●欲望の町
―――ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。
肉の繊維が切れていく音が響く、声にならぬ悲鳴が、絶望に濡れた瞳が、たまらなく愛おしいのだ。刺して、折って、剥いで、刺して、折って、剥いで、刺して折って剥いで刺して刺して刺して刺して、既に光が灯っていない瞳に写るのは、愛しい彼女の血で化粧をする一つの影であった。
とあるビルの最上階、締め切った部屋の中で何も理解出来ていないまま連れ去られた女性がその命を散らす。そして今日もまた一人、何も知らぬ女性がその部屋に入って行く。
●グリモアベース
「さて、そろそろ始めますか。先ずは皆さん集まって頂きありがとうございます」
スーツ姿にトレンチコート、サングラスを掛けた男…芦屋・晴久は中折れ帽子を胸元に当てて一礼をする。挨拶を口にしながら帽子を被り直し説明の態勢になるのであった。
今回の予知の現場はUDCアースにある繁華街。その内容は同じ様相をしたオブリビオンと思われる少女達がウェイトレス姿の女性の手を引きながら路地裏の暗闇に消えていくというもの。そしてこの街では現在、若い女性の行方不明者が続出しているらしい。OLやキャバクラ嬢、その中には学生も居るらしいとのこと。
「この案件で捜索願を出されていた女性を今回の予知で確認致しました。今回依頼したいのはこの行方不明事件の終息、並びに背後で動いているオブリビオンの撃破をお願いしたく」
今回の予知で確認出来たのは女性の行方不明事件、被害者は誰一人帰ってきておらず音沙汰も無い。同じ様相をした少女達に連れ込まれる被害者と思われし女性の姿。
先ずは街にて情報を集めてほしい。一帯にはファミリーレストランやコンビニ、個人経営の居酒屋等飲食店を主に様々な店が立ち並んでいる。又、少し外れた区画には看板の無いビル群も多く点在しているだろう。繁華街に住まう者達だ、素行が良くない者も居る、調べ方は猟兵達の判断に任せよう。これだけ街中でも騒がれている事件だ、場所、何時、誰が、その他些細な事でも糸口となる情報はある筈。
「それでは皆さん、怪我の無い様祈っております。宜しくお願い致しますね?」
皮肉か純粋な心配なのか、晴久は判断しかねる声音で猟兵達を送りだす言葉を発しながら転移ゲートを開くのであった。
グラサンマン
初めましてグラサンマンと申します。初シナリオです、緊張しますね。やばい緊張します。
今回はオーソドックスな冒険、集団戦、ボス戦となります、街中で騒がれている行方不明事件、先ずは情報収集をして奴らの根城を探しましょう。皆さんの素敵なプレイングお待ちしております。
第1章 冒険
『歓楽街の探索』
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POW : 柄の悪い強面な男達に聞き込む
SPD : 酔っ払い達に聞き込む
WIZ : ホストやキャバ嬢達に聞き込む
👑11
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ヴィヴィアン・ランナーウェイ
アドリブ・連携歓迎
POW
さて、情報収集ですわね。
古来より、情報とは自分の足で稼ぐもの。それはこの私も例外ではありませんわ。
そうね、どうせならこの街であからさまに怪しそうな方々にお話を聞くとしましょう。
失礼します、最近の失踪事件に関して何かご存知でなくて?
●威厳を込めて、かつやんわりと話を聞きますわ。まあ、普通であれば私のような小娘を相手にするとは思いませんが。
必要があれば、多少のお金は積みましょう。
今、この時は人命が最優先。金に糸目をつけている場合ではありませんわ。
いざとなれば鍛え上げた●逃げ足でその場から逃げさればいいのですし。
出来るだけ、詳しく話を聞ければいいのですが。
「古来より情報とは自分の足で稼ぐもの。それはこの私も例外ではありませんわ」
煌びやかに輝くネオン管に興味を示しながらもその目的、行方不明事件についての聞き込みをする為にヴィヴィアン・ランナーウェイ(光速の悪役令嬢・f19488)は夜の街を歩いていた。
「失礼します、最近の失踪事件に関して何かご存知でなくて?」
「あ?いきなりなんだおめぇ…失踪事件だぁ?」
ヴィヴィアンが声を掛けたのは居酒屋の前でガードレールに腰掛け煙草を吹かせていた男。清潔な姿とは決して言えず、寄れたワイシャツに据わった目は怪しい風貌を際立たせていた。平時ならば見た事も無い娘の聞き込みなぞ無視するか追い払っているだろう、しかし今起こっている失踪事件…しかも目の前の娘はニュースで出ている被害者達とそう変わらなそうな見た目をしている。この街に居る様な出で立ちもあり訝しさもあったが面倒そうに口を開いた。
「ご存知も何もそこらのニュースで取り上てんだろ、わけぇ女がここ一か月位で次々と居なくなってんだよ、誰も彼も居なくなる様な原因は持って無かっただかで」
「えぇ、そこまでは私も存じ上げています、ですがそれだけでは情報は足りないのでここまで出向いたまで、どんな細かい事でも良いので教えては頂けないでしょうか」
男の目が更に怪訝な表情となってヴィヴィアンを見る。その真剣な目に少しばかり目を逸らしてもうこれ以上付き合ってられるかとガードレールから立ち上がると同時、彼女がそれを制するように言葉を発する。
「もし何か情報を頂けたのならば謝礼も支払いますわ、先ずはこれだけ…そしてその中身に寄っては追加分も」
予め用意していた封筒からUDCアースの紙幣を覗かせながら。男に差し出していく。男はどうしてそこまで…と更に疑惑籠った目で封筒とヴィヴィアンを見ると。
「今この時、また誰が連れ去られているかもわかりません。時間は有限であり人命は最優先されるもの、金に糸目をつけている場合ではありませんもの。それで、どうでしょう?知らないのであれば私は次を当たりますのでこれで」
返ってきたのは目的では無く信念、その返答に男は封筒を受け取り諦めたように呟く。
「俺の知り合いも行方不明の中の一人に居やがる、そいつぁ俺が見た限り行方不明になる理由なんて無かったんだ。居なくなるちっとばかし前、最近出来た友達とビルの集会所に集まってなんだかの話を聞きに行くだとか言ってたな。俺が知ってんのはそれぐらいだ」
なんだかの内容までは覚えていないとまで聞くとヴィヴィアンは男に礼を言ってその場を後にした。
理由も無く失踪、そして最近出来た友達、集会所に話を聞きに行くとはなんの話だろうか。聞き込めた内容は一つ一つは決して大きい物では無い、だがこれからの調査の指針の一つにはなるだろう。
自慢の脚力を持って光速の猟兵は次なる聞き込みと情報の共有の為に夜の街を駆けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
カマル・アザリー
【WIZ】
なるほど、女性を狙う物騒な事件ですねぇ。早急に解決を図りたいところです
もしかしたら行方不明者の友人や仕事の同僚の方がいるかもしれません。外国から来た観光客のフリをしてそこを重点的に洗い出してみましょう。最後に会った日時、場所だけでも分かればその現場に赴いて待ち伏せも出来るでしょう。
ハイ、スミマセン。ココデハ、ヒトガキエルホラースポットトキイテヤッテキマシタ。ナニカシッテマスカ?……よし、バッチリです!多分ですけど!
波狼・拓哉
いやっはー捜索だー!…しかし女性だけとは。年齢はあんまり関係ない感じかな。まあ、いいや。事件捜索してれば自ずと分かるだろうし。
それじゃあ、何か闇家業してそうな柄の悪そうなおにーさん達に話でも聞きに行こうか。キャバクラ嬢も襲われてるなら彼らの飯の種も狙われてることもあるだろうしね。後、アングラの方が話通じやすいし。
適当に情報収集してそういう事務所を探して、アポ取って何軒か回ってみよう。そういう闇家業的な奴なら猟兵とかの話も少なからず知ってるだろうし匂わせる感じでコミュ力、言いくるめ使って話聞いて行こうか。後はまあ、彼らが犯人ではないのは知ってる的なムーブで。面子あるだろうし。
(アドリブ絡み歓迎)
「なるほど、女性を狙う物騒な事件ですねぇ。早急に解決を図りたいところです」
「事件捜索していれば分かる事だろうけど女性だけとは。年齢はあんまり関係ない感じかな。ま、いいか、今回は宜しくねカマルさん」
カマル・アザリー(永遠の月・f16590)と波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)の二人はビルが建ち並ぶ中の一角にあるファミリーレストランで今後の動きについて話し合いをしていた。
「はい、よろしくお願いします先輩!それでこれからどうしましょう?聞き込みをするにしてもこれだけ人が居ると誰にすれば良いのか迷いますね…」
「うーん、考えはあるんだ。カマルさんの言う通りこれだけの人の中で有用な情報を持つ人っていうのもそう多くは無いと思う、時間も無限にある訳じゃないからね、ここは詳しそうな人種に当たりをつけて絞っていこう」
コップに入ったジュースをストローで吸いながらカマルは拓哉の言葉の続きを待つ。
「絞る…ですか?知ってそうな人、被害者の友人や仕事の同僚とかです?」
「そう、その通り。ここに来るまでに行き交う人達を見てたんだけど」
並んでいるビルは昼にも拘わらずブラインドが閉め切っていたりとで中の様子が分かりにくくなっていた、ビルに出入りしている者達も踏まえて考えるとそこは表の世界では見られない闇稼業の者達の事務所なのではないかと拓哉は予想していた。
「なるほど!そのヤミカギョーの方々なら噂になってる事件についても何か知ってるのかもしれません!」
「ちょっ!声もうちょっと落として…!そ、そうだね、被害者の中にはキャバクラの嬢も何人か居たらしいし何も知らない調べてないってのは無いと思うんだ、面子にも関わるし」
ファミレスでの作戦会議が終わり、二人は外に出る。改めて相談をした二人は標的であるビルに向かうのであった。
●
目的のビルへ到着し外から様子を伺っているとスーツ姿で身なりもしっかりしている人物が出てきた。二人は顔を合わせ頷くと各々の役割を果たす為に動き始める。
「オオット!!!ヨイトコロニ!!!スイマセン!スイマセン!!」
男が横から掛けられた大声に反応して見てみると、異国の服装を身に纏った少女が話しかけてきていることに気づいた。
「ハイ、スミマセン。ココデハ、ヒトガキエルホラースポットトキイテヤッテキマシタ。ナニカシッテマスカ?」
たどたどしい話し方に違和感を覚えつつもついインパクトに圧され足を止めてしまった。そこにすかさず死角から接近していた拓哉が話に加わる。
「おっと、こんなところに居たのか。スイマセン、この子の友達が最近連絡とれてなくて…」
逃がさない様に男を囲み話をする態勢を整える、単純ながらも背格好と巧みな連携で場をこちら側に持っていく事に成功する。
狙いの通り男は闇稼業を行っている一員でキャバクラを複数店任されているそう。カマルがとぼけた振りをして起点を作り拓哉が流れに乗って聞き出す、男と別れた後二人は手に入れた情報を纏める。
曰く、失踪した嬢達に悩み等は無いように見えた。最近になってある集会に参加していると聞いた。それは話を聞いていると元気になってやる気が出てくる物、自分に正直になれて気持ちがさっぱりする、周りの参加者は女性しか居なかった。
「なにか怪しさが凄いですねーこれだけ聞くと」
「そうだね、さて、一発目であそこ迄聞けたのは良かった。次にも繋がったしね」
男から聞き出した連絡先に電話をしてアポが取れた事を確認すると二人は休憩を終え次の調査へと向かうのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
へぇ、行方不明、事件、か…まぁ、此処(UDCアース)なら、よくあるよ、ね…まぁ、依頼、だし?斬れる、なら、何でも良い、よ…今回は、人型か、な?人型だと、良い、な…
【七血人】来い…またか、って?まただ、よ…情報収集、だ、よ…良いから、行って、来い…ん?御愉しみ?…働きを、見て、考える、よ…
私は、キャバクラでも、行ってみようか、な…?(同性愛者はかく語りき)
ふふふ…愉しめる、と、良い、な………
「へぇ、行方不明、事件、か…まぁ、此処なら、よくあるよ、ね…」
死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)は妖艶な笑みを浮かべながら人気の無い廃ビルから夜の街を見下ろす。
「まぁ、依頼、だし?斬れる、なら、何でも良い、よ…今回は、人型か、な?人型だと、良い、な…」
何処に語り掛けている訳では無く、ただ自身の思考を口にする彼女は今回の依頼内容自体に思う事は特に無かった。愉しければ善も悪も無くただあるがままに享楽を求める謡はこの事件の裏に居るであろうモノを斬れるから調査にも大人しく参加しているのである。
「調査…あまり気が、乗らない、な。だから、こうしよう」
ゆっくりと部屋の中心へと歩いて止まり目を瞑り紡ぐのだ。
「血ヲ撒キ散ラセ、闇ノ住人ヨ我ガ友ヨ、来リテ己等ガ殺意ヲ解キ放テ」
「―――来い、【七血人】」
周囲に喚ばれるは七体の霊、彼女の友であり実力者達である。しかし今回は…又は今回も彼等はその実力を発揮するのではなく斥候として情報収集の為に喚ばれたのだ。
「またか、って?まただ、よ…情報収集、だ、よ…良いから、行って、来い…ん?御愉しみ?…働きを、見て、考える、よ…」
心なしか渋々とした友達を見送り謡は一人思考する。
「私は、キャバクラでも、行ってみようか、な…?」
そう、ただ気の向くままに愉しみながら夜道を歩いていく。
「ふふふ…愉しめる、と、良い、な………」
ふと零した言葉に嬢が反応すると謡は人差し指を唇に当てて応える。
「ない、しょ…」
歪な力を感じるビルがあるという情報を得るのはこの後暫く経ってからの事であった。
成功
🔵🔵🔴
ヴィリヤ・カヤラ
【WIZ】
早速聞き込みだね。
キャバクラ?ホスト?
えっと、スマホで検索っと……
夜に働いてる人達だね、
見つけられたらその辺りの人から聞いてみようかな。
被害も出てるみたいだし。
路地で噂話とかしててくれると早いんだけど、
『聞き耳』立てながら歩いて話を聞けそうな人が見付かったら、
警戒されても困るから笑顔で、
噂でも良いんだけど突然いなくなった人が
どこかに行く予定だったり、誰かと待ち合わせしてたりって
話は聞いたこと無いかな?
って、感じで聞いてみようかな。
理由を聞かれたら知り合いに頼まれて調べてるって
言って話してくれると良いな。
話が聞けたら適当に流して次に行くね、
お店に入る気は無いしね。
連携・アドリブ歓迎
「早速聞き込みだね。キャバクラ?ホスト?なんだろう…」
ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は手に持っているスマホで検索すると得心したように頷いた。
(夜に働いてる人達だね、見つけられたらその辺りの人から聞いてみようかな。)
事前情報で被害者の中にキャバクラ嬢が居ると聞いていたヴィリヤはそこを重点的に聞き込みをしてみようと人気も疎らになった路地を進んでいく。誰かが噂してないか聞き耳を立てながら歩いていくと、ふと気になる会話が耳に入ってきた。
“…………また居なくなったらしい”
“しかもそれって……”
足を止めて会話を聞こうとするがヴィリヤの位置だと全てを聞き取るには難しい、少し考えた後、意を決して二人に声を掛けることにした。
「突然ごめんなさい、ちょっと今の話で聞きたい事があるのだけど聞いても良いかな?」
突然現れた女性に驚きつつも応対の姿勢に入る男達、しかし当たり前というべきかその顔には怪訝そうな表情が浮かんでいた。二人の様子を察したヴィリヤは少し慌てて考えていた事情を口にする。
「最近この街で行方不明事件が続いているって聞いてそれを知り合いに頼まれて調べてるんだよ、何か噂とかでも良いから知ってたら教えて欲しいな」
完全に信用した訳でも無さそうだったが、ヴィリヤが見た目若く容姿も整っている女性と見て事件の被害者を連想させたのかぽつぽつと話し始める。
一つ、知っている行方不明者は二人、どちらもキャバクラ嬢で仲は良かったらしい。二つ、ここ最近二人同時に早退し仕事も遅刻が多くなっていたと事件の後に判明していたとの事。
ヴィリヤは話してくれた男達に礼を言ってその場を去る。何やら最後の方に店に来ないかとも言われた気がするがこれ以上聞ける事も無さそうだったので流しておいた。
「知ってる事は話してくれたみたいだし良いかな、お店に入る気は無いしね」
時間も限られているし、と心の中で呟きながらヴィリヤ・カヤラは夜の路地の中に消えていく、次なる情報を求め月の光を避けるように。
成功
🔵🔵🔴
弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です
【POW】
こう言うのは常日頃から押しの強い人が情報を持ってる物と相場が決まってます、ちょっと人気の無い路地裏などに聞き込み行ってきますね
すみません、ちょっと良いですか?(今まさに柄の悪い男達が喧嘩の真っ最中の所に割り行って聞き込み開始します)
最近の行方不明事件について聞きたい事があるんです
どうしても犯人を見つけ次第捻り潰したくて……
最後の目撃情報とか何処其処へ行くとかの情報でも良いんです、後は足で探してみます
教えては貰えませんか?
……、無視しないで貰えませんかね?(左目を見開いて【魔見の玉】と、【負ケジ乃腕】を見せ付けつつ【白嵐玉椿】を抜きながら)
剣堂・御空
俺…じゃなくて私の出番ですね。女性には優しい人はよくいますから、相手の話を詳しく聞いていきましょう。
そうですね。酔っぱらいから聞いてみましょう。酔っぱらいは度胸がありますから、事件を近くで見た可能性があります。
繁華街を歩いて探します。道端に酔いつぶれてる人がいると思うので水を差し上げて話を聞いていきます。作り話で情報収集のネタを作ります。
「実は最近、私の友達のミナコさん(架空の人物)がこの街で行方不明になっておりまして…多くの方々から情報を集めているのです。何かご存知ではありませんか??」
ミナコさんの特徴は金髪でポニーテールのオッドアイの小さな子にしましょう。
何か見つかればよいのですが…
●銀花の場合
(こう言うのは常日頃から押しの強い人が情報を持ってる物と相場が決まってます。狙うは人気の無い路地裏に居るような人達ですね)
早々に聞き込みの対象を決めた弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は行き交う人の波を抜けて暗く人の少ない裏通りへと足を運ぶ。
事件が事件だ、ニュースで流れている情報より多く持ちうるのはアングラの、裏の人間だろうと予測を立てて奥まで進んでいく。そうして暫く歩いていると突如遠くから何かに激突した様な音と叫んでいる声僅かに聞こえてくる、当たりですね……と一人ごちて銀花が音の方へと向かうと二人の柄の悪い男が取っ組み合いの喧嘩をしている所であった。
“テメェのせいでよぉ!!どうしてくれんだぁ!?アァンッ!?”
“ぐほっ!?なんなんだよ!俺は悪くねぇ!!俺は行くなって止めたのに勝手に行きやがったんだ!!”
お互い頭に血が昇っている様で近くまで寄ってきている銀花に気づかず殴りあっている、理由は分からないが男の発言の一部が気になり聞き込みを開始しようと間に割って入る。
「最近の行方不明事件について聞きたい事があるんです」
“どうしてもっと強く止めなかったんだ!”
「どうしても犯人を見つけ次第捻り潰したくて……」
“知るかよ!ならテメェが行けばよかったんだ!”
「最後の目撃情報とか何処其処へ行くとかの情報でも良いんです、後は足で探してみます。教えては貰えませんか?」
“テメェ……沈めや!!”
無視されているのか捨て置かれているのか、銀花の言葉が尽く空振りに終わる、ほんの少しムッとした銀花は左目の魔見の玉を見開き白嵐玉椿の刀身をちらつかせ威圧する。ここでようやく銀花の方へと向き直り対峙するのであった……
●御空の場合
(俺…じゃなくて私の出番ですね)
剣堂・御空(猟兵騙しの黒礼装・f17701)は自身の容姿、所作についてよく理解している。その様に育てられたから当たり前なのだから、そしてそれに嫌気が差して家を出て猟兵となったのだ。しかしこの場面、リスクはあれど見目麗しい女性に優しくしてくれる男性が多く存在するのも事実。これを利用しない手は無いと御空は繁華街を歩きながら何か知ってそうな人を探していく。
「あれは……」
暫く路地を歩いていると電信柱にもたれかかって俯いている男を発見する、近寄ってみると猛烈なアルコールの匂いが鼻につく、このままにして置くのも気が引けた御空は持っていたミネラルウォーターの蓋を開けて声を掛ける。
“んあ?なんらぁ?”
「こんな所で寝ていたら体調を崩してしまいますよ、このお水をどうぞ」
辛うじて話は聞ける状態だったのでこのまま何か聞いてみようと会話を続行させる。
「お話は出来そうですね……少し宜しいでしょうか?」
“おーぅ、なんれも聞け〜!”
「では遠慮無く。実は最近、私の友達のミナコさんがこの街で行方不明になっておりまして…多くの方々から情報を集めているのです。何かご存知ではありませんか?何か事件があったり些細な事でも良いのです」
勿論ミナコさんというのは架空の人物である、消えた友人を探しているという最もな理由に真実味を持たせる為に外見の特徴を混じえて男に話していく、酔っている者から正確な情報が手に入るのかと思われるだろうが逆を言えば疑わせずに口を開かせる事も出来るのだ、手に入れた情報は後で此方で精査すれば良い。
こうして御空と泥酔男の会話という端から見たら珍妙な光景は続くのであった。
●聞き込みの終わり
泥酔男への聞き込みを終えた御空が情報の共有の為に集合地点へと歩いていると路地裏へ入る道から血で汚れている銀花が出てきた。
「え?び、弥久さん!?大丈夫ですか!?」
駆け寄り声を掛けると銀花も御空に気づく。
「あ、剣堂さん。大丈夫ですよ、これは返り血なので、剣堂さんも集合場所へ?」
なんて事ない口調で話す銀花に呆気に取られながらもなんとなく事情を察知して話を続ける。
「えぇ、此方は最近この街で流行っている会、欲望教があるらしいと聞いてきました。弥久さんは何かありました?」
「一緒ですね、怪しい会合が開かれていて知り合いがそこに参加していたと聞きました。とりあえず戻りますか」
情報は手に入れた、後は戻るだけ……なのだが御空はその前に銀花へその血を何とかしようと提案し再度歩みを進めるのであった。
成功
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第2章 集団戦
『欲望教のバニーガール』
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POW : 貴方の欲望、開放しませんか?
質問と共に【対象の抑え込んだ欲望を引きずり出す腕】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
SPD : その欲望を満たすモノはこちらにごさいますよ?
いま戦っている対象に有効な【対象の欲望を満たすモノ(生物非生物不問)】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : あなたの素敵な欲望を少しいただきますね?
【相手の抑え込んでいる欲望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
👑11
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とある建物に集まる猟兵達。ここは既に使われなくなっている筈の廃ビル、施錠されている筈の扉は開いており中に入りロビーだった場所に出るとそこには兎の耳では無く人の腕を生やした少女達が一人、二人、三人……何人もの同じ姿をした少女が笑いながら此方を見ている。
さぁここからが正念場だ。これ以上の被害を出さない為に猟兵達の戦いが始まる。
“くすくすくす……ようこそ皆様。楽しい一時にしましょう?”
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
アドリブ・連携歓迎
この手の輩は話を聞くだけ時間の無駄。
早々に倒してしまいましょう。
敵の問いかけには耳も貸しません。
●ダッシュで敵の懐へと飛び込みます。私の脚力なら早々遅れはとりませんわ!
腕が伸びてきたのであれば、槍を突き出してその腕に私自身が触れることはありません!
仮に触れても、ええ、どんな質問でも真実を語りましょう。そのための●覚悟はあります!
それに、誰かに話して恥ずかしいことなど私にはありません!
敵の攻撃を凌げば、こちらの番!
UCを使い、敵を追い詰めますわ!
近距離でなら、こちらの方が上手!
自分を信じることは得意分野ですので、ええ、簡単に解除できるとは思わないことですわね!
波狼・拓哉
楽しいのは自分たちだけなんですね、分かります…さてまあ、対処対処。
化け喰らいなミミック。見た目兎…兎だし多分美味しいよ。噛み/咬み/神/守/皇/神 殺しなー。あ、出来たら耳だと思わしき腕の方に噛み付いて動き止める感じでよろしく。それが一番やばそうだし動きを制限させておこう。
自分は衝撃波込めた弾で牽制ぎみ撃ちつつサポートに。動き止まってるなら傷口を抉るように早業で連射して倒すくらいはしとこうかな。
しかし欲望ねぇ。…こういっちゃ何だけど特にないなぁ。色んな人に出会た今が一番だしなぁ…未来も過去も虚ろぐものだし現状良くしたい…くらいか?…うん考えても分からんしもうどうでもいいや。
(アドリブ絡み歓迎)
カマル・アザリー
なるほど、この不気味な姿は間違いなくオブリビオンでしょう。これ以上犠牲者を増やすわけにはいきません
敵が数で攻めてくるのであれば私は範囲攻撃で対抗しましょう。まずは敵の注意を私に向けましょうか。遠距離から炎をとばして私が危険な存在だと知らしめましょう。そこで集まって来たなら引きつけた所でユーベルコードを発動させますよ。任せてください、遠慮なしの最大火力で放つだけですから
もし他の方が引きつけているようであれば、その群れの中に飛び込んでしまいましょう。味方のユーベルコードに合わせて私の発動タイミングも調整します
敵の技は……すみません、そもそも私が今欲しいのはおはぎなのですが太るの嫌なので……
「楽しいのは自分たちだけなんですね、分かります…さてまあ、対処対処」
「なるほど、この不気味な姿は間違いなくオブリビオンでしょう。これ以上犠牲者を増やすわけにはいきません」
波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は感慨も無いように敵の方へと足を進め、カマル・アザリー(永遠の月・f16590)は自身を叱咤するように警戒しながら拓哉の背後を護る様に歩調を合わせる。
“くすくすくす……つれない方々…ですがその心の欲、とてもとても気になります、私達に少し見せて頂けませんか?”
“くすくすくす……ねぇ、そこな男性も見せてくださいませ?さぁ、その望みをさらけ出して…”
拓哉は動きは決して素早くは無い筈なのに着々と距離を縮めて来るバニーガールのを顔を顰めながら睥睨しつつも目は離さずに、やがてその手が拓哉に触れようとした時―――
「はぁ…化け喰らいなミミック。“噛み/咬み/神/守/皇/神”殺しなー。見た目兎…兎だし多分美味しいよ、うん…多分…」
―――ギチッッ!!
突如バニーガールが黒い何かに覆われたかの様に消えたと思いきや、そこには巨大な狼がその大きな口を開けてバニーガールの耳を影の顎で噛み組み伏していた。狼に擬態したミミックの口から放たれた影は一つだけでは無くその周囲に立っていた敵の数だけ顎を放出しており同様に身動きを封じ込めている。
「さて…そろそろ…」
「先輩!いけますっ!離れてください!!」
その声に反応した拓哉がその場を離れた事を確認すると、ここまで動きの見えなかったカマルが最良の機を見つけ術式を発動させる。カルシウムファイアストーム、自身を基点とした炎の檻は建物内という限定された空間で自然と密集せざるを得ない状況下、加えて拓哉のスコル・プレデターによって意図的な位置へと封じられている事もあり効率的に且つ甚大なダメージをバニーガール達に与えていく。
「よし、粗方は焼き払えたみたいだね」
「この調子でいきましょう!…先輩っ!後ろにも!」
「数は少ない、隠れて奇襲?いや、そこまで考えてないよなぁ」
背後に潜み出てきた二体の個体に気づき二人は再度戦闘態勢を取る、仲間が焼かれた事等どうでも良い風にこちらへ薄ら笑いながら歩いて。
“くすくすくす…たくさんお話しましょ?あなたの秘めた望みはなぁ…”
「この手の輩は話を聞くだけ時間の無駄。早々に倒してしまった方がよろしいようですね。申し訳ありません御二方、遅ればせながら私も参戦致しますわ」
最後まで言葉も発する事も出来ずに蹴り吹き飛ばされたバニーガールから目は逸らさずにヴィヴィアン・ランナーウェイ(走れ悪役令嬢・f19488)は拓哉とカマルに向けて声を掛けた。
ゆらりと立ち上がりヴィヴィアンに狙いを定める敵に対して彼女は
「私が相手をしましょう、こういった問いかけには耳を貸す必要もありませんわね」
ダッシュでバニーの懐へ潜りこちらへ突き出している手を槍で払いそのまま突き刺すが。
“捕まえたぁ、さぁ、貴女の真の欲を…”
頭に生えている耳の手に触れられその目的は失敗、敵の目論見通りになった筈、だが…
「真の欲?偽りの欲なぞありません。私が私である限り、敗北はありえず。己を信じない者に、掴める勝利などありませんわ!」
―――自身を認め信ずる事が力となるヴィヴィアンを相手にするには相性が悪かった、そのまま槍で貫かれ斃れ伏す。
“どうして?どうして?こんなにも楽しく…気持ち良い事なのにわかってくれないの?”
残った一体はそれでも猟兵達に手を差し伸べる、それが意思で、妄念であり、存在する理由だから。
「こういっちゃ何だけど特に無いんだよね。色んな人に出会た今が一番だしなぁ…未来も過去も虚ろぐものだし現状良くしたい…くらいか?ともかくお前らの世話になる程溜めこんでる訳じゃないんで」
拓哉は衝撃波を込めた弾丸を撃ち込み出来た傷を抉る様に早業で同じ箇所に撃つ。
「すみません、そもそも私が今欲しいのはおはぎなのですが太るの嫌なので……ちょっとその欲望の通りには…はい…」
いたって真剣に答えるカマル、ふざけた様に思えるがバニーガールの誘惑には乗らない確固たる意志がそこにはあった。炎熱の弾が悶えるオブリビオンに止めを刺す。
三人は未だ収まらぬ邪気を感じ、その場を離れて階段を上り先へと進むのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
剣堂・御空
【SPD】
※他者とのからみ、連携可
「楽しいひとときに…。」
何事でも楽しまなくてはいけないとは思いますね。例えそれがオブリビオンの撃退であろうとも!どうせなら女性口調のままやり通してみせます!
貴方達を退治するのが私達猟兵の役目であるならば、貴方たちと全力で闘い相応しい敗北を与えるべきでしょう。
私が使う武器はスニークペインター。腰につけるスプレー状の塗料セットです。相手の顔に塗料を吹き付けて闘います。やみくもに塗るのではなくスリー・ペインターとして、赤、青、ピンクの塗料を塗ります。この三色のマーキングで相手の能力を下げます。目潰しと力の封印がかかりますから、後は思い切り蹴れば倒せることでしょう。
弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です
六肢のオブリビオン……、ひょっとして貴女は昆虫ですか?
同じ顔が群れで出てきましたし、ここはきっと貴女方の巣窟なんでしょう。
駆除をしなければ。
愛刀の白嵐玉椿による接近戦を仕掛けます。
とりあえず頭の腕を何とかしたいので……、首を切断しましょうか。
止まって下さい、首が落とし難いじゃないですか。
私の鋭刃線閃なら一瞬です、痛みも無く終わりますから。
【ダッシュ】で接近し斬り掛かります、少々の被弾は無視です。
(ちなみに銀花の隠してる欲望は『拘束されたい』です)
ヴィリヤ・カヤラ
楽しみたいなら遊んであげるね、
邪魔なオブリビオンに対する私なりの方法でだけど。
欲望?邪魔ものはさっさと殺したいかな。
例えば目の前のオブリビオンとか。
数が多いから周囲の状況の確認と
敵の動きは良く見るようにして気を付けるね。
数を減らしていきたいから敵の多い所を狙って
【氷晶】を着弾点で爆発させて使うね。
その後はダメージが大きそうな敵を狙って
黒剣の宵闇での攻撃も混ぜていくね。
敵が遠ければ宵闇を蛇腹剣にするよ。
絶対に逃がさないよ?
敵からの攻撃は『第六感』と『見切り』で
出来るだけ避けていきたいな。
連携相手がいる場合は敵からの攻撃に気付けたら、
割り込んでフォローに入るね。
アドリブ・連携歓迎
“くすくすくす……ようこそおいでくださいました。貴方達の欲望を見せてくださいまし”
ゆらゆらと同じ部屋へと集まるオブリビオン達、頭に兎の耳の様な手を生やしている姿で此方へと歩みを進めていく。
「何事でも楽しまなくてはいけないとは思いますね。例えそれがオブリビオンの撃退であろうとも」
オブリビオンに応える様に返す剣堂・御空(猟兵騙しの黒礼装・f17701)は腰に付けていた武器、スニークペインターを取り外し構える。
「六肢のオブリビオン……ひょっとして昆虫ですか?同じ顔が群れで出てきましたし、ここはきっと貴女方の巣窟なんでしょう、駆除をしなければ」
敵の言葉には耳を貸さず独自の介錯で対峙するのは弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)、愛刀である白嵐玉椿の柄に手を添えて何時でも駆けられる様に体勢を整える。
「楽しみたいなら遊んであげるね、邪魔なオブリビオンに対する私なりの方法でだけど」
ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は湾曲した柄を持つ黒剣、宵闇を手に取ってオブリビオンの言葉を切り捨てる。
「……さっさと殺したいけど数も数だね、効率的に攻撃しないと疲れちゃいそう」
「私が先手を頂きます」
ヴィリヤの言を切っ掛けとして銀花が駆ける。オブリビオンがそこまでの敏捷性も無い事もありあっという間にオブリビオンとの距離を詰める。
「とりあえず頭の腕を何とかした方が良さそうですね、首を切断しましょうか……止まって下さい、斬り落とし難いじゃないですか」
相手がどの様な攻撃をしてくるか分からない以上下手に防御をするより先手を打ち首を跳ねるが上策と判断し攻勢を強めるが、ゆらりゆらりと予測しにくい動きと頭上の腕がこちらの動きを妨害してくる。
「先ずは数を減らさないとだね、ここは氷晶で……でももう少し中心に集めたいかな」
一歩引いた位置で全体を見ていたヴィリヤが援護に回ろうとした時、同じく援護に回ろうとしていた御空が足を止めてヴィリヤに言葉を投げる。
「中心に集めたいですか?……任せてください、弥久さんの支援のついでにやってみます!」
ヴィリヤの頷きを確認をした御空はそのまま銀花の元へと走りその先のオブリビオンの顔面に向かって彼のUCであるスリー・ペインター……赤、青、ピンクの三色の塗料を吹き掛ける。
「私色に染めます!」
吹きかけられた塗料で目潰しされて仰け反るオブリビオン、更に欲望掴む腕が上手く反応させられずにいる封印効果での妨害も兼ねていた。そして、その隙を見逃す銀花でも無く。仰け反った瞬間───
「漸く止まりましたね、ありがとうございます剣堂さん。研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し、鋭刃線閃!」
───オブリビオンの首は刎ね落ちていくのであった。
「二人とも!」
ヴィリヤの呼び掛けに二人は反応し、バニーと入り交じった戦線から外れる。スリー・ペインターで目潰しをしながら存在感で敵の目を引き寄せながら舞うように攻撃を避けて敵の位置を誘導していく御空。その御空の逃げ道を作る為、目潰しされたオブリビオンの背後から首を刎ねていく銀花。即座の連携で下がってきた二人を見てヴィリヤはてらいも無くその力を解放する。
「絶対に逃がさないよ?氷よ射抜け」
目を潰され動けずにいる個体、自身の状況を把握しているのかしていないのか薄ら笑いしながら尚こちらに近付いている個体、数多の氷の刃がオブリビオンを貫き地面へ突き刺さる、そして始まるのは連鎖爆発。氷晶の真価は遺憾無く発揮され、御空と銀花によって誘導されたバニーガール達は纏めてその爆発に巻き込まれ四散していく。
残ったのは灰となって消えていくオブリビオンの破片のみであった。
「これで終わりみたいだね、二人ともお疲れ様。」
「ヴィリヤさんも、でも……あれ、弥久さんどうかしました?」
「い、いえ……なんでも……」
(拘束される事が……?あんな事……オブリビオンの見せた幻に間違いない)
歯切れの悪い返答と首を振る銀花に疑問を持ちつつも二人、そして銀花も感じ取るのだ。まだ、この事件は終わっていないと。
三人はオブリビオンが出てきた先、階段を見つけ先に進むのであった。
大成功
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モース・レフレクソン
仕事の関係で途中参加になってしまった…すまないな
と……なんだコイツらは?
欲望を解放しませんか…?
……欲望と言われてもな…今は仕事中だ…強いて言うならアンタらを潰したいくらいだな…
サイバーアイで動きを見極めねばな…
あの腕には気をつけた方が良いか…得体の知れないものを感じる…周囲を見てみるか…
離れて銃を撃てる場所…撃って相手を潰したりできる利用できる物…探してとにかく腕に絡まれないようにしよう。
十分な距離をとったら精密狙撃で他の猟兵たちの援護だ…遅れてきたが、仕事はきっちりやってみせるさ
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
おっと?…良い、ね…人型、だよ…やっぱり、猟兵は、良い…幾らでも、斬れる、よ……(スイッチが入ってしまっている…)
あははははは!良い、ね!本当、に!人を、斬ったら、怒られる、けど…人型オブリビオンを、斬っても、怒られない!仕事、だからね!
好きなだけ、斬れる…抵抗、して、くれれば、尚良い、ね…
・戦闘
只管斬る(呪詛・怪力・2回攻撃・鎧砕き・なぎ払い)腕は当たる前に斬れば良い(見切り)
…【一閃】身体と首泣き別れ…
返り血、塗れ、ふふ…くふふふふ…
“くすくすくす……共に解放されましょう?この抑圧された世界から……くすくすくす……”
ビルの階段上がった先にある広間、 モース・レフレクソン(サイボーグの戦場傭兵・f06734)と死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)は次々と現れる頭に人間の腕が生えているオブリビオン達と対峙していた。それは全く同じ容姿で薄ら笑いを浮かべながらこちらに近ずいて来ている。
「欲望を解放しませんか……?なんだコイツらは、そう言われても今は仕事中だ。強いて言うならばアンタらを潰したい……くらいか。おい、アンタは前衛を頼めるか?俺はコレで援護……おい?」
目の前の敵の不気味さに僅かに眉を顰めながら共に行動していた謡に声を掛ける、反応が無い事が気になり彼女の方へと向こうとした時、謡はモースの横を通り過ぎてそのままオブリビオンの群れの方へと歩いて行く。
「良い、ね…人型、だよ…やっぱり、猟兵は、良い…幾らでも、斬れる、よ……」
オブリビオンの手が届きそうな所まで近寄ると足を止める。
「おいっ!そいつに触れられたら……っ!」
モースの制止、オブリビオンの手が謡に触れようとしたその時、謡はその手に持った妖刀・緋時雨を無造作に横薙ぎする。
「……修羅の類かよ……」
モースの呟きと共にオブリビオンの首が落ちて床に転がる。首から下も痙攣を繰り返し倒れると、そのまま硬直して動かなくなる。
「あは、あははは、あははははは
!!!!!!良い、ね!本当、に!人を、斬ったら、怒られる、けど…人型オブリビオンを、斬っても、怒られない!仕事、だからね!好きなだけ、斬れる…抵抗、して、くれれば、尚良い、のだけど、ね」
部屋全体に響く哄笑と共にゆっくりとオブリビオンを見下ろし再度刀を振るう、その技、斬殺技巧:一閃は斬って、返す刃でまた斬る。その怪力でなぎ払われ、人間と同程度の強度は持つだろうオブリビオンの首も容易く斬り折られて行く。返り血で出来た血化粧にも気にする事無くひたすらに斬り落とす。
「はぁ……とんだ奴と一緒になったな……」
(まぁ良い……アイツが目を引き寄せている内に……俺は俺の仕事をさせてもらうとしよう)
謡が二体目の首を落としている時、モースは既に行動を開始していた。部屋の中という密閉された空間、本来狙撃をするには向いていない状況ではあるがここに来て共になった相方が予想を遥かに越えて敵の目を集めていてくれている。あの場にて接近戦や巻き込む可能性のある散弾銃は不利であろう、なればここはやはり得意分野の一つである狙撃で行くべきであると判断。廃材となっていたデスクを少し動かしバリケードとして机下に潜り込む。三十秒、装着されたサイバーアイでオブリビオンを視る。
「見えた……行動開始……」
タァンッ!!
「あははははは
!!!!!!!ほら、ほら、どうした……なにか、かえし、てこないと、つまらない、だろう?」
“くす……く……くす……す……しょう……じきなひとっっっ!!!”
「なん、だ……?」
謡の真横でオブリビオンの頭が吹き飛ぶ、こちらの危機かは置いておいて横の位置を取られており一撃を食らう可能性はあった……そのオブリビオンは身体ごと吹き飛ばされ動かぬ骸と化してしまったが。
背後を見ていると、フードを被ったサイボーグの男が銃口を此方へ、正確にはオブリビオンへと向けている。一瞬目が合ったような気もするが特にアクションは無くまた一発、バニーガールが謡の背後で吹き飛ばされていた。
「やる、ねぇ……」
「……これで終わりだ」
モースの銃、ヴォラグノフの弾丸が最後の一体の眉間を貫きオブリビオンは何をすることも無く殲滅されるのであった。
そして場面は終局へと向かう。
大成功
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第3章 ボス戦
『根黒・恭一』
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POW : 嗜虐悦楽(サディズム・ペイン)
自身の【必要以上に獲物を痛めつけたい性癖】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : 奇情牢獄(ストックホルム・マリオネット)
【自身がかつて殺害した犠牲者たち】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 真源血液(イコール・ブラッド)
全身を【自身の血液と返り血】で覆い、自身が敵から受けた【負傷と敵に与えた負傷、それぞれ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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欲望教のバニーガールは消えた。
しかしてそのビルに蔓延る邪気、殺意は未だ消えておらず猟兵達は中の探索を再開させる。そして最上階の一室、その階まるごとで一室となっており、中からは生臭い臭いが漏れ出していた。扉を開けるとそこには一人の男、手には血がこびりついた大振りのナイフ、周囲には赤黒い血液の池と様々な形に解体されていた被害者達の断片が散らばっていた。
“よォ、やぁっときたなァ?知ってっか?洗脳だかを解いた後の顔がよォ、一番良い顔してやがるんだ、そんな絶望顔をした奴を刻むのもまた最高だァ!男はどうでも良いが特別に切り刻んでやるよ。まだ足りてねェんだ、楽しませてくれよォ!?”
欲望教を介して人を集め洗脳した者を直前で解いてから解体する。その悦楽は欲望となり欲望は悦楽の糧となる。
この事件全ての元凶が目の前に居る。さぁ猟兵達よ、事件に終幕を。欲望と悦楽を喰らう者にその力を示せ。
弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です
……、さて、一応聞きましょう
今までに攫った人達をどうしたんですか?
容赦は要らなそうですね
実は今日の貴方は皆の獲物です、何時もと攻守は違うのでしょうけど同じ様な事がここで行われるでしょう
愛刀の白嵐玉椿で斬殺するべく積極的に、と言うか些か無謀気味に接近します
相手の獲物はナイフなので刀の方が有利です、しかも剣術などは修めてない素人の立ち居振る舞い
性根は腐れ切ってるようですので、さっさと殺します(油断&慢心)
ぐぶっ?!(相手のユーベルコードで隙を付かれてナイフで胴体を刺されて)
負傷したら不死身の人狼を使用して、動ける様になったら今度は慢心を捨てて掛かります
ヴィヴィアン・ランナーウェイ
アドリブ歓迎
黙りなさい下郎。
己の趣味趣向のために、罪のない者達を殺めるとは言語道断。
恥を知り、疾く失せなさい。
UCを使用。
どれだけ貴方が壁を用意しようとも、ええ、関係ありません。
我が覚悟の槍は必中。
さあ、喰らいなさい。
敵が呼び出したモノ達は、我が剣を持ってお相手します。
●覚悟と●威厳を持って、あなた方を安らかな眠りへつかせましょう。
……ゆっくりおやすみなさい。
私、これでも怒ってますのよ?
決して、許されるとは思わぬことです。
カマル・アザリー
自分の快楽や欲望のためになんてことを……!絶対に許せませんから!
同じ恐怖を味わいなさい!これが私の怒りです!私の本体である器物から発生する煙と降り注ぐ炎があなたの自由を奪うでしょう!光も届かぬ暗闇の中、あなたはどう抵抗しますかね!
ユーベルコードを使用した後は敵の闇雲な攻撃に対して警戒します。相手がユーベルコードを使用したなら敵の武器であるナイフの範囲外から炎の弾で遠距離攻撃をしましょう
ヴィリヤ・カヤラ
趣味悪すぎるし、何より血が勿体ない。
っと、これだけ血が流れてると
やっぱり気になっちゃうよね。
敵の動きはよく見るようにして
攻撃は『見切り』ながら出来るだけ避けるか
武器で防げたら良いな。
あと、足元の血と断片にも気を付けないとかな?
滑ったら隙になっちゃうしね。
【燐火】で足止めを狙いつつ攻撃していくね。
足元の血も燃やして滑らないように出来たら良いけど、
その時は焼ける匂いはゴメンね。
連携する仲間がいる場合は
邪魔をしないようにも気を付けるよ。
鋼糸の刻旋で絡めて動きが止められるかやってみるね。
本当は犠牲になった人と同じに刻みたいけど、
絡められたら少し強めに縛ってみようかな。
アドリブ・連携歓迎
剣堂・御空
俺は正直怒ってる。女の子の命をここまで弄ぶような奴と俺は別物だと信じたいからだ。俺に女の子と触れあいたい欲求があるのは理解してる…。だがそれはこいつのように汚れた欲求じゃない筈なんだ。
俺の素の話し方男性口調で話す。というか言葉を選べないくらい怒ってる。
俺の手…俺と言う存在は誰かを幸せにするためにあるはずだ。血まみれの汚れた手になるつもりはねぇ。
ここまで怒ってるんだ。水道蓋の悲劇の条件である敵対心を満たしている筈なので使わせてもらう。
奴に加減なんか必要ねぇな。何故ならお前は絶望に落ちた奴を裁くのが一番の楽しみなんだろ??自分の身を振り返りながら倒れるんだな。
※他者との絡み、連携歓迎です。
●示すは誇りの信念
“さァて、そろそろ始めるかァ?俺もよォ一般人で遊ぶのはちょっと飽きてたんだわ。てめェらが来てくれて助かったぜェ”
この事件の首魁、根黒・恭一は手に握っている大振りのナイフを玩びながらこちらを見て笑っている。見た目は人間ではあるが、その濁った狂気が漏れ出した気は以外の何物でもない。
「黙りなさい下郎。己の趣味趣向のために罪のない者達を殺めるとは言語道断。恥を知り、疾く失せなさい」
「俺は正直怒ってる。女の子の命をここまで弄ぶような奴と俺は別物だと信じたいからだ。俺に女の子と触れあいたい欲求があるのは理解してる…。だがそれはお前のように汚れた欲求じゃない筈なんだ」
ヴィヴィアン・ランナーウェイ(走れ悪役令嬢・f19488)と剣堂・御空(猟兵騙しの黒礼装・f17701)は目の前の男の昏い欲望の目に怒りをぶつけるように武器を構えながら見返す。
「……一応聞きましょう。今までに攫った人達をどうしたんですか?」
二人の言葉が終わると同時、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は冷静さを保とうとしながら問いかける。
“あァ?てめェらの横にいんだろ?ほれ、そいつが一番新しい奴のパーツじャね、もう覚えてねェけど”
「容赦は要らなそうですね。実は今日の貴方は皆の獲物です、何時もと攻守は違うのでしょうけど同じ様な事がここで行われるでしょう」
げらげら笑いながら答える根黒に銀花は侮蔑を込めた言葉を贈ると同時に白嵐玉椿に手をかけながら走り出す。性根が腐り堕ちた者に容赦する道理は無い。
「弥久さん…っ!」
ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)の制止も届かず銀花は根黒へ肉薄しナイフを持つ手を斬り下ろす―――
“おォ?自分から来てくれるなんて良い奴じゃねぇのォ!”
―――筈であった。
「ぐぶっ!」
掴まれた刀身に根黒の血が垂れていく、それを認識した瞬間、銀花の腹部に熱の篭った痛みが襲う。まずい、と思った時には遅く、銀花は自らの血液が滴る脇腹を抑えながら後方へ下がる。慢心…油断…考えればキリがないが一撃を貰う隙を見せてしまったのは確かなのだ。
「先輩……!自分の快楽や欲望のためになんてことを……!絶対に許せませんから!」
カマル・アザリー(永遠の月・f16590)は銀花を支えながら怒りに満ちた表情で根黒を睨む。
「……趣味が悪すぎるね、皆、足元の血や断片に気をつけて。滑りやすくなってるから」
何より血が勿体ないから……とは口にはせず、ヴィリヤ、そしてカマルは相手の隙を突く為の布石を打つ。
「炎よ熱き刃となって射抜け」
「私も続きます!同じ恐怖を味わいなさい!これが私の怒りです!」
カマルの持つ本体、ランプからカリウムゴーストライトの煙が噴出される、察した根黒が暗闇に包まれる煙か脱しようとするも、ヴィリヤの燐火がそれを阻む。オブリビオンではあるが、元が人間なのは変わらない。視界と行動制限は実に効果的であった。
(今だ……!加減なんて必要ない、全力で行く!!)
御空は根黒への敵対心を元にUCであるマンホール・オンザロックで勢い良く転がり回るマンホールの蓋を召喚する。重く勢いのある鈍器は一直線に未だ煙の中でもがく根黒の足に命中する。
“がァァァァァァァァァァッッッッ
!!!??人が優しくフレンドリーに接してやったらおまえらァァァァァァ!!!来いや人形ドモォォォ!テメェらの出番だァァァ!!”
激昂した根黒は今まで自身の手で解体した被害者の身体を目の前に喚び出して壁にするが……。
「優しく?何を勘違いなさっているか分かりませんが私達は貴方を討伐する為にこの場に立っているのです。どれだけ貴方が壁を用意しようとも、ええ、関係ありません。」
囚われた人形に表情は無い、ただ猟兵達を阻む肉でしか無い筈なのだ。しかしヴィヴィアンも、この場に立つ猟兵達も全員が感じた。助けて欲しいというその声にならぬ想いを。
「我が覚悟の槍は必中。さあ、喰らいなさい」
いくら壁を用意しようが関係無い、良心に訴えたて様が容赦はしない。それが彼女の覚悟なのだから。そう……
───悪役令嬢は狙った獲物は逃さない
“がふっっ!!!あ……が……っ!”
人形毎貫かれる根黒の心臓の位置には確かにヴィヴィアンの槍が突き刺さっていた。
「成程……対した耐久性ですわね、屑でもオブリビオンはオブリビオンという訳ですか」
突き刺さった槍を血だらけの手で握りそのまま引き寄せようとする根黒に顔を顰める。
“は……はは……テメェら全員……お、おれごのみの……にんぎょうにぃぃ……”
怨嗟の声を漏らしながら槍を引き寄せていく、ヴィヴィアンが槍を引き抜こうとしたその時。
“げ……げはは……は……?”
「不覚を見せました、申し訳ありません」
カマルとヴィリヤは斬り落とされていく腕を見て、そしていつの間にか接近していた銀花を確認する。
「先輩、大丈夫なんですか!?」
「弥久さん、怪我は……」
不死身の人狼、超再生にて怪我を防ぎ死角を潜って奇襲する。白嵐玉椿は構えたまま、先程より更に鋭く悶え苦しむ根黒を見据えたまま銀花は答える。
「私に問題はありません、それよりまだ……!」
腕を失い、心臓を貫かれて尚殺人鬼は戦意を失わず。
「カマルさんいける?」
「はい!」
カマルの赤い炎とヴィリヤの青い炎が混ざり大きな炎の塊となって血の海と殺人鬼を焼き払う。
焦げた臭いが充満する中、立っていたオブリビオン、根黒・恭一の不気味な耐久性も終わりに近づいていたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
波狼・拓哉
あ、話通じないパターンですね。じゃあ、死ね。
…いやだってどう見ても現状受け答えするだけ無駄ですやん。後ちょっとこう…何ていうか…狂気が足りない(真顔)…他人に何か求めてる時点でなぁ…
それじゃあ未熟な狂気を狂気で塗潰してその欲望、快楽を踏み躙ろう。化け咆えなミミック。後先考えず咆えたくりな。後盾役ガンバ。…あいつ人型好きそうだし龍ならテンション下がりそうじゃん?後再召喚でダメージ帳消しにできるし。
自分は衝撃波込めた弾で戦闘知識から適宜相手の邪魔になるタイミングで撃ち込んでサポートに回ろう。後は…あのナイフを撃って武器落としは狙えそう。…一番致命的になりそうなタイミング図っとこ。
アドリブ絡み歓迎)
モース・レフレクソン
洗脳した奴を解体する趣味か…悪趣味だな
それに、獲物を捕らえるのを手下にやらせて美味しいとこは自分でやる…で、自分で狩ったつもりにでもなってるのか?笑わせる…
本当の狩りを教えてやる…クソ野郎…
まずは装甲突破強化型アンチマテリアルライフルで奴の足元を撃ち抜く。当てるつもりは無い、一瞬怯ませればいい。
その後UC【インジビブルモーション】で超高速で動き相手を翻弄しつつアイアンフェザーで相手の武器を撃ち落としたり殴ったりして弱らせる。
そして隙を見て奴を撃ち抜く。
死之宮・謡
アドリブ&絡み歓迎
おっと?此奴が、首魁、かな?良い、色…良い香り、だ…
ははは…でもねぇ……
その趣味は、理解、出来ない、ね…
ヒトを、斬る感触、と…飛び散る、鮮血が、良いんじゃ、無い、か…
表情、なんて……不純物、だろう!
…残念だが、君、とは…解り、合えそうも、無い、ね…
・戦闘
「呪詛」を乗せた「鎧砕き」の「2回攻撃」の斬撃を「怪力」叩きつける
相手の攻撃は「見切り」で回避
向こうも切り刻もうとして来るし、此方も端から斬り刻んで征く…
赤凪・風珀
捜査や集団戦は不得手だから表立って動くつもりはなかったですけど、狙いが一人とあらば、お得意です。
お好みは女の子ですか?ここにいますよ、"なにも持っていない、か弱くいたいけな女の子"
まぁ、嘘なんですけどね。
男を見たら、心のそこから恐怖と絶望の表情を浮かべましょう。そこにいるのはきっと私の家族を残虐した奴、抵抗できない、逃げられないと暗示をかけるように。
そんな罠にかかって私に標的が向いたら、あわよくば近付いてきたならば、窮鼠が猫を噛むように抗いましょう。
袖のなかに隠した【ダガー】で素早く切りつけます。
本業は暗殺者、一般人と勘違いして油断した対象を隙をついて殺すのがお仕事ですから。
●悦楽の果て
“…………はぁ……はぁ……はは……はははははァっっ!!おいおいおいおいおいおい!!!殺人鬼が殺られそうになるなんてどういうこった!!はぁぁ……解体だけじゃあ飽きたらねぇ……最初は女だァ……女を解体してテメェらの前でェ……”
腕を落とされ血が垂れる肩、火傷で爛れた皮膚、しかしてその眼光には未だ狂気が宿り猟兵達に迫る。
「あ、話通じないパターンですね。じゃあとっとと殺そう」
「止めもしないし賛成だが決断早いな……」
根黒の妄執を見て尚、平常通りの波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)の隣に立つのは装着しているサイバーアイでダメージ比率の高い箇所を見極めながら相槌を打つモース・レフレクソン(サイボーグの戦場傭兵・f06734)
「いやだってどう見ても現状受け答えするだけ無駄ですやん。後ちょっとこう…何ていうか…狂気が足りない。他人に何か求めてる時点でなぁ…」
溜息をつきながらも傍らのミミックと共に戦闘準備は終えている。その様子を見て笑いながら死之宮・謡(統合されし悪意→存在悪・f13193)は鞘から抜かれた妖刀・緋時雨を持ちながらもう一人の猟兵へ声を掛ける。
「人斬り、の、首魁、らしい良い、色…良い香り、だ…でもねぇ……その趣味は、理解、出来ない、ね。それ、と、赤凪、は、さっき、話した通り、で、良いのか?」
「大丈夫です、捜査や集団戦は不得手だから表立って動くつもりはなかったですけど、狙いが一人とあらば私にもやれる事はあります」
赤凪・風珀(人間のシーフ・f19216)は真剣な面持ちで正面を見据える、小さく深呼吸をして一歩、また一歩と前へ進む。目には涙、唇は震え身体は震える。数年前、目の前で家族が殺され炎に包まれたあの時の様に。根黒の視線が風珀を捉え、既にまともに働かない思考回路はその場の違和感に気付かずに手を伸ばしていた。
“つかまァえたァ!!先ずはお前からだ、お前から刻んで俺と一緒に……”
掴んだ首から腕を回すようにして風珀を抱えるように身体で締め付ける……が、高笑いと共に少女を刻む為、首元にナイフを当てようと腕の力が一瞬緩まった瞬間。風珀は勢い良く腰を降ろし根黒の腕から逃れる、そして袖に隠し持っていたダガーを手にしてその脛に斬りつけてモースの元まで後退する。
“アっっ!!がァっ!!??て、てめぇぇぇ
!!!!!”
一人の奇襲により流れは確実に猟兵達へと傾いていく。根黒の叫びと同時に動く影……拓哉は根黒の背後に回ると呆れたような声でミミックを龍へと化けさせて。
「おいおい、これぐらいで正気に戻るなよ。ま、どうでもいっか。それじゃあ未熟な狂気を狂気で塗潰してその欲望、快楽を踏み躙ろう。化け咆えなミミック。後先考えず咆えたくりな」
龍の咆哮が爆発となって根黒を襲う、更に繋がれた狂気は上塗りされ恐慌状態へと陥る。万全の状態なら抵抗できる可能性もあったが、ここに来て根黒は一瞬ではあるが怯えが生まれてしまった。
「さっき、も、言ったけど、趣味、が、合わない、ねぇ。ヒトを、斬る感触、と…飛び散る、鮮血が、良いんじゃ、無い、か…表情、なんて……不純物、だろう!」
ゆらりゆらりと歩き謡は言葉と共に緋時雨を横薙ぎする。胸元が一閃され血が噴き出す、返り血に濡れる事も気にせず何処と無くつまらなそうに一歩二歩後退しながら胸を押さえて呻く根黒を見る。
「惜しい…残念だが、君、とは…解り、合えそうも、無い、ね…」
“て、てててててめ、てめぇ、てめぇら……てめぇらぁぁぁぁぁぁ
!!!!!!!!!!あぁぁあぁあぁああぁぁぁぁぁぁあぁあぁ
!!!!!!!”
目を見開き一番近くに居る謡を標的にナイフを振るう。構えも何も無い、ただ化け物として人を襲うオブリビオンはそれを彼女の胸へと突き刺そうとするが。
タァンッ───!
「自分で狩ったつもりにでもなっているクソ野郎め…本当の狩りを教えてやるよ…」
ここまで息を殺し根黒の一挙一動を視ていたモースの弾丸がナイフを手から弾き飛ばす。唯一の得物が手から離れ、視線が猟兵達から離れると。
「何、敵から目を逸らしてんだ。分かりやす過ぎるんだって」
拓哉が放った衝撃波の弾丸が飛ばされたナイフを更に弾き飛ばしていく。既に狂気さえ飲まれてしまった根黒は舌打ちしながら懐から予備のナイフを出し迎撃しようとするも。
「終わりにしてやる……」
ナイフを感知していたモースは自らのスラスターを解放しインビジブル・モーションを発動させる。超高速の動きで根黒の正面まで進み、勢いのままに蹴り飛ばす。
“がほっっ!?”
「お疲れ、さま、もう、すこし、刻めるかと、思ったん、だけどな」
退屈そうな謡の一閃がもう片方の腕を斬り落とし。
「これで終わりです、終わってください……っ!」
これ以上の犠牲を出さない為にと、風珀が傷を抉るように無くなっていた方の腕の断面にダガーで斬りつけ。
「消えろ……」
装甲突破強化型アンチマテリアルライフルで下半身を消し飛ばし。
“ぎゃああああああ!!!俺はァ!!!まだ足りねぇ!!まだだァ!!!足りねぇんだよぉぉぉ!!!”
「…じゃあな未熟な殺人鬼…化け喰らいな、ミミック」
冷静に、冷酷に、静かに狂い往く拓哉のドラゴン・ロアの顎が根黒の頭から噛み砕いていく。
こうしてオブリビオン根黒・恭一は撃破され、繁華街に起きた事件は終わりを迎えた。今日も夜の街はネオン管が輝き、様々な人間達の欲が交差していく。
そう、ここは欲望と悦楽溢れる街、夜はまだ始まったばかり。この賑やかな光と声は君達、猟兵が勝ち取った平和なのだ。
大成功
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