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お前の欲望をさらけだせ!

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●とある日のグリモアベースにて
「がうー、こっちだよー」
 黒い刀身のサムライブレイドをぶんぶん振っているケットシー、アルファ・オメガ(もふもふペット・f03963)。攻撃の意思はなく、単に背が小さいので目印に振っているみたいだ。
「がう、皆集まってくれてありがとー。それじゃボクが見た予知を伝えるね」
 グリモア猟兵に目覚めたアルファが見た予知、それは……!
「イケオジさまが変態に襲われて、大変な事になってた」
 アルファくん詳しく。

●予知
 見えたのはダークセイヴァーのとある村。その村は例に漏れず、オブリビオンに支配されている。
「そこの支配者が変態……じゃなかった、ランジーリってやつ」
 見た目も行動も全力で変態である。何故なら。
「イケメンとかイケオジとかを見つけると、高速接近してハグして耳元で色々囁くんだ」
 ちなみにランジーリ、体格もかなりゴツい上に黒のベビードールである。接近してくる姿だけで人によってはかなりダメージを受ける。
「とは言っても、普通の変態なら気持ち悪いとかで済むのかもだけど、オブリビオンなんだこんなでも」
 耳をぺたんとしながら困った顔でアルファが続ける。
「ちなみに、何を囁くかというと、『我慢しないで』とか『欲望をぶちまけて』とかろくでもないことを唆してくるよ」
 そして、生まれるのがヒャッハーなイケメンまたはイケオジである。ヒャッハーイケイケは超迷惑だが、ランジーリの所有物扱いなので危害を加えると、村中に放たれているランジーリのペットに襲われてしまう。こちらはガチで命の危険がある襲撃だ。

●変態に抗う方法
「現地に着いたらやることは、聞き込みとペット退治、それからランジーリをぶっ飛ばすの3つだよ」
 聞き込みは酒場で行うことになる。無法者たちの殺気の満ちた、穏やかじゃない、そんな場所で。
 ランジーリの住処やペットの種類といった真面目な情報から、ランジーリの好みとかイケメンじゃなくても襲われる条件とか趣味とかまでをも聞き出し、戦いを有利(?)に進める準備をしなければいけない。
 何ならランジーリとお見合いの段取りしてもいいけど、どうなっても責任は取れない。一応、猟兵とオブリビオンは相容れない存在だし。
「後はこちらから仕掛けるだけだけど、まともに戦えるのはペット戦だけだと思ってて」
 ランジーリ戦はペット戦とはまったく違ったものになるだろう。場合によっては、欲望をさらけ出す必要があるかもしれない。それはある意味必要悪と言えるだろう。

 なんていうか、その、うん、頑張って。

「というわけで、皆には尊い犠牲に……がう、村に平和を取り戻して欲しい」
 そっと目をそらすアルファ。そこには自分は参加できない悔しさが……ないかもしれない。
「皆の肩に村の未来がかかってる」
 その前にランジーリが肩に乗ってくるかもしれないけど。


るちる
 最初は真面目なの書きたいなーって思ってたのに、フラグメントの神様が許してくれませんでした。

 はじめまして、こんにちは。新人マスターのるちるです。

 はい、ネタ依頼です。本番(?)は3章ですが、1章からはっちゃけても問題ないです。というか、深い考えずに気楽にフィーリングで生きて、お願い。

 聞き出した情報は使い方次第で戦闘を有利に運ぶことも出来るでしょう。ランジーリと仲良くなってもいいんですが、ちゃんと倒してね?

 皆さんの参加、お待ちしていまーす。
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第1章 冒険 『うす汚い酒場での一場面』

POW   :    毅然とした態度で店主に話しかける。かかってこい、荒事は猟兵の得意分野だぜ

SPD   :    軽妙な話術とクレバーな交渉術で情報収集を試みる。修羅場をスマートに潜り抜けるのも猟兵の領分よォ

WIZ   :    心理操作術、

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

天星・暁音
【天星零】と参加

…この世界にもこういう変態はいるんだね…まあ、イケメンにイケオジ?なら俺にはあんまり関係ない……ないよね?
近寄って来たら絶対反射的に撃つんだけど…普通じゃない気持ち悪いマッチョはぬるねばの次に苦手なんだけど…
俺より零の方が大変じゃない?
とりあえず先ずは聞き込みだよね。

「零はくれぐれも気をつけるようにね」

歌唱、楽器演奏、誘惑、等を使いつつ酒場の人の気を引き緩めて
誘惑、世界知識、情報収集、コミュ力等で聞き込みします。

好みや襲われる条件ペットの種類、住処等聞けるだけ聞こうとお酌したり努力します。零ばかり心配して自分がとかは微塵も思ってないのでこっち来たらはぁ!?って感じになります。


天星・零
【天星・暁音】と連携


『うん、分かった。暁音も気をつけてね』

暁音に対して一言添えた後、暁音が気を引きつつ情報収集してる間に自身も裏方で【情報収集】。
UC【変幻自在の影の住人】で住人に偽装したオブリビオンを紛れ込ませて情報収集させる

その最中暁音が集めた人を見て

『不安だなぁ‥暁音大人びてるからなぁ』


もし、暁音が変な人に囲まれたら囲んだ人を一人捕まえて、笑顔で微笑んで対応(背後に般若がいそうなオーラ放ってるような)
『僕の家族に何か御用ですか?‥』
何かしそうだった場合は微笑みで【恐怖を与える】ことで怯えさせて、更に情報を聞き出せるなら試みる
(暁音のボディーガード)


アドリブ歓迎
キャラの口調らステシ参照



●扉を開けて
 ギィ、と軋む音がして扉が開く。
 ここは酒場。無法者たちが集う場にして、村のオアシス。ゆえに本来混じわることもない人々がそれぞれに佇んでいる。しかし、オアシスであるがために、入ってくる者には例外なく、一度は敵意を示される。オアシスを壊す者なら対処が必要だからだ。
 此度も例外なく。
「ヒュー」
 次の瞬間、客たちの口から漏れたのは安堵の吐息。何故なら酒場の入り口に立っていたのは二人の少年、天星・暁音(貫く想い・f02508)と天星・零(多重人格の霊園の管理人・f02413)であったからだ。
 暁音と零はほんのわずか視線を合わせて。
「零はくれぐれも気をつけるようにね」
「うん、分かった。暁音も気をつけてね」
 お互いに声を開けて。家族である二人は酒場に足を踏み入れた。

●少し前の道すがら
「……この世界にもこういう変態はいるんだね……まあ、俺にはあまり関係ない……ないよね?」
 イケメンとかイケオジとかだし。口元に手をやりながら俯き加減で呟く暁音。ただし、近寄ってきたら反射的に撃ち返す自信もあったりする。普通じゃない気持ち悪いマッチョだったとしたら、ぬるねばの次に苦手だからだ。
 暁音の言葉は呟いているようで、同意を求める質問でもあった。その相手は隣を歩く零。揺れる金の髪が今の彼は『零』であると教えてくれている。
「そう、だね」
 返される言葉はすこーし歯切れの悪い肯定。漂う不安。その実、零の不安はまた別のところから来ているわけだが。
 会話を続ける前に、目的地が見えてきた。
「俺より零の方が大変じゃない?」
 暁音が零を見上げながら言う。身長さもさることながら、外見は零のほうが大人っぽいのだから。
 そんなお互いの不安が微妙に漂いつつ。
 二人は酒場の扉に手をかけたのであった。

●二人の調査
 店の中にいる者が口を開く前に。
「~♪」
 響き出す音は暁音の口から溢れる歌の予兆。時折、手にした神楽鈴が揺れて。何かの始まりを期待した客の耳目が暁音に集中する。

 その隙を逃さず。
 零は『変幻自在の影の住人(ドっペルゲンガー)』を使い、村の人に偽装させた新たな客を『作り出す』。後ろから来た猟兵とともに入店させて、そのまま店の中に。これでもって情報収集をする、というのが零の作戦だ。

 といった一連の作業を終えて零は、モテる……じゃない、持てる力をフル活用して客から話を聞いている暁音に視線を遣り、溜息をつく。
(不安だなあ……暁音大人びてるからなぁ)
 零の、先程の歯切れの悪さはこういう理由から。暁音の言う通り、見た目で言うなら零のほうが大人っぽいだろう。しかし、暁音が持つという共苦ゆえなのか、あるいは生来の性格なのか。暁音の振る舞いは妙に大人びていると零は感じている。その辺がとーっても不安なのだ。

 そんな零の不安はよそに、暁音は自分に拍手を送ってくれている男に近付いていき、声をかける。
「楽しんでもらえたのかな?」
「ああ、もちろん」
 初対面でも警戒を感じさせないのは暁音のコミュ力の賜物か。これを好機と暁音はすっと男の隣に座り込む。
「実は、ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
 もちろん聞きたいことはランジーリに関することだ。相手の反応で次の手は……と考えていた暁音に降ってきた言葉は。
「いいとも。でもその前にキミが男の子なのか女の子なのか確認させてもらおうかなぁぁぁあああああ!!」
「はぁ!?」
 実はそういう趣味の酔っ払いだったのか。もしくは暁音の声はとっても誘惑に聞こえたのか。『零のほうが危ない』と彼の心配ばかりしていた暁音にとっては完全に想定外の展開でして。
 暁音が硬直したその隙を男の手が暁音の胸元を襲う……前に。

 がしっ。

「僕の家族に何か御用ですか……?」
 男の肩を掴んで、強引に振り向かせたのはもちろん零である。ものすごーく天使のような笑顔で、背後に鬼か何かを背負っているかの暗黒オーラを放つ零。
(予感的中だよ)
 警戒していてよかった、と思いながら、男の肩を掴む手にぐっと力を入れる。
「僕の家族に何か御用ですか……?」
 大事なことなのでもう一度。

 その後、二人がかりで男を問い詰めた。

 なお。
「……(サムズアップ)」
 暁音と零が大変な目にあっている最中、零のドッペルゲンガーもばっちり情報入手してました。


●ランジーリの住処の場所が判明した
●ランジーリのペットとは暗闇の獣
●ランジーリの趣味は花を愛でること(当シナリオのみ)

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒岩・りんご
いつもの女医スタイルで、普通に飲みに来ました
お酒、好きなんですよ

マスターさんにおすすめのお酒を教えてもらって注文
のんびり味わいましょう

……まあ、わざとらしく、タイトスカートに黒ストッキングの脚を組んだりしてみたら、わたくしの色香に迷ったごろつきでも釣れるかしら?
軽く捻ってお仕置きしたら、女でも変態に近づける方法とか知らないか聞いてみましょうかしらね?

ま、知らなくても別にいいですわ
私はお酒のみに来たのですから
マスター、お騒がせしてごめんなさいね?
お代わりいただけるかしら?

……もしかして普通にマスターに話聞けばよかったのかも
メイドとか募集してたり……ないかしら?なーんて



●翻る白衣と禁断の果実
(あら?)
 突然、目の前に現れた『村人』は誰かのユーベルコードだろうか。
 そんなことを思いながら、黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)はその村人を追いかけるように酒場に足を踏み入れる。
 コツコツと小気味の良い靴音を立てて、りんごはまっすぐに店主がいるカウンターへ。軽快な足取りにあわせ、はためく白衣と長いストレートヘア。お淑やかな風貌に眼鏡、見た目は知的美人のりんごが。
「普通に飲みに来ました。お酒、好きなんですよ」
 にこっと笑いかける。店主は一撃で撃沈した。

 カウンターに座って、店主のおすすめをのんびり味わいながら。
(……まあ、わざとらしく、脚を組み替えてみたりしたら、釣れるかしら?)
 りんごがちらりと視線を落とした下半身。タイトスカートに黒のストッキングという組み合わせ。色香に惑ってくれたらラッキーだ。

「ふふ、少し暑くなってきましたわね」
 小さく意味深に微笑んでから。りんごが白衣を脱ぐと、今まで隠されていた彼女のスタイル抜群な身体が衆目の目に晒される。ごくり、と誰かが生唾を飲みこんだ。
 それを意識した上でりんごは少し身体の向きを横にして。わざとらしく、それでいて大きくゆっくりと。脚を組んでみる。
 ぶふっ、と誰かが酒を吹き出した。
「あら、失礼?」
 楽しそうに笑うりんご。お淑やかに見えて小悪魔的な性格なのかもしれない?
 そこでがたっと椅子から立ち上ったのは一人の柄の悪いごろつき。
「ネエチャン、誘ってんだよなァ! 誘ってるなァ! よし今からあいたたたたたたた?!」
「見えたのは仕方ない(サービス)ですが、手を出すのは反則ですわよ?」
 手を出してきたごろつきに対して、予想通りと言わんばかりにりんごはその手を取って捻りあげる。
「わたくし、知りたいことがあるんですが。女でもあの『変態』に近付ける方法、知りません?」
 流れるように恫喝(?)に入るりんご。顔はとっても笑顔です。

「マスター、お騒がせしてごめんなさいね? お代わりいただけるかしら?」
 そんなわけでまた美味しいお酒を楽しんでいたわけだが。ふと気付いた。
(……もしかして、普通にマスターへ話を聞けばよかったのでは?)
 盲点である。でもお酒が美味しいので良しとする。
(メイドとかウェイトレスとか募集してたり……しませんわねよねー)
 はい、残念ながら。


●ランジーリは美しい女性とお茶したい(当シナリオのみ)

成功 🔵​🔵​🔴​

上月・衒之丞
ふむ……良い趣向だと思いなんしが。
オブリビオンでさえなければ、でありんすがね。
ようざんす、良き殿方のため、あちきが人肌脱ぎなんしょ。

【WIZ】
聞き込みに回る。
必要であれば色仕掛けも厭わない。男女問わず。
良い殿方はランジーリに取られてるだろうからまぁ期待は出来ないが、精が手に入るならそれはそれで良し。
「ふふ、あちきとイイお話していきなんしや?安うしときいすよ」

聞くことはランジーリについて知りうること全て。
なんならお見合いしても良い……が、容姿的に気に入られない気はするな。
言い淀むなら、匕首を首に押し当てて威圧交渉に切り替えようか。
「今死ぬか、吐いて後で生きなんしか……どちらを選びいすか?」



●泡沫に溺れて
 白衣の猟兵が酒場の中を突っ切っている最中に、またひとり。上月・衒之丞(泡沫の遊女・f11255)は入口に佇んで酒場の中を見渡した。
 その風貌、艶やかな美女のごとし。サムライエンパイア由来と思しき衣装に身を包んだ大きな狐の耳と尻尾の妖狐がたおやかな仕草で長い髪をもてあそびながら。

(ふむ……良い趣向と思いなんしが。……オブリビオンでなければ、でありんすがね)
 話に聞く限り、ランジーリの趣向も衒之丞にとってはそう外れたものではないらしい。ゆえに少し首を傾げながら、それでも。
「ようざんす。良き殿方のため、あちきがひと肌脱ぎなんしょ」
 と決意を胸にして。

 そんな衒之丞をじっと見つめていた客がいたなら、それは『指名した』も同然だろう。
「ふふ、あちきとイイお話していきなんしや?」
 視線に気付いた衒之丞がその客の隣の椅子にふわりと座り込む。
「安うしときいすよ」
 声と共に漂う蠱惑的な香りは衒之丞が嗜んでいる煙管からか。その時、客はひとつの事実に気付く。
「っ!? お前さん、女じゃ……えっ?」
「主さん、野暮なんざんす?」
 その言動に衒之丞は小さく溜息をつく。
「お酒楽しめるなら、そんなこと些細やござりんせん?」
 『大切なのはそこじゃない』と衒之丞の指がそっと客の頬に触れる。芸妓でもあり男娼でもある衒之丞だからこそ、その言葉は芯に来るのだろう。

 そこまで言われちゃ情けない、と客も衒之丞の誘いに乗ったわけでして。
 甘い吐息や耳朶をくすぐる声に、男あっさり陥落。ほろ酔いから良い酔いまで限界突破でいい気分になっている男を相手に、衒之丞は微笑む。
(……にしても……)
 ぶっちゃけ良い殿方はあらかたランジーリに取られているだろうと期待はしていなかったのだが、なかなかのイイ男だ。いただく精も悪くない。
 そこで本来の目的を狙う衒之丞。
「主さん、ランジー……」
「おっと、その名は口に出してはいけない」
 楽しく酔っていた男が急に真顔になって衒之丞の口元を覆う。しーっという仕草をした後、耳打ちをしてくれる。
「この酒場の中は大丈夫だと思うけど、その名を口にすれば襲われてしまうよ、彼女(?)に」
「……知ってること、教えておくんなんし?」

 曰く、これはランジーリがこの街に仕掛けたゲームである。襲われた者は振り払わない限り、抱きしめられ(拘束)、理性が壊れるまで狂わされる。その『襲われる条件』のひとつが、名前を呼ぶこと。

「楽しませてもらったお礼だ」
「主さん、ありがとうござりんした」
 男に礼を言う衒之丞。ちなみにお代もちゃんといただけました。


●ランジーリに襲われる条件:名前を呼ぶ

成功 🔵​🔵​🔴​

柊・雄鷹
【サイハテ】と一緒!
ランジーリの好みに合致した男が囮になるデスゲーム
このゲーム、負けられんな!
…いや、ランジーリを射止めるって意味やないからな!
結ちゃんは可愛い顔して凛々しい一面を持ったイケメンやし
アインちゃんは可愛い顔して胸のある男の子やし(???)
ワイの出番ないんやない?…え?いや、酔ってない酔ってない!
カルーアミルクまだ1杯飲んだだけですぅ!(※酔ってる)
ワイはPOWゴリ押しや
なぁマスター
ここの領主が、めっちゃイケメンに弱いとか聞いたんやけど
古今東西、イケメンって言うても種類があるやろー?
ほら、例えばワイらの中だったら?
あと可愛いペットについても気になるなぁー
見た通りの動物好きやねんワイ


アイン・ローレンス
【サイハテ】の皆さんと
男装:ショートヘアにアレンジしだぼだぼの衣装とパンツ姿
ローブのフードを目深に被り体型と顔を隠します
どっからどう見ても「男の子」でしょう
完璧な変装にドヤってしまいます

※酒が入ると笑い上戸に
右手に果実酒(3杯が限界)、左手にお水コンディションは最高です
そのデスゲーム…のった!
ランジーリの好みが元気系なら雄鷹くん、おっとり系なら結くん、
大穴でショタならわた…ぼくが囮役です
…訂正します。ギャップ系イケメンなら結くんで
文句は言いっこなしですよ?
あははは、雄鷹くんお酒弱ーい!

もし女の子ならどういう扱い?
眼中に無いのか邪魔物扱いなのか、そこんとこ聞きたいな
きっと犬ですよイケメン人面犬


雨霧・結
【サイハテ】の仲間と

一番ランジーリの好みに近い【サイハテ】メンバーが囮になる約束し、挑む
違うと信じてる…恨みっこなしだからねっ

わぁいビール飲む!私お酒強いから平気
【コミュ力】駆使し気さくに店主に話しかけ
場合によっては、仕方ない…片手でビール瓶握り潰し脅しますか

ねぇマスター…領主って変わった方なんでしょ?酒の肴に教えてくださいな
ペット飼ってる?お住まいは?ご趣味は?特に目がないくらい好きな人の特徴は?…あれ?お見合いみたいだわ
例えば私って微妙な部類だし好みから遠くない?男らしくカッコイイが一番よね?
…そうね、アインさんもカッコ可愛い…おと、男???雄鷹さん絶対酔ってるでしょ!?
ほら、お冷飲んで!



●酒場の一角にて
 猟兵たちの情報収集が進む中、ひときわ賑やかーなテーブルがひとつ。
「ワイやで!」
「誰に言ってるんですかもう! あははは!」
「うーん、どうしてこうなったのかしら?」
 順に、柊・雄鷹(sky jumper・f00985)、アイン・ローレンス(気の向くままに・f01107)、雨霧・結(雪の足音・f06365)の言葉。この3人は【サイハテ】のメンバーたちである。

 見た目良し、猛禽類の翼をもつオラトリオ、雄鷹のハイテンションがいい感じに飲みを盛り上げている。
 その横で笑っているのはアインである。ゆったりとしたローブに身を包み、フードを目深に被っているので体型と顔はよく分からないのだが。
「どっからどう見ても『男の子』でしょう」
 と、ドヤっていたので『男の子』らしい。なお、ローブの下はだぼだぼの衣装にパンツスタイル。フードの中はショートヘアにアレンジしているとのこと。
 そしてビールが入ったコップを口に運んでいるのが結。種族は人狼であるが、実は人見知りということもあって、今は油断もせずに耳と尻尾は隠している状態だ。

 この3人、その実、一番最初に酒場に来ていたのだが、『情報収集するにも一杯ひっかけた方が良いよねー』的な意見が出まして。
「わぁいビール飲む!」
「右手に果実酒、左手にお水。コンディションは最高です!」
 てな感じで、結とアインが飲み始めたので、雄鷹もそれに続き。
「私、お酒強いから平気」
 と言っていた結以外は良い感じに出来上がってきたというわけだ。
 なお。
「雄鷹さん絶対酔ってるでしょ!?」
 という結の問いに。
「……え? いや、酔ってない酔ってない!」
 って言ってる雄鷹は絶対酔ってるし、カルーアミルクまだ1杯飲んだだけだし。
「あははは、雄鷹くんお酒弱ーい!」
 って言ってるアインも果実酒3杯が限界ラインで。アインは酒が入ると笑い上戸になるタイプでした。
「ほら、お冷飲んで!」
 と結に介護(?)される雄鷹。そんなわけで酒宴(?)は絶好調なのである。

●そういえば本題
 お冷を飲んで少し頭が冴えたのか、雄鷹がふと思い出す。
「ランジーリの……」
「その名は呼んじゃあいけない……」
 お酒のお代わりを持ってきたマスターにそっと口止めをされる。その理由は『ランジーリに襲われる条件のひとつ』だから。そんな回答に、話の流れは一気に本来の目的に戻る。

「なぁマスター。ここの領主、めっちゃイケメンに弱いとか聞いたんやけど?」
 雄鷹がマスターに直球で問うと、どうやらそうでもないらしい。
「そーなん?」
「アンタだって抱きつくなら美女の方がいいだろう?」
 その程度の趣向であり、ランジーリにとって大切なのは『目の前の美が堕ちること』らしい。
「『美』が好きなんだ。造形の話だけじゃない。機能美とか躍動の美とか美学とか、そういう美が壊れるのが好きなのさ」
 見た目ややっていることが愉快でカオスで変態であろうとも。そこでアインが質問を重ねる。
「もし女の子が相手なら、どういう扱い?」
「見た目が綺麗、声が可愛い、仕草が愛でたい。そんな琴線に触れたら一緒だよ」
 男女問わず、自分の琴線に触れる『美』を壊す……本質はオブリビオンという話。

「でも、変わった方なんでしょ? 酒の肴に教えてくださいな」
 神妙になりかけた話題にするっと入り込み、話題を変える結。これはコミュ力の賜物か。
「ペット飼ってる? お住まいは? ご趣味は? 特に目が無いくらい好きな人の特徴は? って、あれ? お見合いみたいだわ」
「……お見合いしたいなら、ツテは無くはないが……」
 『えーマジでー』って顔のマスターだったりするが、出来る雰囲気である。伝手を用意してくれそうである。
 となるとお見合いの相手として考えてくれるかどうかだが。
「ほら、例えばワイらの中だったら?」
「アンタらの中でかー、うーん」
 と悩んでいるマスターをよそに、【サイハテ】の3人のテンションがあがる。
「領主の好みに合致した男が囮になるデスゲーム!」
「そのデスゲーム……のった!」
「えっ、これ私も?」
 雄鷹から始まる無茶振り。アインが乗って、結は巻き込まれる。
「……いや、領主を射止めるって意味やないからな!?」
 別にそれでもいいんだよ?

●オッズ
 マスターの意見を聞く前に、3人の中でオッズ(?)を決めたい、そんな相談が始まる。
「きっと、領主の好みがおっとり系なら結くん」
「私って微妙な部類だし好みから遠くない? 男らしくカッコイイが一番よね?」
 アインの予想にすぐさま異議を挟み込む結。しかし。
「結ちゃんは可愛い顔して凛々しい一面持ったイケメンやし」
 アインの援護射撃は雄鷹が予想外の方向からぶっ放したわけでして。
「……訂正します。ギャップ系イケメンなら結くんで」
「どうして?!」
 対象から外れることは叶わなかった模様です……。

「アインちゃんは可愛い顔して胸のある男の子(?)やし」
「……そうね、アインさんもカッコ可愛い……おと、男???」
「大穴でショタならわた……じゃなかった、ぼくが囮役です」
 雄鷹の言葉に結が全力で首を傾げたが、アインがその言葉を引き取る形で肯定する。そう、今のアインは『男の子』、間違えちゃダメだゾ?

「ということは、ワイの出番ないんやない?」
「領主の好みが元気系なら雄鷹くん一択で」
 さりげなく逃げようとした雄鷹を、そうはいくかとアインが押し留める。

「文句は言いっこなしですよ?」
「違うと信じてる……恨みっこなしだからねっ」
 アインが穏やかに告げ、結も覚悟を決めた言葉を述べる。そして3人に、運命……じゃなくて、マスターのオッズが申し渡された。

 マスターによるランジーリとお見合いしたら喜びそう(真っ先に襲われそう)ランキング。
 1位:雄鷹(翼がもふもふしてるし、抱きしめ甲斐がありそう。あと顔)
 2位:結(たまにはこんな子もいいんじゃないかなあっていう理論)
 3位:アイン(ぶっちゃけマスターからの視点では顔とか見た目とかがはっきりわからないので)

 崩れ落ちたり、ガッツポーズしたり、悲喜交々だったそうな。

 で、最後に。
「あと可愛いペットについても気になるなぁー」
 と言ったのは雄鷹である。
「見た通りの動物好きやねんワイ」
 背中の翼を軽く広げるようにアピールする雄鷹。
「きっと犬ですよ、イケメン人面犬」
 アインが茶化すような口調でそう言うのだが、マスターの表情は何故か重い。
「領主のペットって……アレだぞ?」
 窓から見える、村の中を徘徊している……それは闇の眷属とも言うべきオブリビオン、暗闇の獣。その姿を見て、思わず顔を見合わせる3人。

 そして思い出すのは……『襲われたら命の危険がある』という言葉。

●ランジーリとのお見合いフラグが立ちました
●ランジーリの好きな傾向(『美』とつく者、物、モノ)がわかりました
●ランジーリの琴線に触れると、男女問わず襲われることが判明しました
●この3人の中で襲われやすいランキングが出ました
(上記4点はいずれも当シナリオのみ)

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

明智・珠稀
■心境
ふ、ふふ。
黒のベビードールの素敵な方がいらっしゃると伺いやってきました。
イケメンがお好きなのですか、私もイケメン枠に滑り込めれば嬉しいのですが、ふふふ…!

■酒場
ふ、ふふ。
荒くれ酒場での聞き込みですか、せっかくですので変装して
店主に伺ってみましょう…!
(【変装】にてドレス姿に女装。ムダ毛処理済み。バレても良しなド変態)

(しなだれかかりながら)
私、ランジーリさんの情報を集めております。
何かご存じなことありませんか?
好みだとか…好きな食べ物ですとか、好きなタイプ★だとか…!
(艶っぽく近づく身長184cm)
ついでに貴方の好みのタイプをお聞かせ願いたいです、ふふ!

※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎です!



●貴婦人
 猟兵たちが情報収集を進める中、酒場の片隅で様子を窺っていた……否。
「ふ、ふふ。黒のベビードールの素敵な方……!」
 今後のことというか妄想というか。そんな思考をめくるめく巡らせていたのは、明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)であった。
「私もイケメン枠に滑り込めれば嬉しいのですが、ふふふ……!」
 とかのたまう珠稀(184cm)。彼の風貌を表わすなら、長い髪で右目を隠しているミステリアスな雰囲気の男性だろう。
 ……なんだけど。今の珠稀は何故、ドレスを身に纏っているのか? ミステリアスが反転作用をかもしだして、バッチリ女性である。その格好で何故イケメン枠を言及した?

「せっかくですので、変装して店主にお話を伺ってみましょう」
 とは転送される前の珠稀の台詞である。ちなみにムダ毛処理済&バレても本人的には問題ないらしい。黙っていたら良い男、口を開けば残念ド変態という噂が聞こえる程度には、なかなか得難いイケメン(と書いて『残念加減』と読む)らしい。

 さておき、情報集である。想定情報源としていた店主が側に来たので声をかける珠稀。
「私、ランジー……」
 そろそろ慣れてきたのか、速攻で珠稀の口を手のひらで塞ぐ店主。不意に接近する距離感。これはチャンス……! 店主にしなだれかかる珠稀。
「改めて。私、領主さんの情報を集めております。何かご存じなことありませんか?」
 そう、これは猟兵のお仕事で必要なことなのだ。店主がちょっとダンディだとかちょっと危険な香りがするとかは一切関係なく!
「好みだとか……好きな食べ物ですとか、好きなタイプ★だとか……!」
 もう、完全に密着しているけども、これは猟兵の以下略。
 艶っぽく迫って……こほん、近付いてくる珠稀(184cm)に店主は即答する言葉を失い、動揺している。
 ここ一番と、珠稀は最重要な質問を投げかけた。
「ついでに貴方の好みのタイプをお聞かせ願いたいです、ふふ!」
 がしっ、と店主の手を両手で握って。珠稀が勝負をかけた!
「ぐいぐい来ないタイプが好きです!」
 店主即答。
 念の為言っておくと、今回は単に珠稀と店主の、性格上の相性が合わなかっただけである。店主としては老若男女問わず、イケると思ったらイケる、たぶん。
 そんなわけでフラれた珠稀は。
「そのつれなさ、ツボに来ました、ふふ!」
 諦めてないかもしれない。さすが、老若男女、生きとし生けるものを愛する者。

 その後、ちゃんとランジーリのことも聞きました。

●ランジーリの好みのタイプは抱きしめても壊れなさそうな人(当シナリオのみ)

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『暗闇の獣』

POW   :    魔獣の一撃
単純で重い【血塗られた爪】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    暗闇の咆哮
【血に餓えた叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    見えざる狩猟者
自身と自身の装備、【自身と接触している】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●情報収集を終えて~ここが唯一のシリアスシーン~
 酒場での情報収集を終えた猟兵たちは、店の外に出て、入手した情報を交換・共有しあった。これらはランジーリと戦う際に役に立つであろう。
 となれば、次にやることは。

 改めて村の中を見渡す。見えるのは、家や建物、そこに暮らす住人の姿、そしてランジーリのペット……『暗闇の獣』。暗闇の獣はまるで庭を歩き回る犬のごとく、村の中を自由闊歩している。
 しかし、その様子は殺気だったものではなく、おそらくはランジーリの命令で制御されているのだろう、村人を襲わないように、と。
 同時にこのようにも命令されているはずだ、『敵は殺せ』と。

 この場合、敵とはランジーリ陣営に危害を加える者。例えば、ランジーリの所有物(ヒャッハーな人含む)を壊そうとする者。あるいは直接的に攻撃を仕掛けてきた者。

 次にやることはペット退治。アレらに攻撃を仕掛けること。

 装備は大丈夫? コンディションはオールオッケー? ユーベルコードもしっかり持ち込んでほしい。
 特に酒を飲んだ者はそのまま行くか、酔いを醒ましてから行くかを決めてから。

 では行こう。これは猟兵が過去からこぼれ出たモノを打ち破る、とある一幕である。
明智・珠稀
…ふふ。
ありがとうございます、酒場の店主。
つれない貴方も愛しいです…!

さぁ、そんな店主のいるこの村を救うためにも
前に進みましょう…!
私はシラフですよ、ふふ。

■戦闘
(戦闘を行っても差し支えない場所を伺い、そこに移動し)
あぁ、ランジーニさん。愛しのランジーニさん、おいでませ、ふふ…!
(サウンドウェポンの三味線を弾きながら)

(魔獣が現れたら、妖刀を構え【殺気】を放ちつつ)
ランジーニさんに会いに行きたいだけなのですが…
わかりました、勝負いたしましょう…!
く、ふふ、ふははははは…!
(【恐怖を与え】つつ迫りくる魔獣に斬撃。
 敵の攻撃には【武器受け】やUC【青薔薇吐息】で反撃を)

※アドリブ、絡み大歓迎です!



●明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)の独奏
「……ふふ。ありがとうございます、酒場の店主」
 情報提供をしてくれた店主に礼を言いつつ、酒場から出る珠稀。
「つれない貴方も愛しいです……!」
 芽生えた愛を胸に。珠稀は前を見据える。
「さぁ、そんな店主のいるこの村を救うためにも前に進みましょう……!」
 後ろ髪引かれる想いを力に変え。なお、珠稀は全力でシラフです。つまり通常運行です。

●路地裏に響く彼の舞台
「あぁ、ランジーリさん。愛しのランジーリさん、おいでませ、ふふ……!」
 それは珠稀が爪弾く三味線の音と歌。その名を呼べば現れるという領主……の前に、音に惹かれてか、2匹のペット――暗闇の獣が姿を現す。珠稀の行く道を邪魔するかのごとく。
「ランジーリさんに会いに行きたいだけなのですが……」
 立ち塞がる暗闇の獣に対して、珠稀は静かに閃天紫花を抜き放つ。紫に輝く刀身を持つ妖刀が、主の殺気に応えて煌めく。
「わかりました、勝負いたしましょう……!」
 暗闇の獣から返ってきた唸り声を返事として。珠稀の剣閃が暗闇の獣を斬りつけた。

 2体を相手取り、珠稀は激しい剣戟を繰り広げる。紫の斬撃は鋭く、敵の攻撃は三味線でいなし。躱しきれない攻撃もあるが傷は浅く、行動に支障が出るほどではない。
「このままロックに行きた……っ?!」
 珠稀が一気に仕留めようと思った瞬間。劣勢を感じ取ったのか、姿を透明化する暗闇の獣。
 存在が消えたわけではない。その証拠に暗闇の獣の息遣いは聞こえる。問題は距離や場所では無く、『どこを攻撃される』か。

 ギィン。

 珠稀の第六巻が暗闇の獣の攻撃を捉え、妖刀と三味線の二つで攻撃を受け止める。そのまま弾き返すようにして、動きの止まった暗闇の獣に珠稀が告げる言葉は。
「さぁ、私の青薔薇に愛されてください……! ふふ……!」
 両手の武器が青い薔薇の花弁となって舞い散り、暗闇の獣を飲み込んでいく。それはさながら珠稀から放たれた吐息のごとく。
 青い薔薇の吐息が吹き抜けた後。そこに残るは地面に横たわる暗闇の獣のみ。
「……ふふ。ではランジーリさんに会いにいくとしましょう」
 珠稀は次なる標的を探し、三味線を爪弾いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

天星・暁音
【天星零】と参加

「零、助けてくれてありがとう。少し…いや結構驚いたけど…もう大丈夫だよ」
「まあ、とにかく邪魔ものは排除しないとね。流石に町中で砲撃は危なくて使えないからこっちかな」

町の人や建物を巻き込まないように誘導弾、スナイパー、援護射撃に全力魔法、範囲攻撃、高速詠唱で虹色の弾幕を器用に操って攻撃します。

戦闘知識や第六感で周囲の状況を把握し怪我人がいるなら治したり必要なら意思で自在に動かせる銀糸で敵を盾にして盾受けしオーラ防御も駆使して防御を固めます。


天星・零
【天星・暁音】と連携

『ふふ、全く次また僕の家族に手を出したら地面の最下層に送りつけてやる‥ふふふ‥』
(激おこ、微笑みながら暁音にだけは聞こえるくらいの小さな声で)

『あっ、引いてはくれませんか?今気分がいい(悪い)ので。‥まぁ、引いてくれませんよね。なら、ストレス解しょ‥もとい敵対するなら倒させていただきます』

【情報収集】で地形や戦況を把握、不測の事態がないように【第六感】を使い万全に

指定UCに協力してもらいつつ
自身も武器『グレイヴ・ロウ、Ø、【毒使い・呪詛】を活かしてマフェットスレッド』で戦う

星天の書・零夜で【オーラ防御】でガードに

ウェビルの口調‥語尾、一人称、二人称常に安定してないのでお任せ



●二人は寄り添って
 酒場から出てきた天星・零(多重人格の霊園の管理人・f02413)は。
「ふふ、全く次また僕の家族に手を出したら、地面の最下層に送りつけてやる……ふふふ……」
 激おこであった。見た目は微笑んでいるのでそうは見えないかもしれないが、いたくご立腹であった。だがその声も隣にいる天星・暁音(貫く想い・f02508)に聞こえる程度の呟きでして。
「零、助けてくれてありがとう」
 零の言葉を聞いた暁音は零に礼を告げる。
「少し……いや結構驚いたけど……もう大丈夫だよ」
 暁音の言葉に、零は当然だと言わんばかりの、優しい笑みを返して。

 二人の行く先に次の目標が現れた。ランジーリのペット――暗闇の獣が3匹。
「あっ、引いてはくれませんか? 今、とても気分が『いい』(と書いて悪いと読む)ので」
 満面の笑顔で暗闇の獣に告げる零。しかし、相手に反応も無く。
「……まぁ、引いてくれませんよね」
 当然期待していたわけではない。笑顔から零の表情が引き締まる。
「なら、ストレス解しょ……もとい。敵対するなら倒させていただきます」
 零の言葉に、小さくついた暁音の嘆息は零に対してか暗闇の獣に対してか。
「まあ、とにかく邪魔なものは排除しないとね」
 武器を構えた二人の態勢に敵意を感じた暗闇の獣が唸りをあげ。
 天星たちのペット退治が始まった。

●虹・星・道化の共演
 距離を保ちつつ、相対する両者。
「道の広さ、建物の数……暁音、まだ村人が退避しきってない」
「流石に町中では砲撃は危ないからこっちかな」
 零の状況分析に、暁音が周囲をチェック。二門砲塔による砲撃で、とも考えたが、今回は適切ではないという判断で、再び視線を暗闇の獣たちにターゲットする。
「遥か彼方より全ての境を越えて、神威を此処に天翔けて来たれ。虹の制裁!!」
 先手必勝と言わんばかりに、素早く紡がれる詠唱に応えて収束されていく魔力。
「『最終審判の時・虹の制裁』!」
 虹の女神の神罰を名乗るユーベルコードが解き放たれ、100を越える虹色の光線が、障害物を、敵の隙間を、暁音の誘導に従って、暗闇の獣を撃ち抜く。真正面からとはいえ、拘束にして巧緻な攻撃に、暗闇の獣は成す術も無い。

「混沌を知る道化が囁くは戯言かはたまた汝の運命か……」
 戦況を確認しながら、零が紡ぐ詠唱は友を呼ぶための声。
「おいで、僕のお友達」
「今日はオイラの出番カイ?」
 零の声に応えて現れた喋るピエロ姿のオブリビオンの名は『ウェビル』。ユーベルコードゆえかピエロゆえか、喋り方や口調が安定しないウェビルであるが、今日は陽気な口調らしい。
「ウェビル、敵を引き付けてくれるかな?」
 ウェビルの了承を得て零は虚空からダガーを引き抜く。
「落とさないでね」
 φの名を持つダガーをウェビルに渡しつつ、軽口をたたく零もまたグレイヴ・ロウを取り出し、戦闘に入る。

 戦いながら零はもう一度周囲を確認する。敵中に飛び込んだウェビルが注意を引き付けつつ、ダメージを与えてくれている。
 始まった戦闘に村人たちは一目散に逃げて行った。こちらは問題なし。
 ならば。
「暁音、一気に……っ!?」
 畳み掛けよう、そう告げようとしたところで、暗闇の獣たちが1匹を残して姿を消す。
「ここにゃいる……ケドヨ!」
 煙のように存在が消えたわけではない。それは今も攻撃を仕掛けているウェビルの様子でわかる。何もない空間にダガーを振り下ろす様はまさしく道化なのかもしれないが、そんな楽観的な展開ではなく。
 そこへ姿を残したままの暗闇の獣から血に飢えた叫びが迸る。
「くっ」
 とっさに零が暁音を庇い、その上で自身の目の前にオーラの霊壁を展開する。禁書たる星天の書に秘められた力が咆哮の力を削ぎ落す。
 凌ぎ、ほっとしたところへ。
「……っ!」
「零!」
 零が息を飲むのと、暁音が銀糸を繰り出したのがほぼ同時。二人の第六感が姿を消していた暗闇の獣の存在を捉え、攻撃をかわし、拘束する。
「もう一発来そうカモヨ!」
「このまま使わせてもらうよ」
「ウェビル、こっちに!」
 ウェビルの忠告に、暁音が暗闇の獣を銀糸で拘束したまま、前に押し出す。直後、迸る咆哮を3人は暗闇の獣を盾にして凌ぐ。
(残りの1匹、どこへいった……?)
 咆哮が通り過ぎた後、零は神経を研ぎ澄ます。第六感が、その存在を捉える。
「見つけた……!」
 零が声と共に、解き放たれるグレイヴ・ロウとマフェットスレッドが、的確に姿を消している暗闇の獣を串刺し、そして絡め取る。これで3体の位置が特定できた。
「……来たれ。虹の制裁!!」
 アイコンタクトすら必要なく。
 暁音は素早く、そして正確に。詠唱の後、迸る3本に収束された虹。それぞれが暗闇の獣を貫き。
「よし、終わった」
「よかった」
「アー、ツカレター」
 暁音、零、ウェビルがほっとひと息をつく。

 この場のペット退治は完了だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

柊・雄鷹
【サイハテ】

ワイは酔ってへん!!
まだカルーアミルクくぁwせdrftgyふじこ(※酔ってる
(結ちゃんの指を数えて)んー…6本!(ドヤ顔

おー…結ちゃんアインちゃん見てくれ、おっきワンワンやでっ!!
おーいワンコー!!…んっ?アレ!?可愛くない…!?
敵やんけ!!

大丈夫、もうお目々パッチリやから。ワイを信じてっ!
まずは【先制攻撃】!
近づかれると厄介そうやし、遠距離からダガーを【投擲】
敵の重い一撃や無差別攻撃からは仲間を【かばう】
見えざる攻撃は【第六感】で躱すでー

アインちゃんが風で、結ちゃんが氷?ほんならワイは花を添えよかっ!
『泪花』を使用し敵を攻撃
お前には勿体ないくらいの連携技や
これで眠ってて、どうぞ!


アイン・ローレンス
【サイハテ】の皆さんと
【SPD】
お水と心地よい風とで酔いはすっかり醒めました
3本です(ドヤ顔)
しっかりお役に立ちますよ!
やっぱり犬では…ない!?
なんだか毛もごわごわだし、可愛くないし、
村人を襲う危険性もだなんて手加減する必要は一切無いですよね
ペット楽しみだったのに……許しません!

「友の友」でまいたけ軍に手伝って貰います。期待してますよ?
スリーマンセルで行動を
2匹で手や足を鎖で縛り、1匹は鎌で攻撃を
一緒に見えなくなったら鳴声で場所を教えて下さい
仲間に攻撃が向いたら「生命の鞭」で引き寄せ【敵を盾に】

咆哮には私が対応しましょう
【全力魔法、属性攻撃、範囲攻撃】風の魔法で【吹き飛ばし】相殺を狙う


雨霧・結
【サイハテ】の仲間と

2人とも平気??これ何本だっ!(指を3本立て意識確認
……1名あうとー
ええ、おっきいワンワンだけど、悪いワンワンなので、結ワンワンが倒しましょうか
雄鷹さんと領主さんとのお見合い祝にド派手にいきまーす
先制攻撃合図に、一気にいきましょ!
『薄紅六花』の氷結で動きと息の根を止めてきます
近づかれる前に衝撃派で【なぎ払い】距離を保つように
見えなくなるのは厄介ね【第六感】と【野生の勘】で対応
私の狼耳は物音をよく拾うのよ
仲間に危険が迫った場合【手をつなぐ】で引っ張ったり、攻撃回避の補助を
わぁ、アインさんの風魔法かっこいい!じゃあ私の氷も添えて吹雪にしちゃいましょ! お花も舞って、綺麗ね



●酒宴は終わり
 酒場での情報収集を終えた【サイハテ】の3人は店を出る。
「2人とも平気?」
 雨霧・結(雪の足音・f06365)が目の前の二人に声をかけたのはもちろん酔っているから。
「ワイは酔ってへん!! まだカルーアミルクくぁwせdrftgyふじこ……」
「お水と心地よい風とで酔いはすっかり醒めました」
 柊・雄鷹(sky jumper・f00985)とアイン・ローレンス(気の向くままに・f01107)が振り向きながら返事を返す。約1名は確認する必要ないんじゃないかなーとか思いながら、結は二人の前に手を差し出す。
「これ何本だっ!」
「3本です」
「んー……6本!」
「1名あうとー」
 アインも雄鷹もドヤ顔である。……あるんだけど、結判定で雄鷹無事にアウト。
「しっかりお役にたちますよ!」
 と完全復帰したアインの言葉を聞きながら歩いている内に、3人は次の目標を視認する。
「おー……結ちゃん、アインちゃん、見てくれ、おっきいワンワンやでっ!!」
 雄鷹の言葉に、視線を遣るとそこにいたのは(酔ってない二人からすると)暗闇の獣が数匹。
「やっぱり犬では……ない!?」
 思わず崩れ落ちるアイン。ちなみにイケメン人面犬でもないし、なんだか毛もごわごわしてるし、可愛くないし。
「村人を襲う危険性もだなんて、手加減する必要は一切無いですよね」
 気を取り直し、立ち上がったアインが再び暗闇の獣に視線を遣ると、そこにはふらふらーっと近付いている雄鷹の姿が。
「ちょ」
「おーいワンコー! ……んっ? アレ!? 可愛くな……敵やんけ!!」
 ノリツッコミの勢いで一気に酔いがさめたのか、全力で戻ってくる雄鷹。
 その様子が判定アウトだったのかあるいは別要因か、暗闇の獣が【サイハテ】の3人に対して唸り始める。
「ペット楽しみだったのに……許しません!」
「ええ、おっきいワンワンだけど、悪いワンワンなので、結ワンワンが倒しましょうか」
 生命の鞭を握り締め、怒りをあらわにするアインと、比較的冷静に、漆黒マスクを付け直し、戦闘態勢に入る結。
「大丈夫、もうお目々パッチリやから。ワイを信じてっ!」
 雄鷹もまた様々な意匠を持つ、自分だけのダガーたちを取り出す。もう酔いは大丈夫なようだ。
「それじゃ……雄鷹さんと領主さんとのお見合い祝いに、ド派手にいきまーす」
「っ?!」
 結の戦闘開始宣言に雄鷹思わず振り向いたとかなんとか。

●風に添う氷、彩る花
「先手必勝や!」
 近づかれては厄介だ、と。
 声を共に雄鷹が左右の手からそれぞれ、フラワーダガーとホークダガーを投擲する。風を切って飛ぶダガーは先頭にいる2匹に突き刺さり、そのダメージで足を留めさせ。
「一気にいきましょ!」
 雄鷹の声を合図に、結が腕を大きく振り抜き、『薄紅六花』の凍てつく衝撃波を放つ。薙ぎ払うかのごとき衝撃波が地面を走り、瞬間的に侵食した氷が暗闇の獣たちの足を地面に縫い付ける。

「かまいたち軍団、まいたけ軍です」
 その隙にアインは『友の友』を呼ぶ。それは鎖鎌を装備したイタチたち。その数21匹の、アインの頼れる友。
「期待してますよ?」
 アインの言葉を受けて、まいたけ軍が突撃する。結の氷で身動きが取れない暗闇の獣たちへスリーマンセルで攻撃を仕掛ける。2匹の鎖が暗闇の獣を拘束し、そこへもう1匹の鎌で着実にダメージを与え。
 不利を感じた暗闇の獣が透明化するも、鎖そのものをすり抜けられるわけではない。まいたけ軍たちに足止めされ、思うように行動できない獣たちは、奥の手を言わんばかりに血に飢えた咆哮を発する。
「おっと、そう上手いことはいかんで!」
 咄嗟に反応した雄鷹はアインと結の前に飛び出し、交差した両腕と広げた鷹の翼で二人を庇う。
「痛たた……結構キクなコレ!?」
 ダメージはあるものの、まだまだ軽口を叩く余裕はある雄鷹。しかし、続けざまに何発も放たれたなら。その気配を感じたアインが生命の杖を構える。
「任せてください」
 杖に宿る蝶の羽持つ精霊の力も添えて。解き放たれるアインの風魔法。
 3人の眼前に出現した風の竜巻が障壁となり、襲いかかってくる暗闇の獣の咆哮を吹き飛ばし、掻き乱し、その威力を大幅に削り取る。
「わぁ、アインさんの風魔法かっこいい!」
 ダメージを最小限で切り抜けたアインの行動に、結は称賛を送り。
「こいつはお返しや!」
 と雄鷹は手元に残っていたダガーをすべて投擲する。咆哮の後の隙を縫って、雄鷹のダガーが暗闇の獣たちの喉元に突き刺さる。
 3人の攻勢に暗闇の獣たちの動きが鈍る。

「ここで仕留めましょう」
 とアインが杖を構えれば。ふわりと、風魔法の予兆が彼女の髪を揺らす。
「じゃあ私の氷も添えて吹雪にしちゃいましょ!」
「アインちゃんが風で、結ちゃんが氷? ほんならワイは花を添えよかっ!」
 それを見て結と雄鷹がアインに続き。結がユーベルコードを解き放つための言葉を紡ぐ。
「さて、覚悟は宜しいかしら?」
 声に応えて顕現した顕現した凍てつく衝撃波を、視界に映る暗闇の獣たちを斬り裂くようにして解き放つ結。
「いきます!」
 それはアインが放った敵を斬り裂くカマイタチと合わさって、凍れる風の刃と化す。
「俺を傷つけると、この子が泣くで」
 少し遅れて雄鷹が『泪花』を解き放つ。直後、暗闇の獣に突き刺さっているフラワーダガーがキンセンカの花弁に姿を変えた。それに続くように他のガターも無数の花弁に姿を変えていく。
 花弁だけでも充分な威力を持つ花弁の嵐と混ざりあう凍れる風の刃。花が、氷が、風が、暗闇の獣たちを斬り裂いていく。
「お花も舞って、綺麗ね」
「お前には勿体ないくらいの連携技や」
 結の言葉に、雄鷹も同意を返して。
「これで眠ってて、どうぞ!」
 雄鷹が告げた言葉の通り、暗闇の獣たちは永遠の眠りにつき。
「お疲れさまでした」
 アインの言葉は、雄鷹と結と。自分のまいたけ軍に送る言葉。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルキフェル・レガリア
普段は冷静に状況を見極めるが、戦闘になると気分が高揚するタイプ
多少の負傷は【生命力吸収】【吸血】で回復するため高揚すればする程【激痛耐性】で痛みを気にせず突っ込んでいく
(PC的には無意識に)【恐怖を与える】ことで牽制を試みる

流血を代償に【血の報い】を使用する。
姿を消す、か。だが目で捉えられぬだけならば容易いことよ。姿があるうちに【領主の裁定】で動けぬようにしてしまえ。ふふ、犬らしくそこで大人しく伏せておけ。
先の代償の流血や、負傷による己や他の猟兵や獣の血が戦場に満ちてきたならば【血の刃】で余も本格的に戦闘に参加しよう。お前が傷付けば傷付く程余の武器となる。許す、その血で大地を赤く染めるがいい。



●とある猟兵の行動
 村の中を一人歩き、オブリビオンを探す一人の猟兵。新雪のような白い肌に、美しい漆黒の髪、夜空を閉じ込めたような瞳を持つ、ルキフェル・レガリア(闇の中を導く明けの明星・f11011)である。

 程無くして視界に入ってくる闇の眷属。ルキフェルはこれが領主のペット――暗闇の獣であると感じ取る。
「余が直々に相手をしてやろう」
 ルキフェルがその手に取り出したのは血の結晶たる刃。ルキフェルの鷹揚な言動が放つ迫力、あるいは恐怖に、暗闇の獣たちが吠えた。

●暗闇を貫く明けの明星
 刃を交える前に、と。ルキフェルは『血の報い』を呼び覚ます。それを以てルキフェルは超強化を手にする。代償として流れる血すらもルキフェルの想定内だ。

 迫りくる暗闇の獣に対し、目を細めるルキフェル。
「姿を消す、か。だが目で捉えられぬだけならば容易いことよ」
 姿がある内に動けないようにすればよいのだから。ルキフェルが放つのは『領主の裁定』。ルキフェルの纏う重々しい威厳が、ルキフェルの影より出現する闇の鎖と血の刃が、暗闇の獣に対して放たれるが、命中したのは血の刃のみで、暗闇の獣の攻撃力を下げるに留まる。
「……ちっ」

 まだ少し、足りない。

 再び拘束の一手を放とうとしたルキフェルに、暗闇の獣が動く。急接近の後、叩き付けられる、血塗られた爪での一撃。
「……っ!」
 単純に重い、力任せの魔獣の一撃が放たれ。決して油断をしていたわけではないが、躱し切れなかったその一撃を何とか凌いで、距離を取るルキフェル。先の『領主の裁定』が効いているのか、この後の行動に支障はなさそうだ。

 そしてようやく頃合いだ。

「では、余も本格的に戦闘に参加しよう」
 舞台は整った。この場に流れる血。己も相手も傷つけば傷つくほど、血の赤は量を増やしていく。
「それらは全て余の武器だ」
 ゆえに、今こそ放つのは。
「血により生まれた血よ、剣となって余の敵を切り裂くがよい」
 『血の刃』。ルキフェルの声に応えて、その場にある血から生成される大量の剣。それらの全てが暗闇の獣に切先を向ける。
「許す、その血で大地を赤く染めるがいい」
 ルキフェルの言葉を合図に、刃たちが暗闇の獣を次々と貫き。暗闇の獣は静かに崩れ落ちた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

上月・衒之丞
ふぅむ、思いがけず良い逢瀬でありんした。
まだまだこの領にも期待出来なんし。
故に、彼奴は仕留めねばなりんせんな。

襲いかかってくるまでは悠々と歩を進めていく。
一人で進む分には別段倒す必要もないんだが……ま、他の猟兵に向かっても迷惑だ。
襲いかかって来たら鋼線を放ち首を刎ねていく。
「人ではありんせんが、良い牡丹が咲きなんしな」

四方から飛びかかってくるなら、周囲に糸を張り巡らせ自ら飛び込んでくるのを待つ。
「無明弦月流、文月。迂闊なんしな、死角などありんせん」
それでもまだ息がある奴は匕首で確実にトドメを刺そう。
殺すからには一匹たりとも残しはせぬ。
「さぁ……次は誰が散りなんしか?」



●酒場より戦場(いくさば)へ
「ふぅむ、思いがけず良い逢瀬でありんした」
 酒場を後にして、呟く上月・衒之丞(泡沫の遊女・f11255)。どうやらまだまだこの村にも期待できる(精をいただくに値する)ような者がいそうだ、と。
「故に、彼奴は仕留めねばなりんせんな」
 そう言って衒之丞は村の中へ歩き出す。ここには倒すべき者たちがいるのだから。

●牡丹を刈る風
 少し入り組んだ村の路地を、悠々と歩いていく衒之丞。それはまるで襲ってくださいと言わんばかりの振る舞いにも見える。かくして思惑通り、遭遇するは暗闇の獣。相対すれば、相容れぬ存在ゆえの敵意がその場に満ちる。
(一人で進む分には別段倒す必要もないんだが……)
 先程の酒場の時とは違う眼は、衒之丞が持つ裏の暗殺者としてのもの。
(ま、他の猟兵に向かっても迷惑だ)
 衒之丞がその手にある武器を振るう。『単分子ワイヤー』、視認すら難しい鋭き鋼線が暗闇の獣を仕留めるべく、風を切って飛んだ。

 数度の応酬があった後、隙を突いた衒之丞のワイヤーが暗闇の獣の首に巻きつき。
 くんっ、と衒之丞の指がその弦を引き搾る。直後、暗闇の獣の首が文字通り飛ぶ。
「人ではありんせんが、良い牡丹が咲きなんしな」
 その落ちる様は牡丹の花のごとく。

 きっとその道は『当たり』だったのだろう。あるいは衒之丞の誘惑に誘われて来たか。
 路地を抜け、大通りに出た衒之丞は数匹の暗闇の獣と遭遇する。先程刎ねた時の血の臭いが暗闇の獣を刺激する。
 四方から飛び掛かってくる暗闇の獣に対して、しかし衒之丞は動かない。暗闇の獣の爪が衒之丞に届く……直前、その動きが静止する。
「無明弦月流、文月。迂闊なんしな、死角などありんせん」
 それはまるで弦(いと)の結界にして、獲物を絡め取る蜘蛛の巣のごとく。暗闇の獣たちを絡め取り、その身に食い込み、最後には斬り裂く。しかし、暗闇の獣も痛みで怯むことはなく、身が裂かれることを犠牲にして、爪の一撃を衒之丞に叩き付ける。
(まだ息がある……か)
 その一撃をかわして、衒之丞は暗闇の獣に肉薄する。最中、袖の下から取り出したのは……仕込み匕首。衒之丞は暗闇の獣に寄り添うようにして、匕首を突き入れる。

 ――殺すからには一匹たりとも残しはせぬ。

 匕首を引き抜き、舞う血とともに、衒之丞が言の葉を紡ぐ。
「さぁ……次は誰が散りなんしか?」
 村に根付く悪しき花はすべて刈り取る。細められた衒之丞の眼が次の獲物を捉えた。

●猟兵たちに告ぐ
 衒之丞たち猟兵の活躍により、すべてのペット――暗闇の獣が退治された。その事態を察したのか、この村の領主が姿を現す。

 それは猟兵たちが倒すべき、この村の悪の根源である。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『変態的破滅招来体』ランジーリ』

POW   :    本当の自分と向き合って!
【欲望】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【対象の分身】から、高命中力の【本音】を飛ばす。
SPD   :    あなたの気持ち、わかるわ!
【まるで相手の心をわかっているかのように】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    あなたの欲望を教えて?
質問と共に【視線を向けてウィンク】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ウルフシャ・オーゲツです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


【1章で得た情報による追記を行います。プレイング送信は、可能でしたら追記が終わるまでお待ちください】
●黒幕登場~そしてカオスに至る
 ソレは突如空から降ってきた。彼女(?)の名は『変態的破滅招来体』ランジーリ。逞しい……失礼、魅力的な身体を黒いベビードールで隠し……切れていない、変態もといこの村の領主が……叫んだ。

「ここにいる猟兵は皆イケメン認定ィィィィィィィィィィ!!!!」
「」(←好きな言葉を入れてご自由にツッコんでください)

 どうもペット倒した猟兵たちの姿にくらっと来たらしいぞランジーリ。つまり、キミたち(全年齢老若男女問わず)は問答無用に対象だ! 逃げ場はないかも!
 ならば、後はどのように立ち振る舞うかしかあるまい。酒場で得た情報を活用すれば、襲われやすさの順位調整や注意を逸らせたりすることができるだろう。

 こんな解説している間にも、ランジーリは両手を広げて、じりじりと間合いを詰めて来ている。めっちゃハグを狙っている。

 さあ、舞台は整った。猟兵たちよ、キャラ崩壊を恐れず、全力で立ち向かえ!!
 ちなみにキャラ崩壊していいかどうかはしっかりとお書きください。

●特殊ルール1『情報を活用する』
 酒場で収集した情報を活用してランジーリの行動に制限をかけます(判定に上方修正が入ります)
 主なものを列挙します(2章で記載あるものは全て活用可能です)
【1】趣味は花を愛でること
【2】好きな傾向(『美』とつく者、物、モノ)。美しい女性とお茶したい
【3】名前を呼ぶと飛んでくる
【4】好みのタイプは抱きしめても壊れなさそうな人

●特殊ルール2『お見合いをする』
 ランジーリとお見合いします。お見合い中は不思議な力で攻撃が全て無効化されます。お見合い中に隙ありと攻撃することはできません。なお、無事(?)お見合いが終わると、色んな葛藤からランジーリが勝手にダメージを受けます。
 お見合いしたい人は、花(あるいは花束)を持って愛を叫んでください。老若男女問わず。1対1、多対1どちらでも。
明智・珠稀
【1対1でお見合い希望】

…あぁ、遂にお会いできましたね、ランジーリさん…!
艶やかな黒髪、愛らしいツインテール…!
布地少な目の黒ワンピースから翻る内側の赤…あぁ、なんと艶めかしい…!
ですが!
それより何より、その肉体美…!
あぁ、素晴らしいです…!!

おっと、私としたことが。
大切なプレゼントを忘れておりました。
私の好きな花を貴女に贈りましょう…!
(青薔薇の花束を)
花言葉は「夢 かなう」です。

あぁ、そうです。せっかくですので私の自己アッピールもさせていただきましょう…!
(真の姿&血統覚醒し、白い天使の羽が生え)
ちょっとやそっとじゃ壊れない私ですよ…!
(変なポージング★)

※アドリブ、ネタ、弄び大歓迎です♡



●いきなりの展開
 猟兵たちの前に現れたランジーリ。
「イケメェェェェェェンンンンッ!!!」
 それは彼女の威嚇でもあり、歓喜の舞い。じりじり、じりじりと距離を詰めてくるランジーリ。そこへ颯爽と躍り出る影があった。
「……あぁ、遂にお会いできましたね、ランジーリさん……!」
 明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)である。記憶を失くした妖艶美青年の顔がうっとりとしているような悦んでいるような。
「艶やかな黒髪、愛らしいツインテール……!」
 彼の口から謳うように賛美が紡がれる。
「布地少な目の黒ワンピースから翻る内側の赤……あぁ、なんと艶めかしい……!」
 裏地の赤とかよく気付いたね?
 ともあれとにかく珠稀の口から歌のようにこぼれ出る珠玉(?)の褒め言葉の数々。
「ですが! それより何より、その肉体美……! あぁ、素晴らしいです……!」
 トドメの一撃……じゃなくて言葉がランジーリにクリティカルヒットだ!

 しかし珠稀は止まらない。
「おっと、私としたことが。大切なプレゼントを忘れておりました」
 一度後ろに回した右手が次に掴んでいたものは……青い薔薇の花束!
「私の好きな花を貴女に贈りましょう……! 花言葉は『夢、かなう』です」

 きゅーん。

 見つめ合う二人の視線がお見合いを開始しました、まる。

●カフェテラスでテーブルを挟んで(あくまでイメージ画像です)
 程良い距離感で向かい合う珠稀とランジーリ。お互い浮かぶのは笑み。そして珠稀が口を開く。
「あぁ、そうです。せっかくですので私の自己アッピールもさせていただきましょう……!」
 血・統・覚・醒!!
 今、珠稀の真の姿、白い天使の羽が周囲に雪のごとき羽を舞い散らす。
 そう、イケメンまさに降臨!

「イエア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」
 ランジーリ、歓喜の雄たけび……じゃない黄色い声(?)。珠稀の容姿を確認した後、凄まじい勢いで珠稀にタックル……じゃなくて抱きつくランジーリ。
「その羽根くんかくんかすりすりしてワタシのマーキングしたいぃぃぃぃ!!」
 ホントロクでもねぇことしか言わないなコイツ。
「さぁ、アナタも本当の自分と向き合って!」
「ごふっ」
 珠稀、血吐いてる血! ユーベルコード以前に物理攻撃力が高いようだ!
「いけない、ワタシったらつい……!」
「ちょっとやそっとじゃ壊れない、貴方の私ですよ……!(キラッ☆)」
「嬉しいィィィ!!!」
 倒れそうに見せかけて絶妙なポージング(SE入り)をする珠稀に歓喜するランジーリ。
 ちなみに、セリフとポージングはランジーリのユーベルコードによる分身によるものになっております。本体? ずっとベアハッグ受け続けて吐血してますよ?

●お見合い終了
 夢のようなひと時が終わった。そこにあったのは、何故か血の海に倒れ伏せている珠稀。そしてその前に崩れ落ちているランジーリ。
「ア゛ア゛ア゛!! ワタシはまた愛する人を殺してしまった……!!」
 いや、死んでない死んでない珠稀死んでないから。さすがにランジーリハグが強烈過ぎて気を失っているけども。
「イヤァァァァァ!!」
 その光景のショックで吹っ飛び、勝手にダメージを受けるランジーリであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

柊・雄鷹
●サイハテ キャラ崩壊可

ランジーリとお見合いをする!(白目
結ちゃんアインちゃんによってプロデュースされました、ワイです
わーいすっごーい!おっしゃれー!(白目

用意して貰った花を持って
「噂で聞いた時からめっちゃ気になってました!!」って叫ぶ
好きなの?って聞かれたらそりゃ好きですって答えるしかないやん??(白目
めっちゃ好きです!(ランジーリが好きとは言ってない

お見合いではランジーリと距離をとる
やめて触らないでやめて事務所に叱られる!週刊誌に載る!!

内心ずっと結ちゃんアインちゃん呼んでる
2人ともジャスティス猟兵でしょ早よ来て!走って!!ハリー!!ハリー!!
到着した2人へ即座に逃げる
UCを【早業】で使用


雨霧・結
【サイハテ】キャラ崩壊可

2人で雄鷹さんプロデュース!
お見合い楽しm…他人事?そんなまさかっ
服に皺なし!はい、花束持ちいってらっしゃい!
準備した12本の薔薇の花束はダズンローズ、プロポーズで渡す事で有名…だけど黙っとこ
花好きなランジーリは分かるかしら

お見合い時は近くで隠れ様子見…笑わない様にっ
雄鷹さんの限界ギリギリまで待ってから救出決行(鬼
『御霊砕き』で壁ぶち壊し「ちょっと待ったぁ!雄鷹さんと結婚するのは私よっ」
【怪力】でヒロイン雄鷹さんをお姫様抱っこし花嫁泥棒して救出!号外ね!

彼は頑張った…後は任せて!
戦場のヒロインがアインさんなら私は盾、守ってみせる
名を呼び注意をひき、近づいたら『白魔掌撃』


アイン・ローレンス
【サイハテ】崩壊可

もう男装も必要ないですね
わわ、私もイケメン枠に入れて貰えましたよ!やったー!

お見合いを応援し隊出動!スーツ…和服姿でも素敵ですね…バラ素敵!
カメラを手に気分は週刊誌記者です
雄鷹くんの勇姿を激写せねば
こそっと隠れて楽し…様子を伺います
大変白目向いちゃってますよ
結くんそろそろ…了解であります
飛び出してパシャパシャ「スクープ!雄鷹、ランジーリ、結…魔の三角関係」売れる!

【技能】駆使し「水霊の戯れ」ぶっ放す
ランジーリの精神攻撃で摩耗した雄鷹くんはどうぞ休んでいて下さい
敵の攻撃には耳ふさぐので大声でどうぞ!(耳の後に手添え聞き耳
何かの間違いでロックオンされたら全力で二人のもとへ逃げ込む



●その裏で作戦会議
 紫のダンピールがランジーリのベアハッグを受け続けている頃。

 そこに3人は集った……!
「お見合いを応援し隊出動!」
「お見合い楽しみっ!」
 パァンとハイタッチするアイン・ローレンス(気の向くままに・f01107)と雨霧・結(雪の足音・f06365)。そしてそのまま二人でくるっと振り向いて、鏡に映ったかのような反転したポーズで指し示す相手は……!
「2人で」「雄鷹さんを」「「プロデュース!」」
「ワイ、ランジーリとお見合いをする!」
 白目で答える柊・雄鷹(sky jumper・f00985)。プロデュースされちゃった系雄鷹さんです。

 ちなみに結とアインの二人曰く。
「他人事? そんなまさかっ」
「わわ、私もイケメン枠に入れて貰えましたよ! やったー!(もう男装も必要ないですね)」
 とのことでした。色んな喜びのあまり、建前と心の声が逆ですよアインさん!

 そんなわけで雄鷹をプロデュース。
「服に皺なし! はい、花束持って!」
「スーツ、バラ、素敵!」
 てきぱきと、雄鷹を仕立てていく二人に。
「わーいすっごーい! おっしゃれー!」
 と返す雄鷹でしたが。
「大変白目むいちゃってますよ」
 雄鷹の襟元を直すアインの言う通り、完全に魂が抜けかけてました、まる。

 しかし、魂が戻るのを待つ時間は無い(要約:しょうきにもどるまえにおくりださねば)。結とアインに背中を押されて、ふらりふらりとランジーリの前に姿を見せる雄鷹。その手には12本の薔薇の花を包んだ花束が。
(ダズンローズ……プロポーズの時渡す事で有名……だけど黙っとこ)
 結さん、確信犯すぎませんかね?

 そして、アインさんはそんな結さんとは別の場所に。
「雄鷹くんの勇姿を激写せねば……」
 とカメラを手に物陰に隠れていました。気分はすっかり週刊誌記者です。

●お見合い開始
 ランジーリの前に出た雄鷹は、しょうきにもどった……! まさかのここで! 視線が合う。逃げられない、と本能が悟る!
「噂で聞いた時からめっちゃ気になってました!!」
「……!」
 雄鷹、衝撃の告白。嘘ではない、嘘ではないけども。
「ワタシのこと、好き……なの?」
「めっちゃ好きです!」
 ノータイム返答する雄鷹。そう、好きですよ、好きと答えるしかないじゃない!! ただし、ランジーリが好きとは言ってない。

 そんな理屈が通用すると思っているのかぁぁぁぁぁ!!

 てな感じで。
「イエア゛ア゛ァァァ゛ァ゛!!」
 何故かクラウチングスタートからの全力ダッシュで突進してくるランジーリ。
「よっしゃぁぁぁぁぁ!!」
 涙目全力ダッシュで逃げる雄鷹。
「やめて触らないでやめて事務所に叱られる! 週刊誌に載る!!」
「愛の前では全て無意味!!」
「せめて接触の無い清い関係からお願いします!!」
「それはアナタの本心ではない。その薔薇が全て物語っているワ! ワタシ嬉しィィィィィ!!」
「結ちゃん、どういうことなん!?」
 必死に逃げる雄鷹が思わず結の方を向いても仕方がないじゃない。

 こちら、近くの物陰に隠れて様子見している結さんです。ちょっと? 口元に堪えきれない笑みが浮かんでますよ?
「ランジーリ、やっぱりわかってくれた」
 かすかに聞こえた雄鷹とランジーリのやりとりから、こくりと頷く結。完全犯罪完了である。この子が黙っていたからっ! 雄鷹が酷い目にっ!!

 そして別角度からのアインさんです。カメラを手にぱしゃぱしゃと衝撃の場面を押さえている模様。
「撮影楽し……いえ、様子を窺わねば」
 アインさん、本音本音! そんなわけでカメラを構え続けるアインでしたが。
「あ、捕まった」
 雄鷹がランジーリに捕まるとさすがに真顔になったそうな。

●愛の痛み?
「アナタの欲望を教えてェェェェェェェェ!!」
「全力で逃げたいですぅぅぅぅぅ!!」
 雄鷹、真実を言ったのでノーダメージ。だが、物理的なハグダメージは免れない。
(2人ともジャスティス猟兵でしょ早よ来て! 走って来て!!)
 ランジーリのハグから逃れようと悶えながら、内心は結とアインをずっと呼んでる雄鷹。しかし、二人の姿はまだ見えない。徐々に力を増していくランジーリハグ。
「結ちゃんアインちゃんハリー! ハリィィィィィィ!!」
 あ、内心じゃなくなった。

「よし、雄鷹さんが限界ね!」
「結くんそろそろ……」
 いつの間にやら自分の後ろに移動してきていたアインに頷きを返す結。
「了解であります」
 アインも頷きを返してその手に武器を構える。そう、カメラを! まだ撮る気か!

●三角関係は突然に
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!」
 その声は頭上から。魂が抜けそうな雄鷹の視界に映ったのは、空を舞う結の勇姿。
「雄鷹さんと結婚するのは私よっ」
 『御霊砕き』なソウルクラッシュが地面を破壊し、その衝撃で雄鷹とランジーリを引き離す。空中で雄鷹をキャッチ&お姫様抱っこする結。
「アナタ……何者!!」
 ゆらり立ち上がるランジーリがふしゅーふしゅーと荒い息を漏らしながら、結に向かって指を突き付ける。

 そこへ、パシャパシャ! カメラのフラッシュが現場と押さえた雄鷹とランジーリを捉えた。
「スクープ! 雄鷹、ランジーリ、結……魔の三角関係!」
 唐突に、修羅場と化すお見合い現場。張り詰める緊張感。これはシリアスの雰囲気……!?

「アナタたち、ワタシのマイスウィート(雄鷹のこと)をどうしたいというの!!」
 それは問いかけであり、ランジーリのユーベルコードだ。欲望を導き出すソレを受けてしまった結とアインの分身が現れる……!

「もっと、雄鷹さんの限界ギリギリまで待ってから救出決行したかった! もったいない!!」
「これ(スクープ)は売れる! 後でサイハテに持ち込みます!」
 心の奥底にそっと秘めておいた本音を全力で暴露され、結とアインが目を見開く。
「「なんて凶悪な……鬼!!」」
「どっちがやねん?!」
 あ、雄鷹が正気に戻った。雄鷹のツッコミに思わず視線をそらしてしまう結とアインであったが。
「とにかく花嫁泥棒して救出! そして号外へ!」
 ごまかしのごとく、もう一発『御霊砕き』をぶちかます結。ちょっと待って、今花嫁言った?
「そして別離の涙は私が流しましょう!」
 『水霊の戯れ(スイレイノタワムレ)』で水流弾をぶっ放すアイン。それは雄鷹とランジーリの別離(わかれ)を悲しむ涙のごとく……笑い泣きとか堪え泣きじゃないよね? ね?
 とにかくランジーリを引き離した3人はその場から離脱する!

 しかしランジーリもここで引き下がるようなヤワイ女(?)ではない。
「イエア゛ア゛ァァァ゛ァ゛!!」
 全力ダッシュで追いすがるというか、雄鷹を仕留める勢いのランジーリ!
「お前らー! 出番やでーっ!!」
 結の腕の中で雄鷹が『御鳥番衆』を召喚する。少しでも逃げる隙を作らねば。燕、雀、鳩、鶏、鴉の形をした精霊たちがランジーリの方を向き……全力で反転した。
「お前らー?!」
 今まで見たことない速度で離脱する御鳥番衆に雄鷹もツッコミを入れざるを得ない。だって、本能的に勝てそうにないって思うじゃん?

 ランジーリに距離を詰められ、覚悟を決めたアインが立ち止まる。
「仕方ありません。ここで決着を付けましょう!」
 アインの言葉に結も立ち止まり、雄鷹をそっと下ろす。
「(ランジーリの精神攻撃で)摩耗した雄鷹くんはどうぞ休んでいて下さい」
「雄鷹さん、あなたは頑張った……後は任せて!」
 座り込む雄鷹の前に立つ結とアイン。それはさながら姫を守る騎士のごとく。

「カエセェェェェェェ!!」
 接近するランジーリにロックオンされるアイン。それを迎撃すべく、アインが立て続けに水霊の戯れをぶっ放す。
「うん、『水霊の戯れ』で止まらないなら、私に出来ることないのでは?!」
 愛の力怖い。むしろ水に濡れて、水も滴る的なランジーリにアインは思わず結の影に隠れる。
「戦場のヒロインがアインさんなら私は盾……守ってみせる」
 あれ、ヒロインは雄鷹じゃなかったの? ともかく自身の腕を戦闘モードに切り替えた結が叫ぶ。
「ランジーリ! こっちよ!」
 その言葉に反応したランジーリが結を視界に捉え。
「恋敵ィィィィィ!!」
 さっきの光景を思い出したのか、突進先を変える。それに合わせて構える結。
「この一撃は、雄鷹さんのお見合い相手を決める一撃……! 私の肉球は優しくないわよ!」
 ランジーリと結が交錯する刹那。結の素早い一撃がランジーリの腹を捉える!
「『白魔掌撃((フリージング・スタンプ』!」
 超至近距離から絶対零度を乗せた結の肉球掌打。自分の速度と結のスタンプの威力で吹っ飛んだランジーリが壁に激突する。
「雄鷹さんとお見合いしたいなら、まず私を倒すことね?」
 その場から動かないランジーリに向けて結が勝利宣言を放つ。
「結くん、最高です!」
 その姿をカメラでパシャパシャと記録に残すアイン。かっこいい惚れるかも知れない。

 こうして、雄鷹のお見合い相手を決める戦いは幕を閉じた……。
「待って、これ何の戦いやったん?!」
 当の本人が一番置いてけぼりなのはご愛嬌である。

 ※このシーンはカオスです。ここに書かれた内容は特に効力を持っていません。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

天星・暁音
【天星零】と参加

…花を愛でることはまあ普通だよね…
女性とお茶したいってって要するに女子会みたいなのがしたいって事なのかな?
何にせよ零に近づけさせたくないなあ…
戦うなら仕方ないけど…とにかく俺が名前呼んで引き付けよう。そうしよう
「零、あんま近づいちゃ駄目だよ」
それにしても…改めてみてもやっぱり唯の変態にしか見えないね

名前を呼んで囮をしつつ相手が普通に話してる間はこちらも普通に会話に付き合います
戦闘時は第六感、見切り、敵を盾にするで回避しつつ味方を鼓舞し回復します
仮に零に必要以上に近寄るなら強烈な怒気と共に眉間に銃をつきつけて躊躇なく撃ちます
「零に近寄るなこのド変態!」

キャラ崩壊軽度でお願いします


天星・零
【天星暁音】と連携

暁音が気を引いてる間、手出しをしない間は遠くから見ています

こちらに興味を持った場合見た目は中性的何食わぬ何時もの笑顔(内心はどす黒い)で対応

『あはは‥困りましたね。まさかこちらに来てしまうとは‥でも、やめた方がいいですよ?いえ、本当に‥家族が鬼の様になるので‥もう手遅れかもしれませんが。』

暁音の追撃後、【オルタナティブ・ダブル】とenigmaで出した夕夜がPunishment Blasterを無言で放つ

『あぁ、もちろん。‥僕も機嫌が悪いので覚悟は出来ていますか?』(微笑みつつもドスの効いた黒いオーラを放ってるかの様に)

キャラ崩壊はあまりしない程度でネタ、アドリブお願いします



●お見合いだけが戦いじゃない
 お見合いに挑んだ猟兵たちが散って(?)いく中、暁音と零は冷静に、というか、半分呆れ顔で状況を確認していた。
「零、あんま近付いちゃ駄目だよ」
 暁音が隣に立つ零を見上げながら言う。対する零は微苦笑するばかりである。
「それにしても……改めてみてもやっぱり唯の変態にしか見えないね」
 確かにこれなら『近寄ってきたら反射的に撃ち返す』と思う。
(何にせよ零に近づけさせたくないなあ……)
 というわけで暁音、囮を決意。この場にいる以上、戦うのは仕方ないが、それにしても守らなければならないものがあるんだ。

「零、あいつは俺が引き付け……」
 暁音が零に作戦を伝えようとした瞬間。
 何故かランジーリが二人に向かって突進してきた。
「ワタシとお見合いィィィィ!!!」
「これまでと同じテンションで来るな」
 パン! パン!
「ゴハッ?!」
 暁音のクイックドロウで撃ち抜かれ、膝をつくランジーリ。
「くっ、ワタシとしたことが我を失っていたようね」
「「えっ」」
「えっ」
 暁音と零が思わずこぼした反応に、ランジーリも真顔で返す。
「「……」」
「……」

 とりあえず何事も無かったかのように相対する暁音&零vsランジーリ。やっとボス戦らしい構図に……。
「そっちのアナタ、イイ」
 やっぱりシリアスにはならなかった。零に対して唐突に色目を使い始めるランジーリ。どうやら第一印象は暁音より零の方が好み(基準は身長)らしい。
「あはは……困りましたね。まさかこちらとは……」
 中性的かつ何食わぬいつもの笑顔で対応している零……に見えるが、内心かなりどす黒い感情が渦巻いている模様。
「でも、やめた方がいいですよ? いえ、本当に……家族が鬼の様になるので……もう手遅れかもしれませんが」
「零に近寄るなこのド変態!」
 パン! パン!
「ゴハッ?!」
 暁音のエトワール&ノワールで撃ち抜かれ、膝をつくランジーリ。先程とは違い、迎撃というよりは最早仇討のレベルで強烈な怒気と共に魔力の弾を撃ち込まれてる。この一撃で仕留める気満々でしたね?

「俺が引きつけるから、零は少し離れてて」
「わかった、気を付けて」
 作戦というか、零を守るように前に出る暁音。それを見て零が距離を取るべく踵を返す。
「ランジーリ! 聞きたいことがある!」
 暁音の言葉に、ランジーリの向きが変わる。
(零が逃げる(?)時間を作らないと)
 と声をかけた暁音である。隙を作るならこれまでに集めた情報を活用するしかあるまい。
(……花を愛でることはまあ普通だよね……)
 一応、心は女っぽいし。
「女性とお茶したいって要するに女子会みたいなのがしたいって事なのかな?」
 それは普通の問いかけ。問われたならばランジーリも応える。
「えぇ、そうね。女子会も楽しいワ。こう、どうでもいいようなくだらないようなおしゃべりをしつつ……」
 ふっ、と微笑を浮かべながらランジーリがのたまう。この辺の精神は本当に女子……。
「底の底にある欲望を引っ張り出して壊すのが! とても楽しいのヨォォォォ!!」
 なんてものじゃ全然なかった。絶叫しながらクラウチングスタートを切るランジーリ。向かう先はもちろん暁音。
「アナタの欲望を教えてェェェェ!!」
「近付いてくんな」
 パン! パン! パン! パン!
「ゴハッ?!」
 暁音の2丁銃による2回攻撃クイックドロウで撃ち抜かれ、膝をつくランジーリ。もちろん真実なので暁音はノーダメージだ。

●その頃
 そんなやりとりを少し離れた位置より見守る零。もちろん楽しんでいるわけではないし、暁音は心配だし、しかし暁音の気遣いは嬉しい。
 そんな葛藤の中、とりあえず迎撃できているっぽいので、立ち位置を変えていないのだが。
「……ふむ」
 見ているのも飽きたし、ランジーリが度々暁音に襲いかかろうとしているのも気に食わないし。
 そんなわけで零、『オルタナティブ・ダブル』とenigmaの力を併用して、裏人格の夕夜を顕現させる。
「やっと俺の出番だぜ」
 と銀の髪を揺らしながら、夕夜が辺りを見渡しつつ。
「……あー……」
 何かを察した。特に呼ばれた理由とか。なので、砲撃用意。虚空から遠隔砲撃ユニット『Punishment Blaster』を引っ張り出す。そして構え。

 発射(ファイア)。

 無言かつ無慈悲にぶっ放される計4基のブラスター。直撃して吹っ飛ぶランジーリ。
「ふぅ」
 狙い通りにいってひと息つく夕夜とすたすたとランジーリの元へ歩いていく零。
「……僕も機嫌が悪いので覚悟は出来ていますか?」
 微笑みに湛えたドスの効いた黒いオーラがランジーリにプレッシャーだ!

 そんなわけで、零の狩り(?)が始まる。
「あなたの気持ち、わかるわ!」
 とランジーリは華麗に舞って回避する。零の心を読み取ったその回避は彼の攻撃をことごとく回避する。
「いやあ、僕の家族に手を出すなんて、フフフ」
 それでも零は笑みを浮かべたまま攻撃を繰り返す。
「無駄だとわからな……」
「イイ的だなコレ」
「ギャァァァァ?!」
 4条のブラスターがランジーリを飲みこむ。零の攻撃は回避できても、夕夜は今、別の個体。そして遠隔操作ユニットという特性。これで捉えられないわけがない。

 そんなわけで天星の家族によるランジーリ撃退は成功したのです、まる。
「もう来なくていい」
「本当にね」
「俺ももういいわ……」
 暁音、零、夕夜。3人とも辟易してたそうな。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

上月・衒之丞
……お見合い、なぁ。
あちきも太夫でありんす。
残念ながらあちきから愛の安売りは出来んせん。
申し訳ありんせんが、主への手向けの花は、主自身が咲かせなんし。

ま、他人のお見合いは興味深く眺めていよう。
興味はあるのだが。
遊女である以上、客じゃない相手に愛は囁けないから致し方ない。

見合いが終わったらこちらの出番だな。
と言っても、既に糸の仕込みは見合い中に済ませているのだが
煙管を燻らせ紫煙をふぅと吐いて、背を向け立ち去るそぶりを見せよう。
「興味深うありんした。では」

追って来ようが来まいが後は仕留めるだけだ。
張り巡らせた糸で地面に縫いつけてやろう。
「煙に巻いても見えなんしか?愚かな……無明弦月流、睦月」



●戦いの舞台の裏側で
 ランジーリと死闘(お見合い含む)を繰り広げる仲間たちを見守る影。それは上月・衒之丞(泡沫の遊女・f11255)であった。
(興味はあるのだが)
 と特にお見合い光景を興味深く眺めている衒之丞である。その一方で。
(遊女である以上、客じゃない相手に愛は囁けないから致し方ない)
 とも思う。まあ、現状ランジーリ相手ではカオスな絵面にしかなっておらず、衒之丞の思うような愛を囁く場にはならなさそうですけども。

 とかなんとか思索に耽っていた衒之丞の頭上を吹っ飛ばされたランジーリが飛んでいく。いかなランジーリとは言え、まともに攻撃を食らえばこのようなこともありえる。
「……ふむ」
 どうやら衒之丞の出番が来たようだ。足音もなく、ただ衣擦れの音が微かに、そして艶めかしく、響いた。

●生き様
 ランジーリが再び立ち上がる。ダメージはかなり負っているが、猟兵たちに愛を囁く(こちらは変態的破滅性)ために。それは本能といってもいいかもしれない。
 その前に現れた衒之丞。二人の視線が合い、そして初見にてランジーリは笑みは浮かべる。
「アナタもワタシと『同じ』なのカシラ?」
「……さて?」
 煙管を燻らせながら答える衒之丞。
 酒場にて。ランジーリの趣向を『良い趣向』と思ったのも事実だ。あくまで『オブリビオンでさえなければ』という前提だが。
 『男女問わず愛を囁く』という点においては二人は同じなのかもしれない。だがその生き様は『違う』ものだろう。
「ふぅ」
 それは紫煙を吐く仕草にして、辺りを支配していた沈黙を断ち切る衒之丞の吐息。
「興味深うありんした。では」
 踵を返し、背を向け。その場を立ち去ろうとする衒之丞に対し。
「アナタの欲望を教えてェェェェ!!」
 ランジーリが衒之丞を背後からハグしようと突撃する。
 刹那。
「がっ?!」
 その動きが絡め取られる。衒之丞によって張り巡らされた鋼線によって。既に仕込みは終わっていたのだから。振り向いた衒之丞がランジーリに近付いていく。
「煙に巻いても見えなんしか? 愚かな」
 そして衒之丞が言の葉を紡ぐ。
「あちきも太夫でありんす。残念ながらあちきからの愛の安売りは出来んせん」
 それは先のランジーリの問いの答えでもあり、衒之丞の矜持――生き様でもある。
 ゆえに一言。
「……無明弦月流、睦月」
 『ムツキ』と、衒之丞が紡いだ言葉が弦を伝い。直後、飛び散るのはランジーリが咲かせた赤。
「申し訳ありんせんが、主への手向けの花は、主自身が咲かせなんし」
 それは現在の世界に別れを告げる、赤い花。

●取り戻した未来の可能性
 かくして。
 猟兵たちの尊い犠牲と活躍により、この村に巣食う変態……じゃないオブリビオンたちは退治された。

 取り戻したのは、村の未来。支配ではなく、自由と選択で以てもたらされる未来だ。……まあ、何かに目覚めた人たちがヒャッハーから戻れなくなってるかもしれないが、それで自身の選択なのだろう。
 猟兵たちもまた選ぶことができる。
 すなわち、この物語をどう捉えるか。自身の活躍と記憶するか、夢まぼろしというか何かの気の迷いであったとするか。

 選択。それは現在(いま)に生きる者にしかできない、とても大切なこと。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月15日


挿絵イラスト