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アースクライシス2019③〜橙色のグレムリン~

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019


●奴らがNYにやってきた!
 NY市警の敏腕刑事、ジャッキーの朝は妻手製のベーグルサンドとオレンジジュースから始まる。
 ブルーベリーとクリームチーズが練り込んであるお気に入りのベーカリーのベーグルに、たっぷりのバターとマヨネーズにスライスチーズとレタス、それから肉厚のロースハム。ベリーの甘みとハムの塩気がたまらない、妻に惚れたキッカケの味を口いっぱいに頬張って至福のモーニングを楽しむジャッキー刑事。
 ここ数日、オブリビオンどもの訳のわからない犯罪で身体はクタクタ、家に帰ってもろくに寛げず死んだように眠る日々。一週間も経ってはもう自分が生きているのか、それとも実は過労で死んでいて、気づかない間にゴーストだかゾンビにでもなってなお働いているのか分からなくなってきた彼だが、このベーグルサンドを味わっている朝だけは生きている実感を持てる。
 切込みからむにゅりと溢れて指に付いていたマヨネーズをぺろりと舐め取って、それから妻がグラスに注いでくれた有名ブランドの100%オレンジジュース手にとった。
 ビタミンは重要だ。ジャッキーは幼少の頃ママにしっかりと言い聞かせられた「ビタミンは何があっても必ず摂れ」という教えのもとで今日まで一日だってオレンジジュースを欠かさなかった。
 こんなクソッタレな超過労働が強いられる緊急事態でも健康体で警官を務められるのは、妻の協力は勿論ながらママの教えとビタミンのお陰であるところも大きいな、とジャッキーはいつもの通り腰に手を当て、グラスを一気に傾けて――口いっぱいに流れ込んできたそれを妻めがけて思いっきり噴いた。
 突然の夫の暴挙に怒る妻に対して、ジャッキー刑事は怒り心頭でグラスの中身がオレンジジュースじゃなかったと買い物に行った妻のミスを指摘する。
 そんな訳ない、間違いなくオレンジジュースだった、パックだってオレンジのイラストが描いてあるじゃないと反論する妻に、じゃあ君も飲んでみろよと言い放つジャッキー刑事。
 激しく言い争う二人をよそに、小さなオレンジ色の人影が静かに家から抜け出してゆくのだった。

●事件発生! 緊急事態!!
「皆さん事件です! 事件!」
 マイクを振り回し、やかましい声量で猟兵を招集するアンナ。
 こいつが騒がしいのはいつものことだが今は戦争中、もしかすると本当に重大事件かも知れない。どうしたんだと猟兵たちが集まれば、アンナはオレンジジュースのパックを掲げて訴える。
「ニューヨークでですね! オレンジジュースが危機なんです!」
 こいつの任務説明第一声がわけわからんのはいつものことだが今は戦争中、もしかするともしかして本当に重大事件なのかと詳しく問いただす猟兵達。
 擬音語やら指示語が多いが主語述語はすっ飛ばしがちなアンナからどうにか状況を聞き出すに、ニューヨーク中のオレンジジュースが何者かの手によってすり替えられてしまったらしい。
 ニューヨークでわけのわからない事件となれば、スカムキングが配下を動員した件の暴虐指令の一環である可能性が高い。
 それで、何にすり替えられたんだ? 問えば、アンナは苦い顔でその正体を明かす。
「……にんじんジュースです」
 その言葉に、一瞬なにかの姿が頭を過ぎった猟兵諸氏もおられることだろう。その予感はきっと正解だ。
 ともあれ、事件の概要はアホくさいが市民たちの間では動揺が広がっているのも事実。夫婦げんかに始まり、人参嫌いの子供がギャン泣きする、飲食店でクレーム騒ぎになる、スーパーマーケットでカウンターが返品対応に追われて通常業務がままならない――などなど。
 直接の破壊工作であったり、人的被害を生み出すような行為ではないが、これによって市民生活が一部麻痺したところに別の暴虐指令がかち合えば被害を何倍にも拡大させてしまいかねない。
 この事態を阻止するため、実行犯を倒さねばならないのだが、今までその足取りは掴めなかった。が、今となってはその次の出現場所の予測も容易。
 なんでも、市内で唯一オレンジジュースが残されている大手ファストフードチェーンの倉庫、そこに間もなく犯人たちが訪れるという。
 犯行中に乱入し、彼らの悪行を阻止して倒す。それが猟兵たちのミッションである。
「というわけで早期解決とオレンジジュース奪還のため! 皆さん、出動してください!」


紅星ざーりゃ
 >命令の実行を妨害する。

 上記内容をプレイング内で指定していただければ、判定にボーナスが加わります。

 こんにちは、紅星ざーりゃです。
 今回はアースクライシス2019、ニューヨーク、ひいては全米を恐怖のどん底にブチ込むスカムキングの恐るべき智略、暴虐指令に立ち向かうシナリオとなります。
 ファストフードチェーンの備蓄倉庫に眠る数百トンのオレンジジュースがにんじんジュースにすり替えられる前に、卑劣な犯人たちを倒してオレンジジュースの安寧を守るのです!

 今回も採用数を絞ってスピーディに完結を目指す形式になりますので、一部採用を見送らせていただくお客様もいらっしゃるかもしれません。
 なるべくこれまでのアースクライシス2019内で採用できなかったお客様を優先して採用していくつもりではおりますので、よろしければご参加くださいませ。
 それでは、ご武運を!
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第1章 集団戦 『キャロライナー正広』

POW   :    黙って喰え
【攻撃 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【口に向けた捨て身の超回転攻撃を】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    THE・人参
全身を【βカロテン 】で覆い、自身の【周囲にある人参パワーを持つ存在の数】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ   :    全は人参に還る
自身からレベルm半径内の無機物を【使用した無機物のサイズ分の人参 】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
鈴木・志乃
やってられるか!!!
(床に何かべちーん)

UC発動
……失礼、取り乱したようで
現場には敵より先に行けるのかしら
上々! それでは罠使いとして出来る限りのことを致しましょう

トリモチ、催眠スプレー、塗る毒系の罠を設置
オレンジジュースは接着剤で取れないようにしても良い?
ロープワークで足引っかけるタイプの罠も良いかも
出来ればそのまま縛り上げたい

第六感でにんじんジュースの場所を見切り可能なら遠くに吹き飛ばすか毒を混入させる【毒使い】

オレンジジュースを根絶させるとは許しがたい!
敵攻撃は第六感で見切り光の鎖で早業武器受けからのカウンターなぎ払い
オーラ防御常時発動
Bカロテンは呪殺弾で存在自体を呪う




 薄暗い倉庫の天井付近、帯のように光を差し込む天窓からそれは現れた。
 窓から差し込む光を背負い、純白の翼を広げ頭上に輪を頂いたその姿はまるで天使の如く。
 しかしてその身の丈は矮躯。およそ二十センチにも満たない姿は、天使というよりは妖精であろうか。
 まあ、なんのかんの言ってもその容姿が致命的にアレなんだけども。
 つるりとした禿頭にやたら彫りの深い顔。発達した筋肉はボディビルダー的な美しさがないでもないが、翼と光輪が加わることでそれはポジティブな筋肉美から一転して変態じみた感覚へと変貌する。
 身につける衣服は貫頭衣どころか紫色のブリーフ一丁。ご丁寧に日本語で描かれた「しんせんやさい」の文字が眩しい。
 ――否。ブリーフ一丁ではなかった。両胸に輝くチャームポイント、半額シール。お前しんせんやさいちゃうんかい。
 そんな見切り品――叶うことなら今すぐにでも見切りたい――な人参のコスプレをした橙色の変態、それが今回猟兵たちが打倒すべき敵、オレンジジュースをにんじんジュースにすり替えて回った奇妙な犯罪者である。……名をキャロライナー正広。
『ぬぅん……此処が最後のオレンジジュースの在り処……』
 スカムキングの命令を果たすのだ。意気込み十分にオレンジジュースの隠されたダンボールを探してパタパタ羽ばたく正広。だがしかし、その行く先には既に猟兵の仕掛けた周到な罠が待ち受けていた。
『ぬぅん……!』
 よいしょと手を掛けた棚板にべっとりと塗りつけられたトリモチは、小柄な正広にとって一度くっつけば外すのに盛大に体力を消費してしまうまさに死の罠。
『ぬぅぅ……!』
 それをなんとか脱出すれば今度は催涙ガスが吹き付けられ、目を押さえてジタバタと転がる正広。しかしそこには毒薬が塗られており、全身で転げ回り毒まみれになった正広は苦しみ始める。
 服さえ着ていればこうまではならなかったのに。輝かしい橙色の人参肌が茶色めいて、げっそりとやせ衰えた正広はそれでも諦めぬ。
 ごぼうみたいに成り果てた身体を引きずって、ついに彼はオレンジジュースのダンボールへとたどり着いた。
『我故に……人参在りィ……人参故に……健康ありィィ……』
 ふん、と気合いひとつ。ダンボールに手を掛けた彼の足首を、ロープの輪が絡め取って吊り上げる。
「まったく敵ながら大した執念だな! だがオレンジジュースを根絶させるとは許しがたい!」
 ようやく姿を現した罠の主、鈴木志乃ことMs.Yesterdayが宙ぶらりんで力なくぶら下がるキャロライナー正広を虫を見るような目で見下ろし言い捨てる。
 このままキャロライナー正広を討伐すれば、少なくとも自分の受け持ち分の任務は完了だ。疲れている身体には丁度いい楽な仕事だと光の鎖を手の中にしゃらりと携えたMs.Yesterdayへと、正広の視線が向いた。
『ぬぅぅん……人参は全にして一つ……βカロテンの下に我らは一つゥ!』
 刹那、縛り上げられた正広の身体が神々しく橙色に輝く。
 βカロテンの含有量を遥かに増大させ、赤橙色の超(スーパー)キャロライナーへと進化した正広。眩いカロテンのオーラを纏い、当初以上の筋肉を手に入れた彼は易々拘束を引きちぎり、強者の風格を漂わせてMs.Yesterdayへと手招きする。
 まるで掛かってこいと格下を挑発するようなその動作に、Ms.Yesterdayの怒りは頂点に。
「やってられるか!!!!」
 鎖をムチのように床に叩きつけ、超高速で格闘戦を挑む正広へと返す刀で振り上げる。
 それを正広は拳で受け止め弾き落とし、鎖を殴った反動で高く飛び上がり大上段からの踵落とし!
 対するMs.Yesterdayも負けていない。先端まで鎖を操ることを諦め、手元の分だけで短く繰った鎖で正広の踵落としを迎え撃つ。
「おのれβカロテン……呪ってやる……!」
 何が彼女をそうさせるのか、βカロテンへの呪詛まで吐き始めたMs.Yesterday。ちなみにβカロテンは夜目が効くようになるだとか、肌周りの健康維持に効くだとか、シミ予防にもいいらしい。みんなは呪ってないでβカロテン摂ろうな!
『ふんッ!』
 踵落としを防がれれば、カロテンたっぷりの気弾を連射する正広。それをMs.Yesterdayは鎖をぐるぐると振り回すことで弾き返し、さらに神速で鎖を叩きつける。
 さしもの正広もそれを迎え撃つにはパワーが足りぬ。格闘戦において重量とは、サイズ差とは其れほどまでに大きなファクターなのだ――彼女の名誉のため申し上げておくと、正広がデカい人参一本分と非常に軽いだけであってMs.Yesterdayが重いわけではない――その一撃を受けて地に落ちた正広。
 大ダメージを受け、消えゆく身体でなおオレンジジュースに這ってゆくその姿に、Ms.Yesterdayは苦笑交じりに溜息をひとつ。
「しょうがない、私の負けね。その執念に敬意を示してここは譲るわよ」
『……ふっ』
 ニヒルに笑い、Ms.Yesterdayにサムズアップしてオレンジジュースのボトルに手を掛け持ち上げ――持ち上げ、持ち上がらない。
 馬鹿な。力が足りぬと――否。接 着 さ れ て い る !
「……罠使いがそう簡単に諦めるわけがないでしょう。甘く見るな!」
 騙したな、と振り返った正広が最後に見たのは、光り輝く鎖が勢いよくしなって己に襲いかかる姿だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナイ・デス
にんじん、好きですよ。私が以前、お世話になっていた農家さんでは、よくにんじんジュース、でした
ということで、粉砕しましょうね。この妖精さん

現場に着いた時には犯行中。なら【暗殺】です
オレンジジュースに夢中なにんじんを狙う私です
殺してしまえば、命令は実行できない、ですよね?
【迷彩】で黒い人になって、【忍び足】で【ダッシュ】して
手を噛まれるのも【覚悟】して、口を塞ぎ【激痛耐性】噛まれても、気にせず
【鎧無視攻撃】人体急所を【串刺し】て
音もなく、一人、一人と倒して
レプリカクラフトで作った大きな器にいぽいぽいぽい
そこに短剣流し込み【念動力】でぐるぐる粉砕
ジュースのできあが……まずそう

生命力吸収光で消します




 ナイ・デス斯く語りき――
「にんじん、好きですよ。私が以前、お世話になっていた農家さんでは、よくにんじんジュース、でした」
 美味しいよね、にんじんジュース。そう語りかける相手はキャロライナー正広。
 敵味方で意気投合、というわけではない。キャロライナー正広は口からにんじんジュースを溢れさせ、がくりと膝をつく。
「まずひとり、です」
 にんじんジュースにべっとりと塗れた短剣をひゅんと一振り、刃に絡む橙色を払って音もなく息絶えた正広の死体を大きな器に放り込むナイ・デスは再び漆黒の存在へとその身を隠し、倉庫の暗がりへと身を潜める。
 視線の先にはこれみよがしに置いてあるオレンジジュースのボトル。また正広が一人、格好の獲物を見つけたとばかりにそれへと近寄ってゆく。
 獲物は己であると、罠にかかった正広ばかりが知らぬ。
 嬉々としてそこらの無機物を人参に変え、マッスルでマッシヴな人参生搾りジュースを生産する支度を整える正広。
 の背後から忍び寄るナイ・デス。正広は気づくことなく、楽しげに鼻歌など歌いながら人参を吟味している。――その口をナイ・デスの小さな手が塞ぐ。大人相手であればあまりに小さな手だが、小柄な正広相手であれば口をふさぐには十分。
 突然の強襲に正広も混乱の最中でβカロテンを分泌し、伝説の超キャロライナーへと進化を試みながらもナイ・デスの手に噛み付くが、痛みを覚悟し耐える少年には正広の小さくも美しく整った白い歯の一撃とて解放への痛撃には至らない。
 ジタバタともがく正広、そしてそれを速やかに短剣で刺し貫くナイ・デス。
 傷口からにんじんジュースを流しながら暴れる正広が息絶えると、それを器に放り込み、正広が作り出した人参もついでに放り込んで後始末。
 これを繰り返すことで、ナイ・デスは既に数体のキャロライナー正広を仕留めていた。
「そろそろ、十分です。にんじんジュース、です」
 正広討伐は十分に為した。あとは他の猟兵たちが上手くやるだろう。
 ナイ・デスはキャロライナー正広の死体がみっちり詰まった器に短剣を放り込み、念動力で刃をぎゅるんぎゅるん回す。回すったら回す。めっちゃ回す。
 その内にキャロライナー正広はもとが正広だったのか人参だったのかわからないくらい細かくなって、容器の排出口で濾し取られて流れ出たにんじんジュースをナイ・デスはグラスで受け止めた。
「思った通り、にんじんジュースのできあが……………………」
 じっとグラスの中身を見るナイ・デス。グラスを揺らしてみたり、光に透かしてみたり、匂いを嗅いでみたり。
「まずそう」
 ここまでやっておいてこれである。これでは正広たちも浮かばれまい。
『調理したからにはぁ……飲めェ……好き嫌い、許すまじ……!』
 ほら。……ほら?
 ジュースを濾し取られた後の容器から聞こえる声。まさか、あのミキサーの中で生きていた正広が!?
 まさか伝説の超キャロライナーをも上回るという超キャロライナー高麗に目覚めた正広が居るとでも言うのか。
 時の皇帝をも不老不死を餌に傀儡としたりしなかったりしたとかいう超キャロライナー高麗に覚醒した正弘が相手では、さしもの猟兵ナイ・デスでも分が悪い。
「まずそうなので、消します」
 そんな圧倒的なオーラを放つ容器にぽいとグラスを放り込むナイ・デス。彼はそのまま生命力を吸い取る光で容器ごと中身を消し去ってしまった。
「……なんだか元気が溢れる、ような。にんじんの力、です?」
 ――斯くして超キャロライナー高麗が復活するということも特になく、ナイ・デスは見事数体のキャロライナー正広を討伐し、上機嫌で報酬のオレンジジュースを持ち帰るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

尾守・夜野
許せん
許せんぞ!

俺の好物たるブラッド(品種でもあるが混ぜてはいる)オレンジジュースをキャロットジュースに置き換えるだなんて!
スーパーで買って飲んだ(このジュースに罪はないため中身は空)ジュースパックを握りつぶしながら固く決意

この敵だけは…!止めてやる!

怒りとさっき摂取した血によりパワーは上がってる…だがこれは護衛ミッション…

そう。残されたオレンジを守りながら戦おう

寄らば切る
寄らねども切る
怪しい動きをするものには殺気を込め、恐怖を与えることで動きを止める

攻撃は黒纏で張り付けにすることで止め即座に切る
切って切って…オレンジよりニンジンよりも赤で埋めよう
体力は生命力吸収と吸血で維持

バーサークしてる




「許せん! 許せんぞ!!」
 現地入りするなりスーパーでオレンジジュースを購入した夜野は、やはりというかすり替えられていたその中身が好物であるブラッドオレンジではなくカロテンたっぷりにんじんジュースであったことに憤り、パックを握りつぶす。
 真っ赤なブラッドオレンジジュースに血を混ぜて飲むのが夜野流。されど、オレンジの芳醇で甘酸っぱい爽やかな風味はどこか土っぽく青臭くも甘み豊かな人参味と入れ替わっていた。よもやオレンジであれば品種や色もお構いなしにすり替えていようとは、予測できなかったわけではないが犯人たちの周到さは腹立たしくもさすがと言わざるを得ない。
「まったくもって許せん! この敵だけは……オレの手で止めてやる!」
 燃え上がるような怒り。まずくとも飲み干した人参入りの血が夜野に力をくれる。
 叶うならばこのまま倉庫内を縦横無尽に駆け巡り、片端から犯人を狩りたいところだがこれは護衛ミッション。
「残されたオレンジを守ることがオレの使命ということか……」
 背にしたオレンジジュースの段ボール箱に目を向け、正面から飛来する無数の天使――と言うにはいささか暑苦しい見た目の敵を睨み据える。
身の丈は二十センチにも満たぬ小柄ながらに、数多の緑黄色野菜にて最強と言っても過言ではないほどの知名度と好き嫌いの差を持つもの。その名を人参。
 その化身とも言える敵、キャロライナー正広達がその手に極太の人参を携え降臨したのである。
 葉を握り、剣の如く人参を構える正広の群れ。
 相対する夜野も怨剣村斬丸を構え、此処から先へは一歩も通さぬとばかりに前に出る。
 ここに現れたのは正広たちの中でも特に腕利きのキャロライナーで通っている者たちだ。実力者である彼らは、夜野の発する殺気を鋭敏に感じ取っていた。
 数を頼みに押し込めば夜野を倒すことも不可能ではないだろう。
 だが、よくて相打ち。悪ければ先に己等が全滅すると、そこまで理解した正広達は持久戦に切り替えたのだ。
 数で勝る正広に対し、夜野はその全てに気を向けねばならぬ。その精神的な負荷たるや、某かのブーストが掛かっているとしても長くは保つまいと判断したのである。
「ふん、ただのマッチョではないみたいだな……!」
 吐き捨てる夜野。寄らば斬るつもりだったが、敵にそのつもりはないらしい。
 ならば取るべきは一つ。このまま相手の土俵に上がり、相手の戦術に付き合ってやる義理はなし。
「来ないならば寄らねども斬る! それだけだ!」
 先程飲んだ血が活力を補える限界時間が訪れるまで、全力で暴れ倒す。獣の如き咆哮とともに暴走状態に至った夜野が踏み込めば、正広達は面食らったように仰け反り――しかし歴戦のキャロライナーらしくすぐさま態勢を整えそれを迎え撃つ。
「うおおおおぉっ!」
『人参を喰え……ッ!!』
 激突する怨剣村斬丸と人参。火花散り鎬を削る押し合いの果てに――ちょっと待ってそれほんとに人参?
「せぁぁあッ!」
『正広よ、援護するぞッ……!』
『来るな正広、これは男同士のぶつかりあいよ……!』
 剣を振り下ろせば薙ぎ払うような下段からの斬り上げが刃を弾き、口腔めがけ放たれた人参の刺突を頬の皮一枚で躱して刃を振り抜いた。
 しんせんやさいであることを示す正広の誇り、その上、腹筋に鎧われた胴を刃が通り抜け、正広はにんじんジュースを吐いて堕ちてゆく。
『見事……人参を喰えば、より高みに上がれようものをォ…………』
「余計なお世話だッ!」
 夜野と相対する正広の中でも最も手練のキャロライナーだった正広。その正広が一刀のもと斬り伏せられたことで、血気盛んな正広たちの間を動揺が走る。
 戦場で動揺は禁物、それを分からぬ正広ではないが、兄であり師であり、誇り高きキャロライナーの象徴たる正広が斃れたとあれば平静ではおれぬ。
 その動揺を見逃さず、夜野は正広を一文字に斬り捨て、正広を貫き、我に返って刃の死角に回り込もうとする正広には拳を叩きつけて地に落としてから刃を突き立て屠ってゆく。
「……これで全部だよな? ……疲れたぜ」
 段ボール箱を背もたれ代わりに座り込んだ夜野の前に正広はもういない。
 床に広がるにんじんジュースの海を見下ろしながら、夜野はダンボールに手を突っ込み取り出したブラッドオレンジジュースをスキットルに移し、血と混ぜて飲み干すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

羽堤・夏
かわいそうだな…
てめぇに無理やり押し付けられる人参が!
むっちゃかわいそうだ!!

【動物使い】【失せ物探し】ハムハムスクワッドを出動させ
すり替えられた、またはすり替えられそうなオレンジジュースを回収
倉庫管理の人に届けさせるぞ!


目の前ですり替えられそうになったら【かばう】だ!
あたしが代わりに人参ジュースを飲みほして…飲み干して…
美味いなこれ、もっと飲ませろ
あ、なんか飛んできた人参マッチョの超回転攻撃にはむしろ口を開け
【カウンター】【怪力】で噛み止める
ちょっと行儀悪いけど…
止めた人参を一度放り投げ
コード、拳骨とお日様で焼き人参にしてやる!
うん、こっちも美味しい!普通に売ればいいのに…
もっと食わせろ。




「かわいそうだな……」
『…………?』
 オレンジジュースの容器を発見し、取り出した人参を絞ろうとする正広の背中に少女の声。
 怪訝な表情で正広が振り向けば、人参よりも明るく鮮やかなひまわりの少女、夏がいる。
「かわいそうだ! てめぇに無理やり押し付けられるその人参が!」
 びしりと正広を指差せば、正広は乱入者を迎え撃つべくその手に人参を携えオレンジジュースに背を向ける。
『ならば……ならば今すぐ人参嫌い共全てに叡智を授けてみせよ……ォ!』
 ふん、と人参を振りかぶる正広へと、拳を握って迎撃の構えを取る夏。
 二人の視線がばちばちと激突するその背後で、夏の心強い相棒、ハムスターたちからなるハムハムスクワッドの精鋭たちがオレンジジュースを回収して安全な場所へと輸送を開始した。
 後はこれを正広に気づかれぬよう戦うのみ。
「人参嫌いに無理やり人参を喰わすよりも!」
 拳を振るい、空中を縦横に飛び回る正広に打撃を加える夏。それをひらりひらりと正広は回避するが、視線は夏の猛攻に釘付けだ。その間にもハムハムスクワッドはオレンジジュースを退避させてゆく。
「人参好きに美味しい人参を喰わせてやれよ!! 自信作の美味い人参だろ、普通に売ればいいじゃないか!!」
『なんと……ぉ!』
 拳と激突する人参。
 ぶつかり合う力と力。
 夏の思いが正広を圧倒する。
『…………その発想はなかった』
 そして正広は力なく人参の切っ先を降ろした。
『我は人参……人参は我…………不当に残され廃棄される怒り、憎しみ、嘆き……それ故に目が曇っていたのか……』
 ほろりと目から橙色の涙を流す正広。頬を伝うその涙を親指でぐりと拭って、夏はその指先をふと舐めてみる。
「お、にんじんジュースか。美味いなこれ、もっと飲ませろよ」
 それは正広たちが求めてやまぬ言葉であった。スカムキングは暴虐指令によりオレンジジュースを根絶することで、にんじんジュースを代替として一大ムーブメントを引き起こし愚かな人参嫌いどもを人参好きに洗脳せしめることで絶滅させるとかなんとか遠大な計画を説いていたが、あの胡散臭くそして臭い堆肥男の弁舌より眼の前の少女の笑顔のほうが何倍にも信用できるのではないか。
 正広は目からにんじんジュースを滂沱させ、人参好きに己の全力をぶつけることこそキャロライナーが真に目指すべき境地であると感じた。散っていった多くの正広たちがそのことに気づけなかったのが無念だが、これからの生は彼女のような人々のために生きよう。
『……少女よ、我は正広。キャロライナー正広。お前の名は?』
 それは一人のヴィランがヒーローへと生まれ変わった瞬間なのかも知れない。
 彼は既に過去の存在、オブリビオンだ。骸の海から蘇れば、そのたびに様々な顔を持ち、記憶の連続性もありはしない過去の残滓。
 なれど、彼の胸に燃える炎はまさしく人参を愛する正義の炎!
「あたしは夏! 羽堤夏だ! よろしくな、正広!」
 ふふふ、あはは。二人は拳を軽くぶつけ合って笑い、正広が絞った特製のにんじんジュースで乾杯する。ハムハムスクワッドも和解の雰囲気を感じ取り、ジュース運搬を終えて戻ってきた。
『む。お前たちも夏の友か。よかろう、我が人参を食らうが良い……!』
 はははと気前よく笑いながら人参スティックを振る舞う正広と夏の穏やかな時間。されど、それも長くは続かなかった。
『……夏よ。最期に楽しい時間を過ごすことが出来た。礼を言う……』
「最期? 最期ってなんだと正広!」
 突然別れを告げる正広に食い下がる夏。さっき知り合ったばかりじゃないか、と訴える。ハムハムスクワッドも人参スティックをぶんぶんと振ってその言葉に反論するが、正広の目は決意に染まっていた。
『我はオブリビオン。この世に在るだけで汝らを破滅に誘う存在だ……故に、ここで骸の海に帰らねばならぬ』
 だが、最期は戦って死にたい。ヴィランとして、キャロライナーとして、誇りある最期を。
『夏よ、我が全力を! 受け止めてくれ!』
 跳躍し、羽ばたき大回転する正広。超絶の破壊力を秘めた大回転蹴撃を、夏は涙ながらに炎の拳で迎え撃つ。
「畜生! 正広をこんな戦いに送り込みやがって! スカムキング、許さない! 正広おぉぉぉおぉ!」
 二人の熱い思いが激突し、倉庫に人参の香りを乗せた衝撃が奔る。

「……あんたの最期、見事だったよ……」
 正広を打ち倒したその直後、形見のように落ちてきた焼き人参。それを2つに折り、ハムハムスクワッドとともに齧る夏。
「……少し、塩気が効いてるな」
 彼女たちの頬には光るものが伝っていた。正広のそれとは違い、甘くない雫が。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日向・史奈
人参嫌いな人もいるでしょうに…。
…まあ、このまま放っておくわけにもいきませんし、阻止はきっちりしましょうか。

倉庫のオレンジジュースにたどり着かせないようにするために攻撃ついでに竜巻の魔法で遠ざけてみたり
竜巻が出たってちょっとした騒ぎになってお店の人がジュースの場所をすり替えられないような所に移してくれるかもしれませんし
呪詛でも呟いたら、敵もちょっとは怯んでくれるでしょうか

やることをやったら後は魔法最大出力で攻撃に集中です
人参を操る敵だったとしても、風でコントロールを失わせればきっと当たることはありませんから




 (比較的)善なる正広あれば邪悪なる正広もまた存在する。
 すなわち、人参の健康効果なんざ知ったこっちゃねえ、人参嫌いのがきんちょが泣きわめく姿が好きで好きでたまらねえぜ、といった風にこの悪事を楽しむちょっと頭のネジが外れ……いや全個体であんな格好している輩のネジがきちんと締まっていることはないのだけれど、その中でも群を抜いて思考の吹っ飛んだ輩もこの作戦に参加していた。
 キャロライナーとしては外道も外道であるが、少しでも戦力を投入し暴虐指令の確度を高めたいスカムキングによって無理矢理に部隊に加えられた邪悪なる正広。
 その前に立ちふさがるのは日輪を背負った小柄な少女。己を半人前と称し、名乗りこそ挙げぬもののヒーローとしての使命と闘志を胸に秘めた彼女の名は史奈。
『むゥ……邪魔をする、か』
 すらりと人参を抜き、手のひらサイズのボディから邪悪な殺意を迸らせる正広。身の丈ほどもある巨大な――史奈からみれば多少大ぶりではあるものの通常サイズの――人参を肩に担ぎ、正広はじぃと眼前の少女を見据える。
 なるほど、史奈は自然現象を使役するタイプのヒーローであると正広は正しく認識していた。それもそのはず、此処に至るまで迷宮のような倉庫を進軍していた正広達は突如発生した竜巻に襲われ、その数を大きく減じていたのだ。
 風など吹こうはずもない閉鎖空間での竜巻など、敵の術法以外に何の理由があって起ころうか。
『よくもやってくれた……いや、よくぞやってくれた、と言うべきか……?』
 その突風で口うるさく生真面目に悪事を働くキャロライナーとしての責務に忠実な正広達は吹き飛ばされた。後は眼前のこの少女を倒せば、この邪悪なる正広の悪行を止めるものは在りはしない。
『オレンジジュースのみなど生温い……ありとあらゆる食品は人参に置換されて然るべきであるゥ……!』
 ふふ、と不敵に笑う正広に対し、史奈は怒りをふつふつと煮えたぎらせて声を上げた。
「人参嫌いな人もいるでしょうに……!」
 それがどうした、と史奈の怒りをせせら笑う邪悪なる正広。むしろそれこそが狙いである、と彼は言う。
『我は人参の普及や各種栄養素による市民の健康改善など欠片も興味などありはせぬ……ハンバーガーでもピザでもコーラでもオレンジジュースでも好きに喰らって好きに肥えればよかろうゥ……』
 人が自ら不摂生、不健康を望み破滅の道を歩むならばヴィランとしてそれを後押しこそすれ止める道理はない。邪悪なる正広の言葉に、史奈はならばなぜこんな作戦を、と更に怒る――ように見せ、反論しながらも正広を打ち倒すべく呪言を編む。
『何故、何故か。それはァ……愉しいからよ。人参が嫌いで嫌いでたまらぬ子供たちの泣きわめく声が耳に心地よいのだ。大人になってなお人参を避ける者たちが、どうしても人参を食べねばならぬとあって絞り出すうめき声が聴きたいのだ。商品がすべて人参になってクレーム対応に追われる販売員たちの悲鳴など最高に……そう、最高に我がβカロテンが昂ぶる声よ』
 ふはは、邪悪に嗤うその男へ史奈は編み上げた呪言を叩きつける。
 呪いの言葉は正広に直撃し、その言の葉に込められた戒めが橙色の筋肉を縛り上げ――しかして僅かに正広を封じる素振りを見せただけで破られてしまう。
「やはり私の呪詛では怯ませる程度にしかなりませんか……」
『分かっていてやるとは愚か! さあ、諦めて汝も人参を頬張り涙を流すがよい……!』
 正広の圧力が高まってゆく。胸の半額シールが三割引へと、そして二割引へと次々に剥がれ落ち、最後には完全に吹き飛んでしまった。
 神々しく煌めく茜色の光を浴びた無機物が――すなわち倉庫内のインテリア類をはじめ、店舗に配送されるべく待機していた調理器具なども含め――崩壊してゆく。
 消滅だとか、砂になるだとか、そんな生易しいものではない。
 それらはすべて、山積みの人参へと変貌していったのだ。
「なんという……力でしょう!」
 尋常のものではない。邪悪なる心を持てども、キャロライナーであることは紛うことなき事実であるか。この力を善なるキャロライナーとして振るえば、多くの人々を救えただろうに。
 史奈の中のヒーローの矜持が震える。だが、これほどの偉業を悪事に使うものを許すわけにはいかない。
「風が願いを聞き届けてくれます……残念ですが、開戦のお時間です」
『認識が遅いわ……!!』
 力を込めて正広を睨む史奈に対し、邪悪なる正広は生み出した人参の切っ先をすべて華奢な少女に向けて突きつける。
『人参に塗れて果てよ……ォ! その様、人参嫌いどもの眼前に晒してくれるわ……!』
 数十トンにも及ぶ人参が押し寄せる。人参が好きとか嫌いとか置いておいても、これだけの人参の津波をまともに浴びれば無事では済まぬと誰でも分かるような光景。それを前にして、史奈は一歩も退かぬ。
『竦んだか! 怯えたか! 悲鳴を上げよ、人参を恐れよ!』
「いいえ――キャロライナー正広、悲鳴を上げるのは貴方です!」
 人参の大波に怯むことなく正広を視線で射抜いた史奈は、その魔法を解き放つ。
 一陣の風が吹き、押し寄せる人参を高く吹き飛ばす。
 それが落ちてくる前に、かまいたちの如き風刃がそれを切り刻んだ。輪切り、乱切り、いちょう切り――etc.,etc.
『ば――ッ…………!?』
 馬鹿な。悲鳴を上げそうになった正広は気付く。悲鳴を上げようにも声が出ぬと。
 恐る恐る我が身を見下ろした正広が見たのは、風刃によって切り刻まれ消滅してゆく己が身体。
 最後まで何が起こったのか理解できぬという表情のまま消えゆく正広を見送って、史奈は降り注ぐカット済み人参をどうしたものかと風で集めて無事に生き残ったボウルに落としてゆくのだった。


 ――どうやら邪悪な正広こそが最後の一体であったらしく、他の正広たちは猟兵の手で既に排除されていたようだった。
 オレンジジュースは無事だったものの、戦闘の余波で倉庫内の無機物が多く人参化してしまい、ファストフード店は少なくない被害を受けた。特に肉や冷凍ポテトを保管するための大型冷蔵庫が人参化したのが痛手で、このままでは数日分の備蓄が廃棄せざるを得なくなる――という有様を駆けつけたNY支社のマネージャー、マクダニエル氏は暫し顎に手を当て瞑目して考え込み……
「よろしい、でしたらいっそこの保存不能な食材は今日一日で売り切りましょう! 猟兵の皆さんには私の奢りで。此処数日激務をこなされている警察官や州軍の方々は80%OFF、市民の皆さんには60%OFFの特別値引きで商品を提供致します! もちろん、オレンジジュースもセットで!」
 ハハハ、ロスにするくらいならば赤字でも売り切って見せますよとたくましく笑うマクダニエル氏は、もう一つ正広の残していった人参を見てぽんと手を打つ。
「この人参も、ジャパニーズ・ニモノにすれば立派な商品です。うん、それはいい! ヘルシー・ジャパン・フェア! 今月の期間限定キャンペーンはこれで行きましょう! 猟兵の皆さん、人参料理はお好きですかな?」
 朗らかな笑いを響かせる彼に、一年分の人参を摂取してげっそりしたような気分の猟兵達は何も言い返すことは出来ないのだった。
 ――それはそれとして煮物もファストフードのオレンジジュースセットも美味しかったのは、きっと激しい戦いで疲れた身体に濃い味が沁みたからだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月13日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト