エンパイアウォー⑤~配点:なくてはならぬモノ
●グリモアベースにて
「皆様、ついにサムライエンパイアで戦争が開始されました」
そういって猟兵たちを集めたのはメイド服に身を包んだアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)だった。
「今回の戦争の概要としましては寛永三方ヶ原の戦いに勝利した我々は、『第六天魔軍将図』を手に入れる事となりました。この『第六天魔軍将図』に記された名前は8つ。三方ヶ原で討ち取った武田信玄以外の『第六天魔軍将』達が、サムライエンパイアを征服せんと、一大攻勢をかけてきたのです。徳川幕府軍は、この国難に立ち向かう為、諸藩からの援軍もあわせ幕府軍10万を招集。幕府の総力をあげて織田信長の元に向かい、撃破すべく動き出しました。織田信長を撃破する為には、この徳川の軍勢は是が非でも必要となります。この戦争では、行軍する徳川幕府軍を、信長軍の攻撃から守りつつ、行く手を阻む信長軍の魔軍将達と戦っていくことになります」
そう早口で説明するアマータだったがため息をつき再び口を開く。
「ですが行軍には兵糧がつきもの。徳川幕府は軍勢を集結させると共に、全国の商人から兵糧などの補給物資を購入しようとしました。しかし、兵糧を初めとした補給物資の値段が天井知らずに高騰しており、満足な量をそろえる事が出来ません。これは、個人資産が徳川幕府の全資産を凌駕する魔軍将の一人、大悪災『日野富子』の買い占めによるものです。このまま買い占めが続けば、予定される規模の幕府軍を動員する事ができません。この買い占めに対抗して充分な補給物資を揃えるには、神君家康公が有事の為にと遺した『徳川埋蔵金』を使うしかありません。ですから皆様には、徳川家に伝えられた『徳川埋蔵金の地図』を借り受け、徳川埋蔵金を探し出して欲しいのです。しかし徳川埋蔵金の地図に示された場所に向かうだけでは、徳川埋蔵金を得る事は出来ません。神君家康公が埋蔵金の盗掘を防ぐために残したという『謎』を解かなければならないのです」
ここまでの説明を終えたアマータは歌うように謎を紡ぐ。
『それは時に命より重いもの。
しかし縛られぬ人もいる。
幸いの物差しにして不幸の元。
万物に変わり変幻自在。
持てる者の元にはより多く。
持たざる者からは去っていく。
それはきっと天から回りしモノ』
「皆様にはこの歌の謎を解いて埋蔵金を手に入れて欲しいのです。後に続く方々の為にもどうかよろしくお願いします」
そういってカーテシーと共に猟兵たちの転移が開始された。
灰色幽霊
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
というわけでやってまいりました。サムライエンパイアの戦争ですね。
今回も謎とき依頼を出していこうと思います。
歌が示す謎の答えをプレイングにお書きください。正解した方は基本描写します。謎解きの正解だけでなく『謎ときをしている』『答えを閃く』『埋蔵金を発見した』場面も書いていただけると幸いです。
それでは皆様良き謎ときを。
第1章 冒険
『神君家康公の謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、埋蔵金を手に入れます。
SPD : 素早く謎の答えを導き出し、埋蔵金を手に入れます。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、埋蔵金を手に入れます。
👑3
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大豪傑・麗刃
わたしは変態と呼ばれる男。当然普段はネタ全開だがが、曲がりなりにもサムライエンパイアの出、そして大豪傑家次期当主。
ネタ一切抜きで行くのだ。
命より重いものなんか存在しないと思いきや、エンパイアだと地位とか名誉とかそっち方面なのか?幸いの物差しかもしれないし、持ってる人のトコに集まってきそうだけど、変幻自在なのだろうか。
よし。普段なら勉強もできないし常識もないわたしに回答はできないが、今日のわたしは生真面目組なのだ。
正解はカネ!カネは天下の回りものという奴なのだ!そして全て合致する!カネない人から去ってくくだりは悲しい事山のごとしだけど。
そして昔から埋蔵金を見つけた時はこう叫ぶのだ。
開けサンマ!!
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
ふむ、埋蔵金の『金』。マネーですか
【SPD】埋蔵金探索
それは時に命より重いもの。賠償金など命の贖いにも用いられる。
しかし縛られぬ人もいる。資本主義や貨幣経済でなければ紙に過ぎない。
幸いの物差しにして不幸の元。幸福度の指標ですが、詐欺師や強盗を招く遠因。
万物に変わり変幻自在。お金で買うことで何にでも交換でき……
持てる者の元にはより多く。銀行で預ければさらに増える。
持たざる者からは去っていく。借金には利子がつく。
それはきっと天から回りしモノ。金は天下の回りもの
亜儀流野・珠
買い占めとは面倒なことをしてくれる…だが戦争っぽくはあるな!
そして謎解きか…こちらも面倒ではあるが面白い事をしてくれる!
さてこの謎が表すは…これはもうアレだな、金だ!
無くてはならないものではあるが争いを生むんだよな…一か所に固まってたり、誰かが欲を持ったりするとな…。
ともあれ今必要なものだ!さあ出てこい埋蔵金!
…それにしても埋蔵金なんてものをこの目で見られるとはな。どれ程の量なんだろうな?
小烏・安芸
何というかまぁ、まさに今回の窮地を見越したような問いかけやな。まぁ、だからこそこれはウチでも分かる内容や。何せウチらが今置かれとる状況こそがヒントなんやから。
命にも代えがたく、幸福の目安で災いの種。使い道次第で何にも交換できて、今まさに天下を駆け巡っとるもの。
答えは……「金(かね)」や。
盗掘を防ぐいう意味もあるんやろうけれど、この謎かけの歌からして教訓としての意味もあるものなんやろうな。使うべき時にこそ使うようにいう意思のこもったものなんやろ。……なら今がその時や、遠慮なく使わせて貰おうか。
カタラ・プレケス
アドリブ歓迎
……命より重い
……幸にして禍
……呼び水であり逃げ水
………たぶん金?かな~
金が無ければ何も得られず
けれど関わらぬ者もいる
在れば福なり、しかれど厄なり
物にも者にも変わるモノ
富める者はさらに富み
貧する者はより貧する
そして最後は「金は天下の回り物」だと思うから
金であってるよね~?
……分かってはいても目が痛くなるくらいの金色だね~
えっと金貨以外の物もあるかな~?
茶器とかは城ぐらいの値段つくらしいし
あったら幕府も助かるよね~
さあ、頑張って運びだそ~
有栖川・夏介
※アドリブ歓迎
盗掘を防ぐために『謎』を残すとは、神君家康公はなかなかに面白い人ですね。
この謎、私が解いてみせます。
歌われた『謎』を紙に書き出し、その紙をじっとみつめながら思考します。
「命より重く、不幸の元であり変幻自在……」
ふむ、……この問いの答え、わかったような気がします。
ずばり「金」なのではないでしょうか?
「金」として考えれば、すべての事象に当てはまる気がします。
さて、この問いの答えは正しいのでしょうか。
埋蔵金、オレはそんなに金には興味ないから目の当たりにしても感動できるかどうか微妙だな……。
ユース・アルビトラートル
うーん……もっと頭が柔らかければなぁ。言い替えかな?
人命を量るのは比喩だから、益や価値……うん? 拘束性や依存性は人による。幸福追求にも必要で。消費しやす……あぁ、やっぱり?
持てる者、持たざる者。うんうん。それで、統治者が造り天下にて循環、かな……多分これは今まさに求めているモノ、「金銭」かなぁ。財産の争いは一番よく裁くからピンと来たんだ、怖いくらい当て嵌ったね。この歌は少々悲観的だと思うけど。
で、ジャスティーナ。買占められてモノ自体少ない筈だけど、在庫がある所は調べ上げた? ん、じゃあお金持って一緒に行こっか。相手方の信頼には誠実にね。互いにそうあるのが「不幸の元」にしない方法だよ。
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆心情
うーむ、埋蔵金探しに謎解きは付き物とは言え
予想以上に難解ですねー
◆行動
【WIZ】的に【世界知識】で閃きましたよ
答えは『お金』でしょうか?
お金に関する姿勢は人其々ですよねー
過ぎれば刃傷沙汰になることもありますし
江戸っ子の様に天下の周りものと気にせず生きる方もいます
とても寂しんぼうで色々なものに変えられますが
あるからといって必ずしも幸せとは限りません
まぁ、細かい話は良いのです
実は溢れんばかりの大判小判とかこの目で見てみたかったのです
【気合い】を入れて【怪力】で千両箱を大八車で引いて凱旋しますよー
近くに知り合いが居たら見せびらかしましょう
◆補足
他の猟兵さんとの連携、アドリブ歓迎
月宮・ユイ
アドリブ◎
*身に<呪詛>宿す
買占め…対処が難しい手を打ってきましたね
埋蔵金ですか
こんな時ですが、なんだかロマンを感じる言葉です
謎解き:答えは『金』でしょうか。
命より重いと云う人もいる一方、こだわらない人もいる
財はあれば便利ですが、時に災いも呼ぶ
支払いに使えば様々な物に変わり
残念ながら貧富の差はそのまま稼ぎにも影響します
最後のは「金は天下の回り物」かしら
▼発見
凄い、ですね
どこまで予見していたのかはわかりませんが、
未来への一手を残したのですね
●それは天下の回り物
予知と『徳川埋蔵金の地図』に従い江戸近くのとある山中へとやってきた8人の猟兵たち。道中出された謎についての意見を交わしながら猟兵たちは山道を進む。
「命より重いものなんか存在しないと思いきや、エンパイアだと地位とか名誉とかそっち方面なのか? 確かに命を賭ける者いるが」
歌を書き写した紙を眺めながら大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)がそんなことを呟いた。
「おそらくこの謎の答えが私の考えている物ならば命の償いなどにも用いられますからそういう意味でしょう」
その問いに答えたのはクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)だったが他の者もすでにこの謎の答えにたどり着いているのだろう。だからこそ転移と共に埋蔵金を回収しに来たのだ。故に今口に出すのは単なる答え合わせに過ぎない。
「人命を量るのは比喩だから、益や価値……うん? 拘束性や依存性は人による。幸福追求にも必要で。消費しやす……あぁ、やっぱり?」
ユース・アルビトラートル(見据えるもの・f03058)はその小さな身体で宙を飛びながらぶつくさと一人思考を纏める。その隣の有栖川・夏介(白兎の夢はみない・f06470)もじっと歌の書かれた紙をみつめながら思考する。
「それにしても買い占めとは面倒なことをしてくれる…だが戦争っぽくはあるな!」
「買占め……対処が難しい手を打ってきましたね。しかし埋蔵金ですか。こんな時ですが、なんだかロマンを感じる言葉です」
「そうやけど何というかまぁ、まさに今回の窮地を見越したような問いかけやな。まぁ、だからこそこれはウチでも分かる内容や。何せウチらが今置かれとる状況こそがヒントなんやから」
亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)と小烏・安芸(迷子の迷子のくろいとり・f03050)は謎の答えではなく意図について考察し月宮・ユイ(捕喰∞連星・f02933)は埋蔵金へ思いをはせる。確かに現状は相手方の買い占めによりこちらの軍は動きが制限されている。しかしかつて神君家康公が有事の為にと遺したと言われる埋蔵金を使えば急場をしのぐことはできる。そしてその埋蔵金を隠す問いかけもまた現状を表していた。
真に求める者たちの前に現れる埋蔵金。猟兵たちが探していたのはそんな物だった。
「これに関する姿勢は人其々ですよねー」
「そうだね~」
などとのんきに一団の最後尾を歩くスライムの黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)とカタラ・プレケス(夜騙る終末の鴉・f07768)もこの謎の答えにはたどり着いている。
「お、あれではないか!?」
麗刃が見つけたのは岩の間に隠された人一人が通れるであろう大きさの扉。しかしそこに鍵穴などはなくただ歌が刻まれるのみ。
それは時に命より重いもの。
しかし縛られぬ人もいる。
幸いの物差しにして不幸の元。
万物に変わり変幻自在。
持てる者の元にはより多く。
持たざる者からは去っていく。
それはきっと天から回りしモノ。
それは予知にあった歌を同一の物。つまりここが埋蔵金の隠し場所なのだろう。
「ん? しかしどうやってこの扉を開ければいいのだ?」
「おそらくは音声認識の術式でもかけてあるのでしょう。つまり謎の答えを言えばいいのです」
「よし、普段なら勉強もできないし常識もないわたしに回答はできないが、今日のわたしは生真面目組なのだ。すぱっと答えてみせよう!」
麗刃は気合を入れて扉と向き合う。
「さてこの謎が表すは……これはもうアレだな。無くてはならないものではあるが争いを生むんだよな……一か所に固まってたり、誰かが欲を持ったりするとな……」
珠はなにか苦い思い出があるかのように謎の答えを想起する。
「命にも代えがたく、幸福の目安で災いの種。使い道次第で何にも交換できて、今まさに天下を駆け巡っとるもの」
「命より重く、不幸の元であり変幻自在……」
「命より重いと云う人もいる一方、こだわらない人もいる。財はあれば便利ですが、時に災いも呼ぶ。支払いに使えば様々な物に変わり。残念ながら貧富の差はそのまま稼ぎにも影響します」
安芸、夏介、ユイの三人もまた自身の考えを口にする。
「金が無ければ何も得られず。けれど関わらぬ者もいる。在れば福なり、しかれど厄なり。物にも者にも変わるモノ。富める者はさらに富み。貧する者はより貧する」
「過ぎれば刃傷沙汰になることもありますし。江戸っ子の様に天下の周りものと気にせず生きる方もいます。それはとても寂しんぼうで色々なものに変えられますがあるからといって必ずしも幸せとは限りません」
カタラとミコも想いを紡ぐ。
「持てる者、持たざる者。うんうん。それで、統治者が造り天下にて循環、かな……多分これは今まさに求めているモノかなぁ。財産の争いは一番よく裁くからピンと来たんだ、怖いくらい当て嵌ったね。この歌は少々悲観的だと思うけど」
「ええ、そうかもしれません。ではこの歌の答え合わせといきましょう」
ユースの謎についての考察、そしてクネウスが歌に対する考察を語る。
「それは時に命より重いもの。時に賠償金など命の贖いにも用いられる。
しかし縛られぬ人もいる。資本主義や貨幣経済でなければただの紙に過ぎない。
幸いの物差しにして不幸の元。幸福度の指標ですが、詐欺師や強盗を招く遠因にもなります。
万物に変わり変幻自在。お金で買うことで何にでも交換できます。
持てる者の元にはより多く。銀行などに預ければさらに増える。
持たざる者からは去っていく。仕方ありませんが借金には利子がつくのです」
「正解はカネ! カネは天下の回り物という奴なのだ!カネない人から去ってくくだりは悲しい事山のごとしだけど」
麗刃の口から『金』という単語が発せられると同時に閉じられた門が音を立てて開いていく。
「そして昔から埋蔵金を見つけた時はこう叫ぶのだ。開けサンマ!!」
「そこは開けゴマではないですか?」
こうして猟兵たちは謎を解き埋蔵金の隠された洞窟へと足を踏み入れる。
そこにあったのは金銀財宝、大判小判、茶器や刀剣も数多く所狭しと並べられている。視界に飛び込む金、金、金。その圧倒的なまでの財宝の数々が徳川埋蔵金の全容であった。
「おぉ~お宝がいっぱいなのだ」
「早急に回収して軍備に充てるとしましょう。できれば単価の高い茶器や金などがおすすめです」
「わかったぞ!」
麗刃とクネウスは軍備の備えを得るため周囲の小判を回収していく。
「……それにしても埋蔵金なんてものをこの目で見られるとはな。どれ程の量なんだろうな?」
「……分かってはいても目が痛くなるくらいの金色だね~」
珠とタカラの二人は視界を埋め尽くす財宝に圧倒されつつも金目の物を探す。
「えっと金貨以外の物もあるかな~? 茶器とかは城ぐらいの値段つくらしいし。あったら幕府も助かるよね~」
「そうだな! 俺たちは茶器を探すとしよう」
この世界、この時代において茶器はまさに富の象徴。カタラの言う通り城が立つ値段がついてもおかしくはない。
「さあ、頑張って運びだそ~」
二人は一攫千金を目指しそんな茶器を探し始める。
「……」
問いには正解したが目の前に広がる宝の山に心を動かされない者もいた。夏介は価値こそわかるがなぜ人々がそんなにも金銭を求めるのかがわからなかった。否、正確には金というモノに興味がなかった。
「で、ジャスティーナ。買占められてモノ自体少ない筈だけど、在庫がある所は調べ上げた? ん、じゃあお金持って一緒に行こっか。相手方の信頼には誠実にね。互いにそうあるのが『不幸の元』にしない方法だよ」
そんな中ユースは秘書たる死霊ジャスティーナを呼び出し周辺の問屋を探らせていた。資金を見つけるのも大事だがそれが本来の目的ではない。目的はその先、物資の調達にある。
「お金っていうのはね、わかりやすい対価なんだ。好きか嫌いかはともかく今は必要な人がいる。それでいいんじゃないかな」
「そうだな。オレもできる限り集めるとしよう。在庫の場所をオレにも教えてくれ」
ユースと夏介は先を見据え行動を開始する。
「凄い、ですね。どこまで予見していたのかはわかりませんが、神君家康公は未来への一手を残したのですね」
「盗掘を防ぐいう意味もあるんやろうけれど、この謎かけの歌からして教訓としての意味もあるものなんやろうな。使うべき時にこそ使うようにいう意思のこもったものなんやろ。……なら今がその時や、遠慮なく使わせて貰おうか」
「まぁ、細かい話は良いのです。実は溢れんばかりの大判小判とかこの目で見てみたかったのです」
家康公の残した埋蔵金の意味に感動するユイと安芸だったがその隣でミコがのほほんと埋蔵金事態に感動する。
「さー皆さん運び出しましょー」
ミコは気合を入れてそこら辺に転がっていた大八車に大判小判のぎっしり詰まった千両箱を積み上げてせっせとそれを運んでいく。ユイと安芸もまた大八車にめぼしい財宝を積み上げる。
こうして猟兵たちが謎を解き、持ち出すことができた財宝は『日野富子』の買い占めに抵抗するには十分すぎる量だった。相手が値段を吊り上げるのであればそれを超える資金力で押しつぶすまで。
―――金は天下の回り物。回り回って天を助ける。
大成功
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