アルダワ魔王戦争2-E〜迷宮牢獄の謎を解け!
●アルダワ魔法学園
「……腹減った……」
牢獄の中に囚われていたのは、迷宮探索中に死亡したと思われていたアルダワ魔法学園の男子生徒であった。
牢獄は『蒸気演算装置と連結したパスワード』で制御されており、開けるためにはライオンの石像に設置された、スマホのような形をした操作盤に数字を入力する必要があるらしく、操作盤の上段には1~3、中段には4~6、下段には7~9、そして8の下に0の数字が刻まれていた。
「何か食い物……」
男子生徒がうつろな表情を浮かべ、牢獄の外にある石像に目をやった。
イヌの石像の台座には『15』、ネコの石像の台座には『52』、サルの石像の台座には『39』、ウシの石像の台座には『13』、トラの石像の台座には『49』、カエルの石像の台座には『219』、キリンの石像の台座には『290』の数字が刻まれていた。
おそらく、それがヒント。
だが、男子生徒には、まったく意味が分からない。
それよりも、食い物。
何か食い物が無ければ、意識を保つ事さえ困難だった。
●ガジルからの依頼
「みんなに頼みがあるんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明し始めた。
今回の目的は牢獄に囚われた男子生徒を救出する事。
ただし、牢獄を無理やり開けようとすると、閉じ込められた男子生徒が、蒸気トラップによって殺されてしまうようである。
牢獄を開けるためには、4ケタの数字を入力しなければならない。
ヒントは、まわりにある石像。
男子生徒には、意味が分からないような謎ではあるものの、猟兵達であれば簡単に解ける謎のようである。
例え、入力を間違えても、男子生徒が死ぬ事はないものの、何らかのトラップが作動するようである。
それで死ぬような事はないものの、男子生徒の体力が消耗しているため、なるべく早めに助けなければならないだろう。
ゆうきつかさ
このシナリオは、1話完結の戦争シナリオです。
オープニングで提示した謎を解いて正解すればクリアとなる為、必要👑数は1となっています。
正解であれば、ネタに走っても問題ありません。
不正解だった場合は、プレイングを却下する場合もあるため、ご了承くださいませ。
第1章 冒険
『迷宮牢獄の謎』
|
POW : 総当たりなど、力任せの方法で、迷宮牢獄の謎を解き明かします。
SPD : 様々な技術などを利用して、迷宮牢獄の謎を解き明かします。
WIZ : 異世界の知識を駆使して、迷宮牢獄の謎を解き明かします。
👑1
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
藤崎・美雪
お腹が空いたと聞いたら助けないわけにはいかないだろう
…いやお腹が空いていなくても助けるが
刻まれている数字はテンキーではないか
さらに台座の下の数字は「それぞれの文字が、五十音図で右から数えて何行目にあるか」を示しているのだろう
ア行が1、カ行が2、サ行が3…最後のワ行が0だな
イヌ→ア行(1)+ナ行(5)
ネコ→ナ行(5)+カ行(2)
サル→サ行(3)+ラ行(9)
ウシ→ア行(1)+サ行(3)
…あとは諸般の事情で省略
ということは
ライオン→ラ行(9)+ア行(1)+ア行(1)+ワ行(0)
答えは「9110」
打ち込んで救出するぞ
無事に救出できたら、持ってきた紅茶とクッキーを振舞うか
まずはこれで小腹を満たそうな
甘甘・ききん
ア行が1で、ナ行が5。そんな雰囲気を感じます。でもンって何?ワ行?10だとすると五桁必要じゃない?あっヒントにキリンいるじゃん0だ0!
9110が答えで良いはずだけど、本当にこれ押しちゃって良い?良いの?間違ってたらどうなるの?多分合ってると思うけど、正直あんまり論理的に答えが出せた感じがしないよね。こんな時は他力本願!責任を負ってくれそうな誰かが来るまで待とう!責任はお任せ、功績は折半でお願いしまーす。それじゃあそれまでレッツお弁当タイム!
えっ何その顔。ご飯……?ご飯欲しいの?聖者ビームで傷癒やすんじゃ駄目?どうしてもご飯?えぇ……じゃあレタスあげるから聖者様に救われたって学園で広めてね……
大神・零児
UCで罠の動作警戒
犬が15
猫が52
猿が39
牛が13
虎が49
カエルが219
キリンが290
あいうえおの行の数字か
あ行1
か行2
さ3
た4
な5
は6
ま7
や8
ら9
わ0
だからライオンは「9110」
これでどうだ?
水島・可奈
これはガラケーの入力だね。操作盤はガラケーを模しているのかな。例えば「いぬ」はア行、ナ行だからそれぞれを打つ1,5。「ねこ」ならナ行、カ行だから5,2という感じにね。
暗号とかだとその後ろに打つ回数とかが出ていることも多いんだけど……「いぬ」なら1253、みたいに。打つ回数なくなったことでわかりやすいような逆にわかりにくくなったような。
さて、でも何を打てばいいんだろう。4桁ということは4文字。そこで注目するのが台座の石像。で、操作盤の石像は……そう。「ライオン」。この法則でライオンを入力するには……『9110』!これが答えかなっ!
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「表記数が文字数と一致、対応する文字種はUDCアースの日本語……なるほど」
【SPD】
【世界知識】と【メカニック】の術を駆使して、「動物の名前を50音表記に対応させた時の1桁目の数字を並べる」事が分かりました。
あ行:1、か行:2、さ行:3、た行:4、な行:5、は行:6、ま行:7、や行:8、ら行:9、わ行(ん含む):(1)0
ライオンは『9110』。
ちょうどUDCアースの『監禁』等の相談窓口ですね。
解読の傍、『ホバー戦車』に積んだ簡易キッチンで食用の魚オブリビオンを【早業】で【料理】していました。
「ご注文はこちらですか?」
男子生徒に「白身魚の海鮮丼」を御馳走します。
荒谷・ひかる
……なるほど、わかりました。
これはスマホのフリック入力のキーの配置と数字が連動しているんですね。
たとえば「あいうえお」……「あ行」は「1」。
「かきくけこ」の「か行」は「2」。
「なにぬねの」の「な行」は「5」。
だから「イヌ」は「15」で、「ネコ」は「52」になるんですね。
だとすれば「ライオン」は……「9110」で間違いないはずです!
●迷宮牢獄
「はら……へった……」
男子生徒は牢獄の中で、絶体絶命のピンチに陥っていた。
アルダワ魔王戦争が始まった影響で、食事の配給が滞っているらしく、数日ほど飲まず食わずでいたようだ。
「とりあえず、無事か? ……助けにきたぞ。さすがに、お腹が空いている事を知っていながら、見捨てる訳にもいかないしな。……いや、お腹が空いていなくても助けるが……」
そんな中、藤崎・美雪(癒しの歌を奏でる歌姫・f06504)が猟兵達と共に現れ、牢獄に閉じ込められている男子生徒の無事を確認した。
男子生徒はだいぶ弱っており、虚ろな表情を浮かべていたものの、猟兵達の存在に気づいて、何処かホッとしている様子であった。
「だが、生徒を助けるなら、トラップを解除しないとな」
大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)が無双の意識(ムソウノイシキ)を発動させ、険しい表情を浮かべた。
牢獄にはトラップが仕掛けられており、強引に開けようとすれば、蒸気トラップが作動する仕組みになっているようだ。
「……ん? ここに刻まれている数字は、テンキーではないか。さらに台座の下の数字は『それぞれの文字が、五十音図で右から数えて何行目にあるか』を示しているとようだな」
美雪が操作盤をマジマジと見つめ、その仕組みを即座に理解した。
操作盤には0~9までの数字があり、4ケタの数字を入力する事で、牢獄を開ける事が出来るようだ。
「書かれている数字は、犬が15、猫が52、猿が39、牛が13、虎が49、カエルが219、キリンが290か」
零児が石像の台座に書かれた数字を、順番に確認していった。
例え、数字が同じでも、言葉が違っている場合もあるようだが、何らか法則がある事は間違いないようである。
「ア行が1で、ナ行が5……。そんな雰囲気を感じますね。でもンって何? ワ行? だとすると10になるから、五桁必要じゃない?」
甘甘・ききん(可哀想な 人の振りをする狐・f17353)が、頭の上にハテナマークを浮かべた。
単純そうに見えて、奥が深い……。
そんな印象を受けたものの、キリンの石像に気づき、ハッとした表情を浮かべた。
「キリ『ン』いるじゃん! だから、0だ、0!」
ききんが興奮した様子で、瞳をランランと輝かせた。
ライオ『ン』とキリ『ン』。
同じ数字が割り振られているのであれば、答えは0。
つまり、最後の数字は0である。
「……これはガラケーの入力と同じようだね」
水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)が操作盤をマジマジと見つめ、旧型の携帯電話を思い浮かべた。
よく見れば、数字の並びが、まんまそれ。
しかし、アルダワ学園の生徒達では、数字の並びを見ても、その答えに辿り着く事は不可能だろう。
「表記数が文字数と一致、対応する文字種はUDCアースの日本語……なるほど」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)も、納得した様子で操作盤に視線を落とした。
猟兵だからこそ、分かった答えではあるものの、法則さえ分かれば、後は置き換えるだけである。
「スマホのフリック入力とも同じのようですね」
荒谷・ひかる(精霊寵姫・f07833)も、文字と数字が連動している事に気づき、頭の中で文字と数字を置き換えた。
「つまり、あ行は1、か行は2、さ行は3、た行は4、な行は5、は行は6、ま行は7、や行は8、ら行は9、わ行(ん含む)は0ですね」
クネウスがメカニックの知識を駆使して、文字と数字を置き換えた。
「4桁ということは、4文字。最後は0だから……」
可奈も同じように頭の中で、文字と数字を順番に置き換えていった。
「だから『イヌ』は『15』で、『ネコ』は『52』になるんですね」
ひかるが次々と石像を見つめ、4桁の数字を特定しようとした。
答えは『ライオン』なので、ト『ラ』の9、『イ』ヌの1、キリ『ン』の0までの答えは、確定。
『オ』だけヒントがないものの、考え方が間違っていないのであれば、答えは1。
「この法則で考えると……答えは『9110』! これが答えかなっ!」
可奈が入力するべき答えを導き出し、操作盤の前に陣取った。
後は、入力するだけ。
これで正解……のはず。
「本当に、これ押しちゃって良い? 間違ってたら、どうなるの? 多分、合ってると思うけど、正直あんまり論理的に答えが出せた感じがしないよね」
ききんが操作盤を見つめ、気まずい様子で汗を流した。
おそらく、合っていると思うが、答えが間違っていた場合は、男子生徒の身に危険が及ぶ。
そんな未来が容易に浮かんでいるため、なかなか行動に移す事が出来ないようだ。
「……『9110』で間違いないはずです!」
その迷いを振り払うようにして、ひかるがキッパリと断言をした。
「まあ、いいだろ。間違っていたら……その時は、その時だ」
男子生徒をチラと見た後、零児が操作盤をイジって、躊躇う事なく数字を打ち込んでいった。
それと同時に牢獄のロックが解除され、猟兵達が男子生徒達に駆け寄った。
「まずは、これで小腹を満たそうな」
すぐさま、美雪が男子生徒を抱き起こし、紅茶とクッキーを振る舞った。
男子生徒は虚ろな表情を浮かべ、クッキーを齧り、ちびちびと紅茶を飲んだ。
「じゃあ、レタスをあげるから、聖者様に救われたって学園で広めてね……」
ききんも生まれながらの光を使いつつ、男子生徒にレタスを食べさせようとした。
「いや、レタスだけは……ちょっと……。せめてドレッシングでもあれば良かったんだけど……。でも、助けてくれたことは……その……伝えます……」
男子生徒が必死に言葉を選びながら、愛想笑いを浮かべた。
猟兵達に感謝をしているものの、レタス単体はキツイ。
そんな気持ちが伝わってくるほど、微妙な空気が漂っていた。
「それなら海鮮丼は、いかがですか?」
そう言ってクネウスがホバー戦車に積んだ簡易キッチンで、食用の魚を料理して、男子生徒に白身魚の海鮮丼を御馳走するのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵