帝竜戦役④〜漏れちゃううううう
●番毒の群生地
この地には無数のキノコが生えている。
そのキノコは、毒の胞子をまき散らし、近付く者たちを苦しめていた。
その中を蠢く人型が多数……かつての犠牲者の成れの果てなのだろうか。
黄金に煌めくそれらは、まるで涙を流しているようにも見えた。
●グリモアベースにて
「帝竜戦役、皆様頑張っていらっしゃることと思います」
集まった猟兵達を前に、姫騎士アテナ・パラステール(亡国の姫騎士・f24915)が語り掛けた。
「少しずつ群竜大陸への攻勢をかけているところですが、今回皆さんにお願いしたい戦場はこちら『万毒の群生地』と呼ばれる毒キノコの群生地帯になります」
万毒の群生地というのは、そこに生える毒キノコの胞子で充満しているエリアだ。
否応なしにその胞子とも戦わなくてはいけない。
「毒の種類はエリアごとに異なっているのですが……この地に生えているキノコの胞子は、それをひとたび吸ってしまえば、とある生理現象を強烈に呼び覚ますのです。すなわち尿意を」
え?
今なんて?
「尿意ですわ。猛烈にお手洗いに行きたくなるという凶悪な呪いの胞子なのです」
アテナさんは真顔で言う。
どうやら冗談ではなさそうだ。
「なのでこの戦場で戦うためには、その毒の胞子、あるいは襲い来る尿意とも戦わなくてはいけないことになります」
あ、猟兵達が、うわぁってドン引きしたような気がする。
「胞子を吸わずにすむ方法を考えるか……まぁ、出してスッキリするのも手ではありますけど、戦場でそれはあまりお勧めできませんね……最悪おむつでも履いていきます?」
それはさすがに避けたい。なんとか吸わずにすむ方法を考えたいものだ。
「もちろん本来ならここで相対する敵オブリビオンにも効果のある毒の胞子なのですけれど……ここに現れる敵は、黄金像のゴーレムなので、そもそも尿意とか関係ないのですよね。ええ、黄金像だからって、黄金の水を流したりはしないと思いますわ」
アテナさん、うまい事言ったつもりですかそれは?
「この黄金像、どうやら犠牲になった女性冒険者が黄金化の呪いを受けたものらしいのですが……今となってはもう助けられませんので、きっちり眠らせてあげるのが慈悲かと思います」
尿意のことさえなければ、きっとシリアスで物悲しい戦場だったんだろうなぁ……と、なんだか虚しくなってくる気がする。
「あ、キノコの中には金貨44枚ほどの価値のある宝石トリュフ……素晴らしい香りを放ち、宝石のように美しく腐敗しないトリュフ茸があるらしいですけれど、尿意に耐えて戦いながら探している余裕は、たぶんないかもしれませんね」
思い出したようにそんなことを付け加えながら、アテナは転送の準備をした。
「ともかく、このエリアの突破、よろしくお願いしますわ」
雅瑠璃
このシナリオは戦争シナリオです。
集団戦1章のみで終了します。
というわけで、こんにちは。またはこんばんは。
雅です。
今回面白そうなギミックの出せる戦場といえばここかなぁ、と、遅ればせながら毒キノコです。
まだ出てない効果は何があるかなーと考えてたら、こんなのになりました。
……どうしてこうなった。酷い。
というわけで、このシナリオでのプレイングボーナスは以下の通りです。
=============================
プレイングボーナス……シナリオ毎に提示された毒への対抗法を考える。
=============================
このシナリオでの毒の効果は、オープニングでアテナさんもいったように、強烈な尿意に襲われるというもの。
なので、胞子をそもそも吸わないとか、尿意を我慢しながら戦うとか、そもそも出してスッキリするとか……まぁ、色々対処は考えてくださいませ。
こんなひどいネタに乗っかってくれればちゃんとプレイングボーナスは出しますので。
……あ、出してスッキリといっても、出してるシーンの描写とかは、プレイングにそれを希望するような記載がない限りはしませんからね?
そこは安心してください。
それではプレイングお待ちしています。
第1章 集団戦
『犠牲となった冒険者『ゴールドゴーレム』』
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POW : 黄金の打撃
単純で重い【黄金化の呪いが込められた拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 黄金の抱擁
【相手へ抱き着く行為】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黄金化の呪い】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ : 黄金の咆哮
【黄金化の呪いが込められた助けを求める叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
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ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!
「尿意の毒ですかー、…生身って本当に大変ですねー。」
まあ、念のため、浄化フィルターとコーティングを施して向かいましょう。
そもそも、ベムの機械の体に尿意の毒が効くとも思えませんが。
「あまり私から離れないでください。毒を浄化しながら生きましょう。」
仲間が毒を受けにくいように浄化フィルターで自分の周囲の毒を浄化しながら進みます。
「あれが犠牲者ですね。本当にキラキラです。」
ベムのカメラアイは宝石トリュフをじっくり観察します。
「満足です。接近される前に殲滅しましょう。」
ベムに収集癖はありません
【スナイパー】【部位破壊】【ヘッドショット】で敵の額の宝石トリュフ「を狙撃していきます。
神楽・鈴音
厠の呪いとか洒落にならない毒ね
まあ、私には関係ないけれど
現場に到着すると同時にUC発動
ゴーレムは一端置いておいて、非戦闘行為のトリュフ探しに没頭するわ
「1つ金貨44枚のキノコ……可能な限り見つけるわよ!
こうしていれば、攻撃の類は私や結界内の仲間には届かないから、不意打ちされても安心ね
排泄も生命維持の一種だから、この中にいる限りは尿意も催さないはず
一応、口元を手拭いで何重にも覆って胞子を吸わないようにはしておくけど
ある程度のキノコ集めたら、後はゴーレムを壊すだけね
賽銭箱ハンマーで全部ぶっ壊して、破片はしっかり回収するわ
「金にされて可哀想だと思うけど、せめて亡骸は私が有効活用してあげるわ
ランドルフ・フランセット
何という恐ろしい毒じゃ…
事前準備をしっかりしておくのじゃ
この歳で粗相しても不自然じゃないかもじゃが、
醜態を晒すわけにはいかぬ!
水は飲まぬ!顔にはマスク!
先にトイレも済ませておくのじゃ!
保険も兼ねておむつも履いておくのじゃ
入院中何度も穿かされたからの…
じじかるみらくるめたもるふぉーぜじゃ!
(ユベコで変身して飛翔)
上空からなら多少は胞子も防げたりしないかのう
召喚した火の精霊を纏って上空から敵に突っ込むのじゃ!
(ぴきっ)
ぬおっ!腰じゃなくて脚じゃ!こむら返りじゃ!
あ…なんかクラクラしてきたのじゃ…
(※対策し過ぎて脱水症状)
み、水をくれなのじゃ…(倒れる)
…この手の下に宝石トリュフとかあればいいのう…
●漏らさず帰る正統派リプレイです
「尿意の毒ですかー、……生身って本当に大変ですねー」
などとのんびりとした口調でベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)はいう。
何せ彼はウォーマシン、しかも人型ですらないのだ。
当たり前だが、尿意などというものは持ち合わせていない。
仮に人型のウォーマシンだったとしても、内部で余剰となった廃液を輩出するシステムでも装備されていなけらば、この毒など効きようもないだろう。
なので、がっしゃんがっしゃん特に胞子を気にすることなく進んでいく。万一のことがあると困るので、一応浄化フィルターを整備し、表面には胞子よけのコーティングを施してはいるが、あくまでも念のためだ。
「厠の呪いとか洒落にならない毒ね……」
「何という恐ろしい毒じゃ……」
その傍らには2人の猟兵が歩いていた。巨大なハンマーを担いだ巫女装束の少女、神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)と、台車をころころと転がしているおじいちゃん、ランドルフ・フランセット(じじかるらんらん・f09319)だ。
「この歳で粗相しても不自然じゃないかもじゃが、醜態を晒すわけにはいかぬ!」
確かにおじいちゃんの年齢なら、おむつは標準装備でもおかしくはない。夜に漏れるのも日常茶飯事であってもおかしくはない。だからと言って、それを良しとするわけにはいかないのは、おじいちゃんのプライドだった。
なので、事前準備もしっかりと怠らない。ここに来るまで極力水は飲んでいなかったし、既に一度済ませてもきている。さらに口にはしっかりとマスクも装着済みだ。
……一応保険としておむつも装着はしてある。入院中を思い出すのでいい気分はしないのだが。
おじいちゃんに比べると、鈴音はまだ気楽だった。もちろん、ヤドリガミであるため仮の身体ではあるが、鈴音も生身の身体を持っているので、その効果の恐ろしさ自体は理解している。とはいえ、今の私には関係ないけど、と、何重にも巻いた手拭いで覆われている口を小さく動かして小さく呟いていた。
なぜなら鈴音は、この地にやってきてから即座にユーベルコード【宴符・神域結界】を展開していたからだ。
この結界、周りのものを癒すと同時に、自身の生命維持活動が不要になるという力を持っている。そしてその生命維持活動には、当然排泄行為というのも含まれるのだ。結界が展開している限り、排泄衝動……すなわち尿意さえもシャットアウトされる。
ただし、非戦闘行為に没頭している間だけは。
「そんなわけで、私はトリュフ探しに没頭するわ。戦闘はよろしくお願いするわね」
「りょ、了解したのじゃ……少しはわしにも分けてもらえるとありがたいがのぅ」
「結構です。ベムに収集癖はありませんので、存分に」
おじいちゃんもベムも、鈴音の申し出はすんなりと了解する。特にベムはそのカメラアイで、キラキラと輝く宝石トリュフをじっくり観察し、それで十分満足したようだ。
「悪いわね。1つ金貨44枚のキノコ……可能な限り見つけるわよ!」
鈴音は詫びを入れつつも、さっそくベムが見つけたそれを採取するのだった。
「あれが犠牲者ですね。本当にキラキラです」
宝石トリュフを採取しながら進む一行の前に、黄金の人型が迫ってきた。
キラキラしたものを眺めるのが大好きなベムにとっては、宝石トリュフも黄金のゴーレムも大差はない。見ているのは楽しい。とはいえ敵だ。
一応ベムの浄化フィルターによって周りの空気を正常化しながら進んでいるため、生命維持活動が不要になっている鈴音はもとより、マスクで防備中のおじいちゃんも、ここまではさほど胞子を吸わずにはすんでいた。が、戦闘となればそうもいくまい。
「上空からなら多少は胞子も防げたりしないかのう……」
そう言いながら、おじいちゃんは押してきた台車の上に立つ。
「ランドルフおじいちゃん、その上で立つのは危ないわよ。ああ、台車も揺れてふらついてるし……」
鈴音がそれを見て心配しているが、おじいちゃんは構わず意外と甲高い声で呪文を唱える。この声は実際に聞けるので是非聞いてみてほしい。
「じじかるみらくるめたもるふぉーぜ!じゃ!」
呪文と共に台車の上でおじいちゃんが一瞬光に包まれて裸になると、くるくると光の布がその身体に巻き付いていって、魔法少女のコスチュームになるという、誰得なバンクシーンが披露される。【じじかるらんらん・めたもるふぉーぜ】によって変身したおじいちゃんは、そのまま謎の飛翔能力を得た台車の上に立ち、空へと舞い上がっていった。
「……なるほど、空から。では援護をお願いします。ランドルフさん」
あまり動じていないのはベムがウォーマシンだからだろうか。当然鈴音は目を点にしていた。
その後は、鈴音が宝石トリュフを採取している間に、おじいちゃんが呼び出した日の精霊を纏っての上空からの台車アタックで黄金のゴーレムを轢き逃げすれば、それでダメージを受けたゴーレムの額をベムがヘッドショットで撃ち抜いていく、と言った感じで連携してゴールドゴーレムを排除していった。
その間も鈴音は宝石トリュフ採取に従事し、それによって張られた結界は2人を癒し守っている。
「あ、ついでに黄金ゴーレムの破片も回収しなきゃ。金にされて可哀想だと思うけど、せめて亡骸は私が有効活用してあげるわ!」
なんとも商魂たくましい鈴音さんであった。
かくして危なげなく、このエリアの採取とゴーレム駆除は終わり……。
「ぬおっ!?」
……いや、終わらなかった。
突然おじいちゃんが悲鳴を上げて墜落してきたのだ。
「ランドルフさん、どうしましたか?」
「ランドルフおじいちゃん、まさか腰やっちゃった?!」
「腰じゃなくて脚じゃ! こむら返りじゃ!」
駆け付けた2人の前で、脚を抱えるようにしてもんどりうっているランドルフ。
さらに。
「あ……なんかクラクラしてきたのじゃ……み、水をくれなのじゃ……」
尿意対策で水分抜きのまま戦闘したためか、脱水症状を起こしてしまったおじいちゃん。倒れながらも、その手にはしっかりと、偶然その下にあった宝石トリュフを握りしめていた。
2人は慌てておじいちゃんを介抱しつつ、撤退を決意する。
「最後のトリュフはおじいちゃんの手の中だし、あとはここ突破して帰るわよ!」
「了解です。ランドルフさんは私の上に」
最後は結界も解いた鈴音も賽銭箱ハンマーでぶん殴って参戦しつつ、尿意を我慢できる間に撤退したのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆行動
ふーむ、万毒の群生地とは実に素晴らしい響きです
こう言う場所は【空中戦】の要領で
ほよよんと群生地の中を【念動力】で跳ねつつ
毒の胞子やキノコを少しずつ【捕食】して
私の真価である【毒耐性】を更に環境に適応させ攻略しましょう
【気合い】と【ドーピング】による勢いと力任せで乗り切るのですよー
大丈夫、お花摘みはきっと我慢出来ます
・・・嫌ですね、此れは汗ですよ、ごくごく普通の汗(真顔)
オブリビオンはこの地の霊脈を通じて【生命力吸収】をし
【黒竜の遊戯】による圧倒的な物量で【範囲攻撃】として封殺しましょう
◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK
才堂・紅葉
◎
「馬鹿ですね。馬鹿ですね」
大事な事なので
眼鏡でINTを高めた結果、宝石トリュフはどうしても欲しいと言う事になった
頑張ろう
「これは酷いですね」
気持ち内股にエントリー
想像以上に乙女の尊厳がピンチだ
開幕が勝負
黄金さんを見据え【戦闘知識】で観察
紋章の【封印を解き】、重力【属性攻撃】に【怪力】を加え天高く、見えなくなる高さまで六尺棒を【投擲】する
乙女の尊厳が危うくなるのは【気合】で耐えたい
「ぅっ……くぅっ……きつい…かも…」
黄金の抱き着きを、【グラップル】で【見切り】回避
動く度に嫌な汗が流れるが【恥ずかしさ耐性】で堪える
大事なのは宝石トリュフ
【情報収集】で意地でも発見したい
黄金は落下する棒に任せよう
●スライム漏れ?
「馬鹿ですね」
この話を聞いた瞬間の才堂・紅葉(お嬢・f08859)の感想である。
「馬鹿ですね」
大事なことだから2回言いました。
まぁ、そんな感想を持つのも無理はない。尿意をもたらす毒なんて、そういう感想しか出てこないだろう。
だけれども、眼鏡モードで知的さアピールな今の紅葉としては、宝石トリュフは欲しいところ。馬鹿だとは思いつつも挑むわけである。
「万毒の群生地とは実に素晴らしい響きです♪」
そんな紅葉の傍を、1体の黒いスライムがぽよんぽよんと跳ねている。
正体は、ブラックタールである黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)のスライムモードだ。なるほどスライムの身体なら、ある意味尿とは無縁の身体ともいえようか。多分。
その黒いスライムのミコだが、ぽよんぽよん跳ねる間に、毒の胞子を取り込んで捕食していた。毒耐性に定評のあるスライムボディの特製を活かし、毒を捕食吸収しつつ環境に適応していこうというのだ。
「こちらは……その分胞子も減って助かっているけど、そんなに吸い込んじゃって大丈夫なの?」
既に尿意もきているのか、内股でそろりそろりと歩いている紅葉が心配そうに声をかけるが、ミコは平然としたものだ。
「大丈夫大丈夫、毒への適応は私の真価です。お花摘みはきっと我慢出来ます」
「そ、そう? なんだか飛び跳ねるたびに何か飛沫が飛んでいるような気もするけれど……」
紅葉が言うように、巫女のスライムボディをよくよく見ると、跳ねるたびに水滴が散っているような気がする。
「……嫌ですね、此れは汗ですよ、ごくごく普通の汗」
真顔で言いかえすスライム。
真相が果たしてどうなのかは、スライムボディの生理現象についての研究が待たれるだろう……。
「ぅっ……くぅっ……きつい……かも……」
宝石トリュフを探しながら進んでいって、ゴールドゴーレムに遭遇するころには、紅葉もすっかり尿意がきつくなっていた。漏らさないように、乙女の尊厳が守られるように、内股で気合を入れている。
「早めに片付けるとしましょうか」
本人は汗と称する謎の液体をこぼしながら、ミコは【黒竜の遊戯】にて圧倒的物量の魔力の竜を解き放つ。それは黄金の呪いに2人を巻き込もうとして近付いてくるゴールドゴーレムを押し留め、押し流し、抱き着こうとしてくる動きを封殺する。
そしてその間に紅葉も動いていた。
内股で腰に力を入れてぷるぷる小鹿のように足を震わせながらも、上半身は力強く、はるか上空めがけて見えなくなる高さまで六尺棒を投げ放っていた。
この一連の動きだけでも額に嫌な汗が流れる。
股を締めている力が少しでもゆるんだら、乙女の尊厳が……!
もしミコの魔力が敵を抑えてくれていなかったら、この状態ではたしてゴーレムの抱きつきを避けることはできていただろうか。
顔を赤くして、ぷるぷる震えながらも、決壊しそうな乙女の尊厳を守り続ける紅葉だが、それを気にしすぎて、今の投擲は狙い通りにはいかなかったのではないか、そんな思いも僅かにも頭によぎる。
だが、紅葉の不安を引き裂くかのように、天から狙い通りに、加速して落ちてくる六尺棒。舞い降りる天罰。
ミコの放った魔力の竜が押し留めていたゴーレムの脳天に、それは炸裂し、ぐにゃりと黄金の身体を押しつぶして、ただの金塊へと変えていく。
そして、その金塊の足元には、奇跡のように探していた宝石トリュフがあったのだった。
「あったわ! これでもうここに用事は……うっ……もう、ダメ、限界……」
「では撤退しましょうかー。汗も止まりませんしっ」
そして2人は、宝石トリュフをお土産に帰還する。
なお最後まで、汗の正体については謎のままなのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
叢雲・黄泉
「毒の胞子ですか……
ですが吸わなければ済むだけの話……」
【妖剣解放】で召喚した妖刀の怨念をまとい、高速機動で戦場を駆け抜けましょう。
息を止めている間に黄金像を倒し、胞子の外まで離脱。
ヒットアンドアウェイを繰り返せば問題ありません。
「これを受けてください……」
黄金像に遠距離からの衝撃波を放ち、さらに【ブラッド・ガイスト】による血の刀を生み出して止めを刺しましょう。
「くっ、しまった……!」
止めを刺したはいいですが、敵の黄金の打撃が掠めて両脚が膝まで黄金化……
これでは動けません……
「もう、息が……」
胞子を吸ってしまったが最後。
尿意が……!
涙目になって必死に耐えますが……
ついに限界が訪れたのでした……
アイ・リスパー
「胞子ですか。その程度、電脳魔術師である私には効果ありません」
【チューリングの神託機械】で情報処理能力を向上。
【バタフライ効果】により周囲に竜巻による壁を作り胞子の侵入を防ぎます。
そのまま竜巻で敵も攻撃できるので一石二鳥ですね。
「竜巻でバラバラになってくださいっ!」
ですが、敵の咆哮が空気分子の運動を乱して竜巻が消えてしまい……
敵を倒したはいいものの胞子を吸い込んでしまいましたっ!?
「こういう時は落ち着いて最適な行動を計算して……
って、ええっ!?」
神託機械が弾き出した最適解ですから仕方ありません……
近くの草むらに入って用をたします。
ですが敵が現れてその格好で黄金化させられるのでした。
*描写希望
菫宮・理緒
毒対策、は……携帯用酸素ボンベ!
2分くらい保つやつ。速攻で行けば間に合うよね!(フラグ)
助けられないみたいだし、しっかり還してあげよう。
金ってたしか、熱とか火に弱かったと思うから、
【Nimrud lens】を【全力魔法】で使って融かしてしまおう。
いやべつに、黄金水にしたいわけではないからね?
戦闘が終わったら、やっとトイレに行けるー!
と、ほっとして……ほっとして……あ……。
力が抜けたところで、我慢も決壊。
ぺたん、と座り込んだまま水たまりをつくりつつ、
宝石トリュフにもかけてしまいます。
……み、みられてない、よね……?
宝石トリュフ、欲しかったけど、
さすがにこの状態のを持って帰るのは厳しいかな……。
セナ・レッドスピア
◎♀♀
「おはなつみ」しないとな衝動に駆られちゃう毒…
あぶなさたっぷりの中を戦わないとなのですか!?
しかも相手が相手ですし、動きを止められて、間に合わなく…
になっちゃうかもですし、出来るだけやられず素早く倒さないと…!
相手に触れられちゃうのを出来るだけ避ける為
血槍を猟銃形態に変えて、射撃重視で戦います!
でも相手も頑丈で、戦いが長引いで…
お花摘みしないとな感じがだんだん…
一か八か近づいて
散弾の様に拡散&着弾したら炸裂する
錬血武装『応変血晶弾』で攻撃!
一体ずつ確実に各個撃破を狙います!
何とか倒したら急いで人のいない所で
こっそりお花摘みを…
そして一息ついた瞬間に
誰かが偶然やって来ちゃうかも!?
●恋華荘の冒険(いつもの)
グリモア猟兵と同じ女子寮、恋華荘に住む仲間の中からももちろん此度の戦いに挑んできた少女たちはいる。
「『お花摘み』しないとな衝動に駆られちゃう毒……あぶなさたっぷりの中を戦わないとなのですか!?」
言葉は一応乙女らしく選んでいるものの、既にそうなってしまう光景でも想像しているのか、何もしないうちから顔が真っ赤になっているセナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)であった。
「しかも相手が相手ですし、動きを止められて、間に合わなく……」
敵のゴールドゴーレムの能力には、黄金化の呪いと言って、相手を黄金に変えて固めてしまう力があるのがわかっている。セナの悪い想像はますます広がるばかりだった。
だが、同行した2人は、そんなセナを安心させるようにともに薄い胸を張る。
「大丈夫ですっ。この程度、電脳魔術師である私には効果ありませんっ」
そう自信満々に薄い胸を叩くのは、アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)だ。
いったい何がそんなに自信満々なのか、そもそも電脳魔術師がこの場合いったいどう関係するのか、そのあたりは正直謎ではあるし、フラグのような気もするのだが……。それでも、とりあえずアイの自信満々な態度はセナを安心させる役にはたったようだ。
「そうそう、一応毒対策に、携帯用酸素ボンベも持ってきたから、安心安心。胞子なんか吸わなきゃへっちゃらだもんね!」
アイと同じ電脳魔術師だけれども、菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は現実的な対案をもって、セナを安心させようと笑顔を向けた。
「ボンベつけて、速攻で行けば間に合うよね!」
2人からそう言われて、セナも少しだけ安心する。
「そ、そうですね。吸わないようにして、出来るだけ素早く倒せば……!」
拳をぎゅっと握って気合を入れつつ、セナは理緒からボンベを受け取る。
そして理緒はアイにもボンベを渡そうとするが、アイはそれは不要だと笑顔でと手を振った。
「大丈夫ですよ。理緒さんもせっかくボンベを用意してくれましたけど、その出番だってありませんから!」
「え、そうなの?」
理緒は首をカックンと傾けて、不思議そうにアイの顔を見る。
胞子を吸わないようにするには息を止めるのが一番単純だが、長時間息を止めながら戦うのは難しいので、酸素ボンベは必須じゃないかと思っていたのだが……アイの考えはそもそもが違っていた。
「ええ、任せてください! 風で胞子を吹き飛ばしてしまいますねっ」
そういうとアイは、お馴染みの【チューリングの神託機械】にて万能コンピュータへアクセスし処理能力を向上させると、待機の動きを操作する電脳魔術【バタフライ効果】を発現させる。
出現した竜巻は、3人を中心に回転し、あたりの胞子を吹き飛ばしていく。
「これでもう胞子に悩まされることはありませんっ!」
やりましたよ見てください!とでも言わんばかりのドヤ顔で薄い胸を張るアイに、理緒もセナも感心したように拍手する。
「さっすがアイさん! この竜巻の中にいたら安全だねっ!」
「す、すごいです……でもこれ、中からどうやって攻撃するのでしょう……?」
そう、風の壁で3人を囲んでしまっているという事は、中にいる3人もまた風の壁の外に干渉はできないという事だ。
「え、あっ。大丈夫ですっ。竜巻でそのまま攻撃しちゃえばいいですからっ」
そう言いながら、アイはちょうど近くに来ていたゴールドゴーレムに向けて竜巻の風を向ける。
「竜巻でバラバラになってくださいっ!」
アイの狙い通り、竜巻に巻き込まれたゴールドゴーレムは、強い風に身体を巻き込まれ捻られて、そのままねじ切られるようにばらばらになった。
どうですかっとまたまた薄い胸を張るアイに理緒は感心して拍手をしていたが……その時、異変に気が付いたのはセナだった。
「あ、風が薄く……」
「えっ?!」
攻撃に使用したために風の壁が薄くなったところに、さらに別のゴールドゴーレムの個体が現れて、【黄金の咆哮】をぶつけてきた。
その咆哮は大気を震わせ揺るがし、そしてアイの生み出した竜巻を相殺して打ち消してしまう。
あとに残されたのは、竜巻で舞い上げられていた大量の胞子……それが一斉に3人めがけて降ってくるのだった。
「そんなーっ?!」
「あわわわ、ふ、二人とも早くボンベをっ」
あらかじめボンベを用意していた理緒と、理緒から渡されていたセナは、多少吸った程度で何とかすぐにボンベで口を塞げたが……アイは間に合わずまともに胞子を吸い込んでしまうのだった。
「こういう時は落ち着いて最適な行動を計算して……って、ええっ!?」
思いっきり胞子を吸ってしまっていたアイは、急激にこみあげてくる尿意をこらえながらも、万能コンピュータにアクセスする。最近このコンピュータの回答はどこかおかしい気もするのだが、今は他に指針もない。
そして導き出された答えは……出してしまえばいいという単純明快なもの。
「う、うぅ……すみません、ちょっと失礼しますっ!」
アイは、理緒とセナに断りを入れると、一目散に近くの草むらへと駆けていった。あまりに慌てすぎて転びそうなくらい前のめりになっていたが、何とか転ばずに草むらの中へと消えていく。
(「神託機械が弾き出した最適解ですから仕方ありませんっ」)
こんな野外で用を足すなんてはしたないが、今は他に手段もないのだ。
草むらの中に身を隠したアイは、慌てるようにスカートの中に手を突っ込んで急いでショーツを降ろすとしゃがみ込む。
ちょろろろろろろろ……。
しゃがみ込むのを待ちきれないというように、アイのつるりとしたクレパスから、綺麗な放物線を描いて黄金水が湯気を立てていく。
「ふぅ……」
真っ赤な顔になりながらも、漏らさずに済んだと安堵の溜め息をついているアイは、そこに近付いてきていた金色の影には気づいていなかった……。
「あ、アイさーん?!」
「お、お花摘みに行ってしまいました……?」
ボンベを装着して襲ってきたゴールドゴーレムと戦っていた理緒とセナは、一目散に離脱したアイを見て一瞬呆気に取られてしまう。
が、乙女のピンチなのはよくわかるので、2人は気を取り直して戦闘を続ける。
携帯用ボンベの酸素がなくなるまではあとわずか。それまでにこれを倒しきらないと、胞子を吸い込む羽目になってしまう。
「金ってたしか、熱とか火に弱かったと思うしっ!」
理緒は電脳魔術【Nimrud lens】で空中にレンズを生成すると、そこから放たれる熱線でゴールドゴーレムを温め溶かしていく。
「……いやべつに、黄金水にしたいわけではないからね?」
「何も言ってませんけどー?!」
理緒の呟きに思わず突っ込むセナだったが、セナはセナで愛用の血槍を猟銃形態に変えて、【錬血武装『応変血晶弾』】の散弾モードで至近距離からゴールドゴーレムを撃っていった。
「……っ、なかなか頑丈ですっ」
「早くしないと、息がっ」
だが、それでも敵はまだ倒れない。
ボンベの残量は刻一刻と迫る……。
さて、唐突だが、ここで場面を変えよう。
そんな3人とは別行動で、1人で戦っている叢雲・黄泉(ヴァンパイアハンター・f27086)である。
黄泉も3人と同じく恋華荘で今は暮らしているのだが、腐れ縁の相方およびターゲットの人物以外とはほとんど関わろうとしないため、今回も単独で狩りをしていた。
「毒の胞子……ですが吸わなければ済むだけの話……」
黄泉は特に対策するでもなく、【妖剣解放】で召喚した妖刀の怨念をまとっての高速機動で戦場を駆け抜けていた。
胞子の濃いあたりでは息を止め、ゴールドゴーレムに入りつけたのちにヒットアンドアウェイ。再び胞子のエリアから離脱するまで駆け抜けて一息。
この繰り返しで、ゴールドゴーレムを既に何体か屠っていた。
そしてまた別のゴールドゴーレムを見つけた黄泉は、それに狙いをつけて戦闘を開始する。
「これを受けてください……!」
【ブラッド・ガイスト】によって封印を解かれた血の刀にて、黄泉に殴りかかってこようとしたゴールドゴーレムをカウンターで両断してトドメを刺したのだった。
「ふぅ……また1体狩れましたね……」
そして一息ついて、次の場所に駆けていこうとしたとき、倒したゴールドゴーレムのすぐ近くに、しゃがんでいる別の黄金像があることに気が付いた。
「クッ、こんな近くにまだ……!」
胞子を吸わないように呼吸を止めたまま、剣を構えて、そのしゃがんでいる1体を警戒する黄泉だが……その黄金像はなぜかしゃがんだまま動かない。
「……動かないなら、今のうちに倒して……って、あれ?」
動かないうちに斬ってしまおうかと近づいた黄泉が見たのは、黄金の小便小娘像と化していたアイの姿であった。
つまりは、アイに近付いて黄金の呪いを仕掛けたゴールドゴーレムを、たまたま黄泉が倒していたという事になる。
「仕方ないですね。グリモア猟兵に連絡して回収してもらいましょう……」
そして、それが寮で見かけた顔だと気付いて一息ついた黄泉だったが、そこでようやく異変に気付いた。
「?! これは……っ、しまった
……!?」
先程の戦闘の際に、黄金化の呪いが込められた打撃が、黄泉の身体をかすめていたのだ。
その結果、攻撃がかすっていた脚からじわじわと黄金化の呪いが黄泉の身体を蝕んできていた。
……そして、脚が黄金化の呪いを受けたという事は。今までのようなヒットアンドアウェイも不可能、つまり胞子からも逃げられないという事で……。
さて、再び場面は理緒とセナの所に戻る。
2人はそれぞれにゴールドゴーレムと戦っていたが、倒しきれないままボンベの残量が尽きてしまった。息を止めながら戦うのも限界。
「きゅ、急に来た……っ?!」
「お花摘みしないといけない感じがだんだん……っ」
理緒もセナも胞子を吸ってしまい尿意がこみあげてきてしまう。
それでも何とか涙目で尿意をこらえつつ、ようやくゴーレムを破壊することができたのだった。
「や、やっとおわったぁ……やっとトイレに行けるー!」
「わ、私もっ、人のいない所に行ってきますっ」
戦闘が終わってホッとした理緒の声に、セナも慌てた声を張り上げ、先程アイがそうしたように草むらに向けて駆けていくのだった。
そして理緒は……。
「行ってらっしゃい、セナさん。それじゃわたしも……あ……」
……ホッとして気が抜けたことで、力も緩んだのか、そのままその場にぺたりと座り込んでしまう。
スカートの中、ショーツを黄色く濡らしていく黄金水が、理緒の座り込んだその場に水たまりを作っていくのだった……。
「アイさんも、セナさんも行っちゃったし……み、みられてない、よね……?」
周りをきょろきょろする理緒。
セナは今行ったばかりだし、アイはまだ戻ってくる気配もない。
よかったとホッと胸をなでおろして……そして自分がペタンと座り込んでいる水たまりに目を向けた。
そこには、理緒の聖水に濡れてキラキラと輝く宝石トリュフがあったのだった。
「宝石トリュフ、欲しかったけど、さすがにこの状態のを持って帰るのは……」
ショーツは濡れて張り付いて気持ち悪いし、狙っていたお宝は聖水塗れだし、踏んだり蹴ったりな理緒であった。
そして草むらに駆けこんだセナは、慌ててショーツを降ろしてしゃがみ込むと、お花摘みを開始した。
しゃあぁーーーーー……。
勢いよく出ていくセナの聖水。
それができらないうちに、セナの傍で草むらががさっと音をたてた。
「えっ?! 誰か来ちゃいました
……?!」
慌ててセナが振り向くとそこには……顔を青ざめさせて苦しそうなままふらふらと歩く涙目の黄泉の姿があった。
「もう、限界……」
「えっと、確か最近寮に来た……?」
先程までアイやセナのいた場所から近くの草むらだ。当然、セナも近くに駆けこんでいたことになる。なので黄金小便小娘像のアイももちろん傍にあるし、そして胞子を吸い込んで尿意が限界になってしまった黄泉もここにいた。
ぷしゅっ。
そしてまだお花摘みの最中のセナの目の前で、黄泉もまた限界を超え、スカートに染みが広がり、脚を伝って雫が地面へと向かっていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リリス・ホワイトフェザー
❤️❤️❤️♀♀
(チノさんf25464)と
【SPD】
と、とにかく素早く倒せれば問題ないはずです!
UCで身軽になっておけば……!
あぁ!!チノさんいったい何を!?
え?出してしまえば気にする必要ない??何言ってるんですか!?
問題しかありませ……あぁ!(終了)
【戦闘】
泣きながら戦闘を終わらせます。
チノ・イク
❤️♀♀
リリスちゃんと(f14244)
【対策】
まぁ、用は済ませておいて、胞子は嵐で跳ね除けておくの。
リリスちゃんね、隙だらけで対策もしてないの?
ちょっとお灸を据えなきゃねぇ?
ほらほら、我慢は毒よ〜?(終わらせる)
ちゃあんと反省するように写真も撮っておくの。
【戦闘】
UCで黄金化したものや無機物をまとめて嵐で吹っ飛ばせばいいのね?
毒を吸い込まないようにと、倒せるように援護するの。
戦いが終わったら、リリスちゃんを写真で脅してトリュフ豚になってもらうの、頑張ってね〜。(毒範囲外で高見の見物するマジ外道)
●対策は出すことですよ?
キノコの群生地の中を、2人の大胆な恰好をしたエルフのコンビが駆けていた。
「と、とにかく素早く倒せれば問題ないはずです!」
そんなことを言いながら、白いレオタード姿のリリス・ホワイトフェザー(エンジェルシーフ☆リリス・f14244)は、胞子の充満する中を特に対策もなく駆けていた。
そんなリリスの後方から、黒いビキニスタイルのチノ・イク(エルフのスカイダンサー・f25464)が追いかけるように走っていく。
ちなみにチノは、【クライシスゾーン】で生み出した竜巻を自らの身体の周りに纏わせることで、胞子を吹き飛ばしながら移動しているので、ほとんど胞子を吸うことなくこの場にいる。多少吸ってしまったとしても、事前に用を足してきているので大きな問題にはならないだろう。
「リリスちゃん、対策もしてないの?」
「我慢できるうちに倒してしまえばいいんですっ」
一方のリリスは、既に胞子も吸ってしまっている。
ゴールドゴーレムと遭遇した時には、早くも尿意がじわじわと高まってきていた。
「行きますっ!」
我慢できるうちにと、リリスは更に高速で駆けて、ゴールドゴーレムへと斬りかかっていくのだった。
「毒は吸い込まないように……まとめて吹っ飛ばせばいいのね?」
チノは自らの周りに纏っているクライシスゾーンの竜巻を巧みに使い、近付いてきたゴールドゴーレムと戦っていた。
「……っと、こんなモノかしら?」
チノの竜巻に巻き込まれたゴールドゴーレムは、風の圧力に身体をねじ切られ、金塊となって崩れていく。チノが胞子をほとんど吸っておらず体調も万全という事もあって、こちらは危なげなく戦闘を終えているのだが……。
問題はやはりリリスだ。
「うぅ……素早く……もっと素早く……!」
リリスは【シーブズ・ギャンビット】を用いてゴールドゴーレムに素早いダガーでの連続攻撃を叩きこんでいるのだが、ダガーの刃ではダメージもあまり大きくなく、幾度斬りつけてもなかなか致命傷には至らない。尿意を我慢しているために、内股で足をぷるぷる震えさせているのだからなおさら力も入らない。
パワーが足りないのなら、それを補うべくさらに速度を増す必要がある。
このユーベルコード、更に素早くなるためには服を脱ぐなどして身軽になればいいのだが……問題は、リリスが着ているのは、エンジェルシーフの白いレオタードだけという事だ。これを脱ぎ捨ててしまえば、確かに速くはなるが……当然なにも身に着けていないという状態になってしまう。
それでも、尿意が限界を超えて決壊するよりはましだろうか。
「し、仕方ありませんっ」
意を決したリリスは、レオタードを脱ぎ捨てて裸になった。
そしてそれにより向上したスピードでゴーレムを斬りつけ、ついに打ち倒す。
「た、倒しました……そ、それではそろそろ……」
戻りましょうと言いかけたりリスだが、戦闘恩を聞きつけたのか、更にこちらに近づいてくるゴールドゴーレムの姿が見えた。
もう1戦戦っているほどの余裕はない。主に尿意的な問題で。
だけれども、チノはリリスが帰らないようにその場でがっしと肩を掴んでいた。
「まだ宝石トリュフもみつけてないし、帰らないよ?」
「で、でも、私もう……」
限界だと、レオタード脱ぎ捨てた裸のまま涙目でぷるぷる震えるリリスに、チノはいい笑顔で、対策を怠った自分が悪いのだと告げるのだった。
「ちょっとお灸を据えなきゃねぇ?」
「そ、それは後で……って、あぁ!? チノさんいったい何を!?」
そしてチノは、嫌がるリリスの、もう限界に近い下腹部を抑えるようにしてさするのだった。
「ほらほら、我慢は毒よ〜? 出してしまえば気にする必要ないからね~」
「出してしまえば……って、何言ってるんですか!? 問題しかありませ……あぁ……」
ぷしゅっ。じょろろろろろろ……。
リリスの文句は最後まで言われることはなかった。
我慢に我慢を重ねてきた尿意が、お腹を刺激されたらどうなってしまうかなんて自明の理だ。
リリスは立ったままその股間から黄金水の放物線を解き放ってしまったのだった。
パシャッ。
「えっ?!」
「ちゃあんと反省するように写真も撮っておくの♪」
しかも笑顔のまま、チノは更に恐ろしい事を言う。
この友人関係続けても大丈夫?……と思わず心配になってしまうのだが、もちろんその写真にはリリスが綺麗な放物線を描いていたシーンがきっちりと写されていたのだった。
その後、裸のまま泣きながらダガーを振りまわしたリリスは、近付いてきたゴールドゴーレムをあっさりと解体してしまったという。
「こ、これでやっと帰れ……」
「あ、まだよ。リリスちゃん、宝石トリュフも探してきて♪」
写真を見せながら笑顔でそんなことを言ってくるチノに、涙目で恨みがましい視線をぶつけながら、リリスはキノコ探しに走るのだった。
もちろんその最中にはますます胞子を吸い込むことになり、そしてさらなる尿意も訪れて……。
そんなリリスを、竜巻で胞子を吹き飛ばしている安全圏で、チノはニコニコ見つめているのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アンナ・フランツウェイ
オリガ(f12132)と一緒に
なんというか…すごい依頼だなぁ…。と、とにかく私とオリガに【呪詛】を掛けて膀胱を一時的に麻痺させよう。これで30秒持つといいなぁ…。
私は前線で敵に突貫。【断罪兵器シンズ・ブレイカー】を構えUCを発動。血をブースターにして突撃、【鎧砕き】【なぎ払い】【範囲攻撃】で黄金像をなぎ払っていく。
…けど、立ち止まった際に力が抜け、その…漏らしちゃう。出始めたらもう止まらず、水溜まりを作っちゃう。 オリガが抱きしめてくれるけど、彼女も漏らしている…。
彼女に情けない姿を晒させている不甲斐無さと、その優しさに泣きながら、私達は一緒に水溜まりを広げていく…。
◎、出すシーン希望です
オリガ・ホーリエル
【アンナ(f03717)と共に】
な、なんて戦場に来ちゃったのかしら…。とにかく短期決戦で終わらせましょうって尿意対策してくれたの?ありがとうアンナ!
あたしはアンナの援護! 『全力魔法』『属性攻撃』を乗せた『蒼き激情の歌』を拡散させるように放ち『範囲攻撃』 。胞子ごと黄金像を溶断していくわ。尿意は…気合で我慢しましょう…。
戦闘後敢えて胞子を吸う&水分摂取であたしも出した状態になり、アンナを抱きしめ頭を撫でて慰めてあげる。彼女の気持ちと尿意が落ち着くまで、一緒に暖かい水溜まりを作りながら…。
「大丈夫よアンナ。だから…我慢せずに一緒に出し切りましょう」
・アドリブ歓迎、出している描写希望
●黄金色の百合の花?
「なんというか……すごい依頼だなぁ……」
「な、なんて戦場に来ちゃったのかしら……」
アンナ・フランツウェイ(断罪の御手・f03717)とオリガ・ホーリエル(黒き天使を支える者・f12132)のコンビは、早くもこの場に来たことを後悔し始めていた。
無理もない。ほんの一息胞子を吸ってしまっただけで、尿意がこみあげてきたのだ。聞くと体験するとはまさに大違いである。
「ど、どうしよう、アンナ?」
オリガは早くもぷるぷると足を震えさせ、内股になっている。
「だ、大丈夫。とりあえずこれで何とか持たせよう」
オリガを安心させるように、アンナはオリガと自分自身に呪詛をかける。
呪詛の内容は、肉体機能の一部麻痺……わかりやすく言えば膀胱の機能をマヒさせたのだ。
「尿意対策してくれたの? ありがとうアンナ!」
(「これで持つといいなぁ……」)
尿意を我慢していた苦しさが消え去ったことでアンナに抱きつかんばかりに感謝しているオリガだが、アンナ自身はこの効果がどこまで続くかは懐疑的。
なので。
「とにかくあとは、急いで敵を片付けて離脱しましょう」
「ええ! とにかく短期決戦で終わらせましょう!」
というわけで、近くに見かけたゴールドゴーレムめがけてアンナは吶喊していき、オリガはその援護へとまわる。
迫りくる複数体のゴールドゴーレムに対し、吶喊していったアンナは『断罪兵器シンズ・ブレイカー』を手にその呪いの拳を受け流していた。
そこにオリガからの援護攻撃が飛んでくる。
「さぁ、燃え尽きさせてあげますわよ!」
オリガが【蒼き激情の歌】にて拡声器から放った炎の刃が、ゴールドゴーレムはおろか胞子さえも燃え尽きよとばかりに拡散していき、次々とゴールドゴーレムに炸裂していく。そして、それで動きの止まったゴールドゴーレムめがけて、アンナが断罪兵器を大きく振りかぶった。
「私の命を……この一撃に賭ける!」
己の血をブースターとし、その勢いを持って一気に複数のゴールドゴーレムを纏めて薙ぎ払うアンナの【スカーレッドウィング・エンド】の一閃。オリガの炎で溶解しかかり脆くなっていた黄金像の群れは、アンナのひと薙ぎで全て両断され、金塊となるのだった。
「ふぅ……なんとかなったわね……」
戦いがひと段落し、立ち止まって肩で息をつくアンナ。
だが、戦闘後で気が抜けたのか、アンナが駆けていた呪詛もその効果を失い、そして当然尿意が復活した。そしてそれは、戦闘後で力の抜けていたアンナの抗えるものではなく……。
ぷしっ。ちょろろろろ……。
「あ、ああ……あああ……」
とめどなく流れる黄金の聖水が、アンナのショーツから洩れ、ミニスカートを濡らし、放物線描く滝のように地面に降り注いで水たまりを作っていく。
出始めたらもう止まらない。
絶望的な表情で、アンナは瞳に涙を湛えてオリガの方を見る。
「大丈夫よ、アンナ……」
そんなアンナを慰めようと、オリガは正面からぎゅっとアンナを抱きしめた。
オリガに情けない姿を晒させている不甲斐無さを感じると同時に、オリガの優しさに触れて、アンナはオリガの腕の中で泣き始めた。
「大丈夫だから……だから、我慢せずに一緒に出し切りましょう?」
「えっ……?」
……そう。ぎゅっと正面からアンナを抱きしめたオリガもまた、呪詛の効果が切れ尿意を気合で我慢するのも限界を超えていたのである。
つまり、じょぼー……とオリガの白いワンピースにもみるみるうちに黄色い染みが広がっていき、その生暖かさは、アンナの下腹部を温めていくのだった……。
共に歩むことを誓った少女たちが、抱き合い互いを慰めながら絆を確かめ合う美しい光景がそこにあった。
ただし、ちょろろろろ……という放尿音と、足元に広がる水たまりさえなければ、だが。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シャルロット・シフファート
ソロ描写希望。
「うう...も、漏れちゃう...」
胞子を吸わないようにマスクを用意したは良いものの...
ゴールドこーレムの攻撃てマスクが破損し、強烈な尿意に教われる。
黒ニーソの内股を擦り付け、股に手を当てている姿はとても扇情的。
余りの尿意に耐えられず転移を使って戦線離脱を図ろうとするもそこにゴーレムが襲撃して着地の際に木に背中をぶつけてしまう。
そこで堰を切ったように内股からせせらぎのように恥水が漏れだし、絶対領域の間から黒ニーソを濡らしながら溢れ出す。
『ふ、ふふ...し、し、死ねぇーー!!』
と、羞恥に涙ぐみながらユーベルコードを使い凪ぎ払う。
●お嬢様は粗相などしませんのよ?
「うう……も、漏れちゃう……」
冒頭からいきなりだが、シャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス CV釘宮理恵・f23708)は、現在乙女の尊厳の大ピンチ中だった。
片手でスカートの上から股を押さえつけ、ぷるぷる震える内股をこすり合わせながら、涙目でゴールドゴーレムの拳から逃れようと四苦八苦していた。
「うう……どうしてこんなことに……」
シャルロットだって、当然この場所がどういう場所かはわかってやってきている。
だからこそ、準備は万端だった。
胞子を吸わないようにとマスクを着用し、なるべく短時間で戦闘を終了させて帰ろうと、最初から全開でユーベルコード【万象を灼す未踏級の理たる聖火世界】により生み出される異界の炎を解き放ち、近付くゴールドゴーレムを薙ぎ払っていたのだ。
ただ問題は、シャルロットは今回、万が一の粗相があった時に人に見られたくなかったからか、ひとりでこの場にやってきており、そして1人に対して襲い掛かってきたゴールドゴーレムの数が想定以上に多かったという事である。
異界の炎を操りゴールドゴーレムと戦っていくが、多勢に無勢。1体を倒したところで、横から現れた敵の拳を避けきることができずに、マスクが引きちぎられてしまい……破損したマスクではもちろん胞子を防ぐことなどできずに……。
というわけで、冒頭の状況になったのであった。
「と、とにかく今は逃げないと……」
さすがに尿意を我慢するのも限界で、戦線離脱を図るしかないと踵を返すシャルロットだったが……それを黙って逃がすようなゴールドゴーレムではなかった。
黄金の拳を振るい、複数体で左右から襲い来るゴールドゴーレムの攻撃を避けきれず。シャルロットはパンチを喰らって吹き飛ばされ、近くの木の幹に激突してしまう。
「かはっ……あっ……」
そして樹の幹を背にし、膝を立て、スカートが捲れてショーツも見えている、いわゆるM字開脚の体勢で崩れ落ちて座り込んでしまったシャルロットは、その衝撃でこらえていたものが噴き出してしまった。
ぷしゅっ。
しゃああああーーーーーーー。
ショーツの布越しに噴き出す聖水の放物線。
それは黒いニーソックスを、そして絶対領域の生身の太ももを飛沫で濡らしながら、前方に放出されていく。
よほど溜まっていたのか、勢いは止まることなく、川のせせらぎのようにしばらく流れていくのだった……。
そしてそんな状態のシャルロットを、近付いてきたゴールドゴーレムが見下ろしている。
黄金像の表情はもちろん変わりはしないのだが、それはまるで憐れんでいるようにシャルロットには見えて……。
「ふふ、ふふふ……し、し、死ねぇーー!!」
羞恥で顔を真っ赤にしたシャルロットの激しい炎が吹き荒れて黄金像を飲み込んでいくのだった……。
大成功
🔵🔵🔵
雷田・赫子
◎
連れション歓迎
WIZ
「尿意を強烈に呼び覚ます毒キノコの群生地帯とは厄介ですね」
人派ドラゴニアンの赫子は空から様子を窺う。
「しかし私は怯まないですよ」
ユーベルコード「巫覡載霊の舞」を発動。対象の攻撃を軽減する神霊体に変身しつつ、衝撃波を放つなぎなたでの攻撃を試みる。
尿意を催した場合は敵に向けて躊躇なく放尿して牽制する。
「皆さん、尿意を我慢しては体に毒ですよ」
ザインクライネ・メーベルナッハ
おお…っ、小水が出したくて堪らぬ…っ。
これがキノコの胞子の力か…!
(既に興奮状態)
だがこの程度の尿意に屈する私ではない、【気合い】で耐えて進むことこそ騎士の道よ!行くぞ!
(実際は耐えた後の放出快感目当て。なので色欲孕みの騎士の道発動)
敵の拳による攻撃に注意しつつ、バスタードソードで攻撃してゆこう。斬りつけ方さえ注意すれば刃は通るはずだ。
だが攻撃の反動、回避時の振動が下腹に伝わり…おお、堪らんっ…♪
何度か繰り返すうち、最終的には決壊してしまうだろう…ああっ、見るな、見るなぁぁ…♪
(失禁見られて気持ちよくなりながら絶頂)
…おおっ、出した傍からまた尿意がっ♪これは嬉し…いや厳しい戦場だな!
ラピス・ノーティラ
放出シーン希望(◎♥♥♥)
世の中には変なキノコもあるもんだねぇ…とはいえ、犠牲になった女の子はしっかり弔ってあげないと。
一応胞子対策にマントで口元を覆って、尿意を催しても最初は我慢しながら戦うよ。
UCで遠距離から攻撃して、常に距離を保ちながら相手の攻撃に気を付けないとね。
うう、だんだんおしっこしたくなってきちゃった…でももうちょっと我慢…だって、我慢してから出すのって気持ち良いんだもん❤
…あ、今攻撃されたら!?
(回避しようとしますが、成功失敗問わず漏らしてしまいます)
はぁ~、お外でお漏らし…気持ち、良い~❤
(見られても気にせず出してスッキリしますが、また胞子を吸って尿意を催しながら戦います)
●乙女の恥じらい #とは
「世の中には変なキノコもあるもんだねぇ……」
しみじみと呟きながら、ラピス・ノーティラ(強化人間のスピリットヒーロー・f18909)は、その変なキノコの生えている一帯へとやってきた。
変なキノコはともかく、犠牲者の成れの果てでもあるゴールドゴーレムは、きちんと弔ってやらないと……と、この時点では比較的真面目に考えてはいた。
「尿意を強烈に呼び覚ます毒キノコの群生地帯とは、厄介ですね」
ラピスから視線を上にあげると、上空を羽ばたいているドラゴニアンの雷田・赫子(人派ドラゴニアンの大胆お姉さん・f27088)もいる。
「しかし私は怯まないですよ」
赫子は、割と余裕でそう嘯いている、上空を舞っているだけに胞子はここまで飛んでこないだろうとの予測だろうか。しっかりとマントで口元を抑えているラピスと違い、赫子はそれ以上の対策をしているようには見受けられない。
それでも上空を飛んでいるだけ、本当に何の対策もしていないザインクライネ・メーベルナッハ(白金纏う聖翼の姫騎士・f14641)よりはマシだろうか。
「おおっ、小水が出したくて堪らぬっ。これがキノコの胞子の力か……!」
ザインクライネは到着早々に胞子を吸い込んでしまい、尿意がこみあげてきていたのだった。
「ちょっと、大丈夫なの?」
「問題ない。この程度の尿意に屈する私ではない、気合いで耐えて進むことこそ騎士の道よ! 行くぞ!」
心配そうに……というか少し呆れ気味なラピスの問いかけにも、興奮気味に答え、ザインクライネは3人の先陣を切って、ゴールドゴーレムへと向かっていく。
ちなみに言っておくが、もちろん大丈夫じゃない。
わらわらと近づいてくるゴールドゴーレムの群れに対し、ザインクライネは先頭で1人バスタードソードを振るっていた。
黄金の呪いを振りまく拳を喰らわないように留意して、その拳を剣で受けつつ、返す刀で斬り付けていく。金属製のゴーレムであっても所詮は柔らかい黄金、斬り方に注意していれば刃も十分通る。
特に今のザインクライネは、とある理由で強化されているのだからなおさら。
さらには上空からは赫子の【巫覡載霊の舞】にて振りまわされた薙刀から放たれる衝撃波がゴールドゴーレムに叩き付けられ、後方からはラピスの【クライシスゾーン】による超次元の竜巻がゴールドゴーレムを吹き飛ばしている。
3人の連携もしっかりととれていて、このまま何もなければ、このあたりのゴールドゴーレムを全滅させるのも容易いだろうと思われた。
……もちろん、このまま何もないなんてことはない。
「うう、だんだんおしっこしたくなってきちゃった……でももうちょっと我慢……」
ラピスが内股をもじもじし始める。マントで口を覆っていても、戦いの中で動き回れば、それもズレてしまい、胞子を吸ってしまうのは避けられない。
なので当然こみあげてくる尿意が、そろそろ限界に近づこうとしていた。
……とはいえ、我慢している理由は、漏らしたくないからではなく。
(「我慢してから出すのって気持ち良いんだもん❤」)
……聞かなかったことにしましょう。
それはともかく、多少は対策をしていたラピスでこれなのだ。
では無対策だったザインクライネがどうなっているかというと……言うまでもない事になっている。
「……おお、堪らんっ……♪」
近接戦闘を担当していたザインクライネは、敵に攻撃を当てるたび、あるいは敵の攻撃を回避するたびに、その振動が下腹部を刺激し続けている。
開幕からいきなり尿意に襲われていたザインクライネの膀胱は既に満杯で、今にも決壊して洪水を引き起こしそうなダムのようだ。
……にもかかわらず、それを喜んで興奮しているザインクライネ。
実を言うと最初から、尿意を極限まで耐えた後の放出快感目当てなので……【色欲孕みの騎士の道】すなわち、本当は性的な快楽を貪りたいという欲求のために行動していたために、自己強化まで発動していたという……。
ダメだこの戦場、こんな奴らしかいない。
い、いや、もう1人、頼みの綱の赫子がいる、はず。
……などと一縷の望みを込めて空を見上げてみると、雨が降ってきた。
それもぽつりぽつりではなく、どじゃーっと……ごくごく狭い範囲だけに。
上を見上げても雨雲はない。あるのは飛んでいる赫子だけで……雨はそこから……ってか雨じゃねぇ!
「皆さん、尿意を我慢しては体に毒ですよ」
いつの間にか胞子を吸って尿意がこみあげてきたため、躊躇なく巫女装束をめくり、空からゴールドゴーレムに向けて放尿している赫子の姿がそこにあった……。
一応、敵に対する牽制のつもりだろうか……黄金像の上で煌めく各この黄金水……非常にアカン絵面な気がする。
そして、それをきっかけに(?)ザインクライネとラピスも続けて決壊していくのだった。
「……ああっ、見るな、見るなぁぁ……♪」
見るなといいつつ、全く隠そうとしていないザインクライネ。
騎士らしい純白のミニスカートを自らめくりあげると、その下のショーツからぷしゅっと染みて漏れだした黄金水は、そのまま煌めく滝のように放物線を描いて大地に吸い込まれていく。
「ああっ……あああぁああぁ~~~~♪」
そして、その放出感と、それを見せているという開放感から、ザインクライネの興奮は最高潮に達し、そのまま絶頂してしまうのだった。
「はぁ~、お外でお漏らし…気持ち、良い~❤」
そしてラピスも。
ラピスの大胆すぎる衣装の、股間をわずかに覆う布を、自らずらしてその下のクレパスを晒したと思えば、そこからじょろぉぉぉーーーーと音を立てて聖水の滝が流れ出す。そこだけ見れば飛沫で虹がかかりそうな荘厳な光景、なのかもしれない。多分そう思ったのはただの気の迷い。
「見られながらするの、気持ちいいかも~♥」
見ているのが割と同類項なザインクライネや各子だけだとはいえ、全く気にすることなく放出を続けるラピスであった。
そして、3人とも出し切ってスッキリした後……。
「おおっ、出した傍からまた尿意がっ♪ これは嬉し……いや厳しい戦場だな!」
嬉しさの本音を全く隠しきれていないザインクライネがそんな声を上げるが、それは赫子もラピスも同感らしい。
3人とも再び胞子を吸って尿意が高まってくるのを気にせずに、更に戦いを続けるのだった。
そして歴史は繰り返す。
……もう勝手にしてください。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エリスティア・イクシード
❤️❤️❤️
●アドリブOK
【WIZ】
【対策】
ー対応策ー司令官指示ー苦戦を要求ー戦闘開始ー
胞子が直接……!?
こ、このままじゃ、私……!
必死に耐えながら戦闘を開始。
【戦闘】
苦戦を要求されてる……命令は絶対……!黄金化の呪いにも対応しないと!
能力を上げながら、毒に耐えて射撃戦をしていくわ。
毒が許容範囲を超えたら、排出するしかない……!
戦闘中じゃ装備は外せない……!
どうしたら……!
(どうしようもないという声もどんどん大きくなる……最後は絶望して受け容れて、能力を向上)
戦闘を再開します……。
(戦闘終了後は汚染されたまま帰投)
●司令官の命令は絶対です
ゲームから抜け出てきたような少女が1人、毒キノコの溢れるこの地に降り立った。
幻のSTGゲームのキャラクター、エリスティア・イクシード(Unachievable・f25661)である。
今やバーチャルキャラクターとして一個の人格を持つようになった彼女は、【グッドナイス・ブレイヴァー】の中継越しに聞こえてくる司令官の指揮に従い、戦闘を行うのだ。
「対応策……司令官、指示を求む……」
この地の毒の特製はエリスティアも聞き及んでいる。
今は生身の肉体を得ているエリスティアだ、当然生理現象も発生する。
なのでどう対処すればいいのか中継の向こうの司令官に尋ねたのだが……司令官、すなわち視聴者からの要求はシンプルだった。
苦戦を要求。
ただそれだけ。対策ではない。
「苦戦を要求されてる……命令は絶対……!」
司令官に要求されたならば答えるのが自分の役割。
苦戦を求められているということは、胞子に対して対応せずに、その毒の中で戦えと言う事だろう。
扇情的な白いコスチュームと揃いの白い銃を構え、エリスティアはゴールドゴーレムへと立ち向かっていった。
「毒に耐えながら……黄金化の呪いにも対処しないと……!」
ゆえにエリスティアが選んだ戦い方は射撃戦。
ゴールドゴーレムとの適度な距離を保ちつつ、つかず離れずでソーシャルレーザーのビームを当てていく。
だが、視聴者の応援で能力が上がっているとは言えど、銃撃を散発的に当てては移動して距離を保つその戦い方では、見栄えは悪くないが時間がかかる。
そして時間がかかるという事は、胞子の毒にも置かされてしまうという事だ。
「くっ……胞子の毒が……! こ、このままじゃ、私……!」
胞子を吸ってしまえば生身の身体は抗えない。尿意がすぐにこみあげてくる。
必死に耐えながら戦うエリスティアだが、次第に動きも鈍っていく。我慢を重ねて顔も紅潮してくる。
限界が近いことを悟ったエリスティアは、内股で脚をがくがく震えさせながら、司令官に尋ねた。
「どうしたら……!」
だが、頼みの綱であったはずの司令官から聞こえてくる声は、どうしようもない。出してしまおう。その繰り返しだけだった。
(「確かに毒が許容範囲を超えたら、排出するしかない……! でも、戦闘中じゃ装備は外せない
……!」)
どうすればいいのかわからないエリスティアの耳に響き続ける、どうしようもない。出してしまおう。そう繰り返しリフレインする司令官からのメッセージ。
一縷の望みを賭けてもう一度、もう限界だと訴えても、答えは変わらない。
「あ、ああ……」
絶望的な表情になったエリスティアの股間から、白いコスチュームを汚すように黄金の聖水が放出された。
じょろろろろろろろろ……。
その音も、綺麗に放物線を描く黄金水も、中継用ドローンはしっかりととらえ、司令官に全てを届けるのだった……。
「戦闘を再開します……」
すべて出し切ったエリスティアは、自らが作った水たまりの中を駆けるようにして、再び戦いに赴くのだった。
帰投するまで、あと何度これを繰り返すのかは、誰にもわからない。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
キノコの側からしますと、肥料や水分を得る為の手段、なのですかねぇ?(遠い目)
【遍界招】を使用『耐性強化』の能力を持つ『腕輪型祭器』を召喚し着用しましょう。
此方は『ほぼ何にでも効く代わり「無効化」ではなく「先送り」』『致命的な物は「反動」に変換』という品ですから、この場合は『外した際に吸った分全ての尿意が纏めて出る』形になる筈ですので、帰還後にトイレに行ってから外せば、何とか?
尿意への対策さえ出来れば、後は『FBS』で飛行しつつ『FRS』『FSS』の[砲撃]&[範囲攻撃]で対処出来そうでしょうかぁ。
間違っても途中で『腕輪』が外れないよう、注意して戦いませんと(ぷるぷる)。
相馬・雷光
◎♥♥♥
こういう戦場に巡り合っちゃう宿命を感じるわ……
マフラーをマスク代わりにして、ちょっとでも防ぐわ
元々の【毒耐性】【呪詛耐性】もあるし、それなりに時間は稼げるでしょ
二挺のヴァジュラブラスターで雷撃弾を撃ち込む!(属性攻撃・乱れ打ち)
金はかなり電気伝導率が高い金属だけど……効き目はどうかしら?
ま、私にはこれしかないんだけどね!
……ヤバ、銃撃の反動で催してきた……
あの拳は受けたらマズい!
【ジャンプ】で飛び退いて回避して――ちゃくちの、しょうげきで、とめどなく……
褐色の肌に、白のレオタード、よく映えるのよね
真っ白だから、汚れたら際立つっていうか……
消し飛べえええ!(全力魔法・帝釈天降魔砲)
●宿命の戦場……と書くとカッコいいかも?
「こういう戦場に巡り合っちゃう宿命を感じるわ……」
と、どことなく遠い目をして、相馬・雷光(雷霆の降魔忍・f14459)は戦場に降り立った。
来てはみたものの、これから先に待ち受ける運命を思うと……やはり帰りたくなってくる。
「……って、そういうわけにもいかないわよね」
半ば諦めの表情で、せめて少しでも胞子を防ごうと、マフラーを何重にも顔に巻いてマスクの代わりにするのだった。もともと毒体制もあるのだし、これでしばらくは耐えられるだろう。……そう期待して。
そして、雷光の傍らには、やはり同じように遠い目をしている猟兵がいた。
「キノコの側からしますと、肥料や水分を得る為の手段、なのですかねぇ?」
なるほど、生物学的に考えればそのあたりが理由とは考えられるだろうか。つまりこのあたりのキノコは、尿を誘発して、その尿を受けて育つ、という事だろうか。
……などという事を考えるほど、思わず現実逃避をしてしまう夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)であった。
一応るこるは、胞子対策として【豊乳女神の加護・遍界招】で生み出した祭器を身につけている。この祭器は環境適応の祭器で、毒に対する耐性強化にはなるのだが……問題は耐性による無効化が、祭器の腕輪を付けている間に限られるという事だ。つまりは問題の先送りである。
つまりこの場合、胞子の毒をいくら吸っても尿意には耐えられるが……確実に尿は溜まり、腕輪を外した途端に決壊することになるだろう。
「間違っても途中で腕輪が外れないよう、注意して戦いませんと……」
そうなった時のことを思うと、ぷるぷる震えてしまうるこるだった。
ともあれそれぞれに対策を施した2人は、キノコの中を歩いていき、そして程なくしてゴールドゴーレムに遭遇する。
「来たわね。時間かけてられないわ。速攻で片づけるわよ!」
「はいですぅ!」
2人の思いは共通だ。
こんな場所にいつまでもいたくはない。万一の漏れがあっても困る。
だから速攻を狙って、2人は先制で攻撃を仕掛けていった。
雷光はヴァジュラブラスター二丁拳銃で雷撃弾を乱射していく。
「金は電気通りやすい金属だし、効き目あるんじゃない?」
そうでなくても、雷光にとって手段はこれしかないわけなのだが……それはそれ、友好な手であることには違いはない。
雷撃に撃たれたゴールドゴーレムは、身体に迸る電撃でショックを受けたのか、一瞬足が止まる。
そこに、るこるのフロートシステムによる攻撃が炸裂した。
浮遊砲台フローティングレイシステムからの一斉射撃が、脚を止めたゴールドゴーレムに四方八方から突き刺さり、一気に金塊へと変えていく。
「よし、まずひとつ! 次々行くわよ!」
「はいですぅっ!」
こうして2人はコンビで次々とゴールドゴーレムを屠っていくのだが……しかし戦いの中でじわじわと胞子の毒は2人を蝕んでいっているのだった。
「……ヤバ、銃撃の反動で催してきた……」
二丁拳銃を連続で撃っていた雷光は、その銃の反動がじんじんと下腹部に響いてきて、その刺激が尿意をさらに昂らせている。
「だいじょうぶですかぁ……?」
心配そうに声をかけるるこるだが、実はるこるにとっても他人ごとではない。
なぜなら、祭器の腕輪の力で尿意を感じなくなってはいるものの、マフラーをマスク代わりにしていた雷光と違い、胞子を吸う事に対しては無防備なるこるだ、雷光がそろそろ我慢も限界になってきたというのなら、自分はもうとっくにその状態ということなのだから。
「だ、だいじょうぶ……まだなんとか……」
雷光は気丈にも、青ざめた顔で笑顔を作り、るこるに返事をした。
……が、そうやって励まし合う2人を狙って、ゴールドゴーレムが拳を振るってくる。黄金化の呪いのかかった拳を。
「あの拳は受けたらマズい!」
「きゃぁっ?!」
咄嗟に2人は、その拳を避けるために飛び去った。
ジャンプして、後方に。
すたんっ、と雷光は綺麗に着地はしたのだが……我慢も限界に来ていたところに、その着地の衝撃はまずかった。
ぷしゅっ。
布越しに水が漏れる音がしたかと思うと、雷光の褐色肌に映える白いレオタードにみるみる黄色い染みが広がっていくのだった。
「あ、ああ……ああーーーーー?!」
羞恥で真っ赤になった雷光は、涙目のままヴァジュラブラスターを、今殴りかかってきたゴールドゴーレムに向ける。
「消し飛べええええええええええええ!」
全力の【帝釈天降魔砲】がゴールドゴーレムを、文字通り消し飛ばすのだった。
なお、雷光と同時に飛び去って回避していたるこるはどうなっていたかというと……わずかに避けきれなかった攻撃が腕にかすっていたことと、そのジャンプの着地の衝撃によって、祭器の腕輪が外れてしまっていて……。
……いや、これ以上は語るのはやめておこう。結果を指し示すヒントは既に本文中にあるのだから……。
大成功
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シルバップ・シノイトビクス
「なるほど、過剰な尿意を催す毒、ですか……」
つまり充分な水分や塩分・ミネラルを補充し続けないと脱水症状に陥る危険が非常に高い、と。
というわけで、事前に塩分・糖分を含んだ飲料水のボトルを拠点に数多く用意して、荷物にならぬようUCによる把握認識内からの転移で都度確保ということで。
変に我慢をしては動きが鈍りますので、都度排出していく所存です。心ゆくまでどうぞです(何を)
「こちらのことはご心配なく、はい。慣れていますので」
ゴーレム群に対しては、フラニィさん(f04189)に上空に移動していただき、そちらに向けてUCで転送です。
彼女の火力+最強武器・地面の威力ならば、威力不足の心配は無いでしょう、はい。
フランチェスカ・ヴァレンタイン
シルヴィさん(f00938)と
何でこうピンポイントにアレな毒が…?
一応宇宙空間用の機能に生理現象に対するものもあるにはあるんですが…
あまり使いたくないのも確かですので、胞子をなるべく吸わない方向でひとつ
翼を羽ばたかせて周囲の空気の対流を調整することで胞子を散らし、毒の影響を最低限に抑えましょう
…側にいるシルヴィさんは盛大にその煽りを被るとは思いますが、まあそれでも構わないとのことですし。ええ、気にしない方向で(
あとは打ち合わせ通り、UCを発動しての極超音速機動で高高度へと
転送されてくるゴーレムを待ち構えて、空中戦闘機動からの斧槍やら蹴りの一撃で片っ端から地表へ叩き返すだけの簡単なオシゴトです?
●我慢しなければいいのです、はい
「なるほど、過剰な尿意を催す毒、ですか……」
「何でこうピンポイントにアレな毒が……?」
グリモア猟兵の話を聞き、現場にやってきて、そして溜息をつく2人だった。
「つまり充分な水分や塩分・ミネラルを補充し続けないと脱水症状に陥る危険が非常に高い、と」
今までにない方向性でこの毒の危険性を考えているのは、シルバップ・シノイトビクス(誉れ全き・f00938)だ。
確かに言われてみればシルバップの言う通り。何度も何度も強制的に放尿させられれば、脱水症状になってしかりだ。
ではなぜ今までその視点がなかったかというと……当然、こんな場所で何度も何度も放尿する羽目にはなりたくないからだ。
「……シルヴィさんは、どれだけ長時間ここにいるつもりですか」
シルヴィことシルバップの言葉を聞いて、少しだけ呆れた声を出すのは、フランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)だ。今回はこの2人、ペアでの参戦である。もっとも早速相棒に対して呆れているという状態ではあったが……。
「大丈夫です、フラニィさん。事前に塩分・糖分を含んだ飲料水のボトルを拠点に数多く用意しておきました。変に我慢をしては動きが鈍りますので、都度排出していく所存です」
しかし、フラニィことフランチェスカの心配というか呆れもどこ吹く風で、むしろ自信満々に水分補給の用意は万全だと語るシルバップであるいやちょっと待て、最後に何かおかしなこと言ってなかったかこの娘さん?
「心ゆくまでどうぞです!」
何を言っているのか。誰に言っているのか。
少なくともフランチェスカは頭を抱えて……数秒後、まあいいかと諦めたように空へと舞い上がるのだった。
「それでは、手はず通り私は上空にいますわね?」
「こちらのことはご心配なく、はい」
そしてシルバップは、フランチェスカを見送ると、ゴールドゴーレム群のいるあたりまで駆けていくのだった。もちろん地上を。毒の胞子の充満する中を。
「一応宇宙空間用の機能に生理現象に対するものもあるにはあるんですが……」
上空を飛ぶフランチェスカはそんなことを想う。
これは当たり前だ。宇宙空間での戦闘を行う鎧装騎兵なら、長時間母船と離れて活動することになるため、排泄の処理はどうしても必要になる。機動兵器のコクピットシートがそのままトイレになっている例などもあるくらいだ。
なのでフランチェスカの鎧装にもそういう機能はあるのだが……あまり使いたくないのも確かだったりする。
「ええ、胞子をなるべく吸わない方向でひとつ」
なのでフランチェスカは、上空にて大きく翼をはためかせて風をおこすことで、空の上の自分の元までは胞子が届かないようにと、影響を最低限に抑えることにした。
「下にいるシルヴィさんは盛大にその煽りを被るとは思いますが……まあそれでも構わないとのことですし。ええ、気にしない方向で」
上から下へと風を起こしているのだから、当然胞子は地上付近に叩き付けられることになる。地上の胞子がさらに充満することになる。
つまり地上では、シルバップが胞子をバンバン吸いまくっているのだった。
「ああ、もう尿意が襲ってましたね。想像以上です」
そしてシルバップは、我慢することなく、そのままちょろろろろろ……と放尿を始めた。
そういえばここまで言っていなかったが、シルバップは全裸である。最初から。というか普段から服を着ていないのだ。それがごく自然のふるまいのため、今更筆者も気にはしていないが……ともあれそういうことなので、舞い踊るようにゴールドゴーレムの群れと退治しているシルバップは、その露わになっている股間から、キラキラと水滴を振りまきながら戦っているという事になる……。
「大丈夫です。慣れていますので」
……何に慣れているのかは、聞かない方がよさそうだ。
とにかくそんな状態のシルバップは、近づいてくるゴールドゴーレムの攻撃を水滴まき散らしながら華麗に避け続け、そして片っ端から上空のフランチェスカのもとへと、ユーベルコード【世に普く、我は汝らと共に在り】の力で転送させていった。
「よろしくお願いします、フラニィさん。フラニィさんの火力ならば、威力不足の心配は無いでしょう、はい」
そして上空のフランチェスカ。
「ええ、任されました。転送されてくるゴーレムを待ち構えて、片っ端から地表へ叩き返すだけの簡単なオシゴトです?」
空中に転送されてくるゴールドゴーレムを、それが自由落下で落ちていく前に【九天裂き往き 荒び散らすもの】による超音速機動からの斧槍やら蹴りの一撃を上から叩きつけて落下速度を加速させていく。
当然それは、黄金の隕石となって地面に突き刺さり、ゴーレムを金塊へと変えていった。
……なお、地面に盛大に叩き付けられた際に、ぶわぁっと胞子を大きく巻き上げて、それをシルバップが吸い込み、尿となって排出されるという、そんな流れも出来ていたのだが……それはこれ以上の言及は避けておこう。
時々転移術で準備していたドリンクを取り出し飲んでいるシルバップだ。
脱水症状になる心配もなく……尿が途切れることもなかったそうな……。
大成功
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晶津・黄花
ユカ姉(f26919)と一緒に参加デス!
にゅふふ、おしっこ我慢するなんて簡単デスよ!
魔法戦士ジュエル・シトリン、出撃デス!
…って、なんかいきなりヤバいデス…!ゆ、ユカ姉大丈夫デス…?
お漏らしする前に速攻デスよ!
黄水晶・解放で変身、ジュエル・スレッジで敵を殴り倒していくデス。
…殴る衝撃で漏れそうデスけど必死に我慢デス!
…って、ユカ姉がお漏らしした上に黄金化しかけデス!?
お漏らし観察してる場合じゃないデス、急いで敵を殴り倒すデス!
「ユカ姉に手を出すなデスぅぅ!」
「…あ」
…ちょっと勢い強すぎて、反動でアタシもお漏らししちゃうデス…
ユカ姉の前で恥ずかしいデス…けど、ユカ姉が無事で良かったデス(ぎゅー)
晶津・紫
オウカちゃん(f26920)と一緒…
こ、怖いけど…初めての戦い、がんばるもん…
【紫水晶・解放】…魔法戦士ジュエル・アメジスト、行くんだよ
【ジュエル・シクルート】から鎌の刃を出して、首を落とし…
あれ?あ、足が上がらないよ…?靴が、金色に…!?
助けて、助けてよオウカちゃんっ!!?
※実は脱げば動けるが、その事には気付けない
やああ、こないでよ、こないでぇっ!?
こわいもん、こわいっ、がまんで、きっ…!!
いやああぁ、見ないでぇえっ!!(しょわぁ…)
ひぐっ、ぐすっ、やだよぉ、もうやだもんっ…
※笛を取り落してガチで泣きじゃくる
え、オウカちゃんが…ボクをかばって?!
ごめんなさいだよ、ごめんなさいっ…(ぎゅーっ)
●魔法戦士ジュエルフラワーズ・スプラッシュスター
魔法戦士ジュエルフラワーズ。
それは『姫』と呼ばれる謎の存在と契約し、与えられた宝石の力を魔法に変えて戦う正義の美少女戦士たちのことである。
すでに何人かの戦士が目覚め正義の戦いを始めていたが、ここにまた新たな魔法戦士が覚醒した。
新たな魔法戦士がつかさどる宝石は、アメジストとシトリン。
この二つの宝石はともに水晶に分類される石で、紫ならばアメジスト、黄色ならばシトリン。そしてその2色が混ざった石をアメトリンと言う。
この姉妹は、もともとがそのアメトリンの原石から生まれたヤドリガミの双子の姉妹だった。
「こ、怖いけど……初めての戦い、がんばるもん……」
「にゅふふ、大丈夫大丈夫。ユカ姉と一緒なら簡単デスよ!」
気弱な方が双子の姉の晶津・紫(魔法戦士ジュエル・アメジスト・f26919)で、強気な方が双子の妹の晶津・黄花(魔法戦士ジュエル・シトリン・f26920)だ。
性格こそ対照的だが、元が同じ原石から生まれただけあって、よく似た双子である。違いといえば、髪と瞳の色がそれぞれのもとになった宝石と同じ色であることと、妹の黄花の方は眼鏡&巨乳だということくらいか。
そんな2人も、戦いに出るとなれば息はぴったり。
揃って契約の宝石を掲げ、変身の呪文を唱える。
「シトリン・ジュエル・リリース!」
「ボ、ボクだって……アメジスト・ジュエル・リリースッ!」
2人は光に包まれ裸となり、胴体、脚、腕、と順に光がはじけて魔法戦士のコスチュームが装着される。【黄水晶・解放】および【紫水晶・解放】による魔法戦士への変身能力。通常では戦う力のない双子姉妹に、『姫』が与えた神秘の力。
「魔法戦士ジュエル・シトリン、出撃デス!」
「……魔法戦士ジュエル・アメジスト、行くんだよ」
2人の魔法戦士は、互いの顔を見て頷きあい決意を確かめて、揃って危険な戦場へと挑んでいった。
「にゅふふ、おしっこ我慢するなんて簡単デスよ!」
戦場の説明は聞いていたはずなのだが、特に対策はしていなかった2人、すぐに胞子を吸って尿意に苛まれるが、我慢しながら速攻で倒せばいいとの思考のもと、妹の黄花を先頭にゴールドゴーレムとの戦いを始めていた。
黄花……ジュエル・シトリンが『ジュエル・スレッジ』、巨大ハンマーで黄金像を叩けば、それでバランスを崩した黄金像の首を、紫……ジュエル・アメジストの持つ『ジュエル・シクルート』の大鎌の刃が切り落とす。
魔法戦士の力と2人の双子ならではのコンビネーションは、初めての戦闘であっても十分に通用した。
「……殴る衝撃で漏れそうデスけど必死に我慢デス!」
「う、うん、我慢だね、オウカちゃん……」
あとはこのまま尿意が限界を超える前に済ませて撤退すれば……。
そう思ったのだが。
「あれ? あ、足が上がらないよ……?」
気が付くと、紫の魔法戦士衣装のシューズが黄金化していた。
戦いの最中に黄金化の呪いの拳がかすめていたらしい。
「……えっ? なんかいきなりヤバいデス……! ゆ、ユカ姉大丈夫デス……?」
脚が黄金化し急に動けなくなった紫は、その場で足を引きずるように歩みを止めてしまう。焦った声を上げて慌てて振り向いた黄花の目には、ろくに動けないまま、ゴールドゴーレムに近付かれている紫の姿が見えた。
「やああ、こないでよ、こないでぇっ!? 助けて、助けてよオウカちゃんっ!?」
動かない片足を抱え、泣き喚く紫。実はまだ黄金化したのは魔法戦士コスチュームの部分だけなので、シューズを脱げば動けるのだろうが……戦い慣れていない紫にそれは思い浮かばない。
「こわいもん、こわいっ、がまんで、きっ
……!!」
紫は、動けないまま、殴りかかってくるゴールドゴーレムの攻撃に怯えて思わず目を閉じてしまう。
「ユカ姉に手を出すなデスぅぅ!」
そこを助けに入る黄花の『ジュエル・スレッジ』の一撃。
ゴールドゴーレムは横殴りに吹き飛ばされ、そして黄花はその追撃に向かう。
「お、オウカちゃんが…ボクをかばって……?」
恐る恐る目を開けた紫は、自分に襲い掛かってきたゴールドゴーレムを、黄花のハンマーが殴り飛ばしている姿が見えた。
それで安心してほっと息を吐く紫。
……だが、尿意を我慢していた時に、ほっと一息なんて気を抜いたらどうなるか。
「あっ……」
しゃああああーーーーーーー。
紫の魔法戦士の衣装の股間から溢れだす黄金水が、瞬く間に足元に水たまりを作り出す。
「いやああぁ、見ないでぇえっ!!」
「……って、ユカ姉!?」
ゴールドゴーレムに留めの一撃とハンマーを振りかぶったところで、紫の悲鳴を聞きつけ黄花は再びそちらを見る。
「ひぐっ、ぐすっ、やだよぉ、もうやだもんっ…」
「ユカ姉がお漏らしデス!?」
思わず漏らして泣きじゃくる紫の姿をじっと見てしまう黄花だったが、すぐに我に返って、再びハンマーを振りか被った。
「お漏らし観察してる場合じゃないデス、急いで敵を殴り倒すデス!」
その一撃で、ゴールドゴーレムにとどめを刺し、そして……。
「あっ」
じょろろろろろろろ………。
とどめの一撃で力み過ぎた反動で、黄花も盛大に漏らしてしまうのだった……。
「オウカ、ちゃん……」
「ユカ姉の前で恥ずかしいデス……」
黄花の一撃で辺りのゴーレムは排除され、双子姉妹は寄り添い抱き合うのだった。
「ユカ姉が無事で良かったデス」
「ごめんなさいだよ、ごめんなさいっ……」
それは、下半身が尿塗れではあったが、美しい抱擁だったという……。
●かくして戦いは終わった。
というわけで、猟兵達の活躍(?)により、目標だったゴールドゴーレムの掃討は完了した。
あとに残されたのは……ただただアンモニア臭だけだったそうな……。
大成功
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