夏だ、ビーチだ、物ボケだ! 突発真夏の物ボケ大会
●モノボケの夏
キマイラフューチャーのビーチゾーン。ここにも、夏がやってきた。
夏と言ったら、お笑いの夏。
そしてお笑いと言ったら物ボケ大会である。
では、『物ボケ』とは何か?
文字通り、物でボケることである。
この物ボケには、いろいろある。
お笑いのネタ見せ番組でもちょくちょくやられている、アレのことだ。
「えっとぉ、じゃあサンタさ~ん」
ビキニ姿のキマイラギャルが綿あめを白髭に見立てて物ボケをかます。
隣の彼氏には大ウケけしているようだ。
周囲は、ちょっと引いている。しかし、物ボケには違いない。
――と、このように。
用意された物をお題にして、なんか面白いボケ(ツッコミの場合もある)を行ない、笑いを取るお笑い芸だ。
今回、夏に関わるさまざまなグッズが用意されている。
海の家や夏祭りの夜店に並ぶ、焼きそば、焼きイカ、かき氷、焼きとうもろこしに綿あめ、アイスキャンディーにスイカといった食べ物系はもちろん、水鉄砲や昆虫採集セットに水着、ラジオ体操カード、ビーチサンダルに浮き輪、そして水着。
クーラーにキャンプ場セット、扇風機、蚊取り線香、風鈴などなど……。
描写しきれないが、そういったものの数々があると思いねえ。
この大会、飛び入り参加は大歓迎である。すべり芸でも全然問題ないという。
夏のビーチでモノボケ選手権大会、挑戦者来たれ!
●突発モノボケ大会
以上が、キマイラフューチャーのビーチで開催される物ボケ選手権大会の様子である。
「こういう平和なイベントだが、やはりオブリビオンが雑にやって来るっていう予兆があってな」
堂崎・獣明(整備係・f15021)もうんざり気味だ。
せっかくの楽しい夏を妨害させるわけにはいかないのである。
「そんなわけで、物ボケ大会に参加しつつ、オブリビオンから海上を守ってやってほしい。テーマは夏だ」
さて、物ボケというのは簡単に説明すると、用意されている物品を利用してのギャグを披露することだ。
夏にちなんだアイテム、グッズがさまざま用意されている。これらの中から適当なものをチョイスして、客を沸かす面白いことを言わなければならない。
「物ボケってのは、簡単に見えてなかなか奥が深い芸だ。だが、あんたたちのビキニ(右に)出るものはいないって思っているしな」
ビキニを手に取って……おっといけない、とばかりにそっと置く獣明である。
「じゃあ、頼んだぜ。猟兵の物ボケってやつをひとつかましてやってきてくれ」
丹藤武敏
どうも、丹藤武敏です。
夏はお笑いの季節。というわけで、キマイラフューチャーでの物ボケ選手権大会です。
第一章では、皆様に物ボケをしていただきたいと思います。ギャグのプレイングに挑戦してみたい方、また自信のない方でも遠慮なくご参加ください。
判定に成功さえすれば、ウケは取れます。スベリ芸でも大丈夫です。
物ボケ会場となっているビーチには、夏に関わるあらゆるグッズが用意してあります。また持ち込みも歓迎です。
なお、食べ物で物ボケする場合、粗末にするのはお叱りを受けますので、なるべく猟兵の皆さんで消費してください。また、不衛生なプレイングも印象が悪くなります。
第二章以降、雑に怪人たちが襲来しますで対処してもらうことになります。
それでは、どーんといらっしゃってください。
第1章 日常
『カゲキな自撮りに走るバーチャルキャラ』
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POW : 肉体美を強調した自撮りでいいね横取り
SPD : テクニシャンな動画でいいね横取り
WIZ : 魅力的な動画でいいね横取り
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新山・陽
wiz スピードとテンポ。そして、フルスロットルの通りすがりパワー。
会場に通りすがった勢いのまま、台に上がります。
「うちは(団扇)センス(扇子)がゼロ(浮き輪でO)なのでクールー(クーラー)にキめるぜ水鉄砲(蚊取り線香)で! って、これ蚊取り線香でしたわー! ところでみんなー、夏、楽しんでますかー? それでは、カンパーイ(海パン)! Yeahーーー!」
と、流れるようにやりきって、丁寧に一礼して掃けます。
弊社部下(みんなオッサン)は、だいたいこんな感じだ。
いいストレス発散になった。ありがとう会場よ。
しかし、海パンを握り高々と掲げるのが、夏の思い出で本当に私は良かったのだろうか。
「えー、こほん。それでは行かせてもらいます」
ステージに上がったのは、新山・陽(悪と波瀾のお気に入り・f17541)だ。真夏のビーチにも関わらず、きっちり高そうで良い仕立てのスーツに身を包んでいるのが印象的である。会場にたまたま通りかかった飛び入り参加である。
「うちは(団扇)センス(扇子)がゼロ(浮き輪で0)なのでクールー(クーラー)にキめるぜ水鉄砲で!」
勢いに任せたフルスロットルの物ボケである。
まるでラップのようなテンポで、会場の観客もついていくのがやっとだ。
「……って、これ蚊取り線香でしたわー!」
水鉄砲のつもりで構えたのは、ぐるぐるととぐろを巻いた蚊取り線香。飛び入りでの挑戦、まさに緊張の夏であったがそれも勢いで乗り越えていく。
「うむ、普通は水鉄砲と蚊取り線香は間違わん。しかし、それを間違えることに説得力をもたせたのは、やはりあの勢いあってこそよ」
そのパフォーマンスに、一家言ありそうな老人が解説する。通称、物ボケ仙人と呼ばれる知る人ぞ知る老人だ。
「加えて、知的な雰囲気の美人が間違えてノリツッコミでテヘペロする、ギャップ萌えと勢いに観客が追いついてくる間を与えたのじゃ」
目を細めて、まるで眩しいものを見るかのような物ボケ仙人であった。
実際、物ボケ仙人がいったとおり、置いていかれ気味だった観客たちが追いついて笑いが起こる。
「ところでみんなー、夏、楽しんでますかー? それでは、カンパーイ(海パン)! Yeah―――!」
ひらひらと海パンを掲げる陽に、会場のおじさんたちは待ってましたとばかりに缶ビールを開け、やんやの喝采を送る。
真夏の物ボケ大会、盛り上がってきたようである。
成功
🔵🔵🔴
ハララァ・ヘッタベッサ
主様は喋るのが苦手じゃからな、レイヤが愚民どもにお笑いをとってやろう…どっかんどっかんとな!
主様に用意してもらった蚊取り線香に火をつけてもらうぞ。
「夏の名物と言えば線香花火じゃな…ってそれ蚊取り線香やないかいなのじゃ!」
主様は反応が悪いのう。そこはずっこけるところじゃぞ。
夏と言えば蚊取り線香、お腹が空けば蚊取りセンベエ、なんつってのう!
カーッカッカッカ!
……なんじゃ? カカカ、このセンスが分からんとは、主様にはまだお笑いが早かったようじゃのう!
しかし愚民どもはどっかんどっかん間違いなしじゃ!
優勝はレイヤと主様でいただきじゃぞ!
続いてステージに上ったのは、ハララァ・ヘッタベッサ(亡霊の纏う黒き剣布・f18614)とレイヤである。一見、ちっちゃい女の子一人に見えるが、実は黒い布切れのハララァはブラックタールであり、コンビでの挑戦なのだ。
「主様は喋るのが苦手じゃからな、レイヤが愚民どもにお笑いをとってやろう……どっかんどっかんとな!」
レイヤは自信たっぷりだ。よほどネタに自身があるようだ。
「夏の名物と言えば線香花火じゃな……ってそれ蚊取り線香やないかいなのじゃ!」
ハララァから受け取った蚊取り線香に火をつけようとして線香花火じゃないことに気づくという物ボケである。
会場を、痛々しいほどの静寂が包んだ。
しかし、お子様のレイヤがかます物ボケゆえに見守ろうという優しさがあった。
そして、なんか微妙な空気をどうにかしたいハララァの気持ちもわかってしまう。
「……主様は反応が悪いのう。そこはずっこけるところじゃぞ」
駄目出しするレイヤである。
――そうじゃない、そうじゃないんだよレイヤちゃん。
会場の空気が一体化してツッコミ気味になる。
「うーん、可愛いけどネタとしては……」
「いや、見ておるがよい」
首をひねる観客に、物ボケ仙人は鋭い眼光で言い放つ。
まだまだなにかある、そう思わせるものを感じ取ったのだ。
「夏と言えば蚊取り線香、お腹が空けば蚊取りセンベエ、なんつってのう! カーッカッカッカ!」
これまた空気が微妙だ。
さしもの物ボケ仙人も見誤ったかと誰しも思ったそのときである――」
「……なんじゃ? カカカ、“蚊”だから“カカカ”なんじゃぞ。このセンスが分からんとは、主様にはまだお笑いが早かったようじゃのう!」
ギャグを解説し、プンスコ起こるレイヤに困った雰囲気のハララァである。その様子が、あまりに痛々しかったのか、会場から失笑が漏れる。
いや、失笑とはいえなかった。それが、徐々に伝染していくかのように広がり、会場が沸いた。
「お、教えてください物ボケ仙人! あのスベリ気味気味の物ボケが、どうして会場に笑いを……?」
「スベり芸じゃよ――」
見たかとばかりに解説する物ボケ仙人である。
「スベり芸、ですと!?」
「スベったギャグを一生懸命解説するちっちゃい女の子に逆ギレされ、困り果てる黒い布……。なんともおかしみを含んでいるではないか。しかも、ウケると信じ切っておるところが、またよい」
ほほえましい気持ちになったのか、目を細める。
何だが会場も同じような気持ちになって笑い合う。
スベっても笑える。物ボケとは、かくも奥の深いお笑いなのだ。
成功
🔵🔵🔴
リゼリア・リーレイア
【WIZ】
なるほど、モノボケ選手権大会ね!
わたくしの目指すお嬢様への第一歩は人を笑顔にすることと見たわ!
「わ、わたくしも参加するわ!」
ラジオ体操のスタンプカードを首から下げてステージの端で
「ここが会場ね、さぁ入場するわ!
ピッ、ってあら?入れないじゃない!」
チラッ
「ピッ、ピッ、この会員証壊れてるんじゃない!?」
チラッ、チラッ
「ってこれスタンプカードじゃなーい!?これじゃステージの真ん中に行けないわ!」
……
「何見てるのよ!速くスタンプ押してちょうだい!?」
…きた。これはドッカンドッカン間違いなしだわ!
期待に満ち溢れたやり遂げた顔で最後にドヤ顔をするわ!
「わ、わたくしも参加するわ!」
勢いよく挙手して壇上に登ったのは、色白の肌に透き通るピンクの瞳、銀髪をツインテールにしたダンピールの少女であった。その先は、くるくると巻いている。
「リゼリア・リーレイア、物ボケいたしますわ」
リゼリア・リーレイア(黒姫(と呼ばれるようになりたい)・f21382)は緊張した面持ちで名乗る。
お嬢様への第一歩は、人を笑顔にすることと見たり。
となれば、物ボケは彼女にとって避けられぬ道である。
「ここが会場ね、さぁ入場するわよ」
一旦ステージ端に行き、首から下げたカードをかざしている。
どうやら、カードが身分証のセレブな集まりに出席する演劇のようである。
「ほお、あのお嬢ちゃん物ボケコントをやる気じゃ」
さっそく物ボケ仙人がリゼリアの趣向に気がついたようだ。
ステージを大きく使っての物ボケコントである。
「……ピッ、ってあら? 入れないじゃない!」
チラッチラッと会場を気にしながら、伝わるかなーという表情で演じるリゼリアである。
大丈夫、伝わっているよという顔をして見守る観客たちである。そこには優しさがあった。
「ピッ、ピッ、この会員証壊れてるんじゃない!?」
苛立ち気味にいうリゼリアが、ふと気づく。
「……ってこれスタンプカードじゃなーい!? これじゃステージの真ん中に行けないわ!」
なんと会員証はラジオ体操のスタンプカードであった。
ちゃんと全日スタンプが押されているあたり、リゼリアの性格が伝わってくる。
「何見てるのよ! 速くスタンプ押してちょうだい!?」
……と、ここでオチをつける。
やった、やってやった! 満面のドヤ顔である。
会場からドッカンドッカン笑いが上がると確信仕切っている。
一瞬不安そうになったところで、会場はドッカンと沸いた。
お子様のドヤ顔からの勘違いを見せられては、お客さんたちも笑うしかなかったのである。
笑いと、温かい拍手が惜しみなく送られるのであった。
成功
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第2章 集団戦
『夏の思い出トリオ』
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POW : ひまわり怪人・ウェポン
【ひまわり兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : かき氷怪人・ジェノサイド
【かき氷攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 蚊取り線香怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【蚊取り線香】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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「よぉ、おんしら! 我を忘れて夏を満喫しよっとはしゃいどるが、寂しい思いをする人らもおるけえな? わしはひまわりだけに、ワリを食わされる側の味方やき」
ここで、雑に現れた怪人たちの飛び入りである。
ひまわり怪人が、物ボケを楽しもうとする客たちに因縁をつけて回っている。
「まあまあ、ひまわり怪人はん。あたしらの物ボケでちょいと華を添えまひょう。線香だけに先攻はこちらからいきましょか」
ひまわり怪人の抑え役に回っているのは、蚊取り線香怪人である。
なだめるように見せかけて、実は先手を取ろうという魂胆であある。さすが怪人、汚いな怪人。
「夏の海ではしゃぎまくれる幸せもんは、そうなれんかった多くの不幸の人たちのために笑いを提供する義務があると違うか? わしら、そう思ってやってきたんや。かき氷やけど寒い物ボケは許さへんで」
かき氷怪人が肩で風切って乗り込んでくる。
ここで雑に物ボケ対決が始まるようだ。
いや、物ボケとかセずさっさとぶっ倒してもいいけど。
リゼリア・リーレイア
【POW】
(え、弱そう?)
いきなり現れたわね…!うまいことを言ってるようだけど
オブリビオンだものね。
モノボケでのオオウケの次は、猟兵としての戦いでみんなに
安心して大会を楽しんでもらわないとね!
【血統覚醒】でヴァンパイアに変身!目を真っ赤にして、コウモリの
羽を展開して黒剣の「キューちゃん(愛称)」でひまわり怪人に斬りかかるわ!
ひまわりの造花を頭にのせて
「見て見て、カッパ!ってね。顔の前に持ってくれば
あなたとおそろいかしら?」
ついでに黒剣で斬りかかるときには
「夏の朝の始まりはニワトリさんの鳴き声ね。
こっけん(黒剣)こっこー!」とでも言ってやるわ!
(苦戦となれば泣いて距離を取っちゃうけど!)
(え、弱そう?)
雑に現われた夏の思い出トリオたちにまずリゼリア・リーレイアが抱いた感想がまずこれである。
確かに、季節物の彼らは、夏が過ぎ去ってしまうとどこかへ言ってしまう悲しき怪人たちなのだ。
一応、自分の物ボケがオオウケしたと思っているリゼリアが、絶好調だ。
「うまいことを言ってるようだけど、オブリビオンだものね。モノボケでのオオウケの次は、猟兵としての戦いでみんなに安心して大会を楽しんでもらわないとね!」
俄然やる気になっている。さっそくユーベルコード【血統覚醒】によってヴァンパイアの力を発揮する。
瞳は
「おんしゃー! まずはわしのひまわり攻撃で物ボケしとおせ!」
ひまわり怪人による、ひまわり攻撃である。
ひまわりの花を模した円盤が、リゼリアめがけて飛んできた。
しかし、それをはっしと受け止める。
「あっ
……!?」
思わず驚きの声を漏らすひまわり怪人。
そして、それをおもむろに頭に乗せた。
「見て見て、カッパ! ってね。顔の前に持ってくれば
あなたとおそろいかしら?」
これもまた微笑ましい物ボケだ。
カッパからひまわり怪人の真似、物真似ボケだ。
「夏の朝の始まりはニワトリさんの鳴き声ね。こっけん(黒剣)こっこー!」
黒剣を抜いて、ずんばらりんと斬り払う。
鶏の鳴き真似が響くが、ひまわり怪人が朝日を見ることはなかったのだ。
成功
🔵🔵🔴
新山・陽
蔑みの眼差しで、オブリビオンを一瞥する【精神攻撃】を仕掛けます。
暇なオブリビオンだ。ワリ食ってる側に絞って世界が狙えるわけもない。線香が何の華を添えるか知らんが、咲かせたところで線香花火。
「だが、かき氷。お前は許さん」
【見切り】で【かき氷攻撃】なるものの回避を試みます。
UC【しれっと】を発動し、物ボケアイテムから金属バットを盗んで、アメコミばりフルスイングで氷だけに、カキーンとかき氷怪人をかっとばそうとします。
「笑いは、みんなのもの。誰のためも、義務もない。私は寒い物ボケよりも、チェリーっぽいのとウエハースっぽいものをつけて若干アイスっぽいお前が一番許せない。まず真のかき氷になって出直せ」
「線香だけに先攻」
蚊取り線香怪人の物ボケが炸裂したが、新山・陽の蔑みの視線が突き刺さった。
「え、えっと……」
突き刺すような侮蔑の眼差しに、蚊取り線香怪人もタジタジである。ちょっともじもじしているのは、彼の性癖に関わることなのかもしれない。
「暇なオブリビオンだ。ワリ食ってる側に絞って世界が狙えるわけもない。線香が何の華を添えるか知らんが、咲かせたところで線香花火」
「あ、は、はい……」
その精神攻撃が結構聞いたらしい。
「だが、かき氷。お前は許さん」
「えっ!?」
今度は、陽の矛先がかき氷怪人に向いた。
ユーベルコード【しれっと】によって、いつの間にか金属バットを握っている。
「え、えっと……」
「笑いは、みんなのもの。誰のためも、義務もない」
すっとバットを構える。
会社帰りに、バッティングセンターでてストレスを発散するかのような雰囲気だ。
「私は寒い物ボケよりも、チェリーっぽいのとウエハースっぽいものをつけて若干アイスっぽいお前が一番許せない。まず真のかき氷になって出直せ」
「や、これは!? 台湾かき氷とかそういうスイーツ路線を狙ったもんやし……」
「問答、無用!」
弁明も虚しく、フルスイングした陽のバットが直撃する。
氷だけに、カキーンと来る感じの一撃であった。
成功
🔵🔵🔴
ルドルフ・エルランゲン
※絡み、アドリブばっちこい
モノボケぐらい平和にやらせとけばいいのに、怪人さんもひまわりぃ~(暇だねぇ)
下手なツッコミはこぉりごり(氷)と思い知らせてあげましょう
ビーチボールの吸気口にストロー刺してふーふーと回しながら膨らませ…こんなんじゃダメだ!っとポイ(吹きガラス職人)
仕事したら腹減ったなと削った氷を掴み、芯にいちご蜜入れキュキュっと握ってがぶり、味染みてるなコレ!…って食べるラー油のおにぎりちゃうやん!?
もー責任者呼んでやる。最近のスマホは持ち手があって便利だね…ってビーチサンダルじゃねーか!?
■詭道の計(wiz)
蚊取り線香に棒刺して蚊取り怪人の目の前でグルグル、あなたはだんだん眠くなる~
「フッ、溢れるWIZで返り討ちにしてやろう」
クイッと眼鏡を上げると、ルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)はステージに上った。
俄然、注目が集まる。
「モノボケぐらい平和にやらせとけばいいのに、怪人さんもひまわりぃ~(暇だねぇ)」
「あ、う、うん……」
ちょっと苦しさのあるダジャレで、まずはひまわり怪人を使った物ボケをかます。
「下手なツッコミはこぉりごり(氷)と思い知らせてあげましょう」
「お、おう……」
自信満々だが、多少の苦しさがあった。
「物ボケ仙人、これはさすがに苦しいのでは……?」
「いや、あれはあえての物ボケであろう」
会場の物ボケ仙人が、問われて答えた。
その眼光は、ルドルフが張り巡らせた策を見通していたのである。
タオルで鉢巻をしつつ、ビーチボールの吸気口にストローを刺し、ふーふーと回しながら膨らませる。
「こんなんじゃダメだ! っとポイ」
炎天下での物ボケが、高温の炉の前で作業するガラス職人を想起させる。
「仕事したら腹減ったなー、そうそう芯にいちご蜜入れキュキュっと握ってね。味染みてるなコレ! ……って食べるラー油のおにぎりちゃうやん!?」
ワハハハハ――!
会場から、笑い声が上がる。軽妙なテンポで自分でボケてツッコミを入れるノリツッコミだ。
まさか、いちご蜜をラー油と間違うとは思うまい。
しかも、ミスマッチな味を想像させるボケがおかしみを生む。ラー油と思っていちご蜜だと、破壊的だ。
「もー責任者呼んでやる。最近のスマホは持ち手があって便利だね……ってビーチサンダルじゃねーか!?」
ここで見立てボケである。ビーチサンダルを耳に当てるとスマホっぽい。会場も釣られて笑う。
「物ボケ仙人、これは
……!?」
「笑いの緩急じゃよ――」
「笑いの緩急、ですと!」
「苦しいダジャレから、ストーリーのあるコント風の物ボケに移る。一旦、観客のハードルを下げ、自分の世界に引き込んだのじゃ。ノリツッコミ耳立てボケ、しかもいちご蜜おにぎりを頬張るという身体を張ったギャグ、バリエーション豊かな楽しいステージじゃ」
一見苦しいダジャレから始まっているが、それは緻密な計算によって組み立てられたステージなのだ。
戦力差を逆転するほど指揮能力を持つルドルフならではの物ボケと言えよう。
「おうこらァ、いい気になっとんな!」
因縁をつけてきた蚊取り線香怪人の眼前に、棒に刺した蚊取り線香を突き出してぐるぐる回す。
ユーベルコード【詭道の計(ストラテジックブラフ)】によって、催眠術にかけてしまおうというのである。
「……ふぁ!? ひ、ひまわりぃ~とか、自分面白いやんけ!!」
苦しいダジャレで笑ってしまう蚊取り線香怪人。
つまらないギャグで笑う、この矛盾は笑えるギャグに変わる。
あえて苦しいダジャレを言ったのは、このオチへの伏線であったのだ。
策士、ルドルフの計算され尽くした物ボケによって、ビーチの会場は大いに沸いたのである。
大成功
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第3章 ボス戦
『10111・606『め皿め』』
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POW : コッチ見て? ファンサしてあげる♡
【盛り盛りのデカ目 】から【きゅ~となウィンク】を放ち、【魅了状態の心酔感】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : オロナミン~?
【映える自撮りを撮る 】事で【あげみざわモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : ラビちゃんに埋もれちゃえ!
自身が装備する【🐰ちゃん人形 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑7
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「おらー、何が物ボケだコラー! つまんねーんんだよ! アタシのほうが面白いしかわいいだろー!」
大会も、無事に終わろうかというソノトキであった。
乱入しため皿めが雑に乱入し、ラビちゃん人形をぶん回してかまってちゃんアビールを始めた。
承認欲求をこじらせたオブリビオンが、楽しい物ボケ大会を潰そうというのだ。
「夏を満喫しようってビーチで、物ボケとか詐欺じゃねえか! ウサギだけによー」
ウサギのラビちゃん人形を掲げてのこのセリフである。
別に物ボケで追っ払わなくていいが、どうにかしなくてはならない。
フォプロスデクタ・プリクシ(サポート)
『ハロハロ☆スリーピーヘッドの諸君、応答願おうか』
バーチャルキャラクターの王子様 × バトルゲーマー
年齢 16歳 女
外見 157.9cm 青い瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 口数が多い
口調 ノイジーマインド(ワタシ、~様、言い捨て)
広いところでは ケーゴ(ワタシ、~様、です、ます、でしょう、ですか?)
キング・ノーライフ(サポート)
『機械たる不死の王』
神のスクラップビルダー × 電脳魔術士
年齢 32歳 男
外見 171.7cm 金の瞳 漆黒の髪 色白の肌
特徴 中性的な顔 上流階級の服装 見栄っ張り 実は強がり 実は人がいい
口調 唯我独尊(我、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
油断すると テンパる(我、汝、だ、だな、だろう、なのか?)
新山・陽
wiz あのタイプがオブリビオンじゃなかったとしても、意思疎通が出来るか怪しい。
ウサギの物ボケに絡めた、いちゃもんじみたフレーズは嫌いではない。
しかし、雑に来たら雑に還るのが世の習い。
真のいちゃもんの手本を今見せよう。
「OK。わかった。夏の海にゴミを撒き散らすタイプと見た」
【威厳】をもって言い放ち、ホームラン宣告の立ち姿で金属バットを突きつけます。ラビちゃんに埋もれちゃえ! の攻撃には、
UC【凍えた液鋼】を迎え撃つかのように展開し【援護射撃】で人形と本体にあてようと試みます。
私達は海で楽しむ。お前は浜辺の掃除だけして骸の海に帰れ。
鉄拳制裁ならぬ鉄球制裁だ。 ※ 実物は鋼球です
「ハロハロ☆スリーピーヘッドの諸君、今日はビーチで物ボケ大会って聞いたんだけど……なんかさっそく暴れてる人がいるね」
フォプロスデクタ・プリクシ(バニーAI・f17975)はステージでラビちゃん人形を振り回すめ皿めと対面することになった。
「なんだおめー、物ボケするってのか? つまんねーこと言うんじゃねえぞ」
ギザっ歯をむき出しにして敵意を向けてくるめ皿めである。
「えー? 物ボケ会場に来たのに、物ボケ妨害するとか、『うっ、詐欺!?』って感じ」
さっそくかましてみせたフォプロスデクタである。
ウサギと「うっ、詐欺!?」が、物ボケになっているのである。
「ラビちゃん人形、そしてあのホープちゃん自身もウサ耳のバニー。夏の物ボケではないが、ウサギを活かした物ボケじゃな」
「それは深い……」
物ボケ仙人の解説に、観客たちもしみじみ感心する。
続いて、キング・ノーライフ(不死なる物の神・f18503)がステージに上った。
なかなかのイケメンである。
「ほう、我も暇を持て余した神ゆえに、ひとつ物ボケとやらに興じてみよう」
キング・ノーライフは優雅に言うと、お題の中からラジオを選んで取り出した。ラジオ体操が夏の風物詩だけに、ちゃんとお題に入っている。
「では、さっそくボケようではないか」
神なればこその大仰な物言いでああった。
いやがうえにも、会場の注目が集まった。
ラジオのスイッチを入れるが、雑音がひどい。壊れかけである。
「余は、神にしてキング! つまりは、王! そしてこれは……壊れかけのRadio(ラジ王)!」
一瞬、水を打ったように静まり返る会場。
唯我独尊、自信満々な態度、そしてゴージャスな王族の衣装で繰り出された物ボケのわりには、“王”しかかかっていない。
しかも、一瞬の芸のわりにわかりにくいダジャレだ。
ポカーンとした観客に、ステージのキングの目が泳いだ。
受けなかった、ダダスベリである。
キングのテンパり具合によって、威厳は急降下で失墜する。
しかし、どうしたことだろう。
そのあまりのテンパった様子がおかしみを生み、くすくすと笑い声が上がり、やがては会場中に伝播していった。
「見事なスベリ芸じゃ。あれほど堂々とした態度からの落差にはそう耐えられまい」
物ボケ仙人が解説する。
面白くないギャグとは、そもそもが矛盾している概念であり、存在そのものがギャグなのだ。
だからこそ、ちゃんと面白くないことによってギャグとして成立する。
それには、キングのような気品と威厳が必要であり、偉い人が動揺するというところまで含めがギャグなのである。
そして、スベって気の毒だから笑っちゃいけないと、こらえればこらえるほど面白くなってしまう。狙ったかどうかはさておき、会場に笑いを生んだのはキング・ノーライフ自身の存在感あってこそだ。
「なんでそんなつまんねーことで笑うんだよ!」
一方、め皿めはラビちゃん人形を振り回して激昂する。
つまらないギャグで笑われたとあっては、プライドに関わるのだ。
「お前の、ウサギの物ボケに絡めたいちゃもんじみたフレーズは嫌いではない」
ステージに戻ってきた新山・陽。
夏といえば野球の季節。持っているのはバットだ。
そして、海に向かって予告ホームランのポーズ。
「な、なんだ、おめぇ……」
その視線の冷たさに、思わずたじろぐめ皿めであった。
「通りすがりのものだが、少しはこの物ボケというものに興味を持っている。しかし、雑に来たら雑に還るのが世の習い。真のいちゃもんの手本を今見せよう」
「うっせー、そんなもんは雑でいいんだよ! ラビちゃんに埋もれちゃえー!」
無数のラビちゃん人形が、念力によって新山・陽に雪崩のように襲いかかってくる。
「OK。わかった。夏の海にゴミを撒き散らすタイプと見た」
ユーベルコード【凍えた液鋼(フローズン・リキメタル)】を召喚し、これをノックの要領でバットで打つ。
冷え切った鋼の球が、ライナー性のあたりでラビちゃん人形を貫き、そのままめ皿めのボディにめり込んだ。
「うげっ……」
思わず、うずくまるめ皿め。
「私たちは海で楽しむ。お前は浜辺の掃除だけして骸の海に帰れ」
冷たく言い放つ陽であった。
物ボケは、わりとどうでもよくなってきたようだ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ミスティル・エンドウ
「バカバカしいと思うなよ。やってる本人、大真面目!」右手に鎌を左手に錐を持って登場。「うーん、やっぱり物ボケは難しいですね。」
【WIZ】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【火炎耐性】【激痛耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【破魔】の【属性攻撃】の【黄昏の魔法弾】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『10111・606『め皿め』』を【2回攻撃】します。
「みなさんが楽しんでいる事を邪魔するする者は必要ありません。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
サラ・ピュラリス(サポート)
■キャラ情報
火の妖精サラマンダーの子供
生来の属性により、海や水中、雨天時は能力が著しく低下するため、環境に応じて活動に制限がかかる
逆に乾燥地帯や火に弱いターゲットとの戦闘では能力を最大限発揮できるため率先して動く傾向にある
■夢
ドラゴンになりたい
※本人はトカゲ
※龍化の秘宝を探している
■特徴
一人称:ウチ
呼び方:誰に対しても「ちゃん付け」
※おっちゃん呼びなども含む
口数は少ないが
暗いという印象ではなく、実際は話す言葉を考えているうちに話題に置いていかれているのんびりさん
■ユベコ
・太陽の七女神《Ⅰ》
上空に疑似太陽を作り出し、火の玉を降らせたりする凶悪な技
・もっと愉快な仲間達
自身に似た小人を召喚する
「くっそー、何が物ボケだよ……!」
腹部に鋼球を喰らい、うずくまっていため皿めが、なんとか立ち上がった。雑に物ボケ大会に乗り込んきたら、思わぬ返り討ちを受けてしまったのだ。
「バカバカしいと思うなよ。やってる本人、大真面目!」
「今度は誰だ!?」
「私さ!」
現われたのは、ミスティル・エンドウ(神のパラディン・f16403)である。
右手に鎌を、左手に錐を持って登場だ。
眩しい水着姿での登場に、会場も俄然盛り上がった。
「か、鎌と錐!? そいつで何を……はっ、まさか!? “鎌と錐”で、“カマキリ”か!」
そこに気づいため皿めである。
「カマキリは俳句においては秋の季語じゃ。なるほど、もう夏も終わり秋が来る。物ボケに季節感を織り込むとは、風情があるのう」
物ボケ仙人が目を細めて解説する。
なるほどと、会場に集ったギャラリーも感心する。
物ボケ大会とは銘打っているものの、必ずしも爆笑を狙うギャグでなくてもいい。
何かしらの感銘を与え、季節を楽しもうという気持ちを呼び起こすこともまた感動を呼ぶのである。
しかも、自分からボケを解説しないことで、人々にカマキリを連想させてるという効果もあった。
「うーん、やっぱり物ボケは難しいですね」
そう言って、ミスティルは鎌と錐を置いた。
雑に乱入してきた相手には、雑な対応ということでユーベルコード【黄昏の魔法弾(ラグナロク・ミサイル)】の発射体勢となる。
「おい、ちょっと待てよぉ!?」
慌てるめ皿めである。
「ウチもやる――」
サラ・ピュラリス(ラ・ピュラリス・サラマンド・f22019)もステージに上った。
彼女に似た、愉快な仲間の小人たちも一緒だ。
「太陽が輝く季節を、もっと楽しみ“たいよう”」
これもまた、夏を思わせる物ボケだ。
しかも、ユーベルコード【太陽の七女神《Ⅰ》(ヘリアデス・セブン・ヘーリエ)】によって、小型の疑似太陽まで召喚している。
「う、うっせえ! 寒いんだよその物ボケはぁ!!」
「じゃ、あったくする」
即座に、サラの太陽がめ皿めめがけて炸裂した。
灼熱の太陽が直撃し、耐えられるわけがなかった。
「せっかくの物ボケです。みなさんが楽しんでいる事を邪魔するする者は必要ありません」
続いて、ミスティルも一六〇発もの魔法弾を追い打ちのように叩き込む。
もはや、ステージには虚無しか残っていない……。
「あの闖入者も、素直に物ボケを楽しんでおれば、ああはならなかったものを」
物ボケ仙人が合掌する。
「花火、きれい」
大会を締めくくるように吹っ飛んだめ皿めを見送り、サラは述懐するのだった。
~物ボケ大会、完~
成功
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