帝竜戦役③〜黒白の行方
●盤上の支配者
「僅かに一手。僅かに数日……。だがその一手がどれだけ重いか、我は識っている」
自らに迫りくる猟兵たちの気配を感じ、機械と竜鱗が融合した身体を動かし、帝竜『カダスフィア』は嘆息する。
決して後手に回ったわけではない。だが、最速を成す我が身でさえも、猟兵に先手を許すこととなった。
「油断などあり得ない。我は、敗北を識っているのだから」
だがそれでも。自分たちを追い詰める敵たちは、それほどまでに脅威なのだと。
白と黒に埋め尽くされた戦場に降り立ち、帝竜は咆哮する。
「―――盤面か。その状況など全て飾りよ。捨て駒が勝利を見出すこともある。なれば、勝利の栄光をヴァルギリオス様の御元に捧げん!」
勝利するのは黒か。それとも白か。魔竜が成す覇気が戦場に満ちる―――!
●帝竜『カダスフィア』
「みんな、戦争お疲れ様。とうとう、第一の帝竜が姿を現した」
電脳のボードを操りながら、アイン・セラフィナイト(精霊の愛し子・f15171)が集った猟兵たちに告げる。
「帝竜の名は、『カダスフィア』。以前勇者たちに負けた……記憶があるらしい。だからこそ、文字通り“盤石”の状態で俺たちを迎え撃つだろう」
戦場はカダスフィアフォートと呼ばれるチェス盤にも似た地形の上。
「カダスフィアは先制攻撃をしてくる。ユーベルコードに頼らない対抗策を練らない限り、厳しい戦いになるからな」
カダスフィアの使用するユーベルコードは、チェスに由来した攻撃が多い。チェス盤を利用した自己強化、ゴーレムの大群や、怪物を呼び寄せる。
アインが杖を掲げると、周囲に集った猟兵の転移が開始された。
「最初の帝竜だ、あっちも相当な覚悟で猟兵たちを迎え撃ってくる。油断せずに、頑張ってくれ!」
夕陽
第一の帝竜出現!
OPをご覧頂きありがとうございます。初めましての方は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは、夕陽です。
以下のプレイングボーナスが存在します。
プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
帝竜『カダスフィア』は先制攻撃を行います。
この先制攻撃は、猟兵が使用したユーベルコードの能力値に合わせたユーベルコードをカダスフィアが使用します。例として、『猟兵がPOWのユーベルコードを使う』ならば、 カダスフィアは『猟兵がそのユーベルコードを使用する前に、POWのユーベルコードで先制攻撃をしてくる』、といった形です。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております!
第1章 ボス戦
『帝竜カダスフィア』
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POW : ビルド・カダスフィア
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【チェス盤化した、半径100m以上の大地】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : ミリティア・カダスフィア
【チェス型ゴーレムの大群】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 形成するもの
自身からレベルm半径内の無機物を【チェス盤やチェスの駒を模した怪物】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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レパル・リオン
ドラゴンでチェスな怪人、カダスフィア!
でかーい、強そー!でも負けられない!いっくわよー!
オーラ防御を張ったままダッシュでドラゴンの体に近づくわ!理想はドラゴンに密着した状態で、アイツが変形合体を始める事!
そうなったら、あのドラゴンロボはあたしを取り込む形になるわよね?ドラゴンの体の中で、魔法猟兵に【変身】よ!そんでドラゴンの体の中を掘り進むイメージで攻撃するわ!
うおおーっ!あたしの爪とスピードとパワーが合わされば、無敵の手刀が完成よ!骨だろうが岩だろうが肉だろうが、全てを切り裂いてみせるわ!
●オープンゲーム
「……来たか。猟兵」
チェス盤の上に現れた人影を見て、カダスフィアが立ち上がる。ピンク色の髪、そこから生えるピンクの獣の耳。ほう、とカダスフィアが声を漏らす。
「ドラゴンでチェスな怪人、カダスフィア!でかーい、強そー!でも負けられない!いっくわよー!」
レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)がカダスフィアに向かって駆け出した。その攻撃を成す前に、カダスフィアが咆哮する!
「愚かな獣人よ!我が力の前に屈するが良い!」
周辺のチェス盤が持ち上がる。まるで意志を持つかのようにカダスフィアへ纏わりついていく―――!
「……ぬ?」
カダスフィアは疑問の声をあげた。ロボットへと変形していくカダスフィア、それを妨害するかのように、レパルがカダスフィアの胴体を掴んだのだ。
「愚か者め!我が力によって押し潰されるがいいわ!」
チェス盤との合体を終えたカダスフィアが再び咆哮する。全身が白と黒の模様に覆われた、巨大なロボット。チェス盤の地形そのものが立ち上がったかのような存在感。
しかし、猟兵はもういない。自身の変形に巻き込まれ、圧死したのだから。
「ふん、なんの策略もない愚者など、我が敵に―――」
非ず、と続けようとした言葉が途切れた。ぐぼ、と口から血を垂れ流し、そして気付く。
「き、貴様……ッ!!」
「うおおーっ!骨だろうが岩だろうが肉だろうが、全てを切り裂いてみせるわ!」
自らの竜鱗を砕き、その爪で皮膚を切り裂いたのだ。咄嗟にカダスフィアは変形を解除し、内部に残ったレパル諸共に排出する。
「貴様……我の変形を逆手にとり、内部から
……!!」
「あたしが愚者だなんて失礼しちゃうわね!あたしの魔法少女の力、思い知ったかしら!」
金色に輝く身体を見せつけて、レパルは得意気ににっ、と笑ったのだった。
成功
🔵🔵🔴
メンカル・プルモーサ
帝竜、ねえ……どれほどの力か…
盤石の姿勢というのであればこちらも同じ…相手はチェスの駒を模した怪物、か…
それならば…こちらは遅発連動術式【クロノス】により周囲に術式罠…拘束罠や地面から串刺しにする光の槍が出てくる罠などを設置して時間稼ぎをするよ…
…その稼いだ時間をもって【竜屠る英雄の詩】を発動…術式銃【アヌエヌエ】を用いて向かってくる怪物を片っ端から銃で撃ち抜いていくよ…
…乱戦の最中、術式による爆発、土煙に紛れて心理隠密術式【シュレディンガー】を起動…そのまま【リンドブルム】に乗って急接近…
竜殺しの魔力を附与した黎明剣【アウローラ】で一撃を見舞って離脱するよ…
●盤石vs盤石
「帝竜、ねえ……どれほどの力か…」
「……次なる者か」
腹部の傷は竜の生命力によってすでに完治してはいるが……その分体力は失われている。こちらを睨みつけるカダスフィアに、しかしメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)はその状況を的確に分析する。
「……盤石の姿勢なのに傷を負ってしまったのは流石に予想できなかったかな」
「戯れるな猟兵。我が呵成、擦り傷程度で失われてはおらん!」
周囲の無機物、チェスの盤の如き地面が変性する。次々と現れるチェスの駒を模した化け物たちが、現れた猟兵に牙を剥く。
「盤石の姿勢というのであればこちらも同じ…相手はチェスの駒を模した怪物、か…」
「然り!我が軍勢越えられるか、猟兵よ!」
襲いかかるチェスの駒。メンカルがその動きを見ながら後退していく。
「ふはは!どうした!逃げるのか!」
「……言ったはず。盤石の姿勢だと」
メンカルの指先が魔力によって光り輝く。刹那、チェスの盤を模した地面から、光の槍が突き出した。突然湧いて出た異変に化物たちが狼狽える。
時を刻む毎に異変を現れていく。拘束罠や光の槍による罠。遅発連動術式【クロノス】による待機状態だった魔術が、次々と発生しているのだ。
「罠使いか……!しかし、我が軍勢は無限なり!いずれ、貴様を捉えるであろう!」
―――時間は稼げた。
そう呟いた猟兵の言葉を聞き逃した。
「厄討つ譚歌よ、応じよ、宿れ。汝は鏖殺、汝は屠龍。魔女が望むは災厄断ち切る英傑の業」
竜殺しの術式が、術式銃【アヌエヌエ】に纏わり付く。襲いかかる軍勢が、迸る魔弾によって霧散、消え失せる眷属たちに、カダスフィアが眉を顰めた。
刹那、軍勢を中心に、甚大な爆発が巻き起こった。
「また罠か……!眷属たちよ、その猟兵を―――」
「……猟兵を、どうするの?」
なに、とカダスフィアが目を見開いた。気付けば、爆煙に紛れて目の前に現れている。
どうやって現れた。なぜそんなに素早く動ける。湧いた疑問にしかし、身の危険を感じてカダスフィアは巨躯を翻す。
飛行式箒【リントブルム】に乗るメンカルが片手に持っていた黎明剣【アウローラ】を振りかざす。剣に宿る竜殺しの術式が、身を引いたカダスフィアの右脇腹を斬り裂いた。
「ぐ、お……ッ!その魔術、竜が持ち得る概念そのものを斬り伏せるか
……!!」
目的は達成した。帝竜に刻んだ傷を確認し、メンカルは転移の光に包まれてグリモアベースへと帰還したのだった。
成功
🔵🔵🔴
尾守・夜野
そんなので強くなったつもりか?
でかくなられてイラッとするな
とりあえず、攻撃をスレイにのって避けつつ挑発しUC発動
変形、合体、巨大化という強化を全て悉く反転させつくしてやろう
多分縮むかスカスカになるか、合体箇所が不都合起こして動きづらくなるか…
まぁどれにせよ俺にとっては愉快な事さ
戸惑う相手に一気に近寄り強襲をかける
相手は人ではなく、倒すべき敵だからな
誰に憚るでなく血を飲めるってもんだ
飛ばれると厄介だし、皮膜を主に狙い切り裂こう
…たまに話題にでて腹減ったんだ
その間も挑発を続け憎しみが怒りがこちらを向くようにする
怒りで目が眩んだ奴ほど
行動は読みやすい…!
切り裂くときに生命力吸収・吸血する事で体力維持
●飽和する呪詛
身体から流れ出す血を再び堰き止め、減り続ける生命力にカダスフィアは咆哮する。
「ならば、我が真なる姿を見るが良い!」
チェス盤の地面がが次々とカダスフィアに集い始めた。元々巨大だった身体が、更に巨大になっていく。
白と黒が混ざり合うロボットに形を成した帝竜が、次に現れた小さな猟兵を睨んだ。
「そんなので強くなったつもりか?でかくなられてイラッとするな」
挑発を行う猟兵、尾守・夜野(墓守・f05352)に、カダスフィアは嘲笑する。
「小さき身で、我が巨躯を打ち倒せるか、猟兵!」
巨大な四肢が、猟兵を潰そうとその場に落とされる。しかし、夜野は相棒のスレイプニール『スレイ』の背に乗って、その攻撃を回避する。
「ちっ……!なんていう衝撃だ……!スレイ、気をつけろ!」
「ふはははは!いつまでも逃げられると思うな!」
身体に備え付けられたチェス盤の一部が夜野とスレイに降りかかる。襲いかかる死の岩を、スレイが身軽に躱していった。
「どうした?実際は大したことないみたいだな?」
ふっ、と嘲笑いカダスフィアを挑発すれば、唸り声をあげてこちらへと拳を振り下ろそうとしている。
「この一撃は逃れられん!消え失せろ、猟兵!」
「―――残念だったな、時間は稼げたぜ」
隕石が降り注ぐような圧力を受けながら、夜野は指先をカダスフィアへと突きつける。
―――がちゃり、と厭な音。
「っ……何!?……何が起こった
……!?」
自身に纏わりついていたチェス盤が崩壊していく。自身を強化していたものが崩れ去っていく。
気付けば、カダスフィアは通常の姿に戻っていた。……いや、厳密にはそのスピードが弱体化していた。
【怨鎖反応】。あらゆる強化を無に帰するユーベルコード。その呪詛がカダスフィアに触れた瞬間、勝敗は決した。
戸惑うカダスフィアに猟兵の一撃が襲いかかる。皮膜が黒剣によって斬り裂かれ、黒い血が迸った。
「き、さま……ッ!」
「相手は人ではなく、倒すべき敵だからな。誰に憚るでなく血を飲めるってもんだ」
顔についた血を舐めて、ほう、と感心する。他の猟兵から、竜の血や肉は美味だと聞いていたが、予想以上のものだった。
巨躯を震わせるカダスフィアが、力を振り絞り二撃目を入れようとした猟兵を振り払った。憎しみの感情が膨らんだことにより、カダスフィアの凶悪さが逆に倍増したようだ。
「……ま、こんなもんかね」
次に現れるだろう猟兵に場を譲る。カダスフィアの生命力は確実に奪われている。自身の役目は終わった、と。
転移の輝きに包まれ、夜野は黒と白の盤上から姿を消したのだった。
成功
🔵🔵🔴
ルテネス・エストレア
あれが帝竜、圧倒的な存在感に震えてしまうわね
わたし達がこの先の物語へと進むためには死力を尽くさなくてはならない相手
覚悟は出来てるわ
さあ、いざ尋常に勝負よ帝竜『カダスフィア』
先制攻撃には【全力魔法】で紡いだ防御結界を張りましょう
わたしは魔法を紡ぐことしか出来ないから
この攻撃には魔力を限界まで高めて防ぎきる
聖なる星の加護をわたしに
白き光が全方位からの攻撃を護ってくれるわ
わたしの攻撃は、今わたしが扱える中でも禁忌に近い魔法を全力で紡ぎましょう
織り成す魔法は、すべてを焼き尽くす炎の嵐
これはあなたの世界を焼き尽くす炎
神話の時代の災厄を此処に
わたしの【全力魔法】を以て、あなたの物語を終焉へと導きましょう
●終焉の焔
「あれが帝竜、圧倒的な存在感に震えてしまうわね」
眼前に立つ竜を、大きな瞳でじっと見つめたのはルテネス・エストレア(Estrellita・f16335)だった。長い髪が、遮るもののないチェスボードの大地に吹き抜ける風に揺れる。
「怖れるが良い、猟兵。我が盤石なる布陣、突き崩せるか……!」
チェスボードの大地が削れていく。溢れるのは、チェスの駒を模した怪物たち。飽和する軍勢が、現れた猟兵に牙を剥く。
ルテネスがその瞼を細めて、自身の魔力を励起していく。
「わたし達がこの先の物語へと進むためには死力を尽くさなくてはならない相手。覚悟は出来てるわ。さあ、いざ尋常に勝負よ帝竜『カダスフィア』
「勝者は只1人よ!!我が眷属、蹂躙せよ!」
ポーンが、ルークが、ナイトが、ビショップが、無防備に立つ猟兵に襲いかかる―――!
本を閉じたルテネスのその先、ふわりと瞬いた光の渦が中空に線を引いていく。光芒の幾何学模様がルテネスを覆い尽くすと、それは絶対防御の魔法陣へと形を変えた。
頑強な剣が槍が、その全てが圧倒的なオーラ防御によって弾かれる。
「臆するな!周囲を囲い、紡がれる魔力が枯渇するまで進撃せよ!」
「無駄よ、カダスフィア。聖なる星の加護、白き光が全方位からの攻撃を護ってくれるわ」
ぐぬ、とカダスフィアが眉を顰める。事実、紡がれた魔術によるオーラ防御は、どんなに攻撃を受けても揺らぐ気配を見せない。
「防御は最大の攻撃、とでも言うつもりか、小娘。不動な陣など、戦局を覆す力を持たん!」
「―――それはどうかしら」
ルテネスの周囲に輝きが舞う。周囲の熱運動を励起される、恐るべき魔力の気配。かつて全ての神を滅ぼした神話の熱に等しいかと思うほどの災害の予兆だった。
「今わたしが扱える中でも禁忌に近い魔法を全力で紡ぎましょう。織り成す魔法は、すべてを焼き尽くす炎の嵐」
「―――!眷属たちよ、我が身を―――」
「これはあなたの世界を焼き尽くす炎。神話の時代の災厄を此処に」
光の雫が、地面へと落ちた。瞬間、大気が熱を持って騒ぎ出す。僅かに発生した天変地異は、数秒後には全てを灰燼に帰す豪熱の嵐へと形を変えた。
かつて炎の巨人が世界と神を灼いた、あの終焉を想起させるような終焉の刻だった。
火炎の嵐が収まった先、眷属を盾にしながらも、鱗を炭化させているカダスフィアの姿がある。
「……まだ終わらぬ。この程度では、まだッッ!!!」
絶対的な覚悟を宿した激情。次なる猟兵に場を譲るべく、ルテネスが戦場から身を引いた。
成功
🔵🔵🔴
アイ・リスパー
「これが帝竜カダスフィア……
ドラゴンの姿に似合わず、知能も高いようですね」
チェスで穏便にゲーム勝負……とはいきませんか。
仕方ありません。
「あまり身体を動かすのは得意ではないのですが!」
『電脳ゴーグル』を装着。
電脳空間でチェス型ゴーレムの大群の動きを分析・予測します。
「チェスの駒の形をしているなら、その動きもチェスに由来した癖があるはずっ!」
行動予測した軌道をゴーグルに表示して、なんとか回避を試みます。
「あとはドラゴン戦用に開発した戦術級電脳魔術で反撃です!」
【破砕領域】を発動。
反粒子を生成して反粒子ビームを照射!
「チェス型ゴーレムの大群ごと、カダスフィアを消滅させてあげますっ!」
ナイ・デス
チェスみたいな勝負、でしょうか
では……将棋みたいな動きは、どうでしょう?
将棋みたいに、あなたの駒には、なりませんが!
先制で大群が現れる。それに対して私がすることは、特にありません
強いていうなら【念動力】で自身【吹き飛ばし】て突撃し【存在感】発して
寄ってきたところで、カダスフィアさんを、視界に
【覚悟、激痛耐性、継戦能力】突撃し、傷だらけになりながらもと頑張って、結局倒れる、無謀な子供
そう思わせて
『今はあなたの後ろにいる』王手(チェック)です
瞬間移動。死角からの【暗殺、鎧無視攻撃】黒剣鎧の刃で【串刺し】て
【生命力吸収】
不意打ちと、力を吸っての虚脱感で混乱
チェックメイトに繋がるような、隙を、作ります
オリヴィア・ローゼンタール
いざ、邪竜の首級ぞ討ち取らん!
チェス、とは確か遊戯の一種
それを模しているということは、大量生産の代償に動きが簡易化している……?
縦横に突撃してくる者、斜めに動いて遮る者、転移前に大雑把にでもルールを把握しておく(情報収集・学習力)
セーラー服の姿に変身
属性魔法を失った代わりに、斬撃と運動能力に特化した姿
到着と同時に吶喊(ダッシュ)
駒を形成する前に可能な限り距離を詰める
稼働し始めた怪物の動きを、事前の知識を頼りに先読みして回避(見切り・スライディング)
戦車! 直線! 僧侶! 斜め! 騎士! 跳んでくる――!
邪竜を刀圏に収めれば【轟衝穿裂破】で突き穿つ!
【鎧砕き】の【怪力】を以って【串刺し】にする!
●盤石を断つ
「これが帝竜カダスフィア……ドラゴンの姿に似合わず、知能も高いようですね」
そう声をあげたのはアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)だった。ぐらりと揺らぐ巨体だが、戦意が失われる気配がない。
「ドラゴン、知能……驕るなよ、猟兵。我が領域は策略の場だ。貴様たちを屠る盤石の一手、食らうが良い……!」
轟!と空気がかき乱される。両翼が暴風を生み出し、竜の殺気がカダスフィアフォートに満ちた。
「チェスで穏便にゲーム勝負……とはいきませんか。仕方ありません。あまり身体を動かすのは得意ではないのですが!」
チェス駒を模した怪物が、ゴーレムが、カダスフィアを中心に湧き上がる。瞬時に陣形を構築したカダスフィアに、他二人の猟兵も覚悟を決めたように武器を構える。
「チェスみたいな勝負、でしょうか。では……将棋みたいな動きは、どうでしょう?将棋みたいに、あなたの駒には、なりませんが!」
「笑止!戦いに死は常に纏わり付く!貴様らの手の内など、無に帰してやろうぞ!」
「その手の内、私たちの全てを見通していると思わないことですね。いざ、邪竜の首級ぞ討ち取らん!」
ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)とオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)が、チェス盤の地面を蹴り疾駆する。眼前を埋め尽くすチェス駒の群れに向かって。すると、オリヴィアの修道服がノイズが入るように変化していく。変わったのは、UDCアースの者が着るセーラー服。斬撃と運動能力に特化した極近接の姿だ。
「単騎で王を取りに来るなど……我が策謀を見るが良い!」
ナイがオリヴィアより先に軍勢の中に入った。背中に発生した衝撃波を加速装置として用い、軍勢を超えるために駆け出す。
「愚か者め!蹂躙しろ!」
剣が頬を掠める。槍が脇腹を斬り裂く。魔法の火炎がナイを焼く。それでも彼は止まらなかった。
「……ほう」
軍勢を越え、自らの前に立った猟兵に、カダスフィアは称賛を贈った。なるほど、我に一撃を与えようとする覚悟は気に入った、と。
「だが、白黒はっきりつけねばなるまいよ。消えろ猟兵」
片腕を振り上げ、倒れ伏すナイへと振りかぶる。
「私はここにいて、ここにはいない」
振りかぶった爪牙の先、ナイの身体が光となって掻き消えた。
「王手(チェック)、です。カダスフィア」
「な、に……ッ!」
『黒剣鎧』に刀身が露わになる。振りかぶった刃を鎧の隙間へと差し込むと、漆黒の血液が周辺に飛び散った。
「言ったはず、ですよ。将棋みたいな動きは、どうでしょう、と」
「小賢しい真似を……!」
尻尾を振るってナイを弾き飛ばす。衝撃によって飛ばされた身体を上手く捻り、ナイはカダスフィアから距離をとった。
「今度は私の番のようですね、カダスフィア!」
はっ、と軍勢の中から聴こえた声に、カダスフィアは瞠目した。軍勢の動きが見破られている。何故だ、と周囲を見渡した瞬間、その原因を発見し激昂した。
「小娘!我が軍勢を分析しているな……ッ!!」
「チェスの駒の形をしているなら、その動きもチェスに由来した癖があるはずっ!オリヴィアさん、分析結果は送りました!」
「助かります!大量生産の代償に動きが簡易化していることは気付いていましたが、ここまで詳しい情報を得られるなんて思ってもいませんでしたよ!」
縦横無尽に突撃してくる駒、斜めに動いて遮る駒、飛び跳ねるようにこちらを圧殺しようとしてくる駒。転移前に大雑把にでもルールを把握しておいたオリヴィアだが、アイの電脳ゴーグルから送られてきた情報を浮遊する電脳ボードで確認しながら、軍勢の攻撃を身軽に回避していった。
アイも同様に、襲いかかるナイトの連続攻撃を身軽に躱していく。自身の眷属たちの動きが完璧に見切られているのだ。顔を歪ませる帝竜に、オリヴィアがついに到達する。
「突き穿つ――!」
『破邪の聖槍』の切っ先が向けられた。刹那、など見えるはずもない。神速、光速の一撃。
流星の煌めきに似た輝きと共に、カダスフィアの防御した片翼に突き刺さる。
「我が軍勢を越えた事、素直に認めよう……!だがこれだけでは……ッ!!」
「何を言っているのです。まだ、ですよ!」
オリヴィアが飛び退いた。ひしめくチェス駒の先、存在する猟兵がこちらへと大口径の銃口を向けている―――!
「チェス型ゴーレムの大群ごと、カダスフィアを消滅させてあげますっ!」
「猟兵ッッ!!!」
迸った極光が、チェスの駒さえも飲み込んでカダスフィアを捉えた。僅かに身を翻したことが功を奏したのか、反粒子による対消滅は片翼だけで済んだようだ。
乖離したエネルギーが爆発となって戦場を埋め尽くす。爆煙が収まった先、片翼を失ったカダスフィアが鋭い眼光を向けていた。
恐怖に苛まれながらも、その力、未だに衰えず。
「はは……フハハハハハハハ!!片翼などくれてやる!我が盤面、我が戦意、未だ健在よ!!!」
大成功
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フェルト・ユメノアール
相手は強大、だから必殺の一撃を与える事、それだけを考えるよ
召喚された敵を全滅させるような火力はボクにはない
なら、『トリックスターを投擲』して近くにいる敵を牽制
さらに後方に飛び退きながら『ワンダースモーク』を使用する事で煙幕を作り出し、視界を塞ぐ事で敵を攪乱
そのまま軽業のような動きで攻撃を躱し、盤上を逃げ回って時間を稼ぐ
勿論、ただ逃げてる訳じゃないよ
ボクの狙いは……これだ!
ボクはすでに煙に紛れて【SPウィングウィッチ】を召喚していた!
一連の行動は影に潜行させたウィングウィッチを帝竜の元へと行かせる為の時間稼ぎだったのさ!
敵の注意がこちらに向いている隙にウィングウィッチに死角から攻撃をしてもらうよ
●道化師は笑う
ぐらりと揺らぐ巨体をなんとか立て直し、カダスフィアは現れた猟兵たちを睥睨する。
「あれだけの傷を負って、まだ倒れないのか」
フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)が小さく呟いた。片翼は潰れ、身体には無数の裂傷を負っている。それでも、カダスフィアの戦意は全く失われていなかった。
「……クク」
笑いを堪えるように、カダスフィアが身を震わせた。それは猟兵への嘲笑か、それとも。
「我が身、捨て駒なれど……!さあ、死合おうか猟兵!まだこの“ゲーム”に付き合ってもらうぞ!」
大地の盤面が削られていく。現れるのは、チェスの駒を模した怪物たちの軍勢。襲いかかるポーンが、ルークが、ナイトが、ビショップが、あらゆる方向から目の前の猟兵を討ち取らんと襲いかかる。
「行け、我が手駒たちよ!」
圧倒的物量。無機物から生み出されるチェスの怪物たちは、フェルトの逃げ場をなくそうとその武器を構えて突撃する。
「召喚された敵を全滅させるような火力はボクにはない。……なら!」
フェルトが後方へ飛んだ。同時に、投擲用のダガーである『トリックスター』を真っ先に近づいてきたポーンへ擲った。しかし、それはただの牽制。弾かれたトリックスターが宙を舞う。
「残念、それは本命じゃないよ!」
フェルトが両腕に構えるのは5色に着色された球体だった。一見それは奇術師が使うマジック用の道具に見えたが、実際は。
「!!煙幕だとっ!?」
計8個のワンダースモークが中空に飛んだ。瞬間、莫大な煙を発生させて軍勢全てを覆い尽くす。
「我が眷属たちよ、猟兵を逃がすな!煙幕を囲むように蹂躙せよ!」
だが、カダスフィアもその予想外の行動に対処し、チェスの化物たちを統率する。
―――それさえも、猟兵の思惑とは知らず。
ただ煙幕の中で逃げる訳ではない。化け物の頭上を軽業師のように飛び跳ね、その間をすり抜ける。闇雲に振り回される武器の間をすり抜け、そしてやっとその時は来た。
「ボクの狙いは……これだ!現れろ!漆黒の魔女、SPウィングウィッチ!」
「なんだ……ッ!」
煙幕の先を見通していたカダスフィアは、その殺気に気付くのに遅れてしまった。真後ろから首を刈り取ろうと迫る殺気。咄嗟に振り向き、その爪を振りかぶる!
そこにいたのは黒の魔女だ。隠密魔法を得意とし、影の中を自由自在に移動する暗殺者。
身体を逸したカダスフィアの竜鱗の間に魔弾は投射される。爆発音と共に、カダスフィアの巨体が再びぐらりと揺らいだ。
「……くっ……!道化師、貴様、暗殺術を……!」
「一連の行動は影に潜行させたウィングウィッチをキミの元へと行かせる為の時間稼ぎだったのさ!どうかな、ボクのショーは」
得意気に微笑んだフェルトを、カダスフィアは忌々しそうに見つめていた。
成功
🔵🔵🔴
玉ノ井・狐狛
※アドリブ/連携などお任せ
合体とかロボとか、チェスってのはそういうゲームだったっけか?
🛡️
合体動作中に、花火玉を投げ込む。
それらが合体後のどの位置にあるかは透視で捕捉。
あとは相手の動作を乱すように、個別に起爆。
打撃ってのは、インパクトのタイミングがズレると威力が大きく落ちるからな。それなら防御のしようもあらァ。
►八卦
►白▻見切り▻視力
▻オーラ防御
⚔
合体に使われていないチェス盤の上まで▻おびき寄せ。
↓
わざわざ合体するくらいなんだ。このチェス盤は、さぞ頑丈なんだろう。
◈UCでチェス盤を隆起させて、帝竜サマを攻撃する。
ダメージになればよし。ならなくとも、装甲と相殺できれば、ほかのヤツに繋げられる。
蛇塚・レモン
知略を尽くす竜の戦術……手強そうだねっ!
でも、あたいはこの『盤面』をひっくり返す手段を知っているよっ!
・対処法
勾玉からライムの魂魄を顕現
周囲から怪物が襲ってくるのを防ぐために、
ライムが放つ激情の炎の爆撃と衝撃波で周囲を吹っ飛ばすよ!
閃光弾代わりに周囲へ熱と光と爆音を撒き散らして
帝竜もろとも前後不覚に陥らせるよ!
※全力魔法+属性攻撃+焼却+目潰し+恐怖を与える+マヒ攻撃
味方には目と耳を塞ぐように警告するね
・攻撃
怯んだ隙に念動力で空中浮遊
空中戦からUC発動
上空から神楽を舞いながら蛇腹剣を怪力任せに振るって衝撃波を乱れ撃ち!
※鎧無視攻撃+範囲攻撃
チェス盤自体をひっくり返せば、戦略なんて無意味だよっ!
●チェック・メイト
「ぐ……ぬぅ……!まだ……まだだ……!」
「あれだけ攻撃を受けて、まだ動けるのか」
満身創痍のカダスフィアを見据えて、玉ノ井・狐狛(代理賭博師・f20972)が呆れ声の混じった声でそう言った。身体から血を垂れ流し、片翼を失い、それでもカダスフィアは地に立っている。
「我が役目は捨て駒、ヴァルギリオス様が事を成すまでの時を得られればそれでよい!我が最後の策略、超えられるものならば超えて見るが良いッ!!」
カダスフィアの咆哮が群竜大陸に轟く。その音が小さくなり始めた頃、もう一人の猟兵、蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)が告げる。
「知略を尽くす竜の戦術、そして不屈の闘志……手強そうだねっ!でも、あたいはこの『盤面』をひっくり返す手段を知っているよっ!」
「良いだろう!我が強靭なる『盤面』をその目に焼き付けろ!!」
地面が振動する。チェスの大地が浮遊し、カダスフィアの全身を包み込む。元々巨大だった身体が更に巨大化し、その巨躯を翻し、チェス台に君臨する。
「合体とかロボとか、チェスってのはそういうゲームだったっけか?」
「キングだけで戦うゲームってわけじゃないよねっ!」
ふん、とカダスフィアが鼻で笑った。
「我が巨躯、そして我が下僕たち。全軍を以て貴様らを蹂躙する!いでよ、我が駒たちよ!」
チェス台が塵となって遊離する。組み上げられるチェスを模した怪物たちの軍勢が、カダスフィアの足元へ立ち並んだ。
―――全軍、突撃。
目を見開いた猟兵たちが後方へと跳躍する。チェス駒の巨躯と化したカダスフィアと、場を覆うチェス駒の大軍勢。
襲いかかってくる物量から、二人の猟兵が距離を取るために彼らから距離を取っていくが、その量と速さが尋常ではない。
「逃げられると思うな!我が軍、総てを以てして、貴様らを打ち倒す!」
「ああ、逃げてるなんて思われるのは癪だね」
およそ100m以上逃亡した猟兵たち、狐狛が地面を蹴って方向転換を行う。途端、彼女の目が雪原を思わせる白銀色へと変化した。瞳術、すなわち『狗瞳“白”』。視力強化、暗視や霊視、そして千里眼の特性を持った術技だ。
カダスフィアを見通すように、瞳孔が細まる。
「愚か者め!これで終わりだ!」
「さて、終わりなのはどちらかなってね、帝竜サマ」
片腕を上げた狐狛の指が鳴る。迸ったのは霊気の波。まるで電波のように空間に満ちた霊気の振動は―――。
刹那、カダスフィアの四肢を撃ち砕く連続の爆発に変異した。
「な―――ッ!!」
「気づかなかったようだけど、アンタがチェス盤を取り込んで変身した瞬間を狙ってちょっとした小細工をしたんだ。アタシの『八卦』、良い花を咲かせるだろ?」
カダスフィアが変身したあの刹那を狙って、狐狛はその内側に花火玉である『八卦』を投擲していたのだ。霊気によって自在に着火が可能な花火玉は、最も弱い内側に仕込まれて、カダスフィアの四肢を見事に潰してみせた。
「だが、まだだ!我が眷属たちよ、猟兵共を―――」
「残念だけど、あたしが許さないよっ!狐狛さん、目と耳を塞いでっ!」
言い切ろうとした瞬間、また次いで爆発が巻き起こる。しかし、今度の爆発は連続したもの。眼前にたむろっていたカダスフィアの眷属たちが炎熱によって弾き飛ばされる―――!!
『炎蛇神ライムの魂魄』によって顕現するのは、激情を司る炎蛇神。全身に纏わり付く熱の流れが紅玉に似た輝きを放っている。
きらり、と一瞬の光。刹那、連続する熱の飽和。猟兵たちを蹂躙しようと突撃してきた駒の数々が、炭化して塵となって消えていく。
「ぐお……閃光と火炎の奔流……だとッ!!」
「さあ、チェックメイトだよっ!憑装(ソウルユニゾン)、蛇塚シロオロチ神楽。お願い蛇神様、あたいと一緒に踊って……!」
ふわり、と空中に浮かんだレモンに纏わり付く黄金の霊波動。服装が白へと変化していく。
中空で、神楽を舞う。
片手に装備した蛇腹剣を一つ振るえば、場を覆うほどの衝撃波が発生、未だ存在しうるチェスの駒の怪物たちが、その肉体を吹き飛ばされ無機物に還っていく。
一つ振るい、カダスフィアの翼が斬り裂かれる。
一つ振るい、カダスフィアの片腕から鮮血が迸る。
一つ一つの所作に、絶対の破壊力を持つ【憑装・蛇塚シロオロチ神楽】は、カダスフィアの悉くを蹂躙した。
カダスフィアが、咆哮する。
「猟兵共、があああああああぁぁぁぁッッ!!」
走る。疾駆する。衝撃波に襲われながら、棒立ちのまま動かない猟兵、狐狛に接近する。
そのカダスフィアに、狐狛は得意気に笑った。レモンもまた、その言葉に合わせる。
「チェス盤自体をひっくり返せば……」
地面に手を置いた瞬間、チェス盤の地面が隆起した。100mに及ぶチェス盤の一部に亀裂が走り、持ち上がっていく。
「戦略なんて無意味だよっ!」
「戦略なんて無意味だろ?」
【静かなる武装集団】による地面変形および隆起。轟!!とチェス盤そのものがカダスフィアへと襲いかかった。圧倒的な硬度を誇るチェス盤が、カダスフィアの胴体を打ち砕き―――
衝撃波の裂傷とハンマーの如き衝撃を受けた帝竜は、地にとうとう倒れたのだった。
●
「ふ、はは……ははははは……」
息も絶え絶えに、カダスフィアは呟く。四肢から塵となっていく自身に気付きながらも、ただ小さく。
「ヴァルギリオス様の為、ではあったが……なに……存外に悪くはなかったぞ……良い戦略で……あった……」
ざあ、と骸の海に還った帝竜の一体を見送り、猟兵たちはその場を後にする。
チェス盤に吹く、微かな風を感じながら。
大成功
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