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ネコと和解せよ

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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●グリモアペースにて
「親方! 7の月に空からネコが降ってきて世界は滅亡するにゃ!」
 集まった両兵たちを前にいきなりそんなことを抜かすゆすらちゃんこと山根・桜桃(ヤマネコ・f28269)である。
 当然しーんと痛いくらいの沈黙がその場を支配したわけだが、ゆすらちゃんは不満そうな顔だ。
「むー。そこは『なんだってー!?』と声を揃えて驚いてくれたりしないと、ゆすらちゃんつまんないにゃ……」
 むしろ今の言葉で呆れ果てたような空気が広まってます。
「しかたないにゃー。じゃあ、ちゃんと話すにゃ……」
 最初からそうしてくださいね?
 というわけでゆすらちゃんは真面目に事件のことを語りはじめた。
「つまりだにゃ、カクリヨファンタズム名物の週刊カタストロフの時間なんだにゃ。
 今回は、ネコがいっぱい溢れかえって、みんながネコになって、世界が大ピンチなのにゃ。みんなネコになって炬燵で丸くなってたら、誰も働かなくなるから、世界滅ぶにゃ」
 ゆすらちゃんの口調ではまるで深刻さは感じないが、これはこれで世界がピンチなのは間違いない。
「黒幕は、飼い主とはぐれた寂しさから妖怪になった化け猫にゃ。その寂しさが、ネコを産み出して、ネコが溢れて集団かまってにゃんになったにゃ。さらに一緒に現れた骸魂に取り憑かれた妖怪もネコに……ねこまたウィスプになって、寂しくなってかまってにゃんになるにゃ」
 このままでは、かまってにゃん……かまってちゃんなネコで世界が覆い尽くされてしまう、という。
「そこでみんなには、ネコと遊んでほしいにゃ。ネコをもふもふしたり、なでなでしたりして、ネコの寂しさを解消させるにゃ」
 たっぷり遊んで寂しさも解消されたら、大量に現れたネコも消えるし、骸魂も昇天してもとの妖怪に戻るとのこと。
「黒幕がいるのは、とある迷宮化した神社にゃ。迷宮の入り口の参道に飛ばしてあげるから、あとは任せるにゃ!」

●カクリヨファンタズムのとある参道にて
 ここは薄暗い参詣道。
 一見するとただの一本道だが、迷宮化した影響で、それはどこまでも長く入り組んでいる。
 そして長い長い道を行くものを惑わすように、そこかしこから鳴き声が聞こえる。
 寂しそうな、淋しそうな、そんなネコの鳴き声が。
 にゃーにゃー。にゃーにゃー、と……。


雅瑠璃
 こんにちは。またはこんばんは。
 雅です。

 というわけでカクリヨファンタズムから、ゆるゆるにゃーにゃーなカタストロフをお届けします。
 ネコに覆われたこの世界は、みなが炬燵で丸くなる怠惰な世界となって、滅びの危機に晒されているのです!

 この事態を引き起こしている黒幕は、ご主人様と生き別れた寂しさから妖怪化した化け猫ですが、黒幕のもとに行くまでには大量のネコと戦う……もとい、遊ぶ必要があります。

 1章は冒険です。
 迷宮化した参詣道の、そこかしこから聞こえる淋しそうなネコの鳴き声。
 鳴き声に惑わされずに突破する……のもいいですが、ここはやはり、ネコと戯れましょう。
 可愛がってあげれば、満足したネコは消えて、黒幕のいる神社への道も開けます。

 2章は集団戦です。
 黒幕のいる迷宮化した神社の境内で、ねこまたウィスプと戦う……のではなく、戯れましょう。
 こちらもまた、ネコの寂しさを解消させるほどに遊んであげれば、骸魂も昇天してもとの妖怪に戻ります。
 ……もとの妖怪がネコとは限りませんが。
 膝に抱いてもふもふしてたら、急にじいさん妖怪に変わるとかあるかもしれませんが!(笑)

 3章はボス戦です。
 黒幕である化け猫との対決……ですが、やっぱり戦うよりは、寂しさが紛れるほどに遊んであげてください。満足したら昇天して、異変も解決します。

 というわけで、今回は全般的にネコと遊ぶシナリオになります!(断言)
 戦闘?なにそれ、って感じなので、ネコと戯れに来てくださいませ。

 それでは、プレイングお待ちしてます。
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第1章 冒険 『昏い参詣道』

POW   :    ただ心を強く持って進む。

SPD   :    惑わされる前に突破すればいい、急いで駆け抜ける。

WIZ   :    耳を塞いで進む。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●カクリヨファンタズムのとある参道にて
 ここは薄暗い参詣道。
 一見するとただの一本道だが、迷宮化した影響で、それはどこまでも長く入り組んでいる。
 そして長い長い道を行くものを惑わすように、そこかしこから鳴き声が聞こえる。
 寂しそうな、淋しそうな、そんなネコの鳴き声が。
 にゃーにゃー。にゃーにゃー、と。

 辺りの茂みのなかから、ネコの瞳が見え隠れしている……。
大町・詩乃
【POW】

みんなネコになって炬燵で丸くなって世界が滅ぶ。
なんて理想的な世界崩壊。

いえ、どのような形であれ世界を滅ぼす訳にはいきません<汗>。
(浮かんだ迷いを振り切り)解決の為に頑張ります!

と参詣道を進みますが、茂みから聞こえるネコの寂しそうな泣き声に、決意があっという間(3秒くらいで)に溶けてしまい…。

「可愛いネコちゃん達ですね~、寂しかったんですか。いっぱい甘えてくれて良いのですよ♪」と、ひたすらネコ達を抱き上げたり、膝の上に載せたりしてもふって愛で、持参した猫じゃらし等の道具で遊んで満足します…、(本音が漏れました<汗>)もといネコさん達を満足させてあげます。

成仏したら名残惜し気に先を進む


三上・チモシー


みんな猫になって猫がいっぱいってだけ聞くと、なんかすごく平和なんだけど、最終的には滅亡しちゃうんだ……
カクリヨファンタズムって大変な場所なんだねー

まあ、そんなことより猫さん!
猫さーん、こっちおいでー♪
おやつ持ってきたよー
UDCアースで大人気の液状のおやつだよー
おいでおいでおいでー♪

猫さんがこっちに近寄ってくれたら、おやつをあげながらなでなで
嫌がらないようなら、ひざに乗せてなでなでもふもふしたいなぁ

猫さんかわいいー♪
どっちかっていうと犬派なんだけど、猫派に傾きそう……



●猫まっしぐら
「みんな猫になって炬燵で丸くなって世界が滅ぶ……」
「みんな猫になって猫がいっぱいってだけ聞くと、なんかすごく平和なんだけど、最終的には滅亡しちゃうんだ……」
 グリモア猟兵から聞いた今回の世界滅亡の危機の話を思い出し、大町・詩乃(春風駘蕩・f17458)と三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)は、それぞれに感慨深げに呟いていた。
 ただ、それに続く言葉はまるで正反対。
「なんて理想的な世界崩壊……」
「カクリヨファンタズムって大変な場所なんだねー……って、えぇ!? 崩壊させたらだめだってば!?」
 少し憧れるように呟いた詩乃の小さな声を、チモシーもさすがに聞き逃さない。
 いくら猫好きであろうとも、世界を滅ぼしていいわけはないのだ。当たり前の話である。詩乃もさすがに本気ではなかったのだろう。赤面しつつも慌てて言い直す。
「そ、そうですっ。どのような形であれ世界を滅ぼす訳にはいきません。解決の為に頑張ります!」
 内心に浮かんだ迷いを振り切るように、そう言って拳にぎゅっと力を籠める詩乃であった。

 ともあれ2人は黒幕の化け猫がいるよ言う神社を目指し、迷宮化した参詣道を進んでいく。
 詩乃は固い決意と共に、猫に対する迷いを振り切って……。
「あ、そんなことより猫さん!」
「猫の寂しそうな泣き声が……」
 ……振り切ってなんかいなかった。
 チモシーが指さす方向には、寂しそうににゃーんとなく猫の姿があり、それを見て声を聴いた詩乃の決意は3秒ほどで溶けて消えていたのである。
「猫さーん、こっちおいでー♪ おやつ持ってきたよー♪」
 もちろん我慢する気なんてまったくなかったチモシーは、詩乃の逡巡とか全く無関係に、UDCアースでも人気のチューブ状の猫まっしぐらなおやつを持って猫を手招きしている。
 にゃーん。にゃーん。
 そんな2人の気配を察したのか、少しずつ周りの猫の声も増えていき、参詣道の茂みの中から続々と猫が姿を現してくる。
「おいでおいでおいでー♪」
 そしてチモシーは次々とおやつで釣って猫を呼び寄せていき、おやつを食べている猫を抱き上げて、その頭を、背中を撫でている。
「猫さんかわいいー♪」
「本当に可愛い猫ちゃん達ですね~、寂しかったんですか。いっぱい甘えてくれて良いのですよ♪」
 詩乃も、チモシーがおやつで呼び寄せた猫を抱き上げて、愛しむように可愛がり始めるのだった。

 2人はそのまま、参詣道の傍らにあったベンチに腰掛け、膝の上にネコを乗せて、その背中を撫でながらゆったりとした時間を過ごしていた。
「よしよし、いい子ですね~」
 詩乃は膝の上に猫を乗せてもふもふ愛でながら、周りに集ってくる猫たちに猫じゃらしを使って遊んであげている。その笑顔はとても満足そうだ。……たまにふと我に返っては、自分が満足するのではなく、猫を満足させないとという使命感的なものが浮かぶのだが、それも3秒ほどたてば元に戻り、やはり自分が満足そうな笑顔を浮かべていた。
「どっちかっていうと犬派なんだけど、猫派に傾きそう……」
 チモシーも、猫たちにおやつをあげたり、膝の上に乗せた猫をなでなでもふもふしながら、満面の笑顔でそんなことを呟くのだった。

 寂しがりやで、人懐っこい猫たちは、そんな2人に存分に可愛がられて、やがて万zくした猫たちから、1匹ずつ順番に昇天していくのだった。
「あ……満足したのかなー?」
「ちょっとだけ名残惜しいですね……」
 満足し昇天した猫たちに別れを告げて、2人は参詣道を先に進むことにした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠
「さて、思いっきり甘やかしてあげますか…私のテクニックを味わってね。」
今回はネコさんが破滅のトリガーだけどせっかくの機会だし、趣向を凝らした甘やかしタイムを施していっしょに遊んでどんどん満足して貰おうかな。
ワンパターンでネコさんを飽きさせては申し訳ないから、打咎鞭『九尾〆下帯』の猫じゃらしコースと尻尾で甘やかすモフモフ尻尾コースも用意しておきたいね。

WIZで行動
ネコさんと遊ぶ前にとりあえず、感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を放ち【追跡】や【情報収集】で周辺の情報を出来るだけ集めておきたいかな。
もしかすると、途中でネコさんに捕まってモフられてしまう可能性が有るから注意しないとね。

アドリブ連帯歓迎


猫塚・咲希
な、なんだってー!?
ネコで溢れかえって大ピンチな世界だって!?
何とかしなきゃ!ボクもネコだし!元からだけど!

かまってにゃんなネコちゃんたちと遊んであげよう
「ほーらおいでー、猫まっしぐらなUDCアース印のツナ缶(無塩タイプ)だよー」
パカリと開けたら、ネコだもの、音を聞きつけて寄って来るでしょ
ボクの尻尾も猫じゃらしがわりにふーりふり、ぴこぴこ
気ままに気楽に、あんまり構いすぎて飽きられない程度に構ってあげる
「やっぱりネコは可愛いなぁ」
ネコが可愛いってことは、つまりネコ女子高生なボクも可愛い!?キャーッ

アドリブ・連携歓迎


平賀・廣葉
【WIZで挑戦】
【アドリブ・絡み歓迎です】
これでも羅刹ですので、尋常な動物には怯えられがちなのですが、
この度のにゃんこは尋常ではない存在
つまりは可愛がり放題なのですね
ここぞとばかりに楽しませて頂きましょう!

(こほん)もとい、カクリヨファンタズムのため、オブリビオンを生み出さないため、精一杯にゃんこを可愛がりましょう
首元や脚の付け根、尻尾の付け根を撫でると喜ぶそうです
ちょっと乱暴なくらいが良いとも……力加減が難しいですね

あ、あとあれも試したいです、ねこじゃらし!
八葉にもねこじゃらし形態はありませんので何とか……髪などはどうでしょう?

ああっ!?このままでは先に進めません!?(耳をふさいでダッシュ)



●猫じゃらし
「な、なんだってー!? ネコで溢れかえって大ピンチな世界だって!?」
 と驚く猫、もとい、猫顔のキマイラの猫塚・咲希(過去は人の間を往く・f24180)である。
「そーそー。今回はネコさんが破滅のトリガーだってさ」
 そんな咲希の言葉を聞いて、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)はうんうんと頷いていた。
「ま、せっかくの機会だし、趣向を凝らした甘やかしタイムを施していっしょに遊んでどんどん満足して貰おうかな?」
「つまりは可愛がり放題なのですね! ここぞとばかりに楽しませて頂きましょう!」
 そして朱鞠の方針に、平賀・廣葉(亡国の羅刹姫・f11925)が力強く頷いている。
 なにせ廣葉は羅刹だ。つまりは鬼だ。それゆえか、普段は普通の動物には怯えられがちなのだ。しかし今回の猫たちは普通の猫ではない。普通でないならば、近付いて可愛がることができるかもしれないのだ。
 もっとも、猫可愛がりたい欲求を出しすぎたことを恥じたか、廣葉は少しだけ頬を朱に染めると咳ばらいをし、言い直した。
「もとい、カクリヨファンタズムのため、オブリビオンを生み出さないため、精一杯にゃんこを可愛がりましょう!」
 ……あまり言ってることは変わっていない気がする。
 朱鞠も咲希も、そんな廣葉の様子を微笑ましく眺め、同意するのだった。
「そうそう、この世界を守るために何とかしなきゃ! ボクもネコだし! 元からだけど!」
 咲希の言葉に4人は顔を見合わせて大笑いする。
 ひとしきり笑った後、朱鞠は、自らと感覚共有した【忍法・繰り飯綱】の子狐分霊を偵察に放っていった。
「それじゃ、辺りの状況を調べつつ、ネコを探しにいこっか」
 そして2人に号令をかける。もちろん2人も頷き、迷宮と化した参詣道へと3人は入り込んでいくのだった。

 寂しがり屋で構ってほしい猫たちは、迷宮参詣道のいたるところに隠れている。
 偵察で放った子狐の報告を待つまでもなく、入り込んだ猟兵の気配がすれば、にゃーにゃーと鳴き声を上げ、茂みから目を光らせてみているのだ。
「道もほとんど一本道だし、これならネコと遊びながらのんびりいっていいかもね?」
 と、朱鞠が偵察の様子を伝えると、ならば待ってましたとばかりに先が周りの茂みから見ている猫たちに語り掛ける。
「じゃあ、遠慮なくかまってにゃんなネコちゃんたちと遊んであげよう。
 ほーらおいでー、猫まっしぐらなUDCアース印のツナ缶だよー」
 咲希は、さっそくUDCアースで人気の無塩タイプのキャットフードを取り出してパカリと缶を開け、文字通りの猫なで声とにゃッとフードの匂いで猫たちを誘う。
 匂いを嗅ぎつけた猫たちは、3人の周りにあっという間に群がって、3人を囲んでにゃーにゃーにゃーにゃーと大合唱を始めるのだった。
「思ったより多くて、ツナ缶足りないかも?」
「なーに、そしたらその分は、私の手にお任せだよ。思いっきり甘やかしてあげますか!」
 あっという間に用意したツナ缶がなくなっていく様子に苦笑する先に、笑ってそう答えた朱鞠は、手近な猫を捕まえては抱き上げて、撫で始める。
「……私のテクニックを味わってね?」
 くすっと妖艶に笑い、自らのもふもふな狐尻尾を使って、猫たちを遊ばせる。もふもふな尻尾が猫の身体を埋めるように優しく甘やかしていくのだった。
「首元や脚の付け根、尻尾の付け根を撫でると喜ぶそうですね?」
 廣葉も、恐る恐る猫を抱き上げて、聞きかじった知識をもとに猫の首や足の付け根などを優しく加減しながら撫でていく。
 ちょっと乱暴なくらいが良いとも聞いたのだが……羅刹の力で全力でやってしまうと、猫を傷つけてしまう。
「……力加減が難しいですね?」
「大丈夫大丈夫。そのネコさん、気持ちよさそうに喉ならしてるでしょ?」
 これでいいのかと不安そうな表情を見せていた廣葉だが、咲希の言葉を聞いて猫の方を見てみると、幸せそうにふにゃーっと欠伸などして気持ちよさそうだ。
「可愛いですね」
「うんうん、やっぱりネコは可愛いなぁ」
 猫を撫でながら和む廣葉を見て、咲希も嬉しそうに頷いていた。
「ネコが可愛いってことは、つまりネコ女子高生なボクも可愛い!? キャーッ♪」
「えっ……あ、そうですね」
 ……まぁ、咲希のこの自画自賛は、ちょっとだけ滑ったかもしれないが、見なかったことにしてあげる廣葉である。

「あはは。うんうん、猫は可愛いよね。でも撫でてばかりのワンパターンでネコさんを飽きさせては申し訳ないから、いろいろしてあげないとね?」
 もふもふ尻尾で猫を甘やかしながら、朱鞠はそんなことを口にした。
 それを聞いて、そうですねと廣葉が真っ先に反応する。なぜならやってみたいことがあったからだ。
「あ、それなら、あれも試したいです、ねこじゃらし!
 えっと、八葉にもねこじゃらし形態はありませんので何とか……髪などはどうでしょう!?」
 さすがに廣葉の一族に伝わる様々な形態に変形する武具の『八葉』にも、猫じゃらし形態なんかない。なら、髪の毛で猫をあやすべきかと首を振る廣葉だったが、そんな様子を朱鞠と咲希は笑って見ているのだった。
 何せ2人ともちゃんと猫じゃらしとして使えるものは用意していたのだから。
「ほらほらー、おいでおいで―?」
 朱鞠は、打咎鞭『九尾〆下帯』を猫じゃらし代わりに使って猫をあやし始める。
「ボクの尻尾も、ふーりふり、ぴこぴこ」
 咲希は自分の猫尻尾をフリフリと猫の目の前で揺らして、猫じゃらし代わりにしている。飛び掛かってくる猫をささっと尻尾が避け、それを見た猫がまた尻尾に飛びついて……と。
「ああ、いいなぁ。私もやりたい……ひゃっ!? 髪の毛引っ張らないでっ!?」
 そして廣葉のゆらゆら揺れるポニーテールもまた、猫じゃらし代わりになって、猫が飛び交ってきてしまったのだった。

 こうして3人は笑いあいながら、猫たちを撫でまわしたり猫じゃらしで遊んであげたりと、多くの猫たちを満足させて昇天させていった。
 そして、再び迷宮の奥の黒幕のもとへと進もうとする。が。
 にゃーん。にゃーん。
「まだネコはいっぱいいるみたいね?」
「ああっ!? このままでは先に進めません!?」
 聞こえてくる鳴き声に思わず耳を塞ぐ廣葉。
 どうやら彼女たちが先に進むには、もう少し時間がかかりそうなのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フロウヴェル・ゼフィツェン
◎ ♥♥♥♀♀
みさき(f05490)と一緒なの。

むう、見た目一本道なのにややこしいの…
あ、猫さん発見。みさきと一緒に追いかけるの。
…そして迷ったの。戻り道もよく分からないの…
とりあえず、猫さんいっぱいいるし遊ぶの。

ん、みさきの猫さん可愛い…
でも、こっちの猫さんも可愛いの(金の瞳の黒猫抱え上げて胸にぎゅっと)
一緒にもふもふなでなでするの…って、ん、ちょっとくっつきすぎかも…?
(みさきと胸押し付けあい猫達を乳サンド)
猫さん達も、なんか気持ち良さそう…?

って、他の猫さん達もすりすりしてきたの。
気持ちいいけど…ちょっと、くすぐったいかもなの…きゃうんっ。


刑部・みさき
◎♥♥♥♀♀
※服はパーカー+白ビキニ等
ベルちゃん(f01233)といっしょ♪

今日はねこさんたちといっぱいあそぶんだよね?
あ、ほら!ベルちゃん、あそこ!まってー☆
※先走って路地へ駆け込み爆速で迷う

…あれ?ここどこ?
ま、いっか♪ほら、ねこさんいっぱいー♪
※魚類故か猫達を多数【おびき寄せ】

あは、この仔すごくかわいいっ♪
※褐色肌に映える白い仔猫を抱き胸枕状態

ほらほら、ベルちゃんみてー!
わ、ベルちゃんの仔もかわいいっ☆
んしょ、よしよしっ♡(もふむにゅ)
※ベルと密な為、2人の巨乳で仔猫達を無意識にサンド
※2匹ともオスである為か妙にご満悦

わわっ、他にもいっぱいきちゃった!
きゃはは、みんなすりすりしないでー♪


フレミア・レイブラッド
♥♥♥◎

あっちこっちからねこの鳴き声がするわね…。
ねこと言えば、マタタビ、ねこじゃらし、鞠、ちゃ○ちゅーる!
これだけあればねこまっしぐら間違いないわね!
そうだ…どうせなら、ねこの気持ちになって戯れましょう

【ブラッディ・フォール】で「色仕掛けの春うらら」の「花魁猫又」の力を使用(猫耳に着物姿のフレミア猫耳モード)

さぁ、みんないらっしゃいニャ♪
にゃーにゃー♪なんだか楽しくなってきたニャー♪

あ、他に誰か来たニャ。みんなで遊ぶニャー♪(完全にネコ化・群れの一員化して通りすがった他の猟兵に猫達を率いて遊びに(絡みに)行ったり。場合(相手の絡み度)によっては【ウチらとイイコトするニャ♪】使用したりも…)



●むらがる猫
「むう、見た目一本道なのにややこしいの……」
 迷宮化している参詣道の中で、ベルことフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)は頭をひねらせていた。
 確かにここは一本道なのだが、迷宮化の影響で奇妙に折れ曲がって入り組んでいて、更に道のように見える茂みや物陰なども多く、一本道でありながら迷わせる構造になっている。
 そんな中を、親友と共に進んでいくフロウヴェルであったが……周りのいたるところから聞こえてくるにゃーにゃ―という鳴き声と、そして暢気な親友のおかげで、なかなか歩みは進まないのであった。
「あ、ほら! ベルちゃん、あそこ! まってー☆」
 その親友……いつもながらの白いビキニの上にパーカーを着ている人魚姫の刑部・みさき(おひさまのゆりかごぷかぷかまぁめいど・f05490)は、悩むフロウヴェルのことよりも、視界によぎった猫の方が大事とばかりに、独りでさっさと路地脇の茂みに向かって駆けだしていくのだった。
 なにせ年齢に反して幼く無邪気なみさきは、今回ここに来たのも、「今日はねこさんたちといっぱいあそぶんだよね?」というくらいの理解度だったのだからなおさら。もっとも今回に限っては間違っていないのが困りものではある。
「む、猫さん発見。……みさきを追いかけるの」
 フロウヴェルも、そんな親友の言動は熟知しているので、みさきと一緒に猫を追いかけて……正確には猫を追いかけていったみさきの後を追っていくのだった。

「あっちこっちから、ねこの鳴き声がするわね……」
 フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)はひとり参詣道の迷宮の中にいた。いや、より正確に言うなら、その一本道の迷宮から外れた裏路地の茂みの奥にある広間にやってきていた。
「……ねこと言えば、マタタビ、ねこじゃらし、鞠、チューブ入りのおやつ!」
 ネコの気配を追ってここまでやってきたフレミアは、楽しそうに猫用グッズの数々を取り出して、辺りの気配に向けて見せびらかしている。これだけあれば猫まっしぐら間違いないわねと自信満々で取り出したグッズは、さすがというか、それに惹かれて猫が次々と顔を出す。そして猫がフレミアの周りに集まってきたころ、フレミアはもう一つ企むのだった。
「そうだ……どうせなら、ねこの気持ちになって戯れましょう」
 こうしてフレミアは、【ブラッディ・フォール】によって過去に出会ったオブリビオンの力を己の身に取り込む。それによって今回は、猫耳で着物姿のフレミアが爆誕したのだった。
「さぁ、みんないらっしゃいニャ♪」
 身も心も猫になったフレミアは、自身に殺到する猫たちと平和に戯れるのだった……。

「……あれ? ここどこ?」
「迷ったの。戻り道もよく分からないの……」
 みさきとフロウヴェルのコンビは、見かけた猫を追いかけて路地裏から外れ茂みの中へと飛び込み、そして完全に道を見失っていた。
「ま、いっか♪ ほら、ねこさんいっぱいー♪」
 だが、みさきはそんなことは気にしないで、辺りにたくさんいる猫たちを見て目を輝かせている。人魚だからなのか、おさかなにつられて猫が大量に集まってきているらしい。……本当か?
「あは、この仔すごくかわいいっ♪ ほらほら、ベルちゃんみてー!」
 みさきは早速、手近にいた白猫を抱き上げると、楽しそうに頬ずりを始めた。
 みさきの日焼け肌に、白い猫のコントラストが良く映えている。
「仕方ないの。とりあえず、猫さんいっぱいいるし遊ぶの……」
 そんな様子を見てため息をついたフロウヴェルだったが、もう気にしても仕方ないと半ば諦めのような境地で、自分も猫を抱き上げるのだった。
「ん、みさきの猫さん可愛い……でも、こっちの猫さんも可愛いの」
 フロウヴェルが抱き上げたのは、彼女の白いロリィタ衣装とは対照的な金の瞳の黒猫だった。こちらも衣装とのコントラストが良く映えている。
「わ、ベルちゃんの仔もかわいいっ☆」
 無邪気に可愛いを連呼するみさきは、そのままフロウヴェルに身体を寄せていく。
 特に意識してのことではないのだろうが、仲のいい2人は自然と身体がくっつくほど密な距離感になり、そして共に抱き上げている猫が、互いの胸に挟まれるくらいに接近していた。
「んしょ、よしよしっ♥」
「一緒にもふもふなでなでするの……って、ん、ちょっとくっつきすぎかも……?」
 さすがにフロウヴェルの方は不自然に近付きすぎていることは気にするのだが……それも一瞬だけ。別にみさきとくっつくのが嫌なわけではないので、みさきの方からくっついてきているのをわざわざ引き剥がすつもりはない。
「猫さん達も、なんか気持ち良さそう……?」
 結局、2人の豊かな乳に挟まれている黒白の2匹の猫は、なんとなく幸せそうなのであった。多分どちらも雄だと思われます。
 そしてそんな2人に、更に猫が群がってくるのだった。
「わわっ、他にもいっぱいきちゃった!」
「他の猫さん達もすりすりしてきたの」
「にゃーにゃー♪ なんだか楽しくなってきたニャー♪」
 その群がってきた猫の中に、猫耳フレミアが含まれていたのは、はたして偶然か必然か……。

 少し前、猫耳フレミアは、自分にすりすりと近寄ってくる猫たちを引き連れて、新たにやってきたであろう人のもとへと移動していた。
「他に誰か来たニャ。みんなで遊ぶニャー♪」
 と完全に猫化しているフレミアは、みさきとフロウヴェルへと殺到する猫の群れの一員となってやってきて、そして猫たちと一緒にみさき&フロウヴェルに頬ずりを始めたのだった。

「あれれ? 猫の妖怪さん?」
「……というか、猟兵なの?」
 さすがに猫の中に混ざって現れた猫耳フレミアにツッコミを入れる2人だったが……猫化したフレミアはどこ吹く風である。
 それどころか。
「ウチらとイイコトするニャ♪」
 などと、ある意味捕食者モードへとチェンジしていたりする。猫だから捕食側なのは仕方ないよね。
「きゃはは、そんなにすりすりしないでー♪」
「気持ちいいけど……ちょっと、くすぐったいかもなの……きゃうんっ」
 頬ずりして甘える猫化フレミアと、たくさんの猫たちに群がられて、みさきやフロウヴェルは大忙し。
 そのまま猫たちや、猫耳フレミアが満足するまで、すりすりされたり舐められたりと、懐いてくる猫たちと延々と戯れていくのだった。

 なお、猫耳フレミアがどこまで猫化していたのかは、定かではない。
 次第にフロウヴェルもみさきも頬が朱に染まって声に艶を帯びてきた……なんてことがあったかどうかも、トップシークレットなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宮村・若葉
●心情
なるほど…週カタね
水曜ドラマとか金曜ロヲドショウみたいな感じね

寂しさ…うん、ちょっと解るわ
私でそれが埋められるのなら、協力しましょう

愛しいあの人を見ているだけでも満足な私だけれど
たまには必要とされるのも、悪くない…
…私も、どこか寂しさを抱えているのかもしれませんね

●猫の鳴き声
猫じゃらしをガントレットシールドに間隔をあけて複数を接着剤で接着して(あとで剥がし液で剥がしましょう)、私の一挙一動でみょいんみょいんと動くようにしてみましょう
この腕は丈夫なので興奮のあまり爪を立てられてもまあ、平気かしら、とかそんな感じです

ふふ、存分にかかってきてください
【怪力】と【盾受け】で受け止めちゃいますよ


織笠・アシュリン
ネコが溢れて世界が滅びる……流石週刊カタストロフ……

ふふん、伊達に使い魔をネコにしてるわけじゃないからね!
猫の扱い方は心得てるよ!
こら、そこ!「凡百のネコと一緒にするな」とか言わない!
……ともかく、猫じゃらし型の専用おもちゃを振って
「おいでー?あそぼー?」
ってネコたちを呼んでみよう
ちょっと来なくても大丈夫!
このおもちゃ、色々と先っぽを変えられるから、どんなぐーたらネコでも興味を惹かれちゃうよ!
何匹か来たら、あとは思い切り遊ぶ!
ごろごろーって転がったり、走ったり、じゃれ合ったり!
「にゃごにゃごー♪えへへっ」
飽きたら深追いせず待って、また遊びたくなったら一緒に!
気まぐれにはじっくり付き合うよ!



●週刊世界の危機(猫)
「ネコが溢れて世界が滅びる……流石週刊カタストロフ……」
 織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)は、何かを思い出すかのようにしみじみとそんなことを呟いた。
 その呟きを耳にしたからなのか、思いがけない返事が返ってくる。
「なるほど……週カタね。水曜ドラマとか金曜ロヲドショウみたいな感じね」
 言葉を返したのは、アシュリンとも同じ寮に住んでいる顔見知りの、宮村・若葉(愛に飢えた脳筋お嬢さん・f27457)である。
「いやいや、さすがにそれは違うような気がするよ……?」
「そう……?」
 なんとなく会話が噛み合っていないような気がするコンビである。
 それもそのはず。2人だけで行動とか、これが初めてなのだから。
「まぁ、とにかく、寂しがり屋の猫と遊べばいいんだったよね?」
 とりあえずを取り直して、アシュリンは現状を確認する。
 2人が今いるのは、黒幕がいるであろう神社に続く迷宮化した参詣道の中。より正確に言えば、その一本道から外れた路地脇の広場のような場所だ。
「寂しさ……うん、ちょっと解るわ。ええ、私でそれが埋められるのなら、協力しましょう。たまには必要とされるのも、悪くない」
「私も! 伊達に使い魔をネコにしてるわけじゃないからね! 猫の扱い方は心得てるよ!」
 とまぁ、こんな感じで、なかなか会話は噛み合っていない気がするのだが……それはともかく、わりと仲良く並んで猫たちのもとへと向かう2人であった。

「おいでー? あそぼー?」
 アシュリンは、持ち込んでいた猫じゃらし型の専用玩具をフリフリと振って、周りの猫たちに敵意がない事を伝えていく。
 そんなアシュリンの様子を見ていた若葉も、その真似をするように猫じゃらしを振り始めた。若葉の振るった猫じゃらしの正体は、ガントレットシールド……すなわち自身の欠損した腕の代わりとなっているメガリスに、瞬間接着剤で猫じゃらしを張り付けたものである。なので、若葉的にはただネコに向けて手を振っているだけなのだが、その手の動きに合わせて猫じゃらしがみょいんみょいんと動いているわけだ。
 そして、若葉の腕と連動した猫じゃらしの怪しい動きと、色々とその先っぽが変形しながら怪しい動きを繰り返しているアシュリンの猫じゃらしとに誘われた猫たちは、にゃーにゃーと鳴き声をあげなたら、どどどっと2人のもとに殺到してきたのであった。

「ふふ、存分にかかってきてください」
 みょいんみょいんと妙に動く猫じゃらしの張りついた腕を振りながら、若葉は余裕の笑みを浮かべていた。
 本当に遠慮なくどこからでもかかってくる猫たちが、猫じゃらしの腕に次々と飛び掛かって、時には爪を立てていたりもするのだが、何せその腕はメガリスだ。若葉的には特に問題なく平気であり、むしろそうして飛び掛かってきた猫を掴まえては、可愛がっていく。
「にゃごにゃごー♪ えへへっ」
 アシュリンは、自らも猫化したかのように泣き声をあげながら、飛び掛かるように押し寄せてきた猫たちと追いかけっこをしていた。一緒になって走って逃げたり、追いつかれて飛び掛かってきた猫を捕まえては抱きながらゴロゴロと芝生の上を転がったり。
 ある意味野生に還ったように、アシュリンは猫との追いかけっこを楽しんでいくのだった。

 こうして2人は、群がってくる猫たちと、心ゆくまで戯れていく。
 飛び掛かってくる猫たちを受け止め、抱きしめて撫でたり、時には気まぐれな猫たちが、飽きてまた離れようとするのを逆に追いかけてみたり。
 猫たちが満足するまでじっくりと、最後まで付き合ってあげるのだった。
(「愛しいあの人を見ているだけでも満足な私だけれど、たまには必要とされるのも、悪くない……私も、どこか寂しさを抱えているのかもしれませんね」)
 そんな感じで猫と戯れる時間は、若葉にとっても悪くないものだったようだ。くすっと嬉しそうな笑みをこぼしたのを、アシュリンもしっかりと見ていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
猫さん、可愛いですよねぇ。
折角ですし、出来るだけ満足していただきたいですぅ。

猫さん達も数が多いみたいですし、【饒僕】を使用し『僕』を召喚して一緒に遊んでいただきましょうかぁ。
『僕』も猫さんも個体ごとに性格が有りますから、そのあたりを[情報収集]してもらい、出来るだけ相性の良い方と遊んでいただきますねぇ。
勿論、私自身もねこじゃらしやボールで遊びますよぉ。

暫くしたら一休みですねぇ。
遊び疲れたりゆっくりしたい猫さんと一緒にお休みしましょう。
膝に乗せるなどして、ゆっくりと撫でさせていただきますねぇ。

しっかりと御満足いただけると良いのですが。


豊雛院・叶葉
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・【WIZ】使用
・アド/絡◎

■行動
猫さんに御座いますか。
女神様も好まれたとのことですし、とても可愛らしゅう御座いますね。

【豊饒顕現】を用いて[料理]を強化、猫の皆様の好まれそうな品を幾つか御用意して参りましょうや。
「蒸しささみ」や「煮干し」等が宜しゅう御座いましょうか。
「煮干し」は猫の皆様が食べ易い様、一度出汁を取りつつ柔らかくしたものをお持ち致しまする。

到着致しましたら、大人しい性格の猫の皆様と共にゆっくり致しましょう。
お腹を空かせた方々には、御用意した品を差し上げ、膝に乗せる等した上で、ゆっくり撫でさせていただきとう御座います。

猫の皆様にご満足いただけますよう。


鞠丘・麻陽
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
猫さん、とても可愛いんだよ。
一緒に遊びたいんだよ。

どこかの御店でゴムボールを幾つか買って行くんだよ。
後は、遊び疲れたとき用のお水かミルクが有るといいかな、だよ?

参詣道に到着したら、猫さん達に「おいでおいで」してからボールをその場で弾ませてみるんだよ。
好奇心の強い子達は出てくると思うから、そのまま一緒にボール遊びするんだよ。

しっかりと遊んで猫さん達も疲れてきたら、一休みするんだよ。
膝に乗せたり隣に座って、驚かせないようにゆっくりと撫でるんだよ。
私達なら胸に乗せてみることも出来そうかな、だよ?

楽しんで満足して貰えるといいんだけど、だよ?


鞠丘・月麻
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・【SPD】使用
・アド/絡◎

■行動
猫さん、ですか。
とても可愛いと思いますし、遊べるなら嬉しいですね。

麻陽ちゃんと一緒に買い出しに行っておきますね。
途中で「ねこじゃらし」が入手出来そうなら出来るだけ確保、無いみたいなら「手拭い」を買って、代用で使える様にしておきます。

参詣道に着いたら、出てきた猫さん達に「ねこじゃらし」を振って興味を持ってくれるのを待ちますね。
複数匹出てきてくれた場合は、両手で左右に振りながら下がったりして、じゃれて楽しんでもらいましょう。

猫さん達が疲れてきたら一休み、ですね。
膝に乗せたり隣に座って、ゆっくりなでたいです。

満足していただけるでしょうか。



●豊穣と猫
 身体のとある部分がとても豊かな少女が4人、迷宮化した参詣道へと入り込んでいた。
「猫さんに御座いますか。女神様も好まれたとのことですし……とても可愛らしゅう御座いますね」
「ですねぇ。猫さん、可愛いですよねぇ。折角ですし、出来るだけ満足していただきたいですぅ」
「うんうん。猫さん、とても可愛いんだよ。一緒に遊びたいんだよ」
「猫さん、ですか。そうですね、とても可愛いと思いますし、遊べるなら嬉しいですね」
 猫可愛いで意見の一致した4人。
 順に、豊雛院・叶葉(豊饒の巫女・叶・f05905)と夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)と鞠丘・麻陽(豊饒の使徒・陽・f13598)と鞠丘・月麻(豊饒の使徒・月・f13599)である。
 4人とも同じ、とある不思議な神社にて暮らす豊穣の使徒たちだ。
 仲がいいのも当然だろうか。
 そんな4人は迷宮化した参詣道を進んでいき、やがてちょっとした広場に出たところで、大量の猫たちの姿を発見したのだった。

「猫さん達も数が多いみたいですし、どうしましょうか?」
 というるこるの問いかけに対し、双子の鞠丘姉妹が声を揃えて自分たちに任せてと前に出た。
「「おいでおいで~」」
 猫なで声を揃えて、2人はそれぞれに猫の気を引くべく道具を取り出す。
 赤いアオザイを着ている姉の麻陽は、商店を覗いて買い込んでいたゴムボールをいくつか。
 青いアオザイを着ている妹の月麻は、姉の買い物に付き合った際にそこらの茂みで見かけていた猫じゃらしを。
 それぞれに手にして猫たちに見せてみる。ボールを転がし、猫じゃらしを振り。
 やがてそれに興味を惹かれた猫たちは、少しずつ茂みから姿を現して4人を囲むように、にゃーにゃーと鳴き声の合唱を始めるのだった。
「このまま一緒にボール遊びするんだよー」
 麻陽は鞠付きの要領でボールを地面にバウンドさせながら、自分についてくる猫たちを引き連れて、楽しそうに遊び始めた。弾むボールに合わせて猫が手を伸ばすが、麻陽はうまくそれをかわして猫と追いかけっこをしている。
「ええ、このままじゃれて楽しんでもらいましょう」
 双子の姉がしているように月麻も、猫じゃらしを振り振り振りながら、興味を惹かれて自分についてくる猫たちと戯れ始める。両手に持った猫じゃらしが振られるたびに、そこに猫が飛び掛かろうとして空振りし、にゃーんと鳴き声を上げていた。

 そして双子が猫と戯れている間もさらに数多くの猫が集まってきている。
「まだまだ猫さんの数いるみたいですねぇ。じゃあ、一緒に遊べる相手を呼びましょうかぁ」
 るこるは【豊乳女神の加護・饒僕】によって呼び出した僕を、猫に向かって解き放った。それぞれに個性のある僕は、自身と相性のいい猫とじゃれ合っている。
 ついでにるこる自身も、双子の用意していたボールや猫じゃらしを手に、その群れの中へと混ざっていくのだった。

「おや……皆さんと遊ぶ猫ばかりではないので御座いますね」
 叶葉の言うとおり、全ての猫が、双子やるこるとじゃれているわけではない。比較的おとなしい性格の猫は、近付いてはきたものの、遊びに加わるまでもなく周りにたたずんでいる。
「では、この子たちは私と一緒しましょうか」
 叶葉は猫たちに分け与えるようにいくつかのエサも用意していた。【豊乳女神の神勅・豊饒顕現】によって強化された料理スキルを駆使して用意した蒸しささみや煮干しをさらに乗せて猫たちの前に差し出す。煮干しなどは、猫が食べやすいようにわざわざ湯につけて柔らかくしたものを用意する徹底っぷりだ。
「さぁさ、遠慮なく召し上がるで御座いますよ」
 そのまま叶葉は、美味しそうに食べる猫を笑顔で眺めていた。

 そうして、遊びやら食事やらで猫をもてなしていく4人。
 祖のアソビだけで、あるいは食事だけで満足して昇天して消えていく猫も中にはいるが、まだまだ物足りないと4人に近付いてにゃーんと鳴くものも多い。
 けれども遊び疲れたようでほとんどの猫は既に大人しくなってしまっていた。
「皆さんお疲れのようですねぇ」
「では少しゆっくりと致しましょう」
 るこるや叶葉は、まだ残っていた猫を抱きかかえて、そのまま自分音膝の上に乗せる格好でベンチに腰掛けた。
 そして膝の上の猫の毛並みを、愛おしそうに撫でていく。
 大人しく撫でられて、気持ちよさそうににゃーと鳴く猫たちの姿を見て、双子も自分たちでもやりたくなって、猫を抱きかかえては自分の体の上に寝かせる。
「私達なら胸に乗せてみることも出来そうかな、だよ?」
「私は、膝に乗せたて、ゆっくりなでたいですね。猫さんたちも一休み必要でしょうし」
 麻陽は、巨大すぎる胸の上に猫を乗せてなでなでもふもふと猫をめでていた。
 月麻は、巨大すぎる胸で押しつぶしたりしないように慎重に膝の上に猫を乗せると、胸で押しつぶさないように細心の注意を払いつつ猫を撫でて愛でている。
 るこるや叶葉も自分の膝の上に乗せた猫を可愛がっており、優しい手つきで毛並みを撫でて喉を撫でて、猫が気持ちよく休めるように優しく面倒を見てあげるのだった。

 こうして4人と猫たちの、まったりとした時間が流れていく。
 遊び疲れたからか、それとも抱かれて撫でられることが気持ちよかったからなのか、やがて、満足した猫から順々に昇天していくのだった。
「しっかりと御満足いただけたなら良いのですがぁ」
「猫の皆様にはご満足いただけと存じますわ」
「私はとっても楽しかった。猫のみんなも楽しんで満足して貰えたならよかった、だよ?」
 昇天したのだから、満足してくれたと思って問題はないだろう。
 4人はそう結論付けて、最後の1匹まで可愛がっていった。
 そして猫たちは、十分満足したものから順々に、最後の1匹まで昇天していく。4人に楽しい思い出と、名残惜しさをもたらしながら……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弓削・柘榴
桜桃の頼みとあらば、依頼に行くこと自体はやぶさかでないが、
かまってにゃんとはまためんどうな子たちじゃな。

あちきがいうのもなんじゃが、本来猫とは気まぐれなものなんじゃがな。

ま、いいじゃろ。
かまってほしいというのも、気まぐれの一環と思えばいいことじゃ。
猫の喜ぶことは、わしは完璧に把握しとるしの。

なんといっても、猫と言えばマタタビじゃ。
さ、こいこい。いいものをやるぞ。

と、マタタビを取り出し、振りながら猫たちを引き寄せるかの。

子猫がいるなら、子猫には与えないよう注意しながら、
集まってきた猫たちに、少しずつ舐めさせてやることにしよう。

あまりいっぺんに摂るでないぞ。クセになりすぎてもいかんでな。


エリクシル・ノースポール

※ウエディングドレスが普段着な
ちょっと変わった子です?

ねこさん、寂しさいっぱい、すぎて、たいへん、なんだ、ね…
その寂しさ、治して、あげない、と!

ねこの鳴き声が聞こえて来て、ねこたちがやって来たら
非等価型錬成でねこじゃらしやボール等
ねこが好きそうなおもちゃを錬成して
それを使って一緒に遊びます

でも思った以上にたくさんいて
もみくちゃにされちゃうかも!?

ボールを多めに錬成して何とかしのぎつつ
引き続き遊んであげます

ねこじゃらしをゆらゆらさせたり
ボールを一緒に追いかけたり…

沢山一緒に過ごしていたら
遊び疲れて、たくさんのねこたちと一緒にお休みも?

お休みが終わって、ねこさんたちが満足したら改めて目的地へ!



●かまってにゃん
「桜桃の頼みとあらば、依頼に行くこと自体はやぶさかでないが」
 などと、ちょっとだけ面倒くささそうに弓削・柘榴(月読さんちの猫又さん・f28110)は呟いていた。
「……かまってにゃんとはまためんどうな子たちじゃな」
「ねこさん、寂しさいっぱい、すぎて、たいへん、なんだ、ね……」
 そんな柘榴の独り言に対してわざわざ返事をするかのように、小さなウェディングドレス姿の幼女……エリクシル・ノースポール(アルケミックフランケン・f28373)は呟いた。
「その寂しさ、治して、あげない、と!」
 エリクシルは、そのまま小さな拳をぎゅっと握って、ふんすと鼻息も荒く気合を込める。
「やれやれ……あちきがいうのもなんじゃが、本来猫とは気まぐれなものなんじゃがな。ま、いいじゃろ。かまってほしいというのも、気まぐれの一環と思えばいいことじゃしな」
 エリクシルの姿に毒気を抜かれたように、和服の袖で軽く口元を隠しながら、柘榴は静かに呟くのだった。
 猫の喜ぶことは、あちきはは完璧に把握しとるしの、と、ある意味自信満々に、エリクシルとは対照的に肩の力を抜きながら。

 やがて2人は、迷宮化した参詣道のちょっと開けた広場へとやってくる。
 そこにはかまってほしそうににゃーんと合唱する猫が何匹もたむろっていた。
「さ、こいこい。いいものをやるぞ」
 なんといっても猫ならマタタビじゃなと、柘榴はどこからともなくとりだしたマタタビを振り振りと振って、周囲の猫たちを纏めて呼び出した。
 当然のようにマタタビにつられた猫の群れが、柘榴へと殺到する。
 いや、柘榴にだけではない、猫たちと一緒に遊ぼうと【賢者の石と半擬造肉体による非等価型錬成】にて猫じゃらしやボールといった猫と遊ぶための道具を作っている最中のエリクシルをも巻き込んで。
「え? えええええ!?」
 柘榴自身はマタタビを駆使して猫をコントロールしつつ身をかわしていたのだが、不意に巻き込まれたエリクシルは溜まったものではない。あっという間に想像以上の数の猫に飲み込まれてもみくちゃにされてしまうのだった。

「……だいじょうぶかえ?」
「は、はい……」
 柘榴は少しだけ気遣うように、猫にマタタビを舐めさせながら、純白のドレスに猫の足跡をたくさんつけてしまったエリクシルに声をかけた。
 柘榴がマタタビを与えたのは成長を終えた大人の猫たちだけで、子猫には与えないように注意していたこともあり、子猫たちはむしろエリクシルに殺到するという結果になったのである。
「あまりいっぺんに摂るでないぞ。クセになりすぎてもいかんでな?」
 柘榴がマタタビを制限する分、エリクシルが用意した猫遊びグッズに期待するような猫の視線が突き刺さる。
「えと、じゃあ、こちらはおもちゃで、遊びましょう、ね」
 みんなで遊べるように多めに錬成したボールを猫たちに与え、自身は両手に持ったねこじゃらしで子猫をあやしていく。
 転がるボールを追いかけていく猫たちと一緒に駆けまわったり、じゃれてくる猫にやっぱり群がられたりしながら、エリクシルは猫たちを満足させるべく遊び続けるのだった。
 猫たちも、エリクシルと一緒に遊んだり、つかれたら柘榴のもとに言ってマタタビを舐めさせてもらったりと、思い思いに広場を駆けまわっていく。
「ふふ、面倒な子らじゃが、こうしているとなかなか可愛いのう?」
「いっぱい、楽しんでくれたら、うれしい、ね」
 2人はそう言って笑顔を見せつつ、満足するまで猫たちに付き合ってあげるのだった。
 ……まぁ、猫たちと一緒に駆けまわって疲労しているのはエリクシルだけではあるのだが、それはさておこう。

 やがて遊び疲れたエリクシルが、たくさんの猫と一緒にごろんと横になってすやすやと寝息をたてはじめた。
 エリクシルの周りで寝ている猫たちは、満足したのか次々と昇天して消えていく。
「ふむ。これでどうやら先に進めるようじゃが……ま、こやつが起きるまでもう少し待つか」
 柘榴はそんなエリクシルを優しく見守っているのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ねこまたウィスプ』

POW   :    惑わしの鬼火
【二股に分かれた尾の先端に浮かぶ炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【相手を幻惑する効果のある青白い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    顔を洗う
【夢中で顔を洗うことで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    化け猫の集会
戦闘力のない、レベル×1体の【化け猫達】を召喚する。応援や助言、技能「【『おどろかす』や『化術』】」を使った支援をしてくれる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●とある神社の境内にて
 大量に溢れかえっていた猫たちを満足させて昇天させながら、猟兵達は参詣道を通り抜けて、迷宮化の中心地である神社の境内にやってきた。
 ここに黒幕がいるはず。

 だが、そんな猟兵達を出迎えたのは、ねこまたウィスプの群れだった。

 ねこまたウィスプは、この場にいた妖怪たちに骸魂が取りついて変化したオブリビオンの猫だ。
 二股に別れた尻尾の先端にゆらゆらと炎が浮かぶ、本来なら危険な存在……なのだが。

 だが、それでも対処法は、先程までの猫と一緒。
 妖怪たちに取りついた骸魂は、寂しさを抱えた猫の魂なのだから。
 ゆえに満足するまでに遊んであげれば、骸魂が昇天して、元の妖怪に戻る。

 なお、元の妖怪がなんであるのかはわからない。
 例えば人型の妖怪でもあるいは巨大な妖怪でも、この猫の骸魂に浸かれたら、全てが等しくねこまたウィスプになってしまうのだから。
 どんな妖怪に戻るのかは、戻してみなければわからないので注意が必要かもしれない。
平賀・廣葉
●SPDで挑戦
巫覡載霊の舞で神霊体になってくるくる舞を踊って遊んであげます
これなら急に元の姿に戻って巨大な妖怪になったとしても大丈夫です
あ、でもこれ寿命縮むんでした……
命を惜しむわけではないのですが、この使い方はちょっと……
ユーベルコードの使用をとりやめて自力でやってみましょう
【地形の利用2】とかでなんとかこう……
猟兵になる前は病弱育ちでしたのでかけっことか運動の経験はあまりないですが頑張ります
おいかけっこ初挑戦でにゃんこと戯れるのは楽しいかもしれません


猫塚・咲希
そっかー。この猫又たちも、元は妖怪で、骸魂が取りついたから、こうなったんだね。
元の存在を覆い隠して、ここまで変質しちゃうのも、ちょっと悲しいものがあるな。
まあ、遊んであげればいいってことなら、遊ぶけれどね!

「ほーら猫又にゃんこたちー、おねーさんが遊んであげちゃうぞー」
寂しがりさんとのことなので、ボクの尻尾と併用して猫じゃらしをふりふり、ぱたぱた
あんまり激しく動かさないように気をつけつつ、気を引きます
傍に寄ってきたら優しく撫でてあげます、座り込んで膝の上に乗りやすいようにもしようか
「寂しかったんだね? もう大丈夫だよ、おうちに帰ろうか」

絡み・アドリブ歓迎


政木・朱鞠
優しい雰囲気だけど、やっぱり世界の終末を押し返すために頑張らないとね。
この猫さん達も迷子の骸魂と混じってしまった存在なのか、基になった妖怪さんも骸魂も早く解放してあげたいね…。
どの程度楽しませられるかは未知数だけど、思いっきりやってみる価値はあるよね。

WIZで行動
いっぱい遊んで…オヤスミナサイして貰うんだから覚悟してね。
『化け猫の集会』に対して、『忍法・火煙写身の術』の分身に【化術】で可愛い猫さんに変装させて鬼ごっこや隠れんぼの様なお遊戯を仕掛けてみようかな。
分身には戦闘力を逃げ足という武器に全振りで【時間稼ぎ】や【フェイント】を駆使して満足いくまで接待させて貰っちゃおうかな。

アドリブ連帯歓迎



●寂しき猫又
 にゃーん。にゃーん。
 神社の境内にやってきた猟兵達を出迎えたのはねこまたウィスプたちだった。
 寂しそうに鳴き声を上げ、人魂の燃える尻尾を振り振りと揺らしている。
「そっかー。この猫又たちも、元は妖怪で、骸魂が取りついたから、こうなったんだね……」
 そんなねこまたウィスプたちの様子を見ながら、猫塚・咲希(過去は人の間を往く・f24180)は少しだけ目を伏せた。
「……元の存在を覆い隠して、ここまで変質しちゃうのも、ちょっと悲しいものがあるなぁ」
「あ、そうですね。この子たち、元は別の妖怪なんでした」
 咲希の呟きを受けて、今思い出したように、平賀・廣葉(亡国の羅刹姫・f11925)はポンと手を叩いた。ねこまたウィスプと遊ぶことばかり考えていたので、そのことはすっかり頭から抜けていた模様。なので改めて考え直す。
「……元に戻って急に巨大化してもあれなら……あ、でもこれ寿命縮むんでした……命を惜しむわけではないのですが、この使い方はちょっと……」
 元の妖怪に戻った時のことを想像しながら、廣葉は、どうやってねこまたウィスプと遊ぼうかと考えていたりする。今口走ったように、ユーベルコードを使って神霊体になって、くるくる舞を踊って遊んであげようかと割と真剣に考えていたのだが、さすがにその代償が大きいので遠慮したいところだ。
「まぁ、元が何であれ、この猫さん達も迷子の骸魂と混じってしまった存在なら、基になった妖怪さんも骸魂も早く解放してあげたいね……」
 政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)も気持ちは一緒だ。寂しい猫の骸魂も、元になった妖怪も、どちらも助けたい。どの程度楽しませてあげられるかは未知数だけれども、思いっきり遊んであげる価値はあるはずだ。
「優しい雰囲気だけど、やっぱり世界の終末を押し返すために頑張らないとね」
「だね。……まあ、遊んであげればいいってことなら、遊ぶけれどね!」
 朱鞠と咲希はそういって顔を見合わせ笑い合う。もちろん廣葉も異存はない。
 ここまでの道中がそうであったように、3人は、ねこまたウィスプと遊ぶことにするのだった。

「ほーら猫又にゃんこたちー、おねーさんが遊んであげちゃうぞー」
 咲希はまず、近くにいたねこまたウィスプに声をかけた。
 寂しがりさんのねこまたウィスプだと聞いていたので、咲希は猫じゃらしと尻尾をふりふりぱたぱたと振るいながら、ねこまたウィスプたちを引き付けていく。
 そうして咲希は、いや咲希だけではなく朱鞠と廣葉も、傍に寄ってきたねこまたウィスプたちを膝の上に抱き上げると、優しく撫で始める。
「寂しかったんだね? もう大丈夫だよ」
 にゃーん。にゃーん。
 咲希が撫で始めると、何かを訴えるかのようにねこまたウィスプが鳴き声を上げた。
「おー、よしよし。一緒に遊んであげるから寂しくないですよー」
「いっぱい遊んで……オヤスミナサイして貰うんだから覚悟してね」
 廣葉と朱鞠も、ねこまたウィスプを抱き上げて撫でながら話しかけている。
 にゃーん。にゃーん。
 3人はそうして猫かわいがりするのだが……それでは物足りないと言われている様な気になって、少し思案した。
「……そういえば、この境内けっこう広いですよね」
 どうするか考えていた3人の中で、ふと廣葉がそんな事に気が付いた。
「つまり、広いから動き回っても大丈夫?」
 そしてこの境内という場所を利用して遊んであげようかと考えた廣葉の言葉に、咲希が付け加えた。
「なら、鬼ごっこや隠れんぼの様なお遊戯を仕掛けてみればいいかな?」
 そして朱鞠の提案に2人とも「それだ!」と乗ってくるのだった。

 というわけで、猟兵達とねこまたウィスプは、境内の広い所を使って鬼ごっこをすることにした。
 ねこまたウィスプたちに満足してもらうために、接待プレイを考えていた朱鞠は【忍法・火煙写身の術】で分身の召喚を始める。それによって生まれた分身たちには、猫の姿をさせて『鬼』として解き放っていく。そして、猟兵チームと、ねこまたウィスプたちとが、鬼となった分身たちを追いかけて駆けだしていくのだった。

「……苦しそうだけど大丈夫?」
「え、ええ、何とか……」
 追いかけっこをしながら、肩で息を始めた廣葉の様子を見て、咲希が声をかけた。
 廣葉は、もともと猟兵になる前は病弱育ちだったため、このようなかけっこで動き回る遊びの経験はあまりない。だけれども、今なすべきことは理解しているので、廣葉は強気に笑みを浮かべると、答えた。
「頑張ります。……それに、おいかけっこ初挑戦で、にゃんこと戯れるのは楽しいかもしれません」
「それならよかった。じゃあ、目いっぱい楽しんでいこ」
 廣葉の笑顔に安心して、咲希もそう笑顔を返しながら、鬼ごっこの続きを再開する。
「よーし、捕まえたねっ」
 追いかけっこをしばらく続ける中で、朱鞠は分身たちに加減をさせて、ねこまたウィスプによって捕まえられるように逃げ足をコントロールしていた。
 その結果、鬼を捕まえたねこまたウィスプたちは、次々と満足して、骸魂を昇天させていく。
 骸魂が昇天していくったあとに残されたのは、巨大なものはこのあたりにはいなかったようで、小柄で大人しい動物型の妖怪ばかり。解放された妖怪たちは、安心して力尽きたように、その場に横になっていく。
「これで、このあたりのは全部かな」
「そうみたいね。分身たちもお疲れ様」
「……今度はお昼寝の時間ですかね?」
 戦い(?)を終えた3人は、そう言って笑いあうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
この方々が、『骸魂』の猫さん達ですかぁ。
確かに少々変わってはおりますが、可愛らしいですぅ。

基本的には、先程と同様に可愛がってあげれば良いですかねぇ?
流れも『性格に合わせて一緒に遊ぶ』→『疲れてきたら一緒に一休み』で良さそうですぅ。

ただ、加減が解らず『じゃれるつもりで暴れてしまう』可能性も有りますからそのあたりの対処は視野に入れておいた方が良さそうですねぇ。
尻尾の先端の『炎』は、私が【仰域】で吸収して防げばよいでしょう。

後は戻った際に発生しうるトラブルに注意しつつしっかりと遊びますねぇ。
えっちぃ妖怪さんが、そのままセクハラしてくる可能性も?(遠い目)


豊雛院・叶葉
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
これはまた、可愛らしゅう御座いますね。

『流れは先程と同じ』『じゃれるつもりで暴れてしまう可能性への対応』、以上の二点、了承に御座います。
【猫の皆様を増やす能力】を用いられましたなら、【乳白燭】を使用し『癒しの炎』を形成致しまする。
「うぃすぷ」に慣れた猫の皆様からすれば『白い炎がゆらゆらしている』状態に御座います故、じゃれて楽しんでいただけるのではないかと。

注意に御座いますか。
『出来るだけ開けたところで遊ぶ』と良いやもしれませぬ。
『大入道』等体格の大きな妖怪の方が元となっておりましたら、狭い場所で戻られました場合に、色々と大変な事態が予想されます故。


鞠丘・麻陽
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
うん、この子達もとても可愛いんだよ。

『流れ』と『力加減を間違えて暴れる可能性への対応』、了解なんだよ。
【炎】にはるこるさんが対応してくれるみたいだから、私はその後で少しお話した方がいいかな、だよ?
同じ猫っぽい方が遊ぶのにも便利だし、【慈光華】を使用して『ワーキャット』の姿になるんだよ。
これで『猫語っぽい何か』が通じれば、お話も出来そうなんだよ。

注意、だよ?
今回は「膝とかに乗せるのはやめた方がいい」かな、だよ。
『ぬりかべ』とかが元だったら、重さとかが結構危なそうだし、「胸との間」を空けたつもりでも、スペースが埋まって窒息させちゃうかもしれないんだよ。


鞠丘・月麻
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
とても可愛いです。
正直なところ、戦わずに済むのは有難いですね。

『流れ』と『力加減を間違えて暴れる可能性への対応』、了解しました。
【摩擦抵抗減少】は、事故の可能性が高まりますし、猫さんご自身も危険そうです。
【玉桂結】で『特性のマタタビエキス』を召喚して撒けば、『夢中で顔を洗う』のは難しくなりそうですね。

注意事項でしたら、良い場所が有ったとしても『水遊び』はやめた方がいいかもしれません。
『火』に関連する妖怪は多いですし、正体次第では水の中で戻ったら大惨事になる可能性が。
『背中に登りたがる』=『子泣き爺』等、『猫としての癖』で見分けがつくと良いのですが。


フレミア・レイブラッド
♥♥♥◎

我ながら、ちょっとハメを外し過ぎた気もするけど、(イロイロあったかもしれない事も含めて)素晴らしい一時だったわ♪

さて、次も可愛いねこ達ね。
元の妖怪は不明という話だけど…逆に言えば可愛らしいサキュバスや座敷童みたいな女の子だったりする可能性もあるわよね!

【念動力】をフル活用。
一章で持ってきたねこグッズで大量のねこじゃらしや鞠を同時に操作し、ウィスプ達が楽しめる様に一斉操作したり、【念動力】でトリミングしてあげたり
後は抱っこ等に【吸血姫の魔愛】による抱擁や魔眼で幸福感や快楽を加えて満足するまで遊んであげるわ

そして、戻った時可愛い女の子妖怪だったらそのまま引き続き…言うまでもないわよね♪



●ねこまたの正体は妖怪なので……
 豊饒の使徒の4人もねこまたウィスプのいる境内へとやってきていた。
 にゃーん。にゃーん。
 4人を出迎えたのは、寂しそうな鳴き声。
「この方々が、『骸魂』の猫さん達ですかぁ……確かに少々変わってはおりますが、可愛らしいですぅ」
 先頭でのんびり答えるのは、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)だ。
 続けて同行者の3人も口々に声を発する。言う事はだいたい皆一緒。
「これはまた、可愛らしゅう御座いますね」
「うん、この子達もとても可愛いんだよ」
「とても可愛いです。正直なところ、戦わずに済むのは有難いですね」
 順に、豊雛院・叶葉(豊饒の巫女・叶・f05905)、鞠丘・麻陽(豊饒の使徒・陽・f13598)、鞠丘・月麻(豊饒の使徒・月・f13599)の3人だ。
 るこるも含め、この4人で 先ほどまで多くの猫と遊んできたわけなのだが、その猫たちと比べても、このねこまたは十分に可愛い。
 ただ、先程までの猫たちと違い、このねこまたウィスプには大きな特徴がある。それは、るこるが口にしたように、骸魂に憑かれた妖怪だということだ。
「基本的には、先程と同様に可愛がってあげれば良いですかねぇ?」
 というるこるの提案には皆賛成するのだが、そこでそれぞれに思案顔になる。
 元が別の妖怪であるという事はつまり、遊び終えて骸魂が抜けたら、その元々の妖怪に戻るという事だからだ。
「出来るだけ開けたところで遊ぶと良いやもしれませぬ。体格の大きな妖怪の方が元となっておりましたら、狭い場所で戻られました場合に、色々と大変な事態が予想されます故」
 と、叶葉が注意事項を口にすれば、麻陽がそれで思いついたとばかりに手をポンと叩く。
「あ、それじゃ、今回は、膝とかに乗せるのはやめた方がいいかな、だよ」
 叶葉の言うような大きな妖怪だったら、その重さで自分たちが潰されるかもしれないしと麻陽は続ける。ついでに自分の巨大なバストに視線を落として、急に大きくなったら胸で窒息してしまうかもしれないしなどとも考えてはいたりする。
「正体によってはいろいろ大惨事になりそうですし、元の妖怪がどんなものか、癖で見分けるとかできればいいんですけどね」
 月麻もそう言って少しだけ警戒する。元が炎の妖怪なのに水遊びするとか、そう言う大惨事になりそうな危険なこともあるので、遊びの種類も考えなければいけないだろう。
「そうですねぇ。じゃれたつもりで暴れたりするかもしれないのに注意しつつ、あと戻った際に発生しうるトラブルに注意しつつ、しっかりと遊びましょうかぁ」
 最終的にはるこるがそういってまとめた。
 ……内心で、元に戻ったらえっちな妖怪でなければいいなぁ、などとフラグをたててしまっていたのは内緒だ。
 ともあれ、そんなことを考えながら、4人はねこまたウィスプの群れに向かっていくのだった。

「我ながら、ちょっとハメを外し過ぎた気もするけど、素晴らしい一時だったわ♪」
 フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は、独り上機嫌で神社の境内へとやってきていた。
 先ほどまで一緒だった2人と、イロイロあったらしく、それも上機嫌の理由だろう。何があったのかは、この場にその2人がいない事もあるので、割愛する。
「さて、次も可愛いねこ達ね。元の妖怪は不明という話だけど……」
 フレミアは、境内のいたるところにいるねこまたウィスプを見ながら思う。
 不明という事は、中身が可愛い女の子の妖怪である可能性もあるという事だ。
 ……もちろんそうでない可能性も十分にあるのだが、先程までの素晴らしい一時も、自ら手繰り寄せていたので、きっと今度も可愛い女の子妖怪を引き当てられると信じて疑わないフレミアである。
「ふふ、さて、どんな風に遊ぼうかしら……あら?」
 そして遊び相手のねこまたウィスプを物色しているフレミアの視界に、見知った顔を中心とした一団が、ねこまたウィスプと遊んでいる姿が見えた。
「あれは、るこるさんね。……ふふ、混ぜて貰っちゃおうかしら?」
 何やらフラグ臭を感じ取ったのか、フレミアは楽しそうな笑顔でそちらに向かっていくのだった。

 るこる達4人は、ねこまたウィスプたちがその能力で暴れないように気を使いながら遊んでいた。
 例えば、るこるの【豊乳女神の加護・仰域】によってねこまたウィスプの尻尾の炎……ウィスプの炎を吸収して危険が無いようにしたり、叶葉の【豊乳女神の神勅・乳白燭】によって生み出した癒しの炎を目の前でゆらゆらさせて気を惹くことで眷属を呼ばせないようにしたり、月麻の【豊乳女神の月精・玉桂結】によって生み出した秘薬……特性マタタビエキスを与えることで顔を洗ったりなどの他の能力も使わせないようにしたり、さらに麻陽は【豊乳女神の陽精・慈光華】によって自らも猫耳や尻尾を生やし、「にゃんにゃん」と猫の言葉で話しかけたりしていた。
 それぞれの気遣いも功を奏して、ねこまたウィスプたちは全く暴れだすようなことはなく、4人にじゃれついている。
 中には背中に登って抱きつくようにしがみついてくるねこまたがいたり、やたらと頬を嘗めまわしてくるねこまたがいたりもするのだが、そのあたりが元はどんな妖怪なのかは想像するのはひとまずやめておくるこるたちだった。

 そこに、フレミアからの声がかかる。
「私も混ぜてもらっていいかしら?」
 了承を得ると、フレミアはすぐに念動力を駆使して大量の猫遊びグッズを動かし始める。猫じゃらしや鞠を一斉に操作し、4人相手にじゃれていた猫たちを、更に満足させようと遊ばせていくのだった。
「あ、抱っこしたら、元に戻った時に……」
「んー……大丈夫よ、この子ならきっと」
「その子の元が何なのかわかるので御座いますか?」
「分からないけど、大丈夫な予感はしてるのよ」
 ねこまたウィスプの1匹を抱き上げてトリミングを始めたフレミアに、麻陽や叶葉は先程までの懸念を伝えて危惧するのだが、フレミアはある種の確信を持って大丈夫な予感に身をゆだねていた。
 ……トリミングしながら【吸血姫の魔愛】による抱擁や魔眼で幸福感や快楽を加えていたりもするので、大丈夫との確信はそれによるものかもしれないが。

 ともあれ、5人はそのままそれぞれにねこまたウィスプを癒しの炎やねこじゃらしであやしてあげたり、直接手で撫でたり愛でたりと、ねこまたウィスプたちの寂しさを解消すべく遊んであげた。
 そしてしばらくすると……骸魂が昇天したねこまたウィスプが巨大化する。
「ひゃっ!? おっきくなったん、だよ?」
「これは……ぬりかべに、大入道、といったところで御座いますか?」
 麻陽や叶葉が愛でていた子たちは、本人たちが危惧していたからか、大きな妖怪たちだった。そしてその妖怪たちは遊び疲れたのか、その巨体をそのままに座り込んだまま眠っていた。
 特に、複数顕れた塗り壁が、5人を囲む部屋のようになって……。
「なんだかぁ……閉じ込められたみたいな感じですねぇ……?」
「こ、これで他のねこまた達も元に戻ってしまえば……」
 まるで閉じ込められたような状況に、るこるや月麻は焦り出すが、フレミアは大丈夫よと取り合わないで、抱き上げたねこまたを愛でていた。
 そして次々とねこまた達が満足して骸魂を昇天させ、元の姿に戻っていく。
 しきりにるこるの顔や体を舐めていた妖怪……正体は垢嘗めか何かかと思っていたものや、やたらと月麻の背中にくっついていた妖怪……こちらは子泣き爺とかかとおもっていたものも、そしてフレミアが愛でていたものも、……その全てが正体を現した。
 5人を取り囲む壁になった者以外は、ほぼ、西洋妖怪サキュバスだった。
 そしてぬりかべたちと違ってまだまだ余裕のあったらしいサキュバスは、そのままるこるにしがみついて頬を舐めたり、月麻に背中から抱きついたり、フレミアに抱っこされたまま愛でられたりしていた。
「えっちぃ妖怪さんだったんですねぇ……」
 ペロペロとサキュバスに顔を舐められながら、るこるは遠い目をしてしまうのだった。
「ほら、やっぱりかわいい女の子妖怪だったわね♪」
 そして、こうなることを予感していたフレミアだけは、楽しそうに舌なめずりをしている。

 このあと、塗り壁に囲まれて閉じ込められた5人の間にどんなことがあったのかは秘されている。
 ただ、フレミアはものすごく生き生きしていたことだけは伝えておこう……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

三上・チモシー

わあ、今度は猫又さんがいっぱい! かわいい!

【猫聖譚曲】を使用。るーさんたちカモン!
るーさんと猫又さんで、じゃれあって遊んでもらおう
これなら、猫又さんがいっぱいいても大丈夫!
思いっきり遊んでおいでー♪
自分は猫じゃらしを用意
猫又さんたちが満足するまで遊ぶよ!


ん? どうしたのるーさん
えっ、もうお家帰る? なんで?
この先にもまだ猫さんがいるんだけど……
『るーさんとちょっと違う』? 『肖像権』?
待って、どこで覚えたのそんな難しい言葉……
う~ん、よく分かんないけど、じゃあ帰ろっか



●猫の肖像権?
「わあ、今度は猫又さんがいっぱい! かわいい!」
 三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)は1人で神社の境内にあがってきていた。
 ここに来るまでの道中でもたっぷり猫たちと遊んできたが、まだまだ遊びたりない、そんな顔をしている。
「さてさて、今度はどんな遊びをしようかなー? ……そうだ!」
 そして寂しそうなにゃーんという鳴き声を上げて近付いてくるねこまたウィスプの群れを見て、チモシーはひとつアイデアを思いつく。
 自分1人で遊ぶのではなく、るーさんも呼ぼう、と。
「るーさんたちカモン!」
 チモシーはそのまま【猫聖譚曲】にて、るーさんの群れを呼び出した。
 るーさんというのは、灰色の子猫だ。それにユーベルコードの効果で桜色の翼が生えている。そんな可愛らしい翼猫のるーさんが無数に現れ、そしてチモシーの合図でねこまたウィスプたちとじゃれ合い始めるのだった。
「これなら、猫又さんがいっぱいいても大丈夫! 思いっきり遊んでおいでー♪」

 翼で逃げるるーさんを、二又尻尾の炎を振り振りと揺らしながら追いかけるねこまたウィスプ。
 ゆらゆら揺れる尻尾の炎を捕まえようと、尻尾と一緒になって体を揺らするーさん。
 互いに相手が気に食わないのか、それとも気に入っているのか、肉球パンチの応酬でじゃれ合うるーさんとねこまたウィスプ。
 そんな平和で和む光景がそこかしこで繰り広げられていた。
 もちろんチモシー自身も猫じゃらしをふりふりと振って、ねこまたウィスプもるーさんもどちらも同時に可愛がっている。
 チモシーとるーさんとねこまたウィスプは、このまましばらく時間を忘れてじゃれ合い遊び合い、楽しんでいくのだった。

 そうしてしばらくの後。
 寂しさが解消されて満足したねこまたウィスプの骸魂は次々と昇天していき、あとには取りつかれて猫化していた妖怪たちが、元の姿に戻って残されていく。
「あー、楽しかった」
 チモシー自身も、たくさん遊んで満足そうに、笑顔で手元のるーさんを撫でていた。るーさんはその大半が既に送還され、1匹だけチモシーに抱かれてこの場に残っている。
「あとは、この異変の黒幕と遊ぶだけかな……ん? どうしたのるーさん?」
 のんびりと呟いたチモシーだったが、その呟きを聞いたるーさんは、チモシーの手から抜け出て、神社の参詣道の方へと歩き始めた。もちろんそれは、こちらに向かってくるときに来た道で、黒幕の所に向かうのならば逆方向である。
「……えっ、もうお家帰る? なんで? この先にもまだ猫さんがいるんだけど……」
 帰ろうとするるーさんに対し、チモシーは不思議そうに尋ねてみるが、それで帰ってきた答えもまた不思議だった。
 ルーさんに言われたことをチモシーが頭の中で翻訳するなら、『るーさんとちょっと違う』とか『肖像権』とか、そんな言葉が浮かんでくる。
「待って、どこで覚えたのそんな難しい言葉……?」
 るーさんもそれ以上は何も言う気はないらしく、すたすたと来た道を惹き返していく。
「……う~ん、よく分かんないけど、じゃあ帰ろっか?」
 チモシーは、理由はわからないまでも、ルーさんの判断を尊重することにして、るーさんを追いかけていくのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

宮村・若葉
あら、猫さん
なるほど、こちらが先の説明で聞いた骸魂が憑いた方ね?

この猫さんとの猫じゃらしでの『狩りゴッコ』は骨が折れそう
だったら…ええ、まもりを固めなければ
メガリス・アクティブでこの盾を体を覆うように変形させて、効果を倍増させましょう

おとなしい子はみんなに任せて、私は気性が激しい子を相手しましょう
さあ、どうかしら、猫じゃらしをつけたままフラフラ動いていれば食いつくかしら
(だんだんテンプシーロールの動きになっていく)
ふふ、これいいダイエットになりそうね
時々反撃も加えて…えいっ
よく滑るから本気で殴ってもつるりと逸れていきそうだわ
手加減をしなくていいというのは…とても楽で、ステキ
ふふふ
ふふふふふ


織笠・アシュリン
今度は骸魂の憑いた妖怪だっけ
でも、猫又しっぽが寂しそうだね……よし、遊ぼう!
今日のあたしは、寂しい猫の味方だよ!

さっきも使った猫じゃらし状のおもちゃを振って警戒心を解くよ!
「おいでー、おいでー……ひゃわぁっ!?」
いっぱい来ちゃったのか、召喚されたのか、大量にじゃれつかれて倒れちゃう!
害意はないから、そのままじゃれつかれるままに、一緒にごろごろ!
「登っていいよー、そのまま回るよー」
人間キャットタワーになって、遊んであげるよ!

ひとしきり遊んでもとに……犬ぅ!?
なんか、180度方向変わったね……え、散歩行きたいの?
うん、ちょっとこの辺回ろっか!
妖怪犬を引き連れて集団散歩にレッツゴー!



●ねこまたダイエット?
 新たに2人の猟兵が神社の境内へとやってくる。
 にゃーん。にゃーん。
 そんな2人を出迎えるのはもちろん、寂しそうな鳴き声を上げるねこまたウィスプの群れだ。
「あら、猫さん?」
「今度は骸魂の憑いた妖怪だっけ?」
 会話をしながらやってきたのは、同じ寮に住む宮村・若葉(愛に飢えた脳筋お嬢さん・f27457)と織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)のコンビだ。先ほど参詣道で一緒に猫をあやしていたこともあり、今も一緒に行動している模様。
「なるほど、こちらが先の説明で聞いた骸魂が憑いた方ね?」
「でも、猫又しっぽが寂しそうだね……よし、遊ぼう! 今日のあたしは、寂しい猫の味方だよ!」
 元気にそう宣言して、アシュリンは猫じゃらしを取り出し、ねこまたウィスプの気を惹きに近付いていった。
 ふりふり、ふりふりと揺れる猫じゃらしに気が付いたねこまたウィスプたちは、揺れるそれに合わせて視線を動かしながら、わらわらとアシュリンのもとへと近付いてきた。
「おいでー、おいでー……ひゃわぁっ!?」
 そしてあっさりとその大量のねこまたウィスプに群がられてしまう。中にはねこまたウィスプによって召喚された眷属も交じっていたのかもしれない。とにかくその群がった猫たちの圧に負けたアシュリンは、押し倒されてしまうのだった。

「……この猫さんとの猫じゃらしでの狩りゴッコは骨が折れそう」
 アシュリンの惨状を見ていた若葉は、自分も用意していた猫じゃらしを振るう前に、用心のために【メガリス・アクティブ】で自らを守る『ガントレットシールド』を体を覆うように変形させ、身の安全を図ることにした。
 そしてその上で、アシュリンに群がる中でも気性の激しそうなねこまたウィスプに対して、猫じゃらしをつきつけて動かしたまま、自身もフラフラ動き始める。
「さあ、どうかしら、食いつくかしら」
 案の定、より激しく動き出した猫じゃらしに、気性の激しい……言い換えればよりかまってほしい欲求の強いねこまたウィスプが、反応する。
「ふふ、これいいダイエットになりそうね」
 そういって楽しそうな若葉の動きは、既にボクシングのデンプシーロールのように上半身が揺れ、そして鋭いカウンターパンチ……の代わりに猫じゃらしを突き付けているような、歴戦の戦士の動きになっていた。
 ……いや、時々突き付けているのが、猫じゃらしではなく、普通に反撃の拳のような気もしないでもないのだが……多分気のせいだろう。
「手加減をしなくていいというのは……とても楽で、ステキ。ふふふ……ふふふふふ」
 気のせいのはず。
 たとえ若葉が、顔を洗ったねこまたはよく滑るから、本気で殴ってもつるりと逸れていきそうね……なんて内心で考えていたとしても、着のせいなんですぅ!

 一方、若葉の献身(?)によって気性の激しい子たちが抜けていったあとに残されていたアシュリンは、残された多少は大人締めのねこまたウィスプに纏わりつかれながら立ち上がっていた。
「登っていいよー、そのまま回るよー」
 すっかり人間キャットタワーになって、自分にくっついている猫たちを、グルグル回しては一緒に遊んでいた。
 先程押し倒されてはいるが、害意が無かったのはわかっていたので、特に気にすることなく遊んでいるのだった。

 若葉の反撃……ではなく猫じゃらしによってあやされていたねこまたウィスプや、アシュリンの人間キャットタワーに纏わりついて一緒にぐるぐる回転していたねこまたウィスプたちは、やがて満足したのか、次々と骸魂を昇天させていった。
 そしてあとに残されたのは……。
「……犬ぅ!?」
「あらあら、これはこれで可愛らしいわね」
 アシュリンの素っ頓狂な叫び声でもわかるとおり、犬の妖怪たちだった。
 犬なら犬でいじめがい……もとい可愛がりがいがあると、若葉はふふふふふと笑っている。
「ま、まぁ、もう解放された妖怪なんだろうし、あたしたちの役目はこれで……え、散歩行きたいの?」
 子犬の妖怪たちは、どうやら本能まで子犬らしい。
「どうやら寂しがり屋なのは、骸魂にとりつかれる前からだったのかしら?」
「どうなんだろ……? ま、あたしたちにとってはどっちでもいい話だよ。
 うん、ちょっとこの辺回ろっか。集団散歩にレッツゴー!」
 アシュリンは結局、元の妖怪たちの事情なんて関係ないとばかりに、その子犬妖怪たちに更に遊びの続きをさせようと、子犬妖怪たちを引き連れていくのだった。
「頑張りますね……ん、でもダイエットのために、私も付き合いますか」
 そしてそれを、若葉も自分のペースで追いかけていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

刑部・みさき
◎♥♥♥♀♀
ベルちゃん(f01233)といっしょ!…はふー♥
えへへっ、またねこさんとあそべるねー♪
※『何故か』嬉しそうにベルの腕を抱いている

あ。ねえねえベルちゃん、この仔とあそばない?(だぎゅむ)
※なぅんなぅん♥と悩ましげに鳴くねこまたウィスプの雌を発見

ほらほら、こっちだよー♪
はーい、ベルちゃんにもっ♪
※何処からか鞠を拾ってきてころころ

あ、ぱわーって光って…ひゃっ!?
ふぇ、あれ?ねこさんがねこさんになったよ?
※ねこまたウィスプ成仏
※出たのは『発情期の』ノーマル猫又娘

ひゃははっ、さっきよりげんきっ♥
まってまってー♪
…あぅん、んぅっ♥はむはむしちゃやだぁっ♥
※物陰で遊び続行?みさきは魚類扱いの模様


フロウヴェル・ゼフィツェン
◎♥♥♥ ♀♀
みさき(f05490)と引き続き一緒なの。
…ん、もっと猫さんと遊ぶの…♪
(みさきとの距離がやたら近い?)

と、早速猫さん発見なの。
なんか鳴き声が悩ましげだけど…一緒に遊ぶの。

ん、ボールころころ…次はあっちなの。
(みさきと鞠転がしあいつつ一緒に猫と遊ぶ)
じゃあ、ベルはこれを使うの。
(頽廃たる夜会の招待状でリボンを作成。じゃれつかせて遊ぶ構え)

…って、猫さんが猫さん…人型の猫さんになったの。
しかもなんか様子が…ひゃんっ♪そ、そんなとこぺろぺろしちゃぁっ♪
や、やっぱりこの子発情して…やあぁんっ♪
(そのまま物陰でイロイロされちゃうようです)



●なにがあったんですか?
 なぜか腕組みをしながら、2人の少女が境内にあがってきた。
 人形のような白い少女……ベルことフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)の腕に、陸に上がった人魚姫こと刑部・みさき(おひさまのゆりかごぷかぷかまぁめいど・f05490)がしがみついている。
「えへへっ、またねこさんとあそべるねー♪」
 と、みさきは、その豊かに成熟した体には不釣り合いなほど幼い口調で、やたらと嬉しそうにフロウヴェルの腕を抱きながら、実に楽しそうに話しかけていた。
「……ん、もっと猫さんと遊ぶの……♪」
 抱きつかれているフロウヴェルの方も、これも淡々とした言葉とは裏腹に、喜色が滲み出ているし、やたらとみさきとの距離が近い。
 ……いったい先程の猫たちをあやしていた間に何があったのだろうか。
 多分最初の原因は、今はもういない別のもう一人の猟兵にありそうな気もするのだが、いつの間にか……詳細は明らかになっていないのだった。

 まぁ、そんなピンクな雰囲気はさておき。
 腕を組んだままの2人は、とりあえず目についたねこまたウィスプと遊ぶことにしたらしい。
「あ。ねえねえベルちゃん、この仔とあそばない?」
「ん。なんか鳴き声が悩ましげだけど……一緒に遊ぶの」
 2人が目を付けたのは、なぅんなぅん……と、寂しげにというか何だか悩ましげに鳴くねこまただった。
「ほらほら、こっちだよー♪」
「ん、ボールころころ……次はあっちなの」
 2人は、いったん腕組みをやめて離れると、とりだした鞠を、ねこまたの前に転がして、気を惹き始める。
 鞠は、みさきからねこまたウィスプの鼻先を経由してフロウヴェルのもとへ。そしてフロウヴェルが転がして、ねこまたウィスプの鼻先をかすめてみさきのもとへ。
 そうして惹かれてきたねこまたウィスプを、みさきは一緒になって鞠を転がして遊んでいた。
「ん。今のうちにベルは……」
 みさきが単独で鞠を使ってねこまたウィスプと遊び始めると、フロウヴェルの方は【頽廃たる夜会の招待状】からリボンを作り出していく。
 やがて鞠遊びに疲れたのか脚を止めたねこまたウィスプを抱き上げると、錬成したリボンを使ってねこまたウィスプを着飾らせていく。
 くるくるとリボンを巻き付け飾らせると同時に、そのリボンを目の前で振り振り意図動かして、猫じゃらしのようにじゃれさせてあげて。
「ふふ。可愛いの」
「もっともっと、いっぱい遊ぼーっ」
 2人がかりで構い斃されたねこまたウィスプは、とても楽しそうに、なぅんなぅんと鳴き声を上げて、2人の顔をペロペロと舐め始めた。
「あはははっ、くすぐったいよっ」
 それを無邪気に喜んでいるみさき。
 フロウヴェルも一緒にぺろぺろされて、くすぐったくも楽しそうな顔をしていたのだが、そのうちに気付いた。
「……ん? 猫さんが猫さん……人型の猫さんになっていくの」
 ねこまたウィスプに憑いていた骸魂が昇天して、元の妖怪の姿に戻ろうとしていることに。
「あ、ぱわーって光って……ひゃっ!? ふぇ、あれ? ねこさんがねこさんになったよ?」
 抱っこしていた子がいきなり光って人型になったので、みさきもかなりビックリして止まってしまった。
 そう、今回2人がねこまたウィスプから骸黙を昇天させて助けた妖怪は、いわゆる猫娘だった。
 猫耳、猫尻尾のある擬人化された猫の娘。
 それが、元に戻ったにもかかわらず、いまだにみさきの顔をペロペロと舐めていた。
「ひゃははっ、さっきよりげんきっ♥ まってまってー♪」
 ペロペロ舐めるどころか、みさきの身体にもペタペタと触り出していた。みさきは無邪気なので、くすぐったいとか何とかでかえって喜んでいる節はあるが、それを見ているフロウヴェルはそうではない。
「なんか様子がおかしいの……ひゃんっ♪」
 様子のおかしさに不信感を持ってそっと近づいたら、今度はフロウヴェルがぺろぺろとなめられ始めた。
 そしてそのうち、猫娘の行動は、舐めるだけにおさまらなくなっていく。
 耳たぶ(みさきの場合は耳のヒレ)を甘噛みしたり、2人の豊かな双丘に手を触れたり、2人の身体を撫でまわしたり……。
「……あぅん、んぅっ♥ はむはむしちゃやだぁっ♥」
「そ、そんなとこぺろぺろしちゃぁっ♪ 触るのも……やあぁんっ♪
 この子、まさか、もしかして、発情して……」
 最後のフロウヴェルの言葉は、それこそある種の確信を持ってのものだった……。

 おりしも2人がねこまたウィスプと遊んでいた場所は、神社の裏の物陰のあたりだったという事もあって、周りからは見えず、周りの人もほぼやってこない。
 そんなロケーションだったがために、猫娘にどこまでなめられるのか触れられるのかは、誰からも見られることなくイロイロと行われていたのだった。
 なお、今回も詳細不明とさせて貰おう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弓削・柘榴
元が何かわからんというのはやっかいではあるが、いまは基本猫なのじゃろう。
とはいえ引き続きマタタビというのも芸がないな。
こんどは皆と一緒に遊んでみることにするかの。

最近ちょっと運動不足も感じていたところじゃし、
猫たちと一緒になって追いかけっこをして捕まえたり捕まえられたりしたら、
最後はみんなで壁で爪研ぎをしてシメじゃな。

さて、満足した後にはなにがでてくるのかの?

ほうほう。
『山童』に『土転び』に『うわん』とは珍しいのが揃ったものじゃ。
このメンツなら遊びたいというのも納得じゃがな。

おぬしらもまた猫又になりたくはなかろうし、
あちきとしても猫又に増えられても困るしな。
なんなら、気の済むまで遊んでやるぞ?


黄泉原・伽夜
にゃぁ……なんだか骸魂に呼ばれたような、むしろ引き寄せられたような?……です
にゃぁん、寂しいのは分かる……です
僕もご主人様がいないと寂しい……です
生前みたいにご主人様がいない間に殺されちゃうんじゃないかって思えて怖くて、寂しい……です
うにゃぁん、なんだか僕もねこまたウィスプになっちゃいそうだけど、ご主人様と再会できたばかりなので流石にお断り……です
にゃぁー、だから、みんな一緒で遊ぶ……です
【猫又大行進】で僕がボスやってる野良猫達に尻尾生やして猫又として呼び出す……です
うにゃぁー、猫は猫同士一緒に遊ぼう……です


エリクシル・ノースポール

ねこさんたちの、寂しさが、ようかいさんたちを、おばけねこさん、に…!?
また、いっしょにあそんで、寂しさ、治して、あげない、と!

尻尾の炎には気を付けつつ
非等価型錬成でねこじゃらしや
ネズミのおもちゃを錬成して
それを使って一緒に遊んでいきます

でもネズミのおもちゃへの反応が凄くて
それと一緒に追いかけ回されちゃうかも!?

追い付かれて再びもみくちゃにされつつも
猫じゃらしでそちらに気を引き付けて
おしくらねこまんじゅう状態を何とか切り抜けます

そうやって遊んでいたら、だんだんねこ妖怪たちが元の姿に…

そしてそのままお礼を言われつつ
引き続き遊んで…
またまたもみくちゃに!?

(どんな妖怪に戻るかはお任せしちゃいます)



●猫又遊戯
「にゃぁ……なんだか骸魂に呼ばれたような、むしろ引き寄せられたような? ……です」
 参詣道の猫たちと遊び終えた2人の猟兵が神社の境内にやってくると、そこにはきょろきょろとあたりを見渡すひとりの猫少女がいた。
 2本の尻尾をゆらゆらと揺らす猫少女、黄泉原・伽夜(寂しがり屋の悪霊猫又・f28852)は、新たにこの場にやってきた猟兵ではあるが、自身も猫又であるがゆえに、寂しそうな鳴き声を上げるねこまたウィスプたちに共感している模様。
「にゃぁん、寂しいのは分かる……です。僕もご主人様がいないと寂しい……です」
「ふむ……其方もある意味あやつらと一緒なのじゃな?」
 そんな伽夜に声をかけるのは、2人の猟兵のうち、伽夜と同じ猫又である弓削・柘榴(月読さんちの猫又さん・f28110)だ。
「にゃぁ……生前みたいにご主人様がいない間に殺されちゃうんじゃないかって思えて怖くて、寂しい……です」
「なるほど、そなた悪霊か。じゃが、まだこちら側のようじゃな?」
 柘榴は伽夜の正体をだいたい理解して、頷いていた。
 そんな柘榴と一緒に来たもう1人、エリクシル・ノースポール(アルケミックフランケン・f28373)は、伽夜とねこまたウィスプたちを見比べて、可愛らしく首を傾げる。
「ねこさんたちの、寂しさが、ようかいさんたちを、おばけねこさん、に、してるなら……もしかしたら、あなたも……!?」
「うにゃぁん、確かになんだか僕もねこまたウィスプになっちゃいそうだけど、ご主人様と再会できたばかりなので流石にお断り……です」
 ねこまたウィスプたちにあまりにも同情的な伽夜の様子を見て、エリクシルはストレートに疑問をぶつけてみたわけだが、さすがに伽夜も、同情はしつつも、この骸魂に取りつかれるのは勘弁願いたいようだ。本人も言うとおり、かつて野良猫だった自分を可愛がってくれたご主人様と、幽世が他の世界とつながったことで再会できたのだから、なおさら。
「そうか。ならばあのねこまたどもと、しっかり遊んで浄化してやらねばな」
 伽夜はもう問題なさそうだとみて、柘榴はねこまたウィスプの方に視線を向ける。
「はい、です。また、いっしょにあそんで、寂しさ、治して、あげない、と!」
「にゃぁー、みんな一緒で遊ぶ……です」
 そしてエリクシルも伽夜も、柘榴の言葉に頷いて、3人でねこまたウィスプへと向かっていくのだった。

「さて、引き続きマタタビというのも芸がないな。こんどは皆と一緒に遊んでみることにするかの」
「にゃぁー。いっぱいのお友達と一緒に、追いかけっことかする……です?」
「じゃあ、追いかけるおもちゃ、つくってみる、です!」
 方針を決めた3人は、それぞれに動き出した。
 柘榴はその身一つでねこまたウィスプの群れの中へと飛び込んで、追いかけまわす。
 そこにエリクシルが【賢者の石と半擬造肉体による非等価型錬成】で錬成したネズミのおもちゃを大量に投入し、更に伽夜が【猫又大行進】で猫又化した仲間の野良猫を呼び出してけしかけると、あっという間に境内全域を使った猫の大運動会が始まるのだった。
「うにゃぁー、猫は猫同士一緒に遊ぼう……です」
 伽夜の野良猫又がねこまたウィスプと一緒にネズミのおもちゃを追いかけて駆けまわる。しかもその中にはしっかりと柘榴も混ざって一緒に追いかけっこをしていた。
「最近ちょっと運動不足も感じていたところじゃしな」
 などと涼しい顔でネズミのおもちゃを追っているのか、ねこまたウィスプを追っているのか、あるいは追いかけられているのか、実に楽しそうに柘榴も駆け回っている。
「わ、わ、おいかけるの、こっちじゃない、です!」
 そしてネズミのおもちゃを錬成したエリクシルは、ネズミのおもちゃを操って皆を動かしていたのだが、いつの間にか本人がねこまたウィスプに追いかけられていた。
「にゃぁー。こっち巻き込まないで……です」
 追いかけまわされて慌てて逃げるエリクシルの行先には伽夜がいて、伽夜も巻き込まれて一緒になって逃げだす始末。伽夜が呼んだ野良猫又までもが伽夜を追いかけている様な気もしないでもない。
 仕方ないので伽夜は、もう一度呼び出した野良猫又たちに号令をかけて、逆にねこまたウィスプを追い回し始めた。
「今度は、こっちから行く……です」
 その結果、伽夜たちと追いかけっこしている集団と、他に柘榴と追いかけっこしている一団を除いて、残りはみんなエリクシルに群がってきた。
「もみくちゃに、しないで、ですっ!?」
 群がられてぺろぺろとなめられているエリクシルは、何とかその状態から抜け出そうと、猫じゃらしを取り出してねこまたウィスプの気を反らしつつ、もがいているのだった。

「ほうほう。元に戻ってみると、なるほど。『山童』に『土転び』に『うわん』に『垢嘗め』とは、なかなか珍しいのが揃ったものじゃな」
 追いかけっこを皆で楽しんでいると、やっがて満足した骸魂が昇天して、妖怪たちが元の姿に戻っていく。
 ちなみに柘榴が呟いた妖怪の名前のうち、前者3つは、柘榴や伽夜と追いかけっこをしていた妖怪たちで、これらは元に戻ってもまだ遊び足りなさそうなので、柘榴も伽夜もさらに付き合ってあげることにした。
「おぬしらもまた猫又になりたくはなかろうし、あちきとしても猫又に増えられても困るしな。なので、気の済むまで遊んでやるぞ?」
「にゃぁー。遊ぶ……です」
 そして、最後の垢嘗めは、エリクシルに纏わりついていたねこまたウィスプの正体で……元に戻ってもなお、その舌でエリクシルを舐めているのだった。
「引き続き遊ぶのはいいですけど……またもみくちゃになるのは、ダメ、ですっ!?」

 ともあれ、3人が大量に遊んであげたおかげもあって、ねこまたウィスプと化してしまった妖怪たちは、だいたい元の姿に戻ることができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『迷い猫『ルーサン』』

POW   :    さみしい
自身が【淋しさ】を感じると、レベル×1体の【迷い猫】が召喚される。迷い猫は淋しさを与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    どこにいるの?
戦場全体に、【UDCアースの雑踏】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    あいたい
【思慕】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は三上・チモシーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●まいごのこねこ
 にゃーん。
 にゃーん。

 神社の境内を越えた本殿の建物の傍にて、ピンク色の翼を生やした猫が、寂しそうな鳴き声をあげている。

 迷子の迷子の子猫ちゃん。
 ご主人様はどこにいるの?

 迷子の子猫「ルーサン」は、飼い主とはぐれて迷子になった猫の寂しさ……そしてその寂しさの残留思念が集まって生まれた骸魂だ。
 この幽世に現れたルーサンの骸魂は、やはり飼い主とはぐれて生まれた、自身と似た境遇の猫の妖怪へとりついて、その寂しさを爆発させて今回の事件を引き起こしたのだ。

 元が残留思念である以上、正しい意味でご主人様はいない。
 実を言えば、ルーサンの見た目のモデルになった元々の猫自体は、これとは別に生きて存在しているので、その飼い主がご主人様というわけでもないのだ。

 飼い主が存在しないにもかかわらず、飼い主を求めて寂しさを爆発させ、それが寂しい猫の骸魂を無数に生み出して世界を緩やかに滅ぼそうとしている。

 なので、解決するためには。
 猟兵が飼い主の代わりとなって、自分が飼い主になったつもりで、ルーサンの寂しさを癒してやる必要があるだろう。

 ここにたどり着くまでに遭遇した猫は昇天させてきたが、今でも猫の骸魂は世界を覆おうといたるところで増えているのだ。
 世界を滅ぼさないためにも、どうか猫の飼い主になってほしい。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
成程、そういうことですかぁ。
何とか納得してお帰りいただきたいですねぇ。

丁度此処は『神社』、私達の住処も『神社』ですから、個人ではなく『神社の飼い猫』という形で進めては如何でしょう?

私は[料理]を担当しましょう。
『神社』の厨をお借りして、猫さん用の品と、一緒に食べられそうな軽食を御用意しますねぇ。
『とりのささみ』を使った『蒸し鶏』に、人間用には『醤油だれ』を追加しましょう。

出来ましたら、一通り遊び終えた猫さんを抱っこし、【愛玉摩】を使いつつ愛でましょうかぁ。
少しでもご満足いただけましたら、幸いですぅ。

解放後は、憑かれていた方の猫さんとも遊びますねぇ。


豊雛院・叶葉
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
とても寂しそうに御座いますね。
宜しゅう御座います、お相手致しましょうか。

『神社の飼い猫』として扱う旨、了解に御座います。
私は縁側で様子を見つつ『しろあんさん』に遊んでいただく形に致しましょう。
猫様の能力は『思慕の爆発』を条件としております故、寂しさを感じさせずにあげれば止められましょうや。
お疲れになりましたら【乳白燭】で少しでも『癒し』を与えつつ温め、傍らに座って愛でましょう。

夢ヶ枝使徒の料理が出来ましたら、御一緒致しましょう。
多少なりとも寂しさを和らげることが出来ますれば幸いに御座います。

無事に解放されましたら、憑かれていた猫様とも遊びましょう。


鞠丘・麻陽
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
とても可愛いと思うけど、寂しそうなんだよ。
何とかしてあげられるといいんだけど、だよ?

『神社の飼い猫』の方針、了解だよ。
私は『ねこじゃらし』を振ったり『追い掛けっこ』したりして一緒に遊ぶんだよ。
この猫さんは翼が有るみたいだから、猫さんが飛んだら私も【天輪翼】で飛んで遊ぶんだよ。
猫さんの能力は『寂しさ』さえ感じさせなければ大丈夫みたいだから、感じる暇が無いくらい一緒に遊ぶんだよ。

お料理が出来るか猫さんが疲れたら一休みなんだよ。
手からあげたりして一緒に食べるんだよ。
寂しさが癒えるといいんだけど、だよ。

解放されたら、憑かれていた猫さんとも遊んでいくんだよ。


鞠丘・月麻
■方針
・同行:【豊饒の使徒】
・アド/絡◎

■行動
とても可愛いですが、寂しそうにしてますね。
少しでも和らげてあげたいです。

『神社の飼い猫』の方針、了解しました。
【玉桂結】を使用して、一緒に遊べそうな『祭器』を召喚しますね。
これは『思念で少しだけ動かせる「毛糸玉」』の様です。
確かに猫さんは好きそうですし、此方で遊びましょう。
『迷路』を作られてしまいましたら、疲れて解除してくれるまで他の方々共々一緒に遊びますね。

お料理ができたら、一緒に食べますね。
飼い主が見てないと食べてくれない猫さんもいますから、傍らでしっかり見ておきます。
少しでも寂しさが晴れると良いです。

解放後は憑かれていた猫さんとも遊びますね。


フロウヴェル・ゼフィツェン
◎♥♥♥♀♀

引き続きみさきと一緒なの。

ん、この仔が今回の黒幕…って言うのもなんか微妙だけど。
こんなことするくらい寂しかったなら…めいっぱい、遊んであげないと、なの。

というわけで形態変異・闇夜種で人狼形態に変身。
空飛んでるみさきと猫さんを追いかけてくの。
(因みに走る時は腕を前脚代わりに四足ダッシュ)
空飛んでてもジャンプで捕まえにいっちゃうの。

暫く追いかけっこするけど、最終的にはみさきを捕まえに…って、あれ。
(後ろに回られて勢いでルーサン捕獲、そのままみさきに捕まって両者にサンドイッチ)
なんかベルが逆に捕まったみたいなの…でも悪くないの。
猫さん、あなたはどうだった…?
(みさきと一緒にルーサン撫で)


刑部・みさき
◎♥♥♥♀♀
ベルちゃん(f01233)といっしょ♪

わ、ぱたぱたとべるねこさんなんだ?
じゃあわたしもとんじゃおー、えいっ♪
※ユベコ起動、空中をするりと泳ぎ…

ほらほら、ねーこさんこーちらー♪
おいでおいで、いっぱいあそぼーっ♪
※自分を猫じゃらしかエサの魚に見立て【おびき寄せ】
※猫パンチは敢えて掌で受ける時も

あ、ベルちゃんがワンちゃんになってるっ!
おいかけっこだって、いっしょにやろー♪
※最初は一緒に逃げていたが、終盤でベルの背後に周り…

あはは、つかまっちゃったー♪
※ルーサンと自分でベルをサンドイッチ

ねえねえ。ねこさん、たのしかった?
※その後は2人で優しく撫で上げる
※【動物と話す】技能で感想も聞いてみる


黄泉原・伽夜
にゃぁーん、拙いの……です
これは、僕も呑まれかねない……です
にゃぁー、僕は野良猫。でも、ご飯くれて名前付けてくれた人がいた……です
それがご主人様。でも、僕がそう呼んでるだけで飼われたわけじゃなかった……です
野良猫のままだけど、僕にとってはご主人様で……でも僕は不良達に虐められて死んじゃった……です
うにゃぁ、その怨みとご主人様に会いたいという想いから悪霊になった……です
だから、これは。相性悪くて相性良すぎ……です
にゃぁ、流石に僕は同類にはなれても飼い主になれないから、皆の援護する……です
【猫又大行進】で野良猫仲間を呼び出して飼い主候補の皆を支援する……です



●神社の飼い猫
 現れた異変の黒幕……というにはあまりにも力弱く寂しく見える『ルーサン』は、にゃーんと寂しそうな鳴き声を上げて猟兵達を出迎えた。
 ルーサンが鳴くたびに、新たな猫の骸魂が現れ、それは単に迷い猫として、あるいは周りの妖怪についてねこまたウィスプとして、更に寂しさを撒き散らしていく。
「とても寂しそうに御座いますね……」
 その鳴き声を聞き、豊穣の使徒の1人、豊雛院・叶葉(豊饒の巫女・叶・f05905)が物憂げに呟いた。
「はい。とても可愛いですが、寂しそうにしてますね」
「うん。とても可愛いと思うけど、寂しそうなんだよ」
 そして鞠丘・月麻(豊饒の使徒・月・f13599)と鞠丘・麻陽(豊饒の使徒・陽・f13598)の双子姉妹も、叶葉と同じくしんみりとしていた。
「少しでも和らげてあげたいです」
「何とかしてあげられるといいんだけど、だよ?」
 2人共思いは一緒。ルーサンの寂しさを解消してあげたい。それはもちろん、叶葉もだし、この場にいるもう1人の夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)にとっても同じ気持ちだ。
「何とか納得してお帰りいただきたいですねぇ……あ、そうですぅ」
 そしてるこるはひとつのアイデアを思い付いた。
 ルーサンは飼い主を求めているというのなら、自分たちが飼い主になるのは確かに手だが、いつまでもずっと飼っていられるわけではない。それならば。
「丁度此処は神社ですし、個人ではなく神社の飼い猫という形で進めては如何でしょう?」
 自分達4人の住処も神社だからと、るこるはそんな提案をする。
 この提案によれば、この場にいる4人全員が飼い主になれる。……いや、それどころか、るこるがそこまで意識していたのかはわからないが、この神社に集まった猟兵達全員が、疑似的に飼い主となれるかもしれない、そんな提案だった。
「宜しゅう御座います。それではお相手致しましょうか」
「神社の飼い猫の方針、了解だよ」
「私も了解しました」
 そして叶葉も、双子も、るこるの提案に頷いて。4人はルーサンへと近づいていくのだった。

 さて一方、豊穣の使徒の4人とは別の猟兵達も、同じタイミングでこの場にやってきていた。
「わ、見て見て、ベルちゃん。ぱたぱたとべるねこさんだよ」
「ん、この仔が今回の黒幕……って言うのもなんか微妙だけど」
 やってきたのは、恋華荘の仲良しコンビ、刑部・みさき(おひさまのゆりかごぷかぷかまぁめいど・f05490)とフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)の2人だ。
「こんなことするくらい寂しかったなら……めいっぱい、遊んであげないと、なの」
「うん、いっぱいあそぼー。あ、あのひとたちもいっしょにあそぶのかな? まーぜーてー♪」
 2人はルーサンの寂しさを紛らわすためにも一緒に遊ぼうと近付いていく中で、豊穣の使徒の4人を見かけて、パタパタとそちらへ駆けていく。

 そしてもう1人。
「にゃぁーん、拙いの……です。これは、僕も呑まれかねない……です」
 自身も飼い主を求めていた元野良猫の黄泉原・伽夜(寂しがり屋の悪霊猫又・f28852)は、ルーサンの境遇を想って悲しそうな声を上げた。
 伽夜はもともと野良猫であったのだが、それでも飼う事はしなかったまでも、エサをくれ可愛がってくれたご主人様はいた。その御主人様に結局飼われることなく、心無い人間の虐めによって死んで、幽世の悪霊として生まれ変わった(?)伽夜は、そんなルーサンの気持ちはよくわかる。わかりすぎるほどに。
「相性悪くて相性良すぎ……です」
 死んだ恨みと、ご主人様に遭いたいという気持ちから、悪霊となった伽夜だ。
 気持ちがわかりすぎるだけに、同類にはなれても、飼い主にはなれそうにない。
 ならばどうするか。
 見ればルーサンに近づいていく猟兵達が他にいる。どうやら彼女たちは、ルーサンの寂しさを紛らわすために遊んであげるつもりらしい。
「にゃぁ。一緒に遊ぶお手伝いならできそう……です」

 にゃーん。
 ルーサンは、近付いてくる4人+2人を寂しそうに見つめていた。
 自分の御主人様なのか……飼い主なのか、ルーサンにはそれはわからない。
 正確には、飼い主と別れて寂しいという思念から生まれたルーサンは、実際の飼い主がいないので、誰が飼い主なのかはわからないのだ。
 だから、やってくる合計6人の少女たちを警戒しつつも、期待もしているような目で見つめている。
 ルーサンに最初に声をかけたのは、るこるだった。
「この神社の飼い猫さんですねぇ。わたしたちは、神社に住んでいる者なので、猫さんの飼い主という事になりますぅ」
 にゃーん。
 るこるの言葉に、ルーサンも反応する。
 あるいは反応した理由は、言葉自体には嘘は入っていないからかもしれない。
 だが、その言葉通り、4人は飼い主として、ルーサンを慰めるために行動を開始した。るこるはルーサンの食事を作るためにいったん本殿の建物の奥へと引っ込む。
 代わりにルーサンに話しかけたのは双子だ。
「猫さん、猫さん。一緒に遊ぶんだよ」
「さぁさ、此方で一緒に遊びましょう」
 麻陽と月麻の双子は、それぞれ猫じゃらしと毛糸玉を持ち出して、ルーサンの気を惹く。麻陽の猫じゃらしに反応して首を左右に動かすルーサンの前に、実は月麻の【豊乳女神の月精・玉桂結】によってつくられた祭器でもある毛糸玉が転がる。この祭器は、月麻の思念を受けて、微妙に狂う流と転がって、ルーサンの手から巧みに逃れようとしていき、かえってその意識を惹くことができていた。
 さらに叶葉の召喚に応じて呼び出された『しろあんさん』、すなわち乳白色の鴉が、ルーサンに対抗するように毛糸玉を追いかけて一緒に遊びだしている。
 猫じゃらしや毛糸玉でルーサンの気を惹く双子が、ルーサンに追いかけられる、そんな追いかけっこがいつの間にか始まっていた。
「あ、ベルちゃん、おいかけっこだって、いっしょにやろー♪」
「ん、遊ぶの。ベルたちも混ぜて」
「もちろん、一緒に遊びましょう」
 そこにやってきたみさきとフロウヴェルのコンビも、飛び入りで混ざっていく。
 双子を追うルーサンを、その後ろから追いかけるコンビ。
「にゃぁ。遊ぶのなら、お手伝いする……です。この子たちも一緒に遊ぶ……です」
 更にやってきた伽夜が、【猫又大行進】で野良猫仲間を呼び出して、一緒になってルーサンを追いかけていくのだった。

 そして気が付けば、神社本殿の縁側に腰掛けてルーサンを中心とした追いかけっこの様子を見ていた叶葉の目の前で、遊んでいた面々は雑踏の中へと消えた。
「あらぁ……? お二人はどちらへ?」
「遊びに加わった方々も一緒に、どうやら迷宮の中に閉じ込められたようで御座いますね」
 飼い主として猫に食事でも作ろうかと、本殿の建物の中で厨房を探していたるこるが顔を出して尋ねたが、叶葉はのんびりとそう答えるのだった。

 昭和の街並みを思い出す雑踏……ルーサンが作り出した迷宮の中で、麻陽と月麻と白鴉のしろあんさん、更には後から加わったみさきとフロウヴェル、そして伽夜と野良猫仲間は、ルーサンと追いかけっこをしていた。
 双子は最初はルーサンに追われていたはずだが、いつの間に攻守逆転したのか、翼で空を飛んで逃げるルーサンを、皆で追いかけるという図式になっていた。
 月麻が地上を走って追いかけるその隣では、【形態変異・闇夜種】にて人狼に変化したフロウヴェルが、狼の四脚を駆使してルーサンを追いかけている。
「あ、ベルちゃんがワンちゃんになってるっ! それなら、わたしはとんじゃおー、えいっ♪」
 フロウヴェルが変化したのを見たみさきは、自身も【おそらのふわふわまぁめいど】で人魚形態になると、丸で空を優雅に泳ぐように浮かび上がってルーサンを追いかけた。
「私も飛んで遊ぶんだよ」
 そしてルーサンやみさきが飛んでいくのを見た麻陽は、【豊乳女神の陽精・天輪翼】を使って全身をマーブルのオーラで覆うと、しろあんさんを伴って空中からルーサンを追いかけていく。
 さらに伽夜の野良猫仲間は、フロウヴェルや月麻を追いかけるようににゃーにゃーと合唱しながら駆けまわっていくのだった。
 ルーサン1匹相手には過剰なほどの大追跡網が敷かれ、迷宮である街並みの中を駆け抜けて追いかけていく面々。
 みんなあまりにも真剣に追いかけるものだから、ルーサンの鳴き声からもだんだん寂しさが抜けていく。寂しさを感じる余裕もないほど、追いかけっこが白熱したともいえるだろうか。
 最終的には、月麻としろあんさんに前に回りこまれて空中で急ブレーキをかけたルーサンに対し、狼と化したフロウヴェルが、みさきと麻陽が追い付く前にジャンプしてルーサンに飛び掛かっていって、獲物を捕獲するようにその背に回りこんで抑え込み、着地した。
「よし、捕まえたの……えっ!?」
「わーい、つっかまーえたーっ」
 そして、ルーサンを狙って突撃してきたみさきは、ルーサンを取り押さえた狼フロウヴェルごと纏めて抱きしめるように取り押さえるのだった。
「なんかベルが逆に捕まったみたいなの……でも悪くないの。猫さん、あなたはどうだった……?」
「ねえねえ。ねこさん、たのしかった?」
 ルーサンを抱きしめながら人型に戻ったフロウヴェルと、そのフロウヴェルを抱きしめる格好になっているみさきから、楽しかったかと問われたルーサンは、応えるようににゃーんと鳴いた。
「この鳴き声、楽しかったみたいだね」
「楽しんでくれたみたいでよかったです」
「にゃぁ。良かった……です」
 麻陽と月麻と伽夜が言うように、ルーサンのにゃーんという鳴き声に若干の楽しさが混じった時、迷宮の雑踏は出口に到達して、消えていったのだった。

「おかえりなさいませ。寂しさを感じる間もないほどに楽しまれたなら何よりでございますね」
 迷宮から解放されたルーサンと双子たちを出迎えた叶葉は、【豊乳女神の神勅・乳白燭】による癒しの炎をはなち、皆の疲れを慰撫していく。
「はい。遊びの後は、皆さんで食事にしましょうかぁ」
 そして、両手に食事を持ったるこるは、手にした皿をルーサンの前に置いた。沙良の上には、先程探した厨房で作った軽食、とりのささみを使った蒸し鶏が置かれてる。猫も人間も一緒に食べれるように、と。
 与えられた食事に食いついたルーサンを、るこるは【豊乳女神の加護・愛玉摩】の浄化の力を込めて、優しく撫でていく。
 もちろん、叶葉、麻陽、月麻、フロウヴェル、みさき、伽夜といった面々も、それぞれに優しくルーサンを撫でていくのだった。

 食事と癒しとなでなでを与えられて満足したのか、ルーサンはの寂しさから呼び出されていた迷い猫の骸魂の出現が鈍っていた。
 伽夜の呼び出した野良猫仲間に憑くこともせず、ただの迷い猫として辺りを彷徨うばかり。
 猟兵達がそんな迷い猫も愛でている間に、いつの間にかルーサンは次のご主人様の所へと向かっていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠
飼い主になる…か…これは軽い気持ちじゃルーサンちゃんに失礼になっちゃうね。
この子の淋しさを受け止めて、ちゃんと解いてあげないといけないもの…。
それに、命の取り合いだけが世界を救う手段じゃないって勉強になったよ…。
お礼としては変だけど、淋しさが消える様にそっと抱き上げてあげたい。

行動【SPD】
まずは距離を縮めて仲良しになることからだね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【時間稼ぎ】や【誘惑】の技能を使ってネコサークルを作って寄り添いやす距離にお誘いしたいね。
心情的な攻撃(?)なのかもしれないけど…『忍法・狐龍変化身』でやわらかい毛並みに特化した尻尾で包んで抱っこしてあげたいね。

アドリブ連帯歓迎


猫塚・咲希
おやおや、ここにも可愛くてかわいそうなねこさんが。
君もご主人様を探して迷子なの?そうかそうかー。
じゃあ、ボクがご主人様の代わりになってあげようかな。

【人間模倣】を発動、黒髪金目の人間の少女の姿になる
ルーサンの近くにそっと寄って、声をかけてあげる
「ルーサン? よかった、やっと見つけた」
近寄ってくるまでそっとその場で待つ。いきなり抱き締めたらびっくりさせちゃうかもだし
寄ってきたら優しく抱きしめて、頭と身体を撫でてあげよう
「かわいいルーサン、もう大丈夫だよ」
慈しむように、安心させるように、優しく接する
しっかり撫で終わったらごはんのツナ缶を開けてあげようか

絡み・アドリブ歓迎


フレミア・レイブラッド
こちらも素晴らしい時間が過ごせたわね♪(生き生きつやつや)

後は…この迷える猫達を助けてあげないとね。
眷属達を連れ帰るのと同様、わたしが本当に飼い主になっても良いのだけど…(中の猫妖怪の事もあるし)この子達は成仏させてあげた方が良いのかしらね。
中の子も似た様な境遇という話だけど…。

【紅い霧】を発動。

撫でたり抱き上げたりして温もりを与えて寂しさを少しずつ癒しながら、霧の魔力で必要に応じて物品を具現化(例:猫用のブラシやおもちゃ等)。

ルーサンが主人にして欲しかった事や主人としたかった事等、要望に応え
優しく優しく、この子達が去る際に心残りが無い様に丁寧に愛情を以て可愛がるわ。



●新たな飼い主
 先程の猟兵がルーサンに告げた、神社の飼い猫という概念。
 ならば、この神社の境内にやってきた他の猟兵もまた、この神社の猫たるルーサンの新たな飼い主といえるだろう。
 にゃーん。
 未だ寂しさの抜けていない鳴き声を上げるルーサンに、猫塚・咲希(過去は人の間を往く・f24180)が近づいていった。
「おやおや、ここにも可愛くてかわいそうなねこさんが。君もご主人様を探して迷子なの?」
 にゃーん。
 咲希はルーサンの前でしゃがみ込むと、優しそうな猫なで声で声をかける。
「そうかそうかー。じゃあ、ボクがご主人様の代わりになってあげようかな」
 咲希は【人間模倣】を使って黒髪金目の人間の少女の姿になっている。飼い主の代わりを務めるのに、自分本来の猫の姿もないだろうという判断だろう。
「おいで。もう大丈夫だよ」
 ルーサンを見つめて声をかけつつ、ルーサンが近付いて売るのをじっと待っている咲希の姿を、その後ろから政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は眺めていた。
「飼い主になる……か……。これは軽い気持ちじゃこの猫ちゃんに失礼になっちゃうかな。この子の淋しさを受け止めて、ちゃんと解いてあげないといけないもの……」
 真剣にルーサンと向き合おうとしている朱鞠である。
 何より朱鞠としては、今回の異変の解決の仕方にとても感銘を受けていた。
 命の取り合いだけが世界を救う手段じゃないって勉強になった、と。
 そのお礼も兼ねて、ルーサンの寂しさが消えるようにしてあげたい。
「うちの眷属達同様に、連れ帰ってわたしが本当に飼い主になっても良いとも思ったのだけど……もともとの妖怪のこともあるしねぇ……」
 もうひとりこの場にやってきたフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)も、朱鞠同様に真剣にルーサンのことを考えていた。
 フレミアは、つい先ほどまではイロイロ楽しい時間を過ごしていたようで……その時一緒だった面々とは別れているので詳細は割愛するが……素晴らしい時間が過ごせたわねとツヤツヤしていたのだが、それもルーサンの姿を見るまで。
 まだ寂しさの晴れないルーサンの姿を見れば、真剣にもなろうというもの。
「迷える猫たちを付けてあげないと……この子達は成仏させてあげた方が良いのかしらね?」
 ルーサンに疲れた中の妖怪も似たような境遇だというのなら、真剣に向き合って、寂しさを解消する手助けをしてやりたい。
 その気持ちは、フレミアだけでなく、朱鞠や咲希もきっと同じだろう。
 ならばまずは距離を縮めて仲良くなること。
 朱鞠とフレミアは、ルーサンに声をかけている咲希のもとへと合流する。

「さぁ、おいで」
 朱鞠は手持ちの装備『荊野鎖』をくるっと円を描くように地面に置いた。本来拷問具であるこれだが、今回の使用目的は猫サークルだ。
 にゃーん。
 狙い通り、朱鞠と咲希とフレミアの前に描かれた猫サークルに、ルーサンはやってきて、そこで丸く寝転がる。
 朱鞠は更に【忍法・狐龍変化身】にて、もふもふの柔らかな毛並みに特化した尻尾を出現させた。その尻尾で猫サークルの中で丸くなっているルーサンを包み込むようにして抱き上げる。
「ん……もう大丈夫だよ」
「ボクたちがここにいるからね」
 慈しむように、安心させるように、愛おしく、朱鞠がそっと柔らかな尻尾に包んで抱き上げたルーサンを、咲希が優しく、優しく撫であげる。
「ねぇ、貴方はご主人様と何がしたかったのかしら? 何をしてほしいのかしら?」
 フレミアも【創造支配の紅い霧】の中から具現化した猫用ブラシで、優しくルーサンの毛並みを整えながら、問いかける。
 にゃーん。にゃーん。
 ルーサンはその問いかけには明確な答えは返さない。返さないというか、明確な答えは持っていないのだろう。具体的な御主人様が存在していないルーサンにとって、ご主人様にしてほしいことというのはただ一つだけ。
「そう。あなたが欲しいのは、愛情だけなのね」
 答えをなんとなく察したフレミアは、優しく、優しく、愛情を込めて、ルーサンにブラッシングしていく。
 もちろん、咲希と朱鞠も、フレミアと一緒に、たっぷりの愛情でもってルーサンを愛でていく。

 3人はそのまま、ルーサンの鳴き声から寂しさの色が消えるまで、心残りが無いようにとしばらく抱き上げて撫で続けた。

 しばらくして、地上におろされて、咲希の用意したツナ缶を食べているルーサンの鳴き声は、以前よりもだいぶん寂しさの色が薄れていて。
 咲希も朱鞠もフレミアも、そんなルーサンを、しばらく優しく見守っていた。
 やがてツナ缶を食べ終えたルーサンが3人から離れていく頃には、流入する寂しき猫の骸魂の数もかなり減少しているのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エリクシル・ノースポール

ねこさん、おやごさんを、さがしてたんだ、ね…
だったら、いまだけ、でも、おやごさんに、なってあげない、と…!

非等価錬成で名前が書かれたごはんを入れるお皿を錬成
そこに用意してきたミルクを入れて、ルーサンを呼んであげるよ

上手くミルクをいただいてくれたら、やさしくなでてあげて

おいしかっ、た? だったら、エリクシルも、嬉しい、な…
と褒めてあげます

その後、じゃれて来たら
思った以上の勢いに、思わず押し倒されちゃうような形に!?

そのまま体の上でじゃれてきて、そのくすぐったさにはわはわしちゃうけど
少しずつ大人しく…?

どうやらおねむみたい…?
そうしたら、優しく抱きかかえるようにして
一緒にお休みしてあげちゃうね…


宮村・若葉
ええ、ええ
愛ね。愛が足りないのよね
その愛を求める姿が、他人事とは思えないの
●妄想
ああ…あの人は、猫が好きなのかしら
私は壁のシミになって見守っていのだけど、でもやっぱり、たまには触れて、話しかけて、ぬくもりを感じたい
そんな二人の空間に愛らしい猫…そう、あなたは、私とあの人の二人で飼っている猫
あの人は出張で帰りが遅いの
二人で彼の帰りを待ちながら手を取り合ってこの寂しさを乗り越えましょう

妄想を鍵としてUCを発動
愛情を飼い猫に注ぎながら相手をします
持ってきていた猫用の液状スティックのおやつを与えつつ喉元を絶妙な高速なでなでで毛先をマッサージしつつ、爆発的に増大したスピードと反射でねこじゃらしを操るわ


織笠・アシュリン
聞いてはいたけど、本当に寂しそうだね……
え、スーが話してみたいって?
分かった、任せる!

あたしの使い魔、スーがルーサンに近寄って……あ、肉球と肉球を合わせた!
ぴと、ぴとぴと、ぴとぴとぴとぴと……
せっせっせーのよいよいよい、って手遊びだこれ!
あ、でもルーサンも楽しそうだからいいのかな?

よし、あたしも参加!
建物に腰掛けて、ルーサンを抱き上げて膝の上に乗せてっと
その前足を取りながら、手遊びのわらべうたを歌って、スーを相手に手遊びの続き!
手は添えるだけだけど、触れ合うことが重要!

「じゃんけんぽん!やった、ルーサンの勝ちだね!」
スーと一緒に笑いながら、嫌がらない限りは遊び続けるよ!



●愛と安らぎのひととき
 にゃーん。
 ルーサンの前に次に現れたのは3人の少女たちだった。
「聞いてはいたけど、本当に寂しそうだね……」
「ねこさん、おやごさんを、さがしてたんだ、ね……」
 ルーサンの声を聴いて、織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)とエリクシル・ノースポール(アルケミックフランケン・f28373)は、同情のような思いを抱いていた。
 それはもう1人、宮村・若葉(愛に飢えた脳筋お嬢さん・f27457)も同じこと。
「ええ、ええ。愛ね。愛が足りないのよね。その愛を求める姿が、他人事とは思えないの」
 若葉の場合は、ある意味親近感まで覚えているのかもしれない。
 主ではないが、若葉もまた1人の少年の愛を追い求めているがゆえに。
「いまだけ、でも、おやごさんに、なってあげない、と……!」
「ええ。そうね。私達があの子に愛を与えるのだものね」
 そしてエリクシルの言葉に頷いた若葉は、そこをトリガーにして愛を……あるいは妄想を加速させていく。
「ああ……あの人は、猫が好きなのかしら……私は壁のシミになって見守っていのだけど、でもやっぱり、たまには触れて、話しかけて、ぬくもりを感じたい。そんな2人の空間に愛らしい猫……そう、あなたは、私とあの人の2人で飼っている猫。あの人は出張で帰りが遅いの。2人で彼の帰りを待ちながら手を取り合ってこの寂しさを乗り越えましょう……!」
「ちょ、ちょっと、若葉……!?」
 既に若葉の目の焦点はあっていない。完全に妄想の世界にトリップしているらしい。一応その妄想の中では、思い焦がれる少年と一緒にルーサンを飼っているようではあるが……。
 同じ寮で暮らし、若葉の想い人のこともわかっているアシュリンとしては、いろいろ複雑な表情になって、若葉に現実に戻ってこいとその肩をゆすっているのだった。
「え、えっと……とりあえず、ミルクを、どうぞ……!」
 妄想中の若葉とそれを起こそうとしているアシュリンをしり目に、エリクシルは、【賢者の石と半擬造肉体による非等価型錬成】によって作り出したルーサンの名前入りのお皿にミルクを入れて、差し出した。
 とりあえず何かで気を惹いておかないとルーサンが逃げていってしまうとの危惧もあったが……。
 にゃーん。
 ぺろ。ぺろ。
 ……幸い、トリップ中の2人にはかまわずに、ルーサンは、ミルク皿に近づいて、それを舐め始めた。
「よかった。おいしい? だったら、エリクシルも、嬉しい、な……」
 ミルクを舐めているルーサンの頭を、エリクシルは優しく撫でるのだった。

「ああ、もう。若葉帰ってきなってば……ん? どしたの、スー?」
 妄想トリップ中の若葉を現実に戻そうと四苦八苦(無駄な努力)していたアシュリンだったが、そんな彼女に使い魔の猫のスーが、ルーサンと話をしてみたいと語り掛ける。
「分かった、任せる!」
 スーに場を任せたアシュリンは、とりあえず若葉のトリップをどうにかしようとまた暖簾を腕押しするような行為に戻るのだった。

「はわわっ、くすぐったい、です……」
 ミルクを舐め終えたルーサンは、すっかりエリクシルに気を許したのか、そのままエリクシルの小柄な体に飛び掛かって押し倒していた。
 幼く小さなエリクシルゆえに、ルーサンが本気でじゃれてきたら力負けしてしまったのだ。
 そのままエリクシルの身体の上でごろごろ転がったり、ペロペロ舐めてきたりと、めいっぱいじゃれてくるルーサンにエリクシルはくすぐったくてたまらない。かといって邪険にするわけにもいかず、されるがままになってしまうエリクシルだった。
 そこにスーが助けに入る。
 にゃーん。
 にゃぉー。
 声を掛け合ったルーサンとスーは、まるでハイタッチをするように、互いに猫パンチで肉球をぶつけ合った。
 ぴと、ぴとぴと、ぴとぴとぴとぴと……。
「せっせっせー、の、よいよいよい……?」
「手遊びだこれ!」
 自分の体の上で肉球をぶつけ合うルーサンとスーのやり取りを、エリクシルは目をぱちくりさせながら、そのままの体勢で眺めているのだった。
 そして若葉が妄想から帰ってこないのでいい加減諦めたアシュリンも、2匹の手遊びに参加することにした。
 とはいっても一緒になって手を合わせるわけではなく、エリクシルと共に手遊びのわらべ歌を歌って囃し立てていく。
「えっと、これは……じゃんけんぽん?」
「なんかそんな感じに見えるね。だとするとこれは、ルーサンの勝ちかな?」
 2人は、ルーサンとスーの手の動きから、2匹がどんな勝負をしているのか推測しつつ、周りで盛り上げていくのだった。

「あの人がいないお布団は冷たいけれど、あなたがいればいつでもポカポカ。あの人の温もりを思い出すことができるから、貴方も寂しくはないわよね……それに、あの人のことをじっと見ていると……」
 止める者のいなくなった若葉の妄想劇場はまだまだ続いていた。いても止まらなかったというのはさておき。
 すっかり想い人の不在を慰め合う関係に(妄想の中では)なっていたルーサンのことを、若葉は改めて現実を認識したように見つめるのだった。
 そして、一応言っておくが、若葉だってただ何も意味もなく妄想をしていたわけではないのだ。
 妄想を深めることで【愛の守護者】となった若葉は、爆発的に増大したスピードと反射で、獣らしくというか、人の目では負いきれないほどの速度で手遊びをしていたルーサンとスーの間に割って入る。
「えっ、若葉?」
「うふふふ……愛しいあなた、捕まえた」
 エリクシルの上からひょいととりあげて抱きしめながら、爆発的に増大したスピードで、ルーサンの顎の下とかを撫でて可愛がっていく。
 ルーサンの毛並みを撫でまわしたかと思えば、ルーサンと、ついでにスーの目の前に猫じゃらしを取り出して、ふりふりと振り始めた。

 にゃーん。
 登場と同時に、高速の猫じゃらしや、手を合わせたがるルーサンの口元に、若葉は更にチューブ状のおやつを差し出す。
 チューブから出てくるおやつを舐めながら、ルーサンはエリクシルとアシュリンにもかまわれていくのだった。ちなみにエリクシルはさすがにルーサンの下からは解放されている。
 そしてしばらくルーサンと遊んでいると……。
「あれ、反応なくなった……?」
「どうやら、おねむみたい……?」
 3人にかまわれて安心したのか、ルーサンはすっかり眠ってしまっていた。
 起こさないようにそっとエリクシルがルーサンを抱き上げて、そしてエリクシルの腕の中のルーサンに向かって、若葉のマッサージとアシュリンとスーの手遊びも、しばしのおやすみとなる。
 若葉もアシュリンも、そんなルーサンを優しい目で見ているのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大町・詩乃
先程(=第一章)依頼そっちのけで猫を愛でたいという煩悩まみれになっていた自分を反省し、しばらく(=第二章)神社の水場で禊をして煩悩を洗い流しておりました(なので髪が乾ききってなくて湿っています)。
もう大丈夫です!今度こそきちんと依頼を全うします。

と意気込んで戻ってきた詩乃ですが、ルーサンの寂しそうな鳴き声を聞いて、「寂しかったのですね、もう大丈夫ですよ。私が大切にしますからね♪」と優しく抱き上げて、頬ずりします。
依頼を実行しているように見えていますが、その実、自分が猫を可愛がりたい一心、つまり煩悩全開で動いています。
いくら洗い流しても心身の裡から湧き出てくるので、禊の効果はありませんでした…。


平賀・廣葉
【POWで挑戦】
寂しさが世界を滅ぼし、愛が世界を救うのです
すばらしいことです

わんこはもふもふですがにゃんこはすべすべです
どちらもすばらしいのですすべすべずっとしてあげていたいです
ほーら、さみしくないですよー
ほーらほーら、手だけでは満足できないので頬擦りですよー
すべすべですねーーー

……このまま持って帰ってはいけませんか?
いけませんね……いやでもあるいは……?

抱きしめてころころ転がったりします
人に見られたら止めます
私ってばなんてはしたないことを……!
あああああああ(逃げる)

アドリブ・絡み歓迎です



●ねこのしゅうえん
 にゃーん。
 にゃーん。
 多くの猟兵達の愛情により、ルーサンの鳴き声から寂しさの色が抜けてきた。
 それでもまだ、寂しき猫の骸魂は憑いたままだ。
 もう一押し、といったところだろうか。
 そんな状態のルーサンの前に、平賀・廣葉(亡国の羅刹姫・f11925)が訪れた。
「寂しさが世界を滅ぼし、愛が世界を救うのです。すばらしいことです」
 ひとりうんうんと頷いて納得した廣葉は、ルーサンに愛を与えるべく手を伸ばす。
「ほーら、さみしくないですよー」
 にゃーん。
 度重なる猟兵達の愛情に絆されていたルーサンは、その手を警戒することもなく廣葉へと近づいていく。
 そして廣葉に抱き上げられて、すべすべの毛並みを撫でられるのだった。
「わんこはもふもふですがにゃんこはすべすべです。どちらもすばらしいのです。すべすべずっとしてあげていたいです」
 その毛並みのすべすべが気持ちよくて、すっかり言語機能を喪失している廣葉である……。
「ほーらほーら、手だけでは満足できないので頬擦りですよー。すべすべですねーーー」
 廣葉の行動はさらにエスカレートしていき、抱きしめて頬ずりをしながら、ごろごろ転がっていく。
 ごーろごーろ。ごーろごーろ。
 人に見られたら恥ずかしくて穴掘って埋まりたくなりそうな光景ではあるが、ルーサンの毛並みを堪能している廣葉は、そんなことはどうでもよかった。
 抱きしめられて可愛がられているルーサンが、気持ちよさそうに喉を鳴らしているのだから、それ以上に重要なことがあるだろうか。いやない。
「えっと……?」
「へ???」
 ……いや、あった。
 そんなことはどうでもよくなかった。
 この場に唐突に現れた目撃者Oさんの視線を受けて、廣葉はピタッとごろごろ回転を止めると、一気に顔を赤くする。
「私ってばなんてはしたないことを……! あああああああ……」
 そのままルーサンを放り出して、顔を隠すように覆って逃げ出そうとする廣葉に、目撃者Oさんが声をかけた。
「待ってください、その、気持ちはよくわかりますからっ」
 目撃者Oさんこと、大町・詩乃(春風駘蕩・f17458)は、そういって綿綿と手を振りまわしながら、廣葉を慰めるのだった。

 そもそも詩乃は、最初の参詣道での猫たちとの戯れの後、自分が猫への煩悩塗れだったことを恥じて、今までしばらく神派の裏にあった滝で煩悩を洗い流すべく修行をしていたのだった。
 禊の水垢離を終えて戻ってきたばかりなので、よく見るとまだ長い黒髪の端のあたりは濡れたままだったりする。
 ともあれ、そうして詩乃は修行を行っていたのだ。
 そう、猫と遊びたいあまりに、するべきことを忘れてしまった自分を恥じて。
 猫とみると、使命を忘れて可愛がり過ぎた過去とは決別して……。
 にゃーん。
 動きの止まってしまった詩乃に対し、ルーサンは人懐っこい鳴き声を上げる。
 その鳴き声に誘われるまま、詩乃は、キョロキョロとあたりを見回して、ルーサンと目があったかと思うと、すぐさまルーサンを抱き上げていたのだった。
「寂しかったのですね、もう大丈夫ですよ。私が大切にしますからね♪」
 まるで先程までの廣葉のように、抱き上げたルーサンに頬ずりを繰り返す詩乃。
 結局、水垢離までして追い出したはずの煩悩は、まるで変ることなくそのままこの場にあったのだった。いくら洗い流しても、猫を可愛がりたい煩悩は次々と詩乃の中から生まれてくるので、意味がなかったとでもいうべきか。
「な、なるほ、ど……?」
 客観的に自分の姿を見せられた廣葉は、そういってただ絶句していた……。

 にゃーん。
 結局、猫を可愛がりたい2人は、その後も2人でルーサンを抱きしめて撫でまわしていた。
 そのたびにルーサンの鳴き声からは寂しさが消えていく。
「よしよし。いい子いい子。このまま一緒にいてあげますからね」
「……このまま持って帰ってはいけませんかね……? いけませんよね……いやでもあるいは……?」
 そして2人もまた、ルーサンをこのまま飼いたいという気持ちさえ出てきていたのだった。
 やがて、そうして可愛がっていくと、突然ルーサンに変化が訪れる。
「このまま連れて帰っても……あら?」
「いいのですかね……って、あれ?」
 2人も様子が変わったことには気が付いて、そしてルーサンの変化を見つめていた。すると……。
 にゃーん。にゃぁーん。
 まるで2人だけではなく、ここまで愛でてくれたすべての猟兵達にお礼を言うかのように鳴き声を上げた後、ルーサンの特徴的な翼はふっと消えた。
 あとに残されたのは、ルーサンとは少しだけ似ている猫の妖怪だけ。
 ルーサンを構成していた骸魂が、満足して昇天したのだった。
「よかった。満足してくれたんですね」
「この子も無事解放されて……もうオブリビオンじゃなくなったんですし、持ち帰ってはいけませんかね……?」
「ええっと……それは……?」
 2人が、散々かわいがった元ルーサンのこの猫と、ちゃんとお別れできたかどうかは、また別の話。
 2人はそのまましばらく、解放された猫の妖怪を、解放することなく可愛がり続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月01日
宿敵 『迷い猫『ルーサン』』 を撃破!


挿絵イラスト