帝竜戦役⑱〜美味しい鳥料理を我慢しろ……だと!?
●だからどうしてこんな状況を予知してしまうのかね?
「あー……ちょっと手の空いている人がいたら、私の話を聞いてくれないか」
鋼鉄製ハリセンを片手にがっくりと肩を落とす、グリモア猟兵藤崎・美雪さんの姿を見てわらわらと集まってくる猟兵たち。
皆の顔を見て話しだす美雪さん、げっそりとした顔をしております。
「あのな……サウナ珊瑚の生えている温泉地帯に、美味しい鳥料理を振舞うオブリビオンの集団が現れた」
冬のある時期に食べられまくった鳥がオブリビオン化した「ケキリキターキー」たちが温泉地帯に現れ、鳥料理パーティを始めたそうですよ?
「そこでちょいと追い出してほしいのだが、困ったことにこのケキリキターキー達、極めて食欲旺盛な状態だ」
恐らく温泉につかったことで、特定の感情が発露しているからでしょうね?
「この温泉につかると、食欲が増進し、目の前の料理を食べたくなってしまうのだが……おかげでケキリキターキーたちが宴会モードになっている」
ええ、それはもう、飲めや騒げの宴会モード。
「もちろん、皆も温泉につかると食欲が増進するんだが……実は沸き上がる食欲を我慢すれば、我慢した時間に比例して一時的に戦闘力が増強される」
最後まで我慢すれば、オブリビオンに痛打を与えることが難しい美雪のハリセンでも、ワンパンで倒せるそうですよ?
「ただ、目の前に出来立てのフライドチキンとローストターキーが用意されているので、ますます耐えるのは難しいかもしれん」
食欲増進と併せると、もはや飯テロを通り越して拷問ですよねこれ!?
「まあ、突き詰めれば【食欲を我慢してケキリキターキーたちをワンパンで倒す】か【食欲の赴くままに食べまくってから普通に倒す】かのどちらかになるだろうな」
どちらを選ぶかは任せるよ、とげっそりした表情のまま呟く美雪さん。
ちなみにケキリキターキーたちが用意した料理は、倒しても消えずに残るので、戦闘後無駄にしないように食べ尽くしても構わないとか。
「実はな、私は料理やケキリキターキーよりも、ここで見つかる宝物『サウナ珊瑚』のほうが気になるのだ」
美雪さんいわく、何でも水を温泉化する、成分が摩耗することもない不思議な珊瑚で、親指大のひとかけらでも、金貨100枚(100万円)程度の価値があるそうですよ。
「喫茶店の風呂事情が劇的に改善されるので、是非とも欲しい品だが……まあ、見つけたら皆のものにして構わんよ」
ちらちらっと猟兵達に期待の視線を向けつつ、グリモア・ムジカから音符を虚空に放って転送ゲートを形成した美雪さんに見送られ、猟兵達はケキリキターキーたちが大宴会を繰り広げる温泉へと向かったのでありました。
●群竜大陸・冷静と情熱の珊瑚礁
猟兵達が転送先で目に見た光景は……あまりにも異様なそれ。
「いや~、これうまいわ、うまいわー!!」
「ほんと~、さあもっと食べなはれ♪」
なんと、温泉につかっているケキリキターキーの群れが、ひたすら出来立て熱々のフライドチキンとローストターキーを食らっているぞ!!
「おっ、新たなお客はんか。さささ、どぞどぞ」
「温泉と鳥料理、楽しんでいきなはれ♪」
猟兵に気づいたケキリキターキー達、フレンドリーに鳥料理を勧めてきていますよ?!
ですが、ここはぐっと我慢して、我慢して我慢して我慢してから倒しちゃってください!
……増大する食欲に任せて食べてから普通に倒しても、美雪さんは怒りませんが。
たぶん、きっと、メイビー。
北瀬沙希
北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
よろしくお願い致します。
「冷静と情熱の珊瑚礁」で温泉につかってパーティーを繰り広げている「ケリキリターキー」の群れの撃退をお願いします。
ただし、ケリキリターキーが用意した鳥料理と、温泉の効果で耐えがたいほどにまで高まる食欲を我慢しながら、ですが!
……要するに「ネタ依頼」となっておりますので、気軽にご参加いただけると幸いです。
シナリオの性質上、アドリブ多めでお返し致します。
また、描写量にばらつきが生じる可能性が極めて高いです。
この点、事前にご了承願います。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「帝竜戦役」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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状況は全てオープニングの通り。
今回は冒頭への追記はありません。
ちなみに、報酬として提示した『サウナ珊瑚』ですが、リプレイで拾った描写がなくとも拾った扱いにしていただいて構いません。
●本シナリオにおける「プレイングボーナス」
⑱冷静と情熱の珊瑚礁共通のプレイングボーナスは【「爆発的な感情」を発露させた上で、抑え込む】です。
本シナリオで指定する感情は『食欲』なので、目の前の料理を食べないよう頑張って我慢してください!
我慢するだけ我慢できれば、戦闘は「ワンパンで倒す」の一言とユーベルコードの指定のみでOKです。
●【重要】プレイングの採用について
本シナリオはプレイングをお預かりした都度判定し、リプレイにしやすいと感じたプレイングからリプレイにしてお返しする形を取らせていただきます。
システム上締め切るまでは随時受付とさせていただきますが、参加者多数の場合、北瀬の執筆時間の都合でプレイングに問題がなくてもお返しすることがございます。予めご了承の上、ご参加をお願い致します。
おそらく平日中心執筆となるため、合わせ・連携プレイングは採用率が下がります。ご了承願います。
それでは皆さま、究極の我慢タイムをご堪能(?)くださいませ。
第1章 集団戦
『ケキリキターキー』
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POW : フェニックス・リボーン
自身が戦闘で瀕死になると【別のケキリキターキー】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD : パーフェクト・ディナー
【パチパチと油のはぜる音】【香辛料の胃を刺激する香り】【鮮やかな彩り】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ : フライド・チキンorローストターキーアタック
【武器に超高温の油・衣、または水飴をまぶす】事で【熱々出来立てモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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ケルスティン・フレデリクション
…いっぱい、たべたくなるの?
とりあえず、足だけいれるね。足湯!
…は、たしかに、なんだか、おなかがすいて…、とりさん、すごくそれ、おいしそう…!
うぅ、でもがまんしなきゃ…
とりさん、あとでそれたべさせてね…!
勧めてくるからとりあえず【ひかりのねむり】でおやすみしてもらうね。
…あの、つい、食べちゃいそうになるから…ごめんね…
それから鳥型の氷の精霊ルルにお願いして手伝ってもらうね
【属性攻撃】【範囲攻撃】【全力魔法】
でいっぱい氷の雨を降らせるね。
あ、ちゃんと鳥料理には当たらないようにするよ!
戦闘が終わったら鳥料理をもぐもぐ。おいしい…!
サウナ珊瑚はお持ち帰りしてミユキにお土産するね。
【アドリブ連携OK】
●とりさん、すやすや、ごめんなさい
「このお湯につかると……いっぱい、たべたくなるの?」
はい、ケルスティン・フレデリクション(始まりノオト・f23272)さん、その通りですよ。
「とりあえず、足だけ入れるね。足湯!」
お湯につかる前に、ケルスティンさん、ちゃんと裸足になって。
靴と靴下は揃えておいて、まずは足先だけ、お湯の中にぽちゃん。
ちょうどいい湯加減であることを確認したら、今度はくるぶしまでぽちゃん。
「……は」
数秒たたないうちに、もじもじしながらお腹を押さえたケルスティンさん、恥ずかしそうにポツリとこぼして。
「たしかに、なんだか、おなかがすいて……」
ええ、空腹もまた、食欲増進のためのスパイスですからね!
それはともかく、食べ物を求めてグゥと鳴り出したお腹をなだめつつ、周囲に目をむけると、そこにいたのは宴会中のケキリキターキー達。
「おう、お嬢さん、ローストターキー、食べていきなはれ♪」
「フライドチキンもありますわよぉ」
さあ、ケキリキターキーたちが鳥料理片手に、おいでおいでとケルスティンを誘惑してくるぞ!
くるぶしまで湯につかりっぱなしなので、ぐぅぅ~と音を立ててなり続けるお腹と限りなく湧き上がる食欲で、ケルスティンさんの頭の中はもういっぱい。
「……とりさん、すごくそれ、おいしそう……!」
食べ物の誘惑に負けたケルスティンさん、温泉の中をふらふらと歩いて美味しそうなローストターキーに手を伸ばし……そうになってぎりぎりストップ!!
「あうぅ、でもがまんしなきゃ……」
涙目になりながら、ローストターキーに伸ばした手を引っ込めるケルスティンさんに、ケキリキターキー達が接近!
「お嬢ちゃん、我慢せんでええんやで?」
「そうそう、我慢は身体に悪ぅございます」
「う、うぅぅぅ……」
頻りに勧められるローストターキーとフライドチキンの香りが鼻をくすぐり、さらに食欲が刺激されるケルスティンさん。でも今はガマンガマン。
「とりさん、あとでそれたべさせてね……!」
「後でと言わんでも、今食べたらええやん!」
「あ~う~……」
しつこいケキリキターキー達の勧誘に困り果てたケルスティンさん、こっそり勿忘草のはなびらを呼び出して、ケキリキターキー達の真上をひらひらと舞わせて。
「すやすや、おやすみなさい……」
勿忘草のはなびらが舞う中、ケキリキターキーさんたち、みんなおやすみなさい♪
「あの、つい……食べちゃいそうになるから、ごめんね……」
お腹を押さえながら謝るケルスティンさんの肩に、いつの間にか止まっていた鳥型の氷の精霊・ルルがぴぃ、と自己主張をして。
「ルル、おてつだいしてね」
「ぴぃ!」
ケルスティンさん、ルルと一緒に眠ったままのケキリキターキーたちに氷の雨を一杯降らせて、骸の海に還ってもらいました。
ケキリキターキーたちが居なくなった後、その場に残ったローストターキーとフライドチキンに手を伸ばすケルスティンさん。
「お、おいしい
……!!」
ようやくありつけたローストターキーとフライドチキンは大変美味で、ケルスティンさん大満足。
一仕事した後のごはんも格別だけど、お腹が空いて空いて仕方ない状態でのごはんもまた格別なのです!
その後、ケルスティンさんは食後の運動がてらサウナ珊瑚のかけらを探し、2個しっかりとゲット!
うち1個は、グリモア猟兵へのお土産になりました。
大成功
🔵🔵🔵
ベール・ヌイ
お腹がすいた…
お腹が空いて空いて…くぅくぅなるけど…我慢我慢…
なにも食べれなかった…昔と比べたら…大丈夫…
でも…このままだと我慢は難しいから…寝よう…
【護理雷招来】で護理雷を召喚、幽霊のため食欲も睡眠欲もない
ヌイは【絶対睡眠空間】を発動し、ターキー達を巻き込んで寝ます
寝れば食欲なんて感じないからね。
あとは護理雷がプロレス技で処理していって、全部終わったらヌイを回収して帰ります
アドリブ協力等歓迎です
●ケキリキターキーも護理雷も、みーんなまとめておやすみ♪
「お腹がすいた……」
どうしましたベール・ヌイ(桃から産まれぬ狐姫・f07989)さん、お湯につかるなり元気のない声で。
「お腹が空いて空いて……くぅくぅ鳴る……」
ええ、そりゃ空きます……ってその状態で肩までしっかりつかっていたら、食欲と空腹で大変なことになりそうだよ!?
「なにも食べれなかった……昔と比べたら……大丈夫……」
温泉に顔の下半分を沈めてぶくぶく泡を立てているベールさん。顔には「お腹空きすぎてたまらないです」と書いてありますが、それでも昔に比べたら大丈夫なのかい?
しかし、いくら我慢しても、抑えきれない空腹と食欲は我慢の限界に達するもので。
「でも、このままだと我慢は難しいから……寝よう」
寝ちゃうの!? この温泉の中で!?
「今は亡き雷獣よ……どうかその力をここに……」
天の声のツッコミを流したベールさん、徐に何か召喚し始め。
ベールさんの召喚に応えて現れたのは、護理雷こと「雷獣ゴリラ」。
……何処からどう見てもゴリラですが、実はベールさんの保護者。
「ウホ」
ベールさんを護るように立ちはだかる護理雷、さすが保護者の貫禄抜群ですね。
ところで、先ほどからケキリキターキー達が無視されていて悲しげにしているのですが。
「あ、あの、お嬢ちゃん……その生き物は何や?」
「その妙な動物、怖いわぁ……」
……訂正、遠巻きに護理雷を眺めながら怖がっておりました。
その様子を見たベールさん、ケキリキターキー達ににっこり。
「辛い? 苦しい? 悲しい? なら……少し休もう?」
「いやいや! わてらはまだまだ食うで、食えるで!!」
「そ、そうよ。まだまだ宴会は続くのよ?」
「大丈夫、邪魔をする者なんていないから」
この両者、会話が全く噛み合ってねえ!!
「ほら、一緒に眠ろう……ぐー」
突然ベールさんが寝たー!!
「あれ、わてもねむく……ぐー」
「あらあら、わたくしも……ぐー」
眠るベールさんを見たケキリキターキー達も寝たー!!
これぞベールさんのユーベルコード【絶対睡眠空間】の効果。具体的にはベールさんを認識した人は全員寝る……っておや?
「ウホホ……グー」
実体は幽霊なので睡眠欲のないはずの護理雷も寝ているのはなぜでしょう?
……まあ、睡眠欲がないのと、ユーベルコードの効果で眠るのはまた別だし、うん。
その後、ケキリキターキー達は、眠りながらプロレス技をかけた護理雷の手で、片っ端から骸の海へと還されてしまいました。
これだとベールさんも巻き込まれそうですが、そもそもベールさんは眠っている間ほぼ無敵状態なので、いくら護理雷が暴れても巻き込まれることはないのです。
ちなみに、眠ったままのベールさんは、温泉の底に沈む前に護理雷が抱えて救出し、護理雷の小脇に抱えられてお帰りになられましたとさ。
成功
🔵🔵🔴
城田・紗希
くっ、料理を前に食欲を我慢する拷問なんて、なんでこんなひどい予知をするの!(フライドチキンを頬張りつつカメラに怒りをアピール)
ていうか、お手拭き無いじゃない!(設営したケキリキターキーにも怒る)
しかも足湯の範囲だと料理が遠いし!!(服を脱ぎたくないので、やっぱり設営の不備に怒る)
…(手を伸ばした先、唐揚げにかかるタルタルソース、目の合う犯人ターキー)
……私の唐揚げー!(食欲より怒りが勝った)
唐揚げにはレモンでしょーがー!!(犯人ターキーをロッドで殴りつけつつ、巻き添えで塩コショウ派のケキリキターキーも餓鬼が襲いかかる)
(溢れた餓鬼は、たぶん設営班としてターキーを襲う)
うー、暴れたらお腹すいた…
●家庭料理にも戦争(?)のネタは存在するもので
「くっ、料理を前に食欲を我慢する拷問なんて、なんてこんにゃひほいよひをふるの(こんなひどい予知をするの)!」
城田・紗希(人間の探索者・f01927)さん、その意見はごもっともですね……。
……って、足湯を堪能しつつフライドチキンを頬張りながらそれを言われても、すでに食欲を我慢していないから説得力がないよ!?
「っていうか、お手拭き無いじゃない!」
「手拭きならここにありまっせ?」
ケキリキターキーが差し出した手拭きを見て、紗希さん一瞬目を点にするも、すぐに別のイチャモンをつけにかかる紗希さん……やってることがクレーマーに近いよ……。
「しかも足湯の範囲だと料理が遠いし!!」
「そら……ほんまはわてらの宴会用だし」
だって、ケキリキターキー達、がっつり肩(?)までお湯につかって大宴会していますから、ねぇ……。
それはさておき。
鳥料理、とグリモア猟兵がひとまとめに称した以上、宴会場(?)にあるのは、ローストターキーとフライドチキンに限らなかったりします。
様々な鳥料理に目移りする紗希さんの目に入ったのは、揚げたての唐揚げ。見た目にも外はサクサク、中はジューシーな一品ですね。
「さーて、わてはこれでもかけるかなー」
「わしはこれにするかの」
「あら、ワタクシ、これにするザマス」
そこでケキリキターキー達が用意したのは、タルタルソースにレモン、塩コショウ。何かかけて食べるのもまた美味しいですよね。
(「レモンかけて食べると美味しそう……いただきまーす!」)
唐揚げの皿に手を伸ばしたその時、紗希さんが見たものは!!
――別のケキリキターキーが、紗希さんが手を伸ばした皿の唐揚げにタルタルソースをたっぷりかける光景でした。
「ん? 嬢ちゃんどないしたん?」
タルタルソースをかけたケキリキターキーと紗希さんの目がばっちりと合い。
ゼロコンマ数秒、お互い見つめ合い。
紗希さんの血管が、怒りと共にぷちっ、と音を立てて切れちゃった☆
「私の唐揚げーーー!!」
あ、紗希さんがタベモノノウラミで怒り狂ってる。
「あ、あんさんの唐揚げちゃうやろ!」
「唐揚げにはレモンでしょーが!!」
「そっちかい!?」
怒り狂った紗希さん、タルタルソースをかけたケキリキターキーの反論聞かず、ロッドで何度も何度も殴りつけて成敗!
戦闘力は増強されてないから、とにかく何度も叩く叩く叩く!
「な、何だの!? この腹を膨らませた餓鬼は!?」
同時に塩コショウをかけたケキリキターキーも、無意識に紗希さんが召喚した餓鬼に襲われ昇天……ってこれ完全に巻き添えですよね!?
「わ、ワタクシ関係ないザマスー!!」
しかもレモンをかけようとしたケキリキターキーも餓鬼に叩きのめされていますよ!? これこそ完全にとばっちりだよ!!
こうして、紗希さんがタルタルソースをかけたケキリキターキーを叩きのめす間に、餓鬼たちはのんびり宴会を満喫していたケキリキターキー達まで片っ端から襲っていたのでありました……。
ケキリキターキー達の姿が消えた温泉に、ひとり残された紗希さん。
「うー、暴れたらお腹すいた……」
さて、唐揚げ以外の鳥料理を……と周りを見渡した紗希さんが見たものは、なんと、空になったお皿の山!!
「う、うぅ今回も食べられない……」
紗希さんが肩を落とすその影で、戦闘に紛れて料理を全部食い尽くした餓鬼たちがウケケと笑っていたとかいなかったとか。
成功
🔵🔵🔴
星群・ヒカル
宴会開くためにお宝取りに来たら宴会が開かれているとはな!
誘いに乗りたいのは山々だが、残念だがおれはそういうわけにはいかない
大人しく温泉を楽しみながら、力が溜まるのを座して待つとするぜ
(5分後)
七 輪 を あ お ぐ な バ カ!!!(据わった目)
いかんぞ、おれらしくない直球の悪口を投げつけてしまった
札束で頬を叩くみたいにチキンでぺちぺちやってくるし……困った小鳥ちゃんだ、どうやら食べられたいようだな……おれも食べたくて仕方ないぜてめーらを……!(じゅるり)
しかしおれは超宇宙番長だ、この程度のことで折れてたま……たまる……たまり醤油……?
超宇宙焼き鳥アタック
!!!!(怒りの超宇宙・真眼光波動)
●美味しい鶏肉はじっくり炭火で焼くに限ります
「宴会開くためにお宝取りに来たら、宴会が開かれているとはな!」
こりゃいいぜ! と喜ぶ星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)さん、さっそく温泉につかっていますよ!?
「こりゃいい湯加減だぜ……腹は減るが」
温泉に肩までつかって温まるヒカルさん。既に温泉の効能を堪能しているような。
そんなヒカルさんの目の前に並ぶのは、ケキリキターキーたちが用意した鳥料理の数々。
「おう、兄ちゃんや、ここに美味しい鳥のたたきがあるで?」
「ローストチキンやフライドチキンも絶品よ?」
ケキリキターキー達がフレンドリーにヒカルさんに話しかけて料理を勧めてくるも、ヒカルさんは今後のためにじっと我慢、我慢。
(「誘いに乗りたいのは山々だが、残念ながらおれはそういうわけにはいかないぜ」)
肩までしっかりとつかり、温泉を楽しみながら、沸き上がる食欲と鳴るお腹をぐっと気合で抑えて。
今はワンパンで撃退できる力が溜まるのを、ただ座して待つとしましょう。
~5分後~
――パタパタパタ。
「七 輪 を あ お ぐ な バ カ!!!」
七輪で鶏肉を焼き始めたケキリキターキーを見て、思わずお湯からざばぁっ!! と身を乗り出し、突っ込みを入れるヒカルさん。
……目の前で食欲を刺激されるようなことをされれば、さすがのヒカルもヒカルらしくない直球の悪口を投げつけたくもなるもので。
「はっ……いかん、ガマン、ガマン」
さすがに悪口を口にした直後に気がづいたヒカルさん、気を落ちつけるためにいったん深呼吸を繰り返し、再び温泉につかる……のだけど。
「兄ちゃん、我慢しすぎは良くないでぇ~?」
今度はフライドチキンではなくローストチキンでぺちぺちとヒカルさんの頬を叩くケキリキターキーに絡まれちゃいました。
これにはヒカルさん、こめかみに青筋が立つのを抑えられない。
「ローストチキンをぺちぺちしてくるとは困った小鳥ちゃんだ、どうやら食べられたいようだな……」
肩をわなわなと震わせつつ、メンチを切るヒカルさんだが、ケキリキターキー達はどこ吹く風。
「わてら食べても美味しくないで? 食べるならわてらが作ったチキンをやなあ」
「おれも食べたくて仕方ないぜてめーらを……」
精一杯メンチを切るヒカルさんですが……食欲が抑えきれなくてよだれがこぼれていますよ!?
「しかしおれは超宇宙番長だ。この程度の事で折れてたま……」
突然言葉を途切れさせるヒカルさん、どうしました?
「たまる……溜り醤油……?」
……あ、火で焙ると食欲をそそる香ばしい香りが漂う調味料を思い出すあたり、これ我慢の限界かも。
ぷ ち っ ☆
「超宇宙焼き鳥アタック
!!!!!!!」
とうとう我慢の限界に達してブチ切れたヒカルさん、星を写す魔眼から放たれた魔力光波動で、一瞬にしてケキリキターキー達を焼き鳥に変えてしまいました。
なお、焼き鳥アタックとついていますが、実際は【超宇宙・真眼光波動】でございます。
その後、ヒカルさんは溢れる食欲を満たすように鳥料理の数々を堪能した上で、サウナ珊瑚も手に入れたとか入れなかった……とか。
大成功
🔵🔵🔵
護堂・結城
またか!また食欲を攻めるのかこの温泉はぁ!
何回極限の空腹感を耐えろっていうんだ、いい加減ぶっ飛ばすぞこの野郎!?
【POW】
度重なる食欲への攻撃に【殺気・覇気】を漲らせ戦闘開始と同時に【水上歩行】
【大声】に【生命力吸収】をのせ戦場に溢れた感情を喰らう【大食い・範囲攻撃】
自身の怒りを邪魔する食欲を根こそぎ喰らい吸収だ
指定UCを発動し【焼却・属性攻撃】をのせた白き劫火の剣群を召喚
【怪力】で【なぎ払い】ワンパンでぶっ飛ばす
「…食事を無駄にしたら外道になるもんな」
と自分に言い訳しつつ、いただきます
美雪さん、珊瑚持って帰って献上するから強奪犯とかいうのは勘弁ね
やってることはそのものだけどさ
●食欲を刺激する温泉ばかりでスミマセン(小声)
「またか! また食欲を攻めるのかこの温泉はぁ!」
えっと、温泉に到着するなり大声出して暴れそうになっている護堂・結城(雪見九尾・f00944)さん、ちょっと落ち着いて下さい。どうしてそんなに声を荒げているのでしょう?
「何回極限の空腹感を耐えろって言うんだ!」
どうやら結城さん、何度か食欲を刺激される温泉に向かった経験があるようで。
例えば、騎士相手にラーメンの美味しさを語ったり。
例えば、なぜか無性に肉が食べたくなったり。
どうやら相棒を食べたくなったこともあったようで……あの時は大変でしたね。
……食欲ではなく情欲なら、先日ハートキャッチ(物理)されぬように必死になっていた結城さんの姿をグリモア猟兵が目撃しておりますが、それは結城さんの名誉のために横に置いておいて。
この戦争を通して数多くの感情を増幅させる温泉に足を運び続けた結城さん、これまでたくさんの感情を刺激されてはきましたが、やはり空腹を促進する食欲が増幅されるのは一番堪えるようです。
「度重なる食欲への攻撃、もう我慢ならん
……!!」
今にも喉から唸り声を上げそうなほどに殺気を漲らせながら、ケキリキターキーたちを脅しにかかる結城さん。
結城さんのド迫力に、ケキリキターキーたちも宴会のことを忘れて怯えて後ずさり。
「ひ、ひいいいい! わてらにーちゃんとは初顔合わせやんか!」
「そ、そうザマス、濡れ衣ザマス!!」
「知るかああああ!!」
逃げ惑うケキリキターキーたちを追いかける結城さん、水上歩行で温泉に足をつけないようにしていても、ケキリキターキーたちが逃げ惑うたびに跳ねたお湯が足元にかかればさらに食欲が増大するのは避けられなくて。
「タベモノノウラミ……クウフクヘノウラミ……クッテヤル……」
怒りが振り切れてどこかカタコトになりながらも、結城さんは怒りの邪魔をする食欲を根こそぎ喰らって吸収。
十分恨みや怒り等の昂った感情を食べたら、それを糧に精神エネルギーの剣を召喚!
「――頭を垂れよ、死はお前の名を呼んでいる」
格好よく燃え盛る白き劫火の剣群を召喚した結城さん、そのまま片っ端からケキリキターキーたちをワンパンでぶっ飛ばす!!
「オラオラオラ! 食欲を刺激する外道、死すべし!!」
「そんなご無体なーー!!」
極限まで威力を高められたパンチを受けたケキリキターキーたち、全てお星さまになってさようなら☆
ケキリキターキーたちがきれいさっぱりいなくなった後、残されたのは鳥料理とサウナ珊瑚の山と結城さん。
しかし、この鳥料理、残すのはちょっともったいない?
「……食事を無駄にしたら外道になるもんな」
というわけで残された鳥料理、美味しくいただきます!
ちなみに、鳥料理を堪能した後、温泉の片隅でサウナ珊瑚を大量に袋に詰めている結城さんの姿がありましたが。
「……珊瑚持って帰って献上するから強奪犯とかいうのは勘弁ね。やってることはそのものだけどさ」
遠くにいるグリモア猟兵に言い訳している結城さんですが、お宝を得るのは冒険者の正当な権利ですから、強奪犯とは言わないと思いますよ。
……多分。
大成功
🔵🔵🔵
テルプ・ステップアップ
※アドリブ・他の方との絡み歓迎
わーい♪チキンチキンー♪
いただきま~す☆
はぐはぐ、おージューシー♪
こいつは絶品だね。いくらでも食べられる!
はっきり言って一切我慢する気のないテルプ。
促されるまま食べる食べる。
しかし!
幸せそうな顔とその食べっぷりで油断させて
必殺の黒鳥姫の群舞を叩き込む作戦!
うんまー♪最高!幸せー♪
お風呂で食べるご飯て
3割増で美味しいよねー♪
何か忘れてる気がするけど
食べ終わってからでいいよねー♪
…作戦…?
●汝、欲望に忠実なりや?
次から次へと空腹に耐えきれなくなった猟兵たちの(物理的な意味での)餌食にされていくケキリキターキー達。
ああ、このケキリキターキー達と楽しく宴会をしてくれる猟兵は……。
「わーい♪ チキンチキンー♪」
……いるんですけど。ここにお一方いるんですけど!
その名はテルプ・ステップアップ(超速天然プリマ・f01948)さん。あなたケキリキターキーたちの救世主だよ……!!
しかも既に温泉につかっているから、「抑えきれない食欲で空腹が刺激されてたまらない」という顔をしているよ!!
だから、目の前にあるフライドチキンに手が伸びるのは、もはや必然!
「いただきまーす☆」
それでも、行儀よくお辞儀をしてから、鳥料理を口に運ぶテルプさん。
手にしたフライドチキンを口にすれば、肉汁がじゅわっと溢れ。
さらにローストターキーを口にすれば、噛み応え抜群の濃厚な肉のうまみが口内に広がって。
一言で言えば、最・高!
「おージューシー♪」
肉の味を堪能しながら、はぐはぐと食べ続けるテルプさん。
「おう、お嬢ちゃんいい食べっぷりやな!!」
「こいつは絶品だね。いくらでも食べられる!!」
最初から我慢する気が一切ないテルプさんの食べっぷりに、ケキリキターキー達もすっかりご機嫌。調子に乗ってどんどん鳥料理を持ってくる!
「おーい、揚げたての唐揚げ持ってきたで~」
「親子丼もあるわよ?」
「箸休めのための棒棒鶏もありますなぁ」
「北京ダックもいかがかしら?」
……鶏でも七面鳥でもない鳥料理が混ざっている気がしますが、気にしてはいけません。
食欲を抑える気は全くなく、ケキリキターキー達に促されるまま食べ続けるテルプさん。
しかし、テルプさんの本当の作戦はというと!
(「幸せそうな顔と、この食べっぷりで油断させて、必殺の【黒鳥姫の群舞】を叩き込むんだ!」)
締めが全員高威力無差別攻撃って、地味にえぐい、えぐいのですがテルプさん!
「うんまー♪ 最高! 幸せー♪」
そんな作戦を胸に秘めているとは悟らせないよう、頬をリスのように膨らませつつ、満面の笑顔を浮かべたままひたすら鳥料理を堪能するテルプさん。
「お風呂で食べるご飯って、3割増で美味しいよねー♪」
「やろぉ? わてらももう、作るそばからお腹が減って減ってたまらんねん」
間違いなく、テルプさんもケキリキターキー達も温泉の効果をばっちり受けていますわこれ……。
「うんうん、何か忘れてる気がするけど、食べ終わってからでいいよねー♪」
……おや?
「まあまあ、気にせず今はどんどん食べぇや」
「わーい♪」
何か忘れたことすら忘れて、さらに積みあがるフライドチキンに手を伸ばすテルプさん。まだまだ胃袋には余裕がありそうですよ?
ところでテルプさん。
「はい?」
作戦、どうしました?
「……作戦……?」
天の声からの指摘に首を傾げるテルプさん。
……いかん、食欲に釣られてすっかり忘れている!!
「まあまあお嬢ちゃん、さあこれからが宴会の本番やで!」
しかもケキリキターキー達がさらに鳥料理を山ほど持ってきたー!!
「わーい、いただきまーす♪」
匂いと見た目に釣られたテルプさん、爆速で料理に手を伸ばしてイタダキマス!
……ダメだ。今ので完全に作戦が頭から吹っ飛んだよ!!
なお、テルプさんの胃袋が満たされ、食欲が落ち着くまでに、実に数十分を要したことを付け加えておきます。
そしてその後、ようやく作戦を思い出して旋風舞でケキリキターキー達を一網打尽にしたことも。
成功
🔵🔵🔴
御桜・八重
(ううう、お腹すいたよーう!チキン食べたいよーう!)
魂の叫びを胸に、グーグー騒ぐお腹の虫と、
ダラダラ溢れそうなヨダレをグッと堪える…!
あああ、ターキーさん、
そんなに美味しそうに食べないでぇ〜
山盛りのお皿をわたしに勧めないでぇ〜
「ダ、ダイエット中なのっ」
ああ、もうグルグル目が回って来たぁ〜…
(ふらふらパタン)
なんか。
なんか。
なんか、腹立って来たっ!
なんでこんな理不尽なガマンしなきゃいけないのっ!
「…みんな」(ゆらりと立ち上がり)
「まとめて料理してやるーっ!」
二刀を振りかざしてターキーを追いかけ回す。
「うわああん、お腹空いた〜っ!」
※後でたらふくいただきました。(お持ち帰り有り)
※サウナ珊瑚ゲット
●ガマンしすぎも程々に……?
別の猟兵が心行くまで鳥料理を堪能している頃。
(「ううう、お腹すいたよーう! チキン食べたいよーう!」)
心の……もとい、魂の叫びを胸の裡にしまいこんで、グーグー騒ぐお腹の虫とダラダラ溢れそうなヨダレを堪えながら、温泉にじっとつかっている御桜・八重(桜巫女・f23090)さんの姿がありました。
「お嬢さん、ガマンすることはないがな~。ほれほれ、たくさんありまっせ?」
「そぉそぉ。このローストターキー、うまいでー♪」
ガマンしている八重さんの目の前で、美味しそうにローストターキーを頬張り始めるケリキリターキー。あんたいじめか。
「あああ、ターキーさん、そんなに美味しそうに食べないでぇ~」
八重さんも情けない声で懇願するも、ケキリキターキー達は聞く耳持たず。
「ほれほれ、ここに山盛りになっておりまっせ?」
「美味しいものは食べなきゃソンソン♪」
ケキリキターキー達、今度は山盛りのフライドチキンの皿を八重さんに見せつけてきた!?
「あああ、山盛りのお皿をわたしに勧めないでぇ~」
またまた情けない声を上げる八重さん。
空腹が軽くなるどころか逆に刺激されて、正直、これは辛い。
「そんなに意固地になってどないしたんでしょう?」
「だ、ダイエット中なのっ」
ダイエットという事にして必死にガマンする八重さんだが、ケキリキターキー達の勧誘は止まらない! というかこいつら勧誘止める気ねぇ。
「今日1日くらいはダイエットのことを忘れてしまえばいいじゃない!」
「そうそう、ダイエットは明日からでも十分ザマス?」
さらに揚げたてホクホクのフライドチキンを突き付けられれば、八重さんの精神は最早ショート寸前!
空腹に加えて温泉にずっとつかっていたためのぼせた八重さん、顔が赤くなると共にその青の瞳が渦巻を描き出して……。
(「ああ、もうグルグル目が回ってきたぁ~……」)
そのまま、湯船の淵にパタン、と倒れてダウン!
「おい、ねーちゃんどないしたんや!」
ケキリキターキー達の心配声と共に、ゆっくり意識は遠のくのでありました。
八重さんが意識を失っていたのは数分程度。
温泉の外には出されていたし、すっかり頭は冷えていたけど、お腹は相変わらず空きっぱなしで。
しかもケキリキターキー達、相変わらず宴会中。
(「なんか」)
ムカッ。
(「なんか」)
ムカムカッ。
(「なんか、腹立ってきたっ!」)
ケキリキターキー達は美味しそうに食べているのに。
(「なんでこんな理不尽なガマンしなきゃいけないのっ!!」)
自分は我慢しないといけないなんて、あまりにも理不尽!!
――プチッ。
「……みんな」
突然ゆらりと立ち上がった八重さん、怒りで据わった眼をケキリキターキーに向けて。
両手にはいつの間にか、陽刀・桜花爛漫と闇刀・宵闇血桜が握られております。
「な、なんやのんねーちゃん?」
「みんなまとめて料理してやるーっ!!」
とうとうブチ切れた八重さん、二刀をぶんぶん振り回しながら、片っ端からケキリキターキー達を追いかけ回し始めた!!
「うわああん、お腹空いた~っ!!」
「ぎゃーーーーーー!!」
ケキリキターキー達も暴れ出した八重さんから逃げるけど、逃げ切れない!!
その後、八重さんの神速の八連撃の餌食となったケキリキターキー達の悲鳴が、ずっとずっと木霊しておりました……。
ちなみに八重さん、ひと暴れした後に、空き過ぎたお腹を満足させるかのように片っ端からチキンとターキーをたらふくいただいた上、お持ち帰りまでしたそうな。
「ああ、美味しいよ~ぅ!!」
もちろん、サウナ珊瑚もしっかりゲットしましたよ!
大成功
🔵🔵🔵
ノイシュ・ユコスティア
鶏肉は好物のひとつ。
はぅぅ…美味しそう!食べたい!
でも、ここで食欲に負けたら、オブリビオンの思うつぼだ。
我慢しなければ…
…まるで拷問。
見ないように目を閉じる。
でも、音と香りだけでも…よだれが…
ダメだ!心を無にして、耐えるんだ!
う~ん、これって苦行だよね。
とにかく我慢できるだけ我慢してみるつもり。
…そうか!この敵達を倒してからここにある料理を全部食べてしまえばいいのか!
限界まできた時、思い立ってロングボウを手に取る。
多分僕の右ストレート1発では、さすがに倒せないと思うんだ。
でも、試してみようかな。
最終的には、ユーベルコードを利用して戦う。
残った料理は納得がいくまで食べ続けるのではないかと。
●好物を我慢しなければならない辛み
突然ですが、ノイシュ・ユコスティア(風の旅人・f12684)さんの好物のひとつは「鶏肉」。
つまり、目の前にうず高く積まれている揚げたての「フライドチキン」を我慢しなければならない状況は、はっきり言って辛い!
「ほ~れ、揚げたてのフライドチキンやで~!」
(「はうぅ……美味しそう! 食べたい!」)
衣や肉から漂う、食欲をそそるスパイシーな香りがふわっと漂い。
しかも一口噛めば、肉汁が口の中に溢れそうな絶妙な揚げ加減!
しかもまだ揚げているのか、油に投入された鶏肉が奏でる心地の良い音が耳に……!
とにかく食べたい、という衝動を、しかしノイシュさんは首を振って抑え込み。
(「でも、ここで食欲に負けたら、オブリビオンの思うつぼだ」)
いや、ケキリキターキー達が考えているのは「ひたすら肉食べて宴会を楽しむ」程度なのですが……。
(「我慢しなければ……ぶくぶく」)
それでもノイシュさん、ケキリキターキー達の思惑に乗るまいと、温泉に鼻の下までつかって必死に耐えようとしますが、視界にフライドチキンが飛び込むのは避けられず。辛い、辛すぎる。
見なければどうにかなるかと考えて、フライドチキンを見ないように目を閉じるけど。視覚が遮られたためか、今度は聴覚と嗅覚が研ぎ澄まされて。
――じゅるり。
揚げる音とスパイシーな香りだけでよだれがこぼれてしまっていますよ、ノイシュさん!?
(「ダメだ! 心を無にして、耐えるんだ!!」)
慌ててよだれを拭ったノイシュさん、必死に平静さを取り繕って再び耐えようとしますが、これって苦行というより拷問ですよね……。
ノイシュさん、とにかく我慢できるだけ我慢してみるつもりなのだけど。
ケキリキターキー達のしつこい勧誘と、なによりフライドチキンを揚げる音と揚げたての香りは耐えがたく……!
「に~ちゃん、せめて一口だけでも食べてみぃや?」
「おほほ、食べなければ損ザマスよ」
それでも必死に音と香りと勧誘から意識を逸らしつつ耐え抜くも、そろそろ限界かと思われたその時、ノイシュさんの耳に悪魔のささやきが!
――目の前の敵を倒してから食べちゃえばいいじゃない♪
(「そうか! この敵たちを倒してから、ここにある料理を全部食べてしまえばいいのか!」)
思い立ってロングボウを手に取り、ケキリキターキー達に近づくノイシュさん。
しかし、物は試しとばかりに、まずは右ストレート1発繰り出して。
弓使いの腕力では、さすがに倒せないだろうと思っていたのだけど。
――ガコッ!!
「のぐぁっ!?」
軽快な音と共に、ケキリキターキー、1発で轟沈。
上がり切った戦闘力の賜物ですが、これには思わずノイシュさん、目を点に。
(「最終的にはユーベルコードを利用するつもりだったけど……使わなくても倒せるか」)
使ったら……流れ矢がフライドチキンに突き立って大変哀しいことになるかもしれないですね。
その後、ケキリキターキー達を全てストレートパンチで轟沈させたノイシュさんは、残ったフライドチキンや鳥料理を納得がいくまで心行く堪能したのでありました。
食欲と空腹感が温泉の効果で増幅させられていたとはいえ、一仕事した後のチキンはまた格別ですよね!
大成功
🔵🔵🔵
エリス・フリーウインド
アドリブ、突っ込み、却下可
…何故、私が行くことになったのでしょうか?
まあ、妹達では耐えきれないでしょうし主では冷淡すぎてネタがネタにならないからでしょうが
ですが良い機会です
食欲は覚悟で抑え、この熱々のフライドチキンとローストターキーの作り方や他にも置いてありそうな様々な鳥料理のレシピについて教えて頂きましょうか
礼儀作法+料理でここにある鳥料理のスパイスや、どんな肉を使用しているか、それい以外の鳥料理等をフレンドリーなケキリキターキー達様から聞ききつつ増進する食欲は覚悟で耐えます
限界まで耐えてUC発動
ありがとうございましたと一礼し黒羽でワンパン致しましょう
因みに頂いた珊瑚は美雪様にお送り致します
●最後はレシピ調査で締めましょう!
「……何故、私が行くことになったのでしょうか?」
もしもし、既に温泉につかっているエリス・フリーウインド(夜影の銀騎士・f10650)さん? 何を自問自答しているのでしょう?
「まあ、妹たちでは耐えきれないでしょうし」
妹さんたちでは、おそらく耐えきれず食べてしまうか、パニックになりそうですね。
「主では冷淡すぎてネタがネタにならないからでしょうが」
仮に主様がここに来られた場合、鳥料理も温泉も無視してケキリキターキーに問答を仕掛け、然る後に斬り倒す絵しか見えないのですが。
「ですが、良い機会です」
天の声のツッコミをさらりとスルーしたよ……さすがだよエリスさん……。
「様々な鳥料理のレシピについて教えて頂きましょうか」
……はい?
「お姉ちゃん、さっきからブツブツ何を言ってるのん?」
「ああ、ケキリキターキー様」
怪訝な顔をするケキリキターキーに、優雅にお辞儀をするエリスさん。
なお、食欲は「食べたい」「お腹が空きました」とは絶対口にせぬとの覚悟を持って、顔にも出さぬ様頑張って抑えております。
しかし、これから撃退せねばならない相手に、なぜ礼を持って接したかと言うと……。
「この熱々のフライドチキンと、ローストターキーの作り方を教えて頂けないでしょうか」
ケキリキターキー秘蔵のレシピをご教授いただくためでした!
「おお、ええよぅ!」
ぱぁっ、と顔が明るくなるケキリキターキー。
(「作り方を聞いてくるとは、このねーちゃん天使か!?」)
……とは口にはしないけどね!
かくして、ケキリキターキーのお料理教室(?)、はじまりはじまり。
手始めにエリスさんが聞いたのは、フライドチキンに使われている肉とスパイスの調合。
肉は一般的なにわとりの胸肉やもも肉ですが、スパイスはアックス&ウィザーズに存在する数々の香辛料をブレンドしたケキリキターキーのオリジナルだとか。もちろん、調合もしっかり教えてもらいました!
「他にも簡単に出来る鳥料理はございませんか?」
エリスさんの質問に、ケキリキターキーが実演付きで教えてくれたのは、水晶鶏。
一口大に切って塩コショウで味付けした鶏肉に片栗粉をまぶして。
熱湯で茹でて氷水で冷やし、酢と麺つゆとコチュジャンを合わせたたれをかければ完成!
「成程、これからの季節には良さそうです」
これから暑くなりますし、涼し気な見た目もよさそうですね。
ちなみに、しっかり氷水で冷やさないとツルンとした食感が損なわれますので、ご注意を!
水晶鶏のレシピをご教授頂いた後も、次々とケキリキターキーからレシピを聞き出すエリスさん。
唐揚げに油淋鶏、蒸し鶏に棒棒鶏。
ちょっぴり仕込みに手間はかかるけど、鶏ハムに鶏チャーシュー。
もちろん、ローストターキーのレシピも聞き出して。
その他、数々の鳥料理エクストラ。
なぜたくさんレシピを聞き出すかって? 館の台所を預かる(?)者として、新規レパートリーの開拓は必要なことなのです!
いつしか、食欲も空腹も忘れる程に、レシピ聞き出しにのめり込んでいたエリスさん。
気づけば手元の羊皮紙のメモはレシピで埋め尽くされ、戦闘力も限界までばっちり上がっております。
「ありがとうございました。ケキリキターキー様」
「どういたしましてや! さ、ねーちゃんそろそろ食べようか」
「そうですね、それでは……」
――呪詛と精霊と聖霊を束ねる異端の魔術をお見せ致しましょう。
ケキリキターキーが背を向けている間に、手にする呪詛剣黒羽の呪詛と闇の精霊、そして過去を打ち破る破魔の聖霊の加護で攻撃力を強化したエリスさん。
恩をあだで返すようだけど、これも猟兵としての務めを果たすため。
「おぶっ!?」
背後から呪詛剣黒羽でワンパンされたケキリキターキーは、それがエリスさんの仕業と悟る前に骸の海へと還っていきました。
なお、その場に残された鳥料理は、もったいないのでエリスさんが館に持ち帰りました。
もちろん、サウナ珊瑚もグリモア猟兵に送る分と自分の分、2個しっかりゲットしましたよ。
こうして、ケキリキターキー達の宴会は、猟兵達によって幕を下ろされたのでありました。
おしまい!
大成功
🔵🔵🔵