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帝竜戦役㉙〜決戦

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #帝竜 #ヴァルギリオス #群竜大陸 #オブリビオン・フォーミュラ


●群竜大陸・世界樹
「猟兵達の力、よもや此処までとはな。
 余は彼等の力を侮っていたと反省し、此度の戦を起こした。
 だが、それでもまだ甘かったようだ。とは言え余が最強であることは揺るがぬ。
 余自ら力を振るい『カタストロフ』を成就してみせようではないか!」

 群竜大陸の奥地、世界樹の根元で最強の帝竜、ヴァルギリオスが吼える。
 その地への進軍を阻んでいた完全不可侵の結界はすでに猟兵達の力で崩れている。
 残すは直接対決のみである。

●グリモアベース
「帝竜戦役も最終局面を迎えました」
 これも皆さんの働きの賜物です。そう言って青髪のグリモア猟兵、ステラ・リデルが自らの前に集まった猟兵達を労う。
「おさらいとなるかも知れませんが、今回の敵、帝竜ヴァルギリオスの説明をさせていただきます」

 帝竜ヴァルギリオスはオブリビオン・フォーミュラである。
 この為、かの竜を滅ぼさなければ世界が滅びる。
 炎水土氷雷光闇毒の八属性の首を持つ、正真正銘の世界最強のドラゴンである。
 かつて勇者達と相打ちの形で群竜大陸ごと封印されていた。
 この為、最強の自負はありながらも、人間、猟兵達を侮ってはいない。

 所持するユーベルコードも強力である。
 POWに優れた者には複数の属性を合わせた三種類のバリアで身を覆い、ほぼ無敵の状態となって襲い掛かってくる。
 SPDに秀でた者には八属性全てを並列発動して戦闘能力を超強化して襲い来る。
 これは帝竜自身にも代償はあるが、この戦闘中に影響してくることはないだろう。
 WIZに傑れる者には八本の頭から八属性全てのブレスを吐き攻撃する。巨体故に八方向からの攻撃は回避は難しいだろう。

 しかも、この攻撃を確実に猟兵達のユーベルコードに先んじて放ってくる。

「間違いなくこの帝竜戦役、最強の敵です。
 ですが、皆さんの力もそれに劣るものでは決してありません。
 ヴァルギリオスを打倒して、アックス&ウィザーズを救ってくださることを信じます」
 最後にして最強の帝竜を倒す為、ステラは猟兵達を群竜大陸へ送る。


淵賀
 16回目のシナリオになります。今回も戦争シナリオです。
 舞台は群竜大陸、ヴァルギリオスが鎮座する世界樹の根元です。
 よろしくお付き合い願えれば幸いです。
 それでは、今回のシナリオについて纏めます。

 このシナリオは戦争シナリオで、1章のみとなります。
 プレイングボーナスについて。
 敵は必ず先制攻撃(UC)をしてきます。ですから、いかに防御、または回避して反撃するかという対策行動があればボーナスとなります。
 敵の使用するUCの種類(POW・SPD・WIZ)は皆さんが使用するUCの種類と同じものとなります。
 対策がなくてもただちに失敗にはなりませんが、帝竜は成功率が低い事が想定されますので、しておいた方が無難かと思われます。

 最後に採用人数ですが、私の力量から6名程度で完結になると思います。
 それ以上の参加がもしあった場合、流れてしまうかもしれません。
 申し訳ありませんが、ご了承の上、ご参加いただければと思います。
 プレイングの受付はどの段階で承認が得られるか分かりませんが5/22.8:31以降でしたらいつでもお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『帝竜ヴァルギリオス』

POW   :    スペクトラル・ウォール
【毒+水+闇の『触れた者を毒にするバリア』】【炎+雷+光の『攻撃を反射し燃やすバリア』】【氷+土の『触れた者を凍結するバリア』】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    完全帝竜体
【炎と水と雷の尾】【土と氷と毒の鱗】【光と闇の翼】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    ヴァルギリオス・ブレス
【8本の首】を向けた対象に、【炎水土氷雷光闇毒の全属性ブレス】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
ナハト・ダァト
多様サなラ叡智デ補うサ

残像を9体生成
へその緒を持たせ、遠隔操作を可能にした8体を散らしたら

残りの1体と共に迷彩で消える

残像はかばう技能で
ブレスを分散させて受けさせる
オーラ防御で耐え
倒れた残像から得た
首に対応した属性の情報をへその緒で把握

8体倒れたら9体目を出現
精神攻撃、催眠術、言いくるめで本人と錯覚させ

ブレスの防御を指示
最後の残像には
オーラ防御に残像から得た属性情報を反映させた武器改造と
時間稼ぎ、限界突破、ドーピング、継戦能力技能で持ち堪えるよう細工

本体は迷彩、闇に紛れる技能で接近

最後の残像が
本体が倒れたように演出した瞬間

ユーベルコードを騙し討ち、カウンターで繰り出す

首ノ数ハ、飾りだネ




「残像か……小細工を」
 帝竜の中の帝竜、ヴァルギリオス。この最強の竜の目の前に今、全く同じ姿の猟兵が八人、それぞれ距離を置いて立つ。ナハト・ダァト(聖泥・f01760)である。
「「「どレが本物かキミに見切レるカナ?」」」
 時間差なしに八人のナハトから同じ言葉が放たれる。だが、帝竜は鼻で嗤う。
「下らぬ。見切る必要などないわ。全て滅びよ」
 ヴァルギリオスの言葉と共に八本の首が同時に別方向を向き、それぞれの口から異なる属性のブレスが吐かれる。そのいずれもが属性の極みと言える威力である。
 ナハトはオーラの防壁を張り、耐えようとするが数瞬の後に防壁は砕かれ、呑み込まれる。
「愚かな」
「愚かナノはキミだロ?」
「――本体は隠れておったか。そのまま逃げれば良いものを。やはり愚かだな」
「逃げたラ、キミを倒せナいだロ?」
 九人目のナハトの出現。ヴァルギリオスは考える。
 先程のブレスの威力を見てなお姿を現したこと。そして、自棄の様子も見られない以上、何らかの勝算があるのであろう。しかし、自分は最強の帝竜である。如何なる策があろうとも正面から打ち砕くのみだ。
「その勇気だけは認めよう、猟兵よ」
 二本の首がナハトに向き、再び極大のブレスが吐かれる。
 それは周囲の空間を歪めすらしながらナハトに迫る。先程の残像と同様にオーラの防壁を張るナハト。結果は同じになるかに思われたが。
「ほう」
 前回は瞬時に砕け散った防壁は崩れず、耐えている。
 観察してみれば放った属性に有利な属性をオーラに付与する事で耐えている様だ。
 しかし、帝竜の力は有利な属性差程度で埋まる差ではない。限界以上の力を出しているな、と帝竜に感心の念が芽生える。
「見事なものだ。褒美に全力を以て葬ろう」
 今、ナハトは二本の首から放たれるブレスに耐えている。後、一本も加われば均衡は崩れるだろう。だが、目の前の猟兵の健気な頑張りにヴァルギリオスは残り全ての首を向ける事で敬意を表す事にする。
「さらばだ、勇敢な猟兵よ」
 八属性の恐るべきブレスが全てナハトに注がれる。驚嘆すべきことだろう。
 それでもナハトの防壁は少しの間、耐えたが遂には砕かれる。
 勝利を確信するヴァルギリオス。だが、その瞬間を待ち望んでいる者がいた。

「首ノ数ハ、飾りだネ」

 八本の首の注意が全て一方向に向いた瞬間。その死角から万色の触腕が伸びる。
「何!?」
 ナハトである。そう彼は今、この瞬間まで隠れ潜み、機を窺っていたのだ。
 最初に倒された八体の残像は八本の首の属性の把握と次に姿を現した九体目を本物だと思わせる為の仕込み。
 九体目の仕事はヴァルギリオスの注意を引き、致命的な隙を生み出すことである。
 そして、それは成った。

 八ノ叡智・栄光(セフィラ・ホド)

 このユーベルコードは全ての属性の弱点に適応する触腕を深淵から召喚するもの。
 呼び出された数百の触腕。
 帝竜の異なる属性の八本の首、それぞれの弱点を突くものが的確に纏わりつく。

「おのれ! これを狙っておったか!!」
「キミが多様サなラ、私は叡智デ補うサ」

 その叡智でヴァルギリオスの最強を上回り、ナハトは痛撃を与える事に成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

オーガスト・メルト
猟兵になった時からお前の素材が欲しかったんだ。…勝たせてもらうぞ。

【POW】連携・アドリブ歓迎
デイズは肩に乗せ、ナイツをバイク形態にして【騎乗】して参戦。
敵の先制攻撃は動きを【見切り】、【逃げ足】と【残像】を駆使して回避に徹する。
ナイツ、バリアに触れてもアウトだからな、全力で逃げきれ!『うにゃー!』
もちろんただ逃げるだけではなく、敵の隙やバリアの薄い箇所も探しながらだ。
そして反撃はUC【赤光断雷】の魔刃による間接攻撃でバリアを消去。万が一、反射などされても各種耐性で耐える。
デイズをランスに変えてバリアの穴を【ダッシュ】で抜けて【鎧無視攻撃】の【ランスチャージ】!
貫けデイズ!『うきゅー!』


亞東・霧亥
【POW】
・各先制対策
『毒バリア』
【毒耐性、早業、毒使い、医術】
毒耐性を高めてバリアに触れ、毒の侵食を抑えながら解毒薬を調合。
毒を無効化して進撃する。

『炎バリア』
【空中戦、串刺し、火炎耐性、オーラ防御】
メタルウィンド竜形態に攻撃させる。
鋼の身体に火炎耐性とオーラ防御を纏い、バリアを貫く。

『凍結バリア』
【武器改造、属性攻撃、一斉発射】
クリエイトフォースを数多の火属性苦無に変えて発射。
バリアに刺さり凍結しても、内側から炎上してバリアを砕く。

【UC】
竜喰槍が震える。
最上級の竜を喰わせろと吼えている。
「貴様を屠る、この俺の一撃!ドラグスレイブ!」




 帝竜ヴァルギリオス。
 八本の首を持つ最強の帝竜は今、三種類のバリアをその身に纏っている。
 一つ、触れた者を猛毒に冒すバリアは毒、水、闇の属性を持つ首に。
 二つ、攻撃を反射して燃やすバリアは炎、雷、光の属性を持つ首に。
 三つ、触れた者を凍結させるバリアは水、土の属性を持つ首にである。
 それぞれが強力で凶悪。不壊の守りにも思える。
 だが、ヴァルギリオスは守りを選択しない。
 バリアを纏ったまま積極的に攻める事でこの最強の盾は矛ともなるのだ。

 これに対する二人の猟兵。
 オーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)と亞東・霧亥(峻刻・f05789)の行動は対照的だ。

 まずはオーガスト。
 彼は宇宙バイクを駆ってひたすら帝竜の攻撃を避ける。
「ナイツ、バリアに触れてもアウトだからな、全力で逃げきれ!」
「うにゃー!」
 オーガストの声に宇宙バイクから声が答える。そう、この宇宙バイクはオーガストのお供、ナイツという古の竜が変化した姿なのだ。
 もう一人のお供である「竜騎士の槍」に変身する小さな白竜、デイズを肩に乗せ、オーガストは回避に専念する。
 帝竜の複数の顎、強靭な爪や尻尾が襲うが、残像すら残した動きで躱し続ける。

「どうした、猟兵よ。逃げ回るだけでは余を倒すことは出来ぬぞ?」
 嘲笑する様なヴァルギリオスの言葉。
 だが、オーガストの表情には緊張感こそあれ追い詰められているという感じは全くない。今も回避行動を続けながらも金色の瞳は帝竜を鋭く視ており、バリアの薄い箇所、動作から隙が生じないかを探している。
 
 一方の霧亥。
 彼は不壊のバリアに向けて積極的に攻める事を選択している。
 猛毒のバリアを持つ首に対しては自身の毒耐性を高め、毒に冒されながらも即席の解毒薬を調合して耐える事で突破を試みる。
 反射のバリアを持つ首に対しては竜の槍に変化するメタルウィンドを竜形態で突撃させ、その鋼で出来た体で力づくの突破を試みる。
 凍結のバリアを持つ首に対してはフォースで数多の火属性苦無を作り出して放ち、凍てつく防壁を溶かさんとする。

「無駄だ。その程度で余のバリアを攻略する事は出来ぬ」

 代わる代わる霧亥に迫る帝竜の顎。
 それぞれに違うバリアを纏ったそれを多彩な手段を用いて砕こうと試みる。
 しかし、三種類のバリア、それを抜いて帝竜にダメージを入れられたのは猛毒のバリアのみだった。それも霧亥自身にも多大なダメージを引き換えにしてだ。

「だが、十分だ」

 今の一当たりで抜けられるバリアは把握した。
 そして、自分はまだ動ける。ならば次の一撃で決めると。


 帝竜を覆う三種類のバリア。その継ぎ目、バリアとバリアが僅かながら重なり合う場所。そこはより強固な場所だろうか? そうとは言い切れない。
 違う属性同士親和性の高い場所であれば高まるが、逆に反発する属性だと弱まる結果を生む。もっとも、弱点とも言えぬ、僅かな瑕瑾であるが、オーガストはそこに活路を見出した。

「そこだ!」

 帝竜に向けて小太刀・焔迅刀を一閃する。
 精錬収束させた魔力の閃光がバリアの僅かな瑕瑾の部分とぶつかり、激しい火花を散らした後、大穴を開ける。

「なんだと!?」
「猟兵になった時からお前の素材が欲しかったんだ。……勝たせてもらうぞ」

 砕かれたバリアに衝撃を受けるヴァルギリオス。
 そこに向けオーガストが駆ける。デイズを竜騎士の槍に変えて構え、ナイツの突進力と合わさったランスチャージだ。

「貫けデイズ!」
「うきゅー!!」

 バリアの大穴を潜り抜け、加速した勢いのままにランスは帝竜に深く突き刺る。

 オーガストが赤い閃光を放って自身の前のバリアに大穴を開けたのとほぼ同時に霧亥も帝竜に向かって駆けていた。
 その手に持つのは竜喰槍。風刃を纏ったこの竜殺しの槍は今、最上級の竜を食わせろと吼えている様だ。

「貴様を屠る、この俺の一撃!ドラグスレイブ!」

 猛毒の障壁を突き抜け、投げられる槍。
 鋼より遥かに硬い帝竜の鱗を紙の様に切り裂く。

「グオオオオォオオ――!!」

 オーガストと霧亥、二人の猟兵の一撃は帝竜に深いダメージを与えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御剣・刀也
バリアで自分を強化するか
どうしたもんかね。俺の得意な間合いに持ち込めそうにない
まぁ、うだうだ考えても仕方ない。俺はいつだって、突き進んで、斬り捨てる。それだけよ!

スペクトラルウォールでバリアが展開されたら、勇気で被害を恐れず、ダッシュで懐に飛び込んで、覇気でバッドステータスに耐えて捨て身の一撃で斬り捨てる
毒になろうが、体を凍らされようが、自分の体が動く限り、覇気でバッドステータスを凌駕して斬り捨てる
反射できるものならしてみろと、そのバリア事斬り捨てようとする
「たとえこの身を蝕まれようが、闘志が砕けない限り、俺は止まらん!俺を止めたいならこの心臓を止めて見せろ!」




「流石は帝竜達を打倒して余の前まで辿り着いただけの事はある」
 猟兵達の攻撃で傷を負ったヴァルギリオス。だが、その威容は衰えない。
 損傷したバリアを再び張り巡らせ、新たに現れた猟兵、御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)と対峙する。

「どうしたもんかね。俺の得意な間合いに持ち込めそうにない」
 バリアに覆われた帝竜を見て、その攻略法を考える刀也。
 だが、都合よく思いつくものではない。ならば。
「まぁ、うだうだ考えても仕方ない。俺はいつだって、突き進んで、斬り捨てる。それだけよ!」
 必殺の決意を秘め、上段に刀を構えると、帝竜を目掛けて突撃を開始する。

「血迷うたか」

 無策に見える突撃。防御を考慮に入れてるとは思えない突進だ。
 帝竜の攻撃を受ければ数瞬の後にはこの猟兵は地上から消えるであろう。
 そう帝竜は考えたし、それはごく常識的な判断のはずだった。
 しかし、刀也は倒れずに進む。
 毒に冒されても、炎に焼かれても、体を凍てつかされてもだ。

「不死身か!?」

 流石の帝竜も驚愕する。刀也は傍目にもズタボロだが、突撃の速度は些かも衰えないず、遂に彼の間合いに帝竜が入る。

「たとえこの身を蝕まれようが、闘志が砕けない限り、俺は止まらん!
 俺を止めたいならこの心臓を止めて見せろ!」

 刀也が咆哮と共に振り下ろした全身全霊の一撃。
 それは、帝竜ヴァルギリオスをそのバリアごと、確かに斬り裂いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シン・コーエン
貴殿のような恐るべき強敵と戦える事、嬉しいぞ!
と戦人として、喜びを浮かべた表情で挑む。

『敵UC対策』
尾や翼やブレスはエネルギーや液体と化して、受けでは防げないので、素早い移動で躱す。
【空中浮遊・自身への念動力・空中戦】で宙を自在に舞い、【残像】で数多の分身を作って幻惑しつつ、敵側面や後方に回り込む動きを続けて、全ての首が攻撃できる位置から外れ続ける。
敵攻撃は【第六感と見切り】で読んで【空中戦】で回避し、【衝撃波】で弾き、最後は【オーラ防御】で防ぐ(分身にも纏わせる)。

UC可能になれば灼星剣に【炎の属性攻撃】を纏わせ、UC&【衝撃波を伴う2回攻撃】(単独時は更に3回攻撃する)で一気に叩き斬る!




「貴殿のような恐るべき強敵と戦える事、嬉しいぞ!」
 戦人としてのさがか喜色を浮かべてシン・コーエン(灼閃・f13886)が帝竜に向けて声を張る。
「ふむ、戦狂いか? 余と戦える喜びを抱いたまま死ぬがよい」
 歴戦の帝竜ヴァルギリオスは数多の戦場でこういうタイプと戦った事がる。
 勇者の中にも一定数いた。彼等は戦いを楽しみ、しかも勝てると思っている。
 最強の帝竜たる余に対してである。その増上慢は砕かなければならない。
 ヴァルギリオスに宿る魔力が活性化して鱗や翼、尻尾が大幅に強化される。

「消えよ!」

 この状態は帝竜にとっても諸刃の剣。強化の代償に呪縛が帝竜の身を苛む。だが、それだけに威力は絶大だ。
 牙、爪、尾、体当たり、嵐の様な帝竜の攻撃。その只中にあってなお、シンの表情は変わらない。

「流石は最強の帝竜だ! だが、これでは俺を仕留める事はできない!」
 空を自在に舞い、数多の分身で幻惑しながら帝竜の攻撃を紙一重で躱し続ける。
「猪口才な」
 そこで帝竜は一段、速度を上げる。
 そうなると一体、また一体と分身を消し飛ばし、遂にはシン自身だけとなる。

「これで最後だ!」
「貴殿のな!」

 分身を消し去り帝竜がシンを追い詰めた瞬間。
 シンもまた帝竜を屠る準備を終えていた。

「我が剣よ、我が生命の力を得て更なる進化を遂げ、この地に集いし敵を一掃せよ! 灼星乱舞!!」

 紅く煌めくシンのオーラが注ぎ込まれて巨大化された剣、灼星剣。
 それを神速で振るっての滅多斬り。
 その剣閃はヴァルギリオスを捉え、強化された鱗を砕いていく。

「グオオオオォォ――!!」

 幾つもの紅い閃光が帝竜の生命を大きく削るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アイビス・ライブラリアン
同行者: 紅雪(f04969)
この世界が気に入っておりますし、
何より今まさに当図書館がありますので、
全力で阻止させていただきます

敵UCですが、UCを使います
本棚を壁にするような形で降らせ、
さらに高速詠唱+範囲攻撃+属性攻撃で相殺を狙います

凌いだ後、本棚を盾のように使うのはもちろん
敵ブレス2発目発動のタイミングで本棚を頭の上に
落とすのも狙ってみたいかと

また紅雪のサポートで足場を組むようして本棚を
降らすことも検討いたします
もちろん魔法による攻撃は止めるつもりはございません

紅雪が暴走したら、良いタイミングで止めましょうか
…本当に、誰が暴走してよいといったのでしょうか。

アドリブ歓迎


蓮・紅雪
同行者:アイビス(f06280)
カタストロフは起こさせない。
過去から染み出したお前たちに、好き勝手させはしないわ。

UC解放。妖刀ではなく夕凪を展開。
お前を倒すためなら悪鬼にだってなれるわ。
ブレスは居合で斬る。
無謀?いいえ、夕凪に斬れないものはない。

そのまま攻撃に転じるわ。
アイビスの本棚を活用して、死角から攻撃を。
動き辛ければ妖刀に持ち替えて攻撃するわ。

敵は属性を操るから下手な属性攻撃は効かないかしら。
呪詛を自身にかけ、殺傷能力を上げましょうか。
無属性も、時には最強になり得るでしょう?

UCの暴走があれば、アイビスが止めてくれるでしょう。
今回は完全にリミッター解除して暴れるわよ。

アドリブ歓迎!




「まだだ、まだ余は倒れぬ!
 必ず、この世界、そして界を渡り全ての世界を破壊して見せる!」
 猟兵達の怒涛の攻めにより大きく傷ついた体を気にする様子もなく帝竜が吼える。
「それは困ります」
 そう声を掛けるのはアイビス・ライブラリアン(新米司書人形・f06280)。
「この世界が気に入っておりますし、何より今まさに当図書館がありますので、全力で阻止させていただきます」
 アイビスの宣言に傍らに立つ、蓮・紅雪(新雪・f04969)も大きく肯く。
「カタストロフは起こさせない。
 過去から染み出したお前たちに、好き勝手させはしないわ」

「世界を守るか。ならば、それだけの力を示して見せよ!」

 帝竜の八つある口から極大の属性ブレスが放たれる。唸りを上げて進むブレス。
 そのアイビスと紅雪への進路上に突如、虚空から本棚が降り下りる。一つや二つではない。数十、数百の本棚だ。それがブレスを防ぐように進路を塞ぐ。
 ただの本棚であれば数百どころか数千、数万あったところでこのブレスの前には一瞬で塵と化すであろうから、崩れながらも原形をとどめているそれは超常の存在だ。
 とは言え、それで完全に防ぎ切れる程、帝竜のブレスは甘くない。
 威力を著しく減衰しながらも二人に迫る。だが――。
「この程度!」
 銀髪赤眼の紅鬼に変じた紅雪がブレスの前に立ちはだかる。手に構えるのは彼女の血と魔力、そして怒りによって生成された鎌、夕凪。
「無謀な……その鎌でどうしようというのだ?」
「無謀? いいえ、夕凪に斬れないものはない」
 帝竜の言葉に紅雪は決然と言い放つ。
 神速で振るわれる夕凪――ブレスを斬り裂き霧散させる。
「ほう!」
「紅雪、無茶をしないで下さい」
 如何に威力が減衰していたとはいえ、自らのブレスを鎌で斬り裂くという技を見せた紅雪に驚く帝竜。
 勿論、紅雪が夕凪を振るった空間以外からもブレスが押し寄せるが、それはアイビスが属性魔法で相殺する。

「大したものだな、猟兵!」
「いつまで余裕ぶっていられるかしら!」

 ヴァルギリオスに向けて駆け出す紅雪。
 地面に落ちてあちらこちらに山となった本棚を足場にして縦横無尽に跳び、間合いを詰めていく。途中、再度ブレスを吐こうとした帝竜だが。

「させません」
「ぐむ……!」

 ブレスを吐こうと息を吸い込んだ頭の上にアイビスの召喚した本棚が雪崩を打って落ちる。同時に高速多重詠唱で弾幕の様に魔法を飛ばして紅雪の援護をする。

「ありがとう、アイビス。
 さあ、今の私は災厄よ。ヴァルギリオス、あなたにとってのね――」

 その言葉と共にリミッターを解除する。同時に自身に呪詛をかけそれを力とする。
 禍々しいオーラに包まれる紅雪。

「何と――」

 帝竜さえ驚嘆する程の呪詛をその身に纏い、加速する。
 最強の帝竜と災厄の紅鬼の激突。
 大気を震わせ地面を揺らす戦闘となり、最終的にこれ以上の継戦は危険と判断したアイビスが紅雪を正気に戻し、後退するまで続けられることとなる。
 その戦果は帝竜の首数本にに致命的な一撃を与える程だった。

「……本当に、誰が暴走してよいといったのでしょうか。
 戻ってこれなくなりますよ」
「その前に止めてくれると信じてるから」

 二人の絆の力が帝竜を上回ったのかも知れない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

戦場外院・晶
退くも地獄、往くも地獄、祈りを持って進むのみ
「戦場外院・晶と申します……よしなに」
祈りのオーラにて護りを固め、いざ、ヴァルギリオス・ブレスへ踏み込む
「……ぬ」
存在を根刮ぎ消されかねない暴威の最中を歩む
耐え、進み、回復して……また、焼かれ貫かれ圧され……進む
「……ふふ」
我が生涯、これ苦行と見つけたり……超重力の回廊を抜けておいて正解でした
「……そこです!」
そして骨の平原にて間隙を縫って手を届かせて来た経験にて……この戦争、最強を踏破する

【手をつなぐ】

「……せい!」
如何に帝竜であれ手があり、肉が、骨がある
彼自身の力を利用してグラップルで崩して……殴る
「……破ぁ!」
この拳に……破魔の力の限りを込めて


ナイ・デス
【覚悟】を決める
【激痛耐性、継戦能力】私は、本体無事なら再生する

私は死なない。もし、絶望して死にたくなっても、私は、死ねない
だから、臆さず。最短で、最強の、一撃を!

【怪力ダッシュ】駆ける
避けも、防ぎもしない
ただ【吹き飛ば】されないよう、確り大地【踏みつけ】
受けて、様々な属性の影響を受け、体ボロボロにしながら

勇気で、攻め
気合で、守り
根性で、進む
それが、私の知る、勇者理論、です!

『いつか壊れるその日まで』
意志の力【念動力】で、状態異常でも体動かし最短を
破壊と再生を繰り返しながら、一歩、一歩と
負傷に比例した戦闘力増強。輝き、強めながら
そして

これが私の、最強、です!

【生命力吸収】する光を、叩きつける!




 満身創痍の帝竜ヴァルギリオス。八本あった首もその半ば以上が沈黙している。
「猟兵、恐るべき者共よ。余を此処まで追い詰めるとはな」
 此処まで来れば帝竜も覚悟を決めざるを得ない。もはや、カタストロフは成らず、界渡りの野望も露と消えた。だが、それでも帝竜の中の帝竜としての矜持がある。
 最期まで戦いをやめるという選択肢はない。

「貴様等が余の最後の相手となるか……それとも他の猟兵となるか……来るがよい」

 目の前に立つ二人の猟兵に語り掛けるヴァルギリオス。

「戦場外院・晶と申します……よしなに」
「ナイ、です」

 その言葉に尼僧姿の猟兵、戦場外院・晶(燃えよドラゴン……この手を掴め・f09489)と晶の紹介に合わせたのかナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が名乗りを上げる。
 この二人の聖者がヴァルギリオスにとった戦術は奇しくも同じ。
 ただ、耐えて前に進む、である。

「不可解な者共よ……受けるがよい」

 帝竜の残った首からブレスが放たれる。全盛期には劣るが、大地を抉り、大気を震わす威力だ。常人であれば瞬時の消滅を免れないだろう。
 だが、この二人は常人に非ず。

「……ぬ」
 苦悶の声を漏らしながらも晶は歩みを止めない。焼かれ、砕かれつつある体を奇跡の力で癒しながらひたすら前に進む。
「……ふふ」
 我が生涯、これ苦行と見つけたり、と進みながら笑みすら浮かべる。

「私は死なない。もし、絶望して死にたくなっても、私は、死ねない」
 だから、臆さず。最短で、最強の、一撃を帝竜に、とナイも進む。
 凶悪なブレスを避けも防ぎもせずにだ。

「勇気で、攻め
 気合で、守り
 根性で、進む
 それが、私の知る、勇者理論、です!」

 その体をボロボロにしながら歩みを続けるナイ。何故、動けているのか不思議な状態だ。しかし、徐々に、本当に徐々に様子が変わってくる。
 最初、薄い光が彼の体を覆い、傷を癒す。だが、ブレスの中を歩いているのだ。瞬時に再び傷を負う。
 すると今度は先程よりやや強い光が彼を覆って傷を癒す。だが、その体にも――。
 破壊と再生、それを繰り返すごとに光は強くなり、ナイの歩みも力強くなる。

 この二人の様子には流石の帝竜も驚きと恐怖を覚える。

「何なのだ。貴様等は……」

 そして、二人は帝竜の元まで辿り着く。

「……そこです!」
 伸ばされる晶の手が帝竜の手を捉える。
 とは言ってもサイズが違い過ぎる。握ることなど不可能だ。
 だが……。
「……せい!」
「!?!?!?」
 あまりにも不可解。だが、晶の手が触れた後、それを払いのけようと動いた瞬間、帝竜は地面に伏していた。

 そして、ナイ。
 今や直視するのも困難な程の輝きに包まれた彼は、その光を集束。
 帝竜に叩きつける。

「これが私の、最強、です!」

 ナイの光が帝竜にぶつかり、その全身を包み始めると同時に晶の破魔の力が限界まで込められた拳が帝竜の頭を砕く。

「……破ぁ!」

「グォオオオオ―――見事なり、猟兵達よ。――貴様等の勝ちだ」

 ナイの光に存在そのものを吸収されながら消えゆく最後の帝竜。
 最強を自負する自分が力の限りに戦って敗れたのだ。
 その心にはもはや未練もない。
 奇妙な充足感と共に帝竜ヴァルギリオスは地上から消滅する。

 此処に帝竜戦役最後の戦いの幕が下ろされた。猟兵の完全勝利である。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年05月26日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト