エンパイアのクリスマスは雪見温泉?
●サムライエンパイアのとある温泉街にて
将軍家光の発案で、全国でクリスマスパーティーが開かれることになったここサムライエンパイア。
だが、もちろんそんな風習のなかったサムライエンパイアなので、そこかしこで少々勘違いした宴がひらかれていた。
そんなひとつが、このとある温泉街である。
●グリモアベースにて
「そんなわけで、今回わたくしが案内するのは、サムライエンパイアの温泉です」
クリスマスを宴会のネタだと判断したとある温泉宿が、露天風呂から見えるもみの木をそれっぽく飾り付けて、クリスマスパーティーと称して開放しているそうな。
「まあこれはこれで楽しめそうでいいですよね?」
温泉好きにして酒好きの黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)にとっては、実によいクリスマスなのかもしれない。
「ともあれ猟兵の貸しきりというわけではありませんから、行くなら一定のルールは守ってくださいね?」
最低限守るべきルールはただ1つ、水着着用!
あとは公序良俗に反しない範囲で、思う存分羽を伸ばせばいい。
岩の仕切りを満たす温泉の濁り湯、そして空には星と雪。
「水着ではありますが、仲間と裸の付き合いでわいわいと騒ぐのもよし、あるいは恋人同士でのんびり過ごすもよし、ですよ」
ちゃんと混浴だから安心してください、とりんごは付け足す。
会場となる温泉では、クリスマスっぽく見せようと頑張ったライティングがされていて、さらに何故か花火が打ち上げられる。
一般的なクリスマスとは違うかもしれないが、皆の思い出に、彩りを添えてくれるだろう。
ちなみに当日は、雪がちらほらと降る予報だ。露天風呂から眺める景色は、クリスマスに相応しいものになるに違いない。
なお、売店にはお酒はもちろん、ジュースやフルーツ牛乳などの飲み物に、クリスマス団子やクリスマス餅などちょっと勘違いしたクリスマス料理も完備されているという。
「どう楽しむかは、皆さん次第ですよ。
わたくしももちろん水着の準備は万端です」
とりんごは言うが、トップに立っているりんごはどう見ても水着を着ているようには見えない。猟兵たちの視線とツッコミが集中した。
それに気づくと、りんごはサンタガールの赤いマントで身体を隠すようにガード。
「ふふ。これ以上のサービスはありませんよ?」
なんのサービスだよと、猟兵たちは思ったとかなんとか。
ともあれクリスマスは、特別な思い出をくれる、素敵な日。
さあ、温泉に行きましょう!
雅瑠璃
こんにちは、またはこんばんは。
雅です。
やっぱりクリスマスシナリオ出したいという誘惑には勝てなかったよ……。
というわけで、サムライエンパイアからのクリスマスは、雪見の露天温泉です。
クリスマスツリーっぽく飾られた天然のもみの木や、何故か打ち上げられる花火を見ながら、温泉を楽しみましょう。
売店では湯に浸かったまま飲めるお酒やドリンクも売ってます。もちろん未成年の飲酒は厳禁ですよ。
トップのりんごはとんでもない格好をしてますが、混浴なので水着着用は必須です。りんごみたいな格好はダメです(笑)
その他、公序良俗に反する行為はいけません。
りんごも普通に水着を着て湯に浸かり熱燗でも飲んでると思いますので、気が向いたら声かけてください。
それと、今回は他に抱えているシナリオもあるため、すべて採用はお約束できません。キャパシティオーバーになれば不採用でお返しすることもあると思いますので、ご了承ください。
リプレイは28日に執筆予定です。
フラグメントの項目にはこだわらなくても大丈夫です。
それではプレイングお待ちしてます。
第1章 日常
『サムライエンパイアでクリスマス』
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POW : クリスマス大吟醸で乾杯したり、クリスマス団子を頬張って、楽しく飲み食いする
SPD : 和風なクリスマスを見物したり、用意されたイベントに参加する
WIZ : 正しいクリスマスの知識を披露したり、恋人や友人とパーティーを満喫する
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豊雛院・叶葉
■方針
・【WIZ】使用
・アド/絡◎
■行動
くりすます、に御座いますか?
以前「惨多苦労守」なる人物が苦役を課されていた際、そのあまりの酷さに憐れに思った方々が、施しの為に集まり宴を催して労ったのが始まりと聞き及んでおりますが。
(説明を聞いて)
成程、西洋のお話に御座いましたか。
折角ですので、牛乳類等をいただきつつ温泉でゆっくりさせていただくことと致しましょう。
水着の持ち合わせは御座いませぬ故、「湯浴み着」でも宜しゅう御座いましょうか?
年齢上酒類はいただけませぬが、女神様の教義に於いて禁じられてはおりませぬ故、酔客の方とお話することも御座います。
聞き役として、黒岩様のお話をゆっくり聞いておりましょう。
●知っているのか来伝
「くりすます、に御座いますか?」
湯浴み着を着た少女、豊雛院・叶葉(豊饒の巫女・叶・f05905)は、慣れないクリスマスという行事に困惑しつつ、ゆっくりと湯船に入ってきた。
水着の持ち合わせがないから湯浴み着である彼女だが、湯に浸かるとその豊満すぎる身体にピタリと湯浴み着が張り付き、しかも尻老い湯浴み着がうっすらと透けて見えそうになるので非常に艶めかしい。
お酒は飲めないのでかわりに牛乳を持ち、湯に浸かりながらごくごくと白い液体で喉を鳴らす。
……何処まで狙っているのか天然なのか、他の男性客を前屈みにしてしまいそうな叶葉であった。
「ふぅ……。
確かくりすますといえば、以前『惨多苦労守』なる人物が苦役を課されていた際、そのあまりの酷さに憐れに思った方々が、施しの為に集まり宴を催して労ったのが始まりと聞き及んでおりますが……」
一息ついた後、何処から聞いたのか、なんとか書房の本でも読んだのかというトンデモ履歴を口走る叶葉に、苦笑しながら近くで湯に浸かっていたりんごが答えた。
「面白いお話ですけれど、このクリスマスの由来はですね……」
赤いビキニの水着を着て熱燗のお猪口を手にしながら、正しいクリスマスの由来を教えて聞かせるりんご。
「成程、西洋のお話に御座いましたか……」
りんごの話に感心しながら聞き役に徹する叶葉であった。
ついでに本人はまだ未成年という事もあってお酒は飲めないが、彼女の信仰する女神の教義にて飲酒が禁じられているわけでもないので、話のお礼にとりんごの酌をする。
「あら、ありがと♪」
「いえいえ、黒岩様のお話、もっと聞かせていただけますか?」
気を良くしたりんごは、そのまましばらく叶葉にクリスマスにまつわる話を聞かせていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
カメリア・エスパディア
白いビキニを着て温泉へ
クリスマスには特性ストロベリーサンデー!
…は流石に無いですので
いちご大福をいただきながら
のんびり温泉で過ごします
そうしていたら、りんごさんを見かけて
一緒にひととき、いいでしょうか?
と、お誘いします
ご一緒できたら、ご挨拶も兼ねて
こちらからはいちご大福をおすすめし
りんごさんからおすすめされたお酒を飲みながら
一緒にひとときを過ごしていきます
そこでお互いに今年を振り返り
アースクライシスの時の事…
オブリビオンフォーミュラとの戦いや
地底探検の事…
その時のとらぶるも思い出してしまい
照れ隠しにお酒をいっぱい飲んでしまい
ふわふわと惚けてしまって
意図せずりんごさんに寄りかかってしまうかも!?
●飲み過ぎには注意しましょう
「さすがにここにはストロベリーサンデーとかありませんよね」
赤い髪と抜群のプロポーションを彩る白いビキニとの対比も眩しいカメリア・エスパディア(先生は魔狩りの魔剣・f21767)は、クリスマスには特製の……と思ったが、やはりエンパイアの温泉街にはそんなものはなく、代わりにいちご大福を手に温泉にやってきたのだった。
「さて、のんびり温泉でも……あら、あそこにいるのはりんごさんですね」
さて湯船に浸かろうとして、ふと周りを見渡すと、赤いビキニに身を包んだりんごが、湯船に浸かりながら手酌で飲んでいるのを見かけた。
いい機会だからと、カメリアはさっそく声をかけに行く。
「一緒にひととき、いいでしょうか?」
「あら、カメリアさん。ええ、もちろん。ご一緒しましょう?」
快く笑顔で出迎えてくれたりんごの隣に腰掛けるように、カメリアは湯船に入り、ふぅ、と息を吐く。
「いい温泉ですね。
……あ、そうだ、りんごさんも、このいちご大福いかがです?」
挨拶代わりというわけではないが、いちご大福のお裾分け。
するとりんごからは、お返しにとお猪口の予備を渡される。
「ありがとうございます。
ではこちらもお返しに……カメリアさんはお酒はいける口かしら?」
「ええ、大丈夫です。いただきますね」
というわけで、妙齢の女性2人で温泉に浸かりながら熱燗で乾杯となったのだった。
「ふふっ、それは大変でしたね」
「ええ、もぉ、ホントに恥ずかしかったんですよー」
乾杯の後、のんびりと2人でお互いの今年を振り返りながらお話。
その中で、出撃した戦争の話などをしているうちに、いつの間にかカメリアの恥ずかしい失敗談のような話になっていった。
たとえば、アースクライシスで地底探検に行った時のとらぶる……恐竜にビキニのブラを剥ぎ取られてしまった話とか。
話を聞いてくすくすと笑うりんごに対し、カメリアは恥ずかしそうに頬を染め、照れ隠しからぐいぐいとお猪口を傾ける。
「……大丈夫ですか、飲み過ぎではありません?」
そして顔が真っ赤になってきたので、さすがにりんごも心配しての増せるのをやめるが、時すでに遅し。
「だいじょぉぶ、れすぅ……」
とろんとした目でふらふらと、口調も定まらないようなカメリアがそこにいた。
そのままカメリアは、ふらふらとりんごの方にもたれかかってくる。
意図的か、それとも無意識かはわからないが、りんごに寄り掛かるような態勢になってうとうとと。
「カメリアさん、本当に大丈夫です?」
「らいじょうぶれすよぉ……」
「もぉ、こんなところでわたくしに身体預けたら、悪戯されても文句は言えませんよ?」
一部で百合の魔王と呼ばれるりんごは、冗談めかしてそんなことを言い、自分にもたれかかってくるカメリアの身体を優しく撫でてみるが、特に反応はない。
「カメリアさーん? 悪戯しちゃいますよー……って、眠ってしまったかしら」
仕方ありませんわねと苦笑して、りんごはしばらくカメリアを支えているのだった。
大成功
🔵🔵🔵
天樹・咲耶
裏人格のサクヤ
「へえ、りんごさん、まるで魔王のような豪勢なマントじゃない。
けれど世界征服するのはこの私、負けないわよ!」
りんごさんに負けじとマントを翻して温泉の淵に仁王立ちして周囲の景色を見回すわ。
(マントの下はちゃんと水着を着て右腕に包帯巻いています)
サムライエンパイアを支配していた第六天魔王――
なんか気が合いそうだから一度、話をしてみたかったわね。
けど第六天魔王が滅びた今、次の魔王がりんごさんか私か決着をつける時!
「りんごさん!
次の魔王の座をかけて勝負よっ!」
勝負方法は、りんごさんのコレクションのアナログゲーム!
どのゲームかはお任せよ。
どんな勝負でも私の左目の邪眼で受けて立つわ!
フロウヴェル・ゼフィツェン
りんごと一緒に温泉入るの。
恋華荘でお世話になってるけど、ちゃんとお話する機会ってあんまり無かったから。
水着は白いゴスロリ風(水着JC参照)
…ん、いいお湯なの。
ここに来るまで寒かったし、気持ちいいの…。
りんごと一緒にお酒…は飲めないからミルク飲みつつ、花火を眺めて。
…むう、ベルも早く大人になってお酒飲めるようになりたいの。
けど、大人…ベルも、りんごみたいな大人になれるの?
…この一年くらいでどれくらい成長したか、大人に近づけてるか、確かめてほしいの(腕広げ無防備に)
…ん、いちごのハートをぶち抜くため(?)に、頑張るの。
そいえば…りんご、なんであんな格好してたの?(例の裸サンタの件)
●対魔王戦、恋華荘からの資格
再びひとりになって手酌で熱燗をたしなんでいるりんごのもとに、今度は同じ寮に住む顔見知りがやってきた。
「あら、ベルさん、こんばんは」
「りんご、一緒したいの。……いい?」
やってきたのは、ベルことフロウヴェル・ゼフィツェン(時溢れ想満ちて・f01233)だ。白いゴスロリ風のワンピース水着に身を包んだ、まるでお人形のような少女である。
「ええ、もちろんかまいませんよ。そういえば、ベルさんと2人だけというのも珍しいかしら」
「ん。恋華荘でお世話になってるけど、ちゃんとお話する機会ってあんまり無かったから」
そう話しながら、フロウヴェルはりんごの隣に腰掛けて湯に浸かる。
未成年なので当然お酒は飲めないから、手にはホットミルクのコップを持って。
少し寒そうな様子だったのを見て、りんごは気遣うように話しかけた。
「よく温まるんですよ?
冬の露天風呂は、外が寒い分、お湯に浸かると気持ちいいでしょう?」
「……ん、いいお湯なの。ここに来るまで寒かったし、気持ちいいの」
フロウヴェルは気持ちよさそうに、りんごにもたれかかり、空にあがる花火を見ていた。
そのまましばらく2人で穏やかな時間を過ごす。
お酒を飲むりんごを羨ましそうに見ているフロウヴェル。どうしたのかと尋ねたら、早く大人になりたいという。
「ベルも早く大人になってお酒飲めるようになりたいの。
けど…ベルも、りんごみたいな大人になれるの?」
まだまだ成長期の子供らしく、自分がちゃんと大人になれるのかはやっぱり不安があるらしい。
身体は早熟なのに、心がまだついていってないみたい……と、微笑ましく思うりんごだった。
「大丈夫ですよ。ベルさんもちゃんと日々成長しています。寮の健康を見ているお医者さんが言うのですから、間違いありませんわ」
りんごの本業は医者である。医者として、この手の悩みなどはよく見ているのだろう。安心させるように微笑むが、それでもまだ思春期の少女は納得できないらしい。
「この一年くらいでどれくらい成長したか、大人に近づけてるか、確かめてほしいの……」
いちごのハートをぶち抜くために……と聞こえないほどの小声で付け加えながら、フロウヴェルはりんごの前に立ち上がり、まるでマントを広げて中を見せるように、両手をゆっくりと広げ、無防備な肢体をりんごの前に差し出した。
水着に包まれた年齢以上に早熟な立派なプロポーションが露になる。
「確かめるって……それはどういう意味で?」
りんごはくすくすと笑いながら、ちょっと意地悪っぽくフロウヴェルに尋ねてみた。このあたりは、百合の魔王と称された部分が顔を出してきたのかもしれない。
「それはもちろん、魔王の手で……」
そしてそれを承知でフロウヴェルも言ったらしい。
このままではいたいけな少女が魔王の毒牙にかかってしまうか……そんな時、明後日の方向から助けになるかもしれない闖入者が現れるのだった。
「りんごさん! 次の魔王の座をかけて勝負よっ!」
わざわざマントを付けて仁王立ちして、りんごに向かって指をつき付けている少女が1人。一応マントの下にはちゃんと水着は着ているが、何故か右腕には包帯を巻いていたりする残念な少女が1人。
一応これも同じ寮で暮らしている顔なじみである。
「……何を言っているんですか、サクヤさん」
呆れ顔で名前を呼ぶりんごだった。
ちなみに発音的には、ちゃんとどちらの人格か見抜いているらしい。そのあたりはさすがに寮の専属の医者というところか。
そう、いきなり魔王に挑戦してきたのは、天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)の裏人格のサクヤだった。多分表の咲耶はこんなこと全く知らない。
「ふっふ。前に寮で、まるで魔王のような豪勢なマントを纏ったりんごさんを見かけていましたからね。
サムライエンパイアを支配していた第六天魔王が滅びた今、次の魔王がりんごさんか私か決着をつける時! 世界征服するのはこの私、負けないわよ!」
びしっと中二的決めポーズをとって、堂々と宣言するサクヤの痛い姿に、苦笑を隠せないりんごだった。
「……コメントは控えるの」
そして、話の腰を折られたフロウヴェルは、なんとなくかかわってはいけない気がして目を逸らすのだった。
「……あ、そういえば、りんご、なんであんな格好してたの?」
そしてフロウヴェルは、サクヤの事はきっちりスルーしつつも、サクヤの行動で思い出した疑問をりんごにぶつけるのだった。
「ああ、あれですか。どうせ寮の中でなら、寮生の女の子といちごさんくらいしかいませんし、ならああいうのもありかなと思っただけですわ。
特に深い意味はなかったのですけれど……」
さすがにまさかそれで魔王病患者を惹きつけてしまうとは予想もしていなかったりんごである。
「さぁ、りんごさん。どんな勝負でも私の左目の邪眼で受けて立つわ!」
そしてその重症な魔王病患者は、左目を押さえた中二病ポーズをとりつつ、りんごに勝負を迫ってくる。……一応言っておくと、眼帯もしていなければ、左右の瞳の色も同じなので念のため。
「ふぅ。仕方ないですね。
とりあえず今はサクヤさんも温泉を楽しみましょう?
勝負なら、あとで宿のわたくしの部屋で……平和的にアナログゲームで勝負としましょうか?」
「いいわ。どのゲームかはお任せするわね」
……という事で話はついたらしい。
が、それでちょっとだけむくれる少女が1人。
「……むぅ。ベルが大人かどうか見てもらうつもりだったのに」
そんな不満げなフロウヴェルにも、りんごはちゃんとフォローを入れる。
「ふふ。そちらもあとでわたくしの部屋にいらっしゃいな。
夜は長いのだし、ちゃんと見てあげますよ?」
「ん。それならいいの。今はもう少し温泉楽しむの」
ちゃんと約束はしたことで機嫌を直したフロウヴェルと、勝負までの英気を養うんだという名目でのんびりしているサクヤと、このまましばらく温泉で過ごすのだった。
なお、この後の夜の部屋での勝負だとか、大人かどうか確かめる話だとかは、想像にお任せしましょう。
特にサクヤがこの後どうなったのかは……それこそ魔王のみぞ知る、ですね。
大成功
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