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暗黒騎士達の誇り

#ダークセイヴァー #同族殺し #暗黒騎士領の戦い


●2人の暗黒騎士
「失礼致します、ヴィスダ様!」
「どうしましたの、騒々しい」
 館の一角にある代官の執務室。優雅に寛いでいた暗黒騎士ヴィスダの元に、彼女の配下が慌ただしい様子で駆け込んだ。
「わたくしのティータイムを遮るなど、よほどの事が有ったのでしょうね?」
「は、はい……襲撃です!」
 その叫びを聞いても、ヴィスダは余裕を崩さず、ソファに腰掛けたまま紅茶に口を付ける。喉を潤し、その香りに目を細めながら、気乗りしなさそうに問いかけた。
「襲撃? 最近鬱陶しい猟兵とやらでしたらあなた方だけで十分――」
「いいえ、襲撃者は……サンドラ卿です!」
 その瞬間、ヴィスダの表情が劇的に変化した。ソファから立ち上がると、すぐに配下へ指示を出す。
「私の剣と鎧を。警備の者には、足止めをしておくように伝えなさい」
「は、はい!」
 慌てて駆け出していく配下を見送るヴィスダ。その顔に浮かぶのは……怒りと喜びの入り混じった、笑み。
「さあ――『同族殺し』の罪、その血で贖わせて差し上げますわ、サンドラ」

 そして、館の外。
「カエ、セ――」
「きゃああっ!?」
 ヴィスタ配下の聖女の一人をその槍で屠ると、暗黒騎士サンドラはその馬の首を巡らせて新たな獲物を追い求める。
「ワガ、タミヲ――カエ、セ――!」
 口から、いや、腹の底から響くような声を、溢れさせるサンドラ。
 その瞳には、一欠片の光も浮かんでいない――。

●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回はダークセイヴァーで、『同族殺し』の事件に介入してもらうよ!」
 同族殺しとは――すでに知っている猟兵も多いだろうが――何らかの理由で狂気に陥り、文字通りに他のオブリビオンを殺そうとするオブリビオンの事だ。
 ダークセイヴァーのオブリビオン達は、猟兵でも人間でもなく、彼ら同族殺しを最も忌み嫌っていると言う。
「今回は、その同族殺しがオブリビオンの館を襲撃しようとしている。キミ達にはこの争いに介入して、館の領主を討ち取り、同族殺しに対処してほしい」

 今回現れた同族殺しは『暗黒騎士サンドラ』。生前は高潔な騎士であったが、ヴァンパイアを倒すために手にした暗黒の武具の呪いに飲まれ、堕落したと伝えられている。
 オブリビオンとして蘇った後、何故狂ったのか、何故同族殺しとなったのかは分からないが……ともあれ、同族殺しとして、オブリビオンの治める領主館へ襲撃を行う。
 負傷を受けるほどに強くなる肉体、ランスを用いた人馬一体の騎乗戦闘を得意とする強力なオブリビオンだ。
「キミ達にはこの同族殺しサンドラに乗じて、まずは警備のオブリビオンを排除して貰うよ」

 警備についているのは『光の断罪者』と呼ばれるオブリビオン。洗脳され、吸血鬼による支配こそ正義と狂信する、堕ちた聖女達だ。
 一人ひとりがかなり強力な上、数も多い。その厳重な警戒を猟兵の力だけで突破するのは難しく、サンドラの襲撃に便乗する必要があるだろう。
「サンドラは、オブリビオンへの攻撃を優先する。こちらから攻撃を仕掛けなければ、敵対する事はないから、くれぐれもこの段階で手を出さないように!」
 ただし、サンドラは完全に狂っているため、会話は不可能だ。そして味方と言う訳でもないので、補助系のユーベルコードなども敵対行為と取られる可能性がある。
 もしサンドラを援護するなら、『彼女を狙っている敵を殺す』程度に留めておいたほうが良いだろう。

 上手くサンドラを利用して警備を排除する頃には、領主館の主が姿を現すだろう。
「暗黒騎士ヴィスダ。彼女は、ヴァンパイアから代官としてこの館を預かり、周辺の人々に圧政を敷いているんだ」
 ヴァンパイア達への忠誠心は強く、自身がヴァンパイアに仕える騎士である事を強く誇りとしている。その忠義ぶりは、心酔と言っても良い程だ。
 そして、騎士でありながら代官を任されるだけの事はあり、オブリビオンとしても非常に強力である。超高速の身のこなしと飛行能力、達人級のレイピアの剣捌き、そして自在に操る暗黒のオーラ。
 やはり彼女も、サンドラの力を上手く利用しなければ倒すのは難しいだろう。

 ともあれ、ヴィスダを倒せば、依頼は完了――と言う訳ではない。サンドラを放置しておく訳にはいかないのだ。
「同族殺しと言えど、オブリビオンである事に代わりはない。今度はオブリビオンではなく人間が襲われるかもしれない」
 ここまで上手く戦いが推移していれば、サンドラはおそらく消耗している。倒す事は決して難しくないだろう。
「あるいはもし、キミ達にその気があるなら、彼女と戦わず、説得を試みても良い。さっきも言った通り、会話は出来ないけど、こちらが一方的に語る分には、届く――かもしれない」
 もし、説得が心に届けば、戦わずして彼女を弱らせ、消滅させる事ができるかもしれない。無論、戦闘によって倒しても何の問題もない。
 どんな方法を取るかは、猟兵達次第、だ。

「ちょっと複雑かもしれない事件だけど……強力なオブリビオンを倒すチャンスでもある。頑張ってほしいな」
 くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」


一二三四五六
 たまには心情系――かもしれない。

 ごきげんよう。まあ最終的にはプレイング次第でどうにでもする。一二三四五六です。

 第一章の集団戦『光の断罪者』はリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)さん、第二章のボス戦『暗黒騎士ヴィスダ』はヒルダ・ナインハルテン(女神の盾・f00910)さん、第三章のボス戦にして同族殺しの『暗黒騎士サンドラ』はセシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)さんの宿敵です。ありがとうございます。

 補足。
 オープニング中でも念を押していますが、第一章・第二章で同族殺しサンドラに攻撃するのは厳禁です。
 第三章においては、説得・戦闘どちらを狙っても構いません。『説得で弱らせる』も『戦闘で弱らせる』も等価となる感じです。
 最終的に彼女がどのような結末を迎えるかは、個々のプレイング、及び全体の比率によります。

 暗黒騎士ヴィスダは、リプレイ上でそれなりに(サンドラを利用しなければ倒せない、と言う設定にふさわしい程度に)強敵として演出します。戦争ボスほどではないですが、激闘めいた感じに書かれる予定です。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 集団戦 『光の断罪者』

POW   :    光の断罪者
自身に【反転した聖者の光】をまとい、高速移動と【破壊の光】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    主よ、憐れみたまえ
【洗脳の呪詛】を籠めた【反転の光】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【反抗心】のみを攻撃する。
WIZ   :    反転の呪詛獣
自身が戦闘で瀕死になると【自身を洗脳していた魔法生物】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
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四季乃・瑠璃
緋瑪「聖女が洗脳されて、今じゃ吸血鬼の手先なんてね~」
瑠璃「洗脳された事には同情するけど、悪いけど手加減はしないよ」
緋瑪「わたし達なりのやり方で貴女達を解放してあげる♪」

【チェイン】で分身

閃光仕様のボムで目晦ましを掛け、眩んだ隙に瑠璃がK100による銃撃【ドロウ】で頭部を撃ち抜いて射殺。
射殺された仲間に一瞬気を取られた隙に緋瑪が【範囲攻撃、蹂躙、早業】時限式ボムを敵集団に放り込んで爆殺して敵集団を崩し、更に大鎌の機巧を使って一気に接近し、首を刎ねる等、敵にUCを使わせる暇も無い程速攻で敵を仕留め、片づけていくよ。

緋瑪「悪いけど、わたし達殺人姫だからね♪」
瑠璃「殺す事で貴女達を救ってあげる」


黒川・闇慈
「さてさて、サンドラが暴れている間に火事場泥棒ならぬ火事場討伐と参りましょうか。クックック」

【行動】
SPDで対抗です。
呪詛、高速詠唱の技能を活用しUCを使用します。死霊人形師を全力魔法の技能で全力稼働させ、断罪者達を攻撃しましょう。鎌の攻撃範囲を活かして、範囲攻撃の技能で薙ぎ払うようにすると効率がいいでしょうか。
相手のUCは呪詛のようです。ホワイトカーテンの防御魔術を起動し、呪詛耐性の技能で反転の光を防御しましょう。

「しかしこれが聖女達の末路とは……世は無情ですねえ。クックック」

【連携・組み合わせ・アドリブ歓迎】



 同族殺しとオブリビオンとが殺し合う戦場。そこへ、突如として、強烈な閃光が迸る。
「っ、何が……!?」
「新手っ!? 警戒を――がっ」
 響く一発の銃声。目を晦ませながらも仲間に警告を送った断罪者の一人が、その頭部から鮮血を迸らせて崩れ落ちた。
「な、何っ!?」
「聖女が洗脳されて、今じゃ吸血鬼の手先なんてね~」
 それに気を取られた所に、続けざまの爆発。戦場をかき乱した所へと、一気に間合いを詰めていく緋瑪。
「洗脳された事には同情するけど、悪いけど手加減はしないよ」
 断罪者を射殺した瑠璃が、さらなる弾丸でそれを援護する。陣形を立て直す暇を与えずに、間合いを詰めて振るわれる緋瑪の大鎌。
「わたし達なりのやり方で貴女達を解放してあげる――殺人姫らしく、ね♪」
「こ、この……落ち着くのよ、立て直して――っ!?」
 機巧が爆ぜて鎌のが加速すれば、断罪者の首が宙に舞う。迸る鮮血の中、にこやかに微笑むその姿は、美しくも恐ろしい死神が如く。
「殺す事で貴女達を救ってあげる」
「救う……っ!? 余計な事を、我らは吸血鬼様の忠実な下僕……!」
 断罪者の方も、徐々に体勢を立て直す。暴れまわる緋瑪を睨みつけ、聖者の光を身に纏い――。
「逆らう者に、断罪を――?」
 そしてまた、落ちる首。今度のそれは緋瑪の鎌ではない。
「洗脳されている自覚がないと言うのは、哀れなものですね。クックック」
 首を落とした闇慈が、魔力の鎌を手に昏く笑う。こちらの死神はどこまでも禍々しく、死そのものを纏うが如く。
「これが聖女達の末路とは……世は無情ですねえ」
「何を……あなたも、吸血鬼様にお仕えする喜びを知るが良い!」
 断罪者達は祈りを捧げ、再び光を呼び起こす。それが齎すは、敵対者を隷属させる悪しき洗脳――呪詛によって捻じ曲げられた聖なる力。
「おっと。生憎と、呪詛の扱いならこちらが本職でしてねぇ」
 光を阻むは、一枚の白いカード。広がる魔導障壁が呪詛を阻み、白い光は黒き魔術師には届かない。
「この程度では、とてもとても」
「っ、ならば……ああっ!?」
 呪詛が届かぬなら、自分で光を纏おうとする断罪者。だがそれに先んじて、鎌が彼女達を薙ぎ払う。
「その前に、踊りに付き合って頂きましょうか」
 闇慈の背後に立つは、死霊の人形師。操り糸が繰られれば、鎌を握る腕が限界を超えた速度で振るわれ、断罪者達を薙ぎ払う。
「っ、一旦、間合いを取り――っ!?」
「こっちも忘れてもらっちゃ困るなー♪」
 当然、そんな闇慈の鎌に気を取られた隙を、緋瑪が逃す筈もない。また一つ、断罪者の首が転がり落ちる。
「くっ、このままじゃ……他の班は!?」
「ダメ、あちらに戦力を取られて……」
 崩れた戦線を立て直せず、焦る断罪者達。だが増援を呼び寄せようにも、同族殺しへの対応に戦力を取られて不可能。
「さてさて、今のうちに火事場泥棒ならぬ火事場討伐と参りましょうか。クックック」
「各個撃破ってヤツだね~♪」
 闇慈が昏く、緋瑪が楽しげに笑い。鎌が閃く度、聖女の鮮血が戦場に迸る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です




何だか同士討ちの様相、ここは不利な方に適度に加勢して不利な方の勢力を矢面に立たせてから勝利するのがベストでしょう
なぜなら、その後に疲弊してる加勢した勢力を回復を待たずに後ろから討つのが戦場での常識、違いますか? 聖女様方?

怒るんですか? ヴァンパイアとか言う蚊の蚊取り線香の役も果たせず、誘蛾灯ならぬ誘蚊灯に成り下がった貴女達が

もうちょっと常識と言う物を弁えたらどうですか!

強弁し、ユーベルコードの無視できない煽り攻撃を使用し、聖女の勘気とつっこみをこちらに引き寄せ、サンドラの支援とします

私は【怪力】で聖女をジャイアントスイングして目立つように戦います


草剪・ひかり
POW判定
即興連携、色気描写等キャラ崩しも歓迎

さすがにダークセイヴァー世界は恨みつらみも一筋縄じゃないねぇ
まぁ頭が逝っちゃってれば、そりゃオブリビオン同士でもお話にはならないか

ただまぁ今回のお仕事に関して……一番気になるのは
「光の断罪者」とかいう連中のことだけどね!

なぜって?

そりゃ私が草剪「ひかり」で、必殺技が「パニッシャー」=断罪する者、だから

闇に堕ちた「光の断罪者」と、光に祝福された「女神の断罪」、どっちが“本物”か教えてあげるね

とはいえ敵は数が多いから、サンドラの襲撃で混乱してる所を利用させてもらうかな
サンドラに気を取られてたり、傷を負わされたりした連中を片っ端から薙ぎ倒しちゃうよ!



「何だか同士討ちの様相ですね……」
 同族殺しとの戦いを観察していた銀花。その戦局をしばし見守ると、何を思ったか断罪者の横に立とうとする。
「っ、何を……!?」
「いえ。ここは不利な方に適度に加勢して、矢面に立たせて勝利するのがベストですからね」
 戸惑う断罪者達に対し、得意げな顔で講義を始める。いかにも優越感たっぷりに、『そんな事を知らないのか』とばかりの表情。
「その後に疲弊している加勢した勢力を、回復を待たずに後ろから討つのが、戦場での常識。違いますか? 聖女様方?」
「それを言われて……私達が見逃すと思うの!?」
 困惑を隠さぬものの、銀花を取り囲む断罪者達。だが銀花は慌てた様子はない。
「おや? 怒るんですか? ヴァンパイアとか言う蚊の蚊取り線香の役も果たせず、誘蛾灯ならぬ誘蚊灯に成り下がった貴女達が」
 徹底的に見下す様は、加勢しようと言う人間のする表情ではない。当然これは、断罪者達を引きつけるための挑発だ。
「もうちょっと常識と言う物を弁えたらどうですか!」
「お前がそれを言うか!」
 だが、罠と言う選択肢が頭に浮かばぬほど、その一挙一動が癇に障る。顔を真っ赤に染めて銀花に殺到する断罪者達。
(ふ、作戦通りですね。あとは……)
 あとは、この、集め過ぎた断罪者達をどうしよう。つぅ、と背中を冷や汗が伝う。
「おおっと。1人相手に多勢とは穏やかじゃないね!」
「っ、何……がはぁっ!?」
 そこに響き渡る声。そちらに向き直った断罪者の首を豪腕が薙ぎ払い、地面に叩きつける。
「さて……あなた達が光の断罪者、だっけ?」
 それを為した女性は断罪者達をぐるりと見回しながら、その右腕をおおきく振りかぶって見せつける。敵意の籠もった視線にも怯む事なく、堂々と胸を張り。
「この、草剪『ひかり』のアテナ・パニッシャーで、片っ端から沈めてあげるよっ!」
 プロレスリングの絶対女王が繰り出すは、戦女神の断罪の名を冠したフィニッシュホールド。右ラリアットの豪腕が、断罪者達をKOする。
「闇に堕ちた『光の断罪者』と、光に祝福された『女神の断罪』、どっちが“本物”か教えてあげるっ!」
「罪ですって……罪があるとすれば、吸血鬼様に逆らう事のみ!」
 新たに現れたひかりを警戒する断罪者――のうちの一人の背後から、おもむろに脚を抱え込む銀花。
「よいしょっと……さあ、いきますよ!」
「っ……きゃあああっ!?」
 豪快なジャイアントスイングで、断罪者の身体をぶん回す。十分に視線を引き付けるとそのまま放り捨て、得意げな表情。
「私を無視するなど、やっぱり常識知らずですね!」
「おっ、なかなか良い技持ってるね……これは負けてらんないなっ!」
 目の前でプロレス技を見せられ、ますます燃え上がるひかり。断罪の斧たる右腕は、さらに唸りを上げて敵の断罪者を打ち砕く。
「くっ、調子に乗るな――うぐっ!?」
「サンドラッ、くっ、こんな時に!」
 それを迎え撃とうとする断罪の心臓を、後ろからランスが一突きする。当然それを振るうのは、同族殺しサンドラ。
「さすがにダークセイヴァー世界は恨みつらみも一筋縄じゃないねぇ」
 同士討ちの様に肩を竦めるひかり。だがこの好機を逃すつもりはない。正しき断罪が、KOの山を築き上げていく。
「さあ……片っ端からなぎ倒してあげるっ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
SPD

サンドラが殺そうとした光の断罪者を
【念動力】で引き寄せて救出。
洗脳の呪詛を【呪詛耐性・気合い】で跳ね除け
逆に【誘惑・催眠術】で魅了

オブリビオンを脅かすオブリビオンは私の敵よ。
穢らわしい同族殺し……
本当なら今すぐ殺したい所だけど
くるるちゃんに免じて今は生かしておいてあげる

だけど、追ってきたら殺すわ

『無情なる刻』で15秒の時間停止。
断罪者達を【ロープワーク・早業】で捕縛し
事前に守護霊の憑依【ドーピング】で強化しておいた
身体能力と【怪力】でまとめて連れ去る


館から離れた場所で
魅了した断罪者達を【慰め・生命力吸収】

……顔が怖い?
うふふ、ごめんなさい。
嫌な事は忘れて、今は楽しみましょ



「カエ、セ――」
 槍を振り上げ、断罪者へと振り下ろすサンドラ。その切っ先が、心臓を貫く――その寸前。
「きゃっ!?」
「――――?」
 断罪者の身体が見えざる力で後ろに引かれ、槍が空を切る。その身体を引き寄せたのはルル。
「な、何を……!?」
「……ちょっと待ってて?」
 猟兵に救出されて困惑する断罪者の唇に微笑みかけながら指を押し当て、洗脳の呪詛を催眠で塗り潰す。
 そうしてサンドラに向き直り――その表情は険しく強張る。
「オブリビオンを脅かすオブリビオンは私の敵よ。穢らわしい同族殺し……」
 オブリビオンを愛し、オブリビオンの救済を掲げる彼女にとって、同族殺しは憎むべき存在に他ならない。
 視線だけで殺せるものなら今すぐに射殺してやるとばかり、強く強く睨みつける。
「本当なら今すぐ殺したい所だけど、くるるちゃんに免じて今は生かしておいてあげる」
「きゃっ……!?」
 何より今は、断罪者達の救済が先決だ。包帯で縛り付け、守護霊の力で抱き上げる。
「だけど、追ってきたら殺すわ」
「――――」
 その言葉を理解しては、いないのだろう。サンドラは槍を振り上げ、守護霊に狙いを定める。当然それを阻止すべくルルは咄嗟に断罪者の前に立ち――。
「――――!」
 それを見たサンドラの槍が止まる。何かを思い出すように。
「……何? まあ、良いけど」
 もっともルルにとっては、サンドラが何を思おうと興味はない。その隙をつき、周囲の断罪者達と共に離脱する。
「うふふ、ごめんなさい。……嫌な事は忘れて、今は楽しみましょ」
 安全圏まで避難すると、改めて呪詛を催眠で塗り潰す。険しい顔に怯えた様子を見せる断罪者の顔を見ると、首を振って微笑みかける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒玻璃・ミコ
※スライム形態

◆心情
何処であっても同族殺しを忌み嫌うのは摂理ですが
ダークセイヴァーのは
もっと異なる理由がある気がするのですよねー

◆行動
高速…いえもしかすると光速に達するのでしょうか?
その様な敵と複数相手取る対策は……更なる物量ですかね

【念動力】という名前の【黒竜の遊戯】を展開し
哀れな聖女達を【範囲攻撃】の手法で
見えざる力場で絡め取ってしまいましょう
完全に無効化できなくとも魔力の力場に接触すれば
其処から【生命力吸収】出来ますからねー
予想以上に動きが速かった場合は
【第六感】を信じて緊急回避しますよ

いずれにしてもサンドラさんを
刺激しない様に立ち回りましょう

◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK


ルフィーナ・カラリヴァ
POW

さて、今回の依頼は同族殺しへの対処、と
サンドラに関する資料は少なめ
しばらくは凶暴なお伴ぐらいに思っていたほうが良さそうね

まずは狂った聖女様がお相手ですか
残念ながら、神も吸血鬼も信仰していなくてね
信じているのは自分の腕と武器達だけさ

サンドラの攻撃に便乗しつつ、二挺拳銃で敵の足を奪っていこう
動けなくしたらどうするって?もちろん、神様の元へと送ってやるのさ

≪飢狼の牙(ルギエヴィート・ミェーチ)≫

まだ前哨戦、あまり魔術回路に負担はかけたくないんだ
だから、すまんね。遊びはナシだ
動けない的を撃つっていうのも、趣にかけるかもしれんが
アーメン?なむあみ……なんちゃら?とにかく、地獄の神様に挨拶してな



「さて、今回の依頼は同族殺しへの対処、と」
「何処であっても同族殺しを忌み嫌うのは摂理ですが……」
 依頼の確認を行うルフィーナの呟きを聞き、黒タールのぷるぷるボディを傾けるミコ。
「ダークセイヴァーのは、もっと異なる理由がある気がするのですよねー」
「さあ、どの道サンドラに関する資料は少なめだし、しばらくは凶暴なお伴ぐらいに思っていたほうが良さそうだけど……と」
 そんな凶暴なお伴と戦う断罪者の一部が、2人に気づきこちらに向き直る。
「同族殺しに猟兵……吸血鬼様に逆らう愚か者どもっ!」
「まずは狂った聖女様がお相手ですか。残念ながら、神も吸血鬼も信仰していなくてね」
 肩を竦め、二丁拳銃を構えるルフィーナ。
「信じているのは自分の腕と武器達だけさ」
「なら、その腕に殉じて死になさい!」
 断罪者達は、邪なる輝きを宿す白き光をその身に纏う。一気に間合いを詰めながら、光による破壊を齎さんと――。
「うーむ、流石に光速とはいきませんか。とはいえ速いですねー」
「っ!?」
 その動きが、見えざる念動の力によって拘束される。その力正体は、ミコが放つ黒竜の魔力。
「この様な敵を複数相手取る対策は……更なる物量ですかね」
 数え切れぬほどの魔力が力場を形成し、近づこうとする断罪者の動きを阻害する。力場に触れた断罪者から、その生命を簒奪していく魔女。
「この程度の……強行突破あるのみ!」
「おっとっと、危ない危ない」
 動きを大幅に鈍らせながらも、断罪者は強引にその身から光を迸らせる。主に逆らう愚者を破壊すべく放たれる光を、ぷるぷるボディでぴょこぴょこ跳び回ってかわすミコ。
「この、ちょこまか――がっ!?」
「さて、じゃあちょこまか動けなくなってもらおうか」
 動きの鈍ったカモの両脚を、ルフィーナの弾丸が撃ち貫く。光で加速しようと、駆けるための脚がなければ動ける筈もない。
「それじゃ、神様の元へと送ってやるよ」
 太陽神と雷神、二柱の神の名を掲げる銃の銃口が、断罪者の頭部に押し当てられた。
「まだ前哨戦、魔術回路に負担はかけたくないんでね……すまんが、遊びはナシだ」
「っ……がっ!?」
 至近距離からの弾丸は、飢えた狼の牙が如く、断罪者の頭部を噛み砕く。頭を失い崩れ落ちた聖女の力は、ミコが無駄なく吸収した。
「動けない的を撃つっていうのも、趣にかけるかもしれんが」
「まあ、下手に立ち回って、サンドラさんを刺激しても困りますし
 騎乗し、戦場を駆け回るサンドラは、断罪者達を次々とその槍にかけていく。うっかり力場に引っ掛けては大変なので、邪魔しないように魔力を操っていくミコ。
「アーメン? なむあみ……なんちゃら? とにかく、地獄の神様に挨拶してな」
「ふむ。洗脳される前は、どちらの神を崇めていたんでしょうねー」
 逆にサンドラに気を取られて動きの鈍る断罪者達を、ミコが止め、ルフィーナが撃ち、的確に仕留めていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
哀れね…。洗脳され、吸血鬼の走狗に成り果てるなんて…。

【虜の軍勢】で「宝石鉱山を解放せよ」の「光の断罪者」数名を召喚し、【吸血姫の契り】で超強化。
同族という事でこっそりと敵集団に紛れ込ませ、サンドラと別に猟兵が侵入した、集団の一部を誘導させ、不意打ちの【念動力】で集団丸ごと拘束。
更に眷属の断罪者達に【契り】で強化した【主よ、憐れみたまえ】で敵方の断罪者達の反抗心を消して洗脳しつつ、【魅了の魔眼・快】で魅了する事で彼女達の洗脳を消去・上書きして吸血鬼の支配から解放するわ。

後は解放した子も眷属の子共々連れて帰り、そのままわたしの眷属として暮らすか再び人の中で暮らすかは本人達次第になるかしらね♪



「猟兵め、同族殺しの対処で忙しいこの時に……!」
「こっちよ……!」
 混乱と劣勢を取り返すべく、数人の先導で猟兵達の背後を突こうとする断罪者達。
「哀れね……洗脳され、吸血鬼の走狗に成り果てるなんて……」
「なっ……!?」
 だが、そこに待ち構えていたフレミアが、不意をついて念動力で拘束する。哀れみの視線を向けられ、キッと睨み返す断罪者達。
「どうして、ここに……!」
「それは……こういう事よ」
 断罪者達を先導していた者達が、手招きされてフレミアの元に駆け寄る。主たる吸血姫に対する、心酔しきった表情。
「フレミアさまぁ……」
「なっ、吸血鬼様を裏切った……!? いや……」
 確かに彼女達もまた、同じ断罪者ではある。ただそれは、同じ吸血鬼に仕える者ではなく、かつてフレミアが、別の依頼で眷属とした者達。
「さあ、あなた達の同族を、正しい道に導いてあげなさい」
「フレミアさまの御心のままに――」
 反転の光をもって敵に洗脳を仕掛ける眷属達。敵の断罪者達は頭を抱え、苦しみ呻く。
「あ、あ、あ、ああ――」
「吸血鬼の支配から、解放してあげるわ」
 フレミアもまた、その魔眼をもって彼女達を魅了する。その魔力で、彼女達に取り付く呪詛の獣を引き剥がす。
「――ッ!」
「ふぅ……それじゃあ皆、ひとまず連れ帰ってあげるわ」
 意識を失い崩れ落ちる断罪者達――いや、聖女達を、倒れぬように見えざる力で支えると、異空間にある己の魔城に招いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。我が民を返せ…ね?

狂気に堕ちてなお民を思う心が残っていたのか、
あるいは狂ったからこそ出た言葉なのか…

…いずれにせよ、私の為すべき事に変わりはないけど、
願わくば前者であってほしいものね

自身の殺気や気合いを絶ち存在感を消して気配を遮断
気付かれないように闇に紛れて同族殺しの後を尾行する

…出来ることなら貴女達も助けてあげたかったけど…
ごめんなさい、私にできるのは貴女達を呪縛から解き放つ事だけ…

…その魂に安息が訪れんことを


戦闘後、聖女達の遺体に心の中で祈りを捧げUCを発動
彼女達の魂の残像を暗視して洗脳の呪詛を見切り、
魂を光属性攻撃のオーラで防御する“光の精霊”化して呪詛獣を浄化する


露木・鬼燈
オブリビオン同士で喰らい合ってくれる。
必要な労力が減って助かるよね。
とゆーことで、この好機を上手くものにしよう。
戦闘スタイルは隠忍。
サンドラの戦いに便乗して堕ちた聖女達を暗殺していくですよ。
態勢を崩しているところを<忍殺>ってのが一番スマートかな?
まぁ、態勢を崩していなくてもイケルイケル!
忍体術で気づかれずに首を掻き切るですよ。
落下忍殺とかイケてるよね。
生体装甲から暗器を生成し、隠密行動へ。
地形を利用して姿を隠してチャンスを待つですよ。
そして忍殺の成否にかかわらず一撃離脱で。
危険を冒す場面じゃないしね。
失敗しても手傷を負わせればサンドラが殺るよね?
ってことで、再び隠密モードになるですよ。



「ワガ、タミヲ――カエ、セ――!」
「……ん。我が民を返せ……ね?」
 サンドラが響かせるその声を聞き、考え込むような表情を浮かべるリーヴァ。
「狂気に堕ちてなお民を思う心が残っていたのか、あるいは狂ったからこそ出た言葉なのか……」
 願わくば前者であってほしいと、望まずにはいられない。そんなリーヴァの願いに対して、鬼燈はオブリビオンの事情になど興味はない。
「まあ、オブリビオン同士で喰らい合ってくれる。必要な労力が減って助かるよね」
 彼にとって重要なのは、戦う理由ではなく戦う場所と相手。この好機を存分に活かす事だけを考えて行動する。
 そんな2人がいるのは……サンドラのすぐ背後。気配を遮断し闇に紛れ、サンドラに気づかれぬように尾行する。
「全然こっちに気づいてないっぽい」
「同族を狩る事しか、考えていないみたい……?」
 気配を察する力がない筈もなかろうが、意識を向けない限り反応する事はない。そして断罪者の方も、暴れまわるサンドラの対処に手一杯だ。
「タミ――ヲ――!」
「じゃ、まあ、さくっといくっぽい!」
 それを確認した鬼燈は、サンドラの馬の陰に隠れて一気に接近する。間合いに踏み込んだ瞬間、その陰から飛び出して一撃。
「っ……なっ……!?」
「遅いのですよ」
 相手が反応する前に、一閃。生体装甲から生み出した暗器が、その首を掻っ捌く。血を噴き出して崩れ落ちる断罪者に視線が集まっている隙に、素早く木の陰へ。
「さて、次は……あっちかな?」
 戦場を立ち回るサンドラの動きに合わせ、巧みに自身の気配を隠しては忍び寄り、そして殺す。断罪者達が知らぬ間に、その命を断ち切っていく。
「っ……!?」
「おっと。当たり所が悪かったっぽい」
 とはいえ相手も強力なオブリビオン、必ず一撃で仕留められる訳ではない。そんな時にも深追いせず、一撃を入れて離脱する。
「まーこれで十分だよね、今回の場合」
「いつの間に……逃がしはしな、がふっ!?」
 何しろ、手傷さえ入れればその隙をサンドラが逃す訳がない。一方的な連携により、確実に断罪者達を葬り去る。
「――ユル――サナイ――!」
 ただでさえ同族殺しが猛威を振るう中、そこに鬼燈の暗躍が加われば、断罪者達にとっては決死の空間となる。その暗器に狙われ、命を保てる者などいはしない。

 そうして築き上げられた屍の山を前にして、リーヴァはそっと目を閉じ祈りを捧げる。
「……出来ることなら貴女達も助けてあげたかったけど……」
 そして目を開き、その瞳が捕らえるのは彼女達の魂。その負の念に働きかけ、浄化――昇華していく。
「ごめんなさい、私にできるのは貴女達を呪縛から解き放つ事だけ……」
 魂は光の精霊となり、煌々と輝く。その輝きが包み込むのは、彼女達を蝕んでいた洗脳の呪詛。
「……その魂に安息が訪れんことを」
 呪詛を齎していた獣を精霊が浄化し、淡い輝きと共に天へと昇っていく。神秘的とも思えるその光景を、静かに見上げるリーヴァ。
 せめて彼女達の魂が安らかに眠りにつき、二度と蘇らぬ事を願って。ほんの一時、そっと手を合わせ祈りを捧げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『暗黒騎士ヴィスダ』

POW   :    止まらぬ嗜虐の一閃
【目にも留まらぬスピードの突進突き】が命中した対象に対し、高威力高命中の【追撃の踏みにじり】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    黒き翼の飛翔
自身に【暗黒のオーラで作り上げた翼】をまとい、高速移動と【翼から放たれる漆黒の矢】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    解き放たれし暗黒の領域
【周囲全体に放射される暗黒のオーラ】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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「ワガ、タミヲ――カエ、セ――!」
 妄執のように、ただそれだけを繰り返すサンドラ。
 断罪者が倒されれば、その馬首は領主館へと向けられて。
「あなたのものではないでしょう、サンドラ?」
 その領主館の門の前。黒き鎧を身にまとったもう一人の暗黒騎士が、笑みを浮かべてサンドラを睨みつけた。
「あなたの領地は、ヴァンパイアの皆様に召し上げられたのですから――あなたはもう、領主ではありません。愚かな事ですわね」
 その瞳には、様々な感情が入り交じる。同族殺しへの怒り。愚かな者への蔑みと嘲り。
「ええ、今はわたくしが、代官としてこの領地を納めていますの。あなたよりもよほど上手く……飼育してあげていますわ」
「オ――オ、ォォォォ――!」
 挑発的な相手の言動に、サンドラの口から唸り声が漏れる。殺気が実態を持ったかと思えるほどの威圧感。
 それを前にして、暗黒騎士が浮かべる笑みは――。
「ふふ、ですからええ、安心してわたくしに殺されなさい?」
 サンドラを殺せるのだと言う愉悦。それにうっとりと酔い痴れる。
「もちろん……あなた方も忘れていませんわよ、猟兵」
 その背に暗黒の翼を作り上げ、ふわりと地より浮き上がり。暗黒騎士は猟兵達を見下ろす。
「わたくしはヴィスダ。ヴァンパイアの皆様より、代官の任を任されし暗黒騎士」
 その身体から溢れ出すのは、常人ならば、数秒で命を落としかねない程の強大な暗黒。その領域の中、ヴィスダは嗜虐的に笑う。
「さあ、サンドラ共々、あなた方も殺して――この世界の支配者が誰なのか、教えて差し上げますわ……かかって、いらっしゃい?」
四季乃・瑠璃
緋瑪「吸血鬼の下っ端が偉そうだね、瑠璃」
瑠璃「弱い者虐めしかできない騎士モドキだから仕方ないね」

UCで分身&能力・武装強化&シスターズ

シスターズに翡翠が憑依し、少し離れたところでデュアル・アイゼンアーマー形態で伏兵として待機。
瑠璃が【範囲攻撃、蹂躙、鎧砕き、鎧無視、早業】接触式ボムによる爆風と雷撃・凍結付与したK100【ドロウ、属性攻撃】で緋瑪を支援し、敵の動きを制限し、緋瑪が機巧を利用した大鎌とボムによる直接攻撃で葬る連携で敵を攻撃。
機を見て伏兵の翡翠が機銃と戦車砲の砲撃を叩き込み、敵を3人の連携で圧倒していくよ。

緋瑪「ナイス、翡翠♪」
瑠璃「ここからが勝負だね」
翡翠「油断せず行こう…」


草剪・ひかり
POW判定
即興連携、お色気等キャラ崩し描写歓迎

「かかってこい」って上から発言は少しカチンとくるけど
まぁここはそっちのホームだし許してあげる

なので、ここは挑戦者として堂々と行かせてもらうね
「王座は守ってこそ意味がある」って思い知ってもらう為に!

相手が得意なのは正面からの突進技?
まぁ私と同類か

「目にも止まらない突進」ってことは、彼女は速さの優位で私の急所を狙うのかな
もしそうなら、私が彼女を見失う瞬間が、彼女が突っ込んでくる時でもある筈

半歩だけサイドステップして彼女の狙いを僅かに外し、喰らいを前提にカウンターで必殺のアテナ・パニッシャーを叩き込む!
私も痛いけど、アナタもただでは済まない、よね?



「かかってこい? 少しカチンと来るな……」
「あら、見下されて怒るなど、身の程を知らない人間ですわね」
 睨みつけるひかりの言葉を、鼻で笑うように笑みを浮かべるヴィスダ。
「オブリビオン、特にヴァンパイアの皆様にとって、人間など、食料か玩具に過ぎませんわ」
「……まぁ、その物言いはここはそっちのホームだし、許してあげる」
 怒りを覚えつつも、冷静に。真っ直ぐにヴィスダを見据えるひかり。
「だからここは、挑戦者として行かせてもらうよっ!」
「なら、支配者としてねじ伏せて差し上げますわ!」
 翼を広げ、一気にひかりへと接近しようとするヴィスダ――と、その瞬間、突然起こる大量の爆発。
「っ!!?」
「吸血鬼の下っ端が偉そうだね、瑠璃」
 その爆発に紛れて接近するのは緋瑪。それを援護すべく、瑠璃がさらに爆弾を撒き散らし、爆炎と共に魔力の氷や電撃を撒き散らす。
「弱い者虐めしかできない騎士モドキだから仕方ないね、緋瑪」
「ふん、こんなものなど……!」
 漆黒のオーラでそれらを吹き散らしながら、2人の言葉に苛立ちを隠さないヴィスダ。瑠璃の振るう大鎌を、そのレイピアで受け止める。
「ふん、弱者など虐げてこそ! あなたも、存分に虐げてあげますわっ!」
「むっ、そうはいかないよっ!」
 ヴィスダの繰り出す苛烈な突きを、なんとか捌いていく緋瑪。大鎌の機巧に至近距離の爆弾、そして瑠璃の援護と、あの手この手でヴィスダを撹乱し、隙を探る。
「ああ、もう、鬱陶しい……ちょこまかとっ!」
 それでもなかなか隙を見せないヴィスダだが、同時に苛立ちを隠さない。それを見て取れば、ひかりが声をかける。
「ちょこまか逃げるのが嫌なら……私は逃げも隠れもしないよ」
 その豊満な、鍛え抜かれた肢体で、堂々と仁王立ち。ヴィスダの放つ強烈な攻撃も殺気も、プロレスラーを怖気づかせるものではない。
「さあ、この挑戦、受けるよね。王座は守ってこそ意味があるんだから」
「生意気なっ……!」
 当然、プライドの高いヴィスダがそれを看過する筈もない。力任せに緋瑪を跳ね除けると、凄まじい踏み込みの速さでひかりへと迫る。
 そのスピード、狙いの正確さ、そして切っ先に宿る力。どれを取ってもまともに喰らえば致命的。それを――。
「ここっ、いく、よぉぉっ!!」
「なっ……!!?」
 避けず、踏み込む。半歩だけ急所をずらすが、それでも肉に深く食い込む刃の鋭さ。走る激痛、流れる血、そして、振り上げられる右腕。
「はあああああっ!」
「っ……が、ああっ!?」
 叩き込まれたラリアット、断罪の一撃がヴィスダの首を刈り倒す。鎧でも衝撃を殺しきれず、地面に叩きつけられるヴィスダ。
「こ、この、なんと言う無茶を……」
「こんなもの、無茶のうちに入らないよっ!」
 痛みに耐えて堂々と誇るひかりを睨みつけ、なんとか身体を起こしていくヴィスダ。だがレスラーの気迫に飲まれ、他への注意が散漫になった隙を――殺人姫は逃さない。
「そぉ、れぇっ!」
「っ……きゃああっ!?」
 立ち上がった瞬間、叩き込まれる戦車砲。不意を突かれたヴィスダは、綺麗に吹っ飛んでいく。
「ナイス、翡翠♪」
「く、くぅ……まだいましたの……」
 叩き込んだのは3人目の殺人姫、パワードアーマーを身にまとった翡翠。緋瑪達への警戒はまだしていたが、隠し玉までは警戒しきれなかったようだ。
「ここからが勝負だね」
「油断せず行こう……」
 とはいえ、まだまだヴィスダの体力は十分。続く戦いに、気を引き締める。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です




薄汚く煤に塗れ、痩せて顔色の悪い下女かと思ったら御代官様でしたか
鞭打った奴隷に恵んで貰うご飯は、さぞかし量と栄養が少ないようですね?
どうもサンドラさんよりも代官に向いてないのでは?

ん? 繰り上げで領主……、では無く代官?
つまりはサンドラさんが居なくなった後ですら後釜にもなれなかったんですか?



嗤われる才能は御有りの様ですね、無様な事です


ユーベルコードの無視できない煽り攻撃で相手を挑発し、迂闊な行動を採らせます

私の刀が届く距離まできたら【見切り】で捌いて攻撃
無闇に遠距離攻撃を撒き散らす場合は撃てなくなるまで回避重点! 疲れるまで待ってから攻撃です


ルフィーナ・カラリヴァ
おしゃべりな騎士様のおかげで、少しサンドラの情報が得られたな
お代に鉛弾を腹いっぱいくれてやるとしよう

相手は暗黒騎士。生半可な覚悟じゃ、こっちがミンチにされるだけか
己が両の腕・脚の魔術回路に魔力充填。身体強化、開始
≪荒れ狂う大嵐(ストリボグ・ヴィーチェル)≫
燃費は最悪の大喰いちゃんだけど、私にはこれしかないからね
それでもヴィスダのほうが速いんだろうさ
だから存分に使わせてもらうよ、サンドラ

サンドラがヴィスダに攻撃を仕掛けるときを見計らって言ってやるさ
こんな三流騎士もどきに領地を任せるなんて、ヴァンパイアも大したことないな
ってな
口だけの卑怯者って?無茶なことして散るほど、戦いに殉じてないからね



「薄汚く煤に塗れ、痩せて顔色の悪い下女かと思ったら御代官様でしたか」
 開口一番肩を竦めて、見下すような表情で挑発する銀花。
「鞭打った奴隷に恵んで貰うご飯は、さぞかし量と栄養が少ないようですね?」
「ふん、良く回る口ですわね」
 プライドの高いヴィズダは、その挑発に苛立った様子で漆黒の矢を放つ。風を切り、雨のように降り注ぐ高速の闇。
「わっ……っと、っと!」
 それをなんとか回避する銀花だが、予想以上に攻撃は速く、密度が高い。簡単には避けきれずに、時折肌を掠め血が溢れる。
「ほらほら、逃げ惑いなさいっ!」
「……他人の事を言えない程度におしゃべりな騎士様だ」
 怒りと愉悦を表情に交えて銀花を追撃するヴィスダの様子に、呆れたように肩を竦めるのはルフィーナ。
「こんな三流騎士もどきに領地を任せるなんて、ヴァンパイアも大したことないな」
「ヴァンパイアの皆様への愚弄、許しませんわ!」
 当然、ルフィーナへも怒りを向けるヴィスダ。漆黒の矢を降らせんとして……刹那、横合いより繰り出される槍。
「カエ――セッ!」
「っ、サンドラッ……!」
 猟兵に気を取られていたヴィスダは、ギリギリで回避するものの体勢を崩す。そこをさらに激しい槍捌きで付け狙うサンドラ。
「ほら、三流だ」
「ええ、サンドラさんより代官に向いてないですよね。……ん?」
 その様子を嘲うように、顔を見合わせる2人。そこで銀花が何かに気づいたように、手を打ち鳴らす。
「代官と言う事は、後釜にもなれなかったんですか? サンドラさんが居なくなった後ですら……」
「ふん、それは……ただ、サンドラが元々この地の騎士だったと言うだけの事です!」
 身振り手振りも交えた強烈な煽りを無視出来ないヴィスダは、苛立ちと憎らしさ、そして嘲りをもって答える。
「民を守るなどと言う世迷い言で放逐されたサンドラに、領主の器などありませんわ!」
「……本当におしゃべりなヤツだ、が……」
 確かに口は良く回るが実力は一流、サンドラの槍を次第に押し返さんとし始めるヴィスダ。それを見て、ルフィーナは両腕両脚に魔力を流し込む。
「確かに実力はあるらしい。生半可な覚悟じゃ、こっちがミンチにされるだけか」
 燃費は最悪の大喰らい。虚脱感と疲労感がその身体を襲う。だが、隅々にまで魔力が満ちても、なお注ぐ手を止めない。
「私にはこれしかないからね……」
 その踏み込みは大嵐の如く。土煙を蹴立てて一気に突き進む。凄まじいスピード、だがヴィスダの刃はそれを見切り捉え――。
「さあ、存分に使わせてもらうよ、サンドラ!」
「っ!?」
 その刹那、横合いからの槍。これまでただ呑気に観戦していた訳ではない、全てはこのタイミングのため。
「サンドラの情報のお代だ。鉛弾を腹いっぱいくれてやる!」
「がっ……ぁっ!?」
 同時攻撃で体勢を崩したヴィスダに、至近距離からの連射。鎧に次々と突き刺さり、白い肌を抉り血を流させる。
「こ、この……」
「やれやれ。無様な事です。戦いも統治も才能なし、有るのは嗤われる才能だけですか」
 そこへここぞ、とばかりの銀花の煽り。血を流してさらに逆上したヴィスダは、黙らせようとレイピアを振るい。
「迂闊ですね!」
「ぐっ!?」
 当然、そんな無理な体勢からの攻撃を見切るのは容易。ダメ押しの一刀が、ヴィスダの身体を深く切り裂く。
「こ、この……口ばかり回る卑怯者がっ……!」
「無茶なことして散るほど、戦いに殉じてないからね」
 すっかり挑発に逆上したヴィスダとは対照的に、ルフィーナはあくまでクールに。深追いをせず、反撃を受ける前に飛び退いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆心情
流石は暗黒騎士でもある吸血鬼
生半可ではない暗黒のオーラですね

◆行動
猟兵だけでは勝利が覚束ないのなら
サンドラさんが十全に戦える様に場を整えましょう

と言う訳で【読心術】と【戦闘知識】【聞き耳】により
暗黒騎士ヴィスダの突進突きの軌道を予測し
【黄衣の王命】による魔風を確実に浴びせましょう

此度の王命は『剣を捨てよ』
闇の者とは言え騎士ならば従いなさい
出来ぬのであれば王に不敬を詫びよ

忠義と言う甘やかな【誘惑】を言葉による【催眠術】と
【毒使い】による催眠毒で紡ぎましょう

武器を失うにせよ、血肉で贖うにせよ
此で天秤がサンドラさんの方へと傾けば良いのですが

◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK


フレミア・レイブラッド
あら。ヴァンパイアに飼われる愚かな犬風情が言ってくれるわ。吸血鬼の躾は余程なってない様ね。
驕り昂った黒騎士…貴様はここで果てるが良い(冷たい怒り)

【吸血姫の覚醒】発動!
覚醒の魔力で【高速・多重詠唱、全力魔法、誘導弾】魔力弾を連続斉射してサンドラや他の猟兵の攻撃を支援。
敵の動きを観察して動きを【見切り】、サンドラ達が近接戦を仕掛けてる隙に【高速詠唱、残像】で分身を展開して超高速で回り込み、魔槍による乱打からの全力の一撃【怪力、早業】を喰らわせ、魔力弾で追撃。
【神槍グングニル】の魔力をチャージ【力溜め、限界突破】、全速の突進と共に超至近距離から叩き込むわ!

愚かな黒騎士よ…魂すら残さず討ち滅びろ!



「流石は暗黒騎士、生半可ではない暗黒のオーラですね」
「あら。ヴァンパイアに飼われる愚かな犬よ」
 ヴィスダの力に感心した様子のミコに大して、不快そうに吐き捨てるフレミア。
「おやおや、これは手厳しいですねぇ」
「事実を言ったまで。ここの吸血鬼の躾は余程なってない様ね」
 冷たい怒りを身に纏い、真祖の魔力を身に宿す。ヴィスダに降り注ぐ、真紅の魔力弾。
「驕り昂った黒騎士……貴様はここで果てるが良い!」
「は……尊き血を宿そうと、所詮雑種は雑種ですわ!」
 それをヴィスダが漆黒の矢で迎え撃ち、ぶつかり合う魔力が空中で爆ぜる。ダンピールと察した罵倒に、ますます眉を上げるフレミア。
「その言葉、後悔させてあげる!」
「ふむふむ、随分派手にぶつかり合っていますが……なるほど、躾ですか」
 美少女の姿を取ってその姿を見やるミコは、冷静にその激突を見守る。一見互角の打ち合い、だが予測が正しければ――。
「では、私が代わりに躾けるとしましょう。王命です、剣を捨てよ」
「っ!?」
 魔力弾の爆ぜる煙と炎の中から、まっすぐに飛び出してきたヴィスダ。予測通りのそれを、主たる黄衣の王の神風によって迎え撃つ。
「闇の者とは言え騎士ならば従いなさい。出来ぬのであれば王に不敬を詫びよ」
 いかなる者とて、強大な存在の力をもって王命で縛り付ける。忠義と言う甘やかな誘惑を、毒を持ってヴィスダへと流し込み――。
「……ふん、何ですの、これは?」
 ヴィスダはそれを嘲笑し、一顧だにしない。王命違反を血肉で購う事になろうとも、一瞬の躊躇いすらない。
「ヴァンパイアの皆様以外に、このわたくしが忠誠を誓うとでも!?」
「おやおや、流石の忠義ですねぇ」
 再び感嘆の声を漏らすミコ。これではヴィスダを足止めする事は出来ない――が。
「ですが、それほど血を流せば、天秤は傾くでしょう?」
「っ……ちっ、サンドラァッ!」
 白馬で駆け、追いすがって来たサンドラ。そのランスチャージをレイピアで防いでみせるヴィスダだが、身体の痛みから僅かに反応が鈍る。槍で肉を削ぎ落とされ、憎々しげにサンドラを睨みつけるヴィスダ。
「そっちばかり見ていると――!」
「っ、くっ!?」
 そして、その隙を逃さず、フレミアが背後から襲いかかる。その速度と魔力によって、生み出される分身。
「ほらっ……こっちの槍も喰らいなさいっ!」
「こ……のぉぉっっ、同族殺しが、混じり血がっ……!!」
 サンドラの鋭く重い槍と、フレミアの素早き無数の槍。いかにヴィスダと言えど、その全てを防ぎ切るのは、不可能。
 ついに体勢を大きく崩したヴィスダを魔力弾の追い打ちで弾き飛ばすと、空いた間合いを全速で詰める。
「愚かな黒騎士よ……魂すら残さず討ち滅びろ!」
「っ……ぐぅぅぅぅぅぅっっ!?」
 レイピアでの防御もほとんど意味をなさない、神の如き力の一撃。膨大な魔力をその身に宿した一撃をもって、ヴィスダの身体を吹き飛ばす。
「わ……わたくしの忠義は滅びませんわ……!」
 苦しげに呻きを漏らしながらも、急所は避けたか。鎧に刻まれた無数のヒビから血を流しつつ、立ち上がるヴィスダ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
POW

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
『芳しき熱愛』で汚泥化し【残像】を生む速さで
同族殺しと交戦中のヴィスダ様に接近

汚泥化した私には
彼女の剣も同族殺しの槍も無効。
【念動力】で引き寄せて回避も許さず包み込む

囮として利用させてもらったわ、同族殺し

ヴィスダ様の局部から体内に侵入し
念動力で自分ごと持ち上げ
同族殺しの跳躍も届かぬ上空へ

ヴィスダ様、再びお会いできて光栄です。
ここなら邪魔は入りません。
たっぷりご奉仕いたしますわ♥

悪臭を感じないよう【催眠術】で嗅覚を狂わせ
厭らしい水音と共に、胸と前後の穴を【慰め・生命力吸収】
汚泥の体に宿る猛毒と【呪詛】が快楽を増幅し
何度でも絶頂に導くわ



 なおも交戦を続けるサンドラとヴィスダ。
 その戦場へ、突然に汚泥が降り注ぐ。
「っ……!?」
 咄嗟にレイピアを繰り出し、それを斬り裂こうとするヴィスダ。非実体の泥すらも容赦なく切り裂く刃の冴え――だが、泥が突然形を変え、その刃を掻い潜る。
「くっ、なんですの、穢らわしいっ……くっ、ん!?」
『囮として利用させてもらったわ、同族殺し』
 そのまま鎧の中に潜り込む汚泥に、顔を赤く染めて嫌悪と感触に身悶えるヴィスダ――その汚泥の一部がルルの顔となって憎々しげにサンドラへと吐き捨てると、見えざる力でヴィスダを上空に連れ去っていく。
「ヴィスダ様、再びお会いできて光栄です」
「くっ、何を……あなたの事など知りませんわっ!」
 一度骸の海に還ったオブリビオンは、全く同じ存在を元にしていても別人に等しい。それに少しの寂寥を覚えて――いやそもそも同じ存在でも、今の汚泥の身体をしたルルを見て、同一人物と気づくかと言う問題もあるが。
「ここなら邪魔は入りません。たっぷりご奉仕いたしますわ♪」
「っ……ん、くっ、やめ、なさいっ……!!」
 顔を真っ赤に染め、情熱的な奉仕を拒まんとするヴィスダ。暗黒のオーラを己の体内に打ち込み、ルルを引きずり出そうとする。
「くぅっ……はぁ、いい加減に……んっ、なさいっ……!」
「ああんっ……冷たいお方ですわ、ヴィスダ様……でもそこも素敵……♪」
 漆黒の翼で逃れるヴィスダに、熱い視線を向けて追いすがるルル。
「私の愛、感じてくださっていますか……?」
「何を……このっ……」
 体内に残した汚泥に宿りし毒と呪詛が、ヴィスダの身体を火照らせ、蝕み続ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒川・闇慈
「随分と余裕でいらっしゃるようですが……その慢心は高くつくことでしょう。クックック……」

【行動】
wizで対抗です。
サンドラには手を出さず、ヴィスダのみに攻撃を集中しましょう。
高速詠唱、属性攻撃、全力魔法の技能を活用しUCを使用します。ヴィスダの直上から叩き付ければサンドラを巻き込むこともないでしょう。
ヴィスダの暗黒のオーラはホワイトカーテンによる防御魔術を展開し、激痛耐性、呪詛耐性の技能で防御しましょう。

「あちこちに注意を払わなければいけないのは大変でしょうねえ?クックック」


【連携・組み合わせ・アドリブ歓迎】


露木・鬼燈
消耗は最小限。
体は適度に温まっている。
ベストコンディションみたいな?
真っ当に戦ってもいい感じにイケる。
それに高慢な女を足蹴にするとか最高に気持ちいいよね!
でも、まぁ…サンドラに敗北する方が堪えるかな?
彼女がメインで僕がサポート。
うん、その方がサンドラも消耗するからよくない?
とゆーことで<黑鐵>を展開して重力制御でサポート。
これなら距離を取っていてもイケルイケル!
局所的に高重力を発生させて動きを阻害。
んー、もっと直接的な方法もいけそうかも。
小さいが強力な重力の渦を無数に生成して捉える。
局所的に血流を停滞させることで肉体を破壊するっぽい!
レジストされないように呪詛を籠めた棒手裏剣もぶち込むです。



「サンドラもッ! 猟兵どももッ! いい加減、鬱陶しいですのよ!」
 苛立ちを露わに、周囲に黒い闇を放射するヴィスダ。
「全てまとめて、葬り去って差し上げますわ!」
「まとめて、ですか……その慢心は高くつくことでしょう。クックック……」
 そんな叫びを聞きながら、昏く笑う闇慈。白き障壁で闇のオーラを阻みながら、魔術杖を高く天へと掲げる。
「……っ!?」
 落ちてくるのは、黒い空。直上より降り注ぐ高密度の闇球を、慌てて回避するヴィスダだが、当然その隙をサンドラが逃す筈もない。
「カエセ――」
「くっ、このっ……!」
 強烈なランスチャージを、レイピアで巧みに受け流してみせるヴィスダ、だがそこに再び降り注ぐ闇。回避を続けながら、憎々しげに闇慈を睨む。
「直上からなら、サンドラを巻き込むこともなく、あなたを攻撃出来ますからねぇ」
「鬱陶しい、真似をっ……ぐっ!?」
 さらにその剣先が鈍り、サンドラの槍がヴィスダの脇腹を掠める。身体に強烈な重みを感じ、痛みを堪えながら周囲を見回すヴィスダ。
「体は適度に温まっているし、ベストコンディションみたいな? 真っ当に戦ってもいい感じにイケるんだけど……」
 その視線の先は、黑鐵の鎧装を身に纏う鬼燈。両肩の器官で局所的に重力を操り、ヴィスダの動きを阻害する。
「今回はサポート。サンドラに負けた方が、堪えるよね?」
「き、さまぁ……う、ぐぅぅっ!」
 鬼燈に憎しみを向けるヴィスダだが、当然、そちらに注意を払い続ける余裕はない。サンドラの槍に闇慈の魔力球、降り注ぐそれらの攻撃が、動きの鈍いヴィスダの身体を削り取っていく。
「あちこちに注意を払わなければいけないのは大変でしょうねえ? クックック」
「猟兵ぃぃ……!」
 憎悪と怒りに燃え盛るヴィスダだが、ここまでの消耗もあり、この状況から抜け出す力はすでにない。暗黒の矢を放つも、闇慈の白い障壁を打ち破れはしない。
「わたくしが……負ける筈がない、サンドラなどにっ……! わたくしが、わたくしこそがっ、最も優れた暗黒騎士で――!」
「高慢な女が屈辱に顔を歪めるとか、最高に気持ちいいよね?」
 そんなヴィスダの姿に、楽しそうな笑みを浮かべる鬼燈。その言葉を聞いた闇慈も釣られるように笑う。
「なかなかいい趣味をしていますねえ、クックック」
「とゆーことで、もっと直接的にやっちゃうっぽい!」
 重力操作の範囲をさらに小さく凝縮する。作り上げた重力の渦を叩き込めば、血液の流れを阻害され、全身から血を吹き出すヴィスダ。
「がっ……ぁ……!!」
「本当は僕が足蹴にしてあげたい所だけど――」
 体内に重力を撃ち込まれ、ダメ押しに棒手裏剣で呪詛まで撃ち込まれれば、もはやヴィスダは動けない。そんな動けぬヴィスダを見下ろし、槍を振り上げるサンドラ。
「最大の屈辱とともに逝くと良いっぽい!」
「あ、ああああ……サン、ドラァァァァァァァァ――!!」
 同族殺しへの憎悪を断末魔として。暗黒騎士ヴィスダは、その心臓を貫かれた――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『暗黒騎士サンドラ』

POW   :    暗黒を纏う者
全身を【暗黒のオーラ 】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD   :    黒き騎兵の戦技
技能名「【ランスチャージ】【盾受け】【踏みつけ 】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ   :    闇き魔槍の騎士
【ランスを構えた 】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【愛馬】の協力があれば威力が倍増する。
👑8
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 心臓を貫かれたヴィスダの身体が消滅していく。
「ワタシ、ハ――タミヲ――マモル――」
 同族殺しを為したサンドラからは、僅かに狂気が消え、瞳に色が戻る。彼女はぎこちなく、猟兵に視線を向けて。
「テキ――テキヲ――ハイジョ――!!」
 そう、ほんの僅かばかり狂気が薄れた所で、同族殺しが正気に戻る事は決してない。猟兵が民の敵である筈がない、などと言う道理は、もはや彼女には届かない。
「テキ――スベテ――タオス――!」
 妄執に突き動かされ、纏う鎧から暗黒のオーラを立ち昇らせるサンドラ。決して、放置する事はできない。ここで同族殺しを止めなくてはならない。

 その身体のあちらこちらには、ヴィスダによって刻まれた刃の痕が残り、血が溢れ出す。今の消耗しきった彼女を倒すのは容易だろう。
 あるいは別の手段を取る事も、あるいは出来るかもしれない。だがそれは自己満足にすぎないかもしれない。
 果たして、猟兵達はどのようにして同族殺しを骸の海へと送るのか。
 その方法は、一人ひとりに委ねられている。
弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です



敵を排除と言いましたね?

では貴女の一番の敵を用意してあげましょう


ユーベルコードのオルタナティブ・エネミーを使用して偽サンドラ(ちょっとだけ本物より強い)を召喚して戦って貰います

勝って傷が元で死んでも、負けて致命傷で死んでも、自分自身と戦うのが一番気が晴れるでしょう

存分に戦うと良いですよ、私が最後まで見届けますから




とは言うもののこちらに攻撃が来ないとも限りません
【見切り】で動き計り、【武器受け】と【オーラ防御】の準備は確りとしておきます。


黒川・闇慈
「あなたもかつては良き領主だったのかもしれませんが……もうお眠りなさい」

【行動】
wizで対抗です。
もはやサンドラを救う術はないでしょう。であるならば、人間を手にかける前に終わらせて差し上げるのが慈悲というもの。迅速に仕留めましょう。
サンドラは槍による突撃戦法を取るようです。ならば槍の届かない間合いから攻撃しましょう。
高速詠唱、呪詛の技能を活用しUCを使用。呪力高励起体に高速変身し飛翔します。全力魔法の技能を用いて呪力砲撃を発射して攻撃です。

「あまりいい気分ではありませんが……これも猟兵の仕事というやつですか。クックック」

【連携・組み合わせ・アドリブ歓迎】



「敵を排除と言いましたね?」
 サンドラの前に立ち、まっすぐにその馬上を見据える銀花。ユーベルコードの力が、サンドラを包み込む。
「では貴女の一番の敵を用意してあげましょう」
「――!!」
 その力によって生み出されるのは、もう一人のサンドラ。ほんの一時とはいえ、相手の姿と力をそのまま写し取り、本物のサンドラと真っ向から激突させる。
「どのように死ぬにせよ、自分自身と戦うのが一番気が晴れるでしょう」
「――テ、キ――タオス!」
 馬上で槍をぶつけ合う、2人のサンドラ。激しく火花が散り、その肉体を削り合う。
「存分に戦うと良いですよ、私が最後まで見届けますから」
 銀花が静かにそう声をかけるのも聞こえないのか、ただまっすぐに槍をぶつけ合う。激しいぶつかり合いは、余人が割って入る隙もなく――いや、そこに上空より飛来する、呪力の砲撃。
「あなたもかつては良き領主だったのかもしれませんが……もうお眠りなさい」
 呪力高励起体となって飛翔し、空中から砲撃を行うのは闇慈。槍の届かぬ間合いから、容赦なくその身を打ち据えていく。
「もはやあなたを救う術はありません。であるならば、人間を手にかける前に終わらせて差し上げるのが慈悲というものです」
 相手の槍も届かぬ空からの、容赦のない一方的な爆撃の嵐。呪力がサンドラの身体を打ち据え、その鎧を軋ませる。
 盾で凌ごうにも、目の前には銀花の作り出した偽サンドラ。そちらばかりに注意を払っている余裕はない。
「ウ――ウゥゥ――!!」
「無駄です、戦力比はこちらの方が上ですから」
 目の前の偽サンドラに憎悪を向け、打ち砕こうとするサンドラに、銀花が冷静に語りかける。その瞳は冷静にサンドラの姿を観察し、隙を見せる事はない。
 仮に偽サンドラを振り切ってこちらに来ても大丈夫なよう、しっかりと待ち構える。
「ジャマ――ダ――!!」
 偽サンドラの槍が突き刺さる度、サンドラの身体から血とともに暗黒のオーラが噴き上がる。あるいはそれによって、偽サンドラを打ち砕く――と言う可能性もあったのかもしれないが。
 断罪者とヴィズダと、力の限りを尽くして同族とぶつかりあった今のサンドラに、もはやその力は残っていない。
「すでにボロボロの相手を、攻撃の届かぬ場所から一方的に嬲る……ですか」
 自分の行いにやれやれ、と首を振りつつ、闇慈も手を緩める事はない。降りしきる呪いは黒く冷たく、そして甘く。サンドラの全身を蝕んでいく。
「あまりいい気分ではありませんが……これも、猟兵の仕事というやつですか。クックック」
「あなたがオブリビオンである限り、あなたの望みが叶う事はないでしょう。だったらここで殺してあげます」
 2人によって劣勢に追い込まれ、鎧のあちらこちらが剥ぎ取られる。暗黒と共に血が溢れ――。
「オ、ォォォォォ――」
 だがサンドラは、痛みを感じないかのように……あるいは、もはや痛みを感じる事すら出来ないのか、なお静かに戦い続ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
民を守るですって? なら、良い事を教えてあげる。
いくら敵を倒しても、人間は人間同士で争うの。
同族殺しを最も忌み嫌うオブリビオンとは大違いよね

今、私に宿る全ての魂の鼓動が一つになっている。
私達の目的は唯一つ、貴様を裁く事よ

地獄の業火に焼かれてもらうわ
……汚れた同族殺しが!!

守護霊の憑依【ドーピング】を『永遠の愛』で超強化。
爆発的に戦闘力を高め、夜魔の翼で【空中戦】

呪印の力で【属性攻撃】を槍状に圧縮し【槍投げ・乱れ撃ち】
盾で防いでも【呪詛】を込めた光の槍雨は影を縫い付け
体の自由を奪う【マヒ攻撃】となる

今のは光の断罪者達の分。
そしてこれがヴィスダ様の分よ!!

悲愴の剣で心臓を貫き
【衝撃波】で爆散させる



「――民を守るですって?」
 多寡はあれどサンドラに対して同情的な他の猟兵達とは異なり、明確にサンドラへの憎悪を向けるルル。
「なら、良い事を教えてあげる。いくら敵を倒しても、人間は人間同士で争うの」
 彼女は、同族殺しを最も忌み嫌う。それはまるで、オブリビオンのように――人間と言う社会から弾かれた彼女なればこそ。
「今、私に宿る全ての魂の鼓動が一つになっている。私達の目的は唯一つ、貴様を裁く事よ」
 ルルに宿る守護霊――オブリビオン達――が、彼女の身体を守護し、強化する。彼女がオブリビオンに抱く、永遠にして無限の愛。それが彼女を突き動かす。
「地獄の業火に焼かれてもらうわ……汚れた同族殺しが!!」
「――!!」
 左腕の紋が輝き、強力な呪力が実体を為す。圧縮して槍の形に成形したそれを、全力で投げつけるルル。
 サンドラは漆黒の盾でそれを阻み――だが防がれた槍は弾けて光となり、サンドラの影を縫い付けた。
「今のは光の断罪者達の分――」
 影に合わせて動きを封じられ、激しくもがくサンドラ。暗黒のオーラで光を打ち消そうとするが、ヴィスダとの戦いで消耗しており、なかなか振り払えず――。
「ああ――」
 その苦しむ姿にヴィスダの存在を感じ取り、愛おしげに怒りを燃やすルル。その手に握られし諸刃の短剣に、全ての力を篭めて突き進む。
「これが、ヴィスダ様の分よ!!」
「――グ、ァッ!!」
 心臓へと突き立て、強烈な呪詛の衝撃を体内に直接叩き込む。それで死ぬ事こそないものの、血を吐き出し、激しく苦悶するサンドラ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四季乃・瑠璃
翡翠「悪いけど、わたし達にできるのは殺す事だけだからね」
瑠璃「貴女を止めてあげるよ。その槍が民に向かう前に」
緋瑪「貴女を殺す事でね」

【破壊の姫君】で分身&シスターズ

翡翠がアイゼンアーマー形態から機銃で牽制。
瑠璃と緋瑪も空中から【範囲攻撃、鎧砕き、蹂躙、早業】接触式ボムと雷撃付与したK100【ドロウ、属性攻撃】による攻撃で敵の動きを止め、騎馬の機動力と突進力を封じ、足が止まったところで砲撃とボムによる集中攻撃を実施。
特に馬を先に潰し、3人掛かりの【力溜め、限界突破】ジェノサイドノヴァの最大火力で押し切るよ

瑠璃「将を射んとする者はまず馬を射よって言うしね」
緋瑪「先に足を潰すよ♪」
翡翠「厄介だしね」


露木・鬼燈
見た所…かなり消耗しているね。
うん、狙い通りなのです。
後は正面からは打ち合わずに遠距離攻撃に専念。
棒手裏剣に呪詛を乗せて削り殺す。
これが簡単で確実な方法だろうね。
騎士としてではなく敵として淡々と処理する。
…でも、それはあまりにも憐れではないだろうか?
良き人が過去から浮かび上がり…狂う。
そして再び骸の海に沈められる。
勝利が揺ぎ無い状況となると…いろいろと考えちゃうよね。
騎士として戦いの中で打ち倒す。
そこに意味なんてなく、救いにもならない行為だとしても。
まぁ、そんな気分になる日があってもいいよね。
仕事が無事に完遂されれば過程に無駄があっても…問題ない。
秘伝忍法<流>
真正面から撃ち貫いてやるっぽい!



「悪いけど、わたし達にできるのは殺す事だけだからね」
「ゥ、ゥ――」
 パワードアーマーを身に纏い、機銃でサンドラ牽制する翡翠。機械の翼を羽ばたかせる瑠璃と緋瑪も、空中から爆弾を次々と投下する。
「貴女を止めてあげるよ。その槍が民に向かう前に」
「貴女を殺す事でね」
 殺人姫は人を救わない。ただ殺すだけ。だが、殺す事が助けになるならば、それを。
 激しい爆撃に翻弄されるサンドラは、爆風の中を騎馬で駆け抜けようとする――だが、足を取られ、なかなか突破出来ない。
「見た所……かなり消耗しているね。うん、狙い通りなのです」
 そんな姿に、鬼燈はサンドラの傷の深さを察する。そうして自由な動きが封られている所に呪詛の棒手裏剣を投げつければ、サンドラは防ぐのが精一杯。
「このまま遠距離から削り殺す――のが、確実なんだろうけど」
「ウ、ゥゥゥゥゥゥ――」
 盾で防ぎ切れぬ手裏剣を全身に突き立てられ、唸り声を上げるサンドラ。その姿に、鬼燈は表情を曇らせる。
「騎士としてではなく敵として淡々と処理するなら、これでいい。――でも」
 それは、あまりにも憐れだ。生粋の武芸者として戦いを楽しむ彼だからこそ、悲しい戦いなどしたくはない。
「良き人が過去から浮かび上がり……狂う。そして再び骸の海に沈められる、なんて」
 サンドラの消耗を見る限り、この戦いの勝利はもはや揺るぎない。手段を選ぶ余裕がある。ならば。
「そこに意味なんてなく、救いにもならない行為だとしても」
 ただの自己満足に過ぎなくても、それでも。鬼燈はその手に、魔剣を握りしめる。
「まぁ、そんな気分になる日があってもいいよね――!」
「オ、ォォォォォォォ――!!」
 ようやく爆風を切り抜け、ランスを手に駆けるサンドラ。そのチャージの軌道に身を置いて、まっすぐに立つ。
 逃げはしない。間合いを取る事もない。
「騎士として、戦いの中で――」
 迫り来るランス。例えサンドラが消耗していても、貫かれればただでは済むまい、が。
「真正面から撃ち貫いてやるっぽい!」
「――ッ!!」
 紙一重。サンドラのランスが胸を貫く直前、撃ち出された極超音速の刃が、サンドラの乗馬を深く貫いた。
 その乗馬もオブリビオンとはいえ、大きく傷を受けて転倒し、サンドラも落馬し転がっていく。
「グ、ゥ――!」
 苦悶しながらも、立ち上がろうとするサンドラ。馬も体勢を立て直そうとして――。
「将を射んとする者はまず馬を射よっ」
 だが、その隙を殺人姫は逃さない。瑠璃の一声と共に、大量の爆弾が降り注ぎ、サンドラと馬を分断する。
「先に足を潰すよ♪」
「厄介だしね」
 当然鬼燈は余裕を持って離脱し、取り残されたサンドラと馬が足を止めたのを見ると、緋瑪達は手を合わせ、一つの爆弾に魔力をこめる。
「吹き飛ばしてあげる――全部手遅れになる前に、ねっ!」
 投じられた巨大爆弾の閃光が、戦場を包み込む。サンドラは爆風に弾き飛ばされ、地面を転がっていき――そして馬は閃光に飲み込まれ、一足先に骸の海へと帰っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
即興連携、お色気等キャラ崩し描写歓迎

たとえ狂っていても、彼女の行動には一本の筋が通っているよね
彼女の目に映るのは自分と領民だけで、それ以外は全て敵、っていう

きっと、そこまで追いつめられるに至った背景があるんだろうけど
彼女の口からそれを語らせることは、多分無理だろうな……

まぁでも、無理を承知で「語りながら殴る」のが猟兵ってものなので

こっちも連戦で手傷は負っているけど、それは彼女の方が手ひどい筈
敢えて真っ向から渾身のアテナ・パニッシャーで、彼女に「私という存在」を意識させたい

貴女にも、守るべき民の他に、仕える主君、手を携える同志がいた筈
貴女からそれを奪った「敵」は、本当に私達、だったの?


ルフィーナ・カラリヴァ
サンドラから土地を民を取り上げた簒奪者は滅び去った
安心して眠りなさい、って言って聞く状態じゃないか
OK。最後のお仕事だ
依頼人は騎士サンドラ。依頼内容は……彼女を骸の海、領地の民の元へおくること
なんて、感傷に浸りすぎかな?

さっきの戦闘で魔術回路に負担を掛けすぎたね
Божья благодатьをかみ砕き、緊急の栄養補給を。うぇ、相変わらず甘っ

敵の攻撃は苛烈なものばかり
だからこそ、受ける価値があるのさ
  ≪月攫いの魔女≫
サンドラの敵意、妄執、そして民への想い。その一部でも受け止めて返そう
当然私もタダじゃすまないだろうが。なーに、依頼に怪我はつきもの
そら、アンタの想いに私の願いも上乗せだ。受け取りな


黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆心情
うーむ、彼女が解放されるべき要素は
『今回は』揃ってなさそうですかねー

◆行動
他の猟兵さんの戦いや説得による働きかけで
サンドラさんに動揺等の兆候が見られたら
【毒使い】により精製した催眠毒を【念動力】による風に載せて
サンドラさんを【黄衣の蜜酒】による眠りへと誘いましょう

そして【読心術】で心を読み【世界知識】で細部を補った
彼女が堕ちる前の…在りし日の幻影を見せましょう

ユーベルコードで身体の傷は癒えても真に解放されない限り
自己満足に過ぎないと言うのは解ってはいるのですけどねー
それでも信念を持つ騎士には褒美の一つぐらいあげたいじゃないですか

◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブOK


フレミア・レイブラッド
貴女の民を想う気持ちは立派だわ…。
でも、今の正気を失った貴女では民を守る事はできない。
その狂気はいずれ民をも傷つける。貴女は自分の民を手に掛けるつもりなの!
貴女はそんな弱くはないでしょう?
誇りと心を取り戻しなさい!

【念動力】で動きを抑えつつ説得。
抑え切れない場合や説得が効かない際は【ブラッディ・フォール】で「誇り高き狂気」の「ヴラド・レイブラッド」の力を使用(マントに魔剣を携えた姿)。
【平伏す大地の重圧】による超重力も加えて動きを封じ、説得が効かない場合は止むを得ず【鮮血魔剣・ブラッドオーガ】を叩き込み、彼女を物理的に抑えつけるわ

約束するわ貴女の民はわたし達が守る。
だから、安心して眠りなさい…



「貴女の民を想う気持ちは立派だわ……でも、今の正気を失った貴女では民を守る事はできない」
 血を流し、暗黒を噴き出し、なお戦い続けるサンドラへ、必死に呼びかけるフレミア。
「その狂気はいずれ民をも傷つける。貴女は自分の民を手に掛けるつもりなの!?」
「――タミ――ヲ――」
 その呼びかけが通じたのか、サンドラの手が止まる。ぴたり、と制止し、フレミアへと視線を向けて――。
「ハイジョ――ハイジョヲ――!」
「くっ……」
 だが、それも一瞬、すぐに狂気を取り戻し、槍を振るって襲いかかってくる。咄嗟に過去より力を引き出してマントを身に纏うと、重圧の視線でその動きを制約するフレミア。
「声が届かない、訳ではないと思うのだけど……」
「ですが、彼女が解放されるべき要素は、『今回は』揃ってなさそうですかねー」
 その葛藤の様子を冷静に見つめ、ミコは呟く。どんな相手であれオブリビオン、倒すしかない、のだけれど。
「それでもまあ――ただ倒すだけ、と言うのも、寂しいじゃないですか。ねぇ?」
「ええ、そうね……サンドラ!」
 ミコの言葉に同意したフレミアは、サンドラに必死に呼びかける。その手に握った鮮血の大剣で、相手の槍を捌き弾きながら、届けと声を迸らせる。
「貴女はそんな弱くはないでしょう? 誇りと心を取り戻しなさい!」
「ホコリ――ワタシノ――ホコリ――ア、ァァ――!!」
 その言葉が響くと、頭痛がするのか、しきりに首を振るサンドラ。それでもなお、彼女は槍を振るい続けんとする。フレミアは赤き大剣で必死にそれを押さえつけるが、どんなに苦しんでも、サンドラが止まる事はない。
「サンドラから土地を民を取り上げた簒奪者は滅び去った――安心して眠りなさい、って言っても、聞いてくれそうにないな」
 そんな様子を見て、サンドラの前に歩み出るルフィーナ。その姿を、憐れむように首を振る。
「OK。最後のお仕事だ。依頼人は騎士サンドラ。依頼内容は……彼女を骸の海、領地の民の元へ送る事。なんて、感傷に浸りすぎかな?」
「良いんじゃないかな。たとえ狂っていても、彼女の行動には一本の筋が通ってるしね」
 ひかりもそれに同意し、同様に歩み出た。
「彼女の目に映るのは自分と領民だけで、それ以外は全て敵――ってね」
 サンドラにそうなるに至った背景に思いを馳せるものの、それを彼女の口から聞く事は、出来ないだろう。けれど。ならば。
「無理を承知で『殴って語る』のが猟兵――そしてレスラー、ってものな訳で!」
「そうだな。存分に語り合うとしようか!」
 言ってルフィーナは、ロリポップキャンディを思い切り噛み砕いた。吐き気のするような甘さと共に、魔術回路に力が行き渡る。
「その敵意、妄執、そして民への想い――全部受け止めるよ!」
「ァ、アアア、ァァァァァ――!!」
 繰り出される槍を防御せず、その身で受け止めるルフィーナ。槍の穂先から迸る暗黒のオーラがその身を苛むと、苦痛に口元から血が溢れる。
「ぐ……ぅぅぅぅぅ……!」
 消耗していてなお、サンドラの攻撃は苛烈。だが、その苛烈な攻撃の中から、ルフィーナはサンドラの思いを感じ取る。その思いの籠もった暗黒のオーラが、一発の銃弾に凝縮していく。
「さあ、こっちもっ!!」
 次はひかり。彼女もまた、真っ向から突き進む。槍が繰り出されても、それに怯む事なく前に出る。
「貴女にも、守るべき民の他に、仕える主君、手を携える同志がいた筈――!」
「ウ、ァァァァァ――!」
 相手の槍から思いを感じ取り、よく通る大声で呼びかける。その言葉に首を振り、必死に振り払おうとするサンドラ。
「貴女からそれを奪った『敵』は、本当に私達、だったの?」
 呼びかけても、その言葉はサンドラに届かない。ならば、そしてこちらが思いを込めるのは、右腕一本。全身の傷の痛みも忘れて、全ての思いをそこに籠める。
「それを――思い出させてあげるっ!!」
「こっちもだ。そら、アンタの想いに私の願いも上乗せして……受け取りな」
 戦女神と謳われた、至高の右腕と。
 赤の女王が想いと願いを篭めた、魔女の弾丸と。
 2人の一撃が、その想いを篭めて、同時に撃ち込まれ――。
「ア、アアアアアあああああ――!」
 それは、サンドラの槍を真っ向から打ち砕き――その身に叩き込まれた。鎧が打ち砕かれ、騎士の身体が地に倒れる。
「あ、ぁ……ぁぁ……」
「さあ、どうだ!」
 右腕を掲げ、サンドラを見下ろすひかり。打ち砕かれてなお立ち上がろうとするサンドラだが――もはや、立ち上がる力は残っていない。
 それでもなお消えず、戦おうとするサンドラの執念――。
「ですが、そう――今ですっ!」
 そこに、ミコが毒を染み込ませた。命を奪う毒ではない。甘い甘い蜂蜜酒のような、心に染み入る黄金の毒。
 それは、猟兵達がこじ開けた身体と心の隙間から、サンドラの身体に流れ込む。
「――――――!」
 強い眠気に襲われ、動きを止めるサンドラ。そこへ、ミコは全力で働きかける。
「さあ、あなたの記憶を見せてください――いえ、共に見るとしましょう」

 ――それは、一人の騎士の記憶。
 封じられた記憶と闇の呪いの間で苛まれ、放逐され狂うより前。
 闇に堕ち、かつて守りたかった者を虐げる領主となるより前。
 街を守るためにその命を、魂を賭して戦い、呪いに屈するより前。
 人の身で吸血鬼に抗うべく、暗黒の武具に身を委ねた――それよりもさらに前。

 ――それが。かつて、彼女が守りたかった者の記憶。

「自己満足に過ぎないと言うのは解ってはいるのですけどねー」
 サンドラの傷が、ゆっくりと塞がっていく。それに従って、その身から暗黒が散っていく。
 だが、彼女が目覚める事はもうない。安らかな夢の中で、静かに、ゆっくりと、その身が骸の海へと還っていく。
「それでも信念を持つ騎士には褒美の一つぐらいあげたいじゃないですか」
 灰になり、風に散っていくサンドラ。その最期が――『過去』ではなく『今』迎えようとしている最期が少しでも安らかなものであれと、ミコは願う。
「約束するわ。貴女の民はわたし達が守る」
 フレミアもまた、その消えていく骸へと、目を閉じて呼びかける。
 それは、誇り高き騎士への約束――と言うだけではない。それこそが、猟兵の役割だからこそ。
「だから、安心して眠りなさい……」
 こうして――『同族殺し』たる一人の暗黒騎士は、ダークセイヴァーの風の中に消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月25日
宿敵 『暗黒騎士サンドラ』 を撃破!


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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー
🔒
#同族殺し
#暗黒騎士領の戦い


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はヒルダ・ナインハルテンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はセシリア・サヴェージです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト