●血濡れた街で
「きらいだ、きらいだ、きらいだ」
鮮血が波となるように、UDCアースの街の一角は完全にパニックに陥っていた。
「みんなきらいだ……」
その波の大本に居たのは小さな子供。うさぎのような耳を揺らしながら、素手で掴んだ大人の首をあっさりともぎ取ると、鮮血を浴びるようにしてその体を赫に染めていく。
「もえて、きえて、なくなって……ぼくはしあわせになりたいんだ」
炎が全てを焼き尽くす。
崩れ落ちた人々の遺体からは、ゆっくりと黒い影が立ち上がりだす。
影は中心の子供をあやすように囲み、それを見て子供は笑顔を浮かべだした。
そんな風景を見て、笑みを浮かべる一人の男性の影が、見えた。
●グリモワベース
「はい、そんな絶望的な未来を見ちまったわけでして。こんな状態になる前に皆さんに対処してほしいっていう招集ですねぇ」
グリモワベースに猟兵達を緊急招集したウインド・ノーワルド(自称ドクター・f09121)はグリモワを片手に自分が見た予知の一端を説明した。
これからUDCアースで起きる出来事。血濡れの未来をしっかりと説明される。
「……時間はあまりありません。直接現場に転移し、活動を行う前に犯人である『可能性を搾取された絶望の仔兎『イリス』』を対処してもらう事になります」
しかし、予知の中にはいくつか点在する情報があった。人々から沸き上がった黒い影、イリスの陰に潜んでいる男性。
1体のオブリビオンが全ての現況ではない、という事を指し示していた。
「他のオブリビオンが潜んでいる可能性が非常に高いです。とはいえ、まずは目下の危機の対処から、イリスは幼い子供の姿ですが……絶望に落ちてしまった存在です」
油断はするな、という注釈だろう。だが、その顔は自信がそんな子供を救えぬという顔にも見えなくはない。
「失礼、こんな状態ではいけませんね。周囲も状況はエージェントたちが整えてくれます、ですので皆さんはイリスの対処に集中してください」
猟兵達の様子を見て、ウインドは転移の準備を開始する。
「……そして、まだまだ敵は来るでしょう。気を付けて帰ってきてくださいね?」
転移開始。UDCアースに転移した猟兵達は行動を開始した。
トビカゼ
トビカゼです。今回もシナリオを提供させていただきます。
今回はボス→集団戦→ボスとなる戦闘オンリーのシナリオです。基本的にはとにかく戦うばかりですので、思う存分暴れてしまってください。
周囲の一般人に関しては、エージェントたちが何とかしていますので、ボスにだけしっかり集中して動いていただければと思います。
それでは、皆様のご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『可能性を搾取された絶望の仔兎『イリス』』
|
POW : 強奪された未来
【絶望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD : 君達なんて大嫌い
【自身】から【絶望の呼び声】を放ち、【狂気、呪い、災い、絶望を齎す】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 伝播する厄災
【全身を邪神の黒炎で覆う】に覚醒して【災厄拡散形態】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
モルツクルス・ゼーレヴェックス
「なれるっすよ幸せ!なりたかったらこんなバカげたこやめるっす!こっち来てニンジンでも食べないっすかウサギ殿!」
半分くらい本気の言葉
……でも、多分、挑発に聴こえるんじゃないっすかね
「……やっべいっすねえ」
迫る災厄拡散形態に挑む
【オーラ防御】全力展開して【空中戦】
避けることに専念し間合いを見計らって……ここ!
【高速詠唱】で【火星術式】起動
螺旋を描く極光が杖に搭載される
本来は自分、接近戦なんて論外なんすけど一つだけ自慢がありまして
「杖を振る早さにだけは自信あるんすよねえ!魔法使いなもんで!」
敵の攻撃向かって素早く杖を振る
瞬時に敵へと全ての破壊を注ぎ込む
「壊れっちまうっすよ……出来れば、その悲しみも」
「――きらいだ!」
猟兵達が現地に転移した直後、突然彼らに目がけて強烈な衝撃が襲い掛かった。
「おわっ、いきなりっすか!?」
咄嗟に反応し、飛びのいたモルツクルス・ゼーレヴェックス(素敵魔術師・f10673)は小さな少年。
可能性を搾取された絶望の仔兎『イリス』の姿をしっかり捉えた。
「おまえたちは……おまえたちがぼくからぜんぶをうばうんだ……しあわせになりたいんだ、だから」
幼い声の中に、確かな殺意を秘めた言葉。体に纏う絶望の感情が目に見えて肥大化し、その力を増大させていくのが目に見える。
「なれるっすよ幸せ! なりたかったらこんなバカげたこやめるっす!」
だが、そんな彼の言葉を遮り、モルツクルスは自分の思いの丈を込めた言葉を言い放った。
「こっち来てニンジンでも食べないっすかウサギ殿!」
完全な本心ではないが、惑わす為に言った言葉でもなく、彼のためを思っての言葉。
だが、その言葉は相手にとって、オブリビオンと猟兵である以上相手にとっていい物とはなりえない。
「……うそだ、うそだうそだ!!」
モルツクルスの言葉を否定するように、力を解放した彼は全身を黒炎で包み込み、巨大な炎となってモルツクルスへ迫っていく。
「……やっべいっすねえ」
まともに近づかれるだけで危険だ。オーラを防御壁として展開したまま上空へ飛び上がり、迫る炎を避け、避けきれない炎を障壁で受け止めながらモルツクルスは術式の詠唱を完了させた。
「本当ならこういうの論外なんすけど、一つ自慢がありまして。杖を振る速さにだけは自信あるんすよねえ!」
魔法使いだからこそ、杖を振るう事には自信がある。
炎を受け止めると同時に術式を起動し終えると同時に、螺旋を描く極光が杖の周囲に満ち溢れると同時に、モルツクルスは飛行の勢いと共に一気にイリスの懐へと飛び込む。
「魔法使いなもんで!」
鋭く振りぬかれた杖が黒い炎へ突き刺さると同時に、モルツクルスはその力を爆発させる。
「呪え。我を呪え……もって、我が敵を打ち砕きたまえ!」
杖を通じて叩き込まれた破壊の力がイリスの黒炎を吹き飛ばし、その中に居た彼ごと吹き飛ばす。
災厄拡散形態が一時的に解除され、地面を転がった彼はモルツクルスと猟兵たちを睨み返した。
「壊れっちまうっすよ……出来れば、その悲しみも」
完全に破壊するにはまだほど遠い。だが、その悲しみは壊さねばなるまい。壊せるのは猟兵たちだけだ。
大成功
🔵🔵🔵
カナストリア・コールタール
「失う哀しみはわかるよ……私もそうだから……でも、こんなのはダメだよ……」
自身からタールを滴らせながら、対象に近付く。
滴らせたタールが【手枷】【足枷】【拘束ロープ】に変化していく。
「終わりにしよう?」
-咎力封じ-具現化した拘束具を素早く対象に向かわせた。
「失う哀しみはわかるよ……私もそうだから……でも、こんなのはダメだよ……」
災厄拡散形態が解除され、ゆっくりと立ち上がり始めたイリスに対してカナストリア・コールタール(ブラックタールの妖剣士・f17186)が立ち向かった。
自身の手足からタールを滴らせながら、彼女はゆっくり、ゆっくりとイリスへと向かう。
その表情には殺意はなく、ただただ彼に対する理解と、哀しみがあった。
「なにがわかるの……わからない、わかってもらえない……!」
そんなカナストリアに対してイリスが見せたのは拒絶だった。強い絶望が彼の中で膨れ上がり、目の前の小さな少年が巨大な姿になってしまったかのようにも見て取れた。
「そんなことはないよ……私も……」
「うるさい! だれもわからない! うばわないで! こないで!!!」
強い、強い拒絶と絶望がカナストリアを襲った。
近づくことは出来ない。あまりの絶望と拒絶がカナストリアの歩みをそこで止める。
―――だが
「終わりにしよう?」
突如、イリスの足元から黒いロープが一斉に奔り、彼の身体を縛り付けたかと思えば黒い手枷や足枷が次々と彼の身体を縛り付けていく。
「……っ!? なんで!?」
突然のことに混乱するイリスに原因は理解できなかった。
カナストリアと同じ色合いをした拘束具は、事前に近寄る際にカナストリアが滴らせた自身のタール。
変化したそれらはイリスの動きを封じ、しばらくの間彼の力を大いに封じるだろう。
「いやだ、おわりたくなんてない! ぼくは、しあわせに……!」
彼の悲痛な叫びを聞きながら、それでもカナストリアは動きを封じ続ける。
文字通り、終わらせるためにも。
成功
🔵🔵🔴
依神・零奈
時代が移り往きヒトの在り方が変わっても
私の在り方は変わらない、変われない
現世を、ヒトの世を護る……ただそれだけの話
……キミも犠牲者なのは分かってる
最後の遊びに付き合ってあげるから全力で掛かってきなさい
【フェイント】で霊符を宙へと投げて
イリスがそれに気を取られた隙に【だまし討ち】でUCを発動するよ
「キミの運命は此処に確定した」
「その絶望はその身を蝕み滅びへと至る」
舌禍による呪詛でイリスを攻撃すると同時に
【破魔】の力を注ぎ込みイリスの絶望の緩和を狙ってみるよ
「望みを叶えたいならば運命に従え、もしくは抗え」
……キミはどうするんだろうね
動きが鈍ってもなお、破壊衝動を抑えきれないイリスは周囲に攻撃を繰り返し続ける。
そんな姿を見て、依神・零奈(忘れ去られた信仰・f16925)は彼に憐れみに近い感情を抱いた。
「……キミも、犠牲者なんだよね」
だが、それだとしても彼の最期の遊びに付き合わねばなるまい。
時代が移り、ヒトの在り方が変わったとしてもただその在り方が変わらぬ零奈だからこそ抱く感情。
全力で相手をして、ヒトの世を守るためにこの相手を倒すのが今の彼女の在り方だ。
「さぁ、全力で掛かってきなさい」
零奈が言い放つと同時に、イリスはその顔を上げると同時に牙を剥くような形相のままに自身へ黒炎を纏わせると同時に零奈へと炎を撃ち放つ。
だが、動きが鈍ってることもあり零奈がその炎を躱す事は容易。身を翻し、一足に駆け出した零奈が霊札を宙に翻す。
ふわりと宙を舞う霊札。彼女が用いるそれらは間違いなく何等かの力を秘めている。
「……?」
そんな先入観がイリスに最大限の警戒を行わせたが、ふわりと舞う札は宙を舞うのみで一切何かを引き起こそうとはしない。
「……しまっ…!?」
「キミの運命は此処に確定した」
イリスの死角。意識の外から零奈の声が響く。
「その絶望はその身を蝕み滅びへと至る」
呪詛を持ったその言葉。それはイリスの聴覚を確かに捉え、その身を蝕み始める。
苦しむ表情を見せるイリス。だが、そんな彼に零奈は小さく呟く。
「キミに伝えるべきことがある」
「え……?」
突然の問いかけ。予想だにしない状況であったがためか、イリスの意識は完全に零奈の言葉に向かう。
「望みを叶えたいならば運命に従え、もしくは抗え」
「運命に……」
その言葉に、イリスは動きを止め、思考し始める。
「ぼくは……ぼくは……」
ぎり、と顔を上げた彼の表情はこの苦境に抗う意思にあふれていた。
彼もまたこの状況を脱したい。戦いを持ってこの状況を超えさせるしかない。
そんな思いを抱きながら、零奈は彼の選択を確かに見届けた。
大成功
🔵🔵🔵
波狼・拓哉
幸せも可能性も全て他人に求めてる時点でなー…ま、正直な話何があったかは微塵も興味ないけど周りに当たるのなら対処ですかね。
じゃあ、化け穿ちましょうかミミックと。動き早いし暴れまわるのとか普通に戦ってられんわ…言葉は通じるみたいだし戦闘知識から攻撃がこっち向くように煽って誘導しつつ脱力状態を維持しつつばれないように演技しよう。
狂気、呪い、災い、絶望…まあ、無いとは言わんけど自覚できる時点でまだ余裕はあるとは思うけどね…だからこそここまでなったのかね?
ま、この辺の感情の許容量なんて知れてるもんで…まあ、その思い解放して上げれるといいんだけど(衝撃波込めた弾で撃ち貫く
(アドリブ絡み歓迎)
「ぼくは……! ぼくは!」
猟兵達との交戦の結果か、それとも彼が何かしらの強い意志を発現させたのか、それは確かではないが動きが鈍る気配がない。
否、鈍ったからこそ動きが変わっていないというべき状態なのだろう。
「幸せも可能性も全て他人に求めてる時点でなー……」
波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は暴れまわるイリスを見て小さく肩をすくめた。
正直なところ、何があったかみじんも興味はない。だが、このまま暴れまわるというのなら対処せざるを得ないというものだ。
「おい、そんなに幸せが欲しいってならうばってみたらどうだ。ここにいくらでもあるぜ?」
この状態のイリスに対して、深い挑発は必要ない。彼の求めるものを簡易的にちらつかせれば喰いついてくる。
ギラリと視線を拓哉に向けると、勢いよく駆け出し距離を詰めていくイリスを見て表情を崩さないまでも予想外の速度に焦るを感じた。
「自覚はあるってになぁ。それとも、だからこそここまで絶望したもんかね?」
「うるさい……ぼくはきめたんだ。おまえたちをたおして幸せになる……!」
「……そうかい」
思った以上に強い決意。拓哉はふぅ、と深く溜息を吐いた。
だがしかし、彼はやはり自分の意志だけでここにはいない。
とはいえそれは今考える事ではない。彼に対して行わなければならないことがある。
「ま、狂気も呪いも、絶望も。こんな感情の許容量なんて知れてるもんだ。だからこそ……」
肩を落とし、脱力状態にある拓哉にイリスが迫る。
振りかぶられた腕が、彼を捉えるその瞬間。イリスの体は力這い出た黒に囚われ動きを止めた。
「―――あ……」
そして、もがくよりも早くその体は拓哉の用いた衝撃波を内包した弾丸が打ち抜いていた。
「ぼくは……」
ゆっくり、ゆっくりとイリスは消えていく。
「その想い。解放して上げられたかな……?」
そんな姿を見て、やるせなさを見せながら拓哉はつぶやいた。
答えは、いくら待っても帰ってこない。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『『都市伝説』ドッペルゲンガー』
|
POW : 自己像幻視
【自身の外見】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【全身を、対象と同じ装備、能力、UC、外見】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD : シェイプシフター
対象の攻撃を軽減する【対象と同じ外見】に変身しつつ、【対象と同じ装備、能力、UC】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 影患い
全身を【対象と同じ外見(装備、能力、UCも同じ)】で覆い、自身が敵から受けた【ダメージ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
猟兵たちがイリスを倒した。
その事実は事態を解決に導き、この一帯は無事に安全なものになると思われた。
だが、事態はそれだけでは終わらない。ゆらり、ゆらりと周囲が揺れ、黒い不確かな影が現れ、猟兵たちを取り囲んでいく。
そんな中で誰かが叫んだ。あれは自分だ、と。
猟兵たちには確かに見えた。黒い影が形をとり、自分に……否、あの姿は自分と全く同じではない。
変化した外見、表情、行動。そのどれもが羨ましく、理想の自分に感じてしまう。
なりたかった。あの姿に……そんな思考がよぎるが、あれは倒さなければならない存在だ。
各々が、向かってくる存在に対して、意思を向けた。
シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス、戦闘のみ
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技を使って、敵をしとめていこうか。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。
「おや」
シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)は目の前に現れた自分の瓜二つな存在を目にして、やや感嘆を秘めた声を口にした。
黒い影が形を取ったは自分自身の姿。だが、その姿は完全に同じではない。
"それ"が取るシェーラの姿は、シェーラ自身よりも豪華な装飾を身に着けたうえで体の節々が丁寧に整えられているではないか。
「……美しい、が」
愛でるには値しない。
自信家である彼にとって自分を卑下する理由もなく、それがさらに美しいというのであればそう思う事もあるだろう。だが、所詮は自分の体を模倣し、それを単に装飾したに過ぎないものだ。
「悪いね」
一切の迷いもなく、引き抜いた精霊銃が目の前の自分自身を撃ちぬいた。
よろめきはするが、そう簡単には倒れず、続けざまの追撃は同じように相手も構えた精霊銃の銃撃によって相殺され、弾け飛ぶ音と共に霧散する。
「僕は誰かの姿よりも強い姿で、弱いものをいたぶろうとする醜い行いは許せないんだ」
迎撃を行うために相手が構えた精霊銃。それに対してシェーラが構えた銃は一つではなく、二つ、三つと増えていく。
「散れ、その行いと共に」
精霊銃が四丁となると同時にシェーラは銃を宙に放り投げ、宙を蹴るように飛び出すと放り投げた銃を掴み取ると一射。
そして同時に手に掴んだ銃を放り投げ、次の銃で追撃と繰り返す。
華麗な曲芸のような行いで目の前の自分自身を圧倒するその姿は、より高貴な雰囲気を感じ取らせた。
「……さ、次だ」
そんな彼を、まだまだ終わらないとばかりにより高貴な姿を取る自分自身が取り囲む。
だが、そんな相手にシェーラは劣る様子は一切なかった。
成功
🔵🔵🔴
龍統・光明(サポート)
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』
ヤドリガミの竜騎士 × 剣豪
年齢 18歳 男
外見 173.3cm 赤い瞳 銀髪 色白の肌
特徴 左胸に傷跡 知識欲が強い 由緒正しい血筋 料理が好き 創作活動が好き
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
時々 創破(我、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
金属同士がぶつかり、耳障りな音が響く。
「厄介だな」
刀をぶつけ合うのは龍統・光明(千変万化の超越者・f02421)だ。
自分自身と全く同じ姿となったドッペルゲンガー。正体や原理はわかっていても、自分と全く同じ動きをしてくるのは厄介だった。
「ならば」
重心を前から後ろに移動させ、鍔迫り合いから勢いを思い切り後方にひく。
力と力がぶつかり合う状況が一気に後方にずれれば、相手はその力を前に思い切り空振る。そのわずかな体勢の乱れはこの場において勝負の決め手となるほどの大きな隙だ。
「その業、喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……」
相手にどれだけの業が存在するか、それは定かではない。ただ、一種の呪いの様にも聞こえる彼の言葉と共に『氣』で龍を創り上げると同時に、その五つの首をもう一人の自身へと解き放つ。
放たれた龍は次々とその胴体を貫き、ドッペルゲンガーは光明の姿を保てなくなると同時に霧散し、消えていく。
「ふぅ……」
一息つく間もなく、次の相手といわんばかりに全く同じ姿の自分が現れる。自由自在に重心を移動させる彼の記述は、確かに強力だが負担は大きい。
そして相手もまた自分の技術を模倣する以上、なかなかに苦しい戦いとなりそうだが退くわけにはいかない。
決意を新たに、彼はまた構えを取り直す。
成功
🔵🔵🔴
日下・彼方(サポート)
バイトのヘルプだと言われて来た
実は急に来たもので状況が掴めていない
すまないが私に状況を説明してくれないか?
...よく分かった
私が出来る事を伝えておこう
私の得手は空中での近接戦闘だ
短刀で切ったり蹴り飛ばしたりだな
とは言っても空を蹴って
飛んでいるだけだから
あまり過信はしないでくれ
あと私の影から影製の狼が呼び出せる
情報収集や戦闘の役に立つ筈だ
こいつらは別に減るものでもないから
気兼ねなく使い潰してもらって構わない
私からは以上だ
別に些細な事でも頼んでくれて構わない
その為の私だ
「……バイトにしてはちょっと困る状況だな」
実際にバイトのヘルプ、という事で呼び出された日下・彼方(舞う灰の追跡者・f14654)だったが、状況の説明を受けていざ前線に出てみれば、そこには自分と瓜二つの姿となったドッペルゲンガーの姿。
いや、瓜二つというには自分よりも整った装備で身を固めている。
「……よくわかった。少しばかりムッとなる敵だな」
温和な彼方でもこうまで優位な状態を見せられれば気になるもの。ともあれ倒すことに変わりはないと、勢いよく地を蹴って彼方は宙へ飛び出した。
応じるように、もう一人の彼方も宙に飛び出した。
それを見た彼方が宙で直角に飛び上がると相手も同じように、追いかけるように飛び上がる。
「自分でいうのもなんだが、過信するものではないぞ」
宙を蹴って移動する彼方の飛行術。通常の飛行とは違い、宙を蹴るというプロセスが生じる以上直線的な動きにどうしてもなってしまうものだ。
「そらっ」
飛び上がった後、宙で身を翻し落下する勢いに合わせて踵を脳天に叩きつければ相手はそのまま大地に打ち付けられる。
それを待っていたかのように呼び出した影で形作られた狼の群れが物陰から現れ、一斉に群がった。
「まず一つ」
こうまでいけば相手はひとたまりもない。次の相手は、と周りを見るがいるのはまた自分と同じ姿。
「困るなぁ」
全部が自分よりも綺麗だったり、良い服を着ていたりと気にはなるが着実に仕事をこなそうと構えを取り直す。
成功
🔵🔵🔴
マユラ・エリアル(サポート)
『さて、そうであるかもしれないし違うかもしれない』
『まあ、私は嘘同盟だからな。嘘だが。』
『さあ、スタイリッシュにキメようじゃないか!』
表情の変化に乏しく、感情を読み取り辛い女羅刹
真顔で変にジョークを言うので、それが真実か嘘なのか判断が付き辛い点が周囲を惑わせる
戦闘は冷静に、淡々と敵と対峙する。
戦闘
中・遠距離では氷系統の魔法を操り、近距離では右手の鉤爪で敵を切り裂く戦闘スタイル
日常
真面目な表情で変なものを探したり、楽しんだりする。表情の起伏が小さいので分かり辛いが全力で楽しむ性質
冒険
冷静に、己の知識を活かして物事に対処。
小粋なジョークを挟んで周囲を困惑させつつ、解決に向かう
氷と氷が宙でぶつかり、はじけ飛ぶ。
戦いの場ではマユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)が対極の位置から放った氷の魔法が何度もぶつかり合い、炸裂する。
自身とうり二つの姿となり、氷の魔法を同時に放つ姿は厄介極まりないものだ。
「ふむ、これは困るな。このままでは埒が明かない」
嘘だが、と真顔のまま付け加えてマユラは、再び氷を放つ。
「氷よ、全てを凍てつかせろ」
今までのとは違い、氷の塊を直接放つ魔法。相手はその強力さに気づき、危険と判断して回避を行う。
外れた氷は大地に着弾し、周囲を勢いよく凍り付かせていく。
「困ったな、決め切れなかった」
相手は再び氷の魔法を構え、マユラに放つ。対するマユラも同じ魔法で迎え撃つ。
だが、その魔法は本物のマユラが放った氷が飲み込み、その勢いのまま相手を貫くと同時に全身を凍てつかせていく。
「まぁ、嘘だが」
凍り付き、動けなくなった相手に悠々と近づき、右手の鉤爪で粉砕する。数はだいぶ減ったとはいえ、それでもまだ倒すべき敵は存在する。
「やれやれ、疲れて動けなくなりそうだ」
当然のように、嘘だが。と口にしたまま、表情を微動だにさせず続く敵の相手を取り始める。
成功
🔵🔵🔴
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「ううん、困ったなぁ」
シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は自身の振るう三俣槍と自分と全く同じ姿。いや、自分よりも豪華で、それでいて強固な鎧と武器を手にした自分と槍をぶつけ合いながら困った声を上げた。
「相手の方が強そうだけど……あれ?」
自分と相手の力は全く互角。何度武器をぶつけても鍔迫り合いが続けば、こちらだけが疲弊する。早く打開策を見つけねばジリ貧になっていく。
だが、ここでシフォンの自由な思想は一つの答えを発見した。それは自分と全く同じになる、という事。
「同じならより強くすればいいんですね?」
単純だが、ほぼ正解に近い。それを実行するだけの力をシフォンは持っている。
「なら!」
彼女は想像し、創造した。それは自分を守る無敵の鎧。一切負けることのない最強の鎧。相手を模倣するだけのドッペルゲンガーにはこれだけの想像を行う事は出来ない。
ゆえに彼女は防御を考えず、まっすぐに正面から槍をふるう。
相手の槍は鎧に阻まれ、砕け散り。シフォンの鎧が相手の模倣した鎧を打ち貫き、そして砕く。
「やった、これなら!」
彼女の行動は猟兵たちにとって大きな起点となった。一種の攻略法、それがわかればこの程度は物の数ではない。
勢いに乗じた反撃が始まった。
成功
🔵🔵🔴
カルキノス・マークスリー(サポート)
ウォーマシン/7歳/メス(子持ち)/208.9cm
・巨大な蟹(メカ)です
・口調は無言、言語は一切発しません
代わりに重機+PCのような駆動音
・思考パターンは機械的に
戦闘→参加して攻撃する/それ以外→横歩きで歩き去る
・冒険・日常では役に立てない可能性が非常に高いですが
巨体が通り過ぎる過程で何かができるかもしれません
・人間社会的な常識は持ち合わせていません
▼戦闘スタイル
・鋼鉄のハサミによる挟み付け、叩き潰し
・八本脚と重量による踏み付け
・背中と脚の砲塔による砲撃
・子ガニメカを腹部ハッチから放出しての攻撃
・各種UC(文面そのままの動き)
「蟹だ……」
「蟹がいる……」
猟兵の誰かが呟いたか、巻き込まれた一般人が呟いたか。
それは定かではなかったが、その言葉に偽りはない。
この狂った戦場において、一際異彩を放っていたのはカルキノス・マークスリー(蟹は横へと征く・f14553)において他ならないだろう。
対峙するドッペルゲンガーもまた同様の姿。若干機体のツヤがよく見えたり兵装が多くなっているように見えるが、一般的な目線から見ると何が変わったのはよくわからない。
しかし、その異彩さを更に異質にしているのはにらみ合ったままどちらも攻め込みにいかない、というところだろうか。
いや、ドッペルゲンガー側はその両手のハサミを振り回して攻撃をしているようだが、届かない。
届かせられないのだ。蟹は正面に進むことはできない、横にしか、進めないのだ!
カルキノスが定期的に背部の砲台からの砲撃に対して、相手も寸分狂わず砲撃するために砲弾同士が宙でぶつかり合って炸裂してなかなか決め手とはならないが、ドッペルゲンガーがコピーし切れていない存在があった。
ぱかりと開くカルキノスの腹部。そこからあふれ出したのは無数の子ガニメカ。
彼女?の子供?らしい存在が機敏に横移動を繰り返し、カルキノスの姿となったドッペルゲンガーに接近すると、その体登り砲台へと攻撃を繰り返す。
大きな一撃ではないものの、攻撃自体が阻害され、前方に進むことのできないドッペルゲンガーはもはや木偶でしかない。
カルキノスの砲台が炸裂音とともに相手の走行を撃ち抜けば、ドッペルゲンガーはその姿を保てずに消えていく。
「蟹が蟹に勝った……」
誰かが呆然と呟いた。状況は大いに傾き、殲滅まであと少し。
状況の制圧のためにカルキノスはまた、前に進めずに困惑する自分の姿をしたドッペルゲンガーに向き直る。
成功
🔵🔵🔴
十文字・武(サポート)
サポート参加ー
オウガブラッドの妖剣士×學徒兵、17歳の男です。
口調 男性的(オレ、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
年上には 間違った丁寧語(オレ、~さん、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「だいぶ数が減ってきたっすね。後一押し……っすが」
十文字・武(カラバ侯爵領第一騎士【悪喰魔狼】・f23333)は刀を振るうが、なかなか自分の姿とうり二つとなった自分に対して決定的な突破口を切り開けていない。
他の猟兵たちの活躍を持って状況は好転してきているだけに、この状況はなかなか焦りをもたらしてくれる。
自分よりもやや成長した姿。扱う技術も上に見えるそれを相手、真っ当な武器のぶつけ合いではなかなか押し切れない。
「オレだけ何もできないってのは困るっすからね……!」
だからといって、倒すことをあきらめるのはここまで導いてくれた猟兵たちに対しても失礼が過ぎる。
故に彼は刀を一度構え直したと同時に、愚直に、そしてただまっすぐに突っ込んだ。
刀を構えたまま、それを振り抜く構えさえ見せずにまっすぐ。対するドッペルゲンガーはそれを見て一瞬戸惑いを見せるが、迎撃の姿勢を取り刀を横一線に振り抜く。
「そこだぁ!」
姿勢を低く、丸めるようにして左の肩口で刃を受ける。刃が肉に食い込む瞬間、腕を大きく振り上げると刃が武の腕を切り裂く前にはじかれ、正面のドッペルゲンガー。もう一人の武は完全に好きをさらけ出す状態となった。
その隙を逃すまいと武の目に光が宿ると、霊力を込めた対魔刀を握る右手がドッペルゲンガーに振り下ろされ、その刃が相手の邪心。もとい存在そのものを攻撃し、消し飛ばしていく。
「へへっ、やってやったっすよ」
腕から血をあふれさせながらも、目の前の敵を倒した武は笑みを浮かべる。
が、しばらくして他の猟兵たちに軽い小言を言われることになる。とはいえ、彼の無茶合ってこその成果、それを強く咎めるものはいなかった。
成功
🔵🔵🔴
メイスン・ドットハック(サポート)
『めんどーじゃけど引き籠る為に』
アメジストのクリスタリアンで、熟練の電脳魔術師
攻撃手段は電脳魔術・もしくは電脳魔術や現代技術を使ったトラップ
電脳魔術はミサイルや機銃、大型兵器も精製可能
トラップは地雷、機雷、ワイヤートラップなど様々
またハッキング技術も長けており、機械コンピュータはもちろん、電脳魔術を応用することにより、空間に直接ハッキングを仕掛け、情報を収集することもできる
正々堂々よりかは、搦手で弱点を的確に攻撃するタイプ
心理誘導をしたり、囮を使ってなどもする
仲間との連携は歓迎
喋り口調は広島弁
「じゃけん→じゃけー」「じゃけえのう→じゃけーのー」と語尾を伸ばすのが特徴的
「うむむ、めんどーじゃのー」
自分の目の前で、自分と同じ姿になった存在が至る所にトラップを仕掛けている様子を見てメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)はさっさと引きこもってコンピューターに触りたい気持ちに支配されかけた。
彼女の視線から見れば、この辺り一帯にいくつものトラップがすでに仕掛けられていることはお見通しだが、仲間の猟兵たちが全員それに気がつけているわけではない。
つまるところ、メイスンが何とかしなければこのトラップによって被害が拡大することは間違いない、ということだ。
「まぁやらねばのー」
安心して引きこもるためにも目の前の存在をどうにかせねばならないだろう。
「……地雷3、電磁ネット1、センサー付き爆弾2、引きこもって迎撃するきまんまんじゃのー」
言動とは打って変わり、緻密に周囲を観察した結果。対象のそばに仕掛けられているトラップの数を確認しきる。
ほとんどが電子機器を利用し、感知して対象を攻撃するもの。感知は難しいものだが、それ故にメイスンにとっては都合がよかった。
「さーて、ハッキング開始じゃけー。便利なものにも穴だらけじゃー」
電脳魔術の応用。宙空に浮かび上がる電子キーボードに手を伸ばし、相手の仕掛けたトラップに対して直接的なハッキングを開始する。
そして書き換えるのは罠の起爆条件。
「今すぐ爆発じゃけーのー」
一通り処理を終えたメイスンが小気味いい音を立ててタイピングを終えると、相手の周囲に仕掛けられた爆発物が一斉に起爆。爆風の中にはもう相手は残っていなかった。
「さーて、これでひきこも……りにいくにはまだまだじゃのー」
一仕事終えた気分になりたかったが、まだまだ戦いは続きそうだと思いつつもとりあえず頑張ることにしたメイスンだった。
成功
🔵🔵🔴
アレクシア・アークライト
ドッペルゲンガー。
人の姿や力を写し取る化け物ね。
アルダワにいた奴は姿を隠してしまえば良かったけど……そうね、貴方達にはこんなのはどうかしら?
・UCを発動。敵の変身能力を封じる。
さぁ、お互い、素で戦いましょう?
そのフードの下の素顔も見せて貰うわよ。
・3層の力場を情報収集用に展開し、敵の位置や動きを把握する。残りの力場は防御用に展開。
・念動力で敵の関節を逆に極めて動きを封じつつ、火焔や雷霆で灼いていく。
まったく、姿形を写し取るだけならまだしも、ちょーっと肌艶良く、ちょーっとスタイル良く化けたりするのが、ほんと性格悪いわね。
どっかで見ている貴方達の雇い主の性格でも真似ているのかしら?
ドッペルゲンガー。
人の姿や力を写し取る化け物。猟兵たちに伝わる情報として、目の前に存在する敵が持つ情報を簡易的にまとめるとそのような存在だ。
「アルダワにいた奴は姿を隠してしまえば良かったけど……」
かつて戦った存在のことを思い出しながらアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)はどのように対応するべきかを考える。
あれはユーベルコード。ドッペルゲンガーが持つその能力によるものである。
「そうね、貴方達にはこんなのはどうかしら?」
だとすれば深く考えるよりも試すことは簡単だといわんばかりに、アレクシアは片手を広げてかざす。
そこから放たれるのは、相手の放つユーベルコードを封じる力。それを自分とつなぎ合わせることで、より強固に力を押さえ込むもの。
もっぱら泥仕合にもつれ込ませるための手段我が、今この状況においてその力は大きく違う意味を持つ。
「さぁ、お互い、素で戦いましょう?」
完全に決まった。ドッペルゲンガーはアレクシアの姿を保てなくなり、フードに素顔を隠した存在へともどっていく。
アレクシアに対してドッペルゲンガーはささやかに防御の構えを取るもひどく無防備に見えて仕方がない。
「……まるで何もできないとでもいいたげね?」
展開した3層の力場による相手の動きの情報収集も、特にたいした行動を起こせないと計算をはじき出し、防御に展開していた力場さえも自身の力の増強に回す。
「本当に何もないのね、あなたたち」
ドッペルゲンガーに確実に必殺の一撃をたたき込むために念動力を展開し、その動きを阻害する際にフードの下から垣間見える素顔はもはや何もない真っ黒なナニカ。
すべてを失い、誰かになるしかなくなったものの末路。見ていてもう、見るに堪えない。
アレクシアは火焔と雷霆を両手からそれぞれ同時に放つ。轟音と雷光、そして焔が相手を飲み込み、一瞬で消し去る。
「まったく、姿形を写し取るだけならまだしも、ちょーっと肌艶良く、ちょーっとスタイル良く化けたりするのが、ほんと性格悪いわね」
ふう、とため息をついたアレクシア。今の一撃でほとんどのドッペルゲンガーの殲滅は完了した。
だが彼女はまだ油断を解かず、視線を近くのビルの上へと向ける。
「これは飼い主の貴方の仕業かしら?」
視線の先にいた男はアレクシアに、そして猟兵たちに薄ら寒い笑みを浮かべ返した。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『都市伝説の語り手』偽蒼・紡』
|
POW : ドッペルゲンガー
自身が戦闘で瀕死になると【自身のドッペルゲンガー】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD : 俺は頭脳労働組なんで
【口裂け女】の霊を召喚する。これは【包丁】や【精神的苦痛】で攻撃する能力を持つ。
WIZ : 信じるも信じないもあなたしだい
【都市伝説】【SNS情報】【フェイクニュース】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
「おっと、案外目聡い。まぁ、ちょっと手を加えたのはご明察」
ひょいと軽くビルから飛び降りた男は、軽々と猟兵たちの目の前に着地する。
「しかし面白いと思ったんだけどね。この出来事はどう思った?」
何をだ、と言い返す猟兵に対し、男は笑う。
「誰かが自分と同じ存在で、そして自分より価値があったら…さ」
それはいったい何なのだろう。自分と同じで、自分よりもすごくて、自分よりもかっこよくて、自分よりもきれいで。
そして自分よりも強い。
そんな存在がいたら、果たして自分は存在する意味もあるのだろうか。
先の少年も、どこか幸せな自分がいたらその存在になりたいと思うのだろうか。
答えは、わからない。
「しかし悲しいねぇ。うまくいけば願えば理想の自分になれる、なんてものができたと思ったのにつぶされちまった。泣いちまうやつも多いんじゃねぇかな? 幸せになりたかったやつもいたんじゃないかな?」
ケラケラと笑う。
「姿形が同じなら変わったって誰も気づかない。それは結局そいつと同じだったのさ……興味があるなら乗ってみないか?」
男が誘う。だが、それに乗るわけにはいかない。
放っておけばまた別の方法か。同じ方法で彼は世界を蝕むことだろう。
コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。師匠直伝の力、見せてあげる』
サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、敵には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「その考えには乗らない」
目の前の男。紡の言葉にそう返したのはコノカ・ハギリガワ(勇を示す翠・f06389)だった。
残念、と軽口を叩きながら紡は手を翻す。同時に動くのは彼の影。
「やるわ。師匠直伝の力、見せてあげる」
戦闘モードに思考を切り替えたコノカの口数は少ない。目の前の敵は倒すだけといわんばかりに、正面から突撃する。
「おっと、思った以上に速い」
紡が防御の姿勢を取る前に接近したコノカの振るう薙刀のフォース刃が相手を引き裂く。だが、手ごたえがない。
「怖い怖い、問答無用はいいけど面白いネタにはなりそうにないね」
目の前で散っていくのは影。彼があやつったものだろうか、それともドッペルゲンガーか。それは定かではないがうまく攻撃をいなされ、無数の影が手足となってコノカに迫る。
薙刀の柄を器用に操り、迫るその攻撃を捌き一度距離を置く。真正面から攻めたところで、相手はうまくいなしてくる。であればどうするか。
「………師匠ならこうするかな」
再び、正面突撃を敢行。紡はそれを迎撃戦と影を操り、攻撃を仕掛けてくるが近づくまでにサイボーグ化した部位の堅牢さを盾に、多少の被害はいとわずに接近。
「受けてみなさい!」
彼女の叫びと同時に、薙刀に纏わされたフォースが急激的に増大。翠のフォースが煌めき、巨大な刃となって影を盾にして攻撃をかわそうとする紡へ喰らいつく。
「いっ、ったいなぁ!?」
その一撃を受け、体の一部が割ける。じゅうじゅうと音を立ててその部分から何かがあふれるところを見ると、やはり相手が人間ではないことを再認識できる。
「全く強引だなぁ。正面突破を仕掛けてくるならやり方を変えないとか」
コノカの動きに対し、警戒を強める紡。戦いはまだ始まったばかりだ。
成功
🔵🔵🔴
ダスク・ドーン(サポート)
『また日が沈むな』
人間のフォースナイト × スカイダンサー
年齢 27歳 男
外見 184.1cm 黒い瞳 黒髪 普通の肌
特徴 面倒見がいい くーる 女性が好き とんでもない甘党
口調 やわらか(自分、相手の名前+ちゃん、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )
真剣な時は かたい(自分、お前、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )
煮るなり焼くなり。
アドリブでも何でもお好きにお願いします。
口調は適当なので細かいとこは気にしない。
戦闘ならいずれかのフォースブレイドを使用。
シンプルな正面勝負を好む。
冒険や日常は……、
うむ、メンドウだな。
(テンション低くても仕事はきちんとやります)
「やだなぁ、その手の武器ばっかりじゃないか」
紡は次なる相手となったダスク・ドーン(人間のフォースナイト・f13904)の獲物を見て、紡は厭そうな声を上げた。
先ほど攻撃を受けたフォースブレイド。それを無数に扱う彼を見てあまりいい顔はしなかった。
「そう言われても困るね。こっちの獲物はこれしかねぇんだ」
軽く笑みを浮かべながら、ダスクは正面から切りかかる。フォースブレイドを警戒する紡は射程圏内に入られまいと距離を取りながら影を放って迎撃する。
「おっと、正面からは嫌いかい?」
「当り前じゃないかなぁ?」
相も変わらずへらへらしている様子だが、油断がないことは確か。油断も隙もない相手を正面から切り崩す為にどうするかをダスクは思考する。
「そうかい、なら……」
そして視線を向けたのは彼の扱う影。
「無理矢理にでもやらせてもらおうか!」
正面から愚直に突撃する。相も変わらず無茶をする相手ばかりに、紡は軽く冷や汗を浮かべながら全力で迎撃に走る。
無数の影を操り近づけまいとするも、僅かな被弾のみに抑えて強引にやってくる。であれば紡は影を盾にしてカウンターの一撃を入れやすい。
「同じ手は通用しないもんだっていうだろう?」
グスタのフォースブレイドが影を貫く。刃は紡本人には届いていない。
「同じ手だと思うかい?」
紡が行動に移るよりも早く、グスタは今構えたフォースブレイドを即座に手放し、別のフォースブレイドを引き抜いて影の横をすり抜けて迫る。
より出力を上げた、高性能な刃が影を囮にしたと思い込んだ紡に対して致命的な一打となって襲い掛かり、その胴を勢いよく貫く。
「……ぐっ」
たまらず刃を引き抜き、転がるように距離を取る。グスタの一撃は紡に対して強力な一手となった。
成功
🔵🔵🔴
クトゥルティア・ドラグノフ(サポート)
「OK、私に任せてよ!」
「力を……もっと力を!」
「(詠唱後ユーベルコード名を叫ぶ)!!」
戦闘では怪力を活かした、技術よりパワー重視の重い剣術を主体として使う。
ユーベルコードは基本敵が隙を見せたときにしか使わない。
トドメには必ず月腕滅崩撃を使う。
また鏡花水月・絶は余程追い詰められないと使わない。
日常冒険では、頭は一般人の範疇に収まってるので、そこまで知的な行動はしない。
勇気と優しさに溢れ、困ってる人は放っておけない性格。
誰かを助けるためなら、死なない程度に無茶をする。
武器は真の姿にならない限り、月明かりに咲く華の剣しか使わない。
一人称は一貫して私です。
後はおまかせします!
よろしくお願いします!
「全く、正面からばかりはやりづらいもんだ。小細工入れさせてもらおうかな?」
紡がそう笑うと、ばらばらと音を立てて様々なフェイクによって作られた新聞紙が周囲に舞い上がり、辺りの店や、ビルに添えつけられた巨大モニターの電源が急に入り、あることないことといった様々な情報が辺りに錯綜する。
それは猟兵達のやる気をそぐ内容であったり、行動を批判するようなものであったり、マイナスに繋がるようなものばかりでこの場にいる猟兵達に大いに影響を与えていく。
「……面倒なことしてるね」
周囲を見て、被害をまだ受けていないクトゥルティア・ドラグノフ(無垢なる月光・f14438)はそう呟いた。
「まぁ、中々に痛めつけられるとどうしてもね? ……っと!?」
へらへらと笑う紡に対して、問答無用といった様子でクトゥルティアは時間の怪力を持って、強烈な剣戟を叩きつけた。
相手はこれを幸いにも回避するが、まだ攪乱の対象となりきっていないクトゥルティアの対処に集中し始める。
「よくわからないけど、止めないと面倒に思えたからね」
「そりゃあそうさ。だから"近寄ると危ないよ"」
囁くような、呟くような当然なフェイク。だが、その言葉がクトゥルティアの耳に届くと同時に思考が乱れ、踏み込んで剣戟を振るう事に迷いを感じ始めてしまう。
これが彼のやり口。まともにやると相性は悪い。
「……OK。だったら」
ならば、といわんばかりにクトゥルティアは詠唱を開始する。
『忘却の鏡より来たれ、守り神と祀られながらに亡霊となりし者。お願い、その力をかして!』
月光鏡白鯨。クトゥルティアのユーベルコードが起動すると同時に巨大な錨と大砲を持った鯨魚人が現れ、錨を振るい紬を薙ぎ払う。
「おいおいおいおい!」
その巨大な体躯から繰り出される一撃は紡を捉え吹き飛ばし、その転がった先に目がけて砲撃を撃ち放つ。
凄まじい衝撃が彼の行っていた妨害行動を全て吹き飛ばし、目論見を阻害する。
「まだまだ元気だね。でもま、安心して私に任せてよね!」
体がうまく動くことを確認し、クトゥルティアは紡の動向に警戒を再開した。
成功
🔵🔵🔴
アメリア・イアハッター(サポート)
『あの空にいったい何があるんだろう』
ヤドリガミのスカイダンサー×スターライダー、20歳の女です。
普段の口調は「馴れ馴れしい(私、~くん、~ちゃん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、友達には「甘えたがり(私、相手の名前、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「ってて。俺は頭脳労働組なんでこれ以上近寄られるのは困るからね」
受けたダメージを隠しきれていない紡は体を庇いながら指を鳴らす。すると同時に、彼の近くにだらりと脱力した長身の女性が現れた。
その黒い髪の間から見え隠れする三日月の様に裂けた口。手に携える包丁がその存在を示している。
「口裂け女……?」
ヤドリガミの少女、アメリア・イアハッター(想空流・f01896)はその名をぽつりとつぶやいた。
「だいせいかーい。さぁ、君はどれぐらいこの都市伝説に詳しいかな?」
戦いは口裂け女に任せたといわんばかりに、紡は一方後ろに引く。
「名前以外はわからないわ! 教えて!」
「えぇ、困ったな。その身で味わうといい!」
ヤドリガミとなったばかりである以上、名前以上の知識はない。そんなアメリアにがくりと紡は脱力するも、手を抜く様子はないと口裂け女をけしかける。
「危ないものね!」
直感的に目の前の事象が危険存在であると把握し、咄嗟に構えを取る。
「キレイ、アタシキレイ?」
「たぶんそう!」
迫る口裂け女の問いに、アメリアは雑に返す。ただ適当に思っただけではなく、そうした方がいいと感じ取ったからだ。
合わせて動く風の流れが正面に振りかぶられる包丁の動きを見事に予測、振り下ろされる包丁に合わせて懐に踏み込み、その腹部に鋭い蹴りを撃ち放つ。
「そして私は風の如く!」
アメリアの背後から強い追い風が吹き荒れる。吹き飛んだ口裂け女との距離を一瞬で詰めるほどの強烈な追い風が、アメリアの動きを加速させていき宙に飛びあがると同時に撃ち放った跳び蹴りが口裂け女の胴体を一撃のもとに吹き飛ばした。
「うおっ!?」
その衝撃と烈風が後方で佇んでいた紡に衝撃を与え、生み出した霊を消費させてダメージを累積させていく。
「おいおい、早すぎないか。困るんだが」
慌てて生み出した次の例も、ひらりひらりと舞い飛ぶアメリアの動きに追いつけず、次々撃破されていくのを見て紡は冷や汗を隠せなかった。
成功
🔵🔵🔴
キア・ウィトル(サポート)
『森に帰りたい…』
オラトリオのシャーマン × 精霊術士
出身はUDCアース。南米の狩猟採集民族の生まれ。故郷の密林は強欲な多国籍企業によって焼き払われバナナ農園となった。炎に巻かれ死んでいった同胞や獣の霊を召喚して戦う。自分の事を冷静な頭脳派だと思っているが実際は頭が悪く、衝動的でリスクを無視した行動が多い。齢 22歳 女
外見 167.8cm 緑色の瞳 漆黒の髪 茶色の肌
特徴 自然を愛する 高いところが好き 世間知らず いつもハラペコ 虐殺を生き延びた
口調 丁寧(ボク、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
機嫌が悪いと 粗野(ボク、お前、呼び捨て、言い捨て)
「おっと、次は君か。困ったね、こうまで攻められると余裕もない」
紡は次の相手として踏み込んできたキア・ウィトル(放浪者・f21257)を確認すると、疲れきったような溜息を吐く。
「倒させてもらいます」
先端に水晶の髑髏を飾り付けた杖を突きつけ、キアはそう宣言する。
だが、今までの相手と比べて踏み込んでこないキアに対して紡はにやりと笑みを浮かべる。
「とはいうが、知りたくないかい? 君の故郷に帰る術を」
「え?」
一瞬、キアの動きが止まる。
森に帰りたいとは、彼女の良く呟く言葉。その見た目、風貌。そして戦いに用いる道具。この都市に似あわぬ見た目から紡が呟いたこの一言はユーベルコードとなり、キアの動きを一瞬で縛り付けていく。
「そうさ、君の故郷。そして友や家族の元にね……もちろん、俺と一緒に来れば、だけど」
「……家族、友」
だが、紡はそこまで全てを見抜いていたわけではない。
たった一言、その一言がキアの精神を刺激した。
「力を貸して、同胞たち」
杖を一振り。それと同時に、武装した古代の戦士たちが霊となって呼び出され、携えた槍を構えて紡に突撃する。
「おっと、地雷原踏み抜いた!?」
慌てて防御の姿勢を取るが、キアの放つ霊はその防御の上から突撃し、槍を振るう。
「お前、倒す」
明らかに機嫌の悪くなった様子でキアは霊に指示を出す。
「焼き尽くせ」
彼女の指示に合わせて霊が炎を放ち、その炎が紡を包み、焼く。
炎が落ち着いたころに紡の姿は完全になくなっていたが、まだ戦いは終わっていないと、猟兵達は本能的に直感する」
「しぶとい。探す」
このような手を使う相手は逃せない。そう言わんばかりにキアは紡を探し出す。
成功
🔵🔵🔴
カネリ・カルティエ(サポート)
キャラ設定はステシ参照
UC・技能・アイテム(調査記録以外)ご自由にお使い下さい
好奇心から遺跡やダンジョンを探索する探求者
UDCは魔術を用いて召喚しており身に宿した者とは別
■戦闘例
・【UDC召喚】でUDCに敵の攻撃を命じ、己は地縛鎖の【串刺し・傷口をえぐる】で敵を攻撃
・呪具を使用し【呪詛】をかけ相手に【恐怖を与える】で恐怖を捕食する【触手の群れ】を召喚し動けない所を地縛鎖で攻撃
■対応
猟兵:興味がある
被害者:運が悪かった認識
お可哀想にと口にはするが感情は籠っていない
純粋な子供:には優しい
学者:知識欲に命をかける相手には敬意を払う
敵:雑魚には冷酷。
残虐な強者には興味がありウザ絡み気味。
飽きたら塩対応
カネリ・カルティエ(ブラックタールの探索者・f10978)は紡が逃げたと思われるビル街の方面を歩いていた。
「ふむ、どこに行きましたかね」
先の戦いから身を隠した。逃げるにしてもそこまで逃げられないである以上、ここで猟兵達が一斉に捜索して殲滅するのが得策であると事態は動き、その調査役として動き出したのが彼だ。
「……その前に一つ、仕事かな」
「キレイ? アタシキレイ?」
カネリの目の前に、ビルの陰から現れたのは先ほども紡が操っていた口裂け女。
「そうだね、普通かな」
「チガウ。フツウチガウ……」
全く、とカネリはため息をついた。これでは都市伝説も何もない、もはやただの番兵ではないか。
「興味も失せてきましたね。じゃ、頼みますよ」
軽く腕を上げると同時に、カネリの背後に現れたのは奇妙かつ、巨大で顔が彫られたカボチャ。
「おや……これはまた面白いものがきてくれましたね」
それはただのカボチャではなく、全身が飴細工でできている様だ。
その姿を見た口裂け女は先ほどの威勢も失せている様子が確かに見て取れる。
「では、任せるよ」
同時にカネリの放った鎖が口裂け女を捉えて動きを封じたと同時に、巨大なカボチャが口裂け女を一噛みで粉砕した。
「ですが、見張りを立てる以上居場所はここでよさそうですね?」
カネリはそびえたつビルを見上げ、呟く。
紡が見ていたならば感じただろう。仮面の下から感じる底知れぬナニカを。
成功
🔵🔵🔴
薄暗いビルの一室。一息付けたかと思えば、番兵として放った口裂け女もあっさりと撃破された。
「おいおい、休ませてもくれないのか?」
そうして紡は部屋の中に侵入してきた猟兵、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)を見て心底嫌そうな顔をした。
「お痛をした咎の責任はキッチリと取って、骸の海にお帰りして貰うんだからね?」
「いやいや、まだまださ」
ふらつきながら、その体を起こした紡はまだ余力が戻っていないのか口裂け女を再び呼び出してくる。
「その割には、動くのもつらそうだけど?」
挑発にも似た朱鞠の言葉に彼は一切の返事はなく、ただ少し表情を歪めさせるだけだ。
「仕方ないわね」
じゃらりと音を立てて、朱鞠が愛用する鎖が床に垂れ落ちると同時に彼女は一足に加速して紡との距離を詰める。
だが、当然それはさせないといわんばかりに割り込んだ口裂け女が包丁を振りかぶるが、朱鞠はその攻撃に対して一切防御の姿勢もなく真っ直ぐ突っ込む。
「おいおい、流石にそれは甘すぎるって……」
「そうはいかないもんだよ」
響く声。朱鞠のものでもなく紡のものでもない。
どすり、という鈍い音と共に刃が突き刺さる音が聞こえたかと思えば、口裂け女の長身の頭部には一本のダガーが突き刺さっていた。
「あんたの命という名の宝、貰いに来たよ」
朱鞠と同時に部屋に踏み込みつつも、その姿をひそめて好機を伺っていたモイ・トリー(記憶と相棒との絆を取り戻したシーフ・f15633)。
完全に不意を打ち、彼女が口裂け女を排除した結果。紡は次の一手を打つための思考と行動に大きく時間を割く。その隙間は朱鞠が紡の動きを封じるに十分な時間だ。
「がっ……」
苦悶の声と同時に、蔓薔薇の様なスパイクがつけられた鎖が紡に絡みつく。苦悶の声と同時に棘が血を吸うかのように奪っていく。「さぁ! 本物のダガーによるショーの始まりだよ!」
テンションを上げるようにモイが高らかに宣言しながら曲芸をするかのように複数のダガーを両手の中で器用に操る。その臨場感を楽しんでいる彼女の動きはどんどんと加速していくが、追い詰められている紡にそんなものを楽しむ余裕はない。
もがく速度がどんどん落ちていく彼に迫り、モイはダガーを何度も振るう。
戦場に鮮血の華が咲くように、紡に刃が突き刺さる。
「ぐ、くそ……まだだって、いってるだろ……!」
刃の連撃。その攻撃により鎖が歪んだ瞬間にドッペルゲンガー。彼と瓜二つの存在が現れると同時に盾となり、モイの刃を受けて消滅した。
「ま、ったく。いい加減にして……くれないかな……!」
余裕など全くない。歪んだ顔を猟兵達に向ける彼を倒すのは、後一手だ。
政木・朱鞠(サポート)
『お痛をした咎の責任はキッチリと取って、骸の海にお帰りして貰うんだからね』
固定はしませんがよく使うユーベルコードは『咎力封じ』を使って拘束し動きを阻害した所で攻撃するスタイルを好みます。
よく使う武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして敵を拘束しがち。
探索系の依頼では色仕掛けで【誘惑】を使用した【情報収集】を主に行います。
困難に抗う人を心から応援し、反対にオブリビオンでは無くても自分の利益のために悪事を働く人は咎人と判断してSっ気の強い女王様のように度の過ぎた『お仕置き』を行なってしまう傾向が有ります。
それ以外はどのように味付けしても構いませんのでマスターさんの駒として噛ませ犬にしてもOKです。
モイ・トリー(サポート)
囮役で前衛に出る事が多い。味方が多ければ多いほど、妨害役に徹する率が高くなる。ユーベルコードで敵を挑発して、回避に専念することも厭わない。
・キャラについて
用心深いがチャレンジャー精神のあるシーフ×UDC エージェント。相棒の「レカ」とは無駄な会話はしない。普段はモイの内側にいるが、話は聞こえている。
・レカの口調
普段は爽やか青年系の口調だが、敵を前にすると、乱暴な口調に変化する。
爽やか青年系(私、あなた、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )
乱暴(私、お前、呼び捨て、か、だろ、かよ、~か?)
薄暗いビルの一室。一息付けたかと思えば、番兵として放った口裂け女もあっさりと撃破された。
「おいおい、休ませてもくれないのか?」
そうして紡は部屋の中に侵入してきた猟兵、政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)を見て心底嫌そうな顔をした。
「お痛をした咎の責任はキッチリと取って、骸の海にお帰りして貰うんだからね?」
「いやいや、まだまださ」
ふらつきながら、その体を起こした紡はまだ余力が戻っていないのか口裂け女を再び呼び出してくる。
「その割には、動くのもつらそうだけど?」
挑発にも似た朱鞠の言葉に彼は一切の返事はなく、ただ少し表情を歪めさせるだけだ。
「仕方ないわね」
じゃらりと音を立てて、朱鞠が愛用する鎖が床に垂れ落ちると同時に彼女は一足に加速して紡との距離を詰める。
だが、当然それはさせないといわんばかりに割り込んだ口裂け女が包丁を振りかぶるが、朱鞠はその攻撃に対して一切防御の姿勢もなく真っ直ぐ突っ込む。
「おいおい、流石にそれは甘すぎるって……」
「そうはいかないもんだよ」
響く声。朱鞠のものでもなく紡のものでもない。
どすり、という鈍い音と共に刃が突き刺さる音が聞こえたかと思えば、口裂け女の長身の頭部には一本のダガーが突き刺さっていた。
「あんたの命という名の宝、貰いに来たよ」
朱鞠と同時に部屋に踏み込みつつも、その姿をひそめて好機を伺っていたモイ・トリー(記憶と相棒との絆を取り戻したシーフ・f15633)。
完全に不意を打ち、彼女が口裂け女を排除した結果。紡は次の一手を打つための思考と行動に大きく時間を割く。その隙間は朱鞠が紡の動きを封じるに十分な時間だ。
「がっ……」
苦悶の声と同時に、蔓薔薇の様なスパイクがつけられた鎖が紡に絡みつく。苦悶の声と同時に棘が血を吸うかのように奪っていく。「さぁ! 本物のダガーによるショーの始まりだよ!」
テンションを上げるようにモイが高らかに宣言しながら曲芸をするかのように複数のダガーを両手の中で器用に操る。その臨場感を楽しんでいる彼女の動きはどんどんと加速していくが、追い詰められている紡にそんなものを楽しむ余裕はない。
もがく速度がどんどん落ちていく彼に迫り、モイはダガーを何度も振るう。
戦場に鮮血の華が咲くように、紡に刃が突き刺さる。
「ぐ、くそ……まだだって、いってるだろ……!」
刃の連撃。その攻撃により鎖が歪んだ瞬間にドッペルゲンガー。彼と瓜二つの存在が現れると同時に盾となり、モイの刃を受けて消滅した。
「ま、ったく。いい加減にして……くれないかな……!」
余裕など全くない。歪んだ顔を猟兵達に向ける彼を倒すのは、後一手だ。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アレクシア・アークライト
どうせなら、貴方よりちょっと優れた貴方自身を生み出せば良かったのにね。
貴方が新しい貴方を生み出す。その新しい貴方がまた次の新しい貴方を生み出す。
それを繰り返していけば、いつか、究極か至高の貴方ができたんじゃないかしら?
ま、今の貴方だろうと究極・至高の貴方だろうと、この世界には不要な存在だけど。
貴方の情報はUDCにあるわ。
死にそうになると同様の存在が現れるのよね。
だから、そんな過程を経ないように殺してあげる。
・念動力で敵の身体を縛った後、UCを使用して一気に倒す。
今より優れた自分にしてくれるっていうならまだしも、今より優れた別の自分を作ってあげるって言われて喜ぶ人がどこにいるのよ。
クレア・フォースフェンサー
都市伝説の語り手の掃討。
任務、了解しました。
私より優れた私を作ってくれるというのなら、それは是非ともお願いしたいですね。
そうすれば、貴方達オブリビオンを殲滅するのが少しは楽になりますから。
もっとも、それ自身がオブリビオンだったり、簡単に無力化される存在なら願い下げです。
そのスペックを確認させてもらいましょう。
ユーベルコードを無効化し、召喚された存在を消滅させるため、【能力無効】を使います。
各種デバイスを稼働させて戦闘力を強化し、両手の光の剣で攻撃します。
逃げるようなら、弓矢に変化させて撃ち抜きます。
オブリビオンを生み出す存在として飼うという手もありましたが、味が期待できそうにないですしね。
全身にダメージを受け、よろよろと姿勢を立て直す紡の前に、最後の猟兵が立ちはだかった。
「私よりも優れた私を作ってくれるというのなら、それは是非ともお願いしたいですね」
ぽつりとつぶやいたのはクレア・フォースフェンサー(狩猟兵・f09175)。そうすれば兵力が増えてオブリビオンの殲滅が楽になる、と思うが故の言葉ではあるが。
「構わないけども、勿論俺の手駒さ」
返す紡の言葉に出るのは軽い溜息。もちろん、意思の疎通などできようはずがない。
武器を構え直し、クレアは冷たく言葉を放つ。
「都市伝説の語り手の掃討。任務、開始」
「いいや、その任務はうまくいかない。そのための手段は幾らでも講じている」
紡の放つ言葉。これが戦いの初めであればクレアのユーベルコードを上回り、彼女の精神に疑念を植え付けることができたであろう。
だが、無数の猟兵達の活躍により、完全に追い込んだ状況であれば話は違う。
「……っ!」
空間が沈黙する。紡の周囲にはクレアが想像し、創造したユーベルコードを無効化する空間が押し付けられていた。
呼び出そうとした影も、口裂け女も、今の彼の前には呼び出されることがない。
「どうせなら、貴方よりちょっと優れた貴方自身を生み出せば良かったのにね」
そんな紡の真横には接近したアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)の姿があった。
「それじゃあ、俺が消えちまうだろう?」
新しい自分を生み出し、更にまたその自分がより優れた自分を生み出す。なぜ彼がそれをしないのか、それはとても単純だった。
「俺が消えたら、この語りも出来なくなるだろう?」
「そう、それは結局変わらないのね」
結局至高であっても究極であっても、この世界には不要なのだ。誰だって自分を失いたくはない。
自分より優れた存在を作り、それが自分に置き換わるなど誰も喜ばないのだ。
「終わらせる!」
クレアによってユーベルコードを封印された紡をさらに追い詰める為に念動力を用いて彼の動きを阻害する。
追い詰められた彼に抵抗する余力は少なく、あっさりとその体は動きを止めた。
「ここからは、私……いや、私達だけの時間」
動きの止まった紡は、追い詰められた際に発揮する能力を持つ。ユーベルコードを封じられていたとしてもそれが発揮されないとは限らない。
だからこそ、彼に対して仕掛けるのは一瞬で終わらせること。
アレクシアの行動を理解したクレアは、小さく彼女に合わせて頷くとデバイスを稼働させて、両手に構えた光の剣を構えて突撃する。
「終わりです。都市伝説の語り手」
光の剣が紡を貫くと同時に、何かしらの動きを行おうとする紡の動き……否、彼の周囲に取り巻く時の流れが完全に停止する。
「ドッペルゲンガー事件も、これでおしまい!」
アレクシア言葉に呼応するように操る力場が紡を取り巻いたかと思うと、全方位から彼を圧縮し、そして潰していく。
完全に圧縮され、力場が破裂する。それと同時に彼は消滅し、戦いが終わったことを猟兵達は感じ取った。
自分より優れたものが自分と置き換わる。置き換わられた自分がどこへ行ってしまうのか。
そんな狂気の事件を引き起こしたものも居なくなった。
だが、完全な消滅には至らない。再びオブリビオンが現れた時、それは同じものなのか、同じ姿をした何かなのか。
それもまた同じことなのか。結局のところわからないが、今はこの勝利を確かに伝えることにしよう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年11月30日
宿敵
『『都市伝説の語り手』偽蒼・紡』
を撃破!
|