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キャンドルとワイン

#UDCアース #【Q】 #お祭り2019


 実りの秋。そんな季節にぴったりの旅はいかが、と佐伯・キリカ(陽気に元気・f00963)が猟兵たちを手招きする。
「山梨県の葡萄農園で、ちょっとしたイベントが開催されているみたいなんだよ」
 時間は、空に星と月が浮かぶ頃。実る葡萄の下、紫色の敷布が敷かれたテーブルの上にはキャンドルひとつ。そこで楽しむのは、葡萄農園謹製のワインとちょっとしたおつまみ。
 つまり「夜の葡萄農園でワインを飲む」イベントだ。
「あっ、未成年の猟兵さんには葡萄ジュースと葡萄スイーツがあるから安心して欲しいんだよ! 町内のケーキ屋さんが腕によりをかけた葡萄のクラフティとか、葡萄のレアチーズケーキとか……もちろん葡萄スイーツを赤ワインと一緒に楽しむのもOKなんだよ!」
 さて、席について注文をして、テーブルにワインやジュースが置かれたなら――。
 この日だけの味わいに舌鼓を打てば、ひとときを彩る虫の声が聞こえてくることだろう。自然のオーケストラは会話を邪魔しない程度の音量だというから、きっと優秀なコンサートマスターでもいるに違いない。
 舌と耳を愉しませたなら、揺らめく炎を眺めながら思索に耽る。あるいは見知った誰かととりとめのない話をしてみる。鈴なりの葡萄と葉の隙間から月や星が飾る夜空は見えないけれど、それを想像するのも楽しいかもしれない。
「――っていう、秋の夜も悪くないと思うんだよ。気が向いたら言ってね、すぐに転送するから!」
 と、キリカはやる気充分、の笑みを猟兵たちに向けた。


雨音瑛
 このシナリオは【日常】の章のみです。オブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめになっているのでお気をつけください。

●補足
 夜の葡萄農園で、ワインまたは葡萄ジュースを飲みつつゆっくりとした時間を過ごすシナリオとなっております。
 紫色の敷布が敷かれたテーブルの上にはキャンドルひとつ。揺らめく光を眺めながら虫の声に耳を澄ませたり、歓談に花を咲かせたりしてお過ごしください。
 ワインは赤でも白でもお好みのものを。フルボディだとか甘口だとかのご指定もいただければと思います。
 おつまみはチーズ、ナッツ、ビーフジャーキーやサラミといったものがメイン。基本的に(農家さんが)あまり調理せずに出せるものばかりになっています。チーズやナッツの種類はご自由にどうぞ。
 葡萄ジュースは絞りたての果汁100%です。間違いなくおいしい。
 スイーツは、町内のケーキ屋さんが腕によりをかけたものです。葡萄が使われているものであれば、ご自由に指定していただいて構いません。
 ひとりでも多人数でも、お気軽にご参加ください。

●グリモア猟兵について
 佐伯・キリカ(陽気に元気・f00963)は、お声がけありましたらリプレイに登場する所存です。未成年なので葡萄ジュース&葡萄スイーツとなります。
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第1章 日常 『【Q】旅行とかどうでしょう』

POW   :    とにかく気力体力の続く限り、旅行先を満喫する

SPD   :    旅行先で目ざとく面白いものを見つけて楽しむ

WIZ   :    事前に下調べを行い、綿密に計画を立てて楽しむ

👑7
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アルフレッド・モトロ(サポート)
『ようこそワンダレイへ!多少の揺れと隙間風はご愛嬌だ』
キマイラのブレイズキャリバー × スターライダー
年齢 26歳 男
外見 184.2cm 青い瞳 藍色の髪 白い肌
特徴 顔に傷跡 極端に白い肌 セミロング 家出した 実は自分を抑えている
口調 気炎万丈!(俺、お前、呼び捨て、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )
独り言は ちょっと丁寧(俺、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)




 テーブルの上に置かれたキャンドルに、一斉に火が灯った。開場の合図とともに人々が順次入場していけば、葡萄園は一転して飲食の場となる。
 この場を訪れたアルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)は空いている席に座り、
「ワインもつまみもお任せで頼むぞ! 多分どれも美味しいと思うからな」
 と、葡萄園のスタッフにオーダーした。
 なお、普段アルフレッドが担いでいる「艦からモゲた錨」は今日はお留守番だ。食事の席では身軽な方が何かと都合が良い。
 程なくして運ばれてきたのは、グラスに注がれた赤ワイン、それとチーズ、ナッツ、ビーフジャーキーが載った皿だった。
 テーブルに
 ワインを一口、アルフレッドは目を閉じた。瞼の向こうで揺らめくキャンドルの灯火を感じた後、かっと目を見開いた。
「美味い! これは美味いな! おっと忘れるところだった、つまみも頂こうじゃないか」
 次いでナッツやチーズ、ビーフジャーキーを味わうアルフレッド。塩気も味わいも、ワインにぴったりだ。合間にワインを飲んでいると、何やら閃くものがあって手を止める。
「飛空戦艦ワンダレイにも、夜食を食べられる場所があると良いかもしれないな。海賊船なんかは料理の出来不出来で戦意も違ったというから、いつ如何なる時も美味い食事が食べられる、というのは魅力的だろう」
 なんて言いつつグラスを傾け、つまみを貪っていたら、あっという間にグラスも皿も空になった。
「おかしいな、ちびちび飲んでいたと思うのだが――折角だ、もう少しだけ頂いていこう。おーい、追加注文だー! ボトル一本におつまみ、両方ともお任せでー!」
 アルフレッドの呼びかけに、スタッフの小気味よい返事が返ってきた。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫(サポート)
(兵庫)
『俺は黒影・兵庫と言います!』
『○○さんは□□と仰ってましたね。せんせー』
『強襲兵の皆さん!』
『アンタらなんかに負けてたまるかよ!』

(せんせー)
『アタシは○○と思うけど黒影はどう思う?』

誰に対しても礼儀正しい元気で素直な子です。
会話と賑やかな場所が好きです。
人を傷つける奴は見た目関係なく怒ります。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが「自分か虫を囮に使い罠を仕掛けて攻撃する」戦法を得意とします。
精神攻撃はせんせーが脳を弄るので効きません。
誰かを犠牲することは極力避けますが不可避の場合は、せんせーが意識を乗っ取り粛々と行動します。
よく使うアイテムは「皇糸虫」と「蠢く水」です。



「せんせー、これ、綺麗ですね!」
 黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は、テーブルの上のキャンドルを指差した。テーブルを挟んで向かい合わせに座る『せんせー』は、穏やかに微笑む。
「そうね、こういうの雰囲気があって良いわね」
「じっと見ていると、虫の声と揺れるタイミングが時々ぴったり合うんですよ。――ほら、今も!」
 元気に話す兵庫は、またキャンドルを指差す。
 兵庫とせんせーは、注文したドリンクとスイーツが届くのを待っているのだ。
 けれど、葡萄園は大賑わいだ。注文から10分は経過しただろうか。
「せんせー、お腹は空いていませんか?」
「アタシは大丈夫。黒影はどう?」
「少しだけ空きましたが、大丈夫です。俺たちより先に注文した人も沢山いましたし……注文したものが届いた瞬間の声と賑やかな感じに、なんだかとても嬉しくなってしまいます」
「黒影らしいわね。確かにとても賑やかで――あら」
 せんせーが言葉を止めたのは、テーブルのそばに葡萄園のスタッフがやってきたから。彼の手には銀のトレイ、その上にはドリンクとスイーツが載っている。
「たいへんお待たせしました。葡萄ジュースと葡萄のムースでございます」
「ありがとうございます!」
 兵庫はぺこりと頭を下げ、笑顔を向ける。
「どちらも美味しそうね。さっそく頂きましょうか」
「はい、せんせー! いただきます!」
 しっかりと両手を合わせた兵庫は、まずは葡萄のムースを口にした。上が赤葡萄、下が白葡萄と二層になっているムースはそれぞれに食べても美味しいし、一緒に食べれば贅沢な味わいになる。
「とっても美味しいわ。葡萄ジュースも甘すぎなくてムースに合うと思うけど、黒影はどう思う?」
「ムースもジュースも美味しいですね。全部違う味がするのが不思議です!」
 更ける夜の中、二人は穏やかなひとときを楽しむのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

都槻・綾
f11024/かよさん

卓上の仄かな灯りに
微発泡の白葡萄酒を掲げ透かせば
まるで
手中の酒杯も
洋燈の如くあたたかな彩りに耀いて

乾杯、と小さく唱和
そっと響かせる器たち

フルートグラスをふつふつと上り消えいく泡沫
馥郁たる酒精に唇を寄せ
そっと口に含み軽く転がす

ぱちぱちとささやかに弾ける様子は
宛ら踊り子みたいに軽やか
広がる芳醇な香りは身を染めるかのように鮮やか

――あぁ
誠、美味ですねぇ

レアチーズケーキの甘さとコク深さを
葡萄酒の酸味がさらりと爽やかに解いてくれるから
最後の一口を食べ切るのが勿体無いくらいで

美酒と菓子への惜別の溜息が
つい無意識に溢れたところで
差し出された匙は
かよさんからの贈り物

笑み咲かせて有難く相伴


境・花世
綾(f01786)と

涼やかな夜風に揺れる灯と
透きとおって燦く甘露の杯
さやかに微笑って杯を掲げよう

逸る鼓動のままに傾けたなら、
ひいやりと舌で弾ける清冽な味わいは
まるで星のひかりを融かしたみたい
魅惑のテイスティングコメントを聞けば
いっそう甘みを増した気がして
思わずすいすいと呑み進めてしまうよ

綾があんまり美味しそうな顔をするから、
なんて言い訳しながら杯を重ねれば
指先まで葡萄色に染まってゆくようで

隣で杯を乾すうつくしいひとの
名残惜しげな吐息もきっと甘い葡萄の馨にちがいない
なんだか楽しくなってきて、
あーんと差し出す匙は葡萄のチーズスフレ

この宵も、きみも、わたしも
もっと葡萄色に染めてしまおう、ね?



 卓上の仄かな灯りは、手元とお互いの顔が見えるだけの明るさで。
 少し先の季節でまみえるような青磁色をした都槻・綾(夜宵の森・f01786)の双眸は、揺れる小ぶりな炎に透ける白葡萄酒から立ち上る小さな泡を見つめていた。
 するとどうだろう、手中にあるただの酒杯も洋燈を思わせるあたたかな彩りに耀くから不思議だ。あるいは、秋の色として。
 また、夜風の温度はとうに熱を持たなくなっていた。それが限度、とばかりに揺らすは灯、境・花世(*葬・f11024)は透きとおって燦く甘露の杯を掲げた。伴うのはさやかな微笑と、目の前の相手だ。
「乾杯、だよ」
「乾杯」
 綾は小さく唱和して、器たちをそっと響かせる。刹那、二人の間にある空気に留まった音は溶けるように消えていった。
 そのまま眼前にたぐり寄せたフルートグラスの中には、永遠に続くかのようふつふつと上り消えいく泡沫が見える。けれど本当にそうしているわけにはいかないから。綾は馥郁たる酒精に唇を寄せて、そっと口に含んだ。軽く転がすと、舌の上でささやかに弾ける。それは宛ら、ぱちぱち、という音に合わせて軽やか踊る踊り子たち。
 逸る鼓動のままに杯を傾けた花世の舌の上でも、清冽な味わいはひいやりと弾けていた。思わず口にしたのは、
「星のひかりを融かした、みたい」
 という言葉。聞こえてきたのは、
「踊り子みたいに軽やか、ですね」
 という魅惑のテイスティングコメント。瞬間、花世が味わう葡萄酒がいっそう甘くなったような気がした。だから思わず、グラスの傾きが大きくなる。
 続けて綾の口の中で広がる味わいは、身を染めるかのように鮮やかで芳醇な香りだ。
「――あぁ」
 喉を流れてゆく温度も愛おしいほどだ。ごく小さく息を漏らして、綾は続ける。
「誠、美味ですねぇ」
「本当に」
 同意を示しつつ、花世は綾の顔を見た。
「綾があんまり美味しそうな顔をするから、ほら、もう空だ」
 そんな言い訳をしながら重ねた杯のせいか、指先まで葡萄色に染まってゆく感覚を覚える。
 次いで綾が口に含むのは、甘さとコク深さをもたらすレアチーズケーキ。そのままでは舌の上にいつまでも残りそうなのに、葡萄酒の酸味がただたださらりと爽やかに解いてくれる。
 だから、最後の一口を食べ切るのがまさに口惜しいほど。
 飲み終え、食べ終えた綾の口から溢れるのは惜別の溜息。それも、無意識の。
 あまりにも名残惜しげな吐息は、きっと甘い葡萄の馨だろう。そう思った花世はなんだか楽しくなってきてしまったから、
「あーん」
 なんて言いながら、葡萄のチーズスフレを一口載せた匙を差し出してみた。
 仕事を終えた酒杯と皿、その間に出現した甘味に綾は顔を上げる。花世の右目に咲き誇る薄紅の八重牡丹が揺れ、もう片方の目は愉しそうに細められている。
「かよさん?」
「この宵も、きみも、わたしも。もっと葡萄色に染めてしまおう、ね?」
 その言葉に笑みを咲かせた綾は、有難く相伴するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フレズローゼ・クォレクロニカ
🐰 千晴くん(f01295)
アドリブ歓迎

葡萄園だー!ボク見るの初めてなんだ!
藤棚もこうなってるの?
うさーとぴょこぴょこ
葡萄と藤って似てるもんね!

千晴くんありがと!
葡萄ジュースを受け取りごくり
美味しい!
ケーキはね葡萄のクラフティにする
ワインも気になるけど飲めないからなぁ
ふふふ
夜景の見えるリッチなお部屋でね
バスローブを着てワインをグラスにいれ転がすんだ
ふふん似合うでしょ!
えーー?うさぁーってなるのは仕方ないよ
うさーってなるんだ

早く大きくなればいいんだとクラフティをぱくり
もりもり食べる
ふと見上げた千晴くんの瞳はどこか切なげで
……?
わかった!ボクのを分けて欲しいんだね?
はいどーぞ
笑顔で差し出してみる


霧島・千晴
フレズローゼ(f01174)と

へえ、葡萄園ってこんな風になってんだ
なんかちょっと藤棚みてえだな!

ケーキは葡萄のチーズタルトをセレクト
「姫さん、ほら葡萄ジュース。ケーキはどれにする?」

姫さんの言葉に盛大に吹き出して大爆笑
「あはははは! ワインが似合う女にはまだ早いんじゃねえの?」
「もっとこう……落ち着きのある……少なくとも、うさー!ってぴょんぴょんしてるうちはまだまだじゃね?」

……でも、そうだな。
彼女の父親なら、似合っていたような気がする
なんて言葉は葡萄の仄かな酸味と共に飲み込んで
揺らめくキャンドル越しに見える彼女の面影に
ほんの少し懐かしいものを感じて目を細めた

「それじゃ、一口交換しようか」



「葡萄園だー!」
 蜂蜜を抱いた苺ミルクの髪、その間から兎耳を覗かせながらフレズローゼ・クォレクロニカ(夜明けの国のクォレジーナ・f01174)はぴょっこぴょこ飛び跳ねた。
「実は、ボク見るの初めてなんだ!」
「へぇ、なんかちょっと藤棚みてえだな!」
 既にワインやジュースを楽しむ人々の頭上を飾る、鈴なりの葡萄。霧島・千晴(ブラッディ・レイヴ・f01295)の紫の瞳には、いくつものキャンドルの灯が映る。
「うん? 藤棚もこうなってるの?」
 葡萄園も藤棚も見たことは無いフレズローゼは首を傾げながら、実る葡萄をじっと見る。
「なるほど、葡萄と藤って似てるもんね! おっと、こうしちゃいられないね! 席を確保だよ千晴くん!」
 効果音があるとしたら「うさぁーっ」だろうか。軽快なステップを踏みつつ、フレズローゼは千晴の手を引いて空席を目指した。

 先に頼んだドリンクを受け取った千晴は、続けてケーキメニューもフレズローゼへと差し出した。
「姫さん、ほら葡萄ジュース。ケーキはどれにする? 俺は葡萄のチーズタルトにするけど」
「ありがと! ……美味しい!」
 さっそくごくりと飲んだフレズローゼの顔に、満面の笑みが灯る。
「ケーキはね、そうだな――葡萄のクラフティにする。ワインも気になるけど飲めないからなぁ」
 二人分の注文を葡萄園のスタッフに伝えた後、フレズローゼは頬に両手を重ねた。
「……ふふふ」
「? どうした、姫さん?」
「あのね、夜景の見えるリッチなお部屋でね」
「ああ」
「バスローブを着てワインをグラスにいれ転がすんだ。ふふん似合うでしょ!」
 胸を反らして自慢げなフレズローゼを数秒眺めた後、千晴は盛大に噴き出した。
「あはははは! 姫さん、ワインが似合う女にはまだ早いんじゃねえの?」
 千晴は目尻に浮かんだ涙を拭い、濃厚な葡萄ジュースを一口。
「もっとこう……落ち着きのある……少なくとも、うさー! ってぴょんぴょんしてるうちはまだまだじゃね?」
「えーー? うさぁーってなるのは仕方ないよ、うさーってなるんだもの」
 不満げに頬を膨らませるフレズローゼと、ちょっとだけ大人になったフレズローゼがワイングラスを傾けている様子を思い浮かべる千晴。
 数秒の沈黙の間、クラフティとチーズタルトがそれぞれ置かれる。
「でも、早く大きくなればいいんだ」
 さっそくクラフティをぱくりと食べるフレズローゼ。そこからもりもり食べるのは、バターの風味が香ばしいさっくりとした生地と葡萄の味わいが絶妙だからか、本当に早く大きくなろうとしているからか。
 そんなフレズローゼの姿を見た千晴は、彼女の父親なら、という思いを抱く。
(「似合っていたような、気がする」)
 口にしなかった言葉は、葡萄の仄かな酸味と共に飲み込んだ。
 そうした見た、揺らめくキャンドル越しのフレズローゼ。その面影に、ほんの少しだけ懐かしいものを感じたから、千晴は思わず目を細めた。
 もりもり食べ続けていたフレズローゼは千晴の視線を感じて、クラフティに落としていた目千晴の方へと移した。
「……?」
 フレズローゼが首を傾げるのも無理は無い。千晴の瞳が、どこか切なげな色を帯びていたのだ。
「あ、わかった! ボクのを分けて欲しいんだね?」
 突然の言葉、その意味を数秒の後に理解した千晴は、ただ頷いた。
「ん? ああ、そうそう。姫さんのクラフティ、美味しそうだなって。それじゃ、一口交換しようか」
「やった! はい、それじゃお先にどーぞ」
 スプーンにクラフティを掬って笑顔で差し出す、フレズローゼ。
 キャンドルの悪戯だろうか。その刹那、千晴に見えたのは今よりも少し背が伸びたフレズローゼの姿だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年09月16日


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト