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大乱闘、ケーキ投げパーティ・ピーポー!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●余ったケーキは投げるもの?
 お祭り事が大好きなキマイラ達の住む世界。キマイラ・フューチャーは、今日も今日で大騒ぎ。
 だが、それでも今日の馬鹿騒ぎは、いつものそれとは大きく違っていた。
「ヒャッハー! ケーキだ! ケーキ爆弾を食らいやがれぇぇぇっ!」
「これだけ騒いで目立ちまくった動画を配信すれば、きっと『いいね!』もたくさんゲットできるはずだぜぇっ!!」
 両手にホールケーキを持ったキマイラ達が、街中で狂ったようにケーキを投げまくる。命中したケーキは生クリームを撒き散らしながら爆散し、辺りは完全にパニック状態。
「おい! 何やってんだよ、お前達!」
「こんなに汚して、おまけに壊して……折角の楽しい街が、台無しじゃない!」
 中には勇敢にも動画配信者達に説教をする者達もいたが、その程度で配信者達は止まらない。彼らは忠告しに来た者達の顔面目掛け、豪快にホールケーキを叩き込んだ。
「るぶわっ! ちょ……な、なにす……」
「うぅ……クリームでベタベタ……って、ちょっと待って! それ以上、ケーキ投げないで!」
 哀れ、配信者達に逆らった者達は全身にケーキを投げつけられ、そのまま生クリームの海へと沈んで行った。

●食べ物で遊ぶのはいけません!
「……と、いうわけで、キミ達にはキマイラ・フューチャーで暴れている、動画配信者達を止めて欲しいのよね」
 自分も馬鹿騒ぎは嫌いではないが、さすがに限度というものがあるだろう。そう言って、パトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)は集まった猟兵達に、キマイラ・フューチャーで起こる事件について語り始めた。
「『いいね!』をたくさん貰いたいと思った動画配信者達が、キマイラ・フューチャー世界の街で暴れているの。この事件、裏では怪人が糸を引いているみたいだわ」
 パトリシアの話では、動画配信者達は大量のホールケーキを街に持ち込み、所構わず投げつけているらしい。中でも、髑髏のマークが付いたケーキは特に危険で、中に爆弾が仕込んであるのだとか。
「このケーキを配ったのは、『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』ね。売れ残りのケーキを集めて、その一部に爆弾を仕込んだ上で、動画を配信している人達に渡して煽っているみたいなの」
 街中を生クリームまみれにしながら爆破すれば、きっと物凄く目立って、たくさんの『いいね!』がもらえるだろう。そんな甘言を信じ、配信者達は今や完全に暴徒と化している。
 彼らは頭に血が上っているため、正論で諫めるにしても工夫が必要だ。場合によっては市民を守りながら力づくで制圧したり、挑発を絡めて一ヶ所に誘導しつつ、市民を避難させたりすることも必要になってくるだろう。
「動画を配信している人達を止めれば、ケーキ怪人達もキミ達の前に姿を現すはずよ。ロウソクの炎とか生クリームなんかで攻撃して来るから、まずはこの怪人達をやっつけてね」
 ケーキ怪人を一掃すれば、いよいよ今回の事件の黒幕も姿を現す。その名は、パスト・フォーサイス。一見して子どものような外見だが、下らない悪戯を思い付いては配下の怪人達に命じて実行させるという、傍迷惑この上ない存在である。
「パスト・フォーサイスの武器は、錨みたいな形をした槍ね。これを滅茶苦茶に振り回したり、たくさんの雑魚キャラや巨大なぬいぐるみを呼び出して、自分の代わりに戦わせたりするみたい」
 あまり強そうには見えないが、とにかく鬱陶しい攻撃をしてくる上に、無駄にしぶといので厄介な相手だとパトリシアは告げた。だが、このまま放置しておけば、暴徒と化した動画配信者達によって街が破壊されてしまう。
「いくら売れ残りだからって、ケーキを投げたり、爆弾を入れたりするなんて信じられないわ! そもそも、消費期限なんて、1日や2日過ぎた程度なら食べても平気でしょ♪」
 いや、それはお前だけだろう。そんな冷たい視線が、他の猟兵からパトリシアに向けられた気がしたが、細かいことは気にしたら負けだ。
 兎にも角にも、食べ物を無駄にし、あまつさえ悪戯で街を壊そうとする怪人を許すわけには行かない。動画配信者達の暴走を止め、怪人にはしっかりとお仕置きしてやって欲しい。
 そう言って、パトリシアは猟兵達を、キマイラ・フューチャー世界へと転送した。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 キマイラ・フューチャー世界にある街で、暴徒と化した動画配信者達が、売れ残ったホールケーキを投げて暴れています。
 髑髏のマークが付いたケーキの中には、爆弾が仕込んであるので特に危険!

 第一章では、街の人々を避難させつつ、動画配信者達の暴走を止めていただきます。
 各能力で可能な行動は、以下の通り。

 【POW】力づくで暴徒を鎮圧する。逃げ遅れた市民をかばう。
 【SPD】暴徒を挑発しおびき寄せる。市民の避難を先導する。
 【WIZ】暴徒たちを諫めて冷静にさせる。安全な場所を確保する。

 続く第二章で、動画配信者達を煽っていた『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』の軍団と戦っていただきます。
 その後、第三章にて、今回の黒幕である『パスト・フォーサイス』を倒していただきます。
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第1章 冒険 『顕示欲の暴走』

POW   :    力づくで暴徒を鎮圧する。逃げ遅れた市民をかばう。

SPD   :    暴徒を挑発しおびき寄せる。市民の避難を先導する。

WIZ   :    暴徒たちを諫めて冷静にさせる。安全な場所を確保する。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

水梨・コト
綺麗なケーキならまだしも、生クリームまみれの街でいいねをもらおうだなんて。
普通に考えたらおかしいってことに気がつかないのかな?

行動はSPD。まずは挑発からだね。
「あなた達さ、そんなことやって虚しくないの?」
「あなた達が何をしたって、私達猟兵の人気には敵わないんだよ?」
「悔しかったら、私を墜してみなよ」

上手く乗せられたら、【スカイステッパー】で空中に逃げるよ。
ケーキが飛んできたらジャンプでかわす。
なるべく人の少ないほうにおびき寄せつつ、市民には逆方向に逃げるよう呼びかけるね。


百合根・理嘉
楽しい事を楽しむのは悪いことじゃねぇけど
楽しみ方ってのがあんだろが……ったく

お前らさぁ、楽しみ方っての知らねぇのかよ
そんな傍迷惑な動画配信でイイネ貰えると思ってンならダセェつーの
なんなら、俺に当てて見な?
止まってる対象にしか投げつける事出来ねぇ訳じゃねぇんだろ?

そんな感じで挑発
宇宙バイクで当たらないように逃げつつおびき寄せ
必要そうならゴッドスピードライドも併用して
スピード調整しながら暴徒を誘導

市民の避難は任せっからな!

バイクにケーキをぶつけられたらメンテとか諸々が大変そうだけども
ガチで当たるか当たらないかのギリギリで逃げて煽っておびき寄せる

ケーキぶつけられた場合は怪人絶許だかんな……!


カル・フラック
イベントで賑わうのはいいんすけど、人に迷惑かけるのはよろしくないっすね。ここは共闘モードになって、2P側に暴徒を引き付けてもらいつつ俺が避難誘導をするっす。すばしっこさには自信ありすから、置物や看板を盾にしつつ逃げまわるっすね。んでもってその隙に、反対側のほうへ巻き込まれたキマイラ達を誘導するっす。タオルとか担架とか必要そうなものを集めつつ、余力のある奴の力を借りたいっすね、俺の体格だと動けない奴は運べないんで……。ある程度離れたら2P側を消して暴徒を撒くっすよ!


ニィナ・アンエノン
アドリブ歓迎です。
うんうん、一日くらいだったら食べられるって!勿体無い!
と言う事で【SPD】を生かしてケーキ投げ集団をどうにかしちゃおう!
ほーら、いっぱいケーキ投げてるけど速い相手には当てられないでしょー!
こっちおいでー!
なんて言葉やバイクの音で挑発して視線をこっちに引き付ける!
【存在感】のあるライダースーツ姿で色んなポーズを取って【誘惑】したら見てくれるかも?
こっちに矛先が向いたら後は逃げる!
本気で逃げたらあっという間にぶっちぎっちゃうし、大サービスでケーキがかするくらいには当たってあげちゃおう!
爆弾もオーラ防御とかで少しは防げるかな?
ガジェットショータイムも何かの役に立てばいいんだけど…



●投げろ! 逃げろ! ケーキパニック!
 甘ったるい香りの漂う中、人々の逃げ惑う声がする。猟兵達が駆けつけた時には、暴徒と化した動画配信者達によるケーキ投げの真っ最中!
「イベントで賑わうのはいいんすけど、人に迷惑かけるのはよろしくないっすね」
「楽しい事を楽しむのは悪いことじゃねぇけど、楽しみ方ってのがあんだろが……ったく」
 周りの迷惑も顧みずケーキを投げまくる暴徒達を前にして、カル・フラック(ゲーマー猫・f05913)と百合根・理嘉(風伯の仔・f03365)は思わず溜息を吐いた。
 いくら食に不自由しないキマイラ・フューチャー世界とはいえ、食べ物を無駄にするのはいただけない。見れば、中には爆弾の仕込まれたケーキもあるようで、あちこちで溶けたクリームの匂いがする。
「綺麗なケーキならまだしも、生クリームまみれの街でいいねをもらおうだなんて。普通に考えたらおかしいってことに、気がつかないのかな?」
 至極真っ当な正論を述べる水梨・コト(ラプワのクール担当・f01016)だが、恐らく動画配信者達は何も考えていないのだろう。
 彼らの頭の中にあるのは、ただ人々に注目して欲しいという願いのみ! 目立つためなら、何でもやる。目立てば絶対に『いいね!』がもらえる。頭の先から爪先まで、そう信じ込んでいるから厄介なわけで。
「うんうん、一日くらいだったら、消費期限なんて切れても食べられるって! 勿体無い!」
 だから、まずはあの集団をなんとかこちらへ引き付けよう。そう、ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)が告げたところで、他の者達も頷いた。
「あなた達さ、そんなことやって虚しくないの?」
「お前らさぁ、楽しみ方っての知らねぇのかよ。そんな傍迷惑な動画配信でイイネ貰えると思ってンなら、ダセェつーの!」
 まずは相手の注意を引き付けるべく、͡コトと理嘉が配信者達の行為を真っ向否定!
 当然、そんなことを言われれば、配信者達も黙ってはいない。
「んだと、コラァッ! 俺達の動画配信を邪魔するつもりか!?」
「こちとら、『いいね!』を貰うために必死なんだよ! 邪魔するってんなら、お前達にもケーキぶつけるぞ、コノヤロー!」
 案の定、彼らはホールケーキを片手に、猟兵達に迫って来た。もっとも、それもまた計算の内。彼らの意識がこちらへ向いている今は、周囲の一般人を逃がす絶好のチャンスに他ならない。
(「とりあえず、狙い通りですね。隠しコマンド発動っす!」)
 2Pカラーの自分をこっそりと召喚し、カルは彼に配信者達を引き付けるよう役割を命じた。その上で、自らは逃げ遅れた市民達を救助しつつ、避難誘導を開始する。
「あなた達が何をしたって、私達猟兵の人気には敵わないんだよ? 悔しかったら、私を墜してみなよ」
「なんなら、俺に当てて見な? 止まってる対象にしか、投げつける事出来ねぇ訳じゃねぇんだろ?」
 避難誘導を行うカルから目を逸らさせるため、コトや理嘉が更に配信者達を煽って行く。もはや、完全に猟兵達を敵と認識した配信者達は、早くもケーキを両手に構えつつ襲い掛かって来た。
「上等だぁっ! てめぇらをクリームまみれにして、もっと過激な動画を配信してやるぜぇっ!!」
 こちらに迫り来るホールケーキの雨。甘党なら手放しで喜びそうな光景だが、しかし内部に爆弾が仕込まれたものが混ざっているのはいただけない。とにかく、今は彼らを翻弄しつつ別の場所へ誘導することで、被害を少しでも減らさねば。
「ほーら、いっぱいケーキ投げてるけど、速い相手には当てられないでしょー! こっちおいでー!」
 宇宙バイクの上から挑発するように手を振って、一目散に逃げて行くニィナ。これでも手加減はしているようだが、やはりバイクを相手にするのは配信者達といえど分が悪い。
「あっ! あの女……!!」
「逃がすな! 全員纏めて、生クリームの海に沈めてやるんだ!」
 怒り狂った配信者達が、次々にホールケーキを投げて来る。それらを紙一重で避けながら、ニィナを始めとした猟兵達は、予定していた場所まで配信者達を誘導することにしたようだ。

●疾走、宇宙バイク!
 動画配信者達を引き付けた理嘉とニィナは、愛用の宇宙バイクを巧みに駆って、投げつけられるホールケーキを軽やかに避けていた。
「くそっ! なんで当たんねーんだよ!」
「全員で一気に投げるんだ! 爆弾入りを使え!」
 なにやら、不穏な声が聞こえるが、それでも二人は気にしない。いかにキマイラ達が動物の特性を持っているとはいえ、バイクを己の手足の如く操るスターライダーの二人には、手投げ式のケーキ爆弾など遅過ぎて欠伸が出るレベル。
「おっと、危ねぇ!」
「あ、残念~♪ もう少しで、命中させられたんだけどね~♪」
 ギリギリのタイミングでケーキ爆弾の直撃を避け、ニィナと理嘉は散々に動画配信者達を振り回す。気が付けば、周囲には一般市民の姿はなく、この混乱に乗じて一斉に逃げ出したようだった。

●鬼さん、こちら♪
「くそっ、バイクは駄目だ! 代わりに、丸腰のやつを狙うんだ!!」
 ニィナや理嘉によって散々に振り回された動画配信者達は、コトやカルに目を付けた。
 彼らは自分の乗り物を持っていない。ならば、条件は互角のはず。今度こそケーキ爆弾を叩き込んでやろうと息巻く配信者達だったが、しかし生身問いはいえコトは文字通りの大空を舞うダンサーだ。
「ほら、どうしたのよ? ちゃんと狙いなさいってば」
 ビルの壁を蹴り、空中で素早く回転しながら跳躍することで、こちらの軌道を読ませない。多少、クリームが飛散することもあったが、とりあえず爆弾入りの直撃を受けていないので問題ない。
「えぇい、それなら、あそこにいる猫眼鏡だ! あいつにケーキを食らわせてやれ!」
 続けて配信者達が目を付けたのはカルだ。しかし、囮となって彼らを引き付けているのは、2Pカラーの分身の方であり。
「挟み撃ちにしてやるぜ! おらぁっ!?」
「これでもくら……あべしっ!!」
 本体であるカルが唐突に共闘モードを解除したことで、2Pカラーのカルもまた消滅する。狙いが外れ、行き場を失ったホールケーキは宙を舞い、配信者達は互いの投げたケーキによって、盛大な自爆ををさせられ倒れ伏した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

チェリカ・ロンド
【POW】
 もっっったいないでしょーがっ!
 売れ残ったとはいえ、ケーキはケーキよ! ぶつけるもんじゃないわ!

 ケーキを無理矢理ぶんどりつつちょっと食べちゃうわ。もったいないし、投げられるよりいいわよね!  
 ついでに配信者の口にもケーキをねじ込んであげるわ。
 はい、あーん!(ねじねじ)

「どう? おいしい? おいしいでしょ!?」
「ケーキは投げるものじゃないって、生クリームもいちごも叫んでるでしょ!?」

 どうせやるなら、売れ残りケーキ全完食配信くらいやってみなさいよね!


ウル・ヘーニル
SPD
持ち前の体の小ささとすばっしこさで暴徒を引き付け、一か所に誘導する
誘導先に待機する仲間・ヴァシリッサに後始末はお任せ

「わしもケーキ投げ、やりたい!」
騒ぎを目の前にした途端、本来の目的を忘れて暴徒達の前に飛び出すウル。
「ガジェット・ショーターーーイム!」
【投ケーキ機】を召喚し、暴徒目がけてケーキを乱射する。
自分に投げられたケーキは弓で迎撃し、逃げ回りつつ、【千里眼射ち】でケーキや爆弾を手元や空中で撃ち抜いてひたすら煽る。
「悔しい? ねえねえ悔しい?」
釣られた暴徒を、自分の連れのヴァシリッサの前に誘導して、自分は退避する。
「めんどくさいことはリサが全部やってくれる」
が最近のルール。


ヴァシリッサ・フロレスク
「ウルちゃん(f09937)のもふもふ尻尾が生クリームまみれになるのは看過出来ないねえ」
ウルちゃんが陽動して殺到した暴徒を迎撃するよ。ウルちゃんは勿論、逃げ遅れた市民もいたら【武器受け】で庇うとするかね。
単発ケーキ投射なら、愛銃の【2回攻撃】(ダブルタップ)で撃ち落とせるかな?受け切れない程の一斉投擲には、【ヴァルプルギス・ヴァッハフォイア】で炎の壁を形成、爆弾ごと灰燼にしてやるよ。炎熱で生クリームもドロドロになって、投げるどころじゃなくなるだろうよ。

「まだ続けるかい?幾らでも来るが良いさ――命が惜しくないならね」

暴徒を戦意喪失させられれば、上出来かね。


ミミ・フリージア
☆ケーキも爆弾も投げてはいけないのじゃ
食べものを粗末にしたりまして爆弾を投げるなど危ないのぅ
これを配信してしまうと炎上というやつが起こりそうじゃ
暴れてる時は楽しいかもしれぬが後で動画を見て後ろ指さされる生活を続けるのはかなりきついのではないかのぅ

☆暴徒がこないような場所も確保せねばのぅ
もうケーキの被害に遭ってる者もいそうじゃし銭湯というものかホテルとか借りられるといいじゃろうか。着替えも用意したりしておくと安心かもしれないのじゃ
怪我をした者がいた時はわらわにまかせるとよいのじゃ



●対決、ケーキ投げバトル!?
 囮となった猟兵達の活躍によって、一ヶ所に集められた動画配信者達。次に彼らを待っていたのは、ウル・ヘーニル(キマイラのガジェッティア・f09937)による『投ケーキ機』の洗礼だった。
「わしもケーキ投げ、やりたい!」
 本来の目的を忘れ、暴徒と化した配信者達の前に身一つで飛び出す。途端に、四方八方からケーキを投げつけられてしまうが、しかしウルは動じない。
「ガジェット・ショータァァァイム!」
 迫り来るホールケーキを弓で迎撃しつつ、召喚した『投ケーキ機』で反撃開始!
 数では勝っている配信者達だったが、しかし機械と人では勝負にならない。なにより、多少のケーキを食らったところでは、ウルは全く動じていない。
「このクソガキめ! これでも食ら……ぶへっ!?」
「舐めるな、コラァッ! そんな機械なんざ……るぶわっ!!」
 哀れ、次々に顔面にケーキを食らって、そのまま倒れて行く配信者達。そんな彼らのことをドヤ顔で見下ろしながら、ウルは更に煽って行く。
「悔しい? ねえねえ悔しい?」
「貴様ぁぁぁっ! こうなりゃ、ガキでも容赦しねぇ! ぶっ殺してやるぜ!」
 挑発に次ぐ挑発にブチ切れた配信者の内の1人が、とうとう爆弾入りのケーキをウルに向けて投げつけて来た。が、次の瞬間、ケーキは空中で木っ端微塵に爆散し、辺りに生クリームが飛び散った。
「ウルちゃんのもふもふ尻尾が、生クリームまみれになるのは看過出来ないねえ」
 愛銃を構えたヴァシリッサ・フロレスク(浄火の血胤(自称)・f09894)が、銃口を向けたまま配信者達の前に立ちはだかる。ちなみに、肝心のウルはヴァシリッサに後の始末を任せ、早々に撤退していたようだ。
「やってくれるじゃねぇか! こうなったら、一斉攻撃だぁっ!」
 ウルの投ケーキ機による攻撃が止んだことで、配信者達は標的をヴァシリッサに変えた上で、一斉にケーキを投げて来た。
 もっとも、それもまたヴァシリッサの想定の内。地表に撃ち込んだ射突杭より、彼女は地脈を通じて巨大な爆炎を巻き起こし。
「……避けてみな」
 そう、呟いた瞬間、溢れ出す炎がケーキを飲み込み、中に仕込まれた爆弾諸共に焼き尽くした。
「まだ続けるかい? 幾らでも来るが良いさ……命が惜しくないならね」
「ひぃっ! ま、参りました! 勘弁してください!!」
 さすがに、ここまで実力の差を見せつければ、配信者達も引き下がる他にない。
 売れ残りのケーキを使った盛大な馬鹿騒ぎ。その代償を支払わせるべく、猟兵達は最後の説教に突入せんと、配信者達を取り囲んだ。

●ザ・説教タイム!
 怪人に唆されるままに暴れ回り、街を汚して破壊してしまった動画配信者達。彼らの目を完全に覚まさせるべく、最初に動いたのはチェリカ・ロンド(恩寵という異端・f05395)。
「もっっったいないでしょーがっ! 売れ残ったとはいえ、ケーキはケーキよ! ぶつけるもんじゃないわ!」
 もっとも、食べ物を無駄にすることを許さない彼女は、開口一番にブチ切れである。残っていたケーキを配信者達の手からひったくると、そのまま強引に彼らの口の中に押し込んだ。
「どう? おいしい? おいしいでしょ!? ケーキは投げるものじゃないって、生クリームもいちごも叫んでるでしょ!?」
「ふぉがっ!? もががが……っ!!」
 なんというか、これは強引な力技。しかし、暴徒と化した配信者達を完全に止めるには、このくらいパワフルな方が良いのかもしれない。
 ちなみに、それでも余ってしまったケーキは、チェリカが美味しくいただいていた。
 えっ、消費期限は大丈夫なのかって? まあ、恐らくは大丈夫だろう。別に腐っているわけでもなければ、期限が切れたまま何週間も放置されていたわけでもなさそうなので。
「ケーキも爆弾も投げてはいけないのじゃ。食べものを粗末にしたりまして爆弾を投げるなど危ないのぅ」
 その上で、ケーキを飲み込んだ配信者達に向かって、ミミ・フリージア(エルフの聖者・f05747)が改めて説得開始。さすがに、頭の冷えた今の状況であれば、正論だけでも彼らの目を覚ますことができるはず。
「これを配信してしまうと、炎上というやつが起こりそうじゃ。暴れている時は楽しいかもしれぬが、後で動画を見て後ろ指さされる生活を続けるのは、かなりきついのではないかのぅ?」
「え、炎上!? そんな……俺達は、ただ『いいね!』がいっぱい欲しかっただけなのに……」
 まさか、知らない内に正反対に行為に走っていたとは露知らず、呆然と佇む配信者達。そんなこと、少し考えれば分かる気がしないでもないが……実際、それらに気が付かないままノリと勢いで突っ走り、過ちを犯してしまう者もたくさんいる。
 そういう者になりたくなければ、過激な行動は控えるように。そう、ミミが告げたところで、チェリカもケーキ片手にダメ押しを。
「どうせやるなら、売れ残りケーキ全完食配信くらいやってみなさいよね!」
 ケーキは食べるものであり、投げるものに非ず。大食い実況生中継でも配信した方が、より多くの『いいね!』が貰えるだろうと言ってみた。
「そうか……でも、確かにそうだよな……」
「消費期限なんて、1日くらい切れていても平気だぜ! 今から帰って、残ったケーキで大食い動画の配信準備だ!」
 どうやら、配信者達も解ってくれたようである。もっとも、何の後始末もさせないまま彼らを帰す程、猟兵達は甘くなかった。
「さあ、掃除の時間じゃ。まさか、散らかすだけ散らかして、そのまま逃げ帰ろうという魂胆ではなかろうな?」
「……ギクッ!! い、いえ、そんなことは……」
 ミミに突っ込まれ、思わず硬直する配信者達。確かに、自分で散らかしたものを自分で片付けねばならないという理論は、幼い子どもでも知っているものだ。
「うぅ……いったい、なんでこんなことに……」
「ああ、俺が馬鹿だった……。なんで、ケーキなんて投げようと思ったんだろう……」
 クリ―ムで汚れた街を掃除しながら、配信者達はしょんぼりと項垂れている。そんな彼らの姿を横目に、ミミは被害に遭った者達へのアフターケアも考えていた。
「もう、ケーキの被害に遭ってる者もいそうじゃし、銭湯というものか、ホテルとか借りられるといいのじゃが……」
 ついでに着替えも用意しておいたので、自由に使ってもらうのも良いだろう。もっとも、それは事件が全て片付いてからの話。配信者達を止めた以上、裏で糸を引いていた怪人達が、必ず姿を現すはず。
 それらを全て倒すまで、ゆっくりするのは、まだ早い。迫る本当の戦いに向け、猟兵達は改めて気を引き締め直した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●売れ残ったケーキの恨み
 猟兵達の巧みなチームプレイによって、爆弾入りケーキを投げて暴れ回る動画配信者達は制圧された。
 だが、戦いはこれからが本番だ。案の定、目論見を阻止されたことで、配信者達にケーキを配った怪人が猟兵達の前に姿を現した。
「うぅ……あなた達、よくも邪魔してくれましたねぇ……」
「許しませんよぉ……。あなた達を生クリームまみれにして、新しいケーキの土台にしてやりますぅ!」
 瞳に涙を浮かべながら、食べかけのケーキ頭をした怪人達が、恨みがましい瞳で猟兵達を見つめて来る。
 もっとも、ここで彼らに同情して、退くという選択肢はない。迫り来るケーキ怪人の群れを迎え撃つべく、猟兵達もまた武器を構え、生クリーム飛び交う戦闘に突入した。
百合根・理嘉
いやいやいや、それ明らかに逆恨みじゃねぇか……
何にせよ、ケーキの土台は勘弁だぜ

バトルキャラクターズで召喚したゲームキャラクターで対応
ローソクとブラストに対しては
仲間に攻撃の被害が及ばないよう割り込ませて身代わりに
ボディに関しては自身を狙われた場合は
直線的な動きなら避けて回避しつつキャラクターで攻撃

だー!もういっそ!腕だけ先に落としちまおうぜ!
そしたら、ブラスト攻撃来なくならねぇ?
え?無理?マジかよー!

補足
口も愛想も悪いけれど案外と仲間想い
平気で無茶をするタイプ

バトルキャラクター
透明度の高い、細身剣を振るう青年
主に氷結系の技を振るう
ゲーム内の名前ではなく理嘉は「にーさん」と呼んでいる


ニィナ・アンエノン
【SPD】
へへーん、どーんなもんだい!
ケーキ投げなんてやめて、帰ってケーキ食べるといいよ☆
なーんて言ってたら怪人さん出てきちゃった。
にぃなちゃんカスタードが好きだけど、生クリームも好き!
だから生クリーム塗れとか全然怖くないもんね!
いくら体が伸びるからって、限度がある!
走り回って撹乱して、上手く行けば柱とかに絡まったりさせたいかな。
怪人同士で絡ませるのもアリ?
【騎乗】【操縦】【見切り】あたりが役に立つと思う!
そんである程度集めたら一気にミサイルカーニバル!
味方だけは巻き込まないように、まとめてドカーン!
ちょっと古くて乾いちゃったスポンジケーキ、焼くとおいしいよね☆


チェリカ・ロンド
ケーキの土台になる……それじゃケーキを食べられないじゃない!
乙女の夢を奪うようなことは、私が許さないわ!

ケーキ怪人の生クリームブラストを、もったいなさそうに見つめながら避けるわ!
敵の隙をついて【全力魔法】の【チェリカ砲】よ。破壊の力でケーキを爆散させてやるわ!

接近戦なら聖なる大剣バルムンクでケーキカットよ。六等分にして食べてやるわ。

仲間に生クリームブラストが飛ぶようなら、間に入って【チェリカ砲】で相殺を狙うわ。

味方との連携は、狙えそうならどんどん狙っていきたいわね!

顔に飛び散った生クリームやケーキの欠片は、即座に美味しくいただきます!



●白熱、ケーキ投げ合戦!?
 怪人より配られた危険なケーキを投げることで、『いいね!』を稼ごうとしていた配信者達。彼らをなんとか食い止めた猟兵達であったが、戦いはここからが本番だ。計画を邪魔されたことに腹を立て、売れ残ったクリスマスのケーキ怪人が群れを成して襲い掛かって来たのだから。
「うぅ……よくも……よくもぉ……」
「たった1日の違いで、廃棄されるケーキの恨みを思い知れぇ……」
 頭に蝋燭を灯しながら、怪人達は群れをなして猟兵達の方へと向かって来る。
 その様はクリスマスというよりも、殆ど丑の刻参りである。真っ白な身体と恨みに満ちた表情が、雰囲気に拍車を掛けている。
「いやいやいや、それ明らかに逆恨みじゃねぇか……」
「ケーキの土台になる……それじゃケーキを食べられないじゃない!」
 百合根・理嘉(風伯の仔・f03365)が呆れた様子で溜息を吐き、チェリカ・ロンド(恩寵という異端・f05395)は怪人達の横暴な振る舞いにブチ切れた。
 こんなところで、ケーキの土台になんぞされてたまるか。スポンジ状の身体を伸ばしつつ、蝋燭から炎を発射して来る怪人達を前に、理嘉はゲームキャラクター達を呼び出して迎撃させ。
「へへーん、どーんなもんだい! ケーキ投げなんてやめて、帰ってケーキ食べるといいよ☆」
 迫り来る生クリームの波を、ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)が颯爽と避けながら怪人達を挑発する。
「うぅ……ちょこまか動くなぁ……」
「俺達を残すなぁ……受け入れ……ぶへっ!?」
 涙を流しながら訴える怪人達を、チェリカが愛用の大剣で叩き斬った。ケーキに罪はないと解っているが、それでも情けをかけるつもりは微塵もなく。
「さあ、次に斬られたいのは誰? 六等分にして食べてやるから、覚悟しなさい!」
 飛び散った生クリームを、少しばかり勿体ないと思いつつも、攻撃の手は緩めない。
「……ったく、それにしても凄ぇ数だな。気を抜くと、一気に生クリームまみれにされそうだぜ」
 早くも乱闘にもつれ込み始めたケーキ怪人と自身のゲームキャラクター達を横目に、理嘉もまた飛び交うクリームを避けながら応戦して行く。
 一難去って、また一難。街中の騒動こそ収まったが、ケーキ投げバトルは第二ラウンドへ突入した。

●爆裂、生クリーム!
 猟兵達を新たなケーキの土台にせんと、彼らに迫り来るケーキ怪人達。個々の強さは大したこともないのだが、しかしこうも数が多いと、それだけで脅威になり兼ねない。
「うげぇぇぇっ! や、やられたぁぁぁっ!!」
「おのれぇぇぇ! よくも我らの同胞ぉぉぉっ!!」
 理嘉の操るバトルキャラクターがケーキ怪人を斬り捨てれば、ケーキ怪人もまたバトルキャラクターの顔面に、生クリームの塊をブチ込んで反撃する。
 はっきり言って、これはなかなかカオスな構図だ。細身のイケメン剣士集団に生クリーム攻撃で対抗する怪人軍団とか、キャラ崩壊にも程がある。
「だー! もういっそ、腕だけ先に落としちまおうぜ! そしたら、ブラスト攻撃来なくならねぇ? え、無理? マジかよー!」
 倒しても倒しても湧いて来る怪人達に、とうとう理嘉は、我慢の限界を越えて発狂寸前! 見れば、二ィナやチェリカも周りを囲まれ、いつの間にか大ピンチ!
「逃がさん……逃がさんぞぉぉぉ……」
「お前達の服をひん剥いて、その上に生クリームを盛ることで、女体盛りケーキにしてくれるぅぅぅ……」
 両手をわきわきとさせながら、怪人達が迫って来た。なにやら、ドサクサに紛れてとんでもないことを言っている気もするが、それはそれ。
「なっ……冗談じゃないわ! そんな屈辱受けるくらいだったら、そのクリーム、全部こっちで食べてやるんだから!」
 さすがに、これは酷過ぎる。こんなところで、乙女の夢を変態色に染められてなるものか。
「ひ、ひぃぃっ! この女は駄目だぁぁぁっ!!」
 怒りに任せて聖なる大剣を振りまくるチェリカに恐れを成し、思わず逃げ惑うケーキ怪人達。ならば、二ィナの方を狙おうと彼女へ向かって生クリームを発射するが、直撃を食らっても二ィナは微動だにしなかった。
「にぃなちゃんカスタードが好きだけど、生クリームも好き! だから生クリーム塗れとか全然怖くないもんね!」
「な、なんだとぉぉぉっ!?」
 もはや、こうなってはケーキ怪人も打つ手なし。迫り来る二ィナの反撃を避けようと身体を伸ばすが、いくら柔軟性と弾力性に優れているとはいっても、限度がある。
「あはは☆ こっち、こっち~♪」
「むぐぐ……ちょこまかと……って、なんだこりゃぁぁぁっ!?」
 華麗に逃げ回りながら一撃を食らわせて来るニィナの動きを捉えきれず、気が付けば怪人達は、互いに伸ばした身体が完全に絡み合って動けなくなっていた。
「目標、射程範囲全部ろっくおーん!カーニバルだよ、れっつだーんす!!!」
「なっ……! ちょ、ちょっと待て!?」
 グチャグチャに絡まったままの怪人達に、二ィナがマイクロミサイルによる情け容赦ない無差別攻撃! 味方の被害を顧みない危険な技だが、周りを囲まれているからこそ、効果的に働くというもので。
「よ~し、覚悟しなさい! チェ、リ、カ、砲ぅぅぅぅッ!」
「ひっ……うぎゃぁぁぁっ!!」
 残りの怪人達も、チェリカが破壊の魔法で纏めて吹き飛ばす。気が付けば、辺りには溶けた生クリームから、甘ったるい匂いが漂っていた。
「やれやれ……こりゃ、後始末も大変だぜ」
 クリームだらけの戦場で、理嘉が思わず苦笑する。だが、現場の後片付けをするのは、もう少し先になりそうだ。
「うぅぅ……恨み晴らさで、おくものかぁ……」
 見れば、奥の方から再びケーキ怪人の群れが姿を現している。甘さに胸焼けしそうになるのを堪えつつ、猟兵達は再び生クリームの飛び交う戦場へと身を躍らせて行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ミミ・フリージア
クリスマスのケーキ怪人の仕業じゃったのか
じゃがそのような手を使ってクリスマスケーキを流行らせようなど許さないのじゃ
お主との仲間のケーキを無駄にして何も感じぬとは同情するだけ無駄じゃろうか
わらわ達も黙って生クリームを当てられるわけにはいかないのじゃ
全力で叩き斬ってやるから逃げるとか言わぬようにの
売れ残りのケーキはおいしく食べられるがそなたのようなケーキはだめじゃな
べとべとにされたら気持ち悪いじゃろうしクリームをぶつけられた猟兵を回復するのじゃ。回復してもクリームは取れぬかもしれぬが動けぬ者を助けねばのぅ


箒星・仄々
心情
確かに売れ残ったXマスケーキは
哀愁が漂いますよね…

とは言え
動画配信者さん達を煽っていたなんて酷いです
怪人さん達を倒しましょう

手段
Kリートを奏で歌い仲間を鼓舞しつつ
聖なる調べで怪人さんの行動を鈍らせます
:歌唱&破魔&楽器演奏&祈り&優しさ&勇気&手をつなぐ

魔法を使い空間に溶けるように姿を隠した後
一気に残像分身して包囲攻撃!
小柄な体を活かし懐に飛び込みKナーゲルで貫きます
:迷彩&忍び足&残像&早業&先制攻撃&見切り&属性攻撃&串刺し

トリニティで防御力強化

敵攻撃は迷彩&残像&早業&見切りで回避

魔法剣に水の魔力を宿し
火を消したり
スポンジをぐちゃぐちゃにしたり
クリームを水流で洗い流します



●お前達もケーキにしてくれる!
 迫り来るクリスマスケーキ怪人の群れを、散開して迎撃に向かった猟兵達。箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)とミミ・フリージア(エルフの聖者・f05747)もまた、多数の怪人を前に奮戦していた。
「クリスマスのケーキ怪人の仕業じゃったのか。じゃが、そのような手を使ってクリスマスケーキを流行らせようなど、許さないのじゃ!」
「確かに、売れ残ったクリスマスケーキは哀愁が漂いますよね……。とは言え、動画配信者さん達を煽っていたなんて酷いです!」
 お前達、全員斬られる覚悟はあるか。それぞれ、武器を片手にケーキ怪人の群れへと斬り込んで行くが、しかし怪人達も負けてはおらず。
「うぅ……お前達にも、この苦しみを教えてくれるぅ!!」
「全員、生クリームの海に沈めばいいんだぁっ!!」
 蝋燭の炎や生クリームブラストを繰り出しつつ、ミミと仄々へ襲い掛かって来た。

●魔法剣、クリーム返し!?
 迫り来るケーキ怪人の群れを、バッサバッサと斬り捨てて行くミミと仄々。
 だが、敵の数はとにかく多い。おまけに、飛んでくる生クリームが視界を奪い、身体に纏わり付いて動きを鈍らせる。
「まだ、行けますか?」 
「無論じゃ。しかし……この数は、ちと厄介じゃのう」
 他人を回復させる度に、ミミには疲労が蓄積して行く。現状、戦列は維持できているものの、あまり彼女ばかりに頼り過ぎては、その分だけ負担を強いることになってしまい兼ねない。
 ならば、一気に決めてやろう。聖なる調べを奏で、敵を油断させたところで、仄々は素早い動きで撹乱し。
「な、なんだぁっ!?」
「猫が増えた!? ど、どうなっているんだぁっ!?」
 案の定、パニックに陥った怪人達の隙を突いて、ミミもまた一気に距離を詰める。
「……ぐぇぇぇっ!!」
 背中から斬り掛かられ、生クリームの海に沈んで行くケーキ怪人。その様を冷ややかな瞳で見据えつつ、ミミは駄目押しの一言を言い放つ。
「売れ残りのケーキはおいしく食べられるが、そなたのようなケーキはだめじゃな」
「そ、そんなぁ……。それじゃ、我々はどうすれば……」
 頼むから、せめて残さず食べてくれ。そう言って命乞いを始めるケーキ怪人だったが、もう遅い!
「残念ですが……消費期限が切れたのであれば、廃棄処分です」
 いつの間にか敵の懐に飛び込んでいた仄々が、鋭い一撃で胸板を突き刺す。それだけでなく、水の魔力を宿した剣で蝋燭の炎を消化した上、スポンジもクリームもぐちゃぐちゃにかき混ぜた。
「るぶおっ!? あばばばっ!!」
 白目を剥いて、生クリームの泡を吐きながら、溶けた怪人の身体が流れて行く。これで、全てのケーキ怪人は撃破した。だが、それでも戦いは終わらない。
 売れ残りのケーキを使った、性質の悪い馬鹿騒ぎ。それを考え、炊き付けた張本人を懲らしめねば、事件は解決したことにならないのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●俺様がパスト・フォーサイスだ!
 全てのケーキ怪人を撃破し、収束の兆しを見せつつあった馬鹿騒ぎ。だが、祭りを終わらせてはならないとばかりに、生クリームまみれの戦場へ、新たな怪人が姿を現した。
「……ちぇっ! やっぱり、売れ残りのケーキ怪人なんかじゃ、この程度か。今度はもっと、面白い悪戯を考えないとなぁ……」
 頭から二本の角を生やした少年が、力尽き果てたケーキ怪人の残骸を踏み付け、粉砕する。その姿は、さながら小悪魔といったところだろうか。身の丈ほどもある重そうな武器を軽々と振り回しているところからして、見掛けに寄らずパワーもありそうな感じだが。
「あーっ! さては、お前達が邪魔したんだな! どうしてくれるんだよ! この俺様の考えた、最高に素晴らしいショーを台無しにしてくれて!!」
 猟兵達の姿を見るなり、少年は一方的にまくしたてる。何を隠そう、彼こそが今回の事件を引き起こした張本人。ケーキ怪人を裏で操っていた、悪戯好きのパスト・フォーサイスに他ならなかったのだから。
「許さないぞ、お前達! よ~し……こうなったら、お前達をやっつけて、裸に生クリーム盛った姿を撮影して、動画を配信してやるからな!!」
 そんな動画を流されれば、恥ずかしくなって二度と人前に顔を出すこともできないはず。我ながら、素晴らしい罰ゲームだ。そんな自賛の言葉を叫びつつ、パスト・フォーサイスは猟兵達に襲い掛かって来た。
百合根・理嘉
はぁ?!んなのお前がやれよ。
バッチリ配信してやっから……

バトルキャラクターズを使用して戦闘
量には量で対抗ってな?
雑魚キャラにはにーさんら召喚してぶつけるぜ
連続攻撃は宇宙バイクの機動力で回避
当たった場合は可能な限り受け流す
人形はー……出現させる余裕もねぇくらいにがっつり終わらせてぇな
出現した場合はにーさんらを合体させて対応
まぁ、こっちに気を取られてくれりゃ
トドメは他の奴らに任せられる……
逆に陽動してくれる奴が居るなら死角からにーさんで攻撃

つか、逃げんじゃねぇよ、お前は!

フォーサイスは逃がさねぇで確実に倒す

補足
にーさん:UCで召喚したキャラクター
宇宙バイクは黒に銀のアクセントが入った理嘉専用マシン


青原・理仁
いや、バカだろう
何が素晴らしいショーだ、投げつけられてる方はたまったもんじゃねぇぜ
服にしろ肌にしろ、ベタついて気持ち悪ぃだろうが!
ぶっ飛ばされてぇのか、あぁ?いやぶっ飛ばす、今決めた
来いよ駄怪人、殴り倒してやるぜ

っつーわけで撃砕雷業拳を叩きこんでやるぜ
てめぇも怪人の端くれなら、食らっても泣くんじゃねぇぞ
フェイントを交えて撃ち込むぜ

雑魚キャラどもは普通に殴り倒すか
10倍だぁ?少ねぇな
その程度の数でどうにかなると思ってんのか?

攻撃は見切り、フェイントを利用して回避
もっとしっかり狙えよ、でないと当たらねぇぜ?



●悪ガキ災魔
 ケーキ怪人の群れを蹴散らした猟兵達の前に現れたのは、小悪魔風な少年の姿をしたオブリビオン。どう見ても強そうには見えないが、しかし相手は腐っても怪人だ。
「俺様のスペシャルショーを邪魔してくれたお礼として、お前達には全裸に生クリーム盛りの罰ゲームを食らわせてやるぜ!」
 猟兵達に中指を突き立て、悪戯小僧のオブリビオン、パスト・フォーサイスは堂々と宣戦布告。もっとも、そんなことを言われて黙っていられるほど、猟兵達も穏やかではない。
「はぁ?! んなのお前がやれよ。バッチリ配信してやっから……」
 半ば呆れ顔になりながらも、百合根・理嘉(風伯の仔・f03365)は静かにキレていた。
 この敵はアホだ。しかも、周囲の迷惑を顧みないばかりか、自分こそが最強で最高という妄想に支配された、救いようのないクソガキだ。
 こういうやつには、一発、キツイ仕置きをしてやらねばなるまい。指の関節を鳴らしながら迫る理嘉だったが、そんな彼の姿を前にしても、パスト・フォーサイスは何ら動ずることもなく。
「あれ? 俺様と勝負するつもり? 言っておくけど、クソ雑魚ナメクジのお兄さん達と、最強の俺様じゃ、相手にもならないと思うけどね~♪」
 無駄に武器を誇張しながら振り回しつつ、いちいち憎まれ口を叩いて来るので癪に障る。
「最強? ……いや、ただのバカだろう。何が素晴らしいショーだ、投げつけられてる方はたまったもんじゃねぇぜ」
 同じく拳を打ち鳴らしつつ、青原・理仁(人間の聖者・f03611)もまたパスト・フォーサイスに迫る。ここまで好き勝手に言われて、何もしないでいられるものか。このクソガキには、世の中の道理というものを、身体で教えてやらねばなるまい。
 お前も怪人なら、殴られる覚悟はできているか。それだけ言って、必殺の拳を繰り出そうとする理仁だったが、パスト・フォーサイスは余裕の表情を崩すことは無く。
「来い! 俺様の手下どもっ!! 質より量で押し潰せ!!」
 そう叫ぶが早いか、多数の雑魚キャラを召喚し、猟兵達へと突撃させて来た。

●雑魚雑魚無双!
 パスト・フォーサイスの呼び出した、有象無象の雑魚キャラ軍団。個々の強さは猟兵達の足下にも及ばないが、しかしこうも数が多いとさすがに面倒だ。
「ハ~ハッハァ! どうだ、俺様の軍勢は! 悔しかったら、ここまで来てみな!」
 自分に攻撃が届かないのを良いことに、パスト・フォーサイスは猟兵達に尻を向けて挑発している。
 うん、これは冗談抜きで物凄くウザい。解脱を成し遂げた仏の様な御心でもなければ、ブチ切れ待ったなしの酷過ぎる態度!
「戦いを雑魚に任せて、自分は高みの見ぶ……っ!?」
 迫り来る雑魚を順番に殴り飛ばして行く理仁だったが、その顔面に雑魚キャラの持っていたホールケーキが直撃した。
「や~い、間抜け~! お前の顔、しっかり撮影してやったからな~♪」
 雑魚キャラの群れの向こう側から、なにやら挑発的な声が聞こえて来る。さすがに、ここまで好き放題されては、理仁も我慢の限界だ。
「……ぶっ飛ばされてぇのか、あぁ? いやぶっ飛ばす、今決めた! 来いよ駄怪人……殴り倒してやるぜ!」
 迫り来る雑魚キャラを怒涛の勢いで蹴散らしつつ、理仁はパスト・フォーサイスへと距離を詰めて行く。その形相は、正に悪鬼羅刹か修羅の如く! さすがに、これにんは危機感を覚えたのか、パスト・フォーサイスも自らを守るよう雑魚キャラ達に指示したのだが。
「させるかよ! 量には量で対抗ってな?」
 すかさず理嘉が、15体近いゲームキャラクターの群れを召喚し、雑魚キャラの群れを押し返して行く。その上で、自らは宇宙バイクに乗って雑魚キャラの群れに突撃し、近づく者は容赦なく跳ね飛ばし。
「10倍だぁ? 少ねぇな! その程度の数でどうにかなると思ってんのか?」
 他の猟兵達の活躍もあり、あっという間に雑魚キャラを叩き伏せた上で、とうとう理仁がパスト・フォーサイスの前に辿り着いた。
「歯ァ食いしばれよ……。てめぇも怪人の端くれなら、食らっても泣くんじゃねぇぞ?」
「げぇっ! ちょ、ちょっとタンマ……ッ!?」
 残念ながら望みは聞いてもらえず、雷を纏った理仁の拳がパスト・フォーサイスの顔面に直撃する。それを切っ掛けに他の猟兵達も一斉に攻撃を仕掛け、哀れ、悪戯小僧は瞬く間にボロボロに。
「うぅ……お前達、こんな子どもに寄ってたかって……大人気ないし、卑怯だぞ!!」
 両目に涙を浮かべながら、満身創痍のパスト・フォーサイスが猟兵達に抗議の言葉を叫んでいる。
 いや、それを言うなら、大人気ないのはお前だろう。おまけに、開戦早々に雑魚キャラの群れを召喚し、数の暴力で相手を屈服させようとする方が卑怯ではないだろうか。
 盛大なブーメランがブッ刺さっていることにも気付かず、パスト・フォーサイスは武器の槍を杖代わりにして立ち上がる。もはや、殆ど死に体の状態だったが、それでも未だ諦めてはいないようで。
「きょ、今日のところは、見逃してやるぜ! 俺様は逃げるから、後は任せたぞ! 俺様ちゃん人形!」
 今度は自分そっくりな巨大ぬいぐるみを召喚し、それに戦いを押し付けて逃げ出した。
「ちっ……面倒なもん出しやがって。こうなりゃ、こっちもにーさん達を合体させ……ってか、逃げんじゃねぇよ、お前は!」
 巨大ぬいぐるみに対抗してゲームキャラクター達を合体強化させつつ、理嘉は盛大な突っ込みを入れて、逃げる悪ガキをバイクで追い掛けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ロアー・アレグリアス
いやぁ、ぶっちゃけケットシーな我が裸になって生クリーム盛りになった所でそんな面白くはならんと思うが……ま、怪人の思い通りに動いてやる義理もなしだ。
しっかし、悪戯小僧のオブリビオンか……オブリビオンもバリエーション豊か過ぎて呆れ返るぞ。
まあいい、我が使命を果たすとしよう。
トリニティ・エンハンスの炎の型、我が剣に力を示せ!
あんの悪戯小僧を生クリームごと、炎の剣でヤキを入れてくれるわ!
ザコキャラなんぞヤキ入れまくってめっこめこに叩き伏せてやるつもりだが、数多すぎて面倒なら風の魔力で盛大に吹き飛ばしてくれよう!
というかな、貴様なぁ、食べ物をそんな風に粗末に扱うんじゃねーわぁ!!(剣ぶんぶん)


箒星・仄々
ロアーさん2956と一緒

心情
面白半分に食べ物をそまつにしたり
爆弾を仕掛けるなんて酷いです!
しかも配下であるケーキ怪人さんの残骸を踏みつけるとは!
許しませんよ~

手段
敵攻撃は迷彩&残像&早業&見切りで回避

攻撃が空振りした隙にロアーさんと協調して仕掛けます!

魔法を使い溶けるように姿を隠した後
一気に残像分身して包囲攻撃!
小柄な体も活かし得物を躱して懐に飛び込みKナーゲルで貫きます
:迷彩&忍び足&残像&早業&先制攻撃&見切り&属性攻撃&串刺し

一旦距離をとった後
Kリートを奏で歌い仲間を鼓舞・癒しつつ(Sキュア)
聖なる調べで敵の行動を鈍らせますよ
:歌唱&破魔&楽器演奏&祈り&優しさ&勇気&手をつなぐ



●にゃんにゃん包囲網
 肝心の戦いを巨大人形に任せ、パスト・フォーサイスは早々に逃げ出した。
 だが、それを黙って見逃す猟兵達ではない。足止めには足止めとばかりに、彼らも戦いを強化されたゲームキャラクターに任せ、逃げる悪ガキを追い掛ける。
「しっかし、悪戯小僧のオブリビオンか……。オブリビオンも、バリエーション豊か過ぎて呆れ返るぞ」
 あまりに酷い往生際の悪さに、ロアー・アレグリアス(ケットシーのマジックナイト・f02956)も呆れ顔。もっとも、ここであの悪ガキを放っておく理由はなく、敵の思い通りにさせてやる道理もない。
「面白半分に食べ物をそまつにしたり、爆弾を仕掛けるなんて酷いです! しかも、配下であるケーキ怪人さんの残骸を踏みつけるとは! 許しませんよ~!!」
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)もまた怒りを露わに、パスト・フォーサイスを追い掛けた。傍から見れば、二匹の猫が悪ガキを追い掛けているようにしか見えず、なんとも微笑ましく写る光景なのだが、それはそれ。
「くっそー! しつこいぞ、お前達! 雑魚は雑魚らしく、雑魚の相手でもしてろっての!!」
 このままでは逃げられないと察してか、パスト・フォーサイスは再び雑魚キャラの群れを呼び出して、猟兵達に向かわせて来た。だが、こんな雑魚ばかり繰り出されたところで、そう何度も押される猟兵達でもなく。
「邪魔はさせませんよ~」
「トリニティ・エンハンスの風の型! 盛大に吹き飛ばしてくれよう!」
 聖なる調べで仄々が動きを鈍らせた敵を、ロアーが風の魔法剣を振るい次々と吹き飛ばして行く。
「うわわ! 来るな! 来るなよぉっ!!」
 追い付かれたことで、滅茶苦茶に武器を振り回して対抗するパスト・フォーサイス。あまりに酷い往生際の悪さに、さすがのロアーもブチ切れた。
「というかな、貴様なぁ、食べ物をそんな風に粗末に扱うんじゃねーわぁ!!」
 炎の力を宿した魔法剣で、真っ向から敵を迎え撃つ。巨大な槍と炎の剣が幾度となく激突し、周囲に火花が散って行く。
「逃がしませんと言ったはずですよ~」
 ロアーとの膠着状態が続いているところへ、残像による分身を伴った素早い動きで、仄々が一気に距離を詰めた。
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!」
 分身諸共に仄々を叩きつぶそうと武器を振るうパスト・フォーサイスだったが、満足に狙いを付けていないためか、全くといっていいほど当たらない。おまけに、あまりに勢いよく武器を振り回し過ぎたためか、もはや自分でも止めることができず。
「……あっ!?」
 近くの壁に直撃した槍の先は、ちょっとやそっとでは抜けないくらい、深々と突き刺さってしまったのだった。
「これ以上の悪戯は許しません!」
「さあ……。年貢の納め時だ。覚悟はいいか?」
 盛大な自爆をかましたパスト・フォーサイスに、怒り心頭の仄々とロアーが迫る。
 悪ガキには、それ相応のお仕置きを。今まで散々に好き勝手してくれた怒りを込めて、猟兵達による制裁タイムの始まりだ!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミミ・フリージア
このケーキ騒動に黒幕がおったのじゃな
ケーキ怪人も利用されてたとするとかわいそうじゃのぅ
このような真似を二度とさせぬようこらしめてやらねばの
わらわ達がかっこよくお主を倒す動画のほうが見てもらえそうじゃし企画も変えてやるのじゃ
じゃがボスが相手じゃし攻撃には注意していかねばのぅ。ここから逃がさぬよう取り囲めるように動いていくのじゃ
通常の戦闘ももちろんやるのじゃが持久戦に備えて回復の準備もしっかりしていくのじゃ。これで皆が倒されずに戦えれば勝ち目も出てくるじゃろう


ニィナ・アンエノン
【SPD】
あ、おいしー♥
やっぱ一日くらいいけるって!半額で売ろうよ!
(先ほど体中に直撃した生クリームを指で掬って舐めてたりする。ぴったりしたライダースーツや肌に乗るケーキ怪人の破片の苺も相俟って割ともう少年の言う罰ゲームに近い状況になっていたりする。)
こんなおいしいケーキを一杯無駄にしちゃって、子供でも許さないんだからね!
とは言えやっぱりあの武器で殴られると痛いかな。
まずは真正面から突っ込む!
そのまま突っ込むと見せかけて、【スライディング】で攻撃を避けながらタイヤで足元を狙っちゃおう。
上手い事行けば相手がひるんでる隙に【ガジェットショータイム】!
何かいい感じの罰ゲームガジェットがでるといいな☆


チェリカ・ロンド
裸に生クリーム盛って撮影……馬鹿じゃないの!? 
本当、男子ってお子様ね! 絶対ボコにしてやるわ!

大きな武器なら、私だって負けてないわ! 聖光剣で接近戦を挑むわ。味方との連携も狙っていきましょう!
遠距離では、【魔導の奔流】で氷の破壊魔法を使うわ。冷凍保存されるケーキの気分を味わわせてやるんだから!

「ちょっとあんた、食べ物を粗末にするんじゃないわよ! お母さんに教わらなかった!?」
「食べ物で遊んだ後は、女の子にいたずら……。ホント、最低ね!」
「これだから男子は!!」

隙が出来たら、【全力魔法】特盛の【超チェリカ砲】をぶち込んでやるわ!
「だりゃぁぁぁぁぁッ!」

アドリブ、連携歓迎!



●身代わりをブッ飛ばせ!
 逃走のため、パスト・フォーサイスが残した身代わり人形。中途半端なゆるキャラ風の姿形は間抜け極まりないが、しかし戦闘力はかなりのもの。
 さすがに、理嘉や彼のゲームキャラクターだけに任せるわけにもいかず、他の何名かも人形の処理に当たっていた。
「裸に生クリーム盛って撮影って……馬鹿じゃないの!? おまけに、こんな不細工な人形出して逃げるとか! 本当、男子ってお子様ね! 絶対ボコにしてやるわ!」
 聖なる大剣を振り回しながら、チェリカ・ロンド(恩寵という異端・f05395)は巨大人形の攻撃を捌きつつ、痛烈なカウンターを食らわせて行く。巨大人形からの攻撃も何発か食らってしまったが、ミミ・フリージア(エルフの聖者・f05747)が適宜支援に回ってくれているおかげで、大した被害も出ていなかった。
「わらわのことは気にせず、あの巨大人形を始末するのじゃ。さすれば、逃げた黒幕にも追い付けよう」
 聖なる光を発することで、ミミは巨大人形と戦う仲間達を鼓舞して行く。しかし、代わりに彼女が自らの体力を削っていることを考慮すると、あまり時間を掛けている暇もないだろう。
「ここは正面から突っ込んで……あ、でも、やっぱりあの武器で殴られると痛いかな?」
 武器攻撃を警戒しつつ、ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)は敢えて巨大人形の真正面から突っ込んで行く……と、見せかけて、スライディングで足元に滑り込む。そのまま、相手が反応するよりも先に、タイヤの一撃を踝にお見舞いし。
「こうなったら、完全に凍らせて動けなくしてやるわ! 冷凍保存されるケーキの気分を味わわせてやるんだから!」
 バランスを崩したところにチェリカが放った凍結魔法を食らい、巨大人形は氷像へと姿を変えて行く。後は、理嘉の残していたゲームキャラクターにでも任せておけば、粉々に砕いてくれることだろう。
 これで邪魔者は消え去った。後は、先行する仲間達に追い付いて、悪戯小僧に一発食らわせてやるだけだ。

●さあ、お仕置きの時間だ!
 巨大人形を始末して、ようやくパスト・フォーサイスに追い付いたチェリカやニィナ、そしてミミ。だが、彼女達が見た光景は、完全に追い詰められたにも関わらず、しつこく奮闘する悪戯小僧の姿だった。
「ちょっとあんた、食べ物を粗末にするんじゃないわよ! お母さんに教わらなかった!?」
「こんなおいしいケーキを一杯無駄にしちゃって、子供でも許さないんだからね!」
 槍が壁に突き刺さって、もはや抵抗する手段さえ失ったパスト・フォーサイスに、怒りを込めて叫ぶチェリカとニィナ。
 なお、今までの戦いで生クリームやケーキの残骸まみれになっていたニィナの姿は、もう既にパスト・フォーサイスの提案した罰ゲームと同じような格好になっていたが、それはそれ。クリームまみれの身体のラインを強調するライダースーツとか、色々と目の毒な気もするが、今は気にしたら負けだろう。
「うるぜー! 俺様に説教するなんて、百万光年早いんだよ!」
 相変わらずの減らず口を叩いて、最後まで敗北を認めようとしないパスト・フォーサイス。だが、今となってはそんな光景も、もはや滑稽以外の何物でもない。ちなみに、百万光年は時間ではなく距離なので、なんかもう色々な意味で間違っているのだが。
「ケーキ怪人も、利用されてたとするとかわいそうじゃのぅ……。このような真似を二度とさせぬよう、こらしめてやらねばの」
 やはり、骨の髄まで身体で理解させねば駄目そうだと、ミミはカメラ片手に溜息一つ。
「わらわ達が格好よくお主を倒す動画のほうが見てもらえそうじゃし、企画も変えてやるのじゃ」
 そう、彼女が告げると共に、他の者達も一斉攻撃!
 今までの鬱憤を晴らすが如く、その攻撃には一切の情けも容赦もない。
「てめぇ! さっきは散々に好き放題言ってくれやがったな! あぁ!?」
「誰がクソ雑魚ナメクジだって? 言ってみろや!」 
 主に開幕と同時に馬鹿にされた男性陣が中心となって、パスト・フォーサイスをフルボッコ!
 瞬く間に叩き伏せられてしまう悪戯小僧だったが、顔面をボコボコにされてもなお、未だ憎まれ口だけは叩くことを止めず。
「うぅ……わ、わかったよ……。も、もう、俺様の負けでいい……お兄さん達の勝ちでいいから……」
 心の奥底では未だに敗北を認めていない辺り、なんというか救いようがない。
「う~ん、これはもっと、キツイお仕置きが必要かな? そういうわけで、ガジェットショ~タ~イム!」
 謎のファンファーレと共に、ニィナが巨大な手の付いた謎のガジェットを取り出した。それはワイヤーを発射してパスト・フォーサイスを捕えると、凄まじい速度で手を上下させて、尻に百叩きを食らわせ始めた。
「痛っ! ちょっ……や、止めろ! 俺様のプリティなケツに何しやが……あぁぁぁぁっ! いってぇぇぇぇっ!!」
 拘束されたまま尻を滅多打ちにされ、本気で泣き叫ぶパスト・フォーサイス。しかし、ニィナの攻撃は、彼が反省するまで止まらない。
 百回で駄目なら千回だ。それで駄目なら一万回。気が付けば、散々に叩かれまくって赤く腫れた尻を押さえ、パスト・フォーサイスは身体を丸めて小刻みに震えていた。
「どう? これで、少しは反省する気になった?」
 もう、いい加減に降参しろと、震えている悪ガキにチェリカが問う。だが、この程度で反省などすれば苦労はしない。案の定、尻を猿のように赤くしながらも、パスト・フォーサイスに反省や謝罪の二文字は存在せず。
「う、うるせー! 今度あったら、お前のスカートめくって、パンチラを動画で配信してやる~!!」
 勝ち目などないに等しいのに、涙目で憎まれ口を叩く悪戯小僧。その曲がり切った根性と態度に、とうとうチェリカが完全にブチ切れた。
「食べ物で遊んだ後は、女の子にいたずら……。ホント、最低ね! これだから男子は!!」
 幼稚な悪戯と、根拠のない強がりもいい加減にしろ。どうしても反省しないというのであれば、この一撃で頭を冷やせ。そんな怒りの感情を滾る魔力の力に変え、全身全霊を込めて叩き込んだ。
「これが私の全力全開! ハァァァァァァァッ!! だりゃぁぁぁぁぁッ!」
 名付けて、超チェリカ砲(アルティメットチェリカキャノン)。浄化などという言葉では生温い、もはや破壊の奔流と化した極大の聖なる光を、パスト・フォーサイスに正面からブチ込んだ。
「うぎゃぁぁぁっ! お、覚えてろぉぉぉぉっ!!」
 お約束の捨て台詞を吐いて、空高く吹っ飛ばされる悪戯小僧。最後は、そのまま遠くの星になって消えてしまったが……あの高度から落下すれば、いかに怪人といえど無事では済むまい。
「ふむ、これにて一件落着じゃな」
 黒幕が倒されたことで、ミミが最後に締めの一言を。
 かくして、ケーキ投げ騒ぎに始まった大乱闘は、無事に終幕を迎えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月06日


挿絵イラスト