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アースクライシス2019⑰〜蘇りし戦女神~

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #戦神アシュラ #神の空間


●グリモアベース
「ヒーローズアースの平和もそろそろ見えてきましたね」
 羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)が君達を迎える。
「オブリビオンフォーミュラも大事ですが、まだ幹部も残っています」
 此度の相手は『戦神アシュラ』。
 アースクライシス2019の幹部の中でもひときわの凶暴性を持つ戦の神だ。
「戦神アシュラは6本の腕から繰り出される剣技もさる事ながら、3種の神の形態に変化する能力も持ち合わせています」
 原初の戦神たるアシュラは【必ず猟兵よりも先に攻撃をしてくる】。
 これは防御の術や補助の術等でも同じだ。何の対策もないとユーベルコードの発動前に攻撃を受けてしまいかねない。
 また猟兵が来る事を待ち構えているアシュラに対して奇襲や狙撃等と言った事をしようとしても同じ事だし、幹部級相手にユーベルコードをもっていかずに対抗しようとしても厳しく、複数のユーベルコードを使用する隙もないだろう。
 【如何に防御し、反撃するかが重要】となる。
「普通に戦っては勝ち目はありません……ですが、グリモア猟兵の予知によって、相手の使うユーベルコードを限定させることができます」
 戦神アシュラの使うユーベルコードは猟兵側が使うユーベルコードの種類(POW、SPD、WIZ)に対応したものを使ってくる。
 相手のユーベルコードの特性を理解し、その攻撃を防ぎ、そしてここぞのカウンターを決める。
 それこそが唯一の勝機である。
「アシュラは神の空間"阿修羅城"にて、猟兵を待ち受けています」
 阿修羅城の内部は、残虐に殺された人間の死体で埋め尽くされている血なまぐさい空間だ。
 戦神アシュラはその犠牲者の死体の上で、新たな犠牲者となる猟兵を待ち受けている。
「オブリビオンとなった戦神アシュラを倒せるのは猟兵だけです。強敵ですが、ご武運を」
 そしてくしなはヒーローズアース、阿修羅城へのテレポート先と空間繋げるのだった。


ナイン高橋
 ナイン高橋です。
 どれだけ倒せるかわかりませんが、残っている幹部、戦神アシュラのお相手をお願いします。

 大変申し訳ないですが、採用は少人数になるかと思います。

 【敵は必ず先制攻撃してきます】!
 先制攻撃で一発KOとまではいきませんが、先に攻撃を許すとかなり戦況が悪くなるのは間違いありません。
 【どう防ぎ、どう反撃するか】が重要となります。

 それではご参加お待ちしております。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「アースクライシス2019」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

※アースクライシス2019の特別ルール※
⚠プレイングボーナス
 各シナリオに指定された「プレイングボーナス」を満たすようなプレイングを行うと、
 良い結果を得られる確率が大幅に上昇します。

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プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(戦神アシュラは必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
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第1章 ボス戦 『戦神アシュラ』

POW   :    戦女神光臨
【悪の『戦女神』としての神性】に覚醒して【戦いのためだけに造られた武器への無敵状態】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    阿修羅三眼装
【額の第三の眼を開く】事で【目にした者の戦闘行動を封じる『終戦神』】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    阿修羅破界撃
対象の攻撃を軽減する【神気を纏った『戦勝神』】に変身しつつ、【六刀本来の姿たる全てを断つ『破壊神』の刃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
過度なグロ描写NG
POW

相手が先制UCで戦闘力を高めたら
闇の【属性攻撃・全力魔法】で真っ暗にして【闇に紛れる】
私は【暗視】で視界良好。
人間の死体を【念動力】で動かす事で
自分のいない方向から物音を立てたり
アシュラに飛びかからせたりして注意を逸らすわ

その隙に守護霊の憑依【ドーピング】と『欲望解放』で戦闘力増強!
音速を超えた【空中戦】が可能となり
【呪詛】を込めた包帯の【ロープワーク・早業】で相手を拘束。
これは魔力で強度が増すだけの包帯。武器じゃないから効くはずよ

強化された力での抱擁と【誘惑・催眠術】で
少しでも抵抗する力を弱めて時間を稼ぎ【生命力吸収】のキス。
私の愛で、貴女の憎悪を癒してあげる




「来たかい猟兵。殺してやる」
 戦神アシュラはテレポートしてきたドゥルール・ブラッドティアーズ(f10671)の姿を認めると、その姿を『悪の戦女神』へと変貌させて6本の腕にそれぞれ刀を握る。
「貴女を救いにきて差し上げましたわ」
 そのアシュラの神々たる姿に熱い視線を送りつつドゥルールは戦闘体勢を取る。
「救い……だと!?アンタが、アタシを?」
「ええ、私の愛が、貴女を救うの」
「思い上がるなっ!猟兵風情がっ!」
 戦闘能力が上昇した速度で、アシュラがドゥルールへと駆けつけてくる。
「闇よ……」
 しかしドゥルールは慌てる事もなく、準備していた闇の魔法を全力で発動。
 アシュラに対する攻撃……ではなく、戦場である阿修羅城の一室を暗闇に覆って視界を塞ぎにかかる。
「目くらましかい!?そんな小細工、効かないね!」
 だが『悪の戦女神』となったアシュラは【戦いのためだけに造られた武器への無敵性】を得ている。
 視界を塞がれようとも奇襲や攻撃に対しての対抗があるため迷う事なく突き進み斬撃を飛ばす。
「残念。でもそれは私じゃないわ」
 斬り飛ばしたは……死体。阿修羅城の床に捨てられていたアシュラの犠牲者だ。
 念動力によって周囲の死体を動かし、気配や音を悟らせないようにし、闇に紛れる。
 そして自分自身は暗視の瞳でアシュラの動向を視る。
 まさに吸血鬼と死霊術の戦い方である。
「ハッ、多少は楽しませてくれそうだね!……けど甘いねっ!」
 アシュラは剣に神気を纏わせ、力を溜めると、全周囲に向かって斬撃を放つ!
 強化された戦闘能力、そして6本の剣から繰り出される刃は死体を貫き、隠れていたドゥルールにまで到達する。
「ぐっ……」
 武器への無敵性で邪魔が入らないからこそ、アシュラは溜めの必要な大技も繰り出してくる。
 予想外の反撃に苦渋の顔をするドゥルール。
「もう少し前戯してからと思ったのだけど……いいわ、ありのままの私を見せてあげる!」
 だがすぐに恍惚な顔を浮かべ、作戦を続行する!
 斬り裂かれた衣服を破り捨てると(アウトな部分は月下香の花弁で隠してあります)戦闘能力を上昇させ、飛翔能力でアシュラの周りを高速で移動。
 周囲を走り周りながら呪詛を込めた包帯をアシュラに巻き付ける
「ハッ、なんの真似だいっ!?」
「これは魔力で強度が増すだけの包帯。武器じゃないから効くはずよ」
 そのまま包帯の拘束によってアシュラの動きを一時的にでも制限すると、一気に間合いを詰める。
「さぁ私の愛で、貴女の憎悪を癒してあげる」
 相手を見つめ、誘惑と催眠術で抵抗力を下げながらの、強化された力で抱擁で拘束。
 そのまま口付けを行い、生命力を吸収する。
「なら、死ね」
 怒りに燃える瞳で見つめ返したアシュラはそのままドゥルールへ6本の刃による返答を返したのだった。
「……つれないのね」

成功 🔵​🔵​🔴​

甘甘・ききん
ひい死体!死体がいっぱいある!すみませんすみませーん!こんなマジっぽいやつだと思ってなかったんです!グリモアが勝手に送り込んだんです!戦闘行動?無理無理ワタシ弱イネー。土下座しましょうか?もうしてますけど。靴舐めます?わぁお姉様履いてない~。どうですか?だめですか?なんで武器抜くんですか…わたしもう帰る!(逃げ足)

さてそろそろわたしの筆記具達が、阿修羅城中に最強のジャスティスワンって沢山落書きしてくれた頃合い。不謹慎って怒られたら超嫌なので転がってるご遺体には書けませんでした。わたしが落書きしたものは、書かれた通りのものになる!というわけで、かかれ大量のワンの群れ!見られるなー後ろから行けー。


メンカル・プルモーサ
●連携希望
ふむ……またしても、かな……
戦闘行動……がどの程度まで含まれるか判らないけど……ひとまずは箒に乗って距離を取るよ……
そして、着ているには予め浸透破壊術式【ベルゼブブ】を仕込んだ紋様書いておいて…
……これを視れば視るほど強烈な眠気に襲われて動きが鈍り、まぶたが落ちるように仕込んでおこう…
…この術式から逃れるためには視ることを辞めれば良いけど……そうすれば私は戦闘が可能になる……
…さあ…このまま眠るか……それとも【起動:海神咆吼】による主砲の餌食になるか…選ぶが良い…一瞬でも迷う隙を仲間が見逃さなければ…だけどね……


リアナ・トラヴェリア
武器に対する完全耐性…!
神って言うだけの力だね、でも防御だけならなんとかなるはず。
行くよ、私の黒剣!
その時までもたせるよ!

黒剣を防御に有効に使えるように逐次変形させながら耐えることに集中するよ。相手に隙ができたら魔術師の手を発動して、相手を捕まえるよ!
捕まえたらそのまま相手の攻撃を防ぎながら握り締めるよ、これは武器じゃない、人の手だよ!
あなたが無敵状態を維持する限りこの手は外れることはない、逃れたいならその力を解くしかないよ!
もちろん解いたら黒剣で攻撃するけどね、そしてあなたはそうせざるを得ない、その能力は長く使えはしないから!

行くよ!
そしてさよなら!


ナイ・デス
私はヤドリガミ
仮初の肉体は、どれ程に切り裂かれても
痛みはあれど、死には全く、繋がらない
どれ程に痛くても、本体無事なら、時が経てば再生する

私は、死なない。私は、死ねない
【覚悟、激痛耐性】
斬り刻まれる程度の痛み、慣れてます!

体内から溢れる光で覆われ再生加速
私は、本体が『いつか壊れるその日まで』オブリビオンを、倒し続ける
最早全身消し飛ばされても、瞬時に再生し【カウンター】
斬られる度に再生、強くなり、斬り返して【生命力吸収】

戦女神に覚醒されても、手袋にもなる黒剣は戦いのためだけのものではなく
第三の眼が開いたら【迷彩】電脳魔術でその身を覆い壁として、封じられず

戦神アシュラさん
ここが復讐の終わる時、です!


月宮・ユイ
アドリブ連携歓迎
*器に誘惑の呪詛宿す呪<呪詛>操るヤドリガミ

[ステラ:大盾]多数創生、断たれる度追加
<念動力>両手に持ち、浮かせ操る
攻撃には<呪:破魔>のせた斥力発生
刃に纏う神気祓い絶対切断の性質を僅かでも弱め、攻撃凌ぐ。
自己<催眠>:<第六感>含め知覚機能強化<情報収集>
盾使い受け流しや断たれる一瞬でも時間稼ぎ回避

《連環捕食》<呪:生命力吸収>付与
・体:人型を呪で染め同化強化
・槍剣圧縮成形:二刀流、壊れる度追加
<早業・怪力>ボロボロになろうと防御捨て攻撃優先
負傷は生命力喰らい癒す。
<オーラ:念動>切断力を利用し断たれた所を包み固定
圧縮成形で補強し操り継戦

命尽きるまで喰らい合いましょう、女神様


ケイ・エルビス
アドリブ連携歓歓迎
POW

◆先制攻撃への対処
致命傷にならないよう早業、オーラ防御、ナイフやナックルガードによる武器受けを活用し防御
回避できる攻撃はフェイント、見切り、体さばきを活用し気合、覚悟で避ける


◆攻撃
その後素早く敵能力が大幅に増大した分寿命が削れている特性を
野生の勘、戦闘知識で予測して
UC「タリホー」を早業、カウンター、一斉発射、乱れ撃ちを活用し
素早いリロードで休みなく銃とブラスターで攻撃し続け
時間稼ぎ&ダメージ蓄積

「おいおい、戦神ってのはこんなもんなのか?もっと攻めてこいよ!」
加えて大声で挑発しながら自身へおびき寄せ
少しでも他の猟兵への意識を逸らせ味方達の行動できる時間を作る狙い




「ひい死体!死体がいっぱいある!すみませんすみませーん!こんなマジっぽいやつだと思ってなかったんです!グリモアが勝手に送り込んだんです!」
 阿修羅城に転移してきた甘甘・ききん(f17353)は戦神アシュラを前にすると三下バリバリにヘコヘコスライディング。
 言う必要のない情報までペラペラ喋る雑魚っぷりだ!
 因みに持ってきたユーベルコードはSPD。つまり、戦神アシュラは第三の眼を開き戦闘行為を封じた上で超スピードの斬撃で一方的に惨殺してくる『終戦神』の姿になるぞ!
「戦闘行動?無理無理ワタシ弱イネー。土下座しましょうか?もうしてますけど。靴舐めます?わぁお姉様履いてない~」
 ザザザ、と土下座しながらアシュラの足元にかしずいてご機嫌伺うききん。やっほう、これが三下スタイルだぜ。
 アシュラの足元はまさかのヒールのみあるという素足であった。エキゾチック。
「どうですか?だめですか?なんで武器抜くんですか……」
 無言のままゆらりと剣を抜いたアシュラが第三の眼でききとにらみつけて、突きさしてきた!
「わたしもう帰る!」
 ききんお得意の逃げ足ダッシュで即刻逃走。元々チャンバラなんて御免被りたいのに終戦神の能力で超スピード化しているアシュラの剣を真っ向から受けれるわけもない!
 語尾も諂いも効果がないなら逃げるしかないじゃないか!第三の眼で見られようが戦闘意思なんてグリモアベースに置いてきたききんには封じるものも何もない!
「無様を晒して死になっ!猟兵!」
「ひぃ~お助けぇ~っ」
 超反射と強化された斬撃速度がききんの髪の毛とか服とか色々をかすめていくのを何とかギリギリで転がって避けていくききん。
「手伝いましょうか?」
 そんなききんを助けに入ったのは魔女メンカル・プルモーサ(f08301)であった。
「うわーん!神様女神様仏様……は全部今回の敵だった!魔女さま~っ!私を助けてへるぷみーっ!?」
「ふむ……またしても、かな……」
 アシュラの剣戟があんまり届かないように天井付近を飛行術式を刻んだ箒に腰かけて浮遊しているメンカルに、ききんが泣きながら懇願する。
「ハッ、この子狐の前にアンタがアタシの相手になってくれるのかい!?」
「第三の眼……戦闘行動を封じる権能は確かに強力……だけど」
 全く戦闘の意思を見せない癖に逃げ足だけは早いききんよりも、空中に浮かぶ魔法使いであるメンカルの方が先に処理した方がいいと思ったのかアシュラは第三の眼でメンカルを睨みつける。
 そして、術式に嵌った。
「……っ!?」
 がくん、と一瞬瞼が落ちそうな"眠気"に襲われるアシュラ。
 神とて睡眠欲はある……だがこれは。明らかに外部からの干渉。
「何をした!?猟兵っ!?」
 終戦神の力によって、あらゆる戦闘行為は封じられるはず。確実に今、第三の眼でメンカルを視界に収めているからにはその効力は発揮されているはずだ。
「浸透破壊術式【ベルゼブブ】……私の服には今……術式が潜まされている……」
 魔力の光が一瞬流れ、メンカルのローブの上に紋様が描かれているのが分かる。
「……これを視れば視るほど強烈な眠気に襲われて動きが鈍り、まぶたが落ちる電子魔術」
 確かにメンカルも、そしてメンカルの服も第三の眼の範囲にいる。
 だがメンカル自身が攻撃の魔術を発動している訳ではなく、また決して、睡眠を補助する魔法は戦闘だけを目的として作られたものだけではない。むしろ医療行為とさえ言われる場合もあるだろう。
 そこに戦闘の意思が介入しなければそれは、『終戦神』の権能の届く範囲外だ。
「……この術式から逃れるためには視ることを辞めれば良いけど……そうすれば私は戦闘が可能になる……」
 パッと頭上に手を上げ、いつでも戦闘魔術を行使できる姿勢を見せるメンカル。
「……さあ……このまま眠るか……それとも【起動:海神咆吼】による主砲の餌食になるか……選ぶが良い……」
 戦いを終わらせる終戦神へ、武力による戦いの終焉を、詰みの状況を作り出しにいく。
 これこそが、トリニティウィッチ、メンカル・プルモーサの戦い方だった。
「なめるなっ。アタシの恨みは、こんな小細工で収まるはずがないだろうっ!?」
 だがアシュラは気合の裂帛と共にメンカルの導睡の術をレジスト。
 ユーベルコードでもなく、戦闘用のものでは封じられるためにある程度制限のかかった術式では、古の戦神のつもりに積もった恨みの炎を鎮火させるには至らない。
「眠りの衣を纏って、永久に死に沈め、猟兵っ!」
 アシュラは第三の眼を閉じたり、視界を外す事なく、メンカルへと攻撃すべく飛び掛かる。
「そうね……一瞬でも迷う隙を仲間が見逃さなければ……だけどね……」
「何っ!?」
 斬撃を受けながらも、視界の端に溢れる存在をみて笑うメンカル。
 自分のこの仕込みだけでは成立はしないと、最初からそう想定してたメンカル。
 彼女の本当の狙いは、自分へと敵の注意を引き付け続ける事だったのだ。
「待ってましたーっ!!」
 その視界の先にいたのは……ききん!そしてききんのユーベルコードによって生み出さえた"もの"だった。
「ふふふん。わたしが落書きしたものは、書かれた通りのものになる!」
 でーんと握るききんの筆記具。なお妖術で自動で動き本人が居ない間にも落書きをしていくかなりはた迷惑な道具だ!因みに所有者の思念を読み取った落書きなので罪は全てききんにあるのは違いないので間違えないように!
「ふふふ……今回落書きしたのは阿修羅城中に『最強のジャスティスワン』って沢山してきた!」
 な、なんだってー!
 そしてききんの元へ現れる大量の『最強のジャスティスワン』!!!
『ワン!』
『ワワワン!』
『イヌヌワン!』
 どう見ても大量の犬だった。劇画調のアメリカ人の顔がついた人面コーギー犬だった。
「……あれ?ジャスティスワンってこんなんだったっけ?」
 あ、うん。ごめんね。ちょっと劇画調の顔のサイキッカーだったようなうっすらとした記憶しかないんだ……うん。だから多分これだよきっと。
「えー、ま、いっか。最強だったら。かかれ、大量のワンの群れ!」
『ワンワン!』
『ワウンワウン!』
『イヌヌワン!』
 そして本物だったら別に全然ききんの命令なんて聞いてくれるとも思えない落書きジャスティスワン達が一斉にアシュラにとびかかりにいく。
「アアン!?」
 として第三の眼に睨まれて全員お座りポーズになった。
「うわーダメじゃん。見られるなー後ろから行けー」
 とにかく時間を稼いでいた間に数だけは揃えたので群れを指揮して包囲しにいくききんと落書きジャスティスワン。
 因みに本物のジャスティスワンは昔の戦乱の際の当時の最強ヒーローで、重要なのは太古の文明を切り放すゲートに変身できた事なので、正直オブリビオンになってパワーアップもしているっぽいアシュラに敵うかっていうとちょっと微妙な気がするかな?
「え、そうなの!?」
「目障りなんだよっ!」
 ズバババーンと神速の剣で斬り捨てられて寿命を全うしていく落書きジャスティスワーン!
「うわーん!ダメじゃんやられちゃってるじゃん最強なのに!これってアシュラより強いんじゃなくてもしかしてジャスティスワンの中では最強って意味なの?!」
「こんなもんがジャスティスワンですらないだろうっ!?」
 睨まれる度に戦闘行動を封じられてそのまま高速の斬撃でやられていく落書きジャスティスワン。
 第三の眼の無敵性が十二分に発揮されて一気にききんのジャスティスワンが全滅間近な状態に!
「……座標リンク完了」
 だがその間に。今度は第三の眼からさっと視線がそれたのを幸いにメンカルがユーベルコードを起動する。
「……その犬、申し訳ないけど諸共に消すね……ラン・ワンダレイ・ハウリング!」
 アシュラがメンカルを第三の眼で視界に入れるが、もう遅い。
 天井に開いたワープゲートから、飛空戦艦ワンダレイの主砲が顔を覗かせ、メンカルの意思とは関係なく、予めセットされた術式で無差別砲撃が阿修羅城の一室に一斉発射される!
「ひーっ!?わたしも巻き添えくってるー!?」
「……流石にこの一撃で離脱かな」


「舐めるな、猟兵どもっ!もうアンタたちの攻撃は、アタシには効かない……ッ!」
 戦神アシュラはその身を『悪の戦女神』へと昇華させ、戦闘能力の上昇。そして、【戦いのためだけに造られた武器への無敵状態】へと変身した。
「武器に対する完全耐性……!」
 リアナ・トラヴェリア(f04463)はアシュラのユーベルコードの能力を前に驚きの声を上げる。
「神って言うだけの力だね、でも防御だけならなんとかなるはず」
「あぁ、能力が大幅に増大した分寿命が削れている……そう長くは使えないはずだぜ」
 ケイ・エルビス(f06706)もまた、アシュラのユーベルコードの特性を見切るとリアナと共に戦いを挑む。
「行くよ、私の黒剣!その時までもたせるよ!」
「防御重視。あとは気合と覚悟で避ける!」
「死になっ、猟兵!」
 突撃してきたアシュラの剣を、リアナとケイはそれぞれの得物で防御する。
「黒剣っ!」
 受けたリアナの剣はそのまま刀身が変化し、残りの腕から繰り出される刃を防ぐ。
 常に形態を変化させる黒剣に流石のアシュラもその防御の軌道を掻い潜るには至らない。
「危ねっ」
 ケイはナックルガードでアシュラの剣を弾き、残りの剣もなんとか躱して魅せる。
 そのまま素早く熱線銃を懐から出すと、素早い動きで射撃!
 ユーベルコードの能力を込めた銃撃をアシュラに放つ。
「おいおい、戦神ってのはこんなもんなのか?もっと攻めてこいよ!」
 素早いリロードで休みなく銃とブラスターで攻撃し続けて時間稼ぎ&ダメージ蓄積を狙いに行く。
 が。
「そんな弾丸、効かないねっ!」
 【戦いのためだけに造られた武器への無敵状態】。
 それによってケイの銃撃は全て無力化されてしまい、逆に攻撃に集中し過ぎたケイは戦闘能力を上昇させた6本の剣撃に斬り裂かれる!
「ぐはっ!?」
 無残に散るケイ。
 だがそれでいい。端からアシュラの無敵性は理解しているもの。
 少しでも他の猟兵への意識を逸らせ味方達の行動できる時間を作るのが狙い。
「その想い受け取ったよ!」
 勿論、リアナが、ケイが身体を張って作った隙を見逃す筈はない!
「掴み取る魔術師の手(マギスティックグラップル)!」
 ユーベルコードを発動してリアナは、アシュラに掴みかかる。
 その能力は、【相手のユーベルコード】を掴む力。
 アシュラはユーベルコードによって『悪の戦女神』の権能を発揮し変身している。
 つまりその全身がユーベルコードとなり、リアナの魔術師の手の効果範囲となっているのだ。
「ぐっ、なんだいこの力はっ!?」
 ユーベルコードごと掴んだアシュラの腕を抑え込み、そして握り締める。
「これは武器じゃない、人の手だよ!あなたが無敵状態を維持する限りこの手は外れることはない、逃れたいならその力を解くしかないよ!」
 掴んだままにリアナはアシュラを持ち上げ、そして地面に叩きつける!
 これもまた、戦いのための道具によるダメージではない。
「ハッ、ふざけた能力だっ!」
 無敵性を発揮できなくても戦闘能力の上昇はある。そして通常は抑え込んでいるリアナの方がどうしても消耗は早いはず。
 だがアシュラは自身のユーベルコードを解除し、変身を解く。
「あなたはそうせざるを得ない、その能力は長く使えはしないから!」
 変身するだけでも消耗する技だ。アシュラがこう対処するのはリアナも読んでいた。
 だからこそ、リアナも素早く魔術師の手を放すと、腕に巻き付く形で待機していた黒剣を再び握り、剣へと形状を戻す。
「行くよ!そしてさよなら!」
 無敵性の失われたアシュラに、斬撃が届いた!


「私はヤドリガミ」
 ナイ・デス(f05727)は腹を貫く『破壊神の刃』を逆に押し込み、前に進む。
「仮初の肉体は、どれ程に切り裂かれても。痛みはあれど、死には全く、繋がらない」
 進むたびに鮮血が迸り、痛みに顔を顰める……しかし止まらない。
「どれ程に痛くても、本体無事なら、時が経てば再生する」
「邪魔なヤツらだよ、猟兵めっ!」
 既に『戦勝神』となったアシュラは、6本の刀本来の姿である破壊神の刃を、ナイの腹を貫通した剣を横に薙ぎ、斬り裂く!
「私は、死なない。私は、死ねない……」
 だがナイの体内から溢れ出る聖者の光が、その傷を高速で再生させていく。
「斬り刻まれる程度の痛み、慣れてます!」
 そして再び黒剣を持ち、念動力で己を操りアシュラへと迫る!
 ユーベルコードの能力によって斬られる度に再生、強くなり、そして斬り返して、アシュラの生命力を奪いにかかる。
「チッ!猪口才なっヤツらめっ!」
 再び破壊神の刃を振り、ナイを斬り刻むアシュラだが、不死身の能力で攻め立ててくる存在に押され始める。
「こちらからも、行かせていただきます」
 しかし、この無謀なまでの特攻を行うのはナイだけではなかった。
 同じくヤドリガミ、誘惑の呪詛宿す呪詛兵器に魂が宿った存在である月宮・ユイ(f02933)もまた、その仮初の肉体が傷付く事を恐れずにアシュラの刃に迫り憑りつく。
「ステラ……展開」
 そして大盾を創造し念動力にて両手に持つと、アシュラの斬撃を受け止めに行く!
「そんな盾、アタシの『全てを断つ』『破壊神の刃』には意味がないよ!」
 ガン!と一度衝撃を受けたかと思えば、『戦勝神』アシュラの剣はそのまま力を込めた分だけ刃が盾にめり込んでいく。
「くっ、神気祓いの破魔の力すら断ち斬られてしまう……」
 盾に施された神性への対策。それすらも破壊神の刃は断ち、そして盾ごと攻撃を貫通させてくる。
 だがユイも元よりユーベルコード性の能力を完全に防ぎ切る事が出来るとは思ってはいないだろう。
「でも、わずかでも防げるなら」
 呪いによって自己暗示をかけ、知覚と集中力を高めたユイはわずかな隙を突き、盾を流し弾く事で剣をいなす。
 勿論それで6本の剣全てを凌ぎ切れる訳ではない。
 だが。再び盾を創造し、攻撃を防げばもはやここはユイの射程圏内。
「(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。無限連環術式起動。捕食吸収能力超過駆動、圧縮成形)力よ廻り、全てを呑み込め……」
 捕食形態に己を変身。相手を喰らうべく、呪詛の籠った槍を創造し、アシュラに突き刺す。
 同時に斬り裂かれるユイの肉体。
「チッ、アンタも不死身ってヤツかい」
「命尽きるまで喰らい合いましょう、女神様」
 突きさした槍から、アシュラの生命力を奪ったユイはそれにより負傷を回復していく。
 アシュラは破壊神の刃を振るうが、どれだけボロボロになとうとも防御の事など考えず、ひたすらに捕食吸収と強化回復でその場に立ち続ける!
「これで、とどめです」
「戦神アシュラさん。ここが復讐の終わる時、です!」
 二人のヤドリガミの斬撃が戦神へと振るわれる。
「チッ、アタシの復讐は……こんなもんじゃ……終われない……のに……」
 
 
 『戦神アシュラ』討伐!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月30日


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30




種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト