帝竜戦役①~魂啜る風の魔女~
●魂喰らいの森 『花鳥風月』鳥の魔女
『アハハハっ!風よ風よ、吹き荒れよっ!』
森の中を風が!大気が!吹き抜ける!
『最初は「森の番人」なんて面倒だと思っていたが、いいね!魂を啜れる!幾らでも風を吹かせられる!』
風は集まると、一人の魔女の姿とを形どっていく。
彼女はオブリビオン『花鳥風月』鳥の魔女。
魂喰らいの森の【森の番人】である。
●グリモアベース
「遂に帝竜との決戦じゃな」
眼鏡をかけた付け髭……ケーシー・ヒゲヨシ(付け髭ヒーローマスク・f00695)がふよふよと浮遊しながらで語り始める。
「お主達にはまず魂喰らいの森を守護する【森の番人】を倒してきて貰いたいのじゃ」
魂喰らいの森。
それは生き物の魂を食らう動植物の生えた森。
そこには必ず森の【核】を守護するオブリビオン【森の番人】が存在している。
「此度森の番人を務めるのは『花鳥風月』鳥の魔女じゃ」
鳥の魔女の特徴は、大気操作。
風を操り、己を大気へと変え、好き放題に森の中を吹き抜けている。
「魂喰らいの森の能力は、森の番人のユーベルコードにも付与される……つまり鳥の魔女の居る森の空気に触れておるだけで、生き物の魂は少しずつ吸われていってしまうのじゃ」
鳥の魔女は吸収能力を用いて魔力を補填しながら風になり続ける。
また、抵抗する者にはより魂を食らおうと強烈な風や竜巻を起こしてくる。
「じゃが、この『魂を啜る効果』には対抗手段がある」
それは、楽しい思い出を強く心に念じ、魂すすりに対抗する事。
嬉しい、楽しい、感動した。
何でもいいので前向きな感情を強く思い出す事。
それが『魂を啜る』事への抵抗力となる。
「鳥の魔女は『魂を啜る』事で魔力を補い常に身体を風に変えておる……じゃが、逆に言えば『魂を啜れぬ相手』に強風を浴びせていては、疲労が溜まって著しく弱体化するのじゃ」
大気操作の魔法が切れた瞬間が、チャンスだ。
「倒す……というよりも楽しい思い出を思い出して、勝手に相手が疲れるのを待つ。そういう作戦じゃ」
因みに上手い手を思いついたなら普通に倒しに行って貰っても構わない。
「わしは悲劇よりも喜劇の方がよい。皆の楽しい思い出を聞かせて欲しいぞい、イェーガー!」
そしてケーシーはヒゲをひらひらさせて猟兵達を送り出すのだった。
ナイン高橋
ナイン高橋です。
戦争ですよ戦争!
如何に魂を啜ってくる風に負けずに楽しい思い出を思い出しまくるか。
それが勝敗を分けるかもしれません。
相手は魂を啜れない相手には躍起になって風を浴びせてくるので、(そしてその分早く疲れるので)負けない魂の強さをお見せください。
それでは、皆さまのプレイングをお待ちしております。
それと、言い忘れてましたが、『森の番人』を倒すと、財宝が手に入ります。
※この戦場で手に入れられる財宝
財宝「魂喰らいの森の核」……最高級の牛肉の味とサボテンの果肉のような食感を持つ球形の核。半径25cm程度で金貨500枚(500万円)の価値。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「帝竜戦役」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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この依頼では、基づく行動をすると有利になる特別なプレイングボーナスがあります。
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プレイングボーナス……楽しい思い出を強く心に念じ、魂すすりに対抗する。
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第1章 ボス戦
『『花鳥風月』鳥の魔女』
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POW : 超音速バードストライカー
【Lv×10㎞/sの飛翔速度を活かした、杖】による素早い一撃を放つ。また、【大気(風)を操る】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD : 花鳥風月・輪廻大気
自身の身体部位ひとつを【、又は全身を、無色無臭の大気(風)】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 大渋滞のトルネード街道
レベル×5本の【Lv×1㎞に影響を与え続ける、大気(風)】属性の【横向きの竜巻(持続時間Lv×10分間)】を放つ。
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緋月・透乃
また魂喰らいの森に来る事になるとはねぇ。ここ結構厄介なんだよね。
でも、帝竜と戦うためにも攻略しておかないとね!
速くて固体じゃない相手は苦手だから、ここは耐えて敵の魔法切れを狙うよ!
楽しい思い出は色々あるけれど、やっぱり食べ物のことだね!
この世界だとドラゴンの肉が美味しかったね!特に焼いたタン、舌は美味しかったよ!帝竜の味にも期待しちゃうね!
期待と言うとこの森の核も美味しいらしいんだよね!それを食べるためにもここは乗り越えないとね!
といったことを考えながら、この場で肉とか焼いて食べてついでに【色々食べよう!】を防御重視で発動させて肉体の守りも固めておくよ。
敵の魔法が切れたら斧でばっさりいくよ!
エミリロット・エカルネージュ
●思い出
爺ちゃんが生きていた頃、たまに修行の一環も兼ねて餃子専門店を一緒に渡り歩いていたけど
その店の内の一つで、スイーツ餃子に出会ったのは……印象深かったなぁ
チョコ餃子、チョコとシナモンの香りと甘さが焼いた餃子の皮と合ってて、そこにトッピングのバニラアイスが
●POW
と言う訳で、このUC今回は『早業』で発動させて【チョコ餃子(バニラアイストッピング)のオーラの乱気流】を拳に纏い
『第六感』で敵のUCを『残像』で『見切り』回避し『空中戦』で駆け撹乱しつつ
『覇気』と『属性攻撃(冷気)』を込めた『グラップル』を仕掛け『早業』で【緋色の龍の炎】で『2回攻撃』をお見舞いするよ
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
ビスマス・テルマール
以前その核を心臓にしていたのを倒しなめろうにしましたが
※依頼『勇者の伝説と氷雪の森』参照
牛ハツのなめろう+α
見たいなあの感じ
また食べてみたいですね。
●思い出
例の依頼の後、分けて貰った核で作って食べたアレも
牛ハツっぽい旨味と味噌が合ってて
それに食感がサボテンの果肉みたいに独特で、良いアクセントになってますし
……涎が止まらないんですが。
●POW
『料理』の情熱をぶつけるつもりで『早業』でUC発動
『オーラ防御』と『激痛耐性』で備え
痛い一撃は『第六感』で『見切り』『残像』で回避し
『一斉発射』の『砲撃』で『制圧射撃』し
なめろうフォースセイバーで『2回攻撃』で『切り込み』ますね
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
●お肉×ギョーザ×なめろう
『風よっ吹き荒れろっ!』
花鳥風月、鳥の魔女は魂喰らいの森の中に己の魔術である風を生み出し吹かせる。
その風は魂すすりの風。
生きとし生ける者全ての魂を喰らう恐るべき能力を秘めたユーベルコードである。
しかし。
『ーっ!?なんでっそんなに平気そうなのよっ!?』
鳥の魔女は声を荒げ叫ぶ!
【魂を啜る】能力はこの森の大気・風を介して行使している。
逃れる術はない。必ず受けているはず……にも関わらず、この場にいる猟兵たちからはあまりにも啜れる魂の量が少ない。
『なんで、ご飯なんて食べてるのよっ!?』
そればかりか猟兵たちは鳥の魔女の風を受けながら、ご飯を皆して食べていたのだ!
「また魂喰らいの森に来る事になるとはねぇ。ここ結構厄介なんだよね」
緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)はいそいそとお弁当を広げていた。
「でも、帝竜と戦うためにも攻略しておかないとね!」
そしてぐっ!と拳を握る!持ってきたのおにぎり!お野菜!お肉!
「楽しい思い出は色々あるけれど、やっぱり食べ物のことだね!」
「ですよね!」
「はい!」
元気に返事を返すのはエミリロット・エカルネージュ(この竜派少女、餃心拳継承者にしてギョウザライダー・f21989)とビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)。
そう、このメンバーは全員食べ物持参でやってきていた!
「この世界だとドラゴンの肉が美味しかったね!特に焼いたタン、舌は美味しかったよ!帝竜の味にも期待しちゃうね!」
「竜肉は独特の味がしますが、なめろうにしても美味しいですよ」
「ギョーザのひき肉に使ったのもね!」
透子、エミリロット、ビスマスの3人は風にも負けずにお肉にギョーザになめろうを広げてワイワイ騒ぐ。
どう見てもピクニック気分で魂喰らいの森に来てる!
「期待と言うとこの森の核も美味しいらしいんだよね!」
【森の核】とは、魂喰らいの森の森の番人のオブリビオンに付与されている力の源の事である。
ものがものだけに換金するとすごい値段になるのだが、食べても物凄く美味しいらしいので入手したら食べてしまうという人も多いのだ。
「以前受けた依頼で分けて貰った核で作って食べたアレも食べたのですが……」
かくいうビスマスもその一人。
「牛ハツのなめろう+αみたいなあの感じ……また食べてみたいですね」
どうやらなめろうにして食べたらしい。
「なめろうかー、なめろうもいいよねー。私は焼いて食べたけどジューシィーだったよ」
「牛ハツっぽい旨味と味噌が合っててそれに食感がサボテンの果肉みたいに独特で、良いアクセントになってますし……涎が止まらないんですが」
因みに透子も同じく森の核を食した経験者である。
でもそれはそれ。これはこれ。
大まかに【森の核】と言ってもそれぞれの魂喰らいの森によってやはり個体差はある。
牛肉の味とサボテンの果肉のような食感とは言ってもやはり食べ比べてみたいのが食の通なのだ。
「ボクも食べてみたーい!」
まだ食べた事のないエミリロットがギョーザの種にしたいと叫ぶ!
「それを食べるためにもここは乗り越えないとね!」
「そうですね、まずは楽しい思い出を強く念じましょう」
『だからなんでそんな和気藹々としてるのよっ!?』
なお一連の会話は鳥の魔女による強風の中で行われていました!
だが誰もが森の核を食べるという希望に満ち満ち溢れていたために全然魂を喰らえない。
「爺ちゃんが生きていた頃、たまに修行の一環も兼ねて餃子専門店を一緒に渡り歩いていたけど」
エミリロットはギョーザを取り出しながら自身のギョーザの思い出を語る。
「その店の内の一つで、スイーツ餃子に出会ったのは……印象深かったなぁ」
パカリとタッパーを開けるとふわりと広がる"甘い"香り。
「チョコ餃子、チョコとシナモンの香りと甘さが焼いた餃子の皮と合ってて、そこにトッピングのバニラアイスが」
別の冷やしていたタッパーからはアイスを救ってコン!とギョーザにオン!
これが、チョコバニラギョーザアイス(※チョコ餃子(バニラアイストッピング))!
美味しそう!
「この場で肉とか焼いて食べてついでに色々食べよう!」
透子がおにぎり・肉・野菜と焼いていく!実際に食べる事ほど、幸せを感じることはない!
「なめろう焼きもいいですよね」
ついでになめろうも焼くとは恐るべき!アイスで冷やしつつ熱いお肉となめろうを味わう。
なんて幸せ空間を構築しているというのだこの3人は!?
『だからぁーっ!なんでピクニックしてるのよアンタ達はっ!?』
全く我関せずの猟兵たちに業を煮やしたのか、鳥の魔女はびゅおー!と風を吹かせて魂を喰らおうとするがまるで効果が出ない。
『ぜはーっぜはーっ』
そして躍起になって風の魔法を使い過ぎた鳥の魔女は、魔法の効力が切れてその姿を現す。
『こうなれば……直接、この杖でぇ!』
だが実態化した鳥の魔女は己の武器で今度は物理的に攻撃しようとしてくる。
それはまさに疾風の一撃!
『食らいなっ!超音速バードストライカーっ!』
「待ってたよ!」
しかしそれこそ、猟兵側の狙い!
「速くて固体じゃない相手は苦手だから、魔力切れまで待ってたんだよ!」
ユーベルコード:色々食べよう!(イロイロタベヨウ)で防御力を強化していた透子は相手の杖を手斧で真っ向から受け止めると反撃する!
どれほど速度があろうとも、来るのを待ち受けていたのであればあとは気合と間合いの問題なのだ!
「斧でばっさりいくよ!」
『なんですって!?』
風を纏い速度を上げた一撃を防がれた鳥の魔女はその隙を突かれ透子の攻撃をその身に受ける。
「餃子を焼く熱と蒸気をイメージした気の練り方、呼吸や挙動は餃子を皿に返すが如く一挙一動を……」
タッパーに入れてきたチョコ餃子(バニラアイストッピング)を食すとエミリロットは、その味・触感・匂い、制作過程を思い返しオーラへと変えていく!
「これで行ける筈っ! 餃心拳が奥義っ!」
斧の一撃を受けている鳥の魔女に【チョコ餃子(バニラアイストッピング)のオーラの乱気流】を拳に纏った冷気の手が掴みかかりにいく!
『がっ!』
「餃牙練空拳・緋龍咆(ギョウガレンクウケン・ヒリュウホウ)!」
そのまま投げ飛ばしながら【緋色の龍の炎】が鳥の魔女を飲み込み追撃を与える。
「『Namerou Hearts tuna! banana! Avocado!(鎧装の機械音)』生成(ビルド)!ナメローズマバア!」
そして最後に全身を【『鮪』『アボカド』『バナナ』の三種の鎧装】で覆ったビスマスが空中に飛翔!
なめろうフォースセイバーで斬り裂きながら弾き飛ばすと、そのままフォースセイバーを鎧にセット。
「ディメイション・なめろうブレイカー、一斉発射!」
追撃の砲撃を浴びせ掛けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レシア・ラミリィズ(サポート)
「わたくしと楽しく殺し合いましょう?」
「まあ、(相手を褒める様でいて遠まわしに非難する言葉)ですこと」
「(味方を攻撃しかけて)うふふ、ごめんあそばせ!」
設定口調等プロフィール参照
メイン武器は『鮮血剣』カーミラ(呼び:鮮血剣)
生き血を求める魔剣を振るうダンピールの姫君です
主に愛剣に血を吸わせる為にと依頼に参加します
剣の腕は素人並、剣に操られた時は達人の如く扱います
操られてるが故の
敵味方や自分の身も顧みずに斬りかかり
血塗れにされても【生命力吸収】で回復する
バーサーカー的戦闘スタイルが基本
また剣だけでなく吸血鬼の能力や持ち物を活かした
様々なUCを使い戦います
後はお任せ
アドリブ・連携・交流も歓迎です!
ネピア・ドットヤード(サポート)
活発で元気いっぱいなスーパーヒーロー。
一人称は僕、口調はです、ます調に「!」が大体ついてます。
両親を4年前に亡くし、兄と二人で生きてきた経験から、家庭や命を奪う敵には容赦しません
正義を重んじ、悪い事は許せない性分です。楽しいとはしゃぐ年相応の一面も。
サイキックゴリラパワーで粉砕すれば全て片がつくと考えてる脳筋思考です。
よく使うUCは【勇気の証明】【勇気の奔流】。
勇気の奔流を使うと身長165cmの爆乳女子になります。
徒手格闘のほか、学ランを変形させてマントや盾にしたり、ネピアセンサーで周囲の状況を読み取ることもできます。
戦闘でも日常系でもどんなシナリオでも参加OKです。
よろしくお願いいたします。
桑原・こがね(サポート)
あたしを見ろォ!
登場は雷鳴と共に、派手に演出していきたいわね!
名乗りを上げて注目されたいわね!
囮役とかも嫌いじゃないわ。
こそこそしたり駆け引きするのは苦手だし、何事も正面突破の力技で解決したい!
戦うときは大体斬りかかるか、武器を投げつけるか、雷出すかのどれかね。徒手空拳も心得が無くもないわ!
さーて、雷鳴を轟かせるわよ!
鞍馬・景正(サポート)
※戦闘、冒険系シナリオのみご採用ください。
サポートを受け付けない場合は却下でお願いします。
◆キャラ指針
サムライエンパイア出身。
実直で真面目な性格の青年武士。
人助けや強敵と戦える依頼には積極的に参戦します。
どんな状況でも真摯に取り組みますが、勘違い等でおかしな行動に走るケースもあります。
◆戦闘
接近戦では剣術や組討、遠距離なら弓を使用。
羅刹の【怪力】と、武術稽古で培った【見切り】を活かした戦法が得意。
状況によって味方や一般人を【かばう】盾となったり、愛馬に【騎乗】もします。
どんな場合でも武士道に背く卑劣な行為はしません。
◆備考
アドリブ、連携可。
悪事や不正、他猟兵への迷惑行為等はNGで。
編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」
囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。
戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。
『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』
●ゴリパワー×雷鳴×鮮血×バロック×心眼
「僕は正義の使者!どんな悩みも殴って解決!」
「あたしを見ろォ!」
「わたくしと楽しく殺し合いましょう?」
ゴリラパワーを炸裂したり、雷鳴を轟かせたり、血の啜る剣を携えたりと好戦的な美少女3名が名乗りを上げた!
ネピア・ドットヤード(サイキックゴリラパワー妹系幼女・f20332)と桑原・こがね(銀雷・f03679)とレシア・ラミリィズ(鮮血剣姫・f24125)だった!
――びゅー。
だがしかし3人はただ風に吹かれただけだった。
「え、風は殴れないよ!?どうしよう!?」
「ちょっとっ無視するとかどういう了見なのよっ!」
「風は斬っても血は啜れませんわね」
割かし脳ミソ筋肉組は、敵が身体を風や大気に変える鳥の魔女という事を知り、早くもピンチ!
物理無効に対して、物理特化しかいないんじゃそうなるよ!
「私も風を斬るまでの太刀筋に至っているかというのはわかりませんね」
武装状態の鞍馬・景正(言ヲ成ス・f02972)もそこに集合する。
なお、景正も物理特化型である。
何も状況は変わらない。
「あ……す、すいません……」
しかしここで囚人服姿でぬいぐるみを抱きしめている編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)が勇気を出して声を出す。
「皆で……楽しい思い出を、思えば……」
声が小さく後半はごにょごにょとした感じになってしまったが、解決策を模索していた他の猟兵はきちんと希亜の言葉を聞いていた。
鳥の魔女は魂喰らいの森の番人となった。その影響で鳥の魔女の風の魔法は相手の『魂を啜る』能力が付与されているのだ。
本来は全身を大気に変化させ続けるなどいう事は魔力量的に可能な筈はない。
これは、『魂を啜る』事によって生きている者からエネルギーを常時得てるのと同じである。
「……でも楽しい思い出、あれば」
だが魂を啜る能力は、楽しい思い出を強く思う事で抵抗出来る。
そして魂を啜れないのであれば魔力がつきて実体化せざるを得ないのだ。
そここそチャンス!なのでまずは皆して楽しい思い出を考え、相手が自滅するのを待つのだ。
「楽しい思い出?うーん何かしら?やっぱり、目立った事?」
こがねは何となく高山で邪神相手にどんがらがっしゃん派手な立ち回りをした事とかを思い返す。
高いところから飛び降りるとか中々に派手で注目を集めていたのではないかと思う。
意図せずにまにましてしまうこがねだった。
「わたくしは紅茶のひと時ですわね」
レシアはティータイムを思い出し笑顔を浮かべる。
「香りのよい紅茶に甘味。そして他愛のないお喋りこそが……」
「お菓子!いいよね!」
「……甘い、もの」
ネピアが甘いお菓子に反応してはしゃぐ!
希亜も興味深々だ。甘いお菓子に幸せを感じない女の子なんていないのだ!
「あら?少しくらいなら手持ちがありましてよ」
レシアが日持ちのするクッキーを取り出すと、13歳少女コンビに渡す。
「ほんと!?わーいやったー!」
「……もぐもぐ」
ネピアと希亜は二人して幸せそうな顔をする。
「そういう事であれば、私はお酒が好きですね」
景正も顎に手を当てお酒の事を思い返す。
うーん、成程。酒豪のようだ。
各自が楽しい思い出を思い返し、魂の強度を上げる事で、風によって魂を喰らう能力への抵抗力を高める事に成功していた。
『って、それで終わらせて貰っちゃ困るのよ!』
そこに業を煮やした鳥の魔女が姿を現す!
『輪廻大気!』
そのまま大気を操って猟兵たちの魂を喰らう能力を高めにいく!
だが、鳥の魔女は猟兵たちの精神力を甘く見過ぎていた!
「見えさえすればこっちのモンよ!」
姿を現した鳥の魔女にこがねは迷わず短剣を投擲!
それは銀色の雷を纏っており、まさに電光の一閃!
「さーて、雷鳴を轟かせるわよ!」
鳥の魔女に電撃を浴びせ掛ける!
「まあ、隠れてばかりの慎重なお方だと思っておりましたわ」
レシアは鳥の魔女の流す血を見て、『鮮血剣』をたどたどしく抜き放つ。
「さあ、たんとおあがりなさいな、我が愛しの『鮮血剣』」
そしてその身体の自由を剣に託すと、レシアは突如歴戦の剣士の動きで鳥の魔女に一刀を浴びせ掛ける。
「よい血を、頂きましょう」
『ぐっ!?』
猟兵たちの魂を喰らうために風の魔法を一度に使い過ぎた鳥の魔女はその身を大気に変化させる魔法を使う事が出来ない。
やるとしてももう少しだけあとである。
「僕の真の力を見せてやる!うおー!パワー全開!」
そこに上着を緋色のマントに変化させたネピアがすさまじい速度で飛翔しながらツッコんできた!
「ネピアパーンチ!」
ゴリラパワー炸裂!
鳥の魔女がネピアの拳を受けて地面に叩きつけられる!
『がはっ!?……くそっ』
しかしここまでか。
鳥の魔女は魔力を回復させるとその身を大気へと変化させ逃げ出そうとしていく。
「バロック」
希亜はバロックレギオンを召喚すると、彼女が感じた懐疑心や恐怖心を元に鳥の魔女へ追跡をかける!
まだ完全には回復しきれていない鳥の魔女はバロックレギオンにまとわりつかれる事になる。
「酒は天の美禄にして憂いを払う玉箒――その力を、此処に」
いつの間にか思い出だけじゃなくて本当に酒を飲んでいた景正が、酒の力で心眼を開眼!
「一刀、両断」
斬!と風を斬り裂くのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
楽しい思い出?
ふふーん、楽勝だねっ☆
それはみーんな、ここにあるから!
(隣のウィーリィくんの【手をつなぐ】)
二人で一緒に旅した色んな世界!
乗り越えたピンチ!
掴んだ勝利!
あとおいしいごはんっ!
楽しい思い出は、いつもウィーリィくんが一緒だった
それはどれもかけがえのない宝物
そして、キミがいればそれはどんどん更新されていく
お互い【鼓舞】し、【勇気】づけ、魂啜りの風を乗り切る!
相手が弱ったら、同時攻撃でフィニッシュ!
お宝ゲットして、おいしいごちそういっただっきまーす!
ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
敵の能力は魂を啜る風。
それに対抗する術はポジティブな感情を強く思い出す事。
だったら、やる事は一つ。
「借りるぞ、シャーリー」
隣のパートナーの手を握り、【勇気】を分けてもらう。
いつも明るく、元気で前向きな彼女。
時には振り回されながらも、それでも俺は彼女の存在に勇気づけられてきた。
シャーリーとなら、どんな無茶でもどうにかなる。そんな気になれる。
だからシャーリーの力を借りて【限界突破】した【気合い】で魂を啜る風を耐えきり、魔法が切れたタイミングを【見切り】シャーリーに合図してUCの同時攻撃で敵を仕留める!
終わったら、シャーリーへのお礼に森の核で美味いものでも作ってやろうかな。
●【かまぼこ】の二人
「敵の能力は魂を啜る風」
ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)はこの森の、魂を喰らう風を頬に受け、魂が吸われる感触を確認する。
「それに対抗する術はポジティブな感情を強く思い出す事」
そして、それが事前に説明を受けていた通りのモノである事を確かめ、そして相方の方を見る。
「だったら、やる事は一つ」
視線の先にいるのはシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)。
「楽しい思い出?」
ウィーリィの視線に気付いたシャーリーは小首を傾げるもすぐに快活な笑みを浮かべる。
「ふふーん、楽勝だねっウィーリィくん☆」
「借りるぞ、シャーリー」
そしてどちらからともなく二人は手を合わせる。
「それはみーんな、ここにあるから!」
そして繋いだ両手を互いの顔の前まで持ってきて、目を合わせる。
「二人で一緒に旅した色んな世界!」
「いつも明るく、元気で前向きな彼女」
思い返すのは、これまでの冒険の日々。
数多の世界を共に乗り越えてきた時間。
「乗り越えたピンチ!掴んだ勝利!」
「時には振り回されながらも、それでも俺は彼女の存在に勇気づけられてきた」
二人が語るのは大切で、そして楽しい思い出。
「あとおいしいごはんっ!」
くすりと互いに笑い合う。
「それはどれもかけがえのない宝物で」
「何事にも変えられない大切なもので」
「そして、キミがいればそれはどんどん更新されていく」
「これからも二人ならその日々は続いていく」
強く、楽しく、輝かしい思い出。
一人ではなく、二人の思い出。
二人一緒にいることこそが、何よりも、誰よりも、ウィーリィとシャーリーを強くする。
「楽しい思い出は、いつもウィーリィくんが一緒だった」
「シャーリーとなら、どんな無茶でもどうにかなる。そんな気になれる」
啜れる魂など、一片たりともあり得なかった。
『ゴパァッ!?』
そこに花鳥風月・輪廻大気によって全身を大気へと変化させていたオブリビオン・鳥の魔女は口から砂糖を吐きながら膝をつく!
やはり全身を風に変える魔術は反動が大きいようだ!
『ば、馬鹿なっ!?群竜大陸の森の中で二人っきりになった途端イチャつき始めた男女を見せつけられるだと
……!?』
鳥の魔女さん。妙齢な魔女。
果たして彼女にお相手がいたのかどうか。それはトップシークレットな項目です!
「ウィーリィくん!」
「ああ!」
それはともかく、ウィーリィとシャーリーは実体化した鳥の魔女の姿を確認すると互いのユーベルコードを即座に発動する!
「クイックドロウ!」
「厨火三昧(プライマル・ファイア)!」
目にもとまらぬ早撃ちが!
燃える炎の猛攻が!
同時にオブリビオンである鳥の魔女へと突き刺さる!
『……イチャラブ同時ユーベルコードぉ!?ゴパァッ!?』
あまりの衝撃に動揺を隠すことの出来なかった鳥の魔女が口から砂糖を撒き散らしながら吹っ飛んでいく!
「お宝ゲットして、おいしいごちそういっただっきまーす!」
「森の核で美味しいものを作ってやるぜ」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御狐・稲見之守
新婚1ヶ月の思い出じゃ。ハートマークのふりふりエプロン着てお出迎え、『ダーリンおかえり★』 勿論おかえりのチューは欠かさないんじゃ。御飯にする? お風呂にする? それともワシかナ?
ああ思い出で胸は小さくとも気持ちはいっぱい、新婚幼妻の幸せハートでぺたんこ★ビーム! 喰らえ愛の嵐、愛は嵐の中でも輝くんじゃ!
まあそんなクソみたいな思い出は[催眠術][呪詛]を自分にかけて捏造した嘘百八なんじゃが。
アドリブ○ 失敗判定○ プレ棄却◎ \クソ★プレ/
●甘い甘い新婚生活
『こうなれば、一々狙って攻撃などしていられるか!食らえ、全てを喰らうっ!大渋滞のトルネード街道ぅぅぅ!!!』
風と大気を操る鳥の魔女は、ここに来て大技を発動してきた。
森全体に影響を及ぼす程の複数の竜巻を起こし、その風の影響かにある全ての生きる者の魂を、【森の番人】の能力で喰らい尽くそうとしてきたのだ。
この風から逃れる術はない……!
だが、抗う事は出来る……!
「あれはのぅ……新婚1ヶ月の思い出じゃ」
御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)は遠くを見る目で風の中を歩む。
「契りを結んですぐじゃったからな。ワシも年甲斐もなく気分が高まってしまっておっての」
風が撫でるたび、稲見之守の魂は啜られていく。
「旦那が帰宅してきたら毎回必ず、玄関までお出迎えしにいっておっての」
だが、魂啜りは楽しい思い出を強く思い浮かべる事で抵抗出来る!
鳥の魔女は、稲見之守から啜り取れる魂があまりにも少ない事に気付く。
「その時の服装はの……なんじゃ、ハートマークのふりふりエプロンじゃよ」
『ダーリンおかえり★』
裸エプロンでお玉を持って迎えてくれる稲見之守が想像できた。
『ゴパァッ!?』
ここで鳥の魔女が口から砂糖を吐きながら片膝を突く!
やはりこの大技は反動が大きいようだ!
『ば、馬鹿なっ!?この大竜巻の中で、新婚自慢だとぉ
……!?』
鳥さんのお仲間は一杯。だが鳥の魔女に男の影があったかどうかは……不明だ。不明である。真偽は分からない所にあります!まだ決まっていないんです!きっといずれ変わるかも……!?
「勿論おかえりのチューは欠かさないんじゃ」
『ゴパァッ!?』
両膝が逝ったぁ!
「定番じゃったがやはり御飯にする? お風呂にする? それともワシかナ?は胸がドキドキしてよかったの」
そして思い出に頬を赤くしながら幸せそうな顔で歩み寄ってきた稲見之守は鳥の魔女を見据える。
大竜巻を発動させた魔術の消耗を稲見之守の魂で賄えなかった結果、既に彼女は実体化している。
「……ああ思い出で胸は小さくとも気持ちはいっぱい」
【両手で形作ったハートマーク】を胸に当て、稲見之守はウィンクしながら鳥の魔女へとハートを向ける!
「新婚幼妻の幸せハートでぺたんこ★ビーム!」
『ゴパァッ!?』
口から砂糖を撒き散らしながら鳥の魔女は吹っ飛んでいく!
「喰らえ愛の嵐、愛は嵐の中でも輝くんじゃ!」
そうさ、必ず最後に愛は勝つ!
「む?」
そしてすぅと、稲見之守の瞳に意識が戻る。
「まあそんなクソみたいな思い出は催眠術を自分にかけて捏造した嘘百八なんじゃが」
『ハァっ!?……ちょっふざんなァ!?』
大成功
🔵🔵🔵
フェルト・ユメノアール
道化として『パフォーマンス』をしていた時のお客さんたちの笑顔、煌びやかな舞台
それを脳裏に思い浮かべ魂啜りに対抗する
さあ、ボクたちの舞台を始めよう!
『トリックスターの投擲』で相手を牽制
風に無理に逆らえば体をバラバラにされる、フックロープを使って衝撃を分散させながら
風に乗るように移動、着地をして必殺の一撃を待つ
その攻撃を待っていたよ!
さあ、夢幻の射手のご登場だ!現れろ!【SPトリックシューター】!
トリックシューターのユニット効果発動!
周囲の飛び道具を吸収して、相手に矢として打ち返す!
喰らえッ!必殺のテンペスト・アロー!
必殺の一撃を跳ね返し、怯んだ敵に一気に接近
すれ違い様にトリックスターで一閃する
●道化師のカーニバル
「この依頼程、ボクに似合うものないと、そうは思わない?」
フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は魂喰らいの森へとテレポートしてくると周囲を見回す。
「楽しい思い出を強く思う事で、魂喰らいの能力に抵抗する……」
撫でた風が、ほんの少し魂を喰らいつきにきた感触を確かめてフェルトは改めて確信する。
「道化師が笑わなきゃ誰が笑うのさ」
そしてバっと両手を広げ、大仰に宣言する。
「ショーマスト、ゴーオン!」
彼女の脳裏にあるのは道化として『パフォーマンス』をしていた時のお客さんたちの笑顔、煌びやかな舞台。
それ以上に楽しい思い出があるだろうか。
「さあ、ボクたちの舞台を始めよう!」
同時にフェルトはロープを括り付けた無数のナイフを周囲に投擲。
「風が吹くならボクは逆らわず、見事に着地してみせましょう!」
フェルトの発言を聞いていたからか、それとも楽しい思い出によって魂を啜れないからか。
宣言通りにフェルトの元に突風が吹き荒れてくる!
「ひょうっ」
だがフェルトは風に逆らったりはしない。無理に逆らえば身体がバラバラになってもおかしくはないのだ。
そのままナイフと一緒に飛ばしたフックロープを使って衝撃を分散させながらくるくると回って風に乗るように着地!
「10点!」
びしっとポーズを決めたフェルトは自ら高得点を言う!
『はっ、舐めてるじゃないか!だったらこっちも本気で行くよ!』
そこへ挑発に乗った鳥の魔女が姿を現す!
『吹き荒れろ竜巻よ!大渋滞のトルネード街道!!!』
「その攻撃を待っていたよ!」
『なに!?』
フェルトは鳥の魔女のユーベルコードに対して伏せカードをオープン!
「さあ、夢幻の射手のご登場だ!現れろ!【SPトリックシューター】!」
魔法のカードから召喚されたのはスマイルパペット!
呼び出された魔物はそのままフェルトの周囲に特殊な力場を構成する。
「トリックシューターのユニット効果発動!周囲の飛び道具を吸収して、相手に矢として打ち返す!」
『な、なんですって!?』
鳥の魔女が放った竜巻がトリックシューターの力場に吸収されていく!
「喰らえッ!必殺のテンペスト・アロー!」
無数の竜巻を構成していたエネルギーが全て一本の矢に集約され、反撃の一矢として放たれる!
暴風を纏った矢は風になって逃げる訳にもいかず。
『ぐぅっ!?』
だが鳥の魔女も、伊達に風と大気を操ってはいない。
己のユーベルコードを弾き返されたがそれ再度、己の風の魔術で無力化してしまう!
「けど、隙だらけだね!」
魔力切れを起こして怯んだ鳥の魔女にフェルトはナイフの鋭い一閃をお見舞いするのだった。
大成功
🔵🔵🔵
織部・樒
ザフェルさん(f10233)と行動
アドリブ・連携OK
大気を操るとは些か厄介ですね
(鳥なのに大気になるとか何でもありですね)
嬉しい思い出ですか
そうですね……嘗て極上の茶を私(の本体)で点てて頂いたことがあるのですが
あれは茶碗冥利に尽きる、とても良いものでした(感無量)
それはともかく、形代にて自分の分身を作り囮を担っていただきます
彼には【武器受け】【見切り】等で交戦して頂き
己は【闇に紛れる】【忍び足】にて木々に身を隠しつつ大気の流れや音を観察
【見切り】併用し姿を見極め錫杖にて攻撃
【マヒ攻撃】【呪詛】【毒使い】も使用しましょう
後はザフェルさんに託します
此方への攻撃は囮同様+【オーラ防御】にて凌ぎます
ザフェル・エジェデルハ
樒(f10234)と共闘
ついに帝竜戦か。まずは目の前の関門を突破だな。
敵に対抗する楽しい思い出ねぇ…
前に魂喰らいの森に挑む時にやった宴会とかは楽しかったな。
そして食った肉とエールはすげぇ美味かった!
で、今回はここに最高級の食材があるんだろ?売れば相当高額な。
こりゃあ食うか売るか、迷ってしょうがねぇな!楽しみだぜ!!
敵は相当な速さが予測されるため、樒が杖を振るった場所や
【第六感】で敵の位置を特定し、ユーベルコードを撃ち込む
敵の攻撃は同じく【第六感】で察知。【力溜め】による【武器受け】で防ぐ
素早くてもこっちに向かってくるのは確実だからな。
フルスイングでぶちかますぜ!!
●いつもの二人
「ついに帝竜戦か。まずは目の前の関門を突破だな。」
ザフェル・エジェデルハ(流離う竜・f10233)はテレポートしてくると気合を入れて魂喰らいの森へと大股で歩いていく。。
まずはこの魂喰らいの森の突破から始める必要がある。
そのためには『森の番人』となったオブリビオン・鳥の魔女を打ち倒さなくてはならない。
「大気を操るとは些か厄介ですね」
織部・樒(九鼎大呂・f10234)もまたザフェルの隣に並び、共に進む。
此度の番人となった鳥の魔女の能力の概要は調べがついている。
(鳥なのに大気になるとか何でもありですね)
もしかしたら、の話ではあるが。
彼女は最初、鳥の、ではなかったのやもしれない。
風や大気を操るのに、最も参考になったのは鳥だったのかもしれない。
なれば生前、彼女は多くの鳥を、それも幾つもの種類のものを。多くの商人より買い取っただろう。
そして魔女と呼ばれるまでに研鑽を、知識を、見識を得るのにどれほどの鳥が彼女によって消費されたのか。
彼女が『花鳥風月』鳥の魔女と呼ばれたのはそういった経緯があった……のかもしれない。
「これが、魂喰らいの風……」
そして樒は森を吹く風を浴びた瞬間。その風に何かを吸い取られるような感触を得た。
「こりゃ避けようと思って避けれるようなシロモンじゃねぇな」
ザフェルも同じく嫌な雰囲気を感じる風に首をかく。
魂喰らいの森の番人に与えられる、『魂を啜る』能力。
それは番人になったオブリビオンのユーベルコードにも付与されるものであり、こと風や大気という存在を操る鳥の魔女が森の番人となったのは、かなり厄介だったのかもしれない。
魂喰らいの能力に対する『対抗手段』がなかったらの話であるが。
「敵に対抗する楽しい思い出ねぇ……」
「嬉しい思い出ですか」
魂喰らいの能力は、『楽しい思い出を強く念じる事』で対抗できるのだ。
「そうですね……嘗て極上の茶を私(の本体)で点てて頂いたことがあるのですが……」
樒は白天目茶碗のヤドリガミ。
100年以上使用された器物に魂が宿った種族なのだ。
「あれは茶碗冥利に尽きる、とても良いものでした」
そして樒自身もまた茶碗である事に誇りや矜持を持っていて、極上の茶碗として扱われる事に喜びを感じるのだった。
まさに感無量といった表情でほぅと溜め息を吐く。
「茶ねぇ……そーいや、前に魂喰らいの森に挑む時にやった宴会とかは楽しかったな」
ザフェルは樒の話を聞きつつ、周りの森の様子を見て思い出す。
魂喰らいの森自体は群竜大陸発見当時から侵攻していた地区である。
ザフェルは以前にも別の番人が支配する森を攻略し、その際に『楽しい思い出』を作るために宴会を開いてたらしい。
「そして食った肉とエールはすげぇ美味かった!」
どうやら茶を啜っていた樒の思い出とは正反対のドンチャン騒ぎだったのではないだろうか。
「いえ、あれは魂魄を強化するための祝祭であって、宴会とはまた違うものであったと思うのですが」
因みに樒も一緒にいたそうです。
「細かい事はいいんだよ!で、今回はここに最高級の食材があるんだろ?売れば相当高額な。こりゃあ食うか売るか、迷ってしょうがねぇな!楽しみだぜ!!」
子細はともかく。ザフェルと樒は楽しい思い出を語り合い、そして魂の強さを上げていく。
それは、『森の番人』の能力で吸えない程に。
「……となれば、物理的に攻めてきますよね」
『食らいなっ!超音速バードストライカーっ!』
風を纏った超音速の杖の一撃が、樒の身体に突き刺さる!
『獲った!』
己を風へと変えられる鳥の魔女は、まずは見た目からして物理型のザフェルではなく呪術師側の樒を先制攻撃で沈めたと顔を歪ませる。
「すみません……ひとつ罠を張らせて頂きました」
しかし杖で胸を貫かれた樒は、その表情を変える事なく呟き、そして揺らぎ消える。
『なにっ!?』
「――七星七縛符」
残ったのは一枚の護符と形代。
それが鳥の魔女の身体を縛る!
『囮かぁ!?』
「ザフェルさん!」
護符と錫杖との境によって結界を組んだ樒が、ザフェルに合図を送る。
「悪ぃな、俺じゃ当てられる気がしなかったんでな」
力を溜めていたザフェルが、斧を担いで振りかぶる。
「素早くてもこっちに向かってくるのは確実だからな。フルスイングでぶちかますぜ!!」
その一撃は、地形すらをも破壊する。
「グラウンドクラッシャーっ!」」
大成功
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アネット・レインフォール
▼心情
ふむ…此処は以前にも調査で訪れた事があったな。
その時はコカトリスが相手だったが…。
眼前の魔女も鳥を操るようだし、
もしかするとアレは尖兵だったのかもしれないな。
▼POW
風攻撃にはかつての仲間達と冒険した記憶を思い描き対抗。
(武器を見つめ)絆は今も手の中にある。
…悪いな、ここで立ち止まっていては笑われてしまうのでな(苦笑)
先ずは葬剣を無数の鋼糸状にして周囲に展開し
抜き身の霽刀を眼前の地面に突き刺す。
鋼糸を防御用に使う事で攻撃到達までの時間を作り、
霽刀で急所を狙い【無刀閃】による一撃を放つ。
必要なら絡ませるなどの工夫も。
他と連携時は、時間を稼ぐ等のフォローぐらいは行おう。
連携、アドリブ歓迎
●剣豪
「ふむ……此処は以前にも調査で訪れた事があったな」
アネット・レインフォール(剣の異邦人・f01254)は魂喰らいの森を見回すと呟いた。
魂喰らいの森自体は群竜大陸発見当初より猟兵たちによって侵攻していた地区である。
帝竜戦役開始よりも前から、この森の攻略を行った事のある猟兵は割りかしいるのだ。
森の番人の持つ核を奪われた魂喰らいの森の一角は消える為、勿論この場所そのものではないが、似通った樹木が生えているので風景がぱっと見では同じなのだろう。
「その時はコカトリスが相手だったが……」
セリフの途中でアネットは地面に突き刺していた刀を引く。
――ガキィィン!
「眼前の魔女も鳥を操るようだし、もしかするとアレは尖兵だったのかもしれないな」
『がっ!?アタシの超音速バードストライカーを、受け止めるだとぉ!?』
アネットの前に現れたのは風を纏って突撃してきた鳥の魔女。
そして、アネットは魔女の突き出した杖を剣で受け止めていたのだ。
「あんたが来るのは分かっていた。だから、罠を張らせて貰っていたんだ」
そう言ってアネットは杖を受け止めた方の刀ではなく、もう片手に握る刀の握りを奮う。
『何
……!?』
くん、と身体に違和感を感じる鳥の魔女。
「こいつは葬剣【逢魔ガ刻】。鋼糸への変形機構を持つ、俺の愛刀の一振りだ」
そういってアネットが握りしかない刀を振るうと、周囲に張り巡らされていた鋼糸が鳥の魔女の身体に絡みつく!
事前に、何処からでも突撃を受けても問題ない様にアネットは自分の周囲に鋼糸を展開。
相手の死角からの一撃を事前に察知。なおかつ絡める事で相手の攻撃速度を減速させていたのだ。
そしてそれはそのまま今は拘束となっている。
『くそっ。だったらこの至近距離から魂啜りの風で!』
物理的な攻撃を防がれた鳥の魔女は森の能力でアネットの魂を啜りにいこうと風を吹かせる。
「ぐっ」
風を浴びただけで何かを吸われる感触を得たアネットは、しかし決して倒れる事も引く事もなかった。
「魂啜りに対抗するには、楽しい思い出……だったな」
思い返すのは、かつての仲間達と冒険した記憶。
「……絆は今も手の中にある」
持つ武器を見つめ、アネットの意思はより強く強固に研ぎ澄まされていく。
『は、ハァっ!?なんでアンタもこんな、魂を啜れないのよ!?』
生きるもの全ての魂を喰らう。
そのはずの森の能力が効かない。
森の番人となって調子に乗っていたはずの鳥の魔女は喚き散らす。
「……悪いな、ここで立ち止まっていては笑われてしまうのでな」
苦笑の顔をしながら、アネットは鳥の魔女の元へと刀を構える。
その一振りは、霽刀【月祈滄溟】。
振るわれるのは一刀。
「伍式・無刀閃」
剣気を纏った反撃の斬撃が、鳥の魔女を断つのであった。
魂喰らいの森・森の番人、鳥の魔女。討伐完了!
大成功
🔵🔵🔵