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旧き王の帰還

#UDCアース


●始まりの日
 それはよくある、他愛ないおまじないの類のはずだった。いつの時代も、どこにでもあるような『コックリさん』のようなものだ。
 手順はほんの少しだけ複雑。でもこれで気になるあの子が振り向いてくれたり、嫌いなアイツに仕返し出来ると思えば気にならない。
 空を夕日が血潮のように染める放課後、少女は嬉嬉として儀式を始める。真っ白な紙を机に広げ、指から出した血を1滴落とす。
 ──ポタ。
 純白に鮮血の赤が滲む。少女は流れる血に自らの願いを込め、「神様」に祈った。
「この世界を、私専用の箱庭にしてよ」

 ──その願い、聞き届けた。

 「神様」は異様な風体だった。血走った目をした胎児のような見た目の者。しかしその声にはえも言えぬ迫力がある。まるで千年の時を虚空に奪われたかのような絶望を湛えた声だった。
「貴様が破壊を望むなら、我はそうあろう。冒涜を望むなら、また我はそうあろう。絶望も、荒廃も、あらゆる悪逆も貴様が望むなら、我はそうあろう」
 少女は思う。この「神様」が本物の神様でも悪魔でも、構わないと。こんなもの、ただの遊びでおふざけなのだから。
 神、あるいは悪魔はささやき声で名乗る。
「我が忌名、『赤の王』」

●復活祭
 夜の公園、少女が覚束無い足取りで徘徊している。最早目に生気は宿っておらず、見る影もないほど痩せ細っている。
 『赤の王』は立派に成長していた。胎児のような頼りない外見から、目を背けたくなるような醜悪な怪物に成り果てていた。
 足は無くツルリとした球体に人の胴体が載っている。足の代わりに無数の異形の腕を持ち、血走った赤い目だけがかつての面影を残している。
 少女は単に運が悪かったのだ。あらゆる可能性を見た赤の王が「運悪く」彼女に目をつけた、それだけの不運だった。
 数えきれない程の人間が「おまじない」に手を出した。だが、彼女だけが赤の王をここまで育て上げた。彼女の望みを叶えるべく成長する「可能性」が赤の王にとって最も理想の未来であった。
「うふふふ…。ギャハハハッ!」
 少女の力無い笑い声と赤の王の哄笑が重なる中、もうひとつの影が不気味にほくそ笑んだ。
「頃合いですね。下準備に随分かかったものです。かの王をお迎えに行かなくては」
 その一言で、何かに駆られるように一目散に走り出す人々。彼らが呟く、呪詛のような言葉はひとつ。
「かの王が帰還なされた。帰還なされた」

●グリモアベース
「UDCアースの某所で強力な邪神の反応がありました」
 心巳・さとり(心傷の獣・f18327)は例のごとく消え入りそうな声で事件について語る。目線は常に行儀よく体の前で合わせた両手に向けられており、決して猟兵たちの方を見ようとはしない。
「このクラスの邪神は、たとえ儀式が成功したとしても、自力で顕現することは不可能であるはずです。なので力の弱い幼体で顕現して、何らかの方法──恐らく寄生することで成体となったと思われます」
 画面が変わり、痛々しく痩せた少女が映し出される。
「この子が宿主だと見て間違いないでしょう。邪神は彼女への依存状態にあるため宿主を死なせることはしないでしょう」
 死人は出ないに越したことはない。宿主となっている少女への攻撃は双方にとって禁じ手となっている。
「また、同エリアの邪神信仰団体が不穏な動きを見せており、何らかの介入も予想されます。注意してください」
 早口でまくし立てる、涙目のさとり。
 最後に、うっすらと微笑んで言った。
「今回の任務の成功と皆さんが無事帰還出来ることを祈っています。行ってらっしゃい」


群青いろは
 群青いろはです。今回はUDCアースで邪神退治です。ちなみに私はUDCアースの世界観が大好きです!

 第1章では少女に寄生している邪神『赤の王』とのボス戦です。「お迎え」が来るより早く赤の王にトドメをさしてください。また、宿主の少女への攻撃も出来ません。

 第2章では「お迎え」にやってきた邪教徒との集団戦です。

 第3章では遂に黒幕の邪神とのボス戦です。

 余程のことがない限り基本的にシナリオは全て採用とさせていただきます。マスターの裁量で共闘、アドリブ等あります。単独のリプレイを希望する場合予めプレイングに明記をお願いします。
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第1章 ボス戦 『赤の王』

POW   :    新生
いま戦っている対象に有効な【性質を持った新しい形状の人類】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    創生
対象のユーベルコードを防御すると、それを【使用できる新しい形状の人類を召喚し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    可能性
【レベル×2の値の任意の技能をひとつ取得】【レベル×2の値の任意の技能をひとつ取得】【レベル×2の値の任意の技能をひとつ取得】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
👑11
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百鬼・甲一
可能性の化け物、といったところですか。申し訳ないが、すべて叩きつぶさせて頂く

アドリブ、連携歓迎

人を創るのですか…ならば、此方への優位性に気づく前に討つ迄…即席で創った生命、致命的な欠点がある筈、そこを見切り突かせてもらいます。刀と拳銃を抜き、創られる傍から潰していき、隙を見て神本体に射撃、接近してUCを叩き込む機会を伺いましょう。狙うなら、あの赤い瞳、ですかね。
多少の傷は、敵の生命力を奪い治癒します…まがりなりにも相手は神…多少荒々しくいきますよ…!
(戦闘用技能をフルに活用)

あの少女にも一言言っておきましょう「事情は知りません。ですが、アレが貴女の絶望だというのなら、我々がそれを狩ります」


火奈本・火花
「幼体で出現し、人間に寄生して成長か。……幼体の段階で捕捉される可能性もあるだろうに、賭けに出たものだな」

■戦闘
初手は9mm拳銃での攻撃を試みよう
『クイックドロウ』による『先制攻撃』で、赤の王への『2回攻撃』を行うつもりだ
迎えとやらが来る前に片を付ける必要もあるだろうし、最低でも牽制になれば良いが

成否に関わらず、次手はUDCスピーチを行う
私自身は勿論、現場にいる他の猟兵を強化出来ればと思うよ。敵も何らかの強化があるようだが、代償もあるようだしな
その代償を見極めれば有利になるだろうか?

一連の行動の中で隙を見つけられれば、『暗殺』のように短針銃で『催眠』を試みよう
一瞬でも忘我させれば有利になるしな


カイム・クローバー
寄生…ねぇ。今は幼い胎児って訳か。醜悪なのに変わりねぇし、寄生するなんざ成長の仕方も最悪だけどな。
戦闘時少女に危害が無いのが不幸中の幸い…いや、こんな事件に巻き込まれた時点で只の不幸か。

【SPD】
少女は死に物狂いであの赤いのが守るだろ。俺は剣を使った近接戦闘でUC【死の舞踏】を使うぜ。それで押し切れるなら良いが、防御されれば同じUCを使えるらしい。なら、それを逆手に取る。防御されても構わねぇ。使用された場合は【フェイント】で本命のUCをその新しい形状の人類とやらに撃ち込むぜ。【死の舞踏】は発動すれば止められなくてな。【二回攻撃】【属性攻撃】【一斉発射】【なぎ払い】とUC。悪ぃな、格好の的だぜ?



●可能性という名の災厄
「幼体で出現し、人間に寄生して成長か。……幼体の段階で捕捉される可能性もあるだろうに、賭けに出たものだな」
 異形の神『赤の王』が声の主──火奈本・火花(エージェント・f00795)の方を向く。
「我は可能性、無数の分岐そのもの。この娘に至るまで幾度となく死んでいるとも」
 特徴的な赤い目玉で火花を一瞥する。己の死を何度も観測するという、人間ならばまず正気を保っていられないような行為を赤の王はことも無さげに言う。
「ならば私たちでその可能性を全て叩き潰す迄です。お覚悟を」
「ああ、お前のその醜悪なツラをぶった斬ってやるよ」
 刀と大剣の2振りの刃が赤の王に突きつけられる。百鬼・甲一(不死傭兵・f16959)とカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は刃に劣らぬ鋭い視線で禍々しい邪神を睨みつけた。
 赤の王は小さく体を揺らす。笑っているようだ。赤い目を細め口らしき部分を横に釣り上げる。半透明の肉体が裂けるのもお構い無しに赤の王は笑顔を作る。
「人の身で我に挑むか…愚劣なり。ここは既に我が王国、貴様ら矮小な存在の勝機など万に一つもないわ」
 赤の王から伸びる影の中から10人程の人影が這い出てきた。頭部が異常に肥大した、赤黒い肌の人間のようなもの。
 両陣営の間に張り詰めた沈黙が訪れる。
「行け」
「喰らえッ!」
 赤の王が短く命じる。人間もどきはそのアンバランスな造形からは想像出来ない程の綺麗なスプリントで猟兵達へと猛進する。ほぼ同時のタイミングで火花の9mm拳銃が火を噴く。
 しかしその弾は赤の王には届かなかった。人間もどきの1人が身を呈して庇ったのだ。頭と胸に被弾し穴の空いた人間もどきはそこから空気が抜けるように萎んでいった。
「…ダメよ。王様には絶対逆らっちゃいけないの…。みんな死んじゃうわ」
 虚ろな目で少女は呟く。諦め切った様子で力なく言葉をこぼした。
 声もあげずに向かってくる人間もどきを斬り伏せながら、カイムが少女に向けて声を張り上げる。
「お前ぇ!諦めてんじゃねぇぞ!もっと抗えよ、喉が枯れるまで声上げて『助けて』って言え!」
 言いながら大剣を豪快に一振し、人間もどきをまとめて撫で切りにする。カイムの言葉に呆気にとられた様子の少女に、カイムと背中合わせで刀を振るう甲一が静かに言う。
「事情は知りません。ですが、アレが貴女の絶望だというのなら、我々がそれを狩ります」
「貴女はただ助けを求めればいい、そのために我々がここに来たのだから。世界を憎んで仇を成したとしても、貴女が人間であろうとするなら絶対に私達は貴女の味方です!」
 火花が力強い言葉で畳み掛けるように語りかける。それは少女だけでなく共に戦うカイムと甲一にも向けられた肯定の言葉。
 ユーベルコード『UDCスピーチ』。火花の演説はカイムと甲一に自身と力を与え、刃を握る手に力がこもる。
「オラァ!」「はっ!」
 白刃が夜気に煌めき、体を折るように人間もどきを吹き飛ばす横殴りの斬撃と、紙細工のように人間もどきを両断する袈裟斬りの一閃。
 いつしか状況は猟兵と赤の王が睨み合う、振り出しに戻っていた。
「…やはりこやつらでは歯が立たんか。『新生せよ』我が創造物よ」
 赤の王の影が泡立ち、先程よりも骨格の張り出した形の人間もどきが現れた。
「埒が明かないな、こりゃあ。本体を叩かねぇことにはジリ貧だぜ」
 カイムが面倒くさそうに頭を搔いた。
「私が赤の王を牽制するので、お二人は本体への攻撃に集中して下さい」
 火花の献策に甲一とカイムが小さく頷く。
「…すり潰せ」
 赤の王の下知に人間もどきが走ってくる。骨格が変わったためか以前より動きがぎこちない。
「どけぇ!」
 ガキィイン!
 カイムの大剣の体重の載った一撃を人間もどきは腕で受け止めた。が、体制を崩し仰け反ってしまう。
「道を空けろ…!」
 そこに甲一の刀が肋骨を避けて人間もどきを貫く。2人の一瞬の連携を見て、赤の王が目を細め愉快そうに笑みを浮かべる。
「人もやるものよ…。つくづく飽きぬわ」
 その間も赤の王の影から次々と人間もどきが生まれようとしている。それを火花と甲一の拳銃が的確に撃ち抜いていく。
「お前の思い通りにはさせない」
 カイムと甲一が赤の王に肉薄する。
 カイムの大剣が軌道を描くスピードを上げる。空を切る音に合わせてステップを踏む。それはさながら殺戮のダンス。ユーベルコード『死の舞踏』。
 息もつかせず繰り出される高速斬撃を、なんと赤の王はその無数の腕で全て捌いてみせた。大剣が跳ね上げられ、カイムが無防備な姿勢を見せる。
「とったぞ!」
「…油断しましたね」
 カイムの脇から身を躍らせて甲一が飛びかかる。カイムに勝るとも劣らない剣戟が赤の王を襲う。苛烈に、獰猛に、日の如く。ユーベルコード『火の太刀』。
「がぁあああああ──」
 ダメージを受けて赤の王は苦悶の叫びを上げた。やがて力が抜けたように地面に崩れ落ちる。
「やったか…?」
 火花が確認するように小声で聞く。

「ああああああああぁぁぁ───!」

 突如おこった耳をつんざく絶叫に3人は思わず耳を塞ぎ膝をつく。叫びの主、赤の王は腕を自らの左胸に突き刺した。
「オイ、不味くねえかこれ」
 カイムが赤の王から目を離さずに言う。
 ズルリ、と胸から手を引き抜き赤い目を見開いて猟兵達を見据えた。胸に空いた穴からはとめどなく血が流れ続けている。
「我は先をゆく。貴様ら人間ごときには追いつけぬ。今一度告げる、我が忌名『赤の王』。可能性という名の災厄である」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

波狼・拓哉
おっけい珍しく寄生体のに救えるというのはいいニュースだ。現状からの最善目指しましょうか!
さてさて救えるものを不意にするわけにはいかないからね。化け撃ちなミミック、あのきもいのだけ狙い撃とうか。つっても色々面倒な相手ぽいか。UCはあくまで光線だしなー…先端突き刺して確実に当たる状況でブッパして貰うか。それ以外の時は飛び回って攪乱かな。
自分は衝撃波込めた弾で召喚された奴撃ち倒したりしてサポートするかな。性質形状を戦闘知識から読み取り効果的に撃っていこう。後はミミックの隙作るため恐怖を与えるように撃ち込んだりもしてみようかな。ミミックだけじゃなく他の猟兵の為にもなるだろうし。
(アドリブ絡み歓迎)


庚・鞠緒
ッたく邪神ってのはどいつもこいつも胸糞悪ィ…
まァいい全部ヤっちまえばいいんだろ

赤の王はともかく、宿主の少女がどう動くかわかンねェんだよな
下手にこっちの邪魔したり最悪間に割り込まれたら面倒くせェし
ウチはとにかく赤の王に肉薄して両の「鉤爪」で【2回攻撃】して斬り続ける
見た目からして柔らかそうじゃねェか、皮切って開いたら
「Hate Crew Deathroll」で【傷口をえぐる】
中に手ェ突っ込んでエグり出してやンよ、王様の身体ってなァ内蔵なくても平気か見てやる

正直相手がどうでるかわかンねェからこそゴリ押すって感じでやるしかねェンだよな
多少の攻撃は【激痛耐性】で耐えて短期決戦狙うぜ


ベリオール・ドゥームズデイ
【アドリブ連携可】【SPD】

傭兵としての初仕事となるが…ふむ、相手は邪神の類か。
醜悪かつ奇怪なその姿、視界に入れる事すら穢らわしい。

【先制攻撃】で先手を取り、【指定UC】を使用。攻撃系では無いから借用はされない筈だ。
使用後は【オーラ防御】で身を守りつつ、【全力魔法】による様々な【属性攻撃】を放って弱点属性がないか【情報収集】を行う。
万が一、防御を貫通しそうな攻撃が来るならば【第六感】で事前に察知。
【見切り】【武器受け】【残像】で対応する。
調査で弱点が見つかれば弱点属性で、無ければ無属性の【属性攻撃】【高速詠唱】【全力魔法】【鎧無視攻撃】で一気に止めを刺す。

疾く失せよ、我は汝の誕生など認めぬ。



●神擬き
 自らの胸を貫きより禍々しい風貌となった赤の王。かの王はその身に代償を受け入れることで、本来交わらない分岐の自身を取り込み新たな技を手に入れるという。
「あれだけ攻撃を入れて、自傷までしていると言うのにまだ倒れないのか」
 甲一が驚いて言う。必殺の一太刀をモロに食らわせたのだ。彼の驚きは当然のものだろう。
 赤の王は手を振り血を地面に撒き散らす。その血の一滴一滴が人間もどきに変化し、王の命令を待たずに攻勢をかける。
「血の気の多い創造物よ、存分に暴れるが良い」
「…おかしいぞ!生成スピードが早すぎる。しかも個体ごとの能力も上がっているみたいだ!」
 走ってくる人間もどきを迎撃している火花が異変に気づいた。火花の銃撃は当たりこそしているが体をずらされ致命傷には至っていない。
 多勢に無勢、いかに一騎当千の猟兵であってもこうなれば突破は容易ではない。
「形勢逆転ってやつか。底が知れねぇな邪神ってのは」
「」
 カイムが平静を装い軽口を叩くが、彼らの表情に余裕らしいものは見えない。
 突如閃光がおこった。どこからか放たれた光弾は人間もどきの無防備な背中に命中し、四散させた。
「波狼拓哉、ただいま現着しました!加勢します!」
 光弾を放った主──波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)が大音声で名乗りをあげる。傍らに浮遊する青白い箱、彼の相棒である箱型生命体「ミミック」と共に人間もどきの群れへと攻撃を開始する。
 拓哉に遅れて2人の猟兵、庚・鞠緒(喰らい尽くす供物・f12172)とベリオール・ドゥームズデイ(審判者・f17777)がやってくる。
「アンタあんまり先行すんなっつったろ!」
「ナイスタイミングで助けに来れたんだからいいじゃないですか」
 鋭い目をさらに細めて鞠緒は怒気を飛ばすが拓哉は両手を広げて気楽そうに言った。
「権限解放、戦闘開始。我は何時のような神など認めぬ。疾く失せよ」
 黒衣の猟兵、ベリオールが表情を変えずにユーベルコード『秘匿すべき叡智』を発動する。その目が見据えるのは眼前の邪神のみ。体を薄いオーラが覆い、両手には火球と氷塊が現れている。
「こっちもそろそろ始めますかね。ミミック、やっちまえ!」
 ベリオールの魔法とミミック、拓哉の攻撃の波が人間もどきの群れへと殺到する。
「チッ、なんだってウチが出遅れんだよ。先走りすぎだろアイツら」
 毒づく鞠緒の元に火花達がやってきた。
「助かったよ、ありがとう。私達もできる限りのサポートをしよう」
「分かった、ウチらの背中は任せるぜ」
 鞠緒は口を歪めるようにして笑うと、唸り声を上げながら敵へと突っ込んで行った。
「新手か…。我もここまでらしいな」
 新たに現れた3人の猟兵に蹂躙される人間もどきを見て、赤の王は呟く。
「だが!足掻く他あるまい!『創生』の時だ、朽ちるまで舞え。我が創造物よ」
 今までのどれとも違う風貌の人間もどきが2体、赤の王の球状の下半身から這い出てきた。どちらも片腕が刃物のように長く鋭利な形になっている。
 2体はまるで剣を握っているかのように構えをとる。その姿にカイムと甲一は見覚えがあった。
「あれは…」
「ああ、俺達のユーベルコードだ」
 殺戮のダンスがベリオールを掠め、火の如く苛烈な刃が拓哉を狙う。
「…!」「うぉっと」
 間一髪避けるも無慈悲な追撃が迫る。が、その刃は2人を捉えなかった。
 カイム、甲一がそれぞれ攻撃を防御したのだ。火花の銃撃が眉間を撃ち抜き、鞠緒の鉤爪が腹を裂く。
「ふむ、弱点らしい弱点は無いようだな」
 ほんの数秒前の危機を微塵も感じさせない無表情でベリオールが呟く。属性攻撃を撃ちまくっていたのは弱点を探るためだったらしい。
「なら、こうだ」
 ベリオールの手のひらから大気を震わす轟音と共に衝撃波が飛ぶ。腕を絡めて盾のようにして赤の王は攻撃を防ぐ。何本か引きちぎられた腕が衝撃で飛ばされていく。
「はははっ、お返しだ!」
「させねえよ!ミミック、今だ!」
 再び創生を行おうとする赤の王。この隙を逃さず拓哉がミミックに命ずる。戦艦のように変化したミミックが赤の王の腹に突き刺さる。
「ぐっ、何を…」
 言い切る前に赤の王の中で光が弾けた。体内で拓哉のユーベルコード『偽正・械滅光線』が炸裂した。赤の王は体を内側から灼かれ声にならない叫びを上げる。
「────ッ!まだ…まだだぁ!」
「いいや、終わりだよ。ウチらと出会う可能性があったこと、あの世で後悔しやがれッ」
 鞠緒の腕が赤の王の胸の穴に伸びる。勢いよく差し込まれたそれは内臓を握りつぶし、肺腑を食い破った。彼女のユーベルコード『Hate Crew Deathroll』は暴力的なまでの威力で赤の王にトドメを刺す。
 凄まじい出血と共に赤の王は断末魔の悲鳴を上げる。その声に全員の肌が怖気立つ。根源的な恐怖を換気する最期の叫び。
「儘ならぬものよ…。分の悪い可能性に賭けてしまったか…」
 やがて悲鳴が消える頃、赤の王はそう言い残し塵となって消えた。

「私たちの神よッ!ああ何処に、何処に行かれるのですか!」

 悲しみを湛えた甲高い声、狂気を宿した血走った目、すすり泣く何人もの人影。
 王は死せどもその遺志は死なず。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『欲望教のバニーガール』

POW   :    貴方の欲望、開放しませんか?
質問と共に【対象の抑え込んだ欲望を引きずり出す腕】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
SPD   :    その欲望を満たすモノはこちらにごさいますよ?
いま戦っている対象に有効な【対象の欲望を満たすモノ(生物非生物不問)】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    あなたの素敵な欲望を少しいただきますね?
【相手の抑え込んでいる欲望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
👑11
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 現れたのは年齢も格好もバラバラの女性の集団。ただ共通しているのは頭についているウサギの耳を模した2本の腕と、狂い切ってしまった瞳だ。
「何処に…神よ…」
 赤の王の痕跡を探しすすり泣く何人ものバニーガール。そのうちの一人が赤の王の宿主であった少女を見つける。
「私たちの信仰をあの少女に!彼女こそ私たちの神だ!」
 耳を左右に揺らし、少女へとにじり寄る。
 が、途中で足を止めた。少女とバニーガールの間に猟兵が立ちはだかる。
「邪魔だ、私たちの邪魔をするなぁ!」
百鬼・甲一
私の欲望がしりたいのですか?
私の望むのは…戦い、それのみですよ!

女性とはいえ、オブリビオンの手先、容赦はしません。

刀と拳銃を抜いた二闘流、すべての、力を尽くして切り裂きます。

なにが貴女たちをここまで追い詰めたのか…わかりませんが。それは、御自身で救うことでしょう!
真実?話しますとも…しかし、どのようなものを作り出したとしても、ただ切り裂かせて頂くのみです!


庚・鞠緒
邪魔なんてしねェよ、宗教の自由ってヤツは守らねェとな
ただ、ウチにブッ殺されなければってだけの話だ

とにかく少女のところには行かせねェ
あからさまに面倒そうな腕は「Follow the Reaper」【なぎ払い】切り落とす
【2回攻撃】で両方ともな
抑え込んでる欲望?そーだなァ…ウチ普通の暮らしってヤツをしたいンだよね
邪神とかUDCがどうとかそういうのが無ェ暮らし
だからとにかく今は邪神どもをブチ殺してェわけよ
わかったか、わかったならウチの願いを叶えてくれよ
聞いたからには協力してくれよ、な?

体をデカくさせたなら【力溜め】た【怪力】で思いっきりブった斬る
そもそも欲望の強さよか殺意のがでけェンだよこっちは



●闘争欲
「神を知らぬ背教者め。我らが神に赦しを乞え。さもなくば死ね!」
 猟兵と少女をぐるりと囲むようにバニーガールが周囲を固める。6人の戦士は違いにアイコンタクトをした。一瞬目が合うと、小さく頷いた。
「信仰なんて好きにすればいい。ただし、ウチと戦って五体満足でいられたらな。いくぜ?覚悟しな!」
「何があなた達を狂気に惹かれるほど追い詰めたのかは私には預かり知らぬこと。それは貴女方の問題です。残念ですが容赦はしません」
 未だ赤の王の血で濡れた鉤爪と刀がバニーガールに向けられる。鞠緒と甲一がほぼ同時に敵の群れに飛び込んでゆく。
 甲一は呆気にとられたバニーガールを言葉通り容赦なく切り裂き、両断し、串刺しにした。口から血を吐きながら4本の腕で甲一にしがみつく。
「…あなたの…欲望、教え…て…?」
 途切れ途切れに質問し、そのまま息絶えたバニーガールを引き剥がし甲一は刀の血を払って答える。
「欲望がしりたいのですか?私の望むのは…戦い、それのみですよ!」
 刀を正眼に持ち『火の太刀』の構えをとる。
 鞠緒も敵の群れの中、当たるを幸いとばかりに鉤爪をめちゃくちゃに振り回す。頭部の腕、胴体の腕、首、足。様々な人体のパーツが宙に舞う。『Follow the Reaper』を駆使して鞠緒は嵐の如く暴れ回る。
 突き出された鉤爪を手のひらを貫かれつつも受け止めたバニーガールが、鞠緒に顔を近づけて問いかける。
「あなたの欲望も教え…」
 言いきらないうちにもう片方の鉤爪が首を刎ねた。
「ウチの望みはただ一つ。オマエらみてぇな奴らがいない、普通の暮らしだ。だからよ、大人しくウチにブチ殺されとけよッ!」
 雄叫びを上げながら獣のように、いっそう激しく鉤爪を振り回す。
 ──ギィン!
 2人の攻撃はバニーガールが握る刀に弾かれた。いつの間にかバニーガールが全員漏れなく武装している。
「あなたの望みは闘争ね。ずっとずーっと、剣戟と血潮、死臭の中でその欲望を満たしましょう!」
 敵の太刀筋が甲一の頬をかすめる。辛くも弾くが間合いを離せず、刃と刃が火花を散らす。笑いながら甲一と鍔迫り合いを演じるバニーガールが突然頭部を失った。甲一の持つ大経口の拳銃が至近距離で火を噴き、バニーガールの頭を吹き飛ばした。
「のこのこ近づいて来るとは、当ててくれと言っているようなものです」
 一方鞠緒は弾かれた鉤爪を動かせずにいた。薄気味悪く笑うバニーガールが歪み、眼前にひとつのビジョンが現れる。それはかつての平穏な日々、幸せそうな1家と屈託なく笑う可愛らしい少女。まやかしだと分かっていても目が離せない。
「あなたの望みは平穏ね。ずっとずーっと、甘くて優しい幻の中でその欲望を満たしましょう」
 囁きながら鞠緒の首に刀の刃を当てる。
「ふざけんな」
 真っ二つになった刀が飛ぶ。あ、と惚けているバニーガールを両腕の鉤爪で文字通り八つ裂きにした。血が滲むほど唇を噛み締めた鞠緒が絶叫する。
「…っざっけんじゃねぇっ!こんなモンウチに見せて、楽に死ねると思うなよ。全員、細切れになるまできざんでやるっ!」
 最前線での甲一と鞠緒の奮闘、気づけば敵は残り1人だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カイム・クローバー
…薄気味悪いんだよ。お前ら。バニーガールのつもりか、それ?耳を模した腕なんざ趣味が悪いにも程があるぜ。

【SPD】
邪魔するな?そいつは無理な相談だな。邪魔する為に俺達はここに居るんだからよ。
二丁銃を周囲に向かって連射するぜ。【一斉発射】【なぎ払い】を組み合わせてバニーガールのみを狙っていく。少女には目閉じて、耳防いで、蹲ってて貰えるか?直ぐに片付けるからよ?とウインクでも。
UCを使いつつ被せるように【二回攻撃】に【属性攻撃】を織り交ぜて。少女の身の安全が最優先ってのは当然。この少女は生きる事を諦めなかった。いや、諦めてたとしても今は再び、希望を見出せる。それの手伝い、最後までさせて貰おうか


波狼・拓哉
凄い屁理屈を感じる…中身がそうだと言って器がそうだとは限らんだろ…
まあ、理屈語っても仕方が無いことではあるんだが。じゃあ、その信仰を踏みにじろう。化け咆えなミミック。狂気を狂気で塗潰してやろうか。
自分は同じように衝撃波込めた弾でサポートに。…あの耳狙えるかな。というか付け根どうなってんだ…?まあ、衝撃は通るでしょう多分。効果が見られなかったらやめておこう。
欲望ねぇ。今のところはあんたらの信仰の否定だけど…正直そういう押問答は特に答え無いからなぁ。あげるとしたら死にたくないくらいか?
(アドリブ絡み歓迎)



●護るもの
「神を知らぬ背教者め。我らが神に赦しを乞え。さもなくば死ね!」
 猟兵と少女をぐるりと囲むようにバニーガールが周囲を固める。6人の戦士は違いにアイコンタクトをした。一瞬目が合うと、小さく頷いた。
「邪魔するな?そいつは無理な相談だな。邪魔する為に俺達はここに居るんだからよ」
「それに、だいたい赤の王の器だったからってだけでこの娘を崇めるのは無理があると思いますけどね」
 銃口をバニーガールに向けつつカイムと拓哉が言う。ミミックも2人の周囲を飛び回り同意するように唸り声を上げた。
「…ん。あれ?私…」
「あ、起きたみたいですね」
 目を擦りながら体を起こす少女に拓哉が気づいた。先程まで唸っていたミミックが高い声で少女に飛びつく。
「きゃっ!な、何?この子」
 甘えるような仕草でかろうじてミミックが生物であると分かったらしい、少女は青白く光る箱の表面を撫でながら拓哉に聞いた。
「そいつは『ミミック』俺の相棒だよ。それより、体は大丈夫?」
「まあ俺達の後ろにいれば安全だからよ、怖けりゃ耳でも塞いどけ。直ぐに片付けてやるからよ?」
 少女の体調を気遣う拓哉と笑みを浮かべウインクしてみせるカイム。これで少女の顔から不安な表情が消え、深く頷いた。
 二丁拳銃をクルクルと回してカイムがバニーガールを見据える。少女の元を離れて拓哉の周りをミミックが旋回する。
「薄気味わりぃ耳だぜ。全く趣味が悪いにも程があんだろ」
「付け根とかどうなってるんでしょうね」
 カイムの両手に構えた銃から銃弾がばら撒かれる。銃声と弾が当たる鈍い音が硝煙と共に狂詩曲を奏でる。ユーベルコード『銃撃の狂詩曲』。
 前線から雄叫びが轟く。負けじとミミックも体を肥大化させ、異形の龍を形作る。喉の奥から漏れ出す焔を咆哮と共に敵の中央に撃ち放つ。ユーベルコード『偽正・龍滅咆哮』。
「オラオラァ!そんなもんかよオイ!」
 途切れることの無い弾幕と熱線の渦の中でカイムが怒鳴る。
「…!カイムさん、うしろッ!」
 刀で武装したバニーガールが背後からカイムを強襲する。カイムは振り向きざま銃身を交差させて刃を受け止める。
「…つまんないのー」
 バニーガールは体を一回りだけ肥大化させるだけに留まり、不満そうにこぼした。
「このッ近寄んな!」
 刀をはね上げ、眉間と心臓に1発ずつゼロ距離で撃ち込む。
 拓哉はカイムに気を取られ懐に潜り込むことを許してしまう。バニーガールは刀をだらりと下げ、頭に付いた腕で拓哉を抱きしめるようにする。
「あなたの欲望も教えて?」
 拓哉はバニーガールの無防備にさらけ出した背中に、モデルガンからエネルギー弾を放つ。心臓ごと胸部を灼かれたバニーガールはそのままの姿勢で力を失う。
「っ焦ったぁ。…強いて言うなら今のあんたみたいにはなりたくないかな」
 少女を中心に背中合わせで弾幕を貼り続け、順調に敵の数を減らしていく。
 気づけば敵は残り1人だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ベリオール・ドゥームズデイ
あのような出来損ないでも、敬虔なる信者が居るのだな。
狂うのは好きして構わぬが…其処な娘に近付かれるのは面倒だ、適度に薙いでおくか。

まずは【高速詠唱】で【指定UC】を即座に展開。
その狂信、思う存分我が身にぶつけていくがいい…全て汝らに跳ね返るが。

UCで攻撃を受けつつ、【全力魔法】【属性攻撃:光】で巨大な聖光球を作り上げ、集団の中心に向けて発射。
【範囲攻撃】による掃討を狙う。

敵UCに対しては好きに発動させておこう。
神たる我に欲望などという不純物は皆無、使わせた所で大した効果は望めまい。
だが、他の猟兵から欲望を吸い上げるかもしれんな?
その手の個体からの攻撃は【見切り】、回避に専念する。


火奈本・火花
「邪神の眷属とはいえ、縋るものを亡くした姿は痛ましいが――信仰の鞍替えも早いものだな」

■真の姿
胸から左腕にかけてが樹木化
浮き上がった血管のような根が、顔や腕、脚に張り巡らされている

■戦闘
今度は数が多いな
まずはエージェントグローブの鋼糸を横薙ぎにし、絡まった対象はそのまま絞り切るように切断するか、『敵を盾にする』事で利用しよう
初撃が成功するなど、我々猟兵に勢いがついたタイミングで『UDCスピーチ』を行い戦闘力を向上させる

その後は盾を得た状態のままで9mm拳銃を使い、『2回攻撃』で確実に数を減らしていこうと思う
戦闘の中で盾とした眷属が死亡した時は、また別の眷属を捉えて『盾にする』つもりだ



●持つべきもの
「神を知らぬ背教者め。我らが神に赦しを乞え。さもなくば死ね!」
 猟兵と少女をぐるりと囲むようにバニーガールが周囲を固める。6人の戦士は違いにアイコンタクトをした。一瞬目が合うと、小さく頷いた。
「あのような出来損ないでも、敬虔なる信者が居るのだな。邪神信仰というのは異質なれど、本人達にとっては救いたり得るのかも知れんな」
「邪神の眷属とはいえ、縋るものを亡くした姿は痛ましいが──信仰の鞍替えも早いものだな。巻き込まれる一般人にはいい迷惑だが…」
 ベリオールと火花が狂い切って色を失ったバニーガール達の目を見ながら少々眉をひそめて語る。火花がグローブをキュッとはめ直し指になじませる。ベリオールが唇を湿らせ詠唱を開始する。
 先手を取ったのは火花だった。まるで指揮をするようにグローブを横薙ぎに振り、バニーガールを鋼糸で絡めとっていく。肌に糸が食い込み、バニーガールが苦痛に顔を歪める。火花は一切の躊躇なく鋼糸をめいっぱい引き絞った。
 ズブリと糸が体内に侵入し、極小の刃が骨すらも両断する。また、あえてトドメを刺さず数体のバニーガールを傀儡と化す。
 地面を揺るがすような咆哮と獣じみた雄叫びが耳に届いた。【高速詠唱】を駆使しているとはいえ、無防備な状態のベリオールを守るように火花がバニーガールとの間に立ちはだかる。彼女の語る言葉一つ一つが四肢に力をみなぎらせるようだ。
「さあ、バラバラにされたいのなら遠慮なく掛かってくるといい。──発見・捕獲・収容!…と行きたいところだが今回は、──発見・徹底・殲滅!一切合切、骨も残さず敵を絶命させよ!」
 1人、明らかに身の丈に合わない長刀を携えたバニーガールがヨタヨタと走ってくる。刀に振られるように、全体重と遠心力を乗せた力任せの一刀を繰り出してきた。
 火花はその直線的な太刀筋を遮るように糸を繰りバニーガールを盾にする。ガっと骨に当たって刃が止まる。
「んぅー、じゃま!」
 舌足らずな喋り方で苛立ちを示すや否やバニーガールは一心不乱に仲間の体を切りつけた。取り憑かれたような鬼気迫る表情で原型も残らぬほど執拗に刀を突き立てる。
「なっ、何を…」
 あまりに突発的な出来事を火花は思わずたじろき、数歩後ずさった。顔いっぱいの笑顔でバニーガールが振り向き囁く。
「あなた…優しいのねぇ…」
 刀を持ち直しヒタヒタと火花に歩み寄る。火花の体を切るはずの一撃は何故か逸れて、ベリオールへと向かう。彼は微かに煌めく障壁を纏い、無表情で待ち構える。
「彼女は優しかろう。痛みは一瞬であっただろうからな。だが我はそんな芸当は出来んのでな、苦しんで死ね」
 ユーベルコード『因果改変型次元障壁』によって吸い寄せられた刀が見えない壁に弾かれ、バニーガールは後ろ向きによろめく。そのがら空きの胴にベリオールは手加減無しの突きを食らわした。
 突きの衝撃はバニーガールの体を駆け巡り内側からめちゃくちゃにしていく。最期には水風船のようになった無惨な死骸が残るだけだ。
「優しさは誇れこそすれ、恥じるようなものではない。キミの在り方は稀有なものだ」
「…ありがとう」
 ただの暴力装置ではなく『猟兵』として在る為のもの。それが無くてはオブリビオンと同等の存在となる。
 感情らしい感情のないベリオールだからこそ分かる、それぞれの信念。それが欲望にせよ復讐にせよ、誰しもに必要なものなのだろう。
 彼はここで思索を止めた。気づけば敵は残り1人だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『造物主』ビルドクリエイト・プログラマー』

POW   :    じゃあくなぶきをもった しさいがあらわれた!
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【狂気的な力の宿った邪神の祭器を持つ邪教徒】を作った場合のみ極めて精巧になる。
SPD   :    ぶきみなかたちの まものがおそいかかってきた!
いま戦っている対象に有効な【部位を異常に発達させた、人や獣型の化物達】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    おそろしいちからの かいぶつがこうげきしてきた!
自身が装備する【実験器具から産み出した、粘液塗れの超人】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「我が同胞をよくも…。貴様らは私が神の名のもとに断罪してくれるッ!」
 目を剥き、髪を振り乱しリーダー格のバニーガールが半狂乱で叫ぶ。金切り声をあげ歯をむき出し獣のように吼える。
「ああああああああぁぁぁッ!──この姿も用済みですね」
 急に叫びが止まり、バニーガールの姿が粘土細工のように歪み、崩れる。声も甲高い金切り声ではなく中性的で落ち着いたものに変化する。
「あーあぁ、せっかく時間をかけて準備してきたのに何で毎度毎度あなた方に邪魔されるんでしょうね?」
 中に浮かぶ手と実験器具の中の顔が心底残念そうに猟兵達に話しかける。
「赤の王の召喚儀式を略式化して、まじないとして流布して、新興宗教を乗っ取って赤の王崇拝の団体に変えて…。私の涙ぐましい努力をこうもあっさりぶち壊しますか」
 恨みがましく言葉を連ねる邪神。最後にはデカデカとため息までついて見せた。
「今さら何をやったとて失敗には変わりませんが、憂さ晴らしにあなた方には死んでもらおうと思います」
 ビーカーの目には軽い口調とは裏腹な明確な殺意が宿っている。
「私はビルドクリエイト・プログラマー。この世のあまねく全てを冒涜する『造物主』」
百鬼・甲一
造物主を名乗るのですか…自分の創った世界に引きこもっていなさい。

【 真の姿解放】
「私の罪にて、討ち果たします、邪神…!」

手下を召還してくるタイプの敵ですか。ならば、片っ端から潰して行きます。両手に武器を持ち手数で勝負、切り裂き、撃ち抜きます!なるべく此方に多く引き付け、本体を手薄にしましょう。ある程度誘き寄せたら、隙を見て罠に引き込み爆破してやりましょう。
「…かかりましたね、一網打尽です。」
隙を見て邪神にも攻撃を仕掛けます。
(戦闘用の技能をフルに活用)

アドリブ連携歓迎


火奈本・火花
「捏ね繰り回して神気取りか。――人類はお前の粘土遊びに付き合ってやるほど寛容ではない」

■真の姿
胸から左腕にかけてが樹木化
浮き上がった血管のような根が、顔や腕、脚に張り巡らされている

■戦闘
『クイックドロウ』による『先制攻撃』で、9mm拳銃で牽制の射撃を行いながら近付くつもりだ。遮蔽物などの『地形の利用』をしながら接近出来れば少しは安全だろうか
銃で狙うのは奴の肉体が入っている実験器具だが、そう簡単に割れる物でもあるまいな。奴が造り出す人型の気を反らせれば十分だろう

私自身は『捨て身の一撃』となる『覚悟』で、UDC本体か、不可能ならその創造物に接近しヤドリギの一撃を叩き込もう。これが本命だ


庚・鞠緒
憂さ晴らしか、いいねェ
ウチもそーいうのはちょくちょくヤってンだよ
お前らみたいのをブッ殺すってヤツ

ビルドクリエイト・プログラマーが作り出すものはウチに直接被害がなきゃ無視
多少のダメージは【激痛耐性】で耐える

こういうのは製造元をブチ壊したほうが手っ取り早ェンだ
思いっきり【力溜め】た【怪力】を実験器具に叩きつけてブチ割って、ブッ壊す
中の眼玉やらの人体パーツが本体なのか?
ま、何にせよ全部壊しちまえばいいよな

いい加減作られた生物どもが鬱陶しくなったら
「You're Better Off Dead」を使って血の烈風で切り刻む
造物主だっけ?もうちょいマシなモン作れよな


ベリオール・ドゥームズデイ
未熟な邪神を一つ生み出した程度で造物主とは、随分と大仰ではないか。
その傲慢…正せとは言わぬが、命取りになるぞ?

まずは【武器改造】で【黒剣】を十文字槍に変化させ、【オーラ防御】を身に纏いながら【ダッシュ】で彼我との距離を縮める。

途中で怪物共が姿を現すだろうが、まともに相手取る気は無い。
包囲されないよう気を配りつつ、【呪詛】【生命力吸収】を込めた槍での【カウンター】【武器受け】等を行いながら接近を続けよう。

充分な距離に達したら乱戦の隙を伺い、【衝撃波】で造物主の手を吹き飛ばして【指定UC】を発動。
成否問わず発動後は【衝撃波】を己の足元に放って空中へ移動し、【全力魔法】による巨大な魔力塊を発射する。


波狼・拓哉
わーオブリビオンになってるから存在自体失敗が確定してる人が良く咆えますね!(煽り)
さて、いい感じ(?)に場も温まった所で骸の海に送り還しましょうか。ミミック!化け咆えな。狂気を狂気で塗潰し、冒涜するものを冒涜し返しましょう。何が出ようとお構いなく咆哮を浴びせてやりな。別の狂気が入っていつも通りの動きが出来るでしょうかね?
自分は衝撃波込めた弾で召喚されたものを早業で撃ち貫いていこう。どれが本体か分からんけど全部潰せば死ぬでしょう多分。あと狂気入った奴が怪しいからそいつから優先しようかな。少女に近づかれても困るし早めに何とか出来るといいんだけど。
(アドリブ絡み歓迎)


カイム・クローバー
悪いな、邪魔するのが仕事なもんでね。それに悪趣味な神を見たくないって猟兵は多いんだ。ついでに言えば、デカイ手の化物にもご退場願おうと思ってるぜ?

【SPD】
剣にて【二回攻撃】【属性攻撃】【衝撃波】で黒銀の炎の斬撃を撃ちながら機を見て接近戦にて勝負を掛ける。厄介なのは化物召喚のUC。接近は容易ではないが【挑発】で怒りを煽れれば可能性はあるかもしれねぇ。創造主だって?笑わせるな、気味の悪いバニーに扮した悪趣味コスプレ野郎の分際で。
【見切り】【残像】【第六感】で攻撃は回避。接近戦になったら【二回攻撃】【串刺し】【属性攻撃】【衝撃波】を含めてUC。ビーカーや試験管を叩き割ったらどうなるか、試してみるか!



●犯し冒し侵し汚化す
「アハハ!オブリビオンみたいな失敗確定の存在がよく吠えますねぇ!」
「それに『造物主』だぁ?気色悪いバニーガールに扮したコスプレ野郎の分際で、笑わせんな」
「たかだか未熟な邪神の召喚を画策した程度で造物主気取りとは随分と大仰ではないか。その傲慢が汝を殺すことになるだろうな」
 拓哉とカイムが嘲笑し、ベリオールも心なしか侮るような表情を浮かべる。醜悪なだけでなく、気圧されるような根源的恐怖を掻き立てる容姿をした赤の王の後ではビルドクリエイト・プログラマーは少々迫力不足だった。
 とはいえ油断はこの場の誰もしていない。見た目ほど当てにならない情報はない、ことUDCと邪神に関しては。
「あーはははははははははッ!なんとなんと活きのいい人間でしょうか。あなた方の断末魔が聴けるのなら、これ程愉快な失敗もありませんねぇ!」
 ビルドクリエイト・プログラマーが高らかに笑う。フラスコの中の鼻が沸騰するようにゴボゴボと沸き立った。
「楽しみですねぇ、楽しみですねぇ!てめえら全員腹かっ捌いて、内蔵引きずり出して、目玉えぐって原型がなくなるまでバラバラに殺してやるのがとても楽しみです…!」
 慇懃な口調が乱れ、哄笑しながら四方八方に実験器具が飛び回る。
「バカ丁寧な喋り方を忘れていますよ。私たちが送り返すので、自分の創った世界に閉じこもっていなさい」
「全くだ、お前の造物主ごっこの粘土遊びに付き合ってやれるほど人類は寛容ではない」
「それに憂さってんならウチの方が溜まってんだ。気色悪いバニーガールに見たくもねえもん見せられたからな、暴れ足りねぇんだよ」
 甲一と火花が冷静さを失ったビルドクリエイト・プログラマーに冷たく言い放ち、鞠緒は邪神を睨みつけながら獰猛に息を吐いた。
「舌戦言い負かしたくらいで随分と増長してますねぇ。私がどうして今まで手を出さなかったと思ってやがる。てめぇらの手の内は割れているのですよ!」
 ビルドクリエイト・プログラマーはスポイトから中身を滴下した。それはムクムクと人型を形作る。赤の王が生み出した人間もどきとは違う、戦闘のための機能がはっきりと現れている。爪と思しき部位が発達しており盾、あるいは無骨な大剣のような形になっている。
「私が『造物主』たる所以を身をもって知るがいい!」
 生み出された化物は呼吸のための穴すらないのっぺりとした顔を左右に振ると一目散に猟兵達に攻勢をかけた。
「どうやら奥の手という言葉を知らないらしい。出し惜しんでいては勿体ないですね」
「露払いは我々に任せておけ」
 甲一と火花は4人に言う。途端、甲一の体は黒い霧に包まれ、火花の心臓部から植物の根が触手のように肌を突き破り繭のように火花を包む。
 彼らの【真の姿】。霧を振り払って現れた甲一の腕は黒衣をまとった真っ白な骨へと変貌を遂げ、火花の心臓から伸びたヤドリギのは彼女に深く根を張り左腕は樹木と同化していた。
「いよいよ本気ですね。俺達もやるぞ、ミミック!」
 ヒュウ、と口笛を吹いて拓哉が言う。ミミックが応えるように一声鳴き、龍に変化した。大気が震える。
 ミミックの咆哮を爪を盾にして受け、化物の足が止まった。その隙を逃すまいと即座に甲一は間合いを詰める。迎撃を身をかわして避け、懐に潜り込む。瞬きの間の無数の剣閃、より速く鋭くなった太刀筋に化物は為す術なく倒れ付す。
 拓哉の放った光弾を受け、怯んだ化物が火花の左腕に飲み込まれる。ヤドリギの蔦は敵を打ち据え、貫き、締め付ける。ビルドクリエイト・プログラマーの眷族には最早打つ手など無かった。
「役割分担がハッキリしたな。我らは本体に集中しよう」
 手にした黒剣を一振で十文字槍へと改造し、ベリオールが言う。その横でカイムも首を回しながら黒銀の剣に炎をまとわせる。
「本体をぶっ叩くのが手っ取り早いしな」
 鞠緒も同意し両の鉤爪を擦り合わせる。
「眷族を抑えて3人がかりなら何とかなるなんて考えてませんかぁ?」
 嘲るように言いビルドクリエイト・プログラマーはビーカーの中身をぶちまけた。飛沫は宙で不格好な剣や槍になった。
「甘いんだよ、後悔しやがれ」
 歪んだ刃が一斉に襲い掛かった。あらゆる方向から飛来する多角的な攻撃に対処しきれず徐々に手傷を負う3人。
「しゃらくせえ!全部叩き落としてやる」
「あっちこっちと鬱陶しいんだよッ!」
 カイムの大剣と鞠緒の鉤爪の乱舞から風のうねりが生まれ宙に浮かぶ武器を飲み込んでゆく。
「今だ、決める」
 一瞬の空白、ベリオールは十文字槍を構えビルドクリエイト・プログラマーに猛進する。目の入ったフラスコを狙った一撃は咄嗟に庇った邪神の右手に阻まれていた。
「見事なものです。いやぁ、実に惜しかった」
 勝ち誇るビルドクリエイト・プログラマーに向けて敗北以外の可能性を閉じるというベリオールの魔眼が妖しく光る。異変を察知しビルドクリエイト・プログラマーは慌ててベリオールを投げ飛ばす。
「結末は決まった。大人しく受け入れろ」
「因果律への干渉か。忌々しい神の業め、貴様は死んでおけ」
 切っ先が全てベリオールを補足する。
 カイムと鞠緒、甲一が間に割って入ろうとする。
 拓哉とミミックが剣を撃ち墜とそうとする。
「やはり結末は決まった。骸の海に還るのはお前1人だ」
 ビルドクリエイト・プログラマーの背後から拳が打ち出される。ヤドリギの蔦で覆われた左の拳はフラスコを破り、目玉を貫く。
 その一撃を皮切りに実験器具が次々と地面に落下し割れていく。両手が悶え、器を失った中身が微かな声で怨嗟を吐いた。
「私は必ず復活する…。諦めてなるものか。いつか…天上に至るため…!」
 邪神は僅かな残滓を残して姿を消した。

●エピローグ
 少女は瞑っていた目を恐る恐る開き、耳を塞いでいた手を外した。周囲を見回すと普段見なれた公園だった。
 少女が体験した非日常など触れれば消えてしまう夢だと思える程に変わらない風景だった。

 彼女は非日常を望んだ。
 彼女は変わらない日々を憎んだ。
 彼女は埒外の存在にすがった。

 だが、彼女は憎らしい日常が今日もある事に安堵した。
 見慣れた朝日がいつもの様に今日も昇る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年06月23日
宿敵 『『造物主』ビルドクリエイト・プログラマー』 を撃破!


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🔒
#UDCアース


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ヴィル・ロヒカルメです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火奈本・火花です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト