ガラクタ機械を踏み越えて
●ジャンクに埋もれた迷宮
アルダワ魔法学園。
蒸気と魔法が発達したこの世界では、全ての災魔……オブリビオンは学園の地下にある迷宮へと封印されている。
魔法学園の学生達が地下迷宮へと突入し、迷宮から脱出しようと目論む災魔と交戦するのがこの世界の日常だ。
ところが現在、迷宮の最下層に大魔王が現れ、災魔の力が強化されてきている。
さらに、地下迷宮は刻一刻と構造を変化させ始めた状況もあり、猟兵の力を借りる事態となっているのだ。
転校生として、この世界へとやってきた猟兵達。
彼らは学生達ですら討伐困難な災魔を討伐すべく、学園の地下へと赴くのだった。
グリモアベースで猟兵達へと声を掛けていた、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)。
「少し、時間をいただいてもいいかしら?」
話を聞いてくれる態勢になった猟兵に握手を交わし、彼女は依頼の話を持ち掛ける。
依頼内容は、アルダワ魔法学園の地下にいるオブリビオン『スチームドレイク』の討伐だ。
学生達が束になっても太刀打ちできない力を持つその災魔を、猟兵の力で何とかしてほしいと、学園側から依頼があっている。
「まず、地下に入った者の行く手を、ジャンクの山が遮っているわ」
その区画はダストシュートの底であり、うず高く積まれているのは魔導蒸気機械の残骸だ。
見る者によっては、宝の山にも見える場所。
注意深くジャンクをチェックすれば、役に立ちそうな武器や防具を発掘することができるかもしれない。
しかしながら、ジャンクは適当に積まれた状況の為、足場はひどく悪い。
また、空を飛んだとしても、時折新たなジャンクが落ちてくるから油断はできない。
「ジャンクの山を越えた先には、魔導ゴーレム『ラビリンスセンチネル』の群れが通路の守護に当たっているわ」
迷宮の番兵であるそのゴーレム達は近づく者を敵とみなし、魔力の弾丸を浴びせかけ、豪腕で殴りかかってくる。殲滅せねば、先に進むことはできない。
「それらを越えれば、スチームドレイクと対面できるはずよ」
魔法によって蒸気を炎と化して敵対する者に発してくるだけではなく、頭部の連装機関砲から砲弾を飛ばしてくることもある。
いずれも火力の高い攻撃なので、油断せず対処していきたい。
迷宮踏破の上でのオブリビオン討伐。
是非とも、皆に頼みたいとセレインは言う。
「どうか、皆の力を貸してほしいの。よろしくお願いするわ」
彼女は丁寧に頭を下げ、改めて依頼の参加を願うのである。
なちゅい
猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
アルダウ魔法学園の地下迷宮にて、迷宮の脱出を目論むスチームドレイクの討伐依頼です。
その為にも、まずはジャンクの山の踏破、さらに立ち塞がる魔導ゴーレムの討伐も合わせて願います。
それでは、よろしくお願いいたします!
第1章 冒険
『ガラクタの山』
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POW : 体力まかせに突っ切る。
SPD : バランス感覚で乗り切る。
WIZ : 慎重に足場を選んで渡る。
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マヤ・ウェストウッド
「イヤそれにしても、よくできているねエ。ウチの世界には無い機械がたくさん積んであるよ……」
・宇宙を自由に行き来する文化の出身にして銃とバイクを扱う猟兵としては、別世界の機械の残骸を見逃さずにはいられない。精巧そうなジャンクパーツを物色しつつガラクタの山攻略に挑む。
・バイクに[騎乗]し、モトクロスの要領で山を越えんとする。[野生の勘]で崩れやすそうな場所や新たなゴミの予想落下地点を見出して回避を試みる。
「天は我らと共に在り(イムマニュ・エル)……これしきのステージなんて、どうって事ないさ」
ソフィア・テレンティア
【WIS 慎重に足場を選んで渡る。】
魔導蒸気機械のジャンクですか……通りやすいルートの調査ついでに少々有用なものが無いか探してみましょうか。
ソフィア自身も魔導蒸気機構で作られたミレナリィドールでありますので、その眼と【学習力】を活かしてジャンクの山を調査致します。
それで何か見つかればよし、もし何もなくても、安全な足場が見つかれば其処を通り先へと進めるので一石二鳥でございます。
フィーユ・エバーラスト
【POW】
「迷宮という響きはいいね。冒険というのは、いつでもワクワクする」
【磁操奏】でジャンクを動かしてゴリ押し。
「足場が悪いなら、足場を作ればいいんだよ」
目の前にジャンクがあろうが壁があろうが真っ直ぐ進む。
通った後で崩れそうだけど気にしない。
「迷宮と言えば謎解き、知恵を使って進むのが醍醐味だね」
●探索を前にして
アルダワ魔法学園地下。
やってきた猟兵達はジャンクで埋め尽くされたこの迷宮の踏破、そして、この先にいるはずのオブリビオンの討伐へと臨む。
「迷宮という響きはいいね。冒険というのは、いつでもワクワクする」
青髪のエルフ、フィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)はこれから始まる探究の一時に心躍らせる。
時を同じくして、2人の猟兵がジャンクを踏みながらやってきた。
「魔導蒸気機械のジャンクですか……」
こちらは淡い青髪、気品を抱かせるソフィア・テレンティア(ミレナリィドールのシンフォニア・f02643)だ。
辺りを見渡しつつ、彼女は通りやすいルート調査のついでに、有用なものがないかと探すことにしていたようだ。
「イヤそれにしても、よくできているねエ」
そして、もう1人、右目を黒い眼帯で隠す犬のキマイラ、マヤ・ウェストウッド(宇宙一のお節介焼き・f03710)はバイクに跨ったまま、転がるジャンクを一つ手に取る。
「ウチの世界には無い機械がたくさん積んであるよ……」
宇宙を自由に行き来する文化の出身であり、銃とバイクを扱う猟兵であるマヤとしては、この世界の機械の残骸はかなり気になる様子。
「いいものが見つかるといいねエ」
精巧そうなジャンクパーツを物色しつつ、彼女はこのガラクタ山攻略の為にアクセルを吹かす。
●三者三様の探索
挑む者が変われば、攻略法は大きく変わるもの。
メンバー達はそれぞれの方法でこのジャンクの山へと挑む。
先ほどの3人の中で、最も堅実だったのはソフィアだろう。
彼女自身も、魔導蒸気機構で作られたミレナリィドールとのこと。
その眼と学習力を生かし、しばしジャンクの山を調査していたソフィアはめぼしい物を探す。
さすがにすぐ宝が見つかるとはいかないが、安定した足場を発見できれば先に進める為、調査という手段は一石二鳥ではある。
ただ、新たに降り積もるゴミや他猟兵の動きによって、足場が変わってしまうのが困りもの。
時に頭上から崩れ落ちるジャンクに巻き込まれながらも、ソフィアは慎重に先へと進んでいく。
「これは……どういたしましょうか」
ちょっとしたいい物を発見したようだったが、それを使うかどうかはソフィア次第といったところだろう。
マヤはジャンクの山々をバイク……宇宙二輪で踏み越えていく。
『航宙重型二輪エマニュエル-A3』。彼女の愛機であり、親友の傑作にして形見だ。
モトクロスの要領で、ガラクタの山を跳び越える彼女。
ただ、足元はひどく不安定で、速度を重視すれば安定性がひどく落ちてしまう。
そこは野生の勘を活かし、マヤもカバーしようとする。
頭上から落ちてくるゴミの予想を見出し、回避しようとハンドルを切ったまでは良かったが、その先、ジャンクが途切れて宙へと投げ出されてしまった。
「天は我らと共に在り(イムマニュ・エル)」
落下した彼女は、その先のジャンクを破壊する形で衝撃を和らげ、跳躍する。
その際、肌をジャンクで切ってしまったが、マヤは見事なハンドル捌きでジャンクの山を駆け登り、頂上を越える。
「……これしきのステージなんて、どうって事ないさ」
ただ、比較的あっさりとジャンクの山を越えてしまった彼女は、役立ちそうなジャンクパーツを見つけられずじまいだったようだ。
「雷にはこういう使い方もあるんだ」
フィーユはというと、『磁操奏』……電磁力を付与する雷撃を発して、ジャンクを動かしながら先へと進む。
「足場が悪いなら、足場を作ればいいんだよ」
彼女はただただまっすぐ進む。
目の前にジャンクがあろうと、壁があろうとお構いなし。
直進することで、この山を越えることができるはずだ。
時折、ジャンクが崩れて、フィーユ自身にも降りかかってくるのはご愛敬。
後方で崩れ落ちたものは気にせず、前方で崩れたものはまた『磁操奏』で移動していく。
「迷宮と言えば謎解き、知恵を使って進むのが醍醐味だね」
時間はかかるものの、なんとか山を越えていくフィーユ。
……果たして、このごり押しのどこに知恵を使う要素があったのだろうか。
成功
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ユリ・アップルヤード
「宝の山! ここがエルドラドか!! さぁさぁ、ぐんぐん進んでいこう! リアン、道作りよろしく!」
Do it Myself.で機械巨人リアン用の瓦礫撤去用の大型スコップと、リアン用の運搬バックパックを出そう。
リアンにはそれを使ってどんどん道を作ってもらおうね。疲れ知らず機械の素晴らしきパワーに頼るのが一番さ。
私自身は偵察ロボットコロマル、万能型ドローンルーに手伝ってもらいながら、ジャンク漁りといこうか!
試作品なんかもいっぱい捨てられてそうだね。珍しい蒸気機関の武器防具もロボットも、どんどん回収しよう。荷物は全部、リアンのカーゴに入れて運んでもらおう。
どんな技術も何かに使えるからね。
シャルドール・プリマビスタ
学生達を困らせている災魔の存在ですか。
私達猟兵に出来る事は致しましょう。
ただ何故でしょう、ジャンクという響き…胸の奥で嫌な感覚がします。
WIZ
道中に何があるかわかりません、ここは慎重に足場を解析しながら進みましょう。
危険な箇所や障害があればエレクトロレギオンを使って対処致します。
ただこちらも今より状況を悪くしないように慎重に運用しましょう。
「進路状況クリア。進行は順調です。」
●補足
キャラの口調は基本的に物静かなもの、性格を大きく崩す事が無ければアドリブや絡み等大丈夫です。
セレスティア・ナイトリー
魔導蒸気機械の残骸ですか。
新しいもの、古いもの、いろいろな技術を調べてみたいところですが、後ろ髪引かれながら先へ進みましょう。
明らかにこまごまとした部品の無い、立てそうに見える場所を辿って行きましょうか。
私自身の装備重量もそれなりにあるところなので、うっかり踏み抜いてしまったときは蒸気推進器で空中へ逃げて別の足場へ。
天井、壁、柱が近いところならばワイヤーアンカーを打ち込んで巻き取れば移動も早そうです。
上から新たなジャンクが落ちてきたときは鎧と盾で受け流しつつ進みます。
受け流すのが難しいサイズのものは落ちてくる前に蒸気圧縮砲の弾丸を撃ち込んで吹き飛ばしましょう。
クリア時セリフ「踏破完了ですね」
リリーアン・ベル
【POW】
ジャンク大好物、でもお仕事優先!って感じで通路をダッシュで駆け抜けようとしますが当然スクラップビルダーのサガには逆らえないので、高く積まれたジャンクに誘惑されまくり。
良さげな歯車を手に取っては
「この錆の付き方激渋っス~!めちゃくちゃ好みっス!」
打ち捨てられた鉄扉を眺めては
「古くて重厚、傷だらけで佇む姿はまるで歴戦の勇者のようっス……!」
持ち上げようとするも重すぎて無理だった、ていうかこんなことしてる場合じゃないと再ダッシュ。
「この迷宮はそこらのボスより手強いかもしれないっス…!」(ショートパンツの両ポケットをジャンクで一杯にしつつ)
キャナリニア・カルコメラン
ははぁこれが宝の山でありますかぁ。
えっ、違う?本日はアンティーク品(世間ではジャンクだの不燃ゴミだのと言われておりますが)拾い放題と聞いていたのでありますが?
いやでありますな。忘れてなどいないのであります。優先事項は迷宮の危機を取り除くことであります。はい。
お楽しみはちゃんと後に取っておくでありますから。
足元でありますが、慎重過ぎても崩れる時は崩れるものでありますので。バランス重視でテンポ良く、いざ進軍であります。
落下物は降ってくることを前提に、騎士人形に盾を持たせ【盾受け】又は操り糸を落下物に絡ませ【敵を盾にする】で防御するであります。
…少し位であれば山漁りも許されるでありましょうか?
●宝の山なれど、依頼も……!
さらに、迷宮へと挑む猟兵達がざくりざくりとガラクタを踏み、やってくる。
「宝の山! ここがエルドラドか!!」
ジャンクの山を目にし、機械フェチのユリ・アップルヤード(パーツ屋「アップルガレージ」・f00153)は赤い瞳を輝かせる。
「さぁさぁ、ぐんぐん進んでいこう! リアン、道作りよろしく!」
ユリは早速、機械巨人「リアン」を呼び出す。
さらにそのリアン用の瓦礫撤去用の大型スコップ、それに運搬用のバックパックを取り出し、行く手を作ってもらうことにしていた。
「ははぁ、これが宝の山でありますかぁ」
実験型機械人形だったキャナリニア・カルコメラン(スクラップドール・f07077)も世間で言うジャンク、不燃ゴミを眺める。
彼女はアンティーク品が拾い放題と聞き、やってきたのだそうだ。
「魔導蒸気機械の残骸ですか」
ミレナリィドールである白髪、無表情のセレスティア・ナイトリー(流転の機士・f05448)は、新古入り混じるジャンクから様々な技術を調べたいと考えるが。
「……お仕事が優先ですからね」
後ろ髪を引かれながらも、セレスティアは先へと進んでいく。
続いて、人派ドラゴニアンであり、このアルダワ魔法学園の生徒であるリリーアン・ベル(ドラゴニアンのスクラップビルダー・f10817)がこの場を駆け抜ける。
ジャンク大好物のリリーアンだが、こちらもお仕事優先と割り切っていたようだ。
「いやでありますな。忘れてなどいないのであります」
優先事項は迷宮の危機を取り除くこと。
「お楽しみはちゃんと後に取っておくでありますから」
キャナリニアは天真爛漫に笑い、仲間を追う。
「学生達を困らせている災魔の存在ですか」
彼女もまたミレナリィドール。ピンクの長髪のシャルドール・プリマビスタ(エンプティドール・f05369)も、これが依頼であることを認識し直して。
「私達猟兵に出来る事は致しましょう」
ただ、シャルドールはジャンクという響きに、胸の奥に何か嫌な感触を覚えてしまうのである。
●ジャンクをスルーなんてできない!
スコップとバックパックを使うリアンに、どんどん道を作ってもらうユリ。
「疲れ知らず機械の素晴らしきパワーに頼るのが一番さ」
その上で、ユリ自身は偵察ロボットコロマル、万能型ドローンルーの手を借りて。
「ジャンク漁りといこうか!」
転がるジャンクには、試作品も転がっている。
珍しい蒸気機関の武器防具、それにロボット。
ユリは片っ端から回収し、リアンのカーゴへと入れていく。
「どんな技術も何かに使えるからね」
彼女はお持ち帰りしたジャンクをどう利用するだろうか。
一度はこの場を駆け抜けようとしたリリーアンも、スクラップビルダーのサガには逆らえず。
うず高く積まれたジャンクに釘付けとなってしまい、彼女は良さげな歯車を手に取って。
「この錆の付き方、激渋っス~! めちゃくちゃ好みっス!」
すぐに、彼女は打ち捨てられた鉄扉に視線を移して。
「古くて重厚、傷だらけで佇む姿はまるで歴戦の勇者のようっス……!」
さすがに、人力でそれを持ち上げるのは重すぎて無理だと考えた所で、リリーアンは正気に戻って再びダッシュする。
「この迷宮は、そこらのボスより手強いかもしれないっス……!」
そう言いつつも、彼女はショートパンツの両ポケットをジャンクで一杯にしていたのだった。
●人型機械人形達の探索
このジャンクの山に、何があるのか分からない。
「ここは慎重に、足場を解析しながら進みましょう」
シャルドールは淡々とした態度で足場を確認し、先へと進む。
ジャンクの山とあって、下手に起動し危険な物品もあり得るし、先へ進むには障害となる物も多い。
そこは、小型の戦闘用機械兵器を使い、破壊していく。
とはいえ、それはどうしようもない場合。
基本的には状況を悪くしないよう、シャルドールは慎重に運用する。
「進路状況クリア。進行は順調です」
確認を進め、彼女は着実にこの山を越えていく。
キャナリニアは慎重すぎても崩れる時は崩れると、割り切りも見せる。
「バランス重視でテンポ良く、いざ進軍であります」
思った以上に降ってくる新たなジャンク。
それを防ぐべく、キャナリニアは騎士人形に盾を持たせていた。
また、彼女は操り糸を伸ばし、落下物に絡ませて衝突させて直撃を防ぐ。
一息ついたキャナリニアは足元を見下ろして。
「……少し位であれば、山漁りも許されるでありましょうか?」
仲間がこの山を攻略する間、彼女は少しばかりジャンクを手に取っていたようだ。
ジャンクを踏むセレスティアは立てそうな場所を選び、細々とした部品のあまりない場所をたどる。
ミレナリィドールである彼女は、自身の重量がそれなりにあると自認している。
誤って足場を踏み抜いてしまうこともあり、蒸気推進器で宙に跳んで別の足場へと移っていった。
思った以上に、足場の悪いルートをたどったらしいセレスティア。
なかなかいい足場が見つからず、彼女は時にワイヤーアンカーを柱に打ち込んで移動する。
さらに、頭上から落ちてくるガラクタ。
避けきれぬと判断したそれらを、セレスティアは鎧と盾で受け流していく。
だが、直後に降ってきた巨大なジャンク。ゴーレムの一部だろうか。
蒸気圧縮砲を構えた彼女はそれを撃ちこんで吹き飛ばし、なんとかジャンクの山を越える。
「踏破完了ですね」
どうやら、他のメンバー達も各々の方法でダストシュートの底を抜け出していたようだった。
大成功
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第2章 集団戦
『ラビリンスセンチネル』
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POW : アクセルブースト
【脚部に内蔵した推進器で急接近し】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : マジックバーレッジ
【腕部に内蔵された魔術機関】から【多量の魔力の弾丸】を放ち、【弾幕を張ること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : コアスーサイド
【魔力炉を自壊させ暴走した魔力】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
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●通路を塞ぐ魔導ゴーレム
それぞれの方法で、ジャンクの山を乗り越えた猟兵達。
あちらこちらにジャンクが転がる迷宮の通路を進む彼らの前に立ち塞がったのは、無数の魔導ゴーレム達だった。
蒸気機械と魔法、双方の技術の結晶とも言えるゴーレム『ラビリンスセンチネル』。
迷宮の番兵である彼らは、誰であろうと近づく者を敵とみなす。
「侵入者、発見、発見……」
奥にいるオブリビオンに用がある猟兵達だが、ゴーレム達を倒さねば先に進むことはできなさそうだ。
「排除、排除……」
猟兵に気づいたそいつらは魔力の弾丸を発し、急接近して豪腕で殴りかかってくる。
また、高威力の魔力を無差別に放出してくることもあり、非常に危険な相手だ。
こいつも倒せば、使えるジャンクになるかもしれない。
そんな期待を抱く者もいる中、猟兵達は通路を塞ぐ『ラビリンスセンチネル』達の突破を目指す。
ノア・ローズタレット
迷宮の踏破、ご協力させていただきますね。ご主人様(=味方)を傷つけるものは殺します(ニコッ)
【トリニティ・エンハンス】を発動し、【水の魔力】で防御力を強化しておきます。
センチネルに接近戦を仕掛け、
中心部のコアに剣を突き立て、破壊してあげます。
弾丸も水の外套で防げればいいのですが……数を減らせるなら多少の傷は厭いません。
相手が広範囲に魔力を放ってきた場合は、【ミレナリオ・リフレクション】での相殺を試みます。
(冷たく微笑み)「ご主人様を傷つけるなら、容赦はしません」(敵の猛攻を受けたら)「遠慮はいらないということですね、破壊します」
キャラ設定:誰でも「ご主人様」と呼んでしまう。オブリビオンは例外。
セレスティア・ナイトリー
敵は100%の力で来る、ということですか。
それは戦斗機械たる私も同じです。
類似する存在ゆえ、妥協も転進も一切ありません。
「全戦闘プログラム起動」
対象との距離、敵の性質、地形等のすべてを計算に入れつつ【機士の進撃】にて敵を最高効率で殲滅する。
必要であれば盾受け、武器受け、敵を盾にするといった技能を駆使し、自身への被害も可能な限り軽減。
万一被弾してしまう場合でも激痛耐性を以て怯むことなく進撃を続ける。
敵が推進器により高速で移動するのならば、こちらも同様に蒸気推進器でのダッシュ移動で対応する。
敵を撃破した場合は「一つ」「二つ」の撃破数カウントを実行。
マヤ・ウェストウッド
「身を呈してでも護るものがあるのかい? 甲斐甲斐しいねエ。褒めたげるヨ」
・宇宙二輪の機動力を生かしてクイックドロウを繰り出す
・バイクの[ダッシュ]力と[騎乗]スキルをもって敵勢に肉薄し、[零距離射撃]をぶちかます
・[範囲攻撃]でゴーレムの群勢をかき乱し、どさくさに紛れて[盗み攻撃]で部品を掠めとる。泥人形とはいえカラクリの類いならば、部品を盗み取れば動きが鈍るのではないかと推察。ゴーレムの機構については自分の[世界知識]から引用する
・入り組んだところなら宇宙船の乗り込み攻撃(アボルダージュ)で慣らしているからお手の物、と本人談
「しっかし、蒸気がキツすぎて迷路中がカビ臭いのは何とかならンのかね」
ユリ・アップルヤード
「魔法と混じってるようじゃ、まだまだだね。本物の機械美というものをお見せしよう」
Code:Genocideで機械巨人リアンと偵察ロボットコロマル、万能型ドローンルーのリミッターを解除。
リアンは大楯と鉄柱を装備して薙ぎ払うことで、敵を面で叩き潰していこう。派手に暴れて惹きつけて、盾役になってもらおうね。
コロマルとルーはそこを逃れようとする敵に対して制圧射撃。機動力を生かして戦場を駆け回りつつ、敵からの攻撃はリアンを盾にしていこう。
「熱狂に飲まれず、冷静に見つめることも必要さ。ね、ヒューズ」
戦闘用機械兵ヒューズはリミッターを外さず、私の直掩。
リアン達を抜けて寄る敵には銃剣と狙撃を叩き込んでやろう。
フィーユ・エバーラスト
「知恵の次は、力が試されるってところかな。うんうん、実に迷宮らしい」
数には質、小には大を。【雷鳴討滅刃】で魔力の弾丸をかき消す。
【属性攻撃】と【全力魔法】を乗せてるからね、威力は保障するよ。
行く手を阻む魔力弾の弾幕が消えたら、一気に接近して【雷鳴討滅刃】で喚び出した雷の剣で斬り伏せる。
「やはり知恵を絞るより、剣を振るう方がしっくりくるな」
また周囲のジャンクを巻き込んでる気がするけど気にしない。
倒したゴーレムに見向きもしないけど気にしない。
「さて、まだまだいるのだったね。もう少し体を動かすとしよう」
シャルドール・プリマビスタ
ゴーレム、ですか…この先に向かうにはお相手しないといけないのですね…
「戦闘モード、移ります。」
立ち塞がるのならば、こちらも排除シマス…
WIZ
相手の厄介な攻撃を相殺シマス
被害軽減の為初手での成功を試みマス
「アナタの攻撃は通用しまセン。」
攻撃を相殺させた隙を突いて、こちらも攻撃を仕掛けマショウ
●補足
口調の変化:
戦闘モード中
一人称、二人称と語尾(デス、マス等)のみカタカナに変化
一章同様にアドリブや絡み等大丈夫です
●迷宮の番兵『ラビリンスセンチネル』
アルダワ魔法学園の地下を行く猟兵達。
ジャンクの山を越えた彼らを待ち構えていたのは……。
「侵入者、発見、発見……」
魔導ゴーレム『ラビリンスセンチネル』だ。
やってくる相手は蒸気機械と魔法で動き、敵を倒すだけの人形。
ピンクの髪のミレナリィドール、シャルドール・プリマビスタ(エンプティドール・f05369)は目の前の敵を見据えて。
「ゴーレム、ですか……。この先に向かうにはお相手しないといけないのですね……」
「排除、排除……」
重い金属音を立てて、攻撃態勢に移行する多数のゴーレム。
「知恵の次は、力が試されるってところかな。うんうん、実に迷宮らしい」
銀の雷を操るフィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)が納得していると、敵は早速魔力の弾丸を大量にバラ撒いてきた。
――数には質、小には大を。
「銀雷の刃よ、仇なす敵を討ち滅ぼせ」
フィーユもまた頭上から雷の刃を放つことで、それらの弾丸をかき消そうとしていく。
属性を乗せた全力での一撃は威力に余りあり、通路に大きな穴を開いた。
「排除、排除……」
だが、敵はそれを意ともせず、蒸気を吹かして近づいてくる。
そんなゴーレムを見て、黒髪の機械フェチなダンピール、ユリ・アップルヤード(パーツ屋「アップルガレージ」・f00153)が嘆息して。
「魔法と混じってるようじゃ、まだまだだね。本物の機械美というものをお見せしよう」
『Code:Genocide』。
ユリはそのコードを使い、リミッターを解除して。
「リアン、コロマル、ルー」
呼び出したロボット達は、ユリへと指示を求めて視線を向ける。
「派手に暴れて、惹きつけて」
大楯と鉄柱を手にした機械巨人リアンに盾役と囮役を託し、前方のゴーレムを薙ぎ払い、叩き潰してもらうよう指示する。
さらに、偵察ロボットコロマルと万能型ドローンルーに、彼女は制圧射撃を仕掛けさせていった。
「敵は100%の力で来る、ということですか」
ならば、戦斗機械たる私も同じと、白髪、色白の肌のセレスティア・ナイトリー(流転の機士・f05448)は目の前の敵を殲滅する為に戦闘態勢に入る。
「全戦闘プログラム起動」
敵対対象が類似する存在であれば、撃破の為の最適解を得るのもたやすい。
妥協も転進も一切なく。セレスティアは剣と盾を手に突撃していく。
「戦闘モード、移ります」
相手が立ち塞がるなら、シャルドールもまた殺戮人形となって排除スルマデ。
ブーストし、急接近してくるゴーレム数体。
ほとんどが攻撃力特化で攻めくる敵に対し、シャルドールは全く同じユーベルコードで応戦する。
まともに食らったなら、確実に致命傷。
しかしながら、彼女は相手の初撃を見事に相殺して。
「アナタの攻撃は通用しまセン」
相手が怯んだ隙を突き、反撃を試みる。
「迷宮の踏破、ご協力させていただきますね。ご主人様」
猟兵を含む全ての人々をご主人様と呼ぶ、ノア・ローズタレット(ローズマリーの誓願・f02701)。
首と左右の手首に銀のリングをはめた彼女はにこりと微笑み、敵対するゴーレムへと言い放つ。
「……傷つけるものは殺します」
ただ、オブリビオンだけは別。
ノアは水の魔力を発動させ、防御を高めてから接近戦を仕掛ける。
暴走した魔力を発し、無差別に周囲を破壊してくるゴーレム。
そいつ目掛け、ノアは中央部へとルーンソードを突き立てようとした。
しかしながら、飛んでくる弾丸や魔力を水の外套だけで防ぐとはいかない。
「遠慮はいらないということですね、破壊します」
傷を負いながらも、ノアは手前のゴーレムのコアを破壊を目指す。
「身を呈してでも護るものがあるのかい? 甲斐甲斐しいねエ。褒めたげるヨ」
始まる戦いの中、マヤは宇宙二輪『航宙重型二輪エマニュエル-A3』で通路を駆け回る。
彼女は『M3G-R1 Zm 熱線騎銃』で素早く発砲し、ゴーレム達を牽制していく。
騎乗したまま相手に肉薄したマヤは零距離から銃砲を放ち、厚い装甲を持つゴーレムを撃ち抜き、地面へと転がしたのだった。
●蒸気に包まれる通路で
多数のゴーレム達の蒸気で、徐々に満たされていく通路。
そこで繰り広げられる戦いは序盤、猟兵が押しているようにも思えたが、相性ゆえか、ゴーレムに苦戦するメンバーもかなりいたようだ。
「やはり知恵を絞るより、剣を振るう方がしっくりくるな」
魔力弾の弾幕が消えたタイミング。
フィーユは一気にゴーレムへと突撃し、呼び出す雷の剣で相手を切り伏せていく。
周囲のジャンクを巻き込み、切り倒す。
倒したゴーレムに見向きもせず、フィーユは次なる敵を相手にしようと雷の剣を使おうとしたその時だ。
「さて、まだまだいるのだったね。もう少し体を動かすと……っ!?」
倒したはずのゴーレムが起き上がり、フィーユはその豪腕によって地面へと殴り倒されてしまった。
シャルドールもまた、敵のユーベルコードを相殺からのカウンターで攻撃を繰り返していたが……。
(「思った以上に、改造強化されてマス」)
相手の攻撃のスピード、威力はこちらを上回る。
しばし、殴打に魔力の弾丸を喰らい続けていたシャルドールの体にダメージが重なっていた。
敵に攻撃され続け、シャルドールもなかなか攻勢のきっかけをつかめずにいたようである。
ノアも同じく相手の魔力を相殺しようとしていたが、なかなかうまくはいかない。
「排除、排除、排除、排除……」
己に与えられた任務を、ただ遂行するゴーレム『ラビリンスセンチネル』。
勢いづく敵の軍勢目掛け、魔導二輪を乗り回すマヤがカービン銃を掃射し、かき乱す。
あちらこちらにジャンクが転がり、さらに多数のゴーレムが立つ通路。
入り組んだ場所ではあるが、宇宙船の乗り込み攻撃……アボルダージュで慣らしているマヤにとっては、この程度の場所での操縦などお手の物。
(「カラクリの類ならば……」)
どさくさに紛れてゴーレムへと手を伸ばし、マヤは自らの知識を活かして有用な部品を奪い取ろうとしていく。
自分の利益も兼ね、彼女はゴーレムの機能を鈍らせるが、それだけで敵の動きを完全に止めるとはいかない。
しっかりと反撃を喰らいながらも、マヤはさらに、別のゴーレムの部品を盗み取ろうとしていた。
攻め来るこの機械目掛け、ユリが同じ機械仕掛けのロボットで応戦する。
偵察ロボットコロマルと万能型ドローンルーが制圧射撃を仕掛けてくれる間、彼女は満面の笑みを浮かべたまま機械巨人リアンを盾とし、戦闘用機械兵「ヒューズ」を使って相手へと攻め入っていた。
――対象との距離、敵の性質、そして、通路の地形。
そばでは、セレスティアは周囲の状況を完全に把握、計算に入れ、最高効率での殲滅へと当たる。
「……四つ」
彼女は撃破数カウントを増やし、さらに別の相手に攻め入る。
魔力弾を盾で防ぎ、セレスティアは蒸気推進器でダッシュ移動して相手のブースト攻撃に備えていた。
さすがに、全てを防ぐとはいかぬが、セレスティアは相手の胸部に剣を突き入れて。
「五つ」
動力が完全に落ちて体を崩す敵を背に、セレスティアは次なる敵に向けてダッシュしていく。
ここまでくれば、苦戦していたフィーユも今度こそ雷の剣で敵を倒し、シャルドールも急接近してきた相手にカウンターを食らわせて撃破する。
傷つく仲間達の為にと奮起し、ノアもまたゴーレムから発せられた魔力を相殺して。
「ご主人様を傷つけるなら、容赦はしません」
冷たい微笑みと共にノアはその魔力をゴーレムへと返し、ようやく中心部のコアに剣を突き立て、完全に沈黙させる。
――多少の傷くらいなら。
そう考えていたノアだったが、さすがに傷も深くなっていたのか、少し壁に寄りかかって休憩し始めていたようだ。
こちらは、魔導二輪を乗り回すマヤ。
急接近してきた相手の殴打を喰らいながらも、彼女は零距離攻撃でそのゴーレムを後方へと倒す。
バラバラと散らばるその破片から、吹き出す蒸気。
辺りはそれだけでなく機械が噴き出す蒸気もあり、マヤは顔を顰める。
「しっかし、蒸気がキツすぎて、迷路中がカビ臭いのは何とかならンのかね」
サウナを思わせるほどに湿度の高い場所で、ユリは一言。
「熱狂に飲まれず、冷静に見つめることも必要さ。ね、ヒューズ」
それまで、ユリが自身の直掩として指示を出してきた戦闘用機械兵ヒューズが銃剣を振るう。
盾となるリアン達をすり抜けてきた最後のゴーレムを、一閃した刃がジャンクへと化していったのだった。
成功
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第3章 ボス戦
『スチームドレイク』
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POW : スチームフレイム
【口内から射出される「錬金術の炎」 】が命中した対象を燃やす。放たれた【紅蓮の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 頭部連装機関砲
【頭部連装機関砲 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ : スチームファイア
レベル×1個の【錬金術 】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
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●番兵を退けた先で待つ者は
通路に立ちはだかる邪魔な魔導ゴーレム『ラビリンスセンチネル』の群れを倒した猟兵達。
新たなジャンクが転がる通路を駆け抜けた一行を、迷宮の奥で待ち受けていたもの。それは……。
ガシャリ、ガシャリ。
数え切れぬ程のジャンクで組み上げられた長い体躯を持つ巨体は、ゴーレムとはまた別の金属音を鳴らす。
全長5mもある竜を思わせる姿をした災魔……オブリビオン『スチームドレイク』。
蒸気機械で動くそいつは、頭部の連装砲から弾丸を発するだけでない。
錬金術で蒸気を炎と化し、それを自在に操ることができる強敵だ。
シャアアアアアアアアアァァァ……!!
蛇のごとく首をもたげて威嚇音を出すスチームドレイクは、近づいてくる猟兵達を敵と認識し、すぐさま地面を這いずって襲い掛かってくる。
スチームドレイクを地上へと出してしまえば、こいつ自身が学園で暴れることはもちろんのこと、他の強力な災魔も続いて出てくることは容易に想像できる。
それを食い止める為、猟兵達は脅威となるこの災魔の討伐へと当たり始めるのだった。
マヤ・ウェストウッド
「ウヒャア、これはまた……ナーガくてヘビーな奴がお出ましだね」
・一筋縄ではいかなそうな事は目に見えてわかるので、相手の隙を作ることに尽くす
・[先制攻撃]として熱線銃を乱れ打ちして注意を引きつけつつ、義眼に仕込んだ重力子加速装置を発動。機械仕掛けの大蛇の足止めを試みる
・[ダッシュ]して肉薄、[零距離射撃]で自分ごと重力場を形成。反撃については[激痛耐性]で対抗
「アタシ、よく『重い女』って言われるンだよね。確かに最近、戦闘服が窮屈だけどさ……」
・[メカニック]と[世界知識]を活用し、抑え込んでいる敵の弱点を推定。味方に伝える
「YOU GUYS! アンタたち、手も足も出ないようにしておやりよ!」
ユリ・アップルヤード
「素晴らしい。誰が作ったのか知らないけど、素晴らしい。そんなどこかの誰かの傑作には、私も最高傑作をぶつけるとしよう!」
様子見も何もせず、Code:Deus Ex Machinaを使おう。
私自身はデウスエクスマキナの中に入って身を隠しておこう。
まずは内蔵してる重力制御装置で、スチームドレイクに対して加重して動きを鈍らせて、レーザー砲の嵐で焼き払うよ。武装と装甲をそぎ落としちゃおうね。
近距離では斉射に合わせて殴りつけよう。振り下ろす瞬間に腕に加重してインパクトの衝撃を高め、ダメージを上げていこう。
スチームドレイクが怯んだりして隙を見せたら、ここぞの勝負所だ。
胸部に内蔵した重力砲を叩き込んでやろう。
シャルドール・プリマビスタ
咆哮、脅威。排除シマス…。
WIZ
CODE:『Executioner Blade』
選択
対象目標殲滅、遂行迄継続
●補足
口調の変化
殲滅モード、目隠しで隠れていてほぼ素顔は見えないが表情は無表情で固定
簡素な漢単語のみ、若しくは全てカタカナ
戦闘が終われば通常の口調に戻ります。
これまで同様にアドリブや絡み等大丈夫です
セレスティア・ナイトリー
強敵認識、真の姿を解放し全身数箇所より武装への供給用チューブを展開接続、体内の蒸気回路よりエネルギーを供給し続けて高出力を維持。
攻撃力重視で敵を破壊する。
敵からの攻撃は可能な限り武器でさばくか、盾で受け流す。
やむを得ず被弾する場合でも、激痛耐性と火炎耐性で怯まずに進撃。
敵の動き、攻撃の性質、装甲強度、地形などすべてを戦術編成プログラムに組み込み、敵に対して最大の被害を与えられる瞬間を予測算出。
それに合わせて【鉄機重破斬】を放ち、敵の胴体の最も脆弱な箇所を狙う。
剣、砲、ガジェット、盾、変速筒の合体蒸気回路、そして我が全身を流れる魔導蒸気エネルギーの全てを込めた渾身の一撃にて必ず仕留める。
フィーユ・エバーラスト
「知恵、力と来て最後は……勇気かな?」
あの巨体から繰り出される炎を掻い潜るのは難しそうだね。
でも……だから逆に試してみたくなるね。
炎を【見切り】ながら接近。頭部の向きに気を配れば、攻撃のタイミングも掴みやすいだろう。
接近出来たら尾の近くにある核らしきものを狙う。頭部の方は高すぎて上手く狙いないだろうからね。
近づけたら【全力魔法】で【襲奏雷撃】を繰り出す。
長居すると蒸気の炎が飛んできそうだからね、一撃毎に離脱して周囲を走りながら次のタイミングを計る。
生体電流を強化している雷が活性化して体の外に迸り、駆ける度に銀の閃光を引くようになる。
キャナリニア・カルコメラン
威嚇まで行うとは、まるで機械とは思えないでありますなー。
同じ蒸気文明の機械どおしではありますが、話が通じる気配はないご様子。となれば、機能停止して頂く他ないでありますな!
動力は蒸気から生み出される熱エネルギー、見た目そのもので実にわかりやすいであります。であれば、その熱を奪ってしまえば。蒸気として存在できない温度であれば少しは大人しくなるでありますか?
武器に纏う属性は氷。剣の【鎧砕き】で鋼板を引っぺがし、槍を持った人形で動力部を【串刺し】でありますよ!
聞けば相手の攻撃手段は全て飛び道具、絶好の相性でありますな。【戦闘知識】【情報収集】で得られた弱点部分にUCで撃ち返してやるのであります!
●災魔『スチームドレイク』戦
魔法学園地下迷宮、通路の奥。
銀色の瞳の傭兵、フィーユ・エバーラスト(銀帝・f01873)が相手の姿を認めて。
「知恵、力と来て最後は……勇気かな?」
ジャンクを寄せ集めて作られたその災魔『スチームドレイク』は、全長5m程の長い体躯を持つ蒸気機械で動くロボットだった。
「ウヒャア、これはまた……ナーガくてヘビーな奴がお出ましだね」
……ギャグに関しては、さらりとスルーするとして。
焦茶色の髪、隻眼のマヤ・ウェストウッド(宇宙一のお節介焼き・f03710)が相手を見上げる。
「強敵認識――」
紫の瞳を閉じたセレスティア・ナイトリー(流転の機士・f05448)は真の姿を解放して、全身の数ヵ所から武装への供給用チューブを展開接続していった。
シャアアアアアァァ……。
一方、スチームドレイクはこちらへと首をもたげ、威嚇音を出してくる。
「威嚇まで行うとは、まるで機械とは思えないでありますなー」
ピンクの髪を揺らめかすキャナリニア・カルコメラン(スクラップドール・f07077)は目の前の蒸気機械に感心すらしてしまう。
「素晴らしい。誰が作ったのか知らないけど、素晴らしい」
ショートヘアに赤目のユリ・アップルヤード(パーツ屋「アップルガレージ」・f00153)もまた、目の前の相手に興奮すらしてしまって。
「そんなどこかの誰かの傑作には、私も最高傑作をぶつけるとしよう!」
ユリは早速、『Code:Deus Ex Machina』を発動する。
すると、彼女の持つ全メカが合体していき、機械巨神デウスエクスマキナへと変貌を遂げた。
「さぁ、機械仕掛けの神はここに現れる。神の審判はただひとつ、仇為す者に破滅の鉄槌を!」
その機械巨神の内部に入ったユリが指示を出すと、目の前のスチームドレイクに猛然とレーザー砲、重力砲を浴びせかけていく。
マヤもこの災魔は一筋縄でいかぬと判断して熱戦銃を乱れ撃ちし、相手の注意を引き付けようとする。
すると、相手も威嚇は無駄だと悟ったのか、今度は蒸気を炎に変えて吐き出してきた。
燃え広がる炎は、近場に転がるジャンクへと燃え広がっていく。
「あの巨体から繰り出される炎を掻い潜るのは難しそうだね。でも……、だから逆に試してみたくなるね」
『銀帝』の異名を持つフィーユは全身に銀の雷光を纏い、攻撃のチャンスを窺う。
シャアアアアアアアアアァァァ……!!
敵も完全に攻撃態勢へと切り替わり、ガシャリガシャリと音を立ててこちらへと近づいてくる。
すると、マヤが義眼に仕込んだ重力子加速装置を発動させて。
「待ちな!」
敵の周囲に彼女は高重力を発生させ、動きを止めようとする。
それを見つめるキャナリニアにとって、スチームドレイクは同じ蒸気文明の機械同士。
だが、相手に話が通じる気配など微塵も感じられない。
「となれば、機能停止して頂く他ないでありますな!」
キャナリニアは、スクラップを組み合わせて作った剣『スラッシュ・トラッシュ』を手に取り、相手へと飛び込む。
「咆哮、脅威。排除シマス……」
その横から、殲滅モードとなったミレナリィドール、シャルドール・プリマビスタ(エンプティドール・f05369)が相手へと突撃していく。
ガシャリ、ガシャリ……。
そこで、騒々しい音を立てて迎え撃つスチームドレイクが、口から紅蓮の炎を浴びせかけてきた。
目隠し状態のシャルドールの顔はほとんど外からは見えないものの、身を焦がす炎にも無表情のまま大きな反応を見せない。
セレスティアもまた、飛んでくる炎をチューブで繋げた『蒸気肩盾』で受け流そうとし、何とか耐えきろうとする。
(「動力は、蒸気から生み出される熱エネルギー。見た目そのもので実にわかりやすいであります」)
完全に脱力状態となったキャナリニアもその炎を浴び、しばし考える。どうやら、彼女は考え事を行う際は無口になってしまうらしい。
(「……であれば、その熱を奪ってしまえば」)
蒸気として存在できない温度であれば、少しは大人しくなるのではとキャナリニアは考え、手にする剣に氷の属性を纏わせる。
浴びたはずの炎を無効化した彼女は、一気に相手の胴体へと切りかかっていく。
その上でキャナリニアは槍を持った人形を排出し、動力部があると思われる首の露出した部分を串刺しにしていった。
無事に炎をやり過ごしたユリも、機械巨神に内蔵している重力制御装置でスチームドレイクを加重していく。
「武装と装甲をそぎ落としちゃおうね」
刹那動きを止めた敵へ、ユリは機械巨神からレーザー砲を雨嵐のごとく発射し、焼き払おうとしていた。
(「頭部の向きに気を配れば……」)
相手の頭部を見つめ、炎を見切って避けていたフィーユ。
敵の頭部は高すぎて届かないと考え、上手く狙うことができないと瞬時に判断した彼女は一気に相手の尾へと迫る。
災魔がいきなり、空中へと発生させる錬金術の炎。
それを避け、近づくフィーユの体にいつの間にか銀の閃光が尾を引く。体に生体電流を強化している雷が活性化し、体の外にまで迸っていたのだ。
全身全霊を込め、フィーユは体に充電させた雷を手のひらへと集める。
「雷に撃たれる確率は、一千万分の一だそうだよ。キミは運がいいね?」
超高速かつ、大威力の一撃を各部分へと打たれたスチームドレイク。
確かにダメージはあっただろうが、それほど動きを鈍らせたようには見えない。思った以上に相手の体は頑丈に作られているようだ。
そこで、シャルドールが相手に『拷問具』を差し向けて。
「目標捕捉、斬撃執行」
CODE:『Executioner Blade』。
シャルドールの周囲に無数の拷問具が現れ、それらが一斉にスチームドレイクの体を縛り付け、締めあげ、切りつけていった。
マヤもダッシュして相手に肉薄し、今度は零距離で自らも巻き込み、スチームドレイクの周囲に重力場を展開していく。
「アタシ、よく『重い女』って言われるンだよね。確かに最近、戦闘服が窮屈だけどさ……」
そんな彼女のぼやきも関係ないと言わんばかりに、敵は頭部の連装機関砲を浴びせかけてくる。
マヤはその激痛に耐える中、相手の分析を始めていた。
「やはり、首と尾付近の核にエネルギーが集まってるね」
己のメカニックの知識などを駆使し、マヤは相手の弱点を分析して。
「YOU GUYS! アンタたち、手も足も出ないようにしておやりよ!」
「了解であります!」
マヤはさらに重力場で相手を抑え込もうとすると、同じく相手の情報分析を済ませたキャナリニアが再度人形の持つ槍を飛ばし、弱点部分となる首の動力部を攻め立てる。
そこで、再び銀の閃光の尾を引くフィーユが攻め入り、先ほど同様に尾の近くの核らしき部分へと雷撃を叩き込んだ。
シャアアアアァァッ……!!
明らかに、スチームドレイクに異変が起こり始める。
近距離から機械巨神に斉射させつつ、加重させた機械の腕で殴りかかっていたユリ。
ここぞと彼女は胸部に内蔵にした重力砲を発射し、相手の胴体に風穴を開いていく。
直後、体内の蒸気回路よりエネルギーを供給し続け、高出力を維持するセレスティアが迫る。
ここまで、敵の動き、攻撃の性質、装甲強度、地形など全てを戦術編成プログラムに組み込んでいた彼女はこのタイミングこそ、最大のダメージを与えられると予測算出していた。
「最大の一撃を以て、敵を粉砕する」
全武装を変形合体させた大剣を手にし、セレスティアは目の前の災魔目掛けて切りかかる。
シャアアアア
…………。
首から胴体を斜めに切り裂かれたスチームドレイクは体をバラバラに崩し、物言わぬジャンクとなり果てていった。
「――討伐対象の沈黙を確認しました」
元の口調に戻ったシャルドールが告げる。
災魔の討伐を確認し、喜ぶメンバー達の傍ら、一部の猟兵は再び嬉々としてジャンク漁りへと向かっていった。
魔法学園地下の脅威が一つ、猟兵達の活躍によって除去された。
しかし、変わり続ける迷宮の中、現れ続ける1体を倒したに過ぎない。
猟兵達はまた新たな災魔が現れるまで、束の間の休息をとるのだった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年01月31日
宿敵
『スチームドレイク』
を撃破!
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