」
「むぅ……」
 釈然としないものの、納得させられてしまった双葉は大人しくシャオに焼きそばを渡すのでした。

 夜の帳がすっかり降りた浜辺。
(人気の少なくてよく見える所ないかな……)
 と双葉は花火ポイントを探す。だが、どこもかしこも人がそこそこいるようで。
(ふむ……)
 篝火の灯りが届く範囲がお祭り会場だとグリモア猟兵が言っていたが、ちょっとくらい外れても問題ないだろう。
 双葉の先導の元、薄暗がりの中を足元に気をつけながら海上から外れていくと、大きな岩場があった。その上に二人で座って空を見上げられるほどの。それに気付いたシャオが岩場を指差し、双葉も頷きを返す。

 そうこうしている内に、打ち上げ花火が始まった。いそいそと岩場の上に陣取る二人。焼きそばを分け合って食べながら、双葉はふと思い出す。
「あっそうだ、打ち上げ花火って色んな名前あるんだよね」
 双葉の声に視線で応じるシャオ。視線を感じて双葉が話を続ける。
「菊、牡丹……芯入り菊、八重芯変化菊……朝顔とか、色々」
「名前、そんなにあるの?」
 双葉が言った名前をもう一度言葉にしながら指を折って数えていくシャオ。
「……全部花の名前……形かなにか?」
「あんま詳しく無いんだけど」
 シャオの問いには申し訳なさそうに視線を逸らす双葉。知識としてはあっても実は実際に見たことはほとんど無い。
「師匠が人混み嫌いだからあんまり見られなかったんだよね」
 とのことで。

 じゃあ、実際に見てみるしかない。シャオと双葉は空を見上げる。そこを彩る花火。
「どれだろう……あれ、牡丹かな……」
 楽しそうに空を見上げて指差すシャオ。その様子に双葉がそっと語りかける
「絵が欲しかったらまた言ってね」
 呟くような双葉の言葉に、シャオが確認するかのように首を傾げる。
「リクエストされたらいつもの用に写真が如くの絵を書いてプレゼントするよ」
 シャオの視線に、双葉はそっと視線を、まぁ海を見ながら? ぶっきらぼうなのはきっと。
「ん……あり、がとう……」
 言葉に籠められた想いを感じてシャオはお礼を言葉にして届ける。
「でも、俺ばっかり貰うの、悪いから……双葉さん……音楽、好き?」
「え? ああ…‥」
 シャオの言葉に想定外だったのか、思わず生返事をしてしまう双葉。それでも双葉が嫌がっている様にはみえなかったから。
 シャオは懐から篠笛を取り出して。
「プロ程はいかないけど、少しなら……出来るから」
 双葉にお礼の演奏を、辺りに響かせる。
 それは花火の光景と相まって……ひと夏の浜辺を彩るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木元・杏
まつりん(祭莉・f16554)と

夏の海辺はきらきらがたくさん
夜空の月と星
それらを映す海の紺
そして、キャンプファイヤー!

水色水着にアロハなシャツを羽織って
手にはフォーク
まつりんのマラカスに合わせてくるくる回ると、足元の鈴飾りがシャンと鳴る
おかあさんから習ったフォークダンス
ふふ、まつりんもカッコいい

冬香も一緒に踊ろ?
姿を見つけたらお誘いして
冬香の水着姿、カッコよかった
わたしも来年は黒ビキニ(決意の眼差し

花火が始まれば線香花火
ぱちぱち光を静かに眺めて
慌てるとすぐ落ちるけど、そっと、大事にしていればぱちぱちもいつまでも一緒
ふふ、じっと見てるとお日様みたい

最後に飛ばしたシャボン玉
光を映して飛んでいく


木元・祭莉
アンちゃん(f16565)とー♪

水着で盆踊りなんだー。面白いね!

母ちゃんたちが学生の頃、学園祭の後はキャンプファイヤーで踊ったって言ってたっけ。
水着に麦藁帽子ぶらさげ、アロハシャツ羽織り、サングラスで!

あ、音楽始まりそうー。
おいらも持参のマラカスで飛び入り参加だよ!

ぴょーんぴょーんぴょーん♪
アンちゃんの鈴の音の裏で、シャカシャカシャカっと♪

芸術は爆発なんだって!!(大きくじゃんぷして炎を跳び越…さずにUターン)

頑張ったらおなかすいた。
おっちゃん、鯛焼きちょうだい!

ん、アンちゃんにしっぽ側。
おいらは自前のあるからね?(ふっさふさ)

はなび……松葉みたい、だね(小声)
あ。……もっかい!




 グリモア猟兵の冬香の案内で、この島に訪れた木元・祭莉(おいらおいら詐欺・f16554)と木元・杏(だんごむしサイコー・f16565)。
「水着で盆踊りなんだー。面白いね!」
 と言った祭莉は水着に麦藁帽子ぶらさげ、アロハシャツ羽織り、サングラスな姿!
(母ちゃんたちが学生の頃、学園祭の後はキャンプファイヤーで踊ったって言ってたっけ)
 とかなんとか思い出しながら、くるくる回っている。
「夏の海辺はきらきらがたくさん」
 対して杏は語り始めた、何かを。
「夜空の月と星、それらを映す海の紺……そして、キャンプファイヤー!」
 いつもよりテンション高めな杏ちゃんである。そんな彼女は、水色水着にアロハなシャツを羽織って、手にはフォーク。
(……フォーク? フォークは何故?)
 とか思いながら後から見守っていた冬香であるが、くるりと杏が振り向いた。
「冬香の水着姿、カッコよかった。わたしも来年は黒ビキニ」
「ありがとう。楽しみにしてるわ」
 決意の眼差しで宣言する杏に微笑みを返す冬香でした。

 そんなこんなしていたら。
「あ、音楽始まりそうー」
 祭莉の言う通り、キャンプファイヤーの周りでダンスが始まりそうである。
 持参のマラカスを持って飛び入り参加の構えの祭莉。
「冬香も一緒に踊ろ?
「あら、お誘い頂けるの?」
 杏が冬香の手を取って、こちらもキャンプファイヤーの輪の中に。

 音楽が流れ始める。
「ぴょーんぴょーんぴょーん♪」
 と飛び跳ねながらマラカスを振る祭莉。それに合わせて杏がくるくる回って、ステップを踏むごとに足元の鈴飾りがシャンと鳴る。その鈴の音を邪魔しないように、祭莉がさらにマラカスをシャカシャカシャカっと♪
「ん、おかあさんから習ったフォークダンス」
(あっ、フォークって……)
 得意げな木元兄妹に対して、こっそり冬香が思ったのは秘密である。絶対秘密なんだからねっ。
「芸術は爆発なんだって!!」
 大きくジャンプして炎を跳び越…さずにUターンする祭莉。でも地元の住民には大盛況で拍手喝采。
「ふふ、まつりんもカッコいい」
 とか言っている杏のフォークダンスもかなり好評で。意外とこの二人の芸術性はこの島に合っているのかもしれない。

 ダンスを一通り終えたなら。
「頑張ったらおなかすいた! おっちゃん、鯛焼きちょうだい!」
 と鯛焼きを買いに走る祭莉。栄養補給大事。
「ん、アンちゃんにしっぽ側」
「ん、ありがと」
「おいらは自前のあるからね?」
 と自前のしっぽをふっさふささせながら、祭莉と杏が鯛焼きを半分こ。

 その時、花火がうちあがる。
「はなび……松葉みたい、だね。あ。……もっかい!」
 小声で何を言ってるやら、と冬香が思ったのは秘密である。

 そんな横でこっそり線香花火をしている杏。
(慌てるとすぐ落ちるけど、そっと、大事にしていればぱちぱちもいつまでも一緒)
 ぱちぱち、ぱちぱちと静かに弾ける光を、杏はそっとじっと眺める。
(ふふ、じっと見てるとお日様みたい)
 と、線香花火を楽しんでいた杏は、ふっ、と思い立って。

 シャボン玉を飛ばしてみる。それは夜の帳の中でも、花火の光を移して飛んで。
「きれーい」
 祭莉が楽しそうにそう叫ぶのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月10日


挿絵イラスト