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絆ふらっふぃ(作者 志羽
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●絆ふらっふぃ
 もふもふ。そこはもふもふの楽園。
 竹の連なる道を行き、ぽっかり開けた場所は――もふもふなものたちの憩いの場所。
 管狐や猫又、化け狸にもふんとしたまぁるい鳥など、いろいろなものたちが気ままに過ごしていた。
 そして――彼らと縁を望む妖怪たちがここに訪れる。もちろん、彼らと遊ぶのが目的で訪れる妖怪たちもいる。
 楽しいね、ときゃっきゃと声響く憩いの場――そのはずだったのに。
 突然、すべての『声』が消え去った。
 妖怪たちは自分の喉を抑えたり、互いに驚いて目をみはったり。
 喋れない『沈黙の世界』が訪れる。
 そして現れた骸魂たちは妖怪たちを飲み込んで――その姿を変えていく。今まで共に遊んでいた妖怪たちの姿がかわり、ひゃっともふもふなもの達は近くの茂みなどへと隠れていく。
 妖怪たちももふもふな姿になってしまったけれど――オブリビオンとなってしまったのだ。
 そして、その様を見詰めるのはひとりのオブリビオン。
 大丈夫、言葉などなくとも――絆は育めますと。
 滅びゆく世界の中で、ただ彼女は微笑んでいた。

●予知
 カクリヨファンタズムへと向かってくれんか、と終夜・嵐吾(灰青・f05366)は紡ぐ。
 そこでは今、終わりが始まっているのだと言って。
「幽世から『声』が消えてしまったんじゃ」
 そして訪れたのは『沈黙の世界』――そして、世界の終わり。
 妖怪たちは骸魂に飲み込まれオブリビオンとなっていく。
 この様を見過ごしておくことはできまいよと嵐吾は言う。
 まずは導く場所にてオブリビオンとなった妖怪たちを助け、そしてこの件を引き起こした者を倒してほしいのだと、続けた。
「そこにおるオブリビオンは可愛らしい茶色わんこの姿をした骸魂なんじゃよね」
 誰かを探し彷徨い続けている――その心の行先を定めてやることができれば、きっと難なく囚われた妖怪たちを助ける事ができるはずと嵐吾は言う。
 その方法はきっと様々だろうと。
「妖怪たちを助けることができたならこの件を引き起こした者もあらわれるじゃろう」
 それを倒し、妖怪を救えば世界は元通りになるだろう。
 けれど――今、世界は『声』が失われている。それはそこに訪れた猟兵も同じようになるだろう。
 戦いの場では声で意思疎通をすることはできない。けれどきっと戦いようはいくらでもあるだろう。
「それから、わしが送る場所はふわっふわでもっふもふなものたちの憩いの場所なんじゃ」
 今、骸魂がさまよいそのふわもふの者たちは隠れている。すべてが終わった後、もう大丈夫だとその者たちが思えるよう、彼らと遊んでくると良いと嵐吾は紡ぐ。
 もしかしたら、そこで新たな縁を紡ぐこともできようと言って、己の尾を揺らしながら。
 そしてでは頼む、と手の内のグリモアを輝かせ猟兵たちをその場所へと送るのだった。


志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 プレイング締め切り、受付方法などはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。

●シナリオについて
 第一章:集団戦『茶まろわんこ』
 第二章:ボス戦『???』
 第三章:日常『もふもふパラダイス』
 以上の流れとなっております。

 一章、二章と『声』が失われております。
 声での会話はできませんので、そのように描写されます。

●三章について
 こちらは問題ないプレイングはすべて採用します。
 お遊びタイムです。
 ふわふわでもふもふな子たちと遊べたり、新たな絆を紡いだり、といった事ができます。
 詳細は追加される冒頭をご覧ください。
 またお声掛けがあれば嵐吾もご一緒できますが基本的にはいません。

●お願い
 複数人数でのご参加の場合は、ご一緒する方がわかるように互いに【ID】は【チームタグ】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。(続けて二章、三章参加の場合、IDについては必要ありません)
 ご協力よろしくお願いします。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 集団戦 『茶まろわんこ』

POW ●スペシャルわんこアタック!
単純で重い【渾身の体当たり】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD ●おいかけっこする?
【此方に近寄って来る】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ ●もちもちボディのゆうわく
全身を【思わず撫でたくなるもちもちボデイ】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 茶まろわんこが――じぃと見つめてくる。きらきら輝く瞳で。
 わふ、と鳴いたのだろうが――それは音にはならない。おかしいなと首を傾げたものの気にも留めず。
 けれど――現れたもの達を遊び相手と定めたか。
 それとも嘗て共に遊んだ、友に過ごした『誰か』だと思ったのか。
 尾を振って、茶まろわんこは誘いをかける。一緒に遊ぼう、というように。
ベイメリア・ミハイロフ
あああ…なんとおかわいらしい…!
しかし、しかしながら
この中には本当のお姿をされた妖怪さんが
閉じ込められているのでございますよね
お倒し申し上げ、お救いしなくては…!
ああ…でも、本当におかわいらしい…

まずは第六感にてお相手の動きを見切り
屈み手を叩いておいでおいでの姿勢で構え
もちもちボディをひたすらお撫でしたく存じます
重い攻撃には、激痛耐性を活用して
必要であればオーラ防御を
なでこなでこしつつ、抱きしめながら
至近距離からのRed typhoonを使用

あああ…申し訳ございません…
ところで、やはりと申しますか
声が聞こえませんね
こちらの声も、でございますけれど
わんこさんのお声も聞きとうございました

※共闘歓迎


 きゅるるんとした瞳に見上げられ――ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)はふるふる、震えていた。
(「あああ……なんとおかわいらしい……!」)
 あそぼ、と僅かに首を傾げて見上げてくる茶まろわんこ。
 そっと手を伸ばそうとして――ベイメリアは引っ込める。
 撫でて撫でてと見上げてくるもふもふ茶まとわんこ。
 もふもふふわふわ――ベイメリアの心はその幸せに震えていた。
(「しかし、しかしながら、この中には本当のお姿をされた妖怪さんが、閉じ込められているのでございますよね」)
 なでなでなで、もふもふもふ。
 お倒し申し上げ、お救いしなくては……!
 けれどけれど、とその心話すべきことはわかっているのだけれどももふもふふわふわ、嬉しそうに尻尾を振り見上げるきゅーとな視線。
(「ああ……でも、本当におかわいらしい……」)
 茶まろわんこは、ベイメリアをロックオンしていた。
 遊んでくれる――と。
 そしてベイメリアは屈み、手を叩いておいでおいでと様子伺う。
 すると、ぱっと嬉しそうな顔をして茶まろわんこは飛び込んできた。
 もふもふもちもちボディの誘惑――なでなでなでなで。
 ベイメリアの手は茶まろわんこの身体をなでこなでこ。
 茶まろわんこもそれが嬉しいのか大人しく動かずされるがまま。
 もふもふもふもふ、その感触をなでなでしながら抱きしめて――ふわり、深紅の薔薇の花弁が舞い踊る。
 そのひとひらに茶まろわんこの視線は奪われて――そして巻き上がる中で茶まろわんこの姿は消えていった。
(「あああ……申し訳ございません……」)
 茶まろわんことしていた骸魂は飲み込んでいた妖怪を解放して消えていく。
 そしてその妖怪はまた、ふわもふなわんこだったのだ。もふもふ……! と少しだけ撫でて、ベイメリアは安全な場所にそっと避難させる。
 そしてベイメリアは、自分の喉を抑えて。
(「やはりと申しますか、声が聞こえませんね」)
 それはこちらの声も、であるけれどほかの皆もだ。
 叶うならば――わふん、と。
 わんこさんのお声も聞きとうございましたとベイメリアは茶まろわんこを見送る。
大成功 🔵🔵🔵

高邨・伊毬
【姫と忍】
成ちゃんと、頑張りますぅ!

わぁ…!
かわいいかわいい真ん丸子犬ですぅ。
獅子王ちゃんより真ん丸ですぅ。

あ…!
獅子王ちゃんは、獅子王ちゃんで、とってもとってもかわいいですけどぉ…うぅ。

こんなにかわいらしい子が骸魂に食べられちゃった子なんですぅ?

成ちゃん。
この子…倒したら、元の子に戻るでしょうかぁ?

とっても遊んで欲しそうですけどぉ…
伊毬も心を鬼にしますぅ!

【指定UC使用】
この子の動きは単純明快!
まっすぐ行って、吹っ飛ばす!ですぅ!
直進してきたらカウンターのちゃんす!
伊毬が囮になりますから、成ちゃんお願い!なのですぅ!

※成ちゃんとは小さい頃から一緒です!
あいこんたくとと身振り手振りで伝えますぅ


飛雲・風成
【姫と忍】
伊毬さんと此処迄やって来ましたが…
声を封じられていると厄介な事もある物ですね。
俺は兎も角、伊毬さんは大変そうです。
(必死の身振り手振りを読み解きながら)

…伊毬さん、そんな事を言っていると貴方の獅子王が泣きますよ?
(此方も身振り手振りで返す)

俺も動物は嫌いじゃないですが、之も仕事。
…若干伊毬さんが悲しげですが…
後で甘い物の差し入れと獅子王との散歩を提案してみましょう。

伊毬さんを囮に使うのは俺としては得策では無いですが…傷付けない様に必ず守りますよ。

【指定UC使用】
伊毬さんが作ってくれた時間を無駄にはしない。
背丈を超える巨大手裏剣で攻撃。
衝撃からも守れる様、直前で伊毬さんの前に立ちます。


 わぁ……! と、声が出ていたならきっと零れていた。
 飛雲・風成(化身忍者のグールドライバー・f17723)はひとつ、ため息ついた。
(「声を封じられていると厄介な事もある物ですね」)
 僕は兎も角、と風成が視線向けた先、高邨・伊毬(戦巫女の精霊術士・f17718)は茶まろわんこの姿を見てぱっと笑顔を浮かべていた。
(「かわいいかわいい真ん丸子犬ですぅ。獅子王ちゃんより真ん丸ですぅ」)
 きゅるるんとした瞳でちょっと小首傾げて。尻尾をぱたぱた降る。その姿をかわいいと言わずなんというのか。
 身振り手振り、想いを伝えてくる伊毬。
 そして真ん丸もふもふな姿に心揺れる――しかし、その心で獅子王が、豆柴わんこが一声鳴いた。
 そして風成も。
(「……伊毬さん、そんな事を言っていると貴方の獅子王が泣きますよ?」)
(「あ……! 獅子王ちゃんは、獅子王ちゃんで、とってもとってもかわいいですけどぉ……うぅ」)
 だって、こんなにかわいらしい。
 しかしこんなにかわいらしい子がどうしてと思うのだ。
(「こんなにかわいらしい子が骸魂に食べられちゃった子なんですぅ?」)
 尻尾をふりふり、遊んで遊んでと期待満ちた視線を浮かべる茶まろわんこ。
 伊毬は成ちゃん、と風成へと視線向ける。
(「この子……倒したら、元の子に戻るでしょうかぁ?」)
 その問いかけにこくりと風成は頷いた。風成も動物は嫌いではない。
(「之も仕事。……若干伊毬さんが悲しげですが……」)
 後で甘い物の差し入れと獅子王との散歩を提案してみましょうと風成は思う。
 そして伊毬の心も定まっていた。
(「とっても遊んで欲しそうですけどぉ……伊毬も心を鬼にしますぅ!」)
 そして茶まろわんこと向き合うと、その子も伊毬へときりっとした視線向ける。尻尾を振りながら。
 茶まろわんこはしゅたしゅたと動き、伊毬の周囲を巡る。
 くるくる周囲を回る動きは惑わせているようにみえて単純なものだ。
(「まっすぐ行って、吹っ飛ばす! ですぅ!」)
 そしてちら、と伊毬は風成へと視線向けて。
(「伊毬が囮になりますから、成ちゃんお願い! なのですぅ!」)
 直進してきたらカウンターのちゃんす! と伊毬の言いたいことを風成はちゃんと理解していた。
(「伊毬さんを囮に使うのは俺としては得策では無いですが……傷付けない様に必ず守りますよ」)
 風成はその動向を見守る。
 たたっと走ってきた茶まろわんこ。その弱点はもう見切っていた。
 単純明快――それを見てかわして。守護明神が伊毬の傍に現れ茶まろわんこの動きを封じた。
 その時間は僅かなものだ――けれど、風成はその時間を決して無駄にはしない。
 背丈を超える巨大手裏剣を風成は放つ。
 この後、攻撃をかけてきても守れるように風成は伊毬の前に立っていた。
 その手裏剣の刃は茶まろわんこをとなっていた骸魂を削って消していく。
 茶まろわんこの姿が消えていくのを、伊毬は少し残念そうに見つめていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

オズ・ケストナー
セト(f16751)と

わあ、かわいい
言ったつもりが音にならなくて
そういえばと

セトと顔見合わせて
わんこをしめして笑顔で頷きあう
あそぼうっ

ガジェットショータイム
じゃーん、フリスビーだよ
きっと好きだよね
身振り手振りでセトに
伝わったら笑顔でこくこく頷く

それじゃあなげるよっ
おおぶりで、えーいっ
キャッチしたら拍手
あっ、これはきこえる
褒める声の代わりにいっぱいいっぱい撫でて
セトもなげるのじょうずだもの
この拍手はセトのぶんっ

セトとわんこが走り出したらいっしょに
すごい、はやいっ
笑い声は聞こえないけど、顔を見ればわかる
たのしいねっ

最後はもふもふ撫でて抱きしめて
生命力吸収
いつか、あいたいひとにあえますように
おやすみ


セト・ボールドウィン
オズ(f01136)と

いぬだ!
オズ、いぬがいっぱい…あれ?
そっか、声が出せないんだっけ

オズの方を見る
その視線を追いかけて、頷く
りょーかい、遊ぼう!

あっ。これ投げるやつだよね
オズから受け取ったフリスビーを、軽く叩いて音を出す
いぬ達に聞こえるように
これで遊ぼうって伝わるように

それじゃ俺も!
いぬ達がいい感じに取れる速さ・高さを考えて
楽しく遊べるように少しずつ調整して
よしよし、上手
褒めるのは大きな音の拍手と撫で回しで

追いかけっこする?
んじゃ、へとへとになるまで走るか!

並んでいぬ達を追いかけながら、オズの顔を見る
そうだな。すげー楽しい!

最後は、いぬ達を楽しかったなってぎゅってして
痛くないよう弓柄でぺちん


 わあ、かわいい――と、言ったつもりが音にならなくて、そういえばとオズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)はセト・ボールドウィン(木洩れ陽の下で・f16751)へと視線向けた。
 セトもいぬだ! と。
 オズにいっぱいいる、と言おうとして言葉になってない事に気づく。
(「そっか、声が出せないんだっけ」)
 キトンブルーの瞳と、緑の瞳がぴたりとあう。
 オズの視線はそこから茶まろわんこの方へ。それをセトの視線も追いかけて、こくりと頷いた。
 するとオズはぱっと笑顔浮かべて。
 あそぼうっ。
 りょーかい、遊ぼう!
 二人の気持ちはひとつだ。
 オズはふふと笑い零してその手にあるものを生み出した。
 まぁるい円盤、それは。
(「じゃーん、フリスビーだよ」)
(「あっ。これ投げるやつだよね」)
 きっと好きだよね、とセトに身振り手振りで遊び方を。伝われば、笑顔と一緒にこくこく頷く。
 セトはそのフリスビーを軽くたたいて音を出して茶まろわんこたちの気を引いた。
 すると茶まろわんこたちがそれは……! と瞳輝かせ、尻尾ふりふりしながら近づいてきた。
 そして頭を落としお尻を上げて、はやくはやくとしゅたしゅた動いている。
 それじゃあなげるよっ、とフリスビーを戦く掲げて。
(「おおぶりで、えーいっ」)
 しゅーんと投げられたフリスビーをもふもふたちがたたーと追いかける。その中から抜け出た一体が華麗に跳躍してきゃっち。
 すごいっ、とオズは拍手を送る。
(「あっ、これはきこえる」)
 そしてフリスビーを誇らしげにくわえて戻ってきた茶まろわんこをオズは褒める声の代わりにいっぱいいっぱい撫でた。
 その様子に、それじゃ俺も! とセトもフリスビーをしゅっと。
 いい感じに取れる速さ、高さを考えて。
 ちょっと高くあがったと思ったけれど上手に茶まろわんこがきゃっち。
 すると隣から拍手。それはオズからのだ。
 セトもなげるのじょうず、と笑み浮かべて。
(「この拍手はセトのぶんっ」)
 セトは瞬いて、でもその拍手も嬉しい。そして一緒に茶まろわんこへ拍手送れば、茶まろわんこはたたーと戻ってきて撫でて撫でてと尻尾ふりふり。
(「よしよし、上手」)
 わしわしと撫でれば、もう一回! なのだろう。
 それにほかの茶まろわんこたちもうずうずしている。 セトとオズは笑って、茶まろわんこたちのために何度もフリスビーを。
 それを何度もして――ふと、くいくいとセトの服の端を引っ張る感触。
 一体の茶まろわんこが気づいてくれた、と嬉しそうにしてしゅたっとすこし離れて、尻尾振って。それはまるで誘っているかのようだ。
(「追いかけっこする? んじゃ、へとへとになるまで走るか!」)
 たっと走り始めた茶まろわんこをセトが追いかける。
 するとつられて走り出すほかの茶まろわんこたち。
 オズもおいかけっこだねっと一緒に走り始める。
(「すごい、はやいっ」)
 笑い声はしないけれど、顔を見ればわかる。
 楽しい――その気持ちがここには溢れていた。
(「たのしいねっ」)
(「そうだな。すげー楽しい!」)
 セトとオズも笑いあって、声はないけれどその気持ちは茶まろわんこたちにも伝わっている。
 たくさん走って、ころんと横になれば茶まろわんこたちがもふもふとしたその身体を寄せてくる。
 セトはたのしかったな、とぎゅっと。すりすり、もふもふした感触が心地よい。
 そして痛くないよう弓柄でぺちんと叩けば骸魂が外れて元の姿へ。
 オズはぎゅーと茶まろわんこを抱きしめた。
 満足気な顔を、どの茶まろわんこもしているのだ。
(「いつか、あいたいひとにあえますように」)
 おやすみ、とその生命力をゆっくり吸収すれば、その身から骸魂が外れていったのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

パルピ・ペルポル
声がなくてももふがあればなんとかなるわ(きりっ)
…まぁちゃんと仕事はするわよ。うん。

意思疎通はアイコンタクトとボディーランゲージでどうにかしましょうか。
茶まろわんこは遊びたい、わたしはもふりたい。
ならわたしが追いかけるからわんこは逃げる。捕まえたら全力でもふる。
それで問題ないわね?ではいくわよー。
というわけでおいかけっこして火事場のなんとやらを使って逃げられないようがっつり捕まえて全力でもふもふ堪能するわ。
走ってる間にこっそり念動力で雨紡ぎの風糸を自らの周囲に張り巡らせておいて。
なかなかつかまらないなら糸で捕まえてもふるとするわ。
気が済んだら骸魂だけ退治してお帰りねがうとするわ。


(「声がなくてももふがあればなんとかなるわ」)
 と、パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)はきりっと。
 ふわりと飛んで茶まろわんこの傍へと向かう。
(「……まぁちゃんと仕事はするわよ。うん」)
 意思疎通はアイコンタクトとボディーランゲージでどうにかしましょうか、とパルピは思う。
 そう思いながら茶まろわんこを見るとしっぽをふりふり、そしてきらきらした期待を込めた視線。
 遊びたい。遊んで、遊ぼ!
(「茶まろわんこは遊びたい、わたしはもふりたい」)
 なるほど、要望は一致している。パルピはふわりと飛んで茶まろわんこの傍へ。
 するとしゅたっと動いて距離を取り、チラチラ見てくる茶まろわんこ。
 それは追いかけっこのお誘いだった。
(「ならわたしが追いかけるからわんこは逃げる。捕まえたら全力でもふる」)
 そう、身振り手振り使って告げると茶まろわんこはわかったというように尻尾をふりふり。
(「それで問題ないわね? ではいくわよー」)
 しゅたたっと走り始めた茶まろわんこ。しかし火事場のなんとやら――パルピは追いかけて、そしてその身に抱き着いた。逃げられぬように。
 もふもふ。もふもふもふ。
 全力でのもふもふー!
 ふわふわに包まれ、そして茶まろわんこにとってそれは撫でられているようでとても良いらしい。
 逃げられ続けたなら、念動力でこっそり雨紬の風糸巡らせて捕まえようかと思っていたのだがその必要もなく。
 パルピを背中に乗せて楽しそうに茶まろわんこは走り回る。
 きゃっきゃと楽しそうに走ってはしゃいで。
(「気が済んだら骸魂だけ退治してお帰りねがうとするわ」)
 だからそれまでは――もふもふ。
 このもふもふを堪能する時間。
大成功 🔵🔵🔵

篝・倫太郎
【華禱】WIZ
物凄い期待に満ちた目で見られてるなぁ……
なんて思いながら隣を観れば
愛おしそうに瞳を細めて微笑ましいものを……

は?!これは時々俺を見る時の夜彦!

あ、いや……それはそれだ、今は
声が音にならないならこうすればいい
(夜彦の袖口をくいくい)
『あ・そ・ん・で・や・ろ・う・ぜ・?』
ゆっくりはっきり、口を動かして

それから茶まろわんこをもっふもふ
もふりまくってぎゅむって
わしゃー!と頭や首や背を撫でて

もっふもふ具合はウチの子には負けるかな
(無自覚な親馬鹿)

なんて思いながらもふもふを堪能

これはこれでイイな

やっぱり夜彦が俺を見る目が微笑ましいものを観る目だけど

最期は骸魂をUCで倒して妖怪から引き剥がす!


月舘・夜彦
【華禱】WIZ
……もちもちの、茶まろわんこ……なるほど、一緒に遊びたいのですね
ええ、ええ、勿論お相手しますとも
そうでした、声に出せていないのですね
如何したものか……

微笑ましく見つめていると倫太郎殿に袖口を引かれ、口の動きを読む
答えは『は・い』
口だけを動かして、同意するように頷きます

近付いて来た茶まろの犬達の頭や体を撫でたり
人懐っこい子には両腕で抱き締めるようにしながら全身を撫でます
声に出せなくとも心地良さそうな表情から何処が良いのかが分かります
倫太郎殿も楽しそうです

我が家にもぬいぐるみのようにふわふわした、貴方達のような子がいます
彼のことも思い出してしまいました

骸魂は速やかに抜刀術『静風』にて


 きらきらの瞳、ぱたぱた動く尻尾。
 わふわふわふ、もふもふもふ、といったところだ。
(「物凄い期待に満ちた目で見られてるなぁ……」)
 そう思いながら篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)が隣、つまり月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)へと視線向けると。
(「……もちもちの、茶まろわんこ……なるほど、一緒に遊びたいのですね」)
 ええ、ええ、勿論お相手しますともと夜彦は声にしたつもりが、音にはならず。
 そして、その愛おしそうに瞳を細めて微笑ましいものを見ている――その表情、見覚えがあると倫太郎は思うのだ。
(「は?! これは時々俺を見る時の夜彦!」)
 それに気づいたが、声に出ないことを如何したものかと考えている夜彦を見て。
(「あ、いや……それはそれだ、今は」)
 声が音にならないならこうすればいい、と倫太郎は夜彦の袖口をくいくいと引く。
『あ・そ・ん・で・や・ろ・う・ぜ・?』
 ゆっくりはっきり、口を動かして伝えれば、夜彦は微笑んで。
『は・い』
 口だけを動かし、同意するように頷いた。
 近づいてきて、遊んで撫でてと訴える茶まろわんこへと夜彦は手を伸ばす。
 頭や身体を撫でてやれば、すりすり。もっともっととオネダリ。
 いいですよ、と柔らかな視線と共に夜彦はその体を撫でて、その要望に応えていく。
 倫太郎はというともっふもふ、わしゃわしゃとちょっと強めだがそれが好きという茶まろわんこもいるのだ。 わっしゃー! と頭や首、背を撫でてやれば喜ぶようにころころ。
(「もっふもふ具合はウチの子には負けるかな」)
 と、無自覚な親馬鹿を倫太郎は心に。それとそれを察したのか、じぃ、と茶まろわんこはその瞳を向けてくる。
 倫太郎は悪いと笑って、一層わしゃわしゃと撫でてやるのだ。
 その様を、両腕で抱きしめるようにしながら、夜彦は見つめ微笑む。
 すると腕の中で茶まろわんこはこっちを見てというようにすりすり。気をひこうとするのは、どの茶まろわんこも上手なようだ。
 すみませんと笑って夜彦は声に出せなくとも、その表情から何処を撫でられるのか好きか。何処が良いのか察して撫でてやる。
(「我が家にもぬいぐるみのようにふわふわした、貴方達のような子がいます」)
 彼のことも思い出してしまいました、と心に落とし。
 二人でもふもふ、茶まろわんこたちの相手を続ける
 これはこれでイイな、と思いながら倫太郎は夜彦へと視線向ける。
(「やっぱり夜彦が俺を見る目が微笑ましいものを観る目だけど」)
 それがなんだか複雑なような、嬉しいような何とも言えないような。
 そしてもふもふを堪能して――そして茶まろわんこも満足したのか。
 骸魂は攻撃する間もなく離れて、そして消えていく。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

石神・カガチ
【POW】
こうした無害に等しい奴等も骸魂なんだからなぁ、調子が狂うぜ
ぼやくのはそこまでか
どうせ此処じゃ、それさえもねぇんだ

寄って来た犬共の敵意はゼロ
体当たりは咎力封じの拘束ロープを使って、ちょいと体を結んでやって
速度を軽減させそのまま体で抱き留める

よーしよし、遊びたいなら力加減ってもんを覚えねぇとな
抱きかかえた犬をわしわしと撫で回しながら
また突進してきた別の犬を同じ要領で抱き留めて大人しくさせる

……お前等これ楽しんでねぇか??
まぁ、いいよ
気が済むまで相手してやるから大人しく解放させろよ?
助けられると判断したら、咎力封じで動きを封じて棍棒でオブリビオンをぶっ潰す
やっぱこういうのは無害じゃなきゃな


 溜息がおちた。言葉は話せないが、それは零れ落ちるらしい。
(「こうした無害に等しい奴等も骸魂なんだからなぁ、調子が狂うぜ」)
 石神・カガチ(収監所の所長代理・f28275)は――自分の足元へと視線を向ける。
(「ぼやくのはそこまでか。どうせ此処じゃ、それさえもねぇんだ」)
 尻尾をぱたぱたと振って見上げてくる茶まろわんこ。
 彼らから敵意はまったく感じない。
 たたっと楽し気に走ってくる茶まろわんこは、カガチへと飛び込んでくる。
 その体当たりは、力の限り――普通の犬であれば大したことはない。けれど今は、そうではないのだ。
 体当たりしてくる茶まろわんこへと拘束ロープを使ってちょいと空打を結んでやる。
 速度が柔らかくなれば、余裕も生まれて飛び込んできたその身をぽふっと体で抱き留めてやった。
(「よーしよし、遊びたいなら力加減ってもんを覚えねぇとな」)
 その茶まろわんこをカガチはわしわしと撫でまわしていく。すると嬉しそうに尻尾ふりふり。その様子を見ていたほかの茶まろわんこが自分も! と飛び込んでくる。
 そうなったら、カガチはまた同じように開いてをしてやるだけだ。
 片腕に先程の茶まろわんこを抱えて。新たに向かってきた茶まろわんこを受けとめわしわしわし。
 さすがに両手が塞がった状態で次の茶まろわんこは受け止められない。
 順番な、と最初の茶まろわんこを降ろしてまた新たな茶まろわんこを受け止める。
 すると順番というのを理解したのか。
 何度も何度も楽し気に同じように向かってくる茶まろわんこ。
(「……お前等これ楽しんでねぇか??」)
 そんな表情向けると、尻尾ふりりりりりり。
 嬉しいのはよくわかる。
(「まぁ、いいよ」)
 気が済むまで相手してやるから大人しく解放させろよ? と向ける視線をわかっているのか、それともわかっていないのか。
 茶まろわんこたちはカガチに遊んでもらっている気分なのだろう。
 徐々に疲れたか大人しくなっていく茶まろわんこたち。それは満足しているから、というのもあるのだろう。
 今なら助けられる――そう判断してカガチはその動きを封じ棍棒を振るう。
(「やっぱこういうのは無害じゃなきゃな」)
 骸魂から解き放てば、オブリビオンではなくなれば、もうそれはカガチにとって倒す相手ではなかった。
大成功 🔵🔵🔵

林・水鏡
(声が出るか試してみて)
ほんに声がでんのう。
これでは意思疎通が難しい…早く声を取り戻してやらんと他のものも困るじゃろうて。

しかし、まぁなんとも愛らしいのう。
こう、わしゃわしゃ撫でたくなるんじゃがそれが相手の攻撃?じゃからのう。
…うーん、じゃあこういうのはどうじゃ?
(自身の作った折り紙の式神でじゃらすように興味を引いて)
ハハハ、楽しそうじゃのう。
こうやってずっと遊んでいてやりたいがそうもいかんで。
(式神にこっそり幽世蝶を紛れさせ)
UC【胡蝶の夢】
夢のまにまに消えるといい。


 それは辺り前の事だったというのに。
 声がでるのか試してみて、けれどそこには吐息の音しかない。己の聞きなれた声は今は響かぬのだ。
 ほんに声がでんのう、と林・水鏡(少女白澤・f27963)は心の内で零す。
 声が出ない、ということは意思疎通が難しい。
 視線一つですべて通じるなんてことは初対面ではないのだろうから。
(「早く声を取り戻してやらんと他のものも困るじゃろうて」)
 水鏡は早くこの件を起こしたものを、と思うのだが――己に向けられた視線にも気づいていた。
 きゅるるんとした瞳。そしてふりふり、もふもふ尻尾が揺れている。
 それは茶まろわんこ。
(「しかし、まぁなんとも愛らしいのう」)
 わしゃわしゃ撫でたくなるんじゃが、と水鏡の心はうずく。
 けれどこれは。
(「攻撃? じゃからのう」)
 どうするか、と水鏡は唸る。そして、ひとつ手を思いついた。
(「……うーん、じゃあこういうのはどうじゃ?」)
 水鏡が作り出したのは折り紙の式神。
 それをあやつり、周囲で躍らせじゃらせば、茶まろわんこの興味は式神へ。
 ぴょんぴょんと跳ねるように追いかけて遊び始める。
 追いかけて、頭上を飛び越えられるとどこにいったのか、くるりと回って探す茶まろわんこ。
 その様子を水鏡はしばし眺めていた。僅かに、その様子に笑みも浮かんでしまうというもの。
(「ハハハ、楽しそうじゃのう」)
 こうやってずっと遊んでいてやりたいがそうもいかんで――と、そっと幽世蝶を水鏡は放った。
 式神の中に、そっと紛れさせて。
 それを追いかける茶まろわんこは楽しく遊んでいる。けれど知らぬ間に、誘われていくのだ。
 夢のまにまに消えるといい――水鏡は僅かに微笑みを向けて骸魂を払っていく。
大成功 🔵🔵🔵

フェレス・エルラーブンダ
るい(f13398)と
かたわらのるいと瓜江を見上げて頷く

こちらを伺ういぬに
ば、と四肢をひろげて見せた
自分の尾っぽを揺らして見せたなら
あそびたがりを釣るのはかんたんだ
こい、いぬ
はやさくらべだ

いつかかたわらにいた、だれか
わたしにもいた
おまえはどうだ、いぬ

もっとはやくはしらないと、るいにおいつかれるぞ
いぬが遊び疲れるまで、残像交え走り続けよう

『たのしかった』といぬがまんぞくしたら
ゆかりのあったものたちをかえしてくれるだろうか

……おまえもきっと
さみしかっただけなんだろう

ちゃんと幽世にたどりつけるように
あたまでもなでてやればあんしんするだろうか

できればいたくない方がいい
だから、るい
つれていってやってくれ


冴島・類
フェレスちゃん(f00338)と

ふわふわと結ばれるはずだった縁が
茶まろ君のゆらぐ場所に変わってる

声は出ない代わりに
見上げるフェレスちゃんに頷く
言葉で聞かずとも
駆けて
思い出すきっかけを探そ

誘い返すもう1本の尾
追いかけっこの始まりかい?
フェレスちゃんの方に飛び込んできたら
逆をついて捕まえようとしたり
写身で気を引いたり
寸前でとり逃したりと
満足するまで遊ぼうか

探していた誰かとも
もっと一緒に遊びたかった
いたかったのかい?

さみしいは…
穴が空いたような気持ちになるからね

疲れる迄付き合ったら
フェレスちゃんと茶まろに手招き
少し休憩しよ

撫でる側で見守り
落ち着いて送れるようなら
相棒に破魔の力込め
痛くないよう包めたら


 ふわふわと結ばれるはずだった縁が茶まろ君のゆらぐ場所に変わってる、と冴島・類(公孫樹・f13398)は思う。
 そこは茶まろわんこが誰かを探してきょろきょろ、うろうろ。目が合えば期待を込めた視線を向けてくる場所。
 その場所に一緒に立ったフェレス・エルラーブンダ(夜目・f00338)は傍らの類と、そして瓜江を見上げて頷いた。
 そして類も、頷いて返す。
 言葉で聞かずとも、通じるものはあるのだから。
 遊んでくれる? 遊ぶ? と様子伺う茶まろわんこへと、フェレスは――ば、と四肢広げて見せた。
 そして自分の尾っぽをゆらゆら、揺らせば誘われたか、それとも誘いになったか。
 どっちでもきっといいのだろう。茶まろわんこがしゅたたんと走って釣られる。
(「こい、いぬ。はやさくらべだ」)
 フェレスが追い付かれる前に走り始める。それに合わせて類も。
 駆けて、思い出すきっかけを探そうと。
 と、類の視界の端にフェレスの尾が誘い返すように揺れて見える。
 追いかけっこの始まりかい? と類は笑み浮かべて、フェレス追いかける茶まろわんこをまた追いかける。
 追いかけてくる、ついてくる。その気配は見ずともわかるのだ。
 楽しそうにしているのも、その足音でわかる。
(「いつかかたわらにいた、だれか」)
 わたしにもいた、とフェレスはその影思い起こす。
 そして――おまえはどうだ、いぬと視線向ければ、類の姿が見えた。
(「もっとはやくはしらないと、るいにおいつかれるぞ」)
 と、追いかけてくる茶まろわんこに視線で教えてやる。
 茶まろわんこもちらり、後ろを見てびっくり。そしてぴゅっと速度を上げた。
 類は笑って捕まえてしまおうかと逆をついて。けれどしゅたしゅたんと茶まろわんこは軽やかに走って逃げる。
 それを見て、フェレスも負けないと一層走る速度を上げた。残像交え走り続けて。
 いぬ、こっちだと誘う。誘われたら、ぱっと瞳輝かせて茶まろわんこもきゅっと急ブレーキからの方向転換。
 そして茶まろわんこが追いかければ類が写身で気を引いて。距離詰めると茶まろわんこは慌てて方向変えて逃げたり。
 でもそれが楽しいのだ。
 じゃれて、遊んで、追いかけっこなのだから。
 楽しい、楽しい――その心は満たされていく。
 いぬがまんぞくしたら、ゆかりのあったものたちをかえしてくれるだろうかとフェレスは思う。
(「……おまえもきっと、さみしかっただけなんだろう」)
 走って遊び疲れて、茶まろわんこはぺたんと伏せる。
 その様子に類は、少し休憩しよとフェレスを手招き茶まろわんこの傍へ。
 探していた誰かとも、もっと一緒に遊びたかった――いたかったのかい? と眼差しに優しさを乗せて。
(「さみしいは……穴が空いたような気持ちになるからね」)
 すん、と茶まろわんこは鼻鳴らして、ゆるゆると尻尾を振る。
 ちゃんと幽世にたどりつけるように、そんな気持ちを込めてフェレスは手を伸ばした。
 頭を撫でてやれば、もっとというようにすり寄せてくる。
 あんしんするだろうか――してるみたいだ、と心は安堵を得て。
 できるならば、いたくない方がいいとフェレスは類を見上げた。
 類もそれはわかっている。
(「だから、るい。つれていってやってくれ」)
 その視線の意味することを感じて、頷いて。類は相棒である瓜江へと破魔の力を込めた。
 痛くないように抱きしめる――それだけで、茶まろわんことしていた骸魂は払われていった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵