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アルダワ魔王戦争3-E〜人、それをロマンと呼ぶ

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争




「良いかね君達。――アーマーパージは、ロマンだ。解るな?」

 仮面に装着されたターレットをギュルンギュルンと回転させながら、唐突に富良野・経嗣朗(プラモビルダーキョウシロウ・f13293)は集まった猟兵達に言った。
「いや、失礼。少し興奮してしまった。――既に猟兵諸君の奮戦のお陰で、かの大迷宮『ファーストダンジョン』の攻略は中層深部まで進みつつある事は承知しているだろう。が、攻略が完了した地点とてオブリビオンが発生しないという訳ではない。君達には侵攻ルート保全の為の活動に従事して貰いたい」
 現にこの攻略作戦が始まって一週間でここまでの侵攻ぶりは破竹の勢いと言って差し支えは無いだろう。故にこそ、後顧の憂いは生じぬ様に警戒すべきである。集まった猟兵達の表情が引き締まる。
「まずは何処のエリアに向かうか、だが。今回、君達に向かって貰うのは――」

 彼のターレットから映し出された映像に映るのは、一見すると不思議な色に煌めく水に満ちた鍾乳洞――しかし、よく見るとその煌めく水は、まるで生物であるかのように蠢いていた。この光景を見た猟兵たちは眉を顰める。このエリアは――まさか。

「そう――エリアコード・3-E。『ヌギヌギン液』なる特殊な液体で構成されたスライムが至る所で繁殖する戦場だ。故に戦っていれば、まず間違いなくスライムと接触してしまうだろう。そして先発した猟兵諸君からの報告で、このスライムは厄介な性質を有している事が判明している」

 このスライムに接触されると。何故か、脱ぎたくなってくるらしい。

 ――その言葉を聞いた一部猟兵が、さらに顔を顰めた。まぁそうなる。というかヌギヌギン液て。
「ああ、安心してもらいたい。脱ぎたくなる、と言っても正確には武器を手放したり、防具を脱いでしまいたくなる、という具合なのだそうだ。装備を溶かされるなどといった被害は無いし、ダメージも受ける事は無い。そして、もう一つの安心してもらえる要素がある。今回現れたオブリビオンはこれだ」
 映像がエリアの概要のものから切り替わる。映し出されたのは、鋸刃を持つ銃剣を手にし、赤く染め上げられた肩に巨砲を背負う一体の機兵だ。
「名を『ビッグブラザー・ミア』。嘗てこの迷宮で戦っていた戦士が用いていたガジェットが、パイロット諸共オブリビオンと化した存在――つまり、ロボだ」
 何がつまりロボで、安心要素なのか。疑問符を浮かべた猟兵達に対し、再び経嗣朗は仮面のターレットを回転させ、ニヤリと笑った。
「敢えてもう一度言わせて貰おう。――アーマーパージは、ロマンだと」

 何が言いたいのかと言うとだ。

「逆に考えたまえ――脱ぎたくなってしまうのなら、カッコよくパージしながら戦えば良いのだ」

 なるほど。――なるほど?

「このスライムの影響はオブリビオンにも効果があるとされている。すなわちそれはお互いのロボが装甲を、武装を徐々に排除し、最終的にほぼ素体同然の姿となりながらも殴り合いの死闘を繰り広げるということだ――ううむ、実に燃える展開だと思わないかね諸君!!」

 わかりましたから落ち着いてください。

「いや失礼。兎も角、武器や防具はほぼ装備しては居られないが――装備も外しよう、という事だ。武器や脱いだ鎧を逆に囮にしてみたり相手に投げつけてみたりすれば、多少の隙を作る事は可能だろう。加えてウォーマシンの内臓兵器の様に『自身の肉体の一部として紐付けられている』ならば、皆無とまでは言わないがスライムの影響も薄くなる。その辺りを意識して戦うと良い」

 但し相手の内臓兵器も同様の可能性はあるので注意するように、と経嗣朗は付け加えた。

「既に最前線の戦場ではないとは言え、この戦いも世界の命運に多少なりとも寄与し得る重要なものだ。諸君らの奮闘を期待する!」


Four3
 まずはここまでご覧になって頂きありがとうございます。そしてどうもはじめまして、Four3と申します。
 周回遅れ気味に戦争シナリオです。

 今回はプレイングに『武器や防具無しで戦う工夫』があると判定に色が付きます。つまり、カッコよく脱いだり、武器を捨てて下さい。

 初の執筆シナリオとなる訳ですが――ええ、お色気エリアでお色気要素薄めでお送りするかもしれない無謀な挑戦です。どうかお付き合いいただければ幸いです。
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第1章 ボス戦 『ビッグブラザー・ミア』

POW   :    シュレッダーチャージ
【突撃し膝蹴りからのチェーンソー 】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    ブラッドショルダーモード
自身に【与えた負傷を生命力に変換する穢れた呪い】をまとい、高速移動と【生命力を破壊力に変換して放つ赤い衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    メガデスキャノン
自身の【パイロットの生命力 】を代償に、【背部の大砲から全てを爆砕するエネルギー】を籠めた一撃を放つ。自分にとってパイロットの生命力 を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
👑11
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山梨・玄信
最初から褌一丁で挑むぞ。
わしには武器も防御も不要じゃ。
お主に勝ち目は無いぞ。

【POWを使用】
警告はしたぞ。
アースジャイアント(元から服など着てない)を召喚。
鍛えた拳(グラップル)の技で真っ向勝負じゃ。

攻撃は敢えてわしが受けるぞい。攻撃の本命は巨人じゃからな。
膝蹴りやチェーンソーは見切りと第六感で動きを読み回避するぞい。避け損なったらオーラ防御で受け、激痛耐性で耐えるのじゃ。
また、巨人の手が敵にが届きそうなら、攻撃で邪魔するという事もするぞ。

巨人は装甲の継ぎ目や外れた(脱いだ)所、関節を狙って攻撃し(鎧無視攻撃)、わしは衝撃波で援護するのじゃ。

アドリブ歓迎じゃ。


高柳・零
POW
ほう、アーマーパージですか。いいですよね!その後、高機動モードになるか、必殺技が出るんですよね!

こちらもアーマーパージ(武器防具を外し)して勝負です!

「そちらの必殺技はコンビネーション攻撃ですか。受けて立ちます!」
こちらは非常に小さい(40cm)ので、膝蹴りをするには上から押し潰すように来るでしょう。
見切りでギリギリの所で避け、敵が体勢を崩すのを狙います。
避けられない時は、オーラを全力展開して受け、こちらが体勢を崩さないよう気を付けます。
そして、チェーンソーの攻撃もオーラと激痛耐性で耐えます。

「必殺、力こそ正義です!」
敵が体勢を崩したら、足を掴んでUCを発動。地面に叩きつけてやります。



「アーマーパージ、いいですよね……その後高機動モードになったり必殺技を放ったりするのも……いい……ロボもののお約束ですよね!」
 どこかうっとりとした声を出しながらうむうむと頷く小さな機影。高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)だ。
「まぁ確かに、心が躍るものはあるのう」
 そう同意の言葉を返す隣に佇む姿も、一般的な人間種族よりはいささか小柄だ。彼は山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)。その姿は……ふんどし!!!! ふんどし!!!!????
「ほほう、このロマンを解するとはさすがは玄信さん! 脱げば脱ぐほど強くなるというヌーゲルコードを愛用しているだけあります!」
「脱げば強くなるのは間違ってはおらんが愛用については割と抗議するのじゃが!」
「恥ずかしがる事は無いヌギよヌギカル☆玄信!」
「止めるのじゃあ!!」
 ――そんな漫才を繰り広げる二人に気付いて、鍾乳洞の奥から現れた機影がある。

 血を想起する赤で染め上げられた肩部。背負われた巨砲や鋸刃を備えた銃剣――このぬらりと煌めく鍾乳洞にはやや場違いな感もある、その機兵の名は『ビッグブラザー・ミア』。

 敵である機兵の姿を認めた二人はす、と表情を引き締める。
「おっと、現れましたね!」
「そうじゃな。一応警告してやろう。お主に勝ち目はないぞ?」
 警告など聞く耳持たぬと、ビッグブラザーは銃剣を二人に向け――射撃!!
「やる気満々みたいですねー。いいでしょう、受けて立ちます! 零・アーマーパージモードっ!」
 そう言って零は纏っていたコートを脱ぎ捨て、銃撃目掛けて投擲!! オーラを纏ったそれは、二人へ目掛け飛来していた銃弾を受け止め落ちる!! しかしテレビウム全般に言えると思うんだけど、服の下ってどうなってるの?
「考えてはいけません、感じるんです!」
 あっはい。
「やれやれ、仕方あるまい。ならば容赦はせんぞ! 出でよ!!」
 拳で地面を打つ玄信。その一撃は、スライムのヌギヌギン液で滑る岩を砕き――ぬらりと煌めく地盤が寄り集まり、ビッグブラザーにも匹敵するサイズの巨大な人型を取っていく!! だが、機兵は怯む事無く、巨人の完成までの隙を狙って再び銃撃を放ちながら接近!!
「なんと!?」
「やらせませんよ!!」
 避けられぬ玄信の前に割り込んだ零は全力でオーラの障壁を展開し、銃撃を防御!! しかしその結果、完全に足を止めてしまった二人にビッグブラザーは好機と見たか、必殺の膝蹴りからのコンビネーションを叩き込まんとする!
「おおっと、これは……ピンチなのでは!?」
 質量の差で零を押し潰さんとするビッグブラザー! 零は先程のアーマーパージの影響か、普段よりもオーラの出力が弱い!! このまま障壁を破られてしまうのか――
「すまぬ、助かったぞ零殿! わしには武器も防御も不要、と言いたかったんじゃがの!!」
 だがそこに滑る巨人を完成させた玄信も体勢を整え、零のオーラ障壁に更なるオーラを重ね合わせる!! 圧されかけていたオーラが拮抗!! そして――
「隙ありじゃ!!」
 玄信はオーラを重ねる腕とは逆腕を振り上げる!! 彼の背後に迫っていた巨人はその動きを同調させ――

 撃ッッッッ!!!!

 オーラを破らんと集中していたビッグブラザーは咄嗟の防御姿勢を取るも、巨人の表面を覆っていたヌギヌギン液はその防御を滑り抜け、直撃!! 体勢を大きく崩す機兵!!
「今じゃ、零殿!!」
「そちらの必殺技がコンビネーションなら、こちらも玄信さんとのコンビネーションで勝負です!!」
 そこにテレビウムならではの小柄さを活かした零が、ビッグブラザーの足元に潜り込み――
「必殺!!」
 零の全長は約40センチ。だがしかし、おお、見るがいい!! 彼は何倍もの全長、そして質量を持つ機兵の足を持ち上げ――
「力こそ正義でぇーーーーーーーっす!!」
 豪快なジャイアントスイングで、これを地面へと叩き付けたのだ!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リコリス・ミトライユ
絡み・アドリブ歓迎

武器なしで……いちおー、戦えますけど。
ちょっと、不安かもです。
とりあえず、ブーツ以外は置いて行って……。
ブーツも、むずむずするけど、今はガマンです!

ニーキックを踏みつけて
振り下ろされるチェーンソーにキックでお返し……っ
ってちょっと、ブーツ壊れちゃいますしっ!
ぎゃりがり言わせてる間にあたしはすぽーんってブーツから足を抜いて。
……あとで直さなきゃ。

すっごい怒りましたし。
あれ、すっごく大事にしてたんですよ!

手のほうならグローブなしでもじゅーぶん、やれますよねっ。
下手な鎧や、骨なんかよりあたしの拳のほうが
よっぽど硬くって強いんですからね。
全力で【ペネトレイトブロウ】を叩き込みますっ!



「うう……武器が無くても、いちおー戦えるつもりですけどお……ちょっと不安かもです……」
 オドオドとした様子で洞窟を進むのはリコリス・ミトライユ(曙光に舞う薔薇・f02296)。この戦場の情報を聞かされた彼女、なるべくヌギヌギン液の影響を受けないように、と愛用のクリスタルブーツ以外の装備は最低限にしてきたご様子、であるが。
(なんだか、足がぐずぐずむずむずするような気がしますう……ううっ、ガマン、ガマンですよう)
 最低限の装備でもヌギヌギンスライムの判定は割と厳しいのか、ブーツを履く彼女の足は不快な感覚――例えるならばそう、土砂降りの雨のせいで靴下ごとグチョグチョに濡れそぼった様なあの感覚である――に苛まれていた。その所為であろう、足取りは重く、何処か索敵に身が入っていない様子。

 ――そんな様子を見逃すほど、かの機兵は甘くはない。突然の砲声!!

「はわーっ!?」
 完全なる不意打ちであった。だが、彼女も幾度の修羅場を潜った猟兵である。砲音に反応し、これを飛び退いて回避!! 
「はわぷっ!? うう、結局ぬるぬるですようー!?」
 しかし無茶な回避が祟ったか、体勢を崩してスライム溜まりへとダイブ。

 ヌギヌギン液塗れになってしまったが、リコリス嬢は普段から健康的で健全な恰好をしているのでぬるぬるになってしまってもお色気展開の内には入らない。いいね?

 そしてビッグブラザーにとってはそんな事情などお構いなし。てんやわんやな状態のリコリス目掛けて急速接近。彼女目掛けてチェーンソーを振り下ろす!!
「あぶない……っ!!」
 リコリスは強引に足を振り上げ、クリスタルブーツでそれを受け止めた。ギャリギャリ、という厭な高音が戦場に鳴り響く。
(こ、このままだと……くぅっ!)
 危険を感じ、咄嗟に足を引き距離を取ろうとする彼女。だが――ブーツに食い込んだチェーンソーと、スライムによる滑り。この二つの相乗効果か、ブーツからそのまま足がすっぽ抜け――
「はわぷーっ!?」
 想定以上に飛び退けてしまった事で勢い余ってすっ転び、またまたスライム溜まりへとダイブ。同時に――轟音。

 身を起こしたリコリスが見たのは、機兵の振るったチェーンソーに半ばまで食い千切られた、大切なブーツ。奴はそのまま、鋸刃に引っかかったそれを煩わしげに振るい――カシャン、という音と共に、彼女の中で何かが割れた。

 ――呆然とした様子にも見える敵。それを今度こそ仕留めようと、機兵は凶悪な蹴撃を繰り出した筈、だった。

 トン、と。余りにも、軽い音。敵が、己の蹴りを踏み台に、飛び上がり――

「…………もう、あたし、すっごい怒りましたし。あのブーツ、すっごく、すんごく大事にしてたんですから」

 怒っている、という言葉とは裏腹に、リコリスの声音は淡々としていた。そして彼女は、そのまま拳を握り締め、ビッグブラザーへ――!!

成功 🔵​🔵​🔴​

月影・このは
アーマーパージ…
格闘機であるボクとしましては、そもあまりつけてないので……
対ヴィラン用量産型戦闘ロボ518号出撃です


ボディースーツは流石に脱げませんね…
戦闘支援戦鳥機・月光を口笛にて呼び出しを
そしてムーンライトクロースと合体!【空中戦】
無論、武装ではなく相棒ですしこれは相棒と力を合わせているだけです!

そのまま敵の攻撃を回避しながら羽で関節の切り裂きを
図体の大きさが決定的な戦力差には!

膝蹴りを受け掴んでそのまま投げる!【怪力】
そのままトドメのオーラブラスター!
無論内蔵武器ですから!



「このボクこと対ヴィラン用量産型戦闘ロボ518号は格闘戦機体である! このアルダワを滅ぼさんと企む大魔王の軍勢に立ち向かうべく、正義のウォーマシンは出撃するのだった……!」
 そんな決め台詞を言いながら更にカッコいいポーズを決めつつ、ビッグブラザーに相対する月影・このは(自分をウォーマシーンと思いこんでいる一般ヤドリガミ・f19303)。

 読者の皆さんにはもう見るからにお分かりだと思いますが、ウォーマシンって自称してるけどヤドリガミです。

「悪の機兵よ! このボクが立ち塞がった以上、これ以上の狼藉は許さないっとぉー!?」
 いちいちヒーロームーヴをキメようとするウォーマシン(ヤドリガミ)に対し、付き合ってられぬとばかりに砲撃と銃撃を放つビッグブラザー!
「くぅっ、流石悪の機兵は汚いですね! これでは近づきようがありません……ならばっ!」
 弾丸の嵐を避けながら、このはは口笛を吹き鳴らす。――それに応えるかの如く新たに戦場に現れた機影! あれは何だっ!? 鳥か!? 飛行機か!? ――是でもあり、そして否でもある!!
「来ましたね、月光!!」

 ――説明しよう! その機影の名は、支援戦鳥機・月光! 対ヴィラン用量産型戦闘ロボ518号を援護する為に開発された全長1m程の真紅の鳥型戦闘支援ロボである! 
「いざ、ムーンライト・クロースッッ!!」
 このはの叫びに応じ、月光は分離変形! 頭部を中心とした装甲は彼の胴体と腕部を覆い、ウイングが変形したブレードは彼の背部へと接続されていく!

 ――またまた説明しよう! 対ヴィラン用(中略)518号はコード・ムーンライトクロスを発動することで支援戦鳥機・月光と合体、飛行形態となりパワーアップする事ができるのだ!! ……うん? 合体するってことはつまり外付け武装なのでは?

「武装ではなく相棒! 相棒と力を合わせているのです!!」
 あっはい。
「兎も角、敵機は空戦性能に劣ると見ました! 此処からはボクの独壇場ですとも! テヤーッ!!」
 叫ぶこのはは大きく旋回し、砲撃や銃撃を回避! そのまま勢いを付け、ビッグブラザーへと突撃! すれ違い様に鋭いウイングブレードが機兵の装甲を切り裂く!!
「ふふふ、図体の大きさが決定的な戦力差にはならない事をとくと味わえーっ!!」
 ビッグブラザーも反撃を試みるが、やはり地上戦を得意とする機体。有効な迎撃が出来ぬまま、このはの第二撃が直撃し――

 ――にゅるんっ。

「おや?」
 妙な滑り音と共に、このははこれまでとは違う浮遊感を感じていた。視線を上げると――そこには先程ビッグブラザーに直撃させた筈の背部ウイングブレードだけが何処かに飛んでいく様が。
「――成る程、ボクの仕様的にボディスーツは脱げない代わりにこれがアーマーパージ判定に……相棒なのに!!」
 やっぱ合体しちゃうとアウトだったんじゃあないかな。そして墜落予定地点には攻撃態勢で待ち構えるビッグブラザー。これはピンチかと思われたが――
「なんのっ……これしきぃー!!」
 このはは空中で強引に身を捻り――直撃を回避!!
「うぐっ……捕まえ、たぁ!!」
 激痛を堪えながら、彼は攻撃を放った機兵にガシリと掴みかかり――
「こっちは内蔵兵器ですからね――しっかり撃てますとも!!」
 胴体に装着された月光の頭部パーツ。その開かれた嘴の奥から放たれた閃光が、機兵を焼く――――!!

成功 🔵​🔵​🔴​

葛葉・アリス
【恋華荘】
装備は脱ぎたくなるけど、召喚した電脳悪魔のジャバウォックはどうなのかしらね?
扱い的にはこれも装備品かもだけど
まあ大丈夫と判断して、いちごを同乗させていくわ
私も脱ぐけど…いちご大丈夫?変な目で見てない?
…こんな幼女の身体でなかったら、いちごの反応も面白かったんでしょうけど、これはこれで犯罪だから笑えるかしら?
※幼女らしい可愛い下着

ジャバウォックは装甲や火器がパージされるのね?
ならその分高速になった動きで攻撃を避けつつ
【世界情報更新】でパージしたパーツや服を燃焼爆発しやすく書き換え、いちごの狐火と念動力で敵にぶつけて攻撃するわ
ついでに敵のパラメータも弄って壊れやすくしてやりましょ


彩波・いちご
【恋華荘】
地方ローカルとはいえ、アイドルのアーマーパージは色々まずいのでは?
といいつつアリスさんのジャバウォックに同乗しながら、和風のアイドル衣装を脱いでいくわけですが
※男の娘なので下着も女物、ブラ有
あと目の前で幼女が脱いでいるのも色々絵面的にまずい気がします
さすがにアリスさんを変な目で見たりしませんからっ?!
むしろこれ女装男子が下着幼女を背後から抱く図って犯罪なのでは…?(タンデムするのに身体支えてるだけです

ともかく、アーマーパージしていくジャバウォックのパーツを、【フォックスファイア】の狐火で爆発させて、攻撃していきましょう
私たちの脱いだ服も念動力で敵に張り付かせて火をつけてあげますよっ



「脱ぎなさい、いちご」
「えっ」
 ――開口一番、相方に対して爆弾発言をかます幼女。その名は葛葉・アリス(境界を操る幼き女神・f23419)。こう見えて神様である。
「この戦場は装備を脱ぎたくなってしまう様に意識を操作されてしまうかもしれないのでしょう? 故に、そうやっておかしくなる前に脱げと言っているの。合理的判断よ」
「いえいえ待って。待ってくださいアリスさん」
 当然、その言葉をぶつけられた側、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は困惑と共に抗議せんとする。
「私は地方ローカルとはいえアイドルなんですよ? アイドルがアーマーパージするというのはこう、放送コードとかスキャンダル的にですね」
「今は私とジャバウォックしか見ていないから問題ないでしょう」
 ちなみにジャバウォックとはアリスが自分の足として召喚した半獣半機の電脳悪魔である。外見は羽毛マシマシの駝鳥の様な感じだ。
「うぐっ……で、でも報告書に書かれたら皆さんに見られちゃいますよね!?」
「需要はあるでしょう、主に身内に。ジャバウォック、いちごを抑えなさい」
「それがマズいと言って、ってちょ、待っ、あーっ!?」
 抗議空しく鳥のような悪魔に抑え込まれ、悪魔のような神(幼女)にどんどんと脱がされていくいちご。あーだめですだめだめ―― 

「ほらほら男の子なんでしょう? 覚悟を決めなさいな」

 ――。

 彩波・いちご、妖狐、16歳。男性である。【 男 性 】である。また騙されたな。

 数刻後、駆け出したジャバウォックの背では『合理的に考えて私も脱ぐわ』と惜しげもなく下着姿(クマさん)になったアリスと、彼女にしがみ付きながらもさめざめと涙する下着姿(レース付きの女性物。だが男だ)いちごが揺られていた。
「……もうお婿に行けない……!」
「身内に嫁に貰ってもらえばいいんじゃないかしら。ところでこの構図、客観的に見ると犯罪よね。笑えるわ」
「やめて!!」
「と、おふざけは此処までね。来たわ」
 ジャバウォックを停止させ、身構えるアリス。そして――響く甲高い走行音。現れたのは、先の猟兵達との交戦を経て機体に決して少なくない損傷を受け、しかし敵意を漲らせたままの――肩を紅く輝かせたビッグブラザーの姿! 挨拶代わりだ、とばかりに――チェーンソーから紅い斬撃波を放つ!!
「避けなさいジャバウォック!」
 咄嗟にプログラムを起動し、騎乗しているジャバウォックにを斬撃を回避させるアリスだが――
「なっ――次撃が、早い!?」
 その時には、既に内部に凄まじい光を称えた背の巨砲が二人と一機に狙いを定めており――!!

 轟――――――ッ!!

 この砲撃を受ければ、最早跡形もあるまい。銃を下ろし、次なる敵を排除に向わんとするビッグブラザーだったが――そのセンサーが、立ち昇る硝煙の奥に、奇妙な反応を捉えた――瞬間。

 『その反応が一瞬で自身を取り囲み、大爆発を起こした』。

 そして、先に立ち昇っていた硝煙が晴れた向こうには――
「……パージとハッキング、ギリギリで間に合ったわね」
「本当に、ギリギリでしたけどね……!」
 装甲――つまり羽毛がパージされ、機身の大部分を外気に晒したジャバウォックと、その背で荒い息を吐くアリスといちご。咄嗟にジャバウォックの装甲をパージすると同時に、これをアリスの神たる所以の力【世界情報更新】で爆弾へと作り替え、いちごの狐火で着火――自分たちを襲う砲撃を、爆発で相殺したのだ!
 そして敵の油断の隙を見計らい残りのジャバウォックの装甲+αを爆弾化、狐火を纏わせた念動ミサイルとして撃ち放った――これも【世界情報更新】のちょっとした強引な応用である。

「……あっ」
「どうしたのかしら、いちご」
「うっかり、ミサイルに私たちの服を一緒に……」
「――あら。あらあら。あらあらあら。帰り道、言い逃れ出来ないわね?」
「やめて!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
騎士としてアルダワに迫る危機を払う為、偽装甲冑装甲が外れ黒い超重フレーム剥き出しになろうとも戦って見せましょう

スライムの影響を受ける前に装甲内部の頭部、腕部、肩部格納銃器を射撃し牽制しつつ●怪力で大盾を●投擲し膝蹴りを●盾受け
弾き飛ばされた盾の陰から間髪を入れずに●投擲した剣でチェーンソーを持つ腕の関節部を●串刺し

そのまま装甲をパージしつつ接近し動きの鈍った腕の動きを●見切り●怪力で刃の腹を叩いて逸らし攻撃回避
●スライディングからの内蔵UCで攻撃

…その機体、パイロットはケットシー!
センサーによる●情報収集でアーマーパージアタックに反応
超重フレームの前腕部伸縮機能での●だまし討ちによる貫手で迎撃



 ――ビッグブラザー、未だ健在。本来であれば爆発四散していてもおかしくないほどの損傷が重なりながらも動きを止めぬのは、大魔王の力の余波によるものか、はたまたかの機兵の抱く《過去》からか――

「――その執念はお見事と評します。しかし――アルダワに迫る危機を払う為にも、貴殿を見逃す訳にはいかない。我が名はトリテレイア。紛い物の機身なれど騎士として、この甲冑装甲が剥がれ落ちようと止めて見せましょう」
 そんなビッグブラザーの前に立ち塞がるのは白き騎士。――彼のウォーマシンの名はトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)という。
「スライムの影響が大きくなる前にケリを付けさせて頂く――失礼っ!!」
 名乗りを上げた彼はそのまま甲冑装甲を展開――頭部、腕部、そして肩部から現れたのは、彼がウォーマシンである事の証左たる内蔵銃火器。
「斉射ーーーッ!!」 
 ――襲い掛かる銃弾の嵐を、ビッグブラザーは掻い潜る。最早敵を砕くに手段は択ばぬ、と紅い肩を輝かせた機兵は超高速で白騎士へと迫らんとする、が。

「――その軌道で来る事は、予測済みです」

 ビッグブラザーが、その大質量――トリテレイアが投擲した巨大なカイトシールド――をセンサーに捉えた時には、既に回避軌道を取る事は困難であった。故に機兵は咄嗟の判断で、白騎士を打ち抜く心算であった蹴撃でこれを迎撃。受け止め、返す一手で鋸刃を振るい大盾を切り払う――その鋸刃を振るった腕の関節部に奔った衝撃に、機兵は思わず体勢を崩した。

「今一度、失礼。騎士としては恥ずべき戦法でしたがね」

 ――衝撃を受けた部位。そこに突き立っていたのは、トリテレイアが手にしていた筈の長剣。大盾を投擲した直後に、その陰に潜める様に放った本命の二の手であった。
「そして――その隙を見逃すという、騎士のような正々堂々とした振る舞いが出来る程、完成された機身ではないのです」

 言い放ち、彼は騎士の矜持たる甲冑装甲を自らパージ。『機械』として最善の一手――即ち、止めを刺すべく加速。どうにか身を起こそうとするビッグブラザーの足元に滑り込み――
「――その機体、かつてのパイロットはケットシーでしたか」
 センサーが捉えた、胴体部に僅かに開いた傷の奥。爪先に高出力の光刃を纏わせた蹴撃が、紅肩の機兵のコックピットを打ち貫いた――

大成功 🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉
「野郎共の浪漫って奴、いまいち理解出来ないわね」
だが脱衣に抜け道があるのは良い事だ
指を鳴らし蒸気王を召喚する

「これなら私がビッグダディって所かしら」
ビッグブラザーを見下ろせば大人と子供以上の重量差がある

腕部装甲からせり上がる機関砲で射撃戦
装甲で勝る此方と機動力に優れる相手方で拮抗する
不利なのは装甲の厚い部分で受ける技術が作用しないこと
銃撃や鋸刃で装甲や武装が剥がされて行く
此方も回避確定の攻撃が微妙に当るのでイーブンだ。段々楽しくなってきた

互いに素体近くなり、此方も両腕を失った時が勝機
ブースト全開で体当たりし壁に挟む
「悪くなかったわ」
決着は機体を捨ててのリボルバーでの一撃

そして結局は服を脱いだ



「……ボロボロになってまで、良くやるわ。そんなに地上に帰りたかったのかしら」

 スライム洞窟エリアの、ほぼ外れ。上層エリアへと繋がる通路に程近い位置で、才堂・紅葉(お嬢・f08859)はその機兵を待ち構えていた。

 ビッグブラザー・ミア。かつて相棒の裏切りを受け一機ダンジョンに取り残され、満身創痍になりながらも、帰還の願いを胸に災魔と戦い続けた――そして今、奇しくも相手を猟兵へと切り替えながらも願いを再演しようとする、その成れの果て。

「あんたがどれだけ無念だったかなんて、あたしには察するに余りあるわ。だから、せめてもの手向け。野郎共の浪漫ってやつはイマイチ理解出来ないけど……そっちの土俵に合わせてあげる――来なさい、蒸気王ッ!!」
 叫びと共に紅葉が指を打ち鳴らすと、中空に映し出されるのは蒸気噴き出す魔法陣。その中から現れた一台の巨大蒸気バイクは――徐々に、その姿を人型へと変えていき――!!

 スライムのプールを大きく波立たせながら着地した巨影――大きく、重く、強く、
ゴッドにもデモンにもなれると伝えられる、魔導蒸気文明の申し子。その名は。その名は。その名は!!

「蒸気王――だけど、今は敢えてこう名乗ろうかしら。『ビッグダディ』――まぁ、冗談だけどね!!」
 紅葉と一体化した『ビッグダディ』とビッグブラザー。その質量差は歴然としている。だが――紅い肩の機兵は怯む様子も無く、蒸気王へと銃口を向け――吶喊する!!
「ハッ――上等だわ。かかってきなさいッ!!」
 その意気や良しと、紅葉も蒸気王の腕部機関砲を展開、これを迎え撃つ!!

 ――蒸気王の砲弾が敵を掠め、砕けた地盤が更にそれを打ち据える。
 ――紅い肩の機兵の銃弾と斬撃が、敵の分厚い装甲を少しずつ削り抉る。

「ははっ……楽しい、楽しいじゃない……ッ!!」
 銃弾・砲撃・打撃・斬撃――互いに、ただ敵を倒さんと死力を尽くす戦場。紅い肩が砕け、一方で分厚き装甲が斬り捨てられる。嗚呼、これが笑わずに居られようか。

 ――やがて、その時は訪れた。

 ビッグブラザーは、そのトレードマークとも言うべき深紅の肩部が砕け、得物たる鋸刃も重砲も失い。
 蒸気王は、逞しい装甲の大部分を砕き刻まれ、腕部の砲はへし曲がっていた。

 ――決着を付ける。そう言わんとばかりに、ビッグブラザーは加速し蒸気王の懐に潜り込み、蹴撃を放つ――

「その瞬間を、待ってたのよ!!」

 それに合わせて、紅葉は蒸気王の残されたブースターを全力で噴射。真っ向から受け止めた蹴撃の衝撃が、超加速の反動が彼女を苛む。だが――構わぬ!!
「行けぇーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
 そして――懐に収まる形となったビッグブラザーごと、洞窟の壁へと衝突!! 更なる激しい衝撃が、全身を襲い――蒸気王のコクピット前の装甲が砕ける。
 紅葉の眼前に広がった光景は――同じように、コクピットの中身を剥き出しにしたビッグブラザーの姿であり――
「――じゃあね」
 最初からそうしようと決めていたかのように、紅葉は胸元からリボルバーを取り出して。

 ――銃声が響き、一拍の後――ビッグブラザー・ミアは爆発四散した。そして、紅葉も稼働限界を迎えた蒸気王から這い出し――

「……ま、悪くなかったわ」
 
 そう、満足げに呟いた――


 ――何故か、水着姿で。うん、蒸気王着地した時にスライムがドバァってなったもんね。
 そりゃあ浴びちゃうよね。おしまい。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月14日
宿敵 『ビッグブラザー・ミア』 を撃破!


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は霧枯・デスチームです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト