帝竜戦役㉙〜どうか勇者の繋いだモノを良きモノに~
●最後の幻想の竜を求めて
「……英雄は裏山に生えた薬草を取りに行く冒険から、やがては長じて竜を倒す冒険に至る」
グリモア猟兵スフィーエ・シエルフィートは、古ぼけた冒険譚を開きながら、何とも言い難い表情で語り出した。
「つまるところ、そう、物語のラストボスを倒す時がやってきたのさ」
場の猟兵の存在に気付き、羽根ペンを象ったグリモアを手に取ると、彼女は恐ろしき竜の姿を描き語り出した。
「さぁ語ろうか! 舞台はアックス&ウィザーズ、武器と魔法と竜の……幻想の世界だ。君達には、今こそこの世界のオブリビオン・フォーミュラとの決戦に赴いて貰いたい!」
帝竜ヴァルギリオス、又の名をアックス&ウィザーズのオブリビオン・フォーミュラ。
八つの首は炎・水・土・氷・雷・光・闇・毒の八属性に対応し、その全てを自在に操り、数多の勇者達を相手にして尚、相討った竜王の中の竜王。
紛れもなく最強の竜――しかも周囲を世界樹と他の帝竜達の魔力で不可侵の結界を張り巡らせているのだという。
「だが君達の奮戦によって、不可侵の結界は崩れた。今こそヴァルギリオスを打倒し、オブリビオン・フォーミュラを滅ぼす時だ!」
そう言ってスフィーエは、群竜大陸の奥地、世界樹の聳え立つ地と其処に待ち受ける強大極まりなき八つ首の竜を力強く示した。
「例によって例の如く、敵は先制攻撃を仕掛けてくるだろう」
力に優れた者に対しては、毒と水と闇の触れた者を毒にする障壁と、炎と雷と光で攻撃を反射し焼き尽くす障壁と、氷と土で触れた者を凍結させる障壁で己を強化する力で。
敏捷性に優れた者に対しては、炎と水と雷の尾、土と氷と毒の鱗、光と闇の翼を宿し己の力を強化する力――代償はあるようだが、それ故に強力となるだろう。
霊力に優れた者に対しては、八本の首から一斉に八属性全てのブレスを放ち攻撃してくるのだという。
「そのどれもが、間違いなく今まで相手にした帝竜の、誰よりも強力な筈だ。僅かな油断が命取り、その心算で挑んで欲しい」
曲がりなりにも数多の竜の頂点に立つ存在、多くの勇者達の力を以てしても相討ちと封印がやっとであったことを忘れないように。
注意してし過ぎることはない相手だと、額に汗を浮かべながらスフィーエは語った。
「……ヴァルギリオスを倒せば、アックス&ウィザーズのオブリビオンは少しずつ減っていく。そして、嘗ての勇者達も報われるはずだ」
額の汗を拭ったスフィーエは、ぽつぽつと猟兵達に向けて語りを再開した。
傍らに在ったコップの水を一気に飲み干し、一息を入れてから改めて場の猟兵達に向き直ると、彼女は最後にこう締めた。
「英雄の物語はいつだって、最後は恐ろしい竜を倒してハッピーエンドだ。君達の凱旋を心から願っているよ」
裏山薬草
どうも、裏山薬草です。
いよいよ最終決戦ですね、幻想と竜の世界のラストボスは超強力なドラゴンです。
勿論、世界の半分はもらえませんよ。
さて今回は最後の帝竜ヴァルギリオスとの最終決戦です。
敵は先制攻撃を仕掛けてきますので、それに対する対策があればプレイングボーナスになります。
なくても無条件で失敗にはなりませんが、より良い結果を狙うなら書いた方が無難だと思います。
尚、選択したユーベルコードの属性(POW・SPD・WIZ)と同じ属性のユーベルコードで先制攻撃を仕掛けてきます。
対策を書かれる場合は、選択UCの属性をご確認の上で。
プレイングの上限は十五名程度を予定しております。
キャパシティを越えたら却下の可能性もありますので、十人以上になっていたら別のシナリオに参加頂くか、翌日の8:30以降に送って頂けたらと思います。
それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
裏山薬草でした。
第1章 ボス戦
『帝竜ヴァルギリオス』
|
POW : スペクトラル・ウォール
【毒+水+闇の『触れた者を毒にするバリア』】【炎+雷+光の『攻撃を反射し燃やすバリア』】【氷+土の『触れた者を凍結するバリア』】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 完全帝竜体
【炎と水と雷の尾】【土と氷と毒の鱗】【光と闇の翼】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ : ヴァルギリオス・ブレス
【8本の首】を向けた対象に、【炎水土氷雷光闇毒の全属性ブレス】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
白峰・歌音
オレはこの戦いで、沢山の勇者の想いと出会った。
色んな人達がいたけれど、みんな帝竜の脅威から守ろうとしていた!
「無くした記憶が叫んでる!勇者の想いと共に、災悪の脅威ヴァルギリオスを討てと!」
挙動から目を離さないようにしつつ【ダッシュ】【ジャンプ】を駆使して距離を取りながら攻撃の挙動を【見切り】風と氷の【属性攻撃】で受け流し狙いつつ出来るだけダメージを受けないように躱してしのぐ。
そうしながら強裂な一撃を叩き込める場所を見極め、狙いが定まったらUC発動、道を駆け抜け
「勇者達の想いの強さ、もう一度味わえぇーっ!!」
と勇者達と出会って感じた【勇気】と【情熱】を一撃に込めて、ぶつける!!
アドリブ・共闘OK
セリオン・アーヴニル
お前と勇者達との『物語』はもう終わったんだ。
だから今度こそ――消えろ。
敵先制攻撃に対抗すべく、予め尾、鱗、翼、そして首のそれぞれがどの方向からどう攻撃してくるか予測し、また複数部位からの連続攻撃の可能性も想定した上で、第六感も頼りにしつつ、予備動作から攻撃の軌道を見切り全力回避。
敵の初手を『一手でも』避けられたなら即座にUCを発動。
高速移動で常時縦横無尽に動き回り、初手同様の回避行動を意識しながら間合いを確保し、銃撃主体で攻撃。
併せて、敵が呪縛、又は時間経過での毒の回りや多量流血により動きが鈍ったタイミングを見計らい、全力魔法とUCでブーストをかけた『ノクシス』からの一撃で致命傷を狙っていく。
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
漸く、親玉を引きずり出せたか
コイツを倒せば戦争も終わりに向かうはずだ…気合を入れねばな
初手は完全帝竜体に対し、パーソナルディフレクターによるオーラ防御やアンファントリア・ブーツによるダッシュやジャンプ、地形の利用を使った回避に専念する
呪縛や流血の代償があれば、攻撃に綻びが必ず出てくるはずだ
攻撃は一切せずに、油断なく見切りで対処していく
敵が疲弊しだしたらこちらもUCを発動
強大な念動力を腕に集中し、多少の被弾は承知の上で超高速突撃を行い
腕に溜めた莫大なエネルギーを叩き込む
悪しき竜を撃ち滅ぼすのは、いつだって聖剣だと相場が決まっている
英雄譚は終わり、骸の海に還る時間が来たぞ、帝竜よ
●重なり合う終末の拳
聳え立つ八つ首、相対するだけでも感じる森羅万象の絶対的な属性の力。
その尾からは水の流れに炎が踊って雷が迸り、鉱物の強度を持った鱗は触れる者を凍てつかせ毒で犯し、輝きと暗転を司る翼は戦場の全てを制するだろう。
「――来たか、当代の勇者よ」
オブリビオン・フォーミュラ、帝竜ヴァルギリオスはやってきた猟兵達を前に八つ首の頭より大きく裂けた口を歪ませて。
場にやってきた三人の猟兵達のそれぞれに、爪と、尾と、翼をそれぞれ解き放つ――!
まずは振るう爪の一撃が、鱗を構成する属性の加護を得て、裂かれた地面を極地の如き凍土と生物の住めぬ毒沼に還る。
「漸く親玉のお出ましか。お前を倒せば全てが終わる、な」
爪に相対するキリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)は鼻に息を通しながら、魔法工学によって作られたブーツが齎す跳躍で軽々とその爪を躱し。
毒の瘴気を体表を覆う皮膜で遮断し、氷の余波が生み出した氷柱の群を足掛かりに、翻弄するように戦場を駆け抜ける。
更に振るわれる爪を、動じずに――取り分け、属性を深く宿す鱗に気を払いながら、それを喰らわぬように駆け抜けて躱し。
(……代償は必ず来る筈だ。いつ来るか、だが……)
「御伽噺の終焉は竜の勝利にて終わる! さあ行くぞ猟兵よ!!」
――されどキリカの研ぎ澄まされた狙いを分かっているのか、竜は油断なく攻勢を続ける。
「……させない、そんなこと」
その言葉に歯噛みしながら、白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)は彼女に向ってきた竜の尾の薙ぎ払いを跳躍して躱す。
着地の寸前に襲い掛かる第二の薙ぎ払いを、上体を後方へ逸らし直撃を避けながら冷風を解き放ち炎と雷の熱を逸らす。
風と氷の障壁が掠っただけでも感じる莫大な熱量を和らげるも、それでいて尚恐ろしき熱量を前にして、彼女は心を奮い立たせる。
――群竜大陸で出会ってきた勇者達。色々な勇者がいた。不器用でも強くて優しいエルフも、小さくても一生懸命頑張ってきたオラトリオも……裸体画に情熱を燃やした芸術家も。
誰もが皆、群竜大陸の、そして帝竜の脅威に立ち向かってきた勇気ある者達だった――そんな勇者が守った平和を無にする訳にはいかない。
「無くした記憶が叫んでる! 勇者の想いと共に、災悪の脅威ヴァルギリオスを討てと!」
「その勇者は最早いない! 後は当代の貴様らを討つのみ!」
真っ直ぐに叩きつけられる尾を跳躍しながら躱す歌音に、竜は嗤いて激しい戦意を向ける。
「何というか、哀れだな」
竜の叫びにセリオン・アーヴニル(並行世界のエトランジェ・f00924)は振るわれた輝く翼をバックステップで躱しながら呟いた。
――オブリビオンとなった以上は、既に滅びた存在。もうオリジナルでは無くなったにも関わらず。この有様は。
それでも、それは存在してはいけないものだから。
「ヒトを辞めるのは、こういうことだ」
竜の漆黒の翼が触れれば魂の底から気力を奪うであろう闇を齎す前に、セリオンはその身体を転じさせる。
魂を奪い去る闇の翼が触れるよりも早く、雷速を得たセリオンがそれを紙一重で躱せば彼の身体より迸る雷が翼を焦がし。
そのまま、大口径の自動拳銃を取り出す――動くこと雷霆の如しとはよく言ったもので、さしものヴァルギリオスも彼の増大した反射神経に対応しきることは難く。
銃弾は地の加護を得た鱗を貫けず、毒と氷に無力化されても躱しながら降り注ぐ小雨に苛立ち竜の判断力を乱す。
次第に攻撃も雑さを孕む中、漸くここで――竜の纏う圧倒的な気配が消え、代価に竜が身体を痙攣させた。
「――リミッター全解除。起動しろ、デュランダル!!」
その瞬間を待ち望んでいたキリカが発動するは不滅の刃を冠する命削りの膨大な力。
纏うバトルスーツの安全装置(リミッター)を外したキリカが解き放つ膨大な念動力が、ヴァルギリオスの身体を縛り付ける。
自身から生ずる呪縛とキリカが放つ念動力の二重の捕縛がヴァルギリオスを完全に捕らえ、重なる代償が竜の八つの口より血を吐き出させた。
「ぐっ……余は、余は諦めぬ……!」
「『物語』はとっくに終わっている。お前の出る幕など、もう何処にもない」
吐き出される血の飛沫を雷の身体で蒸散させながら、罪の一つ一つ刻むようにセリオンの銃弾が飛ぶ。
毒と出血に侵された竜の身体を、無慈悲に紫電走るように放たれた銃弾が、今度は鱗を貫き場に縫い留めながら、セリオンは腕輪を一つ輝かせると、激しく迸る雷を纏った光球を掌に纏い。
「只管に哀れなものだな。だが倣うのも悪くは無い……悪しき竜を撃ち滅ぼすのは、いつだって聖剣だと相場が決まっている」
「さあ行くぞヴァルギリオス! オレと、セリオン兄と、キリカ姉の力と……」
ここで倒せばこの世界も漸く救われる。
いざ気合を入れてと命を削り解放した莫大な念力を――纏ったその気迫は正に竜殺しの聖剣、英雄が扱う叙事詩の武器が如き波動を腕にキリカが束ねて。
今こそ好機と、一瞬で竜の急所へと至る道を、背負い受け継いできたと思える勇者の想いと共に歌音が開けば。
「だから――消えろ」
「英雄譚は終わり、骸の海に還る時間が来たぞ、帝竜よ」
「勇者達の想いの強さ、もう一度味わえぇーっ!!」
竜の帝王が反応をするよりも尚早く。
雷や流星という言葉で表現するにも足りない、余りにも一瞬の――三つの拳が、同時に炸裂する。
セリオンよりの莫大な雷を迸らせた光球を乗せた殴打と、キリカの竜を討つ聖剣が如きエネルギーを乗せた腕と、歌音の出会ってきた勇者達より受け継いだ勇気と情熱を乗せた拳が。
示し合わさずとも巡った物語の終焉を告げるように、ヴァルギリオスの胸で重なり合い、志同じくする力は竜の体内で絡み合い、相乗しながら。
竜の身体をとても、とても――勢いよく背中から世界樹へと叩きつけるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
やれやれ、やっと最後かい。
さすがに竜退治はもう飽きたし、これで終わりにしようか。
さて、まずは石の入った袋の中身を空中にばらまいたら、
斧を振って衝撃波でばらまいた石を相手に向かって吹き飛ばすよ。
攻撃を反射するバリアで燃えながら跳ね返ってくるだろうけど、
それで辺りが火の海になったら、火炎耐性で炎に紛れる事で攻撃を回避するよ。
他のバリアは触らなければ問題ないしね。
無事に避けたら【万喰熱線】を使って、
周囲の炎を吸収して熱線を吐いて攻撃しようか。
反射されても燃やすためのエネルギーが上乗せされて返ってくるなら、
もう一度吸収して撃ち返せば威力はどんどん上がっていくから、
いずれバリアを貫けると思うよ。
鬼桐・相馬
帝竜カダスフィアの言葉が頭を過ぎる。
捨て駒になるつもりはない、が。
【POW】
バリアを張るのなら内部は攻撃が通るのだろう。
両腕と足を[冥府の槍]で傷つけ体内から炎を噴き出させる。そこに[オーラを混ぜ防御]力と毒・氷結の遮断力を高めよう。
敵の攻撃は[戦闘知識と野性の勘で見切り、武器受け]。攻撃した部位を足場に首へ接近、取り付く。
槍を口中に突っ込みUC発動。反射は[激痛耐性]、炎は自らの炎による相殺と[火炎耐性]で耐え、楔が首内部に行き渡るまで後は自らが倒れないよう立ち回る。
頃合いを見て起爆しその首を吹き飛ばしてやろう。
そうだ、ひとりで戦っている訳じゃない。他の猟兵の為、俺は僅かでも道を作ればいい。
四季乃・瑠璃
【属性攻撃、全力魔法、高速詠唱】による浄化作用を込めた魔術の霧と煙幕式ボムによる二重の目晦ましで姿を隠してUCを発動。
【殺人姫の覚醒】で分身し、霧と煙幕に紛れつつ、二人掛かりで敵のバリアを一点集中で【蹂躙、爆撃、鎧砕き、鎧無視、範囲攻撃、早業】接触式ボムを叩き込んで突破口を開き、他の猟兵達と共に喉元や心臓部等の急所を狙い、アイゼンアーマー形態の砲撃や切り札の【力溜め】ジェノサイドノヴァ等、力が続く限り、あらゆる攻撃を連続集中で叩き込むよ。
緋瑪「最強の竜王、ここで終わりにさせてもらうよ!」
瑠璃「散っていった過去の勇者と共に」
「「さぁ、最後の戦いを始めよう!」」
シーザー・ゴールドマン
帝竜ヴァルギリオス。君達との闘争はなかなか楽しめたよ。
だから、これは御礼だよ。
先制対策
強力なバリアだが、全て触れる事で発動するね。
直感(第六感×見切り)そして戦闘経験(戦闘知識)で帝竜の動きを見切り、また残像で惑わし、衝撃波を推力にして緩急をつけた回避行動を。
それでは終わりの時間だ。
『シドンの栄華』
『維持の魔力』『破壊の魔力』で帝竜周辺の空間を断絶固定。
断絶された内部空間に『創造の魔力』により疑似白色矮星を創り出し、帝竜至近で重力崩壊を起こさせ超新星爆発を発生させる。
八属性。大したものだが……虚無の前には意味はない。
●熱量
「――面白い。こうでなくては余の蘇りし意味がない」
ヴァルギリオスで無ければ間違いなく再起不能を免れぬ一撃を受けて尚、竜の帝王は立ち上がり不敵に笑う。
喰らった一撃の痛みを教訓としたか、己を守るように張り巡らせたのは三種の障壁――その様子を見ながら。
「やれやれ、やっと最後かい。さすがに竜退治はもう飽きたし、これで終わりにしようか」
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)は大斧を肩に担ぎながら、袋に籠められた石をばら撒いた。
そして続け様に大斧を力強く振るえば、発生した衝撃が数多の石を舞い上げ竜の障壁に当たる――跳ね返る小石達が障壁の力によって業火となって燃え盛る。
「――成程、火炎に紛れたか。だが……」
火炎に紛れ身を隠すも一時、狙いに気付いた竜がバリアそのものを攻撃手段として突撃すれば、大槍の殴打がそれを逸らす。
「バリア自体が武器か」
「確かに、自分から攻めないとは一言も言ってなかったね」
大槍で殴打した鬼桐・相馬(一角鬼の黒騎士・f23529)が業火で凍結を溶かしながらの呟きに、シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)が答える。
シーザーの問にその通りだ、と言わんばかりに毒の障壁を以て彼を圧さんとすれば、緩急をつけた偉丈夫の動きが影を残し、障壁に依る殴打を空振らせ。
足元に放つ不可視の衝撃の勢いが、氷の障壁による殴打が繰り出される前にシーザーの身体を天高く跳び上がらせて躱させる。
それでも、毒の障壁が地面を削り発生する瘴気は――
「気休め程度かもしれないけれど」
四季乃・瑠璃("2人で1人"の殺人姫・f09675)が咄嗟に投げ放った浄化の魔力が込められた霧が戦場を覆う。
流石に属性の一つ一つが究極の領域、完全な浄化は困難であれど、立ち込めるそれが瘴気を和らげ一時、広がった炎と合わせて竜の視界を覆うと。
「行くよ、緋瑪」
「行こう、瑠璃」
瑠璃はその身体に宿るもう一つの魂に声を掛けて、もう一つの魂を受肉させ現界させると。
「「さぁ、最後の戦いを始めよう!」」
煙幕が晴れると同時に無数に放たれるは接触式の爆弾と、戦車の如き装甲を纏った彼女達から放たれる砲弾。
命を削ることも厭わない、殺しの一時に賭けた爆発的な力の増大が齎す、幻想の魔神や竜をも滅する爆撃の暴風雨。
生命を代価に溢れ出る魔力を以て生み出される破壊の衝撃が、八つ首の巨竜の障壁を揺さぶり、通る衝撃が竜の巨体を揺るがすが。
「無駄だ、無駄だ……! 貴様らの技など、全て跳ね返してくれる!」
それでもヴァルギリオスは高らかに嗤う。
無数の砲弾と爆薬が身体に叩きつけられようと、不可視の衝撃波をぶつけられようと――その全てを、輝く壁が受け止めると。
黄金の閃光鮮やかに迸り、猟兵達の攻撃は悉く業火――それも触れる者を一瞬で灰に帰す灼熱というにも生温い業火が迸る。
だが、それを真っ向から立ちふさがるように躍り出た合成幻獣(キマイラ)の姿が其処に在った。
「だから都合が良い……全部まとめて、お返しだよ!」
敢え無く合成幻獣が、ペトニアロトゥシカは灰となるのか――否。
不動のまま竜より返された業火を全て取り込み受け止め、彼女の周囲はその高熱で煮えたぎる溶岩と化していた。
その膨大な熱量をそのまま光線として解き放っても、攻撃を反射する障壁は業火として突き返すが――それすらも。
永久機関さながらに莫大な熱量をペトニアロトゥシカは取り込み、竜へと突き返すように烈しい光芒による攻防を繰り広げる。
このまま、彼女の熱線が障壁を貫くか――と思われたが、竜はその力の弱点、唯一動けなくなる弱点を察したか口を歪めた。
「動けぬのならば、避け
……!?」
「それが許されると思ったのかね? 君も帝を名乗るなら、受けて立ってみるといい」
しかしそれは敵わない――何故ならば、花に富むが如き無限の魔力を解き放っていたシーザーが神の御業にも匹敵する、破壊と創造の力を以て竜の周辺の空間を遮断していたからであった。
左右の空間を断絶する程に壊し、それを維持する神がかった力は竜の身体と障壁を固定させ、否応なしに重なる熱線に挑ませる。
其処へ追い撃つように、瑠璃と緋瑪が一斉に放つ砲弾と爆撃が熱線をさらに後押しし――突き返される業火もまた、熱線を放ち続けるキマイラの餌となる。
運よく僅かに覗く毒の障壁の力を以て返すことに成功しても、すかさず殺人姫達が投げ放つ浄化の煙幕がそれを消し去り、巧みにサポートしていく。
その様子を見ながら、相馬が何かに気付いたように軽く目を見開いた。
(そうだ、ひとりで戦っている訳じゃない)
――脳裏に走ったのは、形成するものが語った【捨て駒】という言葉。
懸想している間に、盛大に硝子が砕けるような音と共に、僅かに後方へ退いたヴァルギリオス――無限ループはどうやら竜に味方することはなかったようで。
「お、の、れぇぇっ……!」
捨て駒とつもりはないが、仲間達が必死で戦いバリアを破った好機、少しでも繋げて見せよう。
砕けた障壁の反動で蹲る竜を見やり、相馬は決意を固めると――自らの手足を斬り裂き、闘気を高めつつ業火を噴き上げる。
「あ~……漸く破れたかぁ。きっつぅ……」
「後は任せろ」
バリアを破った最大の功労者であるペトニアロトゥシカに労い一つ、大槍を握り締めて相馬は強く駆ける。
破られた今、竜が再構成を行うよりも早く、張られる前のその内側に――毒と氷と炎と雷が迸るその寸前に。
青黒い業火が唸るように盛り再構成された壁の内側へ潜り込むと、振るわれた爪を大槍で受け止める――それを棒高跳びの要領で引っ掛け跳躍すると。
「グガアァァァッ!!」
開かれた竜の顎門の一角、恐らくは毒か――漏れた吐息すら気分の悪くなるそれを、決意を以て焼き尽くすように堪えながら、開かれた顎門へ槍を突き立てて。
「その身の内から冥府を知れ」
身を灼くほどの毒の瘴気も、魂すらも凍てつかす絶対零度すら暖かいと感じる凍気すらも。
跳ね返る業火も、全て自らの血より湧き上がる冥府の業火で焼き尽くしながら、相馬は唸る業火を竜の体内へ流し込む。
走る苦痛を物ともせずに、より強く烈しい損傷を――!
文字通り鬼気迫る表情で竜の体内に打ち込むは楔、差し込まれた灼熱が竜の血肉を焼き、時に体内でえげつなく枝分かれしながらその身を内側から灼いていき――!
巡らせた根より花を咲かせるように、首の一つへと密集した楔が一斉に爆ぜて青黒き火炎の華を咲かす――!
「ぐがあぁぁあっ……! 邪魔だ……! 余から離れよ……!」
「ぐっ……!」
首の一つを跡形もなく消し飛ばされた怒りに、帝竜は我武者羅に身体を揺すり、相馬を引き剥がし。
そのまま相馬の身を引っ掴んで遠くへ投げ飛ばすも、その勢いは弱く、空中で一回転を経てから相馬は着地する。
「見事だった。後は私達に任せたまえ」
「受け取ったよ、全部ヴァルギリオスにぶつけてあげるね」
「私達の、全ての力を」
飛ばされた相馬と入れ替わるように、最後の一撃を叩き込むべく力を極限まで集約していたシーザーと、瑠璃と緋瑪の殺人姫達の姿が其処に在った。
そしてヴァルギリオスが息を荒げながら、新たなバリアの構築よりも早く――シーザーより放たれた白き光球と、瑠璃と緋瑪が放った特大の爆弾が竜に触れると。
「さて、終わりの時間だ。大した力だったが、虚無の前で意味はないと知るといい」
宣言を皮切りに爆ぜるは、局所的に生み出された白色矮星が齎す重力の崩壊、それが導くものは。
「最強の竜王、ここで終わりにさせてもらうよ!」
「散っていった過去の勇者と共に」
「「さあ、最後の戦いを終わらせよう!」」
奇しくも同時に投げ放たれた、殺し姫達が最後の全ての力を振り絞り生成した特大の爆弾と同じ名を冠するもの。
それは即ち――超新星爆発(ノヴァ)
竜の放つ光よりも尚眩しく、鮮やかに――解き放たれた二種類の究極の爆発が、互いを高め合い更に更に威力を増しながら。
英雄譚の終わりを示すように激しい爆発を以て、その巨体を飲み込んでいくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
イデアール・モラクス
いよいよ帝竜との決戦!滾る、滾る!我が魔力もかつて無いほどに高まっている!
さぁ、征くぞ!
・対先制
「属性とは魔導の領域、竜が魔女に勝てると思うなよ!」
『全力魔法・高速詠唱・多重詠唱・属性攻撃』により炎水土氷雷光闇毒のブレスに対して反属性の攻撃魔法を『乱れ撃ち』して『武器受け』する事で迎撃する。
・攻撃
「属性をただ重ねるだけでは魔導の深淵にはほど遠い…属性とは、束ねて統べ昇華するのだ!」
UC【七星覇天煌】を『全力魔法』と『属性攻撃』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い行使、膨大な魔力光線の『一斉発射・制圧射撃』による『範囲攻撃』で眼前の竜をブレスごと跡形も無く『なぎ払い』『蹂躙』する。
※アドリブ歓迎
●カラミ
白煙の中現れた八つ首、飛ばされた首を再生させながら、不敵に歪められた八つの口と其処から漏れ出す森羅万象の属性の気配に魔女は惜しげもなく晒した肢体を恍惚に痺れさせた。
魔女イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)はヴァルギリオスを前に少しも揺るがずに高らかに嗤う。
「フハハハハ! 滾る、滾るぞ!」
「その意気や良し、さぁ存分に死合おうぞ」
八つの顎門に滾る異なる属性の奔流を前に、イデアールが同時に掌を突き出せば。
「属性とは魔導の領域、竜が魔女に勝てると思うなよ!」
「吐息こそ幻想の領域、魔女が竜に勝てると思うてか」
放たれた炎の吐息を右掌より放つ水が水蒸気を生み出し。
超金属の槍を乗せた息吹を、原子よりも細かく分解する真空の渦が相殺し。
顎門が変われば、掌を変え。
放たれた属性の奔流を相対する属性で互いに殺し合い、膠着を続け合う――互いに嗤い嘲りながらも、どこか放たれる力に敬意を表しつつも。
「流石だな。一つ一つは究極の領域といえるだろう。しかし!」
森羅万象の属性、その全てが人間が極めた領域の全てを軽くスキップで超え、それを八つ同時に行使する。
正しく竜の帝王にのみ許された領域――されど、魔女はそれすらも嗤って斬り捨てる。
「属性をただ重ねるだけでは魔導の深淵にはほど遠い……属性とは、束ねて統べ昇華するのだ!」
竜の反論よりも早く、イデアールの唇は紡ぐ――竜と同じく森羅万象の力を行使する大魔術の詠唱を。
そして竜の顎門が再度、一斉に属性の渦を巻けばイデアールは真っ直ぐに掌を突き出す。
「究極の魔術を見せてやろう、スーパーイデアールレーザー!」
八つ首の顎門より放たれた螺旋を描くように絡み合うブレスと、地水火風と陰陽を束ねた全てを“滅”ぼす極大の光線がぶつかり合う。
ただの八つを束ねた力と、七つを相乗させより高きに昇華された力、その精度比べるまでもなく――放った八属性諸共に烈しい奔流に呑まれた竜の姿が、魔女の理を証明した。
大成功
🔵🔵🔵
戦場外院・晶
ええ、繋いでみせましょうとも
「少し、血腥い私ですが」
全身全霊をもって挑むは帝竜
「戦場外院・晶と申します……よしなに」
真正面から、ヴァルギリオス・ブレスに挑む
この身を包むは目に見える程度に高めたオーラ……然れども竜の息吹がこの身を蝕む
「……心頭滅却」
即座に己を癒しながら……一歩、また一歩近づく
耐え難きを耐える事は……超重力の回廊にて存分に慣れました
「竜の息吹もまた心地好し」
重厚なる守り、攻撃を縫ってこの手を届かせる術も、骨の平原で練習しました
【手をつなぐ】
「手のある己を厭いなさい」
怪力乱神もって崩すグラップルの技巧あらば肉と骨と間接をもつ身を極められない筈もなく
「……破ぁ!」
破魔の拳を召し上がれ
●つーかまーえた
――ええ、繋いで見せましょう。
かつての勇者が紡いだ思いも、仲間たちの戦いも、今までの私の戦いも全て。
「少し、血腥い私ですが」
尼僧服を揺らしながら、穏やかに微笑み戦場外院・晶(燃えよドラゴン……この手を掴め・f09489)は八つ首の竜の前へ一歩を踏み出すと。
「戦場外院・晶と申します……よしなに」
「余はヴァルギリオス。竜の中の竜よ……では、行くぞ!」
放たれる八つの顎門よりの森羅万象を合わせた吐息――祈るようにした高めた聖気が僅かに和らげるも、全属性の地獄は尼僧を蝕む。
されど彼女は生まれながらの光を以てその身を癒しながら、吐息の奔流の中を進む。
「……心頭滅却」
――襲い掛かるは土の魔力が生み出す全てを圧する超重力。
されど恐れることはない、超重力の島を経たこの身ならば耐え切ることも容易いのだから。
「竜の息吹もまた心地好し」
――愛を叫ぶが如く、微笑みながら生まれながらに持ち合わせた光が咲いて。
地獄と表現しても尚、極楽に等しい吐息の奔流、その唯一及ばぬ竜の懐は、硬い骨の鎧の隙間のよう。潜り抜け、辿り着き。
嗚呼、今までの戦いは無駄ではなかった――伸ばされるのは、差し伸べられるのは。
「手のある己を厭いなさい」
「何……!」
竜の指へ手を繋ぐように、その掌が確りと捉え――刹那。
大山の如き巨体が鳴動するように音、轟かせ、地面へと叩きつけられていく身体。
怪力乱神を語らず、生命の埒外に在る存在は及びもつかぬ巨体を組み伏せて、そのまま――!
「グガアアア!?」
指の関節をあらぬ方向へ曲げ、肉が引き裂かれ骨の罅入る音が竜の帝王を極めていく。
暫し、その苦痛に竜を浸しながら漏れる苦痛の音色が静まり始めれば晶は静かに手を離し、そして。
「……破ぁ!」
勝利への楔を打ち込むように、剥き出しの腹部へ放たれるは世を乱す魔を破る聖なる拳。
打ち込まれた衝撃が竜の巨体を盛大に痙攣させ、八つの顎門より血を吐き出さす。
大成功
🔵🔵🔵
ルベル・ノウフィル
wiz
ハッピーエンド?
そう、世の中にはそんな物語もあるのですね
僕はそんな物語に…
◆先制対策
早業、アメジスタで幻術を展開
自分の姿を隠し
自分の幻を離れた場所に立たせる
拡声珠にて声が幻から発せられるよう工夫
三分の一の鏡盾を念動力で幻の裏に隠し先制ブレスを反射
◆反撃
演出的にUC五月のメギル
貴方の代償は何です?僕はありとあらゆる代償を受けて限界突破
痛みは生きてる証拠
判定使用はUC写夭、全力魔法
【視線】を向けた対象に、【痛悼の共鳴鏡刃】でダメージを与える。命中率が高い
捨て身の一撃は痛みを力に変える鎧無視攻撃となる
…まだ生きてる
過去よ
僕とバッドエンドに堕ちましょう
僕は逃さない
…お前も引きずり込んでやる!
●沼に
――ハッピーエンドというものが、あったならば。
人狼の証を小刻みに動かし、ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)がヴァルギリオスへと相対していた。
「さあ、始めましょうか」
放たれる八属性のブレス――究極にして至高の属性が呆気なく少年の身体を無と化したかと思いきや。
「何……!」
霧のようにルベルの身が消えたかと思いきや現れた鏡――ブレスの奔流はそれを消し去ることなく、三分の一を竜へと突き返す。
減じたといえど元々が強力無比、完全な不意打ちの反射に身体を冒す森羅万象の苦痛に声を挙げるヴァルギリオス。
竜が吐息を放った対象はルベル当人に非ず、宝珠が生み出せし幻影と幻聴。そしてその中に仕込まれた魔鏡。
緩やかに迷彩を解き、蹲る竜の前に姿を現しながらルベルは力を解き放ちながら静かに問うた。
「貴方の代償は何です?」
「余の代償だと……? 余は、余は……」
――解き放った代償は痛い、痛くて、苦しい。けど、その分だけ昂揚を感じて。痛みと昂揚は、生きる実感を与えてくれる。戦えるという実感を与えてくれる。
竜の戸惑いを後目に限界を超えて力を解き放ちながら、軋む身体と、その痛みに歓喜の声を挙げる死霊の声を声援と為し、刃を一つその手に持ちて。
「過去よ」
虚空(そら)に描くように、杖先を踊らせて写し取るは竜が解き放った森羅万象の奔流。
向けるは首に非ず、殺意を宿した血の色の瞳。
放つは吐息に非ず、歓喜に鳴く死霊宿せし刃。
「僕とバッドエンドに堕ちましょう」
穏やかな誘いと共に、ルベルは竜の懐へ一瞬で、身を捨てることも厭わぬ勢いで飛び込むと。
「ふざけ……!」
「僕は逃さない……お前も引きずり込んでやる!」
――そんな物語があったのならばと思わずにいられなくとも。
勢いは竜の放つ吐息のように激しく――斬り刻む刃の軌跡には、森羅万象を、刻む筋の一つ一つが焼かれ、凍てつき、光迸り、腐り、虚無へ還り。
懐に収める短刀の音一つ、乾いた響きの後に――竜の巨体が地に伏せる。
大成功
🔵🔵🔵
ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
みんなの笑顔を理不尽から守るため、俺は猟兵になった。
だから、悲しみも理不尽もここで終わらせる。
行くぞ、シャーリー!
敵の攻撃を【カウンター】の【シールドバッシュ】で鉄鍋を叩きつける形で【盾受け】で受け止めて身代わりにし、敵の注意が鉄鍋に向いた隙に【フェイント】と【物を隠す】で敵の死角に潜り込み攻撃を仕掛けながら【地形の利用】で予め調べておいた地盤の崩れやすい場所へシャーリーと一緒に誘導。
そして態勢を崩したところへ【部位破壊】でどれかの首の根元に【料理の鉄刃】の【二回攻撃】を【限界突破】させた連続攻撃を叩き込み、炎の【属性攻撃】で傷口を灼いてシャーリーとの連続攻撃で奴の首を一本潰す!
シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
八つ首の竜かあ
冒険譚のラスボスとしては申し分ないね
だから、パートナーの勇者様と一緒に決着をつけるよ!
帝竜の先制攻撃を【見切り】ながら宇宙バイクをジグザグに【操縦】して回避して、逃げ回りながら【罠使い】でウィーリィくんが探してくれた地盤の崩れそうな場所に誘い込んで体勢が崩れた一瞬の隙に【エクストリームミッション】発動!
ウィーリィくんが負わせた傷を狙って【クイックドロウ】+【スナイパー】で熱線のピンポイント攻撃で傷口を広げたら【リミッター解除】で限界を超えたスピードでの【吹き飛ばし】で体当たりを仕掛けてそのまま銃口を傷口に押し込み【零距離射撃】+【クイックドロウ】!
●英雄譚の竜退治のように
山のように聳え立つ八つ首、その周囲を巡る三つの壁が輝けば、群竜大陸の地面は腐り凍てついていく。
無言で相対する恐ろしき竜の姿に緊張走れど、恐れることはなく――そう。
少年は、ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)は、この時の為……皆の笑顔を、理不尽から守る為に猟兵になったのだから。
「行くぞ、シャーリー!」
「うん、行こう! ボクの勇者様!」
正に英雄譚のクライマックスを彩るラスト・ボスに十分にして最高――シャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)は勇気を一つ、強く手を握っては離し、隣の勇者と共に決意を固めた。
「ぐっ……!」
「攻めが出来ぬわけではないぞ……!」
その覚悟を嘲笑うかのように、竜が纏った障壁そのものを武器として振るう。
ウィーリィが咄嗟に鉄鍋で障壁を受けるも、炎すらも一瞬で氷と変える氷壁に鉄鍋が霜に降り。
慌ててそれを放りながら、ウィーリィは駆ける――戦の前、見出していたあの場所へと。
その中でヴァルギリオスはその地点目掛けてバイクで交差しながら駆けるシャーリーに目を向けると、毒の障壁を叩きつけに行く。
それを急速なドリフトで滑りながら躱せば、牽制の如く熱線銃を放ち――それに気取られたヴァルギリオスへ、ウィーリィが死角より忍び寄り、大包丁の一撃を見舞いながら離脱するも。
「無駄だ! 余の障壁、破れる筈も無し!!」
纏う障壁は貫くこと能わず、天に唾するが如く立ち込める業火。
だが、既に彼らの策は整っていた。
「――それでいいのさ」
「“これ”まで対応できるのかな!?」
「何
……!?」
跳ね返された衝撃が業火となって二人を襲う――だが、それを寸前で二手に分かれて躱せば。
崩落していく地盤に、不意打ちとして崩れた体勢と驚愕で解除される三種の障壁。
如何に障壁が丈夫で竜の身そのものを攻撃から守ろうと、地形の急激な変化にまで対応しきれるわけもなく。
崩れ落ちていく巨体を冷静に、バイクのエンジンを鳴らしながらシャーリーが見つめると。
「狙うとしたら……それ! あの首だよッ!」
右目に付けられた超科学の眼が見切る。
落し、狙うべきは別の猟兵の手によって一度は爆ぜさせられた首。再生によって消耗も見られるその場所をシャーリーが示せば。
「応ッ! 研ぎ澄まされた刃と技に……斬れないものは、無いッ!」
振るわれた大包丁は、英雄が振るう聖剣の如く。
万民の幸福を祈り願い、磨き抜かれた技が竜の鱗を容易く貫きながら、首の根本へ刃を沈み込ませる。
「史上最大の凶暴すぎる竜巻、戦う覚悟はあるッ!?」
決めるならここで――覚悟強く、極限まで力を高め鮫の鎧装を纏ったシャーリーがその傷口を焼き払うように熱線を注がせる。
幾度となく再生を繰り返す多頭竜を退治せしめた英雄のように――傷口を焼かれる苦痛にヴァルギリオスが叫ぶほどに。
「グガアアッ……き、さ、まぁぁあ!!」
「やらせないよ!」
改めてバリアを展開しようとしていたヴァルギリオスを、音を超えた流星が盛大に吹き飛ばし。
その勢いでウィーリィが刃を突き立てた箇所へ追い撃つように、マスケット銃の刃先を潜り込ませて――
「悲しみも理不尽も、ここで終わる」
「みんなを守る為に戦ってきた、あの人たちの分まで」
――群竜大陸の脅威を退ける為に戦いながら、それに呑まれてしまった哀しき戦士の想いも。
受け継ぐと誓って、必ず“それ”を倒すと誓ったあの日の想いも、全て。
「これで……」「トドメだ!」
シャーリーが引金を引けば、突き立てられた銃口より濁流の如く迸る熱線が竜の身体を内側から灼いて往けば。
ウィーリィが突き立てていた大包丁の刀身より、昇り竜が現れるが如く紅蓮の炎を盛らせて。
熱線と紅蓮、重なり合う覚悟の熱量が絡み、互いに高め合いながら――爆ぜた眩く熱き閃光は、竜の首の一つを完全なる塵と変えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ナハト・ダァト
属性ノ把握ハ、叡智ニ任せ給エ
残像を9体生成
全てにへその緒を持たせ
遠隔操作可能に
その後1体共に迷彩で姿を消しながら
残りの8体はオーラ防御でブレスを受け止める
当然耐えられないのは承知の上
本命は倒れた残像の情報から、
各首の対応属性を把握
迷彩で隠した1体を出現させ
言いくるめ、催眠術、精神攻撃で本体と錯覚させる
最後の一体に向かうブレスを
把握した情報からオーラ防御に武器改造で反映
ドーピング、継戦能力、限界突破で耐えさせる間に
隠れた本体はダッシュ、早業で接近
「瞳」、医術から弱点の頭部を目掛けてユーベルコードを放つ
そノ首ハ、飾りノ様だネ
●行く先を左右する
八つ首――完全に落とされた首は弱き幻影で補っているが――の帝竜を取り囲むように八つの分身が放たれた。
ローブの中に輝く黄金の十字星、ナハト・ダァト(聖泥・f01760)の放った幻影に囲まれながらヴァルギリオスは嗤う。
「分身など小賢しい……纏めて薙ぎ倒すまでよ!」
開かれた顎門より放たれる森羅万象の奔流、分け身が光の皮膜で自らを守ろうと究極の領域に達した奔流は取り囲む影を一瞬で蒸発させる。
(簡単ニハ受け止められないカ……シカシ、属性ノ把握ハ、叡智ニ任せ給エ)
――放った影は全て幻影、当の本体は景色に紛れながら。
自身を母体とするなら繋ぐは臍の緒、名に違わぬ力を以て視界も、感覚も、全てを共有しながら竜の放つ奔流を見定める。
「余を誰だと思うておる」
これしきの分身如き、幾らでも纏めて吹き飛ばせる――顎門より漏れる属性だけでも、黒液の身体波打たす。
「――そのようだネ。でも、もう見切ったヨ!」
溶け込んだ景色より緩やかに現れたナハトは、真っ向から竜へ駆け出していく。
最早自棄か――駆け出し立ち向かう姿ですら、竜は嗤い顎門の一つを開けた。
「勇気と無謀を履き違える愚者よ、滅びよ!」
放たれた雷の吐息を、絶縁体に見立てた障壁にて――限界を超え、命すらも削る覚悟を以て放った障壁でさえも。
僅かながらに生を永らえさせるのみ――嗤うヴァルギリオスの、首の一つに。
「wgah’nagl fhtagn」
「!?」
向けられるは罪を捕食し、悪を滅ぼす右手。瞳が見極めた苦痛の中に勇者を数多追いやり、かつ肉体そのものの強度は最も弱き毒の首に喰らい付く、紅き光の牙。
ヴァルギリオスへ真っ向から立ち向かったと思われた姿ですら、ただの幻影――既に本体は死角より忍び寄っていた。
「そノ首ハ、飾りノ様だネ」
――罪というならば、数多の怪物を産み続け世界の時間を留まらせた竜のそれは。
正しく神罰のように、紅き輝きは竜の首から抗いも、血肉も、断末魔も全てを奪い去っていく。
大成功
🔵🔵🔵
フレミア・レイブラッド
高速で【ダッシュ、分身】を発生させて攪乱しつつ、【高速・多重詠唱、全力魔法、属性攻撃、誘導弾】による多属性の魔術の同時行使(毒の鱗は炎で焼き払い風で散らし、凍結させる等)で迎撃して遠距離から応戦。
敵のUCの代償の隙を突いて【神滅の焔剣】を発動し、真の力を解放。
自身に【念動力】の防御膜を纏い敵の攻撃を緩和させ、真祖の魔力を加えた魔術で牽制を掛けつつ超高速で接近。
神焔剣レーヴァテインの神焔の放射で敵を焼き払い、全魔力を集束【力溜め、魔力溜め、限界突破】させた神焔剣の全力の一刀で敵を溶断させて貰うわ!
これが最後よ、ヴァルギリオス。わたしの真祖の力、持てる力全てで討ち滅ぼしてあげるわ!
●世界樹すらも焼き尽くす魔剣にて
紅の影が数多に、捉えきれぬ帯を発しながら竜の視界を掻き乱す。
されど振るわれる輝きと大熱の尾が一つ閃けば、虚像は容易く掻き消えて、続け様に振るわれる尾の熱――掠っただけでも地面を溶岩化させ、雷がそれを蒸散させるほどの――を吹雪で和らげる。
「弱き小虫は良く動け、捕らえられぬものよ」
「その小虫に今から倒されるのよ」
ヴァルギリオスはフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)の幻影を残した攪乱と術法による余波の緩和をそれに例えながら不敵に笑い、フレミアもまた同様にそれを返す。
すれば竜は魂を灼く光と、魂を凍てつかす闇の翼を鋏のように迫らせれば、フレミアはそれを跳躍し――
「――小虫に大盤振る舞いね?」
「小虫と言えど侮れる筈も無し、よ」
その瞬間、自らの鱗――掠っただけで無限の苦痛と腐食を齎し、死の免れぬ毒性を持った――を引き剥がし、フレミアに投擲していた。
それを咄嗟に業火で焼き払い、瘴気を風で吹き飛ばしながら額に浮かぶ汗を拭う。
(とはいえ、流石にそろそろかしら……)
これだけの力、代償も大きいと聞いている。なればその好機を――自分の限界が先か、相手のそれが先か。賭けか、否、信ずれば必ず――!
「! 我が血に眠る力……今こそ目覚めよ!」
睨み合いの後、訪れた急激な体の硬直を前に、フレミアは身体に眠る真祖の血を滾らせた。
四<死>対の翼は古の厄災を葬り去る死神の掌の如く、その手に携える業火は厄災全て焼き払う滅びの神剣<レーヴァテイン>
僅かな硬直を経ても尚、攻勢止めぬ竜の光と闇の翼を寸前で潜り抜け、無限の瘴気を纏った鱗へ剣より業火を解き放つ。
すれば毒の鱗焼き払われ、瘴気すらも焼き尽くされながら苦痛に声を挙げる竜へ、真祖の吸血姫は、高まった全ての魔力を剣に束ね。
「これが最後よ、ヴァルギリオス。わたしの真祖の力、持てる力全てで討ち滅ぼしてあげるわ!」
刹那。
一瞬で通り過ぎた真紅の閃きは、竜の首を血飛沫すらも残さずに消し去っていた。
大成功
🔵🔵🔵
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
「緑の騎士ウィルヘルム、推参! 帝竜ヴァルギリオス! この世界の安寧のため、貴様を討つ!」
スマラクトに「騎乗」し、「空中戦」を挑む。
超強化後の攻撃は「第六感」を働かせつつ「見切り」、極力回避。
避けきれない場合でも緑の斧槍による「武器受け」と緑の大盾による「盾受け」を駆使して直撃を避け、「オーラ防御」と「激痛耐性」でダメージを減らして持ち堪える。
「相手にとって不足無し! スマラクト、秘めし力を解き放て!」
先制攻撃をしのいだら緑玉竜覚醒を発動。スマラクトに攻撃させる。
「まだ、終わりではないぞ!」
スマラクトの攻撃が終わったら、スマラクトを駆り「ランスチャージ」を敢行。
さらに「2回攻撃」で追撃する。
●竜と人
帝竜ヴァルギリオスの眼に映ったものは、目も眩むほどに美しい緑柱石の輝きであった。
この世界に於いて異質、されどその覇気は同種――全てをエメラルドで作られたドラゴンに跨るは、同じく全身を同じ鉱物で構成した騎士、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)だった。
「緑の騎士ウィルヘルム、推参! 帝竜ヴァルギリオス! この世界の安寧のため、貴様を討つ!」
「珍しき竜よ。だが余に、竜の中の竜に勝てると思うたか!」
森羅万象をその身に纏い、魂を滅する光と闇を大きく広げれば、抗うように翠玉の竜が吠えその身を空に躍らせる。
「絶対負けない! スマラクト、行くぞ!」
振るわれる光と闇の翼を斧槍でいなし、追撃として放たれた炎雷の尾を盾で受け止める――迸る緑の闘気が、身体と心を冒す瘴気を寄せ付けず無力化しながら、命を振り絞る勢いの帝竜の攻撃を受け流していく。
そして攻撃を悉く無力化された帝竜がやがては代償として血を吐き出しながら、忌々しく翠竜とウィルヘルムを睨む。
「格下の竜が……!」
「確かに強い。しかし相手にとって不足無し! スマラクト、秘めし力を解き放て!」
迸る帝竜よりの血飛沫を、肥大化していく体の翼の一打ちで緑玉竜は吹き飛ばす。
咆哮と共に解放されたその巨体は竜の帝王にも比肩する存在となった竜が、力強くエメラルドの爪を薙ぎ払えば、放たれる激しい輝きは瘴気に満ち溢れた鱗を風圧で払い、金剛石にも匹敵する硬度の爪がその下の肉を抉る。
それでも、竜の帝王が業火と濁流を迸らせた尾を雷と共に振るえば、それよりも速く突き出された槍の如き尾の刺突が帝竜の動きを制し――続け様に放たれた顎門が、首の一つを抉り飛ばす――!
「まだ、終わりではないぞ! 人と竜の絆、見せてやる!」
翠竜が力強く吠え、翼を力強く振るわせて――その上に駆るウィルヘルムが、斧槍を真っ直ぐに突き出せば。
通り抜けるエメラルドの流星は、血飛沫すらも寄せ付けずに駆け抜けて、ヴァルギリオスの胸を穿っていた。
大成功
🔵🔵🔵
プリンセラ・プリンセス
連携・アドリブ可
人格をクリスティーナに変更
・対策
回避の際に●敵を盾にするで首が首の動きを阻害させるように動く
ブレスは●激痛耐性、●毒耐性、●氷結耐性、●環境耐性、●オーラ防御、●火炎耐性、●限界突破、●継戦能力、●気合い、●呪詛耐性で耐える
・攻撃
ウィザード・バレットを使用。
まず弾丸を2つにわけ、半分を高熱属性、半分を冷水属性にするわ。
それをヴァルギリオスの左右から●誘導弾、●全力魔法、●一斉発射で放ち、あいつらの首の真ん中でぶつけることで水蒸気爆発を起こしてやるわ!
「さすがにこれは予想できないでしょ! 他の世界の知識だものね!」
●姉姫の戦い
――嘗て隆盛を誇った大帝国があった。
恐ろしき竜の帝王に全てを滅ぼされて尚、最後に遺った姫君は立ち上がり復讐と、国の復興を誓った。
その身に兄姉の魂を宿し、今日のこの日まで。
今、プリンセラ・プリンセス(Fly Baby Fly・f01272)に宿った人格、十六番目の姫君は――クリスティーナは魔導書を誂えられた杖を掲げ、気高く宣言した。
「決着の時よヴァルギリオス! あなたを滅ぼすまで、私が、私達が滅ぼすわ!」
「なれば余はその貴様を滅ぼしてくれる!」
互いの決意を叫び、竜が一斉にブレスを解き放てば、残る首を盾にするように三つ編み靡かせクリスティーナが動く。
されど竜も全てを賭けるか、他の首を巻き添えにすることも厭わずに放たれた高熱が、他の首諸共クリスティーナに走る――が。
「――全然利かないわ。その程度?」
「聊か消耗し過ぎたようだな……」
両腕を交錯させながら、挑発気味に唇を釣り上げ、全身より白煙を噴き上げながら耐え抜いたクリスティーナと、
互いの視線が火花を散らし、竜が息を荒げたその瞬間――クリスティーナが動いた。
「今度はこっちの番よ。全ての障害を、排除するわ」
掲げられた杖の魔導書がけたたましく頁開かせる音響き。
生み出されるは四百にも及ぶ無数の魔力弾――それはまるで、滅ぼされた国の民の魂すらも乗せるように。
放たれた青と赤の対照的な光弾がヴァルギリオスを挟むように駆け巡り、残りし首へその光を伸ばし――その瞬間。
「氷と炎を、こんなっ……!」
「さすがにこれは予想できないでしょ! 他の世界の知識だものね!」
高圧の水蒸気が一瞬で爆ぜ、逃れる術を持たぬ高熱と激しい衝撃がヴァルギリオスを苛める。
水蒸気爆発――高熱と冷水の魔力弾がぶつかり合い、生み出された、幻想の世界だけの知恵で放たれる筈も無き力。
全ては生命の埒外として他の世界を渡り、培ってきた全て――爆ぜる熱と衝撃に身を焼かれ、竜が終には地響き盛大に倒れ伏し。
「――培ってきたモノか。今はこの滅びを受け入れよう、勇者よ……」
呻き声も挙げず、不敵に猟兵を称え乍ら塵と消えるヴァルギリオスを見送りながら魔導書のページを閉じて。
「私の分はこれでお終い。精々頑張るのよ。無駄にされちゃ、敵わないもの」
自慢げな微笑みの中、柔らかく温かく、自らの、そして妹の胸に手を宛て乍ら姉姫は末姫に全てを託すのだった。
大成功
🔵🔵🔵