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アルダワ魔王戦争3-D〜暴虐を体現せし獅子王~

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争 #大魔王 #レオ・レガリス #オブリビオン・フォーミュラ


●ファーストダンジョン・巨大樹森林地帯
 そこには怒れる魔の王がいた。その怒りは自然に湧き出るものだった。
「来るがよい、知性体共よ……! 貴様らは蒸気と魔法でこの世界を侵略し、獣や草木を蹂躙した! 俺は物言わぬ者達の代弁者として、汝らを喰らい、引き裂いてやろう!」
 自然を冒涜した者達への怒り。自然への代弁者の言葉を吐き出す、大魔王第二形態「レオ・レガリス」
 だが怒りの表情が突然に消え、その気持ちは疑問へと変わる。
「……ん? なんだ俺の今の言葉は? 知恵の赴くままに喋ってはみたが、人間に負けた獣や草木が悪いのでは? どうやって物言わぬ奴らの代弁をするのだ?」
 大魔王にとって知恵は後付けのもの。必要だからと取り入れたがまだ慣れないところがあるようだ。
 だが気にしないとばかりに地面を蹴るレオ・レガリス。
「いかんな、無駄な知恵は白痴と変わらん。使い慣れぬ武器は程々にして、俺は只々、暴力に勤しむとしよう……!」
 その暴力を最大限に活用するために知恵を得た。準備は万端、この世界への挑戦のために、猟兵達を待ち構える。

●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「猟兵諸君の働きでファーストダンジョン攻略は順調じゃのー。そして大魔王発見じゃけーのー」
 雄々しき大魔王第二形態の姿を電脳ウィンドウに映しつつ、グリモア猟兵メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は説明を始める。
「今回の相手は大魔王第二形態『レオ・レガリス』。そして場所は巨大な大樹が犇めく森林地帯じゃのー」
 迷宮の中とは思えない巨大な樹木が立ち並ぶ場所に、巨大で雄々しく立ち塞がる獣の王。それこそが大魔王の第二形態である。単純な暴力に頼るだけあって、その力はすさまじい。さらにエネルギーを喰らい、並大抵の者ではその姿を見るだけで恐慌に陥る威圧感も持つ。
「まさしく暴力を体現した奴じゃのー。これ相手に先手を取られて反撃するのは至難じゃけど、何とか対策して欲しいのー」
 そういってメイスンは簡単な説明を終えて、転移術式を発動する。それほど説明は必要はないと判断したからだ。原初の力に対抗するための、知恵と勇気。そして力を示して恐怖を乗り越えるために。猟兵達は最強へと挑む。


ライラ.hack
 シンプルイズベスト、まさしく無駄のない機能美よ。
 どうも皆様こんにちわ。ライラ.hackです。

 今回は大魔王第二形態「レオ・レガリス」との戦いとなります。
 難易度は普通より高めなのでご注意ください。

 そしてこのシナリオでは以下の特殊ルールがあります。
 ●プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
 (敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)

 以上となります。問答無用の力を持つ大魔王とのガチンコ勝負となります。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ち致しております。
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第1章 ボス戦 『大魔王第二形態『レオ・レガリス』』

POW   :    巨大なるもの
【知性体を喰らいたいという渇望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    オールイーター
自身の身体部位ひとつを【あらゆるエネルギーを喰らう魔獣】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    王たる脅威
【一瞬のうちに繰り出される爪の連続攻撃】を披露した指定の全対象に【攻撃のダメージに応じた大魔王への恐怖の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
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トール・テスカコアトル
【巨大なるもの】
これは他のUCと違って変身のワンクッションがあるね……普通なら恐怖でそれを逃して蹂躙される
だけどね、トールにとっては敵が怖いなんていつものこと
【勇気】を出して、間に合わせる
「……変身」
『説明しよう!勇気を持って恐怖に打ち克ち、巨大なる邪悪に立ち向かうとき!トールは勇気の戦士へと覚醒するのだ!』
「トールの勇気は機動力!羽ばたけ!ブレイブ・ウィング!」
どんな恐怖も勇気の戦士には追いつけないよ
「燃えろブレイブ・ハート!心を燃やせ!」
恐ければ、恐いほど燃えてくるのが勇気の戦士だ!
「いくぞレオ・レガリス!……必殺!」
炎を纏って、翼の推進を最大に
「ブレイブ・キィーーーック!!」

勇気は勝つ!



 猟兵達の快進撃により、ファーストダンジョン攻略は進み、ついに上層の山場と言える場所にたどり着く。そこは大樹がひしめく、森林が広がる迷宮区画。地下迷宮にも関わらず日光らしきものも届いており、視界は十分に確保されている。
 そしてこのエリアの主こそ、大魔王第二形態「レオ・レガリス」。大自然の理不尽を体現しような圧倒的な暴力を持ち、脅威の再生能力と、他を圧する威圧感は見る者を恐怖に陥れる。
 本来であれば野生のように理性を持たないであろう、大魔王。だがそこには知恵もついてきている。まさしく強力な森の狩人と言えるかもしれない。

 そんなレオ・レガリスは侵入者など気にしないと言わんばかりに、森林地帯の中を闊歩している。だがかの者を倒さずにして、この森は抜けれない。その脅威の大魔王に、ドラゴニアンのヒーロー、トール・テスカコアトル(ブレイブトール・f13707)が立ち向かう。
「来たか、愚かなる知性体よ。そんな細い身体でこのレオ・レガリスに挑むか!」
 大声で吠えるレオ・レガリス。獅子のごとき鬣、圧倒的な力を宿した肉体、大地をより早く疾駆する為の四つ足。すべてが、圧倒的。
 とても臆病で心優しい少女であるトールにとっては、それだけで気後れしてしまう。まるで強者こそすべてであった故郷を思い出すようで、二の足を踏む。
「……怖い、怖いよ。でも、トールが、トールがやるんだ」
 そう言って気持ちを奮い立たせる。あの頃とは違う、今は力が宿っている。自身が持つ力を信じ、勇気をもって前に進む。
「そうか、立ち向かう勇気があるか! なればこそ俺が喰らうに相応しい!」
 強者を喰らうという渇望が、レオ・レガリスの身体をさらに巨大にしていく。その巨躯に宿る力は従来持っている力をもさらに増幅させる。
「さあ、我が糧になるがいい! 小さき知性体よ!」
 その巨大化した四つの手のような足を蹴り上げり、トールに猛然と突進してくるレオ・レガリス。その巨人の突進はもはや巨大ダンプカーが突っ込んでくるようなものだ。生半可な対応では粉砕される。
「……だけどね、トールにとっては敵が怖いなんていつものこと」
 弱いからこそ、戦うために勇気を欲した。その積み上げた勇気こそ、トールの力。だからこそ、彼女は前に活路を求めた。四つ足と地面の下、僅かに敵の後ろにでることのできるスペース。そこに飛び込み、突進を躱す。
 少しでも怯んでいたらレオ・レガリスの巨体にぶつかるか、巨足に踏みつぶされていただろう。だが強靭な勇気がトールを救った。レオ・レガリスの突撃を回避し、視界に森林が広がる。
「……変身」
『説明しよう! 勇気を持って恐怖に打ち克ち、巨大なる邪悪に立ち向かうとき! トールは勇気の戦士へと覚醒するのだ!』
 謎のナレーションと共に能力「勇気の戦士(ブレイブトール)」を発動するトール。変身のワンクッションがあるため、発動に難がある。だが勇気で活路を切り開き、その内包する勇気を力に変える超戦士へと変身を果たす。
「ほう、それがお前の力か!」
 突撃を躱されたレオ・レガリスが方向転換し、獰猛なる笑みを浮かべる。蹂躙は強い者の方がいいと言わんばかりだ。
「トールの勇気は機動力! 羽ばたけ! ブレイブ・ウィング!」
 勇気を機動力に変える神秘の翼を羽ばたかせ、空へと飛翔する。レオ・レガリスも捉えらないほどの速度を、恐怖を置き去りにするために空を舞う。
「燃えろブレイブ・ハート! 心を燃やせ!」
 勇気を燃焼させ、炎を足に宿すトール。もはや恐怖は糧ではない。それに立ち向かうほど勇気が湧いてくるのだ。そして高速飛行のまま、翼の推進を最大にし、レオ・レガリスへと突っ込む。
「いくぞレオ・レガリス!……必殺!」
「来るがいい!」
「ブレイブ・キィーーーック!」
 弾丸飛行の炎の蹴りと、巨大なる拳が激突する。まさしく人が積み上げた勇気と、自然が生み出した暴力との対決。

 そして決着は、レオ・レガリスの拳を砕き、突き抜けるトールに軍配が上がった。
「むう……、見事だ。小さき炎を放つ知性体よ!」
「勇気は勝つ!」
 レオ・レガリスの強大な力にダメージを与えることに成功したトール。だがレオ・レガリスの再生能力は並々ならない。拳を砕き、指が地面に落ちたにも関わらず、もう新しい細胞が傷を埋めようとしている。恐るべきはその再生能力であろう。
 だがその再生能力も無限ではない。トールの勇気と同じで、ダメージを蓄積していけば勝てるはずだ。確かな勝利を胸に、トールは傷を再生するレオ・レガリスから勇気ある撤退を成功させたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト
(※好きにお任せします)
きれいな場所…大魔王さんも、最初の姿から随分と変わったね
まあでも、やることは変わりないのだけれど
それじゃ、殺してあげるね

先制攻撃には兎に角耐える
全身を丸めて、体表に生える苔植物にオーラ防御も纏わせて、爪による連続攻撃をひたすらに耐える
怖い。こわい。こんな感情とても久しぶりで動ける気がしない

だから、お願いエンキドゥ
服の下に隠しておいた、敵の攻撃を見せていないエンキドゥに【蛮戦技巧・地縛錨鎖】を放って貰って、敵のユーベルコードと身動きを封じるよ
そうすれば恐怖もなくなって、あとはこっちのもの
相手と同じように、両爪の連撃をお返しするよ!



 ダンジョンの中と思えない自然の息吹。この森林地帯に起立する巨大なる大樹達が澄んだ空気を生み出し、心が洗われるように感じられる。そんな清らかな風景の中に自然の暴虐の具現・大魔王レオ・レガリスは腕を組んで佇んている。
「きれいな場所…大魔王さんも、最初の姿から随分と変わったね」
 そんな威風堂々の魔王の前に、この森に溶け込むような木を頭に生やしたバイオモンスター、アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)が現れる。
「なるほど、アウルム・アンティーカとも戦ったか。だが奴と俺は同じ大魔王といえども、もはや別個体。差があるのは当然よ」
「そうなんだ。まあでも、やることは変わりないのだけれど」
 レオ・レガリスとの会話もそこそこにアウルは戦闘態勢に入る。そして大魔王はいつでも戦う態勢となっている。知恵を得たとはいえ、その身は暴力の塊。他者を蹂躙し食らってこその大魔王なおだ。
「それじゃ、殺してあげるね」
「面白い! 知性体よ、すぐに死んでくれるなよ!」
 レオ・レガリスの凶悪なる威圧がさらに凶暴さを増し、その四つ足は大地を蹴って、一気にアウルとの距離を縮める。通常の人間よりも巨大なアウルはレオ・レガリスにとってとても捉えやすい。
 俊敏な大魔王に対し、アウルはどうしたか。一歩も動いてはいない。全身を丸めて大魔王の攻撃をひたすら耐え、その後に活路を見出そうとしたのだ。
「愚かな知性体よ。王の力、とくと見るがいい!」
 そこから放たれる爪の連続攻撃。一瞬で放たれたとは思えない、衝撃と斬撃がアウルの身体を襲う。体表に生える苔植物にオーラを纏わせて防御したとしても、そのダメージは凄まじい。痛みが体中を襲い、血が口を満たす。
 だがレオ・レガリスの真骨頂はそこからだった。痛みと共に、大魔王への畏怖が込み上げてくる。まさしくそれは、身がすくむほどの恐怖。それがアウルを縛る。
「……怖い。こわい」
 アウルは防御の力すら抜けていくのを感じる。反撃なんてとてもする気は起らない。その恐怖の表情を見ても、蹂躙者は容赦はしない。
「この程度か、知性体! 俺の力はまだ見せてはいないぞ!」
 そして繰り出される爪の連撃。アウルの身体に刻まれるダメージのたびに恐怖の鎖が彼女を縛る。防御はおろか、このままでは何もできなくなってしまうだろう。そうなれば目の前の大魔王に食われる末路しかない。
「……こんな感情とても久しぶりで動ける気がしない」
 確かにあったかもしれない恐怖の感情。それを想起させるとは、さすがは大魔王。さすがはレオ・レガリス。アウルは恐怖に支配されていく感覚のまま、微睡みに落ちていきそうな意識をしっかりと保つ。
「……だから、お願いエンキドゥ」
 アウルが身を丸めていたのには訳があった。自身の人形兵器エンキドゥを服の下に隠しておくためである。敵の攻撃から遮り続けたエンキドゥは、レオ・レガリスの恐怖の対象ではない。
 そしてエンキドゥが光に包まれ、能力「蛮戦技巧・地縛錨鎖(オウガバトル・バインドアンカー)」が発動する。その身は光の鎖となり、爪を振りかぶっていたレオ・レガリスの身体を縛り上げる。
「なに! いつの間にこんな鎖が!」
 突然現れた鎖に驚きを隠せない大魔王。そしてその鎖はレオ・レガリスが放つ圧倒的な威圧感も封じ込める。それはアウルを縛る恐怖からの解放でもあった。
「……ありがとう、エンキドゥ! 恐怖もなくなって、あとはこっちのもの!」
 恐怖の縛りから解放され、エンキドゥの鎖に縛られたレオ・レガリス。動きの取れない相手に、アウルは猛然と突っ込み、レオ・レガリス顔負けの両爪の連続攻撃を繰り出す。その巨体を生かした攻撃に、強靭を誇る身体にも爪跡が刻まれる。
「ハハハハッ! 俺の肉体にここまで爪を刻んだ獣は貴様が初めてだ! やるではないか、知性体よ!」
「とんでもなく、頑丈だね。それにこれは……」
 アウルの攻撃は決して軽くはない。確かにダメージは与えている。だが痛みを凌駕する愉悦に、レオ・レガリスは笑う。そして再び反撃せんと、エンキドゥの鎖を力づくで破ろうとしていたのだ。
 生半可な力では「蛮戦技巧・地縛錨鎖」は破れないが、さすがは大魔王というべきか。単純な力のみで、鎖が軋み、破られるのは時間の問題であった。
「やっぱり化け物だね。エンキドゥ」
 アウルは圧倒的な暴力に呆れつつも、ここは引くことを決める。そして頃合いになったらエンキドゥも能力を解除して合流するように指示を飛ばす。
 こうして巨大なる者達の戦いは痛み分けという結果に終わったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アノルルイ・ブラエニオン
共感も反論もできん!
私には文明を代弁する権利はないのでな

それはそれとして世界の犠牲になってもらう!

たぶんこいつは私より体がでかいと思うのだ
こちらの方が小回りが効くはず
森林ならば障害物もたくさんあるだろう
敵の動きと障害物の位置を【見切り】、【ダッシュ】【ジャンプ】併用で敵から逃げる・避ける・隠れる!

当たらなくても恐怖だろうな
ふふふ……恐ろしい奴!
だが逃げ隠れは恐怖しててもできるぞ
敵がこちらを見失ったらUCを発動だ!
なお戦場に持ち込む楽器は鉄笛のみ
他は動きを妨げるかもしれんからな

敵の動きが止まったら矢を見舞ってくれる!



「ふむ、単純な暴力では勝てぬはずだ。やるではないか、知性体どもよ!」
 拘束されていた鎖から解放された大魔王レオ・レガリスは受けた傷を高速治癒しながら、得た知恵を働かせる。単純な力では大魔王たる自分に勝てる輩は猟兵にはいないだろう。だがかの者達は知恵を働かせ、ユーベルコードを駆使し、力を上回ってくる。
 だがらこそ、知恵なき大魔王は破れた。なればこそ、知恵を得てユーベルコードを得た甲斐もあるというもの。そう単純な思案をしていたレオ・レガリスは頭上を見上げる。
「そこの知性体、上から不意でも打つ気だったか。無駄なことよ」
「さすが大魔王! 私を容易く見つけるとは」
 そう仰々しい仕草をするエルフの吟遊詩人、アノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)。だが今回はメイン楽器であるリュートはなく、笛だけをもっている状態である。
「エルフであろうと容赦はせん。妙な怒りとはいえ、蒸気と魔法で自然を蹂躙したのは事実であるからな!」
「共感も反論もできん! 私には文明を代弁する権利はないのでな」
 自然に溶け込むエルフに、抱いた自然達の怒りの代弁を口にする大魔王に対し、アノルルイはそんなことは知ったことかと口にする。そう、もうお互いわかっていた。この口上は所詮、戦いの前のほんの雑談であることに。、
「それはそれとして世界の犠牲になってもらう!」
「ならば、お前は俺の飢えを満たす供物となれ、知性体!」
 そうして四つ足に爆発的な力を加え、大樹の上にいるアノルルイの上まで一気に跳躍するレオ・レガリス。一瞬で彼の目の前に現れた魔王はすべてを引き裂く爪の連撃を繰り出す。
 まさしく一瞬の出来事である。だがアノルルイはそれを想定していたと言わんばかりに、大樹の陰に隠れて連撃を防ぐ。そして素早い動きで木から木へと動き、大樹の枝や木を盾にしながら、連撃を防いでいく
「わたしの方が小さい分、小回りが効くからな!」
「中々に素早い奴よ! だがいつまで逃げ切れるかな!」
 樹木を軽々と引き裂き、猛然とアノルルイを追撃するレオ・レガリス。自然の怒りをぶつけるための力が、自然を蹂躙している姿に矛盾は感じる。だがそんなものは圧倒的な暴力の嵐の前には無意味となる。
 アノルルイは攻撃を回避し続けているものの、あれだけの樹木を無残に破壊する大魔王の威圧に恐怖を感じるほかない。それは徐々に動きの精密度にも影響を及ぼす。
「ふふふ……恐ろしい奴! だが逃げ隠れは恐怖しててもできるぞ!」
 そしてアノルルイは笑う。レオ・レガリスの爪が当たりそうになるが、それを寸前で回避し、森林の葉が覆い茂る地帯へと逃げ込む。そこでレオ・レガリスの視界から、アノルルイが消える。
「消えたか。だが攻撃をしなければ、俺は倒せんぞ!」
 攻撃の瞬間はどんな気配であろうと消せるものではない。その瞬間を狙い、今度こそその肉体を引き裂く。レオ・レガリスはその腕に力を込めて、アノルルイの動きを待つ。
『♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪……』
 だが響き渡るは、美しき笛の音色。自然と融和したかのような、その音に知性を得たレオ・レガリスは美しさを感じる。だがその瞬間、身体が硬直する。
「これは……!」
 その音色こそ、アノルルイの奏でた笛、そして能力「サウンド・オブ・エンタイスマント」の効果である。本来はリュートで奏でたかったが、回避の邪魔になると思い、鉄笛のみで我慢したのだ。
「では次は矢を食らえ!」
 そして降り注ぐはイチイの弓から放たれる連射。その正確な射撃はレオ・レガリスの静止している身体を正確に射抜き、そして両目を矢が潰す。
「ぬうううううう! 小癪な、知性体め!」
 矢を筋肉で飛び出させ排出するレオ・レガリスを見て、改めて化け物だと思うアノルルイ。鉄笛だけでは拘束の時間は短い。それ故に彼は自然に紛れてそのまま目の潰された獅子から姿を消すことにした。
 音楽で翻弄し、手傷を負わせたアノルルイ。その戦い方はまさしく知恵ある者の戦い方であったであろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

無累・是空
【POW】『超神足通』を使用

わはは!会いたかったぞ大魔王!
わしはお前のきらう知性体の祖の一柱なり!
わしの大事な子らの裔を、お主なぞの好き勝手にさせるわけにはいかんわい!
引導渡してやるからそこになおれい!

とはいえだ、彼奴の純粋暴力に真正面から力で挑むのは蛮勇もいいとこ
知性体は知性体らしく、頭を使わんとの

彼奴の力は分かりやすくヤバい
が、大男総身に知恵は周りかねじゃ
認知能力はどうかな?
初手は地形の利用を駆使して森に隠れる
当然、隠れてる付近丸ごと吹き飛ばされるが、直撃以外はオーラ防御で凌ぐ
吹き飛ぶ木々に紛れて上空に退避
地面に意識を向けとる機を逃さず、最大加速のマッハ5で蹴り飛ばそう
わし空中戦も得意じゃ


春乃・結希
上の頭さんと腹の口さんはお散歩中ですか?

【オーラ防御】を全力展開
『defying』で皮膚を硬化し
【勇気】で一歩も引かず【怪力】で振う絶対的自信の根源『with』で対抗
耐えられなかった身体の痛みは【激痛耐性】で無視し、地獄の炎で補完します

受け切ったら暴風を纏い『with』と共に突撃
距離を取っても私には手がない
至近距離で打ち合うことだけが、私の勝利へのただ一つの道
弾き飛ばされても、ボロボロになっても、何度でも喰らい付いてやる
四肢が焔となろうと、私には『with』がいる
あなたと一緒なら、何も怖くない

単純な『力』による強さ…正直言って憧れます
でも、それでも私は、私と『with』は…負けない!



 射抜かれた眼球を修復し、光を取り戻す大魔王レオ・レガリス。そこには自らが破壊を尽くした大樹の残骸が転がっていた。
「むう、戦いのためとは言え、やりすぎたかもしれんな。だが俺を満たすためにはやむを得ぬことよ」
 物言わぬ自然に配慮する必要はない。自らが力を発揮して蹂躙した結果ならば、それは正しきことなのだ。大魔王は知恵をもって、それを納得とした。そしてそんな暴虐の王の前に、また猟兵が現れる。
「わはは! 会いたかったぞ大魔王! わしはお前のきらう知性体の祖の一柱なり!」
 尊大に大魔王を笑い飛ばすかの者こそ、人の姿をせし神の一柱、無累・是空(アカシャ・f16461)。災魔を溢れさせ、世界を終わらせんとする大魔王に挑むために、この地に降り立った戦士でもある。
「わしの大事な子らの裔を、お主なぞの好き勝手にさせるわけにはいかんわい!」
「親は子を守るというが……ふむ、俺の理解できるものではないな。だが、その闘志は心地よいぞ!」
「上の頭さんと腹の口さんはお散歩中ですか?」
 そんな是空の闘志をそよ風に当たっているかのように躱すレオ・レガリスに疑問を投げかける、春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)。漆黒の大剣「with」を携えている以外は普通のお嬢様冒険者といった感じだ。
「別の知性体に言ったが、アウルム・アンティーカと俺は別よ。それに今はそんなことを気にしている場合ではないぞ?」
 そう言って溢れんばかりの殺気を放ち、筋肉が拡張していくレオ・レガリス。その圧倒的な暴力を隠すことはない。出し惜しみはなく、ぶつけるのみだ。
「よかろう。引導渡してやるからそこになおれい!」
「ハハハッ、威勢のいい知性体だ!」
 目の前の気勢を吐く是空と、漆黒の剣を構える結希を食らいたいという渇望が、レオ・レガリスの身体をさらに巨大化させていく。それによってさらに盛り上がる筋肉は、戦闘能力が上がっていくことを象徴している。
 それを見て舌を巻く是空は、呆れたように戦闘態勢を維持しながら、結希を見る。
「とはいえだ、彼奴の純粋暴力に真正面から力で挑むのは蛮勇もいいとこ。知性体は知性体らしく、頭を使わんとの」
「同感ですが、私は不器用ですので」
「そうか。じゃが無理はせんようにのう」
 是空は多少心配しながら、withの柄を握りしめる結希から視線を外し、凶暴な殺気を放つレオ・レガリスを見つめる。そして捕食するべき対象二人を見据えて、大魔王は動く。
「話し合いは終わりか? では喰らうぞ!」
 まずは是空へと巨大な四つ足で大地を蹴り、飛び掛かるレオ・レガリス。それを予期していたように、大樹の物陰に隠れる是空。森林を盾に防ごうという作戦だ。
「お主の力は分かりやすくヤバいが、大男総身に知恵は周りかねじゃ。認知能力はどうかな?」
「くだらん! 圧倒的な力をというものを見よ!」
 そう言ってレオ・レガリスは巨大化した腕を振るい、是空が隠れている森林ごと吹き飛ばす拳を叩き込む。直撃した場所は木っ端微塵に破壊され、周囲の森林は衝撃波ですべて吹き飛ぶ。当然、隠れていた是空もそれに巻き込まれて空を舞う。
 そして次はwithを構えて迎撃態勢を取っている結希に狙いを定める大魔王。果てなき渇望が、肉体をさらに巨大化させ、その溢れ出す力を乗せた拳撃が結希に放たれる。結希は防御のオーラを全開にし、ナノマシン「defying」で皮膚を硬化。迫り来る暴力に対する恐怖を、持ち前の結希でねじ伏せ、力の限りその漆黒の大剣を振るう。
 その絶対的自信の根源と絶対的暴力が激突する。しかし、それだけ結希の力を結集しても、まだ足りない。吹き飛ばされることはなかったものの、結希の身体は衝突の衝撃で到るところに損傷が発生する。特に両膝は骨が飛び出るほどの惨事だった。だがそれらの損傷を地獄の炎で補完し、激痛も意志で耐えきる。
「俺の一撃を真正面から止めるとはな。だが、次はない!」
「……弾き飛ばされても、ボロボロになっても、喰らい付いてやる!」
 レオ・レガリスが一撃で結希を破壊した拳ももう一度放とうとする。常人であるならば逃げるか、回避するであろう。だが距離を取っても結希に活路はない。至近距離で打ち合うことだけが、彼女の勝利へのただ一つの道。故に引かない。
「その覚悟、見させてもらったぞ! 我が子よ!」
 だがレオ・レガリスが動く前に、是空が動く。空中に投げ出されはされたが、しっかりと防御はしており、直撃を回避。そして吹き飛ぶ木々に紛れて、結希に意識を向けとる機に能力「超神足通」を発動。溢れ出す神気を念動力に変え、その力をすべて速度に変換する。
「わし空中戦も得意じゃ! これがわしの本気の本気じゃあ!」
 そして上空からの最大加速のマッハ5の蹴撃が巨大化したレオ・レガリスの顎に直撃する。顎を揺らすどころか粉砕して、そのまま突き抜ける是空。そして脳震盪を起こしたレオ・レガリスの身体がぐらりっとバランスを崩す。
「……吹き飛ばす!」
 その隙を逃すことはない。結希は四肢が焔で補強し、能力「よーし飛ぶぞー!」を発動し、強大なエネルギーを持つ暴風を纏い、レオ・レガリスに突撃する。
 能力の強さは自己暗示の自信によって決まる。だが結希には『with』がいる。
「あなたと一緒なら、何も怖くない」
 そしてその自信は結希に強力な力を与える。振り払おうとするレオ・レガリスの腕を風で振り払い、漆黒の大剣を力のまま振り下ろす。
「単純な『力』による強さ…正直言って憧れます。でも、それでも私は、私と『with』は…負けない!」
 脳震盪を起こし意識が朦朧としているレオ・レガリスの腕を叩き斬る結希。巨大化され、渇望にみたされて力が溢れているはずのその肉体を、結希とwithは全力の力を持って切断したのだ。
「見事、だ、勇気ある、知性体共、よ!」
 レオ・レガリスは腕を切断されても、いまだその戦気は衰えてることもない。結希はその刃をまた叩き込もうとするが、身体が限界を迎えたのか、フラッと力が抜けて倒れそうになる。
「あまり無茶はするではない。ここは退くぞ」
 それを抱きとめた是空が、持ち前の飛行能力でレオ・レガリスを引き離す。
 その後、脳震盪から回復したレオ・レガリスは切断された腕を持ち上げて、切断面に合わせてくっつける。再生能力でまもなくくっつくであろうが、蓄積されたダメージは確かに再生にも影響がでているのか、治りは遅い。
「知性を生かす戦いもあれば、あの愚直に力を振るって戦う知性体もいる。面白いものだ」
 そう愉快そうな笑いが大森林に木霊する。二人の力は確かにその暴虐の王の身体に傷を与え、そして心を震わしたのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナイ・デス
喰らうもの、大魔王
何といっても、世界を、喰らい尽くしたい、のでしょう?
なら、私達は。知性体も、物言わぬ者達も含めた。世界を守る為に
戦います!

一瞬の連続攻撃に【第六感】で反応【見切り】
【オーラ防御】集中した手足鎧で【かばい】受け
切れず大ダメージ
【激痛耐性、継戦能力】で耐え。けれど特大の恐怖
それでも
『私は、死なない。私は、死ねない』
【覚悟】『いつか壊れるその日まで』私は、止まらない

光包まれ、再生
ダメージ(恐怖)の大きさに比例して、強く輝き
追加攻撃されても瞬時に再生
不死身【恐怖を与える】

私は、勇者のパートナー
どんな恐怖にも、絶望にも、屈しない、です!

【範囲攻撃、生命力吸収】する光で、大魔王、喰らう!


ソラスティベル・グラスラン
貴方が、第二形態…?
確かに、この気配には覚えがあります
貴方もまた紛れもなく、勇者(わたし)が倒すべき大魔王!!

知性を持つ者に対する食欲…成程
ならばわたしは知性を捨て!真なる【勇気】の権化となります!!

【盾受け・オーラ防御】で守り、攻撃を【怪力】で受け【見切り】受け流す
捨てた知性を補う為、【第六感】で敵の動きを感じ取る
目的を極限に絞る、近づき大斧を叩き込むことのみに
頭で考える言葉は三つだけ
【勇気】、【気合い】、根性!!

思考を単純にし、鋭化
知性を落とし、わたしに対する魔王の渇望を弱くする

前へ、ただ只管に前へ
この大斧が届くまで
此処に誓うは不退転の意思、勇者とは愚直なる者

これがわたしの【勇者理論】!!



 力を身に宿し、食欲に身を焦がす。飢えを満たす為に圧倒的な力を使い、獲物を狩る。まさにシンプルに、弱肉強食を具現化したのが大魔王第二形態「レオ・レガリス」だ。
 だがその自分がまだ誰も喰らえていない。これはどういうことだ、となけなしの知恵を使って考えるが、理解が難しい。単純な力ではどの知性体もレオ・レガリスには及ばないはずだ、という結論しかでないからだ。
「貴方が、第二形態…?」
 そんな獅子のごとき王の思案に、侵入者達が遮る。視線をやると、そこにはドラゴニアンの勇者を目指し者、ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)が大魔王の姿を見て驚いている。おそらくは第一形態とは随分違うからだろう。
 そしてソラスティベルが絶句している傍を、本体探しの再生者、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が通り過ぎ、問いかける。
「喰らうもの、大魔王」
 そう、何よりも原初の大魔王の食欲を忠実に再現したであろう、レオ・レガリス。ナイはその本質を見抜く。自身も人ならざる者故に。
「何といっても、世界を、喰らい尽くしたい、のでしょう?」
「その通りだ、知性体に近いモノよ。俺は世界のすべてを喰らいつくす。邪魔するならば、力で排除するのみよ!」
 思案など必要はなかった。ただ力が溢れるままに暴力を振るい、食欲のままに喰い散らかせばいい。だが、そんな暴虐を許すナイではない。
「なら、私達は。知性体も、物言わぬ者達も含めた。世界を守る為に戦います!」
 そしてナイと並ぶようにソラスティベルもレオ・レガリスの前に出る。
「確かに、この気配には覚えがあります。そして、貴方もまた紛れもなく、勇者(わたし)が倒すべき大魔王!」
 蒼空色の巨大斧「サンダラー」を構えて、戦いを挑もうとする姿。そして傍らに自らを否定する者が協力する。その姿をレオ・レガリスは知っている。そう、この者達こそ――
「おお、勇者か! ならばお前達は俺が倒すべき相手だ、勇者よ!」
 レオ・レガリスはあらん限りの声を振り絞って、吠える。ソラスティベルとナイという、勇者を喰い殺しその血肉でこの飢えを満たす為に。筋肉が膨張し、骨格は成長していく。目は獰猛に光、獲物を捕らえている。暴虐を宿りし、巨大なる野獣がそこにはいた。
 そして襲い掛かるレオ・レガリス。ソラスティベルは勇気をもって前に出ようとするが、ナイがそれを制する。
「先陣は、私の役目」
「そうか、勇者に従いし者! まずは貴様からか!」
 立ち塞がるナイに対し、レオ・レガリスは強大な膂力を持って高速連撃の爪を放つ。一瞬で何度も引き裂かれる絶命空間。持ち前の第六感を駆使して回避するナイ。だがあまりにも攻撃が多すぎた。
 手足を盾としてそのレオ・レガリスの爪を受けるナイ。肉は引き裂かれ、骨は砕かれる。さらにソラスティベルに連撃が及ばんとした所を身を挺して庇い、右腕が肘から吹き飛ぶ。
「ナイさん!」
 ソラスティベルの悲痛な叫びが響き渡る。その血と肉はレオ・レガリスの渇望を埋めるものになるだろう。だがまだだ。まだ足りない。ナイの命を止め、ソラスティベルを殺し、全人類を屠り食らうまで、その飢えと渇きは満たされることはない。
「……私は、死なない。私は、死ねない」
 傷口に比例するように、大魔王への恐怖が増大していく。身が動けなるほどのプレッシャー。その渇きの王を前に、それでもナイは自分に言い聞かせる。
「……いつか壊れるその日まで……私は、止まらない」
 その瞬間、ナイの身体が光に包まれる。それこそ、能力「いつか壊れるその日まで(リジェネレイター)」。その聖なる光はナイの傷を高速再生し、失った右腕すら生える。その光景に、レオ・レガリスは感嘆する。
「俺と同じ再生能力を持つか! 素晴らしいぞ!」
 恐怖は収まらず、今だナイの身体を縛る。だが聖なる光は身体を癒し続けてくれる。そして、ナイは今が壊れる日ではないと確信する。
「私は、勇者のパートナー。どんな恐怖にも、絶望にも、屈しない、です!」
「ならば見せてみろ! 貴様の不死性を!」
 恐るべき連撃で再びナイの身体を切り裂く。だが腕を失おうとも、足を砕かれようとも、内臓が飛び出ようとも、首をはなられても、ナイは死なない。光が瞬時に再生させ、元通りとなる。だがダメージは何とかなっても恐怖は増大し続けている。このままではナイは遠からずそのプレッシャーに押し潰される。
 しかしそれをただ見ているのは勇者ではない。ソラスティベルはナイが与えてくれたチャンスに応えようとしていた。レオ・レガリスの知性を持つ者に対する食欲は凄まじい。その攻撃を目の前で見た。
「ならばわたしは知性を捨て! 真なる勇気の権化となります!」
 その結論を持って、ソラスティベルは考えることをやめ、ただ大魔王を攻撃するという勇気をもって突撃する。だがナイへの攻撃をしつつ、レオ・レガリスはその勇者を待っていた。
「来るか、勇者!」
 巨大化した拳を握りしめ、乾坤一擲の一撃を持ってソラスティベルを粉砕しようとする大魔王。その攻撃を前にしては、いかなる防御であっても弾け飛ぶ。だからこそ、ソラスティベルは攻撃は受け流し、大魔王の身体にサンダラーを叩き込むことのみ集中した。
 スチームシールドを壊されるのを覚悟で緩衝材とし、ギリギリのところでレオ・レガリスの拳を受け流す。そして鋭敏化された感覚で、受け流した拳が切り返してきたのも躱す。
「勇気、気合い、根性!」
 回避が終わったならば、さらに目的を極限に絞る、近づき大斧を叩き込むことのみにに集中する。そして頭で考える三つの言葉を満たし、言い放つ。
「見事だ。ならば俺も無心の一撃だ!」
 それに対し、レオ・レガリスも勇者の姿を見習い、余計な知性を持たずに攻撃を叩き込むことに集中しようとする。例えサンダラーが身体を引き裂こうとも、ソラスティベルに渾身の拳を当てて粉砕する。そのイメージの元に振り抜く。
 思考を単純にし、鋭化した瞬間。サンダラーを叩き込んでも、拳がその五体を粉砕するであろう未来。だが、前へ。ただ只管に前へ。その大斧が届くまで、此処に誓うは不退転の意思、勇者とは愚直なる者。その体現者・ソラスティベル・グラスラン。
「これがわたしの勇者理論!」
「大魔王、喰らう!」
 そしてレオ・レガリスの拳がソラスティベルに当たる瞬間、ナイが放った生命吸収と捕食の光がその腕を貫く。肘を半分抉り取り、その軌道が変化する。勇者故の愚直な突撃故に、ソラスティベルの横を拳が通過する。
 そして能力「勇者理論(ブレイブルール)」で極限まで強化したその大斧の一撃が肉体を引き裂く。レオ・レガリスの渇望を具現化したような肉体はしかし、肩から腹まで引き裂くような傷をソラスティベルは刻み込んでいた。
「グホッ……! さすがは、勇者よ!」
 本来ならばどんな攻撃すらも耐えうる肉体。だが恐怖に支配されても、傷を負っても屈しない従者。絶死の攻撃にも怯まず、ただ大魔王を倒す勇気を示し攻撃した勇者。その事実に、得た知性を持ってレオ・レガリスは健闘を称える。
「ならば、ここは俺が引こう!」
 そしてレオ・レガリスは四つ足を持って、戦場を離脱する。暴虐の王が示した最大限の敬意でもあったかもしれない。ソラスティベルは追うことも考えたが、恐怖に縛られたナイを置いてはいけないと考えを振り払う。
 自身の勇気は示した。後は他の猟兵達がやってくれる。そう、仲間を信じるのも勇者だと思う。そしてソラスティベルはナイを気遣う為に傍に駆け寄った。また一つ、理想とする勇者に近づけたと信じて。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
自然の対弁者を名乗るのであれば、私は差し詰め人の英知の産物となるでしょうか
世界は違えど、私は自然では無く人々の為に剣を執る者
押し通らせて頂きます

捕食を優先…悪食が過ぎるのでは!?

攻撃の種類を●見切って殴打などであればスラスターでの●スライディング移動で回避、掴みかかりで在れば●怪力での●盾受けで抵抗しつつワザと捕まりましょう

●防具改造で施した追加装甲は兎も角、自身が握り潰されぬよう自身を●ハッキングし●限界突破した怪力で抵抗しつつ相手が口を開いたら素早く肩部銃器でUCをスナイパー●射撃で口内や眼球に叩き込む●だまし討ちを敢行

剣が使えないのは残念ですが蛮勇と英知の両立も知性の証明
ご容赦を


才堂・紅葉
「大分歪んでいますね。その渇望に果てはありませんのに」
【礼儀作法】で優雅に一礼し、知的に眼鏡をあげる【パフォーマンス】を行う

対策
敢えて知的な振る舞いで煽る事で巨大化を誘う
樹木の生い茂る【地形を利用】すれば巨体の動きが阻害されるだろう
後は回避と防御に徹しつつ大振りを誘って懐に飛び込みたい【野生の勘、見切り、オーラ防御】

反撃
ボディに双掌と同時に邪心を焼く【迦楼羅焔】でその渇望を攻撃する
爆発する感情が弱まれば比例して弱体化するはずだ
「コード・ハイペリア!」
奴が立て直す前に、紋章の【封印を解き】重力加重のボディブローとアッパーを叩き込み、後は格闘戦だ【怪力、属性攻撃、グラップル、鎧無視攻撃、二回攻撃】



 勇者との激闘を経て得た傷は癒えようとしていた。だが確実に再生速度は下がってきており、その限界は近いとも感じている大魔王レオ・レガリス。だがその事実をもってしても、彼は笑う。
「ククッ、俺が飲まれるか、それとも奴等を喰らうか。面白いと感じるのは、俺が知性を得たからか」
 それも悪くない、と大魔王は思い、視線を彼方にやる。そこには、新たなる敵。
「自然の対弁者を名乗るのであれば、私は差し詰め人の英知の産物となるでしょうか」
 そう言う白き機体こそ、未来の英知の結晶であるウォーマシンのトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)。その目の光が野生の頂点たるレオ・レガリスを捉える。
「大分歪んでいますね。その渇望に果てはありませんのに」
 その果てなき食欲に指摘を入れるのは、アルダワ学園所属の歴戦工作員、才堂・紅葉(お嬢・f08859)。戦場に神はいないというが、暴虐と捕食を望む魔王に、戦場で会ったことのない、得体のしれない歪みを感じ取る。
「随分と大人しい知性体共だ。それが優れた知性という奴か?」
 さきほどまでの荒々しいまでの闘志がない、落ち着き払ったというべきか、礼儀正しい二人である。
「世界は違えど、私は自然では無く人々の為に剣を執る者。押し通らせて頂きます」
「それではよろしくお願いします」
 トリテレシアは儀礼用長剣と大盾を構え、儀礼的に戦いの宣誓をする。そして紅葉はというと、お嬢様の礼儀作法を披露するように優雅に一礼し、眼鏡を上げる仕草を行う。
 まるでパフォーマンスのような行動に、レオ・レガリスは不可解を通り越して、苛立ちを覚える。戦いとは、喰らうこと。決してこのような形式に捉われるものではない。
「下らん……礼など不要。言葉で敬意を伝えるなど愚問! 拳で語れ、知性体!」
 その怒りは目の前の知性体を喰らうという渇望に変え、暴虐の獅子王は筋肉を膨張化させ巨大化する。恐るべき力と際限のない殺意は、トリテレシアと紅葉にぶつけられる。
 そしてその四つ足を持って大地を蹴って飛翔し、一気に二人に襲い掛かる。位置的には紅葉が先に届くか、という距離だ。だがこの直情的な攻撃こそ、紅葉が誘いたかったことである。そのために優雅に振る舞い、攻撃を煽ったのだ。樹木の生い茂るの間に身を隠し、爪の引き裂きを躱す。そして倒れる樹に紛れるように姿を隠す。
 見えなくなった紅葉に意識を残しつつ、武器と盾を構えて迎撃態勢を取っているトリテレシアの方へと攻撃を繰り出す。まさしく破壊の一撃だが、当たらなければどうということでもない。トリテレシアの優れたコアユニットがレオ・レガリスの殴打の軌道計算を瞬時に果たし、見切ったようにスラスターを起動。その推進力によるスライディングで下から潜り抜けることでその拳を回避する。
 だがレオ・レガリスの執念と動きは並大抵ではなかった。渇望が肉体を動かす。トリテレシアへの超反応を示し、身体を掴まんと手を伸ばす。それを大盾で受けようとするが、なんと盾を伸ばした頭で噛み砕いたのだ。そしてそのまま咀嚼する大魔王。
「盾まで食らうとは…悪食が過ぎるのでは!?」
「俺はすべてを喰らう者、文明の利器とはいえ例外はない! そして捕らえたぞ!」
 その手にトリテレシアを捕縛したレオ・レガリス。驚異的な膂力で握りつぶそうと力を込めてはいるが、自己ハッキングをしてリミッター解除の怪力を発揮して抵抗するトリテレシア。だが、超大な圧撃はトリテレシアの改造を施した追加装甲さえ軋むようなダメージを与えている。このままでは押し潰されるのが先か、自身の装甲の崩壊が先か、というレベルである。
「その力、その抵抗。俺が喰らうに値するぞ、英知の産物よ!」
 レオ・レガリスはその大口を開けて、トリテレシアを喰らわんと迫る。
「騎士が火攻めとは……笑い話にもなりませんね…」
 その口が開いた瞬間をトリテレシアは待っていた。即座に肩部が開き銃器が展開される。そこから発射されるは「超高温化学燃焼弾頭(消火用薬剤封入弾と併用推奨)(ヘルファイア・バレット)」。特殊な化学物質が弾頭に封入された弾頭である。それを空いた口内や眼球に叩き込む。
「ぐおおおおおおおおおおっ!」
 今までの騎士道とはまったく違う、まさしく騙し討ちのようなやり方。知性を得ても、生かすことを知らないレオ・レガリスに対応できるはずもなかった。命中した箇所が燃え上がり、即座に細胞を炭化させるほどの火力を誇る。
「剣が使えないのは残念ですが蛮勇と英知の両立も知性の証明。ご容赦を」
 悪びれた様子もなく、レオ・レガリスの手の拘束が逃れるトリテレシア。そしてチャンスとばかり接近するのは紅葉。目が高速再生して視界が回復する前に、不可思議な焔が紅葉の掌に纏わりつく。
「この迦楼羅の焔でその歪んだ性根をまっすぐにしてやるわ!」
 その焔こそ、紅葉の能力「ハイペリア重殺術・迦楼羅(カルラ)」の歪みを正す迦楼羅の焔。それを柔術の技術を駆使した双掌で思いっきり胸に叩き込む。肉体を波のように浸透していく感覚。それに乗って焔が波打ち、レオ・レガリスの渇望を焼く。
 まさか自身の力の根源を焼かれることに戸惑いを覚えるレオ・レガリス。だが力が失われていくのは、それが正されている証拠である。
「コード・ハイペリア!」
 そして爆発した感情が弱まっている間に、紅葉は攻めの姿勢を示す。手の紋章「ハイぺリア」の封印を解き、重力の力を引き出す。そしてその加重した力を全て乗せてがら空きの腹にボディブローを刺し込み、下がった顎にアッパーカットを叩き込む。
「うおおおおおおおおおおおおお!」
「ぬううううううううううううう!」
 そこから紅葉の魂の咆哮と共に繰り出されるは、目に留まらない連撃。今のうちにありったけの打撃を叩き込む。それしか考えていない無心の拳撃。それがすべてレオ・レガリスの強靭な身体に突き刺さっていく。
 だがやられっぱなしでは終わらないとばかり、紅葉の振りぬいた打撃の後に、強烈なカウンターの拳を繰り出す大魔王。その死をイメージさせる打撃を、紅葉は今までの鍛錬から無意識に出た動作でいなし、その勢いを生かしてレオ・レガリスを大樹の方向へと投げ飛ばす。
「ぐおおおおおおおおおお!」
 大樹に激突したレオ・レガリスは身体が軋むようなダメージを感じる。そして衝突した樹が根元が折れるのを確認して、紅葉は最後の力を使い果たしたのか、膝をつく。あれだけの暴力に力を尽くしたことを充実と取るかは彼女次第ではあるが、ボディの損傷も軽くないトリテレシアと共にこの場から引いたのだった。

「ハハハッ! それこそ、その悪辣と術こそ、戦いの本質よ! やはりそうでなくてはな!」
 弱い者は死ぬ。だからこそ知恵を尽くす。そして勝つための貪欲さを見せる。そんな戦い方をした二人に対し、レオ・レガリスは晴れやかだ。
 やはり戦いはこうでなくては、そういう気持ちで戦場から引く二人を見送っていた。その傷が思った以上に深いことも忘れているように、愉快に笑いながら。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハルア・ガーラント
うぅ、わたしで通用するのかなぁ。

【WIZ行動】
[咎人の枷]を[念動力]で動かし伸ばして背後の樹にひと巻きしてから進み、敵と対峙。敵が一瞬で迫るその瞬間を[第六感]で感じ取り、鎖を念動力で思い切り身体ごと樹へ引きます。飛ぶより早い筈!連続攻撃が続くなら、鎖の樹を蹴り上空へ退避。
ひぇっ……!

攻撃は距離を取りつつ[銀曜銃]で[誘導弾]を撃ちます。樹という障害物があっても[空中戦]は得意です!
防御は樹を盾にしつつ、樹だけで防げないものは[オーラ防御]。

あの、ずっと言いたかったんですけど。
――あなたの攻撃なんて喰らわなくても、最初から無茶苦茶怖いですから!(UC発動)
白鷲さん達、やってしまいなさーい!


ロリータ・コンプレックス
共感性と思考への検証が出来る柔軟性、確かにあなたは知性ある存在だね。
でも浅はかで愚かでもあるかな?

敵の初撃は【オーラ防御】で防ぎ後方移動で威力を削ぐ
恐怖は『全生命のために負けられない』という【勇気】と【気合い】で抵抗
さらなる追撃を【見切り】で回避し敵の背後へ
UC【召喚術】で聖霊達を至近距離の背後から奇襲させる
敵が聖霊達より術者を攻撃する必要に気づいたら聖霊達は捨て身の攻撃
聖霊達が敗北、又は自身の負傷で召喚解除され、的が油断した好機に≪癒光≫から【全力魔法】の光の矢を放つ

他の生命の苦痛は理解してるよ。これがその痛み。

知恵は神様の贈り物。軽視すべきじゃなかったね。そしたらこの展開も予見できたのに。



「うぅ、わたしで通用するのかなぁ」
 大魔王レオ・レガリスが跋扈する森林地帯で、新緑の瞳を少し潤ませながら進む灰桜色の髪のオラトリオ、ハルア・ガーラント(オラトリオのバロックメイカー・f23517)は少し弱音を吐いてしまう。少し自分の力に自信のない少女にとってあの圧倒的な威圧感を誇る大魔王は、少し刺激が強すぎた。
「そんなに心配することないよ、ハルアちゃん♪」
 その脇で同じオラトリオでありながら対照的な、JK団団長にしてアイドルであるロリータ・コンプレックス(中二病の電波的スキマ系アイドルという極普通の女の子・f03383)は朗らかに笑う。これから強敵と挑むというのにその励ます姿は、ある意味胆力があるともいえた。
 そんな二人がレオ・レガリスを発見したのはすぐであった。威風堂々とした姿。暴力が姿を現せばこのように顕現するのであろう、力強さ。オラトリオという種族からすれば、すべてが対照的だと言えるだろう。
「ほう、次は翼ある知性体か? 俺に挑むか!」
 その大喝は空気をも圧する。響き渡る声にハルアは一歩後ろに下がってしまう。だがロリータは何事もないように、真剣な表情で大魔王に問う。
「共感性と思考への検証が出来る柔軟性、確かにあなたは知性ある存在だね」
「むっ、所詮付け焼刃よ。やはり持って生まれたこの力こそ、俺が成すべきことよ」
 そう言って筋肉が躍動するするレオ・レガリスの姿を見て、ロリータはため息をつく。
「そう。でもそれは浅はかで、愚かでもあるかな?」
「ほう、では知恵ある戦いというとものを見せてくれよ、知性体よ!」
 愚かと言われてもレオ・レガリスは激高することはない。ただ暴力の体現者であればいい。そう言わんばかりに、四つ足で跳躍し、ハルアとロリータを爪で引き裂かんとする。その爪は超高速で相手を引き裂き、大魔王への恐怖で相手を縛る。まさしく王の脅威。
 一瞬で迫る高速爪撃に対し、ロリータは防御に集中し腕にオーラを集中させる。そして敵の攻撃が当たる瞬間、後ろに飛ぶことでダメージをある程度軽減する。その後、ダメージに次いで襲い掛かる大魔王への恐怖。身が振るい立ち、翼が足が止まりそうになる。
「……だけど、全生命のために負けられない!」
 その想いこそ、猟兵としての、アイドルとしての誇り。敵に立ち向かう勇気と、自身の気合の証左。恐怖をねじ伏せ、ロリータは追撃の爪を見切り、躱していく。
 一方のハルアは臆病が転じ、慎重な性格が幸いしていた。レオ・レガリスが一瞬で迫るその瞬間を第六感で感じ取る。そして念動力を発動し、ハルアの身体が思いっきり後ろの大樹に引っ張られていったのだ。実は遭遇時に、念動力で予め鎖の拘束具「咎人の枷」を背後の樹にひと巻きして、いつでも引っ張れるようにしていたのだ。
「ひぇっ……!」
 後方の樹木に退避して攻撃を回避したはずのハルアの口から悲鳴が零れる。ロリータをズタズタにする大魔王の連撃を見てしまったからだ。あれが自分に当たっていたとなると身震いがする。
「ロリータさん……わたしもできるよね……!」
 だが恐怖には屈しない。目の前であんなに怖いレオ・レガリスの攻撃に立ち向かっている仲間がいるのだから。それを見てハルアは翼を羽ばたかせ、飛翔する。その手には光の精霊が住み着いた「銀曜銃」が握られている。
 そして撃ち込まれる銀の弾丸。上空からの攻撃に呻く大魔王であったが、避けるにしても自動追尾してくる弾丸。ならば多少のダメージは覚悟してもロリータを排除する方向へと傾く。
「あの、ずっと言いたかったんですけど!」
 自分の攻撃では止まらない。だけど仲間をやらせるわけにもいなかい。恐怖を感じながらも、勇気を示そうとするハルアは言葉で、行動で勇気を示す。
「あなたの攻撃なんて喰らわなくても、最初から無茶苦茶怖いですから! 白鷲さん達、やってしまいなさーい!」
 そうして発動するは、能力「バロック・ハウリング」。淡く仄かに光る白鷲の群れが召喚される。そしてそれは恐怖を与えた大魔王を追尾し確実に攻撃する。光る鳥達が流星となって、空を舞う。その流星群が大魔王に降り注ぎ、その身体を貫く。
「ぬうっ! 恐怖を力にするだと!」
「知恵は神様の贈り物。軽視すべきじゃなかったね。そしたらこの展開も予見できたのに」
 人間は恐怖をも力にする。その術こそ、知恵。ロリータはハルアの援護を待っていた。そしてボロボロの身体を奮起し、恐怖をねじ伏せ、「ロリータちゃんのなんかものすごい召喚術」を発動。大戦用聖霊と、暗殺用聖霊。少女の暗き過去は今、大いなる大魔王を貫く力となる。
 大戦用聖霊が真正面から襲い掛かり、レオ・レガリスと打ち合う隙に、暗殺用聖霊が密かに背後に周り、その後ろを攻撃する。その見事なコンビネーションに翻弄される大魔王。これが知恵かと舌を巻くが、動けないロリータを見て気づく。
「だがこいつらは呼び出された存在! 知性体、貴様を葬れば消えるものよ!」
 そのレオ・レガリスがロリータに突撃しようとするのを、聖霊達が死に物狂いで止めようとする。まさしく捨て身の攻撃は大魔王の背中を抉り、腹を切り裂いた。だがそれを邪魔と言わんばかりにその両腕は首を掴み、そのまま捩じ切る。そして聖霊が消えた後に残るは、ロリータのみ。
「終わりだ!」
 そのままこのオラトリオを吹き飛ばさんと天に振り上げた腕。力のまま振り下ろされれば、ロリータは絶命していたであろう。だが大魔王とて、油断はするものだ。その隙を少女即聖痕≪癒光≫Agony Receptorから発動した光の魔法が穿つ。痛みや負の感情を光の矢に変えて、大魔王の脳天を撃ち抜く。
「ごっ……がっ……!」
「……私は他の生命の苦痛は理解してるよ。これがその痛み」
 そうしてロリータは最後の力を出し尽くしたのか、その場に膝をつく。レオ・レガリスは脳を損傷しながらも急激な再生で意識を強引に取り戻し、ロリータにトドメを刺さんと爪を振り下ろす。
 しかしそれはハルアの白鷺達によって弾かれていた。そしてハルアは白鷺を戦わせている内にロリータを回収し、全速力で戦線の離脱を開始する。

 レオ・レガリスはそれを追撃しようとするが、脳が破壊されたために十全に身体を動かせない。遠ざかる天使達を見ながら、知恵の本質を考える。
「知恵、か。軽視するべきではないのはその通りだ。だからこそ俺は、ここにいる」
 白鷺達を屠りながら、レオ・レガリスは存在意義を考える。だがその身の再生は最初の頃に比べれば、かなり遅くなっている。猟兵達の戦果がいよいよ実を結ぼうとしていていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ウィリアム・バークリー
同行:瀬尾・カズマ(f25149)

ころころ姿の変わる大魔王だなぁ。神格が幾つかの相を持つのは稀じゃないけど、この魔王達の共通点は何だろう?
と、考え込んでる場合じゃないね。

ドレイン狙いの怪物の頭が迫るのを「見切り」、「空中戦」で魔王を翻弄しながら周囲の空間に「オーラ防御」を帯びた「全力魔法」のActive Ice Wallを大量に生成して、足場や「盾受け」の盾、身を隠す物陰として使うよ。
「目立たない」よう氷塊の陰から陰へ飛び回り、ヒット&アウェイ。
作成した氷塊は、撤退時に氷の「属性攻撃」の砲弾にも活用。

氷塊が減ったら「高速詠唱」で術を繰り返して補充。

カズマ、そっち盾は足りてる? 幾つか回そうか?


瀬尾・カズマ
同行ウィリアム・バークリー(f01788

まーたニョグで翻弄してやんよ魔王陛下!
ニョグ召喚、WIZのUC発ど…う…?こわい…なんで…?
おれ、しんじゃうの?

[ニョグ召喚への先制攻撃をウィルの盾で防ぐ。だが精神攻撃は防げず、元一般人に耐えられるはずもなく。結果、リアライズバロックが発動。バロックレギオンは下半身が透いた5mの甲冑騎士。ランスで猛攻]

あいつの腹を裂いて、俺の騎士。ウィルと俺を虐めるの。裂いた腹に人形を詰めれば、ほら 処女懐胎の聖母さま。怖いことなんてなぁんにもない。ふふふ。
だから、だから…頼むウィル…!俺を護って…!俺、何かおかしいんだ。気絶しそう。助けて…殺さないで…死なないで…!



 敵の足止めの攻撃を全滅させた大魔王レオ・レガリス。ようやく脳のダメージが回復してきたのか、身体も自由に動くようになっている。だがこのまま戦い続ければ、いずれ滅びの時はやってくるかもしれない。
「だが俺は戦い喰らう。それをやめたりはせんぞ、知性体よ」
 まるで敵が来るのがわかっていたような口ぶり。よもや隠れることなど考えていなかった、銀髪の少年ウィリアム・バークリー(ホーリーウィッシュ/氷の魔法騎士・f01788)と新米猟兵の瀬尾・カズマ(ニョグダノオトシゴ・f25149)が姿を現す。
「ころころ姿の変わる大魔王だなぁ。神格が幾つかの相を持つのは稀じゃないけど、この魔王達の共通点は何だろう?」
 第一形態の大魔王とは似ても似つかぬ風貌。そして威容や性格をも違う。性質すら違うからもしれない。だが同じ大魔王である以上、何かしらの共通点があるかもしれないと、思案するウィリアムをカズマが呼び起こす。
「おい、ウィル!」
「と、考え込んでる場合じゃないね」
 レオ・レガリスの様子が変わったのを感じ取ったウィリアムとカズマ。もはや大魔王に余裕や余力はない。だがその状態であるからこそ、出せる力もある。
「よかろう! 俺を倒してみせるか、知性体!」
「まーたニョグで翻弄してやんよ魔王陛下! ニョグ召か……」
 自身に宿る力を発動しようとした瞬間、カズマの身体は爪によって切り裂かれていた。あっという間に大地を蹴り、カズマへの距離を詰め、その爪の高速連撃が身体を引き裂いたのだ。
 本来であればカズマの命はここでない。ただの人間に大魔王にして、暴虐の化身の爪は強大過ぎるからだ。だが咄嗟に張り付けたウィリアムの魔法の氷盾が辛うじて間に合い、カズマの命を繋いだのだ。
「…う…? こわい…なんで…? おれ、しんじゃうの?」
 ダメージは体内に宿るUDC「ニョグ」が急激に治そうとしている。だがそのダメージに付随する圧倒的な大魔王への恐怖は軽減することができなかった。汚染させる精神、硬直する身体。それらがカズマの自由を奪っていく。
「カズマ!」
「貴様の相手もしてやるぞ、知性体!」
 駆け寄ろうとするウィリアムに、レオ・レガリスは自身の鬣をあらゆるエネルギーを喰らう魔獣の頭部「オールイーター」に変質させ、ウィリアムを喰らわんと迫る。その口撃を直感的に避け、さらに飛行魔術で空を舞うことで、追尾してくるオールイーターを凌ごうとするウィリアム。
 そしてその間にレオ・レガリスはその爪を持ってカズマにトドメを刺そうとする。だがカズマの精神は恐怖に浸食され、ついにそれを反撃の糧とする。
「あいつの腹を裂いて、俺の騎士。ウィルと俺を虐めるの」
 そこに召喚されるは、下半身が透いた5mの甲冑騎士団。カズマの恐怖に呼応し、それを排除しようと呼び出されたバロックレギオンである。
「恐怖を糧とするか。小賢しい!」
「裂いた腹に人形を詰めれば、ほら 処女懐胎の聖母さま。怖いことなんてなぁんにもない。ふふふ」
 大きなランスを構えて大魔王に殺到するバロックレギオン達。その甲冑騎士達を爪で切り裂くレオ・レガリス。そして指揮を執るカズマの精神は恐怖を狂気に変えて、心中覚悟で特攻する騎士達をさらに前へと進める。
 そしてその騎士達の命知らずの特攻が実を結び、身体を吹き飛ばされながらも、ランスを突き立てるバロックレギオン。それが2~3本腹を抉り、さしものレオ・レガリスも苦悶の表情を浮かべる。そしてウィリアムを追尾するオールイーターの動きが一瞬止まる。
「Active Ice Wall!」
 そしてそのチャンスをモノにしないウィリアムではない。すかさず魔法「Active Ice Wall」を発動。戦場を埋め尽くす程の氷塊の群が現れる。そして追尾してくるオールイーターの盾をなって防ぎ、それを足場にしてレオ・レガリスの背後の死角へと回る。
「カズマ。盾も回すけど、今は狙う撃つ!」
 負傷し狂気に侵されているカズマを心配しつつ、大量の氷塊の群れを一転集中で運用して、レオ・レガリスへと放つ。まさしく砲弾の連射ような氷の連撃はその巨体に巨大な衝撃を与え、やがてカズマのバロックレギオンのランスと合流して、一気にその身体を突き抜ける。
「グホッ……おのれ、知性体! だがッ!」
 傷によろめきながら、オールイーターで氷塊を喰らいエネルギーを吸収。一瞬で持ち直したレオ・レガリスは残りのバロックレギオンを吹き飛ばし、カズマに迫る。
「やらせないよ!」
 だが再び氷塊を呼び出し、それらを結集させて巨大な壁としてレオ・レガリスの前に叩き落すウィリアム。ウィリアムの残りの魔力をすべて使い切っての壁はさしものレオ・レガリスをもってしても一撃で破壊というわけにはいかない。
「大丈夫かい、カズマ!」
「だから、だから…頼むウィル…! 俺を護って…! 俺、何かおかしいんだ。気絶しそう。助けて…殺さないで…死なないで…!」
 恐怖と狂気に支配されてしまったカズマはそう容易くは回復できない。ましてや対象の大魔王がいるならなおさらであろう。そう判断したウィリアムは戦場を退く覚悟をする。
 だがウィリアムは見た。大魔王レオ・レガリスが氷塊を破壊しようとした瞬間に、その姿を。
「腹の傷が、回復していない?」
 そう、カズマとウィリアムが付けた傷が回復していない。それはつまり自己再生能力が限界を迎えた証もあったのだ。これまでの猟兵達の蓄積、そして自分達の戦果を確信し、ウィリアムはカズマを引き連れて下がる。

 レオ・レガリス。その暴虐との決着は近い。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シーザー・ゴールドマン
【POW】
大魔王、本当に様々な顔を見せてくれるね。

先制対策
複数の分身(残像×存在感)を活用。
戦場感(第六感×戦闘知識)を元に間合い、位置取りを行い本体を捉えさせない。
戦場は地上、空中を問わず。(空中浮遊×念動力×空中戦)

「準備は整った」

『創造の魔力』で疑似太陽を創り出し、大魔王にぶつける。
(属性攻撃:超高温×破魔×範囲攻撃×全力魔法)

無駄な知恵は白痴と変わらない、か。
知恵を得たばかりでよく分かっている様だね。


肆陸・ミサキ
やれやれ、僕はか弱い女の子なんだぜ?
そんなに凶悪になるなよ、怖くて恐ろしくて、僕ってば、泣いちゃいそうだ

さて、先制攻撃だよね
技術も知識も無い僕だ、やれることなんて……そうだな、精々が時間稼ぎだ

怪力を用いて噛み付いてくる頭部を迎え掴むよ
腕力はエネルギーじゃない……と思うしね
もし抑えられれば、そこからUCで怪力を増やしてもっと堪える
ダメでも5秒か10秒かくらいは作れるだろ
部位一つ抑えられれば、きっと、仲間が攻撃する隙を作れる筈だ
僕は一人じゃ何も出来ないからね、頼んだよ

まあ、五体不満足になったって、こいつを倒す一助になれると信じて、力を使うよ
世界救うんだ、命の一つくらいかけないとね


アドリブ絡み歓迎



 腹に受けた傷が治らないことに気が付いたのは、その傷をつけた猟兵達を見失ってからだった。圧倒的な力を誇り、無限に近い再生能力を持つ、大魔王レオ・レガリス。だが幾度の力の解放、そして大きな傷の再生は、確かにその限界を肉体が示していた。
「クッ、ハハハハハッ! だがなんだこの気持ちは! 喰らうだけのではわからないものだな!」
 自分が負けるかもしれない。食らわれるかもしれない。だがそれでも、よしとする晴れ晴れしい気持ち。これが、知恵を得た結果であり、知性と言うならば。それだけは、レオ・レガリスは知恵を得たことに感謝した。
「大魔王、本当に様々な顔を見せてくれるね」
 そしてそんなレオ・レガリスに引導を渡すために現れた、赤き公爵シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)。余裕な表情を見せているが、すでにいつでも戦闘を始められるように態勢は整えている。十分な戦気を感じ、大魔王は笑う。
「来たか、知性体。だがそのくらいでなくては、今の俺の飢えは満たされん!」
「やれやれ、僕はか弱い女の子なんだぜ? そんなに凶悪になるなよ、怖くて恐ろしくて、僕ってば、泣いちゃいそうだ」
 そのシーザーの横を病的な白い肌のアルビノ少女、肆陸・ミサキ(想いを貫く・f00415)が通り過ぎて前に立ち塞がる。真っ白な髪は、この緑あふれる森林地帯にはふさわしくないものの、赤と金の瞳は大魔王への恐怖を微塵に感じさせずに、しっかりと見据えている。
「俺を見て恐怖を知らぬ顔をする者に弱いと表現するほど、俺は白痴ではないぞ」
 喰い甲斐のある二人のダンピールに、レオ・レガリスは嗤う。そして腹の傷などないものと言わんばかりに強烈に四つ足を蹴り上げる。
「さあ、今こそ俺の飢えを満たせ!」
 そして鬣をすべてのエネルギーを喰らう魔獣の頭「オールイーター」に変えつつミサキに殺到。そして自身は溢れんばかりの筋肉に増大した腕をシーザーに対して振りぬく。
 その対処方法は両人の特徴が現れていた。シーザーはあえてその拳を受けて爆散する。だがそれは、質量を持った残像。まさしくその圧倒的存在感を利用した分身であった。すぐにシーザーの位置を感じ取って拳を振りぬくが、戦場の森林地帯を足場に捉え、さらにオドを空中浮遊に回して機動するシーザーを容易く捉えることはできない。
 そしてミサキはオールイーターからは逃げなかった。その口を両腕で掴み、喰われないように怪力で支える。オールイーターの力もレオ・レガリスと比肩するものである。それを真っ向から対抗できるのは、ミサキの持ち前の怪力があってこそである。
「世界救うんだ、命の一つくらいかけないとね」
「見事な力だ。だが、オールイーターはすべてのエネルギーを喰らいつくす!」
 腕力であれば大丈夫と思っていたミサキだが、その力のエネルギーを吸い、力を増すミサキ。拮抗している力が崩れそうになる。だが彼女もまた楽観的ではない。
「まあ、五体不満足になったって、こいつを倒す一助になれると信じて、力を使うよ!」
 そして発動するは、さらなる力を引き出しす能力「持て余したモノ(ザ・パワー)」。ミサキの持つ従来の怪力を超える力を発揮してオールイーターの口を押し戻す。だがエネルギー吸収からは逃れられたわけではない。
「技術も知識も無い僕だ、やれることなんて……そうだな、精々が時間稼ぎだ」
 そう、稼げても5秒か10秒か。だが部位一つ抑えられれば、きっと、仲間が攻撃する隙を作れる筈。それを信じてありったけの、限界を超える力を振り絞るミサキ。
「僕は一人じゃ何も出来ないからね、頼んだよ」
「そうか、ならば死ね!」
 オールイーターの吸収能力でミサキの力を吸いつくし、その生命を喰らわんとするレオ・レガリス。
「準備は整った」
 だがその稼いだ時間は決して無駄にはならなかった。シーザー・ゴールドマン。その男が創り出した燃え盛る「疑似太陽」がそれを物語っていた。
「これに勝てるかね、大魔王?」
 これこそ能力「シドンの栄華(デウス・アニマ)」。創造と破壊と維持の魔力を総動員して創り出した、力の結晶。太陽はさらに灼熱を纏い、直径を大きくして、敵を焼き尽くさんと煌々と森林を照らす。
 そしてシーザーは全力を持ってその疑似太陽をレオ・レガリスに叩きつける。背後から食らったレオ・レガリスの肉体は触れた肉体から凄まじい高温で焼却され、肉体が滅んでいく。
「ぐおおおおおおおおおおおおおお!」
 背中と片腕が焼き尽くされたところで、シーザーの疑似太陽から逃げ出そうと跳躍をするレオ・レガリス。だが彼は一つ忘れていた。オールイーターの口を掴み続けているミサキがいることに。
「逃げるなよ、大魔王!」
 そしてその口を最後の一滴まで絞り出した怪力でオールイーターごと、レオ・レガリスを投げ飛ばすミサキ。その先に待つのは、シーザーの魔力を注ぎ込み続けている、滅びの太陽。
「がああああああああああああああ!」
 身体の右半分から突っ込んだレオ・レガリスはその太陽に焼き尽くされる。その強大な筋肉が焼け、骨は溶け、内臓は塵と消えていく。そして身体の半分が太陽で消滅した時点で、エネルギーを使い果たした太陽が消滅する。
 レオ・レガリスは身体の半分を失い、頭部も半分失っている。だがまだ生きていることに、シーザーは賞賛を与えるほかない。
「すさまじい生命力、さすが魔王だ」
「……だが、負けだ。知恵を得ても、活かせなかったことが、俺の敗因、か」
「無駄な知恵は白痴と変わらない、か。知恵を得たばかりでよく分かっている様だね」
 知恵を使っても同じこと。そのシーザーの言葉に、暴虐の王は自嘲気味に笑う。
「ククッ……、やはり、慣れないことはするべきではない、な」
 その言葉をきっかけにレオ・レガリスの身体は崩壊をし、その身体は塵一つ残らなかった。残るのは、美しい大樹の森のみ。だが美しい滅びを見て、それが紙一重だったとミサキは思う。そして大魔王との戦いはまだまだ続くと気を引き締めたのだった。

 こうして知恵を得た暴虐の化身、大魔王第二形態「レオ・レガリス」は滅び去った。だがまだ奥底には大魔王が存在し、多くの困難が待ち受けているだろう。
 だがしかし、力を結集した猟兵達の力は無限の可能性を誇る。ファーストダンジョン攻略を信じ、その歩みを止めることはないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月08日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト