エンパイアウォー㉒~風魔の拠点を制圧せよ
●服部忍軍vs風魔忍軍
夜闇に紛れて、忍びたちはその屋敷を見守っていた。
服部の忍たち。それは、徳川に仕えるプロの忍者集団だ。
「……どうだ?」
一人の忍者が、どこからともなく現れた仲間の忍者にそう訊く。屋敷は風魔の拠点の一つだ。忍者がこくり、と頷く。
闇から、複数の影が飛び出した。素早い身のこなしで屋敷内へと突入した服部忍軍たちは、そこにいるだろう風魔忍軍を殲滅しようと刀をとる。
だが。
「……!」
ぞわり、と背筋に悪寒が走る。屋敷内にいたのは、風魔の忍だけではなかった。
邪悪の気配を纏い、呪詛の刀を構えていたのは、狂気に呑まれた謎の集団。
「愚かな服部の忍たち。風魔を滅ぼそうなど片腹痛いわ」
負の力が宿った刀が翻る。
そして―――。
●風魔の拠点を潰せ
「皆、良い知らせだ」
青年姿のアイン・セラフィナイトが、集った猟兵にそう言った。
風魔小太郎の隕石落としを素早く対処したことによって、徳川の服部忍軍たちが、風魔の拠点を明らかにしたのだ。
「今回、皆にしてほしいのは、風魔の拠点にいるオブリビオンの集団を撃破することだ」
風魔の忍たちについては服部の忍に任せていて問題はないが、オブリビオンとなれば話は別だ。服部の忍たちでは力及ばず、返り討ちになってしまう。
「服部の忍者たちと一緒に戦うことになるからな、一応周囲に仲間がいるってことは気にかけておいてくれ」
この作戦に成功すれば風魔忍軍の情報力が減少し、織田信長軍の作戦行動に影響を与えることが出来るだろう。
「徳川の行軍を成功させるためにも、この任務はかなり重要なものになる。皆、よろしく頼む!」
転移先は、今まさに風魔忍軍との戦闘が繰り広げられる屋敷の中だ。オブリビオンの刃の餌食に遭う前に、救援に向かわなければいけない。
夕陽
ニンジャvsニンジャ。今度こそ忍びそう。
OPをご覧いただきありがとうございます、初めましての人は初めまして、すでにお会いしている方はこんにちはこんばんは夕陽です。
風魔の屋敷にいるオブリビオンの集団の撃破が目標です。周辺の風魔に関しては服部忍軍がどうにかしてくれるので、オブリビオン死すべし。でプレイングを書いて頂いて問題有りません。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
第1章 集団戦
『模倣刀『偽村雨』』
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POW : 雹刃突
【呼び起こした寒気】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 怨呪流血斬
自身に【過去の被害者の怨念】をまとい、高速移動と【止血し難くなる呪い】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 氷輪布陣
【氷柱】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍らせて】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
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ラモート・アンゲルス
あなたたちの相手をするのは私ではないです。
UC【主の守護者】で敵と同じくらいの影を呼び出して、相打ちさせていくです。
その間、私も戦いつつ装備の祝福で氷を溶かす道具を取り出して氷を溶かしていくです。
二天堂・たま
忍びを護衛する部隊があるのは何とも妙な話だが…オブリビオンが相手なら猟兵の出番だ。
敵のUCによる地形の凍結は、ワタシのUC:アルダワ流錬金術で無力化する。
無機物操作によって、元の固い地面に戻すのだ。
時には壁のようにせりあげて盾としても使う。
あの模倣刀ごと討ち砕けるような武器は持ち合わせていないが、触れた者の負の感情を浄化する“ケットシーの肉球”がある。
これはただの肉球ではない。生命体の埒外である猟兵のれっきとした武器なのだ。
●忍法……?
服部の忍に振り下ろされようとした刀が停止する。それは、新たな敵対者の認知。この場所に、猟兵が現れたことを察知した偽村雨は、そちらの方向へと刃を向ける。
「忍びを護衛する部隊があるのは何とも妙な話だが……オブリビオンが相手なら猟兵の出番だ」
「猫の物の怪か……!」
風魔の忍の言葉に、転移によって現れた二天堂・たま(神速の料理人・f14723)がぽりぽりと頭を掻いた。
「物の怪ではない、ワタシはケットシーだ。……こちらではワタシのような者がいないのは分かるが、妖怪と一緒にされては困るな」
そして次いで現れたのは、背丈の小さな幼女だ。
「忍者対忍者ですか。邪魔をするのは申し訳ありませんが、オブリビオンとなれば話は別です」
「……愚かなり。我らの刃と秘法、とくと味わうが良い」
ラモート・アンゲルス(生きた概念・f18548)は、見た目にそぐわない騎士甲冑纏った体に力を込める。
偽村雨が、床に刀を突き刺した。瞬間、空間に走った氷結の奔流が、目の前の猟兵たちを凍てつかせようと奔り来る。
「ちちんぷいっ……とね」
たまが指先を地面に当てて、簡潔な詠唱を唱える。迸った光の奔流が氷結の床と拮抗、無機物を操作する異世界の錬金術は、氷結の地面を元の床へと戻してしまった。
「あなたたちの相手をするのは私ではないです。影どもよ、主人の元を離れ―――に従え」
詠唱と共に、白剣から光の束が放射される。その光に当たった偽村雨が瞬時に塵と化し。
現れたのは、影でできた同位体だ。
ざわ、と騒ぎ出す風魔忍軍だが。
「猟兵たちに気を取られている場合か?風魔たちよ」
服部の忍びの手裏剣と、風魔の忍びの手裏剣が交差した。屋敷内は闘争の渦に飲まれ、飛び道具の飛び交う戦場へと変化する。
「猟兵……貴様らなど
……!!」
「ラモート君の技に驚いているところ悪いが、チェックメイトだよ、君」
後ろから聞こえた声に、偽村雨が振り返る。ぽふん、と柔らかい感触が背中に伝わった。
ケットシーの肉球によって邪悪が打ち払われる。消えゆく体を認識しながら、偽村雨は忌々しそうに、二人の猟兵を睨んだ。
「終わりですよ」
同位体の影の刃に、自身の首が取られたことを認知することはできなかった。
大成功
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マクベス・メインクーン
敵の情報収集能力を削るのは大事だな
忍者対決を見てたい気もするが
猟兵としての仕事はキチッとやりますか
あんま刀の間合いに入るのはよくねぇしな
魔装銃に雷の精霊を宿して【先制攻撃】で先手をもらう
雷【属性攻撃】【範囲攻撃】で痺れさせて敵の動きを鈍らせにいく
味方が居ればその間に攻撃してもらい
自分だけなら【2回攻撃】で更に追撃するぜ
敵からの攻撃は【フェイント】で回避しつつ当たる攻撃は
炎の【オーラ防御】で防ぐぜ
敵がUCを使用したら【全力魔法】で炎を展開して
周囲の氷を溶かしてパワーアップはさせねぇ
隙が出来たらUCを使用して炎で一気に燃やしてやるよ
アドリブ・共闘OK
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
アドリブ・連携歓迎
あのニンジャと共に戦えるなんて、感無量ですわ!
っと、いけませんわね。
私の目的はオブリビオンの打倒、早急に倒さねば。
……後でサインとか貰えませんかしら。
さて、数が多いのが難点ですが関係ありませんわね。
UCを使いつつ槍を振るい、敵陣に飛び込みますわ!
私が、この程度の冷気で怯むと思ったら大間違いですわよ!
暑さも寒さも、我が脚を止めることなどできませんわ!
さあ、とっとと突破して戦況を有利にしますわよ!
●忍は自由
飛び道具が屋敷内に乱れ飛ぶ。その中を二人の猟兵が目をキラキラさせながら見つめていた。
「敵の情報収集能力を削るのは大事だ。……ってか忍者対決を間近で見られるなんて思ってなかったぜ!」
「あのニンジャと共に戦えるなんて、感無量ですわ!……後でサインとか貰えませんかしら」
遠目から服部忍軍の活躍を見つめるのは、マクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)とヴィヴィアン・ランナーウェイ(走れ悪役令嬢・f19488)だ。手裏剣とクナイ、刀と刀が火花を散らす。
そんな光景におおーっ、とばかりに口開けていた両名、同時にぶんぶんと頭を振る。
「い、いけませんわね!目的はオブリビオンの打倒、早急に倒さねば……!」
「猟兵としての仕事はキチッやらねえとな……」
槍と双銃を構える2人の猟兵。立ちふさがったのは、呪詛の刃を掲げた偽村雨たちだ。
「猟兵……死ね
……!!」
「そう言われて素直にはい、って頷くかよ……!」
魔装銃に輝きが灯る。バチリ、と弾ける銃口の先、それは高速の早撃ちによって解き放たれる。
屋敷内に荒れ狂ったのは精霊の力によって励起した雷の束だ。金属を持つ偽村雨たちのみならず、的確な早撃ちによって風魔の忍者にもその余波が飛来する。
「なんと……雷遁の使い手か!!助太刀、感謝!」
「え、ああ……いや、俺のは雷だけじゃないんだが……」
「なんだと……!数多の忍術を使えるとは……流石は猟兵……」
「いやだから違うからな!?」
「マクベスさん、まさか私を差し置いて仲間のニンジャたちに良いところを……!」
「いや違えよ!?たまたまだからなっ!?」
ぐぬぬ、と頬を膨らませるヴィヴィアンに、マクベスが全力の否定。こうなったら、とヴィヴィアンが槍を片手に突撃する。雷の範囲にいた偽村雨は、その余波によって身を強張らせていた。
「行きますわよ!!!」
身の丈を超える槍を振り回し、ヴィヴィアンは偽村雨の群れる場所へと潜り込み、一気に薙ぎ払った。
ユーベルコードによって強化された筋力によって、偽村雨が血を吹き出し宙を舞う。
「ふふん、どうですの、私の技は!!見て頂けました―――」
と、服部の忍たちに振り向いたのだが。
「ほほう、面妖な武器を持っているな。銃……なるほど、火縄銃を見たことはあるが、このような形状は……」
「何、魔法?精霊?どういったものかは知らぬが、是非ともその技術を徳川家に献上願いたい。それに―――」
「ちょ、ちょっと待てって!!俺の銃だぞ、返せ……っておい勝手にいじるなよ!?」
遠くで、マクベスの魔装銃のご執心な服部の忍たち。どうやら、先程の一撃で風魔の忍者のほとんどを撃破してしまったらしい。
「なんでそうなりますの――――――
!!!!?」
大成功
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薄荷・千夜子
朝野・向日葵(f18432)と
忍びが相手ですね
速さもありそうですがうまく対処していきましょう
「ひま君、援護をお願いしますね」
それでは、参りましょう!
「先手必勝!!」
[夜藤]に【属性攻撃:炎】で炎の魔力を付与
【先制攻撃】でUC『干渉術式:護火剣乱』を使用、偽村正目掛けて一斉に投擲
「炎の刀舞ご覧あれ!」
大量の刀に紛れて一気に接敵
敵の攻撃には【見切り】で対応を試みますが、怨念や呪いの類であれば【破魔】の力で【武器受け】を
うまく接近できれば[禽羽双針]の【毒付与】付きの蹴り技で攻撃
「私、こういうのも得意なのですよ」
朝野・向日葵
薄荷・千夜子(f17474)と
「無理はするなよ!千夜子ちゃん!」
攻撃は千夜子に任せ自分は敵の戦力を削ぐ事を目的に動きます。
「すごい技だねぇ、おじさんも負けてられないな!」【気合い】をいれつつUC干渉術符:影炎染風で攻撃力を上昇させて対抗します。
「忍者は身軽だが存外と守りも侮れないからねぇ!」
炎の中で大木刀を大きく振り回し敵を【なぎはらい】勢いのまま【鎧砕き】で武器や防具の破壊を目的とした立ち回りで千夜子の攻撃を援護!
「おじさんが世界を救う!なんて大袈裟な事は言えないがね、仲間を守るぐらいの気概はあるのさ」
千夜子との連携で敵を追い詰めます!
●破魔一閃
風魔との激戦はやがて鎮静に向かっていく。それでも、オブリビオンの一人でも残せば、服部忍軍は再び危機に陥ってしまうだろう。
故に。
「忍びが相手ですね。速さもありそうですがうまく対処していきましょう。ひま君、援護をお願いしますね」
「無理はするなよ!千夜子ちゃん!」
短刀と木刀を抜き放つのは、薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)と朝野・向日葵(刀を抜かない侍・f18432)だ。
対になるように佇む2人の猟兵に、偽村雨は呪詛の篭もる妖刀を構える。
「よもや……風魔たちがここまで追い詰められるとは
……!!」
「後悔を与える暇なんて与えませんよ!」
千夜子が片手で印を結ぶと、迸った紅の魔力が向日葵の木刀に纏わりつく。瞬間、爆ぜる音と共に全てを焼き尽くす炎がそこに顕現する。
偽村雨が微かに動揺したのを、千夜子は見逃さなかった。
「先手必勝!!」
炎の加護を。短くそう呟いた千夜子の周囲に具現化したのは、炎熱の力を付与した44本の短刀だ。殺戮の驟雨が、敵対する偽村雨へと撃ち放たれる。
「ぐ、ぬ……ッ!!」
火炎に身を灼かれ、斬り裂かれながらも、偽村雨は急所を外すようにガード。
「猟兵、共ッッ!!」
最後の一刀を防ぎきり、偽村雨は過去に斬り捨てた者たちの怨念を纏う。呪詛の塊と化した刃を、接近してきた千夜子へと振りかざした。
割って入るもう一つの影。
千夜子の神速の動きについてきた向日葵によって、その一撃が大木刀によって防がれる。
「―――蒼炎の加護よ」
短縮された詠唱は、千夜子によって付与された炎を更に強化する。炎熱の束と化した大木刀は蒼炎と成し、全てを灰燼に帰する焼却の一刀に変化した。
「おじさんも、負けてられないから……ね!!」
振り払う、一刀の一撃。屋敷の空間を薙ぐ蒼炎の奔流は、控えていた偽村雨たちを尽く打ち払った。
「ぐ……お……ッ!!まだ……まだだっ!!」
体中を炭化させた偽村雨の一人が、ゆっくりと立ち上がる。まだ、終わっていない。風魔が駆逐されるのは時間の問題。しかし、目の前の猟兵たちに一矢報いなければ。
「私が、刀だけしか使えないと思いましたか?」
聴こえた声にハッと前を向く。近接してきたのは女の猟兵。刃を構え、無言の覇気と共に振り下ろす。その間を掻い潜り、千夜子は身を屈めながら、体の動き全てを蹴りの一撃の威力に変換する。
突き刺すような一撃。ヒールの一撃によって中空を舞った偽村雨は瞬時に毒に侵され、骸の海へと還っていった。
「助かりました、ひま君」
「はは、助けになったのなら有り難いね」
周囲を伺う。すでに服部忍軍と風魔忍軍の勝敗は決していた。
「おじさんが世界を救う、なんて大袈裟な事は言えないがね、仲間を守るぐらいの気概はあるのさ」
恩人の少女が、こんな軍勢に遅れを取らないことは分かっていた。それでも、その恩に報いることはできただろうか、と。
にこりと微笑んだ少女に薄く微笑む。“任務”は達成できたようだ。
大木刀を握りしめ、自分のあり方を再び確認するように、向日葵は千夜子の後ろ姿をじっと見つめていたのだった。
大成功
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