妖狐ちゃんは『おふ』したい(ただし来るのはイェーガー)
●なんか怪しい
サムライエンパイアの一角、ある町人たちがこんな会話をしていた。
「聞いたか? 例のうわさ」
「ああ、浅草で何やら『おふ』なるものが開かれるとか」
「『おふ』って何だろうな。興味あるから俺も見に行きたいが、いつだっけ?」
「確か、明日だったような。武士のお偉いさんとかも来るらしい」
「誠か、これは俺も見に行かねば」
●『おふ』の正体
場所は変わり、浅草のとある屋敷にて。
「いいですか、皆様。これより『おふ』が行われます」
白い髪をした妖狐は自身の配下の妖狐たちを集めるとそう言いだした。
「ですが、目的はあくまでこれにつられてきた人間の精を集め、そして殺すこと。どなたにそれを行うかは任せますが――ああ、そういえば武士のお偉いさまも来るんでしたね」
配下妖狐のうちの1人がうなずくのを見て、白い妖狐はまた続ける。
「『おふ』なる催しの存在を説明したら民にまで広く周知させてお祭り騒ぎにまでしてくれました――私たちにとってこれ以上の追い風はありません。なんとしても、いい精と生を奪ってくるのです」
はっ! という声が大量に響き渡った。
●これは破壊しないといけないオフ?
「事件だよ、猟兵のみんな」
いつものようにそう語り始めたのは水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)。
「サムライエンパイアの浅草で、なんか妖狐たちがイベントを行うみたいなんだ」
妖狐がイベント? という声があちこちから出てくる。まさか……という声も。それに応えるかのように。
「うん。罠」
可奈は明確にそう断言して見せた。
「スタッフの中にオブリビオンの妖狐の忍者と妖狐の少女がいるみたいなんだけど、もともとこのイベント自体その妖狐の少女が提案したものらしくてね」
猟兵たちの中の妖狐が察したような顔をする。そうか、あれが欲しいのだろう、と。
「現地の人々は素直にその『おふ』と呼ばれるイベントをお祭りの1つとして楽しもうとしているみたい。そこにオブリビオンの妖狐がスタッフ側で罠を張っていては、とんでもない被害が出るのは目に見えている」
と、いうわけで撃破してきてほしい、と可奈は言うがさらにつけたして。
「――ただ、何もイベントごと破壊する必要はない。みんなに行ってもらうのは開催される直前なんだけど、スタッフたちが集まるより少し前にオブリビオンの妖狐たちがいったん作戦確認などのためにある屋敷に集まるから、そこを急襲する」
ある程度スタッフのオブリビオンを倒せば主犯格も出るだろうと付け足す。
「主犯格は妖狐の少女。温厚な性格なんだけど、今回の作戦の立案者だけあってか、イベントが始まると参加者のふりをして次々に参加者の精と生を奪おうとするみたい」
これさえ倒してしまえば、ただの無害なイベントに過ぎない、と言った。
「もっとも、オブリビオンの妖狐に提案されたイベントともなれば次があるかはわかんないけどね。となればまさに一期一会のいい機会だ。現地の人たちともわいわいしちゃえばいいんじゃないかな? 戦闘している間に人間スタッフの方も準備進めていると思うし、全力で楽しんだり手伝いしたりするのもみんな歓迎すると思うよ」
じゃあ、みんなの健闘に期待しているよっ、と言いつつもどこか、何かを期待するような眼をする可奈だった。猟兵たちは後でこの期待に応えてもいいし、応えなくてもいい。
結衣謙太郎
東京オフお疲れ様でした。結衣も楽しませてもらいました。
そんなわけで結衣です。時期狙いとはこのことよ。
ただしこのオフはそのままでは危険なオフ。先に危険なスタッフの排除をお願いします。
一仕事終わった第三章ではいよいよオフがスタートします。
ここでは可奈ちゃんを誘えます。誘いたい場合はプレイングでその旨をお願いします。
あ、可奈ちゃんの期待には別に応えてあげなくても構いません。
第1章 集団戦
『妖狐忍』
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POW : 魅了の術
【全身】から【魅了の術】を放ち、【幻惑】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : 小刀一閃
【小刀】が命中した対象を切断する。
WIZ : 狐火
レベル×1個の【狐火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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カナタ・アマガ
【WIZ】
楽しいオフ会を陰謀に使うなんて、絶対許さないんだから!
【エレクトロレギオン】で人海戦術よ。65機の猫型機械兵を会場の隅々に展開して、怪しい奴を探すわ【情報収集】
敵を発見次第、近くの機械兵をそこに急行させて、一斉放火よ。相手も狐火をはなってきたら、機械兵を操作して、回避させる。【空中戦】なら、こっちに分があるわ。
あと、敵を発見したら味方にも機械兵を回して居場所を知らせるわ。ウチは元々、サポート役だし。無理に相手を倒すんじゃなくて、相手をその場に足止めすれば、みんながなんとかしてくれるわ。【時間稼ぎ】
●現地着、捜査開始
カナタ・アマガ(スペースノイドの電脳魔術士・f06745)は現地に着くと早速大量の猫型機械兵を展開した。
現地近くの屋敷を手当たり次第に漁っていく。1つはずれ、2つはずれ。自分へと次々と外れ報告が来る。
65機全部が外れ報告を出したのを見てカナタはふと思考を巡らせる。そんなわかりやすいところで会議しているかな、と。
ならば、と次は屋敷の裏庭や2階など、表からはわかりにくい部分に絞って捜索する。
すると19機目からヒットの報告が出た。
すぐにカナタと64機の猫たちが位置情報を得た狩人の如く現地へ向かう!
●乱入
「では、作s――何この猫、かわいい……」
「! お逃げください、それは兵器です!」
銀の妖狐が猫型機械兵をなでようとすると、妖狐忍が前に出てかばうように守る。
猫の機械兵が妖狐忍たちに攻撃を仕掛ける!銀の妖狐が逃げ、妖狐忍が次々に前に出る。ある者は地に足をつけ、ある者は空中から攻撃して破壊しようとする。
だが。
空中戦はこちらに分があった。
追って次々に出てくる猫型機械兵。そしてカナタがついたとたんにさらに統率を取れた行動をする猫型機械兵たち。カナタの得意とする電脳と現実の融合(どうき)。 相手が空中から狐火を放とうとも、カナタがそれを的確に見抜いて回避させる。そして狐火を放った妖狐忍の術後硬直を狙って空中から攻撃すれば、うっ、と1つ声を出して妖狐忍が地に落ちる。
だが、カナタはあくまでこれは時間稼ぎだと思っている。その証拠に、いくつかの猫型機械兵がエンゲージを離脱していった。他の猟兵に場所を知らせるためのものだ。すぐにこれ以上の戦力の奴が来ることを、それを目撃した妖狐忍は察知し、冷や汗を垂らすのだった。
成功
🔵🔵🔴
ソフィーヤ・ユリエヴァ
『おふ』。聞き及んでいますの。日々仕事に追われた者を癒す憩いの時間
それを餌に人の生と精を奪おうとするなど、許し難い悪徳で……精ってなんですの?
私も妖狐の女性に精を吸われてしまいますの?なんだかそれは、イケナイ雰囲気が……(頬染め
そういう意味じゃありませんの?(がっかり
●戦闘
からくり人形を操り、突撃刺突で攻撃しますわ
運命の操り糸を手繰り、敵を盾に
小刀一閃で繰り糸が断ち切られようと再度繋ぎ直します
【聖女の信奉者】の協力を得て連携致しますわ
魅了の術はやめてくださいまし。その術は私に効きますわ!
本当にふかふかお胸ともふもふ尻尾に魅了されたら、私の信徒に幻惑を解いて貰いますわ。ハリセンとかで
アドリブ歓迎
●聖女が魅了されるという
「ここにいましたの?」
ソフィーヤ・ユリエヴァ(人間の聖者・f10512)が戦っている現地へと到着する。さっそく攻撃に移ろうとからくり人形を操り、突撃刺突をさせる。しかし敵もさるもの、小刀でその糸を斬っていく。
「あら、私、困りましたわ。誰か力を貸してくれません?」
それに応じるかのように、彼女の熱狂的な信徒(しかも全員女性)が次々と現れては人形の糸をつなぎなおしていくスピードが速まっていく。
だが。
一人の妖狐忍が隙をついてソフィーヤに抱き着いてきた。
「あら?」
と、最初は驚くも、そのもふもふの尻尾、ふかふかの胸に魅了されてソフィーヤの顔が綻ぶ。
(このまま私も妖狐の女性に精を吸われてしまいますの?なんだかそれは、イケナイ雰囲気が……)
ちょっとソフィーヤの頬が染まるが、そういう意味ではない。たぶん。
あとこのソフィーヤの変化に気づいた信徒がハリセンでソフィーヤの頭を叩く、だがソフィーヤは目覚めない。まるで毒林檎を食べた白雪姫。
……このせいで大惨事。
「ちょっと、貴女なんでソフィーヤ様を殴っていますの!?」
「貴女だけソフィーヤ様に触るのは私が許しませんわ!」
「いやそれ以前にソフィーヤ様が起きませんわよ!?」
「そもそもソフィーヤ様を殴るなんて、許されることではありませんわ!」
……信徒たちの間に大戦争が勃発してしまった。これでは人形の修復どころじゃない。その隙に別の妖狐忍によってからくり人形の本体が次々に破壊されていく。
「うまくいきましたね」
「ええ、突撃隊の中に魅了担当を入れておく……ここで役に立つとは思いませんでしたが。
私の日頃の勉強が役に立ちましたね」
妖狐忍の1人と銀の妖狐はそれを傍目に見ながらほくそ笑むのだった。
失敗
🔴🔴🔴
竹城・落葉
オフ……。我はそうした催しに参加した覚えは無いが、何故か楽しかった記憶があるぞ……?まぁ、いい。まずは妖狐忍を倒すとしよう。
我は『剣刃一閃』で妖狐忍を切り伏せていくぞ。戦闘中は冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情かつ無言で攻撃を仕掛ける。我は元武将。サムライエンパイアで悪行を働くオブリビオンめ、この世界の出身である我の剣捌きを受けて見よ!
そうだ、思い出したぞ!それを開催するのはトミー――(これ以上言うと危ないので、マスターさんのお好きな方法で中断させて下さい。勿論、最後のプレイングは省いて頂いても構いません)
●それ以上はいけない
「オフ……。我はそうした催しに参加した覚えは無いが、何故か楽しかった記憶があるぞ……?」
なんか謎の電波を受信している気がする竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)。
「まぁ、いい。まずは妖狐忍を倒すとしよう」
と、気合を一度入れなおすと獲物に手をかけ集中する。そして目つきが変わったかと思うと、妖狐忍たちの群れの中に飛び込んでいき、刀で次々と妖狐忍たちを蹴散らしていく。
その冷酷な雰囲気と表情もなく、かつ無言で仕留めていく様は、まさに殺戮機械。元武将としてのそれか、あるいは多重人格によるものか。はたまたどれでもないのか。妖狐忍たちが胸やら尻尾やらでどうにか魅了をしようとするが、それにも一切表情の1つ、眉の1つすら動かさずに斬り伏せていく。
「まさか、魅了の効かぬ者がいるとは……!」
1人、また1人と妖狐忍達が倒れる中、どうにか言葉を上げたその個体を見て落葉は嘆息した。
(来世に期待するんだな。まあ、骸の海に戻る以上、貴様の来世なんかがあるかは不明だが)
そう思いつつもあらかた片づけたところで、ふと、落葉は手を叩いた。
「そうだ、思い出したぞ!それを開催するのはトミー――」
話の途中だが妖狐忍だ! 後ろからバックアタックしてくるぞ!
――戦場では、一瞬の油断が命取りだ。彼女はそれをわかっている。
すぐに思考を停止し、先ほどまでの無表情に戻ると、後ろから攻めてきた妖狐も倒していくのだった。
勢いが傾くことこそなかったが、まさしく彼女の戦いは一騎当千そのものだった。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
うふふ、素敵な狐さん達ね。
オフ会で精を吸うなんてイケナイ子♪
でも、自分達が食べられちゃう可能性は
考えていたかしら?
狐火は【衝撃波】で打ち消し
接近してくる子には【呪詛】を唱え
その苦しみで動きを鈍らせ【見切り】で回避。
すかさず相手を抱きしめ
胸を押し付け、耳や尻尾を撫で回しつつ
首筋に噛み付き【吸血】
快楽と共に逝かせてあげる♪
あら、魅了?
そんな事されたら……
「貴女達の亡骸(み)も 魂(こころ)も、私のモノぉぉっ♪♪」
『リザレクト・オブリビオン』発動。
召喚された騎士と蛇竜は私と同じ強さ、つまり技能も使える。
倍の【衝撃波】や【2回攻撃】で蹴散らすわ!
これでずっと一緒。
亡骸も、死霊も、大切にするからね……♪
●逆魅了……だと
続いて現場に現れたのはM疑惑のある半吸血鬼、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の姫君・f10671)。それに気づいた妖狐忍たちがドゥルールに狐火を飛ばしてくる。ドゥルールも悲愴の剣から衝撃波を放つが、数が数、おされてしまう。そこに近接部隊が飛んでくる、が、これは呪詛で動きを鈍らせて回避する。
「小癪な真似を、魅了部隊、行け!」
妖狐忍のうちの1人が叫ぶ。先ほど効果てきめんだった魅了部隊。攻撃に気を取られているドゥルールを思いっきり抱きしめ魅了にかかる。
――相手が悪かった。
ドゥルールはすかさず相手を逆に抱きしめ返し、妖狐忍たちにも負けない胸を押し付け、耳や尻尾を撫で回す。
「あっ、そこは……」
これ、ドゥルールではなく妖狐忍の声。逆に妖狐忍の方が感じられるという形勢逆転。相手の顔が綻んだのを見ればすかさずドゥルールは首筋に噛み付き吸血する。
「あっ、ああーーーー♪♪」
「貴女達の亡骸(み)も 魂(こころ)も、私のモノぉぉっ♪♪」
「はっ、あぁ、あぁああーーん♪♪」
……えー、どんな状況なのかは想像力にお任せします。
さすがにこれには救出をしようと妖狐忍たちが慌ててドゥルールを引きはがそうとするも、その様子にドゥルールの顔が一瞬、にやける。吸血に使うとがった牙をのぞかせながら。
瞬間、彼女たちを守るように現れるのは死霊の騎士と蛇竜。
――2体はドゥルールと同じ力を持つ、つまり――衝撃波なども使える。
ドゥルールたちの楽園を守るかのように、近接部隊に多数の衝撃波が浴びせられていく。
数刻して、ドゥルールと楽園を築いていた妖狐忍が地に伏せるころには、死屍累々の山が築かれていた。それを見てドゥルールはつぶやく。
「これでずっと一緒。亡骸も、死霊も、大切にするからね……♪」
きっとこの妖狐忍たちはこの後彼女だけの楽園に行くのだろう。どことなく、いい気分で。なんかいろんな意味で怖いけど。
大成功
🔵🔵🔵
モモイ・ヴァライス
貴様らのような人を人とも思わぬ妖狐など肉親に現役が一ダースはいるんだ。ま、このような派手なことしなくとも皆若いが。
私を魅了するというなら、いい男でも連れてくるべきだよ。ま、骨抜きにして返り討ちだが。
他の猟兵から逃れて増援を呼ぼうとする者たちに回り込むように登場し、
魅了には魅了で対抗しながら【フォックスファイア】でもって妖狐忍を焼いていこうか。
身分違いの恋と狐火でときめいて焦がれてしぬがよい。
「おふかいなんだろう?モモイさんもすたっふに混ぜておくれよ。君達には変わりに休暇をくれてやろう。骸の海で過ごす日曜日をな」
●さてはブラックだなこれ
「増援です、増援を連れてくるのです!」
銀の妖狐が叫ぶ。気づけばスタッフ妖狐忍たちも結構な数が蹴散らされており、そろそろ増援呼ばないと全滅の危機もあるほどだった。
うなずいた妖狐忍たちの一部が猟兵の隙間を縫うように駆け抜け、増援を呼びに入口に戻ろうとする。しかしそれを塞ぐように現れたのが。
「おっと、どこへ行く気だい?」
モモイ・ヴァライス(日曜日よりの使者・f04217)、彼女たちと同じ妖狐だ。が、感じている思いは違う。
「貴様らのような人を人とも思わぬ妖狐など肉親に現役が一ダースはいるんだ。ま、このような派手なことしなくとも皆若いが」
妖狐忍たちが魅了しながら狐火を放ってどうにか動きを止めようとする。動きさえ止めればいい。増援を呼ぶのが目的なのだから。ここさえ突破すれば。
しかしそれを見てモモイは一笑する。
「私を魅了するというなら、いい男でも連れてくるべきだよ。ま、骨抜きにして返り討ちだが」
結婚をしたくないから骨抜きにするのか、それとも純粋に――いや、これ以上はやめておこう。こっちに狐火が飛んでくる。
モモイは妖狐忍たちを魅了しつつ道を塞ぐように狐火を放っていく。魅了された妖狐忍たちが飛び込んでいっては狐火に焼かれる。狐火の恐ろしさは自分が一番知っているはずなのに、魅了って怖い。
「おふかいなんだろう?モモイさんもすたっふに混ぜておくれよ。君達には変わりに休暇をくれてやろう。骸の海で過ごす日曜日をな」
それを聞いた妖狐忍たちははっとしたかのように次々に叫ぶ。
「我らに日曜などない!」
「あのお方のためならば週休0日でも働く!」
「それが我らの在り方だ!」
はっはーん、こいつら、【慣れちゃった】たちかな? 狐火は、彼女たちの心ではなく魂に火をつけちゃった。
こうなっては多勢無勢。数を減らしてはいるが、突破しようとする妖狐忍たちの勢いに徐々におされていくモモイなのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
御狐・稲見之守
……第六では名刺どうすんじゃろ。いやそれは置いといて。
[WIZ]ふふふ。ふふふのふ。UC「魅了の術」で彼奴の動きを封じてやろう。
かぁーっ! ワシ真の姿になれんの残念じゃなー! かぁーっ!
あさて、魅了の術で妖狐忍をどうするかじゃが
折角であるしMS殿にどうするか描写丸投げしてしまおう。
この辺が限界ってあたりまで。
(※こんなふざけたプレ蹴ってもいいし蹴らなくてもいい)
●よーし、その挑戦状受けてたとう
「なんじゃ、騒がしいのう」
増援を呼びに逃げようとする妖狐忍たちの前に立ちはだかるように現れる御狐・稲見之守(お稲見さん・f00307
)。……【魅了の術】を使う以外まるなげ、だと? よし、ならばそのように。
御狐は妖狐忍たちの方を見つめる。新しい猟兵の出現に警戒した妖狐忍たちが狐火を放っていく。それを御狐は、かがむようによけた。頭に手を付け、体育座りのような恰好をして。そしてそのまま、目に涙を浮かべながら、妖狐忍たちに訴えた。
「ねえ、わしの大切なものがこの上にあるのじゃ……一緒に……取りに行ってはくれんかのぅ……?」
涙ながらの訴えに、妖狐忍たちのうちの1人が御狐に近づく。
「ち、ちなみに、どんなものなのだ……?」
「に、人間の……言わせるな、恥ずかしい……」
ふむ、と妖狐忍は思う。そして。
「猟兵に気をつけろ。いくぞ、ついてこい」
その妖狐忍の動きにえっ、と思う妖狐忍がいるも、御狐が通り過がった瞬間、何かにとらわれたかのように御狐の後をついていった。
さて、元の場所に戻ってきて。
「で、人間の何だ? どこにある?」
と、真っ先に戻った妖狐忍が尋ねる。御狐が返した答えは。
「に、人間の――」
「人間の?」
「人間の『おふかい』なる催しを壊そうとするお前らの命じゃよ!」
「なっ、ばかな!」
「我らはいつの間に騙されていた!?」
御狐が手刀で次々と自身の魅了した妖狐忍たちを気絶させていきながら、説明をする。
「くふふ、わしの幻惑はどうじゃ? わしが仲間の小娘に見えたじゃろう?」
そう、御狐は幻惑で彼女らの仲間のふりをし、おねだりをしつつ誘導することで妖狐忍たちが増援を呼びに行くことを封じたのだ。通りすがったとたんに何かにとらわれたのは、彼女の全身から放たれる幻惑にとらわれたのである。【幻惑】のそもそもの意味は『ありもしないことで目先をまどわすこと』、こういうこともできるだろう。
増援部隊、全滅。
しかも、幻惑に騙された。
これほどの屈辱はないだろう。
――あ、真の姿になれないの残念そうだったから赤いやつだしておくね!
成功
🔵🔵🔴
ソフィーヤ・ユリエヴァ
はふ。ふかふかでもふもふ……夢見心地でしたわ……♡
精気を吸われてくてっとして蕩けつつも、私大復活ですの
ふふ、愛らしい狐さん。もう一度いらしても構いませんのよ?
魅了されたままの振りで誘い、【絶望の福音】で躱しますわ
ごめんあそばせ。もう魅了は解けていますのよ
人形遣いとしての業を封じられましたわ
けれど、それが何だと言うのでしょう。私は聖者でしてよ(聖痕から輝きを放ち
抱きしめるのは、貴女ではなく私からですの(抱擁して包み込むように浄化し骸の海へ還し
私の信徒達もなだめておきませんと
喧嘩はめっ、ですわ。でも私の為と想ってくれたことは嬉しいですの
仲良く頑張ってくれたらご褒美に皆にハグしましょうか
アドリブ歓迎
●わたしはしょうきにもどった
「はふ。ふかふかでもふもふ……夢見心地でしたわ……」
先ほど深い眠りについてしまっていたソフィーヤ。ここにきて精気を吸われて蕩けたような顔をしつつもどうにか正気に戻り目を覚ました。
「ふふ、愛らしい狐さん。もう一度いらしても構いませんのよ?」
と、あたかもまだ魅了されているようなふりをしながら軽く妖狐忍たちを挑発する。
すると残った妖狐忍たちがソフィーヤのもとへと向かっていく。そして小刀でその柔肌に傷をつけようとする――
――だが見えていた。
ソフィーヤのUC、絶望の福音はそれを見抜いていた。
ソフィーヤは踊るように攻撃を回避していく。
少し服の袖の部分が斬られたが、体に支障はない。
(――人形は、すべて壊された。人形遣いとしての業は封じられましたわ――)
と、ソフィーヤがふっと目をつぶれば、彼女の聖痕が輝きだす――
(――けれど、それが何だと言うのでしょう。私は聖者でしてよ!)
双眸をカッと見開くと、突撃してくる妖狐忍たちを、逆に抱きしめる。すると、浄化の力で妖狐忍たちが浄化され、骸の海に還っていく。
突然消えた仲間に唖然としながらも、次々と妖狐忍たちが向かえばそれをまた抱擁し、浄化する。
全てを包み込み浄化させていくその姿は、まさしく聖者そのものだった。
そうして妖狐忍たちがほとんど消えた後で。
「あっ、そうですわ」
と、先ほど内紛を起こしていた自分の信者たちの方を見る。するとソフィーヤは。
「喧嘩はめっ、ですわ。でも私の為と想ってくれたことは嬉しいですの」
と、一喝しつつも一人一人抱きしめていく。抱きしめられるたびに蕩けたような顔をする信者たち。信者たちも、書いてないところで頑張っていた、それを労うような抱擁だった。この辺も、彼女が信者を持つほどのカリスマを持つ所以の一つなのだろう。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『『妖狐』小町』
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POW : 妖狐の蒼炎
【青白い狐火】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : クイックフォックスファイア
レベル分の1秒で【狐火】を発射できる。
WIZ : コード転写
対象のユーベルコードを防御すると、それを【巻物に転写し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
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●銀の妖狐
「皆さんやられてしまいましたか」
状況を見ていた銀の妖狐――小町は前に出るとそう言った。
「私も最初は素直に人間の皆様と交流を深めたかったものです――ですが――ここまでやられて私が黙ってみているわけにもいきません。此度の『おふ』は必ずや成功させないといけないもの――」
小町は情に訴えかける嘘をつきながら巻物の紐をほどき、展開すると猟兵たちを見つめる。
「猟兵の皆さま、退場時間です――これ以上居座って邪魔をするのならば、私も容赦は致しません」
これまでの妖狐忍たちよりは強そうな少女との戦い。
外では人間たちが順調に『おふ』の準備をしている。
人間たちの被害を防ぐためにも猟兵たちは今一度、戦闘態勢を取るのだった。
竹城・落葉
何を言うか。まだオフは始まっていない。つまり、貴様はオフが始まる前から会場の近くをたむろしている。そうした行為は近隣の方々に迷惑を掛ける事を知らぬ訳ではあるまい。貴様には入場規制――すなわち、死――を与える必要があるな。
我は『剣刃一閃』を用いて切り伏せる。戦闘中は冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情で攻撃を仕掛けるぞ。敵は先程の集団を率いていたボス、心して掛からねば。ここは絡め手で行こう。我はオフ会で恒例の名刺交換を装い、【残像】で姿を消して【だまし討ち】からの【2回攻撃】を仕掛けるぞ。
ちなみに、名刺を作るのには時間が掛かった。購入した用紙がプリンターに対応していなかったからな……(遠い目)。
●徹夜勢死すべし、慈悲はない
(敵は先程の集団を率いていたボス、心して掛からねば……ここは搦め手で行こう)
今一度気を引き締めた落葉は一瞬で小町の真正面に立つと、脇から何やら長方形の紙を取り出し、小町に渡そうとする。
「どうも、私はこういうものです」
「あ、これはご丁寧に、私は――」
と、小町が気が付いた時には落葉は消えていた。
「残像ですか!」
気づいた時にはもう遅い。小町の後ろに素早く回り込んだ落葉が首をはねようと刀を振るう――。
――見切られていた。
一閃、小町は身体をのけぞらせるように首への一撃を避け、返す刀も小町が左腕で掴み、そのまま刀を通して落葉の体に青白い狐火が燃え渡る。
「……っ!」
今までの妖狐忍の狐火とは比べ物にならない妖力に、落葉は一度距離を取らざるを得なかった。
「くっ……!」
落葉は刀を闇雲に振るい、狐火を払う。その様子を見た小町が苦笑した。
「残像だとわかれば、その後どういう行動をするか考えるのは容易です。古来から首をはねてきましたものね、サムライの皆さまは。」
「ちっ……徹夜でたむろして近隣の方々に迷惑を与える貴様らに、入場規制という名の死を与えてやろうと思ったら!」
「ふふ、入場規制はそちらの方です。『すたっふ』の誘導もないうちから来ることは万死に値します」
小町はそう言いながら近くに落ちてあった小さな紙を燃やす。それは先ほど罠に使おうとしていた紙。その正体は――
(せっかく私が購入した用紙が『ぷりんたあ』に対応していなくて苦戦しながら作った名刺が……!)
罠に使おうとしていた名刺がことごとく焼き払われたため、次の一手を考えざるを得なかった。
苦戦
🔵🔴🔴
モモイ・ヴァライス
入場料が精気と生はちと暴利が過ぎるし、倒れる者などあれば二次会もテンサゲだ。それに次に会場を借りるにも苦心する。
それにこういうマネされるとまともに生きてる妖狐の肩身が狭くなるのだよ。人は飽かせず生かさず殺さず絞るものだ。余所者に好き勝手されたではたまらん。
などと言いくるめじみた事言いつつ【全力魔法】。
回避ないし着弾したところを狙い【フォックスファイア】でもって相手へ追撃を仕掛ける。
なかなかその速度と立ち回りが無視できんのでな、距離をとった飽和攻撃と行こう。
後はどれだけその体力と妖力を削れるかを荼枳尼天に祈るばかりだよ。
「だが、入場料が精気と生はちと暴利が過ぎるし、倒れる者などあれば二次会もテンサゲだ。それに次に会場を借りるにも苦心するんじゃないか? お前らも1回こういうことやっただけで終わるたちじゃないだろ」
同じ妖狐の視点から言いくるめようとするモモイ。
「それにこういうマネされるとまともに生きてる妖狐の肩身が狭くなるのだよ。人は飽かせず生かさず殺さず絞るものだ。余所者に好き勝手されたではたまらん」
「なるほど、では私たちはまともに生きてないと」
小町の静かな微笑に影が入る。
「ああ、残念ながら、な」
小町をトークに集中させた隙にモモイが杖を素早く出したと思えばそこから全力の炎が小町へと向かう!
「っ!」
小町が大きくよけた勢いで床にしりもちをついたのを見るとモモイは跳びあがり、表情をにやけさせながら狐火を当てに行く。
「きゃああっ!」
目をつぶる小町が床ごと燃えていく。その様子を見たモモイは一度距離を置いた。
(さて、これでどれだけ削れたか。荼枳尼天に祈るばかりだね)
やがて炎の中から姿を現した小町は、静かに怒っていた。
「やりましたね、猟兵の皆さん――私も、堪忍袋の緒が切れました」
服のところどころを黒く焦がしながら、じっとこちらを見つめる小町には、まだまだ余裕がありそうに見えた。
成功
🔵🔵🔴
カナタ・アマガ
人間との交流を深めたかった…ね。
でも、悪企みに使った以上、見過ごすわけにはいかないわ。
ウチらが、あんたを止める!
【バトル・インテリジェンス】を起動!【エレクトロレギオン】70機をウチとAIドローンが分担して操作するわ!手数で圧倒するわよ!
【狐火】を飛ばしてきたら、猫型機械兵の砲撃で相殺、さらに、相手の対応が間に合わない勢いで、攻撃を加えるわ。面単位に広く攻撃することで、相手を追い込む【範囲攻撃】
機械兵も、空中で広く展開して、いろんな方向から攻撃【空中戦】
倒せなくてもこれだけ攻撃を喰らったら流石に、消耗するでしょ?【時間稼ぎ】
味方と戦うなら、援護射撃に徹する。
アンタとは、違う形で会いたかったわ。
「人間との交流を、深めたかった――」
カナタは、しばし小町のその想いに目をつぶる。
「――でも、悪だくみに使った以上、見過ごすわけにはいかないわ」
カナタは猫型機械兵を自身の目の前に大量に展開し、攻撃を浴びせていく。
小町は素早く跳びあがりカナタよりはるか上の空中に逃げようとするが、目の前を見て驚愕の表情を浮かべた。
「――見破られて、いる!?」
「甘いわね。空中にいれば攻撃が届かないとか思っていたわけ?」
空中に跳んだ小町の目の前には地上にも負けない数の猫型機械兵。そして、それらを指揮していると見受けられる――AIドローン。
小町は素早く狐火を飛ばすが、それも猫型機械兵の攻撃によって相殺されていく。空中で狐火を出した直後の無防備な隙を猫型機械兵に蜂の巣にされていく。地上に落ちてもなお、空中の様々な方向から攻撃していき、相手を立ち上がらせない。
(――時間は稼げたかしらね)
小町が立ち上がれず攻撃できないのを確認するとカナタは一斉射撃を止める。するとカナタは小町に近寄り、吐き捨てるように言う。
「アンタとは、違う形で会いたかったわ」
だが小町もまだ負けたわけではない。
「まだ……まだ、です……」
服のあちこちに穴があき、ところどころ黒く染まり、なおも立ち上がる小町。目の前の猟兵を倒し、自分一人だけでも『おふ』で搾り取る。そうすれば、きっとこの傷も治るはず。そう思っているから――
大成功
🔵🔵🔵
御狐・稲見之守
>赤いのだしておくね!
サンキューMS殿!
そうかそうか、そういう使い方をしてみようか。
[WIZ]さて、真の姿となって魅了の術と参ろうか。【催眠術】で化かしたりするのは妖狐の十八番ぞ。妖狐小町を幻惑しオフ会参加者0人の幻覚を見せて「実に空虚じゃありゃせんか」「妖狐小町敗北者、オフ会0人敗北者」と罵る…のも良いが、普通に魅了して自分が一糸纏わぬ裸であると錯覚させてみよう。
ふふ、かわいい顔をしておる(顎クイ)どうした顔が赤いぞ? さあ我の眼を覗くのだ。そこにはなにが見える…ふふ、そうだ。お前は今なにも身に纏っておらん、生まれたままの姿だ。隠すものなどなにもないぞ…?
恥じる女子とは良いものであるな。
●
「では、わしの本領発揮といこう」
御狐がぐっ、と力を入れると、一気に御狐の背が2倍くらいに伸び、胸も尻も風船を膨らますように大きくなる。ご都合主義のように着ている巫女服も巨大化すれば、手にしている剣の錆が取れる。そう、これが御狐の【真の姿】――かつて祀られた神が、その姿を現した。
御狐は意地で立ち上がる小町に歩みながら、先ほど妖狐忍たちにしたのとは単位の違う、まさに妖狐の十八番としての化かし、魅了をかける。今の彼女は、歩くだけで魅了し、そして目を覗くだけで相手を彼女の世界に落とし込む――
(せっかく開いた『おふ』に集まった人間が0人――というのも考えたが、ここは素直なものにするか)
小町の顔に限界まで自分の顔を近づける。途端に小町の顔が赤くなる。
「ふふ、かわいい顔をしておる……」
そのまま御狐は小町の顎をクイッとし、視線を自分の眼に誘導する。
「どうした、顔が赤いぞ? さあ、我の眼を覗くのだ。そこにはなにが見える……」
眼の中――白く靄がかかる中に、小町が見たのは――床に落ちた、穴があき燃え尽きた自分の服、そして――そこに映る自分は――柔肌を晒した、生まれたままの、姿。
「そうだ。お前は今なにも身に纏っておらん、生まれたままの姿だ。隠すものなどなにもないぞ……?」
手に持っていた巻物が落ち、小町の顔がどんどん赤みを増していく。そしてついには――
「き、きゃぁぁぁっ! み、見ないでぇぇ!」
御狐におもいっきりグーパンチし、胸を隠すように後ろを向いてしまった。
――当然、幻だ。ちゃんと現実では服を着ている。となれば、むしろこれはチャンスがうまれたと見える。
殴られた御狐は、というと。
「ふふっ、はははは! 愉快、これは愉快! やはり恥じる女子を見るのはよいものであるな!」
こんな感想を抱くのも、妖狐ならでは、だろうか。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
お胸は控えめだけど美味しそうな子♪
その清純そうな顔で
どれだけ精を吸ってきたの?
『リザレクト・オブリビオン』で死霊騎士と蛇竜を召喚。
騎士は私の傍で、蛇竜は飛翔させて【衝撃波】
地上と上空からの連続射撃よ
妖狐の蒼炎は打ち消せるはずだし
一方を狙えばもう一方からの攻撃を受けるから
クイックフォックスファイアも撃ち辛いはず。
無防備な私も騎士が守ってるしね
コード転写で死霊をコピーされても
【呪詛】を唱えての精神攻撃に切り替えれば
満足に死霊を操れないはず。
私は【呪詛耐性】あるから真似しても無駄
小町が弱ったら召喚を解除。
【ダッシュ】【見切り】で接近し、抱擁。
耳や尻尾を撫でつつ【吸血】して
貴女も私のモノにしてあげる♪
●その技はすでに見ている
「ふふ、お胸は控えめだけど美味しそうな子♪ その清純そうな顔でどれだけ精を吸ってきたの?」
先ほど妖狐忍たちを楽園に送ったドゥルール。再び死霊の騎士と蛇竜を呼び出すと、蛇竜は空中から、騎士は地上から衝撃波を放つ。
(この連続攻撃で、弱らせられるはず――あとは、近づいて、吸血してあげれば――)
と、ダッシュし始めた瞬間だった。
「一度見た攻撃に私がはまると思いましたか?」
次の瞬間、目の前が土煙に覆われる。思わず急停止して左腕で目を塞ぐドゥルール。何があったかと腕をどかして覗けば、衝撃波がこちらに襲いかかってくる!
「な、なによ、これ!ちょっと、あなたたち――」
言葉が最後まで出るより早く、衝撃波の1つが無防備なドゥルールに直撃する。思いっきり吹き飛ばされ、壁にたたきつけられれば自分の呼び出した騎士と蛇竜が消えるのを、朧げになる視界と臓腑が飛び出そうな気持ち悪さで見るしかない。
「その衝撃波は、すでに妖狐忍との戦いで見させてもらいました……しっかり、勉強させてもらいましたとも」
小町は青い光が消えていく巻物を手に掲げていた。そう、大量に衝撃波を放てば、たとえ1回の防御につき1度しか使えない技でも、使われる機会が多くなってしまう。
(ちっ、舐めすぎたわね――隙あらば吸血して私のものにしてやったものを)
体をどうにか起こしながらも、ドゥルールは朧げな視界を小町に向けた。
失敗
🔴🔴🔴
サリー・オーガスティン
お祭りにかこつけて、一般の方々に危害…ですか。
これはいけないな。
…ちょっと、これは驚かせちゃうかもだろうけど、南蛮渡来のカラクリ、ということで見逃して貰えれば良いんだけど…
(宇宙バイク・ジェイクのボディぽんぽん、と叩きながら)
【ゴッドスピードライド】で、兎に角妖狐の攻撃をかいくぐり、[2回攻撃、武器改造、援護射撃、一斉発射、スナイパー]で、スキを見付けて倒そう
…敵とはいえ、やっぱり女性型というのは、どうにも倒しにくいのがなぁ…。これってまさかの「女難の相」?
「お祭りにかこつけて、一般の方々に危害…ですか。これはいけないな。
……ちょっと、これは驚かせちゃうかもだろうけど、南蛮渡来のカラクリ、ということで見逃して貰えれば良いんだけど……」
と、宇宙バイク『ジェイク』のエンジンを叩きながらふかすのはサリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)。
「さ、いくよ、ジェイク」
言葉に呼応するかのようにジェイクが変形し、それにサリーが騎乗する。なんかどこか別の世界線で乗っていたらしい甲冑を思い出すが、気のせいだろう。多分。サリーは小町の放つ衝撃波も、次いで来る狐火もかいくぐっていきながら、手に持ったDragoon Musketとジェイクに括り付けたアームドフォートでちくちくと小町にダメージを与えていく。
「くっ、これでは出す隙もありませんね」
小町がふとそうつぶやいたとおり、徐々に勝負はサリーの方に軍配が上がりかけていた。否、サリーのスピードに小町がついていきにくくなった。――小町はここまでの戦闘で銃撃を何度もくらい、炎も浴びている。当然服はボロボロで、そこに銃撃となれば、柔肌に傷がつくのは自明だ。いくらオブリビオンとはいえ、痛覚からは逃れられない。止むことなき銃撃による痛覚は、狐火を出す速度を遅延させていた。攻撃は最大の防御とはよく言ったものである。
――ふと、銃撃をつづけながらサリーは思った。
(敵とはいえ、やっぱり女性型というのは、どうにも倒しにくいのがなぁ……。これってまさかの「女難の相」?)
本当に女難の相ならば、なぜ女性だらけのこの依頼に志願したんだろうボク、と自問自答しつつ、攻撃を浴びせていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
ソフィーヤ・ユリエヴァ
●信徒達が新しい人形を持って来てくれました
ふふふ、小町様。次は貴女の番でしてよ?
実の所私……ふかふかよりぺたぺたのほうがより好ましく思いますの!
さぁ、貴女も抱きしめて差し上げますわ(目的半ば忘れ
学習力の高い妖狐
なればこそ先程印象付けた抱きしめ攻撃を狙うフェイント掛け、瞳を見つめますの
私の【黒百合の祝福】で先程された魅了し返して差し上げますわ
魅了したところでぎゅぅ~っと抱きしめて、浄化の輝きをダイレクトに伝えますわ
別に抱きしめなくても輝きは届きそうですけれど……そこは好みの問題ですの
・転写され魅了されてもハグ狙い
ふふふ、精を吸われても、逆につやつやになる気がしますの……(恍惚ぐったり
アドリブ歓迎
●
「ふふふ、小町様。次は貴女の番でしてよ? 実の所私……ふかふかよりぺたぺたのほうがより好ましく思いますの! さぁ、貴女も抱きしめて差し上げますわ!」
ソフィーヤが銃撃に紛れながら手を怪しくうごめかせながら小町に近づく。真の姿にもなってないのになんかすごいオーラ出しているけど大丈夫なのソフィーヤ? というか目的忘れてない?
「くっ、ぺたぺたって何ですか! 私だって好きでぺたぺたになったわけじゃありません!」
小町!そこに反応するんかい!いや確かに御姿見る限りぺたんこだけど!
とはいえ、ソフィーヤの恐ろしさは先ほど妖狐忍たちとの戦いで学習済みだ。ソフィーヤもそれはわかっているようで、抱きしめようと飛びかかる――ふりをして、小町の眼を見つめる。
「私の眼を、見てくださいまし……」
「嫌です!」
全力で断る小町。目を巻物で隠して魅了する視線を防御する。そりゃそうだ、ここまでで彼女の怖さわかっているし、他の猟兵の目を覗いて魅了されたことあったもの。警戒するさ。
なので目から何か出ると思って目隠しのように巻物を展開したが、ビンゴ。防御した小町はそのまま巻物を自分に巻き付ける。
「でも、私の眼なら見つめてもいいです……よ?」
どことなくウルウルした目でソフィーヤに語り掛ける小町。しめた、とソフィーヤは目を見つめる。
もちろん罠です。
というか先ほど転写した魅了の視線です。
しかしソフィーヤは魅了されたとわかってもなお、ゆらりゆらりと小町に近づく。
「そんな、魅了が効いたはずじゃ
……!?」
「ふふふ……精を吸われても、逆につやつやになる気がしますの……」
そしてそのまま恍惚の表情で小町に抱き着く。
「私の精……存分に吸ってくださいますか……?」
聖痕が輝く中、小町の色々なところを触れば、小町は――
「あっ、そこは、ああ、あっ――」
――瞬間。
ひときわまぶしい輝きが放たれた。
そしてそれが消えたときには、ぐったりしたソフィーヤしか残っていなかった。小町は、聖痕に浄化されたのだ。
「ああ――いい気持ちでしたわ」
と、ソフィーヤはつぶやく。きっと天国で小町も同じこと感じているだろう。オブリビオンに天国があるか知らないけど。あっても骸の海だろうけど。
苦戦
🔵🔴🔴
第3章 日常
『お祭りのお手伝い!』
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POW : 全力で楽しむ!
SPD : お手伝い開始!
WIZ : 屋台を出すよ!
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●『おふ』開始
こうして、『おふ』を狙った卑劣な妖狐たち(まあこれ自体妖狐の罠だったけど)の企みは光に消えていった。
猟兵達が外を見れば、人間たちが手を振っているのがわかる。通りすがりに日頃の感謝の意を伝える者もいれば、屋台の方から手伝いの要請に手を合わせる者まで、さまざまな人間が集まっている。ゲストの武士のお偉いさんも到着したようで、さっそく楽しんでいる姿が見える。
猟兵たちは互いに顔を見合わせると、ひとつ、頷きあった。
手伝ってもいいし、全力で楽しんでもいい。いっそ、自分で新しい屋台などを出してもいいだろう。
さあ、一期一会の『おふ』を楽しもう――
御狐・稲見之守
憐れな妖狐よ……次はGWで会おうぞ。
さておき、おふ会場に来ているという戯作家の結衣氏にお会いしよう。
この度はワシの戯作を書いていただくにあたり
無茶ぶりをしてしまって申し訳なく深くお詫び申し上げ候(土下座
……え、このプレ赤丸3つ? あばばばば!
やはり敗北者ラップやった方がよかったかの。
●影武者、ともまた違うけど
「憐れな妖狐よ……次はGWで会おうぞ」
GWあるのこれ? また妖狐ちゃんかなんかが罠と化したオフ出すの? 日本縦断するのかな?
それはともかく、御狐はある人物を探しているようで、人ごみの中をかき分けている。
「おふ会場に来ているという戯作家の結衣氏――どこじゃろう」
え? 報告官呼ばれているって? ふははは、こんなこともあろうかと会場に「結衣」という名字の戯作家を用意しておいたのだよ!これでどうにか状況(シーン)にこの行動宣言書(プレイング)を絡ませられる……
御狐は手当たり次第に結衣はどこかと聞けば、その情報をもとに、やがて「結衣」という名字の戯作家のもとへとたどり着く。そして、挨拶するや否や。
「――この度はワシの戯作を書いていただくにあたり、無茶ぶりをしてしまって申し訳なく深くお詫び申し上げ候」
と、深く土下座した。突然のことに結衣(おふにいる方)も仰天。顔を上げてください、身に覚えありませんから、と焦ったように言う。しかし土下座のまま立ち上がることはなく、観衆からもなんだなんだと注目の的になってしまう。多分これ一番かわいそうなのは巻き込まれた結衣(おふにいる方)だと思う……
――あれ? こっち向いた? 土下座したまま眼だけこっち向いた?
「――このプレは、赤丸3つかの?」
判定したけど、赤丸は1つだったよ?
「そうか。次は敗北者ラップでも――」
「あの、もしよければ、その戯作の話を聞かせてくれませんか? ちょうど今書いている話の展開に煮詰まっていたところで、参考にしたくて――」
結衣(おふにいる方)が御狐に再び話しかける。どうやら次の戯作の参考にしたいようだ。御狐は自慢のように胸を張って今回の件を(人々が混乱しない程度に削ったり盛ったりしながら)語りだす。
さてさて、その話からどんな戯作が生まれるのかは、まだだれにもわからない……
成功
🔵🔵🔴
竹城・落葉
さて、オブリビオンの脅威も去りましたし、私はオフ会を楽しむとしましょう。今は業務中では無いので、日常生活用の人格になります。
戦闘中に焼かれた名刺ですが、実はまだまだストックを用意していたんですよね。参加者の方とお話をしつつ、名刺を渡そうと思います。私も名刺を猟兵になるまで知らなかったので、皆さんの反応を見て楽しむのも面白そうです。
あと、ゲストのお偉い方も来ているようなので、挨拶に伺いましょう。しかし、どこかで見た事があるような。……うっ、まぶしい!?思い出しました!貴方は――(この後の台詞は、マスターさんのお好きな方法で中断させて下さい。勿論、最後の部分は省いて頂いて構いません)。
ソフィーヤ・ユリエヴァ
狐さん達との交流『おふ』……実に素晴らしい催しでしたの(聖者の光キラキラお肌つやつや
まぁ、本番はこれからでしたの?
私はもう十分に楽しませて頂きましたし、お持て成し側と参りましょう
ぎゅぅ~っとして色々と分かり合えた小町様や妖狐さん達の『おふ』を成功させたいという願い
聖者として叶える時ですの(色々都合良く記憶改竄
【聖女の信奉者】達と共に、人形や操り糸、世界知識を用いて屋台のお手伝いをしますわ(力仕事は信徒がさせず
設営の他には、売り子や呼び込みですかしら?
女性客にばかり愛想が良い、ですか?気のせいではありませんの?(誘惑にこー
黒百合の祝福で魅了してしまったりするのは事故ですの
アドリブ&絡み歓迎
●事故、そう、あくまで事故
落葉は『おふ』の屋台を回っていた。オブリビオンの脅威も消え、まさに楽しむように、懐には雷おこしを入れ、左手は名刺(まだあったんだ)に手をかけながら。
(ここまで世間話をしつつ名刺を渡してきましたが――皆さん、驚かれてましたね。京の育ちかと間違われたこともありました)
礼儀正しい在り方が現地の人には京の人に思われたようだ。
(私も礼儀作法の心得はあれど、名刺自体は猟兵になってから知りましたが――)
と、思考をしていると、ふと、人だかりを見て足を止めた。人だかりからは「お役目中につき――」などの声が。
(――そういえば、ゲストのお偉い様方も来ているらしかったですね。ここは挨拶に伺わなければ)
というわけで、人だかりの方に向かうことにした。この後どうなるかも知らないまま……
一方、ソフィーヤはもんじゃ屋台の手伝いをしていた。手伝い、といっても作る方とかではなく、いわゆる【売り子】というやつだ。もっといろいろ手伝いたかったようだが、例の信者が止めたらしい。
(私はもう『おふ』を十分に楽しませて頂きましたし、お持て成し側と参りましょう。ぎゅぅ~っとして色々と分かり合えた小町様や妖狐さん達の『おふ』を成功させたいという願い――聖者として叶える時ですの!)
という風になんか色々都合よく記憶改竄しながら売り子をしていると、人がぞろぞろとやってきた。まるで1人の人を守るように陣形を組んだまま来ている。そうか、彼こそがゲストのお偉いさまか、と一瞬思ったソフィーヤ。
「ようこそいらっしゃいまし。何を注文されますか?」
「ああ、もんじゃを1つほど頼む――」
「もんじゃ1つです。そちらの、あなたは?色々な味がありますわ」
ソフィーヤが声をかけたのは、お偉いさまの周りで守っていた、一人の女武者。
「わ、私は、お役目中につき、食べるわけには――」
「ふふ、赤くしちゃって……ほんとは食べたいんじゃなくて?」
「おぬし、儂には――」
「あ、もんじゃです。どうぞお召し上がりください」
「う、うむ……」
お気づきだろうか。
明らかにお偉いさま(男性)よりその付き人(女性)の方に愛想がいい。
「おぬし、明らかに女子の方にばかり――」
「気のせいではありませんの?」
どことなく聖者の光がキラキラしお肌がつやつやな笑顔でそう言われては、(誘惑もあってか)お偉いさまも引き下がらざるを得ない。
と、そこに落葉がやってきた。落葉はお偉いさまの横からもんじゃを1つ注文する。
(しかし、どこかで見た事があるような)
このお偉いさまは落葉の知り合いなのだろうか。落葉はお偉いさまの前に回って顔を見上げようとする。
(……うっ、まぶしい!? そうか、思い出しました! 貴方は――)
「もし、もんじゃ、できましたわよ?」
その思考はソフィーヤが落葉の肩を叩いたことで中断させられた。はっとなった落葉はソフィーヤからもんじゃを受け取る。
(――なぜだろう。彼女の眼を見ていると、なんだか――)
と思いつつも目の前のもんじゃの誘惑からは逃れることができず。
「――いただきます」
ともんじゃを一口。
(おいしい……)
実はグルメである落葉もこの味にはにっこり。そのまま一気に完食してしまう。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
と、ソフィーヤの眼を見ながら言う。と、ふと落葉は足に震えを感じ――次の瞬間にはその場に崩れ落ちた。
(――だめだ! この快感、恍惚感――彼女は、ああ――)
何が起こったか説明すると、ソフィーヤの黒百合の祝福が、落葉を魅了してしまったのだ。事故。これはあくまで事故なのだ。
これにはお偉いさまもぽかんとする外ない。
「儂の思う以上に世の中は広いのだな……」
なんかいい感じにまとめてくれてありがとうございます。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
サリー・オーガスティン
【POW】
この「おふ」というお祭りを守れた以上、ボクも楽しむよ。
そうすると、城主様などもおられる…?かな。だとすると、失礼の無いようにしておこう。
参加者の精と奪おう、と言うことは、こう肉筆春画を出して…な可能性?
さすがにそれは無いか。戯作家さんがおられるのなら、絵師様が参加されているかも?それなら、格好いい風景画を探そう。もし人物画に長けて急ぎ描ける方がおられるのなら…(スケッチブック持ちながら)
サリーはサリーで、先ほどのお偉いさまが来たもんじゃの屋台を遠目に見ていた。
(あれがお偉いさまかな。見たところ、城主様……? 失礼ないようにしないとな。見たところ何か騒がしいようだけど……)
サリーはそれを遠目に見るままに素通りして、辺りを見まわす。
(参加者の精を奪おう、と言うことは、こう肉筆春画を出して……な可能性?)
ここ即売会じゃないぞー。というかなに、そういうの欲しかったの? サリーくんおっとなー。
「い、いや、そうじゃなくて、もし人物画に長けている方がいらっしゃったらだね――」
スケッチブックを取り出しながらあたふたするサリー。かわいい。どことなく慌てる様子がかわいいと通行人が噂する。
「ああもう、そうじゃなくて、戯作家さんがおられるのなら、絵師様が参加されているかと思ってね!」
なるほど、それでか。ちなみに肉筆春画を出そうとしていた妖狐は全員やられている。猟兵の活躍でね!
「そうか――風景画を探した方がいいか」
まあ、同じ絵だからね。かの富士山描いた人も肉筆春画描いていたらしいし。
そんなわけで風景画の並ぶ場所に来たサリー。見渡してかっこいいのがないか探す中、ふと目に留まったものが。それは――
「――鵺――」
鵺。東洋のキマイラ。あたかも動物同士が合体したかのような、そして妖怪としてのカッコよさを持っていたそれを見て、サリーは――
「あの、これを描いた方はどなたですか!? 今急ぎで描ける方ですか!?」
と、スケッチブックを片手にすごい剣幕で飾っていた人に聞いていた。
「ああ、これを描いた人なら儂じゃが……今かの? ふむ、この紙に描けばよいのか?」
「ええ、お願いします!」
数刻後。
自画像を描いてもらったスケッチブックを大事に抱えながら、サリーは残りの『おふ』を楽しむのだった。
大成功
🔵🔵🔵
カナタ・アマガ
これでようやく『おふ』が出来るわね。
ウチは、会場の警備を手伝うわ。【エレクトロレギオン】で機械兵を呼び出して会場の隅々まで配置。トラブルがあったらスタッフに連絡をつけて対処してもらうわ。オブリビオンの残党がいる可能性もあるしね。
みんなの楽しい『おふ』を最後まで守るわ。
あ、もちろん自分が楽しむのも忘れないわよ?スタッフの人とお茶でもしたいな。
屋台とかの情報も集めて、美味しそうなのは機械兵におつかい頼んじゃう!
移動せずに楽して楽しんじゃおーっと!
カナタはみんなが楽しんでいる中、自分の猫型機械兵を隅々まで配置して会場警備の手伝いをしていた。
「『はー参』地区で暴動が発生? スタッフ、これで暴動何回目よ?」
「いやー、火事と喧嘩は浅草の華と言いまして……」
「それを言うなら江戸の華でしょう!? あーもう……オブリビオンの残党かとびくびくするじゃない……」
カナタのエレクトロレギオンはただの兵器であり、五感を共有するわけではない。なので、こういうことが起きるのだ。カナタはすぐにスタッフに連絡をし、スタッフが現場に向かい対処する。まるで動かない司令官だ。
「――はー。疲れたわ。あんた、お茶でもしない?」
と、カナタが近くのスタッフの1人に聞く。動いてはいないけど、エレクトロレギオンを動かすので疲れているのだ。
「い、いえ、私はまだ仕事が――」
「なーに、こういうのはメリハリが大事よ、メリハリが」
と、そこに猫型機械兵の何体かが帰ってくる。
「お、ちょうどよかったわ」
それらはカナタにもんじゃと雷おこしを運んできていた。受け取ると猫型機械兵は再びどこかへ去っていく。
「おいしそうな屋台とかがあればこうやってお使いさせられるんだし、移動せずに済むから楽よねー。んー、猟兵ばんざい!」
大きく伸びをしながらもんじゃを一口。そしてスタッフにも。
「はい、あんたにもあげる」
「わ、私ですか?」
「他に誰がいるのよ。緑茶でも持ってきて、お茶にしましょ?」
スタッフの人はおじおじしつつも、カナタの傍に座り。
「で、では、失礼します……」
と、カナタと一緒にお茶を飲み、歓談を始めた。
なお、これが後に他の参加者やスタッフも巻き込み、いつしか『カナタを囲む会』と化すのを、彼女はまだ知らない……
成功
🔵🔵🔴
モモイ・ヴァライス
【Solitude】
太平の世を目指さんとする時代に、ああいう過去の遺物は要らんさ。
平和が一番だよ。争いは効率が悪いからねえ。
この機会にせっかくだから舞塚君と屋台を見て回ろうかとおもって誘いをかけてみたよ。
なにせ彼の、彼らの育った土地でもあるからね。
今日くらい何も考えずに楽しんでも罰は当たるまい。
「いろいろあるねえ。私は子供の頃はあまり家から出してもらえなかったから、未だにこうした雰囲気はちょっと新鮮なのだ。」
おそらく気の向くままな相手を見失わぬようについてあるきながら、風車や飴細工、飴湯など買いながら、すこし子供っぽく笑って相手を見上げたりなどする。
彼も楽しんでくれているといいな。
舞塚・バサラ
【soltude】モモイさんから、おさそいをうけてやってきたけれど…うわあ!りっぱなおまつりだ!
なにがあるかなあ!
「あめにおせんべにわたがしに…あれは、からくりざいく!?みたことないのがたくさんだ!
ほかになにがあるかな!いこうよモモイさん!」
「そっかあ、モモイさんにとっても、しんせんなんだね。じゃあきょうはたくさんみてまわろうね!」
そんな風にきょろきょろとぶつからないよう歩き回る
あっちこっちに行った、かと思えばからくり細工の店で止まったり忙しない
目に付いたおもちゃや飴細工を買ったり、さっき買ったおせんべをモモイさんに差し出したり
きょうはさそってくれてありがとうモモイさん!とってもたのしかった!
●それは、まるで親子のようで、でもそうではなくて
「うわあ! りっぱなおまつりだ! なにがあるかなあ! あめにおせんべにわたがしに……あれは、からくりざいく!? みたことないのがたくさんだ! ほかになにがあるかな! いこうよモモイさん!」
子供のようにそうはしゃぎながらあちこちを歩き回ったり止まったり忙しなく動くのは舞塚・バサラ(多面巨影・f00034)。そしてそれを保護者のように見るモモイ。
「いろいろあるねえ。私は子供の頃はあまり家から出してもらえなかったから、未だにこうした雰囲気はちょっと新鮮なのだ。」
モモイは妖狐としては由緒正しい家系で育っただけに、あまりそういった俗世の経験がないのだろう。それだけにこれはモモイにも新鮮なのか、風車や飴細工、飴湯を買っていく。
「そっかあ、モモイさんにとっても、しんせんなんだね。じゃあきょうはたくさんみてまわろうね! あ!あっちにもおもしろいからくりざいくがあるよ!」
「こらこら、そう走り回るんじゃない――」
あっちこっちを行くバサラを見ながらモモイは思慮にふける。
(せっかくだから舞塚君と屋台を見て回ろうかとおもって誘ってみた。なにせ彼の、彼らの育った土地でもあるからね。今日くらい何も考えずに楽しんでも罰は当たるまい……
……あの妖狐どもも、ほんとは心のどこかで、そういうことを考えていたのかもしれないね。だが……太平の世を目指さんとする時代に、ああいう過去の遺物は要らんさ。平和が一番だよ。争いは効率が悪いからねえ)
「モモイさん?」
ふと、声のした方を向くと、バサラがおせんべをモモイに差し出していた。
「あげる!」
「……はは、こりゃ悪いね。」
モモイは子供っぽく笑いながらバサラを見上げると、おせんべをぱりぱりとかじり出す。
「モモイさんモモイさん!」
「ん? こんどはなんだい?」
と振り向いてみれば。
「きょうはさそってくれてありがとうモモイさん! とってもたのしかった!」
と笑みを浮かべるバサラの姿が見えた。口元しか見えなかったが、モモイにはそれはバサラは喜んでいるかもしれない、とわかった。彼とは同じ【solitude】で共にいるからこそ――
「――はは、そうだな。私も――舞塚君が楽しんでいるようで、幸いだよ」
夕日が沈んでいく中、モモイはバサラに優しく微笑んであげるのだった。
●
こうして、オブリビオンの妖狐によって開かれた『おふ』は幕を下ろした。
閉会式でお偉いさまは民が喜んでいるのを見て、今後も開催することを宣言した。
――願わくば、次こそはオブリビオンに利用されることのないように、危険なき、楽しき『おふ』を現地住民に味わってもらいたい――そう猟兵たちは感じつつ、帰路につくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵