帝竜戦役⑭〜骨を着込んだ黄金像
「みんな、帝竜戦役お疲れさま。」
グリモア猟兵、ティモシー・レンツが呼びかける。
「まだ帝竜が出揃ってない状況なんだけど……ちょっと、古竜平原のオブリビオンを倒して欲しいんだ。」
帝竜が古竜を滅ぼし、その骨を防具としてオブリビオンが活用している領域。その一角にグリモアの転送ゲートが繋がったらしい。
「この一角にいるオブリビオンはゴールドゴーレム……冒険者が呪いで黄金像になった、というかその残滓って言うの? 冒険者の記憶とか史実とかから蘇ったみたい。」
元となったゴールドゴーレムや冒険者は、救出されて老衰を迎えたか、あるいは別の地域で今も呪いに襲われているか――ともあれ、今ここで呪いを解除しても意味はないらしい。
「それと、この黄金像……古竜の骨を防具にして、ユーベルコードの弱体化をするらしいんだ。」
篭手や兜にしたり、個体によっては剣のように受け止める道具にしたり、色々な方法で減衰を狙ってくるだろう。
「でもさすがに骨だから、全身びっちり覆うことはできないみたいでね? だから隙間を狙えば、減衰されずに撃ち込めるはずなんだ。」
仮に隙間が無くなるまで纏った個体が居ても、身動きができずに風化するだけだろう。
「ちょっと狙う的が小さくて大変かも知れないけど……オブリビオン退治、お願いできるかな?」
片手を拝むように出しつつ、グリモア猟兵が転送ゲートを開く――。
「あぁそうだ。オブリビオンが纏う古竜の骨だけど……欠片でも金貨84枚の価値があるらしいから、余裕があれば拾ってくるのもありかも知れないよ?」
唐傘
はじめての方ははじめまして、唐傘です。
このシナリオでは『敵がまとっている「古竜の骨」に触れないよう、隙間を縫う攻撃などの対策を行う』事がプレイングボーナスとなっております。
また、『古竜の骨』についてはフレーバーテキストなので実際のアイテム発行は伴いません。
第1章 集団戦
『犠牲となった冒険者『ゴールドゴーレム』』
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POW : 黄金の打撃
単純で重い【黄金化の呪いが込められた拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 黄金の抱擁
【相手へ抱き着く行為】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黄金化の呪い】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : 黄金の咆哮
【黄金化の呪いが込められた助けを求める叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
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リミティア・スカイクラッド
呪いの逸話そのものが形になったようなものでしょうか
古竜の骨も厄介ですが、黄金化も脅威ですね
とにかく触れられないよう気を付けましょう
風神の靴を使った「空中戦」で抱きつき攻撃を回避して
上空から敵が装備している古竜骨の防具を「情報収集」
隙間を見つけたら人造宝石を代償にしてUCを発動します
妖精よ、思うままに歌い踊りなさい
リムの剣が敵の心臓を貫けるように
敵の注意が妖精に引きつけられた隙に接近
隙間を狙って宝石剣で一突きにして
「封印を解く」要領で呪いを解き、崩壊させます
犠牲者そのものではないとのことですが
あなたたちも彷徨い続けるのには飽きたでしょう
残された古竜の骨は回収します
売る気はないですが、供養のために
ケルスティン・フレデリクション
んん、ぼーけんしゃのひとは、かわいそうだけど…たおすしか、ないもの…
こっそり気付かれないように近づくね。
【忍び足】
UCひかりのきせきが当たりそうな距離になったら、放つよ。
骨の隙間、金色が見える場所に。
【スナイパー】【全力魔法】
敵からの攻撃は【オーラ防御】【激痛耐性】
【アドリブ&連携OK】
一郷・亞衿
『都市伝説:隙間女』で隙間女に変身!
敵は抱きつく行為をトリガーにして黄金化の呪いを放つ技を使うらしいけど、体の薄さを瞬時に数ミリ程度へ変化させられるこの姿であれば、少なくとも“抱きつかれる”ことはないはず。
とは言え、詳しい原理が解らない以上は触れられること自体なるべく避けたい所。古竜の骨の効果も不安だしね。
遮蔽に隠れたり、地面がひび割れてたら割れ目に沿って接近したりしつつ、敵の様子を観察しよう。
骨の隙間がどの程度あるか知らないけど、呪詛を纏わせたカッターの刃くらいなら差し込めるかな?
敵の隙を<見切り>、体の伸縮性を活かしたりして、大ダメージ与えられるように呪いを籠めた攻撃をお見舞いしたいね。
「黄金像、ですか……。呪いの逸話そのものが形になったようなものでしょうか……。」
目を細め、不規則に動き回る黄金像――ゴールドゴーレムを遠見するリミティア・スカイクラッド(f08099)。
「ぼーけんしゃのひとは、かわいそうだけど……たおすしか、ないもの……」
例え残滓――解呪された冒険者の痕跡だとしても、可哀想と思ってしまうケルスティン・フレデリクション(f23272)
「まぁ、黄金化の呪いがどういう原理かわからない以上、気をつけて戦いましょう。」
彼我の距離と、道中の隠れられそうな物陰を見定める一郷・亞衿(f00351)。
「……ところで、私達ってどこかで会ってましたっけ?」
二人の顔を見て、ふとした疑問を口に出すリミティア……だが。
「……ぐりもあ、べーす?」
「もしかしたら、帝竜戦役のどこかで一緒に戦ったかも知れませんが……空似もあるかも知れませんね。」
3人ともグリモア猟兵なので互いに相手の予知を聞いたのかも知れない。帝竜戦役に至っては多くの予知が出ているため、同じ予知を聞いていたかも知れない。
「……そうよね、帝竜戦役で戦ったか、グリモアベースで予知を聞いたのよね……。気持ちを切り替えて、戦いに集中するわ……」
靴に魔力を込め、ゆっくりと浮く――いや、空中を歩くリミティア。
「そうね、油断せず行きましょう。ひとまず……むらさきの目が君を見ている──」
「あれ……おねーさん、消えちゃった……?」
「いや、まだここに居るわよ?」
隙間女――厚みのない存在に変身したために、ケルスティンからは見えなくなっただけらしい。向かい合う形や一郷が体をひねれば、確かに見えるのだが……厚みを消す体勢に慣れているらしく、すぐに見失う。
「えっと……岩陰から岩陰に隠れつつ移動するけど、貴女も付いてくる?」
「うん、おねーさんのあとを、付いていく……」
一郷とケルスティンは地上を移動することにしたらしい。
どれほど歩いた頃か、それぞれの射程に黄金像――オブリビオンが入る。
「骨の隙間を狙おうにも、どこまで隙間があるかわかりませんね……。では――妖精よ、思うままに歌い踊りなさい……リムの剣が敵の心臓を貫けるように……」
リミティアの『願い叶えの妖精』により、黄金像の周囲を妖精が飛び交う――そして黄金像は捕まえようと、あるいは抱きつこうとするが対象が小さすぎてすり抜けてしまう。
「くびすじ……ひじ……? ――ぜったい、はずさないもん!」
時折見える黄金色――つまり鎧の隙間を狙撃する、ケルスティン。その狙いは違わず、オブリビオンを一撃で葬る!
「そうね、でも――銃では狙いづらいけど、ここも隙間よ!」
空中から急降下し、スライディングのような体勢で――地上戦では不可能な軌道で、すれ違いざまに剣を一刺しするリミティア。事前に解呪の魔法をかけていたらしいく、リミティアが再び空中に立つ頃には鎧だった古竜の骨だけが残っていた。
「へぇ、じゃぁ……ここも通るかな?」
数ミリの、岩の亀裂で待ち伏せしていた一郷も、黄金像の背中にカッターを突き立てる。戦闘用の刀剣では阻まれるであろうその隙間をすり抜け――呪詛で強化されたカッターは、刃こぼれすることなく黄金像を仕留めた。
「さて、古竜の骨ですが……供養のために、いくつか戴きますね。」
「んん、私も、くよーする……なむなむ。」
「……この流れだと私も供養のために持って帰ったほうがいいかな?」
古竜の骨を拾い集める3人だが……持ちきれる量には限りがあるので、若干残して残りを持ち帰ることにしたらしい。
大成功
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伊美砂・アクアノート
【SPD 結界糸・無風陣】
無念に果てたその身を哀れとは思うがね。残念ながら、終わらせてやるのが慈悲か。此処で終わらせてやるちや。
近接の攻撃を【見切り、第六感】で回避、背後に回って幽霊蜘蛛の糸で捕縛しよう。……女子を手にかけるのは好かんがのぅ。至らぬ儂を許せ、これで仕舞いじゃ。骨鎧の隙間に対戦車ピストルを突きこんで、引き金を引くよ。……ったく、因果な商売ちや。
接近されたらロープダートやショットガンで牽制。一人ずつ、しっかりと終わらせていくよ。眠れ女、眠れ娘。時の果てには、汝らも解き放たれて救われよう……欺瞞と云うなら然り。この俺を呪わば呪え。ーーーいずれにせよ、この場はこれで終わりさね。
ヴィクトリア・アイニッヒ
冒険者の残滓。厄介な呪いもあったものです。
…ですが、怯んではいられません。それにこれは、オブリビオン。
討ち果たし、世界を救う礎としましょう。
厄介なのは、古竜の骨のその能力。
ですが、それは骨にのみある力です。
ならば…四方八方からの攻撃は、防げますか?
UC【神威の光剣】を使用。
主へ祈りを捧げ、太陽神の威光を具現化した光剣を召喚します。
この光剣は、私の信仰と聖気が続く限り無数に撃ち出せます。
その力の続く限り大量に喚び出して…敵の身体を四方八方から貫きましょう。
例え骨で防がれようと、気にしません。大量にある光剣の内の一本が敵を穿けば、私の勝利なのですから。
…主よ。呪いを祓い、古竜の無念を癒やし給え…!
ツェリスカ・ディートリッヒ
冒険者の黄金像か。いくら美しく輝こうとも、自分がなるのは御免だな。
それに貴様らの黄金よりも、身につけた骨のほうが遥かに価値がありそうだ。
純金ならば一思いに火炎魔術で融解させたいところだが、威力減衰でダメージが通るか分からぬか。
接近戦を挑むしかあるまい。オーラ防御を張りつつダッシュで距離を詰める。
黄金化の呪いには「マールトの栞」の呪詛耐性が役立つだろう。
更に、敵に肉薄しつつ義足を武器改造で形状変化。
骨の間隙を狙い、『突如たる結末』で串刺しにする。
そのまま突き刺さったパイルへと地獄の炎を送り込み、属性攻撃で内部からドロドロに溶かしてくれよう。
敵が単なる写し身である以上、容赦も感傷も無しだ。
「冒険者の残滓、ですか。……それにしても、厄介な呪いもあったものです。」
今回のオブリビオンは、冒険者ではなくその残滓――その説明を反芻しつつも思案を続けるヴィクトリア・アイニッヒ(f00408)。黄金像との接触や叫びで黄金化の呪いを受けるため、古竜の骨を抜きにしても戦闘方法を考えなくてはいけない。
「いくら美しく輝こうとも、自分がなるのは御免だな。」
黄金像となった自分を想像したらしく、「ないない」と首を振るツェリスカ・ディートリッヒ(f06873)。
「無念に果てたその身を哀れとは思うがね……。せめてもの慈悲として、此処で終わらせてやるちや。」
女子を手に掛けるのは好まんが……とぼやく伊美砂・アクアノート(f00329)。
「……そうですよね、相手は仮にもオブリビオン。討ち果たし、世界を救う礎としましょう!」
「そうだな……それに、黄金の体は持ち帰れるか未知数だが、遥かに価値のある骨を身に纏っている訳だしな。」
伊美砂の呟きが聞こえていなかったらしい、戦闘の決意を高めるヴィクトリアとツェリスカ。
オブリビオンを――残滓の黄金像を仕留めるために、手近な集団の近くに移動した3人、だが。
「さて……ただの純金ならば一思いに火炎魔術で融解させたいが……」
威力減衰を警戒して引き金を引けないツェリスカ。
「ショットガンで牽制しようにも、一度に複数は撃てんし……」
彼我の人数差を考えてしまい、囲まれた場合の対処を思案する伊美砂。
「……四方八方から撃って、一撃でも鎧をすり抜ければ解呪は容易ですよね?」
攻撃に踏み切れない二人と対象的に、簡単な話だと言いたげに首を傾げるヴィクトリア。
「私の信仰と聖気が続く限り――いえ、聖気も信仰心も尽きませんから、祈りが届けば無数に威光を借りた光剣を出せます。」
――主よ。呪いを祓い、古竜の無念を癒やし給え……!
言うが早いか祈りを捧げ、虚空から『威光を具現化した光剣』を出すヴィクトリア――いや、彼女にとっては『祈りに対して力を貸してもらえた』だけかも知れないが。
そして出現した光剣は、雨の如く黄金像に降り注ぎ――多くは骨鎧に阻まれるが、一部は黄金像を地面に縫い付ける!
「なるほど、身動きすらできぬのなら、抱きつかれる心配もないのか……。髪すら揺れぬ凪の閃刃――」
一瞬だけ消える――いや、ユーベルコードにより高速移動をしたらしい伊美砂。ヴィクトリアの隣に戻ると、あちこちから発砲音と崩れ落ちる黄金像が散見された。
「フェーゲフォイア展開。これは前触れなく終止符を穿つもの――」
こちらは瞬発力で移動したらしいツェリスカ、移動の勢いのままに黄金像に蹴りを――いや、パイルンバンカーを撃ち込み、そのまま高熱を流し込む――。
少しして、黄金像は一瞬だけ溶融金属となり、すぐに鎧としていた骨を残して消滅する。
「呪いたくば、この俺を呪え。……ったく、因果な商売ちや。」
「敵が単なる写し身である以上、容赦も感傷も無しだ。」
「ですが、オリジナル――呪われた冒険者の方々は、救われていて欲しいですね。」
オブリビオンと割り切れずに恨みを言われる覚悟の伊美砂。相手は冒険者ではなくその痕跡だと割り切ったツェリスカ。残滓でも呪われた冒険者でも、救いを願ってしまうヴィクトリア。
黄金像が纏っていた、古竜の骨を拾い集めつつもそれぞれ異なる見解を示すが――彼女たちの誰か一人だけが正解、と言うわけではない。いや、正解があるとすれば多様性こそ答えだろうか……。
大成功
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戦場外院・晶
骨等という脆いもので自慢の拳を覆いはしないでしょう
「はじめまして、戦場外院・晶と申します……ふふ」
殴り合い……望むところ
黄金の呪い……なにするものぞ
無造作に、静かに近寄って……
「破ぁ!!」
殴る
全力で殴る
破魔の力と祈りをもって呪いを弾きながら、稀なる拳と拳をぶつけ合う
……戸惑って、拳を緩めればしめたもの
「捕らえました」
【手をつなぐ】
それこそ、私が一番に磨いた技巧にして生き甲斐というべきもの
即座に鍛えた怪力とグラップルの技巧で彼女の体勢を崩し、足を払い、マウントを取りましょう……ここに至ってUCなどは無粋にして不要
「……ふふっふ」
そして実を言うと私、戦うよりも
「ふはは……はっはっは!」
壊す方が好き
セルマ・エンフィールド
オブリビオンとはいえ、何とも趣味の悪いことで。
黄金で出来ているのであれば重量もそれなりにある、動きも遅そうですしフィンブルヴェトで遠距離から狙うのは楽ですが……やはり黄金、硬いですね。
集団相手では反動のある技は使いにくいですし、大技を使うには古竜の骨も厄介。となれば……
接近される前提で足元に古竜の骨が多く散らばるエリアで戦闘を。
これならば私が拳の一撃を『見切り』回避した後、威力は古竜の骨に吸収され、足元の地形を崩すことはできないでしょう。
そうなれば大振りした後の隙を狙えます。『カウンター』で骨の隙間に【アイシクル・エンド】を。銃剣で貫くことは無理でも、追撃の零距離射撃で黄金の体をへし折ります。
ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!
「敵は動きも遅いようです。狙撃しましょう。」
「そろそろ敵の圏内ですね。」
距離を置いて【迷彩】【忍び足】で潜伏
「照準良し、やはり移動速度は遅いですね。」
【ヘッドショット】で狙撃します。
「宇宙と違ってこの距離なら任せてください。」
「新しい装甲の研究に古竜の骨をいくつか持ち帰りましょう。」
「黄金で出来ているのであれば重量もそれなりにあるはずです。」
「なので狙撃するには格好の獲物でしょう。」
転送ゲートから手頃な集団を探したら、たまたま隣り合わせになったスナイパー2名――セルマ・エンフィールド(f06556)と、ベム・クラーク(f27033)。
「ですが、フィンブルヴェトで遠距離から狙ったとしても……黄金ですし、硬いでしょうね……」
金は柔らかい金属とは表現されるが、オブリビオン――あるいは元となった呪われた冒険者については、その硬度は未知数だろう。
「そうなると、高火力の狙撃に頼るべきでしょうか……私は撃っても耐えられますが……」
ウォーマシンのベム、反動で倒れない程度の自重やひしゃげない程度の強度なら自信はある。
二人とも、狙撃の方向で考えていた……のだが。
「はじめまして、戦場外院・晶と申します……ふふっ」
唐突にスナイパーの視野に現れた、戦場外院・晶(f09489)。
「呪いを込めた拳、ですか……。ですがそれもユーベルコード、古龍の骨を篭手にして弱体化する道理はありませんよね……?」
ゆっくりと間合いを詰める戦場外院と、彼女が射程に入った途端に、今までの緩慢とした動きが嘘のように素早い拳を繰り出す黄金像――いや、迎え討つ戦場外院に比べれば黄金像は遅いのだが、緩急の差で生まれる錯覚を抜いても急に素早くなったように見える。
そして拳がぶつかる瞬間――黄金像は自身の強度を過信したらしく、戦場外院の拳に打ち砕かれる!
「捕まえました……ふふっ、ふはは……っ」
手首から先であろう部位がただの金属塊になった黄金像を、そのまま足払いして力任せに千切り飛ばす――呪いを受けた冒険者であれば惨殺死体になりかねないが、中身のない残滓がゆえに有効な戦法となり、ほどなく黄金像は纏っていた骨鎧を残して消滅していた――。
「……動きは遅い、と思っていましたが、接近すると手練の冒険者か、それより少し遅いぐらいですね……」
「ですが、接近しなければ遅い
……。……もしかして、自重で遅いわけではなく、相手が居ないからゆっくり動いているだけですかね?」
スナイパーから方針転換を考えるセルマと、狙撃ポイントを探すベム。
いずれにせよ、戦場外院と黄金像の戦いで、自らを危険に晒すことなく情報が得られたことは大きいだろう。
「そろそろ、セルマが到着する頃か……? ……敵数3、狙いよし――」
観測兵から狙撃手にモードが切り替わったらしいベム。
「これだけ骨が散らばっていれば、威力も軽減されるでしょ……」
黄金像の何体かの注意を引き、意図した戦場に――古竜の骨がばらまかれた一角に誘導するセルマ。
「私はここよ、届かないかしら?」
黄金像の攻撃を誘導するが――うち2体は、拳を振り上げたまま消滅した。残り1体も、足場が悪いせいかセルマを殴ろうとしてかすり――
「――そこです。」
零距離射撃で氷の魔力を撃ち込まれ、一瞬だけ拳を突き出した格好の氷像になるが、すぐに消滅した。
「さて、黄金像は倒せたようですね。新しい装甲の研究に古竜の骨をいくつか持ち帰りましょう。」
再び観測兵に、あるいは一介の猟兵に戻ったらしいベムが、セルマのそばに現れる。
「私も……まぁ防具するにしても換金するにしても、持って帰ったほうがいいですかね?」
持ち運びできそうな、手頃な大きさや量を見繕って選ぶ二人。
――そういえば戦場外院さん、腕が金ぴかになってませんでしたっけ?
――若干光ってましたが、黄金像の消滅と同時に戻ったような?
スナイパー二人からは、黄金像の消滅と同時に呪いも解消したように見えたが……あるいは、戦場外院が自力で解呪したのかも知れない、その答えは彼女のみ知る。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ガルディエ・ワールレイド
ただでさえ防御力に長けていそうな黄金型の敵が、古竜の骨を装備しているのか
面倒なことこの上ないな
しかし古竜の骨は倒せば現物が得られると思えば未だやり甲斐も有るんだが……黄金は倒してもドロップしないんだろうな
◆戦闘
骨に邪魔されずに太刀筋が通る部位をしっかり見極めた後に【戦場の剛刃】を使って敵を始末するぜ
胴体を完全に覆っている等で、即死が難しそうな場合は、先ずは腕を一本戴頂く等で焦らずに削る
敵のUCは可能なら《念動力》で逸らし、自分が喰らわないのは前提として、可能なら地面への着弾も逸らして地形破壊を防ぐ
それが無理そうなら《見切り》回避して対処
黄金化の呪いとかいうヤバそうなものは受けないよう注意する
月宮・ユイ
※ヤドリガミ
救出の必要はない、か
「救われている事を祈ります
◇竜騎士団
地にもUC阻害の骨がある為、空飛ぶ船を母艦に召喚。
呪詛製呪殺弾生成、加え念動付与し誘導弾化。
スナイパーライフル型『ステラ』
情報収集+第六感+学習力
高い情報処理能力活かし、母艦より敵の動き見切り
隙間を狙い撃つ
距離とり遠距離から弾撃ち込み捕食:生命力吸収
竜騎士も銃撃中心。
騎竜に属性風付与、風操らせ空中戦での飛翔力向上と
風纏わせ護りとしつつ周囲に破魔の力のせた風吹かせ、
足止め、体勢崩しや吹き飛ばし距離確保、
併せ叫びに込められた力を阻害する。
骨でUC減衰されようと生憎と弾や風は非UC製
巻き上げた骨での敵UC阻害も期待
「砕けなさい
「ただでさえ防御力に長けていそうな黄金型の敵が、古竜の骨を装備しているのか……。面倒なことこの上ないな……。」
面倒だな、と言いたげな表情のガルディエ・ワールレイド(f11085)。
「ともあれ、黄金は手に入らずとも、古竜の骨を得るためにも頑張るか……。」
おもむろに黄金像の集団に近付き、瞬間的な判断で鎧の隙間を狙う――。
「幾多の死闘が……強敵の武と魂が! この刃を練磨した! ならば、それを以て全て絶ち斬るのみ!」
ガルディエの太刀筋を拳で迎え撃とうとする黄金像だが、その腕は掴まれたかのようにガルディエを殴る軌道からそれ、逆に隙を突くようにガルディエに腕を斬り飛ばされる――。
「お前の相手はまだ先だ、まずはお前だ!」
同時に狙ってくる黄金像の一体を斬りつつ、残りの一体には念動力で動きを阻害する。そしてそのまま、無傷で阻害止まりの黄金像に斬りつけよう――と構えると、腕を斬り伏せたオブリビオンごと消滅する!
ガルディエ、そしてその狙った黄金像に起こった事象は、説明には少し遡る必要がある……。
「救出の必要はない、か
……。……元の冒険者が、救われている事を祈ります。」
冒険者そのものではなく、残滓から生まれたオブリビオン――という説明を反芻しても割り切れないと言いたげな表情の月宮・ユイ(f02933)。
ともあれ、ユーベルコードを減衰する骨と、黄金化の呪い、両方に対応するためユーベルコードを発動する月宮。
「――来たれ、竜騎士……!」
竜騎士と騎竜、計740体を伴った機動戦闘母艦を召喚し、搭乗する月宮。
艦上から黄金像の動きを観察し、騎竜の羽ばたきで風を起こしつつ、破魔の力を降り注がせる。
少しして、弱体化したらしく、膝をつく黄金像――そしてその隙を狙い撃つように、銃弾の雨を降らせる!
あるいは竜騎士から、あるいは母艦の機銃から撃ち込むが、自身も銃を構えて撃ち込む――。
「……こちらも、まだ居るようですね……」
今度は破魔と逆に、呪詛を込めた一撃を撃ち込む――。
その狙いは、月宮からは死角になって見えていないが、ガルディエが念動力で動きを止めていた黄金像を打ち抜き、霧散させた――。
大成功
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