エンパイアウォー⑥~関ヶ原攻城戦
●関ヶ原に巨大魔城現る
関ヶ原にたどり着いた幕府軍は、そこに陣取る信長軍と激しい戦いを行っていた。
知っての通り、関ヶ原とは広大な平地であり、なんの建造物もない場所であり、そこで十万の兵たちが入り乱れての戦いになっていた。
そんな場所に突如として巨大な建造物が現れる。
城だ。
このような立派な天守閣がいつ建造されたというのか。
答えは、骸の海から現れ、ここに歩いてやってきたのだった。
「オオオオオオオオ!!!」
雄叫びをあげる城。
天守閣が変形し、手足を描く。
まるで巨大なロボットのような絡繰機巧。
そしてその魔城を守るように、ファランクス部隊が出撃してきたのである……。
●グリモアベースにて
「皆さん、お疲れさまです。
皆さんの活躍もあり、幕府軍は無事に関ヶ原に到着して、そこで信長軍と戦っています。
ところがここでもやっぱり一筋縄ではいかないわけです」
集まった猟兵を前に、熊耳少女の茅乃・燈(“キムンカムイ”は愉快な仲間で力持ち・f19464)は語り始めた。
「というわけで、今回は皆さんに城攻めをしてもらいます」
関ヶ原で城攻め??
集まった猟兵たちの頭に疑問符が浮かんでいる。
「もちろん関ヶ原にお城なんてないですよね。
詳しく説明します。
今回問題になっているのは、魔軍将のひとり、弥助アレキサンダーです。
正確に言えば、かれが所持する『大帝の剣』ですね」
というわけで燈は説明を始めた。
彼の持つ大帝の剣には、広範囲の洗脳能力があり、この力により、畿内全域の農民たちが幕府軍を迎え撃とうとしているという。
しかも農民兵は、日野富子から徴収した金銭によって整えられた『長槍』と『大盾』を装備しており、右手で長槍を構え、左手の盾で自分の左隣の仲間を守る『ファランクス』陣形で待ち構えている。
「ファランクスは、一般の幕府軍では突破は困難です。
猟兵の手助けが無ければ、幕府軍の半数は、関ヶ原の地で壊滅してしまいます」
燈の表情からも危機的な状況なのはわかる。
だが、それと城攻めがまだ繋がらない。
燈の説明はまだ続く。
「ファランクス部隊は、洗脳された一般の農民です。彼らはなるべく傷つけたくはありません。
そこで城攻めになるわけです。
実はファランクス部隊の中央には、大帝の剣の洗脳を中継するためのオブリビオンがいます。
今回皆さんに対処してもらうオブリビオンは、『最強無敵究極天魔城』……つまりこれが城攻めというわけです」
ファランクスは16×16の256名が1部隊となっているが、中央にいる指揮官のオブリビオンさえ撃破すれば、その部隊のファランクスは壊滅し、戦闘意欲を失って降伏するだろう。
「もう一度言いますが、ファランクス部隊は、オブリビオンでは無い一般人です。
可能な限り殺さずに、部隊の中央に居る指揮官オブリビオンである魔城を撃破してください。
よろしくお願いします」
そういって燈は頭を下げるのだった。
雅瑠璃
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
というわけでこんにちは。またはこんばんは。
雅です。
今回は関ヶ原のファランクス部隊のボスを撃破していただきます。
256名のファランクス部隊を突破し、中央に居るボスオブリビオンの元にたどり着いて、打ち倒してください。
一応、一般人農民であるファランクス部隊の生死は問いませんが……死なせてしまってはいろいろ後味が悪くなるので、なるべく傷つけずによろしくお願いしますね。
ボスの『最強無敵究極天魔城』は、20m弱もの高さの歩いて格闘もする城です。
別に東西の名城が合体してできたわけではありませんが、ビームなどで武装していたり、中に忍者軍団がいたりと、難攻不落になっています。
もちろん、ファランクス部隊を突破する際にも、忍者をはなったり砲撃したりと、妨害してきますので、無策で突っ込んでは返り討ちになるだけです。
難しい状況ですが、皆さんのプレイングに期待します。
それではお待ちしていますね。
第1章 ボス戦
『最強無敵究極天魔城』
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POW : 最強無敵究極天魔拳
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 最強無敵究極天魔忍者隊
【城内から忍者軍団】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 最強無敵究極天魔砲
【両肩の砲身】を向けた対象に、【最強無敵究極天魔砲】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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アイリーン・ミュレット
究極という言葉が聞こえた気がしたわ!
つまり、究極を体現するこの超カリスマ大怪盗であるあたしの出番ね!
…でかっ!
しかーし、これで怯むあたしではない!
カリスマ大原則ひとーつっ、敵に背を向けるべからず!
【オーラ防御】と【気合い】と【地形の利用】で耐えながら攻撃を仕掛けるわ
フック付きワイヤーを引っ掛けて登ったりしつつ黒剣で攻撃しつつ【盗み攻撃】、【盗み】、【鍵開け】、【早業】で部品を盗んだりして不具合を起こさせようかしら
あのでかい大砲は、炎の魔弾でも放り込んで中の弾を爆発させて対策したいわね
あたしの数少ない得意魔法、カリスマ・ザ・ファイヤーを受けるが良いわ!
●アドリブアレンジ歓迎
ミスタリア・ミスタニア
あぁ?ファランクスって対空機銃の近接防御システムじゃないのか?
長槍と大盾の密集陣形って、何時の時代のファランクスだよ
弓すらないなら、鎧装騎兵らしく鎧装のプラズマジェットで『空中戦、空中浮遊』で上を飛んで無視して行くぜ
ハッ!攻城戦とは面白いな、動く城なら対艦戦のアレンジだろう?大気圏内とはいえ、対艦戦なら得意分野だ!
『空中戦、ダッシュ、捨て身の一撃』で突っ込むぜ!
拳は『見切り、第六感』で避けて、懐に潜り込んだら【対艦用パイルバンカー】で『鎧砕き』で外壁ぶち抜いてやる!
そのまま『2回攻撃、零距離射撃』でメガビームランチャーの対艦ビームを城内にぶっ放して蹂躙してやる!【グリュンシュトゥルム】だ!
大総・統
フハハハ!我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!
ほう。巨大絡繰りロボか…ロマンだな!!
そう、巨大ロボと巨大怪物の戦いは浪漫である。
それをただの小さき者の群れが、水を差してはならないのだ。
彼のオブリビオンに対抗すべく【奈落ノ百腕巨人】を召喚するのでした。
さぁ、道を開けよ! ロマンのお通りだ!!
先ずは我が「念動力」や巨人の力で、農民共のファランクスの陣形を崩し、この際、手加減して追い払っておくとしよう
敵の攻撃に最強無敵究極天魔砲という、中々のセンスのある砲撃とやらには、我が「オーラ防御」と数多の投石を合わせて対抗だ!
敵に一気に近づき格闘戦にて、その百腕を以って、一撃を決めるのだ!!
蛇塚・レモン
うわぁ、でっかいオブリビオン!
でもこれ、ファランクスの意味あるのかな……?
<WIZ>
今回はファランクスを突破するまでもないよねっ!
何故なら、その20m弱もの目立つ図体のおかげで、ファランクスの中心に居てもすぐ視認できちゃう
そうなったら、召喚した蛇神様の呪縛は視界にはいった途端、即発動可能だよっ!
蛇神様には天魔城全身を視界に捉えて呪縛を発動してもらうよっ!
(動物使い+先制攻撃+視力+念動力+だまし討ち+マヒ攻撃+呪詛+スナイパー+範囲攻撃)
城の身動きとユーベルコードを封じたら、あたいは念動力で空中浮遊
空中戦で蛇腹剣クサナギを怪力任せになぎ払って爆炎唐竹割りだあっ!
(鎧無視攻撃+衝撃波+属性攻撃)
フランチェスカ・ヴァレンタイン
地上戦では確かに手を焼きそうですが…
――強いとは言っても、空戦の概念がない時代の戦術ですし、ね?
UCを使用した上で長槍の届かぬ上空から農民兵の囲いを飛び越え、中央の天魔城へと飛翔突撃を
迎撃? 砲撃は宇宙艦隊の弾幕に比べればスカスカですり抜け放題ですし、忍者が飛び出してきても艦載機ほど機敏に食らい付いてくるわけでもありませんしねえ…
慣性無視の異常機動で砲撃をすり抜け、忍者は回避機動のついでに撃ち落としたり叩き落としたり蹴り落としたり
対迎撃機動も戦闘力増強に利用しつつ、ハイパーソニックに迫る速度でのランスチャージと参りましょう…!
「その図体では良い的でしてよ? バード――ストラァァイクッッ!!」
●最強無敵究極天魔城
「フハハハ! 我が名は世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大総統!!
ほう。巨大絡繰りロボか…ロマンだな!!」
「究極という言葉が聞こえた気がしたわ!
つまり、究極を体現するこの超カリスマ大怪盗であるあたしの出番ね!」
戦場にそびえ立つ最強無敵究極天魔城を見て、転移したばかりの大総・統(秘密結社オリュンポス大総統・f16446)とアイリーン・ミュレット(カリスマ美少女怪盗アイリーン・f10071)は高らかに名乗りを上げた。名乗り……とはちょっと違うか。
なお台詞がどちらがどちらかは察してください。
別に2人は示し合わせて名乗りを始めたわけではなく、それぞれ独自に勝手にやっているだけです。お互いも特に見ていないです。
そんな名乗りはスルーしつつ、さらに3人の猟兵が続けてこの場に現れる。
「うわぁ、でっかいオブリビオン!
……でもこれ、ファランクスの意味あるのかな……?」
城ロボこと最強無敵究極天魔城(およそ20m弱)の足元、城でいう所の城門を出たあたりに城の守備をするように大帝の剣に操られたファランクス部隊が展開している。一応城を守備する陣形としては間違ってはいないはずだが、今回は城そのものが動くわけなので、蛇塚・レモン(黄金に輝く白き蛇神オロチヒメの愛娘・f05152)の感想も理解できなくはない。
「あぁ? ファランクスって対空機銃の近接防御システムじゃないのか?
長槍と大盾の密集陣形って、何時の時代のファランクスだよ」
ファランクス違いに文句を言っているのは、見るからに宇宙世界出身のミスタリア・ミスタニア(宇宙を駆ける翠の疾風・f06878)だ。確かに彼女の世界でファランクスといえばそっちだろうが……。
「地上戦では確かに手を焼きそうですが……。
……強いとは言っても、空戦の概念がない時代の戦術ですし、ね?」
同じく宇宙世界出身のフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)も、ミスタリアと同様の感想だ。
こればかりは、世界の違い故に仕方ない所だろう。
「まー、今回はファランクスを突破するまでもないよねっ!
目立つ図体のおかげで、ファランクスの中心に居てもすぐ視認できちゃう」
「ああ。弓すらないなら、無視して飛んで行くぜ」
「ですね。長槍の届かぬ上空から行きましょう。注意すべきは城からの砲撃だけでしょうか」
レモンの言葉にミスタリアとフランチェスカはそういうと、共に鎧装の機動装置を使い空へと飛び出していく。
「あたいもやるよっ! お願い、蛇神様っ!」
レモンもまた【戦闘召喚使役術式・来たれ、母なる白き大蛇神様よ】を使う。
召喚の術式が宙に大きな光の魔法陣を描き、そこから巨大な蛇の霊体……蛇神様が召喚される。
「フハハハハハハ!
では我々も動くとするか!」
統もまた動き始めた。レモンの蛇神に対抗するわけではないだろうが、【奈落ノ百腕巨人】の召喚を始める。
「五十頭百手の奈落の門番よ! 然して我が威に応え、タルタロスより出でよ百腕巨人!!」
現れたのは異形の巨人。奈落から呼び出された百腕巨人ヘカトンケイル。
「さぁ、道を開けよ! 浪漫のお通りだ!!」
召喚された巨人は、ファランクス部隊の陣形を崩して押し返しながら、巨大ロボ……究極天魔城へと向かってゆっくりと歩を進めていった。
「巨大ロボと巨大怪物の戦いは浪漫である。
それをただの小さき者の群れが、水を差してはならないのだ!」
「……でかっ! え、みんな派手っ?!
え、もしかしてあたし目立ってない?」
蛇神に巨人と敵に負けず劣らずの派手な味方を召喚したレモンと統の2人に、それは構わず宙を飛ぶミスタリアとフランチェスカの2人。
それに対して我らがカリスマ怪盗アイリーンは……そんな仕掛けは特に用意していなかった。このままでは全く目立たない。このままちまちまと巨体の下でファランクス相手にしてても、全く目立ちそうになかった。
「しかーし、これで怯むあたしではない!
カリスマ大原則ひとーつっ、敵に背を向けるべからず!」
……もしかしてこの場合の敵とは、目立つためのライバルになる仲間たちだろうか?
多分そうじゃないと思いたい。
「カリスマ大盗賊の名に賭けて、派手に目立ってあげようじゃないかしら!」
……多分。
空中を飛ぶミスタリアとフランチェスカに対し、究極天魔城は、両肩のキャノン砲……最強無敵究極天魔砲にて撃ち落とそうと砲撃を開始する。だが……。
「砲撃は宇宙艦隊の弾幕に比べればスカスカですり抜け放題ですねぇ」
フランチェスカは、慣性を無視した高速機動でそれをすり抜けていく。
「動く城なら対艦戦のアレンジだろう?
大気圏内とはいえ、対艦戦なら得意分野だ!」
そしてミスタリアは、半ば捨て身の攻撃なのか、最小限の機動で砲弾をかわしながら、高速で魔城へと近づいて攻撃を加えていった。
そんな2人に対し、魔城は、砲撃がかわされると見るや否や巨大な腕を振りまわし迎撃を図ってきた。大ぶりだからかわすのは容易いが、それでもその巨腕、少しでも当たれば致命傷になりかねないため、2人は城の周りを飛びながら散発的に砲撃しつつ、チャンスを待つのだった。
一方で地上では、統の呼び出した巨人が、ファランクスへ向かって歩を進めている。ファランクスの槍の攻撃をもものともせず、その盾ごと力で押し返して一歩ずつ。
「フハハハハハハ! 農民兵を死なせるわけにはいかないからな。手加減はしておくのだぞ」
統の指示通り、決して致命的に蹴散らすことはしないため、歩みは決して早くないが、確実に魔城へと近づいていった。
それでもその歩みを止めようと抵抗するファランクス兵に対しては、レモンの呼び出した蛇神様からの呪縛が届く。
「蛇神様! 視界に捉えたファランクス兵たちに呪縛を発動しちゃってっ!」
この蛇神様による呪縛は、ファランクス兵だけではない。魔城から放たれた忍者軍団もまとめて動きを封じてしまった。
「これで我が巨人の歩みを止める者はいなくなったな!
ならば、その百腕を以って、一撃を決めるのだ!!」
そうしてヘカトンケイルが、魔城へと組みつく。巨大ロボと巨人が組合、互いに力比べを始めるのだった。
「オオオオオオオオ!!!」
雄たけびを上げ、巨人と組みあいながら、肩の最強無敵究極天魔砲を、ほぼ零距離で巨人へと向ける魔城。
「最強無敵究極天魔砲という、中々のセンスのある砲撃とやらか!
だがこの距離ではさすがの巨人も……!」
統は一瞬焦りを見せた。
そんなとき、場違いなほどに元気よく声が響く。
「つまりここで、カリスマの出番よね!!」
アイリーンだ。
ここまでこっそりと、巨人の後ろをとてとてとただついてきていたアイリーンだ。
巨人が押し返しかき分けていったファランクス兵の間を、気合入れるまでもなく特に苦労なくてくてく歩いてここまで来たアイリーンだ。
他の4人が色々と派手だから忘れられていたのではないか疑惑もあったアイリーンが、ここにきてそんなことを言った。
「見せ場だわ! 見せ場よね!
あたしの数少ない得意魔法、カリスマ・ザ・ファイヤーを受けるが良いわ!」
高らかにそう宣言したアイリーン。ちゃんともう詠唱は終わって魔法を解き放つ準備はできている。
「ねらった獲物は逃さない!」
指先から放たれた【炎の魔弾改】の火の玉が、狙い違わず魔城の最強無敵究極天魔砲の砲身の中へと吸い込まれていった。
巨人の方がサイズが小さく、砲身が斜め下へと向いていたのが幸いした。
そして奥義とまではいかない改レベルの魔弾であっても威力は十分。
砲身に吸い込まれた魔弾は、内部の砲弾に着火し、砲身が根元から爆発を起こす。
組ついていた巨人や、近くを飛んでいたミスタリア&フランチェスカ、そしてその近くの地面にいたアイリーンをも一瞬揺さぶるほどの大爆発だった。
「ひゃっ?! ……びびび、ビックリした……。
……あ、コホン。ど、どう、これがカリスマの力よ!」
自分自身も威力に驚いたことはさらっとスルーして、改めてドヤ顔で胸を張るアイリーンだった。
「驚かされたが……今がチャンスだな」
「その図体が止まってしまっては良い的でしてよ?」
砲身の爆発によろめく魔城は、そのまま巨人に取り押さえられてしまっていた。
これをチャンスと見たミスタリアとフランチェスカは、図ったように左右逆方向から同時に全速で突っ込んでいく。
フランチェスカは、手に持つランスの先端からあふれ出した光で全身を覆って、超音速でのランスチャージ……【天つ煌めき 翔け穿つもの】にて突撃した。その衝撃は魔城の固い外壁へと炸裂し、貫いていく。
「バード――ストラァァイクッッ!!」
「外壁ぶち抜いてやる! これで!いっちまえよやぁぁぁぁ!」
ミスタリアもまた魔城の懐に入り込むと、パイルバンカーを突き刺し、その貫いた箇所に零距離で対艦ビームを撃ち抜く必殺の【グリュンシュトゥルム】を解き放った。城内を貫く迸るビームの奔流が内側から魔城を焼いていく。
そしてもう1人。
蛇神様にファランクス部隊の呪縛を任せ、自身は念動力で浮遊してここまで近づいてきたレモンも、この隙に攻撃に転じる。
フランチェスカとミスタリアの攻撃で胴体を構成する天守閣が穴が開いている。そんな胴体部をめがけて、レモンは『蛇腹剣クサナギ』を怪力任せに振り下ろした。
「くらえっ! 爆炎唐竹割りだあっ!」
砲身の爆発から2人の騎兵の連続攻撃で大きくダメージを負っていた魔城は、その一撃に耐えられるはずもなく、胴体がひび割れ砕けていく。
「これで終いだな!」
最後には、統が操る巨人に投げ倒され、ずずうううんと大きな地響きを立てて、魔城は崩れ落ちるのだった。
「きゃーっ?! きゃーっ?!
……あ、あぶぶ……あぶないじゃないのぉっ?!」
ちなみに、最後魔城が倒れ崩れた際にアイリーンも巻き込まれそうになっていたことは、カリスマっぽくないので内緒である。
大成功
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