エンパイアウォー⑥~オペレーション コラテラルⅡ
● グリモアベース 作戦会議室
さぁ、始まりますよ皆さん。
耳をふさいでせーの。
「ふっざけんなコラァッ
!!!!!!!!!」
ユウキの開口一番の怒号で事は始まる。
「やっぱりか!? やっぱりお前か弥助ェ!!」
まぁ、我を忘れたユウキに代わり説明すると。
①現在弥助アレキサンダーの大帝の剣の能力で民衆が洗脳され、ファランクスと呼ばれる陣形を組みつつ幕府の軍を待ち構えている。
②その陣形は中心にいるオブリビオンが能力を伝播するアンテナの役割を果たしているため、それを蹴散らせば勝手に洗脳は解ける。
③ただし、ファランクスは強固な防御の陣形であり、民衆を殺さずオブリビオンを攻撃するのには工夫が必要。
とまぁこういう状況であった。
「あの売れない外タレ野郎が!! 面倒な作戦思いつきやがってからに!!」
もはや、彼の中で弥助アレキサンダーという名前は売れない外タレと認識されているようである。
「冗談はともかくだ! 今が一分一秒を争う緊迫した状況であることは変わらない! この弥助アレキサンダーの陣を何とか突破し、オブリビオンを撃破して欲しい!! この脅威を無視すれば想定されるだけでも5万人もの被害が幕府軍に出ることが想定されている! 流石に全軍の半分を失えば、次がどうなるのか想像もつかんぞ!!」
そう言ってユウキはゲートを開く。
「敵幹部を叩きたい気持ちも分かるが、向こうと違ってこちらの脅威は時間があまりにも少ない! 諸君らの活躍を期待する! 以上解散!!」
こうして、弥助アレキサンダーの脅威への猟兵たちの抵抗が始まった。
ユウキ
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
脅威がピンチであばばばば⋯。
このシナリオにおいて、民間人の犠牲は問いません。
必要なら強行突破してください。
(ただし、民間人に犠牲が出た場合プレイングボーナスはありません)
戦争とは犠牲の上に何とやら、ですよ。
皆様の行動を攻める者はいないでしょう。
それでは、詳しい注意事項などはマスターページまで!
「それではみなさん、良い狩りを⋯」
第1章 ボス戦
『義勇兵の亡霊『マツムシソウ』』
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POW : 我が贄となれ・・・
技能名「【生命力吸収】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : 我らが復讐には誰も抗えぬ・・・
レベル×1体の、【能面】に1と刻印された戦闘用【一揆に参加した武者の亡霊】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 忘れるな、我は復讐の化身だ・・・
自身が戦闘で瀕死になると【生命力を吸収する自身の似姿の亡霊】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
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マヤ・ウェストウッド
「新しい茶葉が入ったンだ。飲むかい?」
・紅茶入り魔法瓶を手にして戦地へ優雅に推参。おもむろに紅茶を淹れ始める
・周囲に仲間たちが紅茶に応じてくれるならば効果を共有
・バイクに乗りつつ紅茶を飲み、敵陣をスラロームしながら掻い潜らんとする。この時民間人を轢くことなく、手にしている魔法瓶の紅茶は一滴も零さぬよう心がける
・敵陣を潜り抜けたなら大将に肉薄。バイクから飛び降りながらヒップアタックを敢行
・フルスロットルで[ダッシュ]するバイクから[ジャンプ]し[オーラ防御]で強化したマヤの尻は、UCの効果により相対速度は5倍増加。運動エネルギーは25倍の上昇が見込める
「ゆっくりしてきなよ。紅茶漬けでもいかが?」
ファランス・ゲヘナ
【心境】
「ファランクスじゃないヨ。ファランスだヨ。」
ファランスじゃないヨ。ファランクスを突破だヨ。
【行動】
UC:大軍団を発動。
数には数ダ。ただし民衆を傷つけるわけにはいかなイ。
『気絶攻撃』と『催眠術』で分身に民衆を無力化。その隙間をついてオレは進ム。
龍星号のスピードとオレの『操縦』テクニックで『目立たない』ように素早く突き進ム。目の前の道さえできればいイ。全部を相手にする必要もないナ。
ボス戦にも分身には民衆がこっちに来ないように抑え続けてもらウ。
さて、終幕ダ。
懐から取り出したバス停で『力溜め』た『鎧砕き』の一撃を食らわせてやル。
攻撃は『オーラ防御』でぱりーん…。あッ。
アドリブ歓迎
流観・小夜
目標、首格。集団相手は無視が妥当と判断。行動します。
上空にドローンを展開、ドローンのカメラからの情報を義眼と接続、人数が少ない所や隊列の乱れているところを観測し、突撃。此方への攻撃は鋼鉄鎖にて【早業】で巻き上げ、無力化を試みます。彼らは元は只の民衆、守るべき相手である以上、殺傷を行う行為は可能な限り避けながら【ダッシュ】を継続。
対象と接敵時、対象の召喚物を空中のドローンから位置を把握。コンパウンドボウにて素早く召喚物の撃破を試みます。また、白兵戦発生時では鋼鉄鎖を駆使し【ロープワーク】で召喚物の足元をすくい上げ転倒、出来た隙を自身の上下肢から『棘鋸』を出現、突き刺し召喚物掃討を継続します。
数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
鈴木さん、
どんな因縁あるか知らんけど落ちつけ?
ファランクスは確かに強固さ、
徒歩行軍の大敵だ。
だったらさ……三次元の近代戦をしてみせりゃいいだろう?
突撃前に【人機一体・雷】を発動。
そうして『念動力』でアタシ自身を飛行させ、
敵陣の上空を抑える!
増幅したサイキックの能力で『オーラ防御』のバリアを纏い、
大将首を目指すよ!
途中の流れ弾やらは『激痛耐性』で耐える!
そうしてリーダーにタッチダウンできたなら、
自分を飛ばしてた『念動力』で
大将首を空中へ吊り上げる!
後は他の皆に、奴を蜂の巣にしてもらうよ!
断続的に相手を転ばせる程度の『衝撃波』を放ち
周囲の農民はアタシへ近付けさせない!
● ややこしい奴が居た!!
流観・小夜、数宮・多喜とマヤ・ウェストウッドの3人は窮地に陥っていた。
「えぇっと、ファランクスさん?」
マヤが聞いた。
「違ウ!!」
彼女たちの中心にいるのはブラックタールのちっこいの。
まぁ、周りが女性なのであまり気にはならないが⋯⋯
「フ⋯ファランク!!」
多喜のこれだ!! と言わんばかりの回答に⋯
「惜しイ!!」
⋯⋯そう、そのブラックタールの名を、ファランスという。
そして、敵の陣営の布陣を、ファランクスという。
⋯⋯窮地とは、その名前がややこしくてうまく呼べないという悲しいものである。
「⋯⋯ファランスさん」
小夜が正確に名前を言い当てる。
一応戦術等頭に入っているうえ、ファランスを知っている彼女なら問題ないといった所か。
「だかラ!!私は“ファランクス”ダ!!」
『え!?』
「ア⋯⋯⋯」
まぁ、本人が間違えるのだから、これはもうどうしようもない。
● 現⋯代⋯⋯戦術? 決め手は『紅茶と尻』英国面に落ちた猟兵達。
空中偵察型ドローンが上空からオブリビオンを捕捉する。
「⋯⋯多喜さん。そこからだと、距離にして70m⋯行けますか?」
小夜の通信に、多喜は答える。
「問題ないね、十分飛べる。」
そう答える多喜。その姿は、何か赤いパワーアーマーを纏った姿だった。
「3人とも、もうアタシが容れてやった紅茶は飲んだかい?」
マヤからの通信。
「⋯⋯」
「⋯⋯」
「⋯⋯これハ⋯⋯本当ニ大丈夫なノカ⋯?」
ファランスの不安そうな声が返ってきた。
「大丈夫大丈夫。少なくとも死にゃしないさ」
⋯⋯すごく不安になる言葉である⋯⋯⋯⋯
だが、これを飲まなければマヤのUCの巻き添えを喰らうことになる⋯⋯
「⋯⋯せーの、でいきましょう⋯⋯」
小夜が不安げに言った。
「⋯⋯あ⋯あぁ、そうだね⋯うん」
多喜が同意し、
「⋯ズルはナシ⋯⋯だゾ⋯?」
ファランスも紅茶を見つめる。
「良いから早く飲みな!!」
マヤの怒声に覚悟を決めた三人は一斉に紅茶(?)を流し込む!!
味は普通。
まぁ、スッキリする味である。
さぁ⋯紅茶はキメたな。
「それじゃあ⋯戦闘開始と行こうか?」
最初に飛び出したのは多喜だった。
念動力で自身の身体を空中へと浮遊させ、一気に加速し、対象のオブリビオンへと突貫する!!
「おぉ!! すげぇ!!」
紅茶の力か、戦場のファランクスを構成する民衆たちの動き、元々鈍重なその動きが、今の彼女には止まって見える。
「行くぜ!!」
一気に突貫し、オブリビオンを念動力で宙へと吊り上げる!!
「さぁ!! やっちゃってくれ!!」
多喜の速度と、もはや動いてるのかどうかすら分からない敵の動き。
それはもう一方的な蹂躙である。
まぁ、蹂躙といっても相手はオブリビオン一匹なのだが⋯⋯
⋯これがフォースの英国面か⋯(?)
「行ケ!! 我が分身ヨ!! かつテ、とある宇宙攻撃軍総司令官が言っタ。「戦いは数ダ」とナッ!!」
続いてファランスの生み出すファランスの群れ。
一列に並んだそれは、龍星号へとまたがり⋯⋯
「皆!! バス停は持ったナ!?」
『応ッ!!』
そんな「丸太は持ったな!?」 みたいな⋯⋯
一気に突貫し、立て続けに傾斜を利用し飛び上がり⋯⋯
バス停でひっぱたく!!
砕けては次が殴り、砕けては次。砕けては⋯⋯
これは酷い。
バス停で続けざまにぶん殴られるその様はオブリビオンに対し少し同情すら覚える⋯
だが、それでも何とかオブリビオンも抵抗を開始する。
不気味な能面の怨霊たちが次々と召喚されていく⋯
「⋯⋯対象を確認、駆動体α、行動を開始します」
民衆たちを掻い潜り、一気に召喚された能面の群れへと肉薄する。
「⋯⋯これが⋯⋯紅茶の力⋯⋯」
まぁ、間違いではないが⋯⋯
研ぎ澄まされる感覚⋯、目の前に迫る能面の怨霊の動きが手に取るように分かる⋯
鋼鉄鎖で足を奪い、倒れた体に腕の棘鋸を突き刺し、とどめを刺す。
「⋯⋯これが⋯紅茶⋯ッ!!」
⋯⋯多分、あれは紅茶違う⋯⋯
「⋯⋯みんな、アタシの紅茶を楽しんでいるようで何よりだよ⋯⋯」
魔法瓶から優雅に紅茶を嗜むマヤ。
⋯そう。バイクにまたがりながらでなければ⋯⋯である。
「⋯いいよ、多喜。落っことしちまってくれ」
紅茶を飲みながらバイクを走らせ通信まで難無くこなす。
いったいどうやってるのだろうか?
「了解!!」
通信を受けた多喜は、オブリビオンを地面へと叩き落す。
⋯⋯迫るバイクのエンジン音。
⋯⋯それは、ファランスの利用した傾斜を利用し飛び上がり⋯⋯⋯⋯
「⋯⋯撤退します⋯ッ!」
地上で召喚された怨霊の殲滅を行っていた小夜が撤退し、
空を掛けるマヤのバイクから何かが投下される。
それは⋯⋯⋯⋯マヤ本人。
上空から尻をオブリビオンへと向けながら。
落下。
尻の一撃はオブリビオンにとどめを刺す。
⋯尻に潰されて死ぬとは、死んでも死にきれまい⋯⋯⋯⋯
民衆の開放は成功した。
紅茶と尻によって。
この後、暫くの間ファランス、多喜、小夜の三人は、暫く酷い倦怠感と紅茶への強い依存を示したが、
検査の結果、紅茶や三人に特に異常は無く、マヤ・ウェストウッドは本件についての関連性を否定しているという⋯⋯⋯⋯
大成功
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