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レイト・クリスマス

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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「クリスマス楽しかったねー」
 マフラーに鼻先を埋めながら笑う女性。その隣を歩く同年代の女性もそだねーと気の抜けた返事をする。ささやかなパーティで見た、贈り物のマフラーを嬉しそうに抱える彼女の新たな一面を反芻する女性は、はっと己の返事の上の空さを恥じた。
 そんなごく平凡でありふれた光景を引き裂くように、突如として悲鳴があがった。
「なにあれ……! 怪人!?」
 巨大なクリスマスケーキの形をした怪人の放つべとべとの生クリームから逃れるように、手を取り合って逃げる彼女たちを近くのビルから見下ろす影がひとつ。

「君たちはサンタさんに会ったことはあるかい? 私はないのだよ。一度会ってみたかったけど、もう子どもじゃないし無理なのかなぁ……って最近は思い始めているのだよ」
 気の抜けた指先で愛用のデバイスをぼけぼけと操作しながら、マカ・ブランシェ(真白き地を往け・f02899)は予知した内容を猟兵達へ伝える。心はまだクリスマスに置いてきたままなのか、デバイスの画面の上を滑る指先はサンタクロースと綴っているようだ。
「場所はキマイラフューチャー。大暴れしているのは売れ残ったクリスマスケーキの怪人なのだよ。見た目は可愛いけど、クリームを飛ばしたりロウソクで燃やしたりしてくるから気をつけて戦って欲しいのだよ」
 クリスマスケーキって今更……とざわつく猟兵達に、マカも頷く。
「きっと私と同じくクリスマスに魅力されているのだよ。けど、もうすぐ新年だからね。切り替えは大事なのさ。サクッと倒して欲しいのだよ」
 マカはデバイスでケーキを切るジェスチャーをしながら説明する。クリスマスケーキの怪人を操っている黒幕も予知しており、怪人がやられるとどこからともなく「おのれー!」という感じで飛び出してくるだろうから、そちらもボコボコっとやっつけて欲しい、と。
「怪人と黒幕を倒したあとは、思い切って遊ぼう。たまには息抜きだって大事なのだよ。皆も知っている通り、キマイラフューチャーは街の壁を叩くと場所によって色んなものが出てくるからね、友達を呼んでファッションショーをしてもいいし、おやつを並べてパーティやお茶会をしてもいいのだよ」
 そうそう、クリスマスパーティとかね……マカはため息混じりに呟くと、猟兵達を送り込む準備に入ったのだった。


Mai
 こんにちは、Maiです。
 クリスマスにあったいい事や悪かった事、それらを叩きつけて怪人をやっつけてください。

 プレイングはタイミングによりますが、数名ずつまとめてリプレイをお返しする可能性があります。ソロがいいんだ!という方は【ソロ希望】などをプレイングの冒頭にご記入ください。
(特定の方・チームでの参加の場合はその方々のみでおまとめします)

 マカは【第3章】に限り、呼ばれれば顔を出しますが、特に呼ばれなければその辺の壁をコンコンしてひとりでおやつを貪っていると思います。
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第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●助けて、サンタさん!
 雪がつもり、ホログラムで映し出されたキラキラと輝く噴水とのコントラストが美しい広場に設置された大きなクリスマスケーキのモニュメント……否、クリスマスケーキはモニュメントではなく怪人で、雪のように見えたのはその怪人がまき散らした生クリームだった。ところどころタケノコのように生えているのはデコレーションのイチゴだろう。歩きタブレット端末をしながら鼻歌を歌っていたキマイラの若者が、怪人の背中にぼよよん、と当たって弾き飛ばされた。状況を理解した瞬間、悲鳴を上げて逃げる若者。
「どぉしてみんな逃げるんだよぉ~」
 怪人はその背中を見、ぶるぶると体を震わせて泣いた。そりゃ遊びに来た噴水広場で大きなケーキが人を見かけたら手当たり次第に追いかけてくるのだ、誰だって逃げる。先ほどまで広場で遊んでいた人々は、逃げ込んだ建物の中から、ほんのちょっぴりの同情を胸にそうツッコんでいた。
リリーアン・ベル
ちょっとちょっとー、こんなとこにクリームだのイチゴだの置いたら危ないっスよー?
うっ!半額シール!え、え、怪人さん、あんたまさか…泣いてるんスか……?
そ、そんな捨てられた子犬のような目で見ないで欲しいっス……
さすがの自分も売れ残ったケーキなんてちょっとかわいそうだとは思うっスけど!
でもみんなの平和を守るのが自分の使命なんっス!
ここは心を鬼にするっスよ!せめて痛みを知らずに安らかに逝くが良いっス!
UC【スカイステッパー】で10段ジャンプするっスよ!
そして空高くからバラックスクラップ製の両手剣でズバーっとケーキ入刀っス!
こう、サンタさんとトナカイの間を切り裂くようにズバーっと!
今の自分、鬼っスから!


ニルズヘッグ・ニヴルヘイム
あァ、ううん――余剰は出るものだがな。にしても何というか、哀れな奴だ……。
とはいえ仕事は仕事である。今年のクリスマスは終わったのだ。もれなく過去に帰ってもらおう。

【リザレクト・オブリビオン】で応戦しよう。死霊騎士の剣で切ってやれば、入刀もされなかった無念も少しは晴れるかもわからん。食ってはやれんが。
これを使っている間は動けんから、周囲の連中か、さもなくば召喚した騎士と蛇竜に守ってもらいたい。
……しっかり守れよ、死霊ども。貴様らはともかく、私は生クリームまみれになるのはごめんだ。


春原・菜桜
クリスマス、とってもたのしいよね!
キラキラのイルミネーション、おいしいケーキにプレゼント。
きっと、あんなに楽しいのはたくさん楽しみに待ったからだと思うんだよ。
だから、ケーキの怪人さんはちょっとかわいそうだけど倒すよ!
クリスマスは、また来年、楽しもうね!

鈴蘭の嵐で攻撃
踊るように鈴蘭の花びらを飛ばし攻撃します



「ちょっとちょっとー、こんなとこにクリームだのイチゴだの置いたら危ないっスよー?」
 リリーアン・ベル(ドラゴニアンのスクラップビルダー・f10817)が、クリームやイチゴの山をひょいひょいっと軽快に飛び越えて売れ残ったクリスマスのケーキ怪人の背後に現れる。べしょべしょと広場のど真ん中で泣いていた怪人は、リリーアンの声にぱぁっと空気を明るくして振り返る。
「うっ! 半額シール!」
 その怪人の正面姿に、ででーんと貼りつけられた購買欲をそそる赤と黄のポップでキャッチーなシールを発見し、リリーアンは胸を押さえた。さすがの自分も売れ残ったケーキなんてちょっとかわいそうだとは思う、けれどそんな捨てられた子犬のような目で見ないで欲しい。そう思ったのは彼女だけではなかった。
「あァ、ううん――余剰は出るものだがな。にしても何というか、哀れな奴だ……」
 ニルズヘッグ・ニヴルヘイム(世界竜・f01811)も灰燼の髪をかきあげながらため息をつく。ふたりの前には、いまだふるふるぼたぼたとクリームを地面にこぼす捨てられた子犬のように見えなくもない怪人。とはいえ仕事は仕事である。
「クリスマス、とってもたのしいよね!」
 キラキラのイルミネーション、おいしいケーキにプレゼント。春原・菜桜(オラトリオのシンフォニア・f02921)は、両手を胸にそっとあててクリスマスの情景を回想する。髪に咲いた桜のように紅潮した頬が、彼女の胸に宿る楽しい思い出の数々を物語っていた。
「きっと、あんなに楽しいのはたくさん楽しみに待ったからだと思うんだよ」
「そうだな。今年のクリスマスは終わったのだ。もれなく過去に帰ってもらおう」
 楽しみに待ち続けた日々も、売れ残った過去も。すべて今と未来のクリスマスのために。
「ここは心を鬼にするっスよ! せめて痛みを知らずに安らかに逝くが良いっス!」
 みんなの平和を守るのが自分の使命だと、リリーアンもスクラップを組み合わせて作った両手剣を構える。

「みんな、僕のケーキのマジパンにしちゃうんだからぁ~!」
 怪人のスポンジケーキのふかふかボディがリリーアンを捕らえようとぐいーんと伸びた。速さが自慢のリリーアンは地面を蹴ると怪人の手をするりとかわす。そのままスカイステッパーで怪人の頭上まで飛びあがり、バラックスクラップ製の両手剣を思いっきり振り下ろした。
「ケーキ入刀っス!」
 ぼにょにょん。リリーアンの一撃はケーキ怪人のボディに弾かれてしまう。見た目に反して意外と弾力があるようだ。
「君も僕をいじめるのぉ~?!」
「うおっ!?」
 リリーアンを捕らえようと伸ばされていた両手からベトベトの生クリームが放たれる。着地したばかりの姿勢の彼女は避けきれないと判断して、せめて顔だけは守ろうと防御の姿勢を取った。
「ケーキの怪人さんはちょっとかわいそうだけど倒すよ!」
 菜桜はオラトリオヴェールに魔力を込めてふわりと風に舞わせた。ほどけるように崩れた布は無数の鈴蘭の花びらの奔流となり、躍るような菜桜の動作に合わせてケーキ怪人の方へ飛びかかり、怪人が放った生クリームを空中でばらばらにした。そのまま勢いを失うことなく鈴蘭の嵐はケーキ怪人に襲い掛かる。どひゃぁ~、と間抜けな声を上げて勢いに押された怪人は箱ごとひっくり返った。
「助かったっス!」
 バク転の要領で体勢を立て直したリリーアンの礼に、菜桜はにこりと笑んで応える。
「……しっかり守れよ、死霊ども」
 ニルズヘッグはリザレクト・オブリビオンで死霊騎士を呼び出す。怪人がぶるんぶるんと生クリームを周辺に散らかしているのを見て、生クリームまみれになるのはごめんだ、と思ったためだ。こっそりと同じことを菜桜も考えているようで、魔力で呼び戻したオラトリオヴェールに生クリームがついていないか、おそるおそる触れて確認しているようだった。
「今の自分、鬼っスから!」
 もう一撃! 諦めないリリーアンは再び両手剣を構えてケーキ怪人に突撃する。彼女のスカイステッパーに入る動作を合図として、菜桜とニルズヘッグも再び攻撃に転じる。
「クリスマスは、また来年、楽しもうね!」
 菜桜は再びふわりと舞って鈴蘭の嵐でケーキ怪人を攻撃し、ニルズヘッグは召喚した死霊蛇竜をケーキ怪人の腕に噛みつかせ、気を逸らせる。
「入刀もされなかった無念も少しは晴れるかもわからん。食ってはやれんが」
 死霊騎士の剣がケーキ怪人に向かって振り下ろされ……ぽろり、と怪人の頭からサンタさんが落ちた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

誘名・櫻宵
🌸ミモザ(f00333)と
アドリブ歓迎

あらやだ!売れ残ったクリスマスケーキだなんて……ショコラティエのあたしの心を抉ってくるわ!
あのね、ケーキは投げるものじゃないの!
皆で美味しくいただく幸せの結晶なの!

悪いケーキは綺麗にカッティングしてあげるわ
ほらミモザ
行くわよ!行き倒れないようにね
甘くて美味しそうだけどあたし汚れるの嫌いなのよ
残像や見切りでベタベタクリームを躱して
炎の属性と衝撃波を纏わせた斬撃で何度だって斬りこんで綺麗にカットしてあげる
ミモザとも連携していきましょ!
この子に手をだしちゃだめ、とかばい
隙を見つけたら踏み込んで『絶華』を叩き込んだけるわ!

お茶会はレディのお楽しみ、頑張りましょ!


ミモザ・クルセイル
櫻宵さん(f02768)と共に行動

今回は心強いお姉様(女とは限らない)とご一緒です
行き倒れない様頑張ります

ケーキ怪人…食に対する冒涜です
売れ残りも苺の酸味以外は美味しく頂けるのに勿体無い
甘い物は心惹かれますが他者を襲うのは駄目です!
此処は一口サイズに切り分け、いや何でも

技能「ダッシュ」「逃げ足」で敵の攻撃(特に生クリーム)回避を図り
隙間を縫い櫻宵さんの攻撃に合わせる形で「極光の氷華」を打ち込みます
後は、ふかふかボディが伸びた時にワイヤーを絡ませてみましょうか

あっ、売れ残りでも美味しく食べるコツ思いつきました
クリームや苺が少なければ長持ちなのでは!
つまり今後はチョコケーキが正義と謳われる時代に…



「あらやだ! 売れ残ったクリスマスケーキだなんて……ショコラティエのあたしの心を抉ってくるわ!」
 誘名・櫻宵(誘七屠桜・f02768)は桜色の瞳をしぱしぱと瞬かせて、落ちたサンタさんを探している怪人の前に立つ。すらりとしたその姿は角飾りや翼の形状も相まってまるで桜の精のようだ。
「あのね、ケーキは投げるものじゃないの! 皆で美味しくいただく幸せの結晶なの!」
 美しいものとショコラを何よりも愛する櫻宵はご立腹といった様子で、ケーキ怪人にびしびし喝を入れている。その後ろで、一緒に駆け付けたミモザ・クルセイル(倒花・f00333)は両手をぐーっと握りしめて頑張るぞ、と決意を新たにしていた。ぐぅ、とお腹が鳴ったが多分気のせいだろう。
「ケーキ怪人……食に対する冒涜です。甘い物は心惹かれますが他者を襲うのは駄目です!」
 売れ残りも苺の酸味以外は美味しく頂けるのに勿体無い、と握りしめた拳を無意識に口元にあてながらミモザは思う。特にケーキの上に乗ったチョコのおうちなんて、賞味期限はまだまだ先なのだ、余裕で食べられる。苺だって少し傷んだとしてもジャムにしてしまえばいいのだ。
「此処は一口サイズに切り分け、いや何でも」
 あれやこれやとリメイク案を考えている間にどこか別の世界へ飛んでいってしまいそうになったミモザに、ほら行くわよ! と櫻宵が声をかける。心強いお姉様と一緒なのだ、気合を入れて頑張らなければ、とミモザは口元をぐいと拭って武器を構える。ぐぅきゅるる。そう、行き倒れないように。
「君たちに、ケ、ケーキの何が分かるんだよぉ~!」
「わかりますよ! だって私、ケーキが好きですから!」
 ミモザはやたらめったらに飛び散る生クリームを逃げ足でかわす。櫻宵の大威力の一撃に合わせて自らもユーベルコードを放てるように、ポジションは確保しておきたい。けれど生クリームに追い回され、なかなかそれが叶わずにいた。
「好きなら、僕を受け入れてよぉ~!」
 ケーキ怪人の頭部に飾られていたロウソクが燃え上がり、ミモザめがけて赤い炎が放たれる。はっ、と櫻宵が息を飲んだ。
「この子に手をだしちゃだめ!!」
 ぼうっ、炎の玉が一段と明るく燃え上がる。

「櫻宵さん……?」
 振り返ったミモザが見たのは、ロウソクの真っ赤な炎ではなく櫻宵の背中だった。
「お茶会はレディのお楽しみ、頑張りましょ。ね、ミモザ」
 肩越しに振り返った櫻宵はミモザにウインクしてみせる。ロウソクの真っ赤な炎は屠桜に宿った炎に相殺されたようで、幸い櫻宵は大したダメージは受けていないようだ。
 ロウソクの炎を弾かれたケーキ怪人は怒り、スポンジケーキの両手を伸ばしてふたりを捕まえようとする。振り上げられた生クリームまみれの両手を見、甘くて美味しそうだけどあたし汚れるの嫌いなのよね、と櫻宵はため息をついた。
「ミモザ、次で決めるわよ!」
「はい!」
 櫻宵の合図で、ミモザはフック付きワイヤーをスポンジケーキの手に絡め地を蹴り飛びあがる。ぐるり、宙がえりをして高く舞い上がると、幻影のオーロラを怪人の頭上高くに展開した。
「悪いケーキは綺麗にカッティングしてあげるわ! さぁ、桜のように潔く……散りなさい!」
 紅い紅い血桜の刀身を持つ屠桜はあらゆるものを断つ。呪を、魔を、仇を、そして、ケーキも。櫻宵は一気に踏み込みケーキ怪人との間合いを詰めると、空間ごと断ち斬る不可視の剣戟による超高速かつ大威力の一撃を放った。
「冷凍便のお届けです!」
 オーロラのきらめく宙から、大量の切れ味鋭い氷柱を呼び出し、ミモザも一気に畳みかける。何が起こったか理解できずにいるケーキ怪人は、目をぱちくりとさせながら綺麗にカットされていった。 

「あっ、売れ残りでも美味しく食べるコツ思いつきました」
 すとん、と着地したミモザは櫻宵ににこにこと話しかける。櫻宵は広場に飛び散った生クリームやイチゴが消えていくのを確認しながら耳を傾けた。
「クリームや苺が少なければ長持ちなのでは! つまり今後はチョコケーキが正義と謳われる時代に……」
「あらやだ! ショコラに彫刻する要領でケーキをデコレーションすればきっと素敵なチョコケーキが作れるわね!」
 身をかがめた櫻宵と背伸びをしたミモザは、ぱんっ、と小さくハイタッチをして勝利を祝うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●でたぞ! サタンさん(仮)!
「ったくー! なにやってるんだよ使えないなー!」
 ケーキ怪人を倒した猟兵達がほっとするのも束の間、周辺で一番高いビルの上から何者かが名乗りを上げた。
「俺様はパスト様だ! 大悪党だぞー!」
 とうっ! 名乗りを上げたオブリビオンはビルの上から大胆にも飛び降りる。途中でひねりを入れて、シュタッと降り立ちポーズを決めるが、ビルの中に隠れたキマイラ達はもちろん猟兵達も警戒したままなのだ、特に目立つリアクションはなかった。
「おい! もっと大悪党を出迎えるにふさわしい態度があるだろーが!!」
 銛のような武器を振り回し、吠える姿は駄々っ子か悪戯っ子といったところか。
「しゃーねぇな、売れ残ったクリスマスのケーキ怪人がやられちまったみてーだけど、ちょうどハンデってことでいいな!」
 怖れすぎて声も出ねぇみてーだしな、とロングコートを翻し、パストと名乗ったオブリビオンは猟兵達に飛びかかった。
ジルエーデ・セラータ
へぇー、クリスマスケーキの怪人か
俺の弟子が喜びそうな事件――ん? なんだこのガキ
ここは戦場だぞ。子供は家でプリンでも食べてるんだな

……お前が首領なのか? そうか、それなら倒さないとな

まずはガキを【ドラゴニアン・チェイン】で爆破
その後、オーラの鎖を利用して相手の体勢を崩し、
黒炎砲(武器名)で炎弾を放って追撃を加える
(2回攻撃2)

相手が召喚する雑兵どもは
【ウィザード・ミサイル】の火矢や砲撃でまとめて蹴散らしたいところだな
倒すに至らなくとも、弾幕を張って近づかせないようにできたらいいんだが
(属性攻撃1、誘導弾1)

※絡み&アドリブ歓迎



「クリスマスケーキの怪人がいると聞いて来たんだが……」
 ジルエーデ・セラータ(ドラゴニアンの戦場傭兵・f07774)は、弟子の顔を思い浮かべながら広場を歩いて怪人の姿を探していた。土産話を披露しようにも戦うべき怪人がいないのならばしょうがない、コーヒーでも飲んで帰ろうか。そう踵を返したジルエーデの胸に、ぼすん、と何かが飛び込んできた。
「ん? なんだこのガキ」
「ガキじゃねぇ! 俺様は最強最悪大悪党のパスト様だ!!」
 わしっとパストの頭をわしづかみ、胸から引きはがすジルエーデ。ぶんぶん拳を振り回すパストだが、リーチの差は気合では埋まらない。
「ここは戦場だぞ。子供は家でプリンでも食べてるんだな」
「お前こそ分かってるのかよ~俺様がその戦場のボスだぞ~!!」
 自称大悪党パスト様、泣きが入っているように見えるのは気のせいだろうか。目論見が外れ、誰も怖がってくれないのだ……気のせいではないかもしれない。音だけでは状況が掴めず不安なのか、身を隠していたキマイラ達が窓から顔を覗かせる。
「……お前が首領なのか? そうか、それなら倒さないとな」
 ウィザードロッドを構え魔力を高めたジルエーデは、向けられているキマイラ達の動画撮影用タブレット端末と熱い視線に気付き、ため息を小さく零した。

「ボスの力、思い知るがいいぞー! 来い! 俺様の手下どもっ!!」
 パストがコートを翻しながら右手をなぎ払い叫ぶ。その呼び声で召喚された無数の……
「どう見ても雑魚キャラだな」
 もとい、手下達がわらわらと広場を埋め尽くす。全身黒のタイツ姿に頭部のP。思い思いに「パスト様!」「世界征服!」「プリンおいしい!」と敬礼しながら声を上げている姿はどう見ても雑魚だが、数が数だけに威圧感があった。
「し、質より量で押し潰すんだぜ!!」
 ジルエーデと外野のキマイラ達の生ぬるい視線に気付いたパストは、手下達に一斉攻撃を命じる。傭兵魔術士のドラゴニアンは表情を引き締めると、炎を纏わせた魔法の矢を飛びかかってくる手下達へ放った。流石にあの数をすべて倒すのは難しいが、本体を叩く間こちらへ近付けさえさせなければいい。戦場を渡り歩いた経験から導きだした戦術と、殺しすぎると寝覚めが悪くなる、という彼自身の矜持による判断だった。
「目立つんだよ、お前は」
 群がる手下達の合間を縫って、ジルエーデは真っ直ぐにパストを狙いドラゴンオーラを叩き込む。爆破しながら相手に絡みついたオーラは鎖となって、パストとジルエーデを繋いだ。
「なっ……!」
 鎖を引かれ前のめりに体勢を崩すパストに、ジルエーデはさらに魔術で具現化した黒炎砲で炎の弾で追撃を加える。ド派手に大爆発を起こして吹き飛ぶ手下達と、巻き起こるキマイラ達の拍手、シャッター音。これで終わりか、呆気ないなと誰もが思っていたが……。

「俺様を倒すだって? 冗談は身長だけにして欲しいね!」
「パスト様万歳!」
 少し焼け焦げたコートをばさりと翻し、パストは再び武器を構える。彼の周りにわらわらと集結した手下達はそれっぽい陣を展開し、猟兵達を迎え撃つ。

成功 🔵​🔵​🔴​

コトト・スターチス
「どーも、だいあくとーお兄さん。今からクリスマスが待ち遠しいコトトですっ!」
名乗りは基本とうすいほんに書いてあったのでちゃんといいました!
でも、みなさんにめいわくをかけるならゆるせませんっ
がんばって戦います!

ことなまっ☆で生中継しながら、メイスでだいあくとーさんの銛を受けとめます
そしてそのまま、ヒーラーに伝わる超つよいメイスの一撃をがつんとおみまいします!(気絶攻撃)
「視聴者のお兄ちゃん!ぼくにちからをかしてっ!」
人形が出てきたら、ちょっとのダメージは防具で受けて、コメントでさらにパワーアップしたメイスをフルスイング!
時間稼ぎはさせません!
「これが辻ヒーラーのパワーです!反省してくださいっ!」



「あっ! あの子動画サイトで見たことある……!」
 ビルの中に隠れて戦況を見守っていたキマイラ達の中から声が上がる。彼が指さす先をなんだなんだと辿ったキマイラ達とパストの手下達の視線の先にいたのは、広場に駆けつけたばかりの可愛らしい猟兵だった。
「どーも、だいあくとーお兄さん。今からクリスマスが待ち遠しいコトトですっ!」
 両手でハートマークを作る可愛らしいポーズで名乗りを上げたコトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)。広場に到着してすぐに彼女が召喚した黒猫型のドローンは、動画撮影と配信を同時に行うもののようで、キマイラ達の手元にある通信端末の中で小さな彼女が同じように名乗りをあげていた。
「なんだよお前! 俺様より目立つなよな!」
「基本的な礼儀作法ですよ。名乗りは基本ってうすいほんにも書いてましたっ!」
 ぷん! と怒るポーズを取るコトト。うすいほんの5文字にざわつくキマイラ達と生中継の画面上に流れる字幕。全年齢対象なのでご安心ください。
「今からクリスマスなんて待ってたら、大人になっちまうだろーがっ!」
 周囲の動画撮影をしていた通信端末が自分よりコトトの方へ向いていることに怒ったパストは、手下達を飛び越え彼女めがけて武器を振り下ろす。
「視聴者のお兄ちゃん! ぼくにちからをかしてっ!」
 メイスを構えて黒猫のドローンに語り掛けるコトト。その姿に胸を打たれたキマイラ達が動かす指よりも早く画面上を覆い尽くす応援のコメントに、毎秒増え続ける再生数。それらの応援が注がれたコトトの装備はぐんぐんとパワーアップしていく。
「みなさんにめいわくをかけるならゆるせませんっ」
 ガツンといってやれー! 動画に溢れるコメントの嵐の通り、超つよいメイスの一撃がパストの銛を防ぐ。衝撃でカラフルな星や猫の形をした雲のエフェクトが飛び出した。かわいい。
「くそっ、俺様より小さいくせに!」
 勢いを削がれコトトの目の前によろよろと落ちるパスト。こちらはこちらでちかちかと点滅する星が頭の周りを回っている……パスト本人にしか見えてないけれど。
「俺様は逃げるから、後は任せたぞ! 俺様ちゃん人形!」
 流石に猟兵の目の前で無防備によろけているのはマズい、と気づいたパストが巨大な自分をモチーフにしたぬいぐるみを召喚する。逃げる時間稼ぎ用に呼び出されたぬいぐるみはパストを庇うようにコトトとの間に立ち塞がり銛を振るうが……
「これが辻ヒーラーのパワーです! 反省してくださいっ!」
 コトトは動画のコメントによって強化された防具でぬいぐるみからの攻撃を受け止め、そのままさらにパワーアップしたメイスを全力で叩きこんだ。
「なんて気持ちのいいフルスイングなんだ……」
 ひときわ大きな星や猫のエフェクトが飛び散る広場を見、キマイラ達は感嘆のため息を漏らし、動画にはコメントを、コトトへは拍手を送る。
「時間稼ぎはさせません!」
 ぬいぐるみと共に広場に転がるだいあくとーパストに、コトトは可愛らしくポーズを決めてそう宣言した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロア・ネコンティ
【共闘・アドリブOK】
【SPD】わざと怒らせる

クリスマスは楽しいのにイタズラで売れ残りケーキ怪人なんて出して悲しい気持ちにさせちゃダメですよ。というわけでパスタなんとかさん(=パスト)は狩ります!

中継されてるみたいなので、脚を傷めない高さから光の精霊魔法を振りまきつつキラキラと派手に登場。みんな観てますかー?ピースピース☆

パンチなんとかさん(=パスト)の攻撃は【鋼糸】の【敵を盾にする】とかで全力回避。ひょいひょい避けてさらにイライラさせましょう。

あれ?パンツ一丁さん(=パスト)怒った?怒った?怒ってない……わけないですよね!【クチナワ】を氷属性で召喚しパスト・フォーサイスさんを締め上げます!


ミモザ・クルセイル
貴方が怪人さんを使い捨てした方ですね…?
ケーキの恨みは果たさせて頂きます!
まだ人形が動けそうならワイヤーで絡めとり『敵を盾にする』へ流用。
相手の連続攻撃は捕まえた人形盾に、回避を狙えそうならダッシュを、難しければ武器受けorオーラ防御の技能で軽減を図ります
食べ物を雑に扱った報いは食べ物で受けて下さい!
ユーベルコード『生チョコ大作戦』を使用しお仕置き兼
敵の攻撃の封印を図ります。上手く命中したら更に鋼糸で縛って、零距離射撃をバンカーで打ち込んで…
さあ味方の猟兵さん、今です!彼にとどめを!



「まったく……。クリスマスは楽しいのにイタズラで売れ残りケーキ怪人なんて出して、悲しい気持ちにさせちゃダメですよ」
 キマイラ達から向けられる動画撮影用通信端末に語りかけて同意を求めながら、ロア・ネコンティ(泥棒ねこ・f05423)は、広場の隅に置かれていた陽気な象のモニュメントの上から「みんな観てますかー?」とピース☆を繰り出す。光の精霊魔法でキラキラを演出しながら、とぅっ、としなやかに飛び降りる、いつもよりもかっこよくクールにキマった登場シーン。華麗に着地した先にあったのは、立ち上がりかけたパストの顔だった。
「むぎゅ!」
「あっ、勢いあまって踏んじゃいました」
 いいな……。そんな呟きが漏れる観衆の間を割って、ミモザ・クルセイル(倒花・f00333)が再び広場に駆け付けた。売れ残ったクリスマスのケーキ怪人との戦闘後、エネルギー切れで行き倒れていた彼女だったが、猟兵のプライドやらなんやかんやを支えにして再び立ち上がったのだ。
「貴方が怪人さんを使い捨てした方ですね……?」
「そうですよ! ケーキ怪人やここにいる皆さんに酷いことをしたのは、この……パスタなんとかさんです!」
 踏まれた顔を押さえて呻くパストを指さし、ロアは煽った。大悪党を名乗るこのオブリビオンはどうやら短慮であると分析した彼は、わざと怒らせることで攻撃の精度を落とし隙を生もうと考えたのだ。
「ケーキの恨みは果たさせて頂きます!」
 フック付きワイヤーをちゃり……と鳴らすミモザからも怒りを感じ取り、ロアは本能的に後ろへ飛び退りふたりから距離を取る。パストの後方で命令を待っている手下達も少し後退したようだった。
「はっ、あんな雑魚雑魚の雑魚の恨みなんか、怖くねーんだよっ!」
「あれ? パンチなんとかさん直々に攻撃するんですか? 何のための分身なんでしょうか?」
 銛を振り回す体勢に入ったパストを無視するポーズを取りながら、観衆達に語りかけるロア。そっちがその気なら、とパストは隣に控えていた巨大パスト君ぬいぐるみに命令しようとして……
「な、なんで猟兵の味方してんだよ俺様ちゃん人形!」
「目には目を、歯には歯を、悪党にはぬいぐるみです……!」
 ミモザのワイヤーで絡めとられ、哀れ巨大パスト君人形は猟兵達の盾となっていた。キマイラ達の間から聞こえる押し殺した笑い声に、わずかにしか残っていなかった冷静さを失ったパストは銛をでたらめに振り回しミモザとロアめがけて突撃する。自分と同じ戦闘スタイルに設定していたぬいぐるみに怒涛の連続攻撃を叩きこみバラバラにしたところで、ユーベルコード『生チョコ大作戦』の準備を完了していたミモザと目が合った。
「食べ物を雑に扱った報いは食べ物で受けて下さい!」
 彼女が放つ沸騰したお湯と苦いチョコレートの奔流を真正面から受けるパストは、再び銛を振り回してそれらを弾こうとするが、追って放たれた上手く泡立たなかった生クリームに足を取られて派手にすっ転んだ。パストの上に飛び乗ったミモザは零距離で南瓜色のパイルバンカーを打ち込むと、跳躍しその場から離れる。
「さあロアさん、今です!」
「……は、はい!」
 ミモザの徹底的な猛攻撃に、一瞬呆気に取られていたロアは気を取り直して武器を構える。
「ここまでやられて、パンツ一丁さん怒ってない……わけないですよね!」
「ったりめーだろ!」
 パストの怒り心頭っぷりに満足げに笑むと、ロアは蛇の群れを召喚した。対象の怒りを喰らうそれらの群れから水属性の大蛇をパストめがけて飛ばす。ぎりぎりと締め上げる大蛇に必死に抵抗しながら、パストが叫んだ。
「ちっくしょーー! 俺様は、パ・ス・ト様だ!!」
 知ってますよ。そう胸中で返事をしながら、まだ叫ぶ余力があるのか……、と猟兵達は気を引き締めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

モッチ・モチ
【ブットバース】で参加デス

ちっちゃいボク?悪いことしちゃ、めー!デスヨ?

持ってきた和菓子セットからいちご大福を取り出し食べましょー。ユーベルコード【流儀変化・戦闘弾力形態】に!
お仕置きデス♪
雑魚キャラを弾力で吹っ飛ばし、ちっちゃいパストくんに集中攻撃しちゃいましょー!

ユーミさん、転助さんナイス♪
仲間の援護には応えないとデスヨネ♪


犬憑・転助
【ブットバース】で参加

俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだってかぎ分けるぜ

着物姿で進みつつ
おいおい、ガキを斬れってのか?

敵の奇襲や発見は超嗅覚で感知し、仲間に知らせる

戦闘時は二刀流

雑魚が一斉に攻めてきた時は<殺気>を解き放って一瞬でも足止めして機を作る

俺はキナ臭い場所が解るのよ、来ると思ったぜ(かばったり避けたり敵の弱点ついたり)

戦いが膠着したら、頭脳派な旅団の仲間の指示に従う。またはやろうとしてる作戦をフォローする
(コロ助が苦労するのは望むところです。苦労人ポジション希望)

自分の世界(出身は侍エンパイア)との違いにはいちいち感心

俺はコロ助じゃねー! てん助だ!

アドリブ歓迎、他PCと絡み希望


化野・那由他
【ブットバース】で参加します。

大悪党のパンツ一丁さん……なんてインパクトのある名前なの……!
旅団の皆と力を合わせて戦います。
ユーベルコード『叢原火』を使用。重厚な奇書の頁を開き、【呪詛】を放つ鬼火を幾つも浮遊させます。
犬憑さんの分析に注意しつつ、敵の動きをよく見て炎の【属性攻撃】として鬼火の【範囲攻撃】、【援護射撃】で雑魚を蹴散らしつつ、アハティアラさんが罠を張るなら攻撃と挑発で上手くいくよう【おびき寄せ】て見ましょうか。
最後は【全力魔法】でパンツ、じゃなくパストさんに鬼火を集中させます。
クリスマスの……皆の思い出を台無しにしようとするなら、呪われても仕方ないわね。

※アドリブ歓迎です。


ユーミ・アハティアラ
我ら【ブットバース】が悪党を成敗よー。
大悪党では正義の美少女に勝てぬと知れ―。

事前に[迷彩]でコソコソしつつ[罠使い]の技術で足元にロープを張る程度の簡単な罠をいくつか設置。
準備できたらいざアタック。注意を向けるために名乗りも忘れずにね。
その後反撃で押されてるふりをしつつ罠地帯へ誘導。
素直に引っかかれば万々歳、見破られるのも計算のうち。
調子乗りやすそうな相手だから、見え見えの罠でも見破ったら油断して隙ができそうだからね。
その慢心が貴様の敗因だー、ってなるといいな。

うまいこと敵に隙ができればチームみんなでタコ殴り。



「ちっくしょお……この俺様が押されてるだと……?!」
 ボスの弱った姿にうろたえる手下達を背に、パストは銛を支えに力を振り絞りなんとか倒れずに踏みとどまっていた。広場に駆け付けた猟兵達をぐるりと見まわし、この人数ならまだ勝てる、そうパストが考えた時だった。
「大悪党のパンツ一丁さん……なんてインパクトのある名前なの……!」
 先ほどまでの戦闘の様子を聞いていたのだろう、化野・那由他(書物のヤドリガミ・f01201)が感嘆の声をあげた。ぱちくりと瞬く綺麗な瞳が、それが皮肉などではなく本心からくる言葉なのだと物語っている。
「だから、俺様はパス……」
「だーっ! 那由他、煽るのはユーミの役割だって!」
「煽る……?」
 きょとんと首を傾げる那由他の後ろで頭を抱える犬憑・転助(孤狼の侍・f06830)。
「袋小路の方に罠張って、煽って誘い込んで引っ掛けるっつー計画がだな……」
「コロ助、それ以上はいけない」
「俺はコロ助じゃねー! てん助だ!」
「ぬあーっはっは、聞くのだパーカッション。我ら【ブットバース】が悪党を成敗よー」
 何か聞いてはいけない単語が出たのを覆い隠すように、ついでに転助のツッコミも華麗にスルーしてファンキーな虎の像の後ろからユーミ・アハティアラ(バーチャル咎人・f02282)がにゅっと現れる。先ほどまで別チームの猟兵達が戦っている間、事前に姿を隠して足首の高さにロープを張る程度の簡単な罠を広場の隅っこの方にいくつか設置していたユーミは、工作がパストに見破られないように名乗りを上げて気を逸らしていた。大丈夫だ、この大悪党全然気づいてない。
「大悪党では正義の美少女に勝てぬと知れ―」
「誰がパーカッションだ!!」
 残り少ない体力をツッコミにぶっこむパストはどうやら計画ぽろり発言に気付いていない様子で、怒りに任せて手下達を呼び寄せ一斉にユーミを質より量で押し潰せと命じた。押し寄せる手下達の群れの進行方向を超嗅覚で感知した転助は、日本刀と妖刀を構え集団の前に躍り出、ユーミをその場から逃がす。
「俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだってかぎ分けるぜ」
 にやり、と悪そうな顔で笑って殺気を放ち、転助は手下達の足を竦ませる。
「お前らなに突っ立ってんだよ! 戦えよっ!!」
 パストの怒号で我に返り襲い掛かる手下達に、転助は戦闘態勢は崩さず肩をすくめた。
「おいおい、ガキを斬れってのか?」
「なるほど、それが煽りなのね!」
 ひょっこり、転助の後ろまで移動していた那由他が両手を合わせる。合点が行った喜びの表情のまま、彼女の本体である重厚な奇書の頁を開き、ふつふつと朗誦しはじめる。
「昔々の話でございます。京の都に仏道に反する悪僧がおりました」
 物語が進むにつれ、空白の頁の目立つ書物から呪詛を放つ鬼火が現れ、那由他の周囲を囲っていく。煽りって規模じゃねーなというツッコミは飲み込み、転助は手下達の動向をかぎ分け那由他に伝え、彼女は転助をサポートする形で次々と手下達を倒していく。
「クリスマスの……皆の思い出を台無しにしようとするなら、呪われても仕方ないわね」
 那由他が零した呟きに、何となくそちらを見られずこくこくと激しく頷き同意するしかない転助なのだった。

「くっ、まだ追ってくるのか……たすけてー」
 転助と那由他の攻撃を掻い潜り追ってくる手下達に、ユーミは歯噛みした……ふりをした。彼女は逃げているのではなく、罠を張っている広場の一角……木に囲まれた袋小路に敵を誘導しているのだ。転助達はパストにバレないように適度に手下達を倒し、ギリギリまで足止めした後パストを通す。ユーミは手下達と離れすぎないように調整しながら逃げ、パストが足止めを突破したのを見計らって袋小路に飛びこんだ。
 そこで待ち構えているのは罠だけではない。
「ユーミさん、ナイス♪ 転助さんと那由他さんもナイスナイス♪」
 駆けこんできたユーミとその後ろの様子を見、計画通りであることを確認したモッチ・モチ(ボス専門バスター・f09023)は、ベンチに腰掛けたまま持ってきた和菓子セットからいちご大福を次々口に放り込む。ユーベルコード【流儀変化・戦闘弾力形態】により、待機している間に食べ続けたいちご大福の量と質に応じて全身の細胞の弾力も大幅アップ、戦闘力もそれはもうマッシマシ状態である。最後のひとつを口に入れたところで、モッチが空になった器から視線を上げると、目前に数名の手下達とパストが迫っていた。
「ちっちゃいボク? 悪いことしちゃ、めー! デスヨ?」
 焦ることなくもぐもぐしているモッチの前で、張られた罠にひっかかり雪崩れを起こす手下達。ギリギリで危険を察知したパストは跳躍してそれを回避、手下達の山の上に華麗に着地すると、
「こーーんなの、誰が引っかかるんだよ! ばっかにしてくれるよなぁ~っ!!」
 ここ一番のドヤ顔で高笑いした。
「こういう時、何て言うんデショウカ?」
「その慢心が貴様の敗因だー」
「さあ、仲間の援護に応えマショウネ♪」
 モッチはベンチから立ち上がると膝に落ちていたいちご大福の粉をぱんぱんと払い落す。ようやく手下達を一掃し駆けつけた転助と那由他に手を上げて合図をすると、パストめがけて飛びかかった。挟み撃ちの形で猟兵達からの一斉攻撃を予測したパストは、銛をでたらめに振り回して応戦しようとしたが、ユーミが放った拘束具に体の自由と銛を絡めとられ動きを封じられる。
「お仕置きだぞ」
「お仕置きです……!」
「お、お仕置きだぜ!」
「お仕置きデス♪」
 那由他の鬼火と転助の二刀流に併せ、にっこりと笑うモッチの超強力な弾力パンチに弾き飛ばされたパンツさん、もといパストは、哀れそのまま帰らぬ星となったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『レッツ☆キマイラ流パーティー!』

POW   :    おいしいものを食べるぞー!!(壁から出てきた食べ物を食べる)

SPD   :    インスタント・ファッションショー(壁から出てきた衣服で遊ぶ)

WIZ   :    キマイラリゾートを満喫(リラックスしたり、キマイラと遊んだりする)

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●そして平和は守られて……
 猟兵達の戦いを生中継したりしながら見守っていたキマイラ達が、ひとりひとりとビルの外へ出、やがて広場は元の活気を取り戻した。
「ねえねえ、セルフィーしよ? 拡散したりしないから!」
「さっきの、ばーんってやつどうやったの?」
 ある猟兵達はキマイラの若者に囲まれて質問攻めにあい、またある猟兵達はついでに息抜きでもしていこうか、と周辺の地図を見て目的地を探す。
 服やスイーツ、飲み物もこの街では自由に手に入る。決められた場所でこんこんっと壁を叩くだけでいい。こだわりがあれば店舗を見て回り、買い物をすることも可能だ。
「また変な怪人が現れたら、倒しにきてね!」
 きらきらと目を輝かせるキマイラ達の夢を壊さない程度に、自由に。猟兵達は街へ繰り出した。
ジルエーデ・セラータ
【POW?】
ふぅ、子供の相手は疲れるな。

……あー、グリモア猟兵の、マカだっけ?
暇ならちょっと相談したいことがあってさ、付き合ってくれないか?
菓子でも食べながらな。俺も甘いものは嫌いじゃないし。

知り合い(弟子)にクリスマス辺りが誕生日の奴がいて、
そいつと予定があったんだけど、忙しくて約束を果たせなくてな。
まさに遅れたクリスマス兼誕生日ってことで
お詫びになにかプレゼントをあげようと思ってるんだが、
マカみたいな年代の女って、なにをプレゼントされたら喜ぶかな?
答えにくかったら、マカ個人が貰ったとしたら喜ぶものでもいいんだが。
……どう思う?

※アドリブ歓迎



「ふぅ、子供の相手は疲れるな」
 キマイラのちびっこ達にサインをねだられ黙々と署名をしていたジルエーデ・セラータ(ドラゴニアンの戦場傭兵・f07774)は、首筋を揉みながらため息をついた。パストの次は現地のちびっこ達と子供づくしの仕事を終え、そろそろ静かに過ごしたくなったジルエーデは広場の入り口で周辺の地図を見ていた猟兵に声をかける。
「……あー、グリモア猟兵の、マカだっけ?」
「いかにも、私がマカ・ブランシェなのだよ。今日は要請に応じてくれて助かったのだよ、君は非常に」
 放っておくとひとりで喋り続けそうなマカをやんわりと手で制し、ジルエーデは地図を覗き込むと近くにカフェがないか探し始めた。
「暇ならちょっと相談したいことがあってさ、付き合ってくれないか? 甘いものでも食べながらな」
 断る理由はないのだよ、とマカはにっこり笑んで頷く。

 広場から少し歩いたところにある、深煎りのコーヒーが自慢のカフェに入るジルエーデとマカ。ここなら先ほどの騒動の影響も殆どなく、声をかけられることもなさそうだ。店内の壁をノックして山のように取りだした色とりどりのマカロンをにこにこと抱えるマカの向かいに座り、ジルエーデは店長オススメのコーヒーの香りを楽しみながら相談事を切り出すタイミングを伺っていた。
「実は……知り合いにクリスマス辺りが誕生日の奴がいて、そいつと予定があったんだけど、忙しくて約束を果たせなくてな」
「ふむ。どんなタイミングでも事件が予知された限りは戦いに行く……猟兵の宿命なのだよ」
 うんうんと話を聞きながら皿いっぱいのマカロンを次々に口へ運ぶマカ。ジルエーデもそこからゆっくりとマカロンをつまみながら、一度にたくさん食べて大丈夫なんだろうか……と目の前の猟兵の手の動きを見守っていた。
「まさに遅れたクリスマス兼誕生日ってことで、お詫びになにかプレゼントをあげようと思ってるんだが」
「私と近い年代の子か……話を聞くにジルエーデ君の弟子か生徒のようだから、本なんていいのではないかな?」
 師匠から贈られたものならば、どんなものでもそれから学ぼうとしたり意味を見出すだろう。一理あるかと考えたジルエーデは、どんな本にするかと思案を始める。その姿にふふっと笑ってマカはコーヒーカップを置いた。
「送りたい相手のことを考えながら本棚を見れば、おのずと本の方から語りかけてくるのだよ」
「確かに本屋に行って探した方がいいか」
 ジルエーデもコーヒーを飲み干しカップを置く。店を出る支度をしながら、もうひとつマカに質問をした。
「今の言葉はお前の師匠とかの言葉か?」
「この間読んだ本に書いてあったのだよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

コトト・スターチス
猟兵のみなさんと、お兄ちゃんたちの応援でみごとだいあくとーをたおせましたっ!
ありがとうございますっ、またみてくださいにゃーっ!

さてとっ、ことなまっ☆の配信もおわりましたし、ここからは現場にいたみなさんと交流します!
(WIZ・コミュ力使用、アドリブ歓迎です)

あくしゅ会をしたり、いっしょに写真をとったりします!
「応援してくれてありがとうございますにゃーっ! ときどきこのサイトで生放送しますので、ぜひみにきてくださいねっ!」
お兄ちゃんたちの応援が怪人たちをたおせる力になることを伝えて、たくさんの方にみてもらえるようにしたいです
これからも辻ヒーラーとして、いろんな世界を癒せるようにがんばりますっ!



「猟兵のみなさんと、お兄ちゃんたちの応援でみごとだいあくとーをたおせましたっ! ありがとうございますっ、またみてくださいにゃーっ!」
 黒猫型の生放送用ドローンに向かって、広場に集まっていたキマイラ達と手を振るコトト・スターチス(バーチャルネット辻ヒーラー・f04869)。配信終了間際に、コトトはくるんと回って猫のポーズを取った。画面の向こうの視聴者達のコメントが、この決めポーズのために一斉に自重されることを彼女は知っている。幸せな気持ちでドローンをしまうと、背後で人垣を作っていたキマイラ達に駆け寄った。
「ことなまっ☆の配信もおわりましたし、これからしばらくみなさんといっしょに過ごしたいと思います!」
 ねっ、とコトトが笑いかけると、最前列でデジタルカメラを抱いて緊張気味に彼女を見ていたキマイラの少女の顔がほころぶ。一緒に写真を撮りたいという少女に応え、コトトはカメラを預かると少女と肩を並べてセルフィーの要領で撮影をした。その様子を見た他のキマイラ達も行儀よく並んで思い思いに握手やサイン、写真撮影を依頼していく。
「怪人をやっつけてくれてありがとう。でも怖くないのかい?」
「こわいときもありますよっ! でも、みなさんの応援のおかげでコトトは戦えるんです。それに猟兵のなかまもいますからねっ!」
「私も猟兵になれたら、コトトちゃんを助けられるのに……」
「応援もいっしょに戦うことと同じですよっ!」
 ひとりひとりの呼びかけに答えながら、笑顔を振りまくコトト。話し終わった相手にはとあるサイトのアドレスを共有し、生放送の宣伝を欠かさない。彼女は、視聴者……とりわけ『お兄ちゃん』達の応援によってその力を増すのだ、様々な世界を癒したいという彼女の辻ヒーラーとしての願いを叶えるためには、重要な活動だ。
「ときどきこのサイトで生放送しますので、ぜひみにきてくださいねっ!」
「戦う姿以外も見られる?」
「はい! コトトはゲーム実況もだいすきなんですよっ!」
 差し入れにと渡された黒猫のぬいぐるみを受け取って、コトトは差出人の名前入りのサインを返す。
「MMORPGでもヒーラーをしてるんだよね。噂に聞いたことあるよ~」
「ゲームでも現実でも、これからも辻ヒーラーとして、いろんな世界を癒せるようにがんばりますっ!」
 コトトとキマイラ達の活発な交流の時間は、皆を笑顔にしながら緩やかに過ぎていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロア・ネコンティ
【アドリブ歓迎】
【SPD】服で遊ぶ

パンジャンドラムさん(=パスト)を倒したので、コンコンして出る服で遊んでみましょう。

この世界は耳や尻尾が生えててもOKな服がいっぱいあるから、ケットシーの僕でも着倒れが出来ますね。でもただの服じゃつまらないから…

コンコンコン、爪の生えたブーツ。
コンコンコン、爪の生えた手袋。
コンコンコン、サソリの付け尻尾。
コンコンコン、コウモリの羽付きコート。
コンコンコン、あったり無かったりな2本のツノ。
コンコンコン、最後に……カッコイイたてがみ!

マンティコア風キマイラファッション完成です!
マカ・ブランシェさんも、ほかのキマイラさん達も誘ってスマホで撮影です。ピースピース☆



「さーて、遊んで遊んで遊びつくしてしまいましょうか。パンジャンドラムさんも無事倒せましたし!」
 おそらくパストのことを言っているのだろう、ロア・ネコンティ(泥棒ねこ・f05423)はきょろきょろとキマイラ達の服装を見回しながら嬉しそうに呟く。特におしゃれ好きなキマイラ達が集まる場所だったのだろうか、広場から離れて路地に入っても、元々生えている体の部位なのか服やアクセサリーで盛っている部位なのかの判別がつかない、見ているだけで楽しいファッションがあふれていた。
「この世界は耳や尻尾が生えててもOKな服がいっぱいあるから、ケットシーの僕でも着倒れが出来ますね」
 自身の身を包む、絵本から飛び出してきたような魔法使いのような服を見ながらロアは思案する。ここまで体にも見た目にもしっくりくる衣装を見つけるのはなかなか大変だった。次に衣装替えをする時はキマイラフューチャーに探しに来ようと頭の片隅に刻むと、ロアは試しに近くの壁をコンコンしてみる。ころん、と飛び出したのはサソリの付け尻尾。
「でもただの服じゃつまらないから……」
 それを見たロアは、閃いた。せっかくならいつもとは違った趣で、盛れるだけ盛ってファッションショーをしよう。ついでにキマイラ達と写真撮影もできれば楽しいかも!
「まずは、爪の生えたブーツと手袋ですね」
 キマイラ達に聞きこみ、目的の衣装が出る壁を探す。コンコンコン、ころん、ころん。ブーツと手袋、ついでに2本のちょっといかつい付けツノを順調に入手したロアは、ふとコートが出て来るという壁の前で猟兵を見つけた。
「これはこれはマカさんじゃないですか」 
「おや、君もトライアル中かい? 特盛りって感じのかっこうをしているのだよ」
 壁の前でノックしようか思案していたマカの隣で、ロアが壁をノックする。ころんと飛び出したコウモリの羽飾りの付いたコートを羽織ると、ロアはマカに探しているアクセサリーの出る壁の場所を尋ねた。
「たてがみなら……1ブロック向こうの壁から出るんじゃないかな? でも一体何を目指しているのだね?」
「ふっふっふ、全て揃ってからのお楽しみです!」

 そうして黄金に輝く立派なたてがみを入手したロアが、全てのアイテムを装着した時。彼の変身を見守っていたマカや周囲のキマイラ達の間から歓声があがった。
「マジすっげぇ! 特盛りじゃん!」
「なになに、マンティコア?」
「ワイルドでかっこいいのだよ!」
 ピースピース☆と皆でポーズを決めて、愛用のスマートフォンでロアはマカやその場にいたキマイラ達との記念撮影を楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

化野・那由他
パンドラボックスさん、だったかしら……も倒したことだし、この世界を満喫しましょうか。みんな楽しそうで私この世界好きなのよね。
というわけで、コンコンガチャパーティ開幕よ!(指で狐の形を作りながら。コンコンだけに)。
壁を叩き、出てきた料理をテーブルに並べて、パーティを開催。キマイラの皆さんと味わいます。
マカさんもご一緒に如何でしょう。
「これはお寿司ね」
ワサビに気をつけてと注意しながら自分が辛さに口を押さえたり。
色んな料理がテーブルに並ぶといいですね。
「ターキーが出てきたわ!」
もしクリスマス定番の料理や、ケーキが出てきたりしたら、ちょっとだけクリスマスの雰囲気に浸ります。

※アドリブ歓迎です。


ミモザ・クルセイル
【POW】美味しい物を食べる

はっ、またもや行き倒れる所でした!セーフ!
怪人も味方の皆様のおかげで無事討伐できましたし、行き倒れる前に
キマイラの皆さんと美味しい食べ物を味わいましょう

ここのお作法はまず、「壁をコンコンする」でしたっけ?
何か出てくるかはお楽しみ…(近くの壁を軽くノックしてみる)

コンコン:これは果物?
コンコン:あっ、焼き立てのパン!
コンコン:ミルクティーが!!
(以下アドリブ・絡み等歓迎)

こんなに食べられるなんて幸せです!
「礼儀作法」を使いながら街の方と会話を図って
今の流行やおすすめスポットを聞いてみます
「歌唱」で一緒に歌ったりも出来るでしょうか?
また皆さんとお会いできる日を楽しみに



「はっ、またもや行き倒れる所でした!」
 セーフ! と勢いよく起き上がったのは、戦闘後、気力が切れたのか再びへにゃりと道端に倒れていたミモザ・クルセイル(倒花・f00333)。記憶の糸を辿りながら周囲の様子を見、無事怪人を討伐できたことを確認して安堵の息を吐くと、ミモザは立ち上がり服の埃を払う。再び行き倒れる前に、美味しい食べ物を……できれば現地のキマイラ達とわいわい楽しく一緒に味わおうと歩きだした。
「ここのお作法はまず、「壁をコンコンする」でしたっけ?」
「そうだよ、こうやって……コンコン!」
 礼儀正しくにこにこと問うミモザに、キマイラの少女が実演してみせる。食べごろの果物がころんころんと飛び出しミモザの手の中にこんもりと納まった。
「こ、こんなに食べていいのでしょうか?」
「もちろん、お腹いっぱい好きなものを好きなだけ食べていいんだよ!」
 僕のオススメはこっちの壁だよ、と少女の隣でミモザを見ていた少年が彼女を導く。
「何が出てくるかお楽しみ……?」
「そうだよ! 色んなものを次々食べられるんだ!」
 ワクワクと、未だ見たことのない食べ物やなじみ深いお気に入りの食べ物との偶然の出会いなどに胸を躍らせながら、ミモザはリズミカルに壁をノックした。焼きたてのパン、ミルクティー、花の形のクッキーに、ドレスのようなハムとレタスが綺麗なサンドイッチ。次々と彼女が取りだす食べ物を、キマイラの少年と少女が近くのテーブルに並べていく。
「わあ……こんなに食べられるなんて幸せです!」
「こういうの、打ち上げパーティっていうんだよね? さっき、君と同じ質問をしてきた猟兵さんにここの場所を伝えたから、もしかしたら一緒にパーティが出来るかも……」
 キマイラの少年が椅子に座りながら、通路の向こうを見た時だった。
「みんな楽しそうで、私この世界好きなのよね」
 少年の背後に、ほわっと笑んだ化野・那由他(書物のヤドリガミ・f01201)が現れる。きょわっと驚き悲鳴を上げた少年は、そっちから来るとは思わなくて驚いただけで別に怖いとかじゃなくてっとかなんとか言いながら那由他の方を振り返る。
「パンドラボックスさん、だったかしら……も倒したことだし、この世界を満喫しましょうか」
 特に少年の動向を気にする様子のない那由他に、ほっと胸をなでおろす少女。その横では焼きたてのパンが冷めないうちにと食べ始めているミモザが、
「パンドラボックスさんじゃなくて……あれ、誰だったっけ?」
 と首を傾げていた。
「というわけで、コンコンガチャパーティ開幕よ!」
 まだ配膳するスペースがあるわよ、と那由他は壁の前に立ち、両手の中指と薬指を親指にくっつけた。
「おや、狐なのだよ」
「そう、コンコンだけに」
 通りがかったマカに、ご一緒にいかが、と声をかける那由他。いいね、と頷いたマカは同じく両手で狐の形を作って応じた。そっちのつもりじゃなかったんだけどまあいいか、と気にしないことにした那由他は狐の鼻先で壁をコンコン、と叩いた。
「これはなあに?」
「これはお寿司ね」
 赤身のきれいなマグロのお寿司をテーブルに並べて、那由他は少年に説明する。稲荷寿司が出るまで粘ろうかと思ったが、さすがに食べきれないと勿体ないのでやめておいた。
「ワサビという香辛料が入っているから、辛いのが苦手な人は気をつけてね」
「私にもひとつください! ……那由他さん、どうかしたんですか?」
「なんでも……ないのよ……」
 言った傍から強烈なワサビにあたってしまった那由他。きゅーっと眉間にしわを寄せて耐える姿に、動揺しながらも好奇心の抑えられないミモザはおそるおそる寿司を口に運ぶ。
「美味しいです!」
 セーフ! 食べ物の神様はいっぱい食べる彼女がお気に入りのようだ。

 その後、通りがかりのキマイラ達を輪に加えて歌ったり流行のファッションや娯楽の話を聞いている間に食べるものは足りなくなり、再び那由他が壁をコンコンした時に。
「あら、ターキーと人型のクッキーが出てきたわ!」
「ジンジャークッキーまで出て来ちゃって、まるでクリスマスパーティみたいですね」
「クリスマスパーティ!」
 がたっと前のめりになったマカと、それをコロコロと笑ってたしなめるキマイラ達の姿を見て、那由他とミモザは顔を見合わせて笑うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月25日


挿絵イラスト