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蛇蝎相打つ

#ダークセイヴァー #同族殺し


●同族殺しの蛇
「ヒ……ヒヒヒ、ヒ……ッ!」
 暗がりの中、金属を擦り合わせるような耳障りな音が響く。
 鮮血滴る凶刃に切り刻まれているのは吸血鬼、ダークセイヴァーと呼ばれる世界に於いて一地方を支配していたオブリビオンの骸。
 そして歓喜の笑声と共に骸を解体していたのもまた、蛇頭を醜悪に歪めたオブリビオンであった。
 肉を裂き、血を絞り、怪しげな祭壇に捧げる。行程が進むにつれ陶酔した笑みは鳴りを潜め、狂的な焦燥に取って代わっていく。
「あァ……足りない、足りない……まだ“母上”を満たすには……足りないィィ……ッ」
 首無しとなった吸血鬼の骸を苛立たし気に踏みつけ、蹴り飛ばす。五つに分かれた舌先が忙しなく宙を舐める。
「贄を……もっと上質な贄をォ……捧げねばァァ……!」
 ――血走った瞳には、もはや一欠片の理性も存在しなかった。

●好機
「やぁみんな、よく来てくれたね」
 グリモアベースの一室に地図を広げ、招集に応じた猟兵たちをカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が出迎える。
「早速だけど本題に移ろうか。アタシが予知したのはオブリビオンの『同族殺し』が企んでる領主館――ここの主もオブリビオン、領地を支配する吸血鬼だね――の襲撃だ」
 先に『同族殺し』の事も話しとかないとね、とカタリナは説明する。
 それはダークセイヴァーの吸血鬼たちに最も忌み嫌われる者、オブリビオンでありながらオブリビオンを殺める狂気に堕ちた存在を示す言葉である。
「今回狙われた領主も『同族殺し』も相当強力なオブリビオンだ。正面からぶつかるにはだいぶ厄介な相手だけど……敵同士で潰し合ってくれるなら話は別さ」
 『同族殺し』は猟兵よりもオブリビオンを狩る事を優先する。彼を上手く利用できれば領主館を守る厳重な警備の突破、そして領主の撃破という普段なら困難なミッションの達成も容易になるだろう。
「無事に領主を撃破できれば、次は『同族殺し』を仕留めてほしい。そこまで利用しておいて気持ちの良いやり方じゃないのは確かだけど……こっちも危ないオブリビオンには変わりないからね。その辺りは戦いの中で『同族殺し』の様子を見てたら分かって貰えると思う」
 一通りの説明を終えると、カタリナは常と異なる神妙な様子で猟兵たちを見渡す。
「領主、それに『同族殺し』はどちらも狡猾なオブリビオンだ。利用しているつもりが利用されていた……なんて事にはならないよう、くれぐれも気を付けて」
 無事の帰還を祈っているよ、と言葉を締め括ったカタリナに見送られ、猟兵たちはダークセイヴァーへと転移していくのだった。


ふーみー
 初めまして、ふーみーと申します。以後よろしくお願い致します。
 第一章は集団戦。同族殺しの襲撃に便乗して領主館に殴り込みます。
 第二章は領主、同族殺しとの三つ巴戦になります。同族殺しは領主を優先して狙いますが、邪魔をするなら猟兵にも攻撃を仕掛けてきます。
 第三章は同族殺しペンタ・サーペントとの戦闘になります。これまでの戦闘で彼の手札を見切っておくと戦いを有利に運べるかもしれません。
 欲望と狂気、謀略の渦巻く混沌とした戦場。皆様の健闘をお祈りしています。
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第1章 集団戦 『スケルトン』

POW   :    錆びた剣閃
【手に持った武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    バラバラ分解攻撃
自身が装備する【自分自身のパーツ(骨)】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ   :    骸骨の群れ
自身が戦闘で瀕死になると【新たに複数体のスケルトン】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
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●猛り狂う白蛇
「ヒ、ヒヒ、ヒヒヒヒヒッ! 下等、下等、下等ゥ! 貴様らの首では足りないィィィ!」
 硝子を釘で引っ掻くような耳障りな声を響かせながら、無数に立ち塞がる骸骨兵を蹴散らして駆けるは狂える『同族殺し』。
 右の刃を振るえば稲穂でも刈るように無数の骸骨が纏めて薙ぎ払われ、左の刃を振り下ろせば防御した武器ごと脳天から股下までが叩き斬られる。
 辺り一帯を埋め尽くすほどのスケルトンの群れも、『同族殺し』の暴虐に晒された部分は明らかにその密度を薄くしている。ここは敢えて他のルートを進むより、『同族殺し』の後を追うように進んだ方が効率的だろう。
鈴木・志乃
母上ねぇ……
同族殺しは邪神復活の合図じゃないといいんだけど!

敵はどんどん増える系のUCか
ある程度まで削ってから一気に落とすしかないね
第六感で動きを見切りながらオーラ防御張った状態で戦場を駆けるよ
邪魔しない程度に同族殺しの動きも見ておこうか

周囲の器物を念動力で巻き上げながら催眠術を流し始める
これは味方だから攻撃しないようにってね
一瞬気が逸らせりゃいいの
嵐を激しくしてどんどん磨耗させる

いい感じに磨り減ったらUC発動
ロープワークで縛り上げる
さらに祈り、破魔を乗せた全力魔法の衝撃波で一切合切なぎ払う

殺し漏らしたら早業でロープワーク縛り上げ
早く領主のとこまで行かないとね


プリシラ・マーセナス
SPD判定


・心情
敵を利用する、というのは気持ちがいい物じゃないけど…オブリビオンだ、仕方ないという事にしておこう。どちらも危険だからね。

・行動
距離を取って後方からマスケット銃で一体ずつ撃破していこう。幸い道は同族殺しが切り開いてくれるみたいだからね。
分解攻撃は【夢幻招集・黒虎】を使って速度に任せて避けようと思う。私は黒虎に乗っていればある程度余裕は出来るだろうし、危なければスナイパーとして他の猟兵達の援護も可能かな。
……後、同族殺しの援護と観察も。いずれ戦う相手だ、何を使うか見ておくに越したことはないだろうしね。


バジル・サラザール
同族殺しはこっちに気付いてるかしら。
まあ、どちらにしろ敢えて目立つ必要はなさそうね。

同族殺しからつかず離れずの距離を維持、同族殺しの様子を伺いつつ戦闘するわ。
スケルトンを下手に瀕死にすると増殖しかねないわね。「ウィザード・ミサイル」でそれこそ骨も残らないようにしっかり焼いちゃいましょう。
難しかったら、作戦変更。ミサイルは牽制にとどめて瀕死にさせないように。突破優先ね。
敵の攻撃は「野生の勘」も利用しつつ、回避や防御をしましょう。

毒を以て毒を制す、でも自分が利用した毒にやられないようにしないとね。



 硝子を釘で引っ掻くような耳障りな声を響かせながら、無数に立ち塞がる骸骨兵を蹴散
●数の暴力
(母上ねぇ……同族殺しは邪神復活の合図じゃないといいんだけど!)
 懸念を胸にオーラの障壁を展開し戦場を駆けるのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。
 スケルトンの軍勢は数を頼みにして志乃にも群がるが、しかし全方位から襲い掛かる錆びた凶刃は疾走する志乃に掠りもしない。暴れる『同族殺し』の方に意識を向ければ、蹴散らされたスケルトンがその数を増やして再び立ち上がっているのが見えた。
「敵はどんどん増える系のUCか、ある程度まで削ってから一気に落とすしかないね」
 志乃の発揮した念動力が周囲に転がる岩石やスケルトンを纏めて巻き上げる。念動力と同時に仕込まれた催眠術は付近の骸骨兵の動きを鈍らせ、更に多くを巻き込んで激しさを増していく――が。
「少し数が多すぎるわね。まだ前哨戦、余力は残して突破しましょう?」
「大丈夫、ちゃんと分かってます!」
 嵐の中を掻い潜ってきたバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)の忠告に振り向くこと無く応じる志乃。
 敵の数は膨大、しかも『同族殺し』がスケルトンの増殖もお構いなしに突き進むせいで更に増え続けている。広範囲に嵐を展開し続けていては骸骨の群れを突破するまで持たない事は志乃も理解していた。
 嵐は周囲を薙ぎ払うものから先を行く『同族殺し』の討ち漏らしを削り取るものに変わり、進むべき道を確保する。
 範囲を狭めた嵐から逃れた骸骨兵たちは志乃、バジルに再び襲い掛かろうとするが……乾いた銃声と同時、その頭骨が弾け飛んだ。召喚した黒虎に跨るプリシラ・マーセナス(迷い子猫(21)・f21808)の正確な射撃がスケルトンを撃ち抜いたのだ。
 狙撃を免れたスケルトンは自身から複製した無数の骨を乱舞させるが、それが仲間を傷つける事は志乃が許さない。
「大人しくした方が身のためですよ」
 進路を切り拓く念動力の嵐は維持したまま、彼女を中心に放たれるのは破魔と浄化の力を持つ無数の光鎖。動きを封じられ聖なる鎖に身を焼かれるスケルトンたちは自ら崩れる事で増殖しようとするも、バジルの放つ魔法の火矢とプリシラの狙撃がフォローに入る事でそれを阻む。
「助かります、お二人とも! これなら……っ!」
 志乃の渾身の祈りを込めた衝撃波が駆け抜け、尚も群がろうとしていたスケルトンたちを纏めて消し飛ばす。
「すごい……!」
「流石ね志乃ちゃん。プリシラちゃんたちも、今のうちに一気に進んでしまいましょう?」
「うん、行こう」
 声を掛けたバジルにプリシラが頷けば、彼女を乗せた黒虎も一声吠えて同意を示す。三人と一頭が先を行く『同族殺し』の方に視線を向けると、狂えるオブリビオンは疲労という言葉を知らないかのように暴れ続けていた。

「このワタシをォ阻むとはァ……! 度し難い、度し難い、度し難いィィィッ!!」
 金切声と殺気を迸らせる『同族殺し』がいつの間にか周囲に従えているのは牙を毒滴に濡らした白蛇の群れ。無数の蛇に纏わりつかれて動きを鈍らせた骸骨兵を『同族殺し』の振るう双刃が力任せに叩き斬っていく。

「同族殺しはこっちに気付いてるかしら。どっちにしろわざわざ私たちが居ると教えてあげる必要も無さそうだけど」
「どうだろう。背中がガラ空きなのは僕たちが後ろのスケルトンの相手をする事まで織り込み済みなのか、そんな事を考える理性も無いのか……」
 念動力の嵐が切り拓いた道を駆け抜けながら疑問を零すバジルに、黒虎に乗って並走するプリシラも首を捻る。今まさに『同族殺し』の背を斬りつけようとしていたスケルトンも、二人の火矢と狙撃で仕留めていなければどうなっていた事か。
「敵を利用する、というのは気持ちがいい物じゃないけど…オブリビオンだ、仕方ないという事にしておこう」
「毒を以て毒を制す、でも自分が利用した毒にやられないようにしないとね」
 大立ち回りを演じる『同族殺し』の凶気に警戒を高め、一定の距離を保ってその後を追いながら猟兵たちは頷き合う。
 ……戦場の中心より少し離れた場所から、その一部始終を監視していた一匹の白蛇。無機質に凍える赤い瞳に、果たして彼女たちは気付いていただろうか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ポク・ョゥョゥ
オクタたん(f05708)とー

あれはー、ペンタたんだー。倒すのー?
ぽくねーお手伝いするよー
オクタたんの傍に居るよー。一緒に行こうねー

骨たん倒しながらー追いかけるのー?
それじゃーバウンドボディでー、ぽよんと跳ねてくのー
骨たん体当たりーの、跳ね返って別の骨たんにあたーっく
反動で早いぱんだになってーあちこち跳ね回るおー
これなら気付かれずに追いかけられるかなー?
攻撃当たりそうになったらーゆるっと形を変えて避けるのー
凄いでしょーあがめよー

およー、オクタたん見つかりそうー?
ぽくが別方向から骨たんを沢山体当たりで吹き飛ばしてー注意を逸らすのー
オクタたんからのフォローも嬉しいなー
ありがとうなのーぽく頑張るよー


オクタ・ゴート
ポク様(f12425)と共に向かいます。
奴を殺し、私は……いえ、あまり品の無い言葉は使わぬようにしましょう。ポク様に悪い影響が出てはいけない。

兎も角、奴を追いながら好機を窺うとしましょう。形状を変えるなどして身を隠し、【影に潜む汚泥の鞭】で近づくスケルトンを破壊。露払いをします。
ポク様に危険が迫った際は、不可視の鞭で援護を。【生命力吸収】で得た力をポク様にお渡ししてもよいかもしれません。
その合間にも白蛇の動きには注意を外さないよう心がけましょう、私が見つかって面倒が起きるのは避けたいですから。
【判定:POW アドリブ歓迎】



●白蛇を追う者
 ――嗚呼、嗚呼、嗚呼、と。
 唐突に、何の脈絡も無く、『同族殺し』の金切声の質が変化する。
「無為、無価値、無意味ィ……ですがァァ……ヒ、ヒヒ、ヒッ……! 愚劣なる芥共の首ィ、メインディッシュの前につまみ食いとしましょうかァ!」
 苛立ちと殺気はオーラのように目に見えると錯覚するほど濃密な執念となって『同族殺し』から迸り、加速した白蛇の振るう斬撃は間合いの外に居た筈のスケルトンたちの首まで刎ね飛ばしていく。
 狂気に満ちてなお鋭く力強い双刃の嵐は鮮やかで――この上なく悍ましかった。

「あれはー、ペンタたんだー。倒すのー?」
 そんな『同族殺し』から幾らか離れた場所、されど無数のスケルトンひしめく戦場の只中には不釣り合いなゆるい声。
 自分はパンダだと思ってる系タールことポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)に話しかけられたのは、同じくブラックタールの同類であるオクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)だ。禍々しい山羊の骸骨の眼窩に灯る赤い光は滲み出るような殺意に鈍く輝いている。
「奴を殺し、私は……」
 宿敵の姿を目にして半ば無意識に零れた言葉は、ポクのゆるい声に引き戻されるようにして胸の奥に引っ込んでいく。
「オクタたんオクタたん、ぽくねーお手伝いするよー。一緒に行こうねー」
「……ええ、ありがとうございますポク様。共に参りましょう」
(あまり品の無い言葉は使わぬようにしましょう。ポク様に悪い影響が出てはいけない)
 ぴょんぴょこ飛び跳ねるポクの愛くるしい様子に、応じるオクタの声も強張りのほぐれるように柔らかいものになる。

 二人のブラックタールがそんな会話を交わす間にも周囲からは群がるスケルトンたちが襲い掛かっていたのだが、それが彼らの会話を妨げる事は無い。
 オクタのユーベルコード【影に潜む汚泥の鞭(インビジブル・ウィップ)】――影より放たれる八本の触手の鞭が骸骨の雑兵たちを蹴散らしていたからだ。
「兎も角、奴を追いながら好機を窺うとしましょう。露払いは私が務めます」
「骨たん倒しながらー追いかけるのー? それじゃーぽよんと跳ねてくのー」
 オクタの姿が水たまり状に溶けると同時に一段と激しく振るわれた八鞭がスケルトンを薙ぎ払い道を作り、バウンドモードに変化したポクの身体がオクタの切り拓いた道をゴム毬のように弾んで跳ね回る。
 そうする間も二人は『同族殺し』に見つからぬよう警戒を怠らなかったが、先を行く白蛇はスケルトンたちの首を斬る事に夢中らしく後ろを気にする様子など微塵も見せない。

「ポク様、よろしければお受け取りください」
「ありがとうなのーぽく頑張るよー」
 オクタが鞭から吸い上げた死せる骸骨すら動かすエネルギーをポクに譲渡すると、その動きは更に加速し柔軟さを増していく。スケルトンたちとて領主館を守るべく使役される軍勢、錆びた得物から呪いを帯びた致命の剣閃を放つのだが変幻自在のブラックタールたちを捉える事は叶わない。
 罪を焼き払う炎を放つオクタの鞭が、破魔の力を宿したポクの体当たりが、『同族殺し』の進撃に勝るとも劣らぬ勢いでスケルトンの群れを蹴散らしていく。

「凄いでしょーあがめよー」
「ええ、お見事でございますポク様」
 跳ね回りながらも器用に胸を張ってみせるポク。物言わぬ骸骨に代わり、その後ろから援護するオクタが恭しく称賛の言葉を送るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『老獪なヴァンパイア』

POW   :    変わりなさい、我が短剣よ
【自身の血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【真紅の長剣】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    護りなさい、我が命の源よ
全身を【自身の血液】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
WIZ   :    立ち上がりなさい、我が僕よ
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【レッサーヴァンパイア】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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●相見えし蛇蝎
「ヒヒヒヒヒヒヒッ! お迎えに上がりましたよォ領主殿ォォ……!」
 白い海原にも似たスケルトンの大軍勢を突破した『同族殺し』は領主館の門を斬り崩し、そして遂に館の最深部で待ち構える領主の元に辿り着く。
「顔も見たくなかったから門前払いの準備は万全にしておいたのだけれど。まさか猟兵の助力に縋るなんて、下賤な邪教狂いらしい見苦しさですわね」
「ヒヒッ……? さァてェ、勝手について来た塵芥の事などワタシは存じ上げませんねェェ……!」
 嫌悪に満ちたヴァンパイアの声も『同族殺し』はどこ吹く風と受け流し、赤い双眸をギラつかせて贄の首を爛々と見据える。
「我が血潮よ――」
「その首こそォ、母上へ捧げるにふさわしいィィィィッ!!」
 片や万を数えるスケルトンを片手間に使役する強大な領主、片やその大軍勢を傷らしい傷も無く突破した狂乱の『同族殺し』。
 猟兵の介入に先んじること僅か、二体のオブリビオンの間に死闘の火蓋が切られた。
鈴木・志乃
はぁ……どんどん激しくなっていくな
どうしてこの世界は凄惨で壮絶で酷烈なのが好みなんだか
いやだいやだ……

近寄りたくない
UC発動
ここに取り出したるは魔法のトランプ、種も仕掛けもございません
念動力で浮かばせまして遠距離から飛ばしてさしあげましょう
んで剣切断する。そのまま身体中切り裂くわ。

近づかれたら第六感で見切り光の鎖で早業武器受けから念動力で武器か体に巻き付けてロープワーク捕縛
締め上げるか破魔祈り籠めた全力魔法の衝撃波ぶっぱなすよ

やだなぁ血生臭いのは
いやだ、いやだ……
オーラ防御常時発動



●三つ巴
「その首をォ、ヒ、ハハ、ハ、母上にィィィ……ッ!」
 目にも止まらぬ速度で疾駆する『同族殺し』の放つ斬撃が吸血鬼の首を掠める――しかし、それは未だ女領主の劣勢を示すものではなく。
「わたくしに血を流させるとは無礼もここに極まれりですわね――変わりなさい、我が短剣よ!」
 女領主の吝嗇が反映されたかのように、滴った血は最低限。そのごく僅かな血を啜った短剣の刃が脈動し、瞬時にして真紅の長剣へと形を変える。
「良い、実に良い血だァ……この戦いで流れるのが惜しい程にィ……」
「その御口、永遠に閉じていてくださらないかしら。声を聞いているだけで耳が腐りそう」
 常に死角を取るように駆け回り絶え間なく双刃を振り回す『同族殺し』に対し、吸血鬼は最小限の動きで飛翔する斬撃を撃ち落とし、或いは躱して着実に距離を詰めていく。
 仮にも領主たる身の住まう館らしく格調高い内装に飾られていた室内は、ものの数分で嵐が通り過ぎたかのように無残な有様に成り果てていた。荒れ狂う力の衝突はなおも苛烈さを増していく――。

(はぁ……どんどん激しくなっていくな。どうしてこの世界は凄惨で壮絶で酷烈なのが好みなんだか)
 いやだいやだ……と心底辟易した顔をオブリビオンたちに向けていたのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。
「ここに取り出したるは魔法のトランプ、種も仕掛けもございません。――そもそもこいつが魔法なんでね」
 パラパラと魔法のトランプを繰りながら、口上を述べる声からも嫌悪感は滲み出て。
 相争うオブリビオンからは距離を保ったまま放たれるは敵対者を絹のように引き裂く危険物、念動力に操られる無数の刃と化して宙を舞う。命中すれば真紅の長剣だろうと寸断し、そのまま吸血鬼の身体も切り刻む筈だったそれは――。
「――あら。まさかアレの側に付くなんて、猟兵は流石手段を選ばないのね?」
「ッ!」
 刹那、真紅の長剣が歪んだ軌跡を宙に刻む。鞭の如くしなる刃が瞬時にしてトランプの面を打ち絶対切断の刃を悉く叩き落としたのだと志乃は気付く。
「三味線弾いてたなお前――!」
「ただでさえ狂信者の相手で迷惑しているのに、これ以上の手間を取らせないでくださらない?」
 『同族殺し』の斬撃をあしらっていた時より更に鋭さを増した動きで、まずは邪魔者から排除しようと吸血鬼が志乃へと狙いを移す。羽虫を潰すのにわざわざ腰を上げねばならないのが億劫とも言いたげな表情に反し、真紅の軌跡は最小限の動きで志乃の命を刈り取ろうと迫って。
「近寄りたくないし……近づかれたくもないんだよ!」
 目前に迫る死に対してフル稼働した第六感が刃を避ける最適解に沿って志乃の身体を動かし、閃くような速度で放たれた光の鎖が長剣を振るう吸血鬼の腕に絡みつく。
「小癪な――きゃあっ!?」
 吸血鬼がその身を縛られたのは一瞬にも満たず。しかし初めてこの吸血鬼の動きが確かに封じられたその瞬間、無防備になった背を同族殺しの飛ばす斬撃が斬り裂いていた。ヒヒ、と下卑た嗤いが吸血鬼の悲鳴に重なる。
「こっち来るな離れろぉ!」
「猟兵風情が、このわたくしに――ッ!」
 瞬きする間にも満たなかった隙は今一瞬にまでこじ開けられ、破魔の祈りを込めた全力の衝撃波が吸血鬼を吹き飛ばす。

「やだなぁ血生臭いのは……いやだ、いやだ……」
 吹き飛ばした際に吸血鬼から散った血はオーラの守りに弾かれ、その衣装を汚す事こそ無かったものの。周囲に飛び散った赤い飛沫に、志乃は苦々しい声で繰り返すのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

バジル・サラザール
相手はどちらも強力なオブビリオン、こちらへの関心は薄そうだけど、油断禁物ね。

引き続き同族殺しの観察を続けましょう。どんな戦い方をするのか見せてもらうわ。
基本的にこちらからは手を出さず、戦わせて消耗させるのがよさそうかしら。
今厄介そうなのは領主の方かしら……援軍が来たり、同族殺しが押されてたり、こちらに攻撃してきた場合には「ウィザード・ミサイル」等で攻撃しましょう。
敵の攻撃は「野生の勘」も利用しつつ、回避や防御をしましょう。

母上とやらへの執着は凄そうね。まあ、同族を裏切るくらいだからそれもそうかしら。



●共倒れの毒
「ヒ、ヒヒヒッ! そう、アナタのような吸血鬼であるからこそ母上への贄にふさわしくゥ……だからこそこの手間も必然ではあるのですがァ……! 嗚呼悩ましい、悩ましいィィィィ!」
「本当、気持ち悪い事この上無いですわね貴方」
 互いに手傷を負いながら更に白熱していく激突。
 ――両者から距離を取り、その様子を冷静に観察する者が居た。

(相手はどちらも強力なオブビリオン。こちらへの関心は薄そうだけど、油断禁物ね)
 暴風の如き刃の激突に青い瞳を細めるのはバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)。目にも止まらぬ斬撃を、計算され尽くした体捌きを、オブリビオンの注意が自分に向けられていないのを良い事に見定めていく。
(今厄介そうなのは領主の方かしら……)
 先に手傷を負ったのは吸血鬼だが、今は『同族殺し』もまた少なくない傷をその身に刻んでいる。
 ……あのスケルトンの大軍勢を傷らしい傷も無く乗り越えた『同族殺し』が、だ。一度は『同族殺し』に傾いた流れは、再び吸血鬼側の優位に移り変わろうとしていた。

「悩ましいィですがァァ……だからこそ捧げ甲斐もあるというものォ…………南の古城の吸血鬼のようにィッ!」
「毒蛾の氏族の娘、ですか……貴方如きに討たれるとはなんと無様で悍ましい話でしょう」
 万が一にも自分も同じように首を奪われる末路を想像したか、吸血鬼は不快感も露わに顔を顰める。吸血鬼の背後に現れた亡者の首が無数の白蛇を放つ瞬間に、戦場を俯瞰していたバジルだけが気付いた。
「くっ――先ほどの猟兵といい、わたくしに気安く物を絡みつかせるとはなんと無礼な!」
「ッヒ! 母上に捧げるのはァ、首から上だけあれば充分ですからねェ!」
 白蛇たちは吸血鬼の肌に容赦なく毒牙を突き立て、動きの鈍ったところへ襲い掛かるのは『同族殺し』の双刃。
(戦況がまた逆転した――いいえ、これは……!)
「――立ち上がりなさい、我が僕よ!」
 その予兆をバジルが察知するのと吸血鬼が高らかに声を上げるのはほぼ同時。
 『同族殺し』の猛攻を凌ぎながら吸血鬼が叩き潰していた白蛇の死骸が形を変え、眷属たるレッサーヴァンパイアとなってその牙を鈍く輝かせる。

 『同族殺し』に比べればそれは微々たる戦力だが、吸血鬼と同時にそれを相手取るとなれば話は別だとキマイラとしての野生の勘がバジルに告げる。
「このままだと一気に押し切られて決着となりかねないわね……毒を以て毒を制す、その為には『同族殺し』にはもう少し頑張ってもらわないと」
 バジルがウィザードロッドを一振りすれば、放たれるのは百と五十を数える灼熱の矢。
 それは一斉にレッサーヴァンパイアたちを貫き、傾きかけた戦況を再び拮抗まで押し戻す。
「ヒヒッ……! 有象無象の首にご執心とは奇特な猟兵も居たものですねェ」
「いえ、そういう訳ではないのだけど」
「これもご同輩のよしみ、母上に捧げる本命以外はアナタの好きにさせてさしあげますよォ……! ヒヒ、ヒッ!」
「冗談でもやめてくれないかしら」
 人の上半身に蛇の下半身を持つキマイラであるバジルと蛇頭人身の『同族殺し』、共通点のあるようで無いような両者である。尤も猟兵とオブリビオンである以上、相容れない存在である事は間違いないのだが。
 ともあれ手勢を失った吸血鬼と『同族殺し』の戦いは再び拮抗し、バジルも吸血鬼が『同族殺し』から自分に狙いを移してくる一線を超えぬよう機を窺う体勢に戻る。

「……母上とやらへの執着は凄そうね。まあ、同族を裏切るくらいだからそれもそうかしら」
「おやァ、アナタも母上に首を捧げたくなりましたかァ猟兵ィィ!」
「寝言は寝て言ってくれないかしら」
 妙に絡まれている気がするのはまさか蛇要素繋がりという安直な理由からだろうか。気のせいであってほしいと思いつつ、バジルはオブリビオンの激突の趨勢を見定めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オクタ・ゴート
ポク様(f12425)と共に
血に飢えた者が同士討ちするのは勝手ですが……あの蛇を始末するのは私だ。

ポク様に敵の意識が向かぬよう、私は白蛇に乗じて吸血鬼を狙いましょう。【燃える汚泥の鞭】によって蛇のつけた【傷を抉る】、血を武器に変えようとするなら【生命力吸収】と【呪詛】で妨害。
蛇が此方を狙うなら【殺気】で威嚇します。
「決着は後でつけてやる、愚物は愚物らしく一つ覚えに刀だけ振るっていろ」

ポク様の大技が決まったら、触手を伸ばして回収。そして彼に白蛇が危害を加えぬよう炎で牽制しましょうか。
「実に格好良いお姿でしたよ、ポク様」
【アドリブ歓迎】


ポク・ョゥョゥ
オクタたん(f05708)とー

ペンタたんとー吸血鬼たんが戦ってるのー
ぽく達も参戦だー
いっくよー

ぱくと一緒にー突撃するおー
まずはねーペンタたんのお邪魔しないように動いてー
ぱくを槍にして吸血鬼たんをつんつん突くよー
攻撃とかはーゆるっと形を変えて避けてー
さりげなーく攻撃していくすたいるなのー
ぽくはちょっと体がゆるめのぱんだなんだー
あがめよー
(オクタたんとペンタたんー何だか連携プレーしてるみたいー)

後はさりげなーく吸血鬼たんの視界からかくれんぼー
オクタたんの炎が隠してくれるのーありがとー
こっそり後ろに回り込んでー
吸血鬼たんいっくよー
めがとんぽくぱーんちー

攻撃成功したらオクタたんの触手に回収して貰うのー



●汚泥の落とし子
 猟兵たちの介入もあり、およそ五分と五分に拮抗していた吸血鬼と『同族殺し』の死闘。互いに傷を負いながら尚も白熱していく戦場に、新たに迷いの無い足取りで踏み込んでいく者たちが居た。
(血に飢えた者が同士討ちするのは勝手ですが……あの蛇を始末するのは私だ)
「――――」
 静かに殺意を燃やす宿敵の姿を視界に収めても『同族殺し』がオクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)に明確な反応を示す事は無く、ただ狂気とは僅かに色合いの異なる愉悦に赤い瞳を細めて。

「ペンタたんとー吸血鬼たんが戦ってるのー。ぽく達も参戦だー」
「援護いたします、ポク様」
ポクの人徳(?)故か二人の間に流れる空気はどこかゆるいが、すぐ傍では狂笑と共に吸血鬼の首への執念を再び解き放った『同族殺し』の斬撃が吸血鬼の振るう真紅の長剣と激しく火花を散らしている。
「ぱく、いっくよー」
 ポクの呼び声に応じて流麗な槍へとその姿を変えるのは彼と友誼を結んだ白き竜。戦場を飛び交う斬撃を見切り合間をすり抜け、『同族殺し』と打ち合う吸血鬼の背後に回り込んだポクは舞うような刺突を連続して放つ。
「く――おのれ、小癪な!」
 体捌きで『同族殺し』の斬撃を凌ぎ、吸血鬼は振り向きざまに真紅の一撃をポクに見舞うが……しかし野性的な直感でブラックタールの身を変化させたポクは鮮血の刃を紙一重に躱す。
「ぽくはちょっと体がゆるめのぱんだなんだーあがめよー」
「巫山戯ないでくださいましっ!」
「余所見をしている余裕がおありですか?」
 更にポクへと追撃を仕掛けようとする長剣の真紅を、冷静な声と共に割り込んだ漆黒が阻む。
「――荼毘には火を、旧き過去には葬送を」
「ッぁ、あああああああっ!?」
 それは鞭状に変化した触手による一閃。防ぎきれなかった斬撃に刻まれた傷の上から一撃を受けた吸血鬼が怯み、更に飛散した黒い体液は赫々たる炎を燃え上がらせ追い打ちを掛ける。
「変わりなさい――我が短剣たちよ!!」
 無視しきれない傷を負うに至り、吸血鬼は傷口からも一滴とて失うまいとしていた血液を解放する。それは彼女の隠し持つ、或いは屋敷に仕込んでいた無数の短剣に染み込みその全てを真紅の長剣の軍勢へと変えて操る奥の手。
 消耗を極端に嫌う女領主が遂に切った、この不利すら一息に覆さんとする切り札は――。
「させませんよ」
「ヒ、ヒヒ、ヒヒヒヒッ! ざァんねんでしたァァ!」
 再び閃き吸血鬼を打ち据えるは赫々たる炎に燃える汚泥の鞭。流し込む呪詛が生命力を奪い、彼女の隠し持っていた短剣は封印を解かれる事無く地に落ちて乾いた音を立てる。
 それでも屋敷に設置していた無数の短剣を強引に解放したのは吸血鬼の実力ゆえであったか、それともこのような事態にすら備えていた周到さの賜物であったか。
 しかし不完全であるが故に真紅に染まり切らなかった長剣の群れは抵抗虚しく『同族殺し』の斬撃によって叩き落とされていく。
 ついでのように振るわれたのは『同族殺し』の振るう凶刃の一撃。戯れに等しいそれを触手の鞭で容易く打ち払い、オクタは山羊の頭骨の向こうから『同族殺し』へと殺気を返す。
「決着は後でつけてやる、愚物は愚物らしく一つ覚えに刀だけ振るっていろ」
「ヒ、ヒハハ、ハハハハハッ! ――首無し風情が、誰に向かって吠えている?」
 嘲笑と共に『同族殺し』が弾いた長剣はオクタの方に向かい、オクタは触手で絡め取ったそれを大きく薙ぎ払って残る幾多の長剣を纏めて撃ち落とす。
 鼻を鳴らすような仕草と共にオクタが『同族殺し』を盾にすれば、閃いた双剣が襲い掛かってきていた成りそこないの真紅の長剣を一度に粉砕する。
 相手の安全など考慮しない、互いに利用し合うだけの立ち回り。だが……。

(オクタたんとペンタたんー何だか連携プレーしてるみたいー)
 そんな感想を口に出す事なく、成りそこないの長剣の軍勢と『同族殺し』、オクタの大立ち回りに紛れるように移動していたポクの姿は吸血鬼の背後にあった。更に斬り込んだ『同族殺し』と吸血鬼が鍔迫り合いの様相を呈し、訪れた絶好の機を逃すポクではない。
「吸血鬼たんいっくよーめがとんぽくぱーんちー」
「しまっ――いやぁぁああああああああ!?」
 その背から串刺しにするように放たれた神速極大の一撃は星散る煌めきと共に吸血鬼の身体の大部分を吹き飛ばした。
 大技の反動でぽよんと弾んだポクの身体をスルリと伸びたオクタの触手が回収する。
「オクタたんありがとーあがめよー」
「実に格好良いお姿でしたよ、ポク様」
 ポクを労いつつ吸血鬼が死した後の『同族殺し』を警戒して牽制の炎を放つオクタだが、結果から言えばそれはまだ杞憂だった。
「ヒ、ヒヒヒッ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!! 極上の贄がァァ、母上への至上の供物が我が手にィ!」
 燃え盛る炎の向こう側。これまでで最も鋭く閃いた双刃が、崩れ落ちる吸血鬼の亡骸から細い首を刎ね飛ばした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ペンタ・サーペント』

POW   :    断頭斬首
自身に【首を刈り取る執念】をまとい、高速移動と【首を狙う不規則な斬撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    五枚舌の白蛇
【弱者を嬲り殺す愉悦】に覚醒して【五枚の舌を持つ巨大な白蛇】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    貪り喰らう白蛇の群れ
【首を斬り取られる恐怖】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【亡者の首】から、高命中力の【毒を持つ白蛇の群れ】を飛ばす。
👑8
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●白蛇は狂悦に酔う
「ヒヒヒヒヒ、ヒヒッ……! 此度の首はこの上なき穢れの血筋、母上もご満足なさるに違いない……早く、速く、疾く! 祭壇に持ち帰らねばァ……!」
 忙しなく五枚舌の出入りする口の端から血泡を零しながら、歪んだ笑みと共に虚空へと呟いていた『同族殺し』――ペンタ・サーペント。片手に吸血鬼の首をぶら下げ、ふと気付いたように猟兵へと視線を向ける。
「この贄の前では憎き怨敵の首すら霞むというもの……運が良かったですね猟兵ィィ……」
 ヒヒ、と不快な笑声を残すと、『同族殺し』はそのまま身を引きずるようにして立ち去ろうとする。このまま“母上”とやらに吸血鬼の首を捧げさせては碌な事にならないのだけは間違いない。
 『同族殺し』もまた強力なオブリビオンだが、手負いな上に片手の塞がった今こそ討伐する為の最大の好機。
 二体のオブリビオンと猟兵による三つ巴の戦い、最後の激突が始まろうとしていた。
鈴木・志乃
……私は貴方みたいに、悪意に溢れた人にはめっぽう強い埒外なんだよなぁ

UC発動
神光を纏いその負の感情を吸収する
出来ればめいっぱい吸い込みたいから、ギリギリまで惹き付けるよ
加虐心を煽るためにわざと虚勢を張るフリをしておこうか
わざとらしくならないように注意だね
第六感で動きを見切りさりげなく光の鎖で早業武器受け
じっくり【誘惑】してから真の姿【光の球】に覚醒

…………刈られる首がないんだよね、実は

溜まった力で素早く光の鎖で念動力ロープワーク捕縛
出来た隙に全力魔法ぶちこむよ
衝撃波でなぎ払ってしまえ

…………首から上だけか
まぁ、美しく思う気持ちも分からんでもない
貴方の気持ちは知らないけどね



●白蛇曰く、それもまた首であると
「――行かせないよ」
 淡い神光を纏い、その場を去ろうとする『同族殺し』を阻むように立ちはだかったのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。光の鎖を漂わせ臨戦態勢を取りながらもその動きはどこか硬く、片手に吸血鬼の首をぶら下げたペンタ・サーペントを前に虚勢を張っているのは明らかだが……。
「この期に及んで猫を被る姿は滑稽ですねェ猟兵ィィ……アナタの力量もよォく見させて頂きましたとも」
 スケルトンの軍勢を蹴散らしながら、或いは女領主と戦いながら……猟兵たちが『同族殺し』の様子を窺っていたのと同じく、ペンタもまた猟兵たちを観察していたのだ。
 無数のスケルトンも女領主も薙ぎ払った志乃の力を知るが故に、嘲るペンタの声色にも侮りの色は無い。
「これでも役者やってるし、芝居には自信あったんだけどね」
「いえいえ、演技だけ見れば中々に上出来でしたとも」
「貴方みたいなのでもお世辞が言えるとは意外――っと!」
 白々しい会話の途中、不意を打つように放たれたペンタの一閃を志乃の光鎖が受け止め火花を散らす。
「ですがァ……アナタ程の聖者の首であれば、ついでに頂いて帰るのも悪くはありませんねェ――ヒヒッ!」
「させないって、言ってんの!」
 目的は既に果たし、残るはどれも一筋縄ではいかぬ猟兵たち。本来なら確実な撤退をこそ優先すべき場面で欲をかいたのは志乃の首に魅入られたが故か。
 首狩りの衝動を解放したペンタはその身を加速させ次々に斬撃を放つが、それは先の吸血鬼との三つ巴の戦いの中で既に目にした動き。加えて片手が塞がった事で脅威も半減した凶刃を志乃は容易く見切り、目にも止まらぬ鎖捌きで防いでいく。
(そろそろ頃合いかな……)
 一呼吸程の間に数十合を打ち合い、鉄壁にも思われた光鎖の守りに僅かな隙が生じた。その誘いに乗り、罠ごと志乃の首を斬り飛ばそうと迫るペンタの眼前で――少女の身体が光の球体へと変化する。
「…………刈られる首がないんだよね、実は」
「笑止千万ッ! それもまた首ですともォ!!!」
「貴方は何を言ってるのかな?」
 ペンタの首への執念は衰える事を知らないが、さりとて少女の首があった場所を狙っていた渾身の一撃は空を切る。
「そしてもう一つ。……私は貴方みたいに、悪意に溢れた人にはめっぽう強い埒外なんだよなぁ」
 今や眩く周囲を照らす輝きこそ負の感情を吸収する神の光。ペンタが放っていた狂おしいまでの首への執着を受け続けた光は志乃の力を桁違いに跳ね上げている。
「私は祈願成就の神の娘。全ての人々の意志を守る神子。その呪い(願い)をこそ、力に変えて魅せましょうとも」
「ギ、ぃッ――!」
 高速で動き続けるペンタを捉え縛り上げるは光の鎖。身動きを封じられた白蛇を極大の衝撃波が吹き飛ばす!

(…………首から上だけか。まぁ、美しく思う気持ちも分からんでもない)
「貴方の気持ちは知らないけどね」
 直撃の瞬間、身体全体を使って女領主の首だけはダメージから庇った『同族殺し』。
 立ち込める砂塵の向こうに油断なく意識を向けながら、志乃は小さく独りごちるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バジル・サラザール
変に同情しちゃうのはやたら絡まれたから?ボロボロだから?
まあ、利用しておいて今さら同情は失礼ね。

距離を取って自分の間合いで戦うわ。
「毒使い」、「属性魔法」を生かした「ポイズン・スピア」で攻撃しましょう。
そっちの手はだいたい把握してるわ。
弱ってる相手だし恐怖は感じないと思うけど、色々考えずに目の前の敵を倒すことに集中して対策するわ。同情心も捨てましょう。
もし白蛇が出てきたらポイズン・スピアで相殺、どうしても無理なら回避したり「毒耐性」で耐えるわ。

今回の事もだけど、ダークセイヴァーでいろいろ起こってるわね。
悪い前兆じゃなきゃいいけど。



●双蛇は交わらず
「シィィ――ッ!」
 壁を2,3枚ほど突き破って吹き飛ばされた『同族殺し』ペンタは手にした刃を地面に突き刺して制動、体勢を整え即座に待ち構えていた猟兵の方へ視線を走らせる。
「お疲れのようね、『同族殺し』?」
「御覧の通りですよご同輩ィィ、アナタは手間を取らせないで頂けると有り難いのですがねェ……!」
 満身創痍のペンタから油断なく距離を取ったのは、戦いの余波で崩壊しつつある領主館を蛇の下半身を活かして先回りしていたバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)。
(……変に同情しちゃうのはやたら絡まれたから?ボロボロだから?)
「まあ、利用しておいて今さら同情は失礼ね。あと同輩呼ばわりはやめてくれないかしら」
「ヒ、ヒヒ、ヒッ! ――嗚呼、やはりワタシたちは気が合うらしい!」
「なッ――!」
 事前に観察してこの『同族殺し』のやり口は把握していた。それでもなお瀕死のペンタが放った一撃は神速と呼ぶにふさわしく、動物的な直感が身体を突き動かさなければバジルの首は胴体と泣き別れになっていただろう。
 辛うじて致死の軌道に割り込ませたウィザードロッドが弾かれて宙を舞い、ペンタの振るう凶刃が首筋を掠め薄っすらと一筋の赤を引く。
 バジルがぞわりと肌の粟立つような感覚を覚えた時には虚空に亡者の首が浮かび、放たれた白蛇の群れが一斉に放たれて――
「――薬も過ぎれば毒となる」
 だが。いま『同族殺し』が相対するは薬剤師を標榜する人蛇(ラミア)、毒に関してはペンタすら凌ぐスペシャリスト。
「元々毒だけど、上乗せしてお返しするわ――たっぷりと味わいなさい」
 宙に現れた猛毒の渦は白蛇の群れを飲み込みその毒を解析、増幅。175を数える槍へと形を変え、逃げ場など与えぬとペンタを照準する。
(同情心は捨てるわ。今は目の前の敵を倒すことに集中しましょう)
「嗚呼、嗚呼、非常に業腹ではありますがァ……彼女の首を母上へと捧げた暁には、アナタの首も頂戴しに伺いますよォ……!」
 それは今の自分にはこの毒槍に対処しきれぬ事を認めたが故の捨て台詞。射出前に生じる僅かな間隙に刃を振るい強引に突破口を開くと、ペンタは躊躇なくバジルに背を向け地を蹴る。直後に『同族殺し』へと放たれた毒槍の弾幕はその背に追いつき、捉え、炸裂して吹き飛ばした。

(今回の事もだけど、ダークセイヴァーでいろいろ起こってるわね……悪い前兆じゃなきゃいいけど)
 相手に痛打を与えた確かな手応えを感じながら、バジルは胸騒ぎにも似た感覚をそっと飲み下した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ポク・ョゥョゥ
オクタたん(f05708)とー

ペンタたんーどっか行っちゃうー
阻止するおー…???
わー、オクタたんがー
大変なのー

オクタたんが心配だけどー戦わなきゃー。でもー
二人の戦い凄すぎてーちっちゃいぱんだじゃお手伝いできないのー
よーし、それなら変身だー
人型になってー飛びながら槍でつんつんするのー
回り込んでペンタたんを逃さないよー
緩々飛んで攻撃とか回避してー追いつめよー
オクタたんをー困らせた蛇たんは成敗なのー
最後はオクタたんの攻撃に合わせて槍投げだー
一緒に倒せたかなー?
ばいばいなのー

オクタたんー終わったよー
ぎゅーってしたら戻るかなー?
いつものオクタたんに戻ったらー嬉しいなー
お疲れ様なのー
ぽくと一緒に帰ろーねー


オクタ・ゴート
ポク様(f12425)と共に
私は多くのものを奪われた。だが、こうして多くの方々と出会い、それ以上に多くの事を学んだ。全てに意味があり、幸福でさえあった。
「だが貴様を赦すわけではない。私に喰われろ、五枚舌の蛇」
【八本足の山羊】を使用。真の姿に近しいものへと変化し、【怪力】と【捨て身の一撃】で蛇を叩き付け、喰らう為に戦いましょう。いざそうなれば理性は薄れるのでしょうが――決してポク様には手出しさせませんし、しません。それは私の【覚悟】です。

最後はその頭を喰い、とどめを。
「――オワリ。コレデ、オワリ――」
ポク様の言葉が、お力があれば、きっとすぐに戻れるでしょう。
「やっと、肩の荷が下りました」



●決着
「ハァ……ハァ……ヒ、ハッ、ハハ……ッ! 此処でキサマが出るか、首無しィィ……!」
 染み付いた聖光の余波と御しきれぬ猛毒に身を焼かれ、なおも女領主の首を庇いながら駆けていたペンタがその足を止める。その視線の先に居たのは山羊の頭骨の奥に赤光を揺らすオクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)、そして彼に寄り添うように立つポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)。

 ――私は多くのものを奪われた。
 ――だが、こうして多くの方々と出会い、それ以上に多くの事を学んだ。
 ――全てに意味があり、幸福でさえあった。
「――だが貴様を赦すわけではない。私に喰われろ、五枚舌の蛇」
 宣告は冷然。畏怖するように空気が震え、オクタの身体がどろりと溶ける。
『山羊とは、悪魔そのものなのです』
 述懐は誰に向けられたものか。
 汚泥の沼がその体積を増し、盛り上がり、異形にして巨躯たる『八本足の山羊 ― オクタ・ゴート ― 』の姿を成す。
 悪魔、化け物、怪物。そう呼称する他無い禍々しい存在こそは猟兵オクタ・ゴート、その真の姿に限りなく近しい本性。
「――オ、ヲ――オオオオオオ、オオ――――ッ!」
 慟哭にも似た咆哮が地を揺るがし、領主館の崩壊を加速させる。
 無造作に振るわれた触手の一本が、防御の為に割り込ませた剣の上からペンタの身を吹き飛ばした。

「ぎビャっ……ァアア、アアあアアアアアア!?」
 潰れたような音と共に血と臓腑を吐き出したペンタの口から、踏み殺されたような悲鳴が上がる。視線の先にあったのはオクタの一撃で無残に損なわれた、女領主の首だったもの。
 宿敵の元へズルズルと近寄るオクタに向け、ペンタもまた双剣を手にゆらりと立ち上がって相対する。
「やって……くれたなァァ、首無しィ……!」
「クイ、コロス……コロ、ス……コロス……クラウ……ゥゥ……!」
「出来損ないが……随分と大きな口を叩くようになったものだ、なァ……!」
 ハ、と嘲笑を放ち、血に塗れた口元を五枚の舌が順番に舐める。圧し折れた骨を強引に再生させ、呻くオクタへと突撃する。
「コ、ロ……ス……ッ!」
「特別だァ――キサマの首で、せめてもの代わりとしてやる!」

「わー、オクタたんがー大変なのー」
 ポクの声は相変わらず緩いが、状況を理解していない訳ではない。寧ろ普段から懐いているオクタの状態には、並みの戦友以上に鋭敏な感覚が働いていた。
 オクタが玄翁やギロチンの刃と化した触手を振るえばペンタの放射する斬撃がそれをいなし、叩きつけるような反撃を見舞う。苦悶とも雄叫びともつかない咆哮と共に防御など顧みない捨て身の狂乱がペンタを吹き飛ばそうと、壁に埋もれた首狩りは瞬時に跳ね起きるようにして再びオクタの元へ向かっていく。
「――ォオ、オオオオオ……ヲオオオオ……!」
「ゲ、はッ……ハハ、ハハハハハァ! 図に乗るなよオクタ・ゴートォッ!」
 圧倒的な質量と怪力で攻め立てながら、猛り狂う二体の趨勢は未だ決定的な傾きを見せない。己自身の命を対価に只管相手を叩き潰さんとする殺し合いはさながら嵐にも似ていた。
「オクタたんが心配だけどー戦わなきゃー。でもー……ふわーーー」
 何度目かの接近を試みたポクの小さな身体は、死闘の余波に吹き飛ばされ近づく事も儘ならない。
(二人の戦い凄すぎてーちっちゃいぱんだじゃお手伝いできないのー)
「よーし、それなら変身だー」
 いっぱいあがめよー、という掛け声と共にポクの身体が幼い少年のものに変わる。
 相棒たる白竜の変じた槍を携え、可愛らしい羽を背に羽ばたかせる姿は本性たる理想の神様の似姿。
「ぽくねーお手伝いするよー」
 触手と斬撃の飛び交う戦場を掻い潜り、ペンタの背後を取ったポクが刺突を繰り出す。
「水入らずの時間に割って入るとはァァ無粋な輩ですねェ……!」
「ひゃーー」
 別な猟兵には哲学めいた戯言を吐いていたが、人型の首に対しては他よりも執念が燃え上がるらしい。
 振り向きざまにペンタの放った斬撃はゆるりと躱したポクだが、現れた亡者の首より放たれる白蛇の群れが追撃の牙を剥く。しかし――
「サセ……ナ……!」
「ッ――!」
 振り下ろされた巨大な触手が両者の間に割って入り、ポクに迫っていた白蛇を纏めて叩き潰す。
「ハ――ハハハハハハハハハッ! そうか、その有様でも仲間を庇うかァァ! 妬けるなァオクタ・ゴートッ! ヒハハハハハ!」
「オオオヲ…………オオ……ッ!」
 ペンタの哄笑にも言葉らしい言葉を返す事無く、苛烈さを増すばかりの触手の乱打が絶え間なくペンタへと襲い掛かる。
 普段のオクタらしい理性など感じられない暴虐は、しかし共に戦うポクへと牙を剥く事は決して無く……同時に彼を狙うペンタの凶刃、その悉くを叩き落とす。ポクの援護に逃げ場を奪われたペンタは着実に傷を増やし、追い詰められていく。

「――オオオオオッ!」
「ギゃハッ……!」
 瓦礫の山と化した領主館の残骸の上。オクタがその身に取り込んだ『裁』の銘を冠する玄翁に変じた触手の先端がペンタの骨を砕き、空中へと打ち上げる。
「オオ、アアアアアアッ!」
「オクタたんをー困らせた蛇たんは成敗なのー」
 次いでペンタの右腕を断つ触手は『断』の銘を持つギロチンの刃。同時にポクの投げ放った竜槍は一筋の白い流星となってペンタの左手の長剣を弾き飛ばす。
「ペンタぁぁ……サーペン、トォオ……!」
「オクタァ、ゴートォォオオオオッ!」
 得物たる双刃を失い、それでも撃ち出された最後の斬撃は執念ゆえか。八本足の山羊はその執念諸共にペンタの蛇頭を食い千切り、咀嚼し、飲み込んだ。

「オオオヲオ、オオオオオオオオ――――ッ!」
 敵を失い、なおも猛る化生の咆哮が地を震わせる。
「オクタたんー終わったよー」
 ……ぎゅー、と。臆する事なく異形の巨躯に抱き着く小さな姿があった。
「いつものオクタたんに戻ったらー嬉しいなー」
「――オワリ。コレデ、オワリ――」
 いつも通りの緩い声がオクタの猛りを鎮めていく。“八本足の山羊”の身体は悪夢の覚めるように溶け崩れ……いつも通りのオクタ・ゴートが、ポクのファンが帰ってくる。
「さっきはーペンタたんから守ってくれてありがとうなのー」
「お礼を言うのは此方の方です、ポク様。……やっと、肩の荷が下りました」
「お疲れ様なのーぽくと一緒に帰ろーねー」
 務めを果たした猟兵たちは互いを労わりながら帰途につく。

 ――“五枚舌の蛇”ペンタ・サーペント。
 因果を清算されたオブリビオンは、こうしてこの世界から消失した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年09月28日
宿敵 『ペンタ・サーペント』 を撃破!


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🔒
#ダークセイヴァー
🔒
#同族殺し


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠館野・敬輔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠オクタ・ゴートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト