リゾートホテルで過ごす夜
●リゾートホテルのお誘い
「みんな、連日お疲れ様なのよ。
夏休みももうすぐ終わるけども、まだもう少し遊び足りないって思うの」
集まった猟兵達を前に、水着姿の湯上・アリカ(こいのか荘のアリカさん・f00440)が語りだした。
「そこで、今回はみんなに美味しい話を持ってきたのよ。
スペースシップワールドにあるリゾート船『ミルキーウェイ』にある、リゾートホテルに招待してくれるっていうお話なの!」
アリカさんはとても楽しそうに話してます。
「このホテルは、リゾートビーチに直結している豪華ホテルなのね。水着のまま過ごしてもOKで、すぐにビーチに行って遊べるし、ホテルの中にインフィニティプールやバーやレストランなんかもあってそこも利用できるし、あと夜は花火も上がるらしいのよ!」
アリカさんは実に楽しそうに話しながら、ホテルのPVを流し始めた。
そこにはアリカさんの言う通り、かなり豪勢なホテルだ。
リゾートビーチに直結している立地で水着のまま過ごせる空間。
内部にあるバーやレストランも格式高く。
インフィニティプールから見る光景は眼下の海に直結しているようで迫力がある。
そしてこの季節ならではの風物詩の花火も。
「今から行けばちょうど夕方くらい。ビーチで遊ぶにはちょっと時間遅くなっちゃうけど、今回のメインはホテルだから、ホテルの設備で楽しむ分にはまだまだ大丈夫な時間なのよ。
それに花火も始まるから、ちょうどいい時間だと思うの」
今回はアリカさんも現地に行って楽しむ気満々の様子。
「というわけで、リゾートホテルの夜を、みんなで楽しんじゃおう!なのよ!」
雅瑠璃
こんにちは、またはこんばんは。
雅です。
雅のリゾートシナリオは3本目になります。
今回は海での遊びではなく、ホテルがメイン。
OPでも書きましたが、時間帯は夕方から夜です。
ホテルの主な施設としては、
・屋外のインフィニティプール(夜も営業してます)
・レストラン
・バー(未成年の飲酒は厳禁です)
…という所です。
その他、花火大会も行われていますし、夜のビーチでのんびりお散歩だったり、自分たちで持ち込んだ花火をしたりするのもいいかもしれませんね。
過ごし方は自由です。
カップルさんがムーディーなひと時を過ごすもいいし、一人で渋くカクテルを傾けてもいいでしょう。
もちろんお泊りでドキドキ…でも?(公序良俗に反する描写はしませんが)
アリカさんはもしお声がかかったら出ていくこともあるかもしれません。
何もなければ、1人でプールで花火見てはしゃいでると思います。
というわけで、夜のリゾートホテルを楽しんでください。
プレイングお待ちしてますね。
第1章 日常
『猟兵達の夏休み』
|
POW : 海で思いっきり遊ぶ
SPD : 釣りや素潜りに勤しむ
WIZ : 砂浜でセンスを発揮する
|
ヴェール・フィエーニクス
アリカさんをお誘いして、一緒に過ごしていけたら、ですっ。
まずは一緒にプールで泳いだり遊んだり
…してたらアリカさんの姿が急に見えなくなって…
おろおろしてたら
こっそり潜って、後ろから回り込んできたアリカさんに
バックアタックされちゃう!?
その勢いのまま2人でプールの底まで潜っちゃうけど
そこの思った以上の静けさと
ぎゅっとされながら潜った形が重なって、急にドキドキいっぱいに…!?
でも息が続かないので、それほど持たずに上がっちゃいますけどっ。
その後は、2人で花火を
時にははしゃいでるアリカさんに振り回されつつ
時にはじっくりと、見て過ごします
「これからも、こうして一緒に、素敵な時間を過ごしていけたら…です…」
●ナイトプールの2人
「アリカさんっ、一緒に、プールに行きません、かっ」
恥ずかしそうに、ドキドキと頬を朱に染めたヴェール・フィエーニクス(「涙を拭う手」のアサシン・f00951)は、同じ寮で暮らす友人の湯上・アリカに声をかけた。
真っ赤になって、勇気を出してかけたお誘い。
友人ではあるものの、友人以上にドキドキする、その気持ちの正体はまだわからないけれど、一緒にいたいと、一緒に過ごしたいと思わせる彼女。
「もちろんおっけーなのよ! わたしも花火までプールで過ごすつもりだったから、ちょうどいいの。一緒に行くのよ!」
そんな彼女、アリカは、ヴェールの気持ちを知ってか知らずか、ニッコリ笑顔であっさりと答えるのだった。
というわけで、水着に着替えて夜のプールに来た2人。
ヴェールは特に飾り気のない紺色のワンピース。スクール水着に近い。まだまだ幼い12歳の肢体にはよく似合っている。
一方のアリカは大胆な和風のビキニ。幼い顔立ちに似合わない抜群のプロポーションである。ヤドリガミゆえか13歳という年齢にもあまり意味はないようだ。
2人がやってきたナイトプールは、神秘的な光でライトアップされたインフィニティプールで、その端がちょうど海につながるようにも見え幻想的な雰囲気だ。2人だけではない、むしろ大人のアベックなどもちらほらと姿を見かける。
そういった幻想的な光の中を、2人はのんびりと泳ぎ、少しだけはしゃいで水を掛け合ったりして遊んだりしていた。
周りの雰囲気を崩さない程度にささやかながらも、楽しく触れあっている。
そんな中、ばしゃっと顔に水をかけられたヴェールが目を閉じた一瞬、アリカの姿が掻き消えた。
「え、アリカさん……ひゃうっ?!」
「隙ありなのっ☆」
何のことはない。アリカは、ヴェールが目をくらました隙に水に潜って、こっそりと背後に回っただけのことだ。アリカの姿を見失いおろおろしていたヴェールの背後から抱きつくようにして捕まえると、にっこりと笑う。
ほんの些細な、可愛らしい悪戯だったが、ヴェールの心臓は高鳴りっぱなしだった。まだ幼い肢体のヴェールと違い早熟で柔らかなアリカの身体が背後から抱きつき、ぎゅっと押し付けられれば、ヴェールは真っ赤になってふらっと揺らぐ。
そのまま背後の勢いに押されるまま、どぼーんと2人重なって水に潜ることになった。ヴェールが頭を冷やすにはちょうど良かったかもしれない。
「ぷはぁっ」
「び、びっくり、しちゃいました……」
すぐに浮かび上がり、水面に顔を出した2人は、顔を見合わせて笑いあう。
「あ、花火が始まったの!」
「わぁ……きれい、です」
そんなタイミングで、ちょうど夜空を彩る打ち上げ花火の光の饗宴が始まった。
インフィニティプールの端まで行って、花火のあがる夜空を見上げる2人。
花火の光に照らされるアリカの横顔を見ながら、ヴェールはそっと呟くのだった。
「これからも、こうして一緒に、素敵な時間を過ごしていけたら……です」
成功
🔵🔵🔴
火神・臨音
アイナ(f01943)と
◎♥♥♥️
ホテルの部屋のベランダから花火見物
アイナを後ろから抱きしめながら
光の華が咲く光景に見入って
最高の特等席だな
光の眩さも
胸に響く音も
ここならダイレクトに感じられる
花火の打上が終わった後
少し余韻に浸ったら触れるだけのキスを
耳元で囁くのは甘い秘め事へのお誘い
アイナのおねだりに片目を瞑ったら
お姫様抱っこで彼女を抱きかかえて
途中キスの雨を贈りながら
天蓋付きのベッドへ
キスと熱を帯びた吐息と視線の相乗効果で
身体も気持ちもひどく熱く
なんだか何時もの様に優しく愛せそうにないな(苦笑)
激しくなるかもしれない、けど
今日は抑えられそうにない
覚悟・・・いいよな?
引鉄のキスを深く交わして
美星・アイナ
臨音(f17969)と
◎♥♥♥️
ホテルのベランダから花火見物
サマードレスにミュール姿で後ろから抱きしめられながら
光と音の饗宴に見入る
こんな素敵な光景
臨音と一緒に見られるなんて凄く嬉しいよ
アリカちゃんにもお礼言わないとね
花火の打上が終わって余韻に浸っていたら
触れるだけのキスが降ってきて
耳元で囁かれる秘め事へのお誘いには
頬へのキスで返事
ね、それならベッドに連れてってよ
そんな小さな我儘への返事代わりにと
お姫様抱っこされた瞬間
胸の鼓動は何時もより強くなって
ふわふわな寝具の上なのに
身体も気持ちもひどく熱く
何時もより熱を帯びた臨音の声と仕草に
理性は蕩けきって
臨音になら、何されても構わない
覚悟は出来てるから
●ふたりの熱い夜
ナイトプールのガールズが花火を見上げていたころ、同じようにホテルの部屋から花火を眺めていたカップルがいた。
スイートルームのベランダで夜空を眺めている2人。
「最高の特等席だな」
「こんな素敵な光景、臨音と一緒に見られるなんて凄く嬉しいよ」
サマードレス姿の美星・アイナ(解錠の音は新たな目覚めの音・f01943)を背後から矢っしく包むように抱きしめている火神・臨音(火神ノ社ノ護刀・f17969)は、仲睦まじく光の饗宴を眺めている。
「光の眩さも胸に響く音も、ここならダイレクトに感じられる」
「アリカちゃんにもお礼言わないとね」
アイナはそっと、自分を抱きしめている臨音の手に自分の手を重ねる。
臨音もまたアイナを抱く手にそっと力を込め、花火の光が舞うごとに、2人の影は重なっていった。
やがて、花火の宴が終わったら、その余韻の中で2人の影は完全に一つに重なった。背後を振り向いたアイナの唇に臨音の唇がそっと触れる。軽く触れるだけのキス。だけどそれはこの後の時間を予感させ、どこまでも甘い味がした。
「このあと……いいかな?」
「……うん。ね、それならベッドに連れてってよ……?」
耳元でそっと囁く臨音の言葉に、アイナは赤面しつつもしっかりと頷いた。そして返事と同時に出たアイナの小さな我儘に、臨音はウインクして応えると、お姫さま抱っこをしてベッドへと連れていく。
抱き合ったまま、ベッドに向かうわずかな間にももう一度唇を重ねる2人。
そして臨音は優しくベッドの上にアイナの体を横たえた。
そもそもこの2人、家族公認の付き合いであるし、そしてアイナが18歳になったほんの1か月ほど前に、ここは別のリゾートシップでのバカンスにて晴れて結ばれている仲でもある。
だから、このような泊りでの旅行も初めてではない。当然そこでこれから起こるであろうことも初めてではない。といってもあくまでも初めてではないというだけだ。
まだ結ばれてから間もない2人、まだまだ気恥ずかしさが勝る。
だけれども、それ以上に互いの愛おしさはさらに勝っている。
「ああ、臨音……なんだか、身体が熱いの」
アイナの胸の鼓動は早鐘のように激しくなり、ふわふわのベッドの上で心までふわふわと浮かび上がるように、それでいて身体は熱を帯びて吐息にも艶を帯びていた。
「俺もだ……身体も気持ちもひどく熱くなってて、なんだか何時もの様に優しく愛せそうにないな」
そう言って苦笑する臨音も、気持ちの高ぶりは隠せそうにない。身体も紅潮し、言葉にも熱が帯びていた。
「激しくなるかもしれない、けど今日は抑えられそうにない」
「大丈夫。何してもいいよ、覚悟はできているから」
臨音の言葉を優しく受け入れたアイナは、再び臨音と口づけをかわし、抱き合う。
臨音の手がアイナの身体に触れ、着ていたサマードレスをゆっくりと脱がせていく。アイナもそれに逆らわず、臨音のしたいようにさせていた。
「いくよ」
「うん、いっぱい、愛してね……」
2人の激しくも熱い夜はまだまだ始まったばかりだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
【狼兎】◎
ベッドに腰掛けて両足をパタパタさせながら
えへへー、紫崎君と2人でお泊り久しぶりぃ
え、そんなに最近だっけ?
2人で旅してた頃の感覚が抜けない…
皆で一緒も好きなんだけど
やっぱり2人きりって懐かしいじゃん?
あの頃はもっと素っ気なくされてたけどー
あははっ、感謝してくれてもいいよー?
少しの間談笑して
それからくるりと窓の方を向き
静かだねぇ
帰る前に足くらいは浸けていこうかな
今はいいのー
楽しい時間も好きだけど、今はゆっくりお話したい気分なの
あっ、見て見て紫崎君!花火!
おっきい輝き二人占めー
気分の問題だからいいんですー
来年また…こういう時間、作ってもいい?
…んーん、なんでもない!
ほら紫崎君も一緒に見よ!
紫崎・宗田
【狼兎】◎
澪のイルカフロートを適当な場所に立て掛けてやりながら
泊まりなら4月にしただろ、依頼で
まだ4ヶ月しか経ってねぇぞ
最近は7人暮らしだからな
…うるせぇ、テメェがあんまり構え構えうるさいから
仕方なく付き合ってやってんだよ(ぷい
感謝なんかするかバーカ
なんだかんだチビ(澪)には甘くなっちまう俺は
澪の話には素っ気ないながらも全て付き合う
気になんなら今入ってくりゃいいだろ
言いつつ隣に腰掛け
皆他の場所から見てるだろ
この部屋が2人なだけで
気持ちはわからんでもないが
あ?なんか言ったか?
へーへー、もうちょいそっち寄れ見えねぇ
本当は聞こえてたが
んなもん頼まれるまでもねぇだろ
俺にとっちゃ当たり前、なんだからな
●これもまたひとつのかたち
さて、時間は少し遡る。
まだ花火の上がる前のスイートルームの一室だ。
ここにも仲睦まじい2人が部屋をとっていた。
「えへへー、紫崎君と2人でお泊り久しぶりぃ」
ベッドに腰掛けて両足をパタパタさせながら、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は楽しそうに相棒に向かって言う。
「あん? 泊まりなら4月にしただろ、依頼で。まだ4ヶ月しか経ってねぇぞ」
ぶっきらぼうにそう答えるのは、紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)だ。口ではこんなふうにそっけないが、そういいながら手は澪のイルカのフロートを壁に立てかけている。口ではどうこう言ってても、なんだかんだで自然と世話を焼いてしまっていた。
「え、そんなに最近だっけ?
んー、2人で旅してた頃の感覚が抜けないなー……」
「ま、最近は7人暮らしだからな」
小首を傾げる澪に、宗田は軽く言葉を返した。言葉は返しつつも、タオルやら着替えやらと、明日の準備に余念がない。ここについた時は夕方なので泳がず直接部屋に来たが、夜が明けたらビーチで遊べるだろうし、その準備だ。もちろん、自分だけでなく澪の分も。
「まぁ、皆で一緒も好きなんだけど」
この夏は2人ででも、あるいは他に誰かを加えて3人以上ででも、いろいろとリゾート施設を巡って遊び歩いていた。澪にとってそれらはすべて楽しい思い出ではあるが、それでもやはり……。
「やっぱり2人きりって懐かしいじゃん?」
2人だけというのが嬉しくて、そうやってにこりと宗田に笑顔を向ける。
「あの頃はもっと素っ気なくされてたけどー」
ちょっとした意地悪も忘れずに付け加えて。
「……うるせぇ、テメェがあんまり構え構えうるさいから、仕方なく付き合ってやってんだよ」
そんな事言われた宗田は、ぷいっとそっぽを向いた。
なんだこれ。男のツンデレだろうか?
むしろ普段は澪がそういう態度をとることも少なくはないのだが、今日の澪は素直にストレートに好意を出している。
「あははっ、感謝してくれてもいいよー?」
「感謝なんかするかバーカ」
それでも早田は、そっけない態度はとっていても、澪の話にはちゃんと付き合っているのだ。なんだかんだで実に仲のいい2人である。
カップルといっていいのだろうか……いや、今のところそういう関係ではなさそうだ。というかそもそも澪は男だし。ここまであえて解説していなかったが、少女のように可憐な容姿だが、それでも澪は男なので、もちろん宗田もそれはわかっているので、あくまでも兄弟のような関係……なのだろう。たぶん。
いつの間にか宗田も澪の隣に腰かけ、ベッドの上に並んで座って談笑していた。
「静かだねぇ……うーん、やっぱり足くらいは浸けてこようかな?」
「気になんなら今いってくりゃいいだろ」
やっぱりビーチやナイトプールが気になる様子の澪だが、宗田の言葉にふるふると首を横に振った。
「今はいいのー。楽しい時間も好きだけど、今はゆっくりお話したい気分なの」
「そっか」
そうして少し静かな時間が流れたところで、外から花火の音が聞こえてくる。
2人の腰かけているベッドからも、窓越しにその姿は見えた。
「あっ、見て見て紫崎君! 花火! おっきい輝き2人占めー!」
「皆、他の場所から見てるだろ。この部屋が2人なだけで」
「気分の問題だからいいんですー」
「……まぁ、気持ちはわからんでもないが」
窓から見える花火にはしゃぎだす澪。もちろんもっとよく見たければ、ベッドから降りてベランダにでも行けばいい。だけど、今はなんとなく動きたくはなかった。
澪はそっと隣の宗田に寄り掛かって、小さく呟く。
「ねぇ、来年また……こういう時間、作ってもいい?」
「あ? なんか言ったか?」
花火の音にかき消されたか、澪の呟きが聞こえなかったように宗田はそっけない。
そんな宗田の態度に少し気恥ずかしくなったか、澪はベッドから立ち上がると、ベランダの方へと向かっていく。
「……んーん、なんでもない!
それより、ほら、紫崎君も一緒に見よ!」
「へーへー、つか、お前そこにいたら見えねぇ。今行くから場所少し開けろよ」
澪の誘いに、宗田も腰を上げてベランダへと向かう。
(「本当は聞こえてたが、んなもん頼まれるまでもねぇだろ。俺にとっちゃ当たり前、なんだからな」)
そんな内心は顔に出さず、あくまでも仕方なくというそぶりで。
「ほーらー、早くしないと花火終わっちゃうよー」
ベランダに立ってクルリと振り向く澪の顔は、花火の光に照らされてとても輝いて見えていた。かもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵