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寂寞を彷徨うモノ

#ダークセイヴァー #異端の神々


●その魂を蝕むもの
 ――ああ、どこへ行ってしまったのだろう。

 女が一人、温もりの残滓を手に彷徨う。先ほどまで共に居た者は既になく、此処は独りで居るにはあまりに寒すぎる。

 ヒトでないモノならば、あちこちに居るというのに。何故、私は独りなのか。

 先ほど引き裂いた塊が蠢く。物陰から這いよる肉片と融け合い一つになってゆく。肉の爆ぜる音、辺りに漂う血臭が呼び寄せたのか蝙蝠の羽音がうるさい。青白い炎で蝙蝠を追い払い、氷刃で裂いた群れの先に人影が見えた。

 誰か、居るのだろうか。ああ、でも――。

 もしそれがヒトでなかったら、どうしようか。自分と違う、モノであったなら。

●グリモアベースにて
「皆さん、『狂えるオブリビオン』の所在を予知しました。」
 聖典のグリモアをぱたりと閉じ、アルトリンデ・エーデルシュタインが周囲の猟兵たちに呼びかける。

 『狂えるオブリビオン』、それはかつてのヴァンパイアが『異端の神々』の土地を制圧せんと攻め込んだ際に『異端の神々』に憑依されたオブリビオンの事だ。倒せども倒せども新たなオブリビオンに憑依し、その肉体と魂を奪う異端の神々にヴァンパイアは制圧を断念したという。それ故に『狂えるオブリビオン』の居る一帯にはヴァンパイアの支配は及んでおらず、『狂えるオブリビオン』を倒して一帯を解放できればヴァンパイアの支配のない居住地を作る事も可能だろう。

「場所は以前予知した一帯の近く、山の麓に広がる森になります。山には洞窟がいくつかあり、そこにコウモリが棲み着いているようですね。」
 森はこの一帯でも特に深く、捻じれた木々が黒変した葉を茂らせている。視界も悪く、『狂えるオブリビオン』を探すのも容易ではない。その上、薄暗い森には吸血コウモリが数多く飛び回っている。
「コウモリは人を見つけると寄ってきて血を吸おうとしてきます。それだけでしたら猟兵には問題は無いのですが……」
 コウモリも『異端の神』の狂気に侵されているという。その狂気に侵された者は寂しさや心細さといった感情が溢れ出し、他の者を求める。だがたとえ誰かと共に在ったとて、狂気が深まるにつれ徐々に自分と違う部分が認識に違和感を生む。やがて自分と違うモノをヒトと認識できなくなり、最後には生き物とすら認識できなくなる。
「このコウモリに噛まれれば、より強く狂気が蝕んできます。ですが、コウモリの群れそのものが『異端の神』がヒトを察知する目の役割をしているようなのです。」
 故に、コウモリを派手に引きつければ『異端の神』の目を引き、ひいては憑依されている『狂えるオブリビオン』を誘きだす事になる。

「コウモリが誘うのか、この森には迷い込む人も居るそうです。被害を広げない為にも『狂えるオブリビオン』を倒し、この地を『異端の神』から解放してください。」
 よろしくお願いしますと言葉を括り、アルトリンデは猟兵たちを送り出すのだった。


こげとら
 しばらくぶりです、こげとらです。
 引き続きの辺境殺神戦となりますが、これまでのシナリオとは舞台が近いというだけですので知らなくても問題はありません。

 全章通して孤独感がいや増して誰かと一緒に居たくなり、一緒にいるとその人との差異が気になってくる、といった狂気が蝕んできます。無対策ですと、例えオブリビオンであっても一緒に居たくなってしまいますので何かしらの対策はあった方がいいかと思います。
 対策としては寂しさを紛らわせる物とかでも大丈夫です。この狂気への対策がある場合はプレイングボーナスとして反映したいと思います。
 なお、猟兵に関しては種族問わず同じ知的種族てして見てかまいません。プレイングでご指定あった場合はそちらを優先します。

 第1章は『狂えるオブリビオン』をおびき寄せる為に『異端の神』が目として使っているコウモリの群れを撃退していきます。舞台となる森に入れば、コウモリは寄ってきます。多く倒すよりも、多く引き付けて長く戦うのが良いと思います。コウモリに発見されなければ誘きだしができませんのでご注意ください。
 一帯に満ちる狂気が蝕んでくる他にも、コウモリに噛まれるとより強く狂気に蝕まれます。

 続く第2章で誘われて集まったオブリビオンとの集団戦。第3章で誘きだした『狂えるオブリビオン』との戦いとなります。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 冒険 『吸血コウモリ迎撃』

POW   :    俺の血を吸えるものなら吸ってみろ! 敢えて自らの身を囮にし、引き寄せた蝙蝠を一網打尽にする!

SPD   :    数に対抗するには、こちらも手数だ! 攻撃の手数を増やす工夫をして、素早く確実に殲滅してやる!

WIZ   :    蝙蝠といえば、超音波で周囲の様子を探っているはず! 何らかの方法で音波を撹乱・遮断し、混乱させる!

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宮落・ライア
寂しさ? あはっ、ボクはいつも一人だもの。
ボクは一人で立つものだもの!
けれどボクは一人じゃない!
ずっとずっとずっとボクの心には声が響き続けているんだから!

【自己証明】『狂信者の心』で心を硬く硬く押し固める。
呪縛を引いていれば【止まる事なかれ】で変換。

血が出るのは好都合であろ?
けれど吸うなら命を懸けろよ?
ボクの血は『毒の血』なのだから。

近づくものは容赦なく大剣で薙ぎ払う。
というか視界が悪いから目の前にあるものを怪力まかせに薙ぎ払いながら
突き進んでいく。
見えぬならー見えるようにすればいいじゃないかーほととぎすー



 黒く捻じれた木々がざわざわと啼く。耳に障る葉の音が否応なく聞く者の胸に寂寥を掻き立てる。宮落・ライアはその騒めきの中に在って独り言ちた。

「寂しさ? あはっ、ボクはいつも一人だもの。
 ボクは一人で立つものだもの!」

 どこからか囁く声が聞こえる。だれか、いないの? あの日まで、一緒だった人は……それは何処から聞こえる声か。自分の内から染み出る声に――否、その声はライアの心ではない。

「けれどボクは一人じゃない!」

 【侵食加速:自己証明(シンショクカソク・ジコショウメイ)】により己が心を硬く硬く押し固め、ライアは心に染む寂寞たる狂気を確たる心で締め出した。

「ずっとずっとずっとボクの心には声が響き続けているんだから!」

 その声に、その意志に惹かれるように吸血コウモリの群れが飛び来る。固めた心と同じくライアの身もまた呪縛で縛られている。その呪縛が解けるとライアの身体から流れ出した血に向かい、コウモリたちが殺到した。

「血が出るのは好都合であろ?  けれど吸うなら命を懸けろよ?」

 【止まる事なかれ】と呪縛を毒血に換えてライアが大剣を振う。その一薙ぎでコウモリの群れが吹き散らされた。それでもまだ無数に飛び交うコウモリの一部が痙攣しながらぼとりと落ちる。

「ボクの血は『毒の血』なのだから。」

 近付くコウモリを大剣で薙ぎ払い、吸われる血はそのままに、ライアは森を進み征く。目指す狂えるオブリビオンを探すにも森の中では一苦労か。ならば、とライアが怪力任せにコウモリごと木々を薙ぎ払った。

「見えぬならー見えるようにすればいいじゃないかーほととぎすー。」

 強引に切り拓いた道をライアは進む。ここまで派手に動けば、例えこちらが見つけられずともやがて向こうから来るだろう。ヒトを求める狂えるオブリビオンが、この森に踏み入った者を逃すはずはないのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。確かに寂しさや心細さを感じるけど…無駄よ
私は私だけの意志で此処に立っている訳じゃないもの

…今まで散っていった多くの人達の魂と、
そして私を支えてくれる彼の繋がりがある限り、
この私にお前の狂気は届かないと知れ

事前に“調律の呪詛”を自身に付与し狂気耐性を強化して、
“魂の呪痕”に魔力を溜め“彼”との繋がりを感じる事で、
神の狂気を気合いで受け流し耐えるわ

第六感や暗視を頼りに闇に紛れた蝙蝠を見切りUCを発動
吸血鬼の両眼に魔力を溜めて
魅力の魔眼に変化
蝙蝠達を魅了して同士討ちさせたり、
霧になって離脱したりして蝙蝠の数を減らしていく

…多少の影響はあるみたい、ね?
これが終わったら彼に逢いに行きましょうか



 黒き歪な森に騒めくは木々の葉擦れかコウモリの羽ばたきか、或いは寂寞に彷徨う狂える声か。リーヴァルディ・カーライルは先ほどからいや増す森の音が胸中に沁み込もうとしているのを感じていた。

「……ん。確かに寂しさや心細さを感じるけど……無駄よ。
 私は私だけの意志で此処に立っている訳じゃないもの。」

 茫洋とした孤独の中に唯一人居るような、捉えどころのない心細さがリーヴァルディを包むようだった。ああ、どうして独りなのだろうか。傍に居たあの人は何処へ……孤独なる想いが幽かに胸に響く。だがそれは、自らの寄る辺を持つ者を沈めるには至らなかった。

「……今まで散っていった多くの人達の魂と、そして私を支えてくれる彼の繋がりがある限り。」

 リーヴァルディが己が身に施している調律の呪詛が沁み入る狂気を弱め、彼から贈られた魂の呪痕がリーヴァルディの感じる寂しさを漠然としたものから明確な想いへと象らせる。

「この私にお前の狂気は届かないと知れ。」

 神の狂気を気合で受け流して耐え切るリーヴァルディに向かい、無数の吸血コウモリが森の奥から飛来してきた。薄暗い森の中、木々の合間を飛び交うコウモリを視認する事は常人には難しかろう。されどリーヴァルディの研ぎ澄まされた第六感と暮明を見通す眼はコウモリの動きを確りと捉えていた。

「……限定解放。伝承に謳われる吸血鬼の力を此処に……血の変生。」

 リーヴァルディが【限定解放・血の変生(リミテッド・ブラッドヴァンプ)】により吸血鬼へと変じてゆく。その両眼に魔力を籠めて魅了の魔眼と成し、リーヴァルディは吸血コウモリの群れを視界に捉えた。途端、魅了されたコウモリが互いに牙を剥いて同士討ちを始める。リーヴァルディの視界の外から魔眼を逃れたコウモリが襲い来るも霧に変じた吸血鬼の身体を素通りし、逆に魔眼に絡めとられていった。
 まるで戯れるようにコウモリを躱し、魅了し、同士討ちさせて数を減らしていくこと暫し。

「……多少の影響はあるみたい、ね?
 これが終わったら彼に逢いに行きましょうか。」

 胸中に募る寂しさに、リーヴァルディは彼への想いをのせて呟く。既にそれなりの時間、コウモリを相手にしてきた。ならばコウモリを通して狂えるオブリビオンも此方を感じ取っているだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

琥珀川・れに(サポート)
※人数が間に合ってるなら流してくれてかまわないよ

「貴族たるもの余裕を忘れてはいけないな」
「やあ、なんて美しい人だ」

ダンピール貴族
いかにも王子様っぽければねつ造歓迎さ
紳士的ジョークやいたずらも好きかな

敵も味方も性別か見た目が女性ならとりあえず一言は口説きたいね
ナンパではなくあくまで紳士的にだよ?

実は男装女子で
隠しはしないが男風源氏名レニーで通している
その方がかっこいいからね

戦闘スタイルは
・剣で紳士らしくスマートに
・自らの血を操作して体を変化させパワフル
が多い
クレバーで余裕を持った戦いができれば嬉しいよ
早めに引くのも厭わない

説得系は
キラキライケメンオーラやコミュ力で
相手を照れさせてみせよう



 森の騒めきに混じり、コウモリの鳴き声が聞こえる。目指す場所に着き、琥珀川・れには細身の魔法剣エペ ド ルーンを抜いた。

「異端の神々の森に彷徨う女性か。一人で心寂しいと言うならば、僕がエスコートしないとね。」

 例えオブリビオンであったとて、れにの心に変わりはない。キラキラとオーラを纏うれにに惹かれるように吸血コウモリの群れが森の奥から襲い掛かってきた。

「ダンスを披露する相手としてはいささか物足りないけれど。」

 エペ ド ルーンが吸血コウモリを正確に貫き、翻す剣閃に炎が、水が煌めく。無数に襲い来るコウモリを華麗なステップを踏んで躱すれにのさまは、まるで舞踏のように。

「コウモリを通してちゃんと僕を見ているかい?」

 れにが語り掛けるはコウモリの奥に潜む狂気、それに取り付かれし『狂えるオブリビオン』。コウモリと共に自分に向かってくるような狂気にその視線を感じ、れには微笑む。寂寞に狂うオブリビオンに手向けるように。

「ならば君の為に囀ろう!」

 暗き森に花びらが散る。【突き食む求愛(キッス・イン・ザ・フラワー)】が呼び出した魔法の小鳥が花びらを纏い、薄暗い森に在ってなお鮮やかに舞った。れにが思いを向けるオブリビオン、その眼たるコウモリを小鳥が啄んでゆく。花びらと小鳥の舞う中、れにも斬り込みコウモリの数を減らしていった。次々と落とされてゆくコウモリ、飛び回る姿もやがて見えなくなりれには剣を収めた。

「こんな所かな。彼女の気も惹けたらいいけれど。」

 れにが一抹の寂しさを感じ、息を吐く。軽く狂気に触れた自分でさえこうなのだ。幾年と浸され続けた『狂えるオブリビオン』の感じている寂しさは如何ほどなのか。森の奥を一瞥し、れには一人で深入りしすぎないよう足を止めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルタ・ユーザック
「自分と違うとダメなら・・・まわりをわたしで埋めれば良い・・・」

【『一騎当千・千変万化』を今の自分の年齢で発動して森に入る。あまり吸血され過ぎないようにしながら長引かせるためにほどほどに相手をしつつ】

「昔から一人だったから孤独には慣れてるけど・・・ちょっとずつ寂しくなってきた・・・」

でも、まわりにはたくさんの「わたし」が居るから大丈夫・・・

【とは言え、手を繋ぎ出すなどスキンシップは多くなりつつ】

違うところ?わたしの顔、わたしの体、わたしの匂い、わたしの味、わたしの感触・・・
うん、大丈夫。わたしはわたしを人だと認識できてる・・・

邪神なんかには・・・絶対負けない・・・



 森に踏み入ったアルタ・ユーザックは遠くから聞こえる騒めきが大きくなってきたように感じた。まるで取り囲むように広がる騒めきは、アルタ独りが森に取り残されたと示すよう。ひたひたと自分の心に滲みる寂しさは狂気によるものか。例え誰かと連れ添ったとて、一時の凌ぎにしかならないだろうが。

「自分と違うとダメなら……まわりをわたしで埋めれば良い……」

 アルタの周囲には自身と寸分変わらぬ姿が現れていた。【一騎当千・千変万化(アルターエゴ)】が呼び出した、自分と同じ年齢の、まったく同じ姿の自分。まるで幾重にも鏡を合わせたが如く森に共に居る自分の姿を目に、アルタから心細さが和らいでゆく。アルタたちの集団の端から、吸血コウモリを相手にしている音が聞こえてくる。森を飛び回るコウモリをアルタが刀で払い、死角を近くにいるアルタが埋める。余計な吸血は避けるように立ち回っていたアルタだが、それでも狂気は少しずつアルタの心を寂寞で凍えさせていた。

「昔から一人だったから孤独には慣れてるけど……ちょっとずつ寂しくなってきた……」

 周りで同じくコウモリの相手をしている自分と同じ姿を見る。大丈夫、一人じゃない。そう、頭では理解していても心の寒さは……誰かを求めるように彷徨った手にそっと温もりが重なる。それは同じく心細さを感じたのだろうか、隣に居たアルタの手。

 違うところ? わたしの顔、わたしの体、わたしの匂い、わたしの味、わたしの感触……。

 自分との僅かな差異でも歪めゆく狂気の中に在って、自分と寸分変わらぬ故に歪まぬ認識の中、アルタは一緒にいる自分の姿を確かめる。

 うん、大丈夫。わたしはわたしを人だと認識できてる……。

 その心に微笑む目の前の自分。握った手から伝わる温もりが、お互いの心を暖めてゆく。その時、不意に耳に囁く声が触れた。
 あの人に見てもらえない自分なんて――。
 ハッと振り返ったアルタの視線が、同じく振り返った自分の視線とぶつかる。今、聞こえたと思った声は誰の物か。満ちる狂気が乗せた誰かの言葉とでもいうのか。ならば、その声は――。

「邪神なんかには……絶対負けない……」

 わたしは独りじゃない。それを忘れさせようとするかのような狂気になど。自分の手の温もりを感じながら、アルタは吸血コウモリの群れを相手に立ち回る。凍森を通してその姿を、狂気を孕む視線が見据えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アーサー・ツヴァイク(サポート)
※何でも歓迎!

『貴様らの悪事は、お天道様はもちろん…何より俺が許さねぇ!』

俺はアーサー、改造人間だ。
普段は寝てばっかりだが…事件が起きたら即覚醒! 悪い奴らを太陽の向こう側までぶっ飛ばす正義のヒーロー【ドーンブレイカー】になって大暴れ、だぜ!
苦手な事は頭を使う事、得意な事はオブリビオンをぶっ飛ばす事だ!

NG行為はないつもりだが…ヒーローらしい動きの方がやりやすいな。まあ、策を弄する頭が無いから問題もないけどな!

冒険だと敵をぶっ飛ばしてどうのこうのって場面が少なそうだが…まあ何とかなるだろ!(無計画)

んじゃ、宜しく頼むぜ!!



 昼なお暗いダークセイヴァーに在って、異形の木々が成す森は一層昏くアーサー・ツヴァイクの目に映った。それはこの地に蔓延る異端の神々の狂気ゆえか。

「策を弄するなんてのは苦手なんだが……」

 独り言ちたアーサーが変身ベルトであるサンドライバーを装着する。暗き森にサンストーンの光が輝きアーサーが正義のヒーロー【ドーンブレイカー】へと変身した。

「戦ってれば狂えるオブリビオンも寄ってくるっていうなら、何とかなるだろ!」

 木々の向こうから聞こえたコウモリの羽音にドーンブレイカーがレイシューターを撃ち放つ。陽の耀きが砲弾となってコウモリの群れを吹き飛ばした。

「あとはコウモリを引き付けながら戦うだけだな!」

 鮮烈な光と砲音はより多くのコウモリを呼び寄せた。それは、コウモリを通して猟兵を視ている異端の神を、憑依されている狂えるオブリビオンを引き付ける事に繋がる。一人で相手取るには多い数のコウモリの群れを前に、ドーンブレイカーのスーツが迷彩を纏う。

「【Select…HIDE ACTION!】よし、いくぜ!」

 【インビジブル・トラベラー】を発動したドーンブレイカーが木々に紛れながらコウモリの群れへと斬りかかってゆく。森の地形を利用したドーンブレイカーの迷彩は近くのコウモリには知覚される物の一度離れれば見つける事は難しい。それ故にコウモリはドーンブレイカーが居る事は分かっていても、ドーンブレイカーの周囲のコウモリしか襲い掛かれずにいた。一度に襲われる数を減らしつつも多数のコウモリを相手にドーンブレイカーは立ち回り、十分に引きつけた所で再びレイシューターの砲口が輝き吸血コウモリを纏めてなぎ払った。

「貴様らの悪事は、お天道様はもちろん……何より俺が許さねぇ!」

 此方を視ているであろう異端の神々、そして狂えるオブリビオンに言い放つドーンブレイカー。戦いながら集めた周囲の情報から近くに他の猟兵も居るのは分かっている。この近辺にオブリビオンを誘き寄せられれば仲間と連携して当たる事も出来るだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『弄ばれた肉の玩具』

POW   :    食らい付き融合する
自身の身体部位ひとつを【絶叫を発する被害者】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    植えつけられた無数の生存本能
【破損した肉体に向かって】【蟲が這うように肉片が集まり】【高速再生しつつ、その部分に耐性】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    その身体は既に人では無い
自身の肉体を【しならせ、鞭のような身体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
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カルロス・エルウラカン(サポート)
確かに使命の為に躍起になる私達は『化け物』かもしれません…あなた達から見れば理不尽かもしれませんが大きな厄災が起こる前に改めて骸の海へ戻って頂きます。

行動
探索の際は痕跡から手掛かりを得る様に努めます。
囮の際は率先して受け持ちます。

戦闘
正念場ですから、少々力押しになりますが私も全力を持って応えねばなりませんね。
隙を見せるので大ダメージを受けるリスクは大きいですが『ジャスティス・ペイン』で身体能力を底上げして【大連珠】を武器として拳に巻き近接戦闘に移らせて頂きます。

その他
もしも、勝利できたのなら勝ったことを喜ぶ前に倒した相手に弔いの祈りをしておきたいですね…。

アドリブ共闘OKです



 先ほどまで煩いくらいに聞こえていた吸血コウモリの羽音は、いつの間にか聞こえなくなっていた。代わって聞こえるは何か、得体のしれない存在が這いずる音。コウモリに次いで猟兵たちに引き寄せられるように現れたのは異形の肉塊『弄ばれた肉の玩具』だった。この森で死した者の亡骸が融け合い、静かに眠る事叶わずに生ける者の温もり求めて彷徨う姿にカルロス・エルウラカンが大連珠を拳に握る。

「あなた達から見れば理不尽かもしれませんが……」

 元はヒトだった異形にカルロスは仮面で覆った顔を向ける。望まぬ死と死後を与えられた肉塊に静かに語るカルロスの身体が【ジャスティス・ペイン】に包まれた。

「大きな厄災が起こる前に改めて骸の海へ戻って頂きます。」

 拳で打ち掛かるカルロスに、肉の玩具が囲うように広がる。構わず拳撃を放ったカルロスの身体に周囲の肉から生じたヒトの頭部が噛みついてきた。対の腕で噛みつきを受け、食らわれたままその腕を肉の玩具に叩きつける。ヒトガタの頭諸共に叩き潰した肉塊に、カルロスはフムと唸った。

「手ごたえが薄いですね。核となる箇所を見つけて叩くか、再生できないほどの威力の攻撃があれば有効でしょうが……」

 森のあちこちから肉の玩具は湧き出ている。おそらくは核となる個体の数はそれほど多くはない。残りは取り込まれた屍だろう。半端に裂いたとて他の肉塊が取り込んで再生している。ならば再生させない手段を用いて戦うか、核となっている肉の玩具を見つけて叩くか。融けた肉の群れに拳を撃ち込む事数度、カルロスの拳に固いものを砕く感触が伝わる。

「なるほど、核の個体にはまだ骨格は残っているのですね。」

 絶叫を上げながら崩れゆく肉塊が他の肉塊に取り込まれる。カルロスは屍たちを弔うのはまだ先になりそうだと再び拳に大連珠を構えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルタ・ユーザック
【心細さが消えたわけではないので前章から引き続き『一騎当千・千変万化』発動中。コウモリとの戦闘後、スキンシップが多くなりお互いに抱きしめあい、相手の匂いや温かさを確かめ合うように。そんな中敵が現れ、先の猟兵の戦いぶりを見て】
「核の個体には骨格がある・・・?」
敵の数が多いけど、わたしだってたくさんいるから・・・

下手に攻撃すると吸収されてしまうみたいだし、まずは骨格があるかどうか確かめる程度の攻撃にとどめて、核の個体かどうかを判断・・・

核の個体を見つけたらそのまわりのわたし達で一斉に攻撃して吸収させないように・・・

異端の神なんかには、絶対負けないから・・・



 肉の玩具が姿を現す少し前。アルタ・ユーザックは周囲からコウモリの群れが居なくなり、ほっと息をついていた。バサバサと煩いくらいに飛び回っていた羽音が消える。静寂の中、アルタの心の隙間から吹き込む冷たい狂気を遮るようにぎゅっと隣にいる自分、【一騎当千・千変万化(アルターエゴ)】の現す同じ姿の自分自身を抱きしめた。

 大丈夫……わたしは、独りじゃない。

 抱き返してくれる温もりを、鼻孔をくすぐる匂いを、お互いに感じ、確かめ合う。そのアルタたちの耳に肉の這う音、そして潰れ砕かれる音が聞こえた。目をやれば異形の肉塊と戦う猟兵の姿。アルタが戦闘を見た時には、『弄ばれた肉の玩具』もまたアルタたちを見つけて這いよって来ようとしていた。

「核の個体には骨格がある……?」

 肉の玩具と接敵するまでの僅かな間、アルタは先の猟兵の戦いから得た情報を加えて迎え撃つ態勢を整えた。森のいたる所から夥しい数の蠢く肉塊が湧くが、対するアルタもその数700人を超える。

「敵の数が多いけど、わたしだってたくさんいるから……」

 まずは骨格と確かめ、核の個体を探し出す。数には数で、アルタたちは迫る肉塊へと刀を奔らせた。骨格の有無を確かめるだけならば倒しきる必要もなく、胴や頭に一太刀当てればいい。破損した肉塊が寄り集まり再生していくのには構わず、手分けして次々に切り裂いてゆく。そして。

「居た……!」

 アルタはついに手ごたえのある個体を発見した。絶叫を上げながら逃げようと足掻く肉の玩具の核となっている個体へとアルタが距離を詰める。肉の玩具に植えつけられた無数の生存本能が周囲の肉塊を盾に阻もうと伸びた。だが、アルタは独りでは、ない。周囲のアルタたちが振う漆黒の短刀・闇崩が反応許さずにアルタを阻む肉を切り落とし、肉薄したアルタの魔法刀・氷桜丸の一閃が肉の玩具の核を斬り裂いた。

「異端の神なんかには、絶対負けないから……」

 呟き、アルタは刀を一振りして鞘に戻す。核を砕かれた周囲の『弄ばれた肉の玩具』が形を無くし融け崩れて骸の海へと還ってゆく。微かに舞う氷片が惜別の如く散って消えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ノエシア・ファンダーヌ(サポート)
『キミの往く道に暖かな日射しが降り注ぎますように』
ドワーフの探索者×ウィザード、25歳の女
口調は「マイペース:私、(名前)君or嬢、だね、だよ、だよね、なのかな?」

いつでも何があっても余裕綽々マイペース
知識欲が強く、割となんでも興味を示します。メモ魔
ドワーフ特有の幼い容姿にコンプレックスはありませんが、身長の低さで苦労することは多いです

戦闘では魔法によって銃を顕現させ使用します
また、ウィザード・ミサイルで弾幕張るのもお気に入り
その他、簡単な魔法なら何でも使えます

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
アドリブ歓迎。よろしくお願いします


エリカ・グランドール(サポート)
 サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
 戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。

※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」

 冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
 あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。

 ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。



 森に蠢く『弄ばれた肉の玩具』の数はまだ多い。だが、肉の玩具の群れる一角が倒された今ならば。

「核となっている個体を探し出す事もできる。けど、これだけ多いと時間がかかりそうね……」

 エリカ・グランドールが肉の玩具の様子を目に、【エレクトロレギオン】を召喚する。エリカは数多のエレクトロレギオンを展開していくが肉塊を倒す事だけが目的ではない。他の者の為、敵の分布、核となる個体の特定を試みていた。だがそれもこの数、この範囲を一人でカバーするのは手間がかかる。そこへノエシア・ファンダーヌが歩み寄った。

「エリカ嬢、それならば私も手伝おう。」

 ノエシアが魔法により銃を顕現させて展開する。肉の玩具への攻撃をノエシアが受け持ち、攻撃を受けた肉の玩具の様子をエリカが分析する事で効率的に調査を進めようというのだ。分かったと頷きを返し、エリカがエレクトロレギオンを散開させる。小型の機械群を肉の玩具が襲うより早く、ノエシアの銃が撃ち放たれた。

「もう少し、効率を上げようか。」

 さらにノエシアが【ウィザード・ミサイル】を加えて弾幕の密度を上げる。二人に近寄る事も叶わぬまま撃ち抜かれてゆく肉の玩具の様子はエリカがしっかりと観察していた。

「特定の個体を庇うように動いている……知性はなくて本能で動いているとしたら……」

 エリカが戦場をエレクトロレギオンを使って把握しながら核と思わしき個体を識別してゆく。その情報をもとにノエシアは弾幕を広げ、まだ特定できていない範囲へと弾丸と魔法の矢を降り注がせていった。だが範囲を広げれば、その分二人へと向かう肉塊も増えるという事だ。集まり密度を上げる肉の玩具の群れが徐々に距離を詰めてきていた。

「ノエシアさん、敵が距離を詰めてきています。注意を……」

 エリカの言葉が終わらぬうちに、肉塊が急激に伸長する。骨格などなく、鞭のようにしなりながら襲い掛かるその身体は既に人では無い。ノエシア目掛けて振われた肉の鞭をエリカがエレクトロレギオンで迎撃させる。防ぐ事は出来ずとも僅か遅れた攻撃には既に、ノエシアが銃口を向けていた。

「狙いが分かりやすい……知性が無いというのは同感だよ。」

 魔法で衝撃力を増した銃弾が肉の鞭を吹き飛ばし、追撃に放った【ウィザード・ミサイル】が近づこうとしていた肉の玩具へと降り注ぐ。じたばたと暴れながら肉の玩具が身体を振り回して防ぐ様子をエリカが観察し、ノエシアに告げる。

「今ので核個体の特定、終わりました。」
「あとは情報をもとに倒すだけだね。」

 とはいえ二人とも既に長時間、この森に満ちる『異端の神々』の狂気に身を晒している。今はお互い支障は出ていないが、無理をして仕損じては元も子もない。エリカとノエシアは次いで来た猟兵にこの情報を託し、引き上げるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。約束するわ。弔いは後で必ず…
だから今は、他の事を優先させてほしい…
少しでも早くその悲しい姿から貴方達を解放する為に…

“調律の呪詛”を維持して狂気耐性を強化して、
戦闘知識と第六感から敵の鞭攻撃の残像を暗視して見切り、
怪力任せに大鎌をなぎ払う早業のカウンターで迎撃

吸血鬼化した自身の生命力を吸収して魔力を溜め、
吸血鬼が光の力を使う激痛を耐性と気合いで耐えUCを発動

…世界を廻る大いなる意志よ。我が声に応えよ
死してなお痛苦にもがく憐れな者達に、安息の光を…!

死者を操る呪詛を浄化する“光の風”を放ち、
光のオーラで防御を無視して敵を昇天する光属性攻撃を放つ

…もう苦しみ必要は無い。眠りなさい、安らかに…



 撃ち抜かれ、爆ぜて散った肉片が寄り集まり『弄ばれた肉の玩具』へと再び取り込まれてゆく。死して望まぬ姿となってなお生きる事を強いられる肉塊に、リーヴァルディ・カーライルは静かに告げる。

「……ん。約束するわ。弔いは後で必ず……
 だから今は、他の事を優先させてほしい……」

 今はまだ、悼みに止まる事は出来ないと。リーヴァルディに狂気孕む風が吹きつけた。まるで『異端の神』が見ているかのような感覚にリーヴァルディは一瞥を返し、今、相対するモノへと視線を向ける。

「少しでも早くその悲しい姿から貴方達を解放する為に……」

 リーヴァルディが身に施した“調律の呪詛”は狂気に侵される事なく持ちこたえている。戦闘に支障はあるまい。倒すべきモノ、核となっている個体も先の猟兵により明らかにされている。四方から延びる肉の鞭がリーヴァルディの残像を貫いた。これまでの戦闘から得た知識、そして己の第六感を合わせリーヴァルディは肉塊を躱しざまに大鎌を振って近寄ってきた肉の玩具をなぎ払う。

「……世界を廻る大いなる意志よ。我が声に応えよ。」

 吸血鬼へと変じたリーヴァルディが自身の生命力を吸収し、魔力へと変換してゆく。蓄積された魔力は光へと変じ、リーヴァルディの意に添い渦巻いた。

「死してなお痛苦にもがく憐れな者達に、安息の光を…!」

 光の中でリーヴァルディは己の吸血鬼の身体が激痛に軋むのを痛みへの耐性、そして気合で堪え、【限定解放・血の教義(リミテッド・ブラッドドグマ)】を発動した。放たれた力は呪詛祓う“光の風”となって吹き抜ける。暗き森を白く照らして広がる光に触れた肉塊が融け解けてゆく。消える事を拒むように肉の玩具が己の身を覆った崩れゆく肉塊をも貫いて、吹き抜ける風が光のオーラとなって肉の玩具の核を砕いてゆく。如何に厚く覆おうとも狙うべき場所が分かっているならば、その防御を貫くは容易い。

「……もう苦しみ必要は無い。眠りなさい、安らかに……」

 森を満たした絶叫が光の風とともに消え、オブリビオンを骸の海へ、そして消える事の許されなかった魂は在るべき所へと昇ってゆく。再び暗き闇と狂気満ちる森の中、リーヴァルディは『狂えるオブリビオン』が近づいてきているのを感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『セシリア・オズワルド』

POW   :    皓喰み
【雪狼の姿に化し、牙や蒼い炎や爪 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    陰綴り
【結晶のような魔方陣に魔力を流すこと 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【魔方陣から創りだした氷の刃】で攻撃する。
WIZ   :    洞映し
【己の血と魔力を混ぜて燃える「地獄の蒼炎」】が命中した対象を燃やす。放たれた【闇すら燃やす蒼白い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
月夜・玲(サポート)
『さてと、I.S.T起動。お仕事お仕事。』
口調 元気(私、~君、だね、だよ、だよね、なのかな? )


お仕事ついでに研究も出来るんだから、この仕事良いよねぇ
さあ、私の研究成果の実験台になってもらうよ

模造神器という独自の兵器開発を生き甲斐とする研究者
誰にでも気さくに砕けた口調で話しかける
戦いは全て研究の為、楽しみながら戦闘を行う
全ては研究の為、研究と戦闘を楽しめる猟兵生活は結構気に入っている
戦闘スタイルは4本の模造神器から2本を選び、二刀流で敵と戦う形です
UCで遠距離戦闘にも対応したSF剣士

日常ではのんびりと景色を楽しんだり風情を楽しんだり
冒険では考察しながらじっくり進む

あとはお任せ!



 ああ、どこに行ってしまったのだろう――。

 誘われるがままに森を彷徨う。先ほどまではあれほど近くに満ちていた声も今はなく。唯一人、彷徨う彼女は脳裏に囁く声の急き立てるままに足を運ぶ。

「こんな所に居たんだね。」

 森に一人居る女性を見つけた彼女――狂えるオブリビオン『セシリア・オズワルド』は微笑みを浮かべる。その瞳は既に今を見てはいない。心を砕いた狂気は『異端の神』のものか、或いは彼女自身の想いから生じたのか。
 現れた狂えるオブリビオンを認め、月夜・玲も笑みを返す。

「お仕事ついでに研究も出来るんだから、この仕事良いよねぇ。」

 玲が両手に一振りずつ模造神器を抜き、構える。全ては研究の為、まして狂気に浸る者にかける言葉など無い。対するセシリアは雪狼へと変じ、蒼い炎を纏って襲い掛かった。

「さあ、私の研究成果の実験台になってもらうよ。」

 雪狼の爪を玲の模造神器が受け、対の腕で斬り上げた一閃を雪狼は爪に籠めた膂力だけで跳躍し躱した。跳び上がり、木々を足場に縦横に駆ける雪狼に玲は笑みを深めた。獣の俊敏さを持った相手に近接二刀流では相性が悪い。となれば、他の手を試す機会だと、玲は特製ガジェット I.S.T を起動した。

「出力臨界。照準固定。安全装置解除、【魔弾】解凍。」

 放たれた【QG・ボルテックスランチャー(クアンタムグラヴィティ・ボルテックスランチャー)】が形成するマイクロブラックホールが周囲の木々ごとセシリアを引き寄せながら迫る。超重力が周囲の森を圧壊させた後には何も残っていなかった。

「逃げたか……いや、一度引いただけかな? 取れたデータの確認もあるし、無理に追う事も無いか。」

 森は相手のフィールドだ。同じ手も何度も通用はしないだろうしと玲は戻る事にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

伊坂・和良(サポート)
伊坂和良の主人格には戦闘能力が無いので主人格での戦闘は行わないのでござる。
アイテム【多種多様の面】を付ける事で別人格を呼び起こし戦闘できるのでござる。
使用ユーベルコードは着けている面に対応しているので秘密の設定に(○○面装着時)と書いているのでお手数ですが見て頂けたら嬉しいでござる。
口調は主人格(わし、お前さん、ござる、ござろう、〜でござろう?)
天狗面(わし、お主、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)
ひょっとこ面(おいら、お前さん、だ、だべ、だべさ、だべ?)です。


レシア・ラミリィズ(サポート)
「わたくしと楽しく殺し合いましょう?」
「まあ、(相手を褒める様でいて遠まわしに非難する言葉)ですこと」
「(味方を攻撃しかけて)うふふ、ごめんあそばせ!」

設定口調等プロフィール参照
メイン武器は『鮮血剣』カーミラ(呼び:鮮血剣)

生き血を求める魔剣を振るうダンピールの姫君です
主に愛剣に血を吸わせる為にと依頼に参加します

剣の腕は素人並、剣に操られた時は達人の如く扱います
操られてるが故の
敵味方や自分の身も顧みずに斬りかかり
血塗れにされても【生命力吸収】で回復する
バーサーカー的戦闘スタイルが基本

また剣だけでなく吸血鬼の能力や持ち物を活かした
様々なUCを使い戦います

後はお任せ
アドリブ・連携・交流も歓迎です!


テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(サポート)
『テケリャア!!!』
バイオモンスターのフードファイター × 破戒僧
年齢 100歳 女
外見 243cm 黒い瞳 赤茶の髪 白い肌
特徴 特徴的な声 声が大きい 実は美形 虐殺を生き延びた 奴隷だった
口調 テケリャア(私、呼び捨て、言い捨て)
お腹が減ると ケテルャア(私、呼び捨て、言い捨て)
常に飢餓感に苦しんでいます
てけりゃあ叫んで捕食したり怪力任せに潰すのが得意です
不定形の化け物として描写してください
連携歓迎です



 森の木々を風ではないモノが駆ける。狂えるオブリビオン『セシリア・オズワルド』は眼下に猟兵の姿を見つけて立ち止まった。

「わしは戦うのは苦手なんじゃが……話し合いでは済まんじゃろうな。」

 伊坂・和良が狂気に染まったセシリアの姿に面を取り出す。面をかぶる事で自分の人格を切り替えようとした和良に後ろから声がかけられた。

「話し合いで済ませるなんて、つまらないですわ。折角の楽しい殺し合いなのですから。」

 レシア・ラミリィズが木の上に居るセシリアを見る。その視線は生き血を求める魔剣『鮮血剣』カーミラに、如何にして血を吸わせるか見定めているようで。

「血の匂いがするのう。案ずらんでも、わしも戦うつもりじゃ。」

 天狗の面をかぶった和良が、気品漂う佇まいのレシアが纏う雰囲気に目を細める。その和良も天狗の面に相応しい雰囲気へと変わっていた。隙を窺うセシリアに二人が構えたその時、森の奥から更なる狂気が滲みだす。

 ……テケリ……リャ……
 テケ……リ……ャア……

 徐々に迫るなにかの声。『異端の神』ならざる狂気が溢れ、森を濡らす。異質なる狂気にセシリアも身構えた瞬間、森の闇からテケリリケテルリリ・テケリリテケリャアが襲い掛かった。

「テケリャア!!!」

 不定形の腕が掴みかかるのを、セシリアが雪狼へと変じて跳び躱す。期せずして開かれた戦端にレシアが口をとがらせた。

「いきなり襲い掛かるだなんて……抜け駆けはいけませんわ。」

 言って駆け出すレシアに和良は嘆息ひとつ、風の力を解き放つ。

「天狗様の力のお裾分けじゃ。」

 風が和良を取り巻き、つむじ風がレシアとテケリリケテルリリを包む。和良が【天狗式飛翔術(テングシキヒショウジュツ)】で巻き起こした風は猟兵たちに更なる速さ、そして力を与えた。加速した速度のままにテケリリケテルリリがセシリアへと打ち掛かる。波濤の如き不定の身体から突き立つ大剣じみた物体がさらにその力を賦活した。

「テケリャア!!!」

 雪狼となって疾駆するセシリアの逃げ道を塞ぐように広がり覆い潰さんとする不定形の腕。その隙間を縫うように和良が手裏剣を投じる。対してレシアはテケリリケテルリリの腕を避ける素振りもなく魔剣を振った。うねる不定に剣閃が掠める。

「うふふ、ごめんあそばせ!」

 切先がセシリアを裂く。だが、まだ浅い、まだ足りない。翻す魔剣の軌跡に血が舞った。

「愛らしきあなた達。さあ、生まれなさいな。」

 捉えた相手を逃がすまいとレシアが自らの血を代償に【生まれ出でよ闇夜の眷属(ファミリアーズ)】を使い、使い魔たちを召喚する。蝙蝠や狼の姿の使い魔が執拗にセシリアへと喰らい付いた。動きを鈍らせたセシリアへレシアが魔剣で斬りかかる。振るわれる剣へとセシリアが爪を振う。その爪に滴る自分の血に魔力が混ざり、地獄の蒼炎へと変じた。
「燃えて……消えろ……」
 闇すら燃やす青白い炎が広がり、使い魔が次々に燃えてゆく。炎はテケリリケテルリリの腕を払いのけ、レシアへと迫り。

「わしの風、甘く見ん事じゃ。」

 和良が強めたつむじ風が渦巻き、逸らした。距離をとろうとするセシリアへとレシアの使い魔が燃えながらも追いすがる。だが、まだセシリアの動きを捉えるには至らない。素早く動きまわるセシリアに、叫ぶテケリリケテルリリの身体が変質してゆく。

「ケテルャア!!!」

 【SESアシッド(ショゴス・イジェクテッド・スキン・アシッド)】によりデモノイドへと変じ、増しゆく飢餓感のままに獲物へ向けて四方八方から粘液を投射した。セシリアは全てを躱す事は出来ず、その身を粘液が溶かす。灼け付くような痛みに動きが鈍った機を逃さず、上空から和良がなぎなたでセシリアを叩き落した。そして、落ちた先でレシアが剣を斬り上げる。

「鮮血剣の求めるままに、あなたの血をくださいな。」

 肉を断つ音と共に鮮血が噴き上がる。地に叩きつけられる速度に重ねられた魔剣の一撃は、セシリアの身を深く斬り裂いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

宮落・ライア
はっはっは!望むのはなんだ?
寄添う者か?共に歩む者か?切磋琢磨する者か?
それとも自分自身を探しているのか?
ははは!どれにしたって探しているのはボクではないな?

来いよ。その寂寞を終わらせてやるよ。
相手が牙や爪で来るのなら、捕まえやすいな。
相手が接近してきたところを見切って素手で掴んで捕まえる。
蒼い炎は激痛耐性で無視。
動けなくしたところを大剣を片手でふるって怪力でグラウンドクラッシャー。

ははは、結局お前は何を探していたんだ?
人狼か?オブリビオンか?母親か?
もう覚えてはいないか。


クレア・フォースフェンサー
狂えるオブリビオンに理性はない。
そう聞いておったのじゃが、おぬしには理性を……いや、理性などという言葉を使っては傲慢じゃな。わしらに近しい意識があるように見えるの。

――すまぬ。

相手の動きを見切って近付き、抱きしめる。

おぬしらが刃に追われねばならない理由など何もない。
かつてヴァンパイアに元の身体を奪われ、今度はわしらに新たな身体を、そして土地をも奪われる。
おぬしらにとってわしらは、ヴァンパイアと変わらぬ簒奪者であろうな。

しかし、おぬしの身体はオブリビオン。
ただ在るだけでこの世界に歪みをもたらす存在じゃ。
すまぬが、骸の海に還させてもらうぞ。

【能力破壊】で身体の核を砕く。

願わくは、他の神々のもとに。


リーヴァルディ・カーライル
…ん。お前がかつてどんな存在で、どんな神だったか知らないけど…

人々をあんな姿にして苦しめる者に容赦をする気は無い
お前が憑依したオブリビオンごと、骸の海に葬送してあげる

“調律の呪詛”を維持して狂気耐性を強化
負傷は吸血鬼化した自身の生命力を吸収して気合いで治癒して、
今までの戦闘知識から敵の行動を見切りUCを発動

…無駄よ。私に攻撃を当てたければ、
せめて素面になってから出直してきなさい

全身を限界突破した圧縮魔力のオーラで防御して、
怪力の踏み込みから魔力を溜めた大鎌で切り込み武器改造
変形した双剣で残像が生じる早業で敵を乱れ撃つ2回攻撃を行う

…もう寂しさを感じる必要は無い
消えなさい、この世界から永遠に…



 草木を濡らし、血が広がる。狂気と失血に意識を歪めながらセシリアが上げた視線の先には人影が見えた。何かを、或いは誰かを求める視線を受け、宮落・ライアは鬱とした空気を吹き飛ばすように笑う。

「はっはっは! 望むのはなんだ?
 寄添う者か? 共に歩む者か? 切磋琢磨する者か?
 それとも自分自身を探しているのか?」

 ライアの言葉に揺れたセシリアの瞳は何を映し、何を求めていたのか。それは、眼前に立つライアの姿に重ねられているのか。しかし、それは現の景色に非ず。

「ははは! どれにしたって探しているのはボクではないな?」

 なればこそ、過去は過去として、今ある者が糾さねばなるまい。森の奥から歩み出たリーヴァルディ・カーライルも、狂えるオブリビオンへ言の葉を告げた。

「……ん。お前がかつてどんな存在で、どんな神だったか知らないけど……」

 吸血鬼化を続けているリーヴァルディは気合で己の傷を癒し、その身に施した“調律の呪詛”が狂気を遠ざけている。先ほどから間を置かぬ連戦だが、戦うには支障はない。

「人々をあんな姿にして苦しめる者に容赦をする気は無い。
 お前が憑依したオブリビオンごと、骸の海に葬送してあげる。」

 大鎌を構えるリーヴァルディを前にセシリアが雪狼へと変じ、高く吠える。その遠吠えは寄る辺なく彷徨う自身を示す為か。孤独に吠えるセシリアに、ライアの言葉が最後の戦いの口火を切った。

「来いよ。その寂寞を終わらせてやるよ。」

 セシリアが木々の合間を跳ねる。放つ蒼い炎に紛れて襲い掛かるセシリアの動きに、仕掛ける隙を図るクレア・フォースフェンサーには彼女が本能のままに動く獣には見えなかった。

「狂えるオブリビオンに理性はない。
 そう聞いておったのじゃが、おぬしには理性を……」

 その魂が狂気に蝕まれているのなら。その心が寂寞に崩れているのなら。あの雪狼を突き動かしている物は。

「いや、理性などという言葉を使っては傲慢じゃな。わしらに近しい意識があるように見えるの。」

 ならば、あのオブリビオンにとって自分たちはどう映るのか。蒼炎を散らし、雪狼の爪をリーヴァルディが切り払う。今までの戦闘での知識からリーヴァルディは雪狼の変則的な動きにも対応していた。

「……無駄よ。私に攻撃を当てたければ、せめて素面になってから出直してきなさい。」

 振われる大鎌が雪狼を弾き飛ばし、弾かれたセシリアをライアの腕が掠める。ライアもまた、数度の打ち合いの中でセシリアの動きを読んでいた。
 ――あァ、ドウして。
 ライアとリーヴァルディの攻撃を、セシリアが人の身体へ戻り潜るように躱す。狼とは異なる動きを混ぜる戦い方は、知恵持つ者の戦術を思わせた。だが、如何に変幻の戦法とて何時までも翻弄できるものではない。飛び掛かるセシリアにライアが真っ向から掌を突きだし、広げ。

「相手が牙や爪で来るのなら、捕まえやすいな。」

 素手で雪狼の首を掴んだライアが、セシリアを逃す事無く。爆ぜる蒼炎がライアを叩きつけ、しかし炎が身を焦がす激痛をライアは押さえつけて対の片手で大剣を叩きつけた。

「ははは、結局お前は何を探していたんだ?
 人狼か? オブリビオンか? 母親か?」

 至近でライアを見返すセシリアの目には何が映っていたか。ライアが叩きつけた【グラウンドクラッシャー】の一撃が、セシリアごと地を割り森を吹き飛ばした。

「もう覚えてはいないか。」

 よろめきながらも尚も立ち上がろうとするセシリアへ、リーヴァルディが大鎌を振り上げる。その身を覆う【吸血鬼狩りの業・絶影の型(カーライル)】がリーヴァルディに限界を超えた力を与える。吹き付ける蒼い炎を圧縮した魔力がオーラとなりて防ぐ。そのまま地を砕く踏み込みと共に振るわれた大鎌、されどセシリアも既に幾度も受けた斬撃。自ら爆ぜるように蒼い炎を広げて跳び距離を開けようとしたセシリアを、抱きしめる腕が鎖した。

「――すまぬ。」

 クレアが己が想いを言の葉に乗せる。抱きしめる腕にはヒトと変わらぬ温もり。神が異端と決めたのは誰なのか。

「おぬしらが刃に追われねばならない理由など何もない。
 かつてヴァンパイアに元の身体を奪われ、今度はわしらに新たな身体を、そして土地をも奪われる。
 おぬしらにとってわしらは、ヴァンパイアと変わらぬ簒奪者であろうな。」

 クレアが、【能力破壊(デストロイ・コード)】の力を抱きしめる腕に籠める。消える事を拒むように足掻く雪狼へと、クレアが言葉と共に腕を薙いだ。

「しかし、おぬしの身体はオブリビオン。
 ただ在るだけでこの世界に歪みをもたらす存在じゃ。
 すまぬが、骸の海に還させてもらうぞ。」

 ユーベルコードの源となる核を砕かれたセシリアがヒトの体に戻る。力が身体から抜けてゆく。
 このまま、ひとりぼっちのままは―――。
 いやだ、と抗うように顔を上げるセシリアの眼前には。

「……もう寂しさを感じる必要は無い。」

 リーヴァルディが迫っていた。大鎌の間合いをくぐり抜けようとしたセシリアへ向け、リーヴァルディが大鎌を二つに分割する。双剣へと変じた刃が残像を残し振るわれた。

「消えなさい、この世界から永遠に……」

 乱れ撃つ連撃がセシリアを断つ。その身体は大地に溶け崩れるように骸の海へと還っていった。

「願わくは、他の神々のもとに。」

 クレアの手向ける言葉が風に舞う。その風には、もはや寂寞の狂気がのる事はない。かえるべき場所へと、ようやく辿り着いたのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月03日


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#ダークセイヴァー
🔒
#異端の神々


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシノ・グラジオラスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト