アルダワ魔王戦争8-A〜太古の巨獣の成れの果て~
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「アルダワ魔王戦争も遂に深層への道が開いてきおった」
眼鏡をかけた付け髭……ケーシー・ヒゲヨシ(付け髭ヒーローマスク・f00695)がふよふよと浮遊しながらで語り始める。
「此度向かって欲しいのは『巨獣の大骨格』のあるダンジョンじゃ!」
そのダンジョンには古代蒸気文明時代に棲息していたという巨獣の大骨格が、蒸気の力で仮初の命を得て襲い掛かってくるという。
「正直に言うて、この動き出した巨獣の大骨格は今のワシ達ではまともに戦って勝てる相手ではないのじゃ」
時や場所、タイミングを計ればいずれは倒す事も出来るかもしれない。
だが少なくとも今の戦争中に相手取っていられるような相手ではない程の戦闘能力を持つ。
「しかし、余りにも巨大過ぎる故に動きは緩慢。ワシら猟兵がダンジョンに侵入してもすぐに気付く訳ではないのじゃ」
さらに言うならば、このダンジョンの一角を抜けてしまえば、その巨体さ故に追いかけてくる事もない。
「いわゆる、破壊不能オブジェクトのフィールド型トラップというヤツじゃな」
ダンジョンを攻略すればダークゾーンを開放する事が出来る。
ダークゾーンが無くなればグリモア猟兵のテレポートでこのダンジョンをショートカットする事も出来るようになるため、無理に倒す必要性はないのだ。
「で、あれば答えは簡単じゃな。巨獣の大骨格の攻撃をかわして、走り抜けてくるのじゃ!」
『巨獣の大骨格』は巨大すぎる為、その動きを見切って突破する事は難しくはないだろう。
とは言ってもダンジョン攻略の際に全く攻撃を受けないという事もまずないだろう。
力自慢であれば、敢えて受け止め、そのまま吹き飛んでゴールを目指してもいいし。
速さ自慢であれば、素早く動いて相手の攻撃を回避するのもいい。
知略で戦うのであれば、緩慢な相手の動きを読み切って踏破するのもいいだろう。
勿論、その他の方法でもいいので、巨大で強力な『巨獣の大骨格』の妨害を避け、このダンジョンのゴールまで辿り付くのがミッションだ。
「相手は倒すのも難しい強敵じゃが、皆ならばやってくれると信じておる。わしも悲劇はみたくないからのぅ。よろしく頼むぞい、イェーガー!」
そしてケーシーはヒゲをひらひらさせて猟兵達を送り出すのだった。
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「アルダワ魔王戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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・8-A『巨獣の大骨格』ルール
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プレイングボーナス……タイミングをはかって駆け抜ける
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ナイン高橋です。
大型ボスそのものが、舞台の罠となって攻撃してくる。
いいですよね。
『巨獣の大骨格』は見上げる程に巨大です。
多分、足とかで蹴散らしてこようとしてきます。
その攻撃を避けて、より多くの猟兵がこのダンジョンのゴール地点まで辿り付くことでダンジョンクリアとなります。
それでは、皆様の素敵なプレイング、お待ちしております。
第1章 冒険
『巨獣の大骨格を走り抜け』
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POW : 全力で大骨格の攻撃を受け止め、吹き飛ばされつつ駆け抜ける
SPD : 素早い動きで、大骨格の攻撃をかわしつつ、駆け抜ける
WIZ : 大骨格の動きを分析し、敵の攻撃範囲内に入らないような経路を計算し、走り抜ける
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ラモート・レーパー
「壊せずとも動きは止められるはず」
UCで霧を発生させ、戦場の湿度を限りなく100%に近づける。
この状態なら蒸気を新たに発生できず、大骨格の動きを止めて安全に進めるはず
ミア・ミュラー
【WIZ】
すごい。かっこいい……!大昔には、こんな大きな生き物がいたんだ、ね。
ん、あんなに大きな足だから、避けづらそうだし、当たったら、まずい。しばらくわたしに気づかないみたいだから、まずは骨をよく見て、どんな動きをするか予測してみる、ね。骨だけだから、見やすい。もとはどんな生き物だったの、かな?
動き出したら、プリンセスハートを目の前で動かして気を引きながら、予測した攻撃範囲に入らないように「ダッシュ」で骨の足元に向かう、よ。こういう大きな生き物は、足元が死角になりやすい、はず。あとは、そのまま足元を通り抜けて、ダッシュで走り抜ける。
本当は触ったり、背中に乗ってみたりしたかった、けど……。
ウィーリィ・チゥシャン
【POW】
デカァァァァァいッ説明不要!!
という訳で相手してる暇はないからさっさとすり抜けて先に進む。
大骨格の動きを【見切り】ながら【フェイント】を駆使して踏みつぶされない様に駆け抜ける。
で、頃合いを見て奴の攻撃を鉄鍋の【盾受け】で受け止め、衝撃は【気合い】で耐え、その勢いで一気に吹き飛ばされてゴールを目指す。
黒木・摩那
とにかく大きいとは聞いてましたけど、本当に大きいですね。
向こうが見えないぐらいです。
きっと小動物や細菌が人間を見るのはこんな感覚なんですかね。
でも、確かに動きは速くないです。
これなら行けそうです。
大骨格の動きはスマートグラス『ガリレオ』のセンサーで探査しながら進みます【情報収集】。
動き出したら、『ガリレオ』の警報に従って回避します。
大骨格自身がどんな方法でこちらを探知しているかはわかりませんが、
念のために周囲の壁をUC【胡蝶天翔】で黒蝶に変換して、煙幕代わりにします。
リオ・ウィンディア
さぁ、今こそ私の骨愛を語るとき!
巨大な骨が追ってくる、ふふ、私を捕まえてごらんなさい?
関節には動く方向と、動かない方向があるのよ
細部をよく観察して、可動域を【見切り】
長さから間合いを【見切り】
太さを【見切り】わずかな隙間もかいくぐって
逃げ通してみせましょう
あぁなんて丈夫な骨かしら!
こんな大きな末節骨を拝められるなんて!
ふむふむ、のろまなだけあって、指の数は多いわね
尻尾とかそのほかの骨で攻撃しようとしたら、
それまた詳しく分析しちゃうわよ?
って、さすがに巨大な脛骨で力任せに迫ってきたら対処できないので、
さっと【闇に紛れて】隠るわ
そしてこれまでの動作を推敲して、タイミングを計って
いざ脱出!
ルパート・ブラックスミス
デカイな。あれが相手ではこの大剣も少しばかり頼りない。
だが逃げに徹していいならばやりようはある。
UC【錬成カミヤドリ】。
60体超えの複製鎧を、味方を【かばう】のも兼ねてあえて敵の視界に晒し【挑発】、【おびき寄せ】よう。
本体である自分は遠巻きに観察、突破ルート以外にも巨獣の大骨格が動き難い場所があれば複製鎧を操作しそこへ誘い込もう。(【地形の利用】【情報収集】)
後は引き際を【見切り】、ゴールへ【ダッシュ】だ。
届きはしなかろうが、捨て台詞一つ残させて貰おうか。
…いずれ機会あらば狩りに来る。その骨研いで待っているがいい。
【アドリブ歓迎】
●見上げたそこには巨大な頭蓋骨が
「デカァァァァァいッ説明不要!!」
ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)は見上げる程に巨大な敵性存在『巨獣の大骨格』を見て叫ぶ。
あ、いや。騒ぐと見つかるのでこっそりしてる。
「説明不要な程に相手してる暇はないからさっさと抜けて先に進むぜ」
「とにかく大きいとは聞いてましたけど、本当に大きいですね」
黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)も口に手を当てて驚きの表情を示す。
「向こうが見えないぐらいです。きっと小動物や細菌が人間を見るのはこんな感覚なんですかね」
「すごい。かっこいい……!大昔には、こんな大きな生き物がいたんだ、ね」
ミア・ミュラー(アリスの恩返し・f20357)もその巨体が水蒸気を噴き出しながら動いている様を見て目をキラキラさせている。
デカイはロマン!
「さぁ、今こそ私の骨愛を語るときね!」
同じくテンションを上げているのはリオ・ウィンディア(Cementerio Cantante・f24250)。
お骨さん愛好家なリオはこの巨大生物の骨格に大興奮である。
「巨大な骨が追ってくる、ふふ、素敵……」
既に骨とのラブロメンスの妄想に入ってきているような気がする……。
いやいやきっと相手の動きを観察してどんな行動をしてくるのかシミュレーションし見極めようとしているのだ。
うん、そうに違いない。
「ふふ、私を捕まえてごらんなさい?」
あ、ちょっと自信ないかも。
「デカイな。あれが相手ではこの大剣も少しばかり頼りない」
全身鎧姿のルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)も『巨獣の大骨格』の巨体を仰ぎ見る。
蒸気を噴き出しながらゆっくりと動くその巨体は中々お目にかかれるようなサイズではない。
「だが逃げに徹していいならばやりようはある」
確かな意思と覚悟でルパートは『巨獣の大骨格』を走り抜け、ダンジョンの踏破を行う考察を開始する。
「倒さなくても、逃げるだけでいいなら、慣れてる、よ」
「でも、確かに動きは速くないです。これなら行けそうです」
摩那が眼鏡のレンズに移ったスマートグラス『ガリレオ』の情報分析結果を確認しながら言う。
『巨獣の大骨格』は巨体さ故に、その動きは緩慢である。
蒸気を噴き上げながら時折巡回するように足を動かしているが、かなり隙はありそうだ。
「しばらくわたしたちには気づかないみたいだから、まずは骨をよく見て、どんな動きをするか予測してみな、い?」
「そうね!賛成だわ!」
巨大生物の動きに瞳をキラキラさせているミアの提案にお骨さん愛好家のリオが賛同する。
「いい。関節には動く方向と、動かない方向があるのよ」
骸骨愛好家であり死霊術師であるリオは、『巨獣の大骨格』の骨と骨の間の関節部分を注目するように他のメンバーに伝える。
「細部をよく観察して、可動域を。長さから、間合いを。その太さを、わずかな隙間をも見切るのよ」
「成程な。動きを見切るにはまず関節からって事か」
「骨だけだから、見やすい。もとはどんな生き物だったの、かな?」
ただただ巨大な生物であるとして見るよりも、その動きが何を由来にしているのか。
どのような動きが可能であるのかを予め予測できるのであれば、このダンジョンの突破も大いに近づくだろう。
「あぁなんて丈夫な骨かしら!それにこんな大きな末節骨を拝められるなんて!ふむふむ、のろまなだけあって、指の数は多いわね」 ただリオは単純にお骨さんの観察をしたいだけだった可能性は否定できない。
あ、闇に紛れるで隠れながら一人で先に『巨獣の大骨格』の観察に行ってしまった!
「そういえば、骨しかないですけど、大骨格自身がどんな方法でこちらを探知しているのでしょう?」
デバイスで情報を収集していた摩那はそこで疑問を持つ。
己の眼鏡で相手の情報を色んな角度で収集していたからこそ、相手はどんな方法でこちらを感知するのかという発想に至れたようだ。
「そういえば、どうやってこっちの事を認識してるんだ?」
「骨だけしかない」
「さぁな」
こんな時に死霊術師のリオは尻尾部分の骨に魅力を感じて見に行っている。
意外と闇に紛れるが上手く働いている様子……あ、いや気付かれた。
「尻尾はそんな風に動くのね……って、さすがに巨大な脛骨で力任せに迫ってきたら対処できないわね!」
リオがダッシュでこっちに戻ってくる。
「ん、あんなに大きな足だから、避けづらそうだし、当たったら、まずい」
「囮を出そう」
ルパートはそういうと、ユーベルコード:【錬成カミヤドリ】を起動する。
ルパートは全身鎧のヤドリガミ。その本体の分身。つまり全身甲冑の複製鎧が召喚されていく。
「鎧で音も出る。挑発して誘導にするにはちょうどいいだろう。盾にも使ってくれ」
そして各メンバーの護衛用に数人ずつ従っていくように配置しつつ、リオの元に多数の複製鎧が跳んでいく。
「相手がどんな方法でこちらを知覚しているのか分からないので効果があるかは不明ですが、攪乱してみます」
摩耶が壁に手をつくと、ユーベルコードを起動。
「天に漂いし精霊よ。物に宿りて我に従え。姿さずけよ」
ユーベルコード:胡蝶天翔(パピヨン・ノワール)。
壁の一部が黒蝶へと変化していくと、『巨獣の大骨格』の足元に群がっていき相手の各種知覚能力を阻害しにいく。
『巨獣の大骨格』は目に見えて対象を見失った様子を見せ、誰も居ない所をその巨大な骨の腕を振るって攻撃してくる。
「とは言っても、あの攻撃範囲だ。当てずっぽうでも当たったら被害がデカイぞ」
「ん」
そしてそこでラモート・レーパー(生きた概念・f03606)が満を持して行動を開始する。
「『』の名において試練を与える」
ラモートが力を開放すると、彼女の身体から濃い霧が発生し始める。
大量絶滅(タイリョウゼツメツ)。
【天変地異の災害】を発生させる事で相手にダメージを与えるユーベルコードである。
ただし『巨獣の大骨格』はその巨大さ故に少々の天変地異程度ではびくともしない。
そもそも既に骨と蒸気機関だけの存在である。不毛の地でも問題なく活動できるだろう。
しかしラモートの狙いはそこではない。
「壊せずとも動きは止められるはず」
天変地異級の霧がダンジョンを覆っていく。
その本質は、『巨獣の大骨格』を動かす蒸気機関そのもの。
戦場の湿度を限りなく100%に近づける事で、新たな蒸気を生み出しずらくするという作戦である。
とは言っても、基本的には蒸気機関とは密封した内部の水を加熱し蒸気へと変換。その圧力を動力として動かすものだ。
完全密封の動力源まで影響を及ぼす事は叶わない。
それでも、蒸気の排出の際に影響は出る為、『巨獣の大骨格』の動きは鈍くなるのが分かる。
「よし、走り抜けよう!」
「いざ脱出ね!」
攪乱やデバブが効果を発揮している事を確認した猟兵達はそれぞれ走り出し『巨獣の大骨格』の足元を駆け抜けていく。
「こういう大きな生き物は、足元が死角になりやすい、はず」
「幾ら巨体とは言っても、一度に攻撃できる範囲は決まっていますからね」
「逃げ通してみせましょう」
しかし『巨獣の大骨格』もそう易々と通過を許すわけにもいかない。
走り抜ける猟兵全てをなぎ払う事が出来ないのであれば、せめて一人だけでもその巨大な足で殴り飛ばしてでも止めようとする。
「おっと、それは俺が貰うぜ!」
だがその動きも猟兵達には織り込み済み。
ルパートの複製鎧が挑発したり、摩耶の黒蝶が少し薄くしたりなどでヘイトを調整。
誰に攻撃が行くか分からない状態にするよりも敢えて、相手の攻撃を誘導する。
鉄鍋を構えたウィーリィがその身を晒して『巨獣の大骨格』の腕の一撃を自ら受けにいく。
「間近で見ると思ったよりデカァァァァいっ!」
パカーン!と打ち上げられたウィーリィ。
だが気合で何とか衝撃に耐えながらも自分から跳ね飛ぶようにして攻撃を受け止めることで一気に吹き飛ばされてダンジョンのゴールにそのままイン!
「あれ、大丈夫かしら」
「ダメだったら真の姿を開放するかグリモア猟兵に回収されるでしょ」
「なるほど」
一人の先行によって出来た大きな隙を見逃さず、残りのメンバーも一気に駆け抜けてゴールしていく。
巨大ではあるが動きの緩慢な『巨獣の大骨格』では、一度抜かれてしまうと追撃は弱いのだ。
(本当は触ったり、背中に乗ってみたりしたかった、けど……)
ミアは振り返りながら『巨獣の大骨格』を仰ぎ見る。
だがその望み、もしかしたら叶う事もあるかもしれない。
「届きはしなかろうが、捨て台詞一つ残させて貰おうか」
何故なら、ルパートはゴール直前に同じく振り返ってからこう宣言してたのだから。
「……いずれ機会あらば狩りに来る。その骨研いで待っているがいい」
突破人数:6人
大成功
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織部・樒
ザフェルさん(f10233)と行動
アドリブ・連携OK
とにかく障害を躱して駆け抜ければ宜しいのですね
此処は大神さまにお願いしましょうか
ザフェルさんと大神さまに騎乗して迅速な突破を試みます
尚、機動力が落ちるようなら自分は【空中浮遊】にて重量軽減
こんな事もあろうかと修得しておいて幸いでした(実はたまたま)
足元や周囲、大骨格の動きなどに注視し、
妨害には大神さまにも指示を出します
また錫杖を構えておき【見切り】【武器受け】にて妨害に対処
可能なら武器受けの際【呪詛】【毒使い】の付与も狙いましょう
受けきれない場合は【オーラ防御】にて凌ぎます
ザフェル・エジェデルハ
樒(f10234)と連携
体力にはそこそこ自信があるが、これにはさすがに蹴られたくねぇなあ…
そんなわけで、樒の召喚した獣に乗せてもらい突破を試みる
よろしく頼むぜ樒の召喚獣!!
人任せ、あ、獣任せか?なだけじゃなく、ちゃんとやれる事はやる
【視力】を使って大骨格の動きを【情報収集】して攻撃を予測
陥没した個所などの【地形の利用】ができそうなポイントを抑え
最適なコースを助言する
もし二人乗ることで機動力が格段に落ちるようであれば、離脱し
【力溜め】して【武器受け】【オーラ防御】に全力を注ぎ、
敵に吹き飛ばされる
まあ、多分、それなりに耐えられるだろ。うん。
よっしゃ、気合入れて行くぜ!!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
それでは、頑張ってみましょうかぁ。
まず『飛行』が問題無さそうであれば『FBS』を四肢に嵌め、飛行能力を確保しておきますねぇ。
実際に突入する前に実験、確認しておきますぅ。
確認が終わりましたら、何時でも【UC】を発動出来る様準備しつつ、気づかれる前に出来るだけ近づいておきますねぇ。
気づかれましたら、相手の動きを見つつ【耀衣舞】を使用、『光速の突撃』を『光速の移動手段』に使い、一気に駆け抜けますぅ。
多少掠める程度であれば『光の結界』で防げると思いますし、利用して角度を調整しても良いですねぇ。
直撃を受けそうな味方が居た場合は『骨格』に突撃して攻撃を逸らしますぅ。
月宮・ユイ
巨獣、ですか
かつてはこのような存在もいたのですね
今は骨格でしかありませんが、
生きた姿を見てみたかったです
ルート開拓をしていきましょう
[コスモス:外套]空中浮遊飛翔能力
肌覆う<オーラ>に<風属性>付与
風操り噴射や流れ制御、速度<限界突破>
<念動力>と併せ空気圧縮足場形成
空中も駆け回り悪路対策や回避範囲拡大。
<第六感>危険感知含め知覚全てで<情報収集>
《根源識》も併用し動きやタイミング見切り
身体能力<怪力>全開<早業>で駆け抜けつつ
<地属性攻撃>足場崩し、足止めや攻撃妨害も
余裕があれば観察したい所ですが…
…今は所得した情報で満足しておきましょう
アドリブ絡み◎
呪<呪詛>操る誘惑呪詛器に宿すヤドリガミ
ヘスティア・イクテュス
よくわからないけど、くぐり抜けてくればいいわけね?
スピードには自信があるわ!
それじゃあ、ヘスティア・イクテュス…突貫するわ!
ティターニアを使って全力飛行【空中戦】
デブリ帯を駆け抜けるようなものと思えば…!
アベルは骨格の動きの予測、回避ルート算出をお願いね【情報収集&見切り】
ついでに自身のホログラムをいくつか投影【残像】
これで対象を増やして骨格を惑わして更に駆け抜けやすいように!
それにしても本当大きな骨格だったわね…
巨獣…毛とか牙とか剥ぎ取れたらそれこそ売れそうね…
ダンジョンのどこかにまだ棲息してないかしらね?
●仰ぎ見る『巨獣の大骨格』
「巨獣、ですか。かつてはこのような存在もいたのですね」
メイド服を着てきた月宮・ユイ(月城紫音・f02933)は『巨獣の大骨格』を仰ぎ見る。
あまりの巨体に相手の頭部を見るには首をかなり上げなくては視界にも収まらない。
「今は骨格でしかありませんが、生きた姿を見てみたかったです」
ブシューと水蒸気が排出され、筋肉の代わりに動かしてる様子を見て呟く。
「体力にはそこそこ自信があるが、これにはさすがに蹴られたくねぇなあ……」
ザフェル・エジェデルハ(流離う竜・f10233)は『巨獣の大骨格』の頭部というよりも、四肢に注目ししていた。
骨だけになったというのにその強靭さが伝わってくる。
「とにかく障害を躱して駆け抜ければ宜しいのですね」
ザフェルの相棒の織部・樒(九鼎大呂・f10234)も隣に立ち、目を細めて観察する。
此度の『巨獣の大骨格』。強力な戦闘能力を有しており、猟兵で倒せない事はないかもしれないが非常にリソースがかかる。
だが、巨体故にこのダンジョンの一角から出る事は出来ず、愚鈍。また目的地はこのダンジョンのフロアではなく、もっと先である。
妨害覚悟で走り抜ければわざわざ戦闘行為をする必要性はないのだ。
「よくわからないけど、くぐり抜けてくればいいわけね?スピードには自信があるわ!」
まぁそんな細かい事情なんてどうでもいいじゃないですか。ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)の言うように、この敵の攻撃を掻い潜り、ダッシュでダンジョン踏破する。
それが今回のミッションである。
「それでは、頑張ってみましょうかぁ」
ぶるんと震わせながら夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が(のんびりした)気合の声を発して、猟兵達は各自動き始めるのだった。
●飛翔と走駆
「FRS(正式名称:フローティングレイシステム)起動ですぅ」
「ティターニア、ブーストオン!」
「コスモス、インストール……エンチャント<風>」
三人の少女達が一斉に武装を展開する。
脳波コントロールと念導力で動かす砲台を装備するるこる。
妖精の羽根を象った白いジェットパックを起動するヘスティア。
メイド服の形をとっていた精霊の飛翔能力を開放し、自身に<風>の属性を付与するユイ。
「参りましょうかぁ」
「それじゃあ、ヘスティア・イクテュス……突貫するわ!」
「ルート開拓をしていきましょう」
飛翔能力を得た3人は一斉に飛び立ち、空中へと踊り出る。
「おー、すげぇな。俺らはどうする?」
可憐な3人の飛翔を見送ったザフェルは隣に残った樒に話しかける。
「此処は大神さまにお願いしましょうか」
「おうよ、ここはよろしく頼むぜ樒の召喚獣!!」
『大神招来(オオカミショウライ)』
樒がユーベルコードを起動すると、その隣に美しい白金色の狼が召喚された。
「宜しくお願いしますね」
狼の毛を撫でながら樒はするりとその背に乗る。
「俺も頼むぜ!」
そしてどん!とその後ろに二人乗りで乗り込むザフェル。
狼が重量に文句を言いたそうになってる。
「ちょっとの辛抱だって、少し位頑張ってくれよ」
「そうですね、少し軽くならないか試してみましょう」
樒はそこでザフェルと自分に対して新たに得た術を行使する。空中浮遊の技能を応用し、荷重を減らそうというのだ。
「お、なんか身体が軽くなった気がするな」
「こんな事もあろうかと修得しておいて幸いでした」
実はたまたまだったらしいが、これで狼に搭乗した樒とザフェルも『巨獣の大骨格』攻略に走り出す事が出来るようになったのだった。
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空中の飛翔能力というは思っている以上にこの場面では強力なものである。
地面を走らない事で悪路対策となり、回避の際も左右だけではなく上下の選択を増やす事が出来るのだ。
ただし、それは『巨獣の大骨格』の迎撃能力とは関係ない話である。
「意外と、噛み付いてきますぅ」
『巨獣の大骨格』は飛んで来る小さな3人の存在を認識すると、腕ではなく頭を動かし、その巨大な顎で嚙み砕こうと攻撃をしかけてきた。
それだけならばいいが、勢い余って天井に頭をぶつけた『巨獣の大骨格』。その天井の破片が空中にいる3人に降り注いでくる。
「余裕があれば観察したい所ですが……」
ユイは風の魔術で大気に作った足場を蹴る。
その横を通り過ぎていく巨大な岩の欠片。
『巨獣の大骨格』にとっては破片でも、人サイズでは十分に脅威になる大きさなのだ。
「……今は所得した情報で満足しておきましょう」
だがそんな中でもスピードを下げず、むしろ縦横無尽に駆け抜けるのはヘスティアだった。
「デブリ帯を駆け抜けるようなものと思えば……!」
4つのブースターを吹かせ、華麗な空中動作で空を駆けるヘスティアは、飛んで来る岩の破片を避け、『巨獣の大骨格』の顔の前を通って攪乱する。
「アベル、状況把握。指示、お願いするわ」
サポートAIに俯瞰的な視点からの支援を要請し、動きを最適化。
「ついでに自身のホログラムをいくつか投影!」
一気に『巨獣の大骨格』は惑わされていくことになる。
「どれだけ巨体でも、足場を崩せば……」
さらにユイも地属性の魔術で『巨獣の大骨格』の足場を崩す。
巨体故の重量から、その攻撃はダメージはなくとも姿勢制御という意味で大きな成果を得た。
「って、足場悪くしたら俺らも影響受けるじゃねーかーぁ!!!」
「大神さま、頑張ってください」
と、『巨獣の大骨格』の足元をしれっとかけていた樒&ザフェル組が叫ぶ。
まぁどうあっても『巨獣の大骨格』の攻撃には晒されていたから仕方ない気もする!
だってほら、『巨獣の大骨格』が今まさに二人をその骨の腕でなぎ払ってきた!
「うおー!負けるかーっ!」
「耀衣舞っ!」
だがそこにるこるが『光の結界』を纏いながら突撃。
ザフェルのオーラと一緒に攻撃を防ぐと、逆にその力を利用してダンジョンのゴールまで吹き飛んでいく。
「それにしても本当大きな骨格だったわね…」
「巨獣…毛とか牙とか剥ぎ取れたらそれこそ売れそうね…ダンジョンのどこかにまだ棲息してないかしらね?
大成功
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