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帝竜戦役㉓〜この脳髄から溢れるもの

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #帝竜 #オロチ #群竜大陸


●脳髄牧場
 サーモンピンクの円筒形が無軌道に溢れ、絡まり、交じり合う地。悪趣味と狂気をぶち撒けた光景。
 その吐き気を誘うような醜怪なオブジェの中、新たな帝竜は手慰みに迷い込んだ鹿の群れを捕食しながら、これから起こる戦いを前に物思いに耽っていた。
 今回はどんな掘り出し物が見つかるだろうか。ボクの研究意欲を沸き立ててくれるような珍品はいるだろうか。撒き散らした粘液で群れの逃げ道を塞ぎながら考える。
 状況は違うけれど、「前回」も実に楽しかった。よりいっそう数も増え、成長した彼らが来るのが待ち遠しい。子を守ろうと、気丈に立ち向かう親鹿を粘液で流し去りながら期待に胸を膨らませる。
 そうだ、状況で思い出した。今度のボクは帝竜か。こんな大きな体も手に入ったことだし、たまには趣向を変えて勇ましく大暴れ、なんてのも悪くないかもしれない。怯える子鹿をじわりじわりと緑色の中に飲み込みながら独り頷く。
 つまみ食いを終え、ドクター・オロチが呟く。
「猟兵たち、早く来ないかなあ」

●グリモアベース
「……仕事だ」
 元から無愛想な顔を更に不機嫌そうに歪めて高岩・凛(UDC機動部隊員・f17279)が語りだす。
 敵は新たに確認された帝竜、ドクター・オロチ。以前スペースシップワールドに現れた「ドクター・オロチ」と恐らく同一人物である。
 以前の戦闘で見られた、生命体を溶かす粘液はもとより、繋がれた竜の体による攻撃が予想され、戦闘は苛烈を極めるものになると思われる。
 しかし、世界を渡り暗躍するオブリビオンの一体と思われる以上、ここで確実に仕留めなければいけない相手でもある。
「どの世界に出てこようと、お前ごときに欠片も思い通りになることなどないとわからせてやれ」
 高岩は憤りを噛み潰しながら、猟兵達を送り出した。


ゆべし食わす
 ご覧いただきありがとうございます。
 帝竜戦役㉓のシナリオ、また出てきたドクターオロチとの戦いとなります。

 今回のプレイングボーナスは『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』です。
 また幹部戦のため、敵は必ず先制攻撃を行ってきます。これらの状況に対策を取ることで有利に戦いをすすめることができます。

 プレイングは随時受け付けていますのでお気軽に参加いただけましたら幸いです。
 皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『帝竜ドクター・オロチ』

POW   :    グリーン・ディザスター
【口から放射される緑の粘液】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    オロチ分体
【水火闇光樹雷土のうち1つの属性を持つ竜】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    オロチミサイル
レベル×5本の【水火闇光樹雷土の7つの】属性の【エネルギー塊】を放つ。
👑11
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播州・クロリア
銀河の戦争には参加してませんが
このリズム、色
どれ程醜悪な存在かは
はっきりとわかります
(タップダンスのように小刻みに足を動かしながら{烈風の旋律}で『ダンス』を始める)

●防御
『催眠術』による認識阻害の催眠をダンスのリズムに乗せて敵の攻撃をずらさせ、さらに
『衝撃波』を推進力に回避しながら『オーラ防御』壁で攻撃の余波をガード

●反撃
UC【蠱の宴】を発動し敵の動きが遅くなったのを確認後『念動力』で自分の身体を操作し『空中浮遊』しながら
帝竜の頭の上に乗りドクター・オロチらしき人影にダンスで生み出した
風『属性攻撃』の『衝撃波』を纏った『怪力』のキックをぶつける



 今か今かと獲物を待ちわびるオロチの元に大柄な少女が「踊り」出る。
 その姿を見てオロチは歓喜する。敵だ。獲物だ。遊び相手だ。贄だ。竜の頭の上で騒ぎながら片手を振り上げるとおぞましい模様の地面からもう一匹、赤い竜が脳髄を突き破って生まれる。
 二匹が大きく息を吸い込むと、赤い竜の口から炎が、熱が、オロチの足元の竜の口から粘液が撒き散らされ辺り一面を染め上げていく。
 合間を縫うように播州・クロリア(リアを充足せし者・f23522)は汚されていない足場を逃げまわる。素早く跳躍しタップダンスのように足音を響かせては地面へ、岩へと動き回りながら生まれる音で敵のリズムを測り、その醜悪な響きに戦慄した。
 喜び、悲しみ、苛立ち、退屈、幸福。黄、青、赤、白、黒。旋律も色もめまぐるしく脈絡もなく変わっていく。こんな、こんな響きのする生き物など見たこともない。こんな存在がいるものか。いてたまるものか。こんな音色はもう一瞬たりとも聴きたくない。上書きするように、塗り潰すように少しずつ、少しずつと靴音をずらしてリズムを狂わせ、攻撃を誘導して自分の周囲に安全圏を確保してその中央へと立ち、大きな靴音を一つ打ち鳴らして「穴」が空いていることを竜に教えて挑発する。
 いつの間にか手玉に取られていたことを自覚した竜はほんの数秒考えた後に納得する。ああ、そこに撃ちこんでほしいのか。派手に散らせてほしいのか。竜は一段と大きく息を吸い込んで、そして──息が出ない? 違う、出そうとしている。動いてはいる。ただ、その動きがとてもゆっくりとしたものになっている。これじゃあ、あの猟兵を溶かし尽くしてやれない。
 苛つく竜の耳に靴音が聞こえてくる。視線の先でクロリアが足の裏で空を蹴って、こちらへ跳ねてくる。早く、早くしなければ。
 粘液が竜の口から吐き出されクロリアを養分に変える直前、僅かに早くクロリアの足が届く。竜に。竜の頭の上、ドクター・オロチに。
 すぐさまドクター・オロチに強烈な蹴りの一撃が叩きこまれる。その脚の感触を確認すると、さすがに体力を消耗したクロリアは戦線を離脱する。

 竜の頭から引き剥がさんばかりの一撃を受けて仰け反り、しばらく微動だにしなかったドクター・オロチが再び目を覚まし、笑う。
「ムシュシュシュ……たのしいなあ……」

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリスフィア・スターライト
アドリブ可

強気で接近戦が得意な人格のリリスで挑むわ。
望み通り来たのだから、全力でぶっ潰してあげるわ。
口から放射される緑の粘液の直撃はマントで防ぐわ。
その間にオロチの死角に入り込み、再度狙いを
付けさせないように立ち回るわ。
反撃の機会が来たら全翼天開で飛翔して、
高速移動で接近してオロチの側面から剣で斬り裂くわ。
一撃では大したダメージは与えられなくても
身体が動く限り何度も斬りつける事で積み重ねていくわ。
オロチの正面に入らないようにだけは気を付け、動き回って翻弄するわ。
どんな苦境に立たされても弱気にならず活路を見出すわ。
他の猟兵達との連携に救助も積極的に行うわよ。

「力を持った途端、調子に乗ってるわね」



 再び目覚めたオロチが目にしたものはこちらに向かってくるリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)の姿だった。
 次が来た。今度はどうしてやろうか。そんな事を考えながらオロチが足元の竜の頭を小突くと猟兵を覆うように竜の口から粘液が撒き散らされる。どれ、それから──いない? 少女のいた跡にはマントだけが残され、その姿が消えていた。かくれんぼか。面白い! そう独り言つと自らの目と竜の目、四つの目でオロチは敵を探しだすべく辺りを捜索し始める。
 マントでとりあえずの危機を防ぎ、竜の足元をくぐり抜けて死角へ滑りこんだリリスは敵の様子を見やり、こちらを見失っていることを確認してひとまず安堵の声を漏らす。さて、ここからは止まれない。とにかく動き回って、翻弄する。私の全力を、文字通りすべてをぶつけてやる。光の翼を開き、竜の背中に向かって飛び立つと、すれ違いざまに一閃を振りぬく。
 背中の痛みで竜は振り向く。そっちか。振り返りざまに大きく頭を振り回し、猟兵を叩き落とそうと暴れまわる。何度も全身を切り刻まれ、暴れるのを繰り返すが一向に敵の姿が見つからず、その度に頭が、手が空を切る。
 いない。尻尾に痛みが走る。下か。真下を向いて粘液を吐き出し、地面を緑色に染める。岩が、脳髄が崩れ、溶け落ちていく。
 竜の頭から生えている身を乗り出し、オロチが溶けていく景色を覗く。どうだ? やったか? 血眼になるオロチのすぐ眼前に光が飛び込んでくる。
 眩く輝く翼が、リリスがすぐ目の前にいる。しまった。竜を使って防ごうとするも、それよりも遥かに速く緋色がオロチを切り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

わかりやすい下衆だねぇ。
銀河帝国じゃご対面と行かなかったが、
それで良かったかもな、胸糞が悪すぎらぁ。
ここに広がる被害者たちの前に、
アンタの首を供えてやりたいくらいだよ!

まぁ、アタシは斬撃なんてできないからね。
追い詰めるまではやってやる。
カブに『騎乗』して現れた分体と本体、両方から逃げ回るよ。
属性はまぁ、雷以外が出て来るんだろうね。
奴らは巨体だろうし、ルートを上手く調整して
それぞれの攻撃が遮られる……つまり『敵を盾にする』ように
位置取りながら電撃の『属性攻撃』をばら撒くよ。

そして聖句を唱え上げ、
オロチ本体の方を【黄泉送る檻】に閉じ込める!
何度でも骸の海に返してやるよ!



 戦場に咆哮のようなエンジン音が、鋭いスキール音が鳴り響く。
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)と二匹の竜の逃走劇が繰り広げられている。
 視界に嫌でも入ってくる、悍ましい光景に多喜は毒づく。胸糞が悪い。こんなものを作った奴を、こんな事をしでかした奴を許してはおけない。こんな目にあった人たちのために、せめてもの手向けにこいつの首でもそなえてやろう。
 カブの後輪を滑らせ、竜へ向き直る。覚悟しな。そう呟きアクセルを捻る。前輪が浮き上がり急発進したカブが緑の粘液と白い光の嵐をくぐり抜け、竜へ迫る。地形を利用して跳び上がり、竜を踏みつけてまず最初の一撃を与える。
 更に電撃を浴びせながら分体のほうへと跳び去る多喜に反撃を返そうとして、オロチは尻込む。光の竜が邪魔になって敵が隠れている。しかし、光の竜も巧妙な機動に翻弄されて全く敵を捉えられていない。
 埒が明かない。光の竜に上空から支援するように指示を出すと、オロチは粘液の津波を起こして多喜を押し流そうと大きく息を吸い込む。
 オロチが粘液を吐き出すよりも速く、多喜がオロチへと詰め寄る。そのまま周囲を回るように走りつつ、電撃を撒き散らして準備を整える。神経を集中させ、聖句を唱える。
 ashes to ashes,dust to dust,past to past...…収束せよ。
 空中で固まっていた雷が次々とオロチへ突き刺さり、その身を焦がす。全身を貫く痛みに苛まれ、竜が仰け反る。
 多喜が再び跳び、オロチの無防備な首にカブのタイヤを押し付ける。切り落とせはしないが、せめて真似事くらいはやってやるよ。エンジンを呻らせると、竜の首に黒く鋭い一文字が刻まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雛月・朔
【WIZ】
武器:『背天』『雛祭』『不香』
(【念動力】で常に身体を浮遊)

相変わらず、悪趣味な輩です…。はっきり言って此度の群竜大陸に存在する帝竜の中で最悪の趣味の持ち主です、最低限の情報だけおいて早々に退場してもらいましょう。

オロチの各属性攻撃は、領域展開型呪詛式『背天』と呪詛人形『雛祭』を起動し私の周辺一帯に私の【呪詛】を放出・拡散し、【範囲攻撃】【呪詛】【(対)属性攻撃】【オーラ防御】を組み合わせた『呪いの禁足地』を展開。禁足地はオロチの7つの属性攻撃を減衰・消失させる呪詛で満たし、浮遊しながら回避行動をとります。

オロチの攻撃を掻い潜ったらこちらもUCでオロチの顔目掛けてに反撃します。



 脳髄で溢れかえる大地の上空、雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)とオロチが静かに睨み合う。
 朔がオロチを見て嫌悪する。相変わらず悪趣味な輩だ。他の帝竜達の中でも、こんな命を弄んで冒涜するような者はいなかった。最悪の趣味の持ち主だ。早く躯の海に叩き返してやらねば。
 オロチが朔を見て期待に胸を膨らませる。ここまでの猟兵達とはまるっきり毛色が違うな。なにをしてくる? どう出てくる? どうしてやろうか?
 オロチが仕掛ける。周囲に色とりどりの玉を発生させ、それを朔に向かって次々に放つ。七つの属性を織り交ぜた特製の「ミサイル」だ。防いでみせろ。
 しかし、朔へ放たれた球体は全て目標へ辿り着く前に萎み、消えていく。彼の体から漏れる青い光が、彼に付き従う人形達が織り成す『呪いの禁足地』が迫り来る玉の属性を包み、上書きし、消していく。
 この程度ですかね、そう呟いた朔が薙刀を片手に優雅に宙を滑り竜へ迫る。焦り、球体をさらに放つが弾数を増やしたところで結果は変わらない。
 静かに、優雅な一閃がオロチを切り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大神・零児
前世の記憶っつーのか?
悪夢の内容は少しだが覚えてんだ
して
今度は『龍脈』の力か
その見た目も攻撃方も悪夢のまま
違うのは頭のお前だ

対策
リミッター解除済のC-BAに騎乗し各種センサーと戦闘知識、第六感、野性の勘で攻撃の軌道やわずかな事前動作等を情報収集
運転と操縦技術を駆使して残像を使い収集した情報も使って回避

回避不能な攻撃
鮮血の氣を妖刀『魂喰』に纏わせ、念動力も加えたなぎ払いで衝撃波にオーラ防御をのせて乱れ撃ちのように飛ばし何度も吹き飛ばす

時間稼ぎができたら一瞬の隙をつき咄嗟の一撃による早業で鮮血の氣のオーラ防御とUCを融合させて纏い余波で発生するゴーストウルフと共に突進して蹂躙する

アドリブ共闘可



大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)はオロチを見据えて仄かに立ち上る記憶を辿っていた。
 たしか、あいつは見たことがある。おおよそ同じだ。見た目も、力も。あんな悪趣味な奴を頭に乗せていた覚えはなかったが。
 一度見たことのある相手なら、対処法もそう変わらないはずだ。C-BAを起動し、竜へと向かい走りだす。
 竜が吐く粘液の波を飛び越し、岩陰で堰き止められている場所を見極め、針の穴のような隙を縫って竜へと近づいていく。
 竜の眼前まで迫ったところで四方全てから粘液が襲いかかる。避けられないか。癪だ。あいつに返してやろう。舌打ちと共に狼は紅く、禍々しい気を刀に纏わせて右手で抜き打つ。更に何度も掬い上げるように粘液を払い、竜に向かって吹き飛ばす。
 顔に粘液を浴びて藻掻き、やっと剥がし終えた竜が見たのは──狼の群れだった。
 鉄の馬に跨る、黒い毛並みの親玉と、それを囲むように現れる、毛も、瞳も、すべてが赤い狼たち。親玉がゆっくりと刀を頭上に掲げるとそれを合図に群れが堰を切るように竜へと喰らい付いていく。
 群れが炎となって竜を包んだのを見届けてから、親玉自らも炎となって竜を焼き尽くす。
 全身を焼かれ、元の翡翠の色を失った竜が悲鳴を上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アマネク・アラニェ
【SPD】
*心情*
成程、アレが悪名高いドクター・オロチね。
SSWでの戦争の時は直接見えることはなかったけど、
その悪辣さは聞いてたの。
もう一度、躯の海へ叩きこんでやるわ。

*行動*
相手が召喚した分体の攻撃は『砥盾』を重ねて
『オーラ防御』で凌ぐわ。
多少耐え切れなくてもUC発動までの『時間稼ぎ』できればいいのよ。
『野生の勘』で『見切り』つつ
出来るだけオロチに近付いてUC発動!
「コード:ユビキタス、限定使用!」
巨大化した蜘蛛脚で勢い良く『ジャンプ』。
「アタシの手脚は、至り!」
分体の頭を踏み付け、更にオロチへ接近。
「穿つ!」
蜘蛛脚での『捨て身の一撃』を
オロチの体のどこか、届けば脳天へ食らわせてやりたいわ。



 戦場に降り立ち、アマネク・アラニェ(ユビキタス・アラニェ・f17023)はオロチを睨みつける。
 あれがドクター・オロチか。「前」の時には会わなかったが、どれだけ人の道を踏み外した外道かは聞いている。いくら戻ってこようと、また躯の海に送り返してやる。
 もう余力も少ない。これ以上はやらせない。竜の頭の上でドクター・オロチが手を振り上げ、地面を埋め尽くす脳髄から雷の竜を産みだす。
 天から電撃を落とす雷の竜の猛攻の雨が降る中、電脳世界から現実へ落とし込んだ盾を傘にしてアマネクがオロチへ向かって走る。
 雷が傘に当たる度に頭上で轟音が響き、盾が焦げていく。もう少し。もう少しだけ保って。
 オロチに近づくたびに一枚、また一枚と盾が砕けていく。最後の一枚が無くなる直前、その身に電脳魔術を適用する。
 コード:ユビキタス。限定使用。背中から生える二対の手足を巨大に、強固に変異させる術式。制限時間は260秒。この間に決める。
 アタシの手足は、至り──雷の竜の頭を左の蜘蛛脚二本で掴み、首をへし曲げる。そのまま頭を踏み台にしてオロチの元へ跳ぶ。
 薙ぎ──迎撃しようと体を鞭のように撓らせるオロチを右の蜘蛛脚二本で強引になぎ払う。更にオロチの頭上へ。
 穿つ──オロチの体を四本の蜘蛛脚で抑えこみ、踏みつける。
 大地を揺るがす地鳴りと共に、オロチが地面に突き刺さった。

成功 🔵​🔵​🔴​

枯井戸・マックス
◇対策
「気色悪さには慣れないが、この足場の悪さには慣ちまった」
天秤座の杖を召喚し超過駆動
足元の脳髄を重力場で押し潰し足場を固める
更に迫る粘液に重力波を放ち、脳髄ごと潰して粘液の沼に攻撃を閉じ込める【封印を解く、属性攻撃、地形の利用、衝撃波】
「人間、地に足ついてれば踏ん張れるものさ」

◇UC
「おたくの言動、さっきから軽すぎだ。戦場に立つなら命を賭けろ!」
天秤座の鎧を召喚装備し身体能力と重力操作を強化
オロチを重力の檻で閉じ込め追撃を阻止しつつ接近
竜の頭部にいる本体に杖を振り下ろし、打撃&零距離重力操作で地の底に埋葬する
【俺の覚悟の重さを身をもって味わいな!」
【怪力、鎧無視攻撃】

連絡アドリブ可



 足元の粘りつく感触に舌打ちして枯井戸・マックス(マスターピーベリー・f03382)が走る。
 粘液から逃げまわっているうちにこの趣味の悪い風景には慣れてきたが、動きづらいのはどうにも調子が悪い。杖を取り出すと周囲一帯に重力を掛け、粘液も脳髄も一緒くたに押しつぶして舗装する。これで多少はマシになった。人間、地に足ついてれば踏ん張れるものだ。
 平になった地面から竜を、その頭でふんぞり返るドクター・オロチを睨みつける。こいつは命を軽く見過ぎている。自分の命も。他人の命も。命を消耗品にして、なくなったら取り替えが効くなんて思っている奴に負けてたまるか。戦場に立ってる奴は、自分の命を賭けなきゃいけないんだ。
 マックスが鎧をその体に召喚し、杖を竜へ向ける。竜の上下に見えない重りが生まれ、新たに粘液を吐き散らそうとしていた竜の顎を抑えつけ、地に縛り付ける。
 動きを封じられたオロチへゆっくりと、一歩づつ踏みしめる。喚くドクター・オロチを見下ろすとマックスは渾身の力で杖を振り下ろす。竜の頭を中心に地面が砕け、地盤が沈み、その巨体が奥底へと沈んでいく。

 土の中で藻掻き、力尽きたドクター・オロチが再び這い上がってくることはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月24日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト