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緊急報告!極寒の大陸に大戦の亡霊の基地を見た!

#UDCアース #南極遺跡


「えー? 今どき、あの第三帝国の残党が南極で基地を作ってるとか、そんな使い古された話、流行りませんって」
「どこのB級映画かって話ですよね?」
「それが、もしかすると本当にあるかもしれないんですよ」
「まっさかー」
「冗談キツイっすよ、教授」
「ほんとうなんですってばぁ!」

●グリモアベースにて
「キネマの世界では、世界大戦を引き起こした人たちの残党が、南米に行ったり、南極に行ったり、あるいは月に行ったりして、そこで力を蓄えて逆襲するという話があるそうですね?」
 集まった猟兵達を前に、そう淡々と話すのは、最近サクラミラージュからグリモア猟兵になったばかりの鷹司・かれん(メイド探偵が見ています・f22762)だ。
 彼女にとっては、UDCアースの第二次世界大戦のことなどほとんどわからないので、実感のないまま話してはいるが、まぁ総統が逃げ延びてそこかしこで……というのは映画やオカルトのネタの定番ではある。
 地球空洞説などとも結びつけられることもある南極の秘密基地。
 これだけならただのオカルト話なのだが。
「でもそれが、軍の基地を一から作ったのではなく、元々あった邪神の遺跡を利用したのだとすればどうでしょう?」
 そう考えて調査を続けてきた人がいたのだ。
 そして本当に、南極大陸にそれらしい痕跡を見つけてしまったのだ。
「UDC組織に属するその研究者は、ジーナ・クリスティというまだ若い女教授です」
 かれんはそういいながら、美しい女性の写真を見せた。年齢は30を少し超えた程度。金髪のウェーブロングヘアに抜群のプロポーションの女教師という風情の女性だ。ちなみに未亡人で一児の母らしい。余談だが。
「皆さんにお願いしたいのは、彼女が南極の秘密基地……遺跡を調査している間の護衛という事になります。
 恐らくですがそこには、邪神の影響で無人のまま動く兵器があると思います。それらから教授を守ってください。
 教授は耐冷対狂装甲服『ヒートアーマー』を着用しています。そのおかげで寒さには耐性がありますし、ある程度のダメージの軽減もできますが、あまりに鈍重なために戦闘には不向きなので、戦いは皆さんだけが頼りになります」
 そこまで言うと、かれんは言いづらそうに目を伏せた。
 そして震える声で付け加える。
「……最悪の場合、UDC組織からは、データだけでも持ち帰ってほしいと言われています。彼女の生死や、正気の有無は問わないと。でも、それは本当に最後の手段なので、できれば全員で無事に帰ってきてくださいね」
 よろしくお願いしますと、かれんは頭を下げた。


雅瑠璃
 こんにちは。またはこんばんは。
 雅です。

 まぁ、オープニングでは具体的な名前は出してませんが、要するにあれですよ、あれ。
 第二次世界大戦のドイツのあれです。
 そしてムー的なオカルトの世界のあれです。
 浪漫ですよねぇ、ある意味(笑)

 というわけで、直接その名称を描写はしないと思いますが、そんな感じです。

 同行するジーナ・クリスティ教授についてはオープニングで語った通りです。
 できれば彼女の安全も守ってあげてくださいネ。
 成功条件とは無関係ではありますけども。

 さて、1章では、彼女と共に南極基地の入り口を見つけるべく、南極大陸を探索してもらいます。
 猟兵が転移した先はUDC組織の南極の拠点。
 そこで教授と合流して、陸路で進むことになります。
 氷点下60度の氷の大地でどう調査するか、色々考えてみてください。
 🔵が溜まれば遺跡の基地を発見できます。

 2章では発見された場所で、教授が調査をするので、その間に現れる敵との戦いになります。
 調査完了するまで敵から教授を守ってあげてください。

 3章では、調査完了した後、ボスと戦いながらの撤退戦になります。
 倒してもいいですし、逃げ切ってもいいです。
 教授かデータを死守してくださいね。

 というわけで、皆様のプレイングお待ちしています。
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第1章 冒険 『南極遺跡調査』

POW   :    荷運びやUDC職員の護衛を行い、調査の安全を確保する

SPD   :    先行偵察や後方の警戒を行い、危険に備える

WIZ   :    UDC職員と共に遺跡周辺を調査し、入口となる場所を探す

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●南極到着
「皆さんが、今回協力してくれる方々ですね。
 よろしくお願いします」

 南極の拠点に転移した猟兵たちを、美人女教授のジーナが出迎える。

「早速ですが、出発の準備はできています。行きましょう」

 というわけで、機材をのせたそりを引き、徒歩での南極の旅が始まる。
 まずは目的地、南極に逃れた第三帝国の残党の基地……その元になった遺跡を見つけ出すために。

 猟兵たちは、極寒の氷の大地を突き進む。
 目的地のある地域は、大西洋側に面する地域、ノイシュヴァーベンラント。
 かつて帝国が探検隊を送ったと言われる場所。
 それゆえ、残党が逃れただの核実験が行われただの、なかにはUFOの噂まで、色々な陰謀論じみた話も出ていた場所だ。

「信じてくれた人はいませんでしたけど、でも本当にあったんです!」

 そう語るジーナ教授。
 あまり語れる相手もいなかったようなので、色々話をしてみるのも、いいかもしれない。

 ともあれ猟兵たちは、南極を進んでいく。
天樹・咲耶
中二病の裏人格のサクヤです

「ほらっ、やっぱり南極には、帝国の秘密基地があったのよ!
きっと今でも不死になった総統とその取り巻きたちが世界征服を企んでいるに違いないわ!」

咲耶に言っても信じてくれなかったけど、これで鼻を明かせるわね!

「けど、世界征服をするのはこの私よ!
帝国の残党なんかに世界は渡さないんだから!」

帝国のUFOが出てきたって、この私の封じられた魔眼の力で撃墜してあげるわ。

「さて、せっかくだから研究者のジーナさんに話を聞いておこうかしら」

気が合いそうな気がするので、秘密基地に着くまで色々聞かせてもらうわね。

「秘密基地がUDC絡みだなんて、よく思い付いたわね。
天才的発想ね!」


イデアール・モラクス
ジーナ・クリスティ…未亡人…クク、これはこれは…おっといかん涎が。
ナントカ帝国の事はよく分からんが、イイ女がいるなら私はイく!

・行動
「フフ、そうか…なるほど、で…ジーナはその実在を証明したいんだろ?
大丈夫さ、きっと見つかる」
私は『全力魔法・属性攻撃』を用いて【温度変化を無効化し一定に保つ結界】を張りジーナに同行。
【淫魔のギアス】で強化された『誘惑・コミュ力』技術に『世界知識』で仕入れた帝国やUDCに関する知識を用いてジーナと友好を深めておく。
「子供もいるんだろ、なら結果を出して、必ず帰らないとな」
仲良くなるのに下心はあるが理由もある、信頼を築いておけばいざと言う時に守り易いだろ。

※アドリブ歓迎


シール・スカッドウィル
正直ほっといても勝手に見つけてくれそうなものだが。
まぁ、早く見つかるに越したことはない。
協力して散策するとしよう。

気温はこちらも対処できるな。
精霊を用いれば、活動する低範囲の環境を整えるのは造作もない。
さて、入口は隠されているとみるべきか……ふむ。
天候がどうなるかわからないが、単純に目に頼るのは分が悪そうだ。
通常の運用とは違うが、武装のインパルスとブリンドを併用しよう。

身に纏う精霊の波動を薄く広げて打ち出し、強化した知覚で反響を捉える。
ソナーのような使い方だな。
まぁわかっても表面を撫でる程度だろうが、自然物と人工物の判別くらいは。

後は、教授が勝手にどこかに行かないよう、意識を向けておくか。


始・月夜


第三帝国…
公的な記録以外にも、様々な噂がされていると聞いたが…

秘匿された基地での研究…
つまり何かが造られていた可能性も…


…いや、今はあまり色々考えないで、無事に到着できるように
護衛や偵察に専念しよう

防寒具はもちろん、位置を知らせるための発煙筒や照明弾も用意し
可能であればジーナと連絡が取れるよう
無線機も用意してもらう
それから、この世界で見つけた、防寒に効果的らしい
カプサイシンの薬…さぷりめんと、という物も持ち込み
必要そうならみんなにも配っておこう

護衛を基本としつつ
先行しすぎない範囲で地形や脅威の偵察も行う
滑落や崩落しそうな所は特に気を付け、随時報告

襲撃してくるものがいたら
「剣」をUCで操り迎撃


光満・桐江


かの帝国が、邪神の遺跡を…
そういえば、黒魔術の研究もしていた、という噂もありましたね…

ここは私も調査に協力しないといけませんね…

リーダーを見捨てるなんて補佐にはできませんし
ジーナさんを守りつつ、調査も頑張りますね

(現場に行けない)かれんさんの分も…と付け加えながら出発!

防寒性に優れた服装+携帯ヒーターに身を包み
ジーナさん達と共に入り口を捜索!

「こんな事もあろうかと」空洞を探知するため
「響くは混沌の呼び声(エコーオブケイアス)」を用意しました!

特殊な音波を地面や壁面に向け
響き方をチェックして
先が空洞…入口になっていそうな所を探します

ここかな?と思ったら、モードを切り替え
音でみんなに知らせます


アリス・スラクシナ
エルーゼの頼みで来たのだが……母子家庭か。同じ境遇故にジーナを無事に連れ戻したいのか。
それは置いておいて……エイルの様子がおかしいのと、肌に刺さる様な気配……他の者は感じないのか。
「またここに来るなんて……呼ばれたのかも」
なにか知っている口ぶりだが、先にジーナに会っておこう。挨拶くらいはしておかんとな。
「元、な。今はよろず屋をしている」
私の身体をジロジロ見て来るが、なにかあるのか?
まあ、色々とあるからな。

エイルは別の方角を見て呟く。
「クロタ……」


藤宮・華澄
初めて南極に来たけど、やっぱり冷えるわね。
ズィヴァに頼まれて呼び出したけど……なにかあるのかな?
「調査に行く遺跡のこと、知ってるの?」
『……いや、初めて訪れる』
腑に落ちないけど、深く聞くのは止めておこう。
アリスはジーナ教授に会うみたいだし、私も会っておこうかな。

『クロタの魔剣が呼び寄せたか……ただの偶然か』
エイル共々、千年前に訪れた事があり、幾千の猟兵の墓となった惨事を思い出す。
『過去の惨劇を繰り返すわけにはいくまい。早々に終わらせよう』


エルーゼ・フーシェン
母子家庭……私も同じだから、無事に帰還できるようにしないと。
無事に帰って、少しでも一緒に過ごしてあげてほしいから……。
それは会って伝えようと思う。私の様になってほしくはないから。
会わないと、すれ違って、ケンカばかりしちゃうからね。

『ゲンドゥル』に限界を感じてる。今以上に強くなりたいのに。
(クロタの魔剣……)
それがあれば強くなれるかな?先へと進めるかな。
もっと多くのものを護れるようになれるのなら……。


♀♀
♂♀


ユウラ・キッペンベルグ
ジーナ教授とおしゃべりしよう
地下大空洞に入るなら海中にある大洞窟から
潜水艦で出入りしてると怪しいかもね!
えっと何だっけ? Uボートだっけ?
きっと財宝とか持ち込んだときにそのまま入港出来る地下ドックとかいうの造ったとかあったりして

ボクはこんな極寒の地に来ればきっと寒さに震え
神様にお祈りしたくなっちゃう人のため、毎日スタッフにもお祈りをかかさないように薦めたり
UFOとか月とか怪しい情報の載ってる本でも読んで手がかりないか調べてみようかな

遺跡の痕跡を調べるなら、入り口を開けるための何かカギとなる物が必要かもだし
キーワードを求めて下調べも悪くない思うんだよ



●第三帝国の謎を追え!
 南極大陸の大西洋側に面する地域……ノイシュヴァーベンラント。
 1939年にドイツ第三帝国による極秘の探査が行われた地域。
 戦後になり、この時の2か月ほどの滞在が明らかになったこと。降伏直後の1945年夏に、Uボートがこの地からそう遠くない南米アルゼンチンに到着して投降したこと。そして1946年から1947年にかけて米軍が南極大陸で探検を行ったこと。さらにはその後米軍の核実験の噂が出たことなどから、ノイシュヴァーベンラントに第三帝国が秘密基地を築いた。Uボートは南極に帝国幹部を移送した帰りだった。米軍演習は南極基地への攻撃。核実験は証拠隠滅のため。そして……今でも帝国残党は南極に潜んでいる、という陰謀論まで囁かれるようになった。
 ……などという事を、南極の氷原を歩きながら、ジーナ教授は猟兵達に語って聞かせるのだった。
「普通に考えれば、滞在期間2ヵ月で秘密基地の建設なんか無理です。でも、それが一から作るのではなく既にあるものを利用したら……というのが今回の調査の趣旨なんですよ」
「ですよね!
 ほらっ、やっぱり南極には、帝国の秘密基地があったのよ!
 きっと今でも不死になった総統とその取り巻きたちが世界征服を企んでいるに違いないわ!」
 ジーナ教授の開設に、嬉々として反応しているのは、天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)……の裏人格であるサクヤだった。中二ロマンあふれるその説を、表人格の咲耶は信じてくれなかったが、ジーナ教授という賛同者……というか同レベルがいてくれたおかげで、ドヤ顔であった。
「えっと何だっけ? Uボートだっけ?
 きっと財宝とか持ち込んだときにそのまま入港出来る地下ドックとかいうの造ったとかあったりするのかも?」
 同じくこの話に食いついてきているのは、ユウラ・キッペンベルグ(代行者・f21940)だった。つい先ほどまで、UFOとか月とか怪しい情報の載ってる本を読んで色々調べていただけあって、やはり教授の話は気になる様子。
「そうですね。やはり45年のUボートがカギだと思います。過去の探検の時に遺跡を使って作った基地を秘匿しておいて、そこに入港したと考えればつじつまは合うわけです」
「第三帝国……公的な記録以外にも、様々な噂がされていると聞いたが……」
 そんな3人の盛り上がりを、なるほどふむふむと聞いているのは、始・月夜(月式疑造神器行使型人造桜精・f22688)だ。真面目だがまだよくものを知らない彼女、こんなオカルトでも信じてしまうらしい。染めてしまっていいのだろうか?
「秘匿された基地での研究……つまり何かが造られていた可能性も……?」
「可能性があるとしたら、やはりUFO基地でしょうか。南極には地球空洞説の入り口があるという説もあり、そこにUFOが発着しているという噂もあります」
 月夜の疑問に答えるように、ジーナ教授はますます絶好調に喋りだす。
「地下大空洞に入るなら、海中にある大洞窟から潜水艦で出入りしてるとか、怪しいかもね!」
「そうですね。少なくとも上空からUFOらしきものが飛び立つところは見つかっていません。なので、潜水艦ドックから潜水艦を経由して飛び立つというのは十分ありそうです」
 ジーナ教授は止まらない。
 第三帝国のUFO開発もまた、よくあるオカルトな噂ではある。このあたり様々なオカルトの説が次々と結びついていっているわけなのだが。
「帝国のUFOが出てきたって、この私の封じられた魔眼の力で撃墜してあげるわ!」
 さらに元気よくサクヤが乗ってくる。ご丁寧に右目が疼くとでも言いたそうに眼を抑えながら。
「この場合のUFOというのは、宇宙的存在……すなわちUDCの一種ではないかというのも考えられますね。つまり、UFO基地イコール邪神の遺跡という可能性も」
 そしてジーナ教授はますます絶好調だった。
「なるほど。かの帝国が、邪神の遺跡を……。
 そういえば、黒魔術の研究もしていた、という噂もありましたね……」
 そんな与太話を一人信じちゃってるのがもう1人、光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)もだ。ここに送り出してくれたグリモア猟兵のかれんの分もと気合を入れている桐江である。ただ現状の様子を見るに、気合が明後日の方向に突き抜けている可能性も……。
「UFO自体、化学ではなく魔術の産物である可能性もありますしね。といいますか、それらをひっくるめてUDCなのではないかと、私は考えているんです」
「それにしても秘密基地の関係が皆UDC絡みだなんて、ほんとよく思い付いたわね。天才的発想よね!」
 サクヤはとにかくジーナ教授を絶賛していた。
 ……と、こんな感じで、まぁ、南極の大地を歩きながら、ジーナ教授の絶好調な講義は続いていたのである。

 そんなジーナ教授と、聴講している4人から少し離れた所では、同じく同行している猟兵達5人が、それぞれ遠巻きに彼女たちの様子を見ていた。
「……正直、あの様子だとほっといても勝手に見つけてくれそうなものだが」
 どことなく冷めた目つきで、それでもちゃんと仕事はこなしているシール・スカッドウィル(ディバイダー・f11249)である。彼は、武具に纏う精霊の波動を薄く広げ、強化した近くでその反響を捕らえる。いわばソナーのような使い方で、辺りの様子をさぐっていた。
(「武装の本来の使い方とは違うが……やらないよりはましだろう」)
「うーむ……ナントカ帝国の事はよく分からんが……」
 そういいながら、視線はジーナ教授の方に向いているのは、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)だ。彼女は、事前に紹介されたジーナ教授のプロフィールにある一文が気になっている様子。
 すなわち。未亡人。
「クク……イイ女がいるなら私はイく!
 ……未亡人……クク、これはこれは……おっといかん涎が」
 何を考えているのかは聞くまい。多分聞いてもろくでもないことになりそうだ。
 とにかく、ジーナ教授の身体(本人のプロポーションは抜群だが、ヒートアーマーを着用しているのでボディラインは特に見えない。念のため)を舐めるように上から下まで見たイデアールは、涎をぬぐってから、ジーナ教授の元へと近づいていった。
「フフ、そうか……なるほど」
 まるで今まで話を聞いていました。よく理解しました。という風に語り掛ける。
「で……ジーナはその実在を証明したいんだろ?
 大丈夫さ、きっと見つかる」
「はい、もちろんです!」
 イデアールの下心など全く気付かずに、ジーナ教授は素直に励ましと思って頷くのだった。
 一応イデアールの名誉のために付け加えておくと、下心で話しかけているばかりではないのだ。話しかけている内容が【淫魔のギアス】による強化されたコミュ力と誘惑によるものだとしても、仲良くなって信頼してもらえれば、守りやすいのだから。
「子供もいるんだろ、なら結果を出して、必ず帰らないとな」
「ええ、もちろんです」
 そんな会話の中で出た子供という言葉に反応したのは、エルーゼ・フーシェン(双刃使い・f13445)だ。
(「母子家庭……か」)
 母1人子供1人というジーナの家庭環境に想いを馳せるエルーゼ。
「子供が待ってるなら……無事に帰還できるようにしないと」
「はい。ありがとうございます。頼りにしていますね」
 母子家庭なのは自分も同じだと。だから無事に帰って、少しでも一緒に過ごしてあげてほしいと、エルーゼは思う。自分の様になってほしくはないから。
「会わないと、すれ違って、ケンカばかりしちゃうからね」
 そう伝えるエルーゼの目は、どことなく寂しそうだった。
 そして、そんなエルーゼを、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は見守っていた。
(「……母子家庭か。同じ境遇故にジーナを無事に連れ戻したいのか」)
 エルーゼに頼まれる形で今回同行したアリスは、頼んできた理由を察して納得するように頷いていた。
「うー……それにしても、初めて南極に来たけど、やっぱり冷えるわね」
 エルーゼやアリスの微妙な様子に気付いているのかいないのか、藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)は、2人の後ろ、一行の最後尾で、身体を抱えて震えるように呟いていた。
(「アリスやエルーゼがジーナ教授と話ししてるのなら、私も加わろうかな……?」)
 そう思ったものの、自身の中についている邪神ズィヴァが何か表に出たがっている様子なのを感じ、【邪神召喚】を行った。
「どうしたの? 調査に行く遺跡のこと、知ってるの?」
『……いや、初めて訪れる』
 奥歯に物が挟まったようなその言い方を疑問に思い、首を傾げる華澄だが、わかんないものはまぁいっかとえすーぜの元へと駆けていって、ジーナ教授とのおしゃべりに興じることにした。
 そんなズィヴァの様子を、アリスとアリスの中にいる邪神エイルが眺めている。
『またここに来るなんて……』
「お前も何か知っているのか? 肌に刺さるような気配はあるが……」
『いや……ここではない。ここには感じない、が……南極か』
 エイルもまた、直接的にこれから向かう場所ではなさそうだが、南極に来ること自体には何か思う事があるようだ。目的地とは別の方角を見て、クロタと呟く言葉が、アリスの耳にわずかに届いた。

●極寒の地に眠る遺跡 
「天候がいいのはありがたいが……こうも代わり映えの無い光景だと、目的地に進んでいるのか怪しいな……」
 シールは、相変わらず精霊波動ソナーで辺りを探知しながら、ジーナ教授のやや前方で皆を先導するように歩いていた。
「任せてください!
 こんな事もあろうかと、とっておきの品を作っておいたのです!」
 シール同様に桐江も、皆を先導するように前に出ている。【こんな事もあろうかと】で用意した特殊な音波探知機『響くは混沌の呼び声(エコーオブケイアス)』を使って、音波の反響から氷原の地下に空洞などないか探査しているのだ。装置のネーミングセンスについては、ジーナ教授とかサクヤあたりととても趣味が合いそうである。
「そういえば、教授はヒートアーマーだから、寒いのは大丈夫ですよね?」
 ちなみにそんな桐江の格好は、防寒性に優れた服装+携帯ヒーターの完全武装だ。もっとも猟兵なら、場にそぐわないような薄着でもなんとかなるわけだが……。
「ええ、私は大丈夫です。でも他の皆さんは……?」
 さすがに猟兵達の格好は、ジーナ教授もいろいろ気になるらしい。
「私の身体をジロジロ見て来るが、なにかあるのか?」
「あ、いえ……涼しそうな格好だなぁと。……あと、アリスさんは、組織で見かけたような……?」
 視線に気づいたアリスが訝しげにジーナに問うが、ジーナは組織内でアリスを見かけたような気がして気になった様子。アリスは元UDC組織の人間だったのだから。
「元、な。今はよろず屋をしている」
「そうでしたか」
 それ以上は触れない方がよさそうだと思い、ジーナ教授は別の方向を見る。そこにも寒そうな格好のものはいた。
「ま、平気ではあるが一応な……」
 いつも通りのビキニマントスタイルのイデアールは、ジーナの視線に苦笑しつつも、魔法で一行の周りに温度を一定に保つ結界を張る。見た目からして寒い連中も、これで防寒はできるだろう。
「一応、防寒に効果的らしいカプサイシンの薬……さぷりめんと、という物もあるから、必要なら配っておくよ」
 加えて、月夜の用意した防寒サプリメントもあるのだから、寒さ対策という分には特に問題はなさそうだ。
「やー、助かるよ。
 それにしても、遺跡の入り口はどんなのだろうねぇ?
 潜水艦ドックは海底洞窟だろうけど、地上部分もあるだろうし……やっぱり入り口を開けるためのカギになる物とかキーワードとか必要なのかな?」
「そのあたりジーナ教授としてはどう考えてるんですか?」
 ユウラとサクヤは相変わらずジーナ教授に話しかけては、知識と中二病を深めていた。傍から見ても同類……もとい、すっかり意気投合しているように見える。
「もちろん調査は必要ですけれど、地上部分に入るだけなら、特に必要はないと思いますよ。それ以上は中に入ってみないと……」
 そんな感じで話していると、前方からシールの声がした。
「む……何か人工物らしき反応が……?」
「え、どれどれ……本当ですね、あちらの方向の地下に空洞らしき反応があります」
 シールのソナー結果を補強するように、桐江の探査機も反応を返す。
「本当ですか? 急ぎましょう!」
「いきなり言っても危ない。落ち着いて教授」
 結果を聞いて駆けだそうとしたジーナ教授をシールが抑える。そしてシールの視線に応えるように、月夜が前に出て偵察を買って出た。
「わかった。少し見てくる。クレパスの類かもしれないし」

 離れすぎないように気ろつけつつ、さらに先行していった月夜は、やがて雪と氷に埋もれるように隠れた、明らかな人工物……石造りの平屋建ての建物のようなものを見つけた。
「ここ……かしら?」
「入り口はどこだろうね……?」
 皆も合流後、手分けしてその建物の周辺を探索する。
 探査機の探査結果から推測すると、これは地下の空洞の基地のうち、地上部分に出た入り口のようなものではないかと思われる。
 そして岩戸のような入り口を発見され、意外と簡単に岩戸は横にスライドして開いていく。
「中に入ってみましょう」
 ジーナ教授の言葉に頷くと、猟兵達も彼女を守るように中へと踏み込んだ。
「私たちは外を見張ってるわね」
「気を付けて……」
 華澄とエルーゼの声に見送られ、中へと進んでいく教授一行。
 入って中に見えるのは、昭和時代のアニメの基地のような、壁一面の真空管コンピューターのような見た目の石でできた機械だった。地下部分に行くような入り口らしきものはとりあえず見えない。そこはジーナ教授の調査待ちだろう。
 とりあえず建物内には危険な敵の気配などはなさそうだという事で一安心していると、建物に入らず外を警戒していたアリスたちから声がかかった。
「エイルが何かを感じている……外にいるぞ?!」
「ズィヴァもよ。周りに気配が……」
「2人ともあれを見て……!」
 アリスと華澄が共に自身に憑いている邪神からの警告を受けたので、エルーゼ含めて3人であたりを見回すと、間もなくそれを発見した。

 氷原に積もる雪が盛り上がり、四角い形を成していく。
 それはキュラキュラキュラと無限軌道が雪を踏みしめる音を響かせて、建物を取り囲むように近付いてくる。
 そう、これは。

「戦車だーー?!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『鬼戦車』

POW   :    レッド・ウェーブ
【自身と同じUCが使用可能な同型戦車をLv】【×1体の増援として召喚する。また、増援の】【戦車と連携して攻撃(戦車砲や機銃)する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    タンク・コルホーズ
自身が戦闘で瀕死になると【自身と同じUCが使用可能な同型戦車】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
WIZ   :    マルクスの亡霊達
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自身と同じUCが使用可能な同型戦車】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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●雪の進軍 氷を踏んで
 氷原に積もる雪が盛り上がり、四角い形を成していく。
 それはキュラキュラキュラと無限軌道が雪を踏みしめる音を響かせて、建物を取り囲むように近付いてくる。
 そう、これは。

「戦車だーー?!」

 第三帝国の主力たる、Ⅳ号戦車。Ⅴ号戦車パンター。Ⅵ号戦車ティーガー。
 それどころか、ソ連からの鹵獲戦車であるT-34の姿まである。

 しかも、その戦車の一部は、無限軌道が変形して脚のようになっているものまで……。
 どう考えても真っ当な戦車ではない。

 そういえばグリモア猟兵のかれんが言っていた。
 邪神の影響で無人のまま動く兵器があると思います、と。

「これは……遺跡の中の方がまだ安全でしょうか……?」

 恐らくはこの戦車群は遺跡のガーディアンだろう。ならば、教授は遺跡の中で調査をしてもらって、その間、猟兵達で戦車を遺跡に近づけないようにするというのが、いま取れる方策かもしれない。

「すみません、皆さん、戦車を遺跡に近づけないように、守ってください。
 私はその間に撮れるだけデータを取ってみます!」

 というわけで、ジーナ教授が遺跡のコンピュータらしきものからデータを取るまでの間、戦車群を相手に戦え、猟兵達よ。
 流れ弾が遺跡にあたらないように気を付けて!
グレース・マクローリン(サポート)
口調 フレンドリーで中性的(アタシ、~君、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )
怒った時は チンピラ(アタシ、お前、だ、だね、だろう、だよね?)

言動:表向きはフレンドリーな態度を装ってるが実際は狡猾で計算高い。…が直情的なのでその場のテンションの高低や感情に左右されがち。

敵対するなら女子供や愛玩動物類などにも容赦はないが、昆虫や節足動物に対してはやたら感傷的になる。

戦闘時には刀剣や長物に銃火器等なんでも使用する。


フルム・サーブル(サポート)
普段は優雅に気取った口調ですが、敵(特に怒りを感じた時)には強めに出ます
敵であっても敬意や憐れみを感じる場合は普段の口調のままです

解釈違いとかはゆるゆるですご自由に!

【日常/冒険】
日常系は花や自然が好きなのでそれに関する風雅を愛でたりしています
冒険の場合は力仕事をこなしたり
フェアリーの体格を活かした繊細な作業に従事します
緻密な計算や計画は苦手なので何でも直感とパワーで解決します

【戦闘】
公開UC・装備アイテムで使用NGはありません
主に【気合い】と【怪力】【グラップル】で何とかする脳筋です

他の猟兵に迷惑をかける行為はせず
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません

その他アドリブ歓迎です!


イデアール・モラクス
◎❤️❤️❤️
フン、無限増殖する生きた戦車か…なかなか面白いじゃないか。
どんな術式で動いているか気にはなるが…スーツの下の生ジーナはもっと気になるのでな、貴様らには消えてもらう!

・行動
UC【隕石招来】に『範囲攻撃』で着弾範囲を広げ、『全力魔法』で隕石を更に巨大化させ威力を高め『属性攻撃』で炎を纏わせた上で『高速詠唱』を用いて唱え、敵陣に打撃を与える。
「徹底的にやらせてもらう…ギガサンダー!」
そして着弾地点の更地の上に立ち戦闘力を上昇させた上で【広範囲に稲妻を落とす超高威力の攻撃魔法】の術式を『制圧射撃・範囲攻撃・全力魔法・属性攻撃・高速詠唱』により構築して放ち、敵を一網打尽に『なぎ払う』。



●戦車戦その1
 キュラキュラキュラと無限軌道で雪原を踏みながら、あるいはギッタンバッタンと無限軌道が変形して虫のように伸びた脚で雪原を踏みしめながら、戦車の群れが四方から遺跡を囲むように近付き、そこを守る猟兵達を襲いにくる。
 1台が2台、2代が4台と、次々と仲間の戦車を召喚しながら。
 最初こそ第三帝国のⅣ号やⅤ号、Ⅵ号、あるいは鹵獲戦車のT-34のようだった姿も、召喚される数が増えるごとに形状も交じり合い型の違いが曖昧になっていく。
 そう、これらは多少姿が異なっても、すべて同一の『鬼戦車』なのだ。
「フン、無限増殖する生きた戦車か……なかなか面白いじゃないか」
 そんな鋼鉄の進軍を前にして、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は不敵に微笑んでいた。
「やぁ、それにしても壮観だね。こんな数の戦車は見たことがないよ」
 そんなイデアールの傍らには、妙にマッチョなフェアリーが浮かんでいた。
 フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)である。優雅な口調と雰囲気に反して、完全に脳筋思考なこのフェアリー、いま頭の中で考えていることといえば、体長30cm程度の小さなフェアリーの身体で、戦車の巨体と力比べしようかという事だった。普段から計算が苦手でパワー頼みの彼だ。サイズ差なんてことは全く頭から消えていた。
「カーッ。まるで虫だね。1匹見かけたら30匹っていう黒いアイツみたいな!」
 更にその傍らには、フレンドリーな明るい口調で、よりにもよって台所の隅でカサカサ動くアレに例えるという恐ろしい事をしてくれたグレース・マクローリン(コスプレ海賊・f12443)がいた。確かに多脚に変形した鬼戦車は虫っぽいとは言ったが……なんでまたそれに例えますかね。確かに彼女、虫や節足動物を召喚するユーベルコードを使うし、黒いアイツも召喚対象ではあるけれども……。
「くっくっく。味方もなかなか頼もしいじゃないか。
 さて、あれがどんな術式で動いているか気にはなるが……スーツの下の生ジーナはもっと気になるのでな、貴様らには消えてもらう!」
 イデアールのその宣言とともに、グレースとフルムも動き出し、戦車との戦いが始まった。
 ……ちなみに生ジーナとかいう言霊が出た時、遺跡の中で調査中のジーナ教授がくしゃみをしたらしいが、この場には特に関係のない話だった。

「徹底的にやらせてもらう……!」
 まず初手はイデアールからだ。戦車が近付いてくる前に、一気に高速詠唱で呪文を練り上げる。呪文とともに、南極の空に大きな魔法陣が描かれていった。
「我招く無窮の厄災に慈悲は無く、汝に救いと希望の一切も無し……メテオストライク!」
 なんと初手からの【隕石召喚】である。
 空中の魔法陣から出現した炎を纏った隕石が、戦車の群れの中央へと着弾する。
 鬼戦車十数台を巻き込んで一瞬で蒸発させ、氷原にすり鉢状のクレーターを作り出した。
 だが。増殖する鬼戦車の全てを巻き込めたわけでもない。そこから逃れた戦車はそのままこちらへと近づいてくる。
「先制攻撃はうまくいったみたいだね! なら、ここからはアタシ達の出番さ!」
 それを迎え撃つべく、グレースとフルムが戦車へと飛び込んでいった。
 グレースは、戦車砲を避けながら一気に懐へと駆けよっていき、愛用の大剣『ヴォーパルソード』を振りまわして、虫のような鬼戦車の脚を斬り飛ばしていく。
「バラバラにしてやるよっ!」
 脚を切り裂かれ、バランスを失って崩れていく戦車には、小さな影が弾丸のように飛び込んでいく。もちろんフルムだ。気合を込めて放たれる【妖精さんチョップ】が、戦車の正面装甲にバシィッと叩きつけられた。
「唐竹のように割れるがいい」
 まるで冗談のように、この小さなフェアリーのさらに小さな手が叩きつけられた戦車の正面装甲は、その手に沿うようにヒビが入ってパカっと割れてしまった。まさに唐竹割のように。本人から漂うのは、か弱い妖精が頑張って気合を込めました、みたいな雰囲気なのだが、それこそ何の冗談なのかという感じである。

 グレースが戦車の間を縫うように動き回って剣を振りまわし銃を撃つ。
 フルムの小柄な体が弾丸のように戦車の間を飛び回り、チョップで冗談のように装甲を叩き割っていく。
 そんな2人の大暴れの中に、イデアールも参戦していった。
「くらえ……ギガサンダー!」
 乱戦になると先程のような隕石召喚は使えないが、隕石が落ちて抉れた場の上ではイデアールの力も強化される。その力をもって、雷撃の魔法を放っては、2人の攻撃で破壊された戦車を次々と一網打尽に鉄くずへと変えていった。
 3人による殲滅速度はやがて戦車の増殖をも上回り、この方面から鬼戦車が一掃されるまでそれほど時間はかからないのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ユウラ・キッペンベルグ
へー、これが戦車って言うんだ~
対悪魔拳銃「神罰」の銃口を向けて計測すれば間違いなくオビリビオン
執行対象は駆逐……するよ

数を減らすには足を止めるのが一番
センサー頼りの機械の目を掻い潜るのに光学迷彩を纏って走り回るよ
地形を利用して足元まで近づいたら関節部を狙って九死殺戮刃で部位破壊しいて
動けなくしたら次の敵へと移動してそれの繰り返し
気付かれたら砲身をこちらに向けた所に最接近
砲口へと対悪魔用拳銃「神罰」を突き付けて咄嗟にゼロ距離射撃しちゃおう

こうやって減らしつつ敵の注意を遺跡と反対側に向けて流れ弾がいかないように気を付けよう

アドリブ・連携歓迎でーす


光満・桐江


もの凄い数の戦車が!
しかもさらに召喚や変化もできるなんて…!

…ここはとっておきを使わないと、ですね…

メカにはメカです!
出撃の時です!敬明日義愛!
と、杖を掲げて敬明日義愛を呼び出します

呼び出した敬明日義愛を操りながら、私の方でも
魔術で攻撃して、沢山いる戦車を相手取ります

また、流れ弾が遺跡や味方に当たるのを防ぐため
攻撃は敬明日義愛(でのパンチやキック、タックル等での接近戦)がメインで
私の方は敵の攻撃の迎撃を優先!

囲まれそうな味方が死角から攻撃されないように救援も行います

万が一の場合は、敬明日義愛に庇わせて
味方や遺跡(ジーナ教授)を守ります

私と敬明日義愛がいる限り、教授には指一本触れさせません!


天樹・咲耶
裏人格のサクヤです

「現れたわね、世界征服を企む悪の軍勢!
でも、あなたたちの悪事は、この私が阻止してみせるわ!」

しかし敵も増援を呼んできたようね。
こうなったら仕方ないわ。
咲耶には絶対に使うなと言われていたけど、私の右腕に封じられし邪竜を解き放つしかなさそうね!(嬉しそう)

「封印されし邪竜よ、今こそ目覚め、敵を焼き付くして!」

右腕の封印の包帯を解き、邪竜アビスドラゴンを解放。
敵を一気に殲滅よ!

……ところで、この技、邪竜を解き放つと制御できないのが欠点なのよね。
邪竜が暴れまわって満足したところで右腕に再封印、包帯で抑え込みましょう。

「って、ちょっと、こっちにまで炎吐いてこないでくれないっ!?」



●戦車戦その2
「現れたわね、世界征服を企む悪の軍勢!
 でも、あなたたちの悪事は、この私が阻止してみせるわ!」
 別方面の戦いでは隕石が落ちていた頃、こちらでも猟兵と戦車群との戦いが始まろうとしていた。
 現れた戦車群に対し、ビシッと指を突き付けてノリノリで叫んでいるのは、大方の予想通り天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)の裏人格のサクヤである。
「あの……かれんさんは確か無人兵器群って言ってたので、誰も聞いていないんじゃないかと……」
 かっこつけてビシッと決め台詞を言った自分に酔っているっぽいサクヤの背後から、恐る恐るとそんなツッコミが入った。
 ツッコミの主は、光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)だ。彼女は、ついツッコミ入れてしまったものの、それを知らされて何となく耳が赤くなっているサクヤからそっと視線を逸らす。代わりに目の前に迫る戦車群を見つめ直した。
「それにしてももの凄い数の戦車……しかもさらに召喚や変化もできるなんて……!」
 遺跡に迫ってくる戦車群は、同属を召喚したり、無限軌道が脚に変化して生物的な姿になったりと既存の戦車ではありえないことになっている。……言い換えれば中に操縦者がいるような様子はない。
「へー、これが戦車って言うんだ~」
 ユウラ・キッペンベルグ(代行者・f21940)は初めて戦車を見たのか、そんな言葉を漏らしている。頼むからこれが普通の戦車だとは思わないでほしいが……。
 とはいえ、ユウラも、手にしている対悪魔拳銃『神罰』の銃口を戦車群に向け、そこに出てくるデータを計測して、これが間違いなくオビリビオンであることは認識しているので、これが普通の戦車ではないことはちゃんとわかっている。はずだ。
「まぁ、形が何であれ、執行対象は駆逐……するよ!」
「はい。ここはとっておきを使います。メカにはメカです!
 出撃の時です! 敬明日義愛!」
 銃を構えたまま戦車群に向けて駆けだすユウラに続き、桐江もまた切り札である鉄人ロボット『敬明日義愛(ケイアスギア)』をユーベルコードで召喚して、戦闘を開始した。
 ……ちなみにもう1人のサクヤは、せっかくの決め台詞を聞いてくれる悪党がいなかったあと、行き場を失ったカッコつけのフォローを考えているので、出撃にはもう少し時間がかかりそうである。

 ユウラは先陣を切って、真っ先に戦車群へ突っ込んでいく。
 戦車群の放つ戦車砲の斉射を縫うようにかけていくユウラは、駆けながら光学迷彩にて氷原の色へと紛れていく。白一面の大地に溶け込んだユウラの姿を見失った鬼戦車の砲塔は、次のターゲットを求めて左右にゆらゆらと揺れていた。
 そこに現れたのは、桐江が召喚した鉄巨人。『敬明日義愛』だ。
 目の前に現れた巨大な敵性存在に、一斉に照準を合わせる戦車群。次々と砲弾が『敬明日義愛』へと突き刺さっていった。
「流れ弾が遺跡に行かないように、受け止めて敬明日義愛!」
 桐江の指示に従い、『敬明日義愛』は身を盾にして砲弾を通さない。次々と飛んでくる戦車砲を身体を大きく広げて受け止めながら前進していった。
 そうして砲撃を続けている戦車の足が1本、急に断ち切れる。
「数を減らすには足を止めるのが一番!」
 いまだ光学迷彩で姿を隠したままのユウラだ。ユウラの眼鏡の奥の瞳が輝くと、手にした殺戮刃物が瞬く間に鬼戦車の脚の関節部に連続で切り付けられる。【九死殺戮刃】の一連の攻撃で、戦車の脚は断ち切られ、鉄巨人を狙っていた砲弾はあらぬ方向へと飛んでいった。
「遺跡に流れ弾なんて通しません!
 私と敬明日義愛がいる限り、教授には指一本砲弾一つ触れさせませんよ!」
 その流れ弾も、桐江が魔術で迎撃して撃ち落とす。
「こちらの守りはまかせてください。敬明日義愛! パンチです!」
 オォーーーーン。
 桐江の号令に応えるように吠えた『敬明日義愛』は、全身の勢いのままその巨体の重量を乗せたパンチで鬼戦車の装甲を正面から叩き砕いていくのだった。

 こうして、ユウラが脚を斬り飛ばし、バランスを崩した戦車を『敬明日義愛』が叩き壊すというコンビネーションで、次々と鬼戦車は葬られていく。流れ弾も『敬明日義愛』が身を挺して防ぐか、桐江が魔術で撃ち落とすかで通さない。
 だが。
「それにしても数が多いわね!」
「キリがありませんっ!」
 次々と分裂や召喚を繰り返す鬼戦車の数はなかなか減らない。
 2人では手数に限りがあった。
 ……いや、待て。2人?
「ふっふっふ。どうやらようやく私の出番のようね!」
 あ、サクヤがいた。
 すっかり忘れられていたサクヤが、まるで出番待ちをしていたかのように、ここで満を持して登場する。
「ふふふ。この数を相手にするのだもの、咲耶には絶対に使うなと言われていたけど、ここは! 私の右腕に封じられし邪竜を解き放つしかなさそうね!」
 すごいいい笑顔で、実に嬉しそうに楽しそうに、わざとらしく包帯を巻いてある右腕を高らかに掲げるサクヤである。
「封印されし邪竜よ、今こそ目覚め、敵を焼き付くして!」
 内心で主人格のはずの咲耶がちょっとっ?!と悲鳴を上げているようだがまったく気にしない。突然現れて中二病台詞を言いだすサクヤを見て、桐江やユウラが一瞬ぽかーんとしてしまっているが、そんなのも目には入らない。
 サクヤはノリノリで右腕の封印の包帯を解き、邪竜アビスドラゴンを解放した。
「敵を一気に殲滅よ!」
 解放されたアビスドラゴンによる【邪竜獄炎咆】……炎のブレスが、『敬明日義愛』に群がろうとする戦車群へと吹き荒れる。
「あわわ、巻き込まれないようにしないと……!」
 その強力な炎の渦から逃れるため、ついでに邪竜に己の存在を明かして巻き込まれないようにするため、ユウラは光学迷彩を解く。そしてブレスの範囲外に逃れようとする鬼戦車の脚を狙って攻撃を続けていった。
「敬明日義愛! 敵を逃がさないように!」
 桐江も、邪竜の攻撃から逃れようとする戦車を、『敬明日義愛』を使って押しとどめ、その鋼の拳や、あるいは巨体での体当たりで次々と戦車をスクラップに変えていった。
 こうして、邪竜という戦力が加わったことで数のバランスは崩れ、鬼戦車も次々と数を減らしていく。
「これで、お終いだよっ!」
 最後には、逃れようとしてユウラに戦車砲を向けた鬼戦車に対し、ユウラがその砲塔の中へと『神罰』での零距離射撃を行い、戦車が内部から爆発したことで、ついにこの方面の鬼戦車群は全滅したのだった。

「お疲れ様です。すごいですね、そのドラゴン。私の敬明日義愛もすっかり出番とられてしまいました」
「いえいえそれほどでも」
 桐江に褒められて満更でもないサクヤである。最初の決め台詞空振りのショックももうないようだ。
「ところで、あれいつまで出てるのかな?」
「あー……そうね」
 だが、ユウラからの素朴な疑問に、ピシッと固まって視線を逸らすサクヤである。
 戦車は全滅してもまだ、邪竜アビスドラゴンは、『敬明日義愛』を敵とみなしているのかまだ暴れていた。
「あ、私の敬明日義愛が残ってるからでしょうか。今送還しますね」
 そう言って桐江は鉄巨人を還したが……それでもサクヤの目は泳いでいた。
「……あー……この技、邪竜を解き放つと制御できないのが欠点なのよね」
 視線を逸らしたまま、小声でボソッとそんなことを言う。
「「えっ?!」」
 ユウラと桐江は声を揃えて驚愕する。
 嫌な予感のした2人は、そのままサクヤから距離をとるのだった。

 そして鬼戦車も鉄巨人もいなくなった邪竜の矛先は、というと……。
「って、ちょっと、こっちにまで炎吐いてこないでくれないっ!?」
 もちろん召喚者のところだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シール・スカッドウィル
キュラキュラ言ってるの肩、というか腕かこれ。何の意味が?
……いや、うん……仕事を、するか。

俺は固定砲台でもするとしよう。
建造<物を隠す>勢いで外套、鴉から黒羽根を展開。
敵の目を塞ぐと同時に防御を。
自分自身はアクセラレートで思考を加速し、羽根の隙間から周囲を確認。
<早業>で【輻射】による誘導弾を射出。
<2回攻撃>の要領でガンガン撒いていこう。
【輻射】の攻撃では、味方の回復による援護も並行。

とにかくこちらの手を確保して一気に処理していかなければ、敵の数が減らないからな……。
俺は平均的になるよう削って、可能であれば過半数を落とせるよう調整、と。

まったく、面倒な話だ。
割に合う情報が手に入ればいいが。


始・月夜


基地の防衛用の兵器…
何十年も前に作られたはずなのに、あれだけの数が稼働しているのは
帝国の技術の凄さか、それとも…

どちらにせよ、ここは教授を守る為、殲滅する

対戦車戦用意!

沢山の戦車を相手取る為
「乱舞スル月ノ光陰」で「剣」を上手く操り
時にできるだけ多くの敵を同時に狙い
時に1体を集中攻撃し、各個撃破を狙うようにして
戦況を見て、臨機応変に攻撃する

敵の攻撃は回避しつつ、かわしきれない場合は「剣」で迎撃
また、教授の無事を優先するため
斜線から予測し、かわしたら遺跡に当たりそうな弾も迎撃

不思議と神器を動かし続けても平気なのは
教授の調査で、彼女の知識欲が満たされていくのが
私にも伝わってくるからなのだろうか…?


アリス・スラクシナ
チッ!数押しとは……おまけに戦車となれば苦戦は避けられないだろう。
おまけにエルーゼも行方知れずと状況は最悪だな。
剛刀型に形成した『イザナギの覚悟』と『白銀の魂』で応戦する。
『血の覚醒』で能力を上げ、エイルにも手を貸してもらうしかない。
「この状況……覚悟を決めるか?」
弱らせても増え、倒しても増え……向こうは機械、疲労がない分有利だろうな。
「方法……クロタの魔剣」
エイルが言っていたものか。それがこの状況を打破できるのか?
危険であれ、この状況を抜けられるなら……。
「エルーゼ……なのか?」
空襲してきたそれに私は尋ねる。肌に刺すこの狂気と憎悪、あのでかい剣から出てるのか?


♀♀
♂♀


藤宮・華澄
エルーゼ先輩が突然いなくなった上にこの大群を相手にしないといけないなんて。
探しにいきたいけど、今は目の前の軍勢を相手にしないと!
『サンドレア』……これでどこまで応戦できるか分からないけどなにもしないよりは!
ズィヴァも呼び出してなんとかしないと。
『この気配……まさか……』
なにか知っているのではと聞いてみると、千年前にこの近くで邪神との戦いがあり、一人として帰ったものはいないと。
『封印が解けとなるとまさか……』
聞こうとした時、何かが上空から。
「エルーゼ……先輩?」
髪の色も翼の色も変化してるし、雰囲気も……。
『場合によれば……』
信じよう。きっとエルーゼ先輩なら大丈夫。


♀♀
♂♀


エルーゼ・フーシェン
禍々しい形状で黒い骨の材質の大剣、クロタの魔剣である『死を齎す者』を持ち、上空から急降下して『グラウンドクラッシャー』を行う。
翼は黒く、髪の色も紅色と蒼色に変化し、雰囲気も別人を思わせる。
魔剣を振い、【衝撃波】と【範囲攻撃】で多数の敵を巻き込み、【怪力】を生かした【なぎ払い】で叩きのめす。
【空中浮遊】で浮きながら【残像】を残す【ダッシュ】で移動し、隙を突いて両断する。
「大丈夫よ、なにも変わっていない」
冷笑を浮かべては魔剣を振う姿は別人のようで。
「さっさと全滅させないと、大きいのが来る」


♀♀
♂♀



●戦車戦その3
 別方面では隕石が落ちたり竜が暴れたりしていた頃、こちらでも戦車群との戦いが始まろうとしていた。
「基地の防衛用の兵器……何十年も前に作られたはずなのに、あれだけの数が稼働しているのは、帝国の技術の凄さか、それとも……?」
 押し寄せる戦車の群れを見て、始・月夜(月式疑造神器行使型人造桜精・f22688)は疑問に思う。確かに見た目は第三帝国の、あるいは大戦時に鹵獲したソ連邦の戦車ではあるが、猟兵達に迫る中で変形をしていく様を見れば、帝国の技術のためではないのは明らかだった。
「キュラキュラ言ってるの、肩、というか腕かこれ。何の意味が?」
 少しだけ呆れたように、シール・スカッドウィル(ディバイダー・f11249)は首を傾げた。
 最初こそ、キュラキュラという音は、無限軌道が雪原を踏みしめる音だったのだが、いつの間にか無限軌道は変化し虫のような脚となっている。その状態でもまだ無限軌道の名残だった部分は回転し音を立てているので、なんだか無性に気になってしまう。しまうのだが……。
「……いや、うん……仕事を、するか」
 押し寄せる戦車群を前にしては、そんなことをいつまでも気にしているわけにもいかなかった。迫りくる戦車の数はかなり多いうえに、さらに増殖しているのだから。
「チッ! 数押しとは……おまけに戦車となれば苦戦は避けられまい……」
 増殖しつつ近付いてくる鬼戦車の群れを前に、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は軽く舌打ちをした。なにせこちら側には大量破壊を得意とする猟兵はいない。そのため鬼戦車に先手を許すこととなってしまい、早くも戦車砲が猟兵達に向けて火を噴いていた。
「この大群を相手にしないといけないなんて……」
 アリスの傍らで戦車砲の弾幕に晒されながら、藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)が不安そうに呟いた。氷原に着弾した戦車砲が爆炎と白い霧を舞いあげる中、猟兵たちは砲弾を避けるためにすでに分断されてしまっている。アリスと華澄のそばに、本来いるべきもう1人、エルーゼ・フーシェン(魔剣使い・f13445)の姿は見えない。それがますます華澄を不安にさせているのだった。
「エルーゼ先輩を探しにいきたいけど、今は目の前の軍勢を相手にしないと!」
 それでも気丈に、華澄は愛銃『サンドレア』を構え、戦車群に立ち向かう。
「そうね、その通りよ。
 ここは教授を守る為、殲滅するっ。対戦車戦用意!」
 白い煙の向こうから、華澄の声に応えるように月夜の声が響く。
 戦車群に先手を取られてしまったが、ここから猟兵達の反撃が始まった。

「『剣』よ…姿を現し、乱舞せよ……! そして我が敵を討て……!」
 月夜は、迫りくる鬼戦車を前に【乱舞スル月ノ光陰】にて自らの愛剣『巡ル月ノ光陰』を30以上複製し、それを巧みに操って吹き荒れる戦車砲を迎撃していく。
 先ほどまでは猟兵を狙って遠くから放たれていた戦車砲だが、こうして距離が詰まってしまえば、猟兵達の背後にあるジーナ教授のいる遺跡へと流れ弾が飛んでいってしまう。
「教授は狙わせないっ!」
 数多の剣を操り、時には砲弾を斬り捨て、時には集中して戦車の装甲を切り裂き、そして時には拡散してその脚や無限軌道を切り裂いてまとめて足止めしていく。
「なんだろう……力が滾る……背後から力を受けているのを感じる」
 本来ならば、この『剣』……月式疑造神器を操るためには多大なるエネルギーが必要になる。エネルギー……すなわち『欲望』が。なのに今は不思議と、その欲望を大いに感じて、心拍数も上がり戦意も高揚していた。
「……教授の知識欲が満たされていくのが、私にも伝わってくるからなのだろうか……?」
 月夜はそう推測した。事実かどうかは今はわからない。だが、不思議なくらい力が溢れている、いくら『剣』を操っても平気でいられる。
「これなら、いくらでも戦える。数は多くとも、いくらでも来るがいい……!」
 飛んでくる砲弾から身をかわしつつ、月夜は存分に『剣』を振るっていった。
「やれやれ。とにかくこちらの手を確保して一気に処理していかなければ、敵の数が減らないからな……」
 そんな月夜の攻撃を背後から眺めつつ、シールはそう呟いた。
 そして呟くや否や、片翼の外套『鴉』から黒い羽根を展開して身を守る盾とする。これによって戦車群の視界から己の身を隠すと、【輻射】を用い、精霊の魔力による誘導弾を黒羽の隙間から次々と放っていった。
 まるで戦車の進路にて待ち伏せる固定砲台のように、次々と近づく鬼戦車を撃ち抜いていく。
「俺は固定砲台に徹しよう。あっちの剣が脚止めしてくれているものを削って落としていく……」
 シールがちらりと視線を向けた先には、戦車に立ち向かっていく月夜の『剣』が、鬼戦車の脚を切り裂いていく光景が見える。加速したシールの思考は月夜に群がる戦車群の狙い処を次々と見抜いていく。『剣』によってバランスを崩した、あるいは装甲を切り裂かれた戦車群の、その狙い処めがけて放たれる【輻射】による魔力弾。拡散している分一発一発の威力は落ちるものの、手数の多さでそれを補い、ダメージの期待値を上げていく。
「半数くらいはこれで……いけるか」
「このまま押し返しましょう!」

 一方、アリスと華澄は苦戦を強いられていた。
 2人の攻撃は多数を相手にするのに向いていないのもあるし、それに加えて戦車砲の弾幕の中はぐれてしまったエルーゼの行方が気になることもあり、いまいち集中力を欠いているのも一因だ。
「くっ……エルーゼも行方知れずと状況は最悪だな。この状況……覚悟を決めるか?」
 アリスは忌々しそうにそう呟くと、【元素の獣】にて邪神エイルを呼び出してて手数を増やしつつ、『イザナギの覚悟』と『白銀の魂』の二刀を剛刀に軽視させて、二刀流で鬼戦車に近接戦を挑んでいった。
「どこまで応戦できるか分からないけどなにもしないよりは!」
 華澄もまた、エルーゼの行方を心配しつつも、愛銃にてアリスの援護をしていく。アリス同様に【邪神召喚】で邪神ズィヴァを呼び出して攻撃させて数を増やしつつ、この状況を何とかしようと銃撃を続けていくのだが……華澄の銃撃で弱らせても増え、アリスの剣戟で倒しても増え……鬼戦車群は機械ゆえに疲労もなく次々と召喚を繰り返して数をひゃしていく。逆にアリスも華澄も疲労は隠せなくなってきて……ついにふらっと、華澄が膝をついてしまった。
「ここまで、なの……?」
 華澄は半ば諦めて下を向いてしまうが……そこにズィヴァからの声が響く。
『この気配……まさか……』
「えっ?」
 ズィヴァの声にハッと顔を上げた華澄の、さらに上空から、黒い翼の人影が急降下してくる。
 その人影は、禍々しい形状の黒い大剣を持ち、紅と蒼の髪をなびかせて一直線に戦車群の中心へと流星のように突っ込んでいき、そのまま氷原ごと砕くような重い一撃……【グラウンドクラッシャー】を叩きつけた。衝撃波が戦車群を襲い、さらに立ち上がった人影が黒い大剣を振るうことで、辺りの戦車群を一気に薙ぎ払っていく。
 その一瞬の破壊の後、白く舞う氷煙が晴れてくると、華澄とアリスはようやくその人影の姿を見た。
 それは翼の色も髪の色もまるで別人。だが、心当たりは一人しかない。
「エルーゼ先輩……?」
「エルーゼ、なのか……?」
 呆気にとられる2人に、人影は、振り向いて僅かに柔らかな笑みを浮かべて言う。
「ええ。大丈夫よ、なにも変わっていない」
 戦車砲の弾幕の中はぐれたたずのエルーゼだ。彼女ははぐれている間に何かあったのか、禍々しい黒い大剣……骨のような材質でできたクロタの魔剣『死を齎す者』……の力を解放して上空に逃れていたようだ。
 そして彼女は再び戦車群に向き直ると、その笑みは冷たい笑いへと変わり、魔剣を構えて、2人の知るエルーゼとは別人のように戦車群へと切り込んでいった。
「クロタの魔剣……エイルが言っていたものか?
 肌に刺すこの狂気と憎悪、あのでかい剣から出てるのか……?」
 邪神エイルから話を聞いたのか、アリスは鬼戦車をものともせず斬り捨てていくエルーゼの姿を、ただ見つめるだけだった。
「……雰囲気もまるで別人みたい、だけど……信じよう。きっとエルーゼ先輩なら大丈夫」
 そう呟いた華澄は、立ち上がり、エルーゼを援護すべく駆けていった。

「……これで、全部、か?」
「なんとかなった……これで教授も無事に調査続けられますね」
 シールと月夜のコンビネーションが次々と鬼戦車を切り裂き撃ち抜いていき、別人のように暴れまわるエルーゼを中心に華澄やアリスも援護して鬼戦車を屠っていき……ほどなくしてこちらの方面の鬼戦車も全て沈黙した。
 他方面の猟兵達の戦いも終わっており、ジーナ教授のいる遺跡には結局流れ弾ひとつも行かずに、無事に終わったと言える。
「それじゃ、あとは教授の調査待ちよね?」
「まったく、面倒な話だ。
 割に合う情報が手に入ればいいがな……?」
 合流した猟兵達が遺跡に向かい、ジーナ教授を迎えに行こうとしたとき、それは起こった。

 ごごごごご……。

 急に遺跡が振動し、中から慌てふためくジーナ教授が飛び出してくる。
「皆さん、逃げて下さ~~い!!!」

 ジーナの言葉を待つまでもなく、遺跡が中央から二つに割れて、そこから何かが空へと飛び出してきたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブロッサムファイター』

POW   :    【戦場変更(空中)】エリコン・エンド
【戦場を空中に変更する。また、高命中の機銃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【大口径の機関砲】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    【戦場変更(空中)】サムライマニューバー
【戦場を空中に変更する。また、自身に攻撃】【動作を行った対象に対して、瞬間的に】【その背後に回り込み、3連射の機銃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    【戦場変更(空中)】エース・オブ・エース
【戦場を空中に変更する。また、熟練搭乗員】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

●未確認飛行物体現る
 合流した猟兵達が遺跡に向かい、ジーナ教授を迎えに行こうとしたとき、それは起こった。

 ごごごごご……。

 急に遺跡が振動し、中から慌てふためくジーナ教授が飛び出してくる。
「皆さん、逃げて下さ~~い!!!」

 ジーナの言葉を待つまでもなく、遺跡が中央から二つに割れて、そこから何かが空へと飛び出してきたのだった。
 そして2つに割れた遺跡は、そのまま崩壊し、地面に空いた穴の中へと落ちていく。

 南極には地下へと続く空洞があり、そこがUFO基地だという話がある。
 ジーナ教授が調査をしていた遺跡は、まるでその地下へと続く穴の上に乗せられた蓋のようだった。

 もちろん蓋が開いたからには、中に封じられていたナニカが飛び出してくる。
 高速で空へと飛び出してきたナニカは、呆気にとられる猟兵や、猟兵達のもとに駆け寄ってくるジーナ教授にむかって、機銃のようなものを乱射しつつ、猟兵達の上を旋回していた。

 これははたして何か。
 第三帝国が研究していたという、UFO、空飛ぶ円盤か?
 否。
 確かに動きは、重力を無視した動きで、未知の宇宙から来たUFOを思わせるが、その姿は、大戦時のプロペラ機だ。
 日本軍のゼロ戦? 桜花?
 いや、そうではない。モノはあくまでも第三帝国の飛行機だ。

 ソ連人民最大の敵とうたわれた伝説のエースパイロットの愛機として有名な機体。
 空の魔王。
 急降下爆撃機Ju87……スツーカ。
 それこそが、第三帝国の南極基地となったこの遺跡に隠されていたUFOの正体であった。

「と、とりあえず、とれるだけのデータは取れました。
 遺跡も崩壊してしまいましたし、……逃げましょう!」

 戦えないジーナ教授を守りつつ、この空の魔王の追撃を逃れて逃げるか、あるいは空の魔王を撃退するか。
 南極における最後の戦いが始まろうとしていた。
二尾・結(サポート)
強化人間でスーパーヒーロー、15歳の少女です。
キャライメージは考え無しに行動して酷い目に合うタイプのぽんこつ系。
性格はとにかく自信過剰で猪突猛進。『!』が多用される感じの、自信に溢れた力強い喋り方をします。

どんなことでも「私に任せなさい!完璧にこなしてみせるんだから!」と自信満々に正面から力技で突っ込んでいきます。
一応ヒーローなので、一般人や護衛対象への配慮はしっかりと行います。

戦闘時はまず敵の攻撃を全て受け止めてから反撃するスタイルで、使うUCも防御重視で選択します。状態異常などの搦め手への対策はあまり考えません。

NGは無し。ダメージ描写や格好悪い描写も遠慮なくやってOKです。


アイリ・ガングール(サポート)
『ココココ。生きてるやつの為に一働きせんとねぇ』
 妖狐の死霊術士×剣豪、100歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、呼び捨て、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、戦闘中は「亡国の戦乙女(わたし、あんた、だ、だな、だろう、なのか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



イデアール・モラクス
フン、これがUFOとやらの正体か!
『私の』ジーナはやらせん!返り討ちにしてくれるわ!

・行動
ジーナを逃しつつ敵も討つ!
「振り返らずに逃げろジーナ!
お前の帰りを待つ者の為に!」
UC【魔導覚醒】を『高速詠唱』で行使。
本気になり魔導防壁を纏いながら空を縦横無尽に飛翔し、両手から次々と『全力魔法』の力で威力を増した『属性攻撃』魔法【風の刃、聖なる光線、闇の球体、炎弾、氷の槍、全方位から放たれる魔導ビーム】を無詠唱『乱れ撃ち』、圧倒的弾幕の『範囲攻撃』と成して『一斉発射・制圧射撃』の飽和攻撃を仕掛け、相手の攻撃を相殺『武器受け』しながら敵を『なぎ払う』。
「回避など無意味、我が魔力の前では!」

※アドリブ歓迎


シール・スカッドウィル
戦場変更とは厄介な……俺はどうとでもなるが、問題は教授か。
「とりあえず、固めておくか」
幇を用いて、教授の周囲に積層障壁を展開しておくとしよう。
いずれにせよ、早めに片付けなければ。

俺自身は【竜兵】の効果で飛翔。
直接攻撃は突撃槍、銑劫。
特性を引き出した武装、飛雷身により稲妻を纏い、飛行速度を増強しつつ<マヒ攻撃>。
敵の攻撃を<見切り>つつ、まずは無理しない範囲で攻め立てよう。

もし敵の注意が逸れたり、隙が見つかったりしたなら、
「ジャンクション、A/B」
銑劫に<武器改造>、魔力弾からエネルギーを供給。
大熱量と紫電を放つそれを、<スナイパー>の精度で<投擲>。

初見殺し……あるいは、動きを制限出来れば。





●これが第三帝国のUFOだ
「フン、これがUFOとやらの正体か!」
 崩れた基地跡から……いやその下の空洞から飛び出してきた戦闘機を前に、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は吐き捨てた。
 状況からして南極にある地底空洞から現れる第三帝国のUFOがこれだというのは間違いないだろう。それが第三帝国の戦闘機の姿をしているのは、これをもとに戦闘機を作ったのか……あるいは、戦闘機にここで発見したUFO技術を導入したのか。どちらが正しいのかは、ジーナ教授の回収したデータを調べればわかるのかもしれない。
 大事なのは、今はそのジーナ教授を守って、無事にここを脱しなければいけないという事だ。
「『私の』ジーナはやらせん! 返り討ちにしてくれるわ!」
「私のって何ですかー?!」
 イデアールの言葉に全力で抗議するジーナ教授である。完全にロックオンされている美貌の未亡人であった。
「ココココ。まぁ、教授は守らんといかんし、一働きせんとねぇ」
 でかでかと『婆』の一文字が書かれた鉄扇で口元を隠して楽しげに笑いながら、アイリ・ガングール(恋以外は概ねなんでもできる女・f05028)は、ジーナを守るように前に出る。
「私に任せなさい! 絶対に守ってみせるんだから!」
 二尾・結(通りすがりのツインテール・f21193)もまた、ヒーローらしく、ジーナ教授を守るように前に出た。
「皆さん、ありがとうございます。この貴重なデータは必ず組織に持ち帰らないといけませんから……」
 2人に庇われるように背後に立ちつつ、ジーナ教授は回収できたデータの入ったカバンをぎゅっと胸に抱きしめた。
「データもだけど、教授自身も守るさ。
 それにしても飛行機か……厄介な。俺はどうとでもなるが、やはり問題は教授か」
 上空を引き即な軌道で動き回るUFO……ブラッサムファイターこと『スツーカ』を見上げながら、シール・スカッドウィル(ディバイダー・f11249)もジーナ教授を気遣うように術を展開した。ジーナ教授の周りを守るような積層障壁。見えない空気の壁。
「どこまで役に立つかはわからないが、とりあえずの守りにはなるだろう。
 さて、それじゃあ俺はUFO落としに行くかね?」
 シールはそういうと、上空から急降下して機銃を撃ってくるスツーカを迎え撃つように、【竜兵】にて真の姿を解放する。シールのストレートだった髪が攻撃的に跳ねた白髪に、青かった瞳は血のような真紅に変化しつつ、その飛翔能力で飛び立つのだった。

 雷を纏ったシールが一直線にスツーカへと飛んでいく。
 スツーカの放つ機銃掃射をギリギリで見切りながらかわし、突撃槍をその機体へと突きたてようとして……目の前から急に機体が消えた。
「なに?!」
 正確には、まっすぐ向かっていたシールには消えたように見えた。重力が働いていないかのような突然の直角のターンでシールの筒劇をかわしたのだ。もちろんこんな出鱈目な機動は、中にパイロットが乗っていたらありえない。乗っていたとすれば遠心力で操縦席の壁に押し付けられて潰れるだろう。これだけでも、飛行機が本体であるというのがわかる。
 そんな旋回とも言えない折れ線のような軌道を描きつつシールをかわして急降下したスツーカは、ジーナ教授に向かって機銃掃射を始めた。
「振り返らずに逃げろジーナ! お前の帰りを待つ者の為に!」
「は、はいっ!」
 イデアールの叫びに追い立てられるように、ジーナ教授は駆けだしていく。その背中は無防備ではあるが、シールの張った見えない積層の魔力の壁がジーナ教授を守っていた。
 だが、放たれる機銃掃射は止まらない。ジーナ教授を守るその壁をパリンパリンと撃ち抜いて、鉛弾が教授をハチの巣にしようと襲い掛かる。
 だが、銃弾は教授には届かない。そこに結が飛び込んだからだ。
「やらせない! このバリアーを纏った私は無敵よ!」
 結は【不壊で正義の思念障壁】のサイコバリアーを自らに纏うと、ジーナ教授の前に飛び出し両手を広げて身体を目いっぱい大きくして機銃弾を真っ向から受け止める。スツーカの放つ7.92㎜の機関銃から放たれる100発を軽く超える鉛弾を全て受け止め、さらには続けて放たれた37㎜の機関砲さえも、その身体で受け止めてみせた。
「……これで終わりかな? これなら私のバリアーは破れないよ!」
 そう言って結はにこっと笑って見せる。
「ようやったのう。あとの反撃は任せよ」
 アイリは、結の背後から彼女をねぎらうように姿を現すと、【冥門開錠・飢狼強襲・赤狼衆】による赤狼弓兵を呼び出した。
「敵を食い破るその牙は我が誇り。例え冥府魔道に浸されようと、穢れぬ誇りを此処に顕せ……行け、その矢をかの敵へと突き立てるがよい」
 急降下攻撃が不発に終わったスツーカは、再び上昇して体勢を立て直そうとするが、そこを狙って放たれるアイリの赤狼弓兵の剛弓。飛行機に対してあまりにアナクロな旧時代の武装ではあるが、そこは猟兵のユーベルコードで放たれるもの。狙い違わずスツーカの翼を射抜くのだった。
「羽を射抜かれ動きが鈍ったな?
 それでは我が魔力から逃れることなどできまい!」
 翼に穴が開きバランスを崩したスツーカに向けて、イデアールもまた【魔導覚醒】による飛翔魔術で飛びあがる。飛びあがりながら、無詠唱での魔法の乱れ打ち。
「回避など無意味だ、我が魔力の前ではな!」
 広範囲に無尽蔵に放たれる風の刃や炎の弾、氷の槍や闇の球体などが、逃れようと無軌道に直角に飛び回るスツーカに襲い掛かる。広範囲ゆえに一撃の威力は決して大きなものではないが、それを避けることはできない。
 様々な魔法に被弾したスツーカは、ようやく攻撃範囲から離れ、再び逃げるジーナ教授を追おうとするが、しかしそこにはまだ空中に会ったシールが待ち構えていた。
「隙を見せたな。今度は逃さない」
 静かに呟くと、シールは自らが持つ突撃槍に魔力を込め、大熱量と紫電を纏うそれを、全力でスツーカめがけて投擲する。
「ジャンクション、A/B。行け」
 狙うはアイリが射貫いたのとは逆の翼。
 スナイパーのように正確に、シールの投げ槍はスツーカの逆の翼を貫いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

エルーゼ・フーシェン
向こうは戦闘機。空の戦闘ができるのは自分だけではないことを教えてやらないと。
『リヴァイアサンの咆哮』を形成し、対抗する。
矢は『ルーンの指輪』で形成する。
【フェイント】で攻撃を誘い、こちらに気を引きつける。
【ダッシュ】による加速、【空中戦】で空戦機動による戦闘機の機動を行う。
背を取られても宙返りしたり急停止するコブラという機動を用いる。
爆発と衝撃波を起せる矢の力で主翼にダメージを与えられれば……。
『死を齎す者』は赤い光刃を形成する柄にしておく。
すれ違う時に一撃入れてやるわ。


♀♀
♂♀


アリス・スラクシナ
戦車の次は戦闘機か。お次は戦闘艦か?
追いつかれるのは目に見えて分る……エルーゼはやる気だな。
【空中浮遊】でなんとかなるが、空戦機動が相手ではうまく立ち回るのは難しい。
ここはエルーゼに託して、援護に回る。
『元素の獣』でエイルを呼び出し、氷のスピアや火球で攻撃させる。
『原色の剣舞』による元素を結晶させた剣を飛ばして攻撃を行う。
攻撃に対して【見切り】や【ダッシュ】で回避をする。
さっさと倒して撤退するぞ。

「なにかあれば、アリス達が……」
エルーゼが魔剣に乗っ取られれば、始末しろという事か。
その時考えるだけだ。


♀♀
♂♀


藤宮・華澄
相手は戦闘機……なんとかなるわよね。
ズィヴァを呼び出して援護してもらいながら『サンドレア』で射撃するわ。
空中に出されても【空中浮遊】あるから大丈夫とは思うけど、機動に関してはエルーゼ先輩が得意みたいだし、援護に徹しよう。
ありえない動きをするみたいだけど、パターンがあるはず。
相手の動きをよく見て、それを伝えよう。
『ここに隠す必要性か……誰も僻地に隠すなど思わなかったか、別の目的ががあったか』
別の目的について聞いてみると
『クロタの遺産を探していた可能性も。その独裁者は戦況を変える術を欲してた筈だ』
ひょっとして……とんでもないものがあるとか?
それ以上は分からないみたい。


♀♀
♂♀



●魔王はソラからやってくる
「相手は戦闘機だけど……なんとかなるわよね?」
 藤宮・華澄(新米猟兵・f17614)は不安そうに、翼に被弾しながらも、執拗にジーナ教授を追うUFO……ブロッサムファイター『スツーカ』を見あげていた。
「戦車の次は戦闘機か。お次は戦艦か?」
 その傍らでは、呆れたようにアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)が上空を見上げていた。そしてアリスはさらに、走って逃げているジーナ教授と、彼女を守るように同じく駆けている猟兵達を見比べた。
「追いつかれるのは目に見えてわかる。逃げるのは現実的ではないし……それに、エルーゼはやる気だな?」
 そして再びアリスは上空を見上げた。そこに見えるのはスツーカではなく、戦車との戦いの中で魔剣の力により黒い翼の異形の姿を見せたエルーゼ・フーシェン(魔剣使い・f13445)だ。
 エルーゼは、空中を浮遊しながら静かにスツーカを見つめていた。
「たとえ向こうが戦闘機だとしても、空の戦闘ができるのは自分だけではないことを教えてやらないと……」
 言いながらエルーゼは、いったん魔剣をしまい、代わりに魔弓『リヴァイアサンの咆哮』を手にする。指にはめた『ルーンの指輪』が魔力で形成させる矢を番え、空中で浮かぶままにスツーカに狙いを定めた。
「相手はこちらにいるわよ」
 そしてスツーカに向けて、幾条もの矢の軌跡が描かれていく。

「空中浮遊くらいはなんとかなるが……空戦機動が相手ではうまく立ち回るのは難しい。ここはエルーゼに託して、援護に回るぞ」
「はい!」
 上空でエルーゼが向かてくるスツーカ相手に弓矢で応戦している頃、地上ではアリスが華澄に指示を出していた。
 華澄はその指示通りに、エルーゼを援護すべく『サンドレア』での射撃を開始する。
「ありえない動きをするみたいだけど、パターンがあるはず……」
 スツーカは、翼に被弾しているとは思えないほど、ありえない機動を描いて宙を舞っている。直角にターンする旋回。急停止してから急加速するような動き。翼の揚力ではなく、UFOとしての不思議な力でとんでいるのだろう。
 だが、被弾によるダメージは確かにある。動きは地下空洞から飛び出してきた時ほど早くはない。
「エルーゼ、さっさと倒して撤退するぞ!」
 アリスもまた援護射撃に徹していた。【原色の剣舞】を用い、魔力にて形成した元素の結晶を刃として、エルーゼを援護すべく飛ばしていく。

 華澄が【邪神召喚】で呼び出したズィヴァも含めた、三者の銃撃もしくは魔力剣による援護射撃が飛び交う中、スツーカとエルーゼのドッグファイトは続いていた。
 魔弓で射ながら高速機動でついていくエルーゼに対し、スツーカもまた急旋回や急降下急上昇などを繰り返し執拗に背後を取ろうと飛び回る。
 エルーゼも背後を取られたと思ったら次の瞬間、宙返りをしてかわしたり、水平飛行中に急激に立ち上がって急減速して機銃を避けたのち再び水平飛行に戻るコブラと呼ばれるマニューバのような空中機動を見せていた。
「翼で飛んでいるわけでもなさそうだけど……機動の要はやっぱり翼みたいね。
 大ダメージを与えられれば……!」

「エルーゼ先輩、大丈夫かな……?」
 地上で援護しながら華澄は不安そうに傍らのアリスに向けて呟いた。
「……魔剣に乗っ取られたら、か?
 それはその時考えるしかあるまい。今はそれよりもアイツを援護しろ」
「はいっ」

 アリスの魔力剣や華澄の銃撃が、スツーカの胴体をえぐる。
「今だわ……!」
 それによって一瞬軌道の乱れたスツーカに向かい、エルーゼは魔剣『死を齎す者』を再び取り出す。その刃を赤く煌めかせ、スツーカに向けて一気に加速。
 すれ違いざまにスツーカの翼を大きく切り裂くのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

始・月夜


戦車の次は飛行機…
そこまでは予測していたが
あの機動力はそれを超越してる…

でもここはジーナ教授を守りながら戦う…!

あの凄まじい機動力に対応する方法…
「鏡」の未来を映す力を利用し
相手の行動を「見て」それを潰していくように立ち回る
(サムライマニューバーで回り込まれたら
それを見越して背後にも「剣」を飛ばしていく…という感じに)

「未来」を見る力には、こういう使い方もある…!

また、「鏡」に誰かが狙われているのが見えたら
向かって行く所を、攻撃を合わせて迎撃
特にジーナ教授が狙われた時はできるだけ早く、かつ厳重に迎撃

ひょっとしたら、召喚された搭乗員に
「未来」を見せて、操縦の手を乱すことが出来るかもしれない…


光満・桐江


遺跡の秘密は、飛行機型のUFOだったのですね!
…って沸き立ってる場合じゃないです!

空を飛ぶ相手に対抗するには…あの手を使うしか…
と、杖を掲げながら回し、降り注ぐ黒い光に包まれて…

ここでチアガールなんですか!?
しかも心なしか上着の方、サイズ大き目な気が!?
(不思議と寒くはないですけど…)

でもこれで私も空を飛んで戦えます!
視聴者にコメント付きで見られてる恥ずかしさに耐えながら…!

チアガールっぽく振る舞う事で敵を引き付け
仲間やジーナ教授が狙われないようにします
(その分回避重視の立ち回りをします)

それでも敵が仲間や教授を狙いそうだったら混沌杖(形はチアのポンポン)
からの魔法で攻撃して阻止を狙います!


天樹・咲耶
表人格の咲耶です

「はっ、ここどこですかっ!?
え、南極っ!?」

またサクヤは勝手にこんなところまで来て!
っていうか、あの戦闘機は何ですかっ!?

「とにかくUDCみたいですね!
エージェントとして撃破させていただきます!」

学生服のジャケットの中からリボルバー拳銃を取り出し銀の弾丸を装填します。

「【魔弾の射手】受けてください!」

サクヤと違って私は異能を使えないので破魔の力が宿った魔力弾と銃撃の腕だけでUDCに立ち向かいます。

「そこですねっ!」

空中で背後に回り込んできた敵に振り向き様、三点バースト!
エンジンを撃ち抜きます。

「って、落ちますーっ!?」

さらに地上には暴走するドラゴンがーっ!?(サクヤがUC維持中



●UFOの落ちる日
「遺跡の秘密は、飛行機型のUFOだったのですね!
 ……って沸き立ってる場合じゃないです!」
 UFO……ブロッサムファイター『スツーカ』と猟兵との戦いを見ていた光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)は、第三帝国の基地の真実を目の当たりにして感動していた……のをノリツッコミして正気に戻った。
 実際、自分たちの所に向かって駆けて逃げてきているジーナ教授が目の前にいるので、いつまでも空のスツーカのUFO的な動きを見ているわけにはいかない。
「戦車の次は飛行機……そこまでは予測していたが、あの機動力はそれを超越してる……」
 同じくそのUFO的な機動を見て呆然としていた始・月夜(月式疑造神器行使型人造桜精・f22688)も、自分たち3人の猟兵の元へと逃げてくるジーナ教授の姿を見れば、ハッと我に返る。
「今はジーナ教授を守らないと……!
 教授、大丈夫?!」
「は、はい、他の皆さんが逃がしてくれましたし、何とか……」
 すでにスツーカと戦っている猟兵達の活躍もあり、なんとかここまで逃れてはきたのだが……どうやらスツーカは他で戦う猟兵を振り切って、再びジーナ教授を追いかけてきたようだ。
 すでに翼に穴が開いたり翼を切り裂かれたりと、もはや飛べる姿ではないにもかかわらず、空力を無視しての飛行を続ける……やはりこのあたりはUFOなのだろう。
 ダダダダダダダダダ。
 スツーカは、上空を飛びながら、機種を地面へと向け機銃掃射をしてきた。
 ジーナ教授や猟兵達の周りを、機銃で削られた氷が白い煙となって漂う。
「うう、このまま撃たれているだけじゃじり貧ですね。空を飛ぶ相手に対抗するには……」
「あの凄まじい機動力に対応する方法……」
 桐江も月夜も、旋回してはこちらを向き、機銃で攻撃を仕掛けてくるスツーカから、教授を守って逃れつつも、どうするべきか必死に頭を悩ませていた。
 
 ところで、先程3人の猟兵と記したが気付いていただろうか?
 そう、もう1人この場にはいたのである。

「はっ、ここどこですかっ!? ……ってきゃあああああああああ?!」
 機銃掃射に晒されたことで、今ようやく状況に気が付いた天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)である。
「な、なんでいきなり戦闘機に撃たれたりしてるんですか?
 っていうか寒っ?!
 え、ここホントどこですか、一面の氷原……えっ、南極?!」
 なんとここに至っても全くさっぱり状況が見えていない咲耶である。
 というのも、二重人格者である咲耶は、依頼を受けてからここに至るまでずっと、裏人格であるサクヤが肉体の主導権を握っていたため、その間の出来事をきれいさっぱり全く何も記憶していないのだ。
「またサクヤは勝手にこんなところまで来て……それより、これはいったいどういう状況なんですかっ。あの戦闘機は何なんですかっ?!」
「えっとですね、つまりあれは第三帝国の南極基地で研究していたUFOなんですよ」
「えっ? UFO……あれが……?」
 桐江に説明を受けるのだが、桐江は桐江で浪漫的な方面に寄った説明をしてしまうため、咲耶の頭にははてなマークが浮かんでいる。さらに……。
「そして私たちはジーナ教授を守ってUFO基地を調べに来たんです」
「そうなんです、ついに私の主張、南極には第三帝国の基地があるというのがこうして証明されて……」
 以下、ジーナ教授がうんちくをべらべらべらべらと語っているので省略します。
 とまぁ、ジーナ教授もまた研究の事ばかり話すので、ますます頭にははてなマークが浮かぶ。
 ダダダダダダダダダ。
「「「きゃああああ?!」」」
 そして、スツーカの機銃に撃たれて、3人とも悲鳴を上げるのだった。
「3人とも、細かな説明は後にして。今はここから脱出するのが先決」
「「「は、はいっ」」」
 月夜がようやく止めてくれたので、何とか再びシリアスに戻ったのだった。
 ちなみに長々とうんちく話をしていた間、機銃が3人にあたらなかったのは、ひとえに月夜がカバーしていたからである。
 月夜の『鏡』……【映スハ輝ク未来、移ロウハ昏キ過去】による未来を映す鏡によって、スツーカの攻撃を読み取り、それを防ぐべく月夜の周りに浮遊する霊力剣『巡ル月ノ光陰』を使って迎撃していたのだ。
 スツーカの動きに合わせて、先回りするように剣を操り、サムライマニューバで回り込もうとも先読みして攻撃をし、機銃を撃つ体勢になっていたらその妨害をし、と、ジーナ教授がべらべら喋っていた間、1人で縦横無尽にスツーカの相手をしていたのだ!
「『未来』を見る力には、こういう使い方もある……!」
「す、すごいです……。おかげで助かりました!」
 桐江が代表してお礼を言うが、月夜は特に気にすることもなく、この先の事を見据えていた。
「礼はいい。それよりも私だと妨害はできても攻撃力不足だ。
 このまま教授を連れて撤退するならともかく、やつを倒すとなると……」
「そちらは任せてください。
 対抗する力はあるんです。あの力を使えば……!」
 桐江は意を決して【力を得るには代償を(チカラガホシクバシチョウシャサービスヲスルノデス)】に身を任せることにした。
 手にした杖を掲げながら回し、祈るように精神を集中させる。黒い光が桐江を包むように降り注ぎ、そして桐江の姿が変わる。

 チアガールに。

「えええええええ?! ここでチアガールなんですか!?」
「な、なぜチアガール姿に……?」
 神秘的にも思えた変身バンクシーンからの落差に目を点にして咲耶が問いかける。咲耶だけでない、月夜だってジーナ教授だって同じ思いだろう。
「そ、それは、変身する姿は、私にもわからないのでっ!」
 頬を真っ赤に染めながら、桐江はそう説明する。
 詳しく言うとこのユーベルコード、毎回異なるサービスシーン向けの衣装に変身してしまうというものなのだ。しかも、いったいどこで中継を見ているのか、何故か視聴者からのコメントも流れるという……もちろん視聴者サービスの衣装なので……。
「心なしか上着の方、サイズ大き目な気が!?」
 ぶかぶかである。ちょっと動いたら服が捲れて、その下の素肌が見えそうになってしまうのである。しかもブラもなくなっているのである。不思議とそんな恰好でも寒くはないのが幸いだ。
 だが、この変身によって桐江は、飛翔能力を得、さらに手にしている杖……『混沌杖ケイアスエレイソン』も強化されるのだ。……まぁ、変身の余波で、混沌杖はチアガールのぽんぽんになってしまっているが。
「と、兎に角、これで空中戦ができますっ。援護お願いしますっ!」
 これ以上は恥ずかしくて目が合わせられないのか、早口でそう言って桐江は大空に飛び出すのだった。
 桐江にしかわからない視聴者から、お臍prprだの、下乳見えただの、ぱんつまるみえだの、そんなコメントが届いているが、桐江は赤面しつつもそれはスルーして、地上の月夜と咲耶に向かって声を張り上げた。
「翼をいくら傷つけても飛行能力が衰えないのなら、もう覚悟を決めて倒すしかないですっ!」
「そ、そうね。あまりの事に呆気に取られてたけど、その通りだわ」
「とにかくUDCには違いないみたいですし、エージェントとして撃破させていただきます!」
 そして、月夜の『鏡』と剣と、咲耶の拳銃との援護を受けて、桐江はぽんぽんでスツーカとのドッグファイトを始めるのだった。

 スツーカをジーナ教授から引き離しつつ、未来を読む月夜の剣がスツーカの動きを阻害し、【魔弾の射手】によって放たれる咲耶の魔力弾がスツーカに突き刺さる。さらに空中では空飛ぶチアガールと化した桐江が、ぽんぽんから放たれる魔術で、じわじわとダメージを与えていった。
「もう教授は狙わせません! こちらですっ!」
 ぽんぽんを振り振りしてスツーカを挑発する桐江。ついでに視聴者コメントもいろいろ興奮したメッセージが飛んできているが、それはさておき。
 桐江はスツーカを自身に惹きつけ、自身もまた攻撃しながら、そして月夜やサクヤの攻撃の方向へと誘導していく。
 こんな3人のコンビネーションによる攻撃がしばらく続き、被弾していくスツーカの装甲はかなりボロボロになっていた。もともとこれ以前の猟兵達との戦いで傷ついていた翼は、もうほとんど空中分解の様相を呈している。
「そろそろ決めるわ……!」
 月夜が旋回するスツーカを先回りして剣を突き刺し。
「トドメお願いしますっ!」
 桐江がぽんぽんから放たれる魔術弾を期待の上から叩きつけ。
「任せてください! そこですねっ!」
 そして落ちてくるスツーカに向けて、振り向きざまに放った咲耶の三点バーストの魔弾が、スツーカの中枢、エンジン部分を撃ち抜いた。
 空中で爆煙を上げ、そのまま墜落していくスツーカ……第三帝国のUFOであるブロッサムファイター。
 それはまっすぐ南極の氷原へと墜落し……。
「って、落ちますーっ!?」
 ……その真下にいた咲耶を巻き込んで大爆発するのだった。

「とりあえず、これ以上は敵は現れないようだ。
 ジーナ教授、データも無事ね?」
「はい。おかげ様で、この通りピンピンしています」
「それではこれで南極でのお仕事は終わりですねっ。皆さん帰りましょう!」
 月夜や桐江は、ジーナ教授と、そして他の猟兵とも合流し、無事に研究データをもって南極を後にするのだった。

 ……ちなみに咲耶も、ぼろぼろの黒焦げではあるが、ちゃんと無事だったので付け加えておく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月31日


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース
🔒
#南極遺跡


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト