⏰突然だけどおままごとしようぜ
「突然ですが皆さんにはキマイラフューチャーに行って、ある怪人のアジトを潰してきて欲しいんですよ。」
猟兵達が集まったのを確認して零落・一六八(水槽の中の夢・f00429)が今回の概要を語り始めた。ただ少し問題がありまして。と、ちらりと猟兵達を見て続ける。
「おままごとって知ってます? そうそう、あの、お母さんとかお父さんとか配役決めて遊ぶごっこ遊び。」
それがどうかしたのか?という疑問を浮かべていることを察したのだろう。一六八は猟兵達に告げた。
「皆さんには全力でおままごとをしてもらいます。」
なんて?と、どこからともなく聞き返す声が聞こえて、だからおままごとですってば!と大事なことなので2回言う。
「敵のアジトっていうのが厄介なんですよ。
条件をクリアしないとドアが開かない仕組みなんですよね。
もちろん一度入ったら出ることもできません。
そして敵の本拠地に入って、一番最初の部屋が、
『全力でおままごとしないと出られない部屋』なんです。」
誰だよそんな部屋作ったの、設計責任者呼んで来い。
「ランダムである程度の人数で分けられるみたいですけど。
ついでに配役もランダムなのである程度の事故は覚悟してください。
入った瞬間、配役の名札が付けられてるそうです。
配役被りだって起きるかもしれません。
全員母親(♂)とかでただのおばさん(♂)の井戸端会議なんて、
ひどいおままごとになる可能性だってあるんですよ……。恐ろしい……。」
謎の技術で飛ばされて、謎の技術で配役が決まるらしい。
出たよ!キマイラフューチャーの都合のいい謎技術!
「ちなみに全力でとついてるので、全力って判定されないと出られないと思ってください。」
この際、羞恥心とかはすべて捨て去って役になりきるのが大事です。それが例えペットのポチだったとしても。
「おままごとが終わったら、次の部屋はニンゲンさんが転んだ。
……ようするにだるまさんがころんだですね。
キマイラフューチャーではそう広まっちゃったらしいんです。
で、怪人の配下っていうか、ニンゲンさんが転んだ同好会のキマイラの皆さんに勝たないといけないんですよ。」
もはやこれ作った怪人は遊びたかっただけなのでは?
「ともかく!全力で遊んで怪人のいるところまで辿り着き、怪人を倒すなり追い払うなりして、アジトを壊滅させてきてください!」
皆さんの全力のおままごと楽しみにしてますから!と一六八は猟兵達を送り出したのであった。
山野芋子
こんにちは、山野芋子です。
今回はこのとおりネタ依頼です。
配役はランダムという設定で自己申告です。
プレイングも配役がないと書きにくいと思うのでご自由に決めてください。
悩むようでしたら最後の方に配役表を置くので2d6で振るのもいいかも知れません。
勿論、表に書いていない役も大歓迎です。
ネタ依頼なので本当、楽しくお好きに書いていただければ幸いです。
原則役は自己申告ですが、どんなことが起きてもいいぜって人は【配役お任せ】と先頭に書いてもらえれば、こちらで配役表を振ります。その場合は役への入れ込み具合や意気込みを書いておいてください。
部屋に関してはご一緒したい方がいれば明記していただければ不思議な力で運よく一緒になれます。
特に書いてない場合はあみだくじで決めます。
とか言っていますが人数によってはひと部屋です。
配役事故は起きるものだと思っているのでそれも含めて楽しんでもらえれば幸いです。
配役表(2d6の合計値)
2:おとうさん。
3:おかあさん。
4:子供。
5:ポチ。
6:タマ。
7:おじいちゃん。
8:おばあちゃん。
9:愛人。
10:近所のおばちゃん。
11:あかちゃん。
12:お店屋さん。
第1章 冒険
『条件をクリアしないと出られない部屋』
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POW : 何も考えず正直に条件をストレートにクリアする
SPD : 隠し通路や扉などを発見して脱出する
WIZ : 条件を逆手にとって思わぬ手段でクリアする
👑11
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柊・弥生
4,子供
「お父さん!遊びにいきたいー!!お外行こうよーー!」
駄々こね6歳
弱い力で精一杯お父さん役の人を追いかけ回して腕引っ張って行こうとする
元気っ子のイメージです!
好きにネタにしていただいて構いません!
拾われて来た子設定のガウガウさん(ライオン雄)が居ます
シエナ・リーレイ
【配役お任せ】【POW】
「おままごとは得意なの!とシエナは自信満々に答えます。」
今日もお友だちを求めさ迷うシエナ
どこからか聞こえてきたおままごとという言葉にシエナは興味を惹かれ、駆け寄ります
事情を聞くとシエナは喜んでおままごとに興じるでしょう
人数の関係で物凄い役になるかもしれませんがシエナは気にしません
何故ならシエナは普段から自分自身を『無垢な幼女』という役割に割り当ててたおままごとをしているようなものだからです
仮に犬に配役されれば躊躇なく犬らしい行動をとり、飼い主の顔を舐めじゃれつくでしょう
「○○○とシエナはご飯を美味しそうに食べます。」
※○○○には割り当てられた配役に一番合いそうな口調で
カイジ・レッドソウル
牛舎で参加ダ
配役に【Sir●かAlex●】ッテ書イテルガ何ダ?(教えてもらう)
「理解シタ、イヤ『はい、わかりました』」急にロボ声から女性の声に変更
『ハイ、オススメの鶏肉・キャベツでのレシピは此方になります』
『すみません、よくわかりません』
『私にはわかりません』
『よく聞き取れません』
『はあ、検索結果は此方になります』
とSir●ナドノ真似ヲシテイクノダカ、何故怒ルノダナ?
ありがとう言われたり好きと言われたら
『え、ありがとうございます』
『そんな、照れてしまいます』
演技終了マデ終始正座デSir●ヤA●exa二徹ッスルゾ
あどりぶ、協力歓迎ダ
メリー・ユメノコウジ
【旅団【牛舎】で参加】
「配役は…おばあちゃん?かな。んと、いっぱいがんばるのです。」
なんとかわかりやすいおばあちゃんの仕草を試行錯誤
「あれまぁ…なにかはいからな機械があるねぇ。料理まで、あらぁ…便利。」
心底感嘆しながら聞いて、時たま耳が遠い演技を混ぜる
「あぁ?なんだってぇ…?最近耳が遠くてねぇ…」
そして露骨な老人扱いされるとちょっと不機嫌そうになる。
「あたしゃまだこれでもね、若いんですよ!元気!」
そしてちょっと目が悪そうに近眼的に目を細めてじーっと顔を寄せたり。
「最近目が悪いだよ…えーっと、どれどれ…?」
とにかく演技しようとがんばる。アドリブと協力歓迎。
墓多野・ソルト
【POW】アドリブ・絡み歓迎
よくわからんけど楽しそう! 俺もやるー!まーぜてっ!
さぁ~てドッキドキの配役はー?
……『盛り塩』! もーりーしーおーーー!
わぁーお俺にピッタリじゃん!
よしきた!本場の盛り塩ってやつを見せつけてやんよ!
じゃあ部屋の隅でハンカチ敷いて体育座りするー!
あとなんかこう清らかな雰囲気を放ち散らしながら神妙な顔して構えとく!盛り塩らしく!キリッ!
やべー!完璧に盛り塩っしょこれー!
なんせ俺自身が塩だから!御利益の方も抜群なワケですよ!キリッ!
……
………
…………すげぇ暇だわこれ
せっかく有るし【投擲】【誘導弾】でその辺に【塩】を撒いてお清めでもしてよっかなー
そーれ破邪滅殺!破邪滅殺!
●なんでこんな配役が入ってるんだ
猟兵達は早速、敵のアジトへと辿り着き問題の部屋へと飛ばされた。
グリモア猟兵が話していたように、いつの間にか各自の首には名札がぶら下げられている。
「配役は…おばあちゃん?かな。んと、いっぱいがんばるのです。」
メリー・ユメノコウジ(夢渡る羊・f00748)は自分の配役を確認しおばあちゃんってどんなものだろうかと思い浮かべる。
「子供なのよー!」
ガウガウさんの背に乗った柊・弥生(獣婚師・f01110)も元気良く手を上げて自分の役を宣言する。
「シエナはおじいちゃんの役なの!とシエナは元気に答えます。」
無垢な少女の様なシエナ・リーレイ(年代物の呪殺人形・f04107)が宣言する。
早速、配役事故が起きてしまった気がするが、見た目はともかく単純な実年齢だけなら99歳なことを考えれば、間違えちゃってるのは性別ぐらいなので大事故ではないのかもしれない。
「配役に【Sir●かAlex●】ッテ書イテルガ何ダ?」
カイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)が頭上からギリギリアウトみたいな配役を尋ねる。誰だよこんな配役入れたやつ!
伏字だからセーフ……?後で怒られないかが不安ですね!呼びかけKaijiとかにしておいて貰いませんか!
「何故カ不思議ナ強制力ヲ感ジルガ、承知シタ。」
納得してくれてありがとう!
「Sir●かAlex●ですね、めぇ……」
同じ旅団のよしみでメリーがカイジに説明をする。
アシスタントAIというもので、かくかくしかじか。
説明を受け、ナルホド、とカイジは頷く。
「理解シタ、イヤ『はい、わかりました』」
急に音声が何オクターブか高くなり、完全にどこかで聞いたことがあるような女性音声へと変化した。
すごい、ウォーマシンって便利。
「さぁ~てドッキドキの配役はー?」
ぺらり。クリスタリアンの墓多野・ソルト(クレイジーソルト・f11904)がわくわくしながら自分の名札を覗き込んだ。
「……『盛り塩』!」
何でそんな配役が混じっているのか。
そもそも盛り塩の役とは何をすればいいのか。
ただそこにじっと佇む役なの?そうなの?
この部屋の製作者は何を考えてこんな役を入れたのかちょっと良く分からない。
この様子だと、配役ガチャをまわし続けたら呼び鈴とか目覚まし時計とか電話とか置物とか、そういう配役があったとしてもおかしくない。
でもおままごとって時々良く分からない配役とかあるから、そう考えればおままごとらしいのかもしれない。
「わぁーお俺にピッタリじゃん!よしきた!本場の盛り塩ってやつを見せつけてやんよ!」
普通は困惑しそうなものだが、本人は喜んでるからまぁいいか。
全員の配役カードがオープンになったわけだ。
気づいている方はもうお気づきいただけたかもしれない。
それでは、もう一度配役をごらんいただこう。
子供、おばあちゃん、おじいちゃん、アシスタントAI、盛り塩である。
おわかりいただけただろうか?
そう! 誰も! 母親役がいないのである!
それどころか父親役もいないのである。
盛り塩とかアシストAIとか不思議な役はあるが、母親と父親が!いないのである!
おじいちゃんとおばあちゃんに育てられた子供、AIと盛り塩を添えて、ついでにペット(ライオン)もいるよ。
配役の時点から事故の予感しかしないが、ともかく、この配役で全力でおままごとをしなければならないのだった。
●成仏しろよ
ソルトは部屋の隅まで行き、ハンカチを敷いて体育座りをした。
そうだね、盛り塩だもんね。
清らかな雰囲気を放ち、神妙な顔をして佇む姿はまさにプロの盛り塩であった。
プロの盛り塩ってなんなのかよくわからないけれど。
「お父さん!遊びにいきたいー!!お外行こうよーー!」
「お父さんはねぇ、居ないんだよ。」
おばあちゃんが諭すように答える。なんだか台詞だけ見ると重い家庭事情が垣間見えるみたいになってますけど。
「お父さんいるよー!ねー!ガウガウさん!」
「がうー!」
おい、この孫、見えないものが見えているぞ。
ガウガウさんも相槌をうつように吠える。
「お父さんあそぼーー!」
何もない空間をくるくると誰か居るように飛び回り、ひっぱるような動作をする弥生。
「……まさかそこにおるのかタカシ!と、シエナは驚きながら空間を見つめます。」
おや、急にホラー展開になり始めましたね。
「そんな、タカシ……本当にタカシなのかい……?」
空気を読んだおばあちゃんも何もない空間に向かってお父さん(名前はタカシというらしい)を作り出す。
皆して何もないところに向かって真面目な顔で話かけてる異様な光景である。
傍からみたら普通に怖い。
「タカシはそこに居るのかい?」
『ハイ、オススメのタカシのレシピは此方になります。』
「あれまぁ……。料理まで、あらぁ……便利。」
タカシさんって食材だったんですか。
父親でありタカシであり食材って属性盛りすぎでは?
どんなレシピが出てきたのか少し気になりつつ。
おばあちゃんも、便利。じゃないですよ!
「……。」
そしてその光景をじっと見つめる塩。
でも盛り塩だからただ見つめているだけである。仕方ないね塩だもの。
ただそこに佇んでじっとそちらを見つめるのが塩として正しい振る舞いである。
塩として正しい振る舞いってなんなのか良く分からないけれど。
どことなく哀愁が漂っているような気がするのはきっと気のせいだろう。
「とうとうお迎えが来たのかのう……。」
おばあちゃん長生きして!
「最期にタカシがお迎えに来てくれるのならよかったのう……。とシエナは微笑みます。」
おじいちゃんも長生きして!
「……おや、お父さんの様子が……?」
弥生がはっと驚いたように後ずさる。
進化でもするのかな?
「なんじゃ、タカシが……!?そんな…悪霊に!?と、シエナは怯えながら後ずさります。」
おままごとってなんだったっけ?ちょっと誰かBボタン連打して。
「ああ……タカシが悪霊に……。」
残念ながらBボタンは間に合わなかった。お父さん(タカシ)は悪霊に進化したらしい。
「Hey!Kaiji!除霊の方法を教えて!」
『よく聞き取れません』
弥生がカイジによくある定型文と共に投げかける。Kaijiがどんな設定のものかは先ほどのメリーの説明を一緒に聞いていたのでなんとなく把握しているようだった。
しかし音声入力が上手くいかなかったようだ。こんなところまで再現してしまっている。細かい。
「もーー!耳遠いのよー!」
「え?なんだって?あたしゃまだこれでもね、若いんですよ!元気!」
「おばあちゃんに言ってないのよ!」
おばあちゃんに言ってないけど、こういうおばあちゃん居るよね。そういう意味ではメリーのおばあちゃんの役はなかなかクオリティ高いのでは。
「飯はまだかのう。とシエナは尋ねます。」
タカシのレシピでおなかがすいたのかな?でもお父さん悪霊化してるから多分それどころじゃないかと思います。
「そうじゃ、タカシ、ご飯はまだかのう……。」
『食事は先日とったばかりです。』
タカシじゃないのにKaijiが反応しちゃったよ。
あるよね、話しかけてないのに反応しちゃうこと。
あとご飯は毎日あげようね。
ご老人達が急にご飯の心配し始めたけどそれどころじゃないでしょう今。
お腹すいたならそこの塩舐めておこうね。
「Hey!Kaiji!もう一度、除霊の方法!なのよ!」
『はあ、検索結果は此方になります。』
除霊に関する情報が一覧で打ち出される。
「ありがとう!えらい!」
『え、ありがとうございます』
Kaijiからちょっと照れたような反応が返ってくる。
「なるほど、盛り塩じゃのう……。おや、こんなところに盛り塩が……。」
…………すげぇ暇だわこれ。とか考え始めていたソルトに一斉に視線が集まる。
あれ、何でこんなに熱烈に見つめられてるんだ?と突然の盛り塩への注目に戸惑うが、塩だから台詞をしゃべれない。
振り返った弥生が、盛り塩をじっと見つめ、一拍置いて声を上げる。
「Hey!Sio!」
うん、響きは確かに似てるね。
呼ばれた塩本人は、え?俺?見たいな顔してますね。
「除霊して!」
「ガウ!」
そんな無茶な。
しかし暇を持て余した盛り塩は、すっと立ち上がる。
今まで一言もしゃべることもできず、微動だにすることもできずに、フラストレーションがたまりにたまった塩。
そもそも盛り塩は盛り塩だからこそじっとしているという発想はもはや古いのでは。
むしろ盛り塩がこのタイミングで立ち上がらなくてどうする?
これこそが新しい盛り塩のスタイルじゃないのか?
足りないのは塩として一歩踏み出す勇気。
だからこそ盛り塩はおもむろに虚空に向かって塩を――撒いた。
「そーれ破邪滅殺!破邪滅殺!」
盛り塩が塩を撒き散らす。
ここに霊が居たならすごい勢いで成仏することだろう。
塩がいろんな意味でゲシュタルト崩壊し始めたところで、Kaijiが的確に効果音を流す。
どこかで聞いたことがあるゲームオーバーになったみたいな音が流れて、多分これ、タカシ成仏した。みたいな空気が流れ始める。
タカシの成仏音軽くない?
「タカシ……成仏しておくれ……。」
おばあちゃんが手を合わせる。
「タカシ、あっちでも元気にするんじゃよ……。とシエナは悲しそうに手を合わせます。」
おじいちゃんも少し涙ぐみながら手を合わせる。
「お父さん……。」
孫も、ガウガウさんも合掌する。
Kaijiからは絶妙なタイミングで木魚の音が流れる。
なにこれ?おままごとってなんだっけ?
これで果たして全力でおままごとしたことになるのだろうか?
そんな疑問が浮かぶ前に、扉の鍵がガチャリと開くような音がした。
あ、これでいいんだ。
ガウガウさんの背から飛び立ち、ふわふわと弥生がドアノブに近づき回してみると、簡単にドアが開けられることが分かる。
「開いてるのよー!」
少しドアを開けて皆に知らせる。
「開いたようですね。めぇ。」
「次に進みましょう!とシエナは皆を促します。」
「ソウダナ。次ノ部屋二進モウ。」
「どんな試練が待ってようと、盛り塩の力を見せてやる。」
こうしてこちらの部屋の猟兵達は最初の試練をクリアしたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
鍋島・小百合子
行動:POW重視、配役を全うする
未来の世界というが活気づいておるのう、ここは
あちこちの板の中に人が動いとったり、聴き慣れぬ音楽が聴こえたりのう
賽子を振って決まった配役である「子供」役を演ずる
「子供か
・・・・・・よし」
母親役に我儘を言ったり、父上・祖父母役におねだりしたり、近所の子供役に悪戯したりなど・・・周りを振り回すやんちゃな女子を演ずる
泣いたり笑ったりはお手のものでよろしく演じていく
基本は我が道を行く姿勢(アドリブ可)、口調はわらわのまま
ええい!ままよ!どうにでもなるがよいわ!
水鏡・龍眼
【配役:犬】
※何をしても真顔です
照れなどない。これは立派な猟兵の仕事なのだから。
◆わんこのリュウちゃん
犬ということで首輪をつけた。そこにつけられた名札には「リュウ」
名前からとった。反応しやすいだろう。
耳と尻尾もつけた。どこにあったか?そこに置いてあった。
あるならば使おう。我は全力を尽くすのみ!
(強面眼鏡大型犬の出来上がり)
◆唸れ我が全力の犬
ちょこんと座って大人しく
なぜなら犬は話さない
話を振られたら「ワン!」と吠えます
うるさいとか怒られたら「クゥーン」と見上げます
落ち込む人がいたら寄り添って励まします
骨を投げられれば取りに行くし、芸をやれといえばやりましょう
これが我が全力の犬である
ワォーン!
七色・うみ
あーなんか名札ついてるぅ!!
どれどれ、この感じは……子供だっ!
子供を演じればいいんだね、分かったよ!
今日の私はPOWですっ!
思いっきり子供っぽくさ、これがいいもんとか、あれがしたいとか、あーだこーだ言ってさ!
だって子供は欲しがりでしょ?
だからいっぱい他の子と遊んだり、お話したりして、楽しく過ごしたいな!
大人の人たちに対しては純粋で無垢な対応を心がけますっ!
どうにでもなっちゃって、いっぱいノックアウトするもん!
純粋でいるのって時に残酷だと思うの、それも分かった上で、私は楽しさを全力で描きに行くよ!
もうどうなっちゃっても良いからさ、恥ずかしさなんて捨てて一緒に遊ぼ☆
高柳・零
本当に誰ですか、こんな部屋を作ったのは…。
近所のおばさんになります。
もちろん、噂話大好きです。
「奥さん、聞きました?3丁目の鈴木さん、浮気してるみたいなんですよ。毎週、木曜に気合の入った化粧して出かけてるんですよ」
「5丁目の山野さん。最近羽振りが良いみたいよ。500万もする新車を買って…。宝くじでも当たったのかしら」
「そうそう、1丁目の上村さんの旦那さん。最近、薄くなってきたわねえ」
もし、天罰が落ちて来たら無敵城塞で耐えます。
アドリブ、絡み歓迎です。
バラバ・バルディ
【配役お任せ】
ほっほほほぉー! お ま ま ご と !なんと、おままごととは楽しそうじゃなあ!やはりキマイラフューチャーは良いのぉ!はあ、わしもままごと、やりたいのう。皆とわいわい、遊びたいのう。一緒に連れて行ってくれんもんかのう?(周囲の猟兵に対し身を屈めて上目遣い風にお願いポーズ)……ほほっ良いか?良いのか?嬉しいのう!(ひょこひょこ歌い踊る)
ままごとは初めてじゃが、わしじゃったら母親にも幼子にもなれよう(多分)!バラバ・バルディ、どんな役でも華麗に演じて見せるぞ!
●小道具を駆使して
そしてこちらはタカシの除霊作業が行われているのとは別の部屋での出来事である。
同じ様に全力でおままごとしないといけない部屋に飛ばされた猟兵達。
親切なことにでかでかと『全力でおままごとしないと出られない部屋』という張り紙までしてある。やさしい。
「ほっほほほぉー! お ま ま ご と !なんと、おままごととは楽しそうじゃなあ!」
カラフルな装いのシャーマンゴースト、バラバ・バルディ(奇妙で愉快な曲者爺さん・f12139)はぴょこぴょこと嬉しそうにしていた。
目の形もニコリと細まっているようなものだから余計に嬉しそうに見える。
シャーマンゴーストが嬉しそうにくるくるぴょこぴょこ歌って踊って、見るからに楽しそうにしている様は正直和む。
「未来の世界というが活気づいておるのう、あちこちの板の中に人が動いとったり、聴き慣れぬ音楽が聴こえたり、このような部屋があったり、のう。」
自分の世界では見かけることのないものがこの部屋だけでも多数あり、もの珍しそうに鍋島・小百合子(舞姫の女丈夫・f04799)が呟く。
条件を満たさないと出られない部屋というのも技術としては未来のものであるわけで、とはいえ『全力おままごとしないと出られない部屋』なんてふざけた内容ですけれども。
「本当に誰ですか、こんな部屋を作ったのは……。」
高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)がごもっともな感想を呟く。
「あーなんか名札ついてるぅ!!」
首からいつの間にか下げられているものを見つけて七色・うみ(幻想奏者・f03160)が声を上げた。
「どれどれ、この感じは……子供だっ!」
どういう感じなんだろうか。
ぺらり。確認するとそこには『子供』と書かれていた。
すごい大当たり。第六感ってすごい。
「わらわも子供じゃのう。」
小百合子も名札を確認すると子供と書かれていた。
こちらの部屋は子沢山部屋のようだ。
そうこうしている内にいつの間にか水鏡・龍眼(水面に浮かぶ月・f01423)が小道具箱から首輪を取り出し真顔で装着していた。そんなものあったんだ。
ご丁寧についているネームタグには『リュウ』と書かれていた。
ちゃんと犬耳も尻尾も付けられていた。どこにあったのそれ。
「我は犬の役のようだ。」
だから首輪に、犬耳……。
「準備早すぎだし、気合入りすぎですね……。」
零の言うこともごもっともである。
「あるならば使う。我は全力を尽くすのみ!」
そうだね、全力でやらないと進めないものね。
着々と準備を進めている面々を眺めて零も自分の名札の内容を確認する。
そこには『近所のおばさん』と書かれていた。
「わしはなんじゃろう?ままごとは初めてじゃが、わしじゃったら母親にも幼子にもなれよう!バラバ・バルディ、どんな役でも華麗に演じて見せるぞ!」
くるくると嬉しそうにステップを踏むバルバの名札には『母親』と書かれていた。
「母親!いいのう!楽しそうじゃのう!せっかくだからわしも何かつけるかのう!」
ぴょこぴょこと小道具箱へ近づく。
「ならばこれはどうだろう?」
龍眼がその中から大きなサイズの割烹着を取り出し、バルバに差し出す。
受け取ると割烹着を広げておお!っと歓声を上げた。
「いいのう!いいのう!他にもなにかあるかのう!こんなのもあるんじゃのぉ!これもつけるかのう!」
さらにどこから見つけたのか赤子の人形をおんぶ紐で背中にくくり付けて大はしゃぎである。
「あー、いいな。私も何か小道具持ちたいな!」
「わらわも何か持つかのう。そのほうが気分も上がるというものよ。」
「近所のおばさんっぽいアイテムって何かあります?」
わいわいがやがやと楽しそうな雰囲気で小道具選びが始まる。
全力でやるならばやっぱり持ち物もきちんとそろえていきたい。
そんなこんなで、こちらの部屋のおままごとも開始したのであった。
●遊びでやってるんじゃないんだよ
「小百合子ー、うみー。起きなさーい!ご飯よー!」
ぴょこぴょこと子供達をお母さんが呼びにいく。
心なしか裏声でのりのりな様子でバルバは母親っぽい口調で台詞を言う。
「んー、あと5分ー。」
「わらわもー。」
「こらー、起きなさーい!」
ゆさゆさと二人を起こす。
ちなみに子供二人は偶然にも年齢が同じということもあり双子という設定になった。
うにゃうにゃしつつも起きる動作をして、おはようといいながらリビングと設定されているらしきスペースに腰掛ける。
これまた箱に入っていたのかプラスチックの玩具の食器セットがハンカチの上に配膳されていた。
これぞまさしくおままごとという感じだ。
いただきますと三人が手を合わせて食べる動作を始める。
「にんじんいらなーい。」
「わらわもピーマンいらなーい。」
「全部食べないと大きくなれないわよー。」
「でも嫌いなものは嫌いだもーん。」
というようなやり取りをしていると、バルバが突然、おんぎゃーおんぎゃーと言い出す。
あ、背中にいる赤ちゃんですね。
「あらあらよしよし。」
人形の赤子をあやしていると、『ぴんぽーん』という声がする。
呼び鈴なのだろうが、普通に口で言っている。だっておままごとだもの。
「はーい!」
ぴょこぴょこと割烹着を着たシャーマンズゴーストが玄関らしき方向へ駆け寄る。
ペットのリュウが「わんっ!」と吠るような声をあげた。
わんこなのだが、すごい真顔で強面のお兄さんが真顔でお座りポーズ取っている図はシュールというか少し怖い。
番犬としては多分すごく優秀な気がする。
「こんにちわ、はい、これ回覧板。」
「あらぁー、ありがとうございますー。」
近所のおばさんは回覧板という名のクリップボードを渡す。
「最近寒くなってきたわねぇー。」
「そうねぇー。」
これ知ってる。玄関先で始まるマダム達の井戸端会議。滅茶苦茶長いやつ。
「そういえば奥さん、聞きました?3丁目の鈴木さん、浮気してるみたいなんですよ。毎週、木曜に気合の入った化粧して出かけてるんですよ」
零はTRPGのロールプレイで培われたのか、ぽんぽんとおばさんらしい台詞を並べ立てていく。
「まぁ、そうなんですか?鈴木さんが、意外ねぇ……。」
「5丁目の山野さん。最近羽振りが良いみたいよ。500万もする新車を買って…。宝くじでも当たったのかしら」
「あらぁ、本当なの?すごいわねぇ。」
宝くじ当たりたいですね!贅沢いわないから五千兆円ぐらい非課税で欲しいですね!
いやいやそうじゃなくて、このテレビウム、がんがんギリギリのところを攻めてくる。恐ろしい子。
でも山野なんて人、割とどこにでも居ますしね。
「そうそう、1丁目の上村さんの旦那さん。最近、薄くなってきたわねえ」
アーーーッ!お客様ー!おやめください!
いや、でも上村って名前の人も世の中に沢山居ますしね!
そんな苗字の人どこにでもいる。こういう時に積極的に使って行きたい言い訳。
「ママー!浮気ってなーに?」
ひょこっとうみが顔を出し尋ねる。
「なんじゃ楽しそうな話をしておるのう?」
「こらっ!にんじんとピーマンは食べたの?」
「えー、にんじん嫌い。」
「わらわもピーマン嫌いじゃ。」
「わがまま言わないの!」
子供達が駄々をこねはじめるのを見て、近所のおばさんは、じゃあ私はこの辺で。と立ち去った。
犬が「わんっ!」とまた吠える。
「そうだ、リュウにごはんあげないと。」
「リュウー、ごはんじゃよー。」
「わんわんっ!」
プラスチックの骨の玩具をとりだして目の前でちらちらさせる。
ハッハッハッ!と犬っぽい吐息を吐きながら骨をじっと見つめるリュウ。
おかしいな、玩具であるはずの尻尾がはち切れんばかりに振られている幻影が見える。
身も心も犬になりきっている。
ぺろ、間違いない、これは主演犬優賞を総なめにできる犬。
しかし顔はずっと真顔なのである。やっぱり怖いこの犬。
犬は犬でもドーベルマンとかそういう感じ。
「リュウ、とってこーい。」
うみが骨の玩具を投げる。
するとリュウは手足を付いたまま犬のように走っていく。
そして犬だから手は使えないので、骨の玩具を口でくわえてうみと小百合子の元へと持っていく。
すごいぞここまでやるなんてさすが全力。
本人は真面目な性格故に真剣に犬と向き合い、犬になりきっているのだろう。
おかげでこのクオリティの高い犬である。
ただしずっと真顔なのでやっぱり怖い。
「リュウ、お手じゃー。」
「わんっ!」
小百合子に差し出された手にぽんっと手を乗せる。
「伏せ!」
うみもさらに芸を要求する。
それに合わせて地面に伏せる。
「リュウ、3回まわってワンじゃ!」
小百合子のその言葉と共に3回ぐるぐると回り「わんっ!」と吠える。
「リュウ、ばーん!」
うみのその声と共にころりと腹を見せる。けれど、そろそろやめて上げなよ!
龍眼も全部やる必要はないって誰か教えてあげて。
こんな時にお母さんは何をやっているのだろうと思うと、数メートル離れたところで、横になり、せんべいを食べる動作をしながら、テレビを見て笑っている。
うん、そうだね、そういう感じの主婦もいるよね。
近所のおばさん役が終わって暇を持て余していた零がテレビの役になっていた。テレビウムだけに。ちゃんと写るテレビである。
でもシャーマンズゴーストとテレビウムが並んでる光景はとても和む。マスコット系の種族が仲良くしてるのはとてもいいものだ。
そんなこんなでぐだぐだが極まってきたところだが、それぞれが己の役に全力になったおかげだろうか、がちゃりとドアの方から音がする。
「あら、パパが帰ってきたのかしら。」
まだお母さんを演じながらバルバがドアを捻る。
ドアは開いているようだった。そのまま次の部屋へと進んでいく。
「パパー!おかえりー!」
「パパー!おかえりなのじゃー!」
もう演じる必要もないのだが、何故か皆のりのりで演じたまま次の部屋へと向かっていく。
「あら、リュウちゃんもいらっしゃい。」
テレビが突然近所のおばさんに戻りわんこを連れて行く。
「わんわんっ!」
もう四足歩行しなくてもいいのに、周りが役を演じているから、まだ演じなければならないと思ってしまったのか、犬のまま部屋の外へと向かっていく。
こうして、この部屋のおままごとは無事に完結したのであった。
だが試練はまだまだ続く。
次の部屋で猟兵達を待ち受けている試練とは……!?
To be continued
大成功
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第2章 冒険
『ニンゲンさんがころんだ』
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POW : 猛スピード&急ブレーキ戦法
SPD : リズム・タイミングを合わせ慎重に進む
WIZ : 見つからなければ無問題、隠密戦法
👑11
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壮絶(?)なおままごと(?)を終えた猟兵達を待ち受けていたのは、ジャージを着て動きやすい格好をしたキマイラ達数人。
ジャージの胸には『ニンゲンさんが転んだ同好会』と書かれている。
「あ、きたきた猟兵さんだ!」
「わー!本物だ!」
敵対するような反応ではなく、なんだか和やかな様子で猟兵達を歓迎するキマイラ達。
「あっ!うっかりしてた。えーっと、」
リーダーと思わしきキマイラが手の中にあるメモを開く。
「ふははは、よくぞきたなー、猟兵たちよー。」
メモに台詞が書いてあるのがすごい棒読みで音読する。
「次の部屋に進みたくば『ニンゲンさんが転んだ』で我々に勝利するのだ。」
「ルールを説明する。我々の中から鬼を一人決める。鬼はここの壁にいる。
他の者と、貴様等猟兵達はそこのスタートラインからスタート。
『ニンゲンさんが転んだ』の声と振り返るタイミングに合わせて止まるのだ。
静止できなければアウトだ。」
要するにUDCアースで言うところのだるまさんが転んだのようなルールらしい。
「また止まる時、我々は面白いポーズを取る。
それを見て笑ってもアウトになるぞ。」
この部分だけ少し違うようだから注意して欲しい。
「勿論お前達が面白いポーズを取って我々を笑わせてもいい。」
どのようなポーズを取るか、ポーズを取らずに走りぬくか、それは各自の判断で自由に行うといいだろう。
「貴様等の誰かが鬼にタッチするか、我々全員が脱落したら貴様等の勝ちだ。」
「逆に貴様等が全員アウトになるか、我々の誰かが鬼にタッチしたら我々の勝ちだ!」
ルールの説明が終わると、鬼の相談する間、作戦会議を行ってもいいとのことだった。
数分後、鬼が決まったのか、リーダーが壁のほうへ行き、スタートラインからは後ろ向きに立つ。
「それじゃあはじめるぞ。『ニンゲンさんがこーろんだー!』」
柊・弥生
んとんと、止まった時に動かないで笑わなかったらいいんだよね?
だったら私のお友達に協力してもらうの!
「影さん、影さん、一緒に遊びましょう!」
そうしたらお友達の影さんが一緒に遊んでくれるの!
2人居ればなんでも出来るのよ!
高柳・零
自分は聖騎士です。盾を持ってるのは当然ですよね。体がすっぽり隠れるような大きな盾でも…。盾を装備してはいけないとはどこにも書いてませんし。
という訳で大きな盾を用意します。それに隠れて前進です。
その後ろで何をやってても分かりませんよね。
もちろん、前が見えるようにのぞき窓は付けます。マジックミラーの。
「聖騎士は防御が本分ですからね。人間さんが転んだでも防御はしっかり行いますよ」
盾を前面に出して、慎重に前進します。
相手が振り向くタイミングでは前進を止め、のぞき窓の先も見ません。
「ちゃんと止まってますよ」
鬼の前に着いたらタッチします。
アドリブ、絡み歓迎です。
吉瀬・煙之助
面白い敵のアジトがあると聞いて遊びに?あれ、戦いに来たよ~。
なるほど、この部屋のルールは相手を面白いポーズで笑わせたら勝ちってことね。
おじさん張り切っちゃうよ~♪
【コミュ力】で協力できそうな人と連携して勝ちに行こうかな。
リズムとタイミングに合わせて面白いポーズを取るよ~。
まずはオーソドックスに、両手を上げて片足立ちでグ○コのポーズ。
その次は両手を組んでイナバウアー(何故か帽子は落ちないよ)
これをやる時は、敵より前に進んでからやるよ。
「さぁ、おじさんが敵を笑わせているうちに早くタッチするんだ…!」
死亡フラグって大事だよね。
メリー・ユメノコウジ
【旅団【牛舎】で参加】
「あ、聞いたことあるのです!よく子供達がする遊びですよねっ、聞いたことありますめぇ。」
己の【学習力】で学んだ事を思い出して楽しそうだなーと、でも笑いはわからない。
故にカイジさんの後ろにぴったりくっつき姿の見えない隠密作戦!
だが、他の人のポーズとかついつい見ちゃってすごいと驚き感動しちょこちょこおいてかれそうになる。
他の人が食い止めてくれるのならその隙に鬼にタッチなどもできるなら。
アドリブ・協力歓迎
カイジ・レッドソウル
牛舎デ引き続き参加ダ
【黒風鎧装】デ肉体強化シナガラ
「子供ノ遊びデ楽シイ物ナノカ情報感謝ダ、メリー」
メリーノ情報ニ感謝シツツモ 本機ハ笑いガ全ク分カラナイカラ、メリー ガ後ろニ居ルヨウナノデ動キソウナノヲ【かばう】 笑いモ分カラナイノデ解説ヲ求メヨウ。 止まり方モ、ヨクソノポーズ取れるな!みたいな変ポーズを微動だにせず繰り出します
「スマナイ、本機ニハ面白サハヨク分カラナイ。解説ヲお願いシタイ」
たっちシヨウト際、転ンデ床ドン(床ヒビ割レ)シタラスマナイ
あどりぶ改変歓迎
バラバ・バルディ
ほーい、猟兵さんじゃよー!うむうむ、皆みな元気で良いの!
【SPD】
しかし、わしも遊戯にはそこそこ詳しいつもりだったんじゃが、『ニンゲンさんが転んだ』とは初めて聞くのう。
……ぬぁんじゃとぉおー!?わっ、笑うてはいかんのか?くぁーっなんっと厳しき遊びじゃあ!……な、ん、て、のぉー!ぬはは笑えずとも笑わせられるのであれば、わしにも十分に勝ち目はある!皆みな笑わせ倒してやるから覚悟せい、小童ども!ぬぁーっはっはっはぁっ!!……む?わし今、笑ってたかの?いや、本番では絶対笑わんぞ!本当の本当じゃ。ほっほっほ!
バラバは笑わないように慎重に、でも笑わせて勝つ気は満々で挑みます。
※絡みアドリブ他諸々歓迎です!
墓多野・ソルト
【WIZ】アドリブ・絡み歓迎
【視力】で鬼の動きを、【聞き耳】で鬼の呼吸を読み取り
【第六感】も働かせ静止のタイミングを測るよ
鬼が転んだと言い切る直前に床にハンカチを敷いて体育座りをする
そう…盛り塩の構えだ!
おままごとはもう終わった…でも
どんな試練が待ってようと、盛り塩の力を見せてやる
そう誓ったんだ…天国のタカシに!
危ない時や一気に仕掛けたい時は【クリスタライズ】で姿を消す
あの試練は俺に…盛り塩に、固定観念を捨て新たな一歩を踏み出す勇気をくれた
最近の盛り塩はな…消えるんだぜ?
タカシのためにも、俺はこんな所で負けるわけにはいかない
必ず勝つという強い【覚悟】と【気合い】で、鬼に向かって【ダッシュ】だ!
シエナ・リーレイ
【WIZ…?】
「鬼が動いた場合はどうするの?とシエナは確認します。」
おままごとを堪能したシエナは次なる遊びに挑みます
鬼さんに鬼が動いた場合の判定や参加人数の制限を確認した上でお友達の力を借りる事にしました
「鬼は動いちゃだめだよ?とシエナは鬼さんに注意をします。」
鬼に迫るのはキメラとゴブリンと骨の動物の皆さん
多少、動いてしまうお友達もいるかもしれませんが最大115体がかりなので些細な問題です
そして、お友達は敢えてゆっくりと迫る事により鬼の恐怖心をあおり恐慌による逃亡を促します
仮に逃げなくても恐慌した隙を狙いシエナが接近して鬼に触れるでしょう
「うふふ、捕まえた!とシエナは笑顔で鬼さんに触れます。」
●そーだんしようー!そーしようー!
この部屋にはニンゲンさんが転んだ同好会の皆様と、試練を乗り越え、おままごとをしてきたもの、タカシを除霊してきたもの、運よく特に何もせずいきなりこの部屋へとやってきた猛者が集結していた。
「面白い敵のアジトがあると聞いて遊びに?あれ、戦いに来たよ~。」
煙管から煙を吐き出しながら、ひらひらと軽い調子で手を振り、無事におままごとをせず吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)がしれっと合流する。
遊びにきたでもあながち間違いではないのだけれど、一応、猟兵の仕事という大義名分がある。
大儀名分があるから40歳のおじさんがどんなに全力で遊んだとしても恥ずかしいことではないから安心して全力で遊んでいって欲しい。
きっと部屋を作った人もそう思っているに違いない。知らないけれど。
我々は遊びでやっているのではない。だから全力で遊ぶのだ。見事に矛盾しているがこれで正しい。
「鬼が動いた場合はどうするの?とシエナは確認します。」
「鬼は掛け声と共に振り返る役だから動いてもいいんだよー。」
「参加人数の制限はあるの?とシエナは再度確認します。」
「制限とかは特にはないはずだよ。」
シエナ・リーレイ(年代物の呪殺人形・f04107)の質問に同好会の一人が返す。
いくつか確認したいことがあるようで、細かくルールを尋ねていた。
「うむうむ、皆みな元気で良いの!」
バラバ・バルディ(奇妙で愉快な曲者爺さん・f12139)が、割烹着を脱ぎながら話始める。
正直、割烹着を着用していたほうが面白度は増す気はする。
「はは笑えずとも笑わせられるのであれば、わしにも十分に勝ち目はある!皆みな笑わせ倒してやるから覚悟せい、小童ども!ぬぁーっはっはっはぁっ!!」
「ああ、そのことなんだけどね~。協力しない?」
煙之助は持ち前のコミュ力を発揮し、笑わせようと意気込んでいるバラバに声をかける。
「ほっほっほ!いいのう!いいのう!勝つための作戦じゃな!遊びはこうでなくては!」
わくわくとした様子で大はしゃぎで隅のほうでひそひそ話しを始める二人。
作戦会議を行っていたのはこの二人だけではなかった。
メリー・ユメノコウジ(夢渡る羊・f00748)は【牛舎】の仲間であるカイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)も作戦会議を開始していた。
「ニンゲンさんが転んだはよく子供達がする遊びですよっ、聞いたことありますめぇ。」
「子供ノ遊びデ楽シイ物ナノカ情報感謝ダ、メリー」
「ところで作戦なのですが、私にいい考えがあるのです。」
先ほどのおままごとで疲弊してるもの、作戦を練るもの、次の戦いの準備を始めるもの。
各々の思いを胸に戦いの火蓋は切って落とされた。
●ルールに書いてないことは大体やっていいって誰かが言ってた
「そっちも準備できたかな?」
鬼が位置につき、皆がスタートラインに立ったのを確認する。
「それじゃあはじめるぞ。『ニンゲンさんがこーろんだー!』」
振り返った鬼は思わず固まった。静止しないといけないのは他の皆なはずなのに。
『ニンゲンさんがこーろんだー!』という掛け声のこの数秒で何が起きたんだという顔をしていた。
それは後方スタートライン付近に広がる光景のせいだ。
まずはじめに、なんか増えてた。すごく増えてた。
最初始めたときは猟兵達は8人ぐらいだったはずなのに、なんかひーふーみーよー……沢山。ぐらい増えてた。
なんかもう増えすぎてて渋滞が起きていた。それもそのはず。
シエナの召還した115対のキメラとゴブリンと骨の動物のお人形の皆さん、柊・弥生(獣婚師・f01110)の召還した影さんが2人。しかも増えてるだけではない。
この数秒の間にどこに持っていたかわからない盾の中にすっぽり体を隠してる者、3メートル近い物理的に大きなお友達の後ろに隠れている者、真面目に面白いポーズを取っている者、前の部屋の盛り塩気分が抜けていなくてハンカチに体育座りしている者。
これ全員に突っ込めってキマイラさんに酷ですね。
「そこのキメラさん、そこゴブリンさんと骨さん。」
鬼が律儀に一人ずつ動いたものを指し示していく。
とんでもない惨状だが別にルールは破ってないのだ。
人数を増やしちゃいけないとは言われてないし、隠れちゃいけないとも言われてないし、面白いポーズをちゃんと見ないといけないなんてルールも確かに存在はしていない。
そりゃキマイラの皆さんもびっくりしますって。
かと言って人数が多い分、動くものも多く、さらには混雑で進みにくいことがわかり、結局、脱落以外でも何人か帰っていただくことになった。
そうだよね115体っていったら結構な人数である。
いや、皆自由すぎるでしょこれ。
さていよいよ2ターン目に入りますね。
キマイラフューチャー、第一回ニンゲンさんが転んだ大会。
1ターン目でかなりの人数が脱落することとなりましたが、解説のタカシさんの意見を伺いましょう。タカシさーん?
天国からタカシです。そうですね、1ターン目は人数が多かったのもありますが、人数を絞っただけに次は近づくスピードも増すでしょう。
また、堅実に面白いポーズをとっていた煙之助選手とバラバ選手も敵チームをいかに笑わせていくかがポイントになってくると思います。
盾に隠れていた高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)選手も鉄壁の防御を期待できるでしょう。
メリー選手もカイジ選手とのコンビネーションが楽しみですね。
墓多野・ソルト(クレイジーソルト・f11904)選手の盛り塩も今後どう生きてくるか。
ハッ……!体が、消えている……!?
いえ、天国の私タカシではなく、ソルト選手の体がです。
これは一体どういうことだーー!?
「最近の盛り塩はな……消えるんだぜ?」
そんな盛り塩は初めて聞いた!
もしかして盛り塩界隈ではよくあることなのだろうか!?
おままごとの試練を乗り越え盛り塩としての新たな成長を遂げたソルト選手。
「あの試練は俺に……盛り塩に、固定観念を捨て新たな一歩を踏み出す勇気をくれた。」
そう語るソルト選手。今回の試合でまた新たな盛り塩としての成長を見せることができるのか!?
新しい盛り塩の可能性を今こそ見せる時だ!
激しいおままごとによって生み出された盛り塩の構え。
これが一体後々どのように試合に影響してくるのか!?
『ニンゲンさんがこーろんだー!』
おっと、零選手、盾にすっぽり隠れてしまった。鬼側からすると盾で全くその姿が見えない。これでは動いているのか笑っているのか分からない。しかしルールは違反していない。
この猟兵達、ルールの粗を狙って攻めてくる。
「聖騎士は防御が本分ですからね。ニンゲンさんが転んだでも防御はしっかり行いますよ。」
零選手はそう語る。そこには防御のプロとしての矜持を感じられた。これが匠の技。これでは本当に止まっているのか否かが分からない。
「ちゃんと止まってますよ」
そして零選手と大体同じぐらいの位置に居るのがカイジ選手とメリー選手だ。
こちらも零選手に近い戦法を取っていますが……おっと!これは!
なんとカイジ選手!その機械である体を生かした戦術!
体が曲がる!曲がる!これは人間には不可能だー!
背中を折り曲げ、ブリッジに近いスタイルですが、このレベルで人間が背中を逆方向に曲げるのは不可能だ!
しかしここでの誤算はカイジ選手、一周回って面白いというより怖い状態になっている!近くに居るキマイラ達もちょっとドン引きだ!
微動だにせずに真顔だ。そもそもこの素敵なつるつるフェイスでは表情は分からない。
笑っているのか真顔なのかそれすらも分からない。
近くに居るキマイラが神妙な顔で鳩のポーズをとっていますが、カイジ選手が笑っている気配はない。
「スマナイ、本機ニハ面白サハヨク分カラナイ。解説ヲお願いシタイ」
ネタに解説を頼む精神攻撃だーーー!!
いや、カイジ選手の場合、悪気はないのかもしれない、しかし、滑ったネタを解説させる、あまりにも残酷な行為!
「あの、これはですね。おそらくヨガの鳩のポーズで……」
戸惑うニンゲンさんが転んだ同好会メンバーの変わりにメリー選手の解説が入る!
なんという連携プレイ!これでキマイラへの精神ダメージは完璧だ!
おそらくこの二人は悪気は一切ないのだろうが、キマイラA、顔が真っ赤だーー!今すぐにでもお家に帰りたい顔をしている!
「も、もう、やめてくださーーーーい!!」
キマイラ選手、とうとう根を上げた!笑ってもいないのに一人脱落だーー!完璧な連携プレイ!
いやー、綺麗な連携が決まりましたね。
とぼとぼとキマイラA選手が外野に移動する。
さて、その少し後ろに位置するのは煙之助選手とバラバ選手だ。
煙之助選手、こ、これは……!イナバウアーだ!!なんて美しいイナバウアー!
先ほどは両手を上に上げた、皆良く知るどこぞのお菓子のパッケージスタイルで静止していたが、今度はさらに進化を遂げている!
普通のフローリングの床がまるで氷のよう!
40歳のおじ様、煙管のヤドリガミは今日だけは氷上の妖精になるのかー!?
いったいどういう仕組みなのか帽子が落ちる様子はまったくない!
すごいぞ重力に逆らっている帽子!
そしてそのすぐ近くにバラバ選手が構えて……転んでいますね。
ただし静止してることには変わりないのでセーフです。
その図はイナバウアーを成功させるスケート選手とすってんころりん転んでしまった初心者のよう。
ストーリーを感じさせる2人協力をしたこのポーズ。これは芸術点は高得点を期待できる。
その証拠に煙之助選手が少し前にでて皆にみえるような位置でポーズを取ったのもあり、ちょうどえる位置に居るキマイラ達はたまったものではなく、じわじわと笑いがこみ上げてくる抑えられない。
そして弥生選手とシエラ選手の影と人形達によって、鬼へとプレッシャーをかけていく!
すばらしい連携です!さすが猟兵。もう勝利を見据えて行動している!
動いたものも居ない。そして笑ってしまったものはすでに退場している。
壁に向き直った鬼は3回目の『ニンゲンさんがころんだ』を唱える作業にもどったのだ。
●決着
さて、まだ掛け声も2回目だが、たった2回目にしてこれだけの熱い戦いだ。
3回ターン目への期待も高まってまいります。
『ニンゲンさんがこーろんだー!』
おなじみになってきたこの掛け声も、もう3回目でございます。
そして鬼が振り返ってみた光景。
眼前に転んでいるカイジ選手。
床にめり込んで、顔にも床にもひびが入っている。
一体何があったのだろう。
それでは掛け声の行われたVTRをごらんいただこう。
鬼が後ろを向いた瞬間走り出すカイジ選手。
その後ろを追いつけずに少し置いていかれながらとてとてとついていくメリー選手。
そこに透明の何かに躓いた。
おわかりいただけただろうか?もう一度ごらんいただこう。
撒き戻しスロー再生で映し出されるVTR。
一時停止される問題のシーン。
そう、この瞬間である。
良く見ていただけたら分かるが、そう、そこに盛り塩があったのである!
まさにミイラ取りがミイラ!除霊していたはずの盛り塩がまさかの幽霊よろしく見えないものの立場に!
おかげでカイジとソルト二人揃って愉快に転ぶ羽目になったのだ。
ソルトのクリスタライズは転んだことにより解除されている。
しかし、失敗をチャンスに変えてこその猟兵。
転んでしまったのならそのまま進んでしまったのだろうか、確かに起き上がる時間のロスもカバーできるとそのまま転がって近づいてきていたローリングバラバ選手。
こんな面白い構図、生かさないでどうすると抜け目のない煙之助選手。
横には盛大な転び方をしている人達は三人。
そこにちょっとかっこよく技を出しました、見たいな構えを取れば、一気に煙之助が一人で三人を倒したみたいな構図になる。
相変わらずストーリーを感じさせる芸術点の高い静止だ。
さっきから芸術点がとかいっているけれど、この勝負に芸術点があるとはいっていない。
キマイラ達は笑いそうになっているが、何とか耐え抜いている。
本当は横でヨガやら有名ポーズやら面白いポーズをとってくれていたのだが、転んでる人たちはそれどころではない。
さっきから見てない人が多すぎてちょっと切ないキマイラ達だったのだ。
さて、目立つこの集団に気をとられているうちに、鬼にとても近づいてきているもの達がいた。
弥生 with 影と、堅実に盾に身を隠しながら近づいてきた零だった。
あと少しのところでタッチできるところまで来ている。
「さぁ、おじさんが敵を笑わせているうちに早くタッチするんだ…!」
急におじさんが死亡フラグを立て始めたが、多分このタイミングじゃ上手く回収されない予感。
まずい、鬼は思う。だが、止めることはできないのだ。
動いたものをアウトにしたら、この言葉を言わなければならない。
『ニンゲンさんがこーろんだー!』
しかしそれは言い終える前に小さな手が鬼に触れる。
影と共にふわふわとやってきたそのとても小さい手―――弥生の手が鬼に触れていた。
決まったああああああ!勝者!猟兵軍団!!!
ドアの施錠がガチャリと解放される音がする。
「あーあ、負けちゃったか。」
奇跡的に出目がよすぎるせいで脱落者が出なかったのだ。
ニンゲンさんが転んだ同好会始まって以来の大惨敗であった。
かなりルールの抜け道を狙った戦いだったが、ルール違反をしているわけではない。
勝利には代わりなく、それならば勝者を称えるのが敗者の役目。
「ドアは開いている。おそらくドアの向こうにこのアジトのボスがいるはずだ。くれぐれも気をつけて。」
リーダーはカンペをみながらみんなに告げる。
おままごと、ニンゲンさんが転んだ。これらの試練を突破した猟兵達。
後はドアの向こうのボスを倒し、このアジトを壊滅させるだけだ。
猟兵達は鍵の開いたドアの向こうへと進んでいくのであった。
大成功
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第3章 ボス戦
『パスト・フォーサイス』
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POW : 来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
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【プレイング受付 1/26 8:30 〜1/2713:00】
●なんて分かりやすい自爆スイッチ
ニンゲンさんが転んだの激闘を抜け、猟兵達は広い部屋へと辿り着いた。
ワインレッドの絨毯が敷かれ、階段の上にやたらとごつい玉座がある。
よくRPGとかで魔王とか王様とかが踏ん反り返っていそうな部屋に、魔王ではなく少年が踏ん反り返っていた。
「ふははは!よくぞ来たな猟兵ども!」
どや顔で少年ことパスト・フォーサイスは魔王のような台詞を吐きながら立ち上がる。
しかし一部の猟兵達はそれ以上に気になるものが後ろの壁にあることに気づいた。
『自爆スイッチ』とでかでかと書かれた、黒と黄色の縞々テープで囲まれた赤いスイッチだ。
明らかに危ないですよーアピールしてる上に、そんな危ないもの堂々とそんなところにおいていていいのかつっこみたいところだが、おそらくそれを押せばこのアジトは壊滅するのだろう。
というかなんでそんなもの作っちゃったんですかね。
このアジト設計した人、何でもかんでも調子に乗ってつけちゃうタイプなんですかね、こんなのつけちゃって大丈夫なんですか。
しかし猟兵達がそのスイッチに気づいていることをパスト・フォーサイスは気づいていない。
いや、これで気づかないと思ってるのちょっとやばいと思うけど。
ネタ依頼だからなにもかもご都合主義なのだ。
パスト・フォーサイスに気づかれないように、しらを切りとおす演技力。
スイッチに気づかれない様に近づくスキル。
今まさに部屋の試練で培ってきた能力を発揮するときだ。
修行を乗り越え、ラスボスを倒す。
漫画やゲームでよくある熱い展開じゃないですか。
当然、そう簡単にラスボス気分のパストが猟兵達を見逃してくれるわけはない。
彼と戦い、ひきつけながら如何にしてスイッチを押すかが鍵となる。
がんばれ猟兵!負けるな猟兵!今までの修行の成果を発揮するときだ!
【※プレイングは1月26日 AM8:30より受け付けます】
高柳・零
おや?またあなたですか。この前、コーラまみれにして住んでたビルごと粉砕したはずですが…。また建物ごと爆発したいようですね
盾役として前衛に出ます。
盾受け、武器受け、オーラ防御、かばうで味方を守りつつ、メイスで気絶攻撃をします。
「これで頭を…おや?」
メイスで頭を狙おうとぴょんぴょんジャンプします(当然届きません)。
…と、相手が油断したら向こう脛を思い切り叩きます。
「痛覚のある場所なら、どこでも気絶させられるんですよ」
雑魚を呼んだら範囲攻撃で倒します。
「自分に雑魚を当てても無駄です」
連続攻撃は見切りで避けます。そのまま止められない所が見たいので
避けられない時は無敵城塞で耐えます
アドリブ、絡み歓迎です
シエナ・リーレイ
「こんな所にいたの!?とシエナは驚きます。」
キマイラ達と沢山遊べてご満悦のシエナ
最後の部屋にいたのは数日前に起きたメデューサランドの騒動でお友達にしたがお持ち帰り直前に失踪をしたパスト君でした
シエナは改めて彼をお持ち帰りする為の準備を始めます
彼が他猟兵に気をとられている隙にお友達と共に部屋の退路を徹底的に塞ぐと身を隠します
そして、パスト君が敢えて残しておいた出口から逃亡を試みた瞬間を狙い彼を捕らえるのです
後はパスト君にお持ち帰り中にまた逃げられない様に彼の体をバラバラに解体する事を試みます
「後で直してあげるから安心してね。とシエナはノコギリ片手に微笑みます。」
※自爆装置には全く気付いていません
バラバ・バルディ
ぬははははっ!ずいっぶんと目立つ自爆スイッチじゃの~相手があの童でなければ罠を疑うところじゃが……うむ、なさそうじゃな!
しかしこれまで楽しませてくれた礼じゃ、スイッチが押されるまではあやつに付き合ってやろうかのう!
【SPD】
「ほれほれどうした!わしはここじゃぞ?捕まえられるなら捕まえてみよ!それとも、お主にはちと難しいかの?…ほっほほほー!魔王さんこーちらっ手ぇの鳴る方へ~じゃ!」
(自爆スイッチが押されるまでの『時間稼ぎ』に、パスト・フォーサイスを『挑発』して遠くへ『おびき寄せ』つつ、立ち塞がる雑魚キャラは杖と人形で払いのけたり『敵を盾にし』たりしながら『ダッシュ』『逃げ足』で鬼ごっこします)
吉瀬・煙之助
なるほどなるほど、いままでの試練はすべてはあのスイッチを押すためだったのね。
しかしおじさん演技試練はしてないので、此処は裏方とかしようかな。
こう皆が演技している後ろで、演出効果やったりとかSE流したりとか【援護射撃】するよ。
もちろんボスの演出にもおじさん頑張っちゃうよ!
ボスの強さを誇示するのにやられ役とかやっちゃうよ。
「こ、この力は…!まさかあの伝説のっ!ぐあああああっ!!」
そしてラスボスが展開に酔ってる辺りで、やられたフリから【忍び足】と【目立たない】でこっそり自爆ボタンに近づいてボタンを押して【破壊工作】しにいくね。
鍋島・小百合子
POW重視:掃討と追撃
故あって先の催しには参加できぬなんだがすごい有様だったようじゃのう…
次が戦ならばわらわの腕も存分に振るえるのかの?
「行くぞ!束になろうとも全て手討ちにしてくれる!」
薙刀を手に数で攻めてくる敵の掃討を行う
召喚された手下達はなぎ払いと範囲攻撃を駆使して蹴散らしていく
要は質で量を覆す事を意識
「ほほほ、この数でわらわを嘲うとは笑止じゃの!」
敵の攻撃には薙刀と小太刀の武器受けで防御
パストの連続攻撃には残像で攪乱しつつ回避重視
パストが逃げる姿勢を見せたらユーベルコード「鎧装馬騎乗」を発動
鎧軍馬に騎乗して逃走を図るパストを追撃、蹄で踏みつけていく
「背を向けるとはそれでも武士か!」
メリー・ユメノコウジ
【旅団【牛舎】で参加】
POW攻撃対処、カイジさん(f03376)との連携重視。
「おまかせあれなのですよっ!カイジさんを援護なのですめぇ、さぁさぁ羊さんを数えましょう~♪」
【高速詠唱】でカウント・シープ発動、子羊さん達を召喚し数で対抗。
子羊が合体したらでっかくなる。
回避ができる攻撃は可能な限り【第六感】【野生の勘】、最後には神頼みで【祈り】
「わっ、わ、カイジさんしっかりなのですめぇ…!私は無事ですよっ」
かばわれた際は大丈夫、と返しながら【鼓舞】
「はいっ、カイジさんのお陰で元気なのですよ~!ありがとうございます~。」
戦闘終了後、カイジさんにお礼を伝え微笑み。
アドリブ・改変・連携歓迎
カイジ・レッドソウル
【旅団【牛舎】で参加】 POW特化ノ攻撃ダ、メリー(f00748)トノ連携 「ヨウヤクカ、メリー援護ヲ頼ム」 黒風鎧装起動、呪剣、黒剣ヲカマエ【串刺し】【2回攻撃】 「天獄の雷発動!!」 メリーガ攻撃サレタ際【かばう】 ダメージヲ受ケナガラ「大丈夫カ?」「本機ハ問題ナイ、攻撃ヲシテクレ」 POW、WIZノ攻撃時は【怪力】【なぎ払い】デ纏めて攻撃カツ生命吸収】デ回復ヲ試ミル 決定打ヲ与エラレソウナラ【鎧無視攻撃】【串刺し】【傷口をえぐる】 「ソコダ・・・」 戦闘終了後ハ、メリーの体ヲ気遣イ援護の 感謝を述ベル 「メリー、怪我ハ無イカ?」 「ソレナライイ」 「援護助カッタ、アリガトウ」
改変可
柊・弥生
えとえと、あのスイッチを押せば良いんだよね?
んと、その為には相手の気を引かなきゃいけないのか
それなら!私たちがどんちゃん騒ぎをすれば気になってくれるかな?
それに大きな音を鳴らしながら騒ぐから、味方のたてる多少の物音ならかき消せるかも!
そうと決まればみんな集まれー!
音楽隊の結成だぞー!!
オカリナを吹きながら金のライオンにまたがり、どこから来たか大小様々な動物達と入り口から隊列を組みながらの音楽隊を結成し、身軽な動物達にはちょっとしたパフォーマンスを披露してもらいます
敵の気を出来るだけ引き止めるけど、妨害されたら「解散!」の言葉を合図に相手をぐるぐると回して目を回すようにしてみたり
●ネタ依頼はIQ2で大丈夫
「おや?またあなたですか。この前、コーラまみれにして住んでたビルごと粉砕したはずですが……。」
ふふんと踏ん反り返るパスト・フォーサイスに、どこぞで出会ったことがあったのか高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が呟く。
(また建物ごと爆発したいようですね。)
爆発オチって便利ですよね。
気づかれてはいけないのでその言葉は飲み込み、心の中で呟いた。
「こんな所にいたの!?とシエナは驚きます。」
シエナ・リーレイ(年代物の呪殺人形・f04107)がパストを見て驚く。
どこぞでお持ち帰りしそびれたパストと、このパストが同一個体なのかはさておき、なんとなくパストもパストでぞわりと悪寒がする。なんだか嫌な予感を感じ取ったのだろう。覚えはないけど石化だけは嫌だとか、そんな気持ちが湧き上がってくる。
「ふ、ふん!そんなことは知らないな!猟兵共!ここで俺様が返り討ちにしてくれるぜ!」
ともかくこのままではあらゆる恐ろしい手段でお持ち帰りされそうな気がするので、返り討ちにするしかないと思ったのだろう。
本能的にやばいものを感じ取ったのか少し声が震えているけれど。ラスボスはそんな弱気な反応はしないのだ。
ぬははははっ!と笑いながらバラバ・バルディ(奇妙で愉快な曲者爺さん・f12139)はスイッチを眺める。
(ずいっぶんと目立つ自爆スイッチじゃの~。相手があの童でなければ罠を疑うところじゃが……)
そう考えながらバラバはじっとパストを見た。
「な、なんだよ……。」
眼が合い少したじろぐ少年をじっと観察する。
「……うむ、なさそうじゃな!」
「何がだよ!」
勝手に納得しているバラバに思わずつっこむ。
まぁそんな罠を考えるような子だったらもっと賢いことをするんじゃないですか?
今回は皆IQ2ぐらいで行っても大丈夫な仕様なのでパストもIQ2ぐらいなのである。
「ええい!馬鹿にしやがって!ただじゃおかねぇぞ!来い!俺様の手下どもっ!!」
その掛け声と共にパストの周りにあまり強くなさそうな手下達が一人、二人と召還されていく。
「猟兵共よ!ここに来たことを後悔させてくれる!」
カンカンカンカーン!どこからともなくゴングの音が鳴る。
ちょっと待て、どこから鳴ったこの音。
ナチュラルすぎて誰も気にしていないが、背景の隅、そうここ、この上手い具合に背景に溶け込んでいる吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)がさりげなくSEを流していたのだ。ちゃっかりピースしてるし。こんな行動してて案外誰も気づかないものである。
おじさん演技試練はしてないので、此処は裏方とかしようかな。と本人談だが、さすが忍者、目立たない技能は伊達じゃない。気配遮断スキルEXのおじさんなのであった。
ともあれゴングは鳴った。戦いの火蓋は切って落とされたのだ!
●道を開けろ!
「戦ならばわらわの腕も存分に振るえるのかの。」
鍋島・小百合子(舞姫の女丈夫・f04799)はパストと召還された雑魚達を見据える。
「行くぞ!束になろうとも全て手討ちにしてくれる!」
向かってくる有象無象の攻撃を受け流し、薙刀を大きく回転させ、群がる有象無象共をなぎ払う。
すごくかっこいいのにさりげなく煙之助によって流されたBGMに暴れん坊な感じの曲が流れている。いや、たしかにそのBGMかっこいいんだけれども!
それはさておき、小百合子のその戦いっぷりはまさに勇ましい武者といえよう。
なぎ払い開いた空間に、踏み込み、切り伏せる。
雑魚達に埋め尽くされていたはずの場所は、小百合子が踏み込み進む度に道ができていた。相手が質より量ならば、小百合子は質で量を覆していたのだ。
「ほほほ、この数でわらわを嘲うとは笑止じゃの!」
「お、俺様の手下達が!」
数だけは多かった雑魚達を一掃され、パストは少し後ずさった。
行け!今じゃ!と小百合子が後続の猟兵達へと合図を送る。
パストはしっかりと武器を握りなおし、玉座から立ち上がった。
「いい気になるなよ猟兵共!」
小百合子の切り開いた道にパストは飛び込んでいくが、カイジ・レッドソウル(プロトタイプ・f03376)が立ちふさがる。
その後ろからひょこっとメリー・ユメノコウジ(夢渡る羊・f00748)が顔を覗かせていた。
気づけば猟兵達は再び召還された雑魚達に囲まれていたのだった。
「メリー援護ヲ頼ム」
「おまかせあれなのですよっ!」
カイジの周囲に漆黒の旋風が巻き上がる。手には大小二本の剣が握られている。力強く地面を蹴った勢いで、その巨躯からは想像もつかないような勢いでパストへと斬りかかる。
「うわぁっ!」
大きな戦闘兵器が猛スピードで近づいてくる威圧感に、多少怯むものの、魔王がこんなところでビビッてはだめだと迎え撃つ。
パストは確かに地面にしっかり足を着けていたはずだが、数メートル、引きずられたような後が地面に刻まれ、後ろに押し出される。
そんな重い一撃からすぐに容赦なくもう一撃をカイジは放つ。突き刺すような剣を何とか回避するパストだが、頬には微かに赤い線が刻まれていた。
「カイジさんを援護なのですめぇ、さぁさぁ羊さんを数えましょう~♪」
カイジがパストを抑えている隙に、メリーが子羊達を召還する。とってももふもふである。
「メェー」
「メェメェ」
メェメェ大合唱が始まり、再び召還された雑魚達はメリーの子羊によってふるもっふされていく。ちょっと羨ましいような。
「天獄の雷発動!!」
メリーのおかげで邪魔がなくなり、その隙にカイジの体から高圧電流が放たれた。
ビリビリとパストに放たれた電流は、そのエネルギーにより服は焦げ、炎が上がる。
「あちちちちちっ!」
もはや魔王の体裁をを保つ余裕ないのかみっともなく悲鳴を上げる。
その背後から忍び寄る小さな影。
「これで頭を…おや?」
頭を殴って気絶させようと試みた零だったがこの身長ではパストの頭には届かない。ぴょこぴょこと飛び跳ねる零。テレビウムがぴょんぴょんしている図は正直なごむ。
「ははは!やーい、チビー!」
勝ち誇ったように零を馬鹿にするパストだったが、次の瞬間、脛に鈍痛が走る。
そう、零がメイスで思いっきりなぐった場所だった。
「~~~~~~っ!!」
脛は痛い。気絶しそうなぐらい痛い。
現にパストも声が出せないぐらい悶えているわけで。
「痛覚のある場所なら、どこでも気絶させられるんですよ」
なんて脛に一撃いれた当の本人ですが、結構無情なことを言い始めましたね。
「く、くそ!覚えてろよ!」
数秒動けなかったものの、あまりの痛みに逃亡を図ろうとするが、出口という出口はシエナのお友達によって塞がれていた。
動揺しながら唯一残されていた出口のほうへ走り出したのだった。
●鬼ごっこ開始
「背を向けるとはそれでも武士か!」
いや、武士じゃないけど。とパストは思ったがそれどころではない。
「我は呼び出す敵を踏み潰せし蹄持つ騎馬…出でよ!」
どこからともなく声が響く。同時に小百合子の2倍もあろう巨大な鎧軍馬が現れて騎乗する。
軍馬はヒヒーンと嘶き、パストへと駆け出す。
「マジかよ!?」
必死に走り逃げ出すが、当然ながら馬は速い。
急遽開催されたイェーガーダービー、パスト・フォーサイスが勝てば倍率は1000倍。一攫千金も夢じゃない。
「ぐえっ!」
まぁ、たった今踏み潰されましたが。
もはや満身創痍なパストだったが、ふらふらと最後の力を振り絞る。
「後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!」
巨大なパスト君ぬいぐるみを召還する。
そこで力尽きたのか、馬の下でガクっと倒れた。
「今度は俺様が相手だ!」
魔王って一度倒した後にもう一度復活したりするよね。
ある意味王道展開ではあるが、元気にパワーアップしたパストくんぬいぐるみが猟兵達を見下ろす。
「こ、この力は…!まさかあの伝説のっ!ぐあああああっ!!」
パストくんぬいぐるみは武器を構えただけである。
盛大にやられた動きをする煙之助。
さりげなくゲームオーバーみたいな効果音を流しているんだから誰か気づこう。
「まさか俺様に新たなる力が
……!?」
パストくんぬいぐるみも己の手を見ながら、初めて力に覚醒しちゃった人みたいな顔するのやめて。君何もしてないでしょう。そもそもぬいぐるみに表情があるか怪しいけれど。あと、未知なる力とか、新しい能力とか確かに厨二心はくすぐられるけれども!
そんなパストくんぬいぐるみの前にバラバが躍り出る。
「ほれほれどうした!わしはここじゃぞ?捕まえられるなら捕まえてみよ!それとも、お主にはちと難しいかの?」
「なんだと!?」
安い挑発に簡単に乗るパストくんぬいぐるみなのであった。
知能は作った人と同じぐらいなのである。
バラバは繰り出される攻撃を踊るようにステップを踏み、ギリギリのところで回避した。
「ほれほれこっちじゃぞ~!」
ひょいひょいとただ逃げているように見せかけてできる限り自爆スイッチから離れた場所へと誘導されていた。
怒りに任せるまま、連続攻撃が繰り出される。
しかしその攻撃は盾になるべく前へ躍り出た零によって防がれる。
一度防がれてしまえば攻撃を止めることはできない。
「くそっ!」
攻撃が終わり、再び武器を繰り出そうとした時、少し離れた場所から声が聞こえる。
「はーい!ちゅーもくー!」
柊・弥生(獣婚師・f01110)が金色のライオンと共に元気に小さな手を上げた。
「みんな集まれー!音楽隊の結成だぞー!!」
オカリナを吹くと、どこからともなく動物達が集まってくる。
「なんだなんだ!?」
攻撃されると身構えたが、その様子もなく、曲に合わせて踊る動物達。
ライオンが勢いをつけて大きく跳ぶと宙で一回転する。
思わず見ていた者たちが、おおー!と歓声を上げ拍手する。
戦いとはなんだったのか、すっかり頭の中から消えそうになっていた。
「おおー……じゃねぇよ!くそ!騙されるところだった!」
多分誰も騙してないと言われてしまえばそうなのだが。
そんな場合じゃないと、あたりを見回したそのときに気づく。
気配を消して自爆スイッチに近づこうとしている影を。
「アーーーーッ!!!」
「わあーーーーーー
!!!!」
「わぁ~。」
慌てて悲鳴を上げるパストくんぬいぐるみ。
悲鳴にびっくりして悲鳴を上げる弥生。
抜き足差し足忍び足してたけどばれちゃったーみたいなゆるい声を上げている煙之助。
駆け出そうとするパスト。
思わず反射的に、解散!と合言葉を叫び、動物達にぐるぐるパストくんぬいぐるみを回させて目を回す弥生。
残り数歩をばれちゃ仕方ないと軽快なスキップでスイッチに辿り着く煙之助。
目を回すパストくんぬいぐるみ。
一緒に目が回ってきた弥生。
「ポチッとな。」
すごい軽い台詞と共にスイッチを押す煙之助。
『間もなく自爆を開始します。』
「ああああああ!」
そんなアナウンスと共にカウントダウンが始まる。
『5・4・3・2・1』
ゼロ。
そのアナウンスと共にまばゆい光がアジトを包む。
直後、ボーーーーンという地面が揺れるような爆音。
「覚えてろよーーーーー!」
そんな叫び声がフェードアウトしていき、空にはキラーンと星が流れる。昼間だけど。
こうして視界が元に戻る頃にはアジトだった建物は消えてなくなっていた。
●戦いのその後で
「メリー、怪我ハ無イカ?」
大きな体でカイジはメリーのことを守る。
当のカイジ本人は少し顔にひびが入っているようだが元気な様子だった。
「わっ、わ、カイジさんしっかりなのですめぇ…!私は無事ですよっ」
「ソレナライイ、本機ハ問題ナイ。」
「はいっ、カイジさんのお陰で元気なのですよ~!ありがとうございます~。」
そう言ってメリーはカイジに微笑む。
「皆さん無事ですね?」
「わしは無事じゃぞ~。」
「おじさんもだよー。」
ひいふうみいと煙之助とバラバが手分けして人数を確認する。
他のメンバーも零の盾により何とか無事なようだった。
「しかしパストは逃がしてしもうたのう。」
トンっと地面に薙刀を立て小百合子は星が流れていた空を見上げる。
「また連れて帰れなかった。とシエナは残念そうに項垂れます。」
言葉の通りパストを連れて帰ろうとしていたシエナは、彼が流れ星になってしまったため連れて帰ることができずにがっかりしているようだった。
ある意味パストにとってはこっちのほうがよかったかもしれない。
「でもアジトは壊滅できたのよー。」
ふわふわと飛びながら目的は達成できた事を弥生が告げる。
「そうかそうかー!ぬははははっ!楽しかったのうー!じゃが帰るまでが任務じゃよー!」
皆気をつけて帰るのじゃと、ぴょこぴょこしながらバラバが言う。
更地になったアジトの跡地を眺めながら、猟兵達の長い長い一日が終わった。
煙之助がエンディングっぽいしっとりした音楽を流す。
まだやるんだその演出!
なんとなく俺達の冒険はこれからだ!というような空気で猟兵達はグリモアベースへと帰還するのであった。
猟兵達の冒険はまだまだこれからだ!
そんなわけで猟兵達の次回作にご期待ください!
【完】
大成功
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