【Q】Distant new world
●鉄甲船目覚める時
サムライエンパイア中を揺るがせたエンパイアウォーが集結し数か月の時が流れていた。
激しい戦いは決戦地へと向かう猟兵達とオブリビオン達との間で繰り広げられ戦場は山も街もそして海の上でさえも行われるという激しいものだった。
その戦時中行われた大きな海戦で『日野富子』によって建造され、『村上怨霊水軍』として猛威を振るっていた鉄甲船を海底から引き揚げ鹵獲に成功した物が何隻もあったことを覚えているものは少なくないはずだ。
通常の船よりも何倍もの強度を誇るこの船は損傷が激しいものばかりだったのだが、数か月のドック入りでようやくその雄姿を取り戻していた。
その後レディ・オーシャンがこの地に逃げ込んだとの噂があちらこちらで起こりその事件を解決するために何組もの猟兵達が現地に赴き何やら怪しげな儀式を阻止することに成功したというのがつい先日の事。
それが恐らくはトリガーとなったのだろうか? ドック内で出港を今か今かと待ち受ける全ての鉄甲船から不気味な紫色の光が発生し始めたのだ。
艦首から細い光が遥か水平線の向こうへと伸びている、おそらくはサムライエンパイア中にある鉄甲船が同じ方向を指し示しているに違いない。
光の先には何かがある!
そう睨んだ猟兵達がそうと知ればそこからは行動が早いものである。
次々と準備の出来た船から錨を上げ大海原へと出港しく姿はまさに大航海時代の幕開け。
その先にある何かを求めて彼らは危険な海へと旅立っていくのだった。
●グリモアベース
「海に行こうよ~果てしない海へ~♪ 荒れ狂う波も~♪ こーもーりーうーたー♪」
何やら怪しい歌を適当に唄いながらグリモア猟兵の村雨・ベルが集まった猟兵達を出迎えた。
恐らくはここから先の危険な旅への緊張感を解そうとしている……はずたぶんきっと。
「今日集まってもらったのは他でもありません、エンパイアウォーで鹵獲していた鉄甲船から一斉に同じ方向へと不気味な光が放たれているという事件が起きています」
その先にあるのが何かすでに何隻もの船が大海原へと向かい出港しているという。
「そこで私の方でも一隻ほど任せて頂けることになりまして、皆さんにはその船に乗り危険が待っている外洋へと旅立ってほしいのです」
そう言って目の前においたのは大きな船が描かれた一枚の紙、これこそが今回猟兵達が乗り込み旅をする鉄甲船だという。
「これが修理を終えたばかりの鉄甲船『アコンカグヤ』になります。色々と改造を加えてあるそうなので中もそれなりに快適(サムライエンパイア基準)に改装されていますよ~」
すでに水や食料などの物資を積みこみは始まっており後は乗員として猟兵達が乗り込むだけの状態になっているらしい。
どれほどの期間海を漂わねばならないかわからないので、あらゆる危険に対して用心を怠らないようにとベルは付け加えた。
「今回の最大の敵は途中で出会うかもしれない敵でも何でもありません、行く手を阻む自然こそが最大の敵だということ忘れないでくださいね」
そう言いながら皆を見送りグリモアの光が猟兵達を現地へと旅立たせていく。
その先に待つのは嵐か大波かそれともありえないほどの自然災害か、それを知るのはこれから……鉄甲船アコンカグヤはこうして錨を上げ何が待つかわからない大海原への挑戦者となったのだ。
轟天
これはレディ・オーシャンの撃破と「【Q】グリードオーシャンを求めて」の儀式成功によって出現したシナリオとなっております。
どんな苦難がわからない海へと漕ぎ出した鉄甲船アコンカグヤの乗員となって、襲い来るさまざまなトラブルを乗り越え光が指し示す何処かへと向かいましょう。
まず第一章ではどのような海のトラブルが襲い来るか予想し、それに対しどう行動するかなどを指針にしてもらえればなと思います。
第2章以降はその都度、追加情報を提示したいと思いますのでよろしくお願いします。
それでは皆様のご参加お待ちしています。
第1章 冒険
『脅威の海洋災害』
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POW : 肉体の力で体力任せに海洋災害に立ち向かいます
SPD : 素早い行動力や、操船技術で海洋災害に立ち向かいます
WIZ : 広範な知識や、素晴らしいアイデアなどで海洋災害に立ち向かいます
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テラ・ウィンディア
海だー!(船の先頭でミカン箱の上で海を眺めてる子(尚水着
こうして海を冒険するって凄いよな!
常時UC発動中
最大限力は発揮できないが今回は機動優先だ
【空中戦】で更に飛行性能強化
周辺を警戒して飛び回りながら【第六感・見切り】で食材になりそうな魚を見出したら槍で【串刺し】にして捕ってくるぞ!
遠くまで見据えつつ
【第六感・見切り】でこの先で何が起こるか予測をするぞ!
大嵐だな
嵐に先攻して状態の確認
その上で回避可能かどうかを見据え戻って情報提供
【属性攻撃】で炎を全身に付与
今回は導きの炎として【空中戦】で飛びながら最適なルートを見出して先行するぞ!
炎は寧ろ明るく輝く嵐にも負けない光として導くんだ!
●
「海だーーーーっ!!」
大海原を順調に進む鉄甲船アコンカグヤ、その船首にわざわざミカン箱を足場に指をビシッと前方につきつけながらテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の元気のよい声が響く。
港を出てまだ数日だがここまではまだ内海と呼ばれる程度の場所で比較的に何も起こらずに船旅を続けれていた。
今回は海に出るという事でここ最近は直したままだった可愛い水着を押し入れから出しさっそく着込むつるぺたボディ。
そう……最高の空気抵抗がテラの身体を作り出してい……(ボカッ)……とても可愛らしいテラさんに水着がよくお似合いだと思います。
やっぱりこの無邪気さが大事デスネ。
「てりゃあー!」
テラの投げた槍が海綿に突き刺さり今日何匹目かの獲物をゲットし満面の笑みのテラ。
旅はここまでは順調に進んでいた。
「んー、これは嵐が来そうだなー?」
遠い空に暗雲を発見しこのまま進めばそこへ入る事になるとテラは他の乗組員に伝えるとさっそく自分にできることをしようと空中へと身を躍らせた。
これはどう避けても嵐に巻き込まれるのは確実、出来る事といえば間違ってもこの暗転した視界の中を座礁などせずに進むかにかかっている。
ならばテラに出来ることはもう彼女の中では決まっていた。
「おれを目印に舵を切ってついてくるんだぞー!」
そう言い残し飛び立つテラの全身に炎が灯りそれが導きの光として前方にボゥと光る事となった。
吹き荒れる風、叩きつける大波……それらを乗り越え無事にアコンカグヤが嵐を抜けれたのは希望の灯火として常に照らし続けたテラの功績が大きい。
人は皆、進むべき道を見失った時に大きく動揺しパニックに陥ってしまったりとするのだ。
こうして鉄甲船アコンカグヤを襲う第一夜を越える事ができた。
成功
🔵🔵🔴
黒影・兵庫
未知の海域への船出となれば
あらゆる事態を想定して備えなくてはいけませんね!
せんせー!
(頭の中の教導虫に話しかけると「最優先は自分の身を守ること。次に船を守ること。最後に航海の障害の除去すること。それぞれの対策は?」と尋ねられる)
自分の身を守るため{皇糸虫}を帆柱に括った後、俺の体に巻いて命綱にします!
これで荒波に飲まれても船外に放り出されることは無いでしょう!
次に船体を守るため『オーラ防御』壁で船体を保護します!
さらに『衝撃波』を『念動力』で圧縮して空気の障壁も作りましょう!
障害除去は死んだ強襲兵の皆さんにお願いします!
幽霊に自然の猛威は無関係ですからね!
これで問題ないでしょう!
さぁ出港です!
●
サムライエンパイアを出港し嵐を越え進む鉄甲船アコンカグヤ、先行きの見えない未知の海域を進むこの船に待ち受けるのは苦難かそれとも……。
船の行く先を炎の先導者が導きそれに続く鉄甲船、それは風前の灯のようなはかなさで旅を続けている。
荒れ狂う波の谷間を縫うように進路を先へと進める鉄甲船は常にトラブル続きの過酷な現場、揺れ続ける船内では船酔いで苦しむ者もいれば波に攫われ船外へと投げ出されそうになるものまでいた。
だがそんな現場でもニッと笑いを絶やさない黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)の姿は皆に安心感を与えていた。
「未知の海域への船出となれば、あらゆる事態を想定して備えなくてはいけませんね! せんせー!」
頭の中の教導虫に無垢に質問するとすぐにいつもどうすべきかお題を出してくれる声が脳内に響き渡る。
《最優先は自分の身を守ること。次に船を守ること。最後に航海の障害の除去すること。それぞれの対策は?》
過酷な船旅に対する対策を問うその声に兵庫はわかってますよせんせーとばかりに行動に移し始めた。
{皇糸虫}を帆柱に括りつけそのもう一方を自らの身体に巻きつけ命綱にし身の安全を確保すると徐(おもむろ)に手を甲板に当て丹田に力をこめあらん限りのオーラを船体へと流し込み始めたのだ。
それは船全体を覆う巨大なオーラ防御、通常の船舶の何倍もの強度をもった鉄甲船といえどこのオーラによる防護が無ければ竜骨が悲鳴をあげ船体が砕け散っていたかもしれない。
地味だがこれこそが船の未来を救う最善の一歩であったことは間違ない、そして衝撃波により吹き付ける暴風雨もある程度緩和したことで船体の耐久度はかなりの余裕をもって
航海し続けれる結果となった。
そして忘れてはならないのは海には危険な生物が色々といるようでノコギリのような頭の魚がただただ飛び込んでくるというだけで一般人であれば致命傷になってしまうとい天然の殺し屋たち、だがそれも兵庫の呼び出した蠢く霊達が天候など気にせず無造作に処分していくおかげで甲板上にいる者達にも被害は出ていない。
こうして嵐の中を突き進む鉄甲船アコンカグヤは未だ先行きの見えない航海を続けている、その先に待つものはなにか……それはまだわからない。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
【むにー】
さあ、海賊として初めての航海!テストも兼ねてるようですのでシノギさんと共に頑張りますわ!
流氷海域、本や写真で見るのと違って実際に進むとなると進みにくそうですわね。
シノギさんの出した船に乗船!UCを発動して炎を出し、氷を溶かして進みますわ!さらに、この炎は私自身の力も強化します!
溶かしにくそうな大きな氷は槍で壊します!投げ槍ですので、手元に回収しつつどんどん砕いて行きましょう!
ですが氷海、炎を出していますがさすがに冷えますわね。
ん?シノギさんが呼び出したワンちゃん、とても暖かい……!凄い、可愛い、もう何も怖くない……!
やる気が復活しましたしさらにガンガン進みますわよ!おーっほっほっ!
シノギ・リンダリンダリンダ
【むにー】
さぁ新たな大海原への第一歩
ワクワクしますねヴィヴィアン様!
しかし今回はただの航海じゃありません。我が海賊団新入りのテスト航海も兼ねていますので!
一体どんな海洋災害が待っているか…かなり荒れたヤバい海と聞きます
なぜか流氷がいっぱいある危ない海域もあるはず!
とりあえず【幽玄な溟海の蝗害】で自分の海賊幽霊船を召喚
海でしかも自分の海賊船。無敵じゃないはずがないです
無敵の海賊船なので砕氷船の如くバキバキにしてやります!
慣れた船の操縦もお手の物です
しかし流氷海域ですし寒いはず
【海賊船の恐るべき猟犬たち】も呼んでおきましょう
炎が暖かいし応援してくれます!
ドンドンやっちゃってくださいヴィヴィアン様!
●
一晩中嵐の海に揺られた鉄甲船アコンカグヤは一時の休息の時を迎えていた。
あまりにも激しい風雨に曝されてはいたのだが数多の猟兵達が船を守り切ったおかげか未だに大きな損傷も無くこの凪の海へと辿り着く。
だがそれはこの海の荒唐無稽ぶりを体験することになるまだ第一歩にしかすぎなかったのだ。
「おーっほっほっほ! わたくしにかかれば嵐の海などどうってことありませんでしたわ!」
ようやく落ち着きを取り戻した甲板に出てきて新鮮な空気を吸うとヴィヴィアン・ランナーウェイ(悪役令嬢?・f19488)は思う存分高笑いして溜まっていたフラストレーションを晴らす。
「ワクワクしますよねヴィヴィアン様!」
ぐっと拳を握りしめ敬愛するお嬢様への相槌も忘れない、シノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)に抜かりはないのだ。
ちょっとばかり嵐でグロッキー気味だったというか船室でまずは休息をとっていた二人は気合も体調も万全、何かトラブルがあってもいつでも対応できるはずだ。
「あら? あれは何かしら??」
高笑いをするならやはり船首に限ると船の最先端にいたおかげが最初に気付くことができたのは何か白いモノが前方に見えた事。
さっそく望遠鏡で覗いた者が慌てた様子で大騒ぎを始めている、曰く……。
“なんでこんな所に流氷が!”ということだ。
周辺の様子は一変しあっという間に気候が寒冷地、いやこれは極地に近いものになっていく。
流氷は次第に数を増していきどう操船してもそれらを通り抜けるしか先へ進むことは出来ないというこの状況に二人は全くといってほど動揺していなかった。
「シノギさん……ここはあなたの出番ではなくて?」
「そうですね、我が海賊団の新入りのオムツを取ってやろうかと思います!」
ヴィヴィアンに促され船首の先端に軽やかに飛び移っていくシノギ、懐から小型ラッパ銃である『savvy?』を取り出すと真上に銃口を向け派手に一発撃ち鳴らした。
すると鉄甲船アコンカグヤの真横の海面から大きな水柱が上がり現れたのは凶悪なシルエットをもつ一隻のどう見ても海賊船。
これこそがシノギが船長を務める海賊船シャムニーなのだ。
「さぁ海賊の時間です。36の海を駆けましょう、略奪の限りを尽くしましょう!!海賊団しゃにむにー、出航です!」
「ふふ……♪ それではアコンカグヤのエスコートはわたくし達にお任せですわ!」
二人は接舷した海賊船へと飛び移りシノギが舵輪を持つと船中で海賊たちが雄叫びをあげ一気に船は増速をかけアコンカグヤの前方へと進路を割り込ませていく。
そして船首に飛び移り前方を見据えるヴィヴィアンがアリスランス・烈火をくるりと回転させ正面から迫りくる流氷へと先端を向けクスッと微笑む。
「ヴィヴィアン様、それでは参りますね!」
「えぇ、良くってよ!」
無敵の海賊船シャムニーはさらに増速をかけ迷うことなく正面の流氷へと突き進んでいく、そして船首がぶつかった瞬間に予想とはうらはらに流氷が左右に裂け砕け散っていく。
シノギのイマジネーションに揺るぎはなく、この海賊船の無敵さはまさにこの状態では最高のもの。
まさに無敵の砕氷船と呼んでも差し支えがないほどで次々と氷を砕き続けていくのだ。
それは船の性能ばかりではなく炎を纏ったヴィヴィアンが次々と氷に亀裂を入れ溶かし続けているという信頼感がもたらすコンビネーションプレイなのだ。
「私、一度火がつくとなかなか消えませんの!」
投げつけた槍で流氷を砕いていたのだがさすがにそろそろ寒くなってきた、まあ……その服装では寒いですよねーなどと思わないでもないが悪役令嬢たるもの無様な姿は見せれないのだ。
少しばかり身震いしたヴィヴィアンの足元にいつしか海賊船の恐るべき猟犬たちが炎の身体で彼女を温めていく。
それは身体だけでなくヴィヴィアンの心も温めたようで……。
「ん?シノギさんが呼び出したワンちゃん、とても暖かい……!凄い、可愛い、もう何も怖くない……!」
「どんどんやっちゃってくださいヴィヴィアン様―♪」
シノギを筆頭にノリノリの海賊船一味は怪しい歌を大声で歌いながらさらに増速し進路を確実に確保している。
「やる気が復活しましたしさらにガンガン進みますわよ!おーっほっほっ!」
「ヨーソロー!」
二人と海賊たちの楽し気な笑い声が極寒の海に響き続けるのだった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡み歓迎)
グリモアのベルちゃんですらも予知できない苦難?
ほほぅ、それは痴的妄想が膨らむわ♪
鉄甲船に乗って大海原の旅へ~、船酔いの人にはお薬ありますよ~♪
【Saigai】
鉄甲船に張り付いてくる異様な物体、流木?
否、超巨大タコがべったりべったりと船の上にせり上がる。
タコが狙うのは、この船に積んだ食糧!
そうはさせないと自ら前に出て大タコに挑み。
…案の定捕まる。
ぬめぬめした体にのしかかられ、無数の吸盤で体中を吸い付かれて
8本足の触手で弄られ、ある意味でタコに体中を
貪られて(悦んで)いる魔嬢がいます…。
ただし…最終的に彼女の手(UC)で、骨どころか魂も抜かれた
新鮮な大タコが手に入る予定。
●
嵐を越えそして極寒の海を越えさらに航海を続ける鉄甲船アコンカグヤ。
その船内では激しい揺れに船酔いをするものが続出していいるのだが、それを健気に看病する魔嬢がここに一人いた。
(うふふふふ、グリモアの予知能力でも見通せない苦難……ほほぅ、これは恥的妄想が膨らむわ~♥)
豊満な双乳を揺らしながら船内を看病して回るロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)は外の空気を吸おうと甲板へと上がったのだがそこで彼女が見た物は。
「え、ええと……何これ、流木???」
船の甲板に海面から伸びたものが色々と絡みついてきて……。
それはこの大海原の中央で流木などあるわけはなく……ある意味よくこんなものに出会ったたというそれは……。
「巨大タコっ!? 狙いはまさか船内の食料……させません!」
ロベリアは勇敢に前へと踏み出そうとしたのだがにゅるりと伸びてきた足に捕まりあっという間に逆さまに持ち上げられてしまった。
ぬめぬめとした吸盤に吸い付かれ衣服が剥ぎ取られていき豊かな双乳が丸見えになり残った着衣も時間の問題かもしれない。
身体中を弄ばれながらもやられるだけでは魔嬢の名が廃るとばかりに身に纏った淫気でその快楽をもエネルギー源にロベリアはタコをメロメロに魅了しその触手状の足で自らの快感を引き出そうとする。
だがロベリアは知らなかった……自らが気付いてしまったその苦難は……なんというか始めからこの鉄甲船アコンカグヤを襲う運命にあったということを。
第2章に続く!
大成功
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第2章 集団戦
『骨抜き妖怪『衣蛸』』
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POW : 随分と凝ってるタコ~。俺たちのようにほぐすタコ!
【タコの保護色能力で全身を迷彩して接近し】【筋肉の塊である8本の触手で相手を捕まえ、】【マッサージで弱らせてからの絞めつけ攻撃】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : カッピングもやってますタコ~。血流良くなるタコ!
【タコの保護色能力で全身を迷彩して接近し】【非常に強力な吸盤で相手を捕まえて、】【カッピングで生気を吸い取り弱らせる攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 運動不足じゃないかタコ~?ヨガは身体に良いタコ!
【再生能力を活かして非常にしぶとく接近して】から【筋肉の塊の触手と強力吸盤で相手へ捕縛攻撃】を放ち、【操り人形のように強制的にヨガをさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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●迫りくるタコタコタコ
「な、なんなのこれ!」
「こ、こんなの聞いていませんわ!」
「あー、やっぱり出ちゃったかー」
「タコ……どうやって食べようかなー」
「あは♥ まだいっぱい食べていいんですね」
この状況をそれぞれが思うところもあるだろうが口にしたのはそんな言葉。
様々な障害を乗り越え航海を続けていた鉄甲船アコンカグヤは突如として『骨抜き妖怪『衣蛸』』のいるテリトリーに侵入してしまったらしい。
倒せど倒せど甲板に上ってきてうねうねと船員たちに纏わりついていく巨大なタコ達を猟兵達がは迎え撃つしか生きる道はない。
船体に絡みつき航行速度がどんどん落ちているのが誰の目にもわかるこの状況、どうにかピンチを乗り越えてクリアしなければならないのだ。
自然災害と同時にこのようなものを相手に……そう思うと何だか溜息が出てしまう。
次々とタコに飛び掛かられ捕まっていく甲板上にいた船員たち、今ここにタコ達と猟兵達の壮絶な戦いが幕を開けたのだ。
黒影・兵庫
嵐と流氷を抜けたかと思えばタコの襲来ですか
この災害はさすがに予想外でしたね...ぬあ!
(見えない何かに倒されたかと思うと全身を揉み解された、と同時に頭の中の教導虫に「黒影!大丈夫!?」と話しかけられる)
だ、大丈夫です!せんせー!
しかし、これはマッサージでしょうか?
凝りとは無縁の超健康優良児の俺には息苦しいだけですね...
ええい!ちょっと離れてください!
(『衝撃波』でタコを吹っ飛ばす)
ちょうど小腹も空いてきましたし、オブリビオンと一緒に
船体に絡みつくタコも調理しちゃいましょうか!
(UCを発動すると黒影の影の中から大量の芋虫が沸きだす)
光学兵さん!レーザーブレードでタコの丸焼きをお願いします!
テラ・ウィンディア
之は…食料確保のチャンスだな!
【料理】で調理方法を分析(!?
【戦闘知識】で戦況把握
【属性攻撃】で炎を全身と武器に
おれはこの世界の知識で知ってるぞ!お前達は…「美味しい」って!(!!
敵の何だか恐ろしそうな攻撃は
【第六感・見切り・残像・空中戦】で空を飛び回りながら回避するぞ!
槍で【串刺し】にして【早業】で剣と太刀に切り替えての斬撃猛攻
きちんと細かく切って刺身にしたり焼いたりして美味しく食べてやるよ!
大根で叩けば柔らかくなるよな…煮込んでも良いし…(恐ろしい事をぶつぶつ呟きながらも
空を飛び回りながら二刀で襲い掛かる
戦い終われば
この世界ではこうだったな
(両手を合わせ)
しっかりと糧とさせて貰うぞ?
●
嵐と流氷を乗り越えた一行へと迫りくる海の魔物たち……。
鉄甲船アコンカグヤへと這い上がってくる海の魔物、それはぬるぬると蠢き這い上がってくる大量のタコ。
耐性の無い者にとってはこれ以上ないほどの恐怖の対象であり……なんというか危険な香りがたくさんする。
だが安心してほしい……今回の先陣を切るのはお子様たち、船の上の食事にもちょっと飽きてきた彼らにとってタコがどう見えているかと言えば。
「これはさすがに予想外の襲来ですね……!」
黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は死角から伸びてきたタコ足に絡みつかれグニグニと全身を揉み解されていくのだが……。
《黒影! ……大丈夫???》
頭の中で教導虫が心配そうな声をかけたものの当の兵庫は平気そのもの……なぜならお子様だから。
彼のような健康体では身体が凝っているわけでもないので単に息苦しいだけなのだ。
「ふーむ、おれ……知ってるぞ! これってタコだよな!」
灯の役目を終え戻ってきたテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が目にしたのは船中に這い上がってくるタコの群れ、そしてこのお子様視点から見ればこれらはすべて貴重な蛋白源。
之は……食糧確保のチャンス!
そうと決まれば決断は早い……全身を再び炎で包み込むと槍を振り回しながら急降下し兵庫に巻き付いているタコ足をあっさりと切断し甲板に降り立った。
「せんせー、助っ人も来し俺は大丈夫―!」
テラから見れば兵庫は誰に話しかけているのかわからない、だがその表情には負けるなどと言う心持は全くなく二人は背中合わせにタコの群れへと飛び込んでいった。
「はーーっ!」
兵庫の放つ衝撃波でタコが船から引きはがされ宙に浮きそこへテラの炎の槍が数匹纏めて突き刺され一気に燃え上がる。
何ともいえばタコの姿焼きの香りが漂い二人のお腹が揃ってぐぅと音を鳴らした。
「おれ知ってるぞ……お前達、とっても美味しいんだってな!」
テラはすかさず剣に持ち替え足を手ごろなサイズに切り裂くとパクリとさっそく頬張ってみたり。
それは素敵な歯ごたえと火加減で焼かれた美味しいタコ足、これで調味料がかかっていればとても美味なのは間違いない。
「あぁ……ずるいですよ!」
それを見て兵庫もやる気を出したのかビシッと狙いを定め力を解き放った。
「光学兵の皆さん! やっちゃってください!」
兵庫がそう叫ぶと同時に影の中から這い出てくる芋虫の群れ、それらは通称”鉄道虫“と呼ばれる光学兵。
正面に群がるタコ達へと大出力のレーザーが照射され次々と焼き尽くし丸焼きへと変えていくのだ。
だが……焼いただけではまだ甘い、そこへテラが大きくジャンプし剣をタコ足に叩き潰すように振り下ろす。
グシャリと繊維の千切れる音がしてタコ足の形がぺしゃんこに叩き潰されていくのは余りにも荒々しい所業。
だがこれもテラが得た知識にあるれっきとした調理法、固い足も潰して解せば柔らかくなり美味しくいただけるのだ。
兵庫とテラはこうしてタコの第一陣を叩きのめし片っ端から焼きタコへと変え終わりハイタッチして勝利の余韻を味わう。
「「けぷっ」」
二人共ちょーっと戦闘中につまみ食いがすぎて満腹気味だがまだまだ連戦は可能。
だが一つの区切りはつけないといけない、テラはパンパンと手を叩きそして祈るようにお辞儀をした。
「この世界ではこうだっけ?」
「そうこう手を合わせて一緒に言いましょう」
テラと兵庫は呼吸を合わせいい笑顔で勝利の宣言をすることにした。
「「ごちそうさま!」」
鉄甲船アコンカグヤは未だこのタコの生息する海域にいる、ここを抜けるには後どれくらい時間がかかるのだろうか……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
【むにー】
さて、少しばかり驚きましたがタコですか。
つまるところ今夜はタコパ、というやつですわね!
さて、そのためにまずは彼らを駆逐しなくては行けません。
まずはUCを使い背後を取りましょう。
さあ、こちらを見なさい!私の威光であなた達を照らして差し上げますわ!
捕縛されようとヨガをしようと、私の輝きを抑えることはできません!
一瞬でも敵の動きが止まれば十分!
お願いしますわ、シノギさん!
さて、ある程度片付いたらホットプレートとたこ焼き器を持ってきてたこ焼きの準備ですわね。油を引いて、タネを用意して、たこ焼きを作っていきましょう。
鰹節、青のり、ソースにマヨネーズ。
こんなこともあろうかと!用意しておきました!
シノギ・リンダリンダリンダ
【むにー】
あいにく、ミレナリィドールなのでマッサージもヨガもカッピングも必要ありません
そして、えぇどうですヴィヴィアン様。ちょっと小腹が空いたこのタイミング。つまりタコパです!!!
【飽和埋葬】で死霊海賊を召喚
自慢のカットラスの技を見せる時ですよお前達!
ってヴィヴィアン様まぶしい!!まぶしいですが、いまです死霊たち!
タコの攻撃の防御用に4体くらい死霊を残したら、後は全員タコに突撃です
火っぽい魔力を込めた「属性攻撃」で数の暴力で「蹂躙」してあげなさい
敵の攻撃は他のタコ足を「敵を盾にする」ことで防ぎなさい
カットラスで切り刻んだら料理してもらいます
準備が良いですさすがお嬢様!!さぁいただきましょうか!
●
荒れ狂う波の中を漂い無数のタコ達に襲われている真っ最中の鉄甲船アコンカグヤ、それはそれは触手の蠢くアレな光景が……。
「あいにく、ミレナティドールなのでマッサージもヨガもカッピングも必要ありませんよ?」
カメラ目線で不敵にダブルピースして見せるシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)。
なんというかもう余裕綽々とばかりに足でタコを一匹踏みしめながら言い放っているのですでに勝利感が漂っているのがもうなんともいえない。
ここはですね……もうちょっと苦戦するとか、せっかくですしここは美少女二人でサービスシーンをですね……。
そんな今にも泣きそうなナレーションの声がかき消える素敵な声が船上の空気を一変させた。
それはわざわざ高い場所にまで登ってから反り返るほどに仰け反って笑い飛ばす悪徳令嬢の絶好の見せ場、ヴィヴィアン・ランナーウェイ(悪役令嬢?・f19488)は存分に余裕を見せつけた所で甲板上のタコの群れを見て一瞥すると革命剣を胸の前で構え可憐に一礼をする。
「ふふふ……少しばかり驚きましたがタコですか、つまることろ今夜は……タコパ!」
それを耳にしぱぁっと目を輝かせたシノギが頭上のヴィヴィアンへと羨望の眼差しを向ける。
「えぇ、それはいいですねヴィヴィアン様! ちょっと小腹がすきましたしタコパ……いっちゃいましょう!」
ヴィヴィアンの背後から輝く後光がシノギの視点からはまさに女神が舞い降りたかのように見えとっても絢爛豪華、さらには神々しさまで醸し出しまさに共に戦うに相応しいと心の底から思ってしまう。
「それではお願いしますわシノギさん!」
「お任せを! さぁさぁお前達、ヴィヴィアン様たってのご要望……惜しげも無くリッチに行きますよ!」
「「「「「「 year!!
」」」」」」
ジャケットを翻すと周囲に現れたのは我らがシノギの死霊海賊団、海賊自慢のカットラスを振り回し叫びながらタコ達とさっそく大乱闘が幕を開けたのだ。
4人ほど護衛を残し敵へと突撃していく死霊海賊達、炎が宿ったカットラスはぬめぬめして倒しにくいと思われたタコ達を次々に切り裂いていく。
反撃しようとしたタコ達はヴィヴィアンの放つ後光の前に動きに統一性が無くなり此処に海賊達に狩られていくという有様。
戦いの趨勢はここでほぼ決まっていて後はただただ動く敵がいなくなるまで海賊達のノリノリの声がするだけのことだった。
「おーっほっほっほ、わたくしの威光の前にはタコ達では役不足だったようですわね♪」
「うちの連中にとっては朝飯前ですよ♪」
一戦終えて後ろを振り返ればヴィヴィアンがなんとホットプレートとたこ焼き器をすでに準備し終えていたのだ。
というより粉もすでに溶き終わっているいるあたり絶対戦闘中から準備していたに違いない。
さっそく食べきれないほどに手に入れたタコ達を捌き贅沢な大きさに切り分けるとたこ焼きが次々と焼き上がっていく。
「あっ、ほらお嬢様……早くひっくり返さないと口が開いたままに」
「おーほっほっほ♪ そのような事は些事なのだわ、さぁ……海賊さん美味しいのを焼くのだわ!」
海賊たちに支持を出し今度こそ綺麗に焼き上がる至高のたこ焼きたち、そしてソースや青海苔、鰹節までもがちゃんと用意されているあたり抜かりが無い。
「こんなこともあろうかと用意しておきましたの♥」
「準備が良いですさすがお嬢様!!さぁいただきましょうか!」
よく冷えたドリンクまでボックスから取り出し思いっきりタコパを楽しむ二人、最悪の敵をまさに舌の上で転がし倒し切ったこの先にはきっと幸運が訪れるに違いない。
「あっつ!?」
「ヴィヴィアン様!? お水っお水!!!」
……鉄甲船アコンカグヤのタコパはここからが本番なのだった。
大成功
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ロベリア・アナスタシア
(アドリブ絡み歓迎、お色気バッチコイ)
(※前章でタコに宙吊りにされて衣類も剥ぎ取られた状態)
やぁん、知らぬ間にタコが集まってきちゃったわ❤
……違うわよ、周りの惨事は私のせいじゃないわよ?言っとくけど。
なんて言ってるけど、捕まってるせいで身動き取れないから
集まってきた『衣蛸』複数に引っ付かれちゃって
触手と吸盤で吸い付かれながら、恥ずかしい体勢にされてしまう♪
その上、双丘と大事な所に直接タコが乗っかかってきて
吸盤と吸い付きで先端を吸われてしまって。
もう我慢できない❤とばかりに【UC】を発動。
溜まりに溜まり過ぎた快楽がトリガーとなって
引っ付いてきた衣蛸の生命を残さず吸い取っちゃうわ♪
●
鉄甲船アコンカグヤの甲板で楽しいタコパが行われている真っ最中、まさかまさかの船内でタコに嬲られ続けられていた子が1人いたのを覚えている人はいるだろうか?
まさかのタコ出現が本格化する以前からすでに捕まり全身を触手と吸盤で吸われ続け悶えている、ロベリア・アナスタシア(『快楽』と『影』と『媚薬』を司る美魔嬢・f23913)は熱い吐息を吐き出し蕩けた瞳で天井を見上げた。
「あはぁ♥ やぁん……またタコが集まってきちゃったわぁん♥」
口に捻じ込まれたタコ足にじゅぶりと口内をかき混ぜられ嫌々と首を振り続けるしかできないのは何とも可哀そうなものなのだが……。
一応いっておけばたまたまタコが襲ってきただけでロベリアのせいで惨事が起こっているはずではない……はず。
だがだが開脚させられたまま衣服の隙間へと潜り込む足と吸盤で強烈に吸われる感触にもはや息も絶え絶え。
二つの豊かな双乳にタコが吸い付きそしていよいよ下着の中へと容赦のない侵入が……。
「あはあ♥ 此処までメチャクチャにされちゃった分は貴方の身体で返してもらうわぁ♥」
恍惚の表情のまま発動した『魔嬢の色欲的仕返し術』がものすごい勢いで纏わりついてきていたタコ達の生命力を一気に吸い上げていく。
媚薬の効果で敏感になっていた全身から霊気が漏れ出しそして一気に吸い上げていく姿はまるでスペースヴァンパイア。
「タコ……美味しい、これ最高ぅぅぅぅぅっ♥♥」
みるみるうちに萎びてミイラのようになっていくタコ達の中心でロベリアは溢れそうなほどの生気に溺れ最高の快楽のまま何度も腰を浮かして悦びのシャワーを噴きながら意識を失ってしまったのだった……。
大成功
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第3章 ボス戦
『黒翡曜』
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POW : 地天の甲
全身を【堅牢地神の加護により硬質】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 銀砂の星
対象のユーベルコードに対し【長尾から発生させた光粒】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ : 気嵐の夢
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
👑11
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●そして船は往く
長い長い航海だった、毎日変動する気候に襲い来る海の魔物たち……タコの大群をどうにか潜り抜け食糧だけは大量に確保した鉄甲船アコンカグヤ。
さすがに船体のあちらこちらに受けたダメージを修理しつつではあったが順調に進んでいたともいえる。
船首からの放たれる紫の光に向かって進み続けた一行はいよいよそれが終局に近づいているというこを感じ始めていた。
嵐の渦の中弱弱しく伸びる光の先に何やらぼぅと光るものが見えてきたのだ。
「あれはなんだ!」
「何々、あれって巨大な光の玉???」
それはまさに巨大な光球としか言いようがなかった、そして鉄甲船アコンカグヤの船首から伸びる光はそこへと続いている。
つまりはこれこそが猟兵達が苦難の末に見つけた終着点、ようやく目的地に着いたと思い気を弛めそうになった彼らの前に巨大な何かが現れる。
それは巨大な亀、まるでこの光球へ近づくことを遮るように立ち塞がるその魔物が現れると嵐がさらに強さを増し船体がひどく揺さぶられた。
『黒翡曜』、それこそがこの魔物の名前。
あまりの巨大さにその甲羅に乗り移り直接攻撃することすら可能な化物だ。
そしてこれを倒すことができればこの紫色の光球を調べる事もできるというものだ。
こうして鉄甲船アコンカグヤに乗り込んだ者達の過酷な決戦がここに幕を開ける事となった。
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
【むにー】
なるほど、メインディッシュは亀ですか。
私、亀はあまり食べたことがありませんので楽しみですわ!
クライマックス、行きましょうシノギさん!
シノギさんの呼び出した船に乗り込んで大亀退治です!
船からの砲撃のお手伝いをしつつ、まずは敵の動きを抑えましょう。
そして、タイミングを見て私の槍を放ちます。
狙いは、砲撃で弱っている場所!
狙った獲物は逃しません!
……そう言えば亀ってどうやって食べるのが正解なのでしょうか。
鍋?バーベキュー?まあ、海賊船に持ち帰ればきっと誰か調理できるはずです!ええ!
シノギ・リンダリンダリンダ
【むにー】
タコの次は亀ですか
グリシャン前の腹ごしらえをしろ。って事ですね?
行きましょうヴィヴィアン様。今夜は亀鍋です!!!
【幽玄な溟海の蝗害】で海賊幽霊船を召喚
巨大という事は的がデカいという事!
【飽和埋葬】で死霊海賊を呼び出し、配置につかせます
私は船を「操縦」して常に一定の場所にいないようにします
どんな自然現象も大海賊らしく乗り切ってやります
そして死霊達による船の大砲で「制圧射撃」「乱れ撃ち」!
弾に魔力を込めて「属性攻撃」もしましょう
ヴィヴァン様の攻撃にも呼吸を合わせます
食べ方…スッポンと同じでしょうかね?
まぁでもクルーに料理うまい方いますし、お土産ですかね
今夜は船でグリシャン記念の宴ですね!
黒影・兵庫
嵐を呼ぶ巨大な亀が相手ですか!
これは甲羅は砕けそうにないですね...
(UC発動)
伐採兵さん!回転鋸を生身の部分に投擲してください!
(投擲した鋸が刺さる直前に光の粒でかき消された)
え!?鋸が消えた!?
(驚愕する黒影に頭の中の教導虫が「光る粒が触れたのが原因ね。おそらく敵のUCよ」と答えた)
なるほど!では、これでどうだ!
(伐採兵を合体させ巨大回転鋸を『オーラ防御』膜で包む)
さらに念には念を入れて『衝撃波』で光の粒を吹き飛ばします!
さぁ伐採兵さん!もう一度投擲をお願いします!
鋸が刺さったら、さらに食い込むように俺が『念動力』で回転させ続けます!
航海の総仕上げです!
キッチリ終わらせましょう!
テラ・ウィンディア
真の姿発動!
…あれは
亀だから玄武…いや
地属性の加護…黄龍に属すると見た!
ならばその御霊…四門が中心の黄龍の元へと届けてやる!
【属性攻撃】
得意じゃないけど…風…木行を全身と武器に付与
シルが得意なんだよなぁ…
【戦闘知識】でその動きから攻撃動作の把握に努め
【見切り・第六感・残像・空中戦】を駆使して飛び回りながら攻撃の回避に努める
槍で【串刺し】
【早業】で剣と太刀に切り替えての猛攻
今回は今まで以上に上空を制し(可能なら成層圏!逃亡したように見えるかも
今こそおれは大地を粉砕する程の流星へと至る!
メテオブラストぉ!!!
【踏み付け】で強化!
地形破壊効果を利用してその甲羅を粉砕してくれるわぁぁあぁあああ!!!
●
鉄甲船アコンカグヤにとっての最大の試練が今まさに目の前に訪れていた。
吹き荒れる風、そして荒れ狂う横波に重厚なはずのこの船は今にも海に藻屑と成り果てるかもしれないというのだ。
大波を乗り越えるたびに船は激しく上下し慣れぬ者であればそれだけは船酔いは必至というそんな状態でも未だに健在なのには理由がある。
それは並走し現れた無敵の海賊船シャニムニーが矢面に立ちこの大自然を操る化物との決戦に挑んでくれているおかげなのだ。
「ya haaaaaaa!!」
死霊海賊たちの掛け声が響きこの荒れ狂う海を自在に疾走するこの海賊船こそはシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)が率いる死霊海賊共の最大の武器。
操舵輪を思い切り回し巨大な亀である『黒翡曜』へと船の腹を見せつけると、たちまち横っ腹の大砲が狙いを定め船長の号令を待つ。
「おーっほっほっほ♪ 敵は巨大で撃てば当たりますわよ! さぁあなた達、弾切れなんて気にせずゴージャスに使い切りなさいな!」
シャニムニーに同乗しているヴィヴィアン・ランナーウェイ(悪役令嬢?・f19488)が死霊海賊達に発破をかけると、チマチマ戦うなど性に合わない荒くれもの達は全砲門に弾を込め終えたらしい。
「ファイヤー!(撃て)」
シノギの号令と共に一斉発射された砲弾が次々と巨大な亀へと命中していく、確かに巨大すぎて撃てば命中するというサイズ差がおかしいことになっているのは些細な事に違いない。
「なるほどメインディッシュは亀ですか、亀はあまり食べた事がないので楽しみですわ!」
「タコの次に亀とかグリシャン行く前に御馳走の山ですねヴィヴィアン様♪」
息の合った二人はこの戦場でも軽快なトークを欠かさない、こうしている間にも船は大きく面舵を取りながら亀の横っ腹を並走し砲撃は続けられている。
「今夜は……亀鍋ですよ!」
「えぇ、良くってよ!」
すでに食べられる前提なんだけど……頑張れ『黒翡曜』、このままじゃお前さんただの食材扱いで終わってしまうぞ。
一方、鉄甲船アコンカグヤからもまた応戦している者もいる。
「嵐を呼ぶ巨大な亀ですか! 相手にとって不足はないですね!」
甲板の上からその異様を見上げつつ黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は武者震いしさっそくノリノリで指を突き付けポーズをとる。
「伐採兵の皆さん! 回転鋸を生身の部分に投擲してください!」
その声に応じて現れた両腕が回転ノコギリの蟷螂たち、次々とその回転ノコギリ部分だけを投擲するのだがそれは到達する前に光の粒へと触れると同時に全てがかき消えてしまっていく。
「え!? き、消えた!」
《光る粒が触れたのが原因ね。おそらく敵のユーベルコードよ》
驚く兵庫に脳内の教導虫は即座にアドバイスし気を取り直すがこのままでは通じないということ、だが一工夫いれねばこの防御は突破できはしない。
唸りをあげる亀相手に一矢報いねば何のためにここに来たのかわからない。
「ならばどうだーっ!」
兵庫の命を受けて合体していく伐採兵、その巨大になった回転ノコギリにさらにオーラが注ぎ込まれ凶悪な物へと生まれ変わっていく。
そして思い切り大振りで勢いをつけたそれが再び巨大な亀の……甲羅ではない生身の部分を狙って投擲された。
それを防ぐ光の粒が集まり始めた瞬間、兵庫の放った衝撃波がそれらを吹き飛ばし防御膜に穴が出来た。
「俺に二度同じ手は通じませんっ!!」
ザクリと肉に突き刺さる回転ノコギリ、だがあまりの肉厚にこれ以上の深手を与えるのは無理かと思われたが……。
《さぁここが正念場よ?》
「はいっ……先生!」
手を翳し唸りながら力を送り込み続ける兵庫、その念動力は何と動かないはずの回転ノコギリを無理やりに回転させ始めたのだ。
飛び散る血飛沫……巨大な亀は苦悶の声をあげのたうち回る。
ここは戦いの海の遥かな上空、嵐吹き荒れる暗雲の上から壮絶な戦いを見下ろすお子様が1人。
「あれは亀だから玄武……いや地属性の加護ということは……黄龍に属すると見た!」
巨大な亀の防御力は限りなく強力に違いない、であればそれを越える力でねじ伏せる必要がある。
テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はそう考えあえて逃亡したかに見えるような高度まで上昇し不得意な属性を付与することに集中していた。
五行の考えでいけば金行への相克は木行となる、これは火行であれば自在に操れるテラには少しばかり苦手分野。
こうして集中することでようやく使用が出来るほどの練度の低さなのが悩ましい。
(あー、シルだったら得意なんだよなぁ)
双子の姉をこんな時に思い出すが今はいない者を思い出しても仕方がない、愛用の槍にも力が行き渡ったのを確認すると一気に効果を始めた。
それは木行の風の力を最大限に生かしさらに加速を続けていき通過しただけで雲が丸く割れていく。
それは成層圏近くからの急降下、魔力の塊が降り注ぐ滅びの一撃。
「いっけええええええええ、メテオぉぉブラストッ!!」
超重力をさらに纏わせた超質量が巨大な亀の背を真上から穿ち……そして絶対的な硬度を誇っていた甲羅が、砕けた!
「これはまさにクライマックス! この私の槍から逃れることなんてできませんわっ!」
ヴィヴィアンがとっておきにばかりに大きく振りかぶり投擲した槍は狙いを外すことなく砕けた甲羅の中へと飛び込んでいく。
刹那、噴き出す血飛沫……どうやら甲羅の奥の柔らかな内蔵へと到達したのが確認するまでもなく悪役令嬢の笑みを誘う。
「ではフィナーレに向けて祝砲でもお付けしましょう!」
シノギが次に命じて装填させた弾はまるで火の玉の如く燃えながら砕けた甲羅の中へと撃ち込まれていく。
苦悶の叫びをあげ続けもはや弱り切り逃げ出そうとする巨大な亀ではあったがそれを許さない猟兵達の追撃。
「させませんよっ!」
兵庫の操る回転ノコギリが等々首へと到達し……仰け反り天まで届くような悲鳴をあげながら静かに『黒翡曜』はその生命活動を終え海上に崩れ落ちたのだった。
「って、おれ……爆心地にいるから!? 何思いっきり弾丸とか槍とか撃ち込んでるんだよ!?」
砕けた甲羅の中から出て来たテラ、は何だかもうすごい事になっちゃってるようだがまあきっと大丈夫。
敵は倒せたし結果オーライってことで。
この巨大な亀もまた今晩の食卓にあがるに違いない、亀鍋もいいのだがここにいる可憐な女子たちにお勧めなのは東洋の神秘。
甘いシロップ漬けで食べるのがお勧めの亀苓膏(グイリンガオ)通称『亀ゼリー』という食べ物。
お腹の調子も良くなりそして美容にも良いとHONGKONG辺りで人気のスイーツ。
一度お試しあれ……。
●謎の光のその先に
「えっ、あれは……何?
誰かが叫んだもの仕方がないこと。
巨大な亀を撃破したことで巨大な紫色の光球に変化が訪れ始めたのだ、それは一色だけだった光球に混ざり始める白い光。
それが輝くばかりになった途端だ……確かに一同はそれを目にしたのだ。
そう……そこに見えたのは南国の島々。
まだ見ぬ新天地やも知れないその世界の名は……。
大成功
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